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デジタル簡易業務無線
免許局
MiT7000
仕様書
モトローラ・ソリューションズ株式会社
1.機器の概要
本装置は小型かつ堅牢で取り扱いの容易さを主眼に開発された、デジタル簡易業務無
線機です.ARIB無線局種別コード“3B”に準拠した他社とのデジタル互換性を確保し
ています。
主な特長
■
厚さ 30mm の薄型ながら IP67、MIL-STD-810G 相当のプロ仕様堅牢設計
■
デジタル特有の音の遅れを最新技術で最大限削減
デジタル特有の音の遅延の影響を極限まで削減。デジタルの音の良さを御社の通信に最
大限活かすことができます。
■
受信音を好みの音質に 6 段階で変更きるイコライザー機能
音質にこだわったモトローラ独自の DSP 技術により、デジタルとは思えない自然な音質、
さらに自分好みに合わせた聞きやすい音質で受信することができます。
■
声を出せないときでもボタン 1 つで返答するクイックアンサー
静かなところでも、すばやく通信しなければならないこともあります。この機能を利用
すれば、事前に録音した音声を、必要なときにボタン1つで発信することができます。
■
騒騒音の中でも明瞭な音声を送信するノイズキャンセリング機能
仕事場は常に静かだとは限りません。どんな騒音の激しい場所でも、クリアな音声を発
信し、通話品質を向上する機能が搭載されています。
■
騒音下で自動的に音量を調整するインテリジェントオーディオライト機能
たとえ明瞭な音声を送信できても、相手の話すことがわからなければ「通信」は成り立
ちません。モトローラのノウハウを投入し、騒音の激しい場所でも相手の声が聞き取り
やすくできる機能を搭載しました(この機能は、NEAUD10002ピースイヤホンマイクで
の使用に対応しています)。
 トップクラスの防塵・防水性
IEC 国際規格 IP67 相当(防塵等級6※1、防水等級7※2)クリアした防水性能、
米国 MIL※3 スペックによる過酷な現場で発揮する堅牢設計。
※1:粉塵が内部に侵入しない。
※2:水深1m の水中に 30 分間没しても有害な影響を受けないこと。
※3:米国軍用規格 810G
 操作性の極めたキー配置
操作性のよい、ナビゲーションキーを搭載し、チャンネル選択や機能項目選択をスムー
ズに操作することができます。
 安心の 2 年保証
モトローラの高い信頼性と品質を背景とする安心の 2 年保証(無線機本体)です。
MiT7000 仕様書 2
 大切な用件を録音する録音メモとリピート再生
残しておきたい大切な用件を録音できる“録音メモ機能”、直近の受信音声を自動で録
音しているので、聞き逃した用件を再生して確認できる“リピート再生機能”を搭載し
ています。
 便利なメッセージ機能
音声呼出ができないときや不在時のときなど、あらかじめ登録されたメッセージの発着
信ができる“メッセージ機能”を搭載。
 緊急状態を知らせる“緊急用ボタン”を装備
プログラマブルボタンを約2秒以上押すと緊急状態を知らせることができます。
最大音量で警告音を発することが可能です。また個別通信モードでは救難信号を電波で
発信し、緊急状態を同じグループのメンバーに通知することも可能です。
 700mW 大音声出力
余裕ある 700mW の大音量出力は、高騒音下でも聞き取りやすくスムーズな連絡を可能に
します。
 用途に合わせた多彩な選択呼び出し
業務の形態に応じて、各種の選択呼び出しができます。
・ 一斉呼び出し
・ グループ呼び出し
・ 個別呼び出し
「000」~「511」まで 512 通りのユーザーコードを使用して豊富なグループ設定ができ
効率的な運用が可能です。
 ローバッテリーアラーム機能
バッテリー残量が少なくなったときには、光と音で知らせます。
 現在のチャンネル情報を音声案内
現在のチャンネル情報をディスプレイで確認せず、音声案内で確認することができる
“ボイスチャンネルアナウンス”が動作します。
 防浸用リチウムイオン電池で長時間運用
防浸用リチウムイオン電池(MLB-701)で、送信出力 5W 時:約 10 時間※(送信出力 1W 時:
約 13 時間)
の使用が可能です.薄型で約 100g と軽量な防浸用リチウムイオン電池です。
※:送信出力 5W 時、送信 5、受信 5、待ち受け 90 の繰り返し
 環境と健康に配慮した RoHS 指令準拠製品
鉛・水銀・カドミウムなどを使用しない、環境と健康に配慮したRoHS指令準拠製品です。
MiT7000 仕様書 3
2.本装置の認証
本装置は、以下の認証を取得しております。
機器の名称
電波の型式
認証番号
製造者名
認証年月日
MiT7000
デジタル簡易業務無線
F1C、F1D、F1E、F1F
001-A03961
モトローラ・ソリューションズ株式会社
平成 26 年 7 月 30 日
3.構成品
この機器は、下表に示す各品から構成されています。
品 目
本 体
付属品
付属品
内
訳
MiT7000
アクセサリー端子保護カバー
取扱説明書
数量
1
1
1
MiT7000 仕様書 4
備
考
デジタル簡易業務無線機(免許局)
4.アクセサリ
下表のアクセサリは一例です。
ホイップアンテナ
スタビーアンテナ
ウルトラスタビーアンテナ
ノイズキャンセリング型ミドルリモートスピーカマイク
PMMN4022 用 D 型イヤホン
マイクヘッド部防爆浸型ミドルリモートスピーカマイク
防浸型ミドルリモートスピーカマイク
2 ピースイヤホンマイク(PTT 付き)
アコースティックチューブ付 2 ピースイヤホンマイク(PTT 付き)
2 ピースサーベランスイヤホンマイク
ブームマイク付ヘッドセット(PTT 付き)
骨伝導ヘッドセット(PTT 付き)
防浸用リチウムイオン電池
連結型充電器(6 台まで接続可能)
連結型充電器用 AC アダプタ(MCD-71 用 AC アダプタ)
ソフトレザーキャリングケース(肩掛けストラップ付き)
キャリングホルスター
MiT7000 仕様書 5
ATU-6D
ATU-12G
ATU-17G
PMMN4022
PMLN4620
PMMN4023
NEAUD0003
NEAUD1000
PMLN4608
PMLN4999
JMMN4066
PMLN4585
MLB-701
MCD-71
MPA-47A
AAL47X001
AY000207A01
5.定格
5.1 一般
送受信周波数
デジタルチャンネル(6.25kHz 間隔、65 波)
467.0000~467.4000MHz
電波型式
デジタル:F1E
通信方式
単信方式
バッテリー持続時間 MLB-701:
5W 出力時 1W 出力時
約 10 時間 約 13 時間
(送信 5、受信 5、待ち受け 90 の繰り返し)
電源電圧
DC 7.4V±10%
温湿度範囲
温度:-20℃~60℃、湿度:95%(35℃)
寸 法
約 55mm(幅)、約 121mm(高さ)、約 30mm(奥行き)
(アンテナ及び突起部を含まず)
重 量
約 240g
(MLB-701 を含む、アンテナ、アクセサリー端子保護カバーは含まず)
5.2.送信部
空中線電力
空中線インピーダンス
発振方式
周波数許容偏差
変調方式
占有周波数帯域幅
最大周波数偏移
隣接チャンネル漏洩電力
総合歪及び雑音
スプリアス発射
不要輻射
標準変調入力
変調入力インピーダンス
5W/1W(+20%、-50%以内)
50Ω 不平衡
水晶発振制御による周波数シンセサイザー方式
±1.5ppm 以内
4値 FSK
5.8kHz 以下
±1324Hz 以内
-52dB 以下(5W 時)
1kHz、70%変調にて 20dB 以上
2.5μW 以下
2.5μW 以下
-44dBm±5dB(1kHz 60%変調)
600Ω
5.3.受信部
受信方式
局部発振周波数
局発周波数変動
受信感度
総合歪及び雑音
スプリアスレスポンス
隣接チャネル選択度
相互変調特性
低周波出力
低周波出力インピーダンス
副次的に発射する電波の強度
ダイレクトコンバージョン方式
受信周波数×2
±1.5ppm 以内
-2dBμV(BER=1%)
20dB 以上(1kHz 70% 10μV 入力時)
53dB 以上(BER=1%)
6.25kHz 42dB 以上(BER=1%)
53dB 以上(BER=1%)
0.7W 以上(10%歪時)
16Ω
4nW 以下
※RoHS 指令準拠
MiT7000 仕様書 6
7.機器の操作方法 (ユーザーコード通信)
ユーザーコードを使ってシンプルな通信ができます。
7.1.起動と待受け及び受信
① 電源ボタンを 2 秒以上押すと電源が入ります。
② 音量調節ボタン(+-)でビープ音が適切な音量になるように調節します。
③ 通話したい相手局とチャンネル番号とユーザーコードが合っていることを確認し
ます。この状態で相手局の信号を受信すると、スピーカーから自動的に音声が出て
きます(信号が入ると同時に話中表示(緑色 LED)が点滅します)。
④ ユーザーコード通信は、ユーザーコードにより選択動作が行われる為、同一ユーザ
ーコードの相手局が送信する音声だけが、スピーカーから自動的に聞こえます。
不要な信号にわずらわされず、必要な信号だけ受信できます。
但し、ユーザーコード「000」設定では、ユーザーコード選択はおこなわず、全て
のユーザーコードの電波を受信します。
7.2.送信
① PTT ボタン(通話ボタン)を押すと、送信状態になります。
送信中は LED が赤色に点灯します。
② 本体のマイクに向かってゆっくり、明瞭に話してください。
③ 話が終わったら、送信ボタンを放します。自動的に待受け状態になります。
7.3.通話
① 送信開始のつど、自動的に識別信号(CSM)を送出する為、呼出名称を音声で送信す
る必要はありません。
8.機器の操作方法(個別通信)
あらかじめ、ユーザーグループ内で個別 ID(番号)の設定をしておくことで、ユーザー
コードと個別 ID を組み合わせた個別選択通信ができます。
個別通信では最大 230 通りの個別 ID を割りあてることができます。
8.1.
①
②
個別通信を使った相手局の呼び出し、着信、通話方法
個別 ID や ID 番号に付与したニックネームを宛先に選択して PTT ボタンを押すと、
発呼信号を送出したのち、応答待ち時間5秒が無線機に設定されます。呼出された
無線機側も同様に着呼から応答待ち時間5秒が無線機に設定されますので5秒以
内に応答をすることで相互通話をします(宛先選択や呼出音など、詳細は付属の取
扱説明書を参照ください)。
※ 発呼側、着呼側ともに5秒間の応答待ち中は水色 LED が点灯します。
個別呼び出しのほかにグループ、一斉や緊急呼び出しができます。機器毎の ID や
ニックネームの設定は、当社もしくは、販売店で PC による専用ソフトウェアーを
使って行います。
9.機器の操作方法(機能の設定)
チャンネル、ユーザーコード、秘話コードなどの選択および、個別通信機能など、機器
に内蔵された各種機能を設定することができます(付属の取扱説明書を参照ください)。
MiT7000 仕様書 7
10.機器の保守方法
10.1.日常の保守点検
機器は保守の適否により寿命が非常に左右される物です。つねに最良の動作状態に保つ
ためには定期的に点検をおこない、その結果を記録しておくことが大切です。
これにより、事故を早期に発見したり、未然に防ぐことができます。従って日課として下表の
ような点検をすることは大変望ましいことです。
点検順序
1
点 検 箇 所
入力電圧の点検
2
空中線等の点検
・
・
・
電源スイッチの点検
・
・
3
4
5
6
7
ナビゲーションキー
の点検
スピーカー音による
受信部性能の点検
PTT(送信ボタン)スイッ
チの点検
他局との通話による
送受信状態の点検
点 検 内 容
電池は充電が完了していますか?
本体側と電池側の電極が汚れていませんか?
空中線は本体と確実に取付けられています
か?
空中線が破損していませんか?
電源“ON”して速やかに起動しますか?
・ 上/下:チャンネルの変更、呼び出す相手先の変
更、拡張機能の項目選択ができますか?
・ 左/右:チャンネル切替え及び個別選択呼出し
の呼先個別番号(ID 番号)の切替えができます
か?
・ 中央:約2秒以上押すと、現在のチャンネル情
報を音声案内で確認することができますか?
・ 平常より雑音量が極端に増減していません
か?
・ 音量の大きさは、定位置を決めておきます
・ PTT(送信ボタン)スイッチを押すと速やかに送
信状態になりますか?
・ 平常どおりの通話が出来ますか?
※平常と同一条件で比較するためには、相手
局を決めておくと好都合です
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11.外観図
11.1. MiT7000 外観図
(単位:mm)
MiT7000 仕様書 9
11.2.
MiT7000 外観図
(単位:mm)
MiT7000 仕様書 10
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ホームページ.................. http://www.motorolasolutions.com/JP
仕様は改良のため、予告なしに変更することがあります。
モトローラ、MOTOROLA、モトローラ・ソリューションズ、MOTOROLA SOLUTIONS及びモトローラ
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