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AX103S鏡筒ユニット取扱説明書
はじめに
このたびは、ビクセン天体望遠鏡「屈折式鏡筒」シリーズをお買い求めいただき、
まことにありがとうございます。
※この説明書は「屈折式鏡筒AX103 S 」の説明書です。ご使用状況よっては、関係しない説明も掲載されてい
ますので、ご了承ください。
※赤道儀とセットでお買い求めの場合、必ず「赤道儀の 取扱説明書」をあわせてご覧ください。
警 告
太陽を見てはいけません。
失明の危険があります。
天体望遠鏡、
ファインダー、
接眼レンズなどで太陽を絶対に見てはいけません。
失明の危険があります。
注意
レンズキャップを外したままで、昼間に製品を放置しないでください。
望遠鏡やファインダーなどのレンズ
により、火災発生の原因となる場合があります。
移動中や歩行中に製品を使用しないでください。衝突や転倒など、ケガの原因となる場合があります。
キャップ、乾燥剤、包装用ポリ袋などを、お子様が誤って飲みこむことのないようにしてください。
水などがかかる場所では使用しないでください。
お手入れ・保管について
・
炎天下の自動車の中やヒーターなど高温の発熱体の前に製品を放置しないでください。
・
本体を清掃する際に、シンナーなど有機溶剤を使用しないでください。
・製品に、雨、水滴、泥、砂などがかからないようにしてください。
・
レンズ表面は手で触 れないようにしてください。
指紋などでレンズが汚れた場合は、
市販のレンズクリーナー
とレンズクリーニングペーパーを使い、軽く拭きとってください。
・
レンズにほこりやゴミがついた場合は、市販のブロアーブラシなどで吹き飛ばしてください。
・保管する際は直射日光を避け、風通しの良い乾燥した場所に保管してください。
組み立て方
『赤道儀の 取扱説明書』
もあわせてご覧ください。
●鏡筒の取り付け方
●ファインダーの取り付け方
鏡筒固定ネジ、
脱落防止ネジ
をあらかじめ緩めておきます。
次に、
鏡筒にあるプレートを図
のように当てて、
ネジを締めて
固定します。
先に鏡筒固定ネジを締め、
次に
脱落防止ネジを締めてください。
対物フード
伸縮できます。
(ご使用の際は伸ばしてください。)
鏡筒バンド
キャリングハンドル
あらかじめファインダー脚固定
ネジを緩めておき、
図のように
セットしてください。
セットしたらファインダー脚固
定ネジをしっかり締めて固定
してください。
ファインダー脚固定ネジ
アタッチメント
プレート
ドローチューブ固定ネジ
暗視野ファインダー
7 倍 5 0 mm
鏡筒脱落
防止ネジ
鏡筒固定ネジ
フリップミラー
【参考例】
S XD 赤道儀にて使用の場合
ドローチューブ
フォーカシングノブ
(合焦ハンドル)
2
ご使用前に
※詳しい使い方については『赤道儀の取扱説明書』をご覧ください。
鏡筒のバランスのとり方や、ファインダー調整等の基本的な使い方が掲載されています。
接眼部の構成
※接眼レンズ
(別売)
を取り付けないと像が見えません。
また、
天体望遠鏡の倍率は接眼レンズよって決まります。
(下記参照)
【接眼チャート】
SX 60→50.8AD[付属]
延長チューブVC
[別売]
※赤道儀セット品をお買い求
めの場合は、3 1 . 7 m m径の
接眼レンズが付属している
場合があります。
接眼レンズ
(50.8mm)
[別売]
42T →50.8AD[別売]
※ケラレが生じる場合が
あります。
接眼レンズ※
(31.7mm)
[別売]
ドローチューブ固定ネジ
(ドローチューブを固定する
際に使用してください。
)
フリップミラーシステム
[付属]
● 望遠鏡の倍率
mm数の小さい接眼レンズ
(=倍率が高い
レンズ)
を使用しますと見える像が暗く、
ピントの合う範囲が狭いので見づらくな
ります。
観測のはじめは、
必ずmm数の大きな接眼
レンズを使用してください。
望遠鏡の倍率は対物レンズ/主鏡の焦点
距離を接眼レンズの焦点距離で割った数
字です。
例 :
焦点距離825mmのAX130S鏡筒に接眼レンズを
付けた場合
接眼レンズ※
(31.7mm)
[別売]
SX60→50.8AD
[付属]
【写真撮影システムチャート】
接眼レンズ 望遠鏡の焦点距離 ÷ 接眼レンズの焦点距離 =
NLV 20mm
NLV 5mm
825mm
825mm
÷ ÷
20mm
5 mm
倍率
= 41.25倍
= 165倍
デジタルカメラ、一眼レフカメラ、
CCDカメラで撮影する際にはこの図のような別売パーツが必要になります。
直焦撮影
接眼アダプター
(42mm→31.7mm)
※フリップミラー
システムに付属
A X 1 03 S 鏡 筒
拡大撮影
拡大撮影カメラアダプター
[別売]
Tリング
(各種)
[別売]
フリップミラー
システム
[付属]
一眼レフ
カメラ
(市販品)
N PL 接眼レンズ※
N LV 接眼レンズ
(31.7mm)
[別売]
SX60→50.8AD
[付属]
DG-NLV DX[別売]
※ N P L使用不可
コンパクトデジカメ
(コリメート)撮影
DGリングDX
(各種)
[別売]
デジタルカメラ
・ビデオ
(市販品)
2.4倍Cアダプター31.7
[別売]
CCDカメラ
[市販品]
3
モニター/テレビ
(市販品)
鏡筒の仕様
◎ : 付属しています。
仕様は改良のため、予告なく変更する場合がございます。
機種名
A X 1 0 3 S 鏡筒
EDレンズ/アポクロマート/マルチコート
対物レンズ形式
対
物
レ
ン
ズ
有効径
( D)
103mm
焦点距離
( f)
825mm
口径比
1:8
集光力
肉眼217倍
1.13秒
分解能
11.8等星
極限等級
接
眼
部
サ
イ
ズ
/
重
さ
付
属
品
ドローチューブ径 /64mm
ネ ジ 込 み /60mm・4 2mmTリング用ネジ
差 し 込 み /50.8mm・3 1.7mm・フリップミラー内蔵
鏡筒長
670∼762mm
外 径
115mm
重
さ
6.4kg(本体4.6kg)
暗視野ファインダー 7倍50mm(実視界7.0°)
◎
フリップミラー
◎
鏡筒バンド
◎
アタッチメントプレート
◎
キャリングハンドル
◎
〒359-0021 埼玉県 所沢市 東所沢 5 - 1 7 - 3
[代 表]T E L : 04-2944-4000 FA X : 04-2944-4045
[ホームページ] h t t p : / / w w w . v i x e n . c o . jp
56キ-2-0.02S -52(
- C L C 1130(
)M)
AX103S 鏡筒補足説明書
直焦撮影における一眼レフカメラボディの接続方法
AX103S鏡筒で一眼レフカメラボディによる直焦撮影をされる場合、次の何れかの方法でカメラを接続してください。
他の方法で接続されますと内部にあるフラットナーレンズ後端面からカメラの受光面(※1)までの距離が変わり、良好な像
が得られなくなります。
①フリップミラー併用による接続
すぐに接続して撮影される場合に推奨。Tリング、及び一眼レフカメラボディのご使用方法につきましては、各々に付属の説明書をお読
みください。
AX103 S鏡筒
フリップミラー
システム
[付属]
SX60→50.8AD[付属]
Tリング
(各種)
[別売]
一眼レフ
カメラ
(市販品)
この組み合わせにて、一眼レフカメラの受光面サイズがAPS-Cサイズ(※2)のカメラ及びこれより小さい受光面を持つカメラまでがケ
ラレ(※3)を生じません(※5)。但しカメラボディを取付けた際、カメラ回転角度によってはケラレを生じることがあります。この場合、
Tリングで角度を調整してください。市販の精密ドライバー等でTリング側面のネジを緩め、Tリングの内リング角度を調節してケラ
レが出ないように調整します。調整後は緩まないようにネジをしっかり締めてください。
②直焦ワイドアダプター60併用による接続
一眼レフカメラの撮像面サイズ(デジタルカメラの場合は撮像素子サイズ、フィルムカメラの場合はフィルム受光面サイズ)がフルサ
イズ(24×36mm)
であるカメラでの撮影に推奨。
AX103 S鏡筒
VC用延長チューブ
[別売]
直焦ワイドアダプター60
[別売]
Tリング
(各種)
[別売]
一眼レフ
カメラ
(市販品)
この組み合わせにて、一眼レフカメラの受光面サイズがフルサイズ(※4)のカメラ及びこれより小さい受光面を持つカメラまでケラレ
(※3)を生じません(※5)。直焦ワイドアダプター60、Tリング、及び一眼レフカメラボディのご使用方法につきましては、各々に付属の
説明書をお読みください。
(※1) 受光面:カメラがレンズからの光を直接受ける部分。デジタルカメラの場合は撮像素子の面、フィルムカメラの場合はフィルム面に相
当します。
(※2)APS-Cサイズ:受光面サイズで、おおよそ23.6×15.8mmに相当します。
カメラ機種により若干の違いがあります。詳しくはご使用のカメ
ラメーカーにお問い合わせください。
(※3)ケラレ:視野(画角)の中心付近だけが写る現象です。周辺が黒く縁取られ、写らなくなります。
(※4)フルサイズ:受光面サイズで24×36mmに相当します。
35mm判フィルムカメラのフィルム受光面サイズと同じ大きさです。
(※5) 周辺減光により画像四隅が薄暗くなることがあります(ケラレのように見えることがあります)。デジタルカメラではフィルムカメラ
より目立つ傾向があり、特にフルサイズの受光面を持つデジタルカメラにて強く出ることがあります。
〒359-0021 埼玉県 所沢市 東所沢 5 - 1 7 - 3
[代 表]T E L : 04-2944-4000 FAX : 04-2944-4045
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ピラー脚 AXD-P85 説明書
製品についてのお問い合わせ
弊社ホームページ(左記URL参照)のお問い合わせメールフォーム、またはお電話にて受け付けております。
カ ス タ マー 電話番号 : 04-2969-0222(カスタマーサポートセンター専用番号)
サポートセンター 受付時間 : 9:00∼12:00、13:00∼17:30(土・日・祝日、夏季休業・年末年始休業など弊社休業日を除く)
56キ‐7‐
(81351)
‐1S‐48‐
(ミ)
( 水)
はじめに
セット内容の確認
このたびは、ビクセン「ピラー脚AXD-P85」をお買い求めいただき、誠にありがとうございます。
本製品はAXD赤道儀およびAXDハーフピラーを搭載できます。
赤道儀などを搭載するにあたり、それぞれに付属の説明書も併せてお読みください。
本製品には以下のものが入っています。内容をお確かめください。
各
部
の
名
称
ピラー
架台
注:ピラー脚を設置面に固定(※)しないでご使用される場合は転倒にご注意ください。
ピラー脚は三脚と比較して設置面積(脚の広がり幅)が狭くなっています。このため搭載
機材が大きい場合に重心移動で不安定となることがあります。
①
ピラー
④
支脚
ピラー脚 AXD-P85 説明書
②
③
※ピラー脚を設置面に固定するには専門の土木知識・技術が必要です。設置面への固定に
つきましては建築会社などにご相談ください。
アジャスター
セ
品 名
ッ
ト
内
容
数 量
備 考
①
ピラー本体
1 ピラー架台付
②
③
スパナ
六角レンチ6mm
1 支脚固定に使用します
1 ピラー架台の固定(M8ネジ)に使用します
④
取扱説明書
1 本書
ピラーの組立て
水平で安定した場所を選んで設置します。
⑴
⑸ ピラーの組立完了です。
※ この部分は1cm前後の隙間ができます。
⑵
⑹-1
⑸
⑴ 支脚のネジをゆるめます。
⑹
⑵ 支脚3本を床に並べます。写真を参考に、互い
のネジが巴状
(支脚が120度間隔)
となるよう
に組んでください。
支脚
⑶
写真を参考にピラー本体を組み込みます。
誰かにピラーを支えてもらいながら行うと
作業がスムーズです。一人で作業する場合は
作業中にピラーが転倒しないようにご注意
ください。
⑷
スパナで支脚のネジをしめます。ゆるまない
ようにしっかり固定してください。
3本の支脚がほぼ120度間隔均等となるよう、
様子を見ながら少しずつしめつけます。
⑶
⑷
スパナ
ネジ
ウェイト側
AXD赤道儀を仮置きします。写真を参考に
支脚の1本(北側)が赤道儀のウェイト側にな
る位置を確認してください。この時、ピラー
架台と赤道儀の位置関係を覚えておきます。
⑵
ピラー
架台
ネジ
⑵ ピラーからピラー架台を取外します。写真を
参考に六角レンチで3本のネジを取外すとピ
ラー架台が外れます。
六角
レンチ
支脚(北側)
⑶
⑷
⑶ 写真および⑴で確認した位置を参考にAXD
赤道儀にピラー架台を取付けます。架台固定
ボルトをねじ込み、
しっかり固定してください。
⑷
ピラー架台(赤道儀接続済み)をピラー本体
にのせて元通りにします。⑵で外したネジを
使用し、ゆるまないようにしっかりとねじ込
み固定してください。この時、⑴の位置を参
考に作業してください。
ピラー
架台
ピラー
架台
架台固定
ボルト
ロック
リング
ボルト
ピラー架台
⑴
スパナ
⑹-2
ピラー
本体
⑴
※
ネジ
架台などの搭載
ここではAXD赤道儀本体を直接搭載する例で
ご説明いたします。
水平出しを行う場合はアジャスターを調整
します。
スパナでロックリング(下のナット)をゆる
め、ボルトを回すことで高さを調整できます。
調整後は、ロックリングがゆるまないように
しっかりしめてください。
ピラー
本体