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デザインガイド
NO.330,01/02
エクリプス イマーソジェットバーナー
ImmersoJet Burner
IJSeries version 2.20
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
著作権
著作権は、エクリプス社(Eclipse Combustion Inc.) にあります。 全ての権利は全世界に対して保有します。本文書の著作権は、米国連邦
法によって保護されていて、エクリプス社の文書による許諾を得ること
なく、第三者へのコピー、回付、転写或いは人間またはコンピュータへ
の翻訳を行うことは、形式、手段を問わず禁止されています。
免責事項
エクリプス社は、以前に出荷されたものとの適合性について考慮するこ
とに拘束されずに、製品の構成および構造に関して変更する権利を保有
しています。
本書の内容は、製品に設定された固有の目的にて利用する上で、適切な
ものと信じているものです。製品そのもの、あるいは個々の部分、ある
いは手順がここで記載する内容と別の目的での利用がなされる場合に
は、エクリプス社によるその有効性および適合性についての承認を受け
る必要があります。
責任と保証
エクリプス社は、本製品がいかなる米国特許も侵害していないことを保
証します。その他のいかなる開示的、黙示的な保証は一切負いません。
エクリプス社は、本マニュアルが可能な限り正確で、完全であるように
細心の努力を払い作成しました。 もし、誤謬や不正確な個所を見つけ
た場合には、エクリプス社にご連絡くださるようお願い申し上げます。
より良いマニュアルとするために訂正することが可能となります。
保証の不履行、過失、責任の度合いを問わず、エクリプス社の責任は交
換部品を提供することを限度とし、その直接性、因果性に関わらず、製
品の交換、修理、使用不能、使用、設置及び販売に関連して生じた物質
的な毀損、収入の損失、利用不可能含む、傷害、損失、破損、或いは出
費についての責任を一切負いません。
本書に禁止を明示したいかなる操作、また本書において推奨しない、あ
るいは許されていない調整あるいは手順に実施は、保証を無効にします。
地域的な適用性と注意
本マニュアルはエクリプス社の許可を受けてエヌ.ジェイ.シー エン
ジニアリング株式会社が、エクリプス社の作成したマニュアルを、その
まま日本語に翻訳したものです。エヌ.ジェイ.シー エンジニアリン
グ株式会社は、本書の内容についていかなる責任あるいは保証の一切を
負うことはありません。日本国内では、本書が言及できていない地域的
な規制および法律などがある可能性があります。
エクリプス IJ2.20 デザインガイド
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
本書について
対象とする読者
このマニュアルは、既にノズルミックスバーナに関わるあらゆる局面と、
また燃焼システムに付帯するコンポーネントに熟知している方を対象と
しています。
これらに含まれる局面としては、
・デザイン / 選択
・利用
・保守
読者はこの種の機器についての経験をもっていることが前提となってい
ます。
目的
本書の目的は、安全で、効率の良くまた障害の無い燃焼システムの設置
と調整を確実にするためです。 バーナーの図書
デザインガイド No. 330
・ 本書
バーナーデータシート No.330
・バーナーの各サイズ毎に用意されています。
・設置時に必要です。
設置ガイド No.330
バーナシステムの設計時にデータシートとともに必要です。
関連する図書
エクリプス IJ2.20 デザインガイド
・ EFE825(燃焼技術ガイド)
・ エクリプス仕様書とインフォメーションガイド:
610,710,720,730,742,744,760,930
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
凡例
本書では、いくつかの特殊なシンボルを使用しています。これらの意
味と重要性を理解してください。
危険:
重大な人的傷害や死に至る危険、安全を損なう行為を示します。
資格者や十分訓練を受けた人に限って、これらの指示や手順を遂行す
ることが許可されます。
最大の注意で行動し、その指示に従わなくてはなりません。
警告:
重大な人的傷害や損害に至る危険で安全を損なう行為を示します。
最大の注意で行動し、その指示に従わなくてはなりません。
注意:
機械を破損したり、人的な重大ではない傷害を引き起こすおそれのあ
る危険、すなわち安全ではない行為を示します。
重要:
重要な内容を示します。注意して読んでください。
お問い合わせ
エクリプス IJ2.20 デザインガイド
ご不明な点や、ご質問があれば、当社あるいは当社代理店までご連絡
ください。
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
目 次
1
2
本
書
目
次 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
概
つ
い
て . . . . . . . . . . . . . . . . 3
説 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
製
品
安
全 . . . . . . . . .
格 . . . . . . . . . .
転 者 の 訓 練 . .
換 部 品 . . . . . . .
資
運
交
3
シ
4
付
エクリプス IJv2.20 デザインガイド に
に
つ
い
て . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6
. . .
. . .
. . . .
. . .
.
.
.
.
. . . . . .
. . . . . .
. . . . . . . .
. . . . . . .
.7
. 8
. 8
. 8
ス テ ム デ ザ イ ン ...............9
ス テ ッ プ ① バ ー ナ ー モ デ ル 選 択.........9
ス テ ッ プ ② チ ュ ー ブ デ ザ イ ン.. . . . . . . . . . 11
ス テ ッ プ ③ 制 御 方 法 . . . . . . . . . . . . . . . . 13
ス テ ッ プ ④ 点 火 装 置 . . . . . . . . . . . . . . . 17
ス テ ッ プ ⑤ 火 炎 監 視 制 御 装 置 . . . . . . . . . . . 14
ス テ ッ プ ⑥ 燃 焼 空 気 装 置 . . . . . . . . . . . . . .17
ス テ ッ プ ⑦ メ イ ン ガ ス 遮 断 バ ル ブ ト レ イ ン . . . . . . 18
ス テ ッ プ ⑧ プ ロ セ ス 温 度 制 御 装 置 . . . . . . . . . . 18
単
ス
録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .19
位 の 換 算 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .20 シ
テ ム 図 の シ ン ボ ル . . . . . . . . . . . . . . . .21
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概 説
製品について
1
イマーソジェットバーナー (IJ) は小さい直径浸管を通して高速度で燃焼
するために設計されたノズルミックス方式のチューブ燃焼バーナーで
す。標準のバーナーはパッケージされたブロワー、アクチュエータ制御
モーター、組み込まれたバタフライバルブ、空気比制御弁、バーナーボ
ディー、燃焼室、ノズル ( 特定の燃料に使用 )、リアカバー、点火装置
およびフレームロッド、ガスオリフィス(ほとんど特定の燃料に使用)
を含んでいます。
図 1-1 イマーソジェットバーナー
バーナーからの燃焼ガスは、管内の表面を擦り、強火トランスレートを
生産します。これは、高速度と組み合わせて、より小さい直径チューブ
を通る流量の 80% 以上のシステム効率を考慮します。
より小さいイマーソジェットチューブには、より小さいベンドがありま
す ( より少ないタンクスペースがチューブによって占められるのを意味
します )。バーナーボディーに組み込んだ燃焼室で、イマーソジェット
の新しいバージョンは以前のイマーソジェットモデルよりタンクを低く
設置することができます。
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安 全
概要
安全について
2
本書は、イマーソジェットバーナーシステムの安全運転ための指針を提
供します。システムを操作する前によくお読みになって、正しく取り扱っ
て下さい。
危険:
イマーソジェットバーナーは、燃料を空気と混合させ、その結果つくら
れる混合気を燃焼するよう設計されています。不適切な適用、設置、調
整、制御、または保守によって、全ての燃料燃焼装置は火災および爆発
する可能性を有しています。
安全を確保するためのいかなる機能もバイパス(迂回)してはならない。
火災か爆発が結果として生じる可能性があります。コンポーネント、燃
焼室、またはバーナーに損傷があったり、異常動作の兆候を確認したり、
発見したら、決して点火してはならない。
警告:
バーナーの表面が熱くなっていることがあるので、バーナーに近づく時
は、必ず防護服を着用して下さい。
重要:
本書は本バーナーの対象とする固有の目的のためにバーナーを使用する
場合の情報を提供します。当社の書面でのアドバイスなしで、ここに記
述されるどんな指示や仕様の限界を外れてはなりません。
このシステムを始動するのを試みる前に、本マニュアルの全体を読んで
下さい。
本書でご不明な点がありましたら、弊社または弊社代理店にお問合せ下
さい。
エクリプス IJv2.20 デザインガイド エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
資格
機械に対する鋭い感覚と燃焼装置の経験を備えた人だけが、このシステ
ムの機械や電気部分、調整、維持、またはトラブルシューティングを実
施するようにしてください。
運転者の訓練
最高の安全対策とは、注意深く訓練された運転者がいることです。
新しい運転者には、装置やその運転方法を適切に理解させるために十分
な指導や実践指導を行ってください。
運転者が高度の熟達度を維持するのを確実にするように、定期的な再教
育スケジュールなどの実施により管理してください。
交換部品
エクリプス IJv2.20 デザインガイド
全ての交換部品は弊社または弊社代理店から取り寄せてください。
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システムデザイン
デザイン
3
バーナーシステムのデザインは下記のステップに分かれます。
1.バーナーモデル選択
a . タンクに必要なネット入力の決定
b . チューブ性能の選択
c . バーナー入力に必要な総計を求める
d . バーナーモデル選択
2. チューブデザイン
3. 構成可能なバーナーオプション
4. 点火装置
5. 火炎監視制御装置
6. 燃焼空気システム:ブロワーと空気圧スイッチ
7. メインガス遮断バルブトレイン
8. プロセス温度制御装置
ステップ①
バーナーモデル選択
タンクに必要なネット入力の決定
タンクへのネットの入力は熱均衡計算によって決定します。これら
の計算は、プロセスの加熱と定常型要件に基づいて、表面の損失、
タンク壁の損失、およびタンク熱の保存を考慮に入れます。熱均衡
計算に対して詳細なガイドラインはエクリプス社の技術ガイド (EFE
825) にあります。
チューブ効率の選択
効率は有効なチューブの長さによって決定しています。チューブの
直径はほとんど効率に影響を与えません。与えられたバーナー入力
のときに、タンクへのネットの入力は比較的短いチューブより長い
チューブの方が高いです。
それは従来の浸管の 70% 効率で、燃料節約とチューブ長の間の合理
的な妥協に対しての通例サイズです。しかしながら、小径管が従来
のチューブより少ないタンクスペースを占めるので、それらの長さ
は 80% 以上の効率を供給するために容易に増加することができます。
バーナー入力の総計を求める
この公式を利用して、kW バーナー入力総計について計算してくださ
い。
エクリプス IJv2.20 デザインガイド タンクへの出力ネット
=バーナー入力総計
チューブ効率
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ステップ①
バーナーモデル選択(続き)
特別な考慮を必要とするアプリケーション
イマーソジェットバーナーは洗浄タンクの発火スプレー、ディップタン
ク、貯蔵タンクなどのそれらの火災スプリンクラーシステムとして使用
されます。一般に、小さい穴のチューブの高熱流束がタンクコンテンツ
を破壊すること以外で、従来の浸水バーナシステムが使用されている小
さい穴のシステムを利用することができます。
亜鉛燐酸塩溶液
強火束は燐酸塩を破壊し、チューブ表面に堆積させるスラッジと原因が
急速なチューブバーンアウトにより断熱する悪党を形成します。早く
チューブ破損を減少させるために、電気のつやが出ているステンレス、
およびリミットがある浸水管をバーナーの最大容量の 30% までしてく
ださい。図 3 参照。
燐酸鉄溶液
これらは上記で説明された亜鉛燐酸塩溶液に対して、同じ問題に影響さ
れやすいです。早くチューブ破損を減少させるには、ステンレスで浸管
を作ってください。
調理油
油を燃焼するのを避けるには、チューブ領域の 15.85W/m2 熱流束を制
限してください。
高粘度液体
すべての浸管システムが、チューブとタンクの中で熱を運ぶために自然
対流電流に頼ります。対流はアスファルト、残油または糖蜜などの最小
限の高粘度溶液です。
注意:
高粘性流体に対してイマーソジェットを使用しないでください。
バーナーモデル選択
最大容量が以前に計算された総計のバーナー入力より格段なバー
ナーモデルを選んでください。(図 3-1 参照)
図 3-1 容量表
モデル チューブサイズ
mm
低圧パッケージ 高圧パッケージ 別置ブロワー
ブロワー kW
ブロワー kW
kW
最大容量
亜鉛燐酸塩 kW 燐酸哲 kW
2IJ5055
69
108
32
64
3IJ
80
129
161
249
73
146
4IJ
100
243
293527
129
258
6IJ
150586
732
1054
293586
8IJ
200
N/A
2344527
エクリプス IJv2.20 デザインガイド N/A
10
1055
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
ステップ②
チューブデザイン
有効なチューブ長の決定
以前に選択したチューブ効率を利用して必要な有効チューブ長、ネッ
トの熱入力値と下記の図 2 から見つけてください。チューブの実効
長は液体によって覆う総中心線の長さのチューブです。
有効な火炎長(m)
図 3-2 有効な火炎長 61 mまで
61
85%
55
80%
59
43
75%
37
70%
30
65%
24
18
60%
12
6
0
0
145
291436581 727
872 1017 1163 1308 14531599 1744 1890 2035 2180 2326
タンクへ熱放出(kW)
図 3-3 有効な火炎長 15 mまで
80%
有効な火炎長(m)
15
14
75%
12
11
70%
9
8
65%
6
60%
5
3
2
0
0
145
291436581
727
872
1017
1163
1308
1453
タンクへ熱放出(kW)
エクリプス IJ2.20 デザインガイド
11
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ステップ②
チューブデザイン(続き)
エルボウ
・標準を使用するか、エルボウだけ一掃してください。
・最大チューブ寿命位置は、バーナーから 8 つのチューブ直径の
1 番目のエルボウです。
排気筒
排気筒
希釈空気
フード
希釈空気
排気管
・排気筒は加熱された排気流量と混合用空気を扱うことができる
くらいの大きさか確認して下さい。
・排気筒は少なくとも 1 つのパイプサイズより大きいチューブ排
気管です。
重要:
1 つ以上のバーナーに対して共通の排気筒を使用する場合は、排気
流量とすべてのバーナーからの混合用空気が十分な排気筒の大きさ
で取り扱われているか確認ください。
炉筒のサイズ計算に対して詳細なガイドラインはエクリプス社の燃
焼技術ガイド (EFE 825) にあります。
希釈空気フード
希釈空気フードは加熱管排気と単排気管の間に開いている接続です。
それは、新鮮な混合用空気に排気と排気ガスを混ぜたものを中に通し
ます。
希釈フードの利点は下記の通りです。
・バーナー作動は大気条件に敏感ではありません。
・屋根を通り抜けるとき、排気ガスの温度は低くなります。
効率 80%以下
重要:
希釈フードと排気管の間にアクセスを残してください。
音響帰還がチューブの中に起こるならば、ダンパープレートを設置
してください。
復水条項
浸管を 80% 未満の効率で操作するならば、液体の表面を通して排気
レグを上げることができます。
80% またはそれ以上の効率に対して、タンクの排気管の外側に場所に
排水管を設置してください。
重要:
排気デザインにかかわらず、復水がバーナーに集まらないように浸
管を排気に向かって落としてください。
効率 80%または以上
スタック
2倍
チューブ
直径
注意:
80% 以上の効率では、低排気温度の始動において、または、長いア
イドリングの期間中、チューブの中に凝縮する原因となります。よ
り多くの凝縮が増加させるには効率を高くします。
凝縮 / 腐食がチューブ寿命を短くするか、またはバーナー作動を混
乱させるのを防ぐために、排気とスロープでの復水排水のため浸水
管を下向きに設置してください。バーナーから離れたところです。
タンクにおけるチューブ配置
1/2 排水管
エクリプス IJv2.20 デザインガイド
タンクの中のチューブ配置の高さはタンクの下部でスラッジ強化の可能
性を避けることができるくらいの高さです。しかしながら、それは蒸発
か置換えによって引き起こされる液体面変動のため、チューブ被曝を避
けるように低くします。後者の場合では、液体面スイッチを使用して、
バーナーを止めてください。
12
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制御方法
ステッップ③
制御システム
イマーソジェットバーナーは、図 3-3 で示されるように比率制御システ
ムのモジュレーションを使用します。バーナーから出される熱を制御す
るには、バーナーの気流を調整してください。ガス流量は気流に比例し
て変化します。
バーナーのデータシートに記載されているように、低燃焼と高燃焼リ
ミット間のいかなる入力も確かに作動します。初期設定の間、高燃焼で
は 15% の空気過剰率、低燃焼では 100%の空気過剰率の操作システム
を調整します。
コンポーネント
図 3-3 システム図
①自動バタフライバルブ
②空気比制御弁:気流に比例し、
バーナーのガス流量を変えます。
③自動ガス遮断弁(オプション)
④手動バタフライバルブ
パッケージブロワー
P
1
安全
バルブ
トレイン
ローディング
ライン
別置きブロワー
外部空気バタフライバルブ
4
P
1
ローディング
ライン
安全
バルブ
トレイン
2
別置きブロワー
外部空気多重バタフライバルブ
バーナー領域
4
P
他のバーナーへ
安全
バルブ
トレイン
エクリプス IJv2.20 デザインガイド 13
1
ローディング
ライン
3
2
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ステップ④点火装置
点火装置
点火装置は下記のものを使用してください。
・AC6,000V トランス
・全波点火トランス
・バーナーにつき 1 つのトランス
下記のトランスは使用しないでください。
・AC1000V トランス
・2 方向出口型トランス
・ディストリビューター型トランス
・半波点火トランス
イマーソジェットバーナーは、適切なバーナーデータシートに記され
た点火領域の内では、いかなる入力も確実に点火するでしょう。
:
しかしながら、低燃焼始動の使用を推奨しています。
多くの地域の安全条例や保険条項などで点火時間 ( バーナーが着火す
るまでにかかる時間 ) の最大のトライアルを制限しています。これら
の条件は地域ごとに異なります。地域の条例などをチェックし、最も
厳しい条例にしたがうことが必要です。
バーナーの点火にかかる時間
・ガス遮断バルブとバーナーの間の距離
・空気 / ガスの比率
・始動におけるガス流の状態
最大点火トライアル時間以内にバーナー点火の低燃焼が低くすぎる可
能性があります。下記のオプションはこれらの条件のもとで考えられ
なければなりません。
・より高いガス入力レベルで、起動すること。
・ガス制御をサイズ変更する、そしてまたは移動させてください。
ステップ⑤
火炎監視装置
火炎監視装置は 2 つのメインコンポーネントから成り立ちます。
・火炎検出器
・火炎監視制御
火炎検出器
イマーソパックバーナーでは、2 種類が使用可能です。
・フレームロッド
・紫外線監視装置
フレームロッド
紫外線監視装置は下記の資料を参照してください。
・インフォメーションガイド 852:90°型紫外線監視装置
・インフォメーションガイド 854:直線型紫外線監視装置
・設置ガイド 855:固体状態 UV/IR スキャナ
・インフォメーションガイド 856:セルフチェック紫外線監視装
置
フレームロッドの詳細は下記を参照してください。 ・インフォメーションガイド 832
紫外線監視装置
エクリプス IJv2.20 デザインガイド
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ステップ⑤
火炎監視装置(続き)
火炎監視制御
火炎監視制御はフレームロッドまたは、紫外線監視装置からの信号を
処理する機器です。
火炎監視制御装置に対して、いくつかのオプションを選択することが
できます。
・各バーナーに対しての火炎監視制御
1 つのバーナーが衰えると、そのバーナーだけが多重して
いるバーナー火炎監視装置から遮断されるでしょう。
・多重バーナー火炎監視制御
1つのバーナーが衰えると、全てのバーナーが遮断されるで
しょう。
下記はエクリプス社の燃焼安全リレーの資料です。
・ベリフレーム:仕様書 / インフォメーションガイド 610、620、
630 参照
・バイフレームシリーズ:取扱説明書 826 参照
・マルチフレームシリーズ:取扱説明書 820 参照
エクリプス社は U.V. スキャナがある全体の点火トライアルの期間に対
して点火を維持する火炎監視制御システムの使用するのを推奨してい
ます。これらのいくつかの火炎監視装置モデルは下記の通りです。
・Landis&Gyr
・Kromschroder
・ ハ ネ ウ ェ ル RM7895 シ リ ー ズ(RM7895A1048 &
RM7895C1020 以外)
・PCI マニュアル点火
ステップ⑥
燃焼空気システム
イマーソジェットバーナーは下記の構成で販売していま
す。
・低圧ブロワーを搭載したバーナー
・高圧ブロワーを搭載したバーナー
・ブロワー無しのバーナー
重要:
このセクションはブロワーが無いバーナーの購入に対して、ブロワー
サイズの説明をしています。
大気状態の効果
ブロワーのデーターは平均海面(MSL) で国際標準大気 (ISA) に基づき、
それが下記に対して有効であることを意味します。
・海面
・101.3kPa
・21℃
空気の構成は高放射能区域の標高で異なっています。空気の密度は減
少し、その結果出口圧とブロワーの流量は減少します。これらの効果
の正確な記述はエクリプス燃焼技術ガイド (EFE 825) にあります。ガ
イドは大気上の標高と温度、圧力の効果についての計算する表を含み
ます。
エクリプス IJv2.20 デザインガイド
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ステップ⑥
燃焼空気システム(続き)
ブロワー
ブロワーの格付けは装置条件に合致しなければなりません。下記はすべ
てのブロワーデータを見つけることができます。
・仕様書 / インフォメーションガイド 610
下記の方法に従ってください。
1.出口圧の計算
ブロワーの出口圧について計算するとき、これらの圧力の合計は計
算すること
・バーナーにおいて静的な空気圧力が必要
・配管における圧力損失の合計
・バルブを横切る圧力損失の合計
・浸管内の圧力
・最低 10% の安全余白を推奨します
2.必要なフローについての計算
シリーズ SMJ ターボブロワー
ブロワー出力は標準大気状態のもとで出される気流です。それは、
高燃焼時にシステムの全てのバーナーに十分に与えます。
燃焼空気ブロワーの通常用語は空気の標準立方フィートペーアワー
(scfh)で評定されます。
計算例は下記の表です。
図 3-4
計算方法
説明
単位
公式シンボル
kW
Q
総熱入力
サイズ数
-
-
燃料の種類
-
-
加熱値の総計 MJ/m3
q
必要空気過剰率
パーセント
%
空気 / ガス比率
-
α
空気流量
scfh
Vair
ガス流量
scfh
Vgas
(代表的な空気過剰率@高燃焼時)
(仕様燃料は下記の表参照)
図 3-5
燃料ガス加熱値
燃料ガス
空気 / ガス比率 加熱値の総計
MJ/m3
α(ft3air/ft3gas)
天然ガス
9.4140
103
プロパン
23.82
ブタン
129
30.47
空気過剰率がありません。正確な量の空気とガスが完全燃焼
に対して存在しています。
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ステップ⑥
燃焼空気システム(続き)
アプリケーションの例
設計者はスプレーワッシャーの水槽に必要な熱入力は 249kW と決め
ました。タンクの容量に基づいて、356kW の総計のバーナー入力の結
果、70%のチューブ効率を選択しました。
気流条件を決定する計算例
a . どのイマーソジェットモデルが適切であるかを決めてください。
・容量表から、別置きブロワーがある 4 インチ (523kW) か低
圧のパッケージされたブロワーがある 6 インチ (581kW) の
どちらかには、十分な処理能力があります。この例に対して、
タンク容量が合うチューブは 6 インチより大きい量を制限
するので、設計者は 4 インチのチューブを選択します。
・最 大燃焼量 350kW の別置きブロワーがある 4 インチの直
径チューブのイマージェットバーナー IJ004 を選択してく
ださい。
b . 必要なガス流量について計算してください。
V gas =Q /q = 356kW ÷
・ガス流量は 必要です。
c.
d .15% に基づく最終的なブロワー気流条件について計算してくださ
い。
V air =(1+ 空気過剰率%)×V
=(1+0.15)×
・この例に対して、最終的なブロワー気流条件は 15% の過剰
空気量の
重要:
それは安全域として最終的なブロワー気流条件に追加 10% を加える習
慣です。
3.ブロワー型番とモーター馬力 (hp) を見つけてください。
出力圧力と特定の流量で、仕様書 / インフォメーションガイド 610
のブロワーカタログ番号とモーター馬力を見つけることができま
す。
4.エクリプス社は、Totally Enclosed Fan Cooled(TEFC) モーターを推奨
します。
5. 他のパラメータを選択してください。
・入口がフィルターまたは、グリル
・入口サイズ(フレームサイズ)
・ 電圧、相数、周波数
・ブロワーアウトレットの位置と、回転方向時計回り (CW) か反時
計回り (CCW)。
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ステップ⑥
燃焼空気システム:
ブロワーと空気圧スイッチ
(続き)
重要:
弊社は入口エアフィルタの使用を強く推奨します。システムは長期に
わたって実行し、設定はより安定します。
重要:
60Hz のブロワーを選択するときは、50Hz 使用する圧力、容量に対し
ての計算が必要です。エクリプス社の技術ガイドを参照ください (EFE
825)
取替え可能なフィルタ元素があ
る入口フィルタ
下記は必要な総選択情報です。
・ブロワーの型番
・モーター馬力
・モーター外枠 (TEFC)
・周波数、電圧、相数
・回転方向 ( 時計回りまたは反時計回り )
空気圧スイッチ
圧力スイッチは十分な空気圧力がブロワーへないとき、信号を監視シ
ステムに送ります。下記で圧力スイッチに関する詳しい情報を参照く
ださい。
警告:
エクリプス社は、NFPA の定める最低限のメインガス遮断システムとし
て、他のシステムのコンポーネントに関連付けてエアフロースイッチ
空気圧スイッチ
ステップ⑦
メインガス遮断
バルブトレイン
の使用を必要と考えています。
お問合せ
弊社は、管轄の地域保安条例にしたがったメインガス遮断バルブトレ
インの設計をお手伝いすることができます。ご不明な点がありました
ら、弊社または弊社代理店までお問合せください。
重要:
Main gas
エクリプス社は NFPA 規定を支持します(2台のガス遮断弁の使用を
shut-off
valve train
主ガス遮断システムの最低基準とする)
。
ステップ⑧
プロセス温度制御装置
お問合せ
プロセス温度制御システムは、システムの温度を監視して、制御す
P
るのに使用します。使用可能なさまざまな制御装置と測定器があり
ます。
詳細に関しては弊社または、弊社代理店にご連絡ください。
NC
エクリプス IJv2.20 デザインガイド
18
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
付録
単位の換算
4
慣用単位系よりSI単位系への換算
燃料発熱量 出力 圧力 旧慣用単位系より SI単位系へ 換算係数
kcal/m3 kJ/m34.1868
kcal/h kW
0.001163
mmAq
Pa
9.81
atm
hPa
1013
kgf/cm2
kPa
98.1
換算の例:11000kcal/m3N の発熱量のガスは、11000 x 4.1868kJ/m3N。
すなわち 46,055kJ/m3N。または 46MJ/m3N
重要:
気体の標準状態(0℃ ,1013hPa) の体積を示す Nm 3 または m3N は、
m3N に表記が統一改められました。
SI単位系より慣用単位系への換算(参考)
SI単位系より 旧慣用単位系へ 換算係数 燃料発熱量 kJ/m3 kcal/m3
0.2388
出力 kW
kcal/h
859.8
圧力 Pa
mmAq
0.102
hPa
atm
0.001019
kPa
kgf/cm2
0.0001019
換算の例:46MJ/m3N の発熱量のガスは、46x1000 x 0.2388kcal/m3N。
すなわち 10980kcal/m3N。
エクリプス IJv2.20 デザインガイド 19
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
記号とシンボル
シ ン ボ ル
外
形
名
前
説
明
備
考
イ マ ー ソ
ジ ェ ツ ト
バーナー
メインガス
遮断バルブ
Main gas
Main
gasgas
shut-off
トレイン
Main
主ガス遮断
配 管 系 列
エクリプス社は最低でも NFPA に
したがった主ガス遮断弁トレイン
を強く推奨します。
燃焼空気
ブロワー
燃焼空気ブロワーは気圧をバー
ナーに供給するのに用います。
空気圧力
スイッチ
圧力スイッチはブロワーからの圧
力が十分でない時、安全装置に信
号を送ります。
ガスコック
ガスコックは主ガス遮断弁トレイ
ンの両端でガスの供給を手動で遮
断するために用います。
shut-off
valve
train
shut-off
valve
train
valve
train
P
P
P PP
NC
N CNC
N CN C
電
磁
電磁弁はバイパスパイロットガス
や小容量のバーナの燃料供給を自
弁 動的に遮断するために用いられま
す。
手動バタフ
ライバルブ
手動バタフライバルブは空気また
はガス流量をそれそれのバーナー
に均一にし、または流量域を制御
するのに用います。
自動バタフライバルブはシステム
自動バタフ
の出力を設定する代表として用い
ライバルブ
ます。
エクリプス IJv2.20 デザインガイド 20
エヌ・ジェイ・シー エンジニアリング株式会社
シ ン ボ ル
外
形
名
前
説
明
空気比制御弁は空気・ガスの比率
を制御するのに使用し、気流とガ
ス流量の比率を調整する密封装置
空気比制御弁 です。このために、圧力センシン
グラインと導圧管の空気圧を測定
します。この導圧管は空気比制御
弁の先端とバーナーボディーの間
で接続されます。
CRSバルブ
CRS バルブは、高・低燃焼時に比
例制御装置をすぐに送気を開いた
り閉じるのに使用します。
圧力タップ
図は圧力測定タップの適切な位置
を示します。
インパルス
ライン
図は圧力測定タップの適切な位置
を示します。
備
考
記載の内容については改良のため予告なしに変更することがありま
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