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飛雪粒子計数装置
SNOW PARTICLE COUNTER
SPC-S7
取扱説明書
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データ処理装置
電 源
データ伝送
入力モニタ
RS-232C(1秒間データ)
電 源 FUSE(2A)
NIIGATA ELECTRIC CO.,LTD
もくじ
はじめに ...................................................................... 1
御使用上の注意
標準付属品
商標について
1.概要と特長.................................................................... 2
1-1 概要 .................................................................. 2
1-2 特長 .................................................................. 2
センサー部
データ処理装置
2.仕様.......................................................................... 2
2-1 センサー部 .............................................................. 2
2-2 データ処理装置 ......................................................... 2
2-3 データ記録表示ソフト(オプション)............................................ 3
3.動作説明...................................................................... 4
3-1 センサー部 .............................................................. 4
3-2 データ処理装置 ......................................................... 5
4.ブロック図.................................................................... 7
5.設置・取付.................................................................... 8
5-1 センサー部 .............................................................. 8
5-2 デ−タ処理装置 ......................................................... 9
6.接
続 .........................................................................................10
7.測
定....................................................................... 11
7-1 測定方法 ............................................................. 11
7-2 検 定................................................................. 11
8.データ処理 .................................................................... 12
8-1 フローチャート.......................................................... 12
8-2 RAM・メモリーマップ..................................................................13
8-3 データ・フォーマット....................................................................14
8-4 データ送出時間 ......................................................... 15
8-5 参考資料.............................................................. 16
9.保
守 .........................................................................................16
3 2 ステップ分 類 表 ............................................................ 17
図面集
SPC−S7 取扱説明書
はじめに
この度は、飛雪粒子計数装置(SNOW PARTICLE COUNTER)SPC−S7をお買いあげ頂きありがとうござ
います。
本装置の機能を十分に活用し、正しい使用をしていただくために、ご使用前にこの説明書を良くお読みく
ださいますようお願い申し上げます。
なお、データの記録・表示についてはユーザーが随意に処理できるようにデータ・フォーマットを開示
しておりますが、別販で各種・記録表示プログラム・ソフト(Windows対応)も用意しておりますの
でご利用ください。
御使用上の注意
・接続コード類は、指定のものを御使用ください。
・電源はAC100V仕様です。
・電源コードの緑線は必ずアース線に接続してください。
・データは、「8-3.データフォーマット」(p14)で指定のフォーマットで出力しています。
・RS-232Cは、「3-2 デ-タ処理装置 (2).動作説明
③,⑦」(p5,p6)の接続時に出力されます。
・ヒューズは指定値(2A)のものを御使用ください。
標準付属品
標準付属品は下記のとうりです。
センサ−部
・本体
1台
・風向舵
2枚
・支持パイプ(絶縁被覆付)
1本
・防滴プレ-ト(Φ350)
1枚(オプション)
デ−タ処理装置
・本体
1台
・電源コード
1本
・RS-232C(1秒間データ)専用ケーブル
1本
・取扱説明書
2部
・データ記録表示ソフト(フロッピーデスク)
1枚(オプション)
データ処理装置∼センサー部・ケーブル
1本(長さはご指定により70m以内)
データ記録表示ソフト
各種(オプション)
商標について
・Windowsは米国マイクロソフト社の商標です。
-1-
1.概要と特長
1-1 概要
SPC−S7は、飛雪粒子計数装置として開発・設計されたもので、センサー部からの信号を32
ステップに分類し、1秒間データ、10秒間データとしてそれぞれ別のポートで出力します。
これらのデータを別置のパソコン上に「粒径別粒子数」、「吹雪量」として表示することができます。
1-2 特長
センサー部
*シングル・スリット化により構造が簡単です。
*スーパー・ルミネッセント・ダイオード(SLD)及びマイクロ・レンズ構成とした光学系で振動
雑音がありません。
*ノンアンダーシュート・アンプにより電子回路の簡易化と安定化を実現しました。
*風向舵・スリップリングにより風向指向性があります。
*温度ICにより保温カバー内のセンサー中央部の温度を測定(-30℃∼0℃)します。
データ処理装置
・アナログ処理部
*入力信号をピークホールド処理し、ピーク検出信号をTTLレベルで出力しています。
・デジタル処理部
*32チャンネルA/D変換方式で多重波高分析が可能です。
*CPU 2台搭載による随時変換・高速処理を行っています。
*1秒間データはローカル・データとして、粒径別計数値データ+温度データを送出できます。
*10秒間データは電話回線を使って粒径別計数値を伝送できます。
*局番、データNo,をデータの先頭及び後尾に送出しています。(10秒間データのみ)
*データNo,はホスト・パソコンから設定ができます。
2.仕様
2-1 センサー部
検出方式
平行光線内を通過する飛雪粒子による減光量の検出
粒径測定範囲
50μm∼500μm(32ステップに分割・ただし検出物は球形とする)
電
+15V・150mA以下
源
-5V・50mA以下(データ処理装置から供給)
信号出力
粒子の断面積に比例した波高の単一パルス
検知領域
幅25mm×高さ2mm×奥行0.5mm
光
コリメーター付スーパー・ルミネッセント・ダイオード (λ=780nm…赤外線)
源
外形寸法
幅175mm×奥行383mm×高さ200mm……支持パイプ(L=500mm)を不含
重
約4.5Kg 取付パイプを含む
量
設置場所
屋外
動作周囲温度
-30℃∼ -10℃
ウォ―ミングアップ時間
30分間(保温カバー内の投受光回路の安定のため)
2-2 データ処理装置
ウォ―ミングアップ時間
2分間(電源「オン」から2分間のデータは無効)
温度表示
半導体温度センサーによるセンサー部周囲の温度測定(有効範囲 –30℃∼0℃)
電源電圧
AC100V (±10%) 50/60Hz
消費電力
60W以下(ヒーター加熱時)
-2-
保温ヒーター
100V20W サーモスッタト、温度ヒューズ付(オプション)
外形寸法
幅480mm×高さ100mm×奥行400mm
設置場所
室内
動作温度範囲
+10℃∼25℃
アナログ処理部
入力信号電圧
0∼2.5V(ピーク値)
入力信号周波数
1kHz∼30kHz
ピークホールド時間
入力波形により自動変化
ピーク検出出力
継続時間約1μsパルス
電
±15V・200mA以下
源
TTL・「H」レベル
デジタル処理部
A/Dコン
0∼+5V・8bit
CPU
Z80コンパチブル(TMPZ84C015BF-10) 2個
RAM
32Kバイト(タイマーによるA・B切替方式)
RS−232C
2ポート
「1秒間データ」、「10秒間データ」はモデム出力用
9,600bps
信号処理
8bit
パリティ 無し stop bit 1
A/D入力(粒径相当電圧)を、32ステップ分割、計数積算
(変換テーブルにより32ステップに変換)
ROM
32Kバイト(27C256)
クロック周波数
19.6608MHz÷2
電
+5V 250mA以下
源
2-3 データ記録表示ソフト
Windows対応 (オプション)
Spc_sngl.exe
10 秒及び 1 秒データ取込みソフト
Spc_sngl.hlp
「Spc_sngl.exe」のヘルプ ファイル
Spc_view.exe
各データファイルのグラフ表示ソフト
Spc_view.hlp
「Spc_view.exe」のヘルプ ファイル
Spc_win.doc
上記ソフトの取扱説明書
-3-
3.動作説明
3-1 センサー部
(1) 外観と各部の名称
取付パイプ(PVC 被覆付)
スリップリング
コネクター(WP.7P)
防滴プレート
(オプション)
風向舵
水切カバ-
投光部
旋回部材
風向
受光部
計測領域
(2) 動作説明
受光レンズ付 P.D
スリット(0.5mm×2mm)
ガラス窓
レンズ
受光部
飛雪粒子
計測領域
(2mm×25mm×0.5mm)
S.L.D
投光部
風向
投光部
点光源(SLD)を光学レンズにより屈折させ、平行光線を出します。
SLDのドライバー回路も内臓しています。
受光部
スリットを内臓し、レンズ付P.Dで集光します。プリアンプ(ノン
アンダーシュート・アンプ)回路が内臓されています。
計測領域
光学系の構造は、上図の通りで、この領域面を通過する飛雪粒子を計測
します。
風向舵・スリップリング
計測領域面を常時、風向に直交させるためのもので、概略風速2.5m/s
以上で旋回します。
水切カバー
スリップリングの防滴防水用のカバーです。上下 逆にセンサーを取付
けて使用する場合は、このカバーを取外します。
支持パイプ
外径34φのSUSパイプに電気絶縁のためPVC(塩化ビニール)
チューブが被覆されており、取付固定する際に使用します。
防滴プレート(オプション)
投受光部に降雪が付着するのを防ぎます。
-4-
3-2 データ処理装置
(1) 外観と各部の名称
前 面
①データ伝送 (LED)
電源 (LED)
1秒間データ及び10秒間データ
送出時,点滅します。(1回/1分)
10∼40秒点滅
1秒間データ
3∼5秒点滅
10秒間データ
通電時点灯
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データ処理装置
電 源
データ伝送
入力モニタ
RS-232C(1秒間データ)
FUSE(2A)
電 源
NIIGATA ELECTRIC CO.,LTD
③ RS-232C(1秒間データ)
電源スイッチ
②入力モニター
センサー部からの信号をモニターできます
(シンクロスコープ接続・1MΩ以上)
上側で[ON]
電源ヒューズ
(2A)
1分毎に1秒間データを60個送出します。
RS-232Cケーブルは付属の専用ケーブルを使用して
ください。
<注意> 1秒間データが必要でない時はケーブルを
接続しないでください。
裏 面
AC100V
AC100V電源
⑤ ピーク検出(TTL)
A/Dコン取込信号のモニターが可能です。
TTLレベルで出力されています。
サービス・コンセント
電源スイッチに連動します。
AC100Vを入力します。
接地付
⑥ 感知部
センサー部への接続
コネクターです。
AC100V
AC100V電源
アナログピーク
ホールド1/2
ピーク検出(TTL)
感知部
RS-232C(10秒データ)
⑦ RS-232C(10秒データ)
1分毎に10秒間データを6個出力します。
モデム接続を前提としていますのでパソコンを
直接接続するときは8番ピン(CD)を「H」として
ください。
<注意> 8番ピンが「H」で「1秒間データ」が 未接続のとき送出できます。
④ アナログピークホールド1/2
粒子信号をピークホールド処理した波形がモニター
できます。
基準値はフルスケール10Vですが、A/Dコンに整合
させるため1/2で出力しています。
部品配置
④ アナログピークホールド1/2
デジタル処理部への接続コネクター
⑦ RS-232C(10秒データ)
⑤ ピーク検出
AC100V電源
⑥ センサー部
アナログ入力コネクター
ノイズ
フィルター
⑧CPU1 RESET SW
CPU1
電源±15V及び
センサー入力コネクタ
ー
ROM
⑩CPU1用ROM
スイッチング
レギュレーター
デジタル処理部
(RAM,A/Dコン実装)
⑫ アナログ
処理部
⑪CPU2用ROM
ROM
CPU2
CN
1秒間データ用
CN1
⑨CPU2 RESET SW
10秒間データ
電源SW ヒューズ2A
② 入力モニター
① データ伝送LED
③ RS-232C(1秒間データ)
電源用LED
<前面>
その他
底面に面ヒーターを装備しております。使用するときは,サービス・コンセントに プラグを差込んでください。
100V 20Wヒーターで保温しサーモスタット・温度ヒューズで過熱防止しています。
-5-
(2) 動作説明
① 「データ伝送」ランプ(LED)
1分間に1回、下記インターバルで「1秒間データ」及び「10秒間データ」を送出するときに点滅します。
START 10∼30秒
1秒間データ
10∼30秒
消灯
点滅
60秒
60秒
2∼3秒
2∼3秒
10秒間データ
<御注意>
点滅
消灯
点滅
消灯
点滅
消灯
「1秒間データ」,「10秒間データ」のRS-232Cコネクターを未接続の場合、点滅しません。
② 「入力モニタ」端子(BNC出力)
センサー部からの信号をモニタ−できます。
較正時・測定時にシンクロスコープに接続し、波形観測をおこないます。
本端子は、ハイ・インピーダンス(1MΩ以上)になっています。接続には注意してください。
③ 「RS-232C(1秒間データ)」 Dサブ・コネクター(25P)
「1秒間データ」を1∼60秒間(合計60個)のデータを送出します。
データ・フォーマットは、「8-3.データフォーマット」(p14)を参照してください。
なお、RS-232Cケーブルは、付属のケーブルを使用してください。
「1秒間データ」が必要無い時は、ケーブルを接続しないようお願いいたします。
④ 「アナログピークホールド・1/2」(BNC 出力)
粒子信号のピークをホールドした出力波形をシンクロスコープでモニターできます。
出力は、ハイ・インピーダンス(1MΩ)です。
基準値はフルスケール10Vですが、A/Dコンに整合させるため1/2に減衰して出力しています。
⑤ 「ピーク検出(TTL)」(BNC 出力)
A/Dコンの取込信号をシンクロスコープでモニタ−できます。
信号はTTLレベル「H」で出力されます。
⑥ 「感知部」 メタルコネクター(7P)
センサー部への接続コネクターです。各ピンの信号は下記のとうりです。
①
センサー信号(+)
②
センサー信号(−)
③
温度信号(+)
④
温度信号(GND)
⑤
+15V
⑥
−5V
⑦
GND
⑦ 「RS-232C(10秒データ)」 Dサブ・コネクター(25P)
1分毎に「1秒間データ」を10秒間積算した「10秒間データ」を6個出力します。
データ・フォーマットは、「8-3.データフォーマット」(p14)を参照してください。
このコネクターは、モデム接続を前提としていますので、パソコンを直接接続する時は、Dサブ・
-6-
コネクター(25P)の8番ピン(CD)を「H」(例えばパソコン側で8番ピンを20番ピンに接続する)
としてください。
<御注意> 8番ピンが「H」で「1秒間データ」コネクターが未接続のときのみ送出します。
⑧ 「CPU1・RESET」スイッチ
このスイッチを押すことにより、CPU1がリセット(電源スイッチをONしたときと同じ)され、
60秒タイマーもリセットされます。
60秒タイマーを再スタートさせるとき等に使用します。
通常は、使用の必要は有りません。
⑨ 「CPU2・RESET」スイッチ
このスイッチを押すことにより、CPU2がリセット(電源ススイッチをONしたときと同じ)され
ます。 RS-232Cからのデータが送出されないときに、押して再スタートさせてください。
通常は、使用の必要は有りません。
⑩ 「CPU1用 ROM」
このROMには、CPU1用ソフト及び32ステップ交換テーブルが書き込まれています。
テーブル変更時には、このROMを取替えます。
⑪ 「CPU2用 ROM」
このROMには、CPU2用ソフト及び自局局番が書き込まれています。
表面(ROMM上部シール)に局番が、記載されています。
局番変更時は、このROMを取替えます。
⑫ 「アナログ処理部」
センサー部よりの信号を「ピークホールド」「ピーク検出」等の処理を行います。
本処理部は、測定器を接続して、調整されております。現地での調整は必要ありません。
4.ブロック図
ピーク 検出 (TTL)
アナログ
ピークホールド
(BNC)
SLD
ピーク
ホールド
WP.
7P
*
P.D
データ伝送表示
+5V
+15V
入力信号
モニター
(BNC)
ドライバー
(BNC)
A/D
8bit
ピーク
検出
プリアンプ
YL
CUP1
ステップ
変換
(256⇒32)
1秒間積算
粒径補正
(10秒データ) ×6
10秒間データ
×6
送信
RS232C ②
ローカル出力
(1秒間データ)×60
温度変換
温度センサー
切換
(1分間)
アナログ処理
センサー部
オプションへ
RS232C ①
CUP2
1秒間積算
D-SUB
25P
RS-232C
ローカル出力
D-SUB (ローカル出力優先)
25P
デジタル処理
-15V
電源
スイッチ
AC100V
RL 電源表示
F(2A)
フィルター
+5V
スイッチング
レギュレータ
±15V
データ処理装置
専用線
(*)
モデム
モデム
(2400bps)
AC100V
RS-232C
11ch
AC100V
バッファ付
マルチプレクサ
ホスト
PC
オプション
-7-
(*)
5.設置・取付
5-1 センサー部
積雪時の状況を考慮して場所を選定して下さい。
(1) 取付場所の選定
センサーの取付例
雪面
雪面
G.L
(2) 取付方法
G.L
雪面との高さ調節を行う都合上、標準的には下図のように支持パイプを上向きにします。
支持パイプ
取付パイプ
防滴プレート
(オプション)
水切カバー
風向舵
センサー
しかし、何らかの理由で、支持パイプを下向きにして取付ける場合にはスリップリングとセンサー
の間にある防滴用水切カバーを取除く必要があります。
このときの順序は、次の通りです。
尚、この場合、着雪防止用防滴プレートは取付できません。
①水切カバーをとめている4本のネジをはずす。
②水切カバーを取外したのち、4本のネジは元のところへネジ込んでおく。
①
②
コネクターカバー
をとる
コネクタ-をはず
す
③
六角レンチでネジを外す
①
②
⑤
④
水切りカバ-
ネジをはずす
(3) 取付高さ
ネジを元に
戻して締める
積雪に応じて雪面からの高さを調整できるよう、取付方法を配慮して下さい。
(4) 支持パイプの取付
センサーを下部に取付けるため、支持パイプのネジを下方にして、仮に固定
して下さい。このとき、支持パイプのPVC絶縁被覆を破ることのないよう御注意下さい。
-8-
参考
(5) センサーの組立
梱包函から取出し、次の順序で組立ます。
① 2枚の風向舵をセンサーに取付ます。
①付属の六角レンチで
押ネジ(4本)を
緩める。
③六角レンチで
押ネジ(4本)を
しっかり締め
付ける。
②羽根が垂直になるように
上下方向に気を付けて
シャフトを奥まで差し込み
ます。
② コネクター・カバーをプラス・ドライバーではずし、
スリップリングの回転止めのために締めてあるM3の
赤色表示のネジを
同封の黒色表示の
ネジと取替える。
ボックス・ネジ(赤色表示)を付属の六角レンチを使
って、コネクター・ボックス内に入っている短いネジ
(黒色表示)と取替えて下さい。
センサー部
スリップリングが自由に廻ります。
プラス・ドライバー
M4ネジ
防滴プレート
③ 着雪防止用防滴プレートを付属のM4
ネジで取付けます。(オプション)
(6) センサー取付
① センサー(スリップリング付)を支持パイプにネジ込みます。取付パイプのネジ部分には、浸水
防止のためのシールテープを必ず巻いて下さい。(ネジ仕様=PT1インチ)
② センサーが水平であるように水準器を用いて、支持パイプを固定します。
このとき、先にも記しましたが、支持パイプの絶縁被覆がやぶれる程強く締めすぎないよう御注
意下さい。
(7) ケーブルの敷設
(8) 計測準備
データ処理装置との専用ケーブルを敷設し、防水コネクターを挿入し、締付ます。
センサーの投受光筒にかぶせてある黒色のビニールキャップをはずします。
(計測休止中は、このキャップを再装着して下さい。)投受光面のガラスは素手で触れぬ
よう注意し、汚れをとるときはキムワイプ(特殊紙)でふきとって下さい。
5-2 データ処理装置
(1) 設置場所
屋内設置用です。
ラック型になっていますので棚等に置いてください。
簡易シェルターなどに置く場合、結露によって水滴があたらぬようモデムなどといっしょにシ
ート等で保護してください。
-9-
6. 接 続
下図および外形図中の「接続例」を参照してください。
① 電源コードを AC 100V に接続する。(緑線もアース線に必ず接続してください。)
② センサー部とデータ処理装置を専用ケーブルで接続してください。
③「10秒間データ」を送出する場合は、RS-232Cケーブル(ストレート型)で背面の「RS-232C (10秒データ)」
とモデムを接続してください。
なお、モデムの設定については、「8-5.参考資料」(p16)を参照ください。
④ 「1秒間データ」を送出する場合は、付属のRS-232C用ケーブルで前面の「RS-232C(1秒間データ)」と
パソコンを接続してください。
接続例 1
ローカル・受 信 で 「10秒 間 データ」を 表 示 さ せ る 場 合
センサー部
専用ケーブル
RS-232C
10秒専用 ケーブル
AC100V
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AC100V
データ処理装置
電 源
緑線
データ伝送
入力モニタ
RS-232C(1秒間データ)
電 源 FUSE(2A)
コンピュータ
PC98シリーズ
接地
NIIGATA ELECTRIC CO.,LTD
データ処理装置
使用ソフト「Spc_sngl.exe」……ファイル拡張子「.tdt」
プログラムソフトおよびパソコンは、オプションです。
接続例 2
ローカル・受 信 で 「1秒 間 データ」を 表 示 さ せ る 場 合
センサー部
専用ケーブル
AC100V
AC100V
緑線
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データ処理装置
電 源
接地
データ伝送
入力モニタ
RS-232C(1秒間データ)
電 源 FUSE(2A)
コンピュータ
PC98シリーズ
NIIGATA ELECTRIC CO.,LTD
RS-232C
1秒専用 ケーブル
データ処理装置
使用ソフト「Spc_sngl.exe」……ファイル拡張子「.ldt」
プログラムソフトお よ び パソコンは 、 オプションです。
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接続例 3
テレメータ・ 受 信 の 場 合
子局 A
センサー部
専用ケーブル
RS-232C
ストレート ケーブル
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AC100V
AC100V
データ処理装置
電 源
緑線
データ伝送
入力モニタ
モデム
子局設定
RS-232C(1秒間データ)
電 源 FUSE(2A)
接地
NIIGATA ELECTRIC CO.,LTD
コード(モデム「LINE」に接続)
(モジュラ付)
データ処理装置
マルチプレクサー
NTTへ(子局A)
NTTへ(子局B)
SW1
AC100V
AC100V
CH1
CH2
CH3
CH4
SW2
SW3
モデム
HOST設定
モデム
HOST設定
AC100V
ストレート
ケーブル
AC100V
コンピュータ
コンピュータ
PC98シリーズ
使用ソフト「Spc_sngl.exe」……ファイル拡張子「.tdt」
プログラムソフト・モデム・マルチプレクサー・パソコンは、オプションです。
7.測 定
7-1 測定方法
① 電源スイッチ「ON」
② 電源スイッチ「ON」後、60秒で「データ伝送」LEDが点滅します。
③ 接続のPC98で、データを確認してください。
④ なお、電源スイッチ投入後、最初の2分間のデータは、無効データとなります。
<御注意>
① 前面の「1秒間データ」が優先される為、前面にRS-232C接続中は、後面の「10秒データ」は1秒間
データ送出後、出力されます。
② 送出データタイミングの詳細は、「8-4.データ送出時間」(p15)を御参照ください。
7-2 検 定
「検定装置」を用意しております(別販)。シーズン前後には是非、検定を行ってください。
センサーには温度特性があるため、センサー部を低温槽(-15℃∼-5℃)に入れた状態で行い
ます。詳しくは検定装置の説明書をご覧ください。
-11-
8 データ処理
8-1 フローチャート
データ処理装置の動作は次の図のようになります。
(1)CPU 1
SPCレベル分類、計数のプログラム・流れ図
スタート
SPCレベル分類・カウント
割込ルーチン
(SPCのピーク検出により
PIO-Aが発行する。
初期設定
CTC,PIO割込ベクタ,
カウント,アドレスポインタ
など
1秒ルーチン
NMI
1秒割込サービ
スルーチン(CTCー0
が発行する)
1秒割込フラグリセット
秒カウンタ+1
アドレスポインタ+100H
1秒割込フラグ1にする。
Y
RETN
A/D変換開始指示
変換終了後、変換
データを読取、曲線
補正し分類・カウント
ウェイトループ
1秒割込フラグを常
に監視。1になれ
ば1秒ルーチンにジャンプ
秒カウンタ<60?
N
RETI
RAM切替
Y
1秒
割込が発生して
いたか?
ポートAビット1に出力ア
ドレスポインタを初期値
に戻る(秒カウンタを0
にする)
N
割込許可
ウェイトループに戻る
(2)CPU 2
SPCデータ送出プログラム・流れ図
スタート
送出ルーチン
温度データの読込み送出
初期設定
CTC,PIO,SIO割込
ベクタ,カウント,アドレス
ポインタ
など
1秒データを10秒データに
積算
Y
LOCAL RS-2
32C接続か?
(Dサブ25Pチェック)
N
データエリア クリア
Y
回線チェック
(モデムCDチェック)
温度測定
ウェイトループ
RAM切替で後送出
ルーチンへ
データ送出
N
☆送出データはバイナリで送出(00H∼FFH)
☆RAM切替の受取はPIO A 7ビット
☆LOCAL RS232CはDサブ 25ピン(No.25)を使用し、PIO B 0ビットに入れる。
1
受信処理(No.セット)
+5V
PIO B
0ビット
25
CPU.2 側
-12-
コネクター側
(3) パソコンからCPU 2 セット流れ図(NO,データ再設定方法)
CPU 2
PC-9801
RS232C受信処理
No.セット処理
コマンド"53H,00H,0DH”
送出
RS232C
着信が有るか?
N
Y
RS232Cへ
コマンド検出
"53H,00H,0DH”
モデムへ
Y
NTT回線へ
No.データを"00H"に
セットする
"53H,=S,00H=NULL,0DH=CR"とする。
00Hを1バイトデータとしてNo.データとする。
(例)"53H,05H,0DH"とするとNo.データは05H
からスタートする。
RET
8-2 RAM・メモリーマップ
RAMデータエリア
1秒データのフォーマット
8000H
8100H
1秒データ
8200H
2秒データ
3秒データ
レベル1
レベル2
BCFFH
60秒データ
レベル32
空きエリア
空きエリア
D000H
D200H
D300H
D400H
D500H
1∼10秒
11∼20秒
21∼30秒
31∼40秒
41∼50秒
D5FFH
51∼60秒
C000H
温度データ
D100H
FE00H
FF00H
10秒データのフォーマット
レベル1
レベル2
SP
レベル32
空きエリア
-13-
RET
N
RET
8-3 データ・フォーマット
10秒間データフォーマット
1∼10sec
1バイト
11∼20sec
局
デ
I
レベル1
タ
No.
番
レベル32
レベル2
レベル1
レベル32
レベル2
96バイト
96バイト
51∼60sec
レベル1
2バイト 1バイト
レベル32
レベル2
温
度
デ
I
タ
局 デ
I
タ
No.
番
96バイト
582バイト
1秒間データフォーマット
1sec
レベル1
2sec
レベル32
レベル2
レベル1
レベル32
レベル2
2バイト
64バイト
64バイト
60sec
レベル1
2バイト
レベル32
レベル2
64バイト
3842バイト
-14-
温
度
デ
I
タ
8-4 データ送出時間
データ送出時間図
START
(電源ON)
CPU1 初期設定
RAM
切替
RAM
切替
RAM
切替
13mS
60秒タイマー
60sec
60sec
60sec
A/D変換
RAM(A)
CPU1書き込み
CPU1書き込み
RAM(B)
CPU1書き込み
13mS
CPU2 初期設定
待機
データ送出
(1秒間データ)
注1
データ送出
(10秒間データ)
注2
RAM(A)
読み込み
RAM(B)
読み込み
10秒間データは、1秒間データ送出時は送出されない。
注1 1秒間データ送出タイミング
RAM
切替
CPU2
データ送出
PC-98
2バイト読込み
完了
送出手順
200μs
0.903ms(8BIT)
PC9801
Z80
③
①
1バイト
2バイト
1データ
1バイト送出
受信
①
確認データ
送出
受信
②
確認
データ
11.2ms
(6.9ms)
[5.4ms]
④
2バイト目
送出
受信
③
PC9801
時間発生
確認データ
送出
受信
注 PC9801CPU
なし 80286
() 80386
[] 80486
注2
②
④
10秒間データ送出タイミング
A
624.4ms(580バイト)
23.8ms
CPU2
モデム
CPU2
送出A
2線
2.42s(580バイト)
PC9801
53.5ms
モデム
B
PC9801
入力データ
B
10秒間データは、PC9801からの確認データなし。
-15-
こ
8-5 参考資料
① モデム(MD24FB10V オムロン社製)の設定
SPC−S7送受信に伴う 専用線の設定は、下図のようにおこなってください。
コンピュータ 側 側
ホスト(PC-98)
1
SW1
ON
SW2
ON
1
SW3
2
SPC-S7(データ処理装置) 側
3
4
5
6
7
8
↑ ON
↑
↑
↑ ON
↑
2
1
2
3
ON ON ON
3
4
5
6
7
8
1
↑ ON
↑
↑
↑
↑
↑
ON
1
2
3
4
5
6
7
8
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
2
4
5
↑ ↑
7
8
↑ ON
6
↑
3
4
5
6
7
8
↑ ON
↑
↑
↑
↑
↑
1
2
3
4
5
6
7
8
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
↑
・モデムの取扱説明書(ユーザーズマニュアル)を御参照ください。(下記・記載ページ)
専用線について
P43
DIP スイッチの説明
P66
・技術的条件適合認定番号 「L92−N316−0」
② マルチプレクサのスイッチ設定
データリンク(株) 製 MR−RJの場合
1
2
3
4
5
6
7
8
SW1
ON ↓ ON ON ↓ ON ↓ ↓
SW2
1 2 3 4 5 6 7 8
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
SW3
1 2 3 4 5 6 7 8
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
9. 保 守
長期間使用しないときは、センサー部の投光部と受光部に保護キャップをかけ屋内に格納して
ください。
更にオフ・シーズンには、センサー部データ処理装置とも梱包箱に戻し保管してください。
-16-
粒 径 32ステップ分 類 表
32step
分類番地
k
電圧
下限値
[Volt]
電圧
上限値
[Volt]
粒径
下限値
[μm]
粒径
上限値
[μm]
代表粒径
(平 均 粒
径)
粒径幅
0
0.0391
0.1172
*36.0
45.0
*40.5
*9.0
1
0.1172
0.1953
45.0
60.2
52.6
15.2
2
0.1953
0.2734
60.2
72.7
66.5
12.4
3
0.2734
0.3906
72.7
88.6
80.6
15.9
4
0.3906
0.5078
88.6
102.5
95.6
13.9
5
0.5078
0.6641
102.5
119.0
110.7
16.5
6
0.6641
0.8203
119.0
133.8
126.4
14.8
7
0.8203
0.9766
133.8
147.4
140.6
13.6
8
0.9766
1.1719
147.4
163.1
155.3
15.7
9
1.1719
1.3672
163.1
177.7
170.4
14.6
10
1.3672
1.5625
177.7
191.1
184.4
13.4
11
1.5625
1.7969
191.1
205.5
198.3
14.4
12
1.7969
2.0703
205.5
221.1
213.3
15.6
13
2.0703
2.3438
221.1
235.8
228.4
14.7
14
2.3438
2.6172
235.8
249.6
242.7
13.9
15
2.6172
2.9297
249.6
264.7
257.2
15.0
16
2.9297
3.2422
264.7
278.9
271.8
14.3
17
3.2422
3.5938
278.9
294.2
286.6
15.3
18
3.5938
3.9453
294.2
308.8
301.5
14.6
19
3.9453
4.3359
308.8
324.3
316.5
15.5
20
4.3359
4.7266
324.3
339.1
331.7
14.8
21
4.7266
5.1172
339.1
353.4
346.2
14.2
22
5.1172
5.5469
353.4
368.4
360.9
15.1
23
5.5469
5.9766
368.4
382.9
375.7
14.5
24
5.9766
6.4063
382.9
397.0
390.0
14.0
25
6.4063
6.8750
397.0
411.8
404.4
14.8
26
6.8750
7.3438
411.8
426.1
418.9
14.3
27
7.3438
7.8516
426.1
441.1
433.6
15.0
28
7.8516
8.3594
441.1
455.7
448.4
14.6
29
8.3594
8.9063
455.7
470.9
463.3
15.2
30
8.9063
9.4531
470.9
485.6
478.3
14.8
31
9.4531
10.0000
485.6
500.0
492.8
14.4
[μm]
粒径=500μm時、センサー・電圧出力=10(V)の場合の換算表です。
下限粒径はピーク・ホールド・パルスの発生限界電圧=0.08(V)に対応する粒径=36μmです。(*)
-17-
SPC−S7 取扱説明書
Ver.0.66
発 行
〒940-11 新潟県長岡市沢田1丁目3535-41
NIIGATA ELECTRIC CO.,LTD.