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SPECIFICATION SHEET
表面散乱式高濃度濁度計
SS7/SS7−HST
サンプルと光学システムとの接触がないため,洗浄等
のメンテナンスが不要です。また,0∼9999NTUの幅広
いレンジにより,高濁度から低濁度までの正確な測定が
できるので,飲料水等の用水から排水処理プロセスまで
幅広い用途に使用できます。当製品は,製品の不具合に
対しては,出荷日より2年間保証します。
特 長
○ 汚れにくい設計により,保守を低減
○ SS7−HST表面散乱式高濃度濁度計
Hach社のSS7表面散乱式高濃度濁度計(以下SS7とす
このSS7−HSTは70℃までの試料水を測定するために設
る)は,独自の設計により,光源やフォトセルが試料
計されています。
水に触れることなく濁度を測定します。SS(浮遊物)
試料水温度と周囲温度の差により,結露や蒸気が発生
が多い試料水の測定においても,測定セルの洗浄や交
する場所でも,導入された除湿機能が威力を発揮します。
換などの必要がほとんどありません。
下記のような試料水に適応します。
○ 耐久構造
・ 原水流入から腐食性白液にわたる流動体
SS7の全ての接液部には寿命を延ばすために耐食性の
・ 70°までの高温度試料水
ある材料が使用されています。フォトセルや光源部は
・ 製紙工場における腐食性白液,黒液及び緑液
試料水からの腐食性ガスや熱から保護されています。
SS7は,製品の不具合に対しては,出荷日より2年間
・ 油や硫化水素を含んだ油田地帯での試料水
・ 温度差により,結露や蒸気が発生する場所
保証します。
DW=飲料水 WW=都市排水 PW=浄水/電源
○ 幅広い試料水に対応できる2種類の検出器
SS7表面散乱式高濃度濁度計
下記のような試料水に適応します。
・ 飲料水流入
・ 排水排出
・ 綿状沈殿及び沈殿
IW=工業水 E=環境 C=回収 FB=嗜好品
○ 省メンテナンスで正確な測定
より精度良く,信頼性の高いSS7表面散乱式高濃度濁
度計をぜひお使いください。光学部に試料水が接触し
ないため,保守はほとんど必要ありません。
○ 幅広い測定範囲と試料水に対応
・ 工業プロセス排水
SS7は浄水から腐食性や高温の製紙工場水及び油田地
・ デンプンや脂肪,油を含む食品加工の排水
帯の試料水中の混濁度を0から9999NTUの範囲で確実
に測定することができます。
標準仕様
測定原理
製
品
名:表面散乱式高濃度濁度計
測 定 方 式:表面散乱式
測 定 範 囲:0.01∼9999.9(NTU)
(NTU)
の場合;0.01(NTU)
最少目盛り値:0∼999.99
1000.0∼9999.9
(NTU)
の場合;0.1
(NTU)
繰 返 し 性:測定値の±1.0% または ±0.04(NTU)のいず
れか大きい値
応 答 速 度:初期応答まで45秒以内
信号平均化時間:なし/6秒/30秒/60秒/90秒から任意選択可
(初期設定 30秒)
校 正 方 法:付属のキャリブレーションシリンダーを用い
た標準液(300∼4000NTU)
による調整
伝 送 出 力:2ch,0∼20mA/4∼20mA
(負荷抵抗 最大 500Ω)
(接点容量:AC 230V,5A)
接 点 出 力:3点,無電圧接点
*制御(アラーム)
/ワーニング/タイマーリレー
(任意設定可
(設定詳細は取扱説明書参照))
*制御(アラーム)設定時には 測定範囲以内
で任意設定可
デジタル通信:Modbus RS−232, RS−485 または Profibusを
選択(オプション)
周囲温度・湿度:0∼50℃(検出器1台接続の場合)
;5∼95%RH(結露しないこと)
0∼40℃(検出器1台接続と*その他検出器接続
の場合);5∼95%RH(結露しないこと)
試 料 条 件:流量;1.0∼2.0L/分
温度;検出器(SS7)…0∼50℃
検出器(SS7−HST)…0∼70℃
配
管
口:試料液入口;NPT 3/4インチメス
オーバーフロー排出口;NPT1インチメス
本体排出口;NPT 3/4インチメス
エアパージフィッティング;NPT 1/4インチク
イック接続圧縮管0∼23.6L/min
;AC 100V∼230V±10%,
電源・消費電力:変換器(sc100)
50/60Hz,消費電力 2 流路,Modbusなどの
通信カード負荷があった場合,最大 37W
検出器(SS7)
;DC 12V±5% 最大 20W
;NEMA 4X/IP66
保 護 構 造:変換器(sc100)
検出器(SS7)
;屋内設置型
; 1/2DIN 144(W)×154(D)×
外 形 寸 法:変換器(sc100)
144(H)mm
検出器(SS7)
;642(W)×190(D)×675(H)mm
;約1.6kg
質
量:変換器(sc100)
検出器(SS7)
;約15.8kg
検出器(SS7−HST);約18kg
検出器ケーブル長:標準 2m(*延長ケーブル使用時には最長 9.7m)
*延長ケーブル長さ:1m または 7.7m
取 付 方 法:変換器(sc100);パネル組込み/壁掛け/パイ
プ取付け/専用ポールスタンド
(オプション)
検出器(SS7);壁掛け/*専用スタンド(オプ
ション)
*変換器と検出器を取付けることができる
TOADKK製のSPCC
(鋼板)架台
試料水は1∼2L/分の流量で,斜めに設置されている
濁度計本体中央のサンプルラインに導入されます。濁度
計本体の上部から試料水がオーバーフローすることで,
試料水の表面が安定で平らな形状となり,測定表面とな
ります。
高輝度光源からの光は,鋭角に試料水の測定表面に直
接照射されます。試料中の粒子によって光は散乱され,
光が照射された部分の上にあるフォトセルによって直接
検知されます。照射された光は表面または表面近くで散
乱されます。散乱された光の量は,濁度に比例して変化
します。
試料水表面に照射された光の多くは,検出器キャビネ
ットの中で反射,吸収または,屈折し照射された少量の
光だけが,試料水中の粒子によって散乱します。フォト
セル部で照射された光から90°に散乱された光を検知し
ます。
フォトセルからの出力は,試料水中の粒子濃度に比例
します。
フォトセル
ランプ
表面拡散光
光源
試料水オーバーフロー
試料水ドレイン
測定ボディドレイン 試料水入口
−2−
フローシート
検出装置
マルチプライヤー出口
濁度計本体
エ
ア
パ
ジ
試
料
水
入
口
排出弁
ー
ー ー
濁度計本体
本
体
排
出
口
オ
バ
フ
ロ
排
出
口
エ
ア
パ
ジ
ー
本
体
排
出
口
オ
バ
フ
ロ
排
出
口
光源
ー
試
料
水
入
口
検出装置
マルチプライヤー入口
光源
排出弁
高温サンプル用
ー
● SS7−HST
ー ー
● SS7
変換器と検出器はコネクタ接続
電気接続図
*1 必要に応じて別途お買い求め下さい。
延長ケーブル*1
ケーブル(標準2m)
青
白
sc100
変換器
1
1 DATA(+)
RELAY A
2 DATA(−)
3
3
茶
黒
灰
2
4 120VDC
5 Circuit common
J5
1
6 Shield
RELAY B
2
3
1
伝送出力 DC 0∼20mA 又は
DC 4∼20mA
負荷抵抗:最大 500Ω
伝送出力 DC 0∼20mA 又は
DC 4∼20mA
負荷抵抗:最大 500Ω
+
RELAY C
1 出力(+)
2
3
−
2 出力(−)
S
3 シールド
+
4 出力(+)
Hot(L1) 1
−
5 出力(−)
J8 Neutral(N) 2
PE 3
接続済み
リレーA
制御/ワーニング/タイマー(AC 100∼230V 5A)
※ 適合ケーブル AMG18∼12
リレーB
制御/ワーニング/タイマー(AC 100∼230V 5A)
※ 適合ケーブル AMG18∼12
リレーC
制御/ワーニング/タイマー(AC 100∼230V 5A)
※ 適合ケーブル AMG18∼12
J6
AC 100∼230V±10%
50/60Hz
筐体アース
SS7
検出器
延長ケーブル最長10mまで(実質延長ケーブル7.7mの追加まで)
−3−
外形寸法図
単位:mm
Hach SS7/SS7−HST表面散乱式高濃度濁度計は,出
来るだけサンプリング場所の近くに設置して下さい。変
換器と検出器ユニットは直射日光をさけて水平な場所ま
たは壁に取り付けてください。環境温度が急速に変化し
ない限り,最高のパフォーマンスを発揮します。検出器
のケーブルは 2m(6 フィート)であり,10m(6 フィート)ま
で延長可能です。
642
62
コントローラーへ
675
198
7
SURFACE SCATTER 7 sc
ヒンジ
ラッチ
400
340
238
57
92
190
140
オーバーフロー排出口
1" NPT(F)
本体排出口
3/4" NPT(F)
試料水入口
3/4" NPT(F)
エアパージ
1/4" クイック接続圧縮管
−4−
● 変換器
sc100
144
133
3
150
5
9
5
69
135
144
R145以上
4−φ8
ザグリφ14深さ7裏
144
69
75
15
140
80
4−φ7
7
A
back
home
menu
home
40
80
144
40
80
14
25
154
129
156
A
A-A 矢視
マウンティングブラケット
40
75
40
169
4−M6 深さ11
15
80
69
129
99
25
3
back
home
menu
home
壁取付方法
51
検出器接続コネクタ
3−φ21 ケーブル接続口
25
29
● 電源ボックス
120
19
100
4−φ5
232
82
202
(19)
160
25
29
50Aパイプ
−5−
設 置 例
電源ボックス
A
sc100変換器
back
home
menu
home
バブルトラップ
配線口
電源接続口
SS7
表面散乱式
濁度計
484 ±1
(基礎ボルト位置)
80
25
1500
4−φ12
架台
試料水入口
150
138.5
(25)
排出口
(623)
644
460
160
−6−
334
(150)
(452)
410 ±1
(基礎ボルト位置)
SURFACE SCATTER 7 sc
(80)
1245
762
設置要領図
メンテナンススペース
変換器
sc100
電源ボックス
HACH
バブルトラップ
(オプション)
127以上
SC100
AC 100V
50/60HZ
伝送出力 #1
伝送出力 #2
フロー制御弁
(推奨)
NO
NC
NO
NC
リレー B
AC 100∼230V, 5A
COM
NO
ー ー
本
体
排
出
配
管
オ排
出
バ配
管
フ
ロ
ー
試
料
入
口
配
管
リレー A
AC 100∼230V, 5A
COM
SURFACE SCATTER 7 sc
試
料
水
DC 0/4∼20mA
500Ω
NC
リレー C
AC 100∼230V, 5A
COM
フィルタ
エアパージ
排 水
排水ビット等
●設置について
1. 設置場所の条件
次の条件に適した場所に設置して下さい。
A. 表面散乱式の為,水面に振幅の大きな波や定在波が起きると
影響が出ます。このような波の基となる機械的振動,衝撃が
少ないところ。
B. 温湿度が極端に高く,また温度が極端に低くならないところ。
(0∼50℃,湿度5∼95%以内)
C. 腐食性ガスの少ないところ。
D. 指示が見やすく,保守作業に便利なところ。
E. 排水設備のあるところ。
F. 水平に設置できるところ。
2. 屋外および寒冷地での設置
屋外に設置する場合は,防雨処理(キュービクルに収納等)を施
す必要があります。
寒冷地では,厳寒時に凍結事故が考えられますが,濃度計が凍
結によって損傷を受けるのは厳寒時で,測定部本体には影響が
ありません。また,水漏れなどによって測定に支障をきたすこ
とが考えられますので,保温されたキュービクル等に収納され
ることをお薦めします。
D. 試料水条件:温度…0∼50℃(凍結しないこと)
流量…1∼2L/minの範囲に設置して下さい。
(採水ポンプ等による気泡の混入のないこと。
)
(複数台数併設の場合,流量統一のこと。
)
E. バブルトラップ(オプション)を設置する場合は,オーバー
フローが筐体の上部から127mm以上出るようにして下さい。
2. 排出配管:オーバーフロー排出口取合 1'HPT
(E)
A. 耐食性の良い材質をご使用下さい。
B. 試料水ラインと同様に,曲がる部分はなるべく少なくして下
さい。
C. 自然落下ですので,必ず下降配管として下さい。
D. 配管の長さは極力短くし,吐出口は常時大気開放となるよう
にして下さい。
3. エアパージ配置:取合口 1/4チューブ用継手
A. 流量:最大23.6L/min(50SDFH) ※ISCFH=0.472L/min
B. 必要に応じて,計器手前に調質機器(エアフィルタ,ミスト
フィルタ等)
を取り付けて下さい。
●配線について
A. 検出器のケーブル長は2mです。オプションの延長ケーブルを
使用しての最大ケーブル長は10mとなります。
B. ケーブルグランドでの配線口はパッキンを使用した気密構造
になっていますので,配線終了後は締め付けねじをきちんと
締め付けて下さい。変換器内の気密を保つ為に,ケーブルグ
ランドに適合した外径のケーブルを使用して下さい。
C. 出力信号は,電源源,ノイズ源から離して下さい。
●配管について
(F)
1. 試料水配管:取合口 3/4'HPT
A. 耐食性の良い材質をご使用下さい。
B. 配管の直角に曲がる部分はなるべく少なくし,また,管内の
清掃が行えるよう途中にユニオン等を入れて下さい。
C. 配管長さは最短にし,配管が日光や暖房で暖められないよう
にして下さい。
(管内に発生した気泡が流れ込み,誤差となります。)
−7−
ハック社日本総代理店
● 発行日 2007-7-6
A-1-20SA