Download HP StorageWorks P9500 ディスクアレイ

Transcript
ミッションクリティカルアプリケーションのための
次世代ストレージ基盤
ディスクアレイ
application service
delivery advantages
with Converged infrastructure.
ミッションクリティカルアプリケーションのための次世代ストレージ基盤
HP StorageWorks P9500 ディスクアレイ
HP StorageWorks P9500 ディスクアレイの特長
ゼロ
ハイスピード
自動最適化
シンプル
ECO
基幹システムのダウ
ミッション・クリティ
最高の仮想化技術と
ユーザーがすぐ使え
業界標準採用で高集
ンタイムを排除する
カル・アプリケーショ
自動化技術H/W・S/
る簡単GUIオペレー
積で省スペース・省
ストレージノンストッ
ンのハイパフォーマ
W・保守コストの確
ションコストの劇的
電力・低冷却コスト
プ運用
ンスの実現と保証
実な削減
な削減
クラウド時代のミッションクリティカルシステムに求められる基盤とは
今日、企業のITシステムへの重要度は増大する一方で、ビジネスの変化に対応するための柔軟性や俊敏性がもとめられ、さらにコスト削減が必須
の課題になっています。多くのお客様の環境において、既存システムの運用、維持、管理には莫大なコストがかかっており、それが足かせとなり、
新たなビジネスへの投資が十分にできないケースが多くなってきています。
既存ハイエンドシステムにおける課題
多くのミッションクリティカル・システムにおいて、従来からのインフラ製品にかかるメンテナンスコストが大きな課題となっています。また、
システムの柔軟性の低さから、プロセッサーなどの性能リソースと、ディスクドライブなどの容量リソースを初期導入時から常に過剰に供給せ
ざるを得ませんでした。その結果、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも余分なコストがかかっていました。また、複雑な設計、導入の作業も
コスト削減が進まない要因になっています。多くのお客様において、IT予算の7割が維持と管理で占められているのが現在の状況です。ハイエンド
システムは利用期間が長く継続的に高いコストが毎年発生し、お客様のIT予算を圧迫することになっています。一方、高可用性、高性能、俊敏性の
向上は常に求められていて、このレベルを落とすことは企業として大変不安とリスクを伴います。今までと同じやり方では、トータルコストを下
げることはできません。それでは、次世代のシステム、特にハイエンドストレージには何が求められるのでしょうか。
予算の
70% が維持と管理に
ビジネス直結はわずか
30%
維持・管理に予算の大半
継続的な高コストと予算減少で圧迫
余剰リソース
硬直化した構成
高い可用性/性能の要求
●
長期にわたる保守サービス費用が大きな比重を占める
●
導入後の性能不足を考慮して初期から過剰導入
●
スモールスタートができず初期ハードウェア費用が高い
●
未使用容量に対しても必要でかさむソフトウェア費用
●
将来のデータ増加時の設計・検討が複雑で難しい
●
毎回ベンダーに作業の依頼が必要で作業の内製化ができない
●
従来型は堅牢性重視によるストレージで柔軟性が低い
高性能要求
高可用性要求
俊敏性要求
これからのミッションクリティカルストレージに求められるもの
従来のシステムでは高可用性・高性能が重要視されていて、コストがかかってもサービスレベルが担保できるハードウェアが選択されてきまし
た。柔軟性のなさはハイエンドシステムでは当たり前となっていました。しかしながら、ハードウェアだけではなく、サービス、スペース、電力な
どトータルなコスト削減が求められる中、次世代プラットフォームで
は、高可用性・高性能はもちろん、システムの柔軟性、拡張性と、各分野
でのコスト削減が必須要件に変わってきています。このトレンドの変
これまでの
ミッションクリティカルストレージ
H/W、S/Wコスト
5
柔軟性
化は、ハイエンドストレージに大きな変革を必要としています。従来の
サービスレベルを維持しながら、柔軟で経済性に優れた新たな環境に
対応できる次世代型のプラットフォームが必要とされているのです。
次世代ミッションクリティカル
ストレージに求められる要件
H/W、S/Wコスト
電力・スペース
コスト
5
柔軟性
3
電力・スペース
コスト
3
拡張性
保守サービス
コスト
1
性能
運用工数
保守サービス
コスト
拡張性
1
性能
運用工数
HPの次世代ハイエンドストレージP9500は、これらの要件を満たすべ
く、必須の技術や機能が埋め込まれ、クラウド時代のミッションクリ
データ
管理機能
データ
管理機能
可用性
継続性
5(良い)⇔ 1(悪い)
ティカルストレージとしての歴史的な製品と言えます。
可用性
継続性
P9500がミッションクリティカルシステムにおける様々な課題を解決
P9500は、今後の5年以上先を見越してITの中核基盤として継続運用
されることを想定して開発された製品です。将来のテクノロジー動向
を視野に入れ、お客様の課題、ニーズに応えることができるミッション
ミッション
クリティカル
爆発的
増加
仮想化
自動化
最新技術
クラウド
コンピューティング
電力コストと
グリーンIT
クリティカル・アプリケーションのための次世代ハイエンドストレージ
ミッションクリティカル・ストレージとして
トータルコストの確実な削減のために
なのです。P9500の開発コンセプトは「ミッションクリティカル・スト
ハイエンドのベース技術を継承
高可用性と高性能を確保
仮想化による高利用率の実現
自動最適化技術によるリスク回避
レージ環境のTCOを継続的に削減しつつ利用効率と効果を最大限まで
高める」というものです。今までのXPファミリーで培ったミッション
クリティカルストレージのベース技術を継承し、
さらにトータルコスト
を確実に削減するために、
高度な仮想化技術と自動最適化の技術を実装
して、次世代ストレージのあるべき姿を実現しています。
2
ミッションクリティカル・ストレージ環境のTCOを継続的に削減しつつ
利用効率と効果を最大限まで高めます
ノンストップ
ハイパフォーマンス
t障害に強いハード
ウェア
t高度な災害対策
ソリューション
t無停止Upgrade
t高速内部通信スイッチ・
アーキテクチャー
t高速CPU/メモリ
t仮想パーティション
tアプリ性能保証
仮想化と自動化
t進化した
Thin Provisioning
t自動アロケーション・
ワイドストライピング
t自動リバランス
t動的自動階層化
シンプル運用
tタスクベース設定GUI
t省スペース電力設計
tスモールスタート
t高集積
アーキテクチャー
ミッションクリティカルITの運用を変革する新たなソリューション
アプリケーション性能の最大化
APEX: Application Performance Extender
ミッションクリティカルなアプリケーションにおいて、性能を維持することは必須の要件です。アプリケーションは、その重要性により、また時
間帯やシーズンなどによって、必要な性能は日々変化します。その性能を維持するために、ホスト上での仮想マシンごとの性能リソース割り当
て、より多くのネットワーク帯域の割り当て、または、ストレージ上でパーティショニングなど様々な手法が利用されています。しかしながら、各
アプローチの適用範囲はそれぞれ限定的であり、ピーク時にその範囲外のところでボトルネックが発生し、その結果、ホストからストレージを通
じてのアプリケーション性能を保証することは困難でした。
APEXはホストからストレージまでのエンド・ツー・エンドのQoSを提供
Application Performance Extender
(略称:APEX)は、P9500と連携して動作し、ホスト-SAN-ストレージのエンド・ツー・エンドでのアプリケーショ
ン性能を制御するQoS機能を提供するソフトウェアです。APEXは、ホスト/アプリケーション※毎に予め設定したSLAに応じて、各I/Oに優先度の
ヘッダーを付加し、ホストからストレージに送ります。P9500ディスクアレイ側では、その優先度に応じて、動的に性能リソースを割り当て、適切
な順序でI/O処理を実行します。APEXに内蔵されたスケジューリング機能により、昼間はオンラインアプリケーション、夜間はバッチ処理やバッ
クアップを優先することができますし、またビジネスのピークにあわせて動的な性能要件の変更にも対応することができ、システムの俊敏性が
向上します。システム全体での性能最適化により、あるアプリケーションの一時的な負荷増大にともなう他のアプリケーション性能低下や、可用
性ダウンのリスクを回避することができ、ビジネスのアウトプットを最大化することに貢献するソリューションです。
※ホストOSによりSLA設定の単位(SLO: Service Level Object)は異なります。HP-UXではアプリケーション毎(Process Resource Managerグループ)、WindowsおよびLinuxではホスト毎となります。
ホスト/アプリケーションからAPEX
がI/Oに優先度タグを付加
I/O優先度に応じて性能リソース
を最適割り当てし処理
アプリケーション毎にSLAを定義
スケジューリング可能
優先度:中
SLA1
APP1
優先度:高
SLA2
APP2
優先度:低
SLA3
APP3
SAN
ホスト
P9500
ホストからストレージまでのエンド・ツー・エンドのQoSを提供
性能・コスト最適化
Smart Tiersによる自動階層化管理
データ量の急激な増加が進む中、
「データの仕分け」は重要な課題のひとつになっています。性能を優先して高速ドライブにデータを保持し続け
ればコストが増大し、すべてのデータをアーカイブしてしまえば、オンラインアクセスが必要なデータがあっても即時に取り出せなくなって
しまいます。高速ドライブと低コストドライブを組み合わせたデータの階層化管理は、性能とコストのバランスをとることができる有効なソ
リューションです。これまでもXPファミリーのTiered Storage ManagerやAuto LUNを利用すれば、性格の異なる複数種類のドライブ間で、データ
をオンラインで移行し、階層化管理を行うことができました。しかし、これらのアプローチでは、ドライブの種類毎にボリュームが異なっていた
ため、管理者は、ボリューム単位でのデータをいつ、どのように移行するか、設計し、実装し、また監視する必要がありました。階層間でのデータの
移動は可能でしたが、結局は人が「ボタンを押す」ようなプロセスが必要であり、導入や運用が容易ではありませんでした。
Smart Tiersは階層化管理を自動化
この一連の階層化管理をすべて自動化してしまうことができるのが、新たに登場したSmart Tiersというソフトウェアです。Smart Tiersは、仮想ス
トレージボリューム機能であるThin Provisioningと、階層化機能を拡張したもので、
「データの仕分け」を「全自動」で実行することができます。ひと
つの仮想ストレージプール上に、性格の異なる複数のドライブを混在して構成し、その間でのデータの移動を、LUN上のセクションという小さい
単位で行います。P9500ディスクアレイ上で、I/Oアクセスが多いセクションは、高速な階層(Tier)に動的に移動し、また、I/Oアクセスが少ないセ
クションは、低コストな階層に移動します。アレイコントローラーが任意のサイクルのI/Oアクセスを監視し、バックグラウンドで自動的にデー
タを移動するため、ユーザーが意識することなく、
「高性能」データと「低コスト」データの「仕分け」が自動的に行われ、最適化されるのです。一般
的な環境において、全体のI/Oアクセスの80%は、データ容量全体の20%に集中しているといわれます。さらに常時アクセスが要求されるデータ
は、全データのわずか5%程度といわれます。SSDなどの高性能ドライブをSmart Tiersのボリューム上で一部に構成することにより、大きな性能向
上が期待できることになります。
IO数が多い → 高速ディスク
IO数が少ない → 低コストディスク
動的自動階層化
仮想ボリューム
Tier 0
高性能
SSD
3つのティアが混在した
ボリューム
LUNセクション
多目的
Tier 1
15k/10k rpm
HDD
低コスト
Tier 2
7.2k rpm
HDD
Tier0
Tier1
Tier2
仮想プール
性能やコストのバランスを調整可能
LUN上のセクション単位自動移行
3
ミッションクリティカルITの
運用を変革する
新たなソリューション
運用性向上とコスト削減
進化したThin Provisioning
現在コスト削減に有効なアプローチとして注目を浴びているのが、仮想容量で管理するThin Provisioning機能です。Thin Provisioningを導入する
と、アプリケーション上で必要な容量を最初からホストに割り当て、実容量として物理ディスクを必要なときにあとから追加していくことがで
き、ストレージの使用効率を向上し、コストを削減することができます。しかしながら、ミッションクリティカルアプリケーションへの適用のた
めには、いくつかの技術的な課題があり、これまで適用範囲が限られていました。
Thin Provisioningがミッションクリティカル分野に適用可能に
Thin Provisioningは、ホストに仮想的な容量を供給するだけでなく、仮想プールとして、ボリューム全体を最適化することができ、非常に有効なソ
リューションです。以下の機能拡張によりこれまでの課題が解決され、P9500では本格的にミッションクリティカルアプリケーションへの導入
が可能になります。
プール再利用
これまでは、一度物理ディスクが割り当てられると、ファイルシステム上で削除され「ゼロ」データとなっても、物理ディスク領域は確保され
たままでした。新たに「ゼロ」データをプールに戻す機能がサポートされ、物理ディスク上の未使用領域の再利用が可能になりました。
追加ディスク時にも
自動リバランシング
既存プールへのディスクドライブ追加時に、既存データが再配置され、すべてのドライブにわたり平準化されるようになりました。これによ
りプール上のデータは、常に最適化され最大のパフォーマンスを維持することができるようになりました。
プール縮小
ストレージ容量は、必ずしも増加するばかりとは限りません。全体としてはデータ容量が増加していても、システム運用の都合により、各ア
プリケーション、各ボリュームの容量は一時的に縮小されるケースもあります。プール縮小はそのような要求に応える機能です。
サーバー
サーバー
サーバー
④既存データを追加ディスクにも自動的リバランス
①仮想ボリューム
進化
仮想ボリューム
容量
LUN
ディスク追加&リバランス
分散性能向上
物理使用容量
②全ディスク・ストライピング
自動アロケーション
LUN
ディスク削除&リバランス
⑤プール縮小
③プール内
再利用
LUN
Thin Provisioning プール
俊敏性向上と運用コスト削減
進化
進化
刷新されたタスクベースGUI
ビジネスの変化にともなって、ITシステムにおける変更、増強は頻繁に行われています。実際の作業が迅速に行われ、システムへの反映がタイム
リーに実行されるかは重要な課題のひとつになっています。これまでハイエンドストレージの変更作業は、予め計画し数ヶ月のリードタイムを
とって行われることが通例でした。しかし、今日、即日での変更、追加作業を求められるケースが増えてきています。
ユーザー作業を支援する簡単GUI
P9500ディスクアレイとともに開発された管理インターフェイスCommand View Advanced EditionおよびRemote Web Consoleでは、いかにユー
ザーがシンプルかつ迅速にタスクを実行できるか、という点で大きく改善されています。それぞれのタスクベースで、直感的で分かりやすいウィ
ザードでの操作が可能になっています。例えば、
「論理デバイスの作成とマッピング」という操作においては、これまでXP24000で43クリックだっ
た作業が、6ステップ/16クリックと、大幅な工数削減が実現されています。HPではオペレーションのトレーニングコースを提供し、必要なユー
ザーの方には、変更管理作業を開放し、ビジネスへの迅速な対応、社内運用化によるコスト削減に貢献をいたします。
ユーザーケース志向の
直感的インターフェイス
General Tasks
■
■
■
■
■
Create & map LDEVs
Map LUNs
0
Unmap LUNs
Add hosts
Report Configuration
少ない手順とクリック数
簡単タスクベース
設定ウィザード
1 Poolの作成
< Create Pools >
Attribute : HDP
w/ automatic vol
assignment*
◀Back
Next▶
2 V-VOLの作成
43クリック
LUNのマッピング
3
4
5
16クリック/
6ステップ
< Create LDEV >
< Select LDEV >
< Select HG >
< Map LUN >
◀Back
◀Back
◀Back
◀Back
Attribute : HDP
w/ automatic pool
assignment*
Next▶
selecting LDEVs
Next▶
Selecting
Host Groups
Next▶
LUN assignment
Finish
P9500
XP24000
遠隔地、
グローバル対応のための災害対策クラスター
多くの企業でシステム統合が進められている中でも、
一拠点集中ではなく、
災害対策や負荷分散、
リスク分散などの目的で、
複数拠点でのシステム
設計が行われるケースが増加しています。さらにビジネスのグローバル化により、ITシステムのワールドワイドネットワーク化も進んでいます。
そのような状況において、
単なるデータのバックアップではなく、
リモートおよびグローバルのクラスターネットワークが必要とされています。
HPが先進的に推進するリモートクラスターソリューション
リモートクラスター
HPでは、XPファミリの「Disasterproof」ビデオに代表される、災害対策
ソリューションを5年以上前から提供、推進してきました。これはサー
バークラスターとストレージのリモートデータ複製機能を連携させ、
遠隔地のバックアップサイトにホストアプリケーションのフェイル
オーバーを可能にするものです。災害などのアクシデント時に、自動ま
アプリケーション
たは手動で即時にリモートサイトに運用を切り替え、最小のダウンタ
イムでオンライン業務を継続することができます。リモート複製によ
るデータバックアップだけでは、システム復旧に最低限でも数時間∼
数日要し、ダウンタイムによるビジネス影響は深刻です。リモートクラ
スタリングは災害によるビジネスリスクを最小化します。現在P9500
およびXPファミリーと、HP-UX、AIX、Solaris、Windows、Linuxの各ホスト
環境において、災害対策クラスターを提供しています。
4
アプリケーション
各種 サーバー のクラスター
ウェアを拡張し、リモートク
ラスターを構成。
災害時には、リモートサイト
にアプリケーションごとフェ
イルオーバー
同 期または 非 同 期で両サイ
ト間データコピー。
非同期ジャーナル方 式は回
線 効 率がよく回 線コストを
削減
Continuous
Access
プライマリ
サイト
リモート
サイト
数km ∼数千kmまで
RPO/RTOを最小化し
迅速なビジネスリカバリを支援
ミッションクリティカル基盤を支える次世代アーキテクチャー
省スペース・省電力のECOデザイン
P9500のパッケージデザインについては、
近年のECO要求の高まりを受け、
全面的に改良を行ないました。
また、
業界のテクノロジー動向も熟慮し、
今後5年以上先を見越した次世代のデザインを採用しています。
設置スペース34%減
P9500は、小型の2.5インチディスクの採用により、ハイエンドスト
レージとしては今までにない高密度実装を実現しています。また、19イ
設置スペース
3.13m2
34%減
消費電力
33.1kVA
40%減
ンチEIAラックを採用し、商用データセンターへの設置がしやすいよう
2.07m2
設計されています。これまでのXP24000と比較し、同じ1000ディスク
19.9kVA
搭載構成時34%、ラック2本分の設置スペースを削減しています。
消費電力40%減
2.5インチディスクの採用は、設置スペースだけではなく、消費電力の
削減に大きく貢献しています。その他内部設計の全体的な見直しに
より、XP24000との1ディスクコントローラー(DKC)最大構成の比較に
おいて、最大消費電力は6割に抑えられています。
XP24000
P9500
独自ラック5本
標準ラック3本
1000ディスク搭載時の
設置スペース比較
XP24000
P9500
1DKC+4DKU
1DKC+2DKU
最大1152ディスク 最大1024ディスク
1DKC最大構成時の
最大消費電力値比較
実績に裏打ちされた高信頼性・高可用性
ミッションクリティカルシステムにおいて最も重要視されるポイントはいかにシステムの可用性を高めることができるかです。P9500は、従来
のXPファミリーで実証された高信頼性・高可用性技術を継承しています。1999年のXPファミリー登場以来11年以上の歴史において累計9000台
以上のシステムがワールドワイド各企業のミッションクリティカルビジネスを支えてきました。高信頼「Bulletproof」※1ハードウェアは、いかなる
コンポーネントの単一障害に対してもビジネスを継続できる能力を備えます。仮にコンポーネント障害が発生した場合にも、その影響範囲を最
小化し、さらに負荷分散によりシステムへの性能影響を最小限に抑えることができます。また、実証済みの「Disasterproof」※2ソリューションを備
えるHPのハイエンドストレージは、世界各国の主要企業において導入実績のある「いざという時に本当に動く災害対策システム」を提供します。
P9500が備える回線効率に優れたジャーナル式リモートデータ複製や非同期データ転送時にデータ整合性を保証するテクノロジーは多くのお
客様に高い評価を受けています。それに加えて、HPならではのサーバー
1999年以来の
ハイエンドストレージ導入実績
クラスターとの連携により、グローバルレベルでの高い可用性を提供
することができます。P9500は、一度立ち上げたら、24時間365日、そし
てそれが何年もの間、継続的に動作、運用できるように設計されていま
99.9999%
可用性
全世界で
9000台 以上
高信頼 Bulletproof ハードウェア
BOOT
ONCE
す。実際にそのベースとなっているXPファミリーで「BOOT ONCE」、
つまり一度電源を投入したら、システムの増強やメンテナンス、そして
ファームウェア更新などの変更作業が行われても、お客様の業務を継
高可用 Disasterproof ストレージ
続したまま動作し続けられることを証明しています。
※1「Bulletproof」
:第4世代モデルXP12000において弾丸を打ち抜き完全な冗長性を証明する実証実
験を行った。
※2「Disasterproof」
:第5世代モデルXP24000において災害対策クラスターが災害時に正常に動作す
るか証明する実証実験を行った。
※実証実験は、以下のURLより参照いただけます。
▶http://h50146.www5.hp.com/products/storage/promotion/movie
高継続性 24×365 オンライン設計
5
ミッションクリティカル
基盤を支える
次世代アーキテクチャー
パフォーマンスを最大限に引き出すアーキテクチャー
従来のハイエンドストレージXPファミリーは、業界標準の性能指標であるSPCベンチマーク※SPC-1™、SPC-2™において最高水準の結果を記録し
ていました。これは、実際のアプリケーション環境において、優れたパフォーマンスが発揮できることを示しています。
P9500では、クロスバースイッチをベースとしたXPファミリーの優れた基本設計を継承しつつ、さらなる性能向上のためにアーキテクチャーを
改良しました。ホスト接続とアレイ制御のコントローラーボードから分離した、専用のプロセッサー・ブレード上で集中処理することにより、多
くのプロセッサーで負荷分散し効率よく処理が行えるようになりました。
高性能プロセッサーの採用とあわせて、
大幅な性能向上を実現していま
す。また、データキャッシュと制御情報を効率よく通信し、処理できるよう分散高速共有メモリ技術が新たに実装されました。これにより複製や
仮想化などの複雑な処理のボトルネックを解消し全体のスループットを向上しています。
また、複数アプリケーションの性能を最大化および最適化するために、P9500は仮想パーティション機能を備えています。新たなアプリケーショ
ン性能のQoS機能であるAPEXに加え、仮想パーティションにより性能リソースを割り当てて確保する方法は比較的に導入が容易で効果的です。
※SPC(Storage Performance Council)
:標準ベンチマークの公開、ストレージ性能値の認定を行う業界団体。SPC-1™はランダムI/O中心、SPC-2™はシーケンシャルI/O中心のベンチマークテスト。
高性能プロセッサーブレード
分散高速共有メモリ技術
クロスバースイッチ
仮想パーティション
プロセッサー・ブレード
MP
MP
MP
MP
MP
MP
MP
MP
MP
Micro Processor(CPU)
ブレード
バックエンド
Channel
Adapter
クロスバー
Disk
Adapter
…
バックエンド
Channel
Adapter
Disk
Adapter
ハイスピード
Port
Port
Port
Port
Cache
Cache
Cache
Cache
Port
Port
Cache
…
Blade
Memory
メモリ
ブレード
キャッシュメモリ・共有メモリ
ボトルネックを解消する分散高速共有メモリ技術
リソースを複数に分割する仮想化技術
スケールアップ+スケールアウトで柔軟な拡張性
P9500は、ビジネス規模や成長のスピードに合わせて、最適なパフォーマンスとストレージ容量を維持することができるように、柔軟でスケーラ
ブルなアーキテクチャーを採用しています。初期は投資を抑えて小さい構成で導入し、その後、適時に必要なリソースを追加して増強していくこ
とができます。余分なコンポーネントを最小にすることで、製品の導入コストだけではなく、スペースコスト、電力コスト、保守コストも削減でき
るため、大きなメリットがあります。
スケールアウトにより将来の需要増に「1ストレージシステム」で対応
P9500では、スケールアップによりホストポートやドライブをボード単位で拡張できるだけではなく、新たにスケールアウトのテクノロジーも
導入しました。P9500コントローラーモジュール(DKC)をもう1ユニット、オンラインで追加・増強し、接続性や性能を強化した上で、1つのスト
レージシステムとして管理、運用することが可能です。これにより、将来必要とされる、追加システムの導入や既存システムの統合に対し、最適な
性能と容量をモジュール単位で構成し変更しながら対応していくことができます。
さらに外部ストレージやNASにも対応
スケールアウトは、P9500のコンポーネントだけにとどまりません。P9500の外部ストレージ仮想化機能(External Storage)により、各種ディスク
アレイをP9500配下に接続し、P9500の仮想ストレージボリュームとして管理することができます。Tier2ストレージとして、よりコスト単価の安
いミッドレンジディスクアレイを構成することもできますし、また既存ディスクアレイを有効活用してストレージ運用の統合を図ることも可能
です。また、HP StorageWorks X9000ファミリーの高性能NAS Gatewayを利用すれば、NFS/CIFSのNASクライアント接続にも対応することがで
きます。ミッションクリティカルなSANとNASの混在環境をひとつのストレージで統合し、システムの運用効率を向上することに貢献します。
ホスト/
アプリケーション
メインフレーム
Unix
FICON
Windows
Linux
NASクライアント
NAS Gateway
ファイバーチャネル
SCALE
OUT
P9500
処理性能
DKC
コントローラー /
プロセッサー
DKC
SCALE
UP
ストレージ
容量
6
ディスクユニット
ディスク/SSD ドライブ
最大2048個/最大1.2PB
SCALE
OUT
外部ストレージ
(仮想ボリューム)
最大255PB
SCALE
UP
SCALE
UP
SCALE
OUT
SCALE
OUT
SCALE
OUT
SCALE
UP
SCALE
OUT
充実したサービス&サポート
サポートサービス
高信頼な製品とともにミッションクリティカル環境を支える安心の保守サービスを提供します。
HP 24×365 遠隔予防保守
ビジネスを支えるP9500製品の遠隔予防保守をクリティカル・サービ
お客様サイト
ストレージ・テクニカル・センター
(遠隔監視センター)
・定期ヘルス状態
・自動異常通知
・障害情報
P9500
スまたはプロアクティブ24とともに標準で提供します。
24時間
システム監視
保守サービス
障害対応
支援
クリティカル・サービス
各エキスパートが待機
・サーバー
・ストレージ
・SAN
ハイアベイラビリティを実現するミッションクリティカル・サービス
です。P9500の可用性の継続に最適な保守サービスです。
●
●
●
技術専門チームが、24時間365日一つの窓口で受け付け、最優先の対応に
より、迅速に問題復旧にあたります。
ディスク・データ訂正が
一定量になるとダイナ
ミックスペアリング
(ス
ペアへの予防コピー)
と
センターへの通知を実施
プロアクティブな保守活動に加え、迅速な障害復旧体制によりシステムの
可用性が向上します。
確実に迅速に対応
・障害解析
・エンジニア派遣手配
・商品手配
お客様担当SE
(構成管理と予防保全)
P9500においては、お客様の業務に不可欠なビジネス・クリティカルな
データのアベイラビリティがXPフレーム内の論理ユニット(LUN)レベルで
100%維持されることを保証します。
※適用条件として、
HPが実施するハイアベイラビリティ・アセスメントの要件を満たすことが必要
となります。
カスタマー・
エンジニア
(修理)
HP ミッションクリティカルサービスの進化
Monolithic
Expansion
HP-UXへの
ミッション
クリティカル
サービス確立
x86環境への
ミッション
クリィティカル
サービス拡張
Cloud
Data Center
プロアクティブ24
ハードウェア保守、ソフトウェア保守サービスに加え、プロアクティブ
(予防保全)
・サービスを組み込んだ総合的なサービス・パッケージです。
P9500に対して標準で提供されるサービスです。
●
担当のアカウント・サポート・エンジニアがお客様固有のサポート・ニーズ
に対応します。
●
ハードウェア、ソフトウェアに関する問合せを24時間365日、一つの窓口で
受付し、迅速に対応します。
●
プロアクティブな保守活動により、
システムのダウンタイムを低減できます。
IT環境全体への
対応を促進
Superdome 2
ミッション
クリティカル
クラウド
1994∼
1998∼
2004∼
2010∼
オープン系
システム向け
クリティカル
サービスの開始
Windows/Linux、
ISVプラットフォーム
に対応
ITILベースのサービス
データセンター環境
向けサービス開始
MCクラウド環境への
サービスを開始
常に進化し続けるHP ミッションクリティカルサービス
コンサルティングサービス
HPでは、お客様の環境や課題に対して最適なソリューションを提供できるよう、様々なコンサルティングサービスを用意しています。各種アセス
メントにより、現状の課題を分析した上で、最新のテクロジーを有効に活用して、システム要件、コスト要件にあうソリューションを提案し、設計、
構築、導入までトータルにご支援いたします。
今回、P9500の登場にあわせ、先進の仮想化、自動化をどうお客様の環境に適用し、効果を上げるのか、新しい「P9000仮想化推進サービス」で強力
にサポートします。
P9000仮想化推進サービス
ミッションクリティカルで活用されるストレージ環境を統合/仮想化
により最適化を図る際、ストレージ機能、ソフトウェアやサービスの選
定等について十分な検討が行われたにも関わらず、運用段階になって
ストレージ環境最適化へのHP ソリューション
調査および構想
ストレージ仮想化の
メリットの調査・分析
(コスト、運用面など)
ストレージの空き容量や運用コスト高の問題が発生することが多々あ
ります。システム導入後にはじめてこれらの問題への対応を考えよう
とすると、追加のコスト・時間が多く発生し、トータルでのTCO削減効
果が薄れる結果となります。
このようなトラブルを回避するためには、
事前にストレージシステム最
基本構想
ストレージ仮想化
環境についての
具体的な提案
および仮想環境最適化ストレージアセスメントサービスを提供するこ
とで、将来発生し得る問題を発見、回避できるようにお客様をサポート
移行計画の策定
および設計と構築
本番移行
データ移行および
本番環境への移行
P9000仮想化推進サービス
ストレージ
ディスカバリ
ワークショップ
仮想環境最適化
ストレージ
アセスメント
サービス
ストレージ最適化企画支援
適化の計画・実行段階で十分な調査・分析を行い、適切なプランニング
を行う必要があります。
HPは、
ストレージディスカバリワークショップ、
設計
環境構築
仮想化環境
構築サービス
データ移行
支援サービス
仮想サーバー構築支援
File Server統合支援
ストレージ資産棚卸サービス
DB Server統合支援
統合ストレージ構築支援
いたします。
7
HP StorageWorks P9500 ディスクアレイ
HP StorageWorks P9500 ディスクアレイ
モデル
最小1ラック∼最大6ラック構成
(ラックは 19インチEIAラック採用)
システム構成
ディスクコントローラー(DKC)
ラック 1∼2台、拡張ディスクユニット
(DKU)
ラック 1∼4台で構成
最小5∼最大2048ドライブ
(DKCラックは256ドライブ、DKUラックは384ドライブを搭載可能)
ドライブ数
数値にはスペアドライブを含む
(スペアドライブは最大128ドライブ搭載可能)
146GB 15,000rpm、300GB 10,000rpm、500GB 7,200rpm、600GB 10,000rpm、200GB SSD
ドライブタイプ
各ドライブを混在可能
デュアルポート 6Gbps SAS、
デュアルポート 3Gbps SAS(200GB SSDのみ)
ドライブインターフェイス
最小575GB∼最大1.178PB(raw)
最小287GB∼最大1.030PB(usable)
システム容量
さらに外部ストレージにより最大255PB
(仮想論理容量)
まで拡張可能
RAID 1(2D + 2D、4D + 4D)
RAID 5(3D + 1P、7D + 1P、14D + 2P、28D + 4D)
RAIDレベル
RAID 6(6D + 2P)
各RAIDタイプを混在可能
論理デバイス(LDEV)の最大数
65,280
キャッシュメモリ
最小16GB∼最大512GB
オペレーティングシステム
HP-UX、Tru64、Open VMS、NonStop、Solaris、VMware、AIX、Windows、IRIX、Linux、Mainframe
ホストインターフェイス
ファイバーチャネル、FICON
ホストポート
物理寸法 - DKCラック
物理寸法 - DKUラック
環境仕様
最小8∼最大128/160(アダプタの構成による)
幅×奥行×高さ
61.0×114.5×200.6cm(24.0×45.1×79.0インチ)
最大重量
789kg(1740lb)
幅×奥行×高さ
60.0×114.5×200.6cm(23.6×45.1×79.0インチ)
最大重量
711kg(1568lb)
温度
動作時 16∼32°
C
(推奨値 21∼24°
C)、非動作時 -10∼43°
C
相対湿度
動作時 20∼80%、非動作時 8∼90%(結露なし)
高度
エネルギー消費効率(省エネ法に基づく表示)☆
動作時・非動作時 -60∼3,000m
区分 N 0.025
☆エネルギー消費効率とは、省エネ法で定める測定方法により測定された消費電力を省エネ法で定める複合理論性能で除したものです。
安全に関するご注意
ご使用の際は、商品に添付の取扱説明書をよくお読みの上、正しくお使いください。水、湿気、油煙等の多い場所に設置しないでください。火災、故障、感電などの原因となることがあります。
お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ 03-6416-6660 月∼金 9:00∼19:00 土 10:00∼17:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
HP StorageWorks P9500 ディスクアレイ製品に関する情報は http://www.hp.com/jp/p9000
Microsoft、WindowsおよびWindows NTは、米国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。
記載されている会社名および商品名は、
各社の商標または登録商標です。
記載事項は2010年9月現在のものです。
本カタログに記載された内容は、予告なく変更されることがあります。
© Copyright 2010 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
ビジネスに真の成果を
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒102-0076 東京都千代田区五番町7番地
JST10897-01
本カタログは、環境に配慮した用紙と
植物性大豆油インキを使用しています。