Download 三菱保護継電器 高圧受配電用 MELPROTM

Transcript
 三菱保護継電器 高圧受配電用
MELPRO -Aシリーズ
TM
MOC-A・MDG-A
MUV-A・MOV-A
MGR-A・MVG-A
TM
-A
高圧系統の保護・制御システムの 信頼性を支える卓越した機能。
「MELPRO-Aシリーズ」。
受配電システムの信頼性をいかに向上するか、
ビルや工場
機
能
リニューアル対応
通信機能対応
複合要素タイプ
などのあらゆる設備にとって重要な課題です。
当社従来機種との互換性があり、設計変更が容易でリニューアルにも最適。
MELPRO-D
保護・制御システムの機能強化を図り、大停電事故を防ぐた
シリーズ
めには保護継電器は欠くことはできません。
電気機械形、
トランジスタ形の時代を経て、いまや保護継電
単要素タイプ
器の主流はディジタル形に確実に移行しています。
MELPRO-A
三菱電機の豊富なノウハウと最新の電子技術を結集した
JIS適合品/JEC準拠品
●高圧受配電保護
機能
アップ
「MELPRO-Aシリーズ」。
保護継電器の高機能化を求める、
時代のニーズにお応えします。
誘導円板型など
の旧機種との交換
が容易。
■新旧一覧表
配電盤
Eシリーズ
※詳細はカタログNo.SE-E673
をご参照ください。
シリーズ
数十年にわたり、ディジタル継電器開発で培ってきた
IEC/JEC準拠品
●高圧、特高受配電保護
●系統連系保護
●モータ保護
●変圧器保護
●発電機保護
当社従来機種「Eシリーズ」と盤加工寸法は同一です。アダプタなどを使用することなく、容易にリニューアルが可能です。また従来機種との
互換性が高く、設計変更も最小限となります。
従来E
シリーズ
取付け
取外し
MELPRO-Aシリーズ
ハードウェア規模
当社従来機種「Eシリーズ」
MELPRO-A
シリーズ
Eシリーズ
MELPRO-A
シリーズ
MOC-E1V-R/RD MOC-A1V-R/RD
MOV-E1V-R/RD MOV-A1V-R/RD
MOC-E1T-R/RD
MGR-E1V-F
MOC-A1T-R/RD
MGR-A1V-F
MDG-E1V-R/RD MDG-A1V-R/RD
MGR-E1V-R/RD MGR-A1V-R/RD
MDG-E2V-R/RD MDG-A2V-R/RD
MGR-E1T-R
MUV-E1V-R/RD
MUV-A1V-R/RD
MVG-E1V-R/RD MVG-A1V-R/RD
MUV-E11V-R
MUV-A1V-R
MVG-E2V-R/RD MVG-A2V-R/RD
MGR-A1T-R
省メンテナンス
「ユニット引出し構造」だから保守点検もスムーズで安心。
{RD(引出し)形の場合}
高精度&高速化
配電盤からユニットをそのまま引出すことができるので、保
守 性が向 上します。またケース側にはC T 短 絡片を有し
CTオープンを自動的に防止します。
ディジタル時代の先端をゆく高性能CPUを搭載。
■ユニット引き出し構造イメージ
高速ディジタル演算により、従来にない高精度な保護を実現。動作特性をソフトウェアでコントロールすることで、経時変化が少なく安定性に優れ
ています。
■ディジタル演算
リレー入力
アナログ
フィルタ
アナログ/
(ディジタル変換 (
目次
ディジタル演算でフィルタ
特性を実現。
経時変化が少なく信頼性
が向上。
CPU
A/D
ディジタル 特性演算
フィルタ
MELPRO-Aシリーズ ……………………………………… 1
種類と用途、形名の見方、
保護継電器の役割、事故の種類と保護継電器 …………… 5
保護継電器
高信頼性
もしものトラブルに備える
「常時監視機能」を採用。
入力、電源、CPUの回路を常にチェックする「常時監視機能」
を搭載。万が一、
リレー故障が発生した場合でもいち早く状況
を把握できます。さらに「出力回路二重化」により、部品不良
などによる誤動作も防止します。
優れた耐環境性。
サージやノイズ、高周波、携帯電話の電波、温度、湿度などの
影響を受けにくい構造です。
1
■常時監視機能
入力回路
MELPRO-Aシリーズ継電器
■出力回路二重化
〔高圧受電用〕
MOC-A1形過電流継電器〈JIS C 4602適合品〉……………… 7
MDG-A1形地絡方向継電器〈JIS C 4609適合品:ZVT(ZPD)対応〉 17
MGR-A1形地絡継電器〈JIS C 4601適合品〉…………………30
MUV-A1形不足電圧継電器〈JEC 2511準拠品〉 ……………40
MOV-A1形過電圧継電器〈JEC 2511準拠品〉 ………………45
MVG-A1形地絡過電圧継電器〈JEC 2511準拠品:ZVT(ZPD)対応〉50
電源回路
CPU
出力回路
系統を保護しながら、
リレー故障を
検出してLEDに表示。
常
時
監
視
範
囲
X1
二
重
化
二重化
部品故障による
ミストリップを防止。
〔高圧配電用〕
MDG-A2形地絡方向継電器〈JIS C 4609準拠品:EVT対応〉 ……55
MVG-A2形地絡過電圧継電器〈JEC 2511準拠品:EVT対応〉……63
透明カバー
保護継電器関連機器とその他
MZT形零相変流器 …………………………………………69
MPD-3形零相電圧検出器 …………………………………71
MGX-1形電流トリップ補助箱 ……………………………72
RDTT14形試験用端子台 …………………………………73
MDX-A形模擬入力試験器 …………………………………76
EG-4形電流制限抵抗器 ……………………………………80
カバーのお取扱いについて …………………………………80
小形丸胴引出形(RD)ケース内部のサブユニット引出し・収納操作……81
端子配列 ………………………………………………………82
外形および盤穴明寸法 ………………………………………83
アダプタ ………………………………………………………87
保護継電器と遮断器の組合せ〈具体例〉……………………88
過電流継電器と遮断器・変流器の組合せ …………………89
保護機能の信頼性向上について ……………………………90
更新推奨時期 …………………………………………………90
保守・点検 ……………………………………………………90
三菱高圧受電用保護継電器の新旧形名変遷表 ……………91
安全上のご注意 ………………………………………………93
2
ディジタル化により、高度な機能と容易な保護 協調を実現した「MELPRO-Aシリーズ」。
過電流継電器[MOC-A1形]
地絡方向継電器[MDG-A1形]
4つの動作時間特性を搭載し、保護協調が容易。
地絡事故を高精度に検知、他フィーダの事故による不要動作を防止。
上位および下位機器との保護協調が求められる過電流継電器。
「MOC-A1形」は動作時間特性を4種搭載しています。
限時ダイヤルの細分化(0.25∼20)により、既設機械形OCRをはじめ従来のOCRのリニューアルがスムーズに行えます。
設備容量の増加に伴うもらい事故防止策として、地絡方向保護ニーズは急速に高まっています。
「MDG-A1形」は数々
の最新技術を採用。地絡事故検出に最適なリレーです。
Io,Vo常時計測機能
系統事故記録機能
搭載
配変送り出しOCRの条件に応じた、
最適な動作時間特性が選択可能。
■動作時間特性を4種搭載。上位OCRとの保護協調も容易。
限時要素は4種の動作時間特性を搭載。配電用変電所送り出し
OCRの協調条件や下位機器の条件に応じて、各種保護協調条
件に最適な特性を選ぶことができ、設計時間の短縮が図れます。
上位系統の動作時間特性
ケース1
■動作時間特性パターン
EI:超反限時 T=
s
︵
時
間
︶
VI:強反限時 T=
80
I2−1
13.5
¿−1
0.14
NI:反限時
T=
DT:定限時
T= 2 ×
I0.02−1
×
×
×
D
10
D
10
D
10
D
10
系統のIo,
Voを継電器自体が常時計測表示していますので、
系統正常時の残留Vo,
常時漏洩電流Ioを把握でき、最適整定
が可能。
地絡事故発生時の系統入力値を測定・保存します。表示選択ス
イッチを切替えることでIo,
Vo,
位相などの各値をLED表示。事故
原因の早期究明、速やかな運転正常化に貢献します。
■スイッチ切替えで、各種保存データを表示。
送り出しOCR
lo A
Vo %
(s)
計測表示
(s)
(s)
上位系統に応じて、
4つの動作時間特性パターンから
最適なパターンを選択できます。
T=動作時間
(s)
I =整定値に対する入力電流値の倍数
D=動作時間倍率
(ダイヤル)
NI
DT
MOC
VI
EI
¿(電流)
励磁突入電流による不要動作を
2段限時特性により防止。
「MOC-A1形」の瞬時要素は2段限時特性としているので、励磁
突入電流による不要動作防止が容易です。
3
地絡事故時のデータを
記憶する「系統事故記録機能」。
ケース2
配電用変電所
(s)
充実した計測表示機能により、
整定値の設定も容易。
lo A
Vo %
リレー動作値記録
位相 °
表示選択スイッチ
MOC
送り出し側
受電側
低圧側
あらゆる階層に同一機種で対応。
増設時や設置場所の変更も容易。
「MDG-A1形」の設置に際しては、受電回路及び分岐回路と
いった階層による制約を受けません。また使用条件スイッチの設
定で、すべての国内高圧系統に対応できる優れた汎用性を備え
ています。
■1台の零相電圧検出器ZVT(ZPD)に、最大105台まで接続可能。
標準装備Vo拡張端子により
リレー20台まで接続可能。
ZVT(ZPD)
(MPD形)
MDG-A1形
同
左
MDG-A1形
同
左
同
左
同
左
MDG-A1形
4
種類と用途
1.過電流継電器(MOC-A)
EI:超反限時 T=
VI:強反限時 T=
動
作
時
間
︵
s
︶
NI
DT
VI
EI
入力
(%)
0
80
I2−1
13.5
¿−1
0.14
NI:反限時
T=
DT:定限時
T= 2 ×
0.02
I −1
D
×
10
D
×
10
D
×
D
10
10
形 名
構 造
用 途
MOC-A
静止形
(ディジタル形)
JIS C 4602(1986)規格を満足した過電流要素2相分を1台に収納した静止
形過電流継電器で高圧受電点・分岐線の保護に適します。
構 造
用 途
(s)
(s)
(s)
(s)
T =動作時間(s)
I =整定値に対する入力電流値の倍数
D=動作時間倍率(ダイヤル)
2.地絡方向継電器(MDG-A1・A2)
形 名
MDG-A1
JIS C 4609規格を満足した静止形の継電器で保護対象区間の対地充電電流が
大きい場合の高圧受電の地絡方向保護に用いられます。
静止形
(ディジタル形) この継電器は専用のコンデンサー接地形MPD-□形零相電圧検出器及びMZT
形ZCTと組合せて使用されます。
MDG-A2
JIS C 4609に準拠した静止形の継電器で高圧配電の地絡方向保護に用いられ
静止形
ます。
(ディジタル形)
この継電器は市販のEVTと専用のMZT形ZCTと組合せて使用されます。
Vo
動作域
Io
0
動
作
時
間
︵
s
︶
0
入力(%)
3.地絡継電器(MGR-A)
動
作
時
間
︵
s
︶
0
形 名
構 造
用 途
MGR-A
静止形
(アナログ形)
JIS C 4601規格を満足した静止形の継電器で地絡保護に用いられます。
この継電器は専用のMZT形ZCTと組合せて使用されます。
なお、保護対象区間の対地充電電流が大きい場合には外部事故で不要応動し
ますので地絡方向継電器の採用が必要となります。
入力(%)
4.電圧継電器(MUV-A,MOV-A,MVG-A)
形 名
MUV-A
動
作
時
間
︵
s
︶
定限時
0
動
作
時
間
︵
s
︶
100
入力(%)
構 造
用 途
MOV-A
MVG-A
MUV-A
静止形
JEC 2511規格に準拠した静止形の継電器で不足電圧保護に用いられます。
(ディジタル形)
定限時
MOV-A
静止形
JEC 2511規格に準拠した静止形の継電器で過電圧保護に用いられます。
(ディジタル形)
MVG-A
JEC 2511規格に準拠した静止形の継電器で地絡過電圧保護に用いられます。
静止形
MVG-A1形継電器は専用のコンデンサ接地形MPD-□形零相電圧検出器と一
(ディジタル形)
方、MVG-A2形継電器は市販のEVTと組合せて使用されます。
100
入力(%)
保護継電器の役割
事故の種類と保護継電器
保護継電器とは、電力系統の各機器(電力線・電動機・変圧器など)に発生
する過負荷・短絡事故や地絡事故などの異常現象を、計器用変圧器や変流器
を介して検出し、この事故による影響が正常な機器へ波及するのを最小限に
防ぐために出力信号を出して、しゃ断器等の開閉器を速やかに働かせて、事
故区間を切り離す役目を持っている。
(1)過負荷・短絡事故と過電流継電器(OCR)
過電流継電器(OCR:Over Current Relay)は、過負荷・短絡事故を保護
するもので、過負荷事故については限時要素にて保護をおこない、短絡事故
については瞬時要素にて保護をおこなう。
a.過負荷保護
CB
正常に
運転してるかな?
こんどは、
ボクの番だ。大電流が
流れて他の機器が
損傷しないうちに早く、
しゃ断器(CB)を開か
(瞬時要素) なくっちゃ
b.短絡保護
CB
苦しそうだなあ
少しやすませて
あげよう…
(限時要素)
CB
CB
CT
CT
OCR
OCR
低インピーダンスによるショート
荷物が重すぎて
しんどいなぁー!
5
形名の見方
※ご注文の際は下記形名にてご指定願います。
1.MELPRO-Aシリ-ズ
形
MOC
過 電 流
A1
シリーズ
V
MDG
地絡方向
A2
シリーズ
VB
MGR
地 絡
MUV
不足電圧
MOV
過 電 圧
MVG
地絡過電圧
電圧引外し
T
A2タイプはMDGとMVGのみ
電流引外し
R
丸胴ケース(小形)
RD
丸胴引出ケース(小形)
F
表面取付形
FタイプはMGRのみ
TタイプはMOCとMGRのみ
2.零相変流器 MGR形地絡継電器及びMDG形地絡方向継電器と組合せて使用します。
MZT
形零相変流器
53
一次導体貫通穴径(φ53mm)
52D
鉄心分割形・一次導体貫通穴径(φ52mm)
68
一次導体貫通穴径(φ68mm)
77D
鉄心分割形・一次導体貫通穴径(φ77mm)
90
一次導体貫通穴径(φ90mm)
112D
鉄心分割形・一次導体貫通穴径(φ112mm)
110
一次導体貫通穴径(φ110mm)
160
一次導体貫通穴径(φ160mm)
250
一次導体貫通穴径(φ250mm)
3.零相電圧検出器 MDG形地絡方向継電器と組合せて使用します。
MPD
3
形零相電圧検出器
碍子形でMDG-A1V-R及びMVG-A1V-R形継電器と組合せて使用します。
4.補助箱
M
G
X 1形
MDGリレーを電流引外し形CBと組合せるための補助箱
5.RDTT14形試験用端子台 Aシリーズの引出形RDシリーズ継電器の単体試験時に用いると便利です。
6.MDX-A形模擬入力試験器 MZT形ZCT及びMPD-3形ZVT(ZPD)と組合せて使用される継電器の単体試験に用いると便利です。
安全上に関するご注意
●ご使用の前に取り扱い説明書をよくお読みの上
正しくお使いください。
(2)異常電圧と過電圧・不足電圧継電器(OVR・UVR)
(3)地絡事故と地絡継電器(GR・DGR)
異常電圧には発電機の故障による電圧の急上昇や、停電か短絡事故
による電圧低下の2通りがある。前者は過電圧継電器(OVR:
Over Voltage Relay)により保護し、後者は不足電圧継電器
(UVR:Under Voltage Relay)により保護する。
地絡事故とは、電気回路の絶縁が劣化又は破壊して、大地と接触することで短絡事故時
の電流よりは小さい。保護継電器としては、事故電流の大きさのみで検出する地絡継電
器(GR:Ground Relay)と、事故の方向を検出する地絡方向継電器(DGR:Directional
Ground Relay)とがある。一般的にはGRが多く使用されているが、最近は設備内の
ケーブル長が長くなる場合が多いため、他の回路の地絡事故による不要動作防止として
DGRが使用される。なお、高圧受電用GRは専用の零相変流器(ZCT)と、又DGRは
専用のZCTおよび専用の零相電圧検出器と組合わせて使用する。一方、構内高圧配電用
DGRは専用のZCTおよび市販のEVTと組合わせて使用する。
a.過電圧保護
b.不足電圧保護
UVR
あッ…!電圧が
下がって、モーター
君やトランス君が
困っている
OVR
電圧が上がりすぎて
カッカ、カッカ
しているゾ!
a.地絡継電器の保護
電源側
PT
CB
電源側
CB
電圧が
上がりすぎて高温
になり、熱くて
たまらないよ!!
回転数が下がって
馬力がでないよ!
b.地絡方向継電器の保護
DGRの保護区間
ZCT
地絡電流は
ボクが
見ているからね
PT
電源の大きさ
だけみれば
いいのさ!
CB
ZPD
零相電圧検出器
困ったナァ…
電圧が下がって、
エネルギーを送ること
ができないや!
GR
ZCT
この方向の
事故では、
働かなくていいや
ZCT君、ZPD君!
3人一緒に力を合わせようネ!
事故はどっちかな?
あッ、こっちだ!
6
JIS C 4602
適合品
MOC-A1シリーズ過電流継電器
〔
図1-1
〕
MOC-A1V-R
特長
1.ディジタルタイプの過電流継電器であり、高精度で安定
4.常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、
した特性を保ちます。
信頼性が更に向上しました。
2.過電流2要素を1台に収納しています。
5.多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。
3.保護協調のとり易い動作時間特性を内蔵しました。
6.事故の種別、事故相の区別が確実に検知できる動作表示
(
限時要素は超反限時、強反限時、反限時、定限時の4
種類を搭載
瞬時要素は2段限時
)
機能を持っています。
7.限時電流整定値に「LOCK」を設けましたので、瞬時要
素の試験が容易となります。
形式および定格仕様
形 名
MOC-A1V-R
MOC-A1V-RD
MOC-A1T-R
形 番
090PGA
509PGA
091PGA
電圧引外し
引 外 し 方 法
定格
電流
5A
50/60Hz切替え
LOCK*-3-3.5-4-4.5-5-6A
限時電流
*
ダイヤル
0.25 -0.5-1-1.5-2-2.5-3-3.5-4-5-6-7-8-9-10-20
LOCK*-10-15-20-25-30-35-40-50-60A
瞬時電流
50Hz(SW1-ON)-60Hz*(SW1-OFF)切替え
周波数
使用条件
動作時間
設定
特性
510PGA
電流引外し
周波数
整定
MOC-A1T-RD
*
超反限時特性(EI)
SW3-OFF,SW4-OFF
強反限時特性(VI)SW3-OFF,SW4-ON
反限時特性(NI)SW3-ON,SW4-OFF
(限時要素)
定限時特性(DT)SW3-ON,SW4-ON
自己監視
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動作表示
R相、T相、瞬時:動作時 黒色→橙色に変わります。(手動復帰式)
表示項目
表示
数値表示
表示範囲
電流計測*
2∼30A
時限経過
0∼10
限時整定
Lo,3∼6A
ダイヤル整定
瞬時整定
0.25∼20
Lo,10∼60A
周波数設定
限時特性設定
50∼60Hz
E¿,V¿,N¿,DT
CT2次電流入力値が1.1A以上にて表示します。
定常時:5.0VA、動作時:6.0VA
定 格 消 費 VA
ケ ー ス
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
質 量
約1.1Kg
約1.2Kg
約1.1Kg
約1.2Kg
整定の「LOCK」とは、その要素をロックして動作させないためのものです。
7
*印は工場出荷時設定です。
特性
性 能
項 目
標 準 使 用 状 態
不 動 作 特 性
動 作 値 特 性
復 帰 値 特 性
周囲温度:−20∼+50℃ただし、氷結しない状態(最高使用温度:+60℃)
相対湿度:30∼80% 標高:2000m以下
その他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃および水分にさらされない状態
瞬時要素を最小動作値整定とし整定値の80%電流を急激に印加したとき、動作しない。
各整定値±10%以内
限時要素
各整定値±15%以内
瞬時要素
各整定値の80%以上
限時要素(3A整定時)
)超反限時
ダイヤル
入力倍率(%)
10
特性例は図1-2∼4を参照
動作時間(s)
300
700
ダイヤル
10±17% 公称値
1.67±12%
(200)
(500)
(27±17%)
(3.3±12%)
6
入力倍率(%)
動作時間(s)
300
700
6±17% 特性管理値
1±12% (特性試験点)
(200)
(500)
参考値
(16±17%)
(2±12%)
参考値
*強反限時
ダイヤル
10
動 作 時 間 特 性
+反限時
ダイヤル
10
,定限時
ダイヤル
10
慣 性 特 性
温 度 特 性
周 波 数 特 性
歪 波 特 性
過 負 荷 耐 量
耐 振 動
耐 衝 撃
絶 縁 抵 抗
耐 電 圧
雷 イ ン パ ル ス
耐 電 圧
耐 ノ イ ズ
耐 電 波
入力倍率(%)
300
動作時間(s)
6.75±17% 公称値
2.25±12%
(13.5±17%)
参考値
(3.38±12%)
700
(200)
(500)
入力倍率(%)
6.30±17% 3.53±12%
(10.3±17%)
(500)
(4.28±12%)
入力倍率(%)
300
700
ダイヤル
公称値
4
参考値
動作時間(s)
2±17% 公称値
2±12%
(200)
(500)
2±17% 2±12%
ダイヤル
9
参考値
入力倍率(%)
300
700
(200)
(500)
6
動作時間(s)
300
700
(200)
動作時間(s)
4.05±17% 特性管理値
1.35±12% (8.1±17%)
(2.03±12%)
(特性試験点)
参考値
入力倍率(%)
動作時間(s)
300
700
(200)
(500)
2.52±17% 特性管理値
1.41±12% (特性試験点)
(4.01±17%)
参考値
(1.71±12%)
入力倍率(%)
300
700
動作時間(s)
1.8±17% 特性管理値
1.8±12% (特性試験点)
(200)
(500)
(1.8±17%)
(1.8±12%)
参考値
瞬時要素
整定値の200%入力印加時 50ms以下 特性例は図1-2-5を参照
ダイヤル10
不動作
限時要素
入力:整定値の1000%、通電時間:動作時間の90% 入力:整定値の180%
不動作
瞬時要素
22ms
動 作 値
周囲温度を−20℃、20℃、60℃の3点とした時の動作値変動は、20℃における動作値の±20%以内です。
動作時間
周囲温度を−20℃、20℃、60℃の3点とした時の動作時間(入力倍率300%にて)変動は、20℃における動作時間の±20%以内です。
定格周波数±5%の変動にて
動作値:定格周波数の時の値に対し±5%以内
最小動作値、最小動作時間整定にて基本波に対し、第5高調波を30%含有させた電流を通電させた時、動作整定値の80%の電流にて不動作。
限時要素
定格電流の40倍1s間2回(1min間隔)
振動数
(Hz)
前 後
複振幅mm(加速度m/s2)
左 右
上 下
10
16.7
5(9.8)
0.4(1.96)
2.5(4.9)
加振時間
(s)
30
600
限時要素整定値の80%の電流を通電し、左記振動を加えた時、誤動
作・誤表示はありません。
前後、左右、上下3方向に最大加速300m/s2の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
電気回路一括とケース(E端子)間:10MΩ
電気回路相互間 :10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
但し相対湿度80%以下
電気回路一括とケース(E端子間):AC2000V
電気回路相互間 :AC2000V
接点回路端子間(極間)T1−T2
a1−a2
:AC1000V
:AC1000V
商用周波数1min間
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加し、異常ありません。
・電気回路相互間:4.5kV
・継電器の電気回路一括∼大地(E)間:4.5kV
各整定値を最小とし、限時要素整定値の80%の電流を通電して、IEC波形(JIS C 4609波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
・変流器二次回路用端子一括対地間
・変流器二次回路用端子極間
各整定値を最小とし、限時要素整定値の80%の電流を通電して、150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照射し、誤
動作しません。
引外し方式
電圧引外し形
閉路容量
接 点 容 量
ダイヤル
しゃ断器
引外し用
開路容量
電流引外し形
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
開路容量
(L/R=0s)
AC110V:5A(力率0.5)
AC110V、60A
ただし、2Ω(力率0.5)のインピーダンスを接点に並列に接
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
続して試験した場合。
定格通電電流:0.5A
警 報 用
開 閉 容 量:500VA(cosφ=0.4)、60W(L/R=0.007s)
最 大 電 圧:AC380V、DC125V
注)主な性能についてのみ記述していますので詳細はJIS C 4602-1986を参照下さい。
8
限時要素
強反限時特性
超反限時特性
1000
1000
100
100
10
10
動
作
時
間
t
(s)
動
作
時
間
t
(s)
ダイヤル
D=
20
1
1
10
ダイヤル
D=
∼
20
5
4
3.5
3
2.5
2
10
∼
0.1
5
1.5
0.1
∼
0.25 0.5 1 1.5 2
2.5
0.25
0.5
0.01
0.01
1
2
5
10
20
EI:超反限時特性
T=
図1-2-1
80
¿2−1
×
D
10
1
2
5
10
20
電流(整定値に対する倍数)¿
電流(整定値に対する倍数)¿
9
1
(s)
VI:強反限時特性
T=
13.5
¿−1
図1-2-2
×
D
10
(s)
限時要素
定限時特性
反限時特性
1000
1000
100
100
10
10
ダイヤル
D=
動
作
時
間
t
(s)
20
10
9
8
7
6
5
4
3.5
3
2.5
1
ダイヤル
D=
動
作
時
間
t
(s)
20
10
∼
6
1
5
4
3.5
3
2.5
2
2
1.5
1.5
1
0.5
0.1
1
0.1
0.5
0.25
0.25
0.01
0.01
1
2
5
10
T=
0.14
¿ −1
0.02
図1-2-3
×
D
10
1
2
5
10
20
電流(整定値に対する倍数)¿
電流(整定値に対する倍数)¿
NI:反限時特性
20
(s)
DT:定限時特性
T= 2 ×
D
10
(s)
図1-2-4
10
瞬時要素
100
80
瞬時要素
動
作
60
時
間
t
40
(ms)
20
100
200
300
400
電流(%)
図1-2-5
構造
数値表示用LED
RUN表示LED(緑色)
表示選択用切替スイッチを下記
にすることにより
¸ 電流計測…リレー入力電流
値が2 . 0 ∼ 3 0 A 迄表示でき
ます。
¹ 時限経過…
:限時要素の始動
値入力で 0 表示
します。
∼ :限時動作に至る
経過(割合)を
表示します。
º 整定値表示…各整定値を表
示します。
制御電源・電子回路・プログラムデ
ータ等を常時監視しており、正常時
には点灯します。
表示選択用切替スイッチ
bツマミの切り溝方向の値のポジシ
ョンが表示選択項目となります。
bスイッチの操作は、手動で行えま
す。又、小形のマイナス(−)ド
ライバーでも行えます。
周波数・限時特性整定スイッチ
使用する周波数及び限時特性に合せ、
SWのON/OFFで整定します。
ON
OFF
OFF
周波数
50Hz
ON
bツマミの切り溝方向の値が整
定値となります。
bスイッチの操作は、手動で行
えます。又、小形のマイナス
(−)ドライバーでも行えま
す。
b中間位置には整定しないでく
ださい。
(不定となります。
)
60Hz
OFF (ON状態)(OFF状態)
レバーを押し上げることにより動作
表示器を復帰させることができます。
押し上げた状態ではリレーの機能が
ロックされます。
(復帰レバーを完全
に押し上げた状態で、RUNランプが
消灯しリレー機能ロックとなります)
SW1
(●整定位置を示します。)
動作表示器の表示復帰レバー
(本体内蔵)
動作表示器
R 相・ T 相・瞬時の表示ができますので事故様相が判別できます。
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になっています
ので、手などで直接触らないでください。
図1-3
11
ON
限時電流・ダイヤル・
瞬時電流整定用スイッチ
MOC-A1シリーズ構造(正面)
限時特性
SW3
SW4
超反限時
OFF
OFF
強反限時
OFF
ON
反限時
ON
OFF
定限時
ON
ON
SWの整定時には、先の鋭いものは、
使用しないでください。(SWのレ
バーが破損する恐れがあります。)
動作説明
1.リレー機能
2.RUN表示(常時自己監視機能)
ACT2次電流入力から制御電圧を導出する定電圧回路を内
制御電圧確立、電子回路とプログラムデータを常時監視し、
蔵していますので、特別な制御電源を必要としません。
正常時には、緑色LED(RUN)が点灯します。また異常時
B電流入力は、リレー内蔵の補助CTにより電子回路レベル
には消灯し、数値表示LEDにエラー E r
r を表示しま
の信号に変換され、A/Dコンバータ内蔵のマイクロコン
す。CT2次電流入力から制御電圧を導出しておりますので、
ピューターにデータとして入力されます。
電流入力が2相入力時0.5A前後、単相入力時0.7A前後を下回
Cマイクロコンピューターは、電流信号データと各整定値
る時は消灯しております。この電流域付近ですと、電流値
データにより、プログラムに従って動作判定演算を行い
の変動等により、LED(RUN)は点灯/消灯を繰り返す場合
ます。
がありますが、異常ではありません。
●限時要素・瞬時要素の動作レベル判定
3.数値表示機能
●限時特性(限時要素)
・EI:超反限時特性プログラムT=
80
I2−1
×
13.5
D
(S)
10
D
・VI:強反限時特性プログラムT=
× (S)
I−1
10
・NI:反限時特性プログラムT=
0.14
I0.02−1
・DT:定限時特性プログラムT=2×
×
D
(S)
10
D
(S)
10
Dレベル判定演算は、各入力相(R相およびT相)毎に行っ
表示選択用切替スイッチにより、数値表示用LEDに、下記
に示す値を表示します。
)電流計測
通常運用時に整定。
各相の電流信号データにより、電流計測演算を行い、大
きい方の相のリレー入力電流値を表示します。電流計測
の表示範囲は、2.0Aから30Aです。(入力電流が2.0A以下
の時は消灯し、30A以上の時は を表示したままとな
ります。)
*時限経過
ており、各種事故(過負荷、2相短絡、3相短絡)に対応
試験時に整定。
した動作表示をします。下表に事故現象とリレー動作表
限時要素の反限時タイマーの始動・動作経過を →
示の関係を示します。表示器を復帰させる場合は、表示
で表示します。
器の下側に取付けてある復帰レバーを上に押し上げてく
始動表示:電流入力が限時電流整定値を超えた時、
ださい。
表示します。
(●:リレー動作表示を示す)
種 別
過負荷
短 絡
事故現象
相区別
R-S
S-T
T-R
R-S-T
R-S
S-T
T-R
R-S-T
を
動作表示器の表示
瞬時
T相
R相
○
○
●
○
●
○
○
●
●
○
●
●
●
○
●
●
●
○
●
●
●
●
●
●
時限経過:反限時タイマーのカウント経過に従って、
→
を順次表示し、
表示で、出力リ
レーと動作表示器が動作します。
+整定値表示
リレーの整定状態を表示する機能で、限時電流(A)、ダ
イヤル、瞬時電流(A)、周波数と限時特性の各整定値を
表示します。
(RUN表示が点灯している場合に、表示可能(入力1.1A
以上)です。)
E動作出力接点(引外し用及び警報用)は、リレー動作後、
入力電流が消失しますと、約60∼120ms間保持の後、自
動復帰します。
,常時自己監視エラー表示
常時自己監視機能で異常を検出した場合、エラー
E r
r を表示します。
12
内部接続図
C1R
限時要素
¿R
瞬時要素
R相動作表示
瞬時動作表示
C2R
T相動作表示
MOC-A1V-R
RUN表示
限時要素
C1T
X0
¿T
瞬時要素
警報用
トリップ用
X0
a1
警報用
a2
C2T
X0
T1
トリップ用
電源回路
T2
常時監視
E
電源回路監視
C1R
¿R
X1
トリップ用
C2T2R
限時要素
R相動作表示
瞬時要素
瞬時動作表示
T相動作表示
T1R
C1T
MOC-A1T-R
¿T
X1
トリップ用
C2T2T
RUN表示
限時要素
X0 警報用
X0
a1
瞬時要素
警報用
X1 トリップ用
a2
T1T
電源回路
常時監視
E
電源回路監視
※:ユニット引出し時CT短絡片
限時要素
C1R
¿R
※
R相動作表示
瞬時要素
瞬時動作表示
C2R
T相動作表示
MOC-A1V-RD
¿T
RUN表示
限時要素
C1T
X0
※
瞬時要素
警報用
トリップ用
X0
a1
警報用
a2
C2T
X0
T1
トリップ用
電源回路
T2
常時監視
E
電源回路監視
※:ユニット引出し時CT短絡片
C1R
¿R
X1
※ トリップ用
C2T2R
限時要素
瞬時要素
C1T
MOC-A1T-RD
C2T2T
瞬時動作表示
T相動作表示
T1R
¿T
R相動作表示
X1
※ トリップ用
限時要素
RUN表示
X0 警報用
X0
a1
瞬時要素
警報用
X1 トリップ用
a2
T1T
電源回路
常時監視
電源回路監視
図1-4
13
内部接続図
E
外部接続図例
詳細端子配列は端子配列の項を参照ください。端子記号は同一です。
a.CT2次電流引き外し方式(MOC-A1T)
R
S
T
TC1
変流器二次電流に
よる引外しコイル
TC2
〔事故時の遮断器引外し経路〕
CB
C1R
健全時 から
C2
T2R
を介
して流れるCT2次電流は事故時
警報回路へ
C1R から T1R を介して引外
CT
E
C1R C1T T1R
a1
C2
T2R
a2
C2
T2T
T1T
しコイルに流すことで遮断器を
AS
引外します。
(ED)
なお、T相の場合は上記端子番
A
∼
号の添字RがTとなります。
負荷
(ED)
b.電圧引き外し方式(MOC-A1V)
R
S
T
電圧引外しコイル
制御電源
〔事故時の引外し経路〕
52aパレットスイッチ
CB
事故時に閉路するトリップ用接
警報回路へ
点の端子 T1 から T2 を介して
制御電源から引外しコイルに電
CT
E
C1R C1T
T1
a1
C2R C2T
T2
a2
流を流して遮断器を引外します。
AS
(ED)
A
∼
負荷
(ED)
c.無電圧引き外し方式(MOC-A1V)
R
S
外部抵抗
(100Ω、40W以上)
T
パレット
スイッチ
52a
無電圧引外しコイル
CB
制御電源
AC110V
〔事故時の引外し経路〕
事故時に閉路するトリップ用接
点の端子 T1 - T2 間を閉路す
警報回路へ
CT
E
C1R C1T
T1
a1
C2R C2T
T2
a2
ることにより引外しコイルを消
AS
磁して遮断器を引外します。
(ED)
A
∼
負荷
(ED)
● を配線してください。
●CT二次側、ケースアース(E端子)は必ずD種接地してください。
●各相CTの2次出力極性とリレー端子の接続は図のように接続ください。
(取扱い上のお願い1.Bによる。
)
図1-5
外部接続図
14
取扱い上のお願い
1.盤取付時
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
B各相CTの2次出力極性を合せて、リレー入力端子へ接続
してください。(図1-6参照)極性が合っていないと、事故
時にリレー不動作となる場合があります。
C既納品をMOC-A形に更新される場合は、機種によりアダ
プタが必要となります。詳細はアダプタの項を参照くだ
さい。
DRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。詳細
はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照ください。
2.運用時
A使用条件設定について、工場出荷時は全てOFF側として
いますので、運用に際しては使用する条件に合った設定
にしてください。
BMOC-A1T-R形
電流引外方式の過電流継電器に於いては内蔵のb接点で電
流を開放して遮断器の引外しコイルに電流を流しますの
で電流の大きさによっては接点に損傷が生じます。
このため、運用に際してはb接点間(T1R∼C2T2R間及び
T1T∼C2T2T間)に導通があることをテスターで確認し
てください。この時、遮断器の引外しコイルの接続は外
して確認してください。
C稼働中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避
けてください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰
レバーを押し上げて動作ロック状態として行ってくださ
い。
(但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
D各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大
形のマイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチ
のツマミの溝を損傷させる原因になります。
E整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリー
スイッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよ
う、スムーズに回転させて整定してください。
F表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありませ
んが、通常「電流計測(A)」に設定しておきますと、入
力電流値の計測ができますので便利です。
GRUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、
日常点検等で確認ください。消灯している時は、入力電
流値を確認し、1A以上でも消灯していれば、継電器の故
障と考えられますので、最寄りの当社代理店および支社
へご連絡ください。
S
R
T
S
R
T
k
k
k
L
E
L
C1R C1T
T1R
a1
C2
T2T
T1T
a2
C2
T2R
k
L
C1R C1T
T1R
a1
C2
T2T
T1T
a2
C2
T2R
E
L
(ED)
(ED)
(ED)
(ED)
b)正しい接続例
a)誤った接続例
図は電流引外しタイプのリレーの場合を示します。電圧引外しタイプの場合は、図
中T1R、T1TがT1、T2、またC2T2R、C2T2TがC2R、C2Tとなります。
図1-6
接続例
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
2.耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
a. 電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周
a.製品入荷後、開梱した時
b.設備を運開(受電開始)する時
波数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
形 名
c.定期点検時(通常は1年に1回)
MOC-A1V
1.試験に際して
AMOC-A形過電流継電器は過電流要素2相分を収納したデ
MOC-A1T
ィジタル形継電器でありますが基本的には、従来の単体
製品の試験と同一であります。
B電流入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
T1
a1
C2R C2T
T2
a2
E
C1R C1T T1R
a1
C2 C2R
T2R T2T T1T
a2
E
b. 電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
し問題のないことを確認ください。
形 名
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
D試験時には、表示選択スイッチのポジションを「時限経
過」に合せてください。その他の整定用スイッチの整定
電圧印加端子
C1R C1T
MOC-A1V
電圧印加端子
C1R
C2R
C1T
C2T
C1R
C1T
T1
a1
C2R
C2T
T2
a2
は、動作特性管理点の試験条件に合せてください。
E個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時または
運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良
否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータ
を後々の基準としてください。
15
MOC-A1T
T1
a1
T2
a2
C2
T2T
C1R
C2
T2R
T1R
C1R
C1T
T1R
a1
C2
T2R
C2
T2T
T1T
a2
C1T
T1T
D限時要素の動作時間試験時に試験電流を調整する際、動
3.動作特性試験
A試験電流(単相)を徐々に上げていきますと、1A前後で
作表示器の復帰レバーを上に押し上げますと本継電器は
RUN表示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路
動作ロック状態となりますので、動作ロックしておいて
が正常に動作し始めたことを示します。
電流調整しますと正確な試験ができます。また、復帰操
B限時要素の動作値試験の場合は、表示選択用切替スイッ
作を用いずに行なう場合、瞬時要素が動作することがあ
チを「時限経過」のポジションにして試験電流を徐々に
ります。この時には瞬時要素の電流タップをロックにし
上げていき、数値表示用LEDが を点滅表示するとこ
ますと正確な電流調整ができます。
ろで始動値を確認してください。更に電流を上げて出力
Eなお、各試験において、10A以上の電流調整をする場合
リレーが動作するところを動作値として確認してくださ
には、通電時間を3∼4s程度で行い、通電間隔は10s以上
い。
とるようにしてください。
C瞬時要素の動作値試験の場合、電流が大きいため、調整
4.動作特性管理点
中に限時要素が動作することがあります。限時要素の整
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行って
定を「Lock」にしますと正確な試験が可能です。
ください。
試験条件(4種の限時特性のいずれでも同じです)
試験項目
動 作 値
動 作 値
動作時間
限 時
−
各 整 定
最小整定
整定値の±10%
瞬 時
−
各 整 定
−
整定値の±15%
動作時間
公称値の±17%
特性試験点
公称値の±12%
整定値の300%
限 時
動作時間
不 動 作
判定基準
入力
最小整定
整定値の700%
瞬 時
整定値の200%
最小整定
−
50ms以下
瞬 時
動作電流値の80%
最小整定
−
不動作
5.動作試験回路例
下記に市販の過電流継電器試験装置および実負荷試験の回路例を示します。市販の試験装置については、各試験器メーカー
の説明書により実施願います。
a.MOC-A1V-R ( 下図はMOC-A1V-Rの場合を示します。MOC-A1V-RDも含めまし )
た。詳細配列は端子配列の頁を参照ください。
OCRコード
E
C1R C1T
T1
a1
C2R C2T
T2
a2
b.MOC-A1T-R ( 下図はMOC-A1T-Rの場合を示します。MOC-A1T-RDも含めまし )
た。詳細配列は端子配列の頁を参照ください。
OCRコード
E
(ED)
C1R C1T T1R
a1
C2
T2T
a2
C2
T2R
T1T
(ED)
アースサイドコード
アースサイドコード
トリップコード
トリップコード
OCR
電源
AC100/110V
TRIP
A
OCR
電源
AC100/110V
TRIP
A
カウンタストップの設定は
“常時開路式接点”とする。
カウンタストップの設定は
“電流引き外し方式接点”
とする。
注.本図はR相要素を試験する場合を示しておりT相の場合は
注.本図はR相要素を試験する場合を示しておりT相の場合は
C1R C2R
C1T C2T に接続を変更ください。
C2
C2
C1R T2R
T1R
C1T T2T
T1T に接続を変更ください。
市販過電流試験装置による試験
SW
SW
A
∼
A
∼
MOC-A1V-R
AC220V
MOC-A1T-R
AC220V
C1R
C2R
T1
T2
カウンタ
ストップ信号
C1R
ミリセコンド
C2
T2R
リレー動作でT1-T2間が開→閉でミリセコンド・カウンタ停止
T1R
C2
T2T
T1T
カウンタ
ストップ信号
ミリセコンド
リレー動作でC2T2R-T1R間が開→閉でミリセコンド・カウンタ停止
C1R
C1T T1R
T1T 、
尚、T相入力の場合は、対応端子は 、 実負荷試験
図1-7
C2
C2
C2
C2
、 T1T
T1R となります。
T2R
T2T
T2T
T2R 、 試験回路例
16
JIS C 4609
適合品
MDG-A1シリーズ地絡方向継電器
〔
図2-1
〕
MDG-A1V-R
特長
1.ディジタルタイプのZVT(ZPD)対応の地絡方向継電器
であり、高精度で安定した 特性を保ちます。
2.高感度検出、高範囲な整定が可能です。
3.常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、
信頼性が向上しました。
正常時には、RUN表示LEDが点灯します。
4.多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。
入力電圧値・入力電流値・位相の計測表示、各整定値表
示が可能です。
常時状態でのVo、Io、位相が確認できます。
5.系統事故発生時の入力値(零相電圧・零相電流)及び位
・フィルター回路強化により、歪波入力に対し高調波の
影響を受けず基本波分にて正常に動作します。
・耐電波障害・ノイズ・サージはJIS規格を満足しており
ます。
・耐振性・耐衝撃性能が向上しました。
8.テストボタンにより、強制動作が可能です。
9.制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電
源は不要です。
10.Vo拡張端子から最大20台迄、他の継電器ヘVo供給可能で
す。
相のデータを2回分記録できますので、事故分析に役立ち
注意 MPD-2形ZVTは、1台につき最大10台、MPD-3形ZVT
します。
は1台につき最大5台まで接続可能です。
6.システム設計業務の容易化を図りました。
使用条件設定SW切替えにより、各仕様に対応可能です。
(50Hz/60Hz切替え、
組合せZVT(ZPD)との対応切替え、
位相特性45°/10°の切替え、出力接点復帰方式:自動復帰/
自己保持の切替え)
17
7.耐環境性能が向上しました。
但し、上記6台以上は絶対に接続しないでください。6台以
上接続しますと正常動作しません。
6台以上接続する場合は、MDG-A1V形リレーのVo拡張端子
(M、N)より接続してください。
形式および定格仕様
形名
定格
形番
入力電流
入力電圧
周波数
制御電圧
Io動作値
MDG-A1V-R
MDG-A1V-RD
092PGA
511PGA
0.2A(MZT形ZCT1次)
7V(MPD-2形又はMPD-3形ZVT(ZPD)2次電圧)
50/60Hz切替え
AC100/110V(90∼120V)
0.1*-0.2-0.4-0.6-0.8-1.0A (MZT形ZCT1次側換算値)
*
Vo動作値
整定
動作時間
使用条件
設定
自己監視
動作表示
完全地絡時に発生する零相電圧VoのLOCK -2.5-5-7.5-10%
(6.6KV完全地絡100%Vo一次電圧=3810V時、MPD-2形又はMPD-3形ZVT(ZPD)二次出力電圧=7V)
瞬時*-0.2-0.3-0.4-0.5-0.6-0.7-0.8-0.9-1.0s
*
周波数:50Hz(SW1-ON)/60Hz(SW1-OFF) 切替え
*
最大感度角:進み10°
(SW2-ON)/進み45°
(SW2-OFF) 切替え
*
組合せZVT(ZPD):MPD-1、2(SW3-ON)/MPD-3(SW3-OFF)
切替え
*
出力接点:自己保持(SW4-ON)/自動復帰(SW4-OFF)
切替え
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動作時 黒色→橙色に変わります。
(手動復帰式)
表示項目
Vo計測*
Io計測
表示
数値表示
位相計測
Vo、Io始動
Vo整定
Io整定
動作時間整定
使用条件設定
事故記録Vo(最新)
事故記録Io(最新)
事故記録位相(最新)
事故記録Vo(前回)
事故記録Io(前回)
事故記録位相(前回)
事故記録リセット
表示範囲
1.0∼12.0% 0.1% step
0.05∼0.10A(0.01A step)
0.10∼1.50A(0.1A step)
0∼359°1°step
U-Iで点灯表示
Lo,2.5∼10.0%
0.1∼1.0A
In.(瞬時)
、0.2∼1.0s
設定値表示→表示消灯
1.0∼100%
0.05∼1.5A
0∼359°
1.0∼100%
0.05∼1.5A
0∼359°
5s以上ポジション保持にて記録リセット
Vo=零相電圧、Io=零相電流、T=動作時間
リレー接続台数
テストボタン
MPD形ZVT(ZPD)に接続されている本リレーのVo拡張端子(M、N端子)から、
最大20台接続可能。(MDG-Aの合計台数)
制御電源印加状態にて、強制動作が可能(動作時間の間、ボタンを押すこと)
定格消費VA
(制御回路)
ケース
質量
定常時:4.0VA、動作時:7.0VA
小形丸胴ケース(図16-1)
約1.0kg
小形丸胴引出ケース(図16-2)
約1.1kg
注)MDG-A1V形継電器の使用に際してはMZT形零相変流器とMPD形零相電圧検出器を組合わせて使用する必要があります。
これらの形式以外のものでは組合せ使用することはできません。
注)MDG-A1V形継電器は電圧トリップ方式ですが、MGX-1形電流トリップ補助箱を使用することで電流トリップ方式にも適用できます。(MGX-1形の項参照)
注)整定の「LOCK」とは、地絡方向要素をロックして動作させないためのものです(零相電圧Vo設定のみをロックして、地絡継電器として使用する機能ではあ
りません)
。
注)*印は工場出荷時設定です。
18
特性(MDG-A1V+MZT+MPD組合せ)
項 目
標 準 使 用 状 態
Io
動
作
特
性 能
周囲温度:−20∼+50℃ 但し、氷結しない状態
相対湿度:30∼80%
標 高:2000m以下
その他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
動作時間T=0.2s、零相電圧Vo=2.5%整定とし、Vo入力を3相一括で整定値の150%電圧(MPD一次にて143V)を印加し、
最大感度角にて
各整定値電流±10%以内
値
性
Vo
動作時間T=0.2s、零相電流Io=0.1A整定とし、Io入力を整定値の150%電流(0.15A)を印加し、最大感度角にて
各整定値電圧±25%以内
10
7.5
5
Vo整定(%)
2.5
三相一括電圧(V)
381
286
190.5
95.3
T端子電圧(V)
(MPD-3のみ)
復
帰
値
特
性
(自動復帰設定時)
9.53
19.05
28.6
38.1
Io、Vo値共、動作値の90%以上
動作時間T=0.2s、零相電流Io=0.1A、零相電圧Vo=2.5%整定とし、入力:Vo=整定値の150%(143V)、Io=整定値の
1000%(1A)
、各最大感度角設定にて
Io動作域(Vo基準)
動作位相整定
最大感度角45°
最大感度角10°
+5°
遅 れ
45°
±20°
80°
−30°
+30°
進 み
135°
±20°
100°
−10°
最大感度角45°
(非接地系用)
位
相
特
性
進み
0°
最大感度角10°
(PC接地系用)
遅れ
25°
Vo
0°
進み
遅れ
Vo
50°
65°
動作域
90°
0.2
115°
0.4 0.6 0.8 1.0A
動作域
90°
90°
0.2
不動作域
85°
90°
0.4 0.6 0.8 1.0A
不動作域
130°
155°
180°
180°
全整定値、最大感度角にてVo=整定値×150%、Io=整定値の130%、400%を同時に急印
動 作 時 間 特 性
復 帰 時 間 特 性
慣
性
特
性
試験電流
時間整定T
瞬時
0.2s
0.3s以上
Vo=整定値×150% →0
Io=整定値×130%、400%→0
}
整定値に対する割合
130%
400%
50∼100ms※
50∼100ms※
0.1∼0.3s
0.1∼0.2s
±20%
±10%
※MPD-2使用モードの時
には50∼110msとなり
ます。
同時急変にて250ms±50ms
動作時間T=0.2s、零相電圧Vo=2.5%、零相電流Io=0.1A整定
入力:Vo=三相一括で整定値の150%(143V)
、Io=整定値の400%、最大感度角にて同時急印
0.05s間通電にて不動作
19
大電流地絡特性
動作時間T=0.2s、零相電圧Vo=2.5%、零相電流Io=1.0A整定とし、ZVT(ZPD)の一次側に三相一括で、3810Vの電圧を印
加し、ZCTの一次側の任意の1線に、この電圧に対し、進み90°の位相で30Aの電流を流して、動作します。また、上記同一
条件で、電流の位相を電圧に対して遅れ90°位相とした時、動作しません。
制御電圧変動特性
AC90V∼120Vにて定格制御電圧における値に対して
動作電流:±10% 動作電圧:±10%
動作時間:±10% 動作位相:±15°
温
20℃±40℃にて、20℃における値に対して
動作電流:±20% 動作電圧:±20%
動作時間:±10% 動作位相:±15°
度
特
性
項 目
耐 振 動
性 能
振動数
(Hz)
10
16.7
2
複振幅mm(加速度m/s )
前 後
左 右
上 下
5(9.8)
2.5(4.9)
0.4(1.96)
加振時間
(s)
30
600
最小動作値、最小動作時間整定にて、無通電状態
で左記振動を加えた時、誤動作、誤表示はありま
せん。
2
耐 衝 撃
前後、左右、上下3方向に最大加速度300m/s の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
絶
電気回路一括とケース(E端子)間 :10MΩ 電気回路相互間(入力回路相互間を除く):10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
但し、相対湿度80%以下
縁
抵
抗
耐 電 圧
雷 イ ン パ ル ス
耐 電 圧
耐
ノ
イ
ズ
耐 電 波
接
点
容
量
}
電気回路一括とケース(E端子間)
:AC2000V
電気回路相互間(入力回路相互間を除く):AC2000V
接点回路端子間(極間)a11-a12
:AC1000V
a21-a22
:AC1000V
}
商用周波数1min間
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に印加し、異常ありません。
・ZVT(ZPD)
、ZCT一次端子∼大地(E)間 : 60kV
・継電器の電気回路一括∼大地(E)間 :4.5kV
・ZVT(ZPD)
、ZCT二次側端子一括∼制御回路一括間 :4.5kV
・接点端子及びその他の端子∼制御電源端子間 : 3kV
・制御電源端子間 : 3kV
各整定値を最小とし、入力零にて、IEC波形(JIS C 4609波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
・ZVT(ZPD)
、ZCT二次端子∼大地(E)間
・制御電源端子∼大地(E)間
・制御電源端子間
・接点端子及びその他の端子∼大地(E)間
各整定値を最小とし、入力零にて150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照射
し、誤動作しません。
閉路容量
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
(L/R=0s)
AC110V:5A(力率0.5)
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
開路容量
注)主な性能についてのみ記述していますので詳細はJIS C 4609-1990を参照ください。
MDG-A1形継電器の使用に際してはMZT形ZCTとMPD形ZVT(ZPD)を組合せて使用する必要があります。これら以外の形式のものは、組合せ使用できませ
ん。
内部接続図
※:ユニット引出し時CT短絡片
M
Y1
Vo in
Vo out
Voレベル判定
N
Y2
方向判定
Vo in
N
Y2
方向判定
Ioレベル判定
X0 出力接点
動作表示
Z1
RUN表示
Z2
Vo out
Voレベル判定
動作表示
Z1
lo in
M
Y1
X0
lo in
a11
※
RUN表示
Ioレベル判定
X0 出力接点
Z2
X0
出力接点
a12
P1
制御電源
X1 出力接点
電源回路
P2
常時監視
X1
a21
出力接点
a22
a11
出力接点
a12
P1
制御電源
X1 出力接点
電源回路
P2
常時監視
E
電源回路監視
X1
a21
出力接点
a22
E
電源回路監視
a)MDG-A1V-R
b)MDG-A1V-RD
図2-2
内部接続図
20
構造
数値表示用LED
表示選択用切替スイッチを下記にすることにより
bVo計測…残留Vo入力を1.0∼12.0%まで表示
(リアルタイム値及び事故記録値)
bIo計測…残留Io、試験入力を0.05∼1.50Aまで表示
(ZCT1次側電流)(リアルタイム値及び事故記録値)
b位相計測…Vo、Ioの位相(Vo基準)を0∼359°まで表示
RUN表示LED(緑色)
(リアルタイム値及び事故記録値)
制御電源・電子回路・プログラムデータ等を常時監視して
bVo、Io動作表示…各始動入力V、lが点灯
b整定値表示…各整定値を表示
b使用条件整定表示…使用条件の設定を2s間隔で順次表示
表示
50
ON
設定
OFF
50Hz
60Hz
表示
60
10
2
おり、正常時には点燈します。
HO.
進み10°MPD-1,2 自己保持
進み45° MPD3 自動復帰
45
3
テストスイッチ
FU.
定格電圧印加時に、動作時間の間ボタンを押すことにより
強制動作ができます。但し、零相電圧Vo整定が“LOCK”
の場合には強制動作ができません。
表示選択用切替スイッチ
bツマミの切り溝方向の値のポジションが表示選択項目と
なります。
bスイッチの操作は、手動で行えます。又、小形のマイナ
ス(−)ドライバーでも行えます。
零相電圧・零相電流・動作時間整定用スイッチ
bツマミの切り溝方向の値が整定値となります。
bスイッチの操作は、手動で行えます。又、小形のマイナ
ス(−)ドライバーでも行えます。
b中間位置には整定しないでください。(不定となります。)
使用条件設定スイッチ
b周波数
b最高感度角(動作位相)
b組合せZVT(ZPD)
b出力接点復帰方式
使用条件に合せSWのON/OFFで設定できます。
例1 50Hz、進み45°(非接地系)
MPD-3と組合せ自己保持の場合
~
ON 1 2 3 4
OFF
例2 60Hz、進み10°(リアクトル接地系)
MPD-2と組合せ自動復帰の場合
~
ON 1 2 3 4
動作表示器の表示復帰レバー
(本体内蔵)
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
押し上げた状態ではリレーの機能がロックされます。(復帰レバーを完
全に押し上げた状態で、RUNランプが消灯しリレー機能ロックとなりま
す。また、出力接点が自己保持状態で復帰レバーを押し上げますと出力
接点は復帰します。)
OFF
(●設定位置を示します。)
SWの整定時には、先の鋭いものは使用しないでください。
(スイッチのレバーが破損する恐れがあります。)
動作表示器
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になっ
ていますので、手などで直接触らないでください。
図2-3
21
MDG-A1シリーズ構造(正面)
動作説明
1. リレー機能
の時は消灯し、12.0%以上の時は A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導入する定電圧回路
ここで100%は6.6kV系で1相完全地絡時が3810V、MPD形
を内蔵していますので、特別な制御電源を必要としません。
B使用条件設定スイッチにより各使用条件(周波数・リレー動作
最大感度角・組合せZVT(ZPD)・出力接点)を設定してく
を表示します。
)
ZVT(ZPD)2次出力電圧では7Vです。
本機能により健全時の残留Voの計測が可能となりますのでVo
整定の際に活用頂けます。
BIo計測 O
ださい。
C零相電圧入力は、リレーと組合せるMPD-2形又はMPD-3形零
零相電流信号データにより、零相電流計測演算を行い、リレー
相電圧検出器の2次出力より供給されます。そして、この零相
入力零相電流値を表示します。
電圧信号は、A/Dコンバータによりディジタル信号に変換さ
零相電流計測の表示範囲は、0.05Aから1.5Aです。(0.05A未満
れ、マイクロコンピュータにデータとして入力されます。尚、
零相電圧入力は、上記以外にVo拡張用信号として、フィルタ
の時は消灯し、1.5A以上の時は を表示します。
)
C位相計測(°)
ー回路通過後、小形変成器を介してVo拡張用出力端子(M、N)
零相電圧、零相電流信号データにより、位相計測演算を行い、
へ導出されます。
零相電圧に対する零相電流位相を表示します。
D零相電流入力は、リレーと組合せるMZT形零相変流器の2次
出力より供給されます。そして、この零相電流信号は、A/D
コンバータによりディジタル信号に変換され、マイクロコンピ
ュータにデータとして入力されます。
Eまた、零相電圧、零相電流の位相関係から、
方向判定を行います。
Fマイクロコンピュータは、各信号のディジタルデータと整定値
データによりレベル判定演算を行い、零相電圧信号と零相電流
信号が共に整定値を超え、更に動作位相となった場合にタイマ
ーが始動し、動作時間整定値以上継続して信号があれば出力リ
レーと動作表示器が動作します。
G出力接点は、リレー動作後、入力零相電流又は、零相電圧が動
位相計測の表示範囲は、遅れ表示にて0゜から359°です。
DVo、Io始動
零相電圧、零相電流入力が各整定値以上となった時
U. “ I. を表示します。
表示スイッチを「Vo、Io始動」に設定した時は
“
と表
示し、
各入力が整定値以上となった時 U. “ I. を表示します。
(Vo検出時: U. “
、Io検出時:
“ I. )
本機能は、受入試験及び、定期点検での最小動作値試験時に使
用できます。
尚、テストボタンを押した場合は U. “ I. を表示します。
E整定値表示
作レベル未満になるか、動作位相外となると出力リレーが、使
リレーの整定状態を表示する機能で、零相電圧Vo整定値(%)
、
用条件スイッチで設定された状態となります。尚、動作表示器
零相電流Io整定値(A)と動作時間T整定値(s)の各整定値を
は、動作表示状態を保持し続けますので、復帰の際は、継電器
正面下部の表示復帰レバーを押し上げてください。
表示します。
F使用条件設定表示
2. RUN表示(常時自己監視機能)
表示選択スイッチを「使用条件設定」にすると、使用条件設定
制御電圧、電子回路、プログラムデータを常時監視し、正常時に
SW1∼4の整定に合せ、下記の表示を2秒間隔で順次表示し、
は緑色LED(RUN)が点灯します。また、異常時には消灯し数値
消灯します。
表示LEDにエラー E r
尚、再度表示させるには表示選択スイッチを一度「使用条件設
r を表示します。
VT2次電圧入力から制御電圧を導出しておりますので85Vを下回
定」以外のポジションへ変更後、再度「使用条件設定」に戻し
る時は消灯しております。
てください。
3. 事故記録機能
設定が例えば の時
50Hz 進み10゜ MPD-1.2 自己保持
継 電器は事故時に動作信号出力すると同時に、零相電圧、零相
電流、位相の各情報を記録します。
本機能は2現象分記録可能で、2現象分記録されている時、次の
地絡事故により動作した場合は、最も古い事故記録が自動消去さ
50
10
2
HO.
表示は となります。
設定が例えば の時
60Hz 進み45゜ MPD-3 自動復帰
60
45
3
FU.
表示は となります。
G事故記録(最新)表示
れ、新しい動作情報を記録します。
リレー動作時の零相電圧、零相電流、位相データを表示する機
尚、事故記録は内部メモリに記録されておりますので、再度制御
能で、最新事故時の零相電圧実効値、零相電流実効値、位相記
電源投入時に事故データを確認することができます。
(事故記録リセットについては、4.Iを参照ください。)
録を表示します。
H事故記録(前回)表示
4. 数値表示機能
リレー動作時の零相電圧、零相電流、位相データを表示する機
表示選択用切替えスイッチにより、数値表示LEDに、下記に示
能で、最新記録の一現象古い零相電圧実効値、零相電流実効値、
す値を表示します。
位相記録を表示します。
AVo計測(%)
I事故記録リセット
通常運用時に整定。
最新及び前回の事故記録をクリアする機能で、表示選択スイッ
零相電圧信号データにより、零相電圧計測演算を行い、リレー
チを@事故記録リセットAに選択し、5s以上保持しますと
入力零相電圧値を表示します。
(O.K.を示します)が表示され、事故記録(最新)、事故記録
零相電圧計測の表示範囲は、1.0%から12.0%です。(1.0%未満
(前回)のデータがクリアされます。
22
適用例
a)単回路の場合
b)多回路の場合(MPD形ZVT(ZPD)より直接Voを供給する例)
MDG-A1V
MDG-A1V
ZCT
“MZT”
ZCT
3
“MZT”
3
PCT
ZVT(ZPD)
“MPD”
DS
PCT
DS
CB
ZVT
(ZPD)
“MPD”
CB
CB
CB
MDG-A1V
3
MDG-A1V
3
ZCT
“MZT”
ZCT
“MZT”
1.ZVT(ZPD)がMPD-2形の場合、継電器へのVo供給可能台数は10台です。
2.ZVT(ZPD)がMPD-3形の場合、継電器へのVo供給可能台数は5台です。
c)多回路の場合(MPD形ZVT(ZPD)及びMDG-A1V-R形リレーのVo拡張端子(M、N)からVoを供給する例)
ZCT
“MZT”
MDG-A1V
3
ZVT
(ZPD)
“MPD”
PCT
DS
CB
CB
CB
MDG-A1V
3
ZCT
“MZT”
CB
MDG-A1V
3
ZCT
“MZT”
CB
MDG-A1V
3
ZCT
“MZT”
CB
CB
MDG-A1V
MDG-A1V
3
3
ZCT
“MZT”
ZCT
“MZT”
*
*印部分がMDG-A1V形リレーのVo拡張端子からVoを供給している部分を示す。
拡張用Voを供給するMDG-A1V形リレーはMPD形ZVT(ZPD)より直接Voを受けているものとしてください。
1台当り20台接続可能です。
図2-4
MDG-A1V形継電器の適用例
注)ZVT(ZPD)がMPD-2形の場合は、ZVT(ZPD)の1次側に、DS又はPCSを設けて下さい。
23
MDG-A1V
3
ZCT
“MZT”
外部接続図例
AC110V
BP
ZCT
“MZT”
P1 P2
kt
K
k
ë
ët
L
a11
Z1 MDG-A1V
a12
Z2
a21
警報回路へ
a22
(M)
(N)
Y1 Y2 E
(ED)
PCT
DS
PF
VT
AC110V
MDG-A1V-Rの
P1-P2へ
(ED)
MPD-3C形
高圧コンデンサー
電圧
引外し
コイル
CB
N
N
N
MPD-3W形
専用シールド線
52a
パレットスイッチ
MPD-3T形
トランス箱
N
Y1(50Hz)
T
Y1(60Hz)
Y2
BN
E
(EA)
CB
CB
AC110V
K
ZCT
“MZT”
L
kt
k Z1
P1 P2
MDG-A1V
Z2 (M)
(N)
ë
Y1 Y2 E
ët
ZCT
M
Vo MDGOUT
A1V
N
(ED)
CB
CB
CB
AC110V
ZCT
K
MDG- ZCT
A1V “MZT”
同左
同左
Y1Y2E
Y1Y2E
(ED)
L
ZCT
“MZT”
kt
K
k Z1 P1 P2 M
MDG-A1V Vo
Z2 (M)
(N) OUT
ë
Y1 Y2 E N
L
ët
CB
AC110V
kt
k Z1
P1 P2
MDG-A1V
Z2 (M)
(N)
ë
Y1 Y2
ët
ZCT
M
Vo
OUT
N
MDGA1V
同左
Y1Y2E
(ED)
(ED)
(ED)
(ED)
(ED)
(ED)
注)1.ZCTおよびZVT(ZPD)から継電器入力端子(Z1、Z2、Y1、Y2)ヘの線材およびVo拡張端子(M-N)からの接続用線材は0.75∼1mm2の2芯
シールドを使用し、シールドはリレー端子E又は盤内のED端子に接続してください。
なお、負担は往復で5Ω以下としてください。(0.75mm2の場合、片道約100m)
2.ZVT(ZPD)の接続リレー台数が多い場合、各フィーダへのVo供給は、MDG-A1V形リレーのVo拡張端子(M、N)より行ってください。
(最大20台接続可能です)尚、MPD-2形は10台迄、MPD-3形は5台迄接続可能です。但し、6台以上接続しますと正常動作しません。6台以上接
続する場合はMDG-A1V形リレーのVo拡張端子(M、N)より接続してください。また、Vo供給するリレーは、電源が入っている必要があり
ます。
3.拡張用Voを供給するMDG-A1V形リレーはMPD形ZVTより直接Voを受けているものとしてください。
4.フィーダ保護用のMDG-A1V形リレーのCB引外し回路と警報回路は図示省略しています。受電部の当該回路が必要になります。
5.電圧引外し方式を示します。CT引外しの場合にはMGX-1形補助箱が必要になります。図11-2を参照ください。
6.MDG-A1V-RD形の場合、サブユニット引出時Z2-Y2間がオープンとなりますので外部でZ2-Y2端子間を2mm2電線で接続してください。
7.MZT形ZCTのë端子は接地しないでください。
● を配線してください。
図2-5
外部接続図例
注)ZVT(ZPD)がMPD-2形の場合は、ZVT(ZPD)の1次側に、PCSを設けてください。
24
整定と使用条件設定
¸周波数:50Hzで使用の時はSW-No.1の凸部をON側(上側)
1. 整定
一般的には、次のように整定されますが、系統の諸条件
(残留電圧・電流等)及び保護協調を考慮し、整定願います。
〈MDG形リレーの整定例〉
受電点 :Io=0.2∼0.4A(*)
Vo=5∼10%(*)T=0.2s∼0.3s(*)
分岐フィーダ:Io=受電点と同一または小さいタップ
Vo=5∼10%(*)T=瞬時(約75ms)
にしてください。60Hzの時はOFF側(下側)にしてくだ
さい。
¹最大感度角:リアクトル接地系(PC接地系)で使用の時
はSW-No.2の凸部をON側にしてください。PC接地系でな
い非接地系の時はOFF側にしてください。
º組合せZVT(ZPD):零相電圧検出器MPD-2形と組合せ
て使用の時はSW-No.3の凸部をON側にしてください。
*印部については電力会社と打合せて決めてください。
MPD-3形の時はOFF側にしてください。
尚、Vo整定に際しては、本リレーのVo計測機能で常時の
また、従来のMPD-1形とも組合せて使用することもでき
Voを計測の上、計測値以上のタップにして不要動作防止に
ます。この時はON側にしてください。
»出力接点:制御電源が喪失又は動作復帰レバーを操作す
活用ください。
る迄、出力接点を自己保持して使用の時はSW-No.4の凸部
2. 使用条件設定
をON側にしてください。
出荷時使用条件設定スイッチは全てOFF側としていますので
動作入力喪失で復帰させて使用の時はOFF側にしてくだ
運用に際しては使用する条件に合った設定にしてください。
さい。図2-3に一例を示しておりますのでご参照ください。
施工上の注意
〈結線〉
ご注意ください。
¸ZCTの試験端子:零相変流器の試験端子kt、ëtは試験時
¿電力ケーブルの位置:ZCTの1次導体の外装に傷を付けぬ
模擬故障電流を流す時だけ使用し、試験後は開放してお
よう取扱いにご注意ください。また、曲げ半径は導体外
いてください。(短絡しますと、継電器は動作しません)
径の10倍以上とし、ZCT貫通部では三相対称に配置して
¹結線材料:MDG-A1V形継電器は、高感度な静止形継電器
でありますので、主回路および他の制御線からのサージ
およびノイズを極力抑える必要があります。
端子と“ケースのアース”はA種接地としてください。
したがって継電器入出力端子(Z1、Z2、Y1、Y2、M、N)
MPD-3形ZVT(ZPD)の場合は“E”端子をA種接地とし
2
への線材は0.75∼1mm の2芯シールド線(黒白)を使用
てください。
し、シールドはリレー端子E又は盤内のED端子に接続して
ÁMDG-A1V形継電器のアース:Z2-Y2は、MDG-A1V形継電
ください。なお、負担は往復で5Ω以下としてください。
器内部にて短絡されていますのでMPD-2形またはMPD-3
2
(0.75mm の場合、片道約100m)
ºZCTの二次配線:二次端子(k、
ë)
、及び試験端子(kt、
ët)
はダブルナットになっておりナット間に接続します。接続
する際は、内側(ZCT側)のナットを緩めないでください。
»極性:この継電装置は極性が非常に重要な意味を有して
おります。ZCTおよびZVT(ZPD)からの結線は充分極
性に注意され、図面通りとしてください。アース点も同
様です。
¼ZVT(ZPD)の位置:ZVT(ZPD)の位置はCBの電源側・
負荷側のどちらでも、
特性上および保護上関係ありません。
½ZVT(ZPD)の保護:ZVT(ZPD)の高圧側には、ヒュ
ーズ(三菱PL-G形7.2/3.6kV T1A)またはカットアウト
等を各相に入れてください。
(MPD-2形使用時のみ)
25
ください。
ÀZVT(ZPD)のアース:MPD-2形ZVT(ZPD)の“E”
形ZVT(ZPD)のY 端子または、MDG-A1V形継電器の
2
Y 2端子の一点のみアースしてください。尚、V 0拡張端子
使用時には、N端子の一点をアースしてください。
ÂZCTとの接続:MDG-A1形1台に対してZCTの接続可能台
数は1台です。2台以上並列接続した場合、正しい検出が
出来ない場合があります。
〈耐圧試験〉
¸盤組込み後、高圧回路と大地間及び高圧回路と低圧回路
間の試験の際は、ZVT(ZPD)のE端子、ZVT(ZPD)
2次側(またはZCT2次側)とVT2次側のアースが施工
されていることを確認ください。尚、拡張端子使用時N端
子がアースされていることを確認ください。
¹低圧回路と大地間の試験の際は、必ずZVT(ZPD)2次
¾電力ケーブルのシールドアース:ZCTの1次に、電力ケー
側(またはZCT2次側)とVT2次側をアースから外して
ブルを使用される場合は“高圧受電設備指針”のシール
ください。尚、拡張端子使用時N端子をアースから外して
ドアースの項目に示されたように、シールドのアースに
ください。
取扱い上のお願い
1. 盤取付時
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
形のマイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチ
BRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。詳
のツマミの溝を損傷させる原因になります。
細はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照ください。
D整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリー
スイッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよ
2. 運用時
う、スムーズに回転させて整定してください。
A使用条件設定スイッチにより運用する前に使用する条件
E表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありませ
(周波数、位相特性、組合せZVT(ZPD)、出力接点復帰
んが、通常「Vo計測
(%)」に設定しておきますと、入力
方式)に合った設定になっていることを確認してくださ
い。
零相電圧値の計測ができますので便利です。
FRUN表示LEDは、正常運転時には点灯していますので、
B稼動中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避
日常点検等で確認ください。消灯している時は、VT2次
けてください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰
入力電圧値を確認し、85V以上でも消灯していれば、継電
レバーを押し上げて動作ロック状態として行ってくださ
器の故障と考えられますので、最寄りの当社代理店およ
い。
(但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
び支社へご連絡ください。
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
電圧印加端子
のような場合には是非試験を行われることお勧めします。
a. 製品入荷後、開梱した時
b. 設備を運開(受電開始)する時
Y
Z
Y
Z
1
2
c. 定期点検時(通常は1年に1回)
1
P
M
a
11
a
P
N
a
21
a
1
2
2
12
E
22
1. 試験に際して
A電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
B各整定用スイッチの切替えは、手動でも行えます。又、
c. 電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印
加し問題のないことを確認ください。
小形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
電圧印加端子
C試験時には、表示選択スイッチのポジションを「Vo計測
P
P
a
a
a
a
Y
1
Y
2
a
a
a
a
Z
1
Z
2
a
a
a
a
M
N
a
a
a
a
P
P
Y
1
Y
P
P
Z
1
Z
P
P
M
N
Y
1
Y
2
M
N
Z
1
Z
2
M
N
1
2
11
12
21
22
(%)」、「Io計測
(A)」、「位相計測
(°)」、「Vo,Io始動」に
合せてください。その他の整定用スイッチの整定は、動
作特性管理点の試験条件に合せてください。
D個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時または、
運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良
1
否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータ
を後々の基準としてください。
1
EZCT(MZT形)及び、ZVT(MPD-3形)と組合せた状態
1
で試験を行ってください。組合せずに、リレー本体へ直
接印加すると焼損する場合があります。
2. 耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。
a. 継電器単体での試験時、継電器、零相変流器、零相電圧
検出器をそれぞれ分離し個別に実施してください。定格
注) Y1
Y2 ∼ Z1
2
2
2
11
11
11
12
12
12
21
22
21
22
21
22
2
2
Z2 間には、絶対に試験電圧を印加しないでください。
以上の電圧を印加すると焼損の恐れがあります。また、
Z1・Z2回路に電圧を印加させないでください。
b. 電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
数)を1min間印加し、問題ないことを確認してください。
26
3.動作特性試験(MDG+ZCT+ZVT(ZPD)組合せ)
A現地試験においては、配線の確認すなわち方向性の確認
D定格電圧印加でリレー正面のテストボタンを押して強制
をするもので、零相電圧検出器の一次側(高圧側)より
表示選択スイッチのポジションを「Vo計測」又は「Io計
電圧を印加しますが、その方法としては図2-6の各機器を
測」のVo、Io計測表示にしている時には数値表示LED
組合せて試験回路を構成する場合と、図2-7の市販の継電
は
器試験器による場合の2方法があります。
スイッチのポジションを「Vo、Io始動」にしている時は、
動作することを確認してください。
B本試験を行う場合、主回路は必ず停電していることを確
(オーバーフロー)を表示します。又、表示選択
テストボタンを押した場合
認の上実施してください。
−
から U. − I. の表
示となります。
C制御電圧を徐々に上げていきますと、85V前後でRUN表
尚、テストボタン操作時Vo、Io入力は零としてください。
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常
Vo、Io入力が印加されていますと、その大きさ、入力極
に動作し始めたことを示します。
性(位相)により不動作となる事があり、正常な動作チ
ェックが行なえません。
4.動作特性管理点
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってください。
試
験
項
目
Io
動
作
Vo
動
作
試 験 条 件
Io 整 定
Vo 整 定
値
全 整 定
最
小
0.2s
値
最
全 整 定
0.2s
小
動作時間
入 力
Vo=整定値の150%
最大感度角にて
Io=整定値の150%
最大感度角にて
判定基準
整定値の±10%
整定値の±25%
最大感度45°設定
(非接地系用)
遅れ:25∼65°
位
相
特
性
最
小
最
小
0.2s
Vo=整定値の150%
Io=整定値の1000%
進み:115∼155°
最大感度10°設定
(PC接地系用)
遅れ:50∼85°
進み:90∼130°
動作時間特性
最
小
全 整 定
瞬時
Vo=整定値の150%
0.2s
Io=整定値の130%
上記以外
※MPD-2形ZVT(ZPD)との組合せ使用時には、50∼110msとなります。
27
最大感度角にて同時印加
50∼100ms
※
0.1∼0.3s
整定値の±20%
テスト前に“開”であることを必ず確認してください
MDG-A1V
※
kt
Z1
k
DS
K
ZCT
“MZT”
L
ë
P1
AC100/110V
P2
Z2
ët
a11
※
a12
Y1
Y2
AC100V
or
DC100V
引外しコイル
CB
(ED)
E
52a
※
※
MPD-3C
U VW
“位相計”
*より
MPD-3W
−
MPD-3T
φ
)より
+
0∼1000Ω
20Ω
R1
SW
N
T
E
(EA) (ED)
A
∼
R2
)へ
*へ
V 0∼1000V
AC100/110V
∼
電圧調整器 V
※
※
u
U
P1 P2
注)MPD-3Cの高圧側に三相一括で
電圧を印加して試験する場合を
示します。
Y1
Y2
T端子には380V以上
v
印加しないでください。
MDGのP1、P2端子へ
図2-6
(1)各機器の組合せによる試験方法
ZCT
K“MZT” L
DS
黒クリップ
kt
CB
ヒューズを抜く
ët
赤クリップ
VT
P1
P2
※
※
(ED)
MPD-3C
はずします。
MPD-3W
赤クリップ
a21
a22
MDG-A1V
Z2 Z1 P1 P2 Y2 Y1 a11 a12 E
(ED)
電流要素コード
トリップコード
赤クリップ
黒クリップ
補助電源コード
MPD-3Tのテスト端子(T)から電
圧を印加して試験する場合は高圧側
三相一括入力の1/10の値となります。
bZCTのkt、ët端子がない場合は、
ZCTの貫通穴に電流要素コード
の赤クリップを貫通させて、黒ク
リップと短絡して通電してくださ
い。
bMDG-A1V形継電器は、入力極性
がI 0入力のZ 1側およびV0入力のY2
側が + 側です。
b※印のワイヤはテスト後必ず取外
してください。
bテスト端子(T)を使用する試験
の時にはMPD-3C高圧側※部の結
線は不要です。
bZ C T ( M Z T 形 ) 及 び 、 Z V T
(MPD-3形)と組合せた状態で試
験を行ってください。組合せずに、
リレー本体へ直接印加すると焼損
する場合があります。
MPD-3T
Y1 N
T
Y2 E
(ED)
(EA)
黒クリップ
電圧要素コード
AC100/110V
V
A
φ
図2-7
(1)継電器試験器による試験方法
28
テスト前に“開”であることを必ず確認してください。
MDG-A1V
kt
※
Z1
k
DS
K
ZCT
“MZT”
L
ë
(ED)
P1
AC100/110V
P2
Z2
ët
PF
E
a11
※
a12
Y1
Y2
AC100V
or
DC100V
引外しコイル
CB
52a
※
U
※
V
W
“位相計”
*より
−
φ
MPD-2
)より
Y1
+
ケース
アース
0∼1000Ω
20Ω
A
∼
R1 R2
U
SW
Y2
E
(EA) ※ (ED) ※
u
)へ
*へ
V 0∼1000V
AC100/110V
∼
P1 P2
電圧調整器 V
注)
v
MDGのP1、P2端子へ
図2-6
(2)各機器の組合せによる試験方法
DS
ZCT
K“MZT” L
kt
黒クリップ
側が + 側です。
b※印のワイヤはテスト後必ず取外
してください。
CB
ヒューズを抜く
ët
赤クリップ
VT
P1
※
P2 (ED)
U
※
V
W
赤クリップ
はずします。
a21
a22
MDG-A1V
Y1
E
Z2 Z1 P1 P2 Y2 Y1 a11 a12 E
(ED) (ED)
赤クリップ
黒クリップ
補助電源コード
MPD-2
Y2
電圧要素コード
(EA)
トリップコード 電圧要素コード 黒クリップ
AC100/110V
V
A
φ
図2-7
(2)継電器試験器による試験方法
29
bZCTのkt、ët端子がない場合は、
ZCTの貫通穴に電流要素コード
の赤クリップを貫通させて、黒ク
リップと短絡して通電してくださ
い。
bMDG-A1V形継電器は、入力極性
がI0入力のZ1側およびV0入力のY2
MGR-A1シリーズ地絡継電器 [
a)MGR-A1V-F
JIS C 4601
適合品
]
b)MGR-A1V-R
図3-1
MGR-Aシリーズ
特長
1. 静止形の地絡継電器であり、高感度・高精度で安定した
5. テストボタンにより、強制動作が可能です。
特性を保ちます。
6. 制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電
2. アクティブフィルタ採用により、高調波等の影響を受け
源は不要です。
にくい構造です。
7. 出力回路の二重化により、信頼性が向上しました。
3. 瞬時タップ付きにより、動作時間協調が容易です。
8. 出力接点は、自動復帰形です。
4. 電源ランプ付きにより、制御電源印加の確認が可能です。
形式および定格仕様
形
名
MGR-A1V-F
MGR-A1VB-F
MGR-A1V-R
MGR-A1T-R
MGR-A1V-RD
形
番
003PPA
004PPA
098PGA
099PGA
517PGA
電流引外し
電圧引外し
引
外
し
方
式
電圧引外し
零相電流
定格
整定
表示
接
0.2A(MZT形ZCT1次電流)
周波数
50/60Hz共用
制御電圧
AC110V(変動範囲90∼120V)
動作値
0.1-0.2-0.4-0.6A(MZT形ZCT1次電流)
動作時間
瞬時-0.2s
*
*
電源表示
LED(緑):制御電源有りにて点灯
動作表示
マグサイン:動作時 黒色→橙色に変ります。(手動復帰式)
点
構
成
1a、1c:共に無電圧
1a:電圧 1c:無電圧
定格消費VA(VT)
(制御回路)
ケ
質
ー
1a、1c:共に無電圧
−
定常時:2.0VA、動作時:4.0VA
ス
表面取付固定形(図16-3)
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
量
約0.6kg
約1.3kg
約1.8kg
約1.5kg
注)MGR-A1V形継電器の使用に際してはMZT形零相変流器を組合せて使用する必要があります。
この形式以外のものでは組合せ使用することはできません。
(MZT形同士の互換性はあります。
)
*印は工場出荷時設定です。
30
特性(MGR-A1+MZT組合せ)
項 目
性 能
周囲温度:−20∼+50℃ 但し、氷結しない状態
標 準 使 用 状 態
相対湿度:30∼80%
標 高:2000m以下
そ の 他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
動
作
値
特
性
動作時間0.2s整定にて各整定値の±10%以内
復
帰
値
特
性
動作値の90%以上
全整定値、lo=整定値の130%、400%を急印
入力電流
動 作 時 間 特 性
整定値の130%
動作時間整定
整定値の400%
瞬 時
75ms以下
0.2s
復 帰 時 間 特 性
慣
性
特
性
制御電圧変動特性
温
度
特
性
0.1∼0.3s
全整定値、lo=整定値の130%、400%→0A急変にて500ms以下
動作時間=0.2s、零相電流=0.2A整定で
整定電流値の400%の電流を急激に50ms間通電にて不動作
AC90V∼120Vにて、定格電圧に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
周囲温度
20℃における動作電流値に対する誤差
−10℃以上50℃以下
±15%
−20℃以上−10℃未満
±20%
50℃を超え60℃以下
2
複振幅mm(加速度m/s )
振動数
耐
振
動
(Hz)
前 後
衝
撃
左 右
5(9.8)
10
上 下
(s)
2.5(4.9)
30
縁
抵
抗
600
最小動作値、最小動作時間整定にて、無通電状態
で左記振動を加えた時、誤動作、誤表示はありま
せん。
2
前後、左右、上下3方向に最大加速度300m/s の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
電気回路一括とケース(E端子)間
絶
加振時間
0.4(1.96)
16.7
耐
0.1∼0.2s
:10MΩ
}
電気回路相互間(入力回路相互間を除く) :10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
但し、相対湿度80%以下
電気回路一括とケース(E端子間)
耐
電
圧
:AC2000V
}
電気回路相互間(入力回路相互間を除く) :AC2000V 商用周波数1min間
接点回路端子間(極間)
:AC1000V
標準波形(1.21/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加し、異常ありません。
・ZCT一次端子∼大地(E)間
:
60kV
雷 イ ン パ ル ス
・継電器の電気回路一括∼大地(E)間
:
4.5kV
耐
・ZCT二次側端子一括∼制御回路一括間
電
圧
:
4.5kV
・接点端子及びその他の端子∼制御電源端子間 :
3kV
・制御電源端子間
3kV
:
各整定値を最小とし、入力零にて、IEC波形(JIS C 4609波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
・ZCT二次端子∼大地(E)間
耐
ノ
イ
ズ
・制御電源端子∼大地(E)間
・制御電源端子間
・接点及びその他の端子∼大地(E)間
耐
接
点
電
容
波
量
各整定値を最小とし、入力零にて150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照射
し、誤動作しません。
閉路容量
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
(L/R=0s)
開路容量
注)主な性能についてのみ記述していますので詳細はJIS C 4601-1993を参照下さい。
31
AC110V:5A(力率0.5)
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
構造
電源表示LED(緑色)
テストスイッチ
制御電源有りにて点灯します。
定格電圧印加時に、動作時間の間ボ
タンを押すことにより強制動作がで
きます。
零相電流・動作時間・
整定用スイッチ
●ツマミの切り溝方向の値が整
定値となります。
●スイッチの操作は、手動で行
えます。又、小形のマイナス
(−)ドライバーでも行えま
す。
●中間位置には整定しないでく
ださい。
(不定となります。
)
動作表示器
リレー動作時、黒色→橙色に変わり
ます。
注)動作表示器の表示プラグは非常
に精密な構造になっていますの
で、手などで直接触らないでく
ださい。
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵)
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
図3-2
MGR-A1シリーズ構造(正面)
動作説明
1.リレー機能
ブザー用接点が自動復帰します。ブザー用接点を利用し、
A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導出する定電圧
自己保持回路とする場合は、図3-8を参照してください。
回路を内蔵していますので、特別な制御電源を必要とし
尚、動作表示器は、動作表示状態を保持し続けますので、
ません。
復帰の際は、継電器正面下部の表示復帰レバーを押し上
B高圧需要家内で地絡事故が発生すると事故電流(零相電
げてください。
流−充電電流)は大地を経て配電線や機器の対地静電容
量を通じて流れ、その事故電流はMZT形零相変流器
(ZCT)により検出され、2次出力により継電器に供給さ
れます。
2.電源表示
定格制御電圧印加状態にて緑色に点灯します。
尚、この表示は制御電源の有無を確認する為のものであり、
Cこの零相電流入力は、フィルター及び増幅回路を通過後、
回路上継電器の動作保証電圧90∼120V以外の電圧(最小約
動作値切換え回路にて信号の大きさが変換されて、レベ
50V)でも点灯しますが、動作保証電圧以外での点灯は継電
ル検出回路に入力されます。入力された信号が動作レベ
器の動作を保証するものではありません。
ル以上になった場合に動作タイマーが始動し、動作時間
整定値以上継続して信号があれば出力リレーと動作表示
3.各整定値設定機能
器が動作します。
零相電流Io、動作時間Tを整定する切替スイッチツマミの切
D出力リレー接点により遮断器へトリップ信号が送られ、
り溝方向に記載してある正面名板上の数値が、整定値とな
地絡事故点が遮断されることで事故電流が無くなります。
ります。
これにより、継電器のレベル検出回路へ入力される信号
注)整定禁止の範囲に整定しますと不要動作の原因となりますので、
が、動作レベル未満となると、復帰時間後に出力リレー、
整定しないでください。
32
内部接続図
動作表示
Z1
フィルター・
増幅
Io入力
Z2
動作値
切替
レベル
検出
タイマー
駆動
動作表示
X 出力接点
X
Z1
フィルター・
増幅
Io入力
c
Z2
動作値
切替
動作値整定
テスト
ボタン
X 出力接点
タイマー
駆動
X
T1
動作値整定
b
テスト
ボタン
a
動作時間整定
X
P1
制御電源
AC110V
P2
レベル
検出
B1
B2
各回路へ
電源表示
電源
回路
X
X
02
S2
動作時間整定
L
P1
制御電源
AC110V
P2
T2
01
各回路へ
電源表示
電源
回路
X
S1
S0
B1
B2
E
E
b.MGR-A1T-R
a.MGR-A1V-R
Z1 1
フィルター・
増幅
Io入力
Z2 2
動作値
切替
レベル
検出
タイマー
駆動
Z1
動作表示
X
8 c
Z2
7 b
6 a
動作時間整定
X
P1 3
制御電源
AC110V
P2 4
9 B1
0 B2
各回路へ
電源表示
電源
回路
動作値
切替
レベル
検出
タイマー
駆動
動作表示
X 出力接点
X
ユニット
引出し時
CT
短絡片
動作値整定
テスト
ボタン
フィルター・
増幅
Io入力
X 出力接点
c
動作値整定
テスト
ボタン
b
a
動作時間整定
X
P1
制御電源
AC110V
P2
電源
回路
各回路へ
電源表示
B1
B2
E
c.MGR-A1V-F
d.MGR-A1V-RD
Z1 1
フィルター・
増幅
Io入力
Z2 2
動作値
切替
レベル
検出
タイマー
駆動
動作表示
X 出力接点
X
8 c
動作値整定
テスト
ボタン
P1 3
制御電源
AC110V
P2 4
7 b
6 a
動作時間整定
各回路へ
電源表示
電源
回路
X
e.MGR-A1VB-F
5 B
図3-3
内部接続図
外部接続図例
〔事故時の遮断器引外し経路〕
MGR-A1T-R形継電器
R S T
¸地絡事故時、制御電源から S1 、接点、
T1 、引外しコイル、 T2 、接点、 S2 を介して遮断
E
DS
L
器を引外します。
Z1 Z2 P1 P2 B1 B2 T1 T2 O1 O2 S1 S2 So
(ED)
¹短絡事故時、R相の場合には C1R から T1R を介して遮断器を引外します。またT相の場合には
kt
k
K
ZCT
他の電流制限器
L
ë
F
(ED)
ët
52a
パレットスイッチ
ブザー
AC110V BZ
(ED)
VT
AC100/110V
1.――を配線してください。
2.電流制限器はCBのトリップコイル定格によ
って決定してください。
変流器二次電流
による引外しコイル
CB
C1T 、 T1T 、 O1 、 T1 、引外しコイル、 T2 、 O2 を介して遮断器を引外します。
他の電流
制限器を
使用する
場合
3.S1端子を使用し内蔵形リアクタを使用すれば
C1R C1T T1R a1
CT
E
C2
T2R
C2
T2T
So端子の配線(……)は不用です。
AS
4.三菱MOC-A1T-R形過電流継電器を併用した
T1T a2
5.零相変流器のkt、ët端子は短絡しないでくだ
さい。
6.S1−S2の制御電源をCBの負荷側からとられる
場合は、しゃ断器のパレットスイッチは不要
です。
7.端子の詳細配列は、端子配列の頁を参照くだ
A
∼
(ED)
(ED)
33
三菱MOC-A1T-R形
過電流継電器
場合を示します。
図3-4
電流引外し方式
さい。
MGR-A1V-R/F形継電器
R S T
〔事故時の遮断器引外し経路〕
¸地絡事故時、制御電源から引外しコイ
DS
ル、52a、 c 、 a を介して遮断器を
E
Z1
kt
k
K
Z2
P1
P2
a
b
c
引外します。
B1 B2
¹短絡事故時、制御電源から引外しコイ
(ED)
ZCT
L
ë
F
ル、52a、 T 1 、 T 2 を介して遮断器
(ED)
ët
BZ
を引外します。
ブザー
AC110V
(ED)
VT
CB
1.――を配線してください。
電圧引外しコイル
制御電源
52aパレットスイッチ
2.三菱MOC-A1V-R形過電流継電器を併用した場合を
示します。
C1R C1T T1 a1
3.零相変流器のkt、ët端子は短絡しないでください。
AS
E C2R C2T T2 a2
CT
4.端子の詳細配列は、端子配列の頁を参照ください。
A
∼
(ED)
(ED)
5.MGR-A1V-F形にはE端子がありません。
三菱MOC-A1V-R形
過電流継電器
図3-5
電圧引外し方式(1)
MGR-A1VB形継電器
R S T
〔事故時の遮断器引外し経路〕
¸地絡事故時、制御電源から引外しコイ
DS
ル、52a、 c 、 a を介して遮断器を
Z1
kt
k
K
Z2
P1
P2
B
a
b
引外します。
c
¹短絡事故時、制御電源から引外しコイ
ZCT
L
ë
F
ル、52a、 T 1 、 T 2 を介して遮断器
(ED)
ët
BZ
を引外します。
ブザー
AC110V
(ED)
VT
制御電源
CB
1.――を配線してください。
電圧引外しコイル
52aパレットスイッチ
2.三菱MOC-A1V-R形過電流継電器を併用した場合を
示します。
C1R C1T T1 a1
AS(AK-N形)
3.零相変流器のkt、ët端子は短絡しないでください。
A
4.端子の詳細配列は、端子配列の頁を参照ください。
E C2R C2T T2 a2
CT
∼
(ED)
(ED)
三菱MOC-A1V-R形
過電流継電器
図3-5
電圧引外し方式(2)
MGR-A1V-R/F形継電器
R S T
〔事故時の遮断器引外し経路〕
¸地絡時、 c − b 間を開放すること
DS
により引外しコイルを消磁して遮断器
E
Z1
kt
Z2
P1
P2
a
b
c
B1 B2
を引外します。
k
K
(ED)
ZCT
L
ë
F
¹短絡時、 T 1 − T 2 間を閉路するこ
(ED)
ët
BZ
とにより引外しコイルを消磁して遮断
ブザー
AC110V
(ED)
器を引外します。
VT
CB
無電圧引外し
コイル
AC100/110V
外部抵抗
(100Ω、40W以上)
1.――を配線してください。
2.三菱MOC-A1V-R形過電流継電器を併用した場合を
52a
パレットスイッチ
示します。
C1R C1T T1 a1
AS
E C2R C2T T2 a2
CT
3.零相変流器のkt、ëtは短絡しないでください。
A
∼
(ED)
(ED)
三菱MOC-A1V-R形
過電流継電器
4.端子の詳細配列は、端子配列の頁を参照ください。
5.MGR-A1V-F形にはE端子がありません。
図3-6
無電圧引外し方式
34
整定
一般的には、次のように整定されますが、系統の諸条件(残留電流等)及び保護協調を考慮し、整定願います。
〈MGR形リレーの整定例〉
受電点:Io=0.2−0.4A(*)
T=0.2s
分岐フィーダ:Io=受電点と同一または小さいタップ
(*)
T=瞬時(約75ms)
*印部については電力会社と打合せて決めてください。
施工上の注意
〈結線〉
¸ZCTの試験端子:零相変流器の試験端子kt、ëtは試験時
電源側
模擬事故電流を流す時だけ使用し、試験後は開放してお
いてください。(短絡しますと、継電器は動作しません)
¹結線材料:MGR-A1形継電器は、高感度な静止形継電器
MGR
でありますので、主回路および他の制御線からのサージ
およびノイズを極力抑える必要があります。
電源側
2
したがってZCTから継電器への線材は0.75∼1mm の2芯
シールド線(黒白)を使用し、シールドはリレー端子E又
MGR
は盤内のED端子に接続してください。なお、MGR-A1V-F
図3-7
形継電器にはE端子がありません。
ケーブルのシールドアースの方法
ZCTと継電器本体との間の接続線は5Ω以下としてくださ
2
い。
(0.75mm の場合、片道約100m)
MGR-A1形継電器
警報回路部分のみ示す
ºZCTの二次配線:二次端子(k、ë)、及び試験端子(kt、
ët)はダブルナットになっており、ナット間に接続しま
X
す。接続する際は、内側(ZCT側)のナットを緩めない
B1
B2
でください。
»電力ケーブルのシールドアース:ZCTの1次に、電力ケー
Y
Y
ブルを使用される場合は“高圧受電設備指針”のシール
ブザー
ドアースの項目に示されたように、シールドのアースに
ご注意ください。
BZ
AC100/110V
¼電力ケーブルの位置:ZCTの1次導体の外装に傷を付けぬ
よう取扱いにご注意ください。また、曲げ半径は導体外
図3-8
Y
PB
E (自己保持解除用)
警報を自己保持して使用する方法
径の10倍以上とし、ZCT貫通部では三相対称に配置して
ください。
½警報回路:本リレーは自動復帰方式ですので、警報を自
己保持してご使用の場合は図3-8のように回路を構成して
ください。
¾ZCTとの接続:MGR-A1形1台に対して、ZCTの接続台数
は1台です。ZCTを2台以上並列接続した場合、正しい検
出が出来ない場合があります。
〈耐圧試験〉
¸継電器単体の試験の際、Z1、Z2回路に電圧を印加させな
いようにしてください。
¹盤組込み後、高圧回路と大地間及び高圧回路と低圧回路
間の試験の際は、VT2次側とZCT2次側のアースが施工さ
れていることを確認してください。
ºまた、低圧回路と大地間の試験の際は、必ずVTとZCT2
次側をアースから外してください。
35
〈使用上の注意〉
V-I特性 60Hz
V(V)
5
−
90 (50Hz地域は 倍にしてください)
6
¸この地絡継電器は零相変流器の電流のみを利用したもの
で、その動作原理上方向性はもっていません。
80
すなわち電流の大きさのみで動作しますから、負荷側の
対地静電容量が大きい(ケーブルが長い距離にわたって
70
布設される)場合はMDG-A1形地絡方向継電器の使用を
60
検討ください。
¹テストスイッチは試験の時以外は押さないでください。
50
º零相変流器のkt、ët端子は試験以外には使用しないでく
40
ださい。また、通常使用時には開放しておいてください。
»MGR-A1T-Rを使用になる場合は、内蔵リアクタのインピ
30
ーダンス特性と組合わさるしゃ断器のトリップコイルの
インピーダンス特性の整合を検討し、必ず3A以上流れる
0
2
4
6
8
10
(A)
I
組合せとしてください。
(図3-9参照)
図3-9
なお弊社のVCBの場合は整合しております。
MGR-A1Tリアクタ
(MGX-1形補助箱内蔵のリアクタも同一特性です)
地絡継電器とケーブルのシールドアース
地絡継電器設置時の留意点としては、「高圧受電設備指針
護機能有無や外部事故時の充電電流による地絡継電器の不
(改訂版)」にも示されているようにケーブルのシールド接
要動作の有無などがかわってきます。
地個所を注意しなければなりません。
次表に種々のシールドアース施工方法に対する地絡継電器
シールドアース施工方法によって、ケーブル自体の地絡保
の応動を示します。
〔引込用ケーブルの場合〕
No.
外部地絡事故時の
ケーブル充電電流Icの影響
考 察
○ 保護範囲でありGR動作
する。但し事故点の解除
不可。
配変側DGRも動作し電力会
社との連絡により復旧が早
くなる。
△ 充電電流IcがZCTを貫通
高圧受電設備指針(改訂版)
× 保護範囲であるがGR動
○ 充電電流IcがZCTを往復
シールドアース施工方法
電源側
ケーブル自体の地絡保護
ZCT ケーブル
ヘッド
1
CB
シールド
アース
Ic
GR
外部事故
ZCT
2
(
)
る。構内分も含め充電電流が
長い)場合GRが誤動作
大きい場合はDGRを使用す
する可能性がある。
ること。
(
GR
はDGRを使用すること。
△
配変側DGRのみ動作するた
め復旧に手間どる。
×
ZCT
○
構内の充電電流が大きい場合
ない。
Ic
3
で推奨されている方法であ
流が大きい(ケーブルが
するのでGRの誤動作は
作しない。
CB
する。したがって充電電
総合
評価
)
○ 同 上
同 上
同 上
CB
(
Ic
同 上
△
)
GR
ケーブル事故 ZCT
4
△ 保護範囲であるが地絡
CB
Ic
GR
更に接地点の電位差によ
分流するため検出感度
り低圧回路の地絡時循環
が低下する。
電流が流れGRが誤動作
事故点の解除不可。
ZCT
5
× No.2と同様。
CB
× No.1と同様
電流が2つの接地点へ
×
する危険がある。
○ 充電電流IcがZCTを貫通
No.2と同様
しないのでGRの誤動作
はない。
Ic
適用しないこと。
×
GR
36
〔引出用ケーブルの場合〕
No.
シールドアース施工方法
ケーブル自体の地絡保護
ZCT
○ 保護範囲でありGR動作す
る
電源側
CB
ケーブル
ヘッド
1
シールド
アース
Ic
GR
外部事故
○ 同 上
Ic
外部地絡事故時の
ケーブル充電電流Icの影響
△ 充電電流IcがZCTを貫通す
る。したがって充電電流が
大きい(ケーブルが長い)
場合GRが誤動作する可能
性がある。
△ 同 上
考 察
総合
評価
構内分も含め充電電流が大きい
場合はDGRを使用すること。
○
同 上
ZCT
CB
2
○
GR
○ 同 上
Ic
△ 同 上
同 上
ZCT
CB
3
△
GR
ケーブル事故
Ic
ZCT
4
△ 保護範囲であるが地絡電流
が分流するため検出感度が
低下する。
GR
× 保護範囲であるがGR動作
しない。
ZCT
CB
5
× No.1と同様
更に接地点の電位差により
低圧回路の地絡時循環電流
が流れGRが誤動作する危
険がある。
○ 充電電流IcがZCTを貫通し
ないのでGRの誤動作はな
い。
適用しないこと。
×
同 上
×
Ic
GR
静電容量・充電電流一覧表
電 圧
公 称
2
断面積(mm )
形 状
(
3芯
3芯一括
∼
アース間
)
6.6kV
単 芯
充電電流(Ic)算出式
Ic=2πfCE(A)
37
Ic
f
C
E
:3線一括充電電流(A)
:周波数(50Hzまたは60Hz)
:3線一括静電容量(F)
:対地電圧(V)
8
14
22
38
60
100
150
200
250
8
14
22
38
60
100
150
200
250
高圧架橋ポリエチレン
(CV,CE,EM-CE,CVT,CET,EM-CET)ケーブル
JIS C 3606
静電容量
(μF/km)
充電電流
(A/km)
0.63
0.72
0.81
0.96
1.11
1.35
1.56
1.53
1.65
0.21
0.24
0.27
0.32
0.37
0.45
0.52
0.51
0.55
0.905
1.035
1.164
1.379
1.596
1.941
2.243
2.199
2.370
0.302
0.345
0.389
0.460
0.532
0.647
0.748
0.733
0.790
但し、単芯の場合は1線の充電電流を示します。
表中の充電電流の値は60Hzの場合を示します。
50Hzの場合は5/6倍となります。
静電容量はJCS、JIS資料による。
取扱い上のお願い
1.盤取付時
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
形のマイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチ
BRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。詳
のツマミの溝を損傷させる原因になります。
細はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照くださ
い。
C整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリー
スイッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよ
う、スムーズに回転させて整定してください。
D電源表示LEDは、定格制御電圧印加時には点灯していま
2.運用時
A稼働中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避
すので、日常点検等で確認ください。消灯している時は、
けてください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰
PT2次入力電圧値を確認し、電圧印加状態で消灯してい
レバーを押し上げて動作ロック状態として行ってくださ
れば、継電器の故障と考えられますので、最寄りの当社
い。
(但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
代理店および支社へご連絡ください。
B各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
BMGR-A1T-R形
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
電 圧 印 加 端 子
a.製品入荷後、開梱した時
b.設備を運開(受電開始)する時
P1
Z1
T1
01
B1
S0
c.定期点検時(通常は1年に1回)
P2
Z2
T2
02
B2
S1
S2
E
1.試験に際して
A電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
B各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
b.電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
し問題のないことを確認ください。
AMGR-A1V-F形、MGR-A1V-R形、MGR-A1V-RD形
C個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時または、
電 圧 印 加 端 子
P1
P2
a
b
c
B1
B2
Z1
Z2
a
b
c
B1
B2
Z1
Z2
運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良
否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータ
を後々の基準としてください。
P1
P2
DZCT(MZT形)と組合せた状態で試験を行ってください。
組合せずに、リレー本体へ直接印加すると焼損する場合
BMGR-A1T-R形
があります。
電 圧 印 加 端 子
2.耐圧試験
P1
T1
01
B1
S0
T2
02
B2
S1
T1
01
B1
S0
T2
02
B2
S1
S2
P2
単体試験時には、下記にて実施ください。
a.電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
AMGR-A1V-R形、MGR-A1V-RD形
Z1
電 圧 印 加 端 子
P1
Z1
B1
a
P2
Z2
B2
b
Z1
c
S2
Z2
Z2
P1
P2
E
38
B本試験を行う場合、主回路は必ず停電していることを確
3.動作特性試験(MGR+ZCT組合せ)
A現地試験における試験回路例を図3-10、図3-11に示しま
認の上実施してください。
す。
4.動作特性管理点
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってください。
試 験 項 目
入 力
動 作 値
試 験 条 件
動 作 値
−
0→整定値の130%
動 作 時 間
各 整 定
0→整定値の400%
復 帰 時 間
判 定 基 準
動作時間
整定値の130%、400%→0
0.2s
整定値の±10%
瞬 時
0.2s
瞬 時
0.2s
−
0.1∼0.3s
75ms以下
0.1∼0.2s
各整定
500ms以下
テスト前に“開”であることを必ず確認してください。
(ED)
DS
E
K
ZCT
“MZT”
L
kt
k
ë
ët
※
MGR-A1V
Z1
AC110V
Z2
P2
a
※
500Ω 0∼1000Ω
CB
AC110V
R1
R0
A
b
AC100V or
DC100V
52a
※印のワイヤはテスト後必ず取外し
MGR-A1のP1、P2端子へ
図3-10
各機器の組合せによる試験方法
ZCT
K“MZT”L
DS
kt
ët
黒クリップ
赤クリップ
P1
はずします
てください。
CB
ヒューズを抜く
VT
(ED)
クリップコード
P2
MGR-A1V
注)ZCTのkt、ët端子がない場合は、
ZCTの貫通穴に電流要素コード
の赤クリップを貫通させて、黒
クリップと短絡して通電してく
ださい。
補助電源コード
Z2 Z1 P1 P2
a c
b E
(ED)
赤クリップ
黒クリップ
“市販継電器
テスター”
図3-11 継電器試験器による試験方法
39
c
CBの
引外しコイル
∼
P1 P2
電流要素コード
P1
2511
MUV-A1シリーズ不足電圧継電器〔JEC
〕
準拠品
図4-1
MUV-A1V-R
特長
1.ディジタルタイプの不足電圧継電器であり、高精度で安定
4.テストボタンにより、強制動作が可能です。
した特性を保ちます。
5.制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電源
2.常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、信
は不要です。
頼性が向上しました。正常時には、RUN表示LEDが点灯
6.耐振・耐衝撃性能が向上しました。
します。
7.出力接点(b接点)は、不足電圧の間、継続して閉路して
3.多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。入
います。
力電圧値の計測・始動表示、各整定値表示が可能です。
形式および定格仕様
形
形
電
定格
整定
名
MUV-A1V-R
番
094PGA
MUV-A1V-RD
513PGA
AC110V
圧
周
波
数
50/60Hz切替え
動
作
値
LOCK*-60-65-70-75-80-85-90-95-100V
間
0.1*-0.2-0.5-1.0-1.5-2.0-2.5-3.0-4.0-5.0s
動
作
時
使用条件設定
*
周波数:50Hz(SW1-ON)/60Hz(SW1-OFF)
切替え
自
己
監
視
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動
作
表
示
動作時 黒色→橙色に変わります。(手動復帰式)
表示項目
表示
数
テ
ス
値
ト
ボ
表
タ
示
ン
55∼130V
始動
U.を表示
動作電圧整定
Lo,60∼100V
動作時間整定
0.1∼5.0s
周波数設定
50∼60Hz
定格電圧印加状態にて、強制動作が可能(動作時間の間、ボタンを押すこと)
定 格 消 費 V A ( V T )
ケ
質
ー
表示範囲
電圧計測*
定常時:7.0VA、動作時:5.0VA
ス
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
量
約1.1kg
約1.2kg
整定の「LOCK」とは、その要素をロックして動作させないためのものです。出力接点としてb接点を使用しておりますので、制御電源が確立しているとき(約50V以上入力)はb接点は開(リレー不動
作)ですが制御電源確立していないときは、整定を「LOCK」しても接点は閉(リレー動作)となります。
*印は工場出荷時設定です。
40
特性
項
標
性 能
目
準
使
用
状
態
周囲温度:−20∼+50℃但し、氷結しない状態
相対湿度:30∼80%
標 高:2000m以下
そ の 他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
動
作
値
特
性
5V級(全動作値・最小動作時間整定にて整定値の±5%以内)
復
帰
値
特
性
5V級(最大動作値・最小動作時間整定にて動作値の105%以内)
動
作
時
間
特
性
最大動作値・全動作時間整定にて
定格電圧→整定値の70%の電圧に急変
10T級
0.1s
…±20ms以内
0.2s以上…±10%以内
復
帰
時
間
特
性
最大動作値・全動作時間整定にて
整定値の70%電圧→定格電圧に急変時250ms±50ms
自
己
加
熱
特
性
最大動作値・動作時間=0.5(s)整定にて、冷却状態と自己加熱状態との動作値誤差は整定値の±3.5%以内
性
最大動作値・動作時間=0.5(s)整定にて、定格周波数±5%変動にて
動 作 値:定格周波数の値に対し±10%
性
動 作 値:最大動作値・動作時間=0.5(s)整定にて
−20、60℃にて20℃の値に対して±10%
動作時間:最大動作値・動作時間=0.5(s)整定にて
−20、60℃にて定格電圧→整定値の70%電圧に急変 20℃の値に対して±10%
性
最大動作値・最大動作時間整定にて
〈条件〉
*周囲温度:0、20、40℃に於て復帰しにくくなる方向の誤差が最大となる温度
*周 波 数:定格周波数±1%において、復帰しにくくなる方向の誤差が最大となる周波数
上記の条件組合せにて復帰値は整定値の113%以下
周
波
温
復
数
度
帰
特
特
総
合
特
〔
振動数
(Hz)
耐
振
動
10
16.7
耐
衝
絶
縁
耐
雷
電
イ
ン
耐
耐
41
パ
電
ノ
耐
接
抵
イ
容
複振幅mm(加速度m/s2)
前 後
上 下
加振時間
(s)
2.5
(4.9)
30
左 右
5(9.8)
0.4(1.96)
最大動作値、最小動作時間整定にて、入力電圧を
整定値の110%電圧印加し、左記振動を加えた時、
誤動作・誤表示はありません。
600
撃
前後、左右、上下3方向に最大加速度294m/s2の衝撃を各々3回加えた時、各部に異常はありません。
抗
電気回路一括とケース(E端子)間
電気回路相互間
接点回路端子間(極間)
但し、相対湿度80%以下
:10MΩ
:10MΩ
:10MΩ
圧
電気回路一括とケース(E端子間)
電気回路相互間
接点回路端子間(極間)a1−b1−c1
a2−b2−c2
:AC2000V
:AC2000V
:AC1000V
:AC1000V
ス
圧
電
点
ル
〕
}
DC500Vメガーにて
}
商用周波数1min間
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加し、異常ありません。
・継電器の電気回路一括∼大地
(E)
間
:4.5kV
・VT二次側端子一括∼制御回路一括間 :4.5kV
・制御回路相互間
:3kV
・制御電源端子間
:3kV
ズ
最大動作整定とし、動作値の110%の電圧印加にて、IEC波形(JIS C 4601波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、
誤動作しません。
・VT二次端子∼大地(E)間
・制御電源端子∼大地(E)間
・制御電源端子間
波
最大動作整定値とし、動作値の110%の電圧印加にて、150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより
継電器の正面へ断続照射し、誤動作しません。
量
閉路容量
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
(L/R=0s)
開路容量
AC110V:5A(力率0.5)
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
構造
RUN表示LED(緑色)
表示選択用切替スイッチ
制御電源・電子回路・プログラム
●ツマミの切り溝方向の値のポジションが表
示選択項目となります。
データ等を常時監視しており、正
●スイッチの操作は、手動で行えます。又、小
常時には点灯します。
形のマイナス
(−)
ドライバーでも行えます。
数値表示用LED
表示選択用切替スイッチを下記に
テストスイッチ
することにより
定格電圧印加時に、整定動作時間の間ボタ
(1)電圧計測…リレー入力電圧値
ンを押すことにより強制動作ができます。
が55∼130Vまで表示できます。
(2)始動表示…U.を表示します。
(3)整定値表示…各整定値を表示
します。
但し、動作電圧整定が“LOCK”の場合には
強制動作できません。
周波数整定スイッチ
使用する周波数に合せ、SWのON/OFFで
整定します。
動作電圧・動作時間・
整定用スイッチ
50Hz整定時 →
●ツマミの切り溝方向の値が整定
値となります。
●スイッチの操作は、手動で行え
ます。又、小形のマイナス(−)
ドライバーでも行えます。
●中間位置には整定しないでくだ
さい。(不定となります。)
60Hz整定時 →
ON
OFF
ON
OFF
(●整定位置を示します。)
SWの整定時には、先の鋭いものは使用しないで
ください。
(スイッチのレバーが破損する恐れがあ
ります。)
動作表示器
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵)
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になっていますので、
手などで直接触らないでください。
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
図4-2
MUV-A1シリーズ構造(正面)
内部接続図
P1
P1
レベル判定
レベル判定
動作表示
X0
P2
RUN表示
電源回路
X1
電源回路監視
X0
c1
RUN表示
b1
X0 出力接点
出
力
接
点
a1
電源回路
X1 出力接点
c2
出
b2 力
接
点
a2
常時監視
動作表示
P2
出
b1 力
接
点
a1
X0 出力接点
X1 出力接点
c1
X1
c2
b2
常時監視
出
力
接
点
a2
電源回路監視
E
E
不足電圧にて、出力リレー(X0、X1) b接点ON(閉) a接点OFF(開)
不足電圧にて、出力リレー(X0、X1) b接点ON(閉) a接点OFF(開)
a)MUV-A1V-R
b)MUV-A1V-RD
不足電圧入力の時出力リレー(X0、X1)のb接点が閉じます。CB開で電圧が無くなる外部接続の場合には電圧無でb接点は閉じたままとなります。
図4-3
内部接続図
42
動作説明
は消灯し、数値表示LEDにエラー E r
r を表示します。
1.リレー機能
VT2次電圧入力から制御電圧を導出しておりますので50V
A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導出する定電圧
を下回る時は消灯しております。
回路を内蔵していますので、特別な制御電源を必要とし
3.数値表示機能
ません。尚、OV(停電)となった場合でも内部電源によ
表示選択用切替スイッチにより、数値表示用LEDに、下記
り、動作時間整定値の最大5秒設定を行っても5秒カウン
に示す値を表示します。
ト後出力いたします。
A電圧計測
B電圧入力は、リレー内蔵の補助VTにより電子回路レベル
の信号に変換します。
通常運用時に整定。
電圧信号データにより、電圧計測演算を行い、リレー入
C電圧信号はA/D(アナログ/ディジタル)コンバータに
力電圧値を表示します。電圧計測の表示範囲は、55Vから
よりディジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ
130Vです。(55V未満の時は消灯し、130V以上の時は
にデータとして入力されます。
を表示します。)
Dマイクロコンピュータは、電圧信号データと整定値デー
B始動表示
タによりレベル判定演算を行います。そして電圧信号が
入力電圧が整定値以下となった時
整定値以下となった場合には、タイマーが始動し、動作
す。
時間整定値以上継続して信号があれば出力リレーと動作
本機能は受入試験及び定期点検での動作値試験時に使用
表示器が動作します。
できます。尚、テストボタンを押した場合は
E動作出力接点は、リレー動作後、入力電圧が復電します
と、復帰時間後に出力リレーが自動復帰します。尚、動
U. と表示しま
を表示します。
C整定値表示
作表示器は、動作表示状態を保持し続けますので、復帰
リレーの整定状態を表示する機能で、動作電圧整定値(V)
の際は、継電器正面下部の表示復帰レバーを押し上げて
と動作時間整定値(s)、周波数整定値(Hz)の各整定値
下さい。
を表示します。
2.RUN表示(常時自己監視機能)
D常時自己監視エラー表示
制御電圧、電子回路、プログラムデータを常時監視し、正
常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、異常時に
常時自己監視機能で異常を検出した場合、エラー
E r
r を表示します。
外部接続例
a.電圧引外し方式
a-1 電源側VTより入力した場合
a-2 負荷側VTより入力した場合
BP
F
VT
b1
c1
(ED)
T
BP
b1
c1
CB
P1
P2
MUV-A1V-R
E
電圧引外しコイル
b2
c2
警報回路へ
b2
MUV-A1V-R
P1 P2 E
c2 警報回路へ
(ED)
電圧引外しコイル
CB
52a
パレットスイッチ
(ED)
52a
パレットスイッチ
BN
F
VT
BN
(ED)
b. 無電圧引外し方式
F
VT
を配線してください。
(ED)
a1
CB
43
U.
無電圧引外し
コイル
c1
MUV-A1V-R
b2
c2
E
(ED)
警報回路へ
注)CB投入で電圧が確立(復電)する場合、リレーが復帰する迄の
間の誤動作防止策として上図のようにタイマー回路を設けて
ください。(2∼3s程度)
取扱い上のお願い
1.適用について
た設定にしてください。
MUV形不足電圧継電器の出力接点は制御電圧確立後にb接
Bやむを得ず稼動中に整定値変更をする場合には、まず、
点を常時励磁し接点を開放しているリレーです。万が一リ
表示選択SWにて変更する整定値表示項目にしその表示を
レーが故障した場合は、構造上a接点を内蔵した他不足電圧
見ながら、すばやく行ってください。
継電器と比較しますと動作出力する可能性が高いと言えま
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
す。上記を考慮し、供給障害が広範囲化するところへ設置
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大
される場合や重要設備については、信頼性を向上させるた
形のマイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチ
めMUV形を2重化もしくはa接点を内蔵した不足電圧継電器
のツマミの溝を損傷させる原因になります。
(MELPRO-Dシリーズ)の適用をご推奨いたします。
〔出力接点状態〕
c1
b1
〔MUV形の2重化例〕
c1
閉
b1
開
MUV(1)
c1
b1
トリップ回路
(2重化)
MUV(2)
閉
a1
故障時
E表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありませ
a1
制御電圧確立
遮断器開放
リレー故障時、a接点を動作出力と
する他不足電圧継電器と比較し
動作出力する可能性が高い
スイッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよ
う、スムーズに回転させて整定してください。
c1
b1
a1
制御電圧断
D整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリー
c1
b1
a1
んが、通常「電圧計測(V)」に設定しておきますと、入
力電圧値の計測ができますので便利です。
FRUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、
日常点検等で確認ください。消灯している時は、入力電
2.盤取付時
圧値を確認し、50V以上でも消灯していれば、継電器の故
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
障と考えられますので、最寄りの当社代理店および支社
BRDシリーズではサブユニットを引出すことができます。詳
へご連絡ください。
細はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照ください。
3.運用時
G停電時間を約10秒以上おいた場合は復帰時間が最大で2秒
程度かかります。
電圧
A使用条件設定(周波数)について、工場出荷時はOFF側
接点
c.定期点検時(通常は1年に1回)
1.試験に際して
OFF
OFF
電圧印加端子
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
b.設備を運開(受電開始)する時
2S
2.耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
a.製品入荷後、開梱した時
110V
0V
ON
としていますので運用に際しては、使用する条件に合っ
試験
10秒以上
110V
P1
b1
c1
a1
P2
b2
c2
a2
E
a.電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
b.電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
し問題のないことを確認ください。
AMUV-A形不足電圧継電器はディジタル形継電器であります
電圧印加端子
P1
が、基本的には、従来の単体製品の試験と同一であります。
b1
c1
a1
b2
c2
a2
P2
B電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
3.動作特性試験
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
A試験電圧を徐々に上げていきますと、50V前後でRUN表
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
D試験時には、表示選択スイッチのポジションを「電圧計測
(V)」に合せてください。その他の整定用スイッチの整定
は、動作特性管理点の試験条件に合せてください。
E個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
整定条件などで管理される場合)には、受入れの時また
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常
に動作し始めたことを示します。
B定格電圧印加でリレー正面テストボタンを押して強制動
作することを確認してください。
4.動作特性管理点
下表の試験条件・判定基準に従い、
定期的に試験を行ってください。
は、運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器
試験項目
の良否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデ
動作値
各 整 定
最小整定
整定値の±5%
ータを後々の基準としてください。
復帰値
最大整定
最大整定
動作値の
105%以下
最大整定
最小整定
整定値の±20ms
最大整定
上記以外
整定値の±10%
動作時間
入力
試 験 条 件
動 作 値
定格電圧→
整定値の70%
動作時間
判定基準
44
2511
MOV-A1シリーズ過電圧継電器〔JEC
〕
準拠品
図5-1 MOV-A1V-R
特長
1 . ディジタルタイプの過電圧継電器であり、高精度で安定
入力電圧値の計測・始動表示、各整定値表示が可能です。
した特性を保ちます。
4 . テストボタンにより、強制動作が可能です。
2 . 常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、
5 . 制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電
信頼性が向上しました。
源は不要です。
正常時には、RUN表示LEDが点灯します。
6 . 耐振・耐衝撃性能が向上しました。
3 . 多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。
形式および定格仕様
形
名
MOV-A1V-R
形
番
095PGA
電
定格
整定
MOV-A1V-RD
514PGA
圧
AC110V
周
波
数
50/60Hz切替え
動
作
値
LOCK*-115-120-125-130-135-140-145-150V
間
0.1*-0.2-0.5-1.0-1.5-2.0-2.5-3.0-4.0-5.0s
動
作
時
*
周波数:50Hz(SW1-ON)
/60Hz(SW1-OFF)
切替え
使用条件設定
自
己
監
視
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動
作
表
示
動作時 黒色→橙色に変わります。(手動復帰式)
表示項目
表示
数
テ
ス
値
ト
ボ
表
タ
示
ン
80∼160V
始動
U.を表示
動作電圧整定
Lo,115∼150V
動作時間整定
0.1∼5.0s
周波数設定
50∼60Hz
定格電圧印加状態にて、強制動作が可能(動作時間の間、ボタンを押すこと)
定 格 消 費 V A ( V T )
ケ
質
ー
定常時:5.0VA、動作時:7.0VA
ス
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
量
約1.0kg
約1.1kg
整定の「LOCK」とは、その要素をロックして動作させないためのものです。
*印は工場出荷時設定です。
45
表示範囲
動作電圧計測*
特性
項
性 能
目
標 準 使 用 状 態
周囲温度:−20∼+50℃ 但し、氷結しない状態
相対湿度:30∼80%
標 高:2000m以下
そ の 他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
動
作
値
特
性
5V級(全動作値・最小動作時間整定にて整定値の±5%以内)
復
帰
値
特
性
5V級(最小動作値・最小動作時間整定にて動作値の95%以上)
〔
最小動作値・全動作時間整定にて
OV→整定値の120%の電圧に急変
0.1s…±20ms以内
0.2s以上…±10%以内
〕
動 作 時 間 特 性
10T級
自 己 加 熱 特 性
最小動作値・動作時間=0.5(s)整定にて、冷却状態と自己加熱状態との動作値誤差は整定値の±2.5%以内
周
性
最小動作値・動作時間=0.5(s)整定にて、定格周波数±5%変動にて
動 作 値:定格周波数の値に対し±10%
性
動 作 値:最小動作値・動作時間=0.5(s)整定にて
−20、60℃にて20℃の値に対して±10%
動作時間:最小動作値・動作時間=0.5(s)整定にて
−20、60℃にてOV→整定値の120%電圧に急変 20℃の値に対して±10%
復 帰 総 合 特 性
最小動作値・最大動作時間整定にて
〈条件〉
*周囲温度:0、20、40℃に於て復帰しにくくなる方向の誤差が最大となる温度
*周波数:定格周波数±1%に於て、復帰しにくくなる方向の誤差が最大となる周波数
上記の条件組合せにて復帰値は整定値の87%以上
温
波
数
度
特
特
2
振動数
耐
振
動
(Hz)
10
16.7
耐
絶
衝
縁
耐
抵
電
複振幅mm(加速度m/s )
前
後
左
右
5(9.8)
上
加振時間
下
2.5
(4.9)
(s)
30
各整定値を最小にて
入力電圧=整定値の90%電圧を印加し、左記振動を加
えた時、誤動作・誤表示はありません。
600
0.4(1.96)
撃
前後、左右、上下3方向に最大加速度294m/s2 の衝撃を各々3回加えた時、各部に異常はありません。
抗
電気回路一括とケース(E端子)間 :10MΩ
電気回路相互間
:10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
但し、相対湿度80%以下
圧
電気回路一括とケース(E端子間)
電気回路相互間
接点回路端子間(極間)a11−a12
a21−a22
}
:AC2000V
:AC2000V
商用周波数1min間
:AC1000V
:AC1000V
}
雷 イ ン パ ル ス
耐
電
圧
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加し、異常ありません。
・継電器の電気回路一括∼大地
(E)
間 :4.5kV
・VT二次側端子一括∼制御回路一括間 :4.5kV
・制御回路相互間
:3kV
・制御電源端子間
:3kV
耐
ズ
最小動作整定とし、動作値の90%の電圧印加にて、IEC波形(JIS C 4601波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動
作しません。
・VT二次端子∼大地(E)間
・制御電源端子∼大地(E)間
・制御電源端子間
波
最小動作整定とし、動作値の90%の電圧印加にて、150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器
の正面へ断続照射し、誤動作しません。
ノ
耐
接
イ
電
点
容
量
閉路容量
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
(L/R=0s)
開路容量
AC110V:5A(力率0.5)
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
46
構造
RUN表示LED(緑色)
表示選択用切替スイッチ
制御電源・電子回路・プログラム
●ツマミの切り溝方向の値のポジションが表
示選択項目となります。
データ等を常時監視しており、正
●スイッチの操作は、手動で行えます。又、小
形のマイナス
(−)
ドライバーでも行えます。
常時には点灯します。
数値表示用LED
表示選択用切替スイッチを下記に
テストスイッチ
することにより
定格電圧印加時に、動作時間の間ボタンを
押すことにより強制動作ができます。但し、
電作電圧整定が“LOCK”の場合には強制動
作できません。
(1)電圧計測…リレー入力電圧値
が80∼160Vまで表示できます。
(2)整定値表示…各整定値を表示
します。
周波数整定スイッチ
使用する周波数に合せ、SWのON/OFFで
整定します。
動作電圧・動作時間・
整定用スイッチ
●ツマミの切り溝方向の値が整定
値となります。
●スイッチの操作は、手動で行え
ます。又、小形のマイナス(−)
ドライバーでも行えます。
●中間位置には整定しないでくだ
さい。(不定となります。)
50Hz整定時 →
60Hz整定時 →
ON
OFF
ON
OFF
(●整定位置を示します。)
SWの整定時には、先の鋭いものは使用しないで
ください。
(スイッチのレバーが破損する恐れがあ
ります。)
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵)
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
押し上げた状態ではリレーの機能がロックされます。(復帰レバーを完全
に押し上げた状態で、RUNランプが消灯しリレー機能ロックとなります)
動作表示器
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になっていますので、
手などで直接触らないでください。
図5-2
MOV-A1シリーズ構造(正面)
内部接続図
P1
P1
レベル判定
レベル判定
動作表示
動作表示
P2
P2
RUN表示
X0
X0 出力接点
電源回路
X1 出力接点
常時監視
X1
RUN表示
a11 出
力
接
a12 点
電源回路
X1 出力接点
a21 出
力
接
a22 点
a11 出
力
接
a12 点
X1
a21 出
力
接
a22 点
常時監視
電源回路監視
電源回路監視
E
E
a)MOV-A1V-R
b)MOV-A1V-RD
過電圧入力の時出力リレー(X)のa接点が閉じます。
図5-3
47
X0
X0 出力接点
内部接続図
動作説明
1.リレー機能
3.数値表示機能
A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導出する定電圧
表示選択切替スイッチにより、数値表示用LEDに、下記に
回路を内蔵していますので、特別な制御電源を必要とし
示す値を表示します。
ません。
A電圧計測
B電圧入力は、リレー内蔵の補助VTにより電子回路レベル
通常運用時に整定。
の信号に変換します。
電圧信号データにより、電圧計測演算を行い、リレー入
C電圧信号はA/D(アナログ/ディジタル)コンバータに
力電圧値を表示します。電圧計測の表示範囲は、80Vから
よりディジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ
160Vです。(80V未満の時は消灯し、160V以上の時は
にデータとして入力されます。
を表示します。)
Dマイクロコンピュータは、電圧信号データと整定値デー
B始動表示
U. と表示しま
タによりレベル判定演算を行います。そして電圧信号が
入力電圧が整定値以上となった時
整定値以上となった場合には、タイマーが始動し、動作
す。
時間整定値以上継続して信号があれば出力リレーと動作
本機能は受入試験及び定期点検での動作値試験時に使用
表示器が動作します。
できます。尚、テストボタンを押した場合は
E出力接点はリレー動作後、入力電圧が動作レベル未満と
U.
を表示します。
なると出力リレーが自動復帰します。尚、動作表示器は、
C整定値表示
動作表示状態を保持し続けますので、復帰の際は、継電
リレーの整定状態を表示する機能で、動作電圧整定値(V)
器正面下部の表示復帰レバーを押し上げてください。
と動作時間整定値(s)、周波数整定値(Hz)の各整定値
2.RUN表示(常時自己監視機能)
を表示します。
D常時自己監視エラー表示
制御電圧、電子回路、プログラムデータを常時監視し、正
常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、異常時に
は消灯し数値表示LEDにエラー E r
常時自己監視機能で異常を検出した場合、エラー
r を表示します。
E r
r を表示します。
VT2次電圧入力から制御電圧を導出しておりますので60V
を下回る時は消灯しております。
外部接続例
F
電源側VTより
入力した場合
VT
(ED)
BP
P1
P2
a21
a11
a12
CB
電圧引外しコイル
MOV-A1V
a22
警報回路へ
E
(ED)
52a
パレットスイッチ
を配線してください。
BN
図5-4
外部接続図
48
取扱い上のお願い
1.盤取付時
マイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大形のマイ
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
ナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチのツマミの溝
BRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。詳細は
を損傷させる原因になります。
サブユニットの引出し・収納操作の項を参照ください。
2.運用時
D整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリース
イッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよう、ス
A使用条件設定(周波数)について、工場出荷時はOFF側と
していますので運用に際しては、使用する条件に合った設定
にしてください。
ムーズに回転させて整定してください。
E表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありませんが、
通常「電圧計測(V)」に設定しておきますと、入力電圧値
B稼動中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避けて
の計測ができますので便利です。
ください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰レバーを
FRUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、日常
押し上げて動作ロック状態として行ってください。
(但し、動
点検等で確認ください。消灯している時は、入力電圧値を確
作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
認し、60V以上でも消灯していれば、継電器の故障と考えられ
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小形の
ますので、最寄りの当社代理店および支社へご連絡ください。
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
b.電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加し問
題ないことを確認ください。
a.製品入荷後、開梱した時
電圧印加端子
b.設備を運開(受電開始)する時
c.定期点検時(通常は1年に1回)
P1
P2
a11 a12 a21 a22
1.試験に際して
AMOV-A形過電圧継電器はディジタル形継電器であります
が、基本的には、従来の単体製品の試験と同一でありま
3.動作特性試験
A試験電圧を徐々に上げていきますと、60V前後でRUN表
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常
す。
B電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
D試験時には、表示選択スイッチのポジションを「電圧計
測(V)」に合せてください。その他の整定用スイッチの
整定は、動作特性管理点の試験条件に合せてください。
E個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
に動作し始めたことを示します。
B動作時間試験時に試験電圧を調整する際、動作表示器の
復帰操作レバーを上に押し上げますと本継電器は動作ロ
ック状態となりますので、動作ロックしておいて電圧調
整しますと正確な試験ができます。
C定格電圧印加でリレー正面のテストボタンを押して強制
動作することを確認してください。
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時または、
表示選択スイッチのポジションを0の電圧計測(V)にし
運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良
ている時には数値表示LEDは
否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータ
表示します。
(オーバーフロー)を
を後々の基準としてください。
4.動作特性管理点
2.耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行って
a.電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
ください。
数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
試験項目
電圧印加端子
P1
a11
a12
P2
a21
a22
E
49
試験条件
判 定 基 準
入 力
動 作 値
動作時間
動 作 値
““
各 整 定
最小整定
整定値の±5%
復 帰 値
““
最小整定
最大整定
動作値の95%以上
整定値の
最小整定
最小整定
整定値の±20ms
120%
最小整定
上記以外
整定値の±10%
動作時間
OV→
2511
MVG-A1シリーズ地絡過電圧継電器〔JEC
〕
準拠品
図6-1 MVG-A1V-R
特長
1 . ディジタルタイプのZVT(ZPD)対応の地絡過電圧継電
4 . 多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。
器であり、高精度で安定した特性を保ちます。
入力電圧値の計測・始動表示、各整定値表示が可能です。
2 . 高感度検出(2%検出)
、高範囲な整定が可能です。
5 . テストボタンにより、強制動作が可能です。
3 . 常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、
6 . 制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電
信頼性が向上しました。
源は不要です。
正常時には、RUN表示LEDが点灯します。
7 . 耐振性・耐衝撃性能は向上しました。
形式および定格仕様
形
名
MVG-A1V-R
形
番
096PGA
入
定格
力
周
制
波
御
動
整定
電
電
作
MVG-A1V-RD
515PGA
圧
7V(MPD-2形又はMPD-3形ZVT(ZPD)2次電圧)
数
50/60Hz切替え
AC100/110V(90∼120V)
圧
値
完全地絡時に発生する零相電圧V0のLOCK*-2-4-6-8-10-12-14-16-18-20%
(6.6kV完全地絡100%V0一次電圧=3810V時、MPD形ZVT(ZPD)2次出力電圧=7V)
間
*
瞬時(60ms以下)
-0.2-0.5-1.0-1.5-2.0-2.5-3.0-4.0-5.0s
使用条件設定
*
切替え
周波数:50Hz(SW1-ON)
/ 60Hz(SW1-OFF)
動
作
時
自
己
監
視
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動
作
表
示
動作時 黒色→橙色に変わります。
(手動復帰式)
表示範囲
表示項目
表示
数
値
表
示
Vo計測*
1.0∼25%
始動
U.を表示
Vo整定
Lo,2.0∼20%
動作時間整定
周波数設定
テ
ス
ト
ボ
タ
ン
質
ー
50∼60Hz
定格電圧印加状態にて、強制動作が可能(動作時間の間、ボタンを押すこと)
定常時:4.0VA、動作時:7.0VA
定 格 消 費 V A( V T )
ケ
In.(瞬時)
、0.2∼5.0s
ス
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
量
約1.0kg
約1.1kg
整定の「LOCK」とは、その要素をロックして動作させないためのものです。
*印は工場出荷時設定です。
MVG-A1形継電器の使用に際しては、MPD形ZVT(ZPD)を組合せて使用する必要があります。
上記以外の形式のものとは組合せ使用できません。
50
特性(MVG_A1形単体特性)
項
性 能
目
標 準 使 用 状 態
周囲温度:−20℃∼+50℃ 但し、氷結しない状態
相対湿度:30∼80%
標高:2000m以下
その他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
単 体 特 性
特 性 管 理 区 分
動
作
値
特
性
MPD組合せ特性
各Vo整定値・最小動作時間整定にて下表±25%以内
Vo整定値(%)
2
4
6
三相一括電圧(V)
76.2
152.4
229
T端子電圧(V)
7.62
15.24
22.9
(MPD-3のみ)
各Vo整定値・最小動作時間整定にて
整定値の±10%以内
Vo整定値(%)
三相一括電圧(V)
T端子電圧(V)
(MPD-3のみ)
復
帰
値
特
性
8
305
10
381
30.5
38.1
12
457
14
533
16
610
18
686
20
762
45.7
53.3
61.0
68.6
76.2
各Vo整定値・最小動作時間整定にて動作値の90%以上
同 左
Vo整定値=10%
動 作 時 間 特 性
入力電圧
整定値の150%
60ms以下
整定値±10%
同 左
(注)MPD-2及びMPD-1組合せ時は動作時間が左表より約15ms長くなります。
復 帰 時 間 特 性
Vo整定値=10%
整定値の150%→OVにて 250ms±50ms
周
整定Vo=10%、T=0.2sにて 定格周波数±5%変動させた時、定格周波数に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
波
数
特
性
制御電圧変動特性
整定Vo=10%、T=0.2sにて AC90V∼120Vにて、定格電圧に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
温
整定Vo=10%、T=0.2sにて −20∼60℃にて、20℃に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
度
特
性
振動数
(Hz)
10
16.7
複振幅mm(加速度m/s2)
前後
左右
上下
5(9.8)
2.5
(4.9)
0.4(1.96)
加振時間
(s)
30
600
最小動作値、最小動作時間整定にて、入力電圧を零とし、
左記振動を加えた時、誤動作、誤表示はありません。
耐
振
動
耐
衝
撃
前後、左右、上下3方向に最大加速度294m/s2の衝撃を各々3回加えた時、各部に異常はありません。
抗
電気回路一括とケース(E端子)間:10MΩ
電気回路相互間
:10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
但し、相対湿度80%以下
圧
電気回路一括とケース(E端子)間:AC2000V
電気回路相互間
:AC2000V
接点回路端子間(極間)a11−a12 :AC1000V
a21−a22 :AC1000V
絶
縁
耐
抵
電
}
}
商用周波数1min間
雷 イ ン パ ル ス
耐
電
圧
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に3回印加し、異常ありません。
・ZVT(ZPD)一次端子∼大地(E)間
:60kV
・制御回路相互間:3kV
・継電器の電気回路一括∼大地(E)間
:4.5kV
・制御電源端子間:3kV
・ZVT(ZPD)二次側端子一括∼制御回路一括間 :4.5kV
耐
ズ
最小動作整定値とし、入力零にて、IEC波形(JIS C 4609波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
・ZVT(ZPD)二次端子∼大地(E)間
・制御電源端子∼大地(E)間
・制御電源端子間
波
最小動作整定値とし、入力零にて150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ継続照射し、
誤動作しません。
ノ
耐
接
51
動作時間整定
Inst.
0.2∼5s
イ
電
点
容
量
閉路容量
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
(L/R=0s)
開路容量
AC110V:5A(力率0.5)
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
構造
RUN表示LED(緑色)
表示選択用切替スイッチ
制御電源・電子回路・プログラム
●ツマミの切り溝方向の値のポジションが表
示選択項目となります。
データ等を常時監視しており、正
●スイッチの操作は、手動で行えます。又、小
形のマイナス
(−)
ドライバーでも行えます。
常時には点灯します。
数値表示用LED
表示選択用切替スイッチを下記に
テストスイッチ
することにより
定格電圧印加時に、動作時間の間ボタンを
押すことにより強制動作ができます。但し、
(1)電圧計測…リレー入力電圧値
が1.0∼25%まで表示できます。
(2)整定値表示…各整定値を表示
します。
動作電圧整定が“LOCK”の場合には強制動
作できません。
周波数整定スイッチ
零相電圧・動作時間・
整定用スイッチ
使用する周波数に合せ、SWのON/OFFで
整定します。
●ツマミの切り溝方向の値が整定
値となります。
●スイッチの操作は、手動で行え
ます。又、小形のマイナス(−)
ドライバーでも行えます。
●中間位置には整定しないでくだ
さい。(不定となります。)
50Hz整定時 →
60Hz整定時 →
ON
OFF
ON
OFF
(●整定位置を示します。)
SWの整定時には、先の鋭いものは使用しないで
ください。
(スイッチのレバーが破損する恐れがあ
ります。)
動作表示器
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵)
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
押し上げた状態ではリレーの機能がロックされます。(復帰レバーを完全
に押し上げた状態で、RUNランプが消灯しリレー機能ロックとなります)
図6-2
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になっていますので、
手などで直接触らないでください。
MVG-A1シリーズ構造(正面)
内部接続図
Y1
Y1
VO
レベル判定
VO
動作表示
レベル判定
動作表示
Y2
Y2
RUN表示
RUN表示
X0
X0 出力接点
P1
制御電源
a11 出
力
接
a12 点
電源回路
制御電源
X1 出力接点
P2
X1
a21 出
力
接
a22 点
X0
a11 出
力
接
a12 点
X1
a21 出
力
接
a22 点
X0 出力接点
P1
電源回路
X1 出力接点
P2
常時監視
常時監視
電源回路監視
電源回路監視
E
a)MVG-A1V-R
E
b)MVG-A1V-RD
図6-3
内部接続図
52
動作説明
1.リレー機能
3.数値表示機能
A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導出する定電圧
表示選択用切替スイッチにより、数値表示用LEDに、下記
回路を内蔵していますので、特別な制御電源を必要とし
に示す値を表示します。
ません。
A電圧計測
B零相電圧入力は、リレーと組合せるMPD-2形又はMPD-3
通常運用時に整定。
形零相電圧検出器の2次出力より供給されます。
零相電圧信号データにより、零相電圧計測演算を行い、
C零相電圧信号はA/D(アナログ/ディジタル)コンバー
リレー入力零相電圧値を表示します。
タによりディジタル信号に変換され、マイクロコンピュ
零相電圧計測の表示範囲は、1.0%から25%です。(25%以
ータにデータとして入力されます。
上の場合には
Dマイクロコンピュータは、零相電圧信号データと整定値
を表示します。)
ここで100%は6.6kV系で1相完全地絡時が3810V、MPD形
データによりレベル判定演算を行います。そして零相電
ZVT(ZPD)2次出力電圧では7Vです。
圧信号が整定値を超えた場合には、タイマーが始動し、
B始動表示
動作時間整定値以上継続して信号があれば出力リレーと
零相電圧が整定値以上となった時
動作表示器が動作します。
す。
E出力接点はリレー動作後、入力電圧が動作レベル未満と
本機能は受入試験及び定期点検での動作値試験時に使用
なると出力リレーが自動復帰します。尚、動作表示器は、
動作表示状態を保持し続けますので、復帰の際は、継電
できます。尚、テストボタンを押した場合は
を表示します。
2.RUN表示(常時自己監視機能)
リレーの整定状態を表示する機能で、零相電圧整定値
制御電圧、電子回路、プログラムデータを常時監視し、正
(%)と動作時間整定値(s)、周波数整定値(Hz)の各整
常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、異常時に
定値を表示します。
r を表示します。
VT2次電圧入力から制御電圧を導出しておりますので85V
D常時自己監視エラー表示
常時自己監視機能で異常を検出した場合、エラー
を下回る時は消灯しております。
E r
r を表示します。
外部接続図例
MZT形 K
零相変流器
(ZCT) L
k
ë
CB
P1
P2
Z1
MDG-A1V
Z2
(DGR)
a12
電圧引外し
a11 Y1
Y2
コイル
AC100/110V
(ED)
52a
パレット
スイッチ
を配線してください。
BP
BN
Y1
MPD-3
ZVT
(ZPD)
Y1
a11 a12 P1
Y2
E
(EA)
Y2
(ED)
制御電源
P2
a21
MVG-A1V
(OVGR)
図6-4
E
a22 警報回路へ
(ED)
外部接続図
注)ZVT(ZPD)がMPD-2形の場合は、ZVT(ZPD)の1次側にDS又はPCSを設けてください。
上図はDGRとOVGRの接点をAND回路としていますが、それぞれのリレーを個別で使用することも可能です。
53
U.
C整定値表示
器正面下部の表示復帰レバーを押し上げてください。
は消灯し数値表示LEDにエラー E r
U. と表示しま
取扱い上のお願い
1.盤取付時
ミの溝を損傷させる原因になります。
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
BRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。詳細
はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照ください。
D整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリース
イッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよう、
スムーズに回転させて整定してください。
E表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありません
2.運用時
A使用条件設定(周波数)について、工場出荷時はOFF側
としていますので運用に際しては、使用する条件に合った
が、通常「零相電圧計測(%)」に設定しておきますと、
入力零相電圧値の計測ができますので便利です。
FRUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、日
設定にしてください。
B稼動中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避け
常点検等で確認ください。消灯している時は、VT2次入力
てください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰レバ
電圧値を確認し、85V以上でも消灯していれば、継電器の
ーを押し上げて動作ロック状態として行ってください。
(但
故障と考えられますので、最寄りの当社代理店および支社
し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
へご連絡ください。
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小形
3.結線
のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大形の
ZVT(ZPD)から継電器への線材は0.75∼1mm2の2芯シール
マイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチのツマ
ド線を使用し、シールドはリレー端子Eに接続してください。
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次の
電圧印加端子
ような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
a.製品入荷後、開梱した時
b.設備を運開(受電開始)する時
P1
P2
a11 a12 a21 a22
Y1
Y2
a11 a12 a21 a22
P1
P2
c.定期点検時(通常は1年に1回)
1.試験に際して
Y2
Y1
A電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
B各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小形
3.動作特性試験
のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
A制御電圧を徐々に上げていきますと、70V前後でRUN表示
C試験時には、表示選択スイッチのポジションを「零相電圧
LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常に動
計測(%)
」に合せてください。その他の整定用スイッチの整
作し始めたことを示します。
定は、動作特性管理点の試験条件に合せてください。
B動作時間試験時に試験電圧を調整する際、動作表示器の復
D個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の整
帰操作レバーを上に押し上げますと本継電器は動作ロック
定条件などで管理される場合)には、受入れ時または、運用
状態となりますので、動作ロックしておいて電圧調整しま
開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良否判定
すと正確な試験ができます。
をした後で、個別の管理点で試験し、このデータを後々の基
C定格電圧印加でリレー正面のテストボタンを押して強制動
準としてください。
作することを確認してください。
2.耐圧試験
表示選択スイッチのポジションを「零相電圧計測(%)」に
単体試験時には、下記にて実施ください。
a.継電器単体での試験時、継電器、零相電圧検出器をそれぞ
れ分離し個別に実施してください。定格以上の電圧を印加
数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
電圧印加端子
P1
a11 a12
Y2
P2
a21 a22
表示します。
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってくだ
さい。
試験項目
E
c.電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
し問題のないことを確認ください。
(オーバーフロー)を
4.動作特性管理点
すると焼損の恐れがあります。
b.電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
Y1
している時には数値表示LEDは
判 定 基 準
試験条件
入 力
動 作 値
““
動作時間
整定値の
OV→
150%
動作値 動作時間
リレー単体
MPD組合せ
各整定 最小整定 整定値の±10% 整定値の±25%
10%
10%
Inst.
60ms以下
上記以外 整定値の±10%
同左(注)
注)MPD-2組合せ時は動作時間が上表より約15ms長くなります。
54
MDG-A2シリーズ地絡方向継電器〔
JIS C 4609
準拠品
〕
特長
1.ディジタルタイプのEVT対応の地絡方向継電器であり、高精度
で安定した特性を保ちます。
2.高感度検出、高範囲な整定が可能です。
3.常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、信頼性
が向上しました。
正常時には、RUN表示LEDが点灯します。
4.多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。入力電圧
値・入力電流値及び位相の計測表示、各整定値表示が可能です。
常時状態でのVo、Io、位相発生値が確認できます。
5.系統事故発生時の入力値(零相電圧・零相電流)及び位相のデ
ータを2回分記録できますので、事故分析に役立ちます。
6.耐環境性能が向上しました。
・フィルター回路強化により、歪波入力に対し高調波の影響を
受けず基本波分にて正常に動作します。
・耐電波障害・ノイズ・サージはJIS規格を満足しております。
・耐振性・耐衝撃性能が向上しました。
7.テストボタンにより、強制動作が可能です。
図7-1
8.制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電源は不
MDG-A2V-R
要です。
形式および定格仕様
形
名
MDG-A2V-R
形
番
093PGA
定格
MDG-A2V-RD
512PGA
0.2A(MZT形ZCT1次)
AC110V/190V(リレー端子により切替え)
50/60Hz切替え
AC100/110V(90∼120V)
0.1* -0.2-0.4-0.6-0.8-1.0A(ZCT1次側換算値)
入力電流
入力電圧
周波数
制御電圧
Io動作値
*
整定
完全地絡時に発生する零相電圧VoのLOCK -2.5-5-7.5-10%
Vo動作値
(100%=110V/190V)
*
瞬時(50∼100ms)
-0.2-0.3-0.4-0.5-0.6-0.7-0.8-0.9-1.0s
*
周波数:50Hz(SW1-ON)
/60Hz(SW1-OFF)
切替え
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動作時 黒色→橙色に変わります。
(手動復帰式)
動作時間
使用条件設定
自己監視
動作表示
表示項目
表示範囲
1.0∼12.0% 0.1% step
0.05∼0.10A(0.01A step)
Io計測
0.1∼1.5A(0.1A step)
0∼359°1°step
位相計測
U-Iで点灯表示
Vo、Io始動
Lo、2.5∼10.0%
Vo整定
0.1∼1.0A
Io整定
瞬時,0.2∼1.0s
動作時間整定
50∼60Hz
周波数整定
1.0∼100%
事故記録Vo(最新)
0.05∼1.5A
事故記録Io(最新)
0∼359°
事故記録位相(最新)
1.0∼100(%)
事故記録Vo(前回)
0.05∼1.5A
事故記録Io(前回)
0∼359°
事故記録位相(前回)
5s以上ポジション保持にて記録リセット
事故記録リセット
Vo=零相電圧、Io=零相電流、T=動作時間、f=周波数
Vo計測*
表示
数値表示
テストボタン
Vo回路
消費
VA
(VT)
制御回路
ケース
質量
制御電源印加状態にて、強制動作が可能(動作時間の間、ボタンを押すこと)
定格電圧にて110V回路0.15VA、190V回路0.15VA
定常時:4.0VA、動作時:7.0VA
小形丸胴引出ケース(図16-2)
小形丸胴ケース(図16-1)
約1.1kg
約1.0kg
注)MDG-A2形継電器の使用に際してはMZT形零相変流器と市販のEVTを組合せて使用する必要があります。
MZT形零相変流器以外のものでは組合せ使用することはできません。
整定の「LOCK」とは、地絡方向要素をロックして動作させないためのものです(零相電圧Vo設定のみをロックして地絡継電器として使用する機能ではあ
りません。
)。
*印は工場出荷時設定です。
55
特性(MDG-A2V+MZT組合せ)
項 目
性 能
周囲温度:−20∼+50℃ 但し、氷結しない状態
標 準 使 用 状 態
相対湿度:30∼80%
標 高:2000m以下
その他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
動作時間T=0.2s、零相電圧Vo=2.5%整定とし、Vo入力に整定値の150%電圧を印加し、
Io
最大感度角にて
各整定値電流±10%以内
動 作 値
動作時間T=0.2s、零相電流Io=0.1A整定とし、Io入力を整定値の150%電流(0.15A)を印加し、最大感度角にて
特 性
Vo
復
帰
値
特
性
Vo整定(%)
2.5
5
7.5
10
190V端子入力(V)
4.75
9.5
14.25
19
110V端子入力(V)
2.75
5.5
8.25
11
各整定値電圧±10%以内
Io、Vo値共、動作値の90%以上
動作時間T=0.2s、零相電流Io=0.1A、零相電圧Vo=2.5%整定とし、入力:Vo=整定値の150%、Io=整定値の1000%(1A)
Io動作域(Vo基準)
動作位相
遅 れ
45°
± 10°
進 み
± 10°
135°
進み
0°
遅れ
Vo
位
相
特
性
35°
55°
動作域
90°
0.2 0.4 0.6 0.8 1.0A
90°
不動作域
125°
145°
180°
全整定値、最大感度角にてVo=整定値×150%、Io=整定値の130%、400%を同時に急印
試験電流
整定値に対する割合
時間整定T
動 作 時 間 特 性
130%
400%
瞬時
50∼100ms
50∼100ms
0.2s
0.1∼0.3s
0.1∼0.2s
±20%
±10%
0.3s以上
復 帰 時 間 特 性
Vo =整定値×150%
→0
Io =整定値×130%、400%→0
}
同時急変にて250ms±50ms
動作時間T=0.2s、零相電圧Vo=2.5%、零相電流Io=0.1A整定
慣
性
特
性
入力:Vo=整定値の150%、Io=整定値の400%最大感度角にて同時急印
0.05s間通電にて不動作
AC90V∼120Vにて定格制御電圧における値に対して
制御電圧変動特性
動作電流:±10%
動作電圧:±10%
動作電圧:±10%
動作位相:±15°
20℃±40℃にて20℃における値に対して
温
度
特
性
動作電流:±20%
動作電圧:±10%
動作電圧:±20%
動作位相:±15°
振動数
耐
振
動
(Hz)
10
16.7
複振幅mm(加速度m/s2)
加振時間
左右
上下
(s)
2.5(4.9)
30
前後
5(9.8)
0.4(1.96)
600
最小動作値、最小動作時間整定にて、無通電状態
で左記振動を加えた時、誤動作、誤表示はありま
せん。
56
項 目
性 能
2
耐衝撃
前後、左右、上下3方向に最大加速度294m/s の衝撃を各々2回加えた時、各部に異常はありません。
絶縁抵抗
電気回路一括とケース(E端子)間
:10MΩ
電気回路相互間
:10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
}
但し、相対湿度80%以下
耐電圧
電気回路一括とケース(E端子間)
:AC2000V
電気回路相互間
:AC2000V
接点回路端子間(極間)a11ーa12
:AC1000V
a21ーa22
:AC1000V
}
商用周波数1min間
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加し、異常ありません。
雷インパルス
・ZCT一次端子∼大地(E)間
:60kV
・継電器の電気回路一括∼大地(E)間
:4.5kV
・EVT、ZCT二次側端子一括∼制御回路一括間 :4.5kV
耐電圧
・接点端子及びその他の端子∼制御電源端子間 :3kV
・制御電源端子間
:3kV
各整定値を最小とし、入力零にて、IEC波形(JIS C 4609波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
・EVT、ZCT二次端子∼大地(E)間
・制御電源端子∼大地(E)間
耐ノイズ
・制御電源端子間
・接点端子及びその他の端子∼大地(E)間
各整定値を最小とし、入力零にて150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照射し、
耐電波
誤動作しません。
AC110V:5A(力率0.5)
AC110V:10A(力率0.5)
接点容量
閉路容量
DC220V:10A
AC220V:1A(力率0.5)
開路容量
DC110V:15A
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
(L/R=0s)
内部接続図
※:ユニット引出し時CT短絡片
a(190V)
VO
a(110V)
f
VOレベル判定
a(190V)
VO
a(110V)
動作表示
+
VOレベル判定
RUN表示
f
方向判定
方向判定
X0 出力接点
Z1+
IOレベル判定
IO
Z2
X0
X1
出力接点
P1
制御電源
X1
電源回路
P2
X0 出力接点
Z1+
a11 出
力
接
a12 点
a21 出
力
接
a22 点
※
IO
IOレベル判定
Z2
X0
X1
出力接点
P1
制御電源
X1
電源回路
P2
常時監視
a11 出
力
接
a12 点
a21 出
力
接
a22 点
常時監視
E
E
電源回路監視
電源回路監視
a)MDG-A2V-R
b)MDG-A2V-RD
図7-2
57
動作表示
+
RUN表示
内部接続図
構造
数値表示用LED
表示選択用切替スイッチを下記にすることにより
●Vo計測…残留Vo入力を1.0∼12.0%まで表示
RUN表示LED(緑色)
(リアルタイム値及び事故記録値)
●Io計測…残留Io、試験入力を0.05∼1.50Aまで表示
制御電源・電子回路・プログラムデータ等を常時監視して
おり、正常時には点灯します。
(ZCT1次側電流)(リアルタイム値及び事故記録値)
●位相計測…Vo、Ioの位相(Vo基準)を0∼359°まで表示
(リアルタイム値及び事故記録値)
●Vo、Io動作表示…各始動入力V、Iが点灯
●整定値表示…各整定値を表示
●使用条件整定表示…使用条件の設定内容を表示
テストスイッチ
定格電圧印加時に、動作時間の間ボタンを押すことによ
り強制動作ができます。但し、零相電圧整定が“LOCK”
の場合には強制動作できません。
表示選択用切替スイッチ
●ツマミの切り溝方向の値のポジションが表示選択項目
となります。
●スイッチの操作は、手動でも行えます。又、小形のマイナ
ス(−)ドライバーでも行えます。
零相電圧・零相電流・動作時間
整定用スイッチ
●ツマミの切り溝方向の値が整定値となります。
●スイッチの操作は、手動で行えます。又、小形のマイナ
ス(−)ドライバーでも行えます。
●中間位置には整定しないでください。
(不定となります。)
周波数整定スイッチ
使用する周波数に合せ、SWのON/OFFで整定します。
50Hz整定時 →
60Hz整定時 →
ON
OFF
ON
OFF
(●整定位置を示します。)
SWの整定時には、先の鋭いものは使用しないでください。
(スイッチのレバーが破損する恐れがあります。)
動作表示器
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵)
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
押し上げた状態ではリレーの機能がロックされます。(復帰レバーを完全
に押し上げた状態で、RUNランプが消灯しリレー機能ロックとなります)
図7-3
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になって
いますので、手などで直接触らないでください。
MDG-A2シリーズ構造(正面)
58
動作説明
1.リレー機能
A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導出する定電圧回
路を内蔵していますので、特別な制御電源を必要としませ
ん。
B周波数整定スイッチにより使用周波数を整定してください。
C零相電圧入力は、市販の接地用変圧器(JEC-1201)の2次
出力より供給されます。そして、この零相電圧信号は、
A/Dコンバータによりディジタル信号に変換され、マイク
ロコンピュータにデータとして入力されます。
D零相電流入力は、リレーと組合せるMZT形零相変流器の2
次出力より供給されます。そして、この零相電流信号は、
A/Dコンバータによりディジタル信号に変換され、マイク
ロコンピュータにデータとして入力されます。
Eまた、零相電圧、零相電流の位相関係から、方向判定を行
います。
Fマイクロコンピュータは、各信号のディジタルデータと整
定値データによりレベル判定演算を行い、零相電圧信号と
零相電流信号が共に整定値を超え、更に動作位相となった
場合にタイマーが始動し、動作時間整定値以上継続して信
号があれば出力リレーと動作表示器が動作します。
G出力接点は、リレー動作後、入力零相電流、又は零相電
圧が動作レベル未満になるか、動作位相外となると出力
リレーが自動復帰します。尚、動作表示器は、動作表示
状態を保持し続けますので、復帰の際は、継電器正面下
部の表示復帰レバーを押し上げてください。
2.RUN表示(常時自己監視機能)
制御電圧、電子回路、プログラムデータを常時監視し、正常
時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、異常時には消
灯し数値表示LEDにエラー E r r を表示します。
VT2次電圧入力から制御電圧を導出しておりますので85Vを
下回る時は消灯しております。
3.事故記録機能
継電器は事故時に動作信号出力すると同時に、零相電圧、零
相電流、位相の各情報を記録します。
本機能は2現象分記録可能で、2現象分記録されている時、次
の地絡事故により動作した場合は、最も古い事故記録が自動
消去され、新しい動作情報を記録します。
尚、事故記録は内部メモリに記録されておりますので、再度
制御電源投入時に事故データを確認することができます。
事故記録のリセットについては、4.Iを参照ください。
4.数値表示機能
表示選択用切替えスイッチにより、数値表示用LEDに、下記
に示す値を表示します。
AVo計測(%)
通常運用時に整定。
零相電圧信号データにより、零相電圧計測演算を行い、リ
59
レー入力零相電圧値を表示します。
零相電圧計測の表示範囲は、1.0%から12.0%です。(1.0%
未満の時は消灯し、12.0%以上の時は
を表示します。)
ここで100%は定格入力電圧に対するパーセントを示しま
す。
本機能により健全時の残留Voの計測が可能となりますので
Vo整定の際に活用頂けます。
BIo計測(A)
零相電流信号データにより、零相電流計測演算を行い、リ
レー入力零相電流値を表示します。
零相電流計測の表示範囲は、0.05Aから1.5Aです。(0.05A
未満の時は消灯し、1.5A以上の時は
を表示します。)
C位相計測(°)
零相電圧、零相電流信号データにより、位相計測演算を行
い、零相電圧に対する零相電流位相を表示します。
位相計測の表示範囲は、遅れ表示にて0°から359°です。
DVo、Io始動
零 相 電 圧 、 零 相 電 流 入 力 が各 整 定 値 以 上 となった
時 U. “ I. を表示します。
表示スイッチを「Vo、Io始動」に設定した時は
“
と表示し、各入力が整定値以上となった時 U. “ I. を表
示します。
(Vo検出時: U. “
、Io検出時:
“ I. )
本機能は、受入試験及び、定期点検での最小動作値試験
時に使用できます。
尚 、 テストボタンを押 した場 合 は、 強 制 的 に大 入 力 の
為 U. “ I. を表示します。
E整定値表示
リレーの整定状態を表示する機能で、零相電圧Vo整定値
(%)、零相電流Io整定値(A)と動作時間T整定値(s)
の各整定値を表示します。
F周波数整定表示
表示選択スイッチを「周波数整定」にすると、周波数整定
SW1の整定に合せ、周波数を表示します。
G事故記録(最新)表示
リレーの動作時の零相電圧、零相電流、位相データを表示
する機能で、最新事故時の零相電圧実効値、零相電流実効
値、位相記録を表示します。
H事故記録(前回)表示
リレーの動作時の零相電圧、零相電流、位相データを表示
する機能で、最新記録の一現象古い零相電圧実効値、零相
電流実効値、位相記録を表示します。
I事故記録リセット
最新及び前回の事故記録をクリアする機能で、表示選択ス
イッチを“事故リセット”に選択し、5s以上保持しますと
が表示され、事故記録(最新)、事故記録(前回)の
データがクリアされます。
J常時自己監視エラー表示
常時自己監視機能で異常を検出した場合、エラー
E r
r を表示します。
外部接続図例
EG-4形電流制限抵抗の使用値
系統電圧
6.6kV 3.3kV
Vo定格 EG-4形番
190V
P7971
25Ω
50Ω
110V
CB
CB
CB
AC110V
AC110V
ZCT
“MZT”
Z1+
Z2
ZCT
P1 P2
“MZT”
MDG-A2V
E
a(190V)a(110V) f+
U
AC110V
ZCT
P2
“MZT”
MDG-A2V
E
Z1+ P1
Z1+
P1 P2
Z2
Z2
MDG-A2V
a(190V)a(110V)f+
E
(ED)
(ED)
(ED)
V W
8Ω
16Ω
AC110V
O
E
a(190V)a(110V)f+
b
c
(ED(E
) A)
(ED)
P1 P2
E MVG-A2V
a(190V)a(110V)
a
(ED)
PB991
接地形計器用変圧器
(EVT)
f+
f
) D)
(EA(E
EG-4
を配線してください。
注)Vo=190V接続時を示す。
(ED)
図7-4
外部接続図
整定
A系統の諸条件(残留電圧・電流等)及び保護協調を考慮
Bご使用される周波数に整定してください。
して整定願います。
尚、Vo整定に際しては、本リレーのVo計測機能で常時の
Voを計測の上、計測値以上のタップにして不要動作防止
に活用ください。
施工上の注意
〈結線〉
ドアースの項目に示されたように、シールドのアースに
¸ZCTの試験端子:零相変流器の試験端子はkt、ëtは試験
時模擬事故電流を流す時だけ使用し、試験後は開放して
おいてください。
(短絡しますと、継電器は動作しません。)
¹結線材料:MDG-A2V形継電器は、高感度な静止形継電器
でありますので、主回路および他の制御線からのサージ
ご注意ください。
½電力ケーブルの位置:ZCTの1次導体の外装に傷を付けぬ
よう取扱いにご注意ください。また、曲げ半径は導体外
径の10倍以上とし、ZCT貫通部では三相対称に配置して
ください。
¾EVTのアース:EVTの一次側中性点接地端子“O”及び
およびノイズを極力抑える必要があります。
2
したがってZCTから継電器への線材は0.75∼1mm の2芯シ
ケースアース“E”端子はA種接地としてください。
ールド線(黒白)を使用し、シールドはリレー端子E又は
¿MDG-A2V形継電器のアース:Z2-f端子間は、MDG-A2V
盤内のED端子に接続してください。なお、負担は往復で5
形継電器内部にて短絡されていませんのでIo回路とVo回
Ω以下としてください。
路それぞれについて一点アースしてください。
2
(0.75mm の場合、片道約100m)
ºZCTの二次配線:二次端子(k、
ë)、及び試験端子(kt、
ët)
はダブルナットになっており、ナット間に接続する際は、
内側(ZCT側)のナットを緩めないでください。
»極性:この継電装置は極性が非常に重要な意味を有して
おります。ZCTおよびEVTからの結線は充分極性に注意
〈耐圧試験〉
¸継電器単体での試験時、Z1、Z2回路に電圧を印加させない
でください。
¹盤組込み後、高圧回路と大地間及び高圧回路と低圧回路
間の試験の際は、EVT2次側(またはZCT2次側)とVT2
次側のアースの施工されていることを確認ください。
され、図面通りとしてください。アース点も同様です。
º低圧回路と大地間の試験の際は、必ずEVT2次側(または
¼電力ケーブルのシールドアース:ZCTの1次に、電力ケー
ZCT2次側)とVT2次側をアースから外してください。
ブルを使用される場合は“高圧受電設備指針”のシール
60
取扱い上のお願い
1.盤取付時
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
形のマイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチ
BRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。
のツマミの溝を損傷させる原因になります。
詳細はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照くだ
D整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリー
スイッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよ
さい。
う、スムーズに回転させて整定してください。
E表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありませ
2.運用時
A使用条件設定(周波数)について、工場出荷時はOFF側
としていますので、運用に際しては、使用する条件に合
んが、通常「Vo計測(%)」に設定しておきますと、入力
零相電圧値の計測ができますので便利です。
FRUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、
った設定にしてください。
B稼働中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避
日常点灯等で確認ください。消灯している時は、VT2次
けてください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰
入力電圧値を確認し、85V以上でも消灯していれば、継電
レバーを押し上げて動作ロック状態として行ってくださ
器の故障と考えられますので最寄りの当社代理店および
い。
(但し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
支社へご連絡ください。
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
2.耐圧試験
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
単体試験時には、下記にて実施ください。
a.製品入荷後、開梱した時
a.電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
b.設備を運開(受電開始)する時
数)を1min間印加し、問題ないことを確認ください。
c.定期点検時(通常は1年に1回)
電 圧 印 加 端 子
1.試験に際して
a
<110V>
a
<190V>
Z1
P1
a11
a12
A電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
B各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
E
+
f
Z2
P2
a21
a22
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
C試験時には、表示選択スイッチのポジションを「Vo計測
(%)」、「Io計測(A)」、「位相計測(
°
)」、「Vo、Io始動」
に合せてください。その他の整定用スイッチの整定は、
b.電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
し問題のないことを確認ください。
動作特性管理点の試験条件に合せてください。
電 圧 印 加 端 子
D個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時または、
P1
P2
a
a
<190V>
f+
<110V>
a11
a12
a21
a22
a11
a12
a21
a22
a11
a12
a21
a22
運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良
Z1
否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータ
を後々の基準としてください。
a
a
<190V>
Z2
a
<190V>
+
f
<110V>
Z1
61
+
+
Z2
a
<110V>
f+
P1
P2
P1
P2
+
Z2
Z1
D定格電圧印加でリレー正面のテストボタンを押して強制
3.動作特性試験(MDG+ZCT組合せ)
A現地試験においては、継電器の動作を確認する為、Io入
動作することを確認してください。
力はZCT1次側(またはテスト端子kt、ët)より電流を印
表示選択スイッチのポジションを「Vo計測」又は「Io計
加し、Vo入力は継電器入力端子より電圧を印加して行っ
測」のVo、Io計測表示にしている時には数値表示LEDは
(オーバーフロー)を表示します。
て下さい。試験回路例を図7-5に示します。
B本試験を行う場合、主回路は必ず停電していることを確
又、表示選択スイッチのポジションを「Vo、Io始動」に
している時は、テストボタンを押した場合
認の上実施してください。
“
か
ら U. “ I. の表示となります。
C制御電圧を徐々に上げていきますと、85V前後でRUN表
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常
尚、テストボタン操作時、Vo、Io入力は零としてくださ
に動作し始めたことを示します。
い。Vo、Io入力が印加されていますと、その大きさ、入
力極性(位相)により不動作となる事があり、正常な動
作チェックが行えません。
4.動作特性管理点
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行ってください。
試 験 条 件
試験項目
Io整定
Vo整定
動作時間
I o 動 作 値
全 整 定
最 小
0.2s
V o 動 作 値
最 小
全 整 定
0.2s
位 相 特 性
最 小
最 小
0.2s
動作時間特性
最 小
全 整 定
Vo=整定値の150%
Io=整定値の150%
*より
)より
−
+
φ
−
+
L
R1
遅れ:35∼55°
Io=整定値の1000%
進み:125∼145°
Vo=整定値の150%
0.2s
Io=整定値の130%
+
k
Z1
ë
Z2
ët
0.1∼0.3s
U
AC100V
or
DC100V
kt
50∼100ms
O
a
a12
a11
V
W
接地形計器用変圧器
(EVT)
f
P1
“MDG-A2V”
AC100/110V
P2
a(190V) f
+
A
R2
∼
SW
AC100
/110V
)へ
0∼50V
接続を外す
注)Vo=190V接続時を示す。
V
∼
*へ
P1 P2
整定値の±20%
最大感度角にて同時印加
0∼1000Ω
20Ω
Vo=整定値の150%
瞬時
52a
“位相計”
整定値の±10%
最大感度角にて
引外しコイル
ZCT
“MZT”
K
整定値の±10%
最大感度角にて
上記以外
CB
判定基準
入力
電圧調整器
MDG-A2VのP1、P2端子へ
a
a
(190V) (110V)
尚、Vo=110V時は、 端子
に接続する。
図7-5
試験回路例
62
2511
MVG-A2シリーズ地絡過電圧継電器〔JEC
〕
準拠品
図8-1
MVG-A2V-R
特長
1.ディジタルタイプのEVT対応の地絡過電圧継電器であり、
4.多彩な表示機能により、チェック機能が充実しました。
高精度で安定した特性を保ちます。
入力電圧値の計測・始動表示、各整定値表示が可能です。
2.高感度検出(2%検出)
、高範囲な整定が可能です。
5.テストボタンにより、強制動作が可能です。
3.常時自己監視機能の充実及び出力回路の二重化により、信
6.制御電圧はVT2次電圧より導出しているため、特別な電源
頼性が向上しました。
は不要です。
正常時には、RUN表示LEDが点灯します。
7.耐振性・耐衝撃性能が向上しました。
形式および定格仕様
形
形
入
定格
力
周
制
動
整定
動
番
097PGA
MVG-A2V-RD
516PGA
圧
数
50/60Hz切替え
電
圧
AC100/110V(90∼120V)
作
作
MVG-A2V-R
電
波
御
名
値
時
AC110V/190V(リレー端子により切替え)
完全地絡時に発生する零相電圧VoのLOCK*-2-4-6-8-10-12-14-16-18-20%
(100%=110V/190V)
*
瞬時(60ms以下)
-0.2-0.5-1.0-1.5-2.0-2.5-3.0-4.0-5.0s
間
*
周波数:50Hz(SW1-ON)
/60Hz(SW1-OFF)
切替え
使用条件設定
自
己
監
視
正常時にはLED(緑色):RUNが点灯
動
作
表
示
動作時 黒色→橙色に変わります。
(手動復帰式)
表示項目
Vo計測
表示
数
値
表
示
表示内容
*
1.0∼25%
U.を表示
始動
Lo,2.0∼20%
Vo整定
In.(瞬時)
、0.2∼0.5s
動作時間整定
50∼60Hz
周波数設定
テ
タ
ン
定格電圧印加状態にて、強制動作が可能(動作時間の間、ボタンを押すこと)
Vo
回
消費
VA
(VT) 制 御 回
路
定格電圧にて110V回路0.1VA、190V回路0.1VA
ケ
質
ス
ト
ボ
ー
路
定常時:4.0VA、動作時:7.0VA
ス
小形丸胴ケース(図16-1)
小形丸胴引出ケース(図16-2)
量
約1.0kg
約1.1kg
注)市販のEVTと組合せて使用します。
整定の「LOCK」とは、その要素をロックして動作させないためのものです。
*印は工場出荷時設定です。
63
特性
項
目
性 能
標 準 使 用 状 態
周囲温度:−20∼+50℃ 但し、氷結しない状態
相対湿度:30∼80%
標 高:2000m以下
そ の 他:異常な振動・衝撃または傾斜を受けない状態、有毒なガス・過度の塵埃及び水分にさらされない状態
動 作 値 特 性
各Vo整定値・最小動作時間整定にて整定値の±10%以内
復 帰 値 特 性
各Vo整定値・最小動作時間整定にて動作値の90%以上
Vo整定値=10%
入力電圧
動 作 時 間 特 性
整定値の150%
動作時間整定
Inst.
60ms以下
0.2∼5s
整定値±10%
復 帰 時 間 特 性
Vo整定値=10%
整定値の150%→0Vにて 250ms±50ms
周 波 数 特 性
整定Vo=10%、T=0.2sにて
定格周波数±5%変動させた時、定格周波数に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
制御電圧変動特性
AC90V∼120Vにて、定格電圧に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
温
−20∼60℃にて、20℃に於ける値に対し
動作値:±10%以内、動作時間:±10%以内
度
特
性
振動数
耐
振
動
(Hz)
10
16.7
耐
絶
衝
縁
耐
抵
電
複振幅mm(加速度m/s2)
前後
左右
5(9.8)
加振時間
上下
(s)
2.5(4.9)
30
0.4(1.96)
最小動作値、最小動作時間整定にて、入力電圧を
零とし、左記振動を加えた時、誤動作、誤表示は
ありません。
600
撃
前後、左右、上下3方向に最大加速度294m/s2の衝撃を各々3回加えた時、各部に異常はありません。
抗
電気回路一括とケース(E端子)間 :10MΩ
電気回路相互間
:10MΩ DC500Vメガーにて
接点回路端子間(極間)
:10MΩ
但し、相対湿度80%以下
圧
電気回路一括とケース(E端子間) :AC2000V
電気回路相互間
:AC2000V
接点回路端子間(極間)a11ーa12
:AC1000V
a21ーa22
:AC1000V
}
}
商用周波数1min間
雷 イ ン パ ル ス
耐
電
圧
標準波形(1.2/50μs)の雷インパルスを正負極性別に各3回印加し、異常ありません。
・継電器の電気回路一括∼大地(E)間
:4.5kV
・EVT二次端子一括∼制御回路一括間
:4.5kV
・制御回路相互間
:3kV
・制御電源端子間
:3kV
耐
ズ
最小動作整定値とし、入力零にて、IEC波形(JIS C 4609波形2)の繰返し減衰振動電圧を2s間印加し、誤動作しません。
・EVT二次端子∼大地(E)間
・制御電源端子∼大地(E)間
・制御電源端子間
波
最小動作整定値とし、入力零にて150MHz帯、400MHz帯の出力5Wのトランシーバで距離0.5mより継電器の正面へ断続照
射し、誤動作しません。
ノ
耐
接
イ
電
点
容
量
閉路容量
AC110V:10A(力率0.5)
DC220V:10A
DC110V:15A
(L/R=0s)
開路容量
AC110V:5A(力率0.5)
AC220V:1A(力率0.5)
DC110V:0.2A
(L/R=40ms)
64
構造
RUN表示LED(緑色)
表示選択用切替スイッチ
制御電源・電子回路・プログラム
●ツマミの切り溝方向の値のポジションが表
示選択項目となります。
データ等を常時監視しており、正
●スイッチの操作は、手動でも行えます。又、
常時には点灯します。
小形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
数値表示用LED
表示選択用切替スイッチを下記に
テストスイッチ
することにより
定格電圧印加時に、動作時間の間ボタンを
(1)電圧計測…リレー入力電圧値
が1.0∼25%まで表示できます。
(2)始動表示…U.を表示します。
(3)整定値表示…各整定値を表示
します。
押すことにより強制動作ができます。但し、
動作電圧整定が“LOCK”の場合には強制動
作できません。
周波数整定スイッチ
使用する周波数に合せ、SWのON/OFFで
整定します。
零相電圧・動作時間・
整定用スイッチ
50Hz整定時 →
●ツマミの切り溝方向の値が整定
値となります。
●スイッチの操作は、手動で行え
ます。又、小形のマイナス(−)
ドライバーでも行えます。
●中間位置には整定しないでくだ
さい。(不定となります。)
60Hz整定時 →
ON
OFF
ON
OFF
(●整定位置を示します。)
SWの整定時には、先の鋭いものは使用しないで
ください。
(スイッチのレバーが破損する恐れがあ
ります。)
動作表示器
リレー動作時、黒色→橙色に変わります。
動作表示器の表示復帰レバー(本体内蔵)
レバーを押し上げることにより動作表示器を復帰させることができます。
押し上げた状態ではリレーの機能がロックされます。(復帰レバーを完全
に押し上げた状態で、RUNランプが消灯しリレー機能ロックとなります)
図8-2
注)動作表示器の表示プラグは非常に精密な構造になっていますので、
手などで直接触らないでください。
MVG-A2シリーズ構造(正面)
内部接続図
a(190V)
VO
a(110V)
レベル判定
a(190V)
VO
a(110V)
動作表示
RUN表示
f+
X0
X0 出力接点
P1
制御電源
X1 出力接点
電源回路
P2
X1
a11 出
力
接
a12 点
a21 出
力
接
a22 点
動作表示
RUN表示
f+
P1
制御電源
X1 出力接点
電源回路
P2
常時監視
常時監視
電源回路監視
電源回路監視
E
内部接続図
X1
a11 出
力
接
a12 点
a21 出
力
接
a22 点
E
b)MVG-A2V-RD
図8-3
X0
X0 出力接点
a)MVG-A2V-R
65
レベル判定
動作説明
1.リレー機能
3.数値表示機能
A電圧(VT2次電圧)入力から制御電圧を導出する定電圧
表示選択用切替スイッチにより、数値表示用LEDに、下記
回路を内蔵していますので、特別な制御電源を必要とし
に示す値を表示します。
ません。
A電圧計測
B零相電圧入力は、市販の接地用変圧器(JEC-1201)の2次
通常運用時に整定。
出力より供給されます。
零相電圧信号データにより、零相電圧計測演算を行い、
C零相電圧信号はA/D(アナログ/ディジタル)コンバー
リレー入力零相電圧値を表示します。
タによりディジタル信号に変換され、マイクロコンピュ
零相電圧計測の表示範囲は、1.0%から25%です。(1.0%
ータにデータとして入力されます。
未満の時は消灯し、25%以上の時は
Dマイクロコンピュータは、零相電圧信号データと整定値
を表示します。)
ここで100%は定格入力電圧に対するパーセントを示します。
B始動表示
データによりレベル判定演算を行います。そして零相電
U. と表示します。
圧信号が整定値を超えた場合には、タイマーが始動し、
零相電圧が整定値以上となった時
動作時間整定値以上継続して信号があれば出力リレーと
本機能は受入試験及び定期点検での動作値試験時に使用
動作表示器が動作します。
できます、尚、テストボタンを押した場合は
E出力接点は、リレー動作後、入力電圧が動作レベル未満
U. を
表示します。
C整定値表示
となると出力リレーが自動復帰します。尚、動作表示器
は、動作表示状態を保持し続けますので、復帰の際は、
リレーの整定状態を表示する機能で、動作電圧整定値
継電器正面下部の表示復帰レバーを押し上げてください。
(%)と動作時間整定値(s)、周波数整定値(Hz)の各整
2.RUN表示(常時自己監視機能)
定値を表示します。
D常時自己監視エラー表示
制御電圧、電子回路、プログラムデータを常時監視し、正
常時には緑色LED(RUN)が点灯します。また、異常時に
は消灯し数値表示LEDにエラー E r r を表示します。
常時自己監視機能で異常を検出した場合、エラー
r を表示します。
E r
VT2次電圧入力から制御電圧を導出しておりますので85V
を下回る時は消灯しております。
外部接続図例
EG-4形電流制限抵抗の使用値
系統電圧
6.6kV 3.3kV
Vo定格 EG-4形番
50Ω
25Ω
190V
P7971
110V
PB991
8Ω
16Ω
接地形計器用変圧器
(EVT)
CB
+
ZCT
“MZT”
CB
AC110V
Z1
Z2
P1 P2
MDG-A2V
E
AC110V
+
ZCT
“MZT”
+
a 190V a 110V f
Z1
Z2
P1 P2
MDG-A2V
E
CB
U
AC110V
+
Z1
ZCT
“MZT”
Z2
+
P1 P2
MDG-A2V
E
a 190V a 110V f
a 190V a 110V f
(ED)
(ED)
(ED)
(ED)
AC110V
O
E
+
E
P1 P2
MVG-A2V
+
a 190V a 110V f
a
(ED)
V W
b
c
) A)
(ED(E
f
) D)
(EA(E
EG-4
注)Vo=190V接続時を示す。
(ED)
を配線してください。
図8-4
外部接続図
66
取扱い上のお願い
1.盤取付時
のマイナス(−)ドライバーでも行えます。なお、大形の
Aリレーアース端子(E)は必ずD種接地をしてください。
マイナス(−)ドライバーを使用しますとスイッチのツマ
BRDシリーズはサブユニットを引出すことができます。詳細
ミの溝を損傷させる原因になります。
はサブユニットの引出し・収納操作の項を参照ください。
D整定用SWは、スナップアクションを利用したロータリース
イッチです。整定変更時には、中間位置で止めないよう、
2.運用時
スムーズに回転させて整定してください。
A使用条件設定(周波数)について、工場出荷時はOFF側
E表示選択スイッチのポジションは、特に指定はありません
としていますので運用に際しては、使用する条件に合った
が、通常「零相電圧計測(%)」に設定しておきますと、
設定にしてください。
入力零相電圧値の計測ができますので便利です。
B稼動中の整定変更は、不要動作の恐れがありますので避け
FRUN表示LEDは、正常運用時には点灯していますので、日
てください。やむを得ず変更する場合には、表示復帰レバ
常点検等で確認ください。消灯している時は、VT2次入力
ーを押し上げて動作ロック状態として行ってください。(但
電圧値を確認し、85V以上でも消灯していれば、継電器の
し、動作ロック状態では、リレーは動作しません。
)
C各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小形
故障と考えられますので最寄りの当社代理店および支社へ
ご連絡ください。
試験
リレーは、工場出荷時に十分な試験を行っていますが、次
電 圧 印 加 端 子
のような場合には是非試験を行われることをお勧めします。
P1
a.製品入荷後、開梱した時
a
P2
a
<190V>
f+
<110V>
a11
a12
a21
a22
a11
a12
a21
a22
b.設備を運開(受電開始)する時
P1
C.定期点検時(通常は1年に1回)
a
P2
<190V>
a
<110V>
f+
1.試験に際して
A電圧入力波形は、歪みの少ない正弦波としてください。
3.動作特性試験
B各整定用スイッチの切替えは、手動で行えます。又、小
A制御電圧を徐々に上げていきますと、85V前後でRUN表
形のマイナス(−)ドライバーでも行えます。
C試験時には、表示選択スイッチのポジションを「零相電
示LED(緑色)が点灯します。これは、電子回路が正常
に動作し始めたことを示します。
圧計測(%)」に合せてください。その他の整定用スイッ
B動作時間試験時に試験電圧を調整する際、動作表示器の
チの整定は、動作特性管理点の試験条件に合せてくださ
復帰操作レバーを上に押し上げますと本継電器は動作ロ
い。
ック状態となりますので、動作ロックしておいて電圧調
D個別の管理点で特別管理される場合(例えば、運用時の
整定条件などで管理される場合)には、受入れ時または、
整しますと正確な試験ができます。
C定格電圧印加でリレー正面のテストボタンを押して強制
運用開始時に、「特性管理点」で試験を行い、継電器の良
動作することを確認してください。
否判定をした後で、個別の管理点で試験し、このデータ
表示選択スイッチのポジションを0の零相電圧計測(%)
を後々の基準としてください。
にしている時には数値表示LEDは (オーバーフロー)
を表示します。
2.耐圧試験 単体試験時には、下記にて実施ください。
a.電気回路一括∼ケース(E端子)間にAC2000V(商用周波
数)を1min間印加し、問題のないことを確認ください。
<110V>
a
<190V>
P1
a11
a12
E
f+
P2
a21
下表の試験条件・判定基準に従い、定期的に試験を行って
ください。
電 圧 印 加 端 子
a
4.動作特性管理点
a22
試験項目
動作値
試験条件
動作値
動作時間
−
各整定
最小整定
10%
Inst.
60ms以下
10%
上記以外
整定値の±10%
動作時間 0→整定値の150%
b.電気回路相互間にAC2000V(商用周波数)を1min間印加
し問題のないことを確認ください。
67
判定基準
入力
整定値の±10%
適用例
6.6KV/3.3KV 電力系統
MGR−A1V−F/R/RD
MGR−A1T−R(※)
MZT形
ZCT
3
GR
I >
(51G)
CB
MOC−A1V−R/RD
MOC−A1T−R/RD(※)
CT
OCR
I>>・
I>
(50/51)
MUV−A1V−R/RD
MOV−A1V−R/RD
UVR
U<
(27)
MVG−A1V−R/RD
MVG−A2V−R/RD
OVR
U>
(59)
OVG
U >
(64G)
OVG
U >
(64G)
VT
EVT
MPD-3形
ZVT
(ZPD)
CB
CB
CB
MOC−A1V−R/RD
MOC−A1T−R/RD(※)
CT
MZT形
ZCT
MOC−A1V−R/RD
MOC−A1T−R/RD(※)
CT
CT
OCR
I>>・
I>
(50/51)
OCR
I>>・
I>
(50/51)
MDG−A1V−R/RD
MDG−A1V−R/RD
MZT形
ZCT
3
DGR
I >
(67G)
MOC−A1V−R/RD
MOC−A1T−R/RD(※)
OCR
I>>・
I>
(50/51)
MDG−A2V−R/RD
MZT形
ZCT
3
DGR
I >
(67G)
3
DGR
I >
(67G)
EVT対応
※:電流引外しタイプ
68
MZT形零相変流器
適用MZT形零相変流器はMGR、MDG形地絡継電器と組合せて使用するものです。
MZT形零相変流器(貫通形)
形式
形 名
MZT-53
MZT-68
MZT-90
MZT-110
MZT-160
MZT-250
形 番
定格電圧
(V)
周波数
(Hz)
PG168
PG169
PG202
PG203
137PHA
138PHA
6600
50/60
共用
貫通穴 定格電流
(m/m) (A)
φ53
200A
φ68
400A
φ90
600A
φ110
1000A
φ160
1200A
φ250
3000A
外 形
図16-5
質 量
(kg)
0.66
1.00
1.88
2.70
7
25
Y
注)MZT-53とMZT-68には 状の隔壁スペーサを同梱しております。
MZT-90、110、160、250用にはスペーサを準備しておりませんので電力ケーブルをご使用ください。
K
図9-1
kt
MZT形ZCT
過 電 流 強 度:定格一次電流の40倍、1s
最高回路電圧:6900V
耐 圧:22kV1min間(一次導体と組合せにて)
屋 内 用 乾 式:
試 験 端 子 付(kt、ët)
L
ë
k
ët
MZT-52D、77D、112D形零相変流器(鉄心分割形)
特長
1.シールド付き電力ケーブルを使用してください。
2.現行の貫通形ZCT:MZT形と電気的性能の互換があります。
3.分割形ですので、電気設備の増設・改造時の取付けが容易です。
(ケーブルの切断・再処理作業が不要です。)
a)外観
形式
形 番
定格電圧
(V)
周波数
(Hz)
MZT-52D
MZT-77D
MZT-112D
093PHA
094PHA
095PHA
6600
(注)
50/60
共用
内 径
(mm)
52
77
112
定格電流
(A)
300
600
1000
外 形
図16-5
質 量
(kg)
1.65
2.6
3.9
注)高圧シールド付き電力ケーブルと組合せて使用ください。
K
L
過 電 流 強 度:定格一次電流の40倍、1s
最高回路電圧:6900V
耐 圧:22kV1min間(一次貫通電力ケーブル
と組合せにて)
屋 内 用 乾 式:
k ë
b)鉄心分割時
図9-2
形 名
MZT-D形ZCT
MZT形ZCT組合せ電線
CV単芯3本組
CV3芯
6.6kV
CVT3芯より形
EM-CE単芯3本組
EM-CE3芯
EM-CET3芯より形
貫 通 定 格 セパレータ 導 体 より合 導 体 仕上り 導 体 より合 導 体 より合 導 体 仕上り 導 体 より合
構
穴 径 電 流 貫通径 断面積 せ外形 断面積 外 形 断面積 せ外形 断面積 せ外形 断面積 外 形 断面積 せ外形
造
(mm) (A) (mm) (mm2) (mm) (mm2) (mm) (mm2) (mm) (mm2) (mm) (mm2) (mm) (mm2) (mm)
貫
通
形
分
割
形
53
68
90
110
160
250
52
77
112
200
400
600
1000
1200
3000
300
600
1000
18×3
26×3
−
−
−
−
−
−
−
60
150
325
600
200×3
600×3
60
200
600
51.7
64.7
84.0
108
*
158
*
233
51.7
73.3
108
60
150
325
60×3
200×3
325×6
60
250
60×3
47
62
81
101*
149*
*
243
47
74
101*
60
150
400
600
200×3
600×3
60
250
600
50
65
89
106
156*
*
228
50
76
106
60
150
325
600
−
−
−
−
−
51
63
82
102
−
−
−
−
−
60
150
325
−
−
−
60
250
−
46
58
77
−
−
−
46
71
−
60
150
325
600
−
−
60
200
600
50
65
85
108
−
−
50
72
108
注 1)表中*印の寸法は、3芯1本又は単芯3本組を、導体断面積欄に記載の乗数分より合わせた最大外形の計算値を示します。
2)上表は、三菱電線工業(株)の電線要覧を基にした参考値ですので、実際に使用される電線の仕上がり外径を参照にして、判断していただく必
要があります。
3)上表におきまして、電線の種類、布設条件、周囲温度等の条件によっては、電線の最大許容電流が定格電流を下回るケースがございますので、
選定の際にはご注意ください。
69
貫通形ZCTの取扱い要領
¸ZCTの二次側配線
二次端子(k、ë)、及び試験端子(kt、ët)はダブルナットになっており、ナット間に接続します。接続する際は、内
側(ZCT側)のナットを緩めないでください。
分割形ZCTの取扱い要領
取付対象ケーブルとZCTの固定場所との関係を決定した後、
»ZCTの二次側配線
ZCTを二つに分割して固定用ブラケット側のZCT半分を固
使用する電線は、シールド付制御用ケーブル(CVV/S)
定場所に固定し、次に、残り半分のZCTをケーブルを挟ん
の2芯または4芯、0.75∼2mm 2が最適です。二組のkë端
ではめ合わせ鉄芯固定用ねじで固定してください。以下に
子EF、IJのうち、配線の都合の良い側に地絡継電器
(GR)のZ1、Z2からの電線を接続します。接続の極性は、
詳細手順を示します。
¸ZCTを二つに分ける
ZCTのk端子E(または、I)とGRのZ1端子をケーブル
ZCTの端子ゴムカバーDを外し、両端の本体組立てねじ
の黒線で、ZCTのë端子F(または、J)とGRのZ2端子
H2本を外します。更に短絡バーGの締付けナットを緩め
をケーブルの白線でそれぞれ接続します。
片方のひっかけ爪を外した後、ZCTの分割面を中心にし
他の一組のk、ë端子IJ(または、EF)は、短絡バー
て双方に引抜きます。このとき左右がかたよらないよう、
Gを確実に接続して短絡します。
交互に少しずつ引抜くようにしてください。
ZCTの取付け場所が容易に近付き難い場所で、後々のメ
¹固定用ブラケット側のZCT半分を固定する
ンテナンス上試験線を配線しておく必要がある場合は、
ブラケット側のZCT半分B側をKと表示されている面が
ケーブルに4芯のものを使用し、残ったケーブルの赤線を
ケーブルの電源側となる方向にしてブラケットAを固定
ZCTのK側から窓内に通し緑線と接続してテーピングし
します。
ます。この線は試験電流を流すための試験回路で、赤色
注)使用する地絡継電器が方向性でない場合はZCTの取
がkt、緑色がëtとなりますので、回路名や符号を付けて
継電器盤の近くに端子台等を設けて引出しておきます。
付方向が逆でも動作には支障ありません。
ºZCTの再組立て
引出したkT、lTは、短絡せず開放しておいてください。
反対側のZCT半分C側を、端子ねじFがブラケット側の
配線が済んで端子ナットやビスの締付け具合(小ドライ
ZCTの端子ねじEと同じ方向となるようにガイド(ZCT
バーを使って3本指で強く締める程度が適当です)や、配
双方の嵌合部に対称に設けてある丸または長四角形のプ
線極性の確認の後、端子カバーDを取付けます。端子カ
ラスティックの凹凸部)を合わせて左右が偏らないよう、
バーは、背に横長な穴のある方が二次配線引出し側で、
交互に少しずつ止まるまで差込みます。
この穴の無いほうが短絡バー取付け側です。
本体組立てねじH2本を締付けます。
取付要領説明図
10
9
7
4
8
K
K
A
3
4
1
図9-3
2
5
6
分割形零相変流器の取付要領説明図
70
MPD-3形零相電圧検出器
適用
MPD-3形零相電圧検出器(エポキシ樹脂碍子形)はMDG-A1形およびMVG-A1形継電器と組合せて使用するものです。
MPD-3形ZVT(ZPD)はMDG-A1V-R/RDとMVG-A1V-R/RD形継電器に組合せて使用できます。
MPD-3形ZVT(ZPD)1台に対し上記継電器合計で5台まで接続可能です。
形式 性能
形
名
MPD-3
形
番
134PHA
数
50/60Hz切替え(出力端子にて切替え)
定
周
波
入
力
電
圧
3相6.6kV(3.3kV)
出
力
電
圧
7V(3.5V)1相完全地絡時 但し進み90°
階
級
絶
縁
商
用
耐
格
周
波
電
6号A
数
高圧端子一括∼取付け金具(アース端子)間 AC22kV 1min間
圧 ※3
低圧端子一括∼取付け金具(アース端子)間 AC2kV 1min間
高圧端子一括∼取付け金具(アース端子)間 AC60kV 1.2/50μS
雷 イ ン パ ル ス
構 成
低圧端子一括∼取付け金具(アース端子)間 AC4.5kV 1.2/50μS
MPD-3C形
MPD-3T形
MPD-3W形
高圧コンデンサ ※ 2
トランス箱
専用シールド線
・各コンデンサ間
エポキシ樹脂碍子形
(保護キャップ付)
リード線長さ0.3m
×1台
・コンデンサ∼トランス箱間
250pF×3相分
質
使
量
用
外
場
リード線長さ1m ※1
約0.8kg
約2.5kg
所
屋 内
形
図16-4
約0.1kg
( )内は3.3kV時
備考)エポキシ樹脂碍子はJIS C 3851記号EIF6Aに準拠(曲げ耐荷重値3.53kN)
コンデンサ∼トランス箱間のリード線は専用シールド線以外のものは使用できません。
※1コンデンサ∼トランス箱間のリード線長さ3m用のMPD-3として形番135PHAも準備しております。また、MPD-3W形
専用シールド線のみで5m対応品も準備しております。
※2コンデンサ1次側に接続可能なケーブルの太さは60mm2までです。
※3零相電圧検出器、継電器をそれぞれ分離し個別に実施してください。継電器に定格以上の電圧を印加すると焼損の
恐れがあります。
MPD-3C形
高圧コンデンサ(3相分)
MPD-3C形
高圧コンデンサ
N
N
N
MPD-3W形
専用シールド線
T
N
N
MPD-3T形
トランス箱
Y1(50Hz)
Y1(60Hz)
Y2
MPD-3W形
専用シールド線
MPD-3T形
トランス箱
図12-1 MPD-3形零相電圧検出器
E
図12-2 MPD-3形零相電圧検出器内部接続図
高圧コンデンサ端子接続例
圧着端子等による端末加工を施したケーブルを接続する場合
絶縁被服を取り除いた裸導線を接続する場合
図12-3 MPD-3C形 高圧コンデンサ接続例
71
MGX-1形電流トリップ補助箱
適用
MGX-1形電流トリップ補助箱は、MDG形地絡方向継電器が電圧トリップ方式のため、電流トリップ方式の遮断器を用いる
時、組合せて使用するものです。
形式
形 名
形 番
MGX-1
PG256
定 格
周 波 数
電 圧
AC100/110V
制御電源
内蔵リアクタ
AC100/110V
(90∼120V)
50/60Hz
外 形
15Ω±1Ω(at、3A)
Fケース
7Ω以上(at、10A) (モールドケース)(図16-3)
性能
条 件
定格値
動
作
VA
値
性 能
入力P1-P2間印加
閉 路
接 点 容 量
開 路
MDG
P1
¸
1.2VA以下
AC110V
50/60Hz
90V以下
AC110V
10A、
力率
(cosφ)
=0.5
DC110V
15A、
L/R=0s
DC220V
10A、
L/R=0s
AC110V
5A、
力率
(cosφ)
=0.5
AC220V
1A、
力率
(cosφ)
=0.5
DC110V
0.2A、
L/R≦40ms
X
P2
¹
L
X
S0 S1 S2 O2
º » ¼ ¾
図11-1
X
X
O1 T2 T1
¿ À ·
MGX-1形電流トリップ補助箱内部接続図
リアクタの特性は図3-9と同一です。
外部接続例
U
V W
DS
kt
k
K
ZCT
“MZT”
Z1
l
L
F
Z2
ët
Y1
“MDG-A1V”
E
P1
P2
(ED)
a11
VT
(ED)
AC100/110V
X
S0
52a
P1
S1
TC2
“MOC-A1T-R”
E
a12
T1
T2
TC1
CB
Y2
O1
C1R C1T T1R
a1
C2 C2
T2R T2T T1T
a2
(ED)
“MGX-1” X
X
O2
CT
X
X
S2
52a
X
(ED)
P2
注)52aを設置しないとCBの
トリップコイル(TC1)が
MDG動作時および組合せ
テスト時焼損する可能性
があります。
(自己保持の時)
U V W
Y1
“MPD-3”
Y2
E
U
V W
ZVT(ZPD)
(A種接地)
(ED)
を配線してください。
図11-2
電流トリップ形CB接続図(MGX-1形補助箱併用)
72
RDTT14形試験用端子台
適用
RDTT14形、RDケース試験用端子台は高圧受配電用継電器
内部ユニットをケースから引出した状態で単体試験を実施
MELPRO-Aシリーズの引出形RDシリーズ(以下RD形)の
する際、結線を容易かつ確実にする端子台です。
特長
1. RD形の全ての機種に使用出来ます。
が容易です。
2. 大型端子の採用により、市販の継電器テスター等の接続
3. コンパクトで持運びおよび収納が便利です。
形式および定格
形名
形番
定格電圧
定格電流
定格周波数
外形
RDTT14
758PRC
110/190V
5A
50/60Hz
(図16-6)
内部接続図
外部結線用端子
(上面図)
1
3
5
7
9
11
13
2
4
6
8
10
12
14
図12-1
73
13
11
9
7
5
3
1
14
12
10
8
6
4
2
継電器ユニット
接続用コネクター
(正面図)
RDTT14形試験用端子台内部接続図
試験用端子台の取扱要領
本品と接続する継電器ユニットを平面な所に置
き、本品に貼付けた
}リレー上部
シールの
示す方向が、継電器ユニットの上部側になって
いる事を確認し、継電器ユニットのプラグと
RDTT14形のコネクタを合わせてください。
注)継電器ユニットを上下逆に接続して使用す
ると、コネクタ部分の破壊や、継電器ユニ
ット内部回路を破壊しますのでさけてくだ
さい。
本品および継電器ユニットをそれぞれ手でささ
え継電器ユニットのプラグを本品のコネクタに
奥までしっかりと挿入してください。
この時、継電器ユニットの内部回路に手を触れ
ない様注意してください。
接続完了
引抜時には逆の手順を実施ください。
図12-2
引出形RDリレーのサブユニット挿抜方法
74
取扱い時の注意
本品コネクタ及び継電器ユニットのプラグの破損及び接触不良による事故を防ぐ為、継電器ユニット挿抜の際は極端にこじ
たりせず、また、使用の際は平らな所に下図の様に横置き状態としてください。
継電器ユニット
本品
継電器ユニット
本品
継電器ユニット
本品
台
台
台
[適当]
継電器ユニット及び本品が平らなところに
[不適当]
縦置きすると、継電器ユニットに当ったと
[不適当]
継電器ユニットの自重で、プラグ及びコネ
横置きで使用してください。
き、プラグ及びコネクタを破損する恐れが
ありますのでさけてください。
クタを破損しやすく、またプラグとコネク
タの接触不良となる恐れがありますのでさ
けてください。
結線
継電器ユニットを本品に接続した状態において、本品の外部結線端子番号に対応する継電器の端子番号は、下表を参照して
結線してください。
継電器端子配列表
本品端子番号
継電器形名(形番)
MOC-A1V-RD
1
3
5
7
9
11
2
4
6
8
10
12
14
−
C1R
C1T
−
−
T1
a1
(509PGA)
E
C2R
C2T
−
−
T2
a2
MOC-A1T-RD
−
C1R
C1T
T1R
−
−
a1
(510PGA)
E
C2T2R
C2T2T
T1T
−
−
a2
MDG-A1V-RD
−
Y1
Z1
P1
M
a11
a12
(511PGA)
E
Y2
Z2
P2
N
a21
a22
MDG-A2V-RD
a(110V)
Z1
P1
−
a11
a12
(512PGA)
E
a(190V)
f+
Z2
P2
−
a21
a22
MUV-A1V-RD
−
−
−
P1
b1
c1
a1
(513PGA)
E
−
−
P2
b2
c2
a2
MOV-A1V-RD
−
−
−
P1
−
a11
a12
(514PGA)
E
−
−
P2
−
a21
a22
MVG-A1V-RD
−
Y1
−
P1
−
a11
a12
(515PGA)
E
Y2
−
P2
−
a21
a22
MVG-A2V-RD
a(110V)
−
P1
−
a11
a12
(516PGA)
E
a(190V)
f+
−
P2
−
a21
a22
MGR-A1V-RD
P1
Z1
−
−
B1
a
c
(517PGA)
P2
Z2
−
−
B2
b
E
上表は、本品本体にも貼付けております。
〔例〕MDG-A1V-RD(511PGA)を接続した場合
外部接続用端子番号1は −
〃 2は E
〃 3は Y1
: :
: :
〃 13は a12
〃 14は a22
75
13
尚、本品は、内部接続図の通り、継電器接続用コネクタの端子番号と外部結線用端子番号
が、対応して結線されておりますので、継電器ユニットのプラグ上部の端子記号を、本品
の端子番号に読みかえて結線することも出来ます。
MDX-A形模擬入力試験器
適用
MDX-A形模擬入力試験器は高圧受配電用MELPRO-Aシリ
ーズの地絡方向、地絡過電圧、または地絡過電流継電器を
単体で試験する際に、MZT形ZCT及びMPD-3形ZVT(ZPD)
との組合せを模擬し、市販の継電器テスター等からの零相
電流及び零相電圧入力を継電器の入力レベルに変換するも
のです。
特長
1.市販の継電器テスター等を使用し、継電器単品をMZT形
ZCT及びMPD-3形ZVT(ZPD)と組合せた状態と同様に
試験が行えます。
但し、MPD-3形ZVT(ZPD)は、試験用T端子入力と同一
であり、MPD-3形ZVT(ZPD)1次側3相一括の1/10の電
圧(380V=100%)となります。
2.高圧受配電用MELPRD-AシリーズのMDG-A1、A2形地絡
方向継電器、MVG-A1形地絡過電圧継電器、MGR-A1形地
絡継電器に使用出来ます。
3.大型端子の採用により、市販の継電器テスター等の接続が
容易です。
図13-1
MDX-A形
4.コンパクトで、収納及び持ち運びが容易です。
形式および定格仕様
定
格
品
名
形
名
MDX-A
形
番
162PHA
Io 回 路
模擬入力試験器
入力電流
0.2A
周 波 数
50/60Hz共用
負
Vo 回 路
AC380V
周 波 数
50/60Hz切替え(出力端子による切替え)
負
Io 回 路
特
性
150Ω(継電器1台分相当)
担
入力電圧
100KΩ(継電器1台分相当)
担
変 流 比
入力(kt-ët端子間)
出力(Z1-Z2端子用)
200mA
37.5mV±2.5%
出力(Y1-Y2端子間)
入力(T-E端子間)
Vo 回 路
絶
変 圧 比
縁
抵
抗
商 用 周 波 数 耐 圧
適
用
機
種
継 電 器 接 続 台 数
電 圧
位 相
7V±15%
275°
±5°
38V
0.68V±15%
274°
±5°
14.3V
0.255V±15%
271°
±5°
380V
各端子一括∼E(アース)端子間:10MΩ(DC500Vメガー)
各端子一括∼E(アース)端子間:AC2000V 1min間
MDG-A1、MDG-A2、MGR-A1、MVG-A1
1台
質
量
約3kg
外
形
(図16-7)
76
内部接続図
入力
出力
kt+
Z1+
Io回路
MZT形ZCT
ët
Z2
T
Y(
1 50Hz用)
1 60Hz用)
Y(
Vo回路
Y2+
E+
図13-2
MDX-A形模擬入力試験器内部接続図
試験回路図
kt
+
Z1
+
+
Z1
“MDX-A”
ët
Z2
Z2
*へ
T
50Hz用 Y1
Y1
)へ
E
“位相計”
*より→
−
“MDG-A1V”
−
φ
)より→
+
+
0-1000Ω
20Ω
R1
SW
R2
Y2
+
+
+
Y2
(注意)
60Hz用 Y1
A
∼
P1
(50Hzの場合を示す)
MDX-Aには、Io回路5A
Vo回路380V以上印加しないで
V
∼ 0-380V
AC100/
110V
P2
AC100/110V
電圧調整器
ください。
P1 P2
●MDX-Aに接続する継電器は1台の
MDGのP1、P2端子へ
みとしてください。
●MDG-A1V形継電器の使用条件設
図13-3
各機器の組合せによるMDG-A1V形継電器の試験方法
定スイッチが適切か確認くださ
い。
黒クリップ
kt
電流要素コード
+
Z1
+
+
Z1
“MDX-A”
ët
Z2
Z2
T
50Hz用 Y1
Y1
赤クリップ
電圧要素コード
“MDG-A1V”
+
黒クリップ
E
+
Y2
+
Y2
a11
60Hz用 Y1
a12
トリップコード
P1
補助電源コード
P2
赤クリップ
V
A
φ
AC100/110V
(50Hzの場合を示す)
“市販DGRテスター”
図13-4 継電器試験器によるMDG-A1V形継電器の試験方法
77
黒クリップ
kt
+
Z1
+
Z1
+
“MDX-A”
ët
Z2
T
50Hz用 Y1
Z2 “MDG-A2V”
(190V)
“位相計”
*より→
−
)より→
+
φ
E
−
+
a
60Hz用 Y1
+
P1
0-1000Ω
20Ω
SW
Y2
+
+
f
R1
R2
*へ
(注意)
)へ
A
∼
AC100/
110V
P2
AC100/110V
MDX-AのIo回路には5A以上印
加しないでください。
V 0-50V
∼
電圧調整器
(Vo=190V接続時を示す)
P1 P2
●MDX-Aに接続する継電器は1台の
みとしてください。
MDGのP1、P2端子へ
●MDG-A2V形継電器の使用条件設
定スイッチが適切か確認くださ
図13-5
各機器の組合せによるMDG-A2V形継電器の試験方法
い。
黒クリップ
kt
電流要素コード
+
Z1
+
+
Z1
“MDX-A”
ët
Z2
Z2
赤クリップ
黒クリップ
赤クリップ
T
E
50Hz用 Y1
+
Y2
+
60Hz用 Y1
電圧要素コード
トリップコード
“MDG-A2V”
a (190V)
f
+
a11
a12
P1
P2
補助電源コード
黒クリップ
V
A
φ
AC100/110V
赤クリップ
(Vo=190V接続時を示す)
“市販DGRテスター”
図13-6
継電器試験器によるMDG-A2V形継電器の試験方法
78
SW
20Ω
R1
AC100/
110V
0-1000Ω
R2
A
−
+
+
Z1
Z1
ët
Z2
Z2
T
50Hz用 Y1
kt
P1 P2
MGRのP1、P2端子へ
Y2
+
E
図13-7
“MGR-A1”
“MDX-A”
+
P2
P1
60Hz用 Y1
(注意)
AC100/110V
各機器の組合せによるMGR-A1形継電器の試験方法
MDX-AのIo回路には5A以上印
加しないでください。
+
+
Z1
Z1
ët
Z2
Z2
T
50Hz用 Y1
kt
電流要素コード
“MDX-A”
Y2
+
“MGR-A1V
-R,
F”
●MDX-Aに接続する継電器は1台の
みとしてください。
a
+
c
E
60Hz用 Y1
P1
トリップコード
P2
補助電源コード
V
AC100/110V
φ
A
“市販DGRテスター”
図13-8
+
Z1
kt
継電器試験器によるMGR-A1形継電器の試験方法
+
“MDX-A”
ët
Z2
T
50Hz用 Y1
SW
AC100/
110V
V
−
“MVG-A1V”
Y1
+
0-380V
E
電圧調整器
Y2
+
Y2
60Hz用 Y1
P1
P2
(注意)
P1 P2
(50Hzの場合を示す)
MVGのP1、P2端子へ
図13-9
AC100/110V
各機器の組合せによるMVG-A1V形継電器の試験方法
+
Z1
kt
電圧要素コード
印加しないでください。
+
“MDX-A”
ët
Z2
Y2
T
50Hz用 Y1
a11
+
E
●MDX-Aに接続する継電器は1台の
Y1
“MVG-A1V”
+
Y2
MDX-AのVo回路には380V以上
みとしてください。
a12
60Hz用 Y1
P1
トリップコード
P2
補助電源コード
V
A
φ
AC100/110V
“市販DGRテスター”
図13-10
79
継電器試験によるMVG-A1V形継電器の試験方法
EG-4形電流制限抵抗器
形番
定格
R1(Ω)
R2(Ω)
3
50
50
3
16
16
電圧(V)
時間(分)
P7971
190
PB991
110
一般は6kV系の場合は並列に使用し、190Vのと
きは25Ω、110Vのときは8Ωで一時側最大地路有
効電流は380mAです。
3kVの場合は1本のみ使用し、190Vのときは50Ω、
110Vのときは16Ωで同じ380mAが流れます。
※連続定格ではありませんので、ご使用の際にはご注意ください。
120
200
φ7穴(4個取付用穴)
R2
R1
C
R1
R2
295
324
352
M5ねじ(端子)
EG-4形 電流制限抵抗器接続図
97.5
200
C R1 R2
EG-4形 抵抗器外形寸法(mm)
カバーのお取扱いについて
1.カバー開閉
2.カバーの交換方法
R形及びRD形のカバーは開閉扉式となっています。
・カバーの取外し
カバーの開閉は図1のように取手を持って操作ください。
カバーを110°以上開き、カバー上側の内面の突起を拡
尚、カバーがスムーズに開かない場合は図2のようにカバ
大図の溝に沿ってカバーを取外します。(カバーの上側
ー上下枠を持って開くとスムーズに開きます。
が外れますと下側も外れます。)
・カバーの取付け
図3のようにカバー上側の内面の突起をケース側の拡大
図のように穴に取付けます。その後に、カバー下側の内
面の突起を上側と同じように溝に沿って取付けます。
透明カバー
カバー上側拡大図
図1
カバー
透明カバー
110°
図3
・運用中でのカバー交換に際しては、動作値等の整定用
ロータリースイッチ(黄色)及びテストボタン(赤色)
図2
に誤って触れないようにご注意ください。
80
小形丸胴引出形(RD)ケース内部のサブユニット引出し・収納操作
MELPRO-AシリーズRD形継電器は点検、試験を容易にす
ように、活線状態での作業は行わないように以下の項目を
るため引出式の構造になっており、外部配線をはずすこと
確実に実施してください。
なく、小形丸胴引出形(RD)ケース内部のサブユニットを
・引き外し回路のロック
引出すことができます。(引出し操作に必要な各部の名称を
・主回路の停止
図14-1、引出し手順を図14-2、収納手順を図14-3に示します。)
・CT回路の分離
引出し、収納操作時は、電気回路部分(基板、コンデンサ、
・VT回路の分離
トランス等)に手を触れない様に注意し、必ず引出しハン
・制御電源開放(不用意に開放すると他の制御回路も開放
ドルまたは、フレーム部分を持って運搬してください。(電
され、無保護状態となることがあるので、当該回路のみ
気回路部分に触れると、感電や電子回路破壊の恐れがあり
開放するように注意してください。
)
ます。
)
なお、CT回路には、万一CT回路の分離を忘れてリレーユ
また、サブユニットを引き出す場合には、電機工業会技術
ニットを引き抜いても、CT2次回路が開放しないように補助
資料第156号「保護継電器試験の手引」に記載されています
機能として、ユニット引出し時自動短絡片を備えています。
サブユニット
ケース側コネクタ
サブユニット側コネクタ
(裏面)
カバー
(透明)
引出しハンドル
ユニット取付けネジ
図14-1
復帰レバー
MELPRO-AシリーズRD(引出し形)形継電器の各部の名称
透明カバー
取付けネジ
カバーを開けて、ユニット取付けネ
ジを外します。
カバーを閉めて、サブユニット正面
両側にある引出しハンドルの引き手
の部分に指を掛けた状態で手前方向
に引き抜いてください。
図14-2
サブユニット下部フレームを支え、
引出します。
サブユニット引出し手順
透明カバー
サブユニット正面両側にある引出しハン
ドルの引き手の部分に指を掛けた状態で
水平方向に差し込んでください。
サブユニット下部フレームを支え、
収納レールに沿ってサブユニットを
(注)ハンドル頭部以外を押さないようにしてください。
ケースに入れます。
図14-3
81
サブユニットの収納手順
取付けネジ
カバーを開けて、ユニット取付けネ
ジを閉めます。
端子配列
E
C1R C1T
T1
a1
C2R C2T
T2
a2
E
a)MOC-A1V-R/RD(裏面図)
C1R C1T T1R
a1
C2
T2R
a2
C2
T2T
T1T
b)MOC-A1T-R/RD(裏面図)
図15-1
B2
B1
c
b
a
c
b
a
0
9
8
7
6
8
7
6
1
2
3
4
1
2
3
4
5
Z1
Z2
P1
P2
Z1
Z2
P1
P2
B
a)MGR-A1V-F(正面図)
b)MGR-A1VB-F(正面図)
P1
Z1
B1
a
c
P1
Z1
T1
01
B1
S0
S2
P2
Z2
B2
b
E
P2
Z2
T2
02
B2
S1
E
c)MGR-A1V-R/RD(裏面図)
d)MGR-A1T-R(裏面図)
図15-2
E
E
Y1
Z1
P1
M
a11 a12
Y2
Z2
P2
N
a21 a22
N
T
Y1
50Hz
Y2
Y1
60Hz
E
a)MDG-A1V-R/RD(裏面図)
b)MPD-3T(正面図)
E
Y2
P1
P2
a11 a12
a21 a22
a
a
(110V)(190V) Z1
E
+
f
Z2
P1
P2
a11 a12
a21 a22
b1
c1
a1
P2
b2
c2
a2
E
P1
a11 a12
P2
a21 a22
MUV-A1V-R/RD(裏面図)
MOV-A1V-R/RD(裏面図)
図15-4
図15-5
図15-3
Y1
P1
a
a
(110V)(190V)
E
+
f
P1
a11 a12
P2
a21 a22
T1
T2
O1 O2
0
9
8
7
1
2
3
4
5
P1
P2
S0
S1
S2
MVG-A1V-R/RD(裏面図)
MDG-A2V-R/RD(裏面図)
MVG-A2V-R/RD(裏面図)
MGX-1(正面図)
図15-6
図15-7
図15-8
図15-9
82
外形および盤穴明寸法
152
146
114
15
124
45.5
8.3
15
15
2-M6ねじ
14-M3.5ねじ
2
14
φ
∼
0
14
φ
最小配列ピッチ
170
124
最小配列ピッチ
194
87
164
φ138
77
32
2-φ7穴
盤穴明け寸法
図16-1
MOC、MGR、MDG、MUV、MOV、MVG-
152
146
114
36.5
14
124
77
32
-R形
2-M6ねじ
14-M3.5ねじ
45.5
8.3
15
15
0∼
124
最小配列ピッチ
194
87
164
88.5
φ138
2
14
φ
14
φ
最小配列ピッチ
182
2-φ7穴
盤穴明け寸法
図16-2
MOC、MGR、MDG、MUV、MOV、MVG-
10-M3.5ねじ(端子ねじ)
端子カバー(付属)
-RD形
55
62
81
123
図16-3
83
MGR-A1V-F、MGR-A1VB-F、MGX-1形
94
112
75
2-φ4.5穴
55
11
4-φ4.5穴
40
φ80
32
25
2-M8ねじ
(高圧側端子)
20.4
50
75
M4ねじ深8
(低圧側端子)
保護キャップ
6-M4×6ねじ
100
110
120
端子カバー
(付属)
90
2-M10ねじ深14
(取付用)
59
(71)
125
3相分で3個使用
5
(a)MPD-3C形高圧コンデンサ
(b)MPD-3T形トランス箱
図16-4
MZT-77D、112D用
取付足
C1
C2
(鉄心分割形)
MPD-3形
MZT-52D用
取付足
F
E
E
F
K
K
D
装着後k-lは短絡片にて
短絡接続してください。
C2
k
7
2-M4ねじ
k-lを継電器のZ1・Z2
に接続してください。
I
B2
53
B1
70
7
※取付ねじは、M6を使用すること。
寸法表
形 名
MZT-52D
MZT-77D
MZT-112D
窓 径
A
52
77
112
外 形
B1
B2
140.5
123
157
146
200
186
図16-5
厚 さ
C1
C2
55
36.4
58.5
40
61
43
外 形
D
159
185
229
取付寸法
E
170
195
225
金具外寸
F
200
230
260
MZT形ZCT
84
(貫通形)
C
L
K側
L側
C
φ
B
φA
寸法表
形名
MZT-53
MZT-68
M4ねじ
k、l側
l
B
53
68
D
28
29
E
30
40
F
38
40
18
E
F
取付用ねじピッチ
MZT-53、68 (取付ねじM6∼M8)
5
φ
φ
c
120°
100
スペーサ〈一次導体隔壁用〉仕様
ZCT
定格1次
備考
内径
電流
単心外形寸法18mm
φ53mm 200A
以下で適用できます
単心外形寸法26mm
φ68mm 400A
以下で適用できます
70
55
5
120°
C
130
158
10
2.3
8
100
120
k
D
kt、
lt側
A
100
124
100
ZCTφ68用
ZCTφ53用
C
L
C
L
K
4
8
k
10
2.6
8
132
160
k、l
kt、lt
l
33
32
k、l
8
M4ねじ
213
2
kt、lt
0
φ11
φ
17
L
M4ねじ
132
160
20
50
l
k
10
2.6
8
15
189
0
φ9
φ
K
L
34
62
取付用ねじピッチ(取付ねじM6∼M8)
取付用ねじピッチ
(取付ねじM6∼M8) MZT-90
MZT-110
尚、MZT-90とMZT-110用にはスペーサを準備しておりませんのでご了承ください。
198
91.4
K
135
L
70.2
K
L
0
13
186
34
95
125
242
180
4×M4
368
300
R5.5
9
11
MZT-160
34
125
155
R4.5
85
40
70
12
123
70
40
244
1
φ
MZT-250
370
25
φ
60
4×M4
220
24.5
60
名板
223
外部接続用端子
101
端子名板
01
03
05
07
09
11
13
02
04
06
08
10
12
14
60.0
端子名板
11.0
注意名板
リレー上端
13 11 09 07 05 03 01
184
14 12 10 08 06 04 02
取手
端子名板
継電器端子配列表
継電器ユニット接続用コネクタ
図16-6
Io電流出力端子
RDTT14形
Vo電圧出力端子
170
A
A
26.5
140
取手
Z1+
Z2
Y1
Y1
Y2+
50Hz用
60Hz用
Io電流入力端子
lt
入力側
T
E+
Vo電圧入力端子
10
k t+
160
定格名板
196.5
出力側
140
A-A面図
図16-7
MDX-A形
86
アダプタU
即納品(CO-4-R形シリーズ、COT-6、6I-R形およびLOE-2、3、4、41-R形シリーズおよびMDG-1V-R形)を現行品(MOC-R形シリ
ーズ、MDG-R形シリーズ、MGR-R形シリーズ)に取替える際、形状が小形になっていますので、下記のアダプタUが必要です。
1.形式
名 称
形 番
備 考
アダプタU
P1632
新形リレー(MOC、MDG、MGR)を使用する際、盤穴が従来の形状で穴明けされているとき使用する。
※塗装色:7.5BG6/1.5(標準)
C
L
124
(160)
0)
16
φ
(
R
10
C
L
0
14
φ
C
L
(140)
124
C
L
2・3
124
160
195
20
165
140
124
2-φ7穴
4-M5-20
2-φ7穴
a)外形図
b)盤加工図
図16-8
アダプタU外形図と盤加工図
アダプタW・X
誘導円板形CO-6-R形、CO-4-R形シリーズおよびMOC-1、2-R形シリーズを静止形MOC-Aシリーズに取替える際、MOC-A形
が2要素収納品のため、1台分の盤穴が不要となります。その盲カバーとして、アダプタW、Xが必要です。
1.形式
名称
形番
アダプタW
P1634
アダプタX
P1635
備考
静止形MOC-Aシリーズを使用する際、既設品がMOC-1、2-R形シリーズの場合に、盲カバーと
して使用する。
静止形MOC-Aシリーズを使用する際、既設品がCO-6-R形、CO-4-R形シリーズの場合に、盲カ
バーとして使用する。
※塗装色:7.5BG6/1.5(標準)
165
152
2・3
2・3
124
140
R
10
2-M6×20
R
10
86
57.5
4-M5×20
a)アダプタW
b)アダプタX
図16-9
87
アダプタW・X外形図
195
163
160
66.5
77
20
20
保護継電器と遮断器の組合せ(具体例)
保 護 対 象
遮断器の引外し装置と
必 要 な 電 源 装 置
.
No
電流引外し(OTC)を使用
CTを使って5Aを供給する。
VTを使ってAC100/110Vを供
給する。
[
事故現象
過負荷
]
MOC-A1T-R
地 絡
1
OTC
VT
[
MGR-A1T-R
地絡方向の場合
MDG-A1V-R
MGX-1
無電圧
VT
CT
電流引外し(OTC)と不足電圧引外
し(UVC)を使用。
CTを使って5Aを供給しVTを使っ
てAC100/110Vを供給する。
地 絡
2
UVC
OTC
無電圧
[
MGR-A1T-R
OTC
MOC-A1T-R
CT
1台
2台
MOC-A1T-R
1台
MGR-A1T-R
地絡方向の場合
MDG-A1V-R
MGX-1
1台
VT
CT
]
CB
ZCT
VT
1台
1台
]
UVC
CB
MGR-A1T-R
OTC
MOC-A1T-R
UVCにて検出トリップ
CT
[
]
短 絡
VT
直流電圧引外し(STC)を使用。
バッテリーを使ってDC100/110V
を供給する。
1台
1台
過負荷
]
CB
1台
−
CT
[
ZCT
1台
短 絡
VT
CB
保 護 回 路 例
組合せ保護継電器とVT.CT.
CT
1台
2台
過負荷
MOC-A1V-R
1台
MGR-A1V-R
地絡方向の場合
MDG-A1V-R
1台
MUV-A1V-R
1台
ZCT
VT
短 絡
MGR-A1V-R
地 絡
3
CB
STC
バッテリー
[
無電圧
VT
CT
コンデンサ引外し
(CTD+STC)
を使用。
VTを使ってAC100/110Vを供給し
CTDでDCに変換する。
[
]
1台
MUV-A1V-R
]
バッテリー
CB
STC
MOC-A1V-R
CT
1台
2台
過負荷
MOC-A1V-R
1台
MGR-A1V-R
地絡方向の場合
MDG-A1V-R
1台
MUV-A1V-R
1台
ZCT
VT
短 絡
MUV-A1V-R
VT
地 絡
4
CB
STC
CTD
[
VT
CT
直流電圧引外し(STC)と不足電圧
引外し(UVC)を使用。
バッテリでDC100/110Vを
供給しVTを使ってAC100/110V
を供給する。
]
UVC
バッテリー
MOC-A1V-R
1台
MGR-A1V-R
地絡方向の場合
MDG-A1V-R
1台
ZCT
VT
短 絡
VT
STC
MGR-A1V-R
STC
CB
CT
1台
2台
過負荷
地 絡
5
CB
]
MOC-A1V-R
無電圧
[
1台
CTD
無電圧
[
1台
CB
]
UVC
MGR-A1V-R
バッテリー
STC
MOC-A1V-R
UVCコイルにて検出トリップ
CT
VT
CT
1台
2台
88
過電流継電器と遮断器と変流器の組合せ
キュービクル式高圧受電設備に使用するモールド形計器用
変流器の規格(JIS C 1731-1988)改正により、新たな仕様
が規定されました。これに伴い、弊社にて過電流継電器・
遮断器・変流器の組合せ試験を種々実施し、信頼性の高い
経済的な組合せ一覧表を下記通り作成しましたので参照く
ださい。
1.組合せ適用条件
電流引外し方式による遮断器・過電流継電器・変流器の組
合せ形名および変流器の適用負担(継電器・計器・ケーブ
ル等の負担合計)を示します。
電流引外し方式(変流器二次電流引外し方式)の場合
組合せ機器の形式(弊社製)
遮断器
過電流継電器
変流器の適用負担
変 流 器
定格負担
形 名
一次電流
CD-10ANA
10VA
(
CD-10ANA
置
30A∼200A(注1)
7∼10(注2)
20A(注1)
22∼25(注2)
30、40A(注1)
18∼25(注2)
50∼200A
10∼25
20∼200A
25∼40
CD-25CNA
静止形
電流引外し
装
9∼10(注2)
CD-25ANA
VF-8□H-D/DG形
VF-13□H-D/DG形
20A(注1)
CD-10CNA
CD-10CNA
)
付
MOC-A1T-R形
25VA
CD-25ANA
CD-25CNA
CD-25ANA
CD-25CNA
40VA
(VA)
CD-40ANA
CD-40CNA
注)1.変流器の一次電流が小さいため、コンデンサ引外し方式を推奨致します。
2.使用負担が、適用負担より小さくなる場合は、別売のT-100L形負担調整器(2、4、6、8VAの調整が可能)
(弊社福山製作所製)をご利用ください。
●電流引外し方式(変流器二次電流引外し方式)の組合せ
性能
●電圧引外し方式(コンデンサ引外し方式)の組合せ性能
遮断器の引外し方式を電圧引外し方式(コンデンサ引外し
上表の組合せ適用条件で使用した場合には、事故発生後の
方式)で行うことにより、過電流継電器に対する信頼性が
復電を考慮して2回の事故電流(短絡電流レベル)の遮断が
向上します。変流器の適用負担は、当社品との組合せにて
可能です。
10VA定格品では5∼10VA、25VA定格品では10∼25VAで
変流器二次電流引外し方式は、継電器の瞬時要素で事故電
す。
流を遮断した場合に継電器のb接点に通電する変流器二次回
路の大電流を開路して、遮断器を引外す方式ですので、b接
2.保守・点検の必要性
点に損傷を受けることがあります。特に一次電流が小さい
●短絡事故が発生した時には、変流器の二次回路に大電流
変流器や定格負担と大きく異なる小さな負担で使用する時
が流れます。従って変流器の二次回路に接続している計
に厳しくなります。
器類は、事故後の再使用に際しては、充分な点検をして
そのために変流器の負担を上表の適用負担内で使用するこ
ください。
とが必要です。
●変流器二次電流引外し方式の場合は、過電流継電器のb接
点を確実に点検する必要があります。特に変流器の定格
一次電流が20Aの場合、1回の短絡事故電流遮断でも点検
することが重要です。
89
保護機能の信頼性向上について
保護継電器に搭載されている部品は有寿命品であり、用途、経年、使用環境や部品単体性能の差異により劣化進行の度合い
が異なります。
弊社では更新推奨時期が15年以上となるよう製品設計しておりますが、上記よりこれらの年数に到達することなく搭載部品
等の不良が発生する場合がございます。
条件により意図しない状況でリレーが動作・不動作となることを回避するため、設備の重要度に応じて、継電器の常時自己
監視状態の警報出力接点を搭載している製品による監視や保護機能の2重化等の対策を推奨いたします。
更新推奨時期
一般的に使用開始後、15年を目処に計画的更新をおすすめいたします。
更新推奨時期については、『
(社)日本電機工業会発行 JEM TR-156 保護継電器の保守点検指針』に記載があり、機能及び性
能に対する製造業者の保証値ではなく、通常の環境下で、通常の保守・点検を行って使用した場合に、機器構成材の老朽化
などによって、新品と交換したほうが経済性を含めて一般的に有利と考えられる時期となっています。
また更新に際しては、変成器等の周辺機器も合わせて更新されることを推奨します。
保守・点検
¸継電器は適切な定期点検と保守があってはじめて満足すべき性能を発揮します。点検は使用開始後約1カ月に1回、それ以
降は少なくとも1∼2年に1回は行ってください。
¹導電部分の締付部のゆるみは異常発熱の原因になりますから端子部の締付けやタップ栓がゆるんでいないかを調べてくだ
さい。
º電流引外し方式の過電流継電器に於いて瞬時要素が動作する電流が印加された後では運用に際し、継電器内蔵のb接点間
に導通があることをテスターで確認ください。
»ディジタル形Aシリーズ継電器は正常運用時にはRUN表示のLEDが点灯しておりますので日常点検等で確認してくださ
い。
なお、MOC-Aリレーの場合には入力電流が0.5A以上必要となります。
¼主回路に接続されているCT、VT等の2次側のアースが改造工事時等に外されていないかチェックしてください。
½MGR、MDG形継電器に使用されているZCT1次導体およびスペーサ等に異常はないかチェックしてください。
90
三菱高圧受電用保護継電器の新旧形名変遷表
自家用高圧受電設備に使用されている三菱保護継電器の形名変遷を下記に示します。
更新時における既設品からの現行品への切替え、切替え時の機種選定手段の一つとしてご利用ください。
尚、
の部分が現行品です。詳細仕様については、個々の説明書、カタログをご参照ください。
1. 過電流継電器(OCR)
製造期間
要素構成
限
時
の
引外し方式
み
限 時 + 瞬 時
時
の
'01-10∼
'87-12∼'02-3
'81-11∼'98-9
電圧引外し(直流)
CO-6-R
CO-4-R
MOC-1-R
MOC-2-R
MOC-E1V-R
MOC-A1V-R
電流引外し
COT-6-R
COT-4-R
MOC-1T-R
MOC-2T-R
MOC-E1T-R
MOC-A1T-R
電圧引外し(交流)
COA-6-R
COA-4-R
MOC-1A-R
無電圧引外し(交流)
CON-6-R
CON-4-R
MOC-1N-R
MOC-2-R
MOC-E1V-R
MOC-A1V-R
電圧引外し(直流)
CO-6I-R
CO-4I-R
MOC-1I-R
MOC-2I-R
MOC-E1V-R
MOC-A1V-R
電流引外し
COT-6I-R
COT-4I-R
MOC-1TI-R
MOC-2TI-R
MOC-E1T-R
MOC-A1T-R
電圧引外し(交流)
COA-6I-R
COA-4I-R
MOC-1AI-R
無電圧引外し(交流)
CON-6I-R
CON-4I-R
MOC-1NI-R
MOC-2I-R
MOC-E1V-R
MOC-A1V-R
MOC-E1V-R
MOC-A1V-R
MOC-E1T-R
MOC-A1T-R
警 報 接 点 付 電圧引外し(直流)
限
'77-10∼'83-3
'70-6∼'78-12
'63-9∼'71-6
み 電圧引外し(交流)
警 報 接 点 付 電圧引外し(直流)
限 時 + 瞬 時 電圧引外し(交流)
−
−
−
−
−
−
'64-5∼'69-9
'69-6∼'71-12
警 報 接 点 付 電流引外し
MOC-1B-R
MOC-1AB-R
MOC-1IB-R
MOC-1AIB-R
MOC-2B-R
MOC-2IB-R
MOC-1T、1TI-R+
MOC-2T、2TI-
MOX-1形補助箱
R+MOX-1補助箱
2. 地絡継電器(GR、DGR、OVGR)
製造期間
要素構成
引外し方式
地 絡 過 電 流
'71-9∼'77-9
'93-4∼'02-3
'77-6∼'93-3
電圧引外し
LOE-2-R PB634
LOE-4V-R
LOE-41V-R
MGR-1V-R
MGR-E1V-R
MGR-A1V-R
電流引外し
LOE-2-R PB635
LOE-4C-R
LOE-41C-R
MGR-1C-R
MGR-E1T-R
MGR-A1T-R
MGR-E1V-F
MGR-A1V-F
MGR-E1VB-F
MGR-A1VB-F
MGR-1V-P
地 絡 過 電 流
電圧引外し
LOE-3 PD831
LOE-5V
LOE-51V
MGR-1V-F
MGR-1VB-F
(表面取付形)
電流引外し
LOE-3+LOT-1
−
−
PB832
電圧引外し
地 絡 方 向
−
電流引外し
地 絡 方 向
'01-10∼
−
−
'78-5∼'91-12
'91-1∼'02-3
MDG-1V-R
MDG-E1V-R
MDG-1V-R+
MDG-E1V-R+
MGX-1形補助箱
MGX-1形補助箱
MGX-1形補助箱
MDG-E2V-R
MDG-A2V-R
MDG-E2V-R+
MDG-A2V-R+
MGX-1形補助箱
MGX-1形補助箱
電圧引外し
−
−
MDG-A1V-R
MDG-A1V-R+
(EVT対応)
電流引外し
地 絡 過 電 圧
(ZVT対応)
電圧引外し
−
−
MVG-E2V-R
MVG-A2V-R
電圧引外し
−
−
MVG-E2V-R
MVG-A2V-R
地 絡 過 電 圧
(EVT対応)
組合せ専用機器
MZT-□形
ZCT
TB-S500形□A用
ZVT(ZPD)
−
−
'64-7∼'85-12
'79-1∼'94-9
CV-2-R
MVR-1-R
ZCT-□φ形
MPD-1
MPD-2
MPD-3
3. 電圧継電器(UVR、OVR)
製造期間
要
素
構
成
不
足
電
圧 電圧引外し(交流)
引外し方法
電圧引外し(直流)
無電圧引外し(交流)
不
足
電
圧 電圧引外し(直流)
( 警 報 接 点 付 ) 電圧引外し(交流)
電圧引外し(直流)
過
電
圧 電圧引外し(交流)
無電圧引外し(交流)
過
電
圧 電圧引外し(直流)
( 警 報 接 点 付 ) 電圧引外し(交流)
CVA-2-R
CVN-2-R
−
CV-5-R
CVA-5-R
CVN5-R
−
MVR-1A-R
'01-10∼
MUV-E1V-R
MUV-A1V-R
MOV-E1V-R
MOV-A1V-R
MVR-1B-R
MVR-1AB-R
MVR-2-R
MVR-2A-R
MVR-2B-R
MVR-2AB-R
注:製造期間は、工場で生産開始∼生産中止を記載していますので販売開始との違いが若干あります。
91
'89-12∼'02-3
付録
保護継電器の耐振性能について
1. 地震を対象とした耐震性能
地震に対する耐震性能としては、本カタログに示すJIS C4602-1986がありますが、このカタログに記載の継電器は、次の性能を有しております。
A=αg×N×M
=14.7m/s2
但しαg:地表水平加速度=2.94m/s2
N:建屋の応答倍率=2(2階に設置の場合)
M:盤の応答倍率=2.5
なお、この計算式および数値はJEAG-5003-1980「変電所等における電気設備の耐震対策指針」に準拠しています。
2. 扉盤取付けの耐振性能
継電器を扉盤に取付けて使用される場合、扉の開閉時に取扱いによっては、過大な衝撃力(実測によれば588∼784m/s2 が観測された事もあります)が発生す
ることがありますので、扉の開閉は、丁寧に行ってください。
ご注文に際してのお願い
平素は三菱電機製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
さて本カタログに記載された当社製品のご注文をいただくに際しましては、見積書、契約書、本カタログ以外のカタログ、仕様書などに特記事項のない限りは下
記内容をご確認いただき、ご承諾の上ご注文ください。
1. 保証期間
当社製品の保証期間は、別途両者間で定めない限りは、納入後1年間とします。
2. 保証範囲
万一、保証期間中に当社製品に当社側の責による故障や瑕疵が明らかになった場合、必要な交換部品の提供、または瑕疵部分の交換、修理を無償で行わせて
いただきます。ただし、国内および海外における出張修理が必要な場合は、技術員派遣に要する実費を申し受けます。また、故障ユニットの取替えに伴う現
地再調整、試運転は当社責務外とさせていただきます。
ただし、故障や瑕疵が次の項目に該当する場合は、この保証の範囲から除外いたします。
①本カタログ・取扱説明書や仕様書に記載されている以外の取り扱い・条件・環境ならびにご使用による場合。
②故障や瑕疵の原因が購入品および納入品以外の理由による場合。
③ご購入後あるいは納入後に行われた当社側が係わっていない改造または修理が原因の場合。
④ご購入時あるいは契約時に実用化されていた科学・技術では予見することが不可能な現象に起因する場合。
⑤当社製品を貴社の機器に組み込んで使用される際、貴社の機器が業界の通念上備えられている機能、構造などを持っていれば回避できた損害の場合。
⑥当社製品本来の使い方以外の使用による場合。
⑦火災、異常電圧などの不可抗力による外部要因および地震、雷、風水害などの天変地異による場合。
3. 機会損失、二次損失などへの保証責務の除外
保証期間の内外を問わず、当社の責に帰すことができない事由から生じた損害、当社製品の故障に起因するお客様での機会損失、逸失利益、当社の予見の有
無を問わず特別の事情から生じた損害、二次損害、事故補償、当社製品以外への損傷および、お客様による交換作業、現地機械設備の再調整、立上げ試運転
その他の業務に対する補償については、当社は責任を負いかねます。
4. 製品の適用範囲
①本カタログ製品を他の製品と組み合わせて使用される場合、貴社が適合すべき規格、法規または規制をご確認ください。また、貴社が使用されるシステム、
装置、機械への製品の適合性は、貴社自身でご確認ください。当社は貴社用途に対する当社製品の適合性について責任を負いません。
②本カタログに記載された当社製品は一般工業向けの汎用製品として設計・製造を行っております。
生命維持を目的とした医療機器・装置またはシステム、原子力機器、電力機器、航空宇宙機器、輸送機器(自動車、列車、船舶等)など人命・財産に多大
な影響が予想される特殊用途・潜在的な化学汚染あるいは電気的妨害を被る用途または本カタログに記載のない条件や環境に関しましては、使用されない
ようお願いいたします。もし、貴社責任にて当該特殊用途へのご採用を検討される場合は当社製品の仕様を貴社に了承いただくとともに、必ず事前に当社
技術部門にご相談ください。ご相談なく当該特殊用途に採用された場合、本内容にかかわらず、当社は一切の事項について保証せず、責任を負いません。
③本カタログ製品をご使用いただくにあたりましては、万一製品に故障・不具合が発生した場合でも重大な事故に至らない用途であること、および故障・不
具合発生時には設備の重要度に応じてバックアップや2重化等を機器外部でシステム的に構築されることをご推奨します。
④本カタログに記載されているアプリケーション事例は参考用ですので、ご採用に際しては機器・装置の機能や安全性をご確認のうえ、ご使用ください。
⑤当社製品が正しく使用されずお客様または第三者に不測の損害が生じることがないよう使用上の禁止事項および注意事項をすべてご理解のうえ守ってくだ
さい。
5. 生産中止後の有償修理期間
①当社が有償にて製品修理を受付けることが出来る期間は、その製品の生産中止後7年間です。
(ただし、製造後15年を経過した製品は更新をお願いします)
②生産中止後の製品供給(補用品も含む)はできません。
6. 仕様の変更
カタログ、マニュアルもしくは技術資料に記載されている仕様は、お断りなしに変更される場合がありますので、あらかじめご承知おきください。
7. サービスの範囲
ご購入品および納入品の価格には、技術者派遣などのサービス費用は含まれておりません。
貴社のご要望がございましたら、当社までご相談ください。
8. その他
1∼7項に記載の内容は、日本国内での取引および使用を前提としております。
日本以外での取引および使用に関しては、事前に当社にご相談ください。
ご相談なく日本以外での取引及び使用をされた場合には、本内容にかかわらず、当社は一切の事項について保証せず、責任を負いません。
92
安全上のご注意
据付、運転、保守・点検の前に、必ず本書とその他の付属書類をすべて熟読し、正しくご使用ください。機器の知識、安全
の情報、そして注意事項のすべてについて習熟してからご使用ください。ここでは、安全注意事項のランクを「注意」とし
て区別しています。
[
注意
取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を
]
受ける可能性が想定される場合及び物的損害のみの発生が想定される場合。
注 意 に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。いずれも重要な内容を記載
なお、
していますので、必ず守ってください。
注意
1.輸送に関する事項
*正規な方向で輸送してください。
*過大な衝撃・振動を加えないでください。製品性能及び寿命を低下させるおそれがあります。
2.保管に関する事項
*保管環境は、下記の条件としてください。製品性能及び寿命を低下させるおそれがあります。
・周囲温度 −20∼+60℃
結露・氷結が起こらない状態。
・相対湿度 日平均で30∼80%
・標高 2000m以下
・異常な振動・衝撃・傾斜・磁界を受けない状態
・次の条件にさらされない状態
有害な煙・ガス,塩分を含むガス,水滴または蒸気,過度の塵または微粉、
爆発性のガスまたは微粉,風雨
3.据え付け・配線工事に関する事項
*取付及び接続は正しく実施してください。故障,焼損,誤動作、誤不動作のおそれがあります。
*端子接続ネジは確実に締め付けてください。故障,焼損のおそれがあります。
ネジの締付トルクは下記表をご参照ください。
材質
呼び径
鉄
M3.5
材質
呼び径
黄銅
M4
トルク基準値
1.10N・m(11.2kgf・cm)
トルク基準値
0.961N・m(9.8kgf・cm)
許容範囲
適用部位
0.932∼1.27N・m(9.5∼12.9kgf・cm)
裏面端子
許容範囲
適用部位
0.824∼1.11N・m(8.4∼11.3kgf・cm)
MZT形 2次端子(k、ë)
*接地工事は正しく施工してください。感電,故障,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
(接地端子のある場合)
*極性を誤りなく接続してください。故障,焼損,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
(接続端子に極性のある場合)
*相順を誤りなく接続してください。故障,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
(接続端子に相順のある場合)
*制御電源,入力等を供給する電源,変成器は適切な容量,定格負担のものをご使用ください。
誤動作,誤不動作の原因になります。
*施工時に取り外した端子カバー,保護カバー等は必ず元の位置に戻してください。取り外したままに
しておくと、点検等で感電の原因になります。
(端子カバー,保護カバー等のある場合)
*コネクタ端子は指定のコネクタにより接続してください。故障,焼損のおそれがあります。
(コネクタ端子のある場合)
4.使用・操作・整定に関する事項
*使用状態は、下記の条件としてください。製品性能及び寿命を低下させるおそれがあります。
93
・制御電源電圧の変動範囲
定格電圧の+10∼−15%以内
・周波数の変動
定格周波数の±5%以内
・周囲温度
0∼40℃
−20∼+50℃を1日に数時間許容するが、結露・氷結が起
こらない状態。
・相対湿度
日平均で30∼80%
・標高
2000m以下
・異常な振動・衝撃・傾斜・磁界を受けない状態
・次の条件にさらされない状態
有害な煙・ガス,塩分を含むガス,水滴または蒸気,過度の塵または微粉、
爆発性のガスまたは微粉,風雨
*有資格者により、管理・取扱いをおこなってください。感電,けが,故障,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
*取扱い及び保守は、取扱説明書を良く理解してからおこなってください。感電,けが,故障,誤動作,誤不動作の
おそれがあります。
*通電中は、指定以外の構成部品等を取り外さないでください。故障,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
*通電中に内部ユニット引出し操作をする時は、その前に変流器2次回路を必ず短絡してください。変流器2次回路が
開放となり、高電圧発生により故障,焼損のおそれがあります。
*通電中に整定タップ変更及び内部ユニット引出し操作をする時は、その前に外部にてトリップロックを実施してく
ださい。誤動作のおそれがあります。
*定格範囲内でご使用ください。定格範囲外での使用は誤動作または本体故障の原因となります。
5.保守・点検に関する事項
*有資格者により、管理,取扱いをおこなってください。感電,けが,故障,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
*取扱および保守は、取扱説明書を良く理解してからおこなってください。
感電,けが,故障,誤動作,誤不動作のおそれがあります。
*交換は同一形式・定格・仕様のものを使用してください。故障や焼損のおそれがあります。
その他のものを使用の場合は製造メーカに相談してください。
*点検時の試験は、下記の条件及び取扱説明書に記載の条件で実施する事を推奨します。
・周囲温度
20±10℃
・相対湿度
90%以下
・外部磁界
80A/m以下
・気圧
3
86∼106×10 Pa
・取り付け角度
正規方向±2°
・周波数
定格周波数±1%
・波形(交流の場合)
歪率 2%以下
高調波のみの実効値
×100(%)
歪率=
基本波実効値 ・交流分(直流の場合)
脈動率 3%以下
脈動率=
・制御電源電圧
最大値−最小値
直流平均値
×100(%)
定格電圧±2%
*過負荷耐量以上の電圧,電流を通電しないでください。故障,焼損の原因になります。
*端子等充電部には触らないでください。感電のおそれがあります。
*通電中は清掃を行わないでください。カバーの汚れがひどく、清掃が必要な場合は水で湿らせたウエスで拭き取っ
てください。
(ウエスは充分に絞ってください)
6.修理・改造に関する事項
*修理・改造する場合は、製造メーカに依頼してください。無断で修理・改造(ソフトウェア含む)等したことによ
り生じた事故については、一切責任を負いません。
7.廃棄処理に関する事項
*産業廃棄物処理してください。
94
■サービスネットワーク(三菱電機システムサービス株式会社)
●充実したサービス体制・納入体制
●ベテランエンジニアによる技術相談
b充実した販売網とオンラインシステムによるご注文の即
最寄りの支社・支店・またはサービスセンターにご相談下
日処理。
さい。デスクプランの時から参加させて頂きます。
b短納期に応じられる全国を網羅した配送システム。
北日本支社 北海道支店
〒004-0041 札幌市厚別区大谷地東2-1-18
TEL(011)890-7515
FAX(011)890-7516
北日本支社
〒984-0042 仙台市若林区大和町2-18-23
TEL(022)238-1761
FAX(022)238-9257
新潟機器サービスステーション
〒950-0867 新潟市東大通2-4-10
TEL(025)241-7261
FAX(025)241-7262
関越機器サービスステーション
〒338-0022 さいたま市桜区中島2-21-10
TEL(048)859-7521 FAX(048)858-5601
中部支社 北陸支店
〒920-0811 金沢市小坂町北255
TEL(076)252-9519
FAX(076)252-5458
東京機電支店
〒108-0022 東京都港区海岸3-19-22
TEL(03)3454-5521
FAX(03)3454-3280
京滋機器サービスステーション
〒612-8444 京都市伏見区竹田田中宮町8
TEL(075)611-6211 FAX(075)611-6330
神奈川機器サービスステーション
〒224-0053 横浜市都築区池辺町3963-1
TEL(045)938-5420 FAX(045)935-0066
関西機電支社
〒531-0076 大阪市北区大淀中1-4-13
TEL(06)6458-9728
FAX(06)6458-6911
静岡機器サービスステーション
〒422-8058 静岡市駿河区中原877-2
TEL(054)287-8866 FAX(054)287-8484
中四国支社
〒732-0802 広島市南区大州4-3-26
TEL(082)285-2111
FAX(082)285-7773
中部支社
〒461-8675 名古屋市東区矢田南5-1-14
TEL(052)722-7601
FAX(052)719-1270
九州支社
〒812-0007 福岡市博多区東比恵3-12-16
TEL(092)483-8208
FAX(092)483-8228
姫路機器サービスステーション
〒670-0836 姫路市神屋町6-76
TEL(0792)81-1141 FAX(0792)24-3419
中四国支社 四国支店
〒760-0072 高松市花園町1-9-38
TEL(087)831-3186
FAX(087)833-1240
長崎機器サービスステーション
〒850-8652 長崎市丸尾町4-4
TEL(095)834-1116
FAX(095)861-7566
倉敷機器サービスステーション
〒721-8011 倉敷市連島町連島445-4
TEL(086)448-5532
FAX(086)446-6098
■MELPRO-Aシリーズに関する技術的なお問い合わせには、右のFAX技術サービスをご利用下さい。
95
三菱保護継電器FAX.技術サービス
年 月 日
〈お問い合せ元〉
会
社
名
住
所
所
属
名
三菱電機株式会社
系統変電システム製作所
〒
(TEL.
氏
名
様
)
FAX. (市外局番 )
番号
−
担当:
FAX
078-996-7074
〈ご質問内容〉
件名
添付資料(有り,無し),計(
ページ)
添付資料(有り,無し),計(
ページ)
〈回 答〉
説明書、カタログ類のご請求は最寄りの営業所へお願いします。
(コピーしてご使用ください)
K-K06-1-C5715-L
三菱保護継電器 高圧受配電用
三菱配電制御機器技術情報サービス
インターネットによる省エネ・配電制御機器の情報サービスを行っています。
新製品の情報がいち早く
入手できます。
メーリングサービス
外形図形データや特性曲線データのCAD
データが無償でダウンロードできます。
ダウンロードサービス
4
大特長 で
ますます使いやすく
なりました!
Q&A
製品・技術に関する質問を
インターネットで受付けています。
キーワードを入力すればすべての情報
情報検索機能 (PDFファイル含む)
を検索出来ます。
インターネットにより、三菱電機の配電制御機器の最新かつ詳細な技術情報が入手できます。
情報サービスメニュー
What′
s New、アナウンスメント、ラウンジ、関連サイト
一 般
トピックス、新製品&製品情報、カタログ&資料紹介(資料請求)、
フェア&セミナ、お問い合わせ窓口
技 術
製品ラインアップ&詳細、規格適合品、Q&A
DI-LAND
用途&使用事例、技術情報、標準外形図、旧形製品情報、取扱説明資料、ダウンロードサービス
詳細はこちら
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/haisei
〒100-8310 東京都千代田区丸の内2-7-3(東京ビル)
お問合せは下記へどうぞ
本社機器営業第一部…〒100-8310 東京都千代田区丸の内2-7-3(東京ビル)…………………………(03)3218-6660
北海道支社……………〒060-8693 札幌市中央区北二条西4丁目1(北海道ビル)………………………(011)212-3789
東北支社………………〒980-0011 仙台市青葉区上杉1-17-7(仙台上杉ビル)…………………………(022)216-4554
関越支社………………〒330-6034 さいたま市中央区新都心11-2(明治安田生命さいたま新都心ビル ランド・アクシス・タワー)…(048)600-5845
新潟支店………………〒950-8504 新潟市中央区東大通2-4-10(日本生命ビル)………………………(025)241-7227
神奈川支社……………〒220-8118 横浜市西区みなとみらい2-2-1(横浜ランドマークタワー)……………
(045)224-2625
北陸支社………………〒920-0031 金沢市広岡3-1-1(金沢パークビル)…………………………………(076)233-5501
中部支社………………〒450-8522 名古屋市中村区名駅3-28-12(大名古屋ビル)………………………(052)565-3340
関西支社………………〒530-8206 大阪市北区堂島2-2-2(近鉄堂島ビル)………………………………(06)6347-2871
中国支社………………〒730-8657 広島市中区中町7-32(ニッセイ広島ビル)…………………………(082)248-5296
四国支社………………〒760-8654 高松市寿町1-1-8(日本生命高松駅前ビル)…………………………(087)825-0072
九州支社………………〒810-8686 福岡市中央区天神2-12-1(天神ビル)………………………………(092)721-2243
“MELPRO”は三菱電機(株)の商標です。
安全上に関するご注意
●ご使用の前に取り扱い説明書をよくお読みの上
正しくお使いください。
K-K06-1-C5715-L 本-0805〈MDOC〉
技術的なお問合せは、
FAXサービスをご利用ください
三菱保護継電器技術FAXサービス宛
FAX 神戸(078)
996−7074
この印刷物は、
2008年5月の発行です。なお、
お断りなしに仕様を変更することがありますのでご了承ください。
2008年5月作成