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日本防犯設備協会技術標準 SES E 7210-4 機器の設置場所 Equipment Installation Place 1999 2006 2012 2015 年(平成 11 年) 年(平成 18 年) 年(平成 24 年) 年(平成 27 年) 6 月 9 日 制定 9 月 22 日 改正 3 月 31 日 改正 5 月 19 日 改正 JSSA 公益社団法人 日本防犯設備協会 (公社)日本防犯設備協会技術標準 機器の設置場所 Equipment Installation Place SES E 7210-4 1999 年 6 月 9 日制定 2006 年 9 月 22 日改正 2012 年 3 月 31 日改正 2015 年 5 月 19 日改正 1 適用範囲 この規定は、侵入警報設備の施工における“機器の設置場所”に適用する。 2 目 的 この規定は、施設される侵入警報設備に関して、機器の適切な設置場所を定めることにより、防犯上の機 能に支障がなく、かつ、日常の操作及び保守、維持管理が容易にできるようにすることを目的とする。 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は、次による。 (1) 安定した場所 簡易間仕切りなどを除く堅牢に固定された壁などの場所をいう。 (2) 乾燥した場所 日常、湿気、又は水気のない場所で以下の場所以外の場所をいう。 ○水気のある場所:水を扱う場所若しくは雨露にさらされる場所その他水滴が飛散する場所、又は常時 水が漏出し若しくは結露する場所をいい、クリーニング店などの水を取扱う土間、洗車場などを指す。 ○湿気の多い場所:水蒸気が充満する場所又は湿度が著しく高い場所をいい、浴室、又はそば屋のか ま場などを指す。住宅の台所のような場所は含まない。 4 機器の設置場所 4.1 屋内に設置する場合 (1) 警戒範囲内の場所とする。 SES E 7003(基本警戒線の設定)に基づき設定された警戒線の内部とし、かつ検知・警戒範囲(検知エ リア)は警戒線を超えないこと。 ただし、警戒範囲外で操作する入出操作器及び警戒範囲外で作動させる威嚇器などは除く。 また、やむをえず人の触れる場所に取り付ける場合にあっては、機器に破損や細工を検知する機能や、こ れらを防止する機能を付加すること。 SES E 7210-4 (2) 乾燥した場所とする。 (3) 安定した場所とする。 (4) 振動及び衝撃を受けるおそれのない場所とする。 -1- SES E 7210-4 (5) 車両や器物などによる破損のおそれのない場所とする。 (6) その他の周囲環境の影響を受けず、機器の機能が発揮できる場所とする。 周囲環境の影響により障害を受けるおそれのある場合は、その排除、又は対策を講ずること。 (7) 管理できる場所(侵入警報設備の機能及び維持管理に支障をきたさない場所) 4.2 屋外に設置する場合 (1) 4.1 に準ずる。 (2) 著しい機能低下及び障害が生ずるおそれのない場所とする。 侵入警報設備を屋外に設置した場合、気象及び周辺環境が非常に厳しいものになるため充分注意す ること。 (3) 機器の設置場所が警戒範囲内であっても、いたずらや破壊などを受けない場所を選択すること。 5 その他の事項 (1) 個々の機器の設置に対する具体的な事項は、防犯設備の施工要領による。 (2) 接続点などでの人為的な障害に対する防御は、防犯設備の施工要領による。 (3) 消防法など、他の法令は遵守するが、本規定との関係は防犯設備の施工要領による。 (4) 各機器の取扱説明書に定められた設置場所などは厳守する。 (5) その他、この規定にない事項及び細目は、防犯設備の施工要領による。 関連規格:防犯設備の施工要領(公益社団法人日本防犯設備協会) 電気設備の技術基準の解釈 【2014(平成 26)年 07 月 18 日 経済産業省 商務流通保安グループ 電力安全課】 -2- SES E 7210-4 SES E 7210-4(機器の設置場所) 解 説 1 周囲環境の影響で注意を要することは、温度、湿度、粉塵、塩分、排気ガス、直射日光、気象条件、有害 な電磁波、移動物体(小動物を含む)、振動、衝撃などであるが、これ以外にも、悪戯や破壊など人為的な 行為による影響があり、これも周囲環境の一つとして考慮しておく必要がある。 2 4.1(2)の乾燥した場所は、防水型以外の屋内用機器については必ず守る必要がある。 3 機器のうち、検知器に関しては気象条件や周囲環境条件により、その設置場所が極端に制約される場合 が多く、注意を要する。 4 機器を屋外に施設する場合、敷地境界内であっても敷地外から手の届くような場所などであれば、悪戯や 破壊などにより機器の機能に支障が生じ、防犯の用をなさなくなるので注意を要する。 -3- SES E 7210-4 審議委員会:施工基準委員会 委 員 長: 谷川 威人 (パナソニック エコソリューションズ創研株式会社) 委 平野 富義 (エフビーオートメ株式会社) 員: 大野 宗夫 (NPO 法人神奈川県防犯セキュリティ協会) 安木 美徳 (パナソニック システムネットワークス株式会社) 野村 俊一 (美和ロック株式会社) 坂井 稔典 (三菱電機株式会社) 事 務 局: 大手 一郎 (公益社団法人日本防犯設備協会) ※ 平成 27 年 5 月 19 日 現在 -4- SES E 7210-4 機器の設置場所 発 行 2015 年(平成 27 年)8 月 編 集 公益社団法人 日本防犯設備協会 技術部会 施工基準委員会 この規格は、著作権法で保護対象となっている著作物です。本書に記 載の内容を転載される場合は、事前に(公社)日本防犯設備協会の承諾を 得てください。 この規格についての意見又は質問は、(公社)日本防犯設備協会 技術担 当にご連絡ください。 なお、SES E 規格は、少なくとも 5 年を経過する日までに(公社)日本 防犯設備協会 技術部会の審議に付され、速やかに、確認、改正、廃止 されます。 発行所 公益社団法人 日本防犯設備協会 〒105-0013 東京都港区浜松町 1-12-4(第 2 長谷川ビル) TEL:03-3431-7301 FAX:03-3431-7304 E-mail:[email protected]