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施工業者様用
木質フロア 施工説明書
―無垢フロア・挽板フロア
施工上のご注意
■施工の前に
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施工前にこの施工説明 書を必ずお読みのうえ、正しく施工を行ってください。
取 扱 説 明 書 は、必 ずお客様 にお渡 ししてください。
本製品は、室内用です。土足用としては使用しないでください。
よく水のかかる場所、湿 気 の多い場所 には使用しないでください。
本製品は、床暖房部 分 にはご使用できません。
■ 無垢フロア・挽板フロアの特性
● 本 製 品 は天 然 木 を使 用 しているため、木 目 による表 情 の違 いや材 色 による濃 淡 のばらつき、斑 、葉節 、黒 筋、
入り皮などがみられます。1 枚毎 に色 柄が異なりますので、施 工 前 に仮 並 べを行 い色 柄 のバランスを考 慮して
割付けを行ってください。
2.周囲の納め方
1. 掃出しサッシ際の納め方
掃出しサッシに接する木 口は、ロウやコーキング剤 などでシールして
ください。
⇒ 結露水などが浸透しやすく汚染しやすいため。
2. 壁際の納め方
フロアと柱・間柱とのスキ間は、必ず 5 ㎜以上空けてください。
⇒ フロアの伸縮 による突き上 げが発生することがあります。
⇒ 床材と躯体との接触によるキシミの原因 となることがあります。
3. 敷居・床見切 等との納め方
フロアと密着 させず、スペーサー程 度 のクリアランスを取って施工して
ください。両端が敷居などで逃げられない場合は特に注意してください。
⇒ フロアの伸縮 による突き上 げが発生することがあります。
● 床材は絶対 に濡らさないでください。また、直射日光 は避けてください。
● 床材は水平 な状態で保管してください。(立てかけたり、地面に直接置かないでください。)
接着剤
1階部・2階部ともに L=38mm以上
コニシ KU-928FPボンド (推奨接着剤)
※接着剤使用量の目安は、450~500g/㎡です。
柱
巾木
無垢フロア
スキ間 5 ㎜以上
2. 継手部は、2 尺(606 ㎜)程度ずらしてください。
2尺(606 ㎜)ずらし
4.接着剤の塗布
接着剤を床 面もしくは下 地材に塗 布 してください。
注意
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接着剤は推 奨接着剤をお勧めします。
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接着剤の塗 布量は、450~500g/㎡を目安にしてください。
⇒ 塗布量を誤 ると、施工後 の反り、突き上げ、あばれ、床鳴りなどの原因となる場合があります。
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接着剤は一 度に塗らず、床 1 枚分ずつ塗ってください。
⇒ 接着剤が乾 燥し、接着不 良となるおそれがあります。
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継ぎ目からはみ出したり、床材表面 に付いた接着 剤は、速やかにふき取ってください。
⇒ 硬化すると取 り落とせなくなる場合があります。
■ ご準備いただくもの
ステープル
PB
1. 施工前に、色 調や木目などのバランスを考慮して割 付けを決め、仮並べを行ってください。
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施工手順
サッシアングル
3.仮並べ・割付け
● 本 製 品 は天 然 木 のため、空 気 中 の水 分 の吸 放 出 によって、一 般 的 な複 合 フローリングに比 べ水 分 や湿 気 の
影 響 で材 の伸 縮 が起 こりやすいという特 性 をもっています。設 計 構 造 、設 置 場 所 、施 工 方 法 によっては、膨
張 ・収 縮 による反 り、突 き上 げ、あばれ、床 鳴 り、割 れなどの不 具 合 の原 因 となることがありますので、以 下 の
施工手順をお守りいただき、施工には十分ご配 慮ください。
■ 床材の取扱い
ロウまたは
コーキング剤
無垢フロア
フロア材
1.下地の確認
接着剤のノズル形状
○
1. 下地材は十 分に乾燥させた上で施工を行ってください。
⇒ 高含水率 の場合、サネ部の突き上 げや、変色の原因となります。
2. 下地材は段 差がないようにしてください。段差がある場合は、カンナなどで目 地払いをして、段差を 1 ㎜以内にし
てください。
⇒ 施工後の段違いや、床 鳴り、波打ちの原因となります。
×
床下地材
※クシ目形状のノズルを使用
してください。
推奨接着剤
四筋塗布
20100311【第1版】外A
5.雄サネ・雌サネの差し込み
7.養生
1. サネ(長 辺 部 および短 辺 部 )には必 ずスペーサー(同 梱 品 )
を挟 み、スキ間 を確 保 してください。(スペーサーはステープ
ルを打つ対 面に挟んでください。)
⇒ 湿 度 変 化 によりフロアが伸 縮 するため、施 工 後 の伸
びを吸収させるために必要 です。
1. 養生シートで覆う前に
養 生 シートで覆 う前 の床 面 は、ゴミや砂 を掃 除 機 で吸 い取 った後 、よく絞 った雑 巾 でホコリをふき取 り、水 分 を十
分乾燥させてください。
2. 雄サネと雌サネの合わせは、フロアの切れ端などであて木を作り、軽くたたき込むようにしてください。
スペーサーが手で抜き取 れる程度に締め、強くたたき過ぎないようにしてください。
⇒ 角材などを使 用すると、サネ部を破損させる原因となります。
スペーサー
3. 養生中のご注意
養 生 シート上 から液 体 (お茶 ・モルタル・ペンキ・雨 水 など)がかかるとシミになることがありますので、ご注 意 くださ
い。
スペーサー
あて木を添え
軽く叩く
ステープル
ステープル
ノミなどで矯正しながら
ステープルで固定して
ください。
4. 養生材の撤 去
内 装 工 事 ・設 備 工 事 (電 気 ・水 まわりなど)が全 て終 了 し、脚 立 や道 具 を持 ち込 まなくなってから、養 生 材 を撤 去
してください。養 生 材 撤 去 後 に、万 が一 水 に濡 れた場 合 は、すぐにふき取 って十 分 に乾 燥 させてください。濡 れた
まま放置すると、色ムラ、シミ、膨れ、反りなどのトラブルの原因 になります。
■美装作業上の注意事項
注意
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2. 養生材の敷 き方
壁 際 は石 膏 ボードくずがたまりやすく、床 材 の導 管 に入 ってしまうと取 れにくくなりますので、養 生 シートは壁 際 ま
でスキ間なく覆ってください。
養 生 中 に養 生 材 下 に湿 気 がこもらないように、養 生 材 は通 気 性 のあるものを使 用 してください。湿 気 がこもってし
まうと、床材 が膨張し、浮 き上がりなどの原因になります。
無 垢 床 は製 品 の特 性 上 、側 反 り(刀 反 り)が発 生 することがあります。反 りのため目 地 が揃 わない場 合 は、
ノミなどで矯正しながらステープル固 定 を行ってください。
6.ステープルまたはブラッドネイルの打ち込み
1. ステープルまたはブラッドネイルは、1 階・2 階共にL=38 ㎜以上のものを使用 し、長辺部 は 303 ㎜ピッチで
固定してください。
2. 打ち込みは、雄サネの根 元にある溝 部分に隠れるように打ち込んでください。
3. 壁際は床材 上部からサネ部同様に留 め付けてください。
1. 仕 上 げの清 掃 は、表 面 の石 膏 ボードの粉 などを十 分 に取 り除 いた後 、固 く絞 った濡 れ雑 巾 などでふき取 り、ワ
ックスで仕上げてください。
2. ワックスは絶 対 に直 接 床 の上 に流 さず、別 紙 *『木 質 フロア 取 扱 説 明 書 』に従 い仕 上 げてください。フローリン
グの間に多 量のワックスが染み込みますと、反り、狂いなどの原 因になります。
3. ワックスはご使用の前に、あらかじめ床 材の目立たない部分に試し塗りをしてからご使用 ください。
4. 工 事 完 了 後 は雨 水 に濡 れないよう窓 の閉 め忘 れなどにご注 意 ください。万 一 、水 に濡 れた場 合 はすぐにふき
取ってください。濡れたまま放置すると、色ムラ、シミ、膨れ、反りなどのトラブルの原因になります。
注意
● ワックスは推奨ワックスをご使用ください。
注意
【推奨ワックス: ㈱リンレイ ノンブライト】
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エアー圧は、試し打ちなどを行い強さを調整してください。
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頭の出すぎ、沈みすぎに注意してください。
⇒ 頭 が出 ていると、雌 ザネが入 りにくくなり、フロア表 面が膨 れる場合 があります。また、頭 が沈 みすぎる
と、フロア表 面の膨れやサネが破損 するおそれがあります。
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打ち込み角 度は、45°程度を目安にしてください。
○
ステープル
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破損
45°程度
20100311【第1版】外A