Download 取扱説明書 - オーム電機

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目次
はじめに
第 1 章 設置準備
・・・・・・・・・・・3
1−1
使用上の注意
・・・・・・・・・・・3
1−2
保証範囲
・・・・・・・・・・・3
1−3
ノイズ対策
・・・・・・・・・・・4
第 2 章 システム構成
・・・・・・・・・・・7
2−1
特長
・・・・・・・・・・・7
2−2
全体構成
・・・・・・・・・・・7
2−3
各部の名称及び機能
・・・・・・・・・・・8
2−4
寸法図
・・・・・・・・・・11
3−1
仕様一覧表
・・・・・・・・・・13
・・・・・・・・・・13
3−2
外部入出力仕様
・・・・・・・・・・14
3−3
ローダ仕様
・・・・・・・・・・15
第 3 章 仕様
第 4 章 外部接続
・・・・・・・・・・16
4−1
コネクターピンリストおよびロケーション
4−2
4−3
接続例
配線例
・・・・・・16
・・・・・・・・・・19
・・・・・・・・・・20
第 5 章 操作
・・・・・・・・・・22
5−1
操作モード一覧表
・・・・・・・・・・22
5−2
操作モードの選択
・・・・・・・・・・24
5−3
操作マップ
・・・・・・・・・・24
5−4
ローダ操作
・・・・・・・・・・26
1.EXT モード
2.PROG モード
・・・・・・・・・・26
・・・・・・・・・・27
3.MAN モード
・・・・・・・・・・33
4.STEP モード
・・・・・・・・・・34
5.PAR モード
・・・・・・・・・・35
6.CHECK モード
・・・・・・・・・・36
7.ADDRESS モード
・・・・・・・・・・40
1
第 6 章 動作特性
・・・・・・・・・・41
6−1
手動操作
・・・・・・・・・・41
6−2
原点復帰
・・・・・・・・・・42
6−3
自動運転
・・・・・・・・・・56
6−4
6−5
速度設定方法
スロープ設定方法
・・・・・・・・・・57
・・・・・・・・・・58
6−6
S字加減速設定
・・・・・・・・・・61
6−7
パルスレート
・・・・・・・・・・63
6−8
汎用入出力
・・・・・・・・・・64
6−9
CH 入力待ち時間
・・・・・・・・・・65
6−10ABS エンコーダの仕様
・・・・・・・・・・67
6−11ステップ記憶
・・・・・・・・・・71
6−12ゾーン出力仕様
6−13偏差カウンタクリア
・・・・・・・・・・73
・・・・・・・・・・74
第 7 章 プログラム
・・・・・・・・・・75
7−1 コマンド説明
・・・・・・・・・・76
7−2
・・・・・・・・・・91
パラメータ説明
第 8 章 アラーム
8−1 アラーム一覧表
・・・・・・・・・・96
・・・・・・・・・・96
8−2 ローダでの確認方法
・・・・・・・・・・98
8−3 アラーム解除方法
・・・・・・・・・・98
第 9 章 トラブルシューティング
・・・・・・・・・・99
第10章 プロトコル
・・・・・・・・・101
2
10−1通信方式
10−2通信方法
・・・・・・・・・101
・・・・・・・・・101
10−3通信プロトコル
・・・・・・・・・106
10−4ダイレクト命令プロトコル
・・・・・・・・・127
10−5ブロードキャスト命令
・・・・・・・・・128
第1章 設置準備
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 設置準備
1−1 ご使用上の注意
■ 電源について
・電源(制御、操作電源)は、お客様にてご用意ください。
・制御電源としてDC24V±10%500mA 以上の定電圧電源をお選びください。
・電源容量は、お客様で操作出入力の使用状況に応じて選定してください。
■ 設置場所について
下記の場所でのご使用は避けてください。
・周囲の温度が 0∼50℃の範囲を超える場所。
・湿度が 35∼85%RH の範囲を超える場所。
・温度変化により結露するような場所。
・腐食性ガス、可燃性ガスのあるような場所。
・本体に直接振動が伝わる場所。
・直射日光が当たる場所。
・高電界、高磁界の場所。
■ その他
・本体に強い衝撃を与えないでください。
・ノイズによる誤動作を防ぐために、「1∼3 ノイズ対策」の処置をしてください。
ご注文に際してのお願い
平素はオーム電機商品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
さて当社制御機器商品のお見積もり、ご注文に際しましては見積書、カタログ、契約書、仕様書など
に特記事項のない場合には次の通りとさせていただきますのでよろしくお願いいたしします。
なお、本カタログに記載のない条件や環境での使用、および原子力制御・鉄道・航空・車両・
燃焼装置・医療機器・娯楽機械・安全機器、その他人命や財産に大きな影響が予測されるなど、
特に安全性が要求される用途への使用をご検討の場合は、定格・性能に対し余裕を持った使い
方やフェールセイフなどの安全対策へのご配慮をいただくとともに、当社営業担当者までご相
談いただき仕様書などによる確認をお願いいたします。
また、納入しました商品は早急な受入検査と共に保管にも充分なご配慮をいただきますよう
お願いいたします。
1.保証期間
納入商品の保証期間は、ご注文主のご指定場所に納入後1ヶ年といたします。
2.保証範囲
上記保証期間中に当社側の責により故障を生じた場合は、その商品の故障部分の交換または
修理を、その商品のご購入あるいは納入場所において無償でおこなわせていただきます。
ただし、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。
①
本カタログまたは別途取り交わした仕様書などにて確認された以外の、不適当な条
件・環境・取扱いならびに使用による場合。
②
故障の原因が納入品以外の事由による場合。
③
当社以外による改造または修理による場合。
④
商品本来の使い方以外の使用による場合。
⑤
当社出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった事由による場合。
⑥
その他、天災、災害などの当社側の責ではない原因による場合。
なお、ここで言う保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発さ
れる損害はご容赦いただきます。また、保証は日本国内においてのみ有効です。
(Effective Only Japan)
3
第1章 設置準備
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ エンコーダ信号線
・多芯ツイストペア、一括シールド線を使用してください。
・0.18sq 以上の電線を使用してください。
・ドライバとはできるだけダイレクト配線してください。
・やむを得ず中継する場合は、シールド線の中継を忘れないようにしてください。
また、接触不良のないようにハンダ付け、またはビス止め作業に留意してください。
6
第 2 章 システム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第2章 システム
2−1 特長
1. チャンネルに対するステップの割付は、8CH/128STEP ∼128CH/8STEP の範囲の
5タイプ、また、256BLK(位置テーブルデータを指定ステップから指定ステップまで
実行。)の計6タイプが選択できます。システムに合わせてメモリを有効に使用する事が
できます。
2.0.01k∼2000kpps までのパルス出力が設定できます。
3.汎用入力最大8点(チャンネル構成 P3-1 の設定により、6∼8 に変化します。これは CH
入力と汎用入力を兼用している為。)汎用出力は 8 点です。
4.疑似 S 字加減速ができます。(5段階で変化します。)
5.アブソリュートエンコーダを接続できます。
対応機種:
安川電機 ΣⅡシリーズ
三菱電機 J2S シリーズ
松下電器 MINAS A シリーズ
富士電機 FALDICαシリーズ
6.DC24V の電源を逆接続しても壊れません。
7.RS‐485 の通信形式を用い、最大 31 軸までネットワークを結ぶ事ができます。
2−2全体構成
1 軸位置決めコントローラ、PS-N-A1 の構成を下図に示します。
PS-50N
PS-N-A1
PS-N-A1
ドライバー
&モータ
操作入出力
センサ入力
RS-485通信
RS-485通信
7
第 2 章 システム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2−3各部名称および機能
2−3.1コントローラ
コントローラ本体の各部の名称と主な機能は次の通りです。
OHM
①コネクタCN1
PSN-A1
CN1
②コネクタCN2
⑤ロータリーSW
CN2
X10
X1
③コネクタCN3
⑥電源端子台
CN3
⑦LED表示
+RXD
−RXD
+TXD
−TXD
+RXD
−RXD
+TXD
−TXD
FG
24V
0V
FG
P/A
S/S
CN4
⑧シリアルNoシール
④コネクタCN4
①コネクタ CN1
ドライバー接続用のコネクタです。
コネクタ型式:10126−3000VE
カバー
:10326−52A0−008
②コネクタ CN2
外部接続の為のコネクタです。
コネクタ型式:10150−3000VE
カバー
:10350−52A0−008
③コネクタ CN3
ティーチングユニット接続の為のコネクタです。
④コネクタ CN4
R S -485 通信用のコネクタです。複数接続する時に使用します。
端子のピン配置を図を参照して下さい。
⑤ロータリーSW
通信のアドレスを設定するものです。設定値は1∼31 までです。
X10:10 の位を意味します。
X1 :1 の位を意味します。
8
④コネクタCN4
第 2 章 システム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
⑥電源端子台
0V、24V・・・・・・・・・DC24V 電源へ接続
FG
・・・・・・・・・接地線接続用
⑦LED 表示
本機の各種状態について表示します。
表示
説明
P(Power)
緑
電源 ON 正常動作中。
A(Alarm)
赤
異常が発生した時に点灯。
S(Standby)
緑
運転準備完了。
S(serial I/F)
赤
通信コマンド受信時点灯。
P/A
S/S
色
2−3−2 ローダ
①液晶表示
PS-50N
LED 表示部 2 行 16 桁
Positioning -System
STOP
MODE
②JOGダイヤル
START COM
RTN
SET
③キーボード
PS-N-A1
CN3 へ接続
ケーブル長さ 3m/5m
9
第 2 章 システム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
① 液晶表示
各データを表示します。
② JOG ダイヤル
メニューの選択およびデータの入力を行います。
マニュアルモード、ティーチング時での手動運転を行います。
③キーボード
キーボード
記号名
MODE
モード
COM/RTN
コマンド/原点復帰
説明
・
・
・
・
・
・
・
・
・
モードの切換をします。
各操作から一つ前の画面へ戻ります。
各モードの初期画面からモード選択画面へ戻ります。
プログラムモードでコマンドの選択および編集操作の
選択を行います。
手動運転モードで原点復帰を実行します。
カーソル移動および各コマンドの選択に使用します。
手動モード時は、1回のパルス移動量を変更します。
カーソル移動および各コマンドの選択に使用します。
手動モード時は、1回のパルス移動量を変更します。
→
右矢印
←
左矢印
SET
セット
・ データの書込みおよびモードセットします。
START
スタート
・ STEP 送りモードで LCD に表示されているステップを
実行します。
STOP
ストップ
・ STEP 送りモードで一時停止します。
10
第 2 章 システム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2−4 寸法
取付けピッチ139 M4 2ヶ所
2−4.1 PS−N−A1寸法
139149
4.5
32.5
80
90
コントローラを2台以上使用する時の最小取付けピッチは33mmです。
139
33
33
11
第 2 章 システム
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
2−4.2 ローダ寸法(PS−50N)
PS-50N
LED 表示部 2 行 16 桁
Positioning -System
STOP
MODE
START
12
COM
RTN
SET
第 3 章 仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 3 章 仕様
3−1.仕様一覧表
型式
電源
周囲温度
周囲湿度
周囲雰囲気
絶縁耐圧
絶縁抵抗
質量
寸法
冷却方式
制御軸数
操作入力方式
性
能 操作出力方式
仕
パルス出力方式
様
プログラム方式
データ入力方式
型式
記憶装置
出力周波数
加減速時間
加減速方式
最大指令値
ドライバ
インター
フェース
パルス出力
制御入力
制御出力
入
出
力 シーケンス入力
仕
様
シーケンス出力
センサー入力
PS-N-A1
DC24V ±10% 500mA
0∼50℃
20∼80%RH(結露なきこと)
腐食性ガス、粉塵等なきこと
FG−入出力間 DC500V1分間
FG−入出力間 50MΩ以上
270g
32.5W × 125H(149H) × 90D
自然空冷
1 軸オープンループ PTP 方式
フォトカプラアイソレート DC24V 5mA,オープンコレクタ
フォトカプラアイソレート オープンコレクタ
DC24V MAX100mA 外部供給
ラインドライバ SN75158 MAX40mA,オープンコレクタ
対話式/ティーチング
ティーチングユニット
PS-50N(personal computer)
EEPROM
256 ブロック (位置ブロックデータ)
8チャネル・・128 ステップ (パラメータにより切替)
16 チャネル・・64 ステップ 32 チャネル・・32 ステップ
64 チャネル・・16 ステップ 128 チャネル・・8 ステップ
0.01∼2000.00Kpps
0.01∼9.99sec
直線加減速、疑似 S 字加減速
±2,147,483,647 パルス
CW(正転)
、CCW(逆転)
(
ラインドライバー出力、オープンコレクタ出力両方装備)
偏差ゼロ、警報入力
サーボ ON 出力、偏差カウンタクリア
スタート、ストップ、ブレイク、インターロック、フィード
手動正転、逆転、原点復帰
チャネル CH-A、B、C、D、E、F、G、H
汎用入力 IN-1、2、3、4、5、
(CH-F? IN8、CH-G? IN7、CH-H? IN6)
スタンバイ、ラン、アラーム、チャネルエンド、ゾーン出力
汎用出力 8 点
オーバートラベル+、−、原点(PORG)
、フィード信号、
C 相(Z 相)信号
13
第 3 章 仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
機
能
パルスレート換算
小数点位置
バックラッシュ補正
原点補正
原点復帰
パルス出力
偏差クリア出力
偏差ゼロ入力、
サーボアラーム取込
自己診断機能
編集機能
0.0001∼6.5535
無し、小数点以下 1 桁∼4 桁まで設定可
0∼9999 パルス
0∼±9999 パルス
6 種類 任意、低速、高速 4 種類
パルス出力方向/論理切換可/パルス出力方式切換可
使用/未使用切換可
使用/未使用切換可
使用/未使用切換可/論理切換可
① 入力 ② 出力 ③ キー入力 ④ 表示 ⑤ メモリ⑥バージョン
INSERT・・ステップを挿入 DELETE・・ステップを削除
STEP CALL・・ステップを呼び出す
CHANNEL COPY・・チャネルデータをコピーする
3−2.外部入出力仕様
信号/仕様
操作入力
DC24V 5mA
フォトカプラアイソレート
回路
DC24V
1kΩ
5mA
4.7kΩ
(外部)
0V
操作出力
DC24V 100mA
フォトカプラアイソレート
トランジスタオープンコレクタ
RY
DC24V
0V
(外部)
ドライバーの入力取込
(サーボアラーム、偏差0)
DC24V 10mA
フォトカプラアイソレート
DC24V
1kΩ
10mA
2.2kΩ
(外部)
14
ドライバー
第 3 章 仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
信号/仕様
ドライバーへのオープンコレクタ出力
回路
DC24V 50mA
フォトカプラアイソレート
トランジスタオープンコレクタ
ドライバー
0V
(
外部)
原点入力 (LS用)
DC24V
DC24V 5mA
フォトカプラアイソレート
パルス幅
1mSec以上
1kΩ
5mA
4.7kΩ
(
外部)
0V
エンコーダ入力 C相
200Ω
DC5V
フォトカプラアイソレート
パルス出力
ラインドライバ出力
アイソレート無し
正/負論理
SN75158
+CW(
+CCW)
−CW(
−CCW)
(外部)
パルス出力
5V
オープンコレクタ出力
アイソレート無し
正/負論理
CW(
CCW)
0V
(外部)
3−3.ローダー仕様
16 桁×2 行
表示
LCD(LED バックライト付)
キー
7個、JOGダイヤル
外形寸法 90W×160H×23H
ケーブル 3m/5m
15
第 4 章 外部接続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 4 章 外部接続
4−1.コネクタピンリストおよびロケーション
(1)ドライバーインターフェイスコネクタ(CN1:26Pin)
信号名
CW
CCW
5V
5V
0V
0V
+CW(+PULSE)
-CW(-PULSE)
+CCW(+DIR)
-CCW(-DIR)
8
21
+Z
-Z
14
15
17
16
+SD
-SD
+RD(+PS)
-RD(−PS)
13
26
11
12
24
25
24V
24G
SERVO-ALARM
IN-POSITION
COUNT-CLEAR
SERVO-ON
9
10
22
23
NC
説明
パルス出力
正/負論理
オープンコレクタ出力
パルス出力用 5V(オープンコレクタ出力時)
パルス出力用 5V(オープンコレクタ出力時)
パルス出力用 0V(オープンコレクタ出力時)
パルス出力用 0V(オープンコレクタ出力時)
パルス出力
正/負論理
ラインドライバ出力
エンコーダの Z 相パルスを取り込む時使います。
ドライバーから ABS データ取込用通信ポート(RS-485)。
アイソレーソン用 DC24V 電源入力。
サーボアラーム入力。
偏差ゼロ入力。
偏差カウンタクリア信号。
サーボ ON 出力。
通
信
電
源
入
力
出
力
N
C
10126−3000VE(本体)
10326−52A0−008(カバー)
16
パ
ル
ス
出
力
エンコーダ
PinNO
1
3
2
4
7
20
6
5
18
19
第 4 章 外部接続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(2)I/O 操作入力コネクタ(CN2:50Pin)
PinNO
信号名
説明
1
2
3
10
26
27
28
29
24V
24V
24V
24G
24G
24G
24G
24G
アイソレーソン用 DC24V 電源入力
4
5
CW
CCW
手動運転入力
6
FEED
7
8
9
PORG
+OT
−OT
11
12
13
14
15
16
17
18
CHA
CHB
CHC
CHD
CHE
CHF(IN8)
CHG(IN7)
CHH(IN6)
19
20
21
22
23
30
IN5
IN4
IN3
IN2
IN1
START
31
STOP
32
RETURN
33
BREAK
34
INTERLOCK
24
25
35
36
37
NC
NC
NC
NC
NC
電
源
FPOS で運転中、立ち上りエッジで減速停止します。
FPP で運転中、立ち上りエッジで位置決めを開始します。
減速点 LS 入力又は、原点入力。論理をパラメータ切換可。
パルス出力停止します。
論理をパラメータ切換可。
チャネル選択入力(バイナリーコード)
CHF∼H は、汎用入力と兼用しています。
構成により CHF∼H は IN8∼6 に自動変更します。
例)
16CH(バイナリ−コード):CHA∼D、CHE(未使用)、IN1∼8
64CH(バイナリ−コード):CHA∼F、IN1∼7
入
力
ステップ歩進条件入力。汎用入力。
立ち上りエッジで動作開始します。
入力後、減速停止します。
スタート入力を ON すると続きの動作をします。
立ち上がりエッジで原点復帰動作を開始します。
立ち上がりエッジで減速停止します。
スタンバイ出力 ON。再起動可(ステップ1から)。
OFF すると瞬時パルス出力停止します。
論理をパラメータ切換可。
未接続
17
第 4 章 外部接続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
PinNO
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
信号名
説明
自動スタート入力待ちの時出力します。
STANDBY
この出力がONしている事を確認し、スタート入力を行って下さい。
ALARM
自動運転中アラームがONすると出力します。
RUN
手動、自動においてパルス出力中ON。
CHANNEL END 一連のチャネル運転動作終了後出力します。
ZONE OUT パラメータで指定された範囲内にいる間出力します。正/負論理。
OUT1
OUT2
OUT3
OUT4
OUT5
OUT6
OUT7
OUT8
出
力
M機能出力、位置決め完了後出力します。
10150−3000VE(本体)
10350−52A0−008(カバー)
(3)プログラムローダ用コネクタ(10Pin)
プログラムローダ(ティーチング BOX)を接続します。
(4)ネットワーク接続用コネクタ
PinNO
1
2
3
4
5
6
7
8
9
信号名
+RXD
-RXD
+TXD
-TXD
+RXD
-RXD
+TXD
-TXD
FG
説明
ネットワーク接続用端子(RS-485)
通信
ネットワーク接続用端子(RS-485)
通信
フレームグランド
(注意)装置を立てて置いたときの、上側から1番ピンとしています。
18
第 4 章 外部接続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
4−2 接続例
接続例(PS-N-A1)
PS-N-A1
オープンコレクタの場合
2
CW
1
4
CCW
3
ラインドライバの場合
CW
CCW
C相
+CW
6
-CW
5
+CCW
18
-CCW
19
+C
8
-C
21
5V
CW
4
CCW
5
FEED
CW
START
5V
STOP
CCW
32
BREAK
33
PORG
-CW
+CCW
-CCW
+OT
CN1
−OT
+C
IN1
-C
IN2
IN3
CN2
IN4
IN5
14
RD
15
RS-485通信
17
SD
16
CHH(IN6)
+SD
CHG(
IN7)
-SD
CHF(IN8)
+RD
CHE
-RD
CHD
CHC
FG
CHB
11
SV−ALM
CHA
SERVO
ALARM
STANDBY
12
IN−
POSITION
ALARM
COIN
26
RUN
24G
COUNT−CLR
13
CH−END
24V
ZONE
24
COUNTER
CLEAR
OUT1
OUT2
25
SV-ON
SERVO
ON
OUT3
OUT4
OUT5
OUT6
OUT7
電源
24V
24V
24G
24G
FG
OUT8
TB
31
RETURN
I.LOCK
+CW
6
30
24V
24V
24G
24G
34
7
8
9
23
22
21
20
19
18
80
40
20
10
17
16
161の位
15
14
8
4
2
1
13
12
11
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
0
16 の位
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
R
Y
1
2
26
27
19
第 4 章 外部接続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
4−3 配線例
配線例(PS-N-A1)
20
第 4 章 外部接続
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
接続例(RS−485通信)
コントローラをネットワーク接続する時の接続例
PS-50N
CN3
上位通信機器
(
例)
パソコン
1軸
2軸
PS-N-A1
CN4
3軸
PS-N-A1
CN4
31軸
PS-N-A1
CN4
1
+RXD
1
+RXD
1
+RXD
2
−RXD
2
−RXD
2
−RXD
3
+TXD
3
+TXD
3
4
−TXD
4
−TXD
5
+RXD
5
6
−RXD
7
+TXD
8
9
PS-N-A1
CN4
1
+RXD
2
−RXD
+TXD
3
+TXD
4
−TXD
4
−TXD
+RXD
5
+RXD
5
+RXD
6
−RXD
6
−RXD
6
−RXD
7
+TXD
7
+TXD
7
+TXD
−TXD
8
−TXD
8
−TXD
8
−TXD
FG
9
FG
9
FG
9
FG
終端抵抗
100Ω
(
省略)
注意
・通信ラインは、シールド付きツイストペア線を使用して下さい。
・シールド線をFGに接続して下さい。
・ローダと他の通信機器(例:パソコン)は同時に接続しないで下さい。
通信が正常に動作しなくなります。
・付属の終端抵抗を軸の最後に必ず接続して下さい。通信エラーが発生する可能性があります。
21
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 5 章 操作
5−1 基本操作
操作モード一覧表
EXTERNAL(外部操作)
PROGRAM(プログラム)
PARAMATER(
パラメータ)
STEP(
自動運転)
MANUAL(
手動運転)
CHECK(
チェック機能)
ADD(アドレス選択)
・
外部信号によりコントローラを操作できます。
・
自動、手動運転を外部より指令できます。
・CH データ、BLK データの編集を行います。
・
ティーチングを行います。
・
パラメータデータの編集を行います。
・1STEP ずつ歩進するステップ運転を行います。
・「6−3 自動運転」を参照下さい。
・
ティーチングユニット動作により手動運転、原点復帰を行います。
・「6−1 手動運転」を参照下さい。
・
コントローラのハードウェアを維持管理する為の機能です。
1.入出力をチェックできます。
2.キーボードをチェックできます。
3.ディスプレイ表示をチェックできます。
4.メモリのクリアを行います。
5.コントローラのバージョンをチェックします。
・
コントローラを複数接続している場合、ティーチングユニットで操作
するコントローラのアドレスを変更します。
基本キー操作
① 選択画面では、「→」
、
「←」、「JOG」でカーソルを移動させ、
「SET」で決定します。
② 前の画面に戻るには、
「MODE」を押します。
③ データを決定する前に入力ミスに気づいた時は、
「MODE」で画面を切り換えてキャンセル
するか、続けて正しいデータを入力してください。
数値入力におけるキーの役割
①「→」キー
:桁下がり
②「←」キー
:桁上がり
③「JOG」
(右回し):アップカウント(加算)
④「JOG」
(左回し):ダウンカウント(減算)
22
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数値の入力方法
①数値の入力
カーソルが点滅している桁で、「JOG」をまわすと数値が変化します。
「JOG」を右に回すと加算さ
れ、左に回すと減算されます。
JOGの入力
CH000STEP001ABS
POS=
9.999
JOG
右へ1クリック
CH000STEP001ABS
POS=
10.000
JOG
左へ1クリック
入力範囲のリミット(正方向)
入力範囲
−2、147、483,647∼2,147,483,647
数値入力の範囲があるので、リミットがかかります。
CH000STEP001ABS
POS=21470000.000
JOG
右回し
CH000STEP001ABS
POS=2147483.647
JOG
左回し
JOG
左回し
数値入力の上限値でリミットをかけているので、それ
以上の数値は入力でき無い様にしてあります。
入力範囲のリミット(負方向)
CH000STEP001ABS
POS=−21470000.000
CH000STEP001ABS
POS=−2147483.647
JOG
数値入力の加減値でリミットをかけているので、それ
以上の数値は入力でき無い様にしてあります。
右回し
②桁移動
「←」キーで桁が 1 つあがります。最上位の桁で実行すると、最下位の桁へ移動します。
「→」キーで桁が 1 つかがります。最下位の桁で実行すると、最上位の桁へ移動します。
数値入力の初期画面
POSITION DATA 1
POS =2147483.647
←
POSITION DATA 1
POS =2147483.647
→
←
POSITION DATA 1
POS = 2147483.647
最下位の方から最上位の桁まで一気に移
動する。(
その逆もある。)
→
23
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5−2 操作モードの選択
各操作モードは次の方法で選択します。
5−3 操作マップ
電源投入
PS−50N
VER 1.00
ティーチングユニットの型式、バージョンを表示します。
ADDRESS SET
=
1
ティーチングユニットで操作するコントローラのアドレスを決定します。
(存在しないアドレスを設定すると、この画面に戻ってきます。
CH001
STEP 001
外部操作(EXTERNAL)モードに入ります。
MODE
SET
←
MODE
EXT
CH001
STEP 001
→
「SET」キーを押すと、外部操作の画面になり、現在入力されている
チャネルとステップ番号が表示されます。
(「5−4−1 EXTモード」を参照して下さい。)
MODE
SET
←
MODE
PORG
→
←
SET
←
MODE
MANU
INPUT
CH
→
「SET」キーを押すと、CHデータ、BLKデータの選択画面になります。
この画面で「←、→」キー、または「JOG」、でCHデータ、BLKデータの
入力の選択ができます。
(「5−4−2 PROGモード」を参照して下さい。)
MANUAL <× 1>
POS =2147483.647
→
「SET」キーを押すと、手動操作の画面になり、現在値が表示されます。
(「5−4−3 MANモード」を参照して下さい。)
SET
←
MODE
STEP
CH
= 000
STEP =001
→
「SET」キーを押すと、ステップ送りの画面になり、実行するチャネルの
入力画面になります。
(「5−4−4 STEPモード」を参照して下さい。)
SET
←
MODE
PAR
→
←
PARAMETER
STANDARD
→
「SET」キーを押すと、パラメータ入力の画面になり、入力するパラメー
タを選択します。
(「5−4−5 PARモード」を参照して下さい。)
SET
←
MODE
CHK
→
←
CHECK
I
N
→
「SET」キーを押すと、チェック機能の画面になり、各項目が選択できま
す。
(「5−4−6 チェックモード」を参照して下さい。)
SET
←
MODE
ADD
→
ADDRESS SET
=
1
「SET」キーを押すと、操作するコントローラのアドレスの変更ができま
す。
(「5−4−7 アドレスモード」を参照して下さい。)
24
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
POWER ON
EXT
PROG
MANU
STEP
PAR
CHK
ADD
外部操作モード
COMMAND
POS
FPP
TIM
FRTN
AND
S-ON
CPOS
MPOS
LOOP
JMP
OR
NOP
プログラムモード
CHデータ入力
EDIT
INSERT
STEP COPY
手動運転モード
BLKデータ入力
COMMAND
POS
標準パラメータ
パラメータ1
FPOS
DIM
CALL
ANDJ
OUT
END
TPOS
PICH
RTN
ORJ
MOUT
BLK
DELETE
CH COPY
TPOS
1STEP運転モード
パラメータモード
システムパラメータ
チェックモード
アドレス設定モード
パラメータ2
IN
OUT
KEY
DISP
CH
MEMORY
BLK
VERSION
PAR
ALL
前の画面に戻るには、 MODE キーを押します。
25
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5−4 ローダー操作
5−4−1 EXT モード
EXTモード初期画面
CH001
STEP 001
外部操作による各入力に対して、次のメッセージが表示さ
れます。表示後は再び外部操作の初期画面に戻ります。
外部よりRTNの入力
ORGIN RETURN
NOW!
原点復帰中は左記のメッセージが表示されます。
原点完了後の表示。
CH001STEP001 .
POS=
0.000
原点復帰完了後は左記のメッセージが表示されます。
外部より手動CW、またはCCWの入力
EXT CH 001
.
POS=1234567.890
手動運転中は現在値表示が表示されます。
外部からのCH入力
CH002
STEP001
アラーム発生
外部よりCHを入力することにより、チャンネル番号が表
示されます。
例
異常が発生した時にメッセージが表示されます。
(アラームをローダの「MODE」キーで解除するとモード
選択画面に戻ります。)
ALARM 1
+OVER TRAVEL
外部からのSTART信号(STANDBYがONでないと動作しません。)
CH001
STEP 001
←
→
CH001STEP001 .
POS=
0.000
←
CH、ステップ番号を表示します。
デフォルト
CH、ステップ番号、現在値表示をします。
→
CH001STEP001 .
OUT= 01000100
CH、ステップ番号、現在出力されている汎用出力が表示さ
れます。
注意)パラメータ3−1=0時、CH と STEP 表示ではなく BLK 表示になります。
26
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5−4−2
PROG モード
プログラム構成
(1)チャネル構成
チャネル数、ステップ数は P3−1 により6タイプから
選択できます。
コントローラーからの自動運転はできません。
チャネル 0∼127
ブロック 0∼255
ステップ1∼
MAX128
各ステップのコマンド
※1
コマンド
POS
CPOS
FPOS
TPOS
FPP
DIM
PICH
TIM
LOOP
CALL
RTN
FRTN
JMP
ANDJ
ORJ
AND
OR
OUT
MOUT
S-ON
NOP
END
BLK
ABS/INC
POSITION
SPEED
ACC
DEC
OUT
入力値
○
○
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
○
○
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
○
○
○
○
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
○
−
○
○
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
○
−
○
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
○
○
○
○
○
−
−
○
−
−
○
○
−
−
−
−
−
○
○
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
時間
ステップ番号、繰返し数
CH 番号
−
−
ステップ番号
ステップ番号,汎用入力設定
ステップ番号,汎用入力設定
汎用入力設定
汎用入力設定
−
−
ON/OFF 設定
−
−
位置ブロック番号
27
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(2)ブロック構成
各ブロックナンバーのコマンド
※1
コマンド
ABS/INC
POSITION
SPEED
ACC
DEC
OUT
○
−
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
POS
TPOS
※ 1
ABS (アブソリュート)は、絶対値のポジションデータを示します。
I N C (インクレメンタル)は、相対値のポジションデータを示します。
200
300
400
POS
400
300
ABS
200
+200
+300
INC
−100
28
第 5 章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(1)プログラム(CHデータ)の入力方法
MODE
PORG
←
MODE
→
SET
①
CH
→ ←
JOG
INPUT
000
MODE
←
SET
②
COM/RTN
CH000STP001 .
NOP
.
EDIT操作については、(5)BLKを参照して下さい。
→
③
←
MODE
INPUT
BLK
COM/EDIT
COMMAND
→
←
→
←
JOG
→
←
JOG
SET
④
COM/EDIT
EDIT
→
EDIT操作については、(2)EDIT動作を参照して下さい。
← COMMAND →
BLK
POS CPOS
SET
⑤
←
→ ←
→ ←
JOG
⑥
ABS/INC
ABS
→
SET
⑦
CH000 STP001 .
SPEED=
10 0
1
⑪
→ ←
JOG
CH000STP001 .
ACC=
9.9 9
CH000STP001 .
DEC=
9.9 9
CH000STP128 .
NOP
.
この表示は、ABS/INCで選択した方を表示します。
運転速度の入力画面です。
入力範囲は、 0∼250[%]です。
加速時間の入力画面です。
入力範囲は 0、0.01∼9.99[Sec]です。
減速時間の入力画面です。
入力範囲は 0、0.01∼9.99[Sec]です。
SET
⑩
最終ステップになり次ステップに移行操作すると
最初のステップに戻ります。
(ステップ数は、パラメータ3−1:CH]構成により
変化します。)
位置の入力画面です。
入力範囲は、−2147483647∼2147483647です。
SET
⑨
⑫
ABS/INC
INC
→
SET
⑧
CH000STP002 .
NOP
.
←
SET
CH000 STP001ABS
POS=2147483.647
JOG
⑤
CH000 STP001 .
MOUT= −−−−−−−−
プログラム出力(位置決め完了後出力)の入力画面です。
8bit2進数表示です。
’−’表示は使用しないという意味です。
SET
1
①入力する CH 番号を「JOG」で入力し「SET」キーで決定します。
②この画面で「COM/RTN」キーを押すと COMMAND/EDIT 選択画面になります。
また、「←、→、JOG」キーで次のステップ、または前のステップへ移行します。
③COMMAND/EDIT の選択画面です。ここでは、プログラムの入力なので COMMAND の画面
で「SET」キーを押します。また、その他のコマンドも入力するデータが違いますが、流れは同
様です。
④コマンドの選択画面です。コマンドは23種類あります。ここでは、POS を選択した時の例を示
します。
⑤ABS/INC の選択画面です。お客様の仕様に合わせて御選び下さい。
⑥∼⑩POS のプログラムデータです。位置データ、運転速度、加速スロープ、減速スロープ、汎用
出力を入力して下さい。
⑪次のステップ、または前のステップへ移行する時は、
「←、→、JOG」キーにて移行します。
⑫最後のステップで次のステップへ進めた場合は、最初のステップへ戻ります。
(入力画面でキャンセルを行う場合は「MODE」キーを使用して下さい。
)
29
第 5 章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(2)EDIT 操作
CH001 STP005
NOP
MODE
COM/RTN
COM/EDIT
EDIT
←
.
.
MODE
→
SET
SET
①
EDIT
INSERT
←
MODE
→ ←
左側の表示のSTEP番号は、EDITモードに
入った場所のSTEP番号を初期表示します。
挿入開始するステップ番号を入力します。
INSERT
STEP 005
N=001
→
MODE
SET
INSERT
STEP 005
N=001
JOG
SET
SET
②
EDIT
DELETE
←
左側の表示のSTEP番号は、EDITモードに
入った場所のSTEP番号を初期表示します。
削除開始するステップ番号を入力します。
DELETE
STEP 005
N=001
→
MODE
SET
MODE
→ ←
DELETE
STEP 005
N=001
JOG
削除するステップ数を入力します。
SET
SET
③
EDIT
STEP COPY
←
MODE
→ ←
左側の表示のSTEP番号は、EDITモードに
入った場所のSTEP番号を初期表示します。
コピーするのSTEP番号を入力します。
STEP COPY
STEP 005 STEP=001
→
SET
STEP COPY
STEP 005 STEP=001
JOG
SET
SET
④
EDIT
CH COPY
←
→
MODE
→ ←
右側の表示のCH番号は、EDITモードに
入った場所のCH番号を初期表示します。
コピーするチャネル番号を入力します。
CH COPY
CH 000
CH=001
SET
JOG
CH COPY
CH 000
CH=001
コピー先のチャネル番号を入力します。
SET
①INSERT
INSERT は現在いるステップに指定されたステップ数分 NOP コマンドを挿入し、挿入した
ステップ数分後ろへずらす機能です。
STEP
30
4
5
6
7
8
POS1
POS2
POS3
POS4
POS5
STEP
INSERT
4
5
6
7
8
9
POS1
NOP
POS2
POS3
POS4
POS5
第 5 章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
② DELETE
DELETE は現在いるステップに指定されたステップ数を削除して、以降を指定ステップ数分
前へずらす機能です。
STEP
4
5
6
7
8
POS1
POS2
POS3
POS4
POS5
DELETE
STEP
4
5
6
7
POS1
POS3
POS4
POS5
③ STEP COPY
STEP COPY は、同チャネル内の任意のステップデータを任意のステップ番号へコピーする
機能です。
④CH COPY
CH COPY は、コピーしたい CH データ全てを指定した CH へ全てコピーする機能です。
(3)TPOS
TPOSとはティーチングポジションの略で、ローダーの手動操作により実際に動かして、
カウンタの値を直接入力する方法のことです。
← COMMAND →
FPOS
TPOS FPP
SET
TPS <X 1 >
POS=
1234.567
J
OG
CW方向
J
OG
CCW方向
この動作は、手動運転と同じです。
「JOG」にて CW/CCW へ動かします。
SET
速度の入力へ
※ 注意
・ティーチングを行う場合、パラメータ 2−9 を 1 にしてください。(パラメータ 3-17=0 のとき)
・ティーチングを行う場合、あらかじめ原点復帰を行っておいてください。(パラメータ 3-17=0 のとき)
・ティーチングは ABS POS のみ可能です。INC POS ではできません。
31
第 5 章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(4)位置ブロック(BLKデータ)の入力方法
MODE
PORG
←
MODE
→
SET
INPUT
BLK
←
MODE
→
SET
①
BLK
000
MODE
SET
②
BLK 000
POS =
→ ←
ABS
0.000
COM/RTN
③
←
→
COMMAND
POS
←
MODE
→
JOG
JOG
←
JOG
→
←
COMMAND
TPOS
→
SET
④
1
ABS/INC
ABS
←
→
←
→
←
ABS/INC
INC
→
JOG
SET
⑩
⑤
BLK 002 ABS
POS =
0.000
→
←
JOG
BLK 000
POS =
ABS
0.000
この表示は、ABS/INCで選択した方を表示します。
TPOSはABSのみです。
SET
⑥
BLK 000
SPEED =
250
⑪
BLK 255
ABS
POS =
0.000
位置の入力画面です。
入力範囲は、 −2147483647∼2147483647です。
運転速度の入力画面です。
入力範囲は、 0∼250[%]です。
SET
ブロック番号が255なり次ステップに
移行操作すると最初のブロック番号
に戻ります。
⑦
BLK
ACC=
000
0.01
加速時間の入力画面です。
入力範囲は 0、0.01∼9.99[Sec]です。
000
0.0 1
減速時間の入力画面です。
入力範囲は 0、0.01∼9.99[Sec]です。
SET
⑧
BLK
DEC=
SET
⑨
BLK 000.
MOUT= 00000000
プログラム出力(位置決め完了後出力)の入力画面です。
8bit2進数表示です。
’
−’表示は使用しないという意味です。
SET
1
①入力する CH 番号を「JOG」で入力し「SET」キーで決定します。
②この画面で「COM/RTN」キーを押すとコマンドの選択画面へ移行します。
また、「←、→、JOG」キーで次のステップ、または前のステップへ移行します。
③コマンドの選択画面です。ここでは、POS・TPOS の選択ができます。
④ABS/INC の選択画面です。(TPOS は ABS データのみです。
)
⑤∼⑨POS のプログラムデータです。位置データ、運転速度、加速スロープ、減速スロープ、汎用
出力を入力して下さい。
⑩次のステップ、または前のステップへ移行する時は、
「←、→、JOG」キーにて移行します。
⑪最後のステップ(ブロック番号255固定)で次のステップへ進めた場合は、最初のステップへ
戻ります。
(入力画面でキャンセルを行う場合は「MODE」キーを使用して下さい。)
32
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5‐4‐3 MANUAL モード
ローダから手動運転、原点復帰を行うことができます。
MODE キーを押すと、MODE 選択画面へ戻ります。
MODE
MAN
←
MODE
→
この表示は、「
←、→」キーにより、X1・X10に変化します。
SET
MANUAL <× 1>
POS =
0.000
現在値を表示します。
COM/RTN
ORGIN RETURN OK?
SET:OK
STOP:NO
MODE
STOP
SET
「
MODE、STOP」キーで
キャンセルできます。
ORGIN RETURN
NOW!
原点復帰中は、外部入力でしか止める事はできません。
原点復帰完了後、自動で戻ります。
JOG
手動運転中
MANUAL <× 1>
POS =
123.456
←
CW方向へ動作します。
JOG
CCW方向へ動作します。
→
MANUAL <× 10>
POS =
0.000
←
JOG
「
JOG」ダイヤルの1クリックで出力するパルス数を変更しま
す。(X1とX10の2種類を選ぶ事ができます。)
→
アラーム発生
例
ALARM 1
+OVER TRAVEL
アラーム内容を表示します。
MODEキーを押せば、アラーム表示からは抜ける事ができます。
しかし、アラームの原因を取り除かなければ、動かそうとするときに、また表示されます。
パラメータ 3−25=0のとき、MANUAL モードへは入れません。
33
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5−4−4 STEP 送りモード
テスト運転は STANDBY が ON の状態で行います。(操作パネルの STANDBY ランプが点灯)
STANDBY が OFF している状態では、起動しません。1度、原点復帰を行ってください。
MODE
STEP
←
MODE
→
SET
①
CH
= 000
STEP =001
STEP送りするCH番号を入力します。
SET
②
CH001 STP001 ABS
POS=
100.000
MODE
START
STEP1を実行します。
CH001 STP002 INC
CPS=
200.000
MODE
STOP
START
STEP2を実行します。
③
MODE
CH001 STP002 INC
POS=
200.000
実行中に一時停止させたい場合。
START
④
MODE
CH001 STP 003 .
TIM=
1.00
START
⑤
MODE
CH001 STP010 .
END
.
START
①ステップ送りしたい CH 番号を選択します。
②実行するプログラムが表示され、「START」キーを押すと1ステップだけ実行します。
③運転中に逸事停止をしたい時は「STOP」キーを押します。一時停止後、「START」キーを
押すと停止した位置から継続して動作します。
④STEP3の命令を実行します。
⑤END コマンドが表示され、「START」キーを押すと、ステップ送りが終了します。
プログラムが終了し、初期画面へ戻ります。
パラメータ 3−25=0のとき、STEP モードへは入れません。
34
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5−4−5 PAR モード
各パラメータを設定します。パラメータの内容は第 7 章「パラメータ一覧表」を参照して
ください。
入力中に MODE キーを押すと、PAR モードの初期画面へ戻ります。
MODE
PAR
←
MODE
①
→
PARAMETER
STANDARD
←
パラメータデータ設定中にキャンセルしたい場合は「MODE」を押して下さい。
データを設定せずに前の画面へ戻ります。
SET
→
②
SET
MODE
←
PARAMETER
PAR 1
→
SET
MAN JOGSPEED
1−1=
100
MODE
MODE
SET
③
→
→
←
JOG
→ ←
←
JOG
MAN JOG SPEED
1−1=
100
SET
JOG
→
←
JOG
→
←
JOG
MANUAL SPEED
1−2=
100
→
←
JOG
−STROKE LIMIT
1−13= 2147483.647
④
←
PARAMETER
PAR 2
→
SET
EXTORGRTNDIR
2−1=
0
MODE
→
←
JOG
⑤
←
PARAMETER
SYSTEM
MODE
ZONE OUT LOGIC
2−26=
0
→
SET
MODE
→ ←
CH TYPE
3−1 =
1
BAUD RATE
3−30=
0
JOG
①標準(PAR1、2)、システムパラメータ(PAR3)を設定するか選択します。
②PAR1(PAR1-1∼13:速度、スロープ関係)を設定するか選択します。
③パラメータ値を入力画面です。数値の入力方法は、“数値の入力方法”を参照して下さい。
④PAR2(PAR2-1∼26:原点復帰、論理)を設定するか選択します。
⑤システムパラメータ(PAR3-1∼30:初期設定関係)を設定します。
35
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5−4−6 CHECK モード
入出力チェック、メモリクリア等を行います。
チェックモードの操作方法
MODE
CHK
←
MODE
→
SET
チェックモード初期画面
(1)
←
CHECK
I
N
→
←
SET
JOG
(2)
←
CHECK
OUT
→
←
SET
JOG
CHECK
KEY
→
←
SET
JOG
←
JOG
CHECK
DISPLAY
→
←
SET
JOG
CHECK
MEMORY
→
←
SET
JOG
CHECK
ABSOLUTE
→
←
SET
36
ABSエンコーダ初期化(ABSOLUTE)画面へ
→
JOG
(7)
←
メモリークリア操作(MEMORY)画面へ
→
(6)
←
ディスプレイ(DEISPLAY)
チェック画面へ
→
(5)
←
キーボード(KEY)
チェック画面へ
→
(4)
→ ←
出力(OUT)
チェック画面へ
→
(3)
←
入力(IN)
チェック画面へ
→
CHECK
VERSION
SET
→
コントローラのバージョン表示(
VERSION])画面へ
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(1) I N 操作
←
CHECK
IN
外部から入力されている BIT が“1”
と表示されます。このモードで配線の
→
接続チェックを行う事ができます。
SET
MODE
IN1
I
N
11111111
→
JOG
I
N
11−−−111
I
N2
→
I
N3
I
N4
←
JOG
→
←
JOG
I
N
−−−001010
→
I
N?
←
←
JOG
I
N
10101010
I
N
D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0
入力対応表(上記を参照して確認して下さい。)
D
IN1
IN2
IN3
IN4
D7
D6
START
STOP
SV-RDY IN-POS
−
−
IN6
IN7
D5
BREAK
−
−
IN8
D4
RESET
−
IN5
CH E
D3
CW
−
IN4
CH D
D2
CCW
ORG
IN3
CH C
D1
RTN
+OT
IN2
CH B
D0
FEED
−OT
IN1
CH A
37
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(2) OUT 操作
CHECK
OUT
←
→
SET
OUT1
チェックモード初期画面へ
OUT
00− 0 0 0 0 0
SET
MODE
→
←
OUT1
J
OG
SET
OUT
00−0000 1
MODE
SET
OUT2
OUT
00000000
SET
MODE
OUT
D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0
OUT?
OUT2
入力画面において、「
JOG」
で1に変更した時に
BITに割り当てられた出力が強制出力されます。
出力対応表
D
OUT1
OUT2
D7
SV-ON
OUT8
D6
CLR
OUT7
D5
−
OUT6
D4
D3
D2
ZN-OUT STANDBY ALARM
OUT5
OUT4
OUT3
(3)KEY
←
CHECK
KEY
→
SET
KEY CHECK
KEY = SET
チェックモード初期画面へ
.
MODE
KEY 対応表
キー
STOP
←
→
START
LCD の表示
STOP
←
→
START
キー
COM/RTN
SET
JOG を右回転
JOG を左回転
LCD の表示
COM/RTN
SET
>>>
<<<
(4)DISPLAY
←
CHECK
DISPLAY
→
SET
表示が終了次第、チェックモード
初期画面へ
ディスプレイチェック画面
1秒間隔で3回点滅します。
38
OUT
0000000 1
D1
RUN
OUT2
D0
CH-END
OUT1
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(5)MEMORY
CHECK
MEMORY
←
①CH0∼127 までの任意のCHデータのク
→
※
SET
←
リアができます。
「COM/RTN」キーで全
メモリークリア初期画面
MEMORY CLEAR
CH
てのチャネルデータのクリアができます。
→
SET
①
COM/RTN
CH DATA CLEAR
CH 001 COM:ALL
MODE
MODE
→
←
SET
JOG
CH DATA CLEAR
CH001 CLEAR OK?
CH DATA CLEAR
CH ALL CLEAR OK?
SET
←
MEMORY CLEAR
BLK
※
→
メモリークリア終了後、メモリークリア初期画面に戻ります。
SET
②
BLK DATA CLEAR
SET:OK
COM:
NO
COM/RTN
or MODE
SET
→
←
※
JOG
BLK DATA CLEAR
BLK ALL CLEAR OK?
メモリークリア初期画面に戻ります。
(キャンセル)
MODE
MODE
SET
※
←
MEMORY CLEAR
PAR
メモリークリア終了後、メモリークリア初期画面に戻ります。
②BLKデータをクリアします。「COM/RTN」
→
キーでキャンセルできます。
※
SET
③
メモリークリア初期画面に戻ります。
(キャンセル)
COM/RTN
PAR CLEAR
PAR = 1
COM:ALL
MODE
SET
→
←
④
JOG
CH DATA CLEAR
STD- 1 CLEAR OK?
PAR CLEAR
STD−1,2 CLR OK?
SET
←
MEMORY CLEAR
ALL
※
→
メモリークリア終了後、メモリークリア初期画面に戻ります。
SET
⑤
MODE
チェックモード初期画面へ
※
メモリークリア初期画面に戻ります。
(キャンセル)
ALL CLEAR OK?
SET
NOW CLEAR
③,④パラメータのクリアをします。ここでは
標準パラメータのクリアしかできません。
※
メモリークリア終了後、メモリークリア初期画面に戻ります。
⑤全てのメモリーをクリアします。システムパラメータはここでしかクリアできません。
※注意
・「MODE」キーは全ての画面でキャンセルとして使用できます。
39
第5章 操作
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(6)ABSエンコーダリセット
CHECK
ABSOLUTE
←
→
SET
ABS ENCORDER
R/E 0 CHECK
チェックモード初期画面へ
MODE
SET
ABSデータをコントローラ内部でプリセット後、
チェックモード初期画面へ
ABSエンコーダ初期画面を選択して「SET」を押すと現在位置のデータをABSエンコ
ーダより読み出し、基準点として記憶します。
(7)VERSION
←
CHECK
VERSION
→
SET
PS−N−A1
VER X.XX
バージョンを1秒間表示後、チェックモード初期画面へ
コントローラのバージョンを表示します。1秒間表示後、自動でチェックモードの初期画面に
戻ります。
6−4−7 ADD モード
設定を行いたいコントローラのアドレスを指定します。1∼31までの数値を入力します。
←
MODE
ADD
→
SET
ADDRESS SET
=
1
アドレスの入力範囲 1∼31
SET
←
MODE
EXT
→
ADDRESS SET
ERROR
設定したアドレスが無い場合は、アドレスエラーの表示が1秒間表示し、再度入力画面に
自動で戻ります。アドレスが正しければ、モード選択初期画面に移行します。
40
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 6 章 動作特性
6−1 手動操作
関連設定パラメータ
パラメータ
MANUAL JOG SPEED
1−1 =1
名称
設定範囲
手動ジョグ速度
1∼250
単位:%
MANUAL SPEED
1−2 =1
手動速度
MANUAL SLOPE
1−3 =0.10
手動スロープ
MAN 1SHOT PULSE
3−6 = 1
手動1 ショットパルス
単位:パルス
MANUAL T1 TIME
3−7 = 0.10
手動時の T1 の時間
単位:秒
手動時の T2 の時間
単位:秒
MANUAL T2 TIME
3−8 = 0.10
単位:%
単位:秒
1∼250
0.01∼9.99
0∼999
初期値
備考
1
1
0.10
1
0.00∼9.99
0.10
0.00∼9.99
0.10
①EXTERNAL
手動操作によるパルス出力は下図の通りです。
パラメータにより、以下の設定ができます。
注)パルスモータをご使用の場合は、P1 −1 の 値 を 自 起 動 周 波 数 内 で 設 定 し て く だ さ い 、
手動速度
(P1 −2)
加減速時間
(P1 −3)
※加減速設定
ジョグ速度
(P1 −1)
(P3-9,10 )
*1
時間
1 ショットパルス
(P3―6 )
*2 T 1
*3 T 2
(P3―7 )
(P3―8 )
*1 外部 MANUAL 運転時に 1 ショット、 CW または CCW を入力すると、P3−6 で
設定したパルス数を出力します。
*2 CW または CCW を入力し続けると、1ショット出力後 T1 時間パルスが停止し
ます。
*3 その後 T2 時間ジョグ速度(P1 −1)でパルスを出力し、手動速度(P1 −2)まで加速
します。
*4 CCW,CW が同時に入力されたときは減速停止します。
41
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
②ローダでの手動運転
倍率表示
MANUAL <× 1>
POS =
123.456
J
OG
CW方向へ動作します。
J
OG
CCW方向へ動作します。
*1 JOG を1クリック動かすと P3 -6 で設定したパルス数を出力します。画面の倍率表示
が X10 の時は、P3-6 に 10 をかけたパルス数出力します。
*2 JOG を連続して回転させた時は、基本的に JOG の回転速度で運転します。この場合
の倍率 X10 は、速度を 10 倍します。
6−2 原点復帰
関連設定パラメータ
メッセージ
初期値
参照
1∼250
1
6-2
RETURN HI SPEED
1−5 =1
高速原点復帰速度
1∼250
単位:%
1
6-2
RETURN SLOPE
1−6 =1.00
原点復帰スロープ
0.01∼9.99
単位:秒
0.10
6-2
EXT ORG RTN DIR
2−1 =0
原点復帰方向
(外部 RTN)
0
6-2
EXT ORG RTN NO
2−2 =1
原点復帰方法
(外部 RTN)
1
6-2
EXT ORG COUNT
2−3 =1
高速原点カウント
(外部 RTN)
1
6-2
PROG ORG RTN DIR
2−4 =0
原点復帰方向
(内部 RTN)
0
6-2
PROG ORG RTN NO
2−5 =1
原点復帰方法
(内部 RTN)
1
6-2
PROG ORG COUNT
2−6 =1
高速原点カウント
(内部 RTN)
1∼255
1
6-2
O.T REVERSE MODE
2−7 =0
O.T 反転動作
0:反転無し
1:反転あり
1
6-2
RETURN SPEED
1−4 =1
42
名称
原点復帰速度
設定範囲
単位:%
0:CCW
1:CW
0:任意原点
1:低速原点
2:高速原点 1
3:高速原点 2
4:高速原点 3
5:高速原点4
1∼255
0:CCW
1:CW
0:任意原点
1:低速原点
2:高速原点 1
3:高速原点 2
4:高速原点 3
5:高速原点4
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
原点復帰には、復帰する方向と方法により次の組み合わせがあります。
組み合わせ表
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
後方向
前方向
説明
任意原点
低速原点復帰
高速原点復帰
高速原点復帰
高速原点復帰
高速原点復帰
低速原点復帰
高速原点復帰
高速原点復帰
高速原点復帰
高速原点復帰
1
2
3
4
1
2
3
4
1
1
2
2
2
1
1
2
2
2
原点
原点
原点
原点
原点
原点
原点
原点
原点
原点
P2-1(4)
−
0
0
0
0
0
1
1
1
1
1
P2-2(5)
0
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
次に任意原点、低速原点復帰、高速原点復帰1∼4について説明します。
(前方向の原点復帰(No.7∼No.11)は、後方向の原点復帰(No.2 ∼No.6 )と同じ仕様
ですが、対称動作になりま す 。)
6−2−1 任意原点
原点センサを使用せずに、原点復帰(RTN)信号を入力した時点で現在位置を原点と
します。(コントローラ内部のカウンタを 0 とします。)
43
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−2−2 低速原点復帰(1 原点)
PORG 入力のみによる、低速での原点復帰です。
原点復帰を開始する位置により、次のように動作します。
■ 原点(PORG) より CW 方向の場合
① CCW 方向に RTN SPEED で戻り、PORG ON で停止します。
CW
RTN SPEED
CCW
CW
RTN SPEED
PORG
①
CCW
■ 原点(PORG)が ON の場合
原点復帰開始時に PORG が ON している場合、
① CW 方向に RTN SPEED で 進み、PORG OFF TIME のエッジ点で停止します。
② 反転して、CCW 方向に RTN SPEED で戻り、PORG ON で停止します。
CW
RTN SPEED
PORG OFF TIME
①
CW
CCW
RTN SPEED
CCW
44
PORG
②
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 原点(PORG)より CCW 方向の場合(P2 −7=1)
原点復帰開始位置がすでに PORG を越えていた場合。
① −O.T 入力により停止し、反転します。
② CW 方向に RTN SPEED で進み、PORG OFF TIME のエッジ点で停止します。
③ 反転して、CCW 方向に RTN SPEED で戻り、PORG ON で停止します。
PORG OFF TIME
CW
RTN SPEED
②
CCW
CW
−O.T
RTN SPEED
①
PORG
③
CCW
45
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−2−3 高速原点復帰(1原点)
PORG 入力のみによる、高速での原点復帰です。
原点復帰を開始する位置により、次のように動作します。
■ 原点(PORG)より CW 方向の場合
① CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ONで減速します。
さらに PORG ON TIME のエッジ点まで RTN SPEED で戻り、停止、反転します。
② CW 方向に RTN HI SPEED で前進し、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
③ CCW 方向に RTN SPEED で進み、PORG ONで停止します。
CW
PORG OFF
RTN HI SPEED
PORG OFF TIME
②
RTN SPEED
CCW
CW
PORG
RTN SPEED
③
RTN HI SPEED
①
PORG ON TIME
CCW
46
PORG ON
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 原点(PORG)が ON の場合
原点復帰開始時に PORG が ONしている場合、
① CW 方向に RTN HI SPEED で前進し、PORG OFF で減速します。
さらに PRG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
② CCW 方向に RTN SPEED で進み、PORG ONで停止します。
CW
PORG OFF
RTN HI SPEED
TIME
①
RTN SPEED
CCW
CW
PORG
RTN SPEED
②
RTN HI SPEED
CCW
■ 原点(PORG)より CCW 方向の場合(P2−7=1)
原点復帰開始位置がすでに PORG を越えていた場合、
① −O.T 入力により減速無し停止、反転します。
② CW 方向に RTN HI SPEED で前進し、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
③ CCW 方向に RTN SPEED で進み、PORG ONで停止します。
CW
PORG OFF TIME
RTN HI SPEED
②
RTN SPEED
CW
CCW
−O.T
PORG
RTN SPEED
③
③
RTN HI SPEED
①
CCW
47
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−2−4 高速原点復帰2(2原点)
PORG 入力と ORG 入力を使用した、高速で精度の高い原点復帰です。
原点復帰を開始する位置により、次のように動作します。
■ 原点(PORG)より CW 方向の場合
① CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ONで減速します。
② RTN SPEED で CCW 方向に進み、ORG ONで停止します。
CW
RTN HI SPEED
RTN SPEED
ORG
CCW
CW
PORG
RTN SPEED
②
RTN HI SPEED
①
CCW
■ 原点(PORG)が ON の場合
原点復帰開始時に PORG が ONしている場合、
① CW 方向に RTN HI SPEED で前進し、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
② CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ONで減速します。
③ RTN SPEED で CCW 方向に進み、ORG ON で停止します。
CW
PORG OFF TIME
RTN HI SPEED
RTN SPEED
①
ORG
CW
CCW
PORG
RTN SPEED
③
RTN HI SPEED
48
②
CCW
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 原点(PORG)より CCW 方向の場合(P2−7=1)
原点復帰開始位置がすでに PORG を越えていた場合、
① −O.T 入力により減速無し停止、反転します。
② CW 方向に RTN HI SPEED で前進し、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
③ CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ONで減速します。
④ RTN SPEED で CCW 方向に進み、ORG ON で停止します。
CW
PORG OFF TIME
RTN HI SPEED
②
RTN SPEED
ORG
CCW
CW
−O.T
PORG
RTN SPEED
④
RTN HI SPEED
①
③
CCW
49
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−2−5 高速原点復帰 3 (2 原点)
PORG 入力と ORG 入力を使用した高速で精度の高い原点復帰です。
原点復帰を開始する位置により、次のように動作します。
■ 原点(PORG)より CW 方向の場合
① CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ON で減速します。
さらに ORG ON まで RTN SPEED で戻り、停止、反転します。
② CW 方向に RTN SPEED で ORG TIME 進み、停止、反転します。
③ CCW 方向に 1 パルス送りを行い、ORG ON で停止します。
CW
ORG TIME
ORG TIME
RTN HI SPEED
RTN SPEED
②
ORG
CCW
CW
PORG
RTN SPEED
RTN HI SPEED
③
1パルス送り
①
CCW
(注意)
1パルス送り時の速度は、原点復帰 JOG 速度(パラメータ1-4)の設定値が 100Hz 以下な
らば 100Hz、高い場合は 1kHz で動作します。
50
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 原点(PORG)が ON の場合
原点復帰開始時に PORG が ON している場合、
① CW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
② CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ON で減速します。
③ CW 方向に RTN SPEED で ORG TIME 進み、停止、反転します。
④ CCW 方向に 1 パルス送りを行い、ORG ON で停止します。
CW
ORG TIME
①
RTN HI SPEED
RTN SPEED
PORG OFF TIME
ORG
③
CCW
CW
RTN SPEED
RTN HI SPEED
PORG
④
②
CCW
51
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 原点(PORG)より CCW 方向の場合(P2−7=1)
原点復帰開始位置がすでに PORG を越えている場合。
① −O.T 入力により減速無し停止、反転します。
② CW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
③ CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ON で減速します。
さらに ORG ON まで RTN SPEED で戻り、停止、反転します。
④ CW 方向に RTN SPEED で ORG TIME 進み、停止、反転します。
⑤ CCW 方向に 1 パルス送りを行い、ORG ON で停止します。
CW
ORG TIME
PORG OFF TIME
RTN HI SPEED
②
RTN SPEED
ORG
CCW
CW
−O.T
PORG
RTN SPEED
⑤
RTN HI SPEED
①
CCW
52
④
③
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−2−6 高速原点復帰4(2 原点)
PORG 入力と ORG 入力を使用した高速で精度の高い原点復帰です。
原点復帰を開始する位置により、次のように動作します。
■ 原点(PORG)より CW 方向の場合
① CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ON で減速します。
② さらに、CCW 方向に RTN SPEED で進み、PORG OFF 後、ORG ON で停止します。
CW
RTN HI SPEED
RTN SPEED
ORG
CW
CCW
PORG
RTN SPEED
②
RTN HI SPEED
①
CCW
■ 原点(PORG)が ON の場合
原点復帰開始時に PORG が ON している場合、
① CCW 方向に RTN SPEED で進み、PORG OFF 後、ORG ON で停止します。
CW
RTN HI SPEED
RTN SPEED
ORG
CW
CCW
RTN SPEED
PORG
①
RTN HI SPEED
CCW
53
第 6 章 動作特性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 原点(PORG)より CCW 方向の場合(P2−7=1)
原点復帰開始位置がすでに PORG を越えている場合、
① −O.T 入力により減速無し停止、反転します。
② CW 方向に RTN HI SPEED で進み、PORG OFF で減速します。
さらに PORG OFF TIME のエッジ点まで RTN SPEED で進み、停止、反転します。
③ CCW 方向に RTN HI SPEED で戻り、PORG ON で減速します。
④ さらに、CCW 方向に RTN SPEED で進み、PORG OFF 後、ORG ON で停止します。
CW
PORG OFF TIME
RTN HI SPEED
②
RTN SPEED
ORG
CCW
CW
−O.T
PORG
RTN SPEED
④
RTN HI SPEED
①
CCW
54
③
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−2−7 原点補正(グリッドシフト P1−11=0∼±9999)
関連設定パラメータ
メッセージ
ORIGIN OFFSET
名称
原点補正
1−11=0
単位:pulse
設定範囲
初期値
備考
0∼±9999
0
6-2
原点復帰完了時に指定のパルスを RTN SPEED で出力します。
■ 例1 後方低速原点復帰
P1−11=+100
CW
RTN SPEED
100パルス
CCW
PORG
CW
ORG
PORG
RTN SPEED
CCW
■ 例2 後方低速原点復帰
P1−11=−100
CW
RTN SPEED
100パルス
CCW
PORG
CW
ORG
PORG
RTN SPEED
CCW
55
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−3 自動運転
関連設定パラメータ
メッセージ
AUTO JOG SPEED
1−7=1
AUTO ACC SLOPE
1−8 =0.10
AUTO DEC SLOPE
1−9 =0.10
BACKLUSH OFFSET
1−10=0
名称
自動ジョグ速度
単位:%
自動運転加速スロープ
単位:秒
自動運転減速スロープ
単位:秒
バックラッシュ補正
単位:pulse
設定範囲
初期値
備考
1∼250
1
6-3
0.01∼9.99
0.10
6-5
0.01∼9.99
0.10
6-5
0∼9999
0
6-3
下記の図は、自動運転におけるパルス出力を示します。
パラメータにより、以下の設定ができます。
CW(Kpps)
POS SPEED
バックラッシュ補正(P1−10)
JOG SPEED
POS SLOPE
t
(s)
JOG SPEED
POS SPEED
CCW(Kpps)
注)ステッピングモータをご使用の場合は、自動 JOG SPEED(P1−7)の値を、自動周波数内で
設定してください。
バックラッシュ補正値は、パルス数にて設定してください。
バックラッシュ補正は進行方向が変わったときに、補正値分余分にパルスが出されます。
56
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−4 速度設定方法
関連設定パラメータ
メッセージ
MAX SPEED
3−4 = 200
SPEED LIMIT
3−5 = 100
名称
最高出力周波数
単位:Kpps
速度設定上限
単位:%
設定範囲
初期値
参照
1∼800
200
6-4
1∼250
100
6-4
速度設定に付いて説明します。
本機の速度設定方法は間接指定になります。
間接指定(%)
・・・・・パラメータで設定する最高周波数を100%とする速度設定。
●手動速度 ●原点復帰速度 ●自動 JOG 速度 ●自動運転速度
●手動 JOG 速度●高速原点復帰速度
間接指定は P3−4(最高周波数)で設定した周波数に対して何%で動くかと言う指定方法です。
200Kpps
①の場合
200%
100Kpps
100%
50%
50Kpps
50%
25%
①の場合 P3−4=100(Kpps)に対して 50%
=50(Kpps)
②の場合 P3−4=200(Kpps)に対して 25%
=50(Kpps)
②の場合
100%
となり、どちらの設定でも同じ 50(Kpps)になります。
また、P3-5(速度設定上限)には、設定可能な上限の値(1∼250%)を設定し、これを超えた値の
とき「13.SPEED ERROR」になります。
57
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−5 スロープ設定方法
関連設定パラメータ
メッセージ
SLOPE MODE
3−9 = 0
設定範囲
初期値
0:設定速度指定(S)
0
1:基準周波数指定
(Kpps/s)
スロープ設定方法
SLOPE BASIC SPD
3−10 = 100
名称
スロープ基準周波数
1∼2000
単位:Kpps
100
参照
6-5
6-5
加減速(スロープ)設定方法について説明します。
本機は、スロープ時間の設定方法が 2 種類あります。
(自動運転、手動運転、原点復帰動作は全て共通の動作になります。)
■ 設定速度指定の場合(P3−9=0)
チャネルデータ内、およびパラメータデータ内にて設定したスピードデータに対して、
スロープの時間を設定します。
例 1)
POS SPEED
チャネルデータ
t1=0.5sの場合
JOGSPEED から 0.5s で POS
JOG SPEED
SPEED に加速し、POSITION
t
t1
POS SLOPE
値の 0.5s手前で減速します。
t1
POSITION
例 2)
PORG ON
原点復帰
RTN HI SPEED
ORG ON
t2=0.1sの場合
RTNSPEED から 0.1s で RTNHI
SPEED に加速し、PORG 入力す
RTN SPEED
t
ると 0.1sで減速します。
t2=0.1s
t2=0.1s
RTN SLOPE
注) 先にスロープデータを入力し、後でスピードデータを変更すると、加減速率が変化する
ため、モータが正常に動作しない場合があります。
ステッピングモータ・・脱調
サーボモータ・・・・過負荷
58
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
SPEED(kpps)
80
60
スロープ角度一定でご利用いただく
場合は、基準周波数指定(P3−9=1)
を設定してください。
40
t
0.5
(s)
※注意
・自動運転のみですが、スロープデータ(ACC、DEC)を0に設定した時は、自動運転加速
スロープ(P1−8)と自動運転減速スロープ(P1−9)の値で動作します。
・疑似 S 字加減速動作の場合は、自動運転加速スロープ(P1−8)で動作します。
59
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
■ 基準周波数指定の場合
P3−10 にて指定した基準周波数に対して、スロープを設定します。
例1)P3−10=100(Kpps)
基準周波数として100Kpps に設定し、100Kpps に何秒で加減速するか、
時間を設定します。
(kpps)
POS SPEED=60(Kpps)
POS SLOPE=1.0(S)と設定
チャネルデータ
100
した場合、POS SPEED へ加速す
る時間は、0.6(S)となります。
この場合、常にスロープ角度は、
POS SPEED 60
一定で設定することができます。
t
0.6
(1.0)
(s)
POS SLOPE
例 2) P3 −10=20(Kpps)
(kpps)
手動データ
MAN SPEED=60(Kpps)
MAN SPEED 60
MAN SLOPE=0.5(Kpps)
と設定した場合、MAN SPEED
へ加速する時間は、1.5(S)となり
(20)
ます。
0.5
(1.5)
t
(s)
POS SLOPE
注) 基準周波数指定で使用する場合、スロープデータとして設定する値は、加減速率の
設定のためであり、最高スピードまでの加減速時間ではありません。
最高スピードまでの時間で設定を行う場合は、設定速度時間(P3−9=0)を
ご使用ください。
60
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−6 S 字加減速設定
関連設定パラメータ
メッセージ
S-CURVE SPD MODE
3−19 = 0
名称
POS,FPOS 加減速形式
設定範囲
0:直線
1∼99:S 字
初期値
参照
0
6-6
本機では、自動運転の加減速形式として、S 字を設定することができます。(P3 −19)
設定範囲は0∼99です。
0
:台形加減速
1∼99:S 字加減速(この数値により、S 字加減速の加減速率の変更ができます。)
※注意
・CPOS命令を使用した場合、本機は直線加減速をします。
・FPOS命令で、FEEDが入力され停止動作する場合、本機は直線加減速をします。
61
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
S字加減速動作仕様
動作説明(
下記に示す図を参照して下さい。)
①疑似S字加減速を行う為に加速率変更点を5個所設け、変更点で加速率を変化させます。
下記に示すように変化させます。
立ち上り −> 変更点1 −> 変更点2 −> 変更点3 −> 変更点4 −> 最大速度
A:低加速
B:指定加速率 C:高加速率 D:指定加速率
率
②加速率割合の時間配分を下記に示します。
低加速率 (
A,E) :指定スロープ時間の1/8sec
指定加速率 (
B,D):指定スロープ時間の1/8sec
高加速率 (
C)
:指定スロープ時間の1/2se
c
E:低加速率
③加速率を変更させる為の変化率の設定はパラメータP3−19の値で決定されます。
(詳細は、拡大図を参照して下さい。)
速
度
軸
5段S字加減速波形
台形加減速波形
変更点4
変更点3
A,B,D,E:1/8*スロープ設定時間
C:1/2*スロープ設定時間
変更点2
変更点1
拡大図
AB
C
DE
スロープ
時間軸
スロープ
拡大図
A
62
◎考え方
加速割合を決定する為に、変更点での速度変化量を算出します。速度変化量の半分の値
(A)を100分割し、パラメータで指定された値(P3−19)の速度割合になるように変化率を
算出します。
パラメータの値が大きいほど、曲線性が増します。
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−7 パルスレート
関連設定パラメータ
メッセージ
名称
PULSE RATE A
3−2=0.0010
"."POINT
3−3 = 3
設定範囲
パルスレート設定
0.0001∼6.5535
小数点位置
0:0000000
1:000000.0
2:00000.00
3:0000.000
4:000.0000
初期値
参照
0.001
6-7
3
6-7
パルスレートおよび小数点表示位置(各々パラメータ設定)は、プログラムの際、表示
データと実寸を同一にできるよう設けられた表示、出力パルスは換算用データです。
パルスレートとして設定する値は、1 パルスあたりの移動量となります。
(例) サーボモータ
ボールネジ
1 0 mm
÷
2000パルス 1 回転
リード 10mm
2000=
の場合
0.005mm/pulse
例の場合、1パルスあたりメカが 0.005mm移動するので、パラメータへの設定値は 0.005
となります。
小数点表示位置として設定する値は、上記例の場合、3(小数点以下 3 桁)とします。
注意事項)
① 小数点位置は、パルスレート設定での値より小さいデータにするとパルス出力されません。
適切な値を設定してください。
② 減速機やプーリーなどによって、パルスレート値が通常割り切れない場合、動作上に
おいても、非常に注意を必要とします。
(例)パルスレート 0.033mm/pのとき、プログラムが 1.000mmだとそのメカでは
1 . 0 0 0 mmに位置決めできず、0.990mmになります。
本機は、プログラムデータをABSに変換した上で、パルスレート値に割り切れない場合、
データは切り捨てとなります。
サーボアンプ等に、電子ギア機能がある場合は、それを使用してできる限りキリのよい
値にしてください。
63
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−8 汎用入出力
関連設定パラメータ
メッセージ
名称
設定範囲
初期値
参照
0:256BLOCK
1:8CH 128STEP
CH TYPE
3−1 = 1
チャンネルステップ数 2:16CH 64STEP
選択
3:32CH 32STEP
1
4:64CH 16STEP
5:128CH 8STEP
OUT1∼8、IN1∼8 汎用入出力は次の通りの使用方法があります。
※注意
IN1∼8 のなかでIN6∼8 は、CHF∼Hと兼用しています。CH構成(P3−1)の設定に
より、IN6∼8 の機能が自動変更されます。M 機能の時、OUT は出力されますが、それに対応
する入力(IN6∼8)は無視します。
① M機能(OUT、IN)
POS、CPOS、FPOS、FPP、TIM、RTN、FRTN、MOUT命令のステッ
プで指令します。
各指令の処理が終わった後、"1"に設定したOUTをON、"0"に設定
したOUTをOFFし、対応するINが同じ状態になるのを待ちます。そして条件がそろっ
たら、OUTをOFFして、次のステップへ移ります。
"−"の場合、OUTは前の状態を保持し、入力も無視します。
② 強制出力(OUT)
OUT命令により強制的にOUTをON、OFFさせます。
"−"の場合は前の状態を保持します。
次にOUTによりON、OFFさせるか、MOUTで同じ出力を使用しなければ、
CH ENDまで、その状態を保持します。
③ 条件ジャンプ(IN)
ANDJ、ORJで入力条件を設定することにより、そのステップを通過するときにその
条件がそろっていなければ、指定のステップへジャンプし、そろっていれば次のステップへ
進みます。
"−"の入力は無視します。
④入力待ち
AND、ORで入力条件を設定する事により、そのステップで入力条件がそろうまで待機し
ます。条件がそろった時、次のステップへ進みます。
64
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−9 CH入力待ち時間
関連設定パラメータ
メッセージ
CH INPUT TIME
3−24 = 1
名称
CH 入力待ちタイマ
0∼99
単位:msec
設定範囲
初期値
参照
10
6-9
2
6-9
0:1msec
INPUT FILLTER
3−29 = 0
1:5msec
ソ フ ト フ ィ ル タ 1 2:10msec
(チャタリング用)
3:50msec
4:100msec
スタート入力とCH入力を同時に入力した場合、入力フィルタの個々のバラツキにより動作が
不安定になります。
本機ではこのような場合のために、スタート入力を受け付けてからCH.Noを入力するまで
にタイマが入っています。設定は1ms 単位です。
P3−24=10(初期値)
設定値0∼99(ms)
例)P3−24=10の場合、P3−29 = 2(10ms)
START受付後、10ms 後にCHNo.を読み込み、STANDBYをOFFして自動
運転を開始します。
START信号をONしてから、コントローラが受け付けるまでに最大10ms かかるため、
それから10ms をおいてCHNo.を取り込みます。従って、STANDBYがONするの
は、スタートONから20ms 後(理論値)になります。
65
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
タイミング
①スタートタイミング
起動時は、先読み計算を4STEP 分実行しています。
START 入力
ON
パルス出力
動作準備時間
入力フィルタ+遅延時間
遅延時間はプログラムの内容によって変わります。
<例>
プログラム1:動作準備時間 60∼70msec
STEP1 POS 命令
プログラム 2:動作準備時間 100msec
STEP1~9:CPOS 命令
STEP2 END 命令
STEP10:POS 命令
STEP11:END 命令
②STEP 間遅延速度
・M-I
N機能を使用しない場合
ステップ間の遅延時間は、260∼280μsecです。
CW方向パルス
CCW方向パルス
・入力待ち時間(M-IN 機能)
入力一致後、20∼30msecです。
M-IN一致
パルス出力
66
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−10 ABSエンコーダの仕様
関連設定パラメータ
メッセージ
EXT ORG RTN DIR
2−1=0
名称
原点復帰方向
(外部 RTN)
PROG ORG RTN NO
2−5=1
原点復帰方法
(内部 RTN)
設定範囲
0:CCW
1:CW
0:任意原点
1:低速原点
2:高速原点 1
3:高速原点 2
4:高速原点 3
5:高速原点4
初期値
参照
0
6-2
1
6-2
0:インクリメントまたは
ステッピングモータ
SERVO ENC TYPE
ABS エンコーダ設定
3−17 = 0
1:モード 1(安川)
2:モード 2(三菱)
0
3:モード 3(松下)
4:モード 4(富士)
WAIT TIMER
3−18 = 0.1
電源 ON から ABS
データ読み込み
0.0∼9.9sec
ウエイトタイマ
単位:秒
ENCORDER DIR
3−20 = 0
エンコーダの加算方向
SERVO E−G E A R A
3−21 = 1
電子ギヤ比 分子
SERVO E−GEAR B
電子ギヤ比 分母
3−22 = 1
READ WAIT TIMER
3−26 = 0.1
0:CW で+
0.1
0
6-10
1∼65535
1
6-10
1∼65535
1
6-10
1:CCW で+
ABS 読込み待ち時間 0.0∼9.9
単位:秒
0.1
アブソリュートエンコーダは、電源断において現在位置をバッテリーバックアップにより
保持するため、電源投入時の原点復帰が不要となるものです。
電源投入時、インタ−ロック解除時、原点復帰時にデータを読み込みます。
P3-21:電子ギア比分子、P3-22:電子ギア比分母の設定値をご使用するサーボアンプに設定し
た値と統一して下さい。設定をしないと、位置表示がずれてしまいます。
67
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−10−1 接続可能なABSエンコーダ
通信方式はRS−485(またはRS−422)です。
PS 相(シリアルデータ相)のデータ伝送手順が下記と適合するものです。
(1)調歩同期式1 (9600bps) P3 −17=1:安川電機(株)社製
Σシリーズ対応
スタート bit・ストップ bit:各1bit
パリティ
キャラクターコード
:偶数
:ASC11 7bit
”+”または”−”
回転量
P
D4 D3 D2 D1 D0
+/-
1回転内絶対位置
,
D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0 CR
0 0 0 0 0 1 0 1 0 1
ストップビット
データ
スタートビット
(2)調歩同期2
(9600bps) P 3 −17=2:三菱電機(株)MR―J2S 対応
スタート bit、ストップ bit=各1bit
パリティ=偶数
本機送信コマンド
SOH
0
0
2
STX
コマンド
9
1
ETX
データNO
D1
D0
チェックサム
局番またはグループ
本機受信コマンド
データ(16進数)
16
0
16
1
16
2
16
3
16
4
16
5
D0 16
6
0
7
STX
16
ETX
D1
D0
チェックサム
終了コード
※注意
・ドライバーの局番の設定は“0”と設定して下さい。この値を変更してしまうと通信エラー
の原因になります。
・MR−J2Sの基本パラメータ1(*OP1:機能選択1)の4桁目:絶対値検出システム
の選択を“3”に設定して下さい。MR−J2Sの取扱説明書には記述されていませんが、
この設定を行うことにより、絶対値検出システムがRS−485で通信絶対値管理の設定に
なるからです。
68
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(3)調歩同期3
(9600bps) P 3 −17=3:松下電機(株)MINAS A 対応
スタート bi=1bit
ストップ bit=無し
パリティ=偶数
本機送信コマンド
81h 05h
00h 01h D2h 2Dh
ドライバー送信コマンド
80h 04h
81h 04h
16
②
0
①
16
0
16
1
16 16
0
1
2
0Bh 01h D2h 03h 11h 16
0
1
A
A
06h 80h 05h
16
00h 16
③
チェックサム
エラーコード
①エンコーダステータスデータ
②1回転データ
③多回転データ
※注意
・ドライバの前面パネルの RSW(ID)の設定を“1”にして下さい。通信エラーの原因にな
ります。
(4)調歩同期4
(9600bps) P 3 −17=4:富士電機(株)FALDICα対応
スタート bit、ストップ bit=各1bit
パリティ=偶数
本機送信コマンド
5Ah 17h 00h FFh 7Bh 00h 00h 11h 00h FFh
FFh
FFh
FFh
50h
00h 00h 01h 06h 00h 01h 00h 00h 01h 13h 00h F6h
FFh
FFh
FFh
50h
00h 00h 01h 27h 00h 01h 00h 00h 01h 13h 00h 00h
システム固定値
本機受信コマンド
5Ah 38h 00h 00h 7Bh 00h 00h 11h 00h FFh
システム固定値
0
16 16
1
2
16
3
16 16
4
5
6
7
16
16
16 16
0
16
0
16
0
16
1
16
0
16
2
16
1
16
3
16
2
16
4
16
3
16
5
16
4
16
6
16
5
16
7
7
16
6
16
16
8
9
8
9
16 16
16
0
1
16
16
現在値データ
※注意
FALDICαの標準パラメータ91、92:指令パルス補正α、β、標準パラメータ95:小
数点位置で単位設定をして下さい。本機のパルスレートの設定は、小数点位置をあわせる為に
使用してください。本機のパラメータ3−21,22;電子ギヤ比 A,B は無効です。
<例>FALDICα標準パラメータ95:小数点位置を第3位に設定した場合
本機のシステムパラメータ3−1=0.0010
69
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−10−2 ABS エンコーダの初期化
新しく ABS エンコーダを取付けた場合などにおいて、エンコーダ自身に対して初期化が
必要となります。これは、各メーカ指示に従って実施してください。
さらに、本機においても電源投入において原点復帰動作を省略させるために、エンコーダの
絶対位置と、本機が統括する数値座標系を対応させる処置も可能です。
現在位置
0
POS
数値座標系
0
エンコーダ初期化 ABS0
(メーカ指示)を
ABS エンコーダ
絶対座標
現在位置
ABSx
行った場所
上図は、初期化を施した ABS エンコーダをメカに取りつけた後の数値座標系との関係の
列を示したものです。
ABS0は数値座標系の原点(0)で ABS エンコーダから読み出した値です。
本機は、現在位置にある ABS0値を記憶することで、次回以降電源投入時に ABS0と比較し、
現在位置を把握します。
6−10−3 ABS エンコーダの初期化操作
CHECK モードの「ABS」(ABS エンコーダの初期化)があり、ここで初期化を行います。
※ 初期化の前に、数値座標系の原点(0)まで移動させます。
(1)ABS エンコーダ関連パラメータの修正
P3−17:ABS エンコーダ(ABS エンコーダとインターフェイス仕様)注 1
P3−20:ABSエンコーダの加算方向
注1
P3−21:サーボアンプの電子ギヤ比分子
注1
P3−22:サーボアンプの電子ギヤ比分母
注1
P2−1 :原点復帰方法(バックラッシュ補正の初期化条件) 注2
P2−5 :原点復帰方法(初期化の原点検出動作)
P3−18:電源投入時の読込みタイマー時間
P3−26:ABSデータ読込みタイマー時間
注3
注3
注1:変更した場合はいったん電源を落としてください。
注2:自動運転でのバックラッシュ補正は、原点を決めた時の方向を元に演算している
ため、ABSエンコーダを使用した場合、初期化を行う際は、事前にここで指定
した方向へ動作(移動)しておく必要があります。
これを忘れると、後々バックラッシュ補正が正しく機能しません。
注3:この時間設定が短い場合、ALARM8(ABSデータ異常)が発生することがありま
す。(目安として1秒を設定してください。)
70
第 6 章 動作仕様
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(2)操作
第 5 章 チェック機能参照
(3)初期化を行う際の注意事項
本機には、バックラッシュ補正機能がありますが、これは原点位置検出をした際に
最終的に移動した方向を基準として演算を行うため、初期化作業を行うユーザー様
には、下記事項を厳守するようお願いします。
● パラメータ P3-17 で ABS エンコーダ指定する前に実行して下さい。
現在位置を定める前に、手動操作にてパラメータP2−1で設定した方向に
移動してください。
これは、バックラッシュ補正のアルゴリズムとして、原点を決めた方向に対して
反対方向へ移動する際に、位置決め目標値に補正値を加算するため、ABSエンコー
ダを使う際においても、整合製を得るために必要な動作です。
バックラッシュ補正(パラメータP1−8)=0の場合、この操作は不要ですが、
補正が必要な場合、この操作をしないと正しく機能しません。
71
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−11 ステップ記憶
関連設定パラメータ
メッセージ
名称
設定範囲
初期値
参照
0:インクリメントまたは
ステッピングモータ
SERVO ENC TYPE ABS エンコーダ設定
3−17 = 0
対応表参照(P67)
1:モード 1(安川)
2:モード 2(三菱)
0
3:モード 3(松下)
4:モード 4(富士)
「ステップ記憶機能」は、ABSエンコーダ使用時に、自動運転の途中で作業を中断して
電源をOFFした後、続きから動かしたいときのための機能です。
(1)ステップ記憶
自動運転中STOP入力で一時停止をした場合と、INT−LOCKで非常停止を
した場合に、チャネル、ステップ、現在位置などを記憶します。そして、電源再投入後、
START入力でそのステップから続きを実行します。(ABSエンコーダ使用時)
INT−LOCK入力から記憶が完了するまでに時間が必要ですので、非常停止で
コントローラの電源も落とす場合、INT−LOCK入力から1秒以上置いてから
電源を落として下さい。
(2)ステップ記憶のクリア
ステップ記憶後、電源をOFFさせずにそのままスタートをかけるとステップ記憶は
クリアされます。
また、電源再投入後、STARTの前にBRKをONするとステップ記憶をクリアし
ます。
72
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−12
ゾーン出力動作
関連設定パラメータ
メッセージ
ZONE OUT USE
2−23 = 0
ZONE OUT
POS1
2−24 = 0
ZONE OUT
POS2
2−25 = 0
名称
ゾーン出力使用
ゾーン出力範囲1
ゾーン出力範囲2
ZON E OUT LOGIC
ゾーン出力論理
2−26 = 0
設定範囲
0:使用しない
1:使用する
移動量
‐2147483647∼2147483647
移動量
‐2147483647∼2147483647
初期値
参照
0
6-12
0
6-12
0
6-12
0
6-12
0:正論理
1:負論理
ゾーン出力とは、現在地が設定された範囲にきた時に出力します。
関係のあるパラメータ
P2−23:ゾーン出力使用
P2−24:ゾーン出力範囲1
P2−25:ゾーン出力範囲2
P2−26:ゾーン出力論理
※注意
・ゾーン出力範囲1、2の間です。どちらの値が大きくても問題ありません。
・インクリメントエンコーダ使用時(ABSエンコーダの設定:P3 −17=0)、電源投入後
に原点復帰を実行後でないと出力されません。
・原点復帰中・FRTN(プログラムコマンド)実行中は、出力しません。
(例)
P2−23
= 1
P2−24
= 100
P2−25
P2−26
= 200
= 0(正論理)
100
150
200
現在値
OFF
ON
OFF
ゾーン出力
P2−23
= 1
P2−24
P2−25
= 100
= 200
P2−26
= 1(負論理)
100
150
200
現在値
ON
OFF
ON
ゾーン出力
73
第 6 章 動作仕様
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6−13
偏差カウンタクリア
関連設定パラメータ
メッセージ
名称
設定範囲
SERVO CLR USE
RTN,FPOS 時のカウン 0:出力しない
2−20=0
ターリセット出力
1:出力する
初期値
参照
0
6-13
原点復帰終了後、FPOS動作終了後、InterLock入力時、偏差クリア信号を
出力します。
出力時間は、10mSec幅の1shot波形です。
出力タイミング
動作完了時
ON
偏差カウンタクリア信号
10mSec
遅延時間
遅延時間は、10msec になります。
74
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第7章 プログラム
プログラム・データ(ユーザ・データ)
本機が位置決めなどを実行する際は、ユーザ様の希望される動作仕様または、本機の持つ
コマンド(命令)を使ったプログラム・データが参照されます。
本機には、ユーザ様によってプログラムされるものに、
1.CH(チャネル)データ
2.BLK(ブロック)データ
3.パラメータデータ
以上の3種類があります。
(1)CH(チャネル)データ
チャネルは、最大で128種類(CH−0∼127)登録することができます。
チャネルは、ステ ップと呼ぶ(コマンド1つを登録し、最小動作単位となるもの)
データを、任意に登録することができます。(全チャネルで最大1024ステップ)
本機は、このチャネル・ステップ数をパラメータにより切り換え、用途に合わせて
変更できるようにしています。(チャネル・ステップの割り振りについてはP3−1
を参照。)
(2)BLK(ブロック)データ
ブロックとは、位置データ(位置、速度、スロープ、M出力)を 1 個のデータとして
使用する為のデータテーブルです。チャネルのステップでコマンド“ BLK ” を 選 び、
ブロックの番号を指定すれば、位置データを全て打たなくても一度 BLK に登録すれ
ば手間がかかりません。256ブロック登録する事ができます。
また、BLKのみ実行する事も可能です。(P3−1=0の時。)この場合、指定ブロッ
ク番号を実行します。
(3)パラメータ・データ
パラメータ・データには、グループ毎にP−1からP−3まで、3グループあります。
P−1:手動運転動作仕様
P−2:原点復帰動作仕様
P−3:その他動作仕様
75
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
7−1 コマンド説明
7−1−1 命令一覧表
命令語
名称
POS
ポジション
CPOS
Cポジション
FPOS
Fポジション
TPOS
Tポジション
FPP
Fポジション+
ポジション
DIM
ディメンジョン 現在の座標値を書き替えます。
PICH
76
ピッチ
説明
プログラムされた位置まで、指定された SPEED、SLOPE で位
置決めします。また MOUT が設定されていれば、位置決め後に
OUT を出力し、入力を待ちます。
プログラム設定は ABS(アブソリュート)または INC(インクレメ
ンタル)の設定ができます。
"POS"ま た は "FPOS"の 命 令 語 で 設 定 し た 目 標 値 に 移 動 中 、
"CPOS"でプログラムされた位置にて指定された速度に変更さ
れます。
スロープは"CPOS"直後の"POS"または"FPOS"のスロープがセ
ットされます。また OUT が設定されている場合、 "CPOS"で移
動中出力します。
ただし、入力待ちはしません。
CPOS 位置が進行方向と逆の場合、そのステップは無視されま
す。
プログラム設定は ABS(アブソリュート)または INC(インクレメ
ンタル)の設定ができます。
注) 本 命 令 は"POS" ま た は "FPOS"と 組 み 合 わ せ て 使 い ま す 。
"CPOS"は最後に "POS"または"FPOS"が必要です。また、"POS"
または"FPOS"を含め 10 ステップまでです。
また"CPOS"から"POS"、または"FPOS"の間には
"CPOS"以外の命令語はプログラムできません。
プログラムされた位置まで、指定された SPEED,SLOPE で出力
し、FEED 入力が ON すると減速停止します。停止または位置
決め後、MOUT が設定されていれば OUT を出力、入力を待ち
ます。
プログラム設定は ABS(アブソリュート)または
INC(インクレメンタル)の設定ができます。
位置は、ローダの手動動作により実際に動かし、カウンタの値
を入力します。
プログラムされた位置まで、指定された SPEED、SLOPE で位
置決めします。また MOUT が設定されていれば、位置決め後に
OUT を出力し、入力を待ちます。
プログラム設定は ABS(アブソリュート)のみです。
このコマンドは、速度制御から位置制御に移ります。実行する
と、指定された速度まで動き、FEED 入力が ON してからプロ
グラムされた位置まで、出力します。位置決め後に OUT を出力
し入力を待ちます。
"POS"と セ ッ ト で 使 用 し 、 "POS"の ス テ ッ プ を 実 行 す る と き
[PICH データ+POS データ]の位置決めを行います。1 つの実行
プログラム内に PICH(POS とセット)の回数は、最大 10 命令
まで設定できます。
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令語
名称
TIM
タイム
LOOP
ループ
CALL チャネルコール
RTN
リターン
FRTN フィードリターン
JMP
ジャンプ
ANDJ アンドジャンプ
ORJ
オアジャンプ
AND
アンド
OR
オア
OUT
MOUT
NOP
END
アウト
Mアウト
ノップ
エンド
BLK
ブロック
説明
設定された時間、動作を停止します。
MOUT が設定されていれば停止時間後 OUT を出力し入力を待
ちます。
設定時間は、0∼9.99 秒です。
同チャネルのステップへループします。
設定された回数、指定されたステップ間を実行します。
注)"LOOP"は 5 重までとし、実行中 5 重ループを越えると
「LOOP」エラーとなります。
ステップの設定は、"LOOP"より前のステップへ設定して下さ
い。"LOOP"より後に設定した場合、"LOOP"は無視して次のス
テップへ歩進します。
指定されたチャネルへジャンプします。リピート回数実行した
後に"CALL"の次ステップへ戻ってきます。
注)チャネルコールは 7 重まで可能です。チャネル 実行中、コ
ールが 7 重を越えた場合は「CHCALL エラー」となります。
原点復帰を行います。
MOUT が設定されていれば完了後 OUT を出力し、入力を待ち
ます。
FEED 入 力 が 入 力 さ れ て か ら 、 通 常 の 原 点 復 帰 を 行 い ま す 。
FEED 入力の前の原点センサの入力は無視します。
MOUT が設定されていれば完了後 OUT を出力し、入力を待ち
ます。
指定したステップへ無条件でジャンプします。
指定した入力条件と入力が全て一致したら、指定したステップ
へジャンプします。
指定した入力条件と入力が 1 つ以上一致したら、指定したステ
ップへジャンプします。
指定した入力条件と入力が全て一致したら、次のステップへ進
みます。一致するまでそのステップで待ちます。
指定した入力条件と入力が全て一致したら、次のステップへ進
みます。一致するまでそのステップで待ちます。
設定した OUT を強制出力します。
設定した OUT を出力し、入力を待ちます。
何もしないで次のステップへ歩進します。
プログラムを終了します。
保存してある位置決めデータを読み出します。指定されたブロック
番号の位置決めを行います。
77
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
7−1−2 コマンド動作使用
本機の CH プログラムで使用できるコマンドは 15 種類あります。
ここでは、各々の動作仕様を記します。
(1) POS 位置決め命令(BLK データのコマンド:POS、EPOS も含む。)
プログラム項目
内容
ABS/INC
POS
SPEED
ACC、DEC
位置決めを行います。
位置データの書式です。ABS(絶対値)または INC(相対値)
位置決め目標値
加速後の運転速度(P3-4 に対する%指定)
ACC:加速度、DEC:減速度 (S 字加減速時:SLOPE)
位置決め完了後、設定した出力が ON し、入力を待つ。
入力一致後、本ステップは終了。
MOUT
動作・注記
台形加減速波形
(
例)POS
=10.000
SPEED = 100
ACC
= 100
DEC
= 100
OUT
=−−−−−−−1
速
度
軸
AUTO JOG SPEED
(P1-7)
時間軸
ACC
DEC
S字加減速波形
(
例)POS
=10.000
SPEED = 100
SLOPE = 0.30
OUT
=−−−−−−−1
速
度
軸
AUTO JOG SPEED
(P1-7)
時間軸
SLOPE
78
SLOPE
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(2)CPOS 途中速度変更命令
プログラム項目
内容
ABS/INC
CPOS
SPEED
POS、FPOS で設定した目標値に達する前に、速度を変更します。
位置データの書式です。
速度変更点
速度変更点までの運転速度(P3-4 に対する%指定)
MOUT
速度変更点までの OUT を出力します。この出力に対して入力の確認
は行いません。
動作・注記
速
度
軸
STEP1速度変更点
STEP2速度変更点
STEP3
STEP1
STEP2
時間軸
出力
STEP1
STEP2
STEP3
C P O S ステップで設定した OUT は OUT 命令同様、M 機能や、OUT 命令で
O F F しない限り、CH END まで出力します。
また、CPOS の加減速スロープは POS の命令の加速スロープ(ACC)です。
A B S /INC 設定を INC とした場合のポジションデータ
STEP1 CPOS= 100 (INC)
STEP2 CPOS= 200(INC)
STEP3 POS = 400(INC)
STEP2
STEP1
STEP3
X軸
始点
CPOS
100
CPOS
POS
200
400
S T E P 3 のポジションは、始点からの距離になります。
CPOS は 10 個まで連続で設定可能です。
79
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(3)FPOS FEED 入力付位置決め命令
内容
プログラム項目
ABS/INC
FPOS
SPEED
ACC、DEC
MOUT
FEED 入力がなければ POS 同様の動きになりますが、FEED IN 入
力が ON すると減速停止します。
位置データの書式です。
位置決め目標値
運転速度(P3-4 に対する%指定)
ACC:加速度 DEC:減速度(S 字加減速時:SLOPE)
位置決め完了後、設定した出力が ON し、入力を待つ。
入力一致後、本ステップは終了。
動作・注記
台形加減速波形
速
度
軸
時間軸
FEED入力
ON
S字加減速波形
速
度
軸
時間軸
FEED入力
ON
FEED の入力はエッジ検出です。
S 字加減速動作時の FEED 入力後の減速停止は、直線減速です。
FEED 入力後、パラメータ 3-29:入力フィルタ設定時間+10msec 後、減速動作に入ります。
80
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(4)FPP(FPOS+POS)FEED 入力動作
FEED 入力が ON した場所を“0”の位置として位置決め動作をし
ます。
位置データの書式です。
位置決め目標値
運転速度(P3-4 に対する%指定)
加減速度
位置決め完了後、設定した出力が ON し、入力を待つ。
入力一致後、本ステップは終了。
内容
プログラム項目
ABS/INC
FPOS
SPEED
SLOPE
MOUT
動作・注記
台形加減速
速
度
軸
例)STEP1 FPP 100
プログラム指定速度
この間の位置表示 0
指定された移動量
自動運転 JOG速度
(P1-7)
①
0
FEDD 入力
②
0
③
ON
100
時間軸
LCD位置表示仕様(自動運転中の位置表示)
例) STEP1 POS 200
STEP2 PPS 500
1)目標値表示
①200−>②200−>③500
2)現在値表示
①0∼200−>②200−>③0∼500
ON
S字加減速(5段階S字)
速
度
軸
例)STEP1 POS 100
STEP2 FPP 100
プログラム指定速度
この間の位置表示 100
指定された移動量
自動運転 JOG速度
(
P1-7)
① 100
②
FEDD 入力
速
度
軸
0
③
100
時間軸
ON
ワーストケースの動き
指定された移動量
時間軸
FEDD 入力
ON
FEED の入力はエッジ検出です。
FEED 入力後、パラメータ 3-29:入力フィルタ設定時間+10msec 後、位置決め動作に入りま
す。
注意)FEED が入力されてからの出力パルス数が、減速時出力パルス数より少ない時は
アラーム 6.FPP ERROR が発生します。
注意)ABS エンコーダ使用時、このコマンドは指定しないで下さい。
81
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(5)DIM 座標変更命令
内容
プログラ
ム項目
現在の座標を書き換えます。
DIM
新座標値
動作・注記
・現在の座標を書き換えます。
(6)PICH 命令
内容
プログラ
ム項目
現在の座標を書き換えます。
PICH
加減する移動量
動作・注記
・POS、LOOP 命令と組み合わせることにより、POS 命令での移動量を、毎回
設定分加減します。
・少ない命令数で、複合的な動作が可能です。
・PICH命令は、1つのプログラムに 10 個までです。
(例)
100mm から 10mm ずつ5回加算した位置へ
STEP1
PICH=10.00
位置決めします。(1回目の加算量は 0 です)
STEP2
ABS
STEP3
STEP4
STEP5
82
POS=100.00
SPEED=50
ACC=0.20
DEC=0.50
OUT=−−−−−−−1
ABS
POS=0.00
SPEED=50
ACC=0.20
DEC=0.10
OUT=− − − 0
LOOP N5 STEP1
END
1回
0
100
2回 3回 4回 5回
110 120 130
140
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(7)TIM ウエイト命令
プログラ
ム項目
内容
TIM
MOUT
設定された時間、停止します。
ウエイト時間を設定します。
タイマ終了後、設定した出力が ON し、入力を待つ。
入力一致後、本ステップは終了。
動作・注記
・タイマの精度は、
−0
±10m Sです。
(8)LOOP ループ命令
プログラ
ム項目
内容
STEP
N
指定されたステップまでの間を、指定回数繰り返します。
繰り返す先頭ステップ番号を設定します。
繰り返す回数を設定します。
動作・注記
・ループ命令の重複は、5重までです。
・LOOP 命令より後のステップは指定できません。
83
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(9)CALL サブ・プログラム呼出し命令
指定された CH へサブルーチン・ジャンプします。サブプログラム
終了後、"CALL"命令の次ステップへ戻ってきます。
内容
プログラ
ム項目
CH
サブ・プログラム CH の CH 番号を設定します。
動作・注記
サブ・プログラムから再びサブ・プログラムを呼び出すのは、6 回まで
(7重ループ)です。
MAIN
CALL
SUB1
SUB2
SUB3
SUB4
SUB5
SUB6
CALL
CALL
CALL
CALL
CALL
CALL
SUB7
(10)RTN 原点復帰命令
内容
プログラ
ム項目
MOUT
パラメータ P2−4∼7の方法で原点復帰します。
原点復帰後、設定した出力が ON し、入力を待つ。
入力一致後、本ステップは終了。
動作・注記
・ 原点復帰の復帰する方向と方法はパラメータ(P2−4、P2−5)によって
選択することができます。
原点復帰方法については「6−2 原点復帰」参照。
84
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(11)FRTN 原点復帰命令
内容
プログラ
ム項目
MOUT
パラメータ P2−4∼7の方法で原点復帰します。
FEED 入力後に原点復帰動作を行います。原点復帰後、設定した出
力が ON し、入力を待つ。入力一致後、本ステップは終了。
動作・注記
・ 原点復帰の復帰する方向と方法はパラメータ(P2−4、P2−5)によって
選択することができます。
原点復帰方法については「6−2 原点復帰」参照。
(動作例)
原点復帰1:高速原点復帰1
原点復帰 速度
(P1-5)
原点復帰 JOG速度
(P1-4)
ON
ON
FEDD 入
力
PORG
O
N
O
N
O
N
FEED 入力はエッジ検出です。
FEED 入力される前の PORG(原点入力)は無視します。
注意)ABS エンコーダ使用時、このコマンドは指定しないで下さい。
(12)JMP 無条件ジャンプ命令
内容
プログラ
ム項目
STEP
指定されたステップへ、無条件ジャンプします。
ジャンプ先のステップを設定します。
動作・注記
・ジャンプ先は同一チャネル内に限ります。
85
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(13)ANDJ 論理積ジャンプ命令
設定した入力条件のうち全て一致または非一致で、ステップ
ジャンプします。
IN1∼8を使って入力条件を設定します。
内容
IN
プログラ
ム項目
STEP
ジャンプ先のステップを設定します。
動作・注記
・ジャンプ先は同一チャネル内に限ります。
・データ0、1は各々OFF、ON を意味し、ともに確認します。
確認が不要な入力は−を設定してください。
例)I N
=−−−−−−10
・条件が揃っていなかったときは、そのまま次のステップを実行します。
注意)IN6∼8は、チャネル構成により CHF∼H になります。CH に割り当てられて
いる時は、設定しても無視します。
(14)ORJ 論理和 ジャンプ命令
設定した入力条件のうち1つでも一致または非一致で、ステップ
ジャンプします。
IN1∼8を使って入力条件を設定します。
内容
プログラ
ム項目
IN
STEP
ジャンプ先のステップを設定します。
動作・注記
・ジャンプ先は同一チャネル内に限ります。
・データ0、1は各々OFF、ON を意味し、ともに確認します。
確認が不要な入力は−を設定してください。
例)I N
=−−−−−−10
・条件が揃っていなかったときは、そのまま次のステップを実行します。
注意)IN6∼8は、チャネル構成により CHF∼H になります。CH に割り当てられて
いる時は、設定しても無視します。
86
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(15)AND 論理積入力待ち命令
設定した入力条件のうち全て一致するまで待機します。1 つでも一
致してない時は待機します。
IN1∼8を使って入力条件を設定します。
内容
IN
プログラ
ム項目
STEP
ジャンプ先のステップを設定します。
動作・注記
・ジャンプ先は同一チャネル内に限ります。
・データ0、1は各々OFF、ON を意味し、ともに確認します。
確認が不要な入力は−を設定してください。
例)I N
=−−−−−−10
・条件が揃っていなかったときは、入力がそろうまで待機します。
注意)IN6∼8は、チャネル構成により CHF∼H になります。CH に割り当てられて
いる時は、設定しても無視します。
(16)OR 論理和入力待ち命令
設定した入力条件のうち1つでも一致で、次のステップへ移行しま
す。全て不一致のときは 1 つでも一致するまで待機します。
IN1∼8を使って入力条件を設定します。
内容
プログラ
ム項目
IN
STEP
ジャンプ先のステップを設定します。
動作・注記
・ジャンプ先は同一チャネル内に限ります。
・データ0、1は各々OFF、ON を意味し、ともに確認します。
確認が不要な入力は−を設定してください。
例)I N
=−−−−−−10
・条件が揃っていなかったときは、条件がそろうまで待機します。。
注意)IN6∼8は、チャネル構成により CHF∼H になります。CH に割り当てられて
いる時は、設定しても無視します。
87
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(17)OUT 強制出力命令
内容
プログラ
ム項目
OUT
設定した出力を ON します。入力の確認はしません。
OUT1∼8
動作・注記
・本命令で出力を出した後は、他ステップでの M OUT、OUT で状態を
変更しない限り、同じ状態を維持します。
・データ0、1は各々OFF、ON を意味し、ともに確認します。
例)O U T
=−−−−−−10
・END、INTERLOCK、BRK 等で終了時、全出力 OFF します。
(18)MOUT 出力/入力一致命令
内容
プログラ
ム項目
OUT
設定した出力が ON し、入力を待ちます。入力一致後、本ステップ
は終了。
OUT1∼8
動作・注記
・本命令で出力を出し、入力の一致を待ちます。
・データ0、1は各々OFF、ON を意味し、ともに確認します。
例)O U T
=−−−−−−10
・END、INTERLOCK、BRK 等で終了時、全出力 OFF します。
88
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(19)サーボ ON 出力設定命令
内容
サーボ ON の出力の ON/OFF を設定します。
プログラ
ム項目
サーボ ON 出力
サーボ ON の出力の設定を行います。
動作・注記
・本命令で指定された出力をします。
注意)サーボ ON 出力を OFF した時は、サーボアラームは無視します。
サーボ OFF の状態で I_LOCK が外部から入力されると、サーボ ON します。
(20)NOP ノーオペレーション
内容
何もしません。
プログラ
ム項目
動作・注記
89
第 7 章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(21) END エンド(プログラム終了)
内容
CH プログラムを終了します。
プログラ
ム項目
動作・注記
・終了時 CH END 信号を設定時間 (P3−11)出力します。
・サブ・プログラムとして動作している場合、(CALL 命令)、CH END
信号は出しません。
(22) BLK 位置決めデータの読み出しと実行
内容
プログラ
ム項目
BLK 番号
前もって入力してある位置決めデータを読み出し、実行します。
この位置決め動作は、POS 動作のみです。
0∼255:ブロック番号を指定します。
動作・注記
・あらかじめ入力してあるブロックの位置決めデータ(POSITION、SPEED
ACC、DEC、MOUT)を読み出し実行します。動作は POS と同じです。
90
第7章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
7−2 パラメータ説明
パラメータ一覧表
標準パラメータ PAR1
No.
メッセージ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
MANUAL JOG SPEED
名称
手動ジョグ速度
1−1=1
MANUAL SPEED
単位:%
手動速度
1−2=1
MANUAL SLOPE
単位:%
手動スロープ
1−3=1.00
RETURN SPEED
1−4=1
RETURN HI SPEED
1−5=1
RETURN SLOPE
1−6=1.00
AUTO JOG SPEED
1−7=1
AUTO ACC SLOPE
1−8 =0.10
AUTO DEC SLOPE
1−9 =0.10
BACKLUSH OFFSET
1−10=0
ORIGIN OFFSET
1−11=0
+STROKE LIMIT
1−12 =2147483647
−STROKE LIMIT
1−13 =2147483647
設定範囲
単位:秒
初期値
備考
1∼250
1
6-1
1∼250
1
6-1
0.10
6-1
1
6-2
1
6-2
0.10
6-2
1
6-3
0.10
6-5
0.10
6-5
0
6-3
0
6-2
0.01∼9.99
原点復帰速度
1∼250
単位:%
高速原点復帰速度
1∼250
単位:%
原点復帰スロープ
0.01∼9.99
単位:秒
自動ジョグ速度
1∼250
単位:%
自動運転加速スロープ
0.01∼9.99
単位:秒
自動運転減速スロープ
0.01∼9.99
単位:秒
バックラッシュ補正
0∼9999
単位:pulse
原点補正
0∼±9999
単位:pulse
+ストロークリミット
−ストロークリミット
0∼2,147,483,647
(移動量)
0∼2,147,483,647
(移動量)
2147483647
2147483647
91
第7章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
標準パラメータ PAR2
No.
メッセージ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
92
2−1=0
名称
原点復帰方向
(外部 RTN)
EXT ORG RTN NO
2−2=1
原点復帰方法
(外部 RTN)
EXT ORG COUNT
2−4=0
高速原点カウント
(外部 RTN)
原点復帰方向
(内部 RTN)
PROG ORG RTN NO
2−5=1
原点復帰方法
(内部 RTN)
PROG ORG COUNT
高速原点カウント
(内部 RTN)
EXT ORG RTN DIR
2−3=1
PROG ORG RTN DIR
2−6=1
O.T REVERSE MODE
2−7=0
設定範囲
0:CCW
1:CW
0:任意原点
1:低速原点
2:高速原点 1
3:高速原点 2
4:高速原点 3
5:高速原点4
1∼255
0:CCW
1:CW
0:任意原点
1:低速原点
2:高速原点 1
3:高速原点 2
4:高速原点 3
5:高速原点4
1∼255
O.T 反転動作
2−8=0
電源投入時の RTN
動作
STAND−BY OUT
2−9=0
スタンバイ条件
PORG OFF TIME
PORG OFF 時間
AUTO ORG RETURN
2−10=0.10
PORG ON TIM E
単位:秒
PORG ON 時間
2−11=0.10
ORG TIME
単位:秒
ORG 時間
0:反転無し
1:反転あり
0:動作無し
1:動作あり
原点復帰完了後
0:手動運転で OFF
1:手動運転で ON
参照
0
6-2
1
6-2
1
6-2
0
6-2
1
6-2
1
6-2
1
6-2
0
0
0.01∼9.99
0.10
6-2
0.01∼9.99
0.10
6-2
0.10
6-2
0.01∼9.99
単位:秒
I
N−POS CHK TIME IN_POSITION チェック時間 0:
チェックしない
2−13=0
単位:秒0.1∼9.9[s]
INTER-LOCK LOGIC
0:B 接点
インターロック論理
2−14=0
1:A 接点
OT LOGIC
0:B 接点
OT論理
2−15=0
1:A 接点
PORG LOGIC
0:B 接点
原点論理
2−16=0
1:A 接点
2−12=0.10
初期値
0
1
1
1
第7章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
標準パラメータ PAR2
No.
メッセージ
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
名称
設定範囲
SERVO ON LOGIC
0:B 接点
サーボ ON 出力論理
2−17=0
1:A 接点
SERVO ALM LOGIC
0:B 接点
サーボアラーム論理
2−18=0
1:A 接点
SERVO ALM USE
0:使用しない
サーボアラーム使用
2−19=0
1:使用する
SERVO CLR USE
RTN,FPOS 時のカウン 0:出力しない
2−20=0
ターリセット出力
1:出力する
I-LOCK CLR USE
非常停止時のカウンタ 0:出力しない
2−21=0
ーリセット出力
1:出力する
MOUTSTART INPUT MOUT 時の STEP UP 0:
エッジ
2−22 = 0
入力
1:レベル
ZONE OUT USE
0:使用しない
ゾーン出力使用
2−23 = 0
1:使用する
ZONE OUT POS1
移動量
ゾーン出力範囲1
2−24 = 0
‐2147483647∼2147483647
ZONE OUT POS2
移動量
ゾーン出力範囲2
2−25 = 0
‐2147483647∼2147483647
ZONE OUT LOGIC
0:正論理
ゾーン出力論理
2−26 = 0
1:負論理
初期値
参照
0
0
0
0
6-13
0
6-13
0
0
6-12
0
6-12
0
6-12
0
6-12
93
第7章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
システムパラメータ PAR3
No.
メッセージ
名称
設定範囲
初期値
参照
0:255BLOCK
1:8CH 128STEP
CH TYPE
1 3−1 = 1
チャンネルステップ数 2:16CH 64STEP
選択
3:32CH 32STEP
1
4:64CH 16STEP
5:128CH 8STEP
2
PULSE RATE A
3−2=0.0010
パルスレート設定
0.0001∼6.5535
0.001
0:0000000
3
"."POINT
3−3 = 3
1:000000.0
小数点位置
2:00000.00
3
3:0000.000
4:000.0000
MAX SPEED
3−4 = 200
最高出力周波数
1∼800
単位:Kpps
SPEED LIMIT
速度設定上限
1∼250
5
3−5 = 100
単位:%
MAN 1SHOT PULSE 手動1 ショットパルス
6
0∼999
3−6 = 1
単位:パルス
MANUAL T1 TIME
手動時の T1 の時間
7
0.00∼9.99
3−7 = 0.10
単位:秒
MANUAL T2 TIME
手動時の T2 の時間
8
0.00∼9.99
3−8 = 0.10
単位:秒
0:設定速度指定(S)
SLOPE MODE
9 3−9 = 0
スロープ設定方法
1:基準周波数指定
(Kpps/s)
SLOPE BASIC SPD
スロープ基準周波数
10
1∼2000
3−10 = 100
単位:Kpps
4
11
12
13
CH END OUT TIME
3−11 = 0
PULSE DIRECTION
3−12 = 0
PULSE LOGIC
3−13 = 0
STAND−B Y
14 (STOP)
3−14 = 0
M−IN CONDITION
15 3−15 = 0
94
CHEND 出力方式
出力パルスの方向
出力パルス論理
0:連続
0.01∼0.99(s)
0:+方向を CW
1:−方向を CW
0:正論理
1:負論理
200
100
6-4
1
6-1
0.10
6-1
0.10
6-1
0
6-5
100
6-5
0
0
1
AUTO 中 ス ト ッ プ 入 0:出力しない
力でのスタンバイ出力 1:出力する
0
TEST モードでの
0:一致を見ない
ステップ時の入・出力 1:一致を見る
の一致確認
1
第7章 プログラム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
システムパラメータ PAR3
No.
メッセージ
16
COMDITION OF M
3−16 = 0
名称
MOUT 時のステップ
動作
設定範囲
0:スタート入力
1:M−IN
初期値
参照
0
0:インクリメントまたは
ステッピングモータ
SERVO ENC TYPE ABS エンコーダ設定
17 3−17 = 0
対応表参照(P57)
1:モード 1(安川)
2:モード 2(三菱)
0
3:モード 3(松下)
4:モード 4(富士)
WAIT TIMER
18 3−18 = 0.1
19
20
21
22
23
24
25
S-CURVE SPD MODE
3−19 = 0
ENCORDER DIR
3−20 = 0
SERVO E−GEAR A
3−21 = 1
SERVO E−GEAR B
3−22 = 1
CH INPUT MODE
3−23 = 1
CH INPUT TIME
3−24 = 1
MANUAL KEY USE
3−25 = 1
電源 ON から ABS
データ読み込み
0.0∼9.9sec
ウエイトタイマ
単位:秒
POS,FPOS 加減速形式
エンコーダの加算方向
0:直線
1∼99:S 字
0:CW で+
1:CCW で+
28
3−28 = 1
6-6
0
6-10
1∼65535
1
6-10
電子ギヤ比 分母
1∼65535
1
6-10
CH 入力モード
0:BCD
1:BIN
CH 入力待ちタイマ
0∼99
単位:msec
キー操作での運転
0:無効
1:有効
READ WAIT TIMER
PULSE OUTPUT
0
電子ギヤ比 分子
ABS 読込み待ち時間
0.0∼9.9
3−26 = 0.1
単位:秒
POSITION DISPLAY 目標値表示、現在値表示 0:目標値表示
27 3−27 = 0
1:現在値表示
の切換
26
0.1
パルス出力の設定
0:CW、CCW
1:CK、UP/DOWN
0
10
6-9
1
0.1
0
0
0:1msec
INPUT FILLTER
29 3−29 = 0
1:5msec
ソ フ ト フ ィ ル タ 1 2:10msec
(チャタリング用)
2
3:50msec
4:100msec
BAUD RATE
30
3−30 = 0
通信速度
0:9600bps
1:38400bps
0
95
第8章 アラーム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 8 章 アラーム
8−1 アラーム一覧表
エラーメッセージの内容と対処方法は次の通りです。
アラーム
メッセージ
+オーバー
トラベル
−オーバー
トラベル
インター
ロック
原点復帰
未実行
ALARM 1
+OVER TRAVEL
ALARM 2
−OVER TRAVEL
高速原点復帰
FPP エラー
サーボ
アラーム
ABS
エンコーダ
エラー
ピッチエラー
ピッチブロッ
クエラー
ループエラー
ALARM 3
INTERLOCK!
ALARM 4
ORIGIN RTN
ALARM 5
RTN HI SPEED
ALARM 6
FPP ERROR
ALARM 7
SERVO ALARM
ALARM 8
ENCODER ERR
ALARM 10
PICH ERROR
ALARM 11
PICH BLK ERROR
ALARM 12
LOOP ERROR
速度エラー
ALARM 13
SPEED ERROR
+リミット
ALARM 16
+LIMIT ERROR
−リミット
ALARM 17
−LIMIT ERROR
+ストローク
リミット
−ストローク
リミット
ALARM 18
+STROKE LIMIT
ALARM 19
−STROKE LIMIT
96
内容
対処
インターロックが入力してい
ます。
−方向に動かして+OT
を外して下さい。
+方向に動かして−OT
を外して下さい。
インターロック入力を確認
して下さい。
原点復帰がされていません。
原点復帰を行って下さい。
高速原点復帰 2,3 ,4 で
PORGON で減速中に ORG の
入力が入りました。
減速完了後に入力するよう
に調整して下さい。
+O.T が入力されています。
−O.T が入力されています。
出力パルス数が少なすぎます。
サーボモータ、ドライバが異常
です。
ABS エンコーダが異常です。
PICH 命 令 で 加 算 さ れ た 位 置
が、±2,147,483,647 を越えま
した。
PICH の 次 の ス テ ッ プ が POS
以外です。
LOOP の命令が5重を越えまし
た。
SPEED データが P3-4を越え
ています。または、速度データ
が"0" になっています。
+ストロークリミットの指令
値が 2,147,483,647 パルスを越
えました。
−ストロークリミットの指令
値が 2,147,483,647 パルスを越
えました。
目標位置が+ストローク
リミットを越えています。
目標位置が−ストローク
リミットを越えています。
設定速度を小さくするか、移
動量を多くして下さい。
サーボモータ、ドライバを確
認して下さい。
ABS エンコーダを確認して
下さい。
最大値以内に再設定して下
さい。
POS 命令を設定して下さい。
5重以内に再設定して下さ
い。
SPEED データを設定して下
さい。
P1−1 2 を範囲内に再設定し
て下さい。
P1−1 3 を範囲内に再設定し
て下さい。
ストロークリミット内に再
設定して下さい。
ストロークリミット内に再
設定して下さい。
第8章 アラーム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
アラーム
メッセージ
内容
対処
CPOS エラー
ALARM 20
CPOS ERROR
ALARM 21
CH CALL ERROR
ALARM 23
INPOSITION ERROR
ALARM 24
SIO ERROR
ALARM 25
JUMP STEP ERROR
CPOS の次のステップが
CPOS,POS,FPOS 以外です。
CHCALL の命令が7重を
越えました。
位置決め完了に信号が入力さ
れていません。
BLK データ
チェックサム
エラー
ALARM 90
BLK MEM ERROR
ブロックデータが壊れまし
た。
CH データ
チェックサム
エラー
ALARM 91
MEMERR C H=???
チャネルデータが壊れまし
た。
CPOS,または POS の命令
を設定して下さい。
7重以内に再設定して下さ
い。
ケーブル接続を確認して下
さい。
ケーブル接続を確認して下
さい。
正しいステップ番号を入力
して下さい。
①ブロックデータをクリア
して下さい。
②再度、ブロックデータを
入力して下さい。
③ブロックデータを
チェックして下さい。
①チャネルデータをクリア
して下さい。
②再度、チャネルデータを
入力して下さい。
③チャネルデータを
チェックして下さい。
チャネル
コールエラー
位置完信号
エラー
通信エラー
STEP 設定
エラー
PAR1 データ
チェックサム
エラー
PAR2 データ
チェックサム
エラー
ALARM 92
MEMERR PAR 1
ALARM 93
MEMERR PAR 2
通信エラー
JMP する指定ステップの入
力値エラー
PAR1 データが壊れました。
①パラメータデータを
クリアして下さい。
②再度、パラメータデータ
を入力して下さい。
③パラメータデータを
チェックして下さい。
PAR2 データが壊れました。
①パラメータデータを
クリアして下さい。
②再度、パラメータデータ
を入力して下さい。
③パラメータデータを
チェックして下さい。
①パラメータデータを
クリアして下さい。
②再度、パラメータデータ
を入力して下さい。
③パラメータデータを
チェックして下さい。
PAR3 データ
チェックサム
エラー
ALARM 94
MEMERR PAR 3
PAR3 データが壊れました。
EEPROM
エラー
コマンド
エラー
ALARM 95
MEMERR EEPROM
ALARM 96
COMMAND ERROR
MEM チェック時、EEPROM
が異常です。
実行しようとしたステップの
データが壊れています。
ハードエラー
ALARM 97
HARDWEAR ERR
ハードウエアが異常です。
修理が必要です。
コマンドデータを確認して
下さい。
修理が必要です。
97
第8章 アラーム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
8−2 ローダーでの確認方法
アラームが発生した場合、ローダーのディスプレイにアラームメッセージが
表示されます。
8−3 アラームの解除方法
アラームの解除方法は次の 3 つの方法でできます。
① ローダーの MODE キーを押す。
② 外部入力の「インターロック」を、P3−29:フィルタの設定時間だけ入力する。
(パラメータ P2-14 :インターロック論理の設定)
P2-14 = 0 、B 接点の場合 O F F →ON させる。
P2-14 = 1 、A接点の場合 O N →OFF させる。
98
第9章 トラブルシューティング
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第 9 章 トラブルシューティング
ご使用中に、本機ならびに接続している機器が正常に機能しない場合は、以下の項目について
チェックしてください。
アラーム発生時には、「第 8 章 アラーム表示」を参照してください。
■ 電源投入直後
不具合内容
チェック・対策
・電源は正しく接続されていますか?
LCD,LED が表示されない。
・電源電圧は、規定通りありますか?
■ 手動操作時
不具合内容
キーボードより手動キー
「JOG」をまわしても
動作しない。
外部手動信号を ON しても
動作しない。
手動運転でパ ル ス 表 示 は 動
くが、モータが回らない。
オーバートラベルしてない
のにオーバートラベルが発
生する。
インターロックを入力して
いないのに、インターロック
エラーが発生する。
■ 原点復帰時
不具合内容
キーボードよりリターン
(COM/RTN)キーを押し
ても動作しない。
チェック・対策
・ MANUAL モードになっていますか?
・ EXT モードになっていますか?
・ CW.CCW の手動入力が、両方 ON
していませんか?
RTN,START, の入力が ON になって
いませんか?
・ パルス出力の配線は、正しいですか?
・ ドライバとの接続方式は、あってい
ますか?
・ OT センサは、B接点入力です。
(標準)
・ パラメータ( P2−15)論理の設定は、
正しいですか?
・ インターロックは、B 接点入力です。
(標準)
・ パラメータ( P2−14)論理の設定は、
正しいですか?
チェック・対策
・ MANUAL モ ー ド に な っ て い ま す
か?
・ 複数のキーを押していませんか?
・ EXT モードになっていますか?
外部 RTN 信号を ON しても ・ START、CW、CCW
動作しない。
等 の 入 力 が ON になっていません
か?
・ 原点復帰方向(P2−1、P2−4)
・ 原点復帰方法(P2−2、P2−5)
正常に動作しない。
・ O.T 反転動作(P2−7)、電源投入時
の RTN 動作(P2 −8)の設定は正し
いですか?
参照
参照
6−1
手動運転
5−2
操作モードの
選択
4−2
接続方法
7−2
パラメータ
一覧表
7−2
パラメータ
一覧表
参照
6−1
手動運転
5−2
操作モードの
選択
6−2
原点復帰
7−2
パラメータ
一覧表
99
第9章 トラブルシューティング
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
不具合内容
チェック・対策
・高速原点復帰 2.3.4 では、高速原点
減速するが、停止しない。
(C 相)を使用します。
・C 相入力の配線は正しいですか?
・原点入力 PORG.または C 相の配線
停止しない。
は正しいですか?
・スタンバイの配線は正しいですか?
スタンバイの LED は点灯し
・原点復帰を正常に終了できましたか?
ているが、スタンバイ出力が
・原点復帰終了後に手動操作をしま
出ない。
せんでしたか?
■ プログラム入力時
不具合内容
小数点位置が違う。
チェック・対策
・パラメータ P3−2 の設定は、適正で
すか?
■ 運転中
不具合内容
チェック・対策
スタート直後、オーバートラ
・ パラメータ(P2−15)O.T センサの
ベルしていないのにオーバ
論理は正しいですか?
ートラベルが発生する。
スタート直後、インター
ロックを入力していないの ・ パラメータ(P2−14)の論理の設定
にインターロックエラーが
は、正しいですか?
発生する。
・ パルスレート( P3−1)の設定は、正
設定しているポジション通
しいですか?
りに位置決めしない。
・ ポイント(P3−2)の設定は、正し
いですか?
原点復帰命令を実行すると、 ・ 原点補正(P1−10)の設定を行って
原点位置がずれる。
いませんか?
100
参照
第4章
接続方法
4−2
接続方法
4−2
接続方法
参照
7−2
パラメータ
一覧表
参照
第7章
パラメータ
一覧表
7−2
パラメータ
一覧表
6−7
パルスレート
機能
7−2
パラメータ
一覧表
7−2
パラメータ
一覧表
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第10章
10−1
プロトコル
通信方式
通信フォーマット
項目
仕様
電気的インターフェイス RS−485
同期方式
調歩同期式
スタートビット:1ビット
データ長
:8ビット
キャラクタ構成
ストップビット:1ビット
偶数パリティ
伝送速度
9600(初期設定)
、38400[bps](パラメータ P3-30 の設定)
通信方式
半2重(ハードは全2重)
プロトコル
独自プロトコル
通信形態
1:31(最大)
断線検出時間
2.5秒
リトライ回数
ソフトウェア設定
誤り検出
10−2
BCC:水平パリティ(使用/未使用選択可能。初期設定:未使用)
通信方法
10−2−1 通信制御手順
本機における通信制御手順は、会話式(ポーリングセレクティング方式)となっています。
最初の送信権は、上位コピュータ側が保有しており、1ブロック送出ごとに送信権を移行し
ています。
●単独フレームの場合
テキスト
ターミネータ
ヘッダ
アドレス
︿
上位コンピュータ﹀
コマンドブロック
テキスト
ターミネータ
ヘッダ
終了コード
アドレス
︿コントローラ﹀
レスポンスブロック
101
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
●分割してデータを送信する場合
中間フレーム
最終フレーム
ターミネータ
テキスト
デリミタ
テキスト
デリミタ
ヘッダ
テキスト
アドレス
︿
上位コンピュータ﹀
コマンドブロック
ターミネータ
終了コード
ヘッダ
アドレス
デリミタ
デリミタ
︿コントローラ﹀
●分割してデータを受信する場合
テキスト
中間フレーム
ターミネータ
デリミタ
テキスト
デリミタ
ヘッダ
テキスト
アドレス
︿コントローラ﹀
レスポンスブロック
デリミタ
デリミタ
ターミネータ
ヘッダ
テキスト
アドレス
︿
上位コンピュータ﹀
コマンドブロック
最終フレーム
・上位コンピュータから送られるブロックをコマンドブロックと呼びます。 ・コマンドブ
ロック、レスポンスブロックに
・コントローラより送られるブロックをレスポンスブロックと呼びます。
・1ブロックにはアドレスで始まりターミネータで終わります。
・デリミタには、CR+LF(0Dh、0Ah)が割り当てられます。
・ターミネータは*+CR+LF(0Dh,0Ah)を示します。
・アドレスは1∼31の範囲で設定します。
・テキストはすべてASCIIとします。
102
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10−2−2 通信フォーマット
(1)送信フォーマット
10
0
1
@
10
ヘッダ
127文字以下
*
アドレス
ターミネータ
(2)受信フォーマット
10
0
1
@
10
ヘッダ
*
ターミネータ
アドレス
終了コード
終了コード
説明
0
正常終了(コマンドブロックを正常に受信しました。
)
通信エラー発生
1
(垂直パリティエラーフレーミングエラー、オーバーランエラー)
2
BCCエラー(誤り検出有効時のみ。
)
3
未使用
4
コマンドエラー
5
置き換えデータエラー
6
実行エラー
7
実行不可(実効命令で条件があっていない。スタンバイ等)
8
アラーム発生中
数値データのフォーマット
±
:正負の符号(
プラス側は必要ありません。)
.
:小数点の位置(
パラメータ3−3の設定による。)
10
0
10 10
1
2
10
3
10
4
10
5
10
6
10
7
10
8
9
0
1
± 10
10
本機は、上記のような誤り制御を行っています。しかし、デリミタおよびターミネータの受
信不良などの様に、正常に誤り検出ができない場合があります。この時は、上位コンピュー
タ側で時間監視等を行い、回線を回復してください。
※注意
・本機は、小数点があってもなくてもデータを受信できます。本機から送信する時は、小数点
をつけて送信します。
・本機は以下の場合、応答しません。
①受信数が、最小コマンド文字数8文字より小さい場合。(分割通信時は除く。)
②アドレスのデータが異常時。
③ブロードキャスト命令時
103
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10−2−3 誤り検出
本機は誤り検出機能として、BCC(Block
Check
Character:水平パリティ)を採用
しています。
水平パリティ仕様
・コマンドブロック、レスポンスブロックに水平パリティによる誤り検出を追加すること
ができます。
・通信コマンドヘッダ‘BC’により水平パリティ機能を有効にすることができます。
(電源投入時は無効です。)
・水平パリティはテキスト文とターミネータ又はデリミタの間に追加します。
水平パリティ有効時の送信フォーマット
(1)単独フレームの場合
10
0
1
@
10
ヘッダ
127文字以下
上位 下位
*
ターミネータ
計算範囲
水平パリティ
(2)分割して送信する場合
○先頭フレーム
10
0
1
@
10
ヘッダ
127文字以下
上位 下位
デリミタ
計算範囲
水平パリティ
○中間フレーム
127文字以下
上位 下位
デリミタ
計算範囲
水平パリティ
○最終フレーム
127文字以下
上位 下位
計算範囲
*
ターミネータ
水平パリティ
※注意
・水平パリティによる誤り検出を行う場合でも、分割してデータを送る場合でデリミタのみ
送信する場合に水平パリティはつきません。
・水平パリティの前のキャラクタが数字の場合は水平パリティの前にセミコロン(;)をい
れて下さい。
・水平パリティの計算範囲は、水平パリティの数値の前までです。セミコロンを挿入した場
合、セミコロンまでを計算範囲とします。
104
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
水平パリティの計算方法
水平パリティの計算方法は計算範囲で示される範囲を先頭キャラクタから順番に排他的論
理和(XOR)をとり、演算結果を上位と下位4bitにわけ、各々ASCII 変換したものと
します。よって、ASCII コードのデータは“0∼F”間でとなります。
<例>
@01GMJ1;0B*¥r¥n
HEX
ASCII
Bit7
Bit6
Bit5
BAINARY
Bit4
Bit3
Bit2
Bit1
Bit0
@
40
0
1
0
0
0
0
0
0
0
30
0
0
1
1
0
0
0
0
1
31
0
0
1
1
0
0
0
1
G
47
0
1
0
0
0
1
1
1
M
4D
0
1
0
0
1
1
0
1
J
4A
0
1
0
0
1
0
1
0
1
31
0
0
1
1
0
0
0
1
;
3B
0
0
1
1
1
0
1
1
0B
0
0
1
1
0
0
1
0
計 算
アスキーコード一覧表
0
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0A
0B
0C
0D
0E
0F
SH
SX
EX
ET
EQ
AK
BL
BS
HT
LF
HM
CL
CR
SO
SI
10
DE
D1
D2
D3
D4
NK
SN
EB
CN
EM
SB
EC
→
←
↑
↓
20
!
”
#
$
%
&
’
(
)
*
+
,
−
.
/
30
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
:
;
<
=
>
?
40
@
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
50
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z
[
¥
]
^
_
60
a
b
c
d
e
f
g
h
i
j
k
l
m
n
o
70
p
q
r
s
t
u
v
w
x
y
z
{
|
}
 ̄
80
90
A0
。
「
」
、
・
ヲ
ァ
ィ
ゥ
ェ
ォ
ャ
ュ
ョ
ッ
B0
ー
ア
イ
ウ
エ
オ
カ
キ
ク
ケ
コ
サ
シ
ス
セ
ソ
C0
タ
チ
ツ
テ
ト
ナ
ニ
ヌ
ネ
ノ
ハ
ヒ
フ
ヘ
ホ
マ
D0
ミ
ム
メ
モ
ヤ
ユ
ヨ
ラ
リ
ル
レ
ロ
ワ
ン
゛
゜
E0
F0
105
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10−3 通信プロトコル
(1)動作指令プロトコル
命令
名称
説明
・システムをリセットします。
・アラームを解除します。
○コマンド
@
10
0
SIO インターロック
1
SI
10
S
I
*
ターミネータ
アドレス
○レスポンス
10
0
1
@
10
S
I
終了
*
コード
・指定したモードに切換ります。
○コマンド
10
M
D
D
0
10
0
1
@
*
アドレス
0
D =0∼6
MD
モード設定
0:外部操作(EXTERNAL)
1:プログラム(PROGRAM)
2:手動モード(
MANUAL)
3:テスト運転(TEST)
4:パラメータ(PARAMETER)
5:チェック機能(CHECK)
6:アドレス選択(ADDRESS)
7:モード選択画面(MODE)
○レスポンス
0
1
@
10 10
M
D
終了
*
コード
・現在実行中のモードを再入力した場合、そのモードの初期
状態に戻ります。
・このコマンドは、ほとんど使用しなくても問題ありません。
パラメータ 3-30:ボーレート変更のコマンド以外は、全ての
コマンドが外部動作(EXTERNAL)モードで使用できます。
ボーレートの変更を行うときは、パラメータモードにして下さ
い。また、2.5 秒間通信がないと自動的に EXT モードになりま
す。
106
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・指定したチャネルより自動運転を実行します。
・一時停止中の再スタートをします。(CHは無視され、停止中
のところから再スタートします。
○コマンド
C
10
10
0
G
1
10
2
10
0
1
@
GC
10
*
ゴーチャネル
チャンネル番号
○レスポンス
10
0
1
@
10
G
C
終了
*
コード
・自動運転を中止し、減速停止します。また、GCコマンドで
停止位置から続行します。
○コマンド
10
S
P
0
@
0
ストップ
1
SP
S
P
10
*
○レスポンス
1
@
10
10
終了
*
コード
・原点復帰を実行します。
○コマンド
10
G
R
0
@
0
ゴーリターン
1
GR
G
R
10
*
○レスポンス
1
@
10
10
終了
*
コード
・指定ブロックを運転します。
・1時停止中の再スタートをします。(BLK番号は無視され停
止中のところから再スタートします。)
○コマンド
アドレス
0
G
1
10 10
2
ゴーブロック
0
GK
1
@
K 10 10 10
ヘッダ
*
BLK番号
BLK番号:0∼255
○レスポンス
0
1
@
10 10
アドレス
G
K
終了
*
コード
ヘッダ
107
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・手動運転モード(MANUAL)の時、指定した方向に動き
ます。
・手動1shot動作時使用します。
・パラメータP3-6(手動1shotパルス数)に設定された
パルス数出力すると停止します。
○コマンド
G
M
0
G
M
10 10
J
0
0
1
@
D
*
○レスポンス
1
@
10
10
終了
*
コード
0
D = 0∼1
0:正転(CW)
1:逆転(CCW)
・連続で手動運転する場合
○コマンド
M
G
M
10 10
S
D
0
G
0
@
0
ゴーマニュアル
1
GM
○レスポンス
1
@
10
10
終了
*
コード
0
D = 0∼ 1
0:正転(CW)
1:逆転(CCW)
P1,2,3に従い動作します。
・手動停止コマンド
○コマンド
G
M
0
10
0
1
@
G
M
10
P
*
○レスポンス
1
@
10
10
・減速停止します。
108
終了
*
コード
*
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(2)メモリー操作プロトコル
①メモリー操作指令
命令
名称
説明
・D1∼D3で指定したデータを初期化します。
○コマンド
L
D
D
D
3
D1 D2 D3
A L
L
102 10 1 100
B
L
K
P A
R
P 1
P 2
I N
S
C
2
10
1
クリア
10
0
CL
1
@
*
内容
チャネルデータのみ初期化します。
指定チャネルのみ初期化します。
ブロックデータのみ初期化します。
パラメータデータのみ初期化します。
標準パラメータ1のみ初期化します。
標準パラメータ2のみ初期化します。
チャンネル、パラメータデータ,BLK全て初期化します。
D3空白部分は前詰めにします。D2に続けて*
てください。
を入力し
○レスポンス
10
0
1
@
10
C
L
終了
*
コード
・指定したチャネルの指定したスタートステップより、指定
したステップ数、NOPコマンド領域を確保します。
スタートステップ以降のデータは挿入ステップ数分後ろへ
移動します。
○コマンド
10 10
チャンネル番号
10
0
1
2
; 10
10
; 10
10
0
10
1
I
2
E
0
10
1
10
2
@
0
インサート
1
EI
10
ステップ番号
*
挿入する数
○レスポンス
10
0
1
@
10
E
I
終了
*
コード
109
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・指定したチャネルの指定したスタートステップより、指定
したステップ数削除します。
削除するステップ数分数分前へ移動します。
○コマンド
10
10
チャンネル番号
10
0
1
2
; 10
10
; 10
10
0
デリート
10
1
D
2
E
0
10
1
10
2
0
ED
1
@
10
ステップ番号
*
削除する数
○レスポンス
0
1
@
10
10
E
D
終了
*
コード
・同一チャネル内の指定したステップを、指定したコピー先
ステップへコピーします。
○コマンド
チャンネル番号
; 10 10
0
1
ステップコピー
2
ES
10
; 10
10
0
10
1
10 10
2
S
0
E
1
10
2
10
0
1
@
10
コピーするステップ番号
*
コピー先のステップ番号
○レスポンス
10
0
1
@
10
E
S
終了
*
コード
・指定したチャネルデータを指定したコピー先チャネルへ全
データのコピーします。
○コマンド
コピーするチャンネル番号
○レスポンス
10
0
1
@
110
10
10
E
C
終了
*
コード
; 10
0
10
1
10
2
C
0
E
1
10
チャネルコピー
2
10
0
1
@
EC
10 10
*
コピー先のチャンネル番号
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
②メモリーアクセス
命令
名称
説明
・指定したBLKのデータを書込みます。
○コマンド
B
10 10
;
1
;
0
10
10
10 10
0
1
.
2
3
10
10
4
10 10
1
10 10
5
6
10 10
7
8
9
0
±
10
位置ブロック番号
ヘッダ
D
0
W
1
10
2
10
0
1
@
;
位置データ
.
SPEED
; 10
. 10
ACC
D
DEC
0
D
1
D
2
D
3
4
D
5
D
6
7
D
10
2
; 10
0
10
2
10
0
10
1
ライト位置テーブル
(BLKデータ)
2
WB
D
*
MOUT
○レスポンス
10
0
1
@
10
W
終了
*
コード
B
D0:(1:ABS)、(0:INC)
・指定した位置テーブルデータを読込みます。
○コマンド
B
10
10
0
R
1
10
2
10
0
1
@
10
*
位置テーブル番号
○レスポンス
終了
コード
B
10
10
0
10
1
. 10
1
10 10
2
3
10
4
10 10 10 10
5
6
7
±
R
8
D
10
9
リード位置テーブル
(BLKデータ)
0
RB
10
0
1
@
位置データ
D
D
減速データ
0
D
1
2
D
3
D
. 10
0
; 10
加速データ
4
D
5
D
6
7
D
. 10 10
2
速度データ
0
; 10
1
10
2
0
1
2
10 10
*
MOUT
111
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・指定したBLKの番号から位置テーブルデータを連続して書
込みます。
○コマンド
先頭フレーム
K
10
10
0
W
1
10
2
10
0
1
@
10 ステップデータ(127byte以内)
ブロック番号
中間フレーム
ステップデータ(127byte以内)
最終フレーム
WK
ライトブロック
ステップデータ(127byte以内)
*
最終フレームを受信後
○レスポンス
0
1
@
10
10
W
終了
*
コード
C
・ステップデータはライト位置テーブル(BLKデータ)を参
照してください。
・ステップデータとステップデータの間に‘;’を入れて下さ
い。
・ステップデータ内にブロック番号は含まれません。
例)@01WK1BXXXXXXXXX;BXXXXXXXXXXデリミタ
・指定したBLKの番号から位置テーブルデータを連続して読
み込みます。
○コマンド
先頭フレーム
K
10
10
0
R
1
10
2
10
0
1
@
10
*
ブロック番号
RK
リードブロック
0
1
○レスポンス(先頭フレーム)
@ 10 10
W
K
終了
コード
ステップデータ(127byte以内)
中間フレーム
ステップデータ(127byte以内)
最終フレーム
ステップデータ(127byte以内)
*
・ステップデータはライト位置テーブル(BLKデータ)を参
照してください。
・ステップデータとステップデータの間に‘;’を入れて下さ
い。
・ステップデータ内にブロック番号は含まれません。
例)@01WK1BXXXXXXXXX;EXXXXXXXXXXデリミタ
112
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・指定したパラメータを書込む時は、例のように3桁のパラ
メータ番号を入れます。
○コマンド
P
D
D
D
0
W
1
10 10
2
0
1
@
; パラメータデータ *
パラメータ番号
・
例)
P1−1 の場合
:
パラメータ番号 101
P2−13の場合
:パラメータ番号 213
システムパラメータの場合
P1の場合
:パラメータ番号 301
○レスポンス
@
10
0
ライトパラメータ
1
WP
10
W
P
終了
*
コード
また、1つのパラメータグループを全て書き込む場合はパラメ
ータ番号を“X00”として下さい。パラメータデータ部に順
番にパラメータ値を入れ、各パラメータ値間に‘;’を区切り
としていれて下さい。
(
例)
パラメータグループ全て書込み時、送信コマンド例
0
1
@
10 10
W
P
1
0
0
;
1
;
パラメータP1-1
・・・・・・・・ ;
1
0
0
1
0
;
パラメータP1-2
*
パラメータP1-13
・指定したパラメータを読込む時は、例のように3桁のパラ
メータ番号を入れます。
○コマンド
P
D
D
D
0
R
1
10
2
10
0
RP
1
@
*
・
例)
P1−1 の場合
:
パラメータ番号 101
P2−13の場合
:パラメータ番号 213
システムパラメータの場合
P1の場合
:パラメータ番号 301
リードパラメータ
○レスポンス
10
0
1
@
10
R
P
終了
コード
パラメータデータ
*
また、1 つのパラメータグループを全て読み込む場合は、書込み
時と同様に、パラメータ番号を“X00”として下さい。パラ
メータデータ部に書き込み字と同様に、パラメータ値を順番に
‘;’で区切り送信します。
113
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・ 指定したチャネル、ステップのデータを書換えます。
○コマンド
10
チャンネル番号
WS
ライトステップ
ステップデータ
; 10
10
0
10
1
10
2
S
0
W
1
10
2
10
0
1
@
10
;
ステップ番号
*
○レスポンス
10
0
1
@
10
W
S
終了
*
コード
・ ステップデータは後述のサブコマンド一覧表を参照して
下さい。
・指定したチャネル、ステップのデータを読出します。
○コマンド
チャンネル番号
RS
リードステップ
; 10
10
0
10
1
10
2
S 10
0
R
1
10
2
10
0
1
@
10
*
ステップ番号
○レスポンス
10
0
1
@
10
R
S
終了
コード
ステップデータ
*
・ステップデータは後述のサブコマンド一覧表を参照して
下さい。
114
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・ 指定したチャネルのデータを書換えます。
○コマンド
先頭フレーム
C
10
10
0
W
1
10
2
10
0
1
@
10
;
ステップデータ127byt
e
以内
チャンネル番号
中間フレーム
ステップデータ127byte以内
最終フレーム
WC
ライトチャンネル
ステップデータ127byte以内
*
最終フレームを受信後
○レスポンス
10
0
1
@
10
W
C
終了
*
コード
・ステップデータは後述のサブコマンド一覧表を参照して下さ
い。
・ステップデータとステップデータの間に‘;’を入れて下さ
い。
・ステップデータ内にステップ番号は含まれません。
・指定したチャネルのデータを読出します。
○コマンド
先頭フレーム
C
10
10
0
R
1
10
2
10
0
1
@
10
*
チャンネル番号
○レスポンス(先頭フレーム)
C
終了
10 10
コード
0
W
1
10
2
リードチャンネル
10
0
RC
1
@
10
中間フレーム
ステップデータ(1ステップ分)
最終フレーム
ステップデータ(1ステップ分)
*
・ステップデータは後述のサブコマンド一覧表を参照して下さ
い。
・ステップデータとステップデータの間に‘;’を入れて送信
します。
・ステップデータ内にステップ番号は含まれません
115
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
③プログラムステップデータ詳細
命令
名称
説明
0
10
1
. 10
1
10 10 10
10 10
2
3
4
5
10 10
6
7
±
8
D
9
0
P
10
10
位置データ
SPEED
. 10
DEC
0
D
1
D
2
D
3
D
4
D
5
D
; 10
ACC
6
;
10
0
. 10
2
; 10
0
10
1
2
10
7
P
ポジション
(POS)
(TPOS)
0
1
2
; 10
D
D
MOUT
・D0∼D7内容は、MOUTビット対応表を参照してください。
・POSITION小数点位置は、P3−2で設定します。
・D0:0∼1
0:INC
1:ABS
D
0
D
1
3
10
1
. 10
10 10
2
3
10 10
4
5
10
6
10 10
7
±
8
9
D
0
C
10
位置データ
D
D
D
0
D
2
D
4
D
5
;
6
10
7
Cポジション
(CPOS)
10
0
C
1
2
; 10
MOUT
SPEED
・D0∼D7内容は、MOUTビット対応表を参照してください。
・POSITION小数点位置は、P3−2で設定します。
・D0:0∼1
0:INC
1:ABS
10
0
. 10
1
10
2
3
10 10
10
4
10
1
10
5
10
6
10
7
±
8
9
D
0
F
10
位置データ
D
MOUT
・D0∼D7内容は、MOUTビット対応表を参照してください。
・POSITION小数点位置は、P3−2で設定します。
・D0:0∼1
0:INC
1:ABS
116
10
0
D
0
D
1
D
2
D
3
D
4
D
.
DEC
ACC
5
D
6
;
7
F
Fポジション
(FPOS)
; 10
1
SPEED
. 10
2
; 10
0
10
2
10
0
1
2
; 10
10
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
0
; 10
10 10
1
2
. 10
0
10 10
3
4
10
5
10
6
10
7
±
8
9
G
10
10
位置データ
D
D
0
D
10
DEC
1
D
2
D
3
D
4
D
. 10
ACC
5
D
6
7
;
10
0
SPEED
. 10
1
; 10
2
10
1
2
10
0
; 10
MOUT
・D0∼D7内容は、ページ4MOUTビット対応表を参照してください。
・POSI
TION小数点位置は、P3−2で設定します。
・INC量のみ。
10
10
0
.
10
1
.
2
10
10
3
10
3
10
4
10
5
10
6
10
7
±
ディメンション
(DIM)
8
1
9
D
D
1
2
G
FPOS+POS
ポジション
速度制御
↓
位置制御
(FPP)
10
位置データ
・ POSITION小数点位置は、P3−2で設定します。
10
0
10
1
10
2
10
4
10 10
5
10
6
10
7
±
8
9
H
10
位置ブロック(BLK)番号
H
ピッチ
(PICH)
10
0
B
1
位置ブロック
(BLK)
2
B
10 10
位置データ
・POSITION小数点位置は、P3−2で設定します。
○サブコマンド
D
D
7
D
6
D
5
D
4
D
3
D
2
1
D
0
;
MOUT
・
時間 0∼9.99
・D0∼D7は、ページ4のビット対応表を参照して下さい。
実行ステップ番号
;
10
0
10 10
1
0
1
2
ループ
10 10
時間
L 10
L
.
0
10
1
T
2
T
タイマー
(TIM)
10
ループ回数
・
同一チャンネル内の実行ステップ番号へループします。
ループ回数 2∼99
117
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
0
10
10
チャンネル番号
・
他のチャンネルへジャンプします。
チャンネル番号 0∼127
D
D
0
D
1
D
2
D
3
D
4
D
5
R
6
リターン
(RTN)
10
7
R
コール
(CALL)
1
X
2
X
D
MOUT
・D0∼D7は、MOUTビット対応表を参照して下さい。
0
D
1
D
2
3
4
D
D
D
MOUT
・FEED入力後、原点復帰と同じ動作になります。表示に付いては、位置表示
はなくなります。
動作完了後、位置は0になります。
・D0∼D7は、MOUTビット対応表を参照して下さい。
0
(ゼロ)
10 10
ジャンプ先ステップ番号
D
0
(イチ)
ジャンプ先ステップ番号
D
D
D
1
D
1
D
2
D
2
D
3
D
4
;
5
10
6
10
7
2
1 10
0
J
1
アンドジャンプ
(ANDJ)
0 10
1
J1
(イチ)
2
J
(ゼロ)
ジャンプ
(JMP)
J0
D
5
フィードリターン
(FRTN)
D
6
A
D
7
A
D
MI
N
・D0∼D7は、MINビット対応表を参照して下さい。
D
MI
N
実行ステップ番号
・D0∼D7は、MI
Nビット対応表を参照して下さい。
D
D
D
0
D
1
D
2
D
3
D
4
D
5
0
6
I
D
MI
N
(アイ) (ゼロ)
・D0∼D7は、MI
Nビット対応表を参照して下さい。
D
D
MI
N
・D0∼D7は、MI
Nビット対応表を参照して下さい。
118
D
D
0
D
1
D
2
D
3
(アイ) (イチ)
D
4
1
5
I
6
オア
(OR)
7
I1
(アイ、
イチ)
D
0
D
3
D
4
D
5
;
6
10
7
10
0
2 10
1
アンド
(AND)
J
7
I0
(アイ、
ゼロ)
オアジャンプ
(ORJ)
2
J2
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
0
D
D
1
D
1
D
2
D
3
D
D
MOUT
(オー) (ゼロ)
・D0∼D7は、MOUTビット対応表を参照して下さい。
D
D
D
D
D
D
0
D
2
1
3
O
4
Mアウト
(MOUT)
5
(オー)
D
MOUT
(オー) (イチ)
・D0∼D7は、MOUTビット対応表を参照して下さい。
サーボON
(S−ON)
O
D
(オー)
0:サーボOFF
1:サーボON
10 10
0
;
1
N
2
N
ノップ
(NOP)
S
0
SO
D
6
(オー、
イチ)
0
7
O1
O
4
アウト
(OUT)
5
O0
(オー、
ゼロ)
説明
6
名称
7
命令
10
ステップ番号
・
何もしないで次ステップへ。
; 10 10
0
1
E
2
E
エンド
(END)
10
ステップ番号
・
プログラムを終了します。
MOUT対応表
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
2進アスキ OUT8 OUT7 OUT6 OUT5 OUT4 OUT3 OUT2 OUT1
MIN対応表
2進アスキ
D7
I
N8
D6
I
N7
D5
I
N6
D4
I
N5
D3
I
N4
D2
I
N3
D1
I
N2
D0
I
N1
119
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
④状態読出し
命令
名称
説明
RI
・入力、出力の状態を読み出します。
○コマンド
R
I
0
10
0
1
@
R
I
10
*
○レスポンス
D
1
D
0
1
D
9
D
8
D
7
D
6
D
5
D
終了
コード
4
D
3
1
D
2
10
10
0
D
リードI/O
1
@
D1
*
入出力データ(D0∼D11)ビット対応表
4
3
2
D0 S-ALM
COIN
D2 CH H (IN6) CH G (IN7) CH F (IN8)
D4
IN8
IN7
IN6
D6
START
STOP
D8
D10
SV-ON
OUT8
CLR
OUT7
1
4
CH E
IN5
RESET
(I.LOCK)
Z-OUT
OUT5
BREAK
OUT6
D1
D3
D5
D7
CH D
IN4
3
PORG
CH C
IN3
2
+OT
CH B
IN2
1
-OT
CH A
IN1
CW
CCW
RETURN
FEED
ALARM
OUT3
RUN
OUT2
CH-END
OUT1
D9 STANDBY
D11 OUT4
・実行中のチャネル、ステップが送信されます。
○コマンド
M
A
0
10
0
1
@
M
A
;
10
10
*
○レスポンス
:スタンバイ出力 ON=1 OFF=0
:RUN出力
ON=1 OFF=0
:
アラーム出力 ON=1 OFF=0
;
D
3
10
実行中のステップ
:現在のモード
0∼6
0:外部操作(EXTERNAL)
1:プログラム(PROGRAM)
2:手動モード(MANUAL)
3:テスト運転(TEST)
4:パラメータ(PARAMETER)
5:チェック機能(CHECK)
6:アドレス選択(ADDRESS)
120
D
2
0
10
1
0
0 1 23
D
D
D
D
終了
D
コード
1
実行中のチャンネル
2
10
10
0
1
2
モニタA
10
10
10
MA
1
@
D
;
*
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・動作状態を監視するコマンドです。
・D0∼D4は下記に示す表の4ビットのデータをビット配置
に従いASCIIに変換したデータです。
○コマンド
0
M
B
0
1
@
M
B
10 10
*
○レスポンス
D
D
3
終了
D
コード
2
10
1
モニタB
10
0
MB
1
@
D
*
D0
ビット
4
3
2
1
内容
自動運転中(
一時停止中)
=1
CH−END出力中
=1
原点復帰中
=1
手動運転中
=1
その他=0
その他=0
その他=0
その他=0
D1
ビット
4
3
2
1
内容
単独位置決め中
=1
タイマカウント中
=1
MOUT出力でI
Nまち =1
一時停止中
=1
その他=0
その他=0
その他=0
その他=0
D2
ビット
4
3
2
1
内容
FEED RTN実行中 =1
未使用
インターロック入力中 =1
強制終了(BRK)入力中=1
その他=0
その他=0
その他=0
その他=0
D3
ビット
4
3
2
1
内容
CW方向オーバートラベル入力 =1
CCW方向オーバートラベル入力=1
未使用
未使用
その他=0
その他=0
その他=0
その他=0
・ビット配置
Dn: 4 3 2 1
121
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・外部操作モード時にOUTの状態を読み出す時に使用します。
○コマンド
0
M
C
0
M
C
10
*
○レスポンス
D
D
D
D
0
D
1
D
2
D
3
終了
D
コード
4
10
5
10
6
@
7
モニタC
10
1
MC
1
@
*
ビット対応表
D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0
2進アスキ OUT8 OUT7 OUT6 OUT5 OUT4 OUT3 OUT2 OUT1
・位置決め時の動作の監視ができます。
注意:等速中フラグは、停止時も等速と判断しています。
○コマンド
M
S
0
10
0
1
@
M
S
10
*
○レスポンス
D
D
加速中
減速中
等速中
未使用
D1
ビット
4
3
2
1
内容
FPP実行中(速度制御中:FEED入力前)=1 その他=0
未使用
その他=0
未使用
その他=0
未使用
その他=0
D2
ビット
4
3
2
1
未使用
未使用
未使用
未使用
D3
ビット
4
3
2
1
未使用
未使用
未使用
未使用
=1
=1
=1
内容
その他=0
その他=0
その他=0
内容
内容
Dn: 4 3 2 1
3
D
D0
ビット
4
3
2
1
・ビット配置
122
終了
D
コード
2
10
1
10
0
MS
位置決め動作時の
状態監視
1
@
*
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・P2−28で設定した位置表示を読み出します。
○コマンド
R
D
0
10
0
1
@
R
D
10
*
○レスポンス
1
RD
@
10
10
±
10 10
終了
コード
リードデータ
10
10
0
.
1
10 10
2
3
10
4
5
6
7
8
9
10 10
10
位置データ
0
;
D
*
0
・D :アラーム出力
ON =1
OFF=0
・P3−28に影響されず、現在値のデータを送信します。
○コマンド
P
D
*
0
P
D
終了
コード
8
10
0
1
@
10
10
○レスポンス
10
10
;
D
0
. 10
0
10 10
1
2
10 10
3
10
4
±
5
10
6
10
@
7
10
9
現在値の読み出し
1
PD
*
0
パルス数
・
D :
アラーム出力
ON =1 、 OFF=0
・タイマの残り時間を読み出します。
○コマンド
R
0
リードタイマ
10
0
RT
1
@
R
10
T
*
○レスポンス
T
終了
10
コード
.
10
0
10
1
10
2
1
@
10
*
・TIMコマンドを実行中のみ有効です。
・現在のモードを読出します。
○コマンド
C
C
0
10
0
1
@
C
C
10
*
○レスポンス
10
終了
D
コード
0
モードチェック
10
*
0
CC
1
@
D = 0∼6
0:外部操作(EXTERNAL)
1:プログラム(PROGRAM)
2:手動モード(MANUAL)
3:テスト運転(TEST)
4:パラメータ(PARAMETER)
5:チェック機能(CHECK)
6:アドレス選択(ADDRESS)
123
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・終了コードが正常でなかった時に読み出します。
・アラームナンバーはアラーム番号と同じです。
(アラーム番号については第8章を参照してください。)
○コマンド
A
L
0
10
0
1
@
A
L
10
*
○レスポンス
10
終了
D
コード
D
0
10
1
アラーム読み出し
1
AL
@
*
アラーム番号
・アラームがCHデータの破壊(アラーム番号:91)場合
下記に示すコマンドを送信します。
○レスポンス
D
;
10
10
0
終了
D
コード
1
L
2
A
0
10
1
10
0
1
@
10
*
CH番号0∼127
・データが壊れた番号を追加します。
・POS,FPOS,FPPのコマンドを実行した回数を読み
出します。
回数の範囲は0∼9999までです。
9999回を越すと0に戻ります。
○コマンド
P
R
0
10
0
@
1
PR
位置決め実行回数
読込み
P
R
10
*
○レスポンス
10
10
0
終了
10
コード
1
10
2
10
3
1
@
10
*
・POS,FPOS,FPPのコマンド実行回数のクリアを
します。
○コマンド
10
P
C
0
@
0
位置決め実行回数
クリア
1
PC
P
C
10
*
○レスポンス
124
1
@
10
10
終了
*
コード
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
SR
名称
説明
CPUリセット
・通信が正常に動作している時に、実行できる可能性があり
ます。レスポンスは返しません。送信後、CPUのリセット
実行時間(約1秒)後に通信を開始して下さい。
○コマンド
0
1
@
10
10
S
R
*
・配線チェック用です。Z相カウンタクリアと併用して御使用
下さい。
○コマンド
10
Z
R
0
@
0
Z相配線チェック
用カウント値読込
1
ZR
Z
R
10
*
○レスポンス
終了
10
コード
0
10
1
10
2
1
@
10 10
*
カウント値0∼255
・Z相のカウント値をクリアします。
○コマンド
0
10
Z
C
0
@
1
ZC
Z相配線チェック
用カウント値クリ
ア
Z
C
10
*
○レスポンス
1
@
10
10
終了
*
コード
・本コントローラのバージョンを読込みます。
○コマンド
V
E
0
10
0
VE
1
@
V
E
10
*
バージョン読込み
○レスポンス
終了
10
コード
.
10
0
10
1
10
2
1
@
10
*
バージョンナンバー
125
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
命令
名称
説明
・CHECKモードの入力チェックで使用しています。
・D:1∼4
1:IN1 2:IN2 3:IN3 4:IN4
○コマンド
T
I
0
10
0
1
@
T
I
10
D
*
○レスポンス
D
D
D
D
0
D
1
D
2
D
3
終了
D
コード
4
10
5
10
6
@
7
テストIN
1
TI
*
データの対応表
D
1
2
3
4
D7
START
SV-RDY
−
IN6
D6
STOP
IN-POS
−
IN7
D5
BREAK
−
−
IN8
D4
RESET
−
IN5
CH E
D3
CW
−
IN4
CH D
D2
CCW
ORG
IN3
CH C
D1
RTN
+OT
IN2
CH B
D0
FEED
−OT
IN1
CH A
・チェックモードの出力チェックで使用しています。
・D:1∼2
1:OUT1 2:OUT3
○コマンド
10
0
1
@
10
T
O
D
;
(オー)
D
D
0
D
1
D
2
D
3
D
4
5
D
6
7
D
TO
*
テストOUT
○レスポンス
10
0
1
@
10
T
O
終了
*
コード
(オー)
・データの対応表
D
1
2
D7
SV-ON
OUT8
D6
CLR
OUT7
D5
D4
D3
D2
− ZONEOUTSTANDBY ALARM
OUT6
OUT5 OUT4 OUT3
D1
D0
RUN CH-END
OUT2 OUT1
・ABSエンコーダ使用時のコントローラの位置にプリセット
時に使用します
・ABSエンコーダ使用時に有効です。
(パラメータP3−17 の設定が0以外の時)
○コマンド
10
A
S
0
@
0
ABSエンコーダ
設定
1
AS
A
S
10
*
○レスポンス
126
1
@
10
10
終了
*
コード
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10−4 ダイレクト命令プロトコル
命令
名称
説明
・外部操作モード(EXT)時で停止中のみ受け付けます。
・指定された位置データ、速度で位置決めを開始します。
・加速・減速のスロープは、パラメータ P1-7,8 で動作します。
S 字加減速の場合は。加速スロープ(P1-7)で動作します。
○コマンド
10
0
1
@
10
G
P
D:0∼1
0:INC
1:ABS
D
ヘッダ
10
0
.
1
10
2
10
3
10
4
5
6
10 10
10 10
;
位置データ
*
0
10 10
0
1
2
ダイレクト
位置決め
10
7
GP
10
8
9
±
G
10
SPEED
○レスポンス
1
@
10
10
終了
*
コード
P
・一時停止中の場合は、位置・速度のデータは必要ありません。
○コマンド
0
1
@
10
10
G
P
*
・外部操作モード(EXT)時で停止中のみ受け付けます。
・指定された OUT を出力します。
○コマンド
0
1
@
10 10
D
D
D
*
MOUT
ヘッダ
○レスポンス
D
7
D
6
D
5
D
4
D
3
O
2
G
1
10 10
0
@
0
ダイレクト
ステップ出力
1
GO
(
オ−)
(
オ−)
終了
G
O
*
コード
・外部操作モード(EXT)時で停止中のみ受け付けます。
・指定された位置に現在値を書き換えます。
○コマンド
10
0
GD
1
@
10
ダイレクト
現在地書換え
G
D
ヘッダ
10
10
0
.
1
10
2
10
3
10
4
10
5
10
6
10
7
10
8
9
±
10
*
位置データ
○レスポンス
10
0
1
@
10
G
D
終了
*
コード
127
第 10 章 プロトコル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10−5 ブロードキャスト命令(一斉動作、レスポンスはありません。)
アドレスを “00”と指定してください。
命令
SI
名称
SIO
インターロック
説明
・システムをリセットします。
・アラームを解除します。
○コマンド
@
0
0
S
I
*
ターミネータ
・外部操作モード(EXT)時で停止中のみ受け付けます。
・指定したチャネルの指定したステップより自動運転を実
行します。
○コマンド
ゴーチャネル
G
C
10
10
0
0
1
GC
0
2
@
10
*
CH番号
ヘッダ
・一時停止中の再スタートをします。この場合は CH 指定は
必要ありません。指定するとコマンドエラーになります。
○コマンド
一時停止
10
0
SP
1
@
10
G
C
*
・外部操作モード(EXT)時、停止中のみ受け付けます。。
・自動運転を中止し、減速停止します。また、GCコマンドで
停止位置から続行します。
○コマンド
@
GB
強制終了
0
0
S
P
*
・外部操作モード(EXT)時、停止中のみ受け付けます。。
・自動運転を中止し、減速停止します。続行できません。
○コマンド
@
0
0
G
B
*
・外部操作モード(EXT)時、停止中のみ受け付けます。
・原点復帰を実行します。
GR
ゴーリターン
○コマンド
@
128
0
0
G
R
*
第 10 章 プロトコル
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命令
名称
説明
・指定ブロックを運転します。
・1時停止中の再スタートをします。(BLK番号は無視され停
止中のところから再スタートします。)
GK
ゴーブロック
○コマンド
G
アドレス
K
10 10
0
0
1
0
2
@
10
*
BLK番号
ヘッダ
BLK番号:0∼255
・BCCチェック機能を有効にします。
○コマンド
@
BC
BCCチェック
0
0
アドレス
B
C
*
ヘッダ
※注意
このコマンドだけは、BCC機能を有効にしてあってもBC
Cはつきません。
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