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モノフラットユニゾン ネオ 取付・取扱説明書 このたびは、モノフラットユニゾン ネオ(以下、 「本品」といいます。)をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。 本品は、扉の引き込み機能を有し、床にレールを使用しないバリアフリー仕様です。(下レール掘込仕様は除く) 扉を閉じた時に壁とフラットにできる室内用の引戸のために設計された物です。 必ずお守りください。 安全のため、必ずお読みのうえ、お守りください。 下の表示は、製品を正しく安全にお使いいただき、誤った取り扱いによる 事故を未然に防ぐ目印として、マークによる注意事項を示したものです。 警告 この表示を無視、あるいは注意事項を守らないでご使用した場合、故障の原 因や事故により、けがをしたり組み立てられないことがあります。 ・本品の取付工事は、本書に従って知識、経験のある方が正しく行なってくだ さい。取付方法を誤ると、本来の性能が発揮できないばかりではなく、破損 などにより思わぬけがをするおそれがあります。 ・本来の目的と異なる使用方法や分解、改造および本書に示す仕様以外の扉へ のご使用は、おやめください。仕様以外の扉に使用したことによる事故、け がなどにつきましては、その責任の一切を負いかねますのでご了承ください。 ・扉開閉時の衝撃に耐えられ、扉の質量に対応できる強度を持った枠、床およ び扉に取り付けてください。強度のないものに取り付けると、扉の動きを著 しく低下させるばかりではなく、レールや扉の脱落、外れなどを引き起こす ことも考えられ、大変危険です。 この表示を無視して、誤った取り扱いをすると人が傷害を負う可能性が想定 される内容、および物的損害のみの発生が想定される内容を示しています。 ・仕様、指定寸法、各部の水平および鉛直を必ずお守りください。枠や扉の反 りやねじれは故障の原因となったり、本来の動きに影響をきたすことがあり ます。 ・各部の取り付けは、手で回すねじ回しを必ずご使用ください。電動ドライバ やインパクトドライバなどを使用すると、ねじの締め過ぎにより、部品が破 損するなど本品の機能を損なうおそれがあります。 ・本品は右引き用、左引き用の部品セットがあります。 注意 ■ 本書について ・取り付けの際は、この取付説明書(以下、「本書」といいます。)をよくお読みになってから、作業をお始めください。 ・本書は、一つの現場に一ヶ所の「モノフラットユニゾン ネオ」を取り付けることを想定したうえで、最も安全かつ効率的に取 り付けできると思われる方法を記載しました。 ・本書は必ずしも取り付けの順序や、方法を規制するものではありません。取り付けに当たる方におかれましては、専門家とし てのノウハウをお持ちのことと考えておりますので、本書に記載された方法にとらわれず、専門知識と経験に基づいて製作し てください。この場合においても、事前に本書に必ず一度は目を通してくださるようお願いします。 ・取付作業が終わりましたら、本書をユーザ様にお渡しください。ユーザ様には、本書を取り出しやすい場所に保管するようお 願いしてください。 免責について 現場の状況や取付作業の結果としての品質は、弊社の影響の及ばない多くの要素から成り立っています。したがって弊社ではこれ らが原因となって発生した副次的な損失や損害、または出費についての責を負うことができませんのでご容赦ください。 ご理解のうえ、ご了解ください。 ■ 説明図の寸法について 本書に記載した寸法は、加工や組み立てによる誤差、材料そのものの変形などを考慮していません。作業においては、このことを ご考慮のうえ、切断等の加工を行なってください。 2012.05 PRINTED IN JAPAN 0517-1 モノフラットユニゾン ネオ ■本文中の○数字について 部品名称の後の○数字は、P.1をご覧ください。 注.○数字は、総合カタログNo.200と異なります。 ■危険 重い部品が入っています。落下するとけがをする恐れがあります。 取り付け作業時には、落とさないように十分気をつけてください。 ■レールBOX レールBOX(戸先用)①、レールBOX(戸尻用)②は 分解しないでください。 ■上レールとレールBOX 上レール③の一端の角に丸みがあります。 その端をレールBOX(戸先用)①、 レールBOX(戸尻用)② と組み合わせてください。 ■ロックプレート レールBOX(戸先用)①のロックプレート(写真 の点線枠内)が写真の位置にあることを確認し てから、取り付けを行ってください。 ■上ストッパ [ロックプレートのある位置] 戸尻側の上レール③には、上ストッパ⑥を必ず取り付けてください。 ※上ストッパ⑥を取り付けないと扉が上レール③から抜け落ちます。 ■開閉動作について 本品を扉の内側より開く場合は、別途ハンドルが必要です。 レールBOX(戸先用)① レールBOX(戸先用)① レールBOX(戸尻用)② アッパーブラケット (戸先用)④ 上レール③ アッパーブラケット (戸尻用)⑤ 1ヶ レールBOX(戸尻用)② 1ヶ 上レール③ 2本 アッパーブラケット(戸先用)④ 扉下側埋込ガイドレール⑪ アッパーブラケット(戸尻用)⑤ 1ヶ 1ヶ 下ガイド⑩ ロアーブラケット⑦ ロアーブラケット⑦ ※下レール掘込仕様では 使用しません。 上ストッパ⑥ 1ヶ 800∼1000㎜ 最大2500㎜ 28∼30㎜ 3 0 ㎏ 以 下( 推 奨 2 0 k g 以 上 )※ [前後]±3.5mm、[左右]±4mm、[上下]±4mm 1ヶ 戸車(戸尻用)⑨ 戸車(戸先用)⑧ ※ 扉 が 軽 いときに、扉 が 開 きにくくなりことが あります 。 1ヶ 十字穴付きバインドタッピングねじ4×30…10本〈上レール③取付用〉 十字穴付き丸木ねじ4.1×20…16本〈レールBOX(戸尻用)②、 1ヶ 扉下側埋め込みガイドレール⑪ 下ガイド⑩ アッパーブラケット(戸先用)④、(戸尻用)⑤、 ロアーブラケット⑦取付用〉 十字穴付き丸皿タッピンねじ3.1×20… 4本〈下ガイド⑩取付用〉 1ヶ 十字穴付き木ねじ(コーススレッド)4.2×65… 3本〈レールBOX(戸先用)① 十字穴付き皿木ねじ4.1×20… 4本〈扉下側埋め込みガイドレール⑪取付用〉 お客様で ■パネル等 1本 ※下レール掘込仕様時は使用しません。 ※下レール掘込仕様時は使用しません。 下レール掘込仕様(オプション) 案内ランナー⑫ 下ガイドレール⑬ ガイドレール(掘込用)⑭ ・幕板(単位mm) 扉表側幕板寸法=幅:60、長さ:(扉幅−18)、厚さ:13以下 扉裏側幕板寸法=幅:60、長さ:任意 厚さ:任意 ■工具 ・十字ねじ回し 2番、スパナ10、六角棒スパナ3、4 2ヶ 2ヶ 2本 納まり寸法例(本図は左引きを示します。右引きの場合は、反転した図になります。) 35以下 扉厚+27 取付寸法基準点 扉幅−17 A部 取付寸法基準点 C部 B部 扉 戸尻側取付基準穴 扉幅−15 扉幅+20 扉幅−15 戸先側取付基準穴 枠 170以上 扉高さ/2(推奨寸法) 27.5 扉高さ=2500以下 枠開口高さ=扉高さ+73 30 5 34 扉 側板 (別売) 掘込みタイプの引手 (出寸法3mm以下) 4 扉厚 28∼30 1 ハンドル※ 扉左右調整範囲±4 扉上下調整 範囲±4 C部詳細図 1 60 (65) 60 扉 9 6 13以下 180 戸先側チリ寸法3 ※扉端部からの寸法です。(P.5参照) 開口幅=扉幅−18 扉幅=800∼1000※ 8 扉幅−107※ 53※ (扉幅+80)以上 幕板 扉厚+65 扉厚+110 2 45 3 枠 100以内(推奨寸法) 扉幅−55※ 8 17 49 30 枠 7 扉前後調整範囲±3.5 11 扉下側埋め込みガイドレール⑪の カット寸法=扉幅−80 3 2 40 41 (29) 扉幅−17 108 B部詳細図 ■側板加工図 D部 側板 扉 A部詳細図(下ガイド⑩) ご注意ください。 ° 45 10 取り付ける向きに 35以下 (7) 14 3 扉厚+27 A部詳細図(レールBOX(戸尻用)②、上レール③) 9 21 40 74 10 D部詳細 側板加工図 下ガイドレール仕様(オプション)納まり寸法例(本図は左引きを示します。右引きの場合は、反転した図になります。) ガイドレール(掘込用)⑭のカット寸法=扉幅−150 取付寸法基準点 13 A部 14 1 B部 取付寸法基準点 C部 2 45 戸先側取付基準穴 戸尻側取付基準穴 (扉幅+80)以上 170以上 枠 27.5 30 5 扉厚 28∼30 34 ハンドル※ (別売) 1 枠 側板 扉上下調整 範囲±4 扉 扉高さ/2(推奨寸法) 掘込みタイプの引手 (出寸法3mm以下) 100以内(推奨寸法) 扉左右調整範囲±4 D部 扉前後調整 範囲±3.5 C部詳細図 4 60 (65) 60 扉 9 6 13以下 戸先側チリ寸法3 180 扉幅+20 扉幅−15 ※扉端部からの寸法です。(P.5参照) 開口幅=扉幅−18 扉幅=800∼1000※ 8 扉幅−107※ 53※ 扉幅−15 幕板 枠 8 ガイドレール取付溝を加工した 敷居パネルの使用を推奨します。 扉高さ=2500以下 枠開口高さ=扉高さ+73 3 扉厚+65 扉厚+110 35以下 扉 12 D部詳細 ■側板加工図 35以下 A部詳細図 B部詳細図 扉幅−37 76 基準面と平行に加工してください。 基準面 33 F ° 45 3 108 21 40 74 F-F 断面 E F G F 枠 3 扉厚/2 扉厚/2+50 20 20 E部詳細図 10.5 扉幅−63 床 扉 側板 9 40 E部 (R63) 76 33 E F G 扉厚28のとき 1 14 64 扉厚30のとき 2 15 65 ■扉加工 下図のように、扉を加工してください。 扉高さ=2500以下 扉幅800∼1000 扉(裏面) 扉厚 28∼30 B部 17 R 3 扉斜視図 25 A A A 15 8 A-A 断面 79 .5 25 79.5 17 45° R3 25 45° ■下ガイドレール仕様(オプション仕様)の扉加工 扉幅=800∼1000 15 扉厚=28∼30 8 25 3 40 扉(裏面) 扉高さ=2500以下 B部詳細図 C部 φ12 φ20 30 C部詳細図 45° 扉幅−40 4 ■扉への部品取り付け 扉の加工寸法図に従い 下記のように各部品を取り付けてください。 53 27.5 34 7 0 −1 30 扉幅 34 30 アッパーブラケット (戸先用)④ 凸部 アッパーブラケット (戸尻用)⑤ 扉 扉 図のようにアッパーブラケットの凸部が 取り付けの補助になっています。 55 − 扉幅 レールのカット寸法=扉幅−80 49 17 30 扉下側埋め込みガイドレール⑪ ロアーブラケット⑦ 側 扉上部 戸先 扉下側埋め込みガイドレール⑪ つなぎ目に段差や隙間がない ように合わせてください。 5 ■枠への部品取り付け 枠の加工寸法図に従い、下記のように各部品を取り付けてください。 74 戸尻側取付基準穴 40 45 40 9 扉厚+65 扉厚+110 扉幅+20 180 108 取付寸法基準点 戸先側取付基準穴 扉幅−15 扉幅−15 矢視A 上ストッパ⑥ テンプレート(戸尻用) テンプレート(戸先用) テンプレートの端を図の位置 に合わせる テンプレートの端を枠の端 に合わせる テンプレートは、取り付けの 補助です。必ず寸法をご確認 ください。 突起 130 − 扉幅 戸車(戸尻用)⑨ 上図の向きと順番で、戸車 (戸尻用)⑨とストッパ⑥を 取り付けてください。 戸車(戸先用)⑧ レールボックス(戸尻用)② レールボックス(戸先用)① A 視 矢 上レール③へレールBOX(戸先用)①、 レールBOX(戸尻用)②の溝部をはめ込み、 隙間のないように取り付けてください。 上レール③とレールBOX(戸先用)①、レール BOX(戸尻用)②の取り付けは、上レール③の角に 丸みがある方に取り付けてください。 レールBOX(戸先用)①、 レールBOX(戸尻用)② の取り付け方向 レール受部 6 ■扉の吊り込み 1. 戸車を左図の状態にしてください。 締結ボルトは、無理に回わさないでください。 ねじ部を破損する恐れがあります。 締結ボルト 戸車 7mm以上 あける 戸車は、アッパーブラケットに取り付けると、 扉の脱落防止状態になります。 戸車 ゆるめる 2. 戸車をアッパーブラケットの 穴に合わせて取り付けてください。 操作箇所と使用工具 図のようにアッパーブラケットを 挟み込むように取り付けてください。 締結ナット 呼び10 スパナ 締結ボルト 呼び4 六角棒スパナ 3. ①締結ナットをスパナ10を時計回りで回し、アッパープレートを上図の位置まで移動させてください。 ②締結ボルト2本を六角棒スパナ4で軽く締め付けてください。 アッパープレート ②締結ボルト ②締結ボルト ①締結ナット 7 ■扉の調整範囲 右 左 ±4mm ±4mm 側板 ±4mm 扉内側 3 8 扉を閉めた状態で扉の 位置調整を行ってくだ ±3.5mm ±3.5mm さい。(手順2、3、4) 戸尻側の左右調整を行ったときのみ戸先側を中心に扉が 回転します。(手順4) ■扉の調整方法 1.締結ボルト2本、締結ナット1ヶを緩めます。 ※1回転分緩める程度が最適です。 締結ナット 呼び10 スパナ 緩める 締結ボルト 呼び4 六角棒スパナ 2.扉の上下調整で扉の水平、垂直を合わせます。 (目安は扉と床のすき間8mm) 操作箇所:戸先側、戸尻側上下調整ねじ 操作箇所 下 扉内側 上下調整ねじ 呼び3 六角棒スパナ 8 上 (反時計回り) 戸先側 戸尻側 側板 無理に回さないでください。 ねじを破損する恐れがあります。 8 前 3.扉の戸先側で左右、前後調整を行います。 操作箇所:戸先側左右調整ねじ、前後調整ねじ 後 前後調整ねじ 呼び4 左(反時計回り) 側板 戸先側 前 戸尻側 後 (時計回り) 扉内側 3 左右調整ねじ 左右各1本 ※左右調整は、扉を戸先側へ動かすと前へ、 戸尻側へ動かすと後へ同時に動きます。 呼び3 六角棒スパナ 右に動かす場合は、反対側を 操作してください。 前 4.扉の戸尻側で左右、前後調整を行います。 操作箇所:戸尻側左右調整ねじ、前後調整ねじ 後 前後調整ねじ 呼び4 左(反時計回り) 側板 戸先側 前 戸尻側 後 (時計回り) 扉内側 3 左右調整ねじ ※左右調整は、扉を戸先側へ動かすと前へ、 左右各1本 戸尻側へ動かすと後へ同時に動きます。 ※下ガイド⑩で扉下部の微調整ができます。 呼び3 六角棒スパナ 右に動かす場合は、反対側を 操作してください。 5.扉の状態を確認し、ずれがある場合は微調整します。 ※扉の戸先側下部が前に出きらない場合は、戸先側の上下調整で扉を少し上に上げると戸先側の下部が前に出ます。 6.扉の位置調整後、締結ボルト2本、締結ナット1ヶ、左右調整ねじ2本を締め付けます。 両側の左右調整ねじをアッパーブラケットに 押し当て位置を固定してください。 強く押し当てすぎないでください。 部品が破損する恐れがあります。 左右調整ねじ 左右各1本 呼び3 六角棒スパナ ※再度、扉位置調整を行う際は、必ず締結ボルト 2本と締結ナット1ヶをゆるめてください。 締付ける 締結ボルト 呼び4 六角棒スパナ モノフラットユニゾン ネオ No. 症状 開閉動作をしない。 扉が閉まりきらない。 原因 対処方法 レールBOX(戸先用)①内のロックプレート φ6くらいの丸棒などでロックプレートを がロック状態のままになっていませんか。 図の位置に移動させてください。 戸車(戸先用)⑧、戸車(戸尻用)⑨を間違っ 正しく取り付けてください。 て取り付けていませんか? 扉の下部または戸尻側を操作していませんか? 扉が軽い場合には、扉の戸先側中央付近で操作 してください。 扉 戸尻側 戸先側 1 側板 操作箇所 レールBOX(戸先用)①、レールBOX(戸尻 ゴミを取り除いてください。 用)②、上レール③内部にゴミが挟まってい ませんか。 上レール③とレールBOX(戸先用)①、レー 段差、隙間ができないように手直ししてください。 ルBOX(戸尻用)②の接続部に段差や隙間が ありませんか。 扉下側埋め込みガイドレール⑪とロアーブラケ 段差、隙間ができないように手直ししてください。 ット⑦の接続部に段差や隙間がありませんか? 扉の下面が床にすっていませんか。 取付ねじを締めなおし、扉の高さ調整をしてください。 扉が反っている可能性がありませんか。 扉の反りを修正してください。 レール取付側の部屋が密室になっていませんか。 空気が逃げるように空気口を設けてください。 開閉時に異音がする。 レールBOX(戸先用)①、レールBOX(戸尻 ゴミを取り除いてください。 用)②、上レール③内部にゴミが挟まってい ませんか。 戸車⑧にゴミが付着していませんか。 上レール③とレールBOX(戸先用)①、レー 段差、隙間ができないように手直ししてください。 ルBOX(戸尻用)②の接続部に段差や隙間が ありませんか。 2 扉下側埋め込みガイドレール⑪とロアーブラケ 段差、隙間ができないように手直ししてください。 ット⑦の接続部に段差や隙間がありませんか? 3 4 扉の下面が床にすっていませんか。 取付ねじを締めなおし、扉の高さ調整をしてください。 扉が反っている可能性がありませんか。 扉の反りを修正してください。 扉がガタつく。 取付ねじが緩んでいませんか。 各取付ねじを締めなおしてください。 扉が勝手に開閉する。 上レール③、レールBOX(戸先用)①、レール 取付面が水平になるように手直ししてください。 BOX(戸尻用)②の取付面が傾いていませんか。 上ストッパ⑥が付いていますか。 上ストッパ⑥を取り付けてください。