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Manual
AV550G アベレージングコンバータ
HART 通信
IM 11M12D01-51
R
IM 11M12D01-51
2版
<はじめに>
はじめに
この説明書は,AV550G アベレージングコンバータの HART 通信について解説しています。パラ
メータの詳細等については,各機器(以下)の取扱説明書を読み意味を理解した上で HART 通信
をしてください。
取扱説明書名
AV550G アベレージングコンバータ
IM No.
IM 11M12D01-01
機 種
AV550G
■ 本製品の保護・安全および改造に関する注意
・本製品および本製品で制御するシステムの保護・安全のため、本製品を取り扱う際は、説明書
に記載されている安全に関する指示事項に従ってください。なお、これらの指示事項に反する
扱いをされた場合、当社は安全性の保証をいたしかねます。
・この説明書で指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがありま
す。
・本製品および本製品で制御するシステムに対する保護・安全回路を設置する場合は、本製品外
部に別途用意するようお願いいたします。
・本製品の部品や消耗品を交換する場合は、必ず当社の指定品を使用してください。
・本製品を改造することは固くお断りいたします。
・本製品および説明書では、安全に関する以下のようなシンボルマークを使用しています。
「注意」を示しています。製品においては、人体および機器を保護するために、説明書を参照
する必要がある場所に付いています。
■ 説明書に対する注意
・説明書は、最終ユーザまでお届けいただき、最終ユーザがお手元に保管して随時参照できるよ
うにしていただきますようお願いします。
・本製品の操作は、説明書をよく読んで内容を理解したのちに行ってください。
・説明書は、本製品に含まれる機能詳細を説明するものであり、お客様の特定目的に適合するこ
とを保証するものではありません。
・説明書の内容の一部または全部を、無断で転載、複製することは固くお断りいたします。
・説明書の内容については、将来予告なしに変更することがあります。
・説明書の内容について、もしご不審な点や誤り、記載もれなどお気付きのことがありましたら、
当社の説明書作成部署、当社の営業、またはお買い求め先代理店までご連絡ください。
■ 本製品の免責について
・当社は、保証条項に定める場合を除き、本製品に関していかなる保証も行いません。
・本製品のご使用により、お客様または第三者が損害を被った場合、あるいは当社の予測できな
い本製品の欠陥などのため、お客様または第三者が被った損害およびいかなる間接的損害に対
しても、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。
Media No. IM 11M12D01-51 1st Edition :Apr. 2009 (YK)
All Rights Reserved Copyright © 2009, Yokogawa Electric Corporation
IM 11M12D01-51
ii
<はじめに>
■ 説明書中のシンボルマーク
説明書中のシンボルマークは、以下の内容を示します。
注 意
回避しないと、軽傷を負うかまたは物的損害が発生する危険な状況が生じることが予見される
場合に使う表示です。本書では取扱者の身体に危険が及ぶ恐れ、または計器を損傷する恐れが
ある場合、その危険を避けるための注意事項を記載しています。
重 要
計器を損傷したり、システムトラブルになる恐れがある場合に、注意すべきことがらを記載して
います。
注 記
操作や機能を知るうえで、注意すべきことがらを記載しています。
■ 本取扱説明書で使用する固有の表記について
本取扱説明書では,設定ツールとして HART コミュニケータ(275)を使用する場合の操作を説
明をしています。操作画面が実際と異なる場合もありますのでご注意ください。また HART コミュ
ニケータ(275/375 等)の詳細については該当の取扱説明書を参照してください。
操作キーや表示部に表示される内容を本文中などで具体的に説明する場合は,原則として次のよ
うに表します。
● 操作キー
[ ] で示します。 例:[F4] キー
● 表示部の表示内容
「 」で示します。 例:表示項目 →「EXIT」または “PV LRV”
■ HART 通信の準備
HART コ ミ ュ ニ ケ ー タ 等 を 使 用 す る 前 に, 通 信 を す る 機 器(AV550G) 用 の DD(Device
Description)が HART コミュニケータにインストールされていることを確認してください。
正しい DD がコミュニケータ等にインストールされていない場合は,HART 協会の公式サイトで
ダウンロードするか,コミュニケータ等の販売元にお問合せください。
また DD ファイルは,以下の URL からダウンロードすることができます。
http://www.yokogawa.com/an/download/an-dl-fieldbus-001en.htm
IM 11M12D01-51
<はじめに>
iii
◆ 納入後の保証について
■当該製品を無断で改造することは固くお断りします。
■保証の期間は、ご購入時に当社よりお出しした見積書に記載された期間とします。保証サービ
スは、当社の規定に従い対処致します。当社が定める地域以外における出張修理対象製品の修
理の場合は、保証期間中においても技術者派遣費が有料となります。
■保証期間内に、当社納入品に当社の責任による故障を生じた場合には、故障が生じた納入品を、
当社指定の販売窓口または最寄のサービス事業所にお持込みいただくか、お送りください。そ
の納入品の故障部分の交換、または修理を行い、返送させていただきます。
●故障が生じた納入品のお持込み、またはお送りいただく際には、本計器の形名・計器番号をご
明示のうえ、不具合の内容および経過などについて具体的にご連絡ください。略図やデータな
どを添えていただければ幸いです。
●新品交換の際は、修理レポートは添付いたしません。
■次のような場合には、保証期間内でも修理が有料となります。
●取扱説明書などに記載されている保証対象外部品の故障の場合。
●当社が供給していないソフトウェア、ハードウェア、または補用品の使用による故障の場合。
●お客様の不適当なまたは不十分な保守による場合。
●当社が認めていない改造、酷使、誤使用または誤操作による故障の場合。
●納入後の移設が不適切であったための故障または損害の場合。
●指定外の電源(電圧、周波数)使用または電源の異常による故障の場合。
●当社が定めた設置場所基準に適合しない場所での使用、および設置場所の不適当な保守による
故障の場合。
●火災、地震、風水害、落雷、騒動、暴動、戦争行為、放射線汚染、およびその他天災地変など
の不可抗力的事故による故障の場合。
■当社で取り扱う製品は、ご需要先の特定目的に関する整合性の保証はいたしかねます。また、
そこから生じる直接的、間接的損害に対しても責任を負いかねます。
■当社で取り扱う製品を組み込みあるいは転売される場含は、最終需要先における直接的、間接
的損害に対しては責任を負いかねます。
■製品の保守、修理用部品の供給期間は、その製品の製造中止後 5 年間とさせていただきます。
本製品の修理については取扱説明書に記載されている最寄のサービス事業所もしくはお買い求
め先当社指定販売窓口へご相談ください。
IM 11M12D01-51
iv
IM 11M12D01-51
<はじめに>
<目次>
AV550G アベレージングコンバータ
HART 通信
IM xxxxxxxx-xx xx 版
IM 11M12D01-51 2 版
目 次
はじめに................................................................................................................ i
◆ 納入後の保証について.........................................................................................................iii
1.
HART コミュニケータ(275)操作.......................................................1-1
1.1
HART 通信接続...................................................................................................1-1
1.1.1
1.1.2
AV550G と HART コミュニケータの接続.............................................................1-1
HART 通信接続条件....................................................................................................1-1
2.
HART コミュニケータ (275) の基本操作...............................................2-1
3.
パラメータ...............................................................................................3-1
4.
2.1
2.2
2.3
2.4
HART コミュニケータ(275)の概要..............................................................2-1
HART コミュニケータ(275)の画面..............................................................2-2
メニュー画面の表示..........................................................................................2-3
データの設定.....................................................................................................2-4
3.1
メニュー(DD)構成.........................................................................................3-1
3.2
パラメータの設定..............................................................................................3-8
3.3
3.4
3.5
3.6
校正...................................................................................................................3-13
指示チェック...................................................................................................3-14
ブローバック...................................................................................................3-15
自己診断...........................................................................................................3-16
3.7
ステータスチェック........................................................................................3-19
3.1.1
AV550G のメニュー(DD)構成............................................................................3-2
3.2.1
3.2.2
3.2.3
バーストモード...........................................................................................................3-8
マルチドロップモード..............................................................................................3-8
ソフトウェアライトプロテクト...........................................................................3-10
3.6.1 システムの自己診断 “Control” .................................................................................3-16
3.6.2 チャネルカード毎の自己診断 “Channels” . ...........................................................3-17
保守..........................................................................................................4-1
取扱説明 改訂履歴............................................................................................. i
IM 11M12D01-51
ii
IM 11M12D01-51
<目次>
<1. HARTコミュニケータ(275)操作>
1-1
1. HART コミュニケータ(275)操作
1.1
1.1.1
HART 通信接続
AV550G と HART コミュニケータの接続
ハート通信は 4-20 mA DC 信号出力に重畳されます。受信器の負荷抵抗は 250 Ω以上とし,信号
線に並列に HART コミュニケータを接続します(極性はありません)。図 1.1 に配線例を示します。
計器室
AV550G
4 to 20 mA DC信号
Ave-a
++
中継端子
端子台
Ave-a
‒-
受信器
負荷抵抗:
250Ω∼550Ω
HART
コミュニケータ
Model 275
HART
コミュニケータ
Model 275
図 1.1
1.1.2
HART
コミュニケータ
Model 275
F010101.EPS
配線例
HART 通信接続条件
負荷抵抗:
250 Ω~ 550 Ω(配線抵抗を含む)
ケーブル規格: 24 AWG( 芯線径 0.51 mm)
ケーブル仕様: 2 線あるいはそれ以上のシールド付き
ツイストペアケーブル長:
最大 2000 m
ケーブル長は以下の式を満足する必要があります。
6
(Cf+10,000)
L= 65x10 C
(RxC)
L = ケーブル長さ
(m)
R = ケーブル抵抗(Ω)
C = ケーブル容量(pF/m)
Cf = 50,000 pF
IM 11M12D01-51
1-2
<1. HARTコミュニケータ(275)操作>
ループを組む場合,ループ(受信器+配線)の負荷抵抗が図 1.2 の範囲内になるように注意して
ください。
800
範囲外
600
負荷抵抗
(Ω)
使用可能範囲
400
200
範囲外
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
接続機器数
F010201.EPS
図 1.2
IM 11M12D01-51
マルチドロップ(ループを組む)の場合の許容負荷抵抗
2-1
<2. HARTコミュニケータ(275)の基本操作>
2. HART コミュニケータ (275) の基本操作
2.1
HART コミュニケータ(275)の概要
HART コミュニケータ(275)の機能やキー操作を簡単に説明します。コミュニケータ(275/375
等)の詳細(通信前の DD ファイルのインストールやキー操作)については,該当の取扱説明書
を参照してください。
リード線
LCD表示器
(21文字,8 行)
ファンクションキー
各キーの割付は画面下段に表示されます。
図2.1では[F2]に[SAVE]が割付けられています。
AV550G:
Online
1 Device setup
2 PV
3 PV URV
4 PV LRV
20.64 %
21 %
0%
カーソル移動ができます。選択項目はリバ−ス
表示されます。
SAVE
電源 ON/OFF
ホットキー
ホットキーを押すと以下の項目をショートカット
して呼出すことができます。
1. Ave-a O2 display(平均O2)
2. Ch O2 display(チャネルO2)
3. Chng Wrt Protect(書き込み禁止変更)
1. 該当項目への展開
2. 入力文字のカーソル移動
例
を押すとリバース項目へ展開します。
を押すと一つ前の表示に戻ります。 (2.3 項を参照してください)
英数字キー
1. 数字あるいは文字を入力します。
2. 各メニューへの展開(2.4項を参照してください)
例
数字キーで数字を入力する
シフトキーと数字キーで文字を入力する
シフトキー
文字入力で使用
"7 "を入力,
"C "を入力,
(押す)
(入力)
ABC
7
"7"
ABC
7
"C "
F020101.EPS
図 2.1
HART コミュニケータ(275)の概観
IM 11M12D01-51
2-2
<2. HARTコミュニケータ(275)の基本操作>
2.2
HART コミュニケータ(275)の画面
HART コミュニケータの電源を入れると自動的に通信回線上の AV550G を検出し,図 2.2 の様に
画面上に” Online” メニューが表示されます。AV550G が検出できない場合,“No Device Found.
Press OK....” が表示されます。OK [F4] キーを押した後,機器の接続を確認し再試行してみてく
ださい。
機器名(形名)
<2>
<3>
<4>
<5>
AV550G:
Online
1 Device setup
2 PV
3 PV URV
4 PV LRV
表示は 電池の残量の低下を
意味します。
20.64 %
21 %
0%
押されたシフトキーを表示します。
SAVE
ファンクションキー
図 2.2
<1>
タグNo. (8 文字)
カーソルがある項目がリバース
表示されます。
F020201.EPS
HART コミュニケータ(275)の表示画面 ( オンラインメニュー画面 )
<1>
マークが表示され,通信中はマークが点滅します。バーストモードでは
表示されます。バーストモードについては,3.2.1 項を参照してください。
< 2 >現在有効なメニューが表示されます。
< 3 >各メニューが(< 2 >に表示されたメニュー下の項目)表示されます。
が表示されます。
< 4 >表示しきれないメニュー項目がある場合には,
< 5 >表示メニューに対するファンクションキーの割付けが表示されます。
IM 11M12D01-51
マークが
<2. HARTコミュニケータ(275)の基本操作>
2-3
以下にファンクションキー割付例を示します。
F1
F2
F3
F4
HELP
オンライン
ヘルプへ
ON/OFF
有効無効
の設定
ABORT
現操作
の終了
OK
画面表示
の確認
RETRY
DEL
ESC
ENTER
再試行
再通信
文字の削除
変更の
取りやめ
入力値
の確認
EXIT
SEND
QUIT
NEXT
入力データ
を書き込み
通信異常で
取りやめ
次メニューへ
YES
はい/いいえ
の確認
PGUP
一つ上の
ヘルプへ
PGDN
一つ下の
ヘルプへ
NO
はい/いいえ
の確認
ALL
PREV
NEXT
SKIP
全ての機器に
ホットキーを
割当てる
今より以前の
メッセージへ
今より以後の
メッセージへ
現メニュー
から次へ
HOME
オンライン
メニューへ
SAVE
EDIT
コミュニケータ
へ保存
変数の操作
SEND
ADD
現メニューを
ホットキーに
追加する
機器への
書き込み
スキップ
(省略)
ONE
一つの機器に
ホットキーを
割当てる
BACK
前のメニュー
に戻る
F0204.EPS
2.3
メニュー画面の表示
HART 通信のメニューの表示には,以下の 2 通りの方法があります。
メニューの詳細については「3.1 メニュー構成」を参照してください。
1.
キーまたは
キーでメニュー項目を選択し,
キーで呼び出す。
2.数字キーで該当のメニューを呼び出す。
キーで前に戻ります。
「EXIT」,「ESC」または「ABORT」が表示された場合は,対応するファンクションキーを押すと
抜け出すことができます。
IM 11M12D01-51
2-4
<2. HARTコミュニケータ(275)の基本操作>
例:“Tag” でタグ No. を変更する操作について説明します。
トップ画面「オンラインメニュー」から “Tag” を選択します。
Process variables
Diag / Service
Basic setup
Detailed setup
Review
Device setup
PV
PV LRV
PV URV
AV550G:
Tag
Tag
PV unit
Xfer fnctn
HELP
DEL
ESC
ENTER
F020301.EPS
1 AV550G:
画面
操作
Online
or
Device setup
PV
20.64 %
PV URV
21 %
PV LRV
0%
1
2
3
4
STU
1
HARTコミュニケータの電源を入れると
画面1が表示されます。
"Device setup"を選択します。
SAVE
2 AV550G:
Device setup
1
2
3
4
5
Process variables
Diag/Service
Basic setup
Detailed setup
Review
SAVE HOME
3 AV550G:
Basic setup
1 Tag
2 PV Unit
%
3 Xfer fnctn Linear
or
x2
"Basic setup"を選択します。
YZ/
3
or
STU
1
"Tag"を選択します。
HELP SAVE HOME
4 AV550G:
タグNo.表示になります。
( Tag の初期値はブランクです)
Tag
HELP
2.4
DEL
ESC
ENTER
データの設定
F020302.EPS
HART コミュニケータの ENTER[F4] キーでデータを設定します。SEND[F2] キーで入力データ
を AV550G に書き込みます。[F2] キーを押さなければ AV550G のデータは書き換わりません。
HART コミュニケータの電源を切らなければ,入力した各データは保存されており,SEND[F2] キー
で一括書換えが可能です。
操作例
タグ No. は英数字大文字で設定します。
例 : “FIC-1A” を設定する操作を説明します。
オンラインメニューから “Tag” を選択します。
操作:1.Device setup → 3.basic setup → 1.Tag
AV550G:
Tag
HELP
DEL
ESC
ENTER
F020402.EPS
IM 11M12D01-51
2-5
<2. HARTコミュニケータ(275)の基本操作>
以下の手順でデータを入力します。
入力文字
操作
表示
F
DEF
8
F
I
GHI
9
FI
C
ABC
7
FIC
-
*:+
Ð
FIC-
1
STU
1
FIC-1
ABC
7
A
FIC-1A
F020403.EPS
1
画面
操作
AV550G:
Tag
F4
FIC-1A
HELP
2
DEL
データ入力後にENTER[F4]を押します。
(ENTER)
ESC
ENTER
AV550G:
Basic setup
1 Tag
FIC-1A
2 PV Unit
%
3 Xfer fnctn Linear
F2
(SEND)
SEND [F2]を押しAV550Gにデータを
書き込みます。
マークが点滅します(送信中)
HELP SEND HOME
3
AV550G:FIC-1A
Basic setup
1 Tag
FIC-1A
2 PV Unit
%
3 Xfer fnctn Linear
HELP SAVE HOME
書き込みが終了すると が
SEND
SAVE に変わります。
HOME [F3]キーで オンラインメニュー に戻ります。
注 意
F020404.EPS
HART 通信中 ( 書き込み中 ) AV550G 側でパラメータの変更はできません。
Tag を変更後画面を切り替えると,Tag の表示が更新されます。
IM 11M12D01-51
2-6
IM 11M12D01-51
<2. HARTコミュニケータ(275)の基本操作>
<3. パラメータ>
3-1
3. パラメータ
重 要
HART コミュニケータで AV550G のパラメータを変更する場合、SEND [F2] キーを押さなければ
設定データは確定(機器へ書き込み)されません。
AV550G 側でパラメータを変更している場合、HART 通信によるパラメータの変更が正しく行わ
れないことがあり、以下の表示がでることがあります。
"Returns to the Basic panel display"
また画面の下に "Communication" が表示されることがありますが、AV550G 側への影響はありま
せん。
AV550G 側と HART コミュニケータでパラメータを同時に変更した場合、HART コミュニケータ
の表示は実際のものと異なる場合があります。
3.1
メニュー(DD)構成
各機器のメニュー構成(DD ファイルによる)を、次のページ以降にまとめました。
HART コミュニケータの操作をする前に、これらのメニュー構成から参照・変更するパラメータ
を特定(各機器の取扱説明書も参照しパラメータの意味を理解してください)してください。
また操作手順や変更前の値をメモしてから操作をすることをお勧めします。
IM 11M12D01-51
3-2
3.1.1
<3. パラメータ>
AV550G のメニュー(DD)構成
Online Menu
1 Device setup
1 Process variables
1 PV
2 PV
2 PV %rnge
3 PV URV
3 PV AO
4 PV LRV
4 Ave O2
1 Ave-a O2
2 Ave-b O2
3 Ave-c O2
5 Ch O2
1 Ch1 O2
2 Ch2 O2
3 Ch3 O2
4 Ch4 O2
5 Ch5 O2
6 Ch6 O2
7 Ch7 O2
8 Ch8 O2
6 Ave statistics
1 Ave-a statistics
2 Ave-b statistics
3 Ave-c statistics
7 Ch statistics
1 Ch1 statistics
2 Ch2 statistics
3 Ch3 statistics
4 Ch4 statistics
5 Ch5 statistics
6 Ch6 statistics
7 Ch7 statistics
8 Ch8 statistics
次頁へ続く
IM 11M12D01-51
次頁へ続く
3-3
<3. パラメータ>
AV550G のメニュー(2/6)
Online Menu
1 Device setup
1 Process variables
8 Indicators
1 Status group 1
Error
2 PV
Hi Hi alarm
3 PV URV
Hi alarm
4 PV LRV
Lo alarm
Lo Lo alarm
Maintenance
Calibration
Range change
2 Status group 2
Warm up
Cal gas low
Indication check
Blow back
Proc gas alarm
Third gas
Cal alarm
Inside temp
1 Span gas ratio
2 Diag/Service
1 Loop test
2 Zero gas ratio
2 Calibration
3 Response time
3 Indication check
4 Cell robustness
4 Blow back
5 Cell resistance
5 Calib log
1 Ch1 calib log
6 Next cal date
2 Ch2 calib log (同上)
3 Ch3 calib log (同上)
4 Ch4 calib log (同上)
5 Ch5 calib log (同上)
6 Ch6 calib log (同上)
7 Ch7 calib log (同上)
次頁へ続く
8 Ch8 calib log (同上)
IM 11M12D01-51
3-4
<3. パラメータ>
AV550G のメニュー(3/6)
Online Menu
1 Device setup
2 PV
3 Basic setup
1 Tag
3 PV URV
2 PV Unit
4 PV LRV
3 Xfer fnctn
4 Detailed setup
1 Control
1 Error
Ctrl card
2 Alarm
Ave-a oxygen
Ave-b oxygen
Ave-c oxygen
Process gas
Cal gas press lo
Inside temp
次頁へ続く
IM 11M12D01-51
次頁へ続く
3-5
<3. パラメータ>
AV550G のメニュー(4/6)
Online Menu
1 Device setup
2 PV
4 Detailed setup
1 Ch1 detailed setup
2 Channels
3 PV URV
4 PV LRV
次頁へ続く
2 Ch2 detailed setup
(同上)
3 Ch3 detailed setup
(同上)
4 Ch4 detailed setup
(同上)
5 Ch5 detailed setup
(同上)
6 Ch6 detailed setup
(同上)
7 Ch7 detailed setup
(同上)
8 Ch8 detailed setup
(同上)
次頁へ続く
1 Ch1 sts
2 Sensors
1 Cell mV
2 Cell temp
3 CJ temp
4 TC volt
5 CJ val
6 Heater duty
3 Error
Cell voltage
Heater temp
Ch card
Card comm
4 Alarm
Oxygen
Zero conc ratio
Span conc ratio
Cal time over
CJ temp
Asymmetry alarm
IM 11M12D01-51
3-6
<3. パラメータ>
AV550G のメニュー(5/6)
Online Menu
1 Device setup
2 PV
4 Detailed setup
3 PV URV
1 Ch1 sts
3 Channel status
4 PV LRV
2 Ch2 sts
3 Ch3 sts
4 Ch4 sts
5 Ch5 sts
6 Ch6 sts
7 Ch7 sts
8 Ch8 sts
4 Output condition
1 HART output
次頁へ続く
1 Poll addr
2 Num req preams
3 Burst mode
4 Burst option
5 Device information
1 Distributor
2 Model
3 Dev id
4 Tag
5 Date
1 Universal rev
6 Write protect
2 Fld dev rev
7 Descriptor
3 Control card
8 Message
4 Ch1
9 Final asmbly num
5 Ch2
Revision #'s
6 Ch3
7 Ch4
8 Ch5
9 Ch6
Ch7
Ch8
Loader
IM 11M12D01-51
<3. パラメータ>
3-7
AV550G のメニュー(6/6)
Online Menu
1 Model
1 Device setup
2 PV
5 Review
2 Distributor
3 PV URV
3 PV Snsr unit
4 PV LRV
4 PV USL
5 PV LSL
6 PV Min span
7 PV % rnge
8 Xfer fnctn
9 PV Rnge unit
PV URV
PV LRV
PV AO
PV AO Alrm type
Snsr s/n
Write protect
Manufacturer
Dev id
Tag
Descriptor
Message
Date
Universal rev
Fld dev rev
Software rev
Burst mode
Burst option
Poll addr
Num req preams
IM 11M12D01-51
3-8
<3. パラメータ>
3.2
3.2.1
パラメータの設定
バーストモード
バーストモードが “On” の場合、AV550G から連続してデータが送信されます。
測定値 、% 出力や "4 - 20 mA" 出力のどれかひとつを選択し送信できます。
データ更新周期は約 75 ms です。
バーストモードの設定
オンラインメニューから “Burst option” を選択します。
操作:1.Device setup → 4.Detailed setup → 4.Output condition → 1.HART output → 4.Burst option
画面
AV550G:
Burst option
操作
HELP
送信データ(以下)を選択します。
● 測定値(PV)
● %値 (% range/current)
● 4 - 20 mA 出力
(Process vars / crnt)
F4
********
PV
% range/current
Process vars/crnt
(ENTER)
ESC ENTER
メニューから Burst mode を選択します。
3.HART output → 3.Burst mode
1 AV550G:
Burst mode
Off
Off
On
F4
On を選択し ENTER [F4] を
押します。
(ENTER)
ESC ENTER
2 AV550G:
HART output
1
2
3
4
Poll addr
Num req preams
Burst mode
Burst option
0
5
On
PV
F2
SEND [F2] を押します。
(SEND)
HELP SEND HOME
F030209.EPS
3.2.2
マルチドロップモード
マルチドロップモードで通信ループに最大 15 の機器を接続できます。マルチドロップモードで
は各機器に 1 から 15 のアドレスを割り振ります。このとき各機器の HART 通信を重畳した 4 20 mA 出力信号は 4 mA 固定となります。
オンラインメニューから “Poll addr” を選択します。
操作:1.Device setup → 4.Detailed setup → 4.Output condition → 1.HART output → 1.Poll addr
IM 11M12D01-51
3-9
<3. パラメータ>
画面
操作
AV550G:
Poll addr
"1"
0
0
F4
ポーリングアドレスを設定します
(1から15) 。ENTER [F4]を押します。
続いて SEND [F2]を押します。
F2
(ENTER) (SEND)
HELP
DEL
ESC
ENTER
F030210.EPS
1
画面
AV550G:
HART output
1
2
3
4
操作
Poll addr
Num req preams
Burst mode
Burst option
1
5
On
PV
HOME [F3]で Online Menu
に戻ります。
F3
(HOME)
HELP SEND HOME
2
AV550G:
Online
previous キーで Main Menu
に戻ります。
Device setup
PV
21.64 %
PV URV
21 %
PV LRV
0%
1
2
3
4
SAVE
3
HART Communicator
1
2
3
4
Offline
Online
Frequency Device
Utility
JKL
4
Utility を選択します。
F030211.EPS
4
HART Communicator
Utility
1
2
3
4
5
5
Configure Communication
を選択します。
Configure Communic
System Information
Listen for PC
Storage Location
Simulation
HART Communicator
Configure Communica
Polling を選択します。
1 Polling
2 Contrast
3 Off Time
4 Ignore diagnostics
5 Delete Configs
HELP
6
HART Communicator
Polling
Ask Before Polling
Always Poll
Digital Poll
Poll Using Tag
HELP
ESC ENTER
×2
F4
Digital Poll を選択します。
ENTER [F4]を押します。
(ENTER)
F030212.EPS
注 意
1.アドレスを設定したときに "Polling" -"Never Poll" を選択すると、"Online Menu" は表示されま
せん。ポーリングアドレスを設定した後で "Polling"- "Digital Poll" を選択してください。
2. マルチドロップモードで重複したポーリングアドレスを設定すると、該当の機器は通信できま
せん。
IM 11M12D01-51
3-10
<3. パラメータ>
例:マルチドロップモードの通信操作
1
画面
HART Communicator
Online
1 1: ZIA-01A
2 2: ZIA-02Arm
2
AV550G:ZIA-01A
Online
1
2
3
4
Device setup
PV
21.64 %
PV URV
21 %
PV LRV
0%
操作
(1) 電源を入れるとネットワークに接続された機器を
検索します。通信接続された機器のタグNo.が
表示されます。
(2) 希望の機器を選択し通信ができます。
通信が正常でない時(通信速度が遅い)は
画面2のような表示となります。
SAVE BACK
3
HART Communicator
1
2
3
4
Offline
Online
Frequency Device
Utility
(3) 他の機器と通信したいときは,画面3を呼び出し
"Online"を選択します。
(4) 画面1が表示され同様の操作ができます。
F030213.EPS
マルチドロップモードの解除
“Poll adrr” 画面を呼び出しアドレスを” 0” に設定します。続いて “Polling” 画面を呼び出し “Never
Poll” に設定します。
注 意
上記操作を逆順に行うと “Online Menu” は表示されません。
3.2.3
ソフトウェアライトプロテクト
パスワードの設定により、通信によるパラメータの書き込みを禁止状態にし、機器に設定したデー
タを保護する機能です。
パスワード(英数文字 8 桁)を入力してライトプロテクト「Write protect」が ‘Yes’ に設定され
ている場合、変換器はパラメータの変更を行うことができません。パスワードを設定/変更する
場合は、「New password」画面で行ってください。パスワードが設定されている時、「Enable wrt
10min」にパスワードを入力することで、10 分間だけプロテクトが解除され、パラメータの変更
が可能となります。ライトプロテクトを無効にするには、新規パスワード入力画面で、スペース
を 8 文字分入力してください。
IM 11M12D01-51
<3. パラメータ>
3-11
パスワードの設定
例:パスワードを「1234」に設定する操作
メニューから “Chng Wrt Protect” を選択します。
操作:ホットキー
1
→ 3.Chng Wrt Protect
画面
AV550G:
Chng Wrt Protect
1
2
3
4
操作
Write protect
No
Enable wrt 10min
New password
Software seal Keep
New password を選択します。
YZ/
3
HELP SAVE
2
AV550G:
Enter new password to
change state of write
protect:
' 1 2 3 4'
F4
1234 を入力しENTER [F4] を
押します。
(ENTER)
1234
DEL ABORT ENTER
3
AV550G:
Re-enter new password
within 30 seconds:2
"1 2 3 4"
1234
F4
再度 1234 を入力し30秒以内に
ENTER[F4] を押します。
(ENTER)
DEL ABORT ENTER
4 AV550G:
It changed the state
of protection related
password.
F4
OK [F4] を押します。
(OK)
OK
5 AV550G:
Chng Wrt Protect
1
2
3
4
Write protect
Yes
Enable wrt 10min
New password
Software seal Keep
SAVE
F030215.EPS
IM 11M12D01-51
3-12
<3. パラメータ>
パスワードの変更
例:パスワードを「1234」から「6789A」に変更する操作
メニューから “Chng Wrt Protect” を選択します。
操作:ホットキー
1
→ 3.Chng Wrt Protect
画面
AV550G:
Chng Wrt Protect
1
2
3
4
操作
Write protect
Yes
Enable wrt 10min
New password
Software seal Keep
Enable wrt 10min を選択します。
VWX
2
SAVE
2
AV550G:
Enter current
password to enable to
write for 10
minutes:
1234
3
AV550G:
Released the write
protection for 10
minutes.
OK[F4] を押します。
(OK)
OK
If you want to
release completely,
you have to change
password to all of
spaces.
F4
OK[F4] を押します。
(OK)
OK
AV550G:
Chng Wrt Protect
1
2
3
4
現パスワード 1234 を入力し
ENTER [F4] を押します。
(ENTER)
F4
AV550G:
ABORT
5
F4
DEL ABORT ENTER
ABORT
4
"1 2 3 4"
Write protect
No
Enable wrt 10min
New password
Software seal Keep
YZ/
3
New password を選択します。
SAVE
6
AV550G:
Enter new passward to
change state of write
protect:
"6789A"
F4
新しいパスワード 6789A を
入力しENTER [F4] を押します。
(ENTER)
6789A
DEL ABORT ENTER
7
AV550G:
Re-enter new password
within 30 seconds:
"6789A"
6789A
F4
再度 6789A を入力し
ENTER [F4] を押します。
(ENTER)
DEL ABORT ENTER
8 AV550G:
It changed the state
of protection related
password.
F4
OK [F4]を押します。
(OK)
OK
IM 11M12D01-51
F030218.EPS
3-13
<3. パラメータ>
注 記
1.10 分の間でパスワード解除機能「Enable wrt 10min」でパスワードを変更することができます。
10 分を経過すると変更はできません。
2. 書き込み禁止から書き込み可能にするには , パスワードにスペース 8 文字を設定します。
" マスタパスワードと "Software Seal"
パスワードを紛失したときにはマスタパスワード「YOKOGAWA」を使用できます。マスタパス
ワード使用時画面上の "Software seal" は "Keep" から "Break" に変わります。ホットキーを押し
"2. Wrt protect menu" を選択します。現在の状態として "4 Software seal" が表示されます。この
状態で新しいパスワードを設定すると "Break" から "Keep" に変わります。
3.3
校正
HART コミュニケータによる半自動校正の手順を説明します。このとき AV550G の校正モードの
設定が「半自動」または「自動」になっている必要があります。
校正の詳細は AV550G の取扱説明書の「9. 校正」を参照してください。
注意:HART コミュニケータから校正関連の定数を変更できません。
HART コミュニケータから校正のキャンセルを行うことはできません。
メニューから “Calibration” を選択します。
操作:1.Device setup → 2.Diag/Service → 3. Calibration
1
画面
AV550G:
Select channel.
1
2
3
4
5
2
Ch1
Ch2
Ch3
Ch4
Ch5
STU
1
校正したいチャネルを選択します。
(ここではCh1を選択する例)
ABORT ENTER
AV550G:
You select Ch1.
Do you want to
execute semi-auto
calibration?
ABORT
3
操作
AV550G:
Diag/Service
F4
(OK)
校正の実行確認メッセージがでます。
よければOK [F4] を押します。
OK
1 Loop test
2 Calibration
3 Indication check
4 Blow back
5 Calib log
HELP SAVE HOME
校正が実行されます。
ここではAV550Gでの 校正時間 ,
ホールド時間 を使用します。
F030301.EPS
IM 11M12D01-51
3-14
<3. パラメータ>
3.4
指示チェック
HART コミュニケータによる指示チェックの手順を説明します。このとき AV550G 指示チェック
の設定が「半自動」または「自動」になっている必要があります。
指示チェックの詳細は AV550G の取扱説明書の「10.4 指示チェック」を参照してください。
注意:HART コミュニケータから指示チェック関連の定数を変更できません。
HART コミュニケータから指示チェックのキャンセルを行うことはできません。
メニューから “Indication check” を選択します。
操作:1.Device setup → 2.Diag/Service → 3. Indication check
1
画面
1
2
3
4
5
2
Ch1
Ch2
Ch3
Ch4
Ch5
STU
1
AV550G:
You select Ch1.
Do you want to
execute semi-auto
indication check?
AV550G:
Diag/Service
F4
OK
1 Loop test
2 Calibration
3 Indication check
4 Blow back
5 Calib log
HELP SAVE HOME
IM 11M12D01-51
指示チェック の対象チャネル を
選択します。
(Ch1の例)
ABORT ENTER
ABORT
3
操作
AV550G:
Select channel.
(OK)
指示チェック の実行確認の
メッセージが出ます。
よければ OK [F4] を押します。
指示チェック を実行します。
ここではAV550Gのチェック時間,
ホールド時間を使用します。
F030401.EPS
3-15
<3. パラメータ>
3.5
ブローバック
HART コミュニケータによる半自動ブローバックの手順を説明します。
このとき AV550G のブローバックモードに「半自動」が選択されていなければなりません。ブロー
バックの詳細は、AV550G の取扱説明書「10.5 ブローバック」を参照してください。
注意:HART コミュニケータからブローバック関連の定数を変更できません。
HART コミュニケータからブローバックのキャンセルを行うことはできません。
オンラインメニューから “Blow back” を選択します。
操作:1.Device setup → 2.Diag / Service → 4.Blow back
1
画面
操作
AV550G:
Do you want to
execute blow back?
STU
1
F4
ABORT
2
AV550G:
Diag/Service
OK
1 Loop test
2 Calibration
3 Indication check
4 Blow back
5 Calib log
HELP SAVE HOME
ブローバック実行確認のメッセージが
でます。
よければ OK [F4] を押します。
(OK)
ブローバックがスタートします。
ここではAV550Gのブローバック
時間,ホールド時間を使用します。
F030402.EPS
IM 11M12D01-51
3-16
<3. パラメータ>
3.6
自己診断
HART コミュニケータによる自己診断として機器の異常をチェックできます。
つまり異常(ERROR または ALARM)の発生状態を確認することができます。
なお、各 ERROR または ALARM メッセージの詳細については表 3.1 を、トラブルシューティン
グの方法については、AV550G の取扱説明書「12. トラブルシューティング」を参照してください。
3.6.1 システムの自己診断 “Control”
メニューから “Detailed setup” を選択します。
操作:1.Device setup → 4. Detailed setup
1
画面
AV550G:
Detailed setup
1
2
3
4
5
2
操作
Control
Channels
Channel status
Output condition
Device information
SAVE HOME
STU
1
コントロール Control を選択します。
STU
1
エラー"Error" を選択します。
AV550G:
Control
1 Error
2 Alarm
SAVE HOME
3
AV550G:
Error
Ctrl card
HELP
4
OFF
EXIT
F4
(EXIT)
異常がなければ自己診断結果は
OFF とでます。
EXIT キーで前画面に戻ります。
AV550G:
Control
1 Error
2 Alarm
2
VWX
2
または
アラーム"Alarm" を選択します。
SAVE HOME
5
AV550G:
Alarm
Ave-a oxygen
ON
Ave-b oxygen
OFF
Ave-c oxygen
OFF
Process gas
OFF
Cal gas press lo OFF
HELP
EXIT
IM 11M12D01-51
異常がなければ自己診断結果は
OFF とでます。
ON が表示された場合は異常です。
画面5の例では,Ave-a酸素濃度警報
が発生しています。
F030501.EPS
<3. パラメータ>
3-17
3.6.2 チャネルカード毎の自己診断 “Channels”
メニューから “Detailed setup” を選択します。
操作:1.Device setup → 4. Detailed setup
1
画面
AV550G:
Detailed setup
1
2
3
4
5
2
3
Ch1 detailed
Ch2 detailed
Ch3 detailed
Ch4 detailed
Ch5 detailed
SAVE HOME
setup
setup
setup
setup
setup
VWX
2
STU
1
Ch1 status
Sensors
Error
Alarm
Alarm
SEND HOME
AV550G:
Error
Cell voltage
Heater temp
Ch card
Card comm
YZ/
3
チャネル1"Ch1 detailed setup" を
選択します。
エラー"Error" を選択します。
異常がなければ自己診断結果は
OFF とでます。
画面4の例では ヒータ温度異常 が
発生しています。
左矢印キーで画面3に戻ります。
OFF
ON
OFF
OFF
EXIT
5
チャネル Channels を選択します。
AV550G:
Ch1 detailed setup
1
2
3
4
4
4
Control
Channels
Channel status
Output condition
Device information
SEND HOME
AV550G:
Channels
1
2
3
4
5
操作
AV550G:
Ch1 detailed setup
1
2
3
4
Ch1 status
Sensors
Error
Alarm
JKL
4
アラーム"Alarm" を選択します。
SEND HOME
6
AV550G:
Alarm
Oxygen
ON
Zero conc ratio OFF
Span conc ratio OFF
Cal time over
OFF
CJ temp
OFF
4 Alarm
HELP
EXIT
異常がなければ自己診断結果は
OFF とでます。
ON が表示された場合は異常です。
画面6の例では,酸素濃度警報
が発生しています。
F030502.EPS
IM 11M12D01-51
3-18
<3. パラメータ>
表 3.1
" ERROR/ALARM メッセージ " と AV550G での表示
Channel card(注2)
Control card(注1)
HARTコミュニケータ
の表示
Ctrl card
Ave-a oxygen
Ave-b oxygen
Ave-c oxygen
Process gas
Cal gas press lo
Inside temp
Cell voltage
Heater temp
Ch card
Card comm.
Oxygen
Zero conc. ratio
Span conc. ratio
Cal time over
CJ temp
Asymmetry alarm
説 明
コントロールカード異常が発生しています。
Ave-a 酸素濃度警報が発生しています。
Ave-b 酸素濃度警報 が発生しています。
Ave-c 酸素濃度警報 が発生しています。
プロセスガス警報が発生しています。
校正ガス圧力低下警報が発生しています。
機内温度警報が発生しています。
セル起電力異常が発生しています。
ヒータ温度異常が発生しています。
チャネルカード異常が発生しています。
カード間通信異常が発生しています。
酸素濃度警報が発生しています。
ゼロ点校正係数警報が発生しています。
スパン点校正係数警報が発生しています。
起電力安定時間警報が発生しています。
冷接点温度警報が発生しています。
校正係数不調和警報が発生しています。
(注1) Control を選択した場合で,
システムの異常です。
(注2) Channels を選択した場合で,チャネル毎の異常です。
IM 11M12D01-51
AV550G
の表示
Error 4
Alarm 1
Alarm 6
Alarm 7
Alarm 9
Error 1
Error 2
Error 3
Error 5
Alarm 1
Alarm 2
Alarm 3
Alarm 4
Alarm 5
Alarm 8
3-19
<3. パラメータ>
3.7
ステータスチェック
HART コミュニケータによりシステムやチャネルカード毎ステータスを確認できます。
メニューから “Detailed setup” を選択します。
操作:1.Device setup → 4. Detailed setup
画面
1
AV550G:
Detailed setup
1
2
3
4
5
2
操作
Control
Channels
Channel status
Output condition
Device information
SAVE HOME
YZ/
3
AV550G:
Channel status
1
2
3
4
5
Ch1
Ch2
Ch3
Ch4
Ch5
sts Measuring
sts
Disable
sts Measuring
sts
Error
sts
None
SAVE HOME
チャネル Channel status を選択します。
画面2の例では,Ch2のステータスは「無効」
,
Ch4は「異常」
,Ch5は「なし」
となっています。
下矢印キーでCh6をスクロール表示します。
F030801.EPS
表 3.2 チャネルカードのステータスと HART コミュニケータの表示
HARTコミュニケータ
の表示
None
Disable
Warm up
Measuring
Blow back
Cal
Ind. check
Error
Proc gas
チャネルのステータス
チャネルカードなし
チャネル無効状態
チャネル暖機中
チャネル測定中
チャネルブローバック中
チャネル校正中
チャネル指示チェック中
チャネル異常状態
チャネルでプロセスガスアラーム発生中
IM 11M12D01-51
3-20
IM 11M12D01-51
<3. パラメータ>
<4. 保守>
4-1
4. 保守
HART コミュニケータでセンサの各種データを確認することができます。
詳細は AV550G の取扱説明書「10.1 詳細表示」を参照してください。
メニューから “Channels” を選択します。
操作:1.Device setup → 4.Detailed setup → 2.Channels
1
画面
AV550G:
Detailed setup
1
2
3
4
5
2
3
Ch1 detailed
Ch2 detailed
Ch3 detailed
Ch4 detailed
Ch5 detailed
SAVE HOME
setup
setup
setup
setup
setup
VWX
2
チャネル Channels を選択します。
STU
1
チャネル1"Ch1 detailed setup" を
選択します。
VWX
2
センサ"Sensors" を選択します。
AV550G:
Ch1 detailed setup
1
2
3
4
4
4
Control
Channels
Channel status
Output condition
Device information
SEND HOME
AV550G:
Channels
1
2
3
4
5
操作
Ch1 status
Sensors
Error
Alarm
Alarm
SEND HOME
AV550G:
Sensors
1 Cell mV
-0.02 mV
2 Cell temp 748 degC
3 CJ temp
0 degC
4 TC volt
31.17 mV
5 CJ val
996.6 ohm
HELP SAVE HOME
表 4.1
チャネル1のセンサに関する各種データを
表示します。
データの内容については表4.1を
参照してください。
F040101.ai
センサの各種データと HART コミュニケータの表示
HARTコミュニケータ
の表示
Cell mV
Cell temp
CJ temp
TC volt
CJ val
Heater duty
説 明
セル(センサ)起電力を表示します。
セル(センサ)温度を表示します。
熱電対冷接点温度を表示します。
熱電対起電力を表示します。
熱電対冷接点抵抗を表示します。
ヒータのデューティサイクル(ON時間)を表示します。
IIM 11M12D01-51
4-2
IM 11M12D01-51
<4. 保守>
取扱説明書 改訂情報
資料名称
: AV550G アベレージングコンバータ HART 通信 取扱説明書
資料番号
: IM 11M12D01-51
2011 年 1 月/ 2 版
全面見直し
2009 年 4 月/初版
新規発行
■ お問い合わせについて
本製品の情報に関しては,下記ホームページでもご覧になれます。
当社のホームページ:http://www.yokogawa.co.jp/an/
IM 11M12D01-51
Blank Page
User s
Manual
AV550G アベレージングコンバータ
HART 通信
補 遺 票
このたびは,
「AV550G アベレージングコンバータ HART 通信」をご採用いただき,誠にあり
がとうございます。製品を正しくご使用いただくために,設置,運転開始前に取扱説明書を
ご一読くださいますようにお願いいたします。
製品に添付致しました取扱説明書「IM 11M12D01-51 (2 版 )」に一部訂正・変更がありました
ので下記の部分をお読み替えの上,ご使用いただきたくお願い申し上げます。
<記>
Page iii
「◆ 納入後の保証について」の記述を変更
All right reserved. Copyright © 2009, 1st Edition May 2012 (YK)
IM 11M12D01-51
2 版
<はじめに>
iii
◆ 納入後の保証について
■当該製品を無断で改造することは固くお断りします。
■保証の期間は、ご購入時に当社よりお出しした見積書に記載された期間とします。保証サービ
スは、当社の規定に従い対処致します。当社が定める地域以外における出張修理対象製品の修
理の場合は、保証期間中においても技術者派遣費が有料となります。
■保証期間内に、当社納入品に当社の責任による故障を生じた場合には、故障が生じた納入品を、
当社指定の販売窓口または最寄のサービス事業所にお持込みいただくか、お送りください。そ
の納入品の故障部分の交換、または修理を行い、返送させていただきます。
●故障が生じた納入品のお持込み、またはお送りいただく際には、本計器の形名・計器番号を
ご明示のうえ、不具合の内容および経過などについて具体的にご連絡ください。略図やデー
タなどを添えていただければ幸いです。
●新品交換の際は、修理レポートは添付いたしません。
■次のような場合には、保証期間内でも修理が有料となります。
●取扱説明書などに記載されている保証対象外部品の故障の場合。
●当社が供給していないソフトウェア、ハードウェア、または補用品の使用による故障の場合。
●お客様の不適当なまたは不十分な保守による場合。
●当社が認めていない改造、酷使、誤使用または誤操作による故障の場合。
●納入後の移設が不適切であったための故障または損害の場合。
●指定外の電源(電圧、周波数)使用または電源の異常による故障の場合。
●当社が定めた設置場所基準に適合しない場所での使用、および設置場所の不適当な保守によ
る故障の場合。
●火災、地震、風水害、落雷、騒動、暴動、戦争行為、放射線汚染、およびその他天災地変な
どの不可抗力的事故による故障の場合。
■当社で取り扱う製品は、ご需要先の特定目的に関する整合性の保証はいたしかねます。また、
そこから生じる直接的、間接的損害に対しても責任を負いかねます。
■当社で取り扱う製品を組み込みあるいは転売される場含は、最終需要先における直接的、間接
的損害に対しては責任を負いかねます。
■製品の保守、修理用部品の供給期間は、その製品の製造中止後 5 年間とさせていただきます。
本製品の修理については取扱説明書に記載されている最寄のサービス事業所もしくはお買い求
め先当社指定販売窓口へご相談ください。
IM 11M12D01-51