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E lectr onic T es t I ns tr uments & P ower S upplies デジタルフォンパターンジェネレータ 取扱説明書 Part No. Z1-000-830 IB002052 保 証 この製品は、菊水電子工業株式会社の厳密な試験・検査を経て、その性能は規格を満足して いることが確認され、お届けされています。 弊社製品は、お買い上げ日より1年間に発生した故障については、無償修理いたします。 但し、次の場合は有償で修理させていただきます。 1. 取扱説明書に対して誤ったご使用およびご使用上の不注意による故障、損傷。 2. 不適当な改造・調整・修正による故障および損傷。 3. 天災・火災・その他外部要因による故障および損傷。 なお、この保証は日本国内に限り有効です。 This warranty is valid only in Japan. 本書の一部または全部の無断転載、無断複写を禁止します。 製品の仕様ならびにマニュアルの内容は予告なく変更することがあります。あらかじめご了承ください。 Copyright ©1994-2001 菊水電子工業株式会社 Printed in Japan 3.3 メッセージフォーマット メッセージには、プログラムメッセージとレスポンスメッセージがあります。 本器をGPIBでコントロールする場合のメッセージのフォーマットは、以下のような 組み合わせで送ります。 3.3.1 プログラムメッセージ プログラムメッセージはGPIBコントローラから本器に送る命令で、コマンドメッ セージとクエリメッセージがあります。 プログラムメッセージはASCIIコードからなる文字列です。 プログラムメッセージはヘッダー、セパレータ、データパラメ―タおよびターミ ネータにより構成されます。 注 記 ・プログラムメッセージやクエリメッセージの末尾に"@"を付加する ことにより、そのメッセージが実行完了するまでGPIBをホールド・ オフ状態にすることができます。ただし、EOIだけのターミネータ の場合は"@@"としてください。 ヘッダー ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ヘッダーには、コマンドプログラムヘッダーとクエリプログラムヘッダーがあります。 クエリプログラムヘッダーはヘッダーの最後に"?"が付きます。 ヘッダーは各コマンドの系統を分けます。IEEE488.2規格には、":"を使った階層構造 の複合コマンドプログラムヘッダーの使用方法を規定していますが、KM2130は IEEE488.1規格に準拠しておりこれに対応していません。しかしコマンドキャラク ターには、":"を含みコマンドの系統を階層的に表現しています。 セパレータ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ セパレータには、プログラムメッセージセパレータ、プログラムヘッダーセパレー タおよびデータセパレータがあります。 プログラムメッセージセパレータ メッセージの区切りに置かれる文字列で、セミコロン";"を使います。 GPIBコントロール 3-3 プログラムヘッダーセパレータ ヘッダーとパラメ―タの区切りに置かれる文字列で、スペースコード<SP>を使 います。 データセパレータ パラメ―タが複数ある場合の区切りに置かれる文字列で、カンマ","を使います。 データ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ データには、"ON","ENABLE"などのキャラクター文字と"123"などの数値データがあ ります。数値データの書式は以下の書式があります。 整数 [NR1] 1234 固定小数点 [NR2] 12.34 浮動小数点 [NR3] 12.34E+6、12.34E-6 それぞれ数値の前に+または−を置くことができます。 ターミネータ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ メッセージの最後にはターミネータを送ります。 ターミネータは以下に示すうちのいずれかである必要があります。 (1) <NL> <NL>は<LF>と同じでASCIIコード0Ahです。 CR+LFが送られた場合、LFをターミネータとして認識します。この場合、CRは スペースコードと同様に処理されます。 (2) <NL>+END ENDはいわゆるEOI信号のことで、この場合は<NL>と同時にEOI信号を送りま す。このときのNLコードはターミネータとして認識します。 (3) END END(EOI)信号と同時に受信したデータは有効となります。 3.3.2 レスポンスメッセージ レスポンスメッセージは本器からコントローラに送られるメッセージで、クエリ メッセージに対する応答として送られます。メッセージのフォーマットは、プログ ラムメッセージとほぼ同様ですが、ターミネータは<NL>+ENDです。 3-4 GPIBコントロール