Download 仕様書等 - 独立行政法人 日本芸術文化振興会

Transcript
仕
様
書
1.調達概要
(1)内 容
【件 名】
平成27年度公演記録映像収録カメラ及び映像切替器の保守業務
(本館・演芸場)
【業務内容】
① 定期保守
② 障害発生時の対応
③ 運用支援
④ 上記①から③に係る報告
(2)履行場所 独立行政法人日本芸術文化振興会
東京都千代田区隼町4‐1 国立劇場構内
(国立劇場本館3階映像システム室、同 AV室ほか関係諸室)
(3)履行期間 平成27年4月1日から平成28年3月31日まで
(4)履行代金の支払
① 本調達に係る業務(以下「本業務」という。)の履行代金の支払については、
履行期間中2回実施される定期保守実施を確認した後2回に分けて支払うこと
とする。
② 定期保守実施後、提出された定期保守完了報告書(任意書式)を独立行政法人
日本芸術文化振興会(以下「振興会」という。)国立劇場調査養成部調査記録課
(以下「調査記録課」という。)において確認するものとする。
③ 履行代金の請求は、定期保守完了報告書確認の後、委託代金額に2分の1を乗
じた金額を記載した請求書を振興会調査記録課に送付するものとする。
④ 履行代金の支払は、振興会総務企画部経理課から、上記③の方式で作成された
請求書を受領後30日以内に支払うものとする。
2.調達の内容
(1)包括的要件
① 本業務は、公演記録映像収録カメラ(以下「カメラ」という。
)及び映像切替
器運用時に、これらを正常に稼働させるための包括的保守管理業務である。した
がって、受託者は本業務遂行に当たり、迅速かつ的確な保守管理体制を整えてお
くこと。
② 本業務は、原則として振興会の施設内で行うこと。ただし、カメラ等を振興会
施設外に移動して本業務を遂行する必要が生じる場合には、振興会と事前に協議
すること。
③ 本業務遂行に当たり、振興会の施設、備品の使用が必要な場合には、事前に振
興会と協議のうえ使用すること。また、使用後は必ず原状に復すること。
④ 本業務遂行に当たり、機材及び消耗品等の調達が必要な場合には、事前に振興
会と協議のうえ請求すること。
⑤ 本業務の内容、カメラ及び映像切替器の詳細については、下記(2)の技術的
要件を参照すること。
(2)技術的要件
① 対象機器
本業務に係る対象機器は次のとおりである。
ア.カメラ
1
池上通信機㈱製 HDK-790E型×2
同社製
HDK-790EXⅡ型×1
同社製
HDK-79EXⅡ型×1
イ.映像切替器
(池上通信機㈱製 HSS-200型×1)
ウ.上記ア.
、イ.のほか、これらに関連した機材で保証期間が経過したもので、
特に振興会が指定するもの及び履行期間中に付加したもの。
② 本業務従事者に求められる要件
本業務の従事者は、放送局設備またはそれに準じる設備における映像系統の信
号及びその制御系信号に係る専門知識を有し、ことにカメラ及び映像切替器につ
いては技術的知識のみならず、保守業務に従事した実績と技術力を有しているこ
と。
③ 業務内容詳細
ア.定期保守
(ア)履行期間中2回定期保守を実施し、カメラ及び映像切替器が正常に稼働
するか確認すること。なお、実施内容及び実施時期については振興会と協
議のうえ決定すること。
(イ)カメラ及び映像切替器の定格性能を保持するため、電気的特性等につき、
次の項目について点検を実施し、正常に動作するか確認すること。
a.①のア.カメラ
(a)カメラヘッド部(履行期間中2回実施すること。
)
・解像度の測定及び調整
・DTL、GAMMAの確認及び調整
・ストリーキングの確認及び調整
・スミヤーの測定、確認及び調整
・CCDの欠損(R、G、B)の確認
・リモート(制御)系の動作確認
・操作ノブ及び点灯ランプの動作確認
・ズームレンズ部との接点確認 ※
・ズームレンズ制御部(レンズデマンド、フォーカスデマンド)の動作確
認 ※
・三脚(トライポッド)
、雲台の操作部の点検
・カメラヘッド部のリターン、タリー、インターカム系の動作確認
・ビューファインダーの動作確認
・本体操作部の動作確認
(注)※印は、(d)ズームレンズ部保守の際、年1回実施すること。
(b)カメラ制御部(CCU及びVE卓)
(履行期間中1回実施すること。
)
・アイリス(マニュアル及びオート)の動作確認及び調整
・タリー、インターカム系の動作確認及び調整
・監視モニターの動作確認
・操作ノブ及び点灯ランプの動作確認
・各操作部の動作確認
・映像・波形監視モニターの動作確認
(c)電気系統、電源部及び接点等接触部(履行期間中1回実施すること。)
・規定電圧測定
・電圧可変時の際の動作確認
・光ファイバー回線接続部(光コネクター)の接続確認
(d)ズームレンズ部(履行期間中1回実施すること。
)
・ズーム機構系の動作確認
・フォーカス機構系の動作確認
2
・アイリス機構系の動作確認
・電気系の確認
・光学系の確認
b.①のイ.映像切替器(履行期間中1回実施すること。)
(a)操作部
・押釦の動作確認
・フェーダー動作確認(フェーダー電圧の確認及びトルク調整)
・外観検査
(b)同期、リセット動作系
・本体リセット動作確認
・操作パネルからのUSER LOAD動作確認
・操作パネル電源ON/OFF確認
(c)セットアップ系
・タリー設定の確認
・フェーダーモード設定の確認
・関連系統との連携確認
(d)クロスポイント系
・ME1/2の制御確認
・SUPER1~4の制御確認
・関連系統制御確認
(e)ミックス系
・MIX、WIPE、DFEモード動作確認
・オートフェーダー動作確認
(f)スーパー系
・SUP1~SUP4各種パラメーター動作確認
(g)バックカラー系
・バックカラー1、2の各種パラメーター動作確認
(h)MEメモリー系
・メモリーセット後の再生確認
・USBメモリーの操作点検
イ.障害発生時の対応
(ア)カメラ及び映像切替器に運用上の障害が発生したときには、振興会から
受託者に障害発生を通知する。
(イ)障害発生通知を受け、受託者は振興会に技術者を派遣する等速やかに復
旧作業に着手すること。
(ウ)障害発生時の対応は、原則平日の9時30分から18時15分までの間
に速やかに対応することとするが、公演記録映像が収録できない等重大な
障害が発生した場合には、上記以外の時刻または、土・日・祝日等であっ
ても振興会は障害発生を通知することとする。
その際、受託者は可能な限りの対応を行うこと。
(エ)障害の度合いによって、受託者は、同種の代替機をもって対応すること。
(オ)障害発生に当たり、受託者は速やかに復旧につとめることとするが、障
害発生の原因について必ず調査、検証、分析を行い、その結果を振興会に
報告すること。
(カ)カメラ及び映像切替器のうち、ことに映像切替器は、公演記録映像収録
設備の一部として、国立劇場3階映像システム室内ラックに設置されてい
ることから、カメラ及び映像切替器の復旧作業完了後、公演記録映像収録
設備全体の動作を検証する総合動作試験を実施すること。
ウ.運用支援
振興会の要請に応じ、カメラ及び映像切替器の運用全般について支援する
3
こと。
エ.報告
ア.、イ.及びウ.の業務については、作業完了報告書(ア.は「定期保
守完了報告書」。いずれも任意書式)にその詳細を記述のうえ、各2部を振
興会に提出すること。
3.その他
以下の原因により発生した障害については、本業務の範囲外とする。
(1)カメラ及び映像切替器の「取扱説明書」に記載されている条件外で使用したこと
による障害。
(2)誤操作、不当な修理及び改造による障害。
(3)移動、輸送、落下、水濡れなどによる障害。
(4)火災、地震、風水害、落雷、その他の天災地変、塩害、異常電圧等による障害。
4