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ホローファイバーカートリッジ オペレーション ガイド
GEヘルスケア・ジャパン株式会社
*本文中の「GEヘルスケア バイオサイエンス」は旧社名であり、現GEヘルスケア・ジャパン株式会社です。
Page 1
71-3611-31
はじめにお読みください
操作上の注意
1
2
3
4
限外ろ過(UF)カートリッジは使用前に防腐剤をフ
ラッシングし、清浄水透過流束を確認してくださ
い。5、6 ページに記載されている方法にしたがって
行ってください。
オートクレーブおよび定置蒸気滅菌が可能な限
外ろ過(UF)膜カートリッジは最初に清浄水で通
水洗浄してからできるかぎり長時間清浄水に浸
漬してください。
膜の水透過流束は水の品質や温度、浸潤方法や
洗浄方法によって大きく変わります。5、6、7、10 ペ
ージをよく読んでください。
限外ろ過(UF)膜カートリッジが乾燥してしまうこと
がないように注意してください。
5
6
7
8
取扱中に膜カートリッジに衝撃を与えないようにし
てください。また、操作中に圧力サージがかからな
いように注意してください。
膜カートリッジに急激な温度変化を与えないよう
にしてください。加温、冷却はゆっくり行ってくださ
い(通常1分間に1℃)。
カートリッジを強く締め過ぎないようにしてくださ
い。
オートクレーブ処理を行う前にクランプを緩めてく
ださい。
目次
内容
主要パフォーマンスチャート
ページ
はじめにお読みください ····························································· 2
クロスフローろ過と用語 ····························································· 3
開始の手順····················································································· 4
新しいカートリッジの前処理と
水透過流束の測定 ······························ 5
操作上の注意················································································ 7
ダイアフィルトレーション ······························································ 9
透過流束の回復―
洗浄、消毒、保管、パイロジェン除去···························· 10
オートクレーブ処理 ····································································· 14
逆洗 ·································································································· 16
Steam-in-Place············································································ 16
データログシート··········································································· 17
品質保証 ························································································ 18
主要パフォーマンスチャート ····················································· 19
ページ
操作パラメータ ·············································································· 19
推奨供給流速················································································ 20
ΔPに対する定格供給流量························································ 21
定格 UF 透過流量 ······································································· 22
カートリッジの物理特性
Xampler™ カートリッジ ························································ 23
パイロット/プロセススケールカートリッジ ·························· 24
MaxCell™ および ProCell™ カートリッジ ······················· 25
2mm、3mm 径ファイバー ·························································· 26
耐薬品性·························································································· 27
本書に記載されている情報は GE ヘルスケア バイオサイエンスによる保
証を意味するものではありません。
GE ヘルスケア バイオサイエンスには仕様を予告なしに変更することがあ
ります。
Page 2
UF/MF操作手順書
クロスフローろ過装置と用語
GE ヘルスケア バイオサイエンスでは、中空糸ルーメン径、
膜のポアサイズ、面積、寸法を豊富に揃えた限外ろ過
(UF)膜と精密ろ過(MF)膜をご用意しています。各カート
リッジのプラスチックハウジング内には、ポリスルホン繊維 供給水
が並行に束ねられた状態で収まっています。
このカートリッジはクロスフロー方式でのろ過に使用します。
シングルパス方式と異なり、クロスフロー方式では膜面に
沿って供給液を循環させます。膜面に沿って流れる供給
液の「洗い流し作用」によって長期間一定した生産性が
得られます。
供給液をポンプで膜カートリッジへ流すと、膜のポアを通
過できなかった未透過液や成分(retentate)は還流側を
循環し続け、膜のポアを通過した成分や溶媒はカートリッ
ジ内の中空糸の外側の空間から透過液として回収され
ます。
実験室スケールもしくはパイロットスケールの場合、基本
的な手動制御システムは、ポンプ、供給槽、未透過流れ
回収槽、圧力計、バルブで構成されます(下図参照)。透
過水の回収には一般にフレキシブルチューブを使用しま
す。
通常、実験室スケールではペリスタルティックポンプを使
用し、工場スケールでは遠心力ポンプを使用します。サニ
タリー仕様の場合は、一般にペリスタルティックポンプか
ロータリーローブポンプを使用します。
透過水
未透過水
膜内の
各ルーメン
透過水
膜カートリッジは水平位でも垂直位でも使用することが
可能です。濃縮液の回収が目的の場合、垂直位の方が
排液と回収に便利です。チューブの長さを極力短くし、円
錐状底のタンクを使用してその底部から液を回収する等
の配慮より保持液量の極小化を図れば、より高い濃縮
度を得ることができます。
2つあるカートリッジの透過液ポートは両方使用する必要
はないので、一方は閉鎖して使ってください。限外ろ過
(UF)膜カートリッジを垂直位で使用する場合、上下どち
らのポートを使用してもかまいません。しかし、下側のポー
トを使用すれば、終了時透過液をより完全に回収するこ
とができます。精密ろ過(MF)膜カートリッジの場合は、膜
間差圧を最小限にするため上のポートから回収します。
用語
クロスフロー
膜面に沿って供給液を流すことによって「洗い流し作用」が
得られます。(タンジェンシャルフローともいう)
供給液
限外ろ過または精密ろ過によって処理される原液(処理液
ともいう)
未透過水
膜を透過しなかったものを含む溶液(濃縮液)
透過水
膜を透過した溶媒や溶質を含む溶液(ろ液または限外ろ過
液ともいう)
GE ヘルスケア バイオサイエンスのポリスルホン膜およびカ
ートリッジに使用している材料は全て USP24(米国薬局方)
クラス 6 の安全性試験を実施済みです。GE ヘルスケア バ
イオサイエンスは Integrity Test Procedure Guide(総合検
査手順書)と Validation Information Booklet(バリデーショ
ンデータ報告書)を提供し、当社製品のバリデーションと一
貫した品質保証による顧客サポートを行っています。
システム概略図
1
ロータリーローブポンプを保護するため、200μ のプレフィ
ルターを設置することが望ましい。
2 圧力計は(特に入口側)グリセリン封入型圧力ゲージ、
または耐震圧力ゲージを使用すること。
3 流量調節が可能なフィードポンプであれば、入口側の
バルブは省いてもよい。
4 2番目の透過水出口は使用するか、もしくは閉じておく。
10L 以下の処理 QuixStand™ベンチトッ
プシステム
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開始の手順
限外ろ過
操作開始にあたって限外ろ過(UF)膜カートリッジのサイ
ドポート(透過水ポート)は閉鎖して液の循環を開始して
ください。まず循環流量を確認しておく必要があります。
容積式ポンプを使用する場合は、開始前にカートリッジ
前後のバルブを全開にしておく必要があります。遠心式
ポンプの場合は、カートリッジ入口側バルブは微開とし、
出口側は全開として操作を開始します。送液量を調整で
きるポンプの使用をお奨めします。徐々に循環流速を上
げて、所定の圧力損失条件に達してからろ過操作を開
始します。
ポンプを稼動させたら、カートリッジ入口側バルブを開き、
出口バルブは徐々に閉じて所定の供給水流量およびろ
過圧に調整します。入口バルブの開度を調整したり、バイ
パスループを設置することによって、入口圧(Pi)を調整す
ることもできます。液がカートリッジを通過する場合の圧
力損失は供給水流量に比例しますので、P.21 の表を参
照して供給水流量を設定してください。。
適切な入口圧と供給水流量が得られたら、透過水出口
ポートを開きます。
供給槽に戻る未透過水の配管は、ポンプのキャビテーシ
ョンを引き起こす可能性のある飛沫、泡立ち、過剰な気
泡発生を避けるため液面下まで下ろしてください。
ロータリーローブポンプとステンレス供給槽を組み合
わせた FlexStand™ベンチトップパイロットシステム。
精密ろ過
FLUX(透過流束)値の高い精密ろ過(MF)膜を用いる場
合は、操作開始時に膜面上に不透過成分のゲル層を形
成してしまったり、それに伴って急速な FLUX 低下を生じ
ないように十分注意する必要があります。所定の循環流
速に達するまで、透過水ポートは閉じておいてください。
供給水を流す前に、水かバッファーを循環させて膜を十
分湿潤させてください。
循環流速やポンプ特性を考慮する必要はありますが、微
粒子や細胞片による膜孔の目詰まりを防ぐために、入口
圧はできる限り低く(<10 psig)保ってください。また、出
口圧はほぼ0psig に保ってください。
高粘度の供給液を使用する場合の注意
操作開始にあたって、短時間高速で水循環(フラ
ッシング)を行なうことにより、中空糸内にある気
泡を追い出すことができます。特に粘度の高い液
を扱う場合、中空糸内に均等な液流を形成する
ために、フラッシングが重要です。液の粘度が高
すぎて高速フラッシングが行なえない場合、水や
バッファーで行なってもかまいません。
Page 4
クロスフローろ過の条件が整ったら、透過水出口ポートを
ゆっくりと開きます(精密ろ過の場合、出口ポートは 2 つ
あるうちの上のポートを使用)。透過水ラインを開放(~0
psig)にして操作を開始した時、急速に FLUX が低下する
ようでしたら、透過水ラインに背圧をかけたり、透過水の
流量を調整したりすれば安定した FLUX で長時間操作す
ることができるようになります。
UF/MF操作手順書
新しいカートリッジの前処理と水透過流束の測定
アルコール前処理の手順
限外ろ過
防腐剤のグリセロールを除去
限外ろ過(UF)膜カートリッジは、膜の乾燥を防ぐため、ポ
ア内をアルコール/グリセロール溶液で前処理していま
す。アルコール/グリセロール溶液によって湿潤性が増し、
線維が波打っているように見える場合があります。カート
リッジの出荷時に微量のアルコール(イソプロピルアルコ
ール)が残留していることがあります。カートリッジ使用前
に十分水洗してグリセロールを除去してください。新しい
カートリッジのリンス手順に従って操作することにより、グ
リセロールの除去と、膜の水浸透処理が同時に行われま
す。また、限外ろ過(UF)膜および精密ろ過(MF)膜の滅
菌操作の詳細は 13 ページを参照してください。
新しいカートリッジのリンス手順
(限外ろ過(UF)膜全タイプに推奨)
限外ろ過カートリッジは全てこの「新しいカートリッジのリン
ス手順」を実施してください。
1
2
3
4
5
6
清浄水を使用します(注射用水または 10,000
NMWC の UF 透過水)。
カートリッジの平均膜間差圧(TMP)がポアサイズ
1,000 NMWC、3,000 NMWC で 15 psig、5,000~
30,000 NMWC で 10 psig、それ以上のポアサイズ
で 5psig となるように調整します。
未透過流量が透過流量の 10 分の1以上であるこ
とを確認します。
未透過水と透過水の両方を排出します。
リンスには室温以上(50℃以下)の水を使用しま
す。冷水ではリンスが不十分になることがありま
す。水に NaOCl を 100 ppm 添加するとグリセロー
ル除去効果が高まります。
リンスを 90 分間行います。処理液を流す前に
NaOCl が十分にリンスできているか確認してくだ
さい。
膜孔の小さいUF膜(NMWC30,000 以下)についてアル
コールで前処理をすると、高い透過流束(Flux)を得る
ことができます。最良の効果を上げるためには、カート
リッジに通水する前に下記の処理をします。既に通水
したカートリッジの場合は、水切りしてからアルコールに
浸漬してください。アルコールとして、 IPA(イソプロパノ
ール)またはエタノールが使用できます。
1
2
3
4
カートリッジに 100%アルコールを満たして 1 時間放
置します。可能であれば一晩浸漬します。アルコー
ルの取り扱いには十分注意してください。ルーメン
の内側とカートリッジの内壁側の両方がアルコール
で満たされていて、空気が残っていないことを確認
してください。
カートリッジを装置に設置した状態で浸漬処理を行
なえる場合、浸漬に先立って10分以上ポンプでアル
コールを循環すると浸漬効果があがります。
「新しいカートリッジのリンス手順」にしたがって清浄
水でアルコールをリンスします。
このアルコールは保存して数回再利用が可能です。
オートクレーブ可/定置蒸気滅菌可(Steam-in-Place)カ
ートリッジ(前浸漬の追加)
オートクレーブまたは SIP(定置蒸気滅菌)を行なう場合、
滅菌前にカートリッジを十分リンス洗浄して、グリセロール
を除去してください。リンス前にカートリッジを水に浸漬し
ておくとより効果的です。
1 「新しいカートリッジのリンス手順」にしたがって 30 分
以上カートリッジをリンスします。
2 カートリッジをできるかぎり長時間清浄水に浸漬しま
す。ルーメンの内側とカートリッジの内壁側の両方が
水で満たされているか、空気が残っていないかを確
認します。
3 「新しいカートリッジのリンス手順」にしたがって 30 分
以上カートリッジをリンスします。
精密ろ過
精密ろ過(MF)膜カートリッジには防腐剤を使用せず乾
燥した状態で出荷されますが、初めて処理に使用する場
合、または加熱滅菌を行う場合は、その前にカートリッジ
を清澄水でリンスするように心がけてください。「新しいカ
ートリッジのリンス手順」にしたがって入口圧 5psig(0.3
barg)で分以上リンスします。
Page 5
新しいカートリッジの前処理と水透過流束の測定
清浄水透過流束の評価
新品のカートリッジについてリンス洗浄が済んだら、次の
ステップとして、清浄水による透過流束を求めます。使用
後のカートリッジの洗浄効果を正しく評価できるよう、再
現しやすい条件下で測定する必要があります。測定する
パラメータは次の通りです。
・水温
・カートリッジの入口圧
・カートリッジの出口圧
・透過流の圧力
「清浄」水は、10,000 NMWC(またはそれ以上)の限外ろ
過を透過した水、または注射用水とし、膜の性能に悪影
響を及ぼすような汚染物質が存在していないことが保証
されている必要があります。
水透過流束は、なるべく低い入口圧で測定した方が、信
頼性のある値が得られます。限外ろ過(UF)膜透過水や
WFI を使用する場合はクロスフロー流量を最低限にして
ください。未透過流側バルブの開度は、カートリッジ内で
発生する気泡が流出できる程度の微開状態にしてくだ
さい。
GEヘルスケア バイオサイエンスの精密ろ過(MF)膜や
NMWC500,000 以上の限外ろ過(UF)膜のように、高い透
過流束値を持つカートリッジでは、非常に低い処理圧(例
えば 5psig以下)で測定したり、透過流ラインに流量計や
レデューサーのような障害物がない場合でも、透過流側
に圧力降下が認められます。従って、理想的条件下で操
作できる実験用カートリッジでは、例えば 50 lmh/psi(膜
面積 1m2, 1psigにて1時間あたり 50 L)得られた膜につい
て、プロセス処理用大型カートリッジでは 25 lmh/psiし
か得られないというような違いがしばしば認められます。
この、理想条件と実際条件の差は、全てのカートリッジで
認められる現象で、メーカーや製品による問題ではあり
ません。
同じ装置に設置した状態で、同じ条件下で測定すれば、
カートリッジの寿命が続くかぎり、得られる水の FLUX 値は
比較評価できます。
水透過流束の数値が低い場合、供給水に汚濁
物質が混在しているか、洗浄が不十分であるか、水
温が低いか、あるいは膜のポア内に空気がトラップ
されている可能性があります。空気が存在する可能
性がある場合は、下記の操作を試みてください。
カートリッジを循環ポンプに対して垂直位に接続します。
最初、下の透過流出口を閉じ、上の透過流出口を開き、
未透過流側バルブを全開にします。この時には清浄水を
使用します(10,000 NMWC の UF 透過水またはそれよりも
清浄な水)。
1
2
3
4
5
ポンプを作動します。
供給側を脱気するため、3psig 以上の入口圧で5
分間、カートリッジに清浄水を流します。出口圧が
0psig になっているのを確認してください。
カートリッジの内壁側が完全に水で満たされたら、
上の透過流出口を完全に閉じ、圧力が 25 psig に
達するまで未透過流側バルブを閉じたままにしま
す。気泡がたまらないように 未透過流側バルブ を
僅かに開きます。その圧力を 30 分間維持します。
30 分間、圧力を維持した後、上の透過流出口を
少しずつ開き、未透過流側バルブを全開にします。
ポンプのスイッチを切ります。下の透過流出口を
開き、カートリッジ内の水を排出します。
これでカートリッジは十分に浸潤し、水透過流束
の測定が可能になります。
通常、透過流束(Flux)は膜面積1m2あたり、1時間に透過
する液量L (lmh)、または、膜面積 1 ft2あたり、1日に透過
する液量ガロン(gfd)の単位で表示されます。
Flux (lmh) =
例えば、品番UFP-10-C-5Aのカートリッジは、0.2 m2の膜
面積ですが、透過水量 200 mL/minが得られたとすると、
下記の計算により透過流束(Flux)60 lmhが得られます。
Flux =
Page 6
Permeate Flow (ml/min)
Cartridge Area (m2) x 0.06
200 ml/min
x 0.06 = 60 lmh
0.2 m2
UF/MF操作手順書
操作上の注意
操作パラメータが膜の透過流束に及ぼす影響
温度―水透過流束、および大半の場合、処理透過流束
は温度の上昇とともに増加します。清浄水透過流束は水
の粘度と直線的な関係があり、狭い範囲での(25±10℃
(77°F±20 °F))水の粘度変化は華氏温度での温度変化
の比とほぼ等しくなります。したがって、標準温度におけ
る各操作間の水透過流束もしくは処理透過流束の測定
値は、次の式を使って容易に比較することができます。
T1
Temperature Corrected Flux = (Flux)T2 x T2
where,
T1 = Reference temperature (e.g., 77 °F)
T2 = Actual temperature (°F)
例えば、
新しいカートリッジを使用して測定した清浄水透過流束
が 18℃(64.4 °F)で 40 lmh である場合。
温度補正透過流束=
77 °F
40 lmh x
= 47.8 lmh
64.4 °F
処理透過流束も温度とともに上昇します。供給液の透過
流束の温度による上昇については、膜面上のゲル層やフ
ァウリング層の影響があるので、清浄水の場合程顕著で
はありません。ある供給液では、温度上昇に伴って直線
的な FLUX の上昇が認められますが、別の液では、特定
の温度に達すると、階段状に急激に FLUX が上昇するよ
うな現象が認められたりします。
膜間差圧(TMP)―水透過流速は膜間差圧(TMP)の上
昇とともに直線的に増加します。膜間差圧(TMP)が上昇
すれば、透過流束(Flux)は顕著に上昇します。しかし、膜
間差圧(TMP)の上昇と共に膜面上のゲル層の圧密が増
加して液透過を阻害するので、透過流束(Flux)の上昇は
鈍化し、一定値に収束します。透過液の背圧をコントロー
ルする(透過液流量を制限する)ことにより、濃縮操作の
初期段階でのファウリングを防ぐことができ、結果として
高い平均透過流束(Flux)を得ることができます(詳細は
p.9 参照)。
Transmembrane
Pressure = [(Pinlet + Poutlet)/2] − Ppermeate
原則として、供給液のpH や処理圧力といった環境条件
において許容される最高の温度条件で、ろ過操作を行っ
てください。
例
15℃で処理する場合
清浄水透過流束は 25℃での透過流束の約 75%となり
ます。
35℃で処理する場合
清浄水透過流束は 25℃での透過流速の約 125%となり
ます。
処理透過流束は異なった値を示します。
Page 7
循環流速―理論上「ゲル」層や「ファウリング」層が透過
性を制限することはないので、膜の清浄水透過流束に対
する循環流速(供給流速)の影響はほとんどありません。
清浄水によるFLUX測定においては、理論的には膜面上
に液透過を阻害するゲル層形成もファウリング層形成も
ないので、循環流速の影響はほとんどありません。しかし
ながら循環流速を上げることにより、膜面上のゲル層形
成を抑制し、透過流の障害を減らすことができるので、高
いFLUXが得られるというのが、クロスフローの原理です。
供給液を狭い流路に流すカートリッジ類(例えば中空糸、
スパイラル、多層膜等)では、層流が形成されます。層流
によって、循環流速が上昇すると膜面上のせん断力が増
加し、顕著に透過速度を増加させることができます。しか
し、循環流量を上げることにより、狭い流路を通過する際
の圧力損失が増加するので、実際に設定できる流速に
は上限があります。高い流速を設定したい場合は、狭い
流路を短くする必要があります。このような考え方により、
GE ヘルスケア バイオサイエンスは小型から大型まで同
じファイバー長のモジュールを用意することを行なってい
ます(30cm 長カートリッジ;ハウジングサイズ 3, 4, 5, 35 お
よび 45)。
ファウリングを生じると供給液を希釈してもさほど反応せ
ず、透過流束が低値で定常状態に達し、供給液の濃度
によってその値が変動することはほとんどありません。せ
ん断速度が 8,000 sec-1以上を示す供給流速で操作する
必要があります。
低ファウリングでは低速の循環流速でも常に安定した透
過流束を示します。低ファウリングにおける透過流束は基
本的に濃度依存性です。したがって供給液を希釈すると、
透過流速が上昇し開始時の性能レベルに近付きます。
低ファウリングで処理する場合、中間せん断速度が
4,000~8,000 sec-1になる供給流速が適切な開始点と
なります。
奨します。
透過速度の制限因子として、膜の孔径、供給液の組成、
ゲル層やファウリング層の形成の度合い等が挙げられま
す。原則として、供給流の循環流速が上昇するとゲル層
の厚さが減少し、透過流束が増加します。
20 ページの供給流速チャートを参照してください。
濃度―供給液の透過流束(Flux)は、供給液の組成や固
形分濃度の影響を受けます。一般に、濃度に反比例して
透過流束(Flux)は低下します。濃度(対数尺)による透
過流束(Flux)値の減少をグラフに示すと、片対数グラフ
において直線的関係が示されます。
時間―透過流束(Flux)値は時間経過と共に低下します。
これは清浄とされる水をもちいた場合でも観測されます。
しかし、この低下は、濃度との関係程明瞭ではありません。
全量循環(濃縮せず)を行なっていても、急速に透過流
束(Flux)が低下する場合がありますが、循環速度が遅す
ぎるか、ファウリングの原因となる“悪い因子”が存在して
いる可能性があります。供給液透過流束(Flux)の経時
低下は、ゲル層の圧密度増加に伴って発生します。
壊れやすいサンプル(感染細胞、ウイルスなど)を含んだ
せん断力に影響されやすい流体は高速の循環流速や高
温で破壊される場合があります。この様なサンプルには、
せん断速度が 2,000~4,000 sec-1になる循環流速を推
Volumetric Concentration ⎯ System Conversion Relationship
Page 8
Cv
y
1X (Vp = 0)
2X
5X
10X
20X
0%
50%
80%
90%
95%
50X
98%
Cv =
Vo
1
y = 1 − Cv
Vo − Vp
where,
Cv = Volumetric Concentration Factor
Vo = Original Feed Volume
Vp = Volume of Permeate Collected
Vy = System Conversion, %
UF/MF操作手順書
透過流量調節―精密ろ過膜を用いて清澄ろ液を回収
する際、透過液側の圧をコントロールしたり、透過液流
を制御することにより、収量の改善や処理時間の短縮
効果が期待できます。圧力を調整するためには、透過
液ライン上に圧力ゲージと調整バルブを設置する必要
があります。透過流量の調整は、流量計を見ながらバ
ルブの開度等を頻繁に調整することによっても行なえ
ますが、透過液ライン上に流量調整可能なポンプを設
High flux 膜の場合、透過流れの流量制御は流量の安定性を改
置すれば簡単に行なえます。
善し、全体的な生産性を向上させるのに効果的な方法です。
いずれにしても、透過液ラインを開放にして操作開始
1 入口側の圧力計はグリセリン入圧力計、または耐震圧力計を使用すること。
5~10 分後に得られる初期透過液流量の 40%流量く
2 流量制御が可能なフィードポンプであれば、入口側のバルブは省いてもよい。
らいの流量に設定すると良いでしょう。
3 透過流れ出口の圧力計では絶対圧を読み、陽圧を維持する。
濃縮が進んで、透過液流速がこの設定値以下になっ
たら、調整圧を下げたり、定量ポンプを停止してポンプ
バイパスを経由して透過流を流したりするようにして操作を継続してください。
ダイアフィルトレーション
ダイアフィルトレーションとは、限外ろ過(UF)膜を用いて
溶液から塩類や低分子溶質を効率良く除去する1つの
手法です。透過しやすい成分に関しては、水による透析
で簡単に除去できます。例えば 3 倍量の透析水を用い
ることにより、溶質を 95%除去できます。興味あること
に、この除去効率は透析液量にのみ比例しており、溶質
の濃度には比例していません。
低分子溶質の除去をグラフに示しました(膜による阻止
率を 0%と仮定)。
連続ダイアフィルトレーションのための
システム簡略図
1
圧力計は(特に入口側)グリセリン入圧力計、または耐
震圧力計を使用すること。
2 流量調節が可能なフィードポンプであれば、入口側の
バルブは省いてもよい。
3 2番目の透過出口は使用するか、もしくは閉じておく。
4 追加液は透過液が排出されるのと同じ速度で供給槽
へ引き込まれる。
5 濃縮してからダイアフィルトレーションを実施すると、ダイ
アフィルトレーション水の容量は少なく済むが、ろ過時間
全体が長くなる。一方、ダイアフィルトレーションを実施し
てから濃縮すると、ダイアフィルトレーション水の容量が
多く必要になる。濃縮とダイアフィルトレーションを交互
に行い、最後に濃縮すると、ろ過時間全体が短縮され、
追加液の容量は中程度となる。したがって、最適な処理
方法は個別に決定する。
Page 9
透過流束の回復―洗浄、サニタイゼーション、保管、パイロジェン除去
はじめに
タンジェンシャルフロー方式の膜分離では、透過流速は、
他の操作条件や液性が変わらなくても時間と共に低下
することがほとんどです。濃度の作用(濃度分極など)と
関係のない透過流束の減少は膜面にゲル層が形成して
透過に対する抵抗が加わることが原因で起こります。
膜のファウリング は供給流体の性質や濃縮の程度に大
きく左右されます。広範囲に適用できる効率的で有効な
膜の洗浄方法や消毒方法が開発されたおかげで、GE ヘ
ルスケア バイオサイエンスの中空糸精密ろ過膜、限外ろ
過膜カートリッジは繰り返し使用できます。これらの膜は
ポリスルホン製で、エポキシ樹脂でポリスルホン製ハウジ
ングに固定されているので、洗浄剤、消毒剤の種類や薬
液の pH に幅広く対応できます。
以下に透過流束を回復する基本手順を、13 ページに推
奨プロトコルの概略を示しました。薬液の最適な濃度、循
環時間、温度、pH は通常個々に決定します。熟達した作
業者が厳密な洗浄を行っても、未使用のカートリッジの透
過流束まで回復することは不可能です。むしろ、透過流
束の経時的な回復傾向を知り、洗浄後の水透過流束が
初回処理透過流束の平均値を上回っているかどうかが
重要です。評価の基準には初回清浄水透過流束を使用
します。
透過流束の回復―洗浄手順
洗浄方法および洗浄サイクルの回数と間隔は処理する
溶液の種類や、ファウリングの程度、濃縮の程度などによ
って異なります。一般に、洗浄は低圧、中程度の流速、40
~50℃の温度で行います。生物学的製剤の処理や一般
的な用途に用いる標準的な洗浄方法を表に示しました。
11 ページと 12 ページに、各処理に用いることができる別
の洗浄手順を示しました。
これらの洗浄手順を実施する際には、次の点に中止して
ください。
フラッシング/リンス/排水
1
薬洗前には、温かい清浄水(50℃)、生理食塩水あ
るいはバッファーをチャージして、カートリッジ内に残
存する供試液を追い出してください。溶質(タンパク
質等)が析出する可能性がある場合は、適したバッ
ファーを使用してください。薬洗後も洗剤の残存を
防ぐため、必ずリンス(通水洗浄)洗いをしてくださ
い。これらのステップをもっとも効果的に行うには、
循環させず、すなわちフラッシング水やリンス水をシ
ステムに再度流入させないことです。リンス前にカー
トリッジや配管内の残液を完全に抜き取ることによ
り、リンスに要する時間や液量を大幅に節約するこ
Page 10
2
3
4
5
6
とができます。
水質
洗浄およびフラッシング/リンスには、イオン含量
0.05 ppm未満、カルシウムおよびマグネシウム含量
25 ppm未満、コロイダルシリカを含まない水を使用
してください。また、微粒子や油、潤滑油を含まず、
蒸留水や限外ろ過透過水、逆浸透水を使用するの
が理想的です。
温度
洗浄を室温(20℃)で行うことは推奨しません。ゲル
層と膜面の結合強度を低減させ、残留する供給成
分の溶解性を高めるため、できれば 50℃で洗浄を
行ってください。洗浄剤と膜の相互作用が生じる可
能性から、それより高温(60℃以上)での洗浄は推
奨しません。いずれの場合も、加温と冷却は徐々に
(通常 1℃/分)行ってください。
時間
規定の洗浄時間は表の各洗浄ステップに記してあ
ります。これらの時間を目安にしてください。膜のファ
ウリングの程度によって、洗浄時間の短縮あるいは
延長が必要になる場合があります。多くの場合、膜
を一晩浸漬することで、洗浄サイクルの効果が向上
します。フラッシングに要する時間は、使用する洗浄
剤や膜のポアサイズ、システム全体の空隙容量によ
って異なります。
塩素処理サイクル
塩素系洗浄剤の効果は経時的に低下します。特に
汚れが激しい状況下では、急速に活性が低下しま
す。塩素テストキットを用いて、遊離塩素濃度をチェ
ックし、必要の場合は塩素剤を追加してください。
安全性
苛性ソーダ、酸、漂白剤やその他の洗浄剤は注意し
て扱ってください。作業者は眼や皮膚に薬剤が接触
しないように、適切な防御をしてください。
UF/MF操作手順書
Cleaning Procedures
Process
Mammalian Cell
Culture
Alternate Cleaning Procedures
in Order of Preference
Foulants
Cell Debris
A. 1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate NaOCl* at 50 °C, pH 10-11, 1 hr.
3. Flush with clean water.
B.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.5N NaOH at 50 °C, 1 hr.
3. Flush with clean water.
C.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.2% Terg-A-ZymeÒ at 50 °C, pH 9-10, 1 hr.
3. Flush with clean water.
Bacterial Cell Whole Proteins, Cell Debris, A. 1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.5N NaOH at 50 °C, 1 hr.
Broths
Polysaccharides,
3. Flush with clean water.
Optional:
4. Circulate NaOCl* at 50 °C, pH 10-11, 1 hr.
5. Flush with clean water.
Lipids, Antifoams
Bacterial Cell
Lysates
Proteins, Cell Debris
Blood & Serum
Proteins,
Products, Enzymes, Lipoproteins, Lipids
Vaccines, Protein
Products
B.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.2% Terg-A-ZymeÒ at 50 °C, pH 9-10, 1 hr.
3. Flush with clean water.
C.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.5% Henkel P3-11 at 50 °C, pH 7-8, 1 hr.
3. Flush with clean water.
A. 1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.5N NaOH at 50 °C, 1 hr.
3. Flush with clean water.
Optional:
4. Circulate H3PO4 at 50 °C, pH 4, 1 hr.
5. Flush with clean water.
B.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate NaOCl* at 50 °C, pH 10-11, 1 hr.
3. Flush with clean water.
Optional:
4. Circulate H3PO4 at 50 °C, pH 4, 1 hr.
5. Flush with clean water.
C.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.1% Tween 80Ò at 50 °C, pH 5-8, 1 hr.
3. Flush with clean water.
A. 1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.5N NaOH at 50 °C, 1 hr.
3. Flush with clean water.
Optional:
4. Circulate NaOCl* at 50 °C, pH 10-11, 1 hr.
5. Flush with clean water.
B.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.1% Tween 80Ò at 50 °C, pH 5-8, 1 hr.
3. Flush with clean water.
C.
1. Flush with clean water, buffer or saline at 50 °C.
2. Circulate 0.2% Terg-A-ZymeÒ at 50 °C, pH 9-10, 1 hr.
3. Flush with clean water.
*NaOCl の濃度は膜の種類によって異なります。19 ページの表にある NaOCl 許容濃度を参考にしてください。
(洗浄前の)フラッシング、洗浄、最終リンスに関する最適操作条件は 13 ページに記載しています。
Page 11
Cleaning Procedures (continued)
Process
Foulants
Juice and Beverage Proteins, Pectin,
Clarification
Colloids, Tannins,
Polyphenolics
Alternate Cleaning Procedures
A. 1. Flush with clean water.
2. Circulate 0.5N NaOH at 50 °C for 1 hour.
3. Flush with clean water.
Optional:
4. Circulate NaOCl* at 50 °C, pH 10-11 for 1 hour.
5. Flush with clean water.
B.
Substitute 0.2% Terg-A-ZymeÒ at 50 °C, pH 9-10 for NaOH.
Dairy
Protein, insoluble
Calcium Complexes
A. 1.
2.
3.
4.
5.
6.
Water Treatment
Iron Complexes
A. 1. Flush with clean water.
2. Circulate Citric Acid at 50 °C, pH 2-2.5 for 1 hour.
3. Flush with clean water.
Optional: if low water flux,
4. Circulate a low foaming alkaline cleaner for 20 min.
5. Flush with clean water.
Mineral Scale
A. 1. Flush with clean water.
2. Circulate HNO3 at 50 °C, pH 4 for 1 hour.
3. Flush with clean water.
Optional:
4. Repeat Step 2 and leave a soaking overnight.
5. Flush with clean water.
Flush with clean water.
Circulate H3PO4 at 50 °C, pH 3.5-4 for 20 minutes.
Flush with clean water.
Circulate 0.5N NaOH at 50 °C for 20 minutes.
Flush with clean water.
Circulate NaOCl* at 50 °C, pH 10-11 for 1 hour.
Monitor and maintain chlorine level.
7. Flush with clean water.
B.
Edible Oils
Oil, Grease, Colloids
Substitute H3PO4, 50 °C, pH 4 for HNO3.
A. 1. Flush with clean water.
2. Circulate 0.2% MicroÒ at 50 °C, pH 9-10 for 1 hour.
3. Flush with clean water.
Optional:
4. If iron fouling is suspected, wash with Citric Acid, pH 2-2.5, as
noted above.
B.
Substitute alternate detergent cleaners for MicroÒ
Increase detergent concentration.
*NaOCl の濃度は膜の種類によって異なります。19 ページの表にある NaOCl 許容濃度を参考にしてください。
(洗浄前の)フラッシング、洗浄、最終リンスに関する最適操作条件は 13 ページに記載しています。
Micro® is available from International
Products Corp.
PO Box 70, Burlington, NJ
(609) 386-8770.
Terg-A-Zyme® manufactured by
Alconox, Inc., NY, NY
(212) 532-4040,
is available from Lab Supply Houses.
Page 12
Sodium Hydroxide,
Phosphoric Acid,
Nitric Acid,
Citric Acid,
and
Tween-80® [Polyoxyethylene (20)
Sorbitan monooleate] are available
from Lab and Chemical Supply
Houses.
Sodium Hypochlorite
(5% = 50,0000 ppm NaOCl) is
Household Bleach.
Other cleaners available from:
H. B. Fuller Company.
Monarch Division
Minneapolis, MN
(612) 781-8071.
UF/MF操作手順書
Cleaning Procedures (continued)
Operation
Flush
Recommended Protocol*
A.
B.
Clean
C.
D.
Rinse
Recirculate clean water or buffer in “total recycle”** for 10 minutes at 8000 to
16000 sec-1 shear rate, with 5 psig (0.3 barg) outlet pressure. Typical solution
consumption is 3 to 4 times the system hold-up volume.
Drain solution.
Recirculate cleaning solution in “total recycle” at 4000 to 8000 sec-1 shear rate
for 30 to 60 minutes with 5 psig (0.3 barg) outlet pressure. Typical solution
consumption is 3 to 4 times the system hold-up volume.
Drain solution.
F.
Recirculate clean water or buffer in “total recycle” for 5 minutes at 8000 to 16000
sec-1 shear rate, with 5 psig (0.3 barg) outlet pressure. Typical solution
consumption is 2 times the system hold-up volume.
Drain solution.
G.
Repeat rinse water recirculation/drain steps “E” & “F” two more times.
H.
Rinse both retentate and permeate sides with clean water/buffer, controlling the
permeate rate at 0.1 liters/minute/sq. ft. of membrane area. The retentate flow
rate should be nominally 5 - 10% of the permeate flow rate.
It is preferred that the cartridge be oriented vertically and permeate be removed
from the upper permeate port.
Continue to rinse for 60 minutes. [Note: 60 minutes is a nominal time frame.
To conserve water/buffer, time may be reduced to 30 minutes.]
E.
I.
J.
*20 ページのせん断率表を参照してください。
**完全リサイクル=未透過流れと透過流れの両方が供給槽に戻ること。
サニタイゼーション
保管
サニタイゼーションの際、まずカートリッジを洗浄して清浄
な状態にしてから、下記のいずれかの方法で処理してく
ださい。
限外ろ過カートリッジは湿らせて、あるいはグリセロール溶
液で処理して保管してください。保管前に清浄水でカー
トリッジを十分フラッシング、洗浄、リンスしてください。2週
間以内の短期間保管する場合、カートリッジは水で湿ら
せるだけで結構です。
1
2
3
4
5
6
100 ppm 以下の次亜塩素酸ナトリウム
洗浄が適切にできていれば、10 ppm で十分。
30~60 分間循環させる。
3%以下のホルマリン
30~60 分間循環させる。
0.5 N 以下の水酸化ナトリウム
30~60 分間循環させる。
100~200 ppm の過酢酸
30~60 分間循環させる
70%以下のメタノール水溶液
オートクレーブ(14 ページ参照)
* 100ppm の活性次亜塩素酸ナトリウム=家庭用漂白剤を水で
250:1 に希釈。
全ての面にサニタイゼーション溶液が常に接触してい
るように注意してください。
パイロジェン除去
膜カートリッジを十分に洗浄、消毒、リンスをした後、以下
の溶液を 30~60 分間、30~50℃にて循環させてパイロ
ジェン除去を行います。その後、パイロジェンフリー水で
十分に排水、フラッシングを行います。
1 100 ppm 次亜塩素酸ナトリウム、pH10~11
2 0.1~0.5 N 水酸化ナトリウム、pH13
――――――
1ヶ月以内の保管の場合、カートリッジに保管液を充填し
て全ての接続部と透過流れ出口をシールするか、もしく
は保管槽に浸漬しておきます。保管液に適しているのは
次の通りです。
1
2
3
4
5
5~10 ppm の活性塩素を含む水(10~20 ppm の
次亜塩素酸ナトリウム)。水位を週に1回調べる。
0.1 N 水酸化ナトリウム
3%以下のホルマリン
30%エタノール水溶液
1%以下のアジ化ナトリウム
1ヶ月以上の保管の場合、膜が湿っているかどうかを定期
的に調べます。次回使用前に 100 ppm の次亜塩素酸ナ
トリウム溶液でカートリッジをリンスするようお奨めします。
次回使用前に保管液を十分リンスしてください。
精密ろ過カートリッジは洗浄後乾燥状態で保管できます。
再使用する前に再度洗浄し、サニタイゼーションすること
をお奨めします。長期保管後膜を湿潤状態に戻すために
は、膜の内外面共に70%アルコールに1時間程度浸漬し
てください。アルコールを抜き取り、水でリンス洗浄してく
ださい。
フラッシングとリンスの方法は上表に示しました。
Page 13
オートクレーブ滅菌
GE ヘルスケア バイオサイエンスの限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜カートリッジのうちハウジングサイズ1~9のモデル
は基本的に全てオートクレーブ処理が可能です。ろ過面積の大きい限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜カートリッジにも
オートクレーブ処理が可能な製品がありますので、弊社担当者にご相談ください。モデル番号の末尾に A が記載されて
いるカートリッジは(例、CFP-2-E-3A、UFP-100-E-55A)全てオートクレーブ滅菌が可能です。
オートクレーブ滅菌の注意
a 新しい限外ろ過(UF)膜カートリッジを使用する際に
は保存剤のグリセロールをリンスしてください。詳し
い方法は5ページに記載されています。グリセロー
ルを十分に除去するには、カートリッジをリンスして
から浸漬し、再びリンスしてください。
b カートリッジ内に液が充満している時、あるいは温
度が高い時は物理的衝撃を与えないようにしてく
ださい。
c 温かいカートリッジに低温の処理液を流さないでく
ださい。カートリッジは使用前に必ず十分に冷却し
てください。
d オートクレーブ滅菌の前にクランプを全て緩めてく
ださい。
e 次回使用する場合、十分に洗浄して水透過流束
の回復が確認できてから、カートリッジをオートクレ
ーブ処理してください。ポリスルホン膜は熱耐性が
あるので、オートクレーブ前後で、透過流束
(FLUX)値は変化しません。
カートリッジの寿命を過ぎていた、あるいはオートクレ
ーブのサイクル温度が上昇しすぎたというような場
合のために、予備のカートリッジを用意しておくのが賢
明です。
Recommended Autoclave Procedure Steps as Depicted in Graphs on Page 15.
[Starting Pressure = 14.7 psia; Starting Temperature = Ambient Room Temperature]
Cumulative
Step
#
Time
(minutes)
Slow Warm-up
1
0
2
6
3
9
4
14.5
5
15.5
6
21.5
7
22.5
8
28.5
9
31
10
37
11
43
End of Step
Pressure
(psia)
End of Step
Temperature
(°C)
0.7
20
Pull vacuum over 6 min. in ~ 5 in Hg increments.
2.7
60
Introduce steam over several minutes.
1.2
40
Pull vacuum over 3 minutes.
4.7
70
Introduce steam over 5.5 minutes.
2.7
60
Pull vacuum over 1 minute.
10.5
90
Introduce steam over 6 minutes.
4.7
70
Pull vacuum over 1 minute.
14.7
100
10.5
90
Introduce steam over 6 minutes.
Pull vacuum over 2.5 minutes.
25
115
Introduce steam over 6 minutes.
14.7
100
Pull vacuum over 6 minutes.
Residual Air Reduction and Temperature Equalization
12
50
33.7
124
13
58
14.7
100
14
65
33.7
124
15
72
14.7
100
Ramp-up and Dwell at Autoclave Temperature
16
79
33.7
124
17
119
33.7
124
Gradual Cool-down
18
132
19
150
20
-----
Comments
14.7
100
5.7
55
Introduce steam over 7 minutes.
Pull vacuum over 8 minutes.
Introduce steam over 7 minutes.
Pull vacuum over 7 minutes.
Introduce steam over 7 minutes.
Dwell for up to 40 minutes.
top steam introduction, open bleed valve.
Slow cool down with vacuum.
Cool cartridge completely before integrity testing.
(at least 3 hours, preferably overnight).
Page 14
UF/MF操作手順書
オートクレーブ処理
Temperature as a Function of Time for GE Healthcare Biosciences Recommended Autoclave Cycle
See step by step description in table on page 14.
Pressure as a Function of Time for GE Healthcare Biosciences Recommended Autoclave Cycle
注意
カートリッジの寿命はオートクレーブでの滅菌回数、温度、サイクル時
間、サイクル回数と関係があります。
右表に示した保証オートクレーブ回数は、GE ヘルスケア バイオサイエンスが推
奨するオートクレーブ条件に従って滅菌した場合の保証回数です。保証回数に
疑問が生じた場合は、オートクレーブの履歴(温度と時間の関係データ)を記録
したメモを GE ヘルスケア バイオサイエンスまたは、代理店までお送りください。
実際は、適切なオートクレーブ条件を守って実施すれば、10 回以上オートクレー
ブ滅菌することができます。
Validated Autoclave Cycles
Housing
MF
UF
Size
Size 1A
through
Size 9A
Size 35A,
Size 55A
Size 45A,
Size 65A
5
5
5
5
2
2
Page 15
Steam-in-Place
GE ヘルスケア バイオサイエンスでは、蒸気滅菌可能な限外ろ過、精密ろ過カートリッジを多数取り揃えています。
Steam-in-Place カートリッジには、格納と安全性を考慮したステンレス製ハウジングを使用しています。
カートリッジに添付されている Steam-in-Place プロトコルにしたがって作業を行ってください。
その他の情報についてはお問い合わせください。
膜のポアサイズを選ぶ
限外ろ過膜は Nominal Molecular Weight Cut-off(NMWC、公称分画分子量)によって区別されます。この単位には業
界全体に通用する基準がなく、各メーカーは限外ろ過(UF)膜ポアサイズに独自の基準を適用しています。GE ヘルスケ
ア バイオサイエンスでは 1,000~750,000 NMWC の幅広い限外ろ過(UF)膜ポアサイズをご用意しています。したがっ
て、他社の製品から変更される場合は、GE ヘルスケア バイオサイエンスの膜製品の中から最適なものをお選び頂くた
めに、複数のサイズの製品をお試し頂くようお奨めいたします。
タンパク質の濃縮を行う場合、タンパク質の分子量が膜の分子量サイズの 2~5 倍となるものをお選びください。その
差が大きいほど(膜のポアサイズが小さいほど)、タンパク質の収率は高くなります。
タンパク質を透過させる必要がある場合、膜の NMWC 値とタンパク質の分子量の差がかなり大きくなくてはなりませ
ん。実際、タンパク質をかなりの収率で得るには、500,000 NMWC 以上の限外ろ過(UF)膜または精密ろ過膜を選ぶ必
要があります。
タンパク質の分子量だけでなく、その形状も膜による保持を左右する役割を果たしています。タンパク質が球形に近い
ほど、保持力が大きくなります。一方、線状のタンパク質の回収率を高めるにはポアサイズの小さい膜が必要になりま
す。さらに、タンパク質の形状は溶液の pH や塩度の影響を受ける場合があります。
GE ヘルスケア バイオサイエンスが
提供するその他の資料
・ Selection Guide(選択ガイド)
・ UF/MF Integrity Test Procedure Guide
(UF/MF 完全性試験手順書)
・ UF/MF Cartridge Validation Information
(UF/MF バリデーション情報)
Midjet™ クロスフロー膜システム、QuixStand™
ベンチトップシステム、FlexStand™ベンチトップ
パイロットシステムの Assembly & Operating
Guides(組立・取扱説明書)
Page 16
タンパク質結合
GE ヘルスケア バイオサイエンスのポリスルホン膜は非特異
的なタンパク質結合を最小限にする方法で製造されていま
す。予備データから、当社の膜は従来のポリスルホン膜に比
べてタンパク結合が 50%以下に低減したことが示唆されて
います。操作プロセスでは、一度タンパク質が結合すれ
ば、それ以上の蛋白結合はほとんどありません。希薄
なタンパク質溶液を処理する場合は、タンパク質結合
を最小限に抑えるため、処理液量に比してなるべく膜
面積の少ないカートリッジを選定すると良いでしょう。
カートリッジをウシ血清アルブミンもしくはポリエチレングリコ
ールで前処理することによって、それ以上の結合を減らすこ
とができます。
Time
Feed
Conc.
Factor*
Diafiltration
Volume
(liter)
Temp
(°C)
Feed
Flow
(lpm)
In
(psig)
Out
(psig)
Perm
(psig)
Pressure
* 供給液濃縮係数=供給タンクに加えた供給液の全容量/供給タンクに残っている供給液の全容量
供給液濃縮係数の計算には、ダイアフィルトレーションによる追加容量を含まない。
Date
Perm.
Volume
(liter)
TMP
(psig)
(cc/min)
(lmh)
Permeate Flow
Page ____of____
Date Taken by______
Comments
Membrane Area (m2): ________
Pore Size: _________________
Initial clean water flux.
Lumen Diameter (mm): __________
_____________________________________
pH: ______
Temperature (°C): ________
Feed
Volume
(liter)
Cartridge Model #:______________
Feed Stream: _____________________________________
EXPERIMENTAL TEST DATA LOG SHEET
UF/MF操作手順書
Page 17
品質保証
GE ヘルスケア バイオサイエンスの膜製品は全て厳密な
品質管理基準により最高の完全性と一貫性を保証して
います。
GE ヘルスケア バイオサイエンスでは出荷前に全てのカ
ートリッジの品質管理試験を実施しています。品質管理
試験では、膜のポアサイズの測定、膜の完全性、カートリ
ッジの完全組立品の完全性をチェックしています。
限外ろ過製品については、膜の各ロットに対し1種類以上
の標準マーカーを使用して阻止率を調べ、清浄水の透過
流束を測定しています。カートリッジの最終製品には加圧
試験を行って完全性を調べています。代表ロットにつき水
透過流束と空気拡散の測定を行っています。GEヘルスケ
ア バイオサイエンス では空気拡散に関して業界他社の
約3倍の厳しい基準値を適用しています。
精密ろ過製品については、各膜カートリッジに対してポア
サイズ測定のためバブルポイント試験を行い、カートリッ
ジの代表サンプルに対して清浄水透過流束の測定を行
っています。
GE ヘルスケア バイオサイエンスのカートリッジには全て
出荷前に圧力負荷を加えています。限外ろ過カートリッジ
には正常動作圧の上限を超える圧力を加えています。精
密ろ過膜には、バブルポイントに相当する圧力を加えてい
ます。
清浄水透過流束のデータ、標準マーカー阻止率のデータ、
空気拡散試験のデータを組み合わせて、限外ろ過膜の
線維のポアサイズと膜カートリッジの完全性を明確に示
します。清浄水透過流束のデータとバブルポイントの測
定値から、精密ろ過膜のポアサイズを十分に示します。
膜とカートリッジの組立方法は全て SOP に詳細に記載さ
れ、基本となる GMP ガイドラインに則しています。各カート
リッジにはそれぞれに固有のシリアル番号が付され、原材
料、性能データ、購入地域が追跡できるようになっていま
す。必要の際には分析証明書を発行いたします。
GE ヘルスケア バイオサイエンスは、ルーメン内径、ポアサイズ、流路長、有効ろ過面積、接続部など豊富に取り揃えた
数百種に及ぶ限外ろ過(UF)膜、精密ろ過(MF)膜カートリッジを提供しています。細胞ライセートの精製やタンパク質の
濃縮など、実験室スケールから処理スケールまで多種多様な用途にご利用頂ける製品をご用意しています。したがって、
この Operating Guide(操作手引書)には膜カートリッジの操作に関する基本的な注意しか記載しておりません。最適な
操作基準や洗浄方法はケースに応じて異なります。
Page 18
UF/MF操作手順書
主要パフォーマンスチャート
操作パラメータ
膜の寿命は供給圧、熱負荷、pH、供給成分
によって異なります。
ULTRAFILTRATION
Feed Pressure
Maximum
<10 °C
10-25 °C
25-50 °C
50-80 °C
Transmembrane
Pressure
Maximum value at any point
within the cartridge.
Maximum Transmembrane
Pressure = Feed Pressure
minus Permeate Pressure.
If permeate pressure is not
measured, assume it to be 0
psig.
1K ⎯ 30K
<10 °C
10-25 °C
25-50 °C
50-80 °C
Temperature
Sanitization
0.1 μ
0.2 μ
0.45 μ
0.65 μ
⎯ 20 psig
⎯ 15 psig
⎯ 10 psig
⎯ 10 psig
0.1 μ
0.2 μ
0.45 μ
0.65 μ
⎯ up to 80 °C
⎯ up to 80 °C
⎯ up to 50 °C
⎯ up to 50 °C
5 to 50 ppm
5 to 50 ppm
up to 100 ppm
up to 300 ppm
100 ppm
100 ppm
2 to 13
2 to 13
Models with “A” as a suffix
Models with “A” as a suffix
pH Range
See notes on accompanying
pages for condition and
number of cycles
Maximum* @ 25 °C
⎯ 50 psig
⎯ 45 psig
⎯ 35 psig
⎯ 25 psig
see above
Cleaning, shortterm
(30 minutes, 50 °C)
Maximum Continuous
@ 20 °C
Autoclavable
Versions
⎯ 60 psig
⎯ 50 psig
⎯ 45 psig
⎯ 35 psig
Maximum* @ 25 °C
0.1 μ ⎯ 30 psig
0.2 μ ⎯ 25 psig
0.45 μ ⎯ 15 psig
0.65 μ ⎯ 15 psig
100K ⎯ 750K
<10 °C
10-25 °C
25-50 °C
50-80 °C
Chlorine**
⎯ 75 psig
⎯ 65 psig
⎯ 50 psig
⎯ 50 psig
MICROFILTRATION
* 高温での操作は、最大許容圧が低くなります。
指針については GE ヘルスケア バイオサイエンスにお問い合わせください。
** 家庭用漂白剤(Clorox®など)は5%(50,000 ppm)以下のNaOClを含有しています。
「活性」塩素=NaOClの濃度(ppm)の半値
したがって、100 ppm=漂白剤を水で 250:1 に希釈した溶液
psig x 0.06895 = barg
Page 19
主要パフォーマンスチャート
供給流速
供給流速は透過側の透過流束に大きな影響を与えます。最適循環流量はカートリッジサイズ、中空糸内径や液
流のせん断率等によって異なります。液がカートリッジを通過する際の圧力損失は、供給流速に依存していますの
で、循環流量を測定する一種の流量計として利用できます。
実験室スケールのカートリッジの場合、ストップウォッチと目盛付シリンダーを使って透過側と未透過側の流速を
測定し、それらを単純に足して供給流速を求めます。
Nominal Feed Stream Flow Rates
Housing
Size
3, 3M,
3X2, 3X2M
4, 4M,
4X2, 4X2M
5, 6
8, 9
35,35STM,
35SMO, 55,
55R, 55STM,
55SMO, 75,
75R
45, 65, 85
152M,154M
Nominal
Lumen ID
(mm)
0.25
0.5
0.75
1
0.25
0.5
0.75
1
0.25
0.5
0.75
1
0.25
0.5
0.75
1
0.25
0.5
0.75
1
0.5
0.75
1
0.5
1
Shear Rate
~2000 sec-1
(liters/min)
0.05
0.06
0.1
0.15
0.19
0.3
0.4
0.6
0.65
1.1
1.4
2
1.6
2.7
4.4
6.1
4.5
6.6
10
15
14
19
31
30
70
Shear Rate
~4000 sec-1
(liters/min)
0.11
0.12
0.2
0.3
0.38
0.6
0.8
1.2
1.3
2.1
2.8
4
3.2
5.4
8.8
12.2
9
13.2
20
30
28
39
61
60
140
Shear Rate
~8000 sec-1
(liters/min)
0.23
0.25
0.4
0.6
0.76
1.2
1.5
2.5
2.5
4.3
5.6
8
6.4
10.6
18
24.5
18
26
40
60
55
77
122
120
280
Shear Rate
~16000 sec-1
(liters/min)
0.4
0.5
0.8
1.2
1.5
2.4
3
5
5
8.6
11.2
16
12.8
21.5
35
49
36
53
80
120
111
154
245
240
560
せん断率と流速は直接比例します。ファウリング性の高い流れの場合、8,000 sec-1以上のせん断率に相当する
流速が必要となります。せん断率は粘度1cpを基準としています。
Page 20
UF/MF操作手順書
主要パフォーマンスチャート
Feed Stream Flow Rate vs. Cartridge Pressure Drop
Feed Flow Rate vs. ΔP (Water, 20 °C)
Housing
Size
Nominal
Lumen ID
(mm)
0.5
3, 3M
1
3X2, 3X2M
0.5
0.5
4, 4M
1
4X2, 4X2M
0.5
0.5
5
1
0.5
6
0.75
1
0.5
9
0.75
1
Nominal
Feed Flow
(liters/min)
0.25
0.5
0.6
1.2
0.25
0.5
1.2
2.3
2.5
5
1.2
2.3
4.3
8.6
8
16
4.3
8.6
5.6
11.2
8
6
10.6
21.5
18
35
24.5
49
Pressure
Drop
(psig)
3.3
6.6
1.9
4.1
5.7
11.4
3.2
6.6
2.0
4.0
5.7
11.4
2.7
5.4
1.6
3.4
5.3
10.7
4.0
8.0
3.1
6.3
5.0
10
3.7
7.6
2.9
6.0
Feed Flow Rate vs. ΔP (Water, 20 °C)
Housing
Size
Nominal
Lumen ID
(mm)
0.25
35, 35A,
35ATM,
35SMO, 37
0.5
1
0.5
55, 55A, 55R,
55STM, 55SMO
0.75
1
0.5
75, 75R
1
45
0.5
0.5
65, 65MSM
1
0.5
85
1
0.5
152M
1
供給流速とΔP の表に関する重要な注意
ΔP はカートリッジのみの圧力損失です。
配管とバルブの圧力損失を加える必要があります。
公称値は供給液に水を使用し、20℃で測定した値です。
数値は層流に関する値です。
層流の場合、圧力損失は循環流速と直線的な関係がありま
す。
0.5
154M
1
Nominal
Feed Flow
(liters/min)
18
36
26
53
60
120
26
53
40
80
60
120
26
53
60
120
55
111
55
111
122
245
55
111
122
245
120
240
280
560
120
240
280
560
Pressure
Drop
(psig)
4.8
9.7
2.6
5.3
1.6
3.3
5.3
10.6
4.0
8.0
3.0
9.1
9.1
18.3
5.2
16
3.3
6.6
5.2
10.5
3.0
9.0
10
20
5.7
17
5.7
11.5
3
9
11
22
5.7
17
Page 21
この公称水透過流束の表は「清浄水」を使用した場合にのみ有効です。供給水に含まれる粒子状物質、細菌、溶存金属は
全て膜カートリッジの生産性を低下させます。清浄水とは、10,000 NMWC 以下の UF 透過水もしくは注射用水とします。
清浄水を供給した場合の公称 UF 透過流速(リットル/分)
Pore
Size
Nominal Average
Fiber ID TMP (psig) @
(mm)
25 °C
1K
3K
5KK
10K
30K
50K
100K
300K
500K
750K
⎯⎯⎯ Housing Size Identifier ⎯⎯⎯
3
4
5
6
8
9
35
55
75
45
65
85
152
154
0.5
10
<.001
0.002
0.005
0.012
0.013
0.028
----
----
----
----
----
----
----
----
1
10
<.001
0.001
0.003
----
----
----
----
----
----
----
----
----
----
----
0.5
10
0.004
0.020
0.08
0.16
0.18
0.40
0.37
0.95
1.7
1.0
1.7
3.7
----
----
1
10
0.003
0.015
0.04
0.08
----
0.20
0.22
0.60
1.1
----
1..1
3.7
----
----
0.5
10
0.009
0.045
0.135
0.35
----
0.8
0.9
2.3
3.4
2.0
3.4
7.4
----
----
1
10
0.004
0.02
0.08
0.16
----
0.4
0.5
1.2
2.1
----
2.1
5.0
----
----
0.25
10
0.030
0.10
0.35
-----
0.75
----
2.0
----
----
----
----
----
----
----
0.5
10
0.013
0.06
0.20
0.45
0.50
1.1
1.3
3.0
5.6
3.3
5.6
11.0
----
25.0
1
10
0.006
0.03
0.11
0.25
----
0.6
0.7
1.8
3.2
----
3.2
7.6
----
----
0.5
10
0.020
0.09
0.30
0.70
0.77
1.6
1.9
4.6
8.5
5.0
8.5
18.5
----
----
1
10
0.010
0.04
0.16
0.32
----
0.8
0.9
2.4
4.2
----
4.2
9.7
----
----
0.5
10
0.030
0.14
0.45
1.05
1.16
2.4
2.9
6.9
12.8
7.5
12.8
28.0
----
----
1
10
0.015
0.06
0.24
0.48
0.60
1.2
1.4
3.5
6.4
----
6.4
14.6
----
----
0.5
5
0.017
0.07
0.28
0.63
0.70
1.6
1.5
3.8
6.8
3.8
6.8
14.5
----
----
1
5
0.015
0.04
0.14
0.28
0.36
0.7
0.8
2.1
3.7
----
3.7
8.5
----
----
0.5
5
0.020
0.10
0.37
0.79
0.87
2.0
1.7
4.7
8.4
4.7
8.4
17.6
----
----
1
5
0.010
0.05
0.21
0.42
0.54
1.0
1.2
3.0
5.5
----
5.5
12.8
----
----
0.5
5
0.027
0.12
0.38
0.91
1.0
2.2
2.3
6.1
11.4
6.6
11.6
24.7
----
----
1
5
0.020
0.08
0.22
0.53
0.68
1.6
1.7
4.0
7.0
----
8.3
17.0
18.0
38.0
1
5
0.023
0.08
0.25
0.59
0.75
1.7
1.9
4.4
7.8
----
9.2
18.9
----
----
重要な注意点
1
2
3
4
5
数値は平均温度 25℃での測定値です
数値は公称値です
数値は実圧調整済みです
数値は実温調整済みです
透過流速は低圧でのみ有効です
Liters/min + 3.785 = US gal/min
psig x 0.06895 = barg
Transmembrane
=
(P
+
P
inlet
outlet)/2 −
Pressure
GE ヘルスケア バイオサイエンスの精密ろ過膜は空隙率が高く、中空糸
の水透過性を示す数値はきわめて高くなります。カートリッジ毎の正確な
透過流量を求めるには、数インチ程度の低い供給圧条件下で行ないま
すので、適切な圧力ゲージを使用して低い圧力範囲での測定を避けた
り、付随的圧力損失が生じる環境や透過液側からの逆圧が生じる環境
を回避したりする工夫をしてください。精密ろ過膜カートリッジの生産性
を正確に測定することは非実用的であり不必要なので、精密ろ過膜カ
ートリッジの性能を示すには、再現性の高い条件での初回清浄水透過流
束を用いるべきであることが示唆されます。また、精密ろ過膜のポアサイ
ズを確認するのにバブルポイント試験を実施します。
Page 22
Minimum MF Bubble Point
[psig (barg)]
Pore
50:50
Size
EtOH:H2O
0.1 μ
0.2 μ
0.45μ
0.65μ
100%
IPA
35 [2.4]
24 [1.6]
18 [1.2]
12 [0.8]
12 [0.8]
6 [0.4]
8 [0.5]
4 [0.27]
UF/MF操作手順書
カートリッジの物理特性—Xampler™ラボラトリーカートリッジ
GE ヘルスケア バイオサイエンスでは、実験室スケール、パイロットスケール、生産スケールに見合ったサイズのカートリッジ
を提供しています。どんな処理条件も満たすようカートリッジは容易に連結することができます。小型の小型の Xampler
カートリッジは供給液側も透過液側もフレキシブルなチューブが接続できるようになっています。
Membrane Area as a Function of Housing & Fiber
Internal Diameter
Cartridge
Housing
Identifier
3, 3M
3X2, 3X2M
4, 4M
4X2, 4X2M
Fiber
Internal
Diameter
Code
Nominal
Fiber IF
(mm)
Void Volume and Number of Fibers
Cartridge Membrane Area
(sq. ft.)
(sq. cm)
Nominal
Number of
Fibers
Nominal Void Volume
Lumen (ml)
Cartridge
Housing
Identifier
Shell (ml)
B
0.25
0.40
370
180
3
7
C
0.5
0.15
140
30
2
9
D
0.75
0.13
120
20
3
8
E
1
0.12
110
13
3
5
C
0.5
0.31
290
30
5
14
D
0.75
0.28
260
20
6
14
E
1
0.24
225
13
6
12
B
0.25
1.29
1200
600
10
42
C
0.5
0.70
650
140
8
45
D
0.75
0.50
460
75
10
40
30
E
1
0.45
420
50
12
C
0.5
1.5
1,400
140
20
75
E
1
0.9
850
50
30
50
3, 3M
3X2, 3X2M
4, 4M
4X2, 4X2M
注意: VirA/Gard™カートリッジ(略して VAG)は標準的なカートリッジから膜面積をわずかに縮小しまし
た。現在販売されているモデルとその膜面積については Selection Guide(選択基準)を参照して
ください。
サニタリー接続にはトリクランプ式ガスケットとクランプを使用しま
す。(チューブ口)アダプターの接続方法を下図に示します。
1/2 インチもしくは 1-1/2 インチのサニタリー接続から、バー
ブ継手付チュービング接続への変換
Page 23
カートリッジの物理特性―パイロットスケール/プロセススケールのカートリッジ
パイロットスケールおよびプロセススケールのカートリッジには、豊富なルーメン内径と膜面積の製品をご用意しています。
同じ膜充填仕様にて複数の種類のハウジングにセットされたカートリッジが用意されています。これは他社のカートリッジ
の置き換えを想定したものです。
Membrane Area as a Function of Housing & Fiber
Internal Diameter
Cartridge
Housing
Identifier
5
6
8
9
35, 35A
35STM
35SMO
55, 55A
55R
55STM
55SMO
75, 75R
Page 24
Fiber
Internal
Diameter
Code
Nominal
Fiber IF
(mm)
Cartridge Membrane Area
(sq. ft.)
Void Volume and Number of Fibers
(sq. cm)
Nominal
Number of
Fibers
Nominal Void Voume
Lumen (ml)
Shell (ml)
B
0.25
4
3,750
2,000
35
100
C
0.5
2.1
2,000
520
35
100
D
0.75
1.7
1,600
300
40
85
E
1
1.3
1,200
170
40
65
C
0.5
5.2
4,800
520
75
210
D
0.75
4
3,700
270
75
200
E
1
3
2,800
170
85
140
B
0.25
9.7
9,000
5,000
110
320
C
0.5
5.7
5,300
1,300
120
250
D
0.75
4.4
4,100
750
120
270
E
1
3.9
3,600
520
145
140
C
0.5
12.5
11,500
1,300
225
550
D
0.75
10
9,300
750
225
590
315
E
1
9
8,400
520
275
B
0.25
29
27,000
14,000
350
620
C
0.5
14.5
13,500
3300
350
480
D
0.75
10.8
10,000
1925
375
525
E
1
9.9
9,200
1250
285
385
C
0.5
35
32,500
3300
600
1150
D
0.75
27
25,000
1925
600
1230
E
1
23
21,000
1250
730
660
C
0.5
65
60,000
3300
935
2325
E
1
40
37,000
1250
1170
1165
Cartridge
Housing
Identifier
5
6
8
9
35, 35A
35STM
35SMO
55, 55A
55R
55STM
55SMO
75, 75R
UF/MF操作手順書
カートリッジの物理特性—MaxCell™および ProCell™大規模処理スケールカートリッジ
MaxCell™ およびProCell™ カートリッジは当社のもっとも大規模な製品です。内径 0.5 mmの中空糸を充填したMaxCell
カートリッジの最大膜面積は 140ft2(13 m2)で単一軽量ハウジングに収められています。MaxCellカートリッジの両端には
それぞれ完全接着したネジ付きリングが付いています。両端に密閉ガスケット(Oリング)と 2 インチのトリクランプに接続
するアダプタがあり、ロッキングナットで固定します。ナットはMaxCell用レンチセットで簡単に締めることができます。
MaxCellカートリッジの透過流れ出口は 1.5 インチのトリクランプです。
ProCell カートリッジの操作にはステンレス製ハウジン
グが必要です。この 6 インチ径モジュールの膜面積
は 300 ft2(28 m2)、ルーメン内径 0.5 mm です。
Membrane Area as a Function of Housing & Fiber
Internal Diameter
Cartridge
Housing
Identifier
45
45MSM
65
65MSM
85
152M
154M
Fiber
Internal
Diameter
Code
C
D
E
E
C
E
C
E
C
E
C
E
C
Nominal
Fiber IF
(mm)
0.5
0.75
1
1
0.5
1
0.5
1
0.5
1
0.5
1
0.5
E
1
Void Volume and Number of Fibers
Cartridge Membrane Area
(sq. ft.)
(sq. cm)
37
28.5
27
25
66
47
60
45
140
97
140
102
300
3.5
2.65
2.5
2.3
6.1
4.4
5.6
4.2
13
9
13
9.5
28
Nominal
Number of
Fibers
6,700
3,700
2,600
2,400
6,700
2,600
6,000
2,400
6,700
2,600
14,600
5,825
14,600
215
20
5,825
Nominal Void Volume
Lumen (ml)
Shell (ml)
620
645
800
750
1,000
1,280
950
1,200
1,900
2,470
2,200
2,900
4,200
1,250
1,400
675
500
2,200
1,170
2,000
875
4,550
2,440
3,300
950
7,000
5,500
2,000
Cartridge
Housing
Identifier
45
45MSM
65
65MSM
85
152M
154M
Page 25
2mm、3mm チューブの主要パフォーマンスチャート
GE ヘルスケア バイオサイエンスの中空糸膜の品揃えとして、内径2mmおよび3mmのチューブも用意しています。限外
ろ過(UF)膜孔径として、NMWC 30000, 100,000, 500,000 の3種類を用意しています。孔径 0.1μm の精密ろ過(MF)膜に
ついては、内径2 mm のチューブのみ用意しています。これらのチューブは主に食品や飲料および工場での用途に使わ
れます。したがって、主要パフォーマンスチャートは、このガイドブックに記載されている一般的なバイオ/製薬向け情報と
は区別しています。
ULTRAFILTRATION
MICROFILTRATION
Feed Flow Rate vs. ΔP (Water, 20 °C)
Maximum* @ 25 °C
Feed Pressure
Maximum
< 10 °C ⎯ 45 psig
10-25 °C ⎯ 40 psig
25-50 °C ⎯ 35 psig
50-80 °C ⎯ 25 psig
0.1 μ ⎯ 35 psig
Maximum* @ 25 °C
Transmembrane
Pressure
Maximum value at any
point within the
cartridge.Maximum
Transmembrane
Pressure = Feed Pressure
minus Permeate
Pressure. If Permeate
pressure is not
measured, assume it to
be 0 psig.
Temperature
Chlorine
Sanitization
Cleaning, shortterm
(30 minutes, 50 °C)
Maximum Continuous
@ 20 °C
pH Range
Housing Size
Nominal
Tubule ID
(mm)
55, 55R
2
2
75, 75R
< 10 °C ⎯ 35 psig
10-25 °C ⎯ 30 psig
25-50 °C ⎯ 25 psig
50-80 °C ⎯ 20 psig
3
0.1 μ ⎯ 25 psig
2
85
3
see above
up to 80 °C
5 to 50 ppm
5 to 50 ppm
up to 300 ppm
up to 300 ppm
100 ppm
100 ppm
2 to 13
2 to 13
154
4X2TC
6
9
10
55, 55R
75, 75R
85
154M
Page 26
150
4.2
T
300
15
T
150
6.8
T
300
23
T
250
8.7
T
500
30
T
265
7.4
T
530
25.1
T
510
9.5
T
1020
32.5
T
600
8
T
1000
19
T
カートリッジのみの圧力損失です。
配管とバルブの圧力損失を加える必要があります。
公称値は供給液に水を使用し、20℃で測定した値で
す。
液温と粘度は圧力損失に影響を与えます。
T=数値は乱流に関する値です。
Membrane Area as a Function of Housing & Tubule
Internal Diameter
Cartridge
Housing
Identifier
2
Nominal
Pressure
Feed Flow
Drop (psig)
(liters/min)
Void Volume and Number of Tubules
Tubule
Internal
Diameter
Code
Nominal
Tubule ID
(mm)
H
2
K
3
H
2
2.4
0.22
65
125
140
K
3
1.8
0.17
33
145
120
H
2
5
0.46
150
325
500
K
3
4.7
0.43
90
415
360
H
2
10.2
0.95
150
600
785
K
3
9.1
0.85
90
700
625
H
2
14
1.3
390
900
1,050
K
3
10.6
1
205
1,020
850
H
2
27
2.5
390
1,465
1,810
K
3
21
2
205
1,670
1,510
H
2
60
5.6
760
3,300
4,300
K
3
45
4.2
400
3,400
3,600
H
2
112
10.4
1,500
5,950
7,350
Cartridge Membrane Area
Nominal Void Volume
(sq. m)
Nominal
Number of
Tubules
0.6
0.05
15
35
70
0.4
0.04
8
40
65
(sq. ft.)
Lumen (ml)
Shell (ml)
Cartridge
Housing
Identifier
4X2TC
6
9
10
55, 55R
75, 75R
85
154M
UF/MF操作手順書
薬品耐性
GE ヘルスケア バイオサイエンスのポリスルホン膜カートリッジは一般に水溶性の無機酸、アルカリ、塩溶液に対して耐久
性があります。また、ほとんどのアルコール類、脂肪族炭化水素、洗剤、炭化水素系油類にも耐久性があります。ケトン、
塩素化炭化水素、芳香族炭化水素などの極性有機溶剤の使用は避けてください。以下に膜の破損回避するためのガ
イドラインを示しました。
このガイドラインは正常操作条件と室温(25℃以下)に基づいています。圧および/もしくは温度の調整、または供給液
に含まれる他の成分の存在によって内容が変わる場合があります。溶媒の許容濃度上限もしくはそれに近い濃度の場
合、最大圧を 25%下げてください。さらに高濃度の薬品や表にない耐薬品性に関するご質問は弊社までお問い合わせ
ください。
Polysulfone Membrane Cartridge Chemical Compatibility
Reagent
Usage
Reagent
Usage
Acetic Acid (< 5%)
Acceptable
Acetic Acid (> 5%)
Short Term Only
Acetic Anhydride
Not Recommended
Isopropyl Alcohol (≤ 10%)*
Acetone
Not Recommended
Kerosene
Acetonitrile (≤ 10%)
Hydrogen Peroxide (≤ 1%)
Isopropyl Acetate
Short Term Only
Short Term Only
Not Recommended
Acceptable
Not Recommended
Lactic Acid (≤ 5%)
Acceptable
Aliphatic Esters
Not Recommended
Mercaptoethanol (≤0.1M)
Acceptable
Amines
Not Recommended
Methyl Alcohol (≤ 10%)*
Acceptable
Ammonium Chloride (< 1%)
Acceptable
Methylene Chloride
Not Recommended
Ammonium Hydroxide (< 5%)
Acceptable
Methyl Ethyl Ketone
Not Recommended
Not Recommended
N-Methyl Pyrolidone
Not Recommended
Benzene
Butanol (< 1%)
Acceptable
Nitric Acid (≤ 1%)
Short Term Only
Butyl Acetone
Not Recommended
Nitrobenzene
Butyl Cellosolve
Not Recommended
Oleic Acid (≤ 5%)
Short Term Only
Calcium Chloride
Acceptable
Oxalic Acid (≤ 1%)
Acceptable
Chloroform
Not Recommended
Phenols (< 1%)
Acceptable
Citric Acid (≤ 1%)
Acceptable
Cyclohexanone
Not Recommended
Sodium Azide (≤ 1%)
Acceptable
Dichlorobenzene
Not Recommended
Sodium Chloride
Acceptable
Diethanolamine (≤ 5%)
Phosphoric Acid (≤ 0.1N)
Not Recommended
Acceptable
Short Term Only
Sodium Dodecyl Sulfate (≤ 0.1%)
Acceptable
Dimethyl Acetamide
Not Recommended
Sodium Hydroxide (≤ 1N)
Acceptable
Dimethylformamide
Not Recommended
Sodium Hypochlorite (≤ 300 ppm)
Acceptable
Dimethyl Sulfoxide
Not Recommended
Sodium Hypochlorite (> 300 ppm)
Short Term Only
Disodium Salt of EDTA (≤ 10%)
Acceptable
Ethanol (≤ 10%)*
Ethyl Acetate
Acceptable
Not Recommended
Sodium Nitrate (≤ 1%)
Acceptable
Sulfuric Acid (≤ 1%)
Acceptable
Terg-A-Zyme® (≤ 1%)
Acceptable
Formaldehyde (≤ 1%)
Acceptable
Toluene
Formic Acid (≤ 1%)
Acceptable
Tris Buffer (pH 8.2, 1M)
Furfural
Not Recommended
Not Recommended
Acceptable
Triton X-100 (< 200 ppm)
Acceptable
Glutaldehyde (≤ 0.5%)
Acceptable
Urea (≤ 4M)
Acceptable
Glycerine (≤ 2%)
Acceptable
Xylene
Guanidine HCl (6M)
Acceptable
Chemical noted as “Short Term Only” are typically
Hydrochloric Acid (≤ 0.01N)
Acceptable
acceptable for membrane cleaning.
Not Recommended
* 操作条件によっては、より高濃度のアルコールに耐える場合があります。
非加圧系では 100%アルコールの使用が可能です。
注意: MidGee™ クロスフローフィルターには大規模カートリッジと同じポリスルホン膜を使用していますが、ハウジングの材料が異なります。MidGee
用の Operating Guide を参照してください。
Page 27
弊社製品についてのお問合せ (バイオダイレクトライン)
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土・日・祝日、弊社指定休業日、年末年始を除く
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