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多重伝送装置
取 扱 説 明 書
東朋テクノロジー株式会社
はじめに
このたびは、当社製品をお買上げいただきまして誠にありがとうございます。本製品の
使用時は、この取扱説明書を熟読した上で正しくご使用ください。
本製品についてのご注意
●本製品は機能追加、品質向上のため予告なく仕様を変更する場合があります。
●本製品を使用したシステムを設計される場合、システム側にてフェイルセーフとなるよ
うに万一の故障に対する適切な処置を講じた上でご使用願います。
●本製品は人命に係わるシステムや医療機器など極めて高い信頼性が必要とされる用途
には使用しないでください。
●本取扱説明書は現場保全担当者の手に渡るようにし、この取扱説明書をよく読んでから
使用するようにご指導ください。
安全上のご注意
危険
:取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受け
注意
:取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を
禁止
:禁止(してはいけないこと)を示します。
る可能性が想定される場合。
受ける可能性が想定される場合および物的損害の発生が予想される場合。
①設計上の注意事項
危険
・外部電源の異常やユニット本体の故障時でも、システム全体が安全側に働くよ
うに外部で安全回路を設けてください。誤出力、誤動作により、事故の恐れが
あります。
(1) 非常停止回路の信号を多重伝送の信号に入れないで下さい。
(2) 多重伝送の通信に異常が生じた場合、全出力が OFF します。また、入出力
の制御部分の異常で全出力が ON することもあります。このとき、機械の
動作が安全側に働くよう、外部でフェイルセーフ回路を構成したり、機構
を設けたりしてください。
(3) 出力ユニットのリレーやトランジスタなどの故障によっては出力が ON の
状態を保持したり、OFF の状態を保持したりすることがあります。重大事
故につながるような出力信号については外部で監視する回路を設けてく
ださい。
・出力ユニットにおいて、定格以上の負荷電流または負荷短絡などによる過電流
が長時間継続して流れた場合、発煙・発火の恐れがありますので、外部にヒュ
ーズなどの安全回路を設けてください。
注意
・通信ケーブルは、動力線などと結束したり近接したりしないで下さい。
100mm 以上を目安として離してください。
・出力ユニットでランプ負荷、ヒーター、ソレノイドバルブなどを制御すると
き、出力の OFF→ON 時に大きな電流(通常の 10 倍程度)が流れる場合があり
ますので、定格電流に余裕がない場合直接接続しないで下さい。
大きい負荷の場合は間に駆動可能なリレーを入れてください。
②取付について
注意
・取扱説明書に記載の環境外では使用しないでください。
高温、多湿、じんあい、腐食性ガス、振動、衝撃がある環境で使用すると
感電、火災、誤動作の原因になることがあります。
・電線くずなどの異物を入れないでください。
火災、故障、誤動作の原因になることがあります。
③保守について
禁止
・分解、改造はしないでください。
火災、故障、誤動作の原因となります。
危険
・モジュールの着脱は電源ONの状態では行わないでください。
感電、誤動作、故障の原因となることがあります。
全ての外部供給電源を遮断してください。
・通電中に端子に触れないで下さい。感電の原因になります。
目次
1.
システム構成 ................................................................... 1
1-1. 伝送路にツイストペアケーブルを使用する場合の構成 ..................................................... 1
1-2. 伝送路にトロリー線やスリップリングを使用する場合の構成 .......................................... 1
1-3. 接続例 .............................................................................................................................. 2
2.
基本仕様 ....................................................................... 3
3.
型式一覧 ....................................................................... 4
4.
動作原理 ....................................................................... 5
4-1. マスターコントロールユニット........................................................................................ 5
4-2. 子局ユニット ................................................................................................................... 5
4-3. チェック機能 ................................................................................................................... 6
アドレススイッチの設定方法 ..................................................... 7
5-1. アドレスの設定方法 ......................................................................................................... 7
5-2. アドレス割付例 ................................................................................................................ 7
6. マスターコントロールユニット ................................................... 8
6-1. MJ-MC................................................................................................................................ 8
6-2. MJ-MC-D(特注品:外部出力接点が RUN 接点、S.R ERR 接点のタイプ) .................................. 9
6-3. 接点出力・リセット入力 ................................................................................................ 10
7. デジタル送受信ユニット ........................................................ 11
7-1. MJ-8S............................................................................................................................... 11
7-2. MJ-8R.............................................................................................................................. 12
7-3. MJ-8RTR .......................................................................................................................... 13
7-4. MJ-4S4R .......................................................................................................................... 14
8. アナログ送受信ユニット ........................................................ 15
8-1. MJ-4AD8U ........................................................................................................................ 15
8-2. MJ-4DA8U ........................................................................................................................ 16
9. 特殊ユニット .................................................................. 17
9-1. MJ-H32 ............................................................................................................................ 17
10. 設置 .......................................................................... 18
10-1. DIN レールバスコネクタの取り付け ............................................................................... 18
10-2. ユニットの取り付け、取り外し...................................................................................... 18
10-3. 透明カバー ..................................................................................................................... 19
10-4. コネクタ端子 ................................................................................................................. 19
11. 外形寸法図 .................................................................... 20
5.
12. 使用上の注意 .................................................................. 21
12-1. 信号線の接続(H32 強電インターフェイスを使用しない場合) ...................................... 21
12-2. 信号線の接続(H32 強電インターフェイス使用時) ....................................................... 21
12-3. ユニットと機器間の接続 ................................................................................................ 22
13. メンテナンス .................................................................. 23
13-1. H32 ユニット(強電 I/F)を使用していないシステムの場合............................................. 23
13-2. H32 ユニット(強電 I/F)を使用していないシステムのエラー例 ................................... 26
13-3. H32 ユニット(強電 I/F)を使用しているシステムの場合 ................................................ 28
13-4. H32 ユニット(強電 I/F)を使用しているシステムのエラー例....................................... 31
14. 保 証 ........................................................................ 33
15. サービスの範囲 ................................................................ 33
1. システム構成
システムはマスターコントロールユニット、送信ユニット、受信ユニット、送受信ユニットを
組合せて構成します。
下記に伝送線にツイストペアケーブルを使用する場合の構成と、トロリー線やスリップリング
を使用する場合の構成を記します。
1-1. 伝送路にツイストペアケーブルを使用する場合の構成
マスターコントロールユニット(MC)は 1 システムに必ず 1 ユニット必要です。
信号線の CR と CS 端子を各ユニットの端子でショートしてください。
CR
CS
CS
CE
CE
ユニット
ユニット
CR
・1:N 型
4
S
4
R
4
S 8 8 8 8 M
4 R R S S C
R
4
S
4
R
4
S
4
R
8 8
R S
8 8
R S
・1:1 型
4
S
4
R
4
S 8 8 8 8 M
4 R R S S C
R
4
S
4
R
4
S 8 8 8 8
4 R R S S
R
1-2. 伝送路にトロリー線やスリップリングを使用する場合の構成
強電インターフェイスが必要です。
マスターコントロールユニット(MC)は 1 システムに必ず 1 ユニット必要です。
・1:N 型
4
S
4
R
4
S 8 8 8 8 M H
4 R R S S C 3
2
R
C
E
4
H S
3 4
2 R
4
H S
3 4
2 R
H 8 8
3 R S
2
・1:1 型
4
S
4
R
4
S 8 8 8 8 M H
4 R R S S C 3
2
R
C
C
E
E
-1-
4 4
H S S 8 8 8 8
3 4 4 R R S S
2 R R
H 8 8
3 R S
2
M
8
8
4S4
H 3
C:マスターコントロールユニット
S:8 点送信
R:8 点受信
R:4 点送信 4 点受信
2:強電インターフェイス
1-3. 接続例
・8 点送信、8 点受信を行う場合の接続例
アドレス 1 アドレス 0 アドレス 1
8
8
M
R
S
C
アドレス 1 アドレス 0
8点
8点
8
S
R
CR
CS
CE
CR
CS
CE
CR
CS
CE
CR
CS
CE
CR
CS
CE
(A)
8
(B)
ツイストペアケーブル(0.75sq 以上)
A 点、B 点の送信、受信ユニットを同一アドレスにセットします。上図の場合、A 点の 8S(ア
ドレス 0)から B 点の 8R(アドレス 0)へ、B 点の 8S(アドレス 1)から A 点の 8R(アドレ
ス 1)へ送信されます。MC のエンドアドレスは、子局ユニットの最大アドレスにセットしま
す。上図の場合には 1 になります。アドレスのセットは、
「5.アドレススイッチの設定方法」
をご参照下さい。CR、CS 端子は各ユニットの端子にて、短絡してください。
・強電インターフェイスを使用した場合の接続例(8 点送信、8 点受信)
トロリー線、又はスリップリング
アドレス 1 アドレス 0 アドレス 1
8
8
M
R
S
C
アドレス 1 アドレス 0
E
H
C
E
8点
8点
32
H
32
8
8
S
R
CS
CR
CE
CS
CR
CE
CS
CR
CE
CS
CR
CE
CS
CR
CE
CS
CR
CE
CS
CR
CE
(A)
C
(B)
上記の構成に強電インターフェイスが追加されます。
A 点及び B 点のそれぞれのユニットの信号線(CR は CR、CS は CS、CE は CE どうし)を接続
します。強電インターフェイスから出る信号線、C と E は相手の強電インターフェイスと接
続します。
・電源接続
ユニットへは DC24V 電源を供給します。それぞれ+V 端子に+24V を,-V 端子に 0V を接続しま
す。バスコネクタから電源を供給する場合は端子に接続しなくても電源供給が可能です。
(10-1 を参照してください。)
フェニックスコンタクト製の電源ユニット MINI-SYS-PS-100-240AC/24DC/1.5 を使用すれば
直接バスコネクタに電源を供給することができます。
(MINI-SYS-PS-100-240AC/24DC/1.5 の仕
様についてはフェニックスコンタクトにお問い合わせください。)
-2-
2. 基本仕様
項
目
仕
様
使用温湿度範囲
-10~55℃(MC は 0~55℃、4DA8U は 0~50℃)、30~85%RH(非結露)
保存温湿度範囲
-20~75℃、20~90%RH(非結露)
JIS C 60068-2-6
耐
振
動
周波数範囲:10~55Hz,定加速度:19.6m/s2
掃引回数 XYZ 各方向 10 回
耐
衝
撃
JIS C 60068-2-27(147m/s2,XYZ 3 方向各 3 回)
使 用 雰 囲 気
腐食性ガスのないこと
設
法
制御盤内、DIN レール壁面取り付け
構
造
パッケージタイプ
寸
法
外形寸法図参照
流
個別仕様書参照
消
置
方
費
電
電
伝
源
送
伝
伝
方
送
送
式
線
距
離
電 源 ユ ニ ッ ト :AC85~265V、50/60Hz
電源ユニット以外:DC24V±10%
正負パルス同期式
時分割直列伝送
0.75sq 以上のツイストペアケーブル
トロリー及びスリップリング(強電インターフェイス使用時)
総延長 5km
500m(強電インターフェイス使用時)
動作応答速度
20ms/1 セット(8 点ベース)
ユニット接続数
128 セット/8 点ベース
エラーチェック機能
インターバルチェック、カウンタチェック、子局伝送チェック
最終出力段による二連照合チェック
[注]◆信号線が屋外に出る時は避雷器を設置して下さい。
◆強電インターフェイスを使用しないときの推奨ケーブルとして、KPEV 0.75sq 相当品以上を
ご使用ください。(KPEV 0.75sq の電気的特性:導体抵抗=25Ω/km、静電容量=60nF/km、
インダクタンス=0.69mH/km)
◆布線の状況により、反射や減衰の原因でまれに伝送距離を満足しない場合があります。
-3-
3. 型式一覧
品
名
型式
仕
様
MJ-MC
標準品(ERR 接点出力付)
MJ-MC-D
特注品(RUN 接点出力・子局 ERR 接点出力付)
MJ-8S
8点DC24V電圧入力
MJ-8R
8点リレー接点出力
MJ-8RTR
8点トランジスタ出力(シンクタイプ)
MJ-4S4R
4点DC24V電圧入力、4点リレー接点出力
アナログ送信ユニット
MJ-4AD8U
アナログ 4ch 入力
アナログ受信ユニット
MJ-4DA8U
アナログ 4ch 出力
MJ-H32
1回線に32台まで接続可
マスターコントロールユニット
デジタル送信ユニット
子局ユニット
デジタル受信ユニット
デジタル送受信ユニット
強電インターフェイスユニット
-4-
4. 動作原理
4-1. マスターコントロールユニット
マスターコントロ ールユニット(以下マスターユニットと表記)は l システム 1 台必要で、
送信ユニット、受信ユニット、送受信ユニットを 128 アドレス分、統括コントロールするユニ
ットです。
マスターユニットは、子局ユニットをコントロールする制御パルス(カウントパルス、リセ
ットパルス)を決まった時間間隔、パルス幅で信号線に送出します。マスターユニットには、
伝送ラインに接続されている子局ユニットのアドレスの最大値を設定するスイッチがあります。
リセットパルス送出後、カウントパルスをその設定値の数送出し再びリセットパルスを送出し
これを繰り返します。尚、このマスターユニットには後述する各種のセルフチェック機能を持
っており、異常が検出されると ERR ランプを点 灯 さ せ 、システムの動作を停止します。これは
MC ERR 押しボタンを押すまで保持されます。
さらに、このマスターユニットには、子局より送られてくるステータス信号に対してチェッ
クを行う機能があります。すなわち子局が故障等でステータス信号が 0FF した場合、マスター
ユニットはこの異常子局を特定できるように表示を行います。
※下図にエンドアドレス 2 に設定した場合のカウントパルス、 リセットパルスを示します。
アドレス2
アドレス0
カウントパルス
1フレーム
アドレス1
カウントパルス
アドレス2
カウントパルス
リセットパルス
4-2. 子局ユニット
子局ユニットはマスターコントロールユニットの制御に基づき、入力、出力の外部とのイン
ターフェイスの役目を果たすユニットです。これらは、あらかじめアドレススイッチで送信ユ
ニットと受信ユニットを同一アドレスにすることにより、信号を伝送することができます。
マスターコントロールユニットより送られたカウントパルスをアドレスカウンタによりカウ
ントし、アドレススイッチの設定値と一致するとそのユニットがアクティブとなり、データの
送受信を開始します。送信ユニットは入力状態に対応したデータパルス(8 ケ)を発生します。
受信ユニットは同期を取ってデータパルスを受信し、後述する2連送照合チェックを行い対応
する出力を ON-OFF させます。
また、子局ユニットは正常に動作していればデータ信号とは別に、ステータス信号(S フラグ、
R フラグ)をマスターユニットに対して常時送信しています。子局ユニットの異常により、この
ステータス信号が OFF になった場合、マスターユニットはこれを検出し子局ユニットの異常を
マスターユニットのパネル面にどのユニットが異常になったかを表示する様になっています。
但し、複数のユニットで異常が発生した場合は、最初に検出した 1 ユニットのみ表示します。
したがって、アドレスの小さい子局から表示されるとは限りません。
S フラグ
リセット
パルス
S フラグ
R フラグ
データパルス
データパルス
1フレーム
-5-
カウント
パルス
R フラグ
データパルス
データパルス
4-3. チェック機能
(1) インターバルチェック(マスターコントロールユニット及び子局ユニット)
カウントパルス
カウントパルス
カウントパルス
リセットパルス
1.56ms
10ms
10ms
10ms
マスターコントロールユニットは、同期パルス(リセットパルス、カウントパルス)を上
図の様に 10ms 間隔に出力しています。
このパルスの同期が、約 160μs 以上ずれた場合や、パルスの 1 つが抜けてしまった場合、
このインターバルチェックに検出されます。
また、信号線の線路容量の影響により、子局のデータパルスが長くなり、同期パルスに近
いパルス幅となった場合にも、インターバルチェックにより検出されます。
(2) カウンタチェック(マスターコントロールユニット及び子局ユニット)
マスターコントロールユニットからの同期パルスにより、子局ユニット内部のカウンタが
動作します。
カウンタの上限は、マスターコントロールユニットのエンドアドレス設定スイッチの値で
すから、l27 以下です。それより大きい値となった場合は異常として、カウンタチェックに
より検出されます。
(3) 子局伝送チェック(マスターコントロールユニット)
マスターコントロールユニットには、子局が正常に動作しているかチェックする機能があ
ります。子局は正常であれば、信号ラインにチェックパルスを送出します。これを読み取り、
正常であるか否かを子局伝送チェックにより行います。
(4) 同期パルス幅チェック( マスターコントロールユニット及び子局ユニット)
同期パルスのパルス幅は、正常であれば 1560μs です。
このパルス幅が、約 320μs 前後変化した場合、同期パルス幅チェックに検出されます。
(5) 二連照合チェック(デジタル受信ユニット)
最終出力段において、前回の受信データと今回の受信データの一致確認(データ ON 時の
場合のみ)をとった後、データ信号を出力します。
前回のデータ
今回のデータ
出力
前回のデータ 今回のデータ
ON
ON
ON
OFF
OFF
ON
OFF
OFF
出
力
ON
OFF
OFF
OFF
※ (1)~(4)のチェック機能において、異常が検出された場合の各ユニットの動作状態を下表に
示します。
チェック
子局ユニット
マスターコントロールユニット
送信ユニット
受信ユニット
(1)
ERR 点灯 ERR 接点 ON
ERR 点灯
ERR 点灯、出力 OFF
(2)
ERR 点灯
ERR 点灯、出力 OFF
(3)
ERR 点灯 ERR 接点 ON
ERR S 又は ERR R 点灯及び
エラーアドレスを表示、ERR 接点 ON
-
-
(4)
ERR 点灯 ERR 接点 ON
ERR 点灯
ERR 点灯、出力 OFF
-6-
5. アドレススイッチの設定方法
5-1. アドレスの設定方法
アドレス設定はパネル面のスイッチにて 10 進数で行います。100 の桁のみスライドスイッチで、
10 の桁と 1 の桁はロータリースイッチで設定します。
・設定例
アドレス 37
アドレス 108
注1.
アドレス設定は 0~127 です。128 以上に設定すると正常に動作しません。
注2.
アナログユニットは 4 アドレスを占有します。そのため、アドレス設定は 4 の倍数(0、
4、8、12、……)に設定してください。4 の倍数以外の設定にした場合は動作停止(RUN、
ERR ランプが両方点灯)します。
注3.
アドレスは必ず 0 から連続で使用して下さい。途中のアドレスが抜けますと、マスタ
ーコントロールユニットで子局エラーの表示を行います。また、アナログユニットは
4 アドレス使用しますのでアドレス設定値+3までアドレスを占有します。そのため
アドレスの重複が起こらないようにご注意ください。
5-2. アドレス割付例
下図の組合せの場合は、アドレス割付は以下の形になります。
エンドアドレス(接続されている子局
アドレス
7
6
5
4
0
7
8
R
T
R
4
S
4
R
(A)
8
8
M
R
S
4
A
D
8
U
8
4
S
4
R
(B)
8
8
S
R
5
4
S
アドレス
7
6
ユニットの最大値にセットする)
C
4
D
A
8
U
0
4S4R は A と B を対で使用します。(A,B の設定はパネル面のスイッチで切換えます。)
-7-
6. マスターコントロールユニット
6-1. MJ-MC
項
目
内
品
名
機
能
接
続
可
能
子
局
チ
ェ
ッ
ク
機
能
外 部 リ セ ッ ト 入 力
エ ラ ー 接 点 出 力
絶
縁
抵
抗
絶
縁
耐
圧
容
パネル面外観
マスターコントロールユニット
本ユニットは、子局制御用の同期信号の発生と、信号線の異常チェ
ック及び子局ユニットのステータスチェックを行い、異常子局ユニ
ットのアドレス表示をします。
本機は、1 システムに必ず 1 台必要です。
(1 システムに 2 台以上の
マスターコントロールユニットは接続できません。)
128 セット max
1 フレーム インターバルチェック、パルス幅チェック、
カウントオーバーチェック、子局ステータスチェック
入力仕様:無電圧接点入力(入力用 DC24V 内蔵)
入力電流:7mA(入力抵抗 3.3kΩ)
ON 電流/OFF 電流:5.5mA 以上/1.2mA 以下
MC ERR、SERR/RERR 検出時に出力
出力仕様:接点出力 1c
最大出力電圧:AC250V/DC27V
最大出力電流:1A
最小負荷電流:10mA(DC5V)
信号線(CR,CS,CE)-電源端子間 30MΩ以上
接点出力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
信号線(CR,CS,CE)-電源端子間 AC1500V1 分間
接点出力-電源端子間 AC1500V1 分間
コネクタ端子接続
11 項の外形寸法図を参照
接
続
外
形
寸
法
DC24V 内 部 回 路 消 費 電 流 typ95mA(max110mA)
重
量 155g(バスコネクタ含む)
パネル説明
RUN ランプ:本ユニットが正常時点灯します。
ERR ランプ:本ユニットが異常停止状態にあるとき点灯します。
ERR S ランプ:送信機能側子局ユニットの異常を検出時に点灯します。
ERR R ランプ:受信機能側子局ユニットの異常を検出時に点灯します。
ERR ADDRESS 表示:子局ユニットの異常時にそのユニットアドレスを表示します。
MC ERR RESET 押しボタン:本ユニットの ERR ランプが点灯し異常停止状態になった時、この押し
ボタンを押すことにより復帰動作をします。
S.R ERR RESET 押しボタン:子局異常表示をクリアする時に使用します。
マスターコントロールユニットでのエラー検出
・エラー検出方法
エラーの状態とエラー表示、エラー出力及びリセット押しボタンの対応表を下に示します。
エラー状態
正常
MC の故障
信号線の短絡
送信ユニット又は
4S4R(A)の故障
受信ユニット又は
4S4R(B)の故障
ERR 表示
消灯
点灯
消灯
消灯
ERR S 表示
消灯
消灯
点灯
消灯
ERR R 表示
消灯
消灯
消灯
点灯
ERR アドレス表示
消灯
不定
対応するアドレスを表示します
ERR 接点の導通
EB
EA
EA
有効なリセット
MC ERR RESET
-
S.R ERR RESET 押しボタン
押しボタン
押しボタン
※電源 OFF 時エラー接点は EB-EC 間が導通します。
・エラーアドレス表示例
エラーアドレス
エラーアドレス
63
117
-8-
6-2.
項
MJ-MC-D(特注品:外部出力接点が RUN 接点、S.R ERR 接点のタイプ)
目
品
内
容
パネル面外観
名
マスターコントロールユニット D タイプ
本ユニットは、子局制御用の同期信号の発生と、信号線の異常チェ
ック及び子局ユニットのステータスチェックを行い、異常子局ユニ
機
能 ットのアドレス表示をします。
本機は、1 システムに必ず 1 台必要です。
(1 システムに 2 台以上の
マスターコントロールユニットは接続できません。)
接 続 可 能 子 局 128 セット max
1 フレーム インターバルチェック、パルス幅チェック、
チ ェ ッ ク 機 能
カウントオーバーチェック、子局ステータスチェック
入力仕様:無電圧接点入力(入力用 DC24V 内蔵)
外 部 リ セ ッ ト 入 力
入力電流:7mA(入力抵抗 3.3kΩ)
ON 電流/OFF 電流:5.5mA 以上/1.2mA 以下
RUN 時 ON 接点出力、SERR/RERR 検出時 ON 接点出力
出力仕様:接点出力 1a
接
点
出
力 最大出力電圧:AC250V/DC27V
最大出力電流:1A
最小負荷電流:1mA(DC5V)
信号線(CR,CS,CE)-電源端子間 30MΩ以上
絶
縁
抵
抗
接点出力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
信号線(CR,CS,CE)-電源端子間 AC1500V1 分間
絶
縁
耐
圧
接点出力-電源端子間 AC1500V1 分間
接
続 コネクタ端子接続
外
形
寸
法 11 項の外形寸法図を参照
DC24V 内 部 回 路 消 費 電 流 typ100mA(max115mA)
重
量 155g(バスコネクタ含む)
パネル説明
RUN ランプ:本ユニットが正常時点灯します。
ERR ランプ:本ユニットが異常停止状態にあるとき点灯します。
ERR S ランプ:送信機能側子局ユニットの異常を検出時に点灯します。
ERR R ランプ:受信機能側子局ユニットの異常を検出時に点灯します。
ERR ADDRESS 表示:子局ユニットの異常時にそのユニットアドレスを表示します。
MC ERR RESET 押しボタン:本ユニットの ERR ランプが点灯し異常停止状態になった時、この押し
ボタンを押すことにより復帰動作をします。
S.R ERR RESET 押しボタン:子局異常表示をクリアする時に使用します。
マスターコントロールユニットでのエラー検出
・エラー検出方法
エラーの状態とエラー表示、エラー出力及びリセット押しボタンの対応表を下に示します。
エラー状態
正常
MC の故障
信号線の短絡
ERR 表示
消灯
点灯
ERR S 表示
消灯
消灯
ERR R 表示
消灯
消灯
エラーアドレス表示
消灯
不定
R U N 接 点※
ON
OFF
S R ERR 接点※
不定
OFF
有効なリセット
MC ERR RESET
-
押しボタン
押しボタン
※電源 OFF 時接点出力は OFF します。
・エラーアドレス表示例
送信ユニット又は
4S4R(A)の故障
受信ユニット又は
4S4R(B)の故障
消灯
消灯
点灯
消灯
消灯
点灯
対応するアドレスを表示します
ON
ON
S.R ERR RESET 押しボタン
エラーアドレス
エラーアドレス
63
117
-9-
6-3. 接点出力・リセット入力
(1) MJ-MC(標準品)
異常接点出力、リセット入力、接続例
内部回路
EA
多重通信異常
EB
AC100V
EC
多重通信正常
RP
RESET
+V(24V)
RN
-V(0V)
(2) MJ-MC-D(特注品)
RUN 接点出力、S R ERR 接点出力、リセット入力、接続例
内部回路
RU
多重通信動作中
SR
CO
AC100V
子局異常
+V(24V)
RP
RESET
RN
-V(0V)
- 10 -
7. デジタル送受信ユニット
7-1. MJ-8S
項
目
品
名
定 格 入 力 電 圧
定 格 入 力 電 流
入
力
抵
抗
入力ディレーティング
ON 電 圧 /ON 電 流
OFF 電 圧 /OFF 電 流
OFF→ON
応答時間
ON→OFF
入
力
点
数
コ モ ン 方 式
コ モ ン 端 子 極 性
絶
縁
方
式
絶
縁
抵
抗
絶
縁
耐
圧
接
続
占 有 ア ド レ ス
最小伝送パルス幅
外
形
寸
法
DC24V 内部回路消費電流
重
量
内
容
8 点 DC24V 電圧入力ユニット
DC24V±10%
約 7mA
約 3.3kΩ
なし
19V 以上/5.5mA 以上
5V 以下/1.2mA 以下
1ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
1ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
8点
端子 4 点につき 1 コモン
なし
フォトカプラ絶縁
入力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
入力-電源端子間 AC1500V1 分間
コネクタ端子接続
1ch
10×(エンドアドレス+1)×2+20 [ms]
11 項の外形寸法図を参照
typ210mA(max250mA)、全点ON
150g(バスコネクタ含む)
入力回路
パネル面外観
外部配線例
リレー接点
I0
C1,C2
リミットスイッチ
I1
I0~3,I4~7
3.3kΩ
I2
サーマルスイッチ
I3
押し釦スイッチ
DC24V
C1
備
I4
考
・C1 と C2 端子は独立したコモン端子です。
トランジスタ
オープンコレクタ
I5
内部では繋がっていません。
I6
I7
C2
DC24V
- 11 -
7-2. MJ-8R
項
目
品
名
最 大 出 力 電 圧
最 大 出 力 電 流
最大出力突入電流
最 小 負 荷 電 流
サ ー ジ キ ラ ー
ヒ
ュ
ー
ズ
OFF→ON
応答時間
ON→OFF
機械的
接点寿命
電気的
最 大 開 閉 頻 度
出
力
点
数
コ モ ン 方 式
コ モ ン 端 子 極 性
絶
縁
方
式
絶
縁
抵
抗
絶
縁
耐
圧
接
続
占 有 ア ド レ ス
外
形
寸
法
DC24V 内部回路消費電流
重
量
内
容
8 点接点 AC200V/DC24V 2A 出力
AC250V/DC27V
2A(1 回路、cosφ=1)、4A(4 回路、cosφ=1)
5A(1 回路)
1mA(DC5V)
なし
なし
10ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
10ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
100 万回以上
10 万回以上(定格出力電圧、電流、抵抗負荷)
3600 回/時
8点
端子 4 点につき 1 コモン
なし
リレー
出力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
出力-電源端子間 AC2000V1 分間
コネクタ端子接続
1ch
11 項の外形寸法図を参照
typ115mA(max135mA)、全点ON
170g(バスコネクタ含む)
出力回路
外部配線例
O0~3,O4~7
O0
パネル面外観
サージキラー
MS
(誘導負荷)
O1
リレー
C1,C2
O2
AC200V
O3
C1
備
考
O4
DC ランプ
・C1 と C2 端子は独立したコモン端子です。
O5
内部では繋がっていません。
・電源投入から動作を開始するまで出力は OFF となりま
O6
す。
O7
C2
- 12 -
DC24V
7-3. MJ-8RTR
項
目
品
名
最 大 出 力 電 圧
最 大 出 力 電 流
最大出力突入電流
OFF 時 漏 洩 電 流
サ ー ジ キ ラ ー
ヒ
ュ
ー
ズ
OFF→ON
応答時間
ON→OFF
電圧
外部供給
電源
電流
出
力
点
数
コ モ ン 方 式
コ モ ン 端 子 極 性
出 力 保 護 機 能
絶
縁
方
式
絶
縁
抵
抗
絶
縁
耐
圧
接
続
占 有 ア ド レ ス
外
形
寸
法
DC24V 内部回路消費電流
重
量
内
容
8 点 DC24V0.1A トランジスタ出力(シンクタイプ)
DC30V
0.1A(1 回路)、0.8A(8 回路)
0.6A 10ms 以下
0.1mA 以下
ツェナーダイオード
なし
1ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
1ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
DC12-24V(+20%/-10%)
max10mA(DC24V 時、全点 ON)
8点
端子 8 点につき 1 コモン
マイナスコモン
過電流保護、過熱保護
フォトカプラ
出力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
出力-電源端子間 AC1500V1 分間
コネクタ端子接続
1ch
11 項の外形寸法図を参照
typ85mA(max100mA)、全点ON
155g(バスコネクタ含む)
出力回路
パネル面外観
外部配線例
フリーホイールダイオード
O0~O7
O0
(誘導負荷)
DC リレー
O1
定電圧回路
O2
OP
O3
OC
O4
DC ランプ
O5
備
O6
考
・2 つの OC 端子は内部で繋がっています。
・電源投入から動作を開始するまで出力は OFF となりま
す。
O7
OP
OC
- 13 -
DC12V~24V
7-4. MJ-4S4R
項
目
内
品
入
名
定 格 入 力 電 圧
定 格 入 力 電 流
入
力
抵
抗
ON 電 圧 /ON 電 流
OFF 電 圧 /OFF 電 流
OFF→ON
応答時間
ON→OFF
入
力
点
数
コ モ ン / 極 性
絶
縁
方
式
最 大 出 力 電 圧
最 大 出 力 電 流
最大出力突 入電流
最 小 負 荷 電 流
サ ー ジ キ ラ ー
ヒ
ュ
ー
ズ
OFF→ON
応答時間
ON→OFF
機械的
接点寿命
電気的
最 大 開 閉 頻 度
出
力
点
数
コ モ ン / 極 性
絶
縁
方
式
絶
縁
抵
抗
力
部
出
力
部
絶
縁
耐
圧
接
続
占 有 ア ド レ ス
外
形
寸
法
DC24V 内 部 回 路 消 費 電 流
重
量
容
パネル面外観
4 点 DC24V 電圧入力、4 点接点 AC200V/DC24V 2A 出力
DC24V±10%
約 7mA
約 3.3kΩ
19V 以上/5.5mA 以上
5V 以下/1.2mA 以下
1ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
1ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
4点
端子 4 点につき 1 コモン/極性なし
フォトカプラ
AC250V/DC27V
1A(1 回路、cosφ=1)、3A(4 回路、cosφ=1)
5A
1mA(DC5V)
なし
なし
10ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
10ms 以下(多重伝送の遅延を除く)
100 万回以上
10 万回以上(定格出力電圧、電流、抵抗負荷)
3600 回/時
8点
端子 4 点につき 1 コモン/極性なし
リレー
入力、出力-内部回路間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
入力-電源端子間 AC1500V1 分間
出力-電源端子間 AC2000V1 分間
コネクタ端子接続
1ch
11 項の外形寸法図を参照
typ165mA(max170mA)、全点ON
165g(バスコネクタ含む)
入出力回路
外部配線例
IC
3.3kΩ
I0~I3
O0~O3
リレー
OC
I0
リレー接点
I1
リミットスイッチ
I2
サーマルスイッチ
I3
押し釦スイッチ
IC
DC24V
O0
備
DC ランプ
O1
考
・電源投入から動作を開始するまで出力は OFF となりま
O2
す。
・MJ-4S4R は A に設定したユニットと B に設定したユニッ
O3
トとの間で通信します。A,B の設定はパネル面のスイッ
OC
DC24V
チで行います。
- 14 -
8. アナログ送受信ユニット
8-1. MJ-4AD8U
項
目
品
入
内
力
仕
装
分
点
解
精
変
パネル面外観
名 アナログ 4ch 入力ユニット
様
数
4~20mA,0~10V,1~5V(2量ずつスイッチにて設定)
4~20mA 設定時:250Ω
0~10V 入力,1~5V 入力設定時:1MΩ以上
4ch/ユニット
能
8 ビット(フルスケールにて FFH)
入力インピーダンス
実
容
度 総合精度±2LSB 以下(10~40℃)
換
コ
ー
ド
バイナリー
非絶縁
絶
縁
抵
抗
アナログ入力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
絶
縁
耐
圧
アナログ入力-電源端子間 AC1500V 1 分間
接
非絶縁
続 コネクタ端子接続
占 有 ア ド レ ス 4ch
外
形
寸
法
DC24V 内部回路消費電流
重
11 項の外形寸法図を参照
Typ120mA(max160mA)
量 165g(バスコネクタ含む)
そ
の
他 入力仕様切替スイッチはサイド面にあります。
入力回路
外部配線例
0+~3+
0+
※
250Ω
アナログ源
0-
0-~31+
※は 4~20mA 入力に設定時に接続されます
備
アナログ源
12+
考
・入力仕様の設定スイッチは2個あり、入力0、1用と入
力2、3用に分かれています。各々4~20mA 入力に設定
すると連動して2入力が 4~20mA の入力になります。
0~10V 入力と 1~5V 入力の設定時も同様に連動して2
入力がその設定に変わります。
アナログ源
23+
アナログ源
3-
- 15 -
入力仕様 設定ス イッチ(サイド 面)
絶 内部回路-アナログ回路
縁 アナログ各量間
8-2. MJ-4DA8U
項
目
品
出
内
力
仕
装
分
点
解
精
変
パネル面外観
名 アナログ 4ch 出力ユニット
様
数
4~20mA,0~10V,1~5V(スイッチにて切換え)
電流出力端子(A0~A3):500Ω以下
電圧出力端子(V0~V3):5kΩ以上
4ch/ユニット
能
8 ビット(フルスケールにて FFH)
負荷インピーダンス
実
容
度 総合精度±0.5%F.S.以下(10~40℃)
換
コ
ー
ド
バイナリー
非絶縁
絶
縁
抵
抗
アナログ出力-電源端子間 30MΩ以上(絶縁抵抗計にて)
絶
縁
耐
圧
アナログ出力-電源端子間 AC500V 1 分間
接
非絶縁
出力仕様 設定ス イッチ
絶 内部回路-アナログ回路
縁 アナログ各量間
続 コネクタ端子接続
占 有 ア ド レ ス 4ch
外
形
寸
法
DC24V 内部回路消費電流
重
11 項の外形寸法図を参照
Typ200mA(max230mA)
量 165g(バスコネクタ含む)
出力回路
外部配線例
12V
・4~20mA 出力に設定時
AS
A0~A3
AS
+
電流計
A0~A3
100Ω
V0~V3
・0~10V,1~5V 出力に設定時
V0~V3
VG
-
+
電圧計
備
VG
考
・4~20mA 出力の設定にしたときは A0~A3 と AS の端
子を使用してください。
・1~5V 出力と 0~10V 出力の設定にした場合は
V0~V3 と VG の端子を使用してください。この場合
全出力が 1~5V 出力あるいは 0~10V 出力に変わり
ます。
- 16 -
-
注)
A0~A3 と V0~V3 の同時使用はできま
せん。
出力仕様設定スイッチの状態と使用端
子が合っていないと正常な出力が出ま
せん。
9. 特殊ユニット
9-1. MJ-H32
項
目
内
品
名
機
能
接 続 可 能 台 数
伝
送
距
離
絶
縁
抵
抗
絶
縁
耐
圧
接
外
形
寸
容
強電インターフェイスユニット
本ユニットは、トロリー線やスリップリング等を
信号線に使用する場合に必要で、信号電圧を±24V
から±100V に変換するユニットです。
1 ラインに最大 32 台(注意事項 4 参照)
続
総延長 max500m(11-2 項参照)
信号線(CR,CS,CE)-電源端子間 30MΩ以上
信号線(C,E)-電源端子間 30MΩ以上
接点出力-電源端子間 30MΩ以上
(絶縁抵抗計にて)
信号線(CR,CS,CE)-電源端子間 AC1500V1 分間
信号線(C,E)-電源端子間 AC1500V1 分間
接点出力-電源端子間 AC1500V1 分間
コネクタ端子接続
法
11 項の外形寸法図を参照
DC24V 内部回路消費電流
パネル面外観
max950mA(負荷条件 50%時、注意事項 5 参照)
重
量
275g(バスコネクタ含む)
+V、-V は DC24V の電源端子です。CR,CS,CE の端子はマスターコントロール及
び子局ユニットの CR,CS,CE 端子と接続してください。C,E は外部に出る信号
線で、各強電インターフェイスの C,E と接続してください。
この信号ラインには、回路保護のために 0.5A のヒューズが入っています。こ
のヒューズが溶断した時は、FUSE BLOWOUT のランプが点灯し端子 FB-FB 間の
接点が ON します。ヒューズで保護されず、C,E に信号を出力するドライブ回
路が短絡故障した時は Failure のランプが点灯し同様に端子 FB-FB 間の接点が
ON します。(ドライブ回路の短絡故障以外の故障時は点灯しません)
PWR は電源が供給されている時点灯するランプです。
注意事項
X:本ユニットに接続されている I/O ユニットの入力の同
1. トロリー線、及びスリップリングをご使用の場合
時 ON 点数を「(エンドアドレス+1)×8」で割った値
は接触子をダブル(タンデム型)にしてご使用く
ださい。
信号線
2. CR,CS,CE の配線はできるだけ短く配線し、必要
以上に長く引き回さないで下さい。
3. C,E 端子からトロリーへの引込み線は、動力線と
同一ケーブル内には入れないで下さい。
4. 本ユニットに接続されている I/O ユニットの入力
の同時 ON 点数を「(エンドアドレス+1)×8」で
割った値(負荷率)が 0.5 を超える場合 1 ライン
に接続できる H32 ユニットの台数が制限されま
す。「負荷率×ユニット台数」が 16 を超えないよ
うにして下さい。
5. 消費電流はライン上の H32 ユニットの数により
変わります。右上のグラフ(サンプル値)を参照
ください。
12-2.(3)項の図の抵抗を追加した場合、ユニット数を+5 台
して下さい。
6. 50℃以上の周囲温度で使用する場合は温度ディレ
ーティングが必要です。下記のグラフを参照して
ご使用ください。
- 17 -
10. 設置
ユニットの設置は、ユニットの DIN レール固定、アドレススイッチなどのスイッチ設定、およびコ
ネクタ端子の配線を行います。
10-1. DIN レールバスコネクタの取り付け
各ユニットには DIN レールバスコネクタが付属しています。DIN レールバスコネクタを使用す
ることにより電源(+V,-V)と信号線(CR,CS,CE)の配線を省力化することができます。但し、
著しく振動が大きい場所での設置の場合はユニットのコネクタ端子で配線して下さい。また,
振動に強くするには DIN レールの固定ピッチも狭くしてください。
DIN レールにバスコネクタを下図の様に取り付けます。
DIN レールバスコネクタ(最大 12 個までを推奨)
連結する
DIN レール
推奨 DIN レールは下記寸法のもの
外部配線用オプションコネクタ(付属していません)
(DIN レールによってはコネクタに
フェニックスコンタクト製
ガタが出るものがありますので,
MCVR 1,5/5-ST-3,81 など
+V
-V
CE
CS
CR
min 7.3
1 +0.05
同寸法のものをご使用ください)
35
10-2. ユニットの取り付け、取り外し
・取り付け時
・取り外し時
DIN レール
ガイド
スナップ
レバー
モジュールの DIN レールガイドを
DIN レールの上角にはめ込み,下向
ドライバーを使って
きに押えて取り付けます。
スナップレバーを引き,
DIN レールの下角から浮か
せて取り外します。
- 18 -
信号配列
10-3. 透明カバー
パネル面には保護のための透明カバーがあります。
アドレススイッチの設定等の操作の時は下記の様にカバーを開けて操作を行ってください。
ここにドライバーの先を入れてカバーを開ける
10-4. コネクタ端子
ユニットのコネクタ端子はフェニックスコンタクト製の TVFKC 1,5/4-ST を使用しています。
スプリング式のツイン接続型となっており、1極あたり2箇所の穴があり内部で繋がってい
ます。つまり、端子1極あたり各々1本ずつ計2本の電線を接続することができます。
電線の接続は、コネクタ上部の穴に(-)ドライバー(専用ドライバー推奨)を突き当たる
まで挿し込んだ状態で電線を奥まで挿入しドライバー引き抜くことにより電線がロックされ
ます。電線をコネクタから抜く時は同様に、コネクタ上部の穴にドライバーを挿し込めば引
き抜くことができます。
棒端子を使用しない時の電線むき長さ:8mm
適合棒端子:フェニックスコンタクト製
AI(0,5~1,5)-8**
メーカー推奨圧着工具:フェニックスコンタクト製
CRIMPFOX 6 (1212034)
メーカー推奨ドライバー:フェニックスコンタクト製
SZF 0-0,4X2,5
コネクタにはそれぞれ誤挿入防止のためにキーが取り付けられています。そのため異なるユニット、
および異なる場所のコネクタは挿入できないようになっています。配線はコネクタの信号名にした
がって配線を行ってください。間違った場所に無理に挿入するとコネクタが破損する恐れがありま
す。尚、コネクタはパネル面から見て手前側が FRONT SIDE、奥側が BACK SIDE となります。
- 19 -
11. 外形寸法図
FRONT SIDE
BACK SIDE
コネクタ
コネクタ
99
121
・MJ-H32
45
114.5
・MJ-H32 以外
FRONT SIDE
BACK SIDE
コネクタ
99
121
コネクタ
22.5
114.5
- 20 -
12. 使用上の注意
12-1. 信号線の接続(H32 強電インターフェイスを使用しない場合)
(1) すべてのユニットは 1-3 接続例を参考に接続して下さい。
(2) 信号線は 0.75sq 以上のツイストペア線をご使用下さい。
伝送距離 5km の仕様を満足するケーブルの特性は下記です。
導体抵抗=25Ω/km、静電容量=60nF/km、インダクタンス=0.69mH/km
(3) 屋外に信号線を敷設する場合、誘導雷対策として避雷器の設置をお勧めします。
送信、受信ユニット間に避雷器は 2 台接続されます。避雷器がある場合、伝送距離は下表
のように制限されます。
信号線長
≦4km
≦5km
条
件
信号線径
0.75sq
1.25sq
避雷器 1 対使用の場合
0.75sq
0.75sq
避雷器なしの場合
(4) 信号線と動力線は同一ケーブル内には入れず別ケーブルとし、なるべく離してください。
(5) 同一場所に複数の系統の信号線を敷設する場合、信号線の片線共用は行わないで下さい。
また、信号線を同一ケーブル内に入れないで下さい。クロストークによる通信異常が発生
する可能性があります。
12-2. 信号線の接続(H32 強電インターフェイス使用時)
(1) すべてのユニットは 1-3 接続例を参考に接続して下さい。
(2) 信号線は 0.75sq 以上のツイストペア線をご使用下さい。
伝送距離 500m の仕様を満足するケーブルの特性は下記です。
導体抵抗=25Ω/km、静電容量=60nF/km、インダクタンス=0.69mH/km
(3) 信号線に 2sq のキャプタイアケーブル(相当品)を使用する場合は伝送距離(総延長)が
200m 以下に制限されます。但し、下記条件であれば 500m で通信することができます。
・同一ライン上に H32 が 7 台以上接続されている場合。
・下図のようにダミー抵抗を追加した場合。
H I/O
3 ユニット
2
M I/O H
H I/O
C ユニット 3
3 ユニット
2
2
2.2kΩ 5W の抵抗をケーブルの両端に接続
(抵抗は熱くなりますのでご注意ください)
- 21 -
(4) 信号線にトロリーを使用する場合、引込み線の長さを 100m 以内にして下さい。
トロリー
H I/O
3 ユニット
M I/O H
C ユニット 3
2
100m 以内
2
(5) 信号線と動力線は同一ケーブル内には入れず別ケーブルとし、極力 10cm 以上離してくだ
さい。
(6) 同一場所に複数の系統の信号線を敷設する場合、信号線の片線共用は行わないで下さい。
また、複数の信号線を同一ケーブル内に入れないで下さい。クロストークによる通信異常
が発生する可能性があります。
12-3. ユニットと機器間の接続
(1) 入力信号の引込電線の長さは 100m 以内とし、入力コモンと同じケーブル内、または同一
配管内で配線して下さい。
入力
100m 以内
(2) ユニットの付近に他の電源線を引き回す必要のある場合にはユニット本体より 50mm 以上
離してて配線して下さい。又、ユニットは垂直上向きにとりつけて下さい。
UP
50
50
(3) DIN レールバスコネクタ経由で電源を供給する場合,DIN レールバスコネクタに外部配線用
オプションコネクタ(10-1 項参照)を接続して電源の供給と信号線の接続をしてください。
また,DIN レールバスコネクタ経由での電源供給は 5A 以内にして下さい。
- 22 -
13. メンテナンス
本装置群は信頼性と耐久性を重視した設計構造となっていますのでオーバーホールなどの定
期的なメンテナンスはほとんど必要なく使用していただけますが、取扱い方法が適切でなかっ
たり、部品の性能劣化などにより故障となる場合があります。 その場合は以下のフローにより
チェックして下さい。
13-1. H32 ユニット(強電 I/F)を使用していないシステムの場合
(1) 全数送受信不能の場合
(2) 複数の子局で送受信不能の場合
(3) 一つの子局で送受信不能の場合
(4) 一つの子局ユニット内で特定のビットの送受信が不能の場合
いずれの場合も別表にてマス タ ーコントロール(MC)ユニット、 子局ユニットの PWR、
RUN、ERR、S-ERR、R-ERR ランプがいずれの点灯状態かを調べて下さい。
(1) 全数送受信不能の場合
スタート
…
MC ユニットの RUN,ERR,S・ERR,R・ERR ランプに注目してください。
MC の PWR ランプ
は点灯しているか
NO
電源電圧は正常か
NO
正しい電源を供給
してください
YES
YES
ERR ランプは
点灯しているか
MC ユニットの不良交換が
必要です
NO
YES
MC ユニッ
トのエラーリセット
釦を押して ERR ランプが
消えるか
YES
ノイズなどの影響でエラー
になった可能性があります。
しばらく運転して様子を見
てください。
NO
MC の RUN ランプ
は点灯しているか
YES
エンドアドレスの
設定は 0~127 にな
っているか
NO
MC ユニットから子局に行く信号
線 CR-CS,CE を両方とも端子台
からはずしてください。
( CR-CS は
ショートしておく)
NO
正しいエンドアドレスに設
定してください。
MC ERR RESET 釦を押す
ERR ランプは
消えるか
YES
NO
YES
子局ユニットの
ERR エラーランプは点灯
しているか
MC は正常で信号線のショートも
しくは子局不良です。
YES
信号線(CR-CS,CE)間の導通ををテスターで調べてく
ださい。異常がなければ子局を 1 台ずつ信号線から外
してください。MC のエラーが消えた時はずした子局
が不良です。予備品を正しくアドレス設定し交換して
下さい。
信号線 CR-CS,CE の断線が
考えられます。信号線をお調
べください。
- 23 -
NO
信号線の極性がマスターコ
ントロール側と子局側で逆
になっている可能性があり
ます。信号線をお調べくださ
い。
(2) 複数の子局で送受信不能の場合
スタート
MC のエンド
アドレスの設定
は正しいか
NO
MC ユニットのエンドアドレスは子局の最大
アドレスと同じ値に設定してください。
YES
子局ユニット送信側
受信側両方のエラーランプが
点灯しているか
YES
MC と送受信の子局間で CR-CS,CE 線がはずれ
ている可能性があります。調査お願いします。
NO
子局ユニットの送信側
受信側一方だけエラーランプ
が点灯しているか
YES
送信側,受信側どちらかの CR-CS,CE 線がはず
れているか、送受信間で CR-CS,CE 線が逆にな
っている可能性があります。調査お願いします。
NO
アドレス 0,アドレス 1 の子局ユニットの
RUN ランプが点灯しており、アドレス 2 以
上の RUN ランプが点灯していない時
MC ユ ニ ッ ト か ら 全 子 局 に つ な が れ て い る
CR-CS , CE 線 が 逆 に な っ て い ま す 。 MC の
CR-CS,CE 線を入替えてください。
- 24 -
(3) 一つの子局で送受信不能の場合
スタート
正しい電源を供給してください
子局の PWR
ランプは点灯して
いるか
NO
YES
電源電圧は正常か
NO
子局ユニット不良
YES
RUN ランプは
点灯しているか
NO
子局アドレスがエンドアドレス
YES
ERR ランプは
点灯しているか
NO
を越えているか子局ユニットの
不良です。
MC からの信号線が逆になって
YES
いるか断線しているかもしくは
子局ユニットの不良です。
子局のアドレス
スイッチの設定は
良いか
YES
NO
正しく設定して下さい。
アドレスは 0~127 でかつアナログユニットは
4 の倍数でないと正常動作しません。
送信ユニットの入力線の異常
送信
ユニットの入力
ランプは点灯して
いるか
入力の外部電源が正しく供給さ
NO
れているか確認して下さい。
YES
子局ユニットの不良
送信ユニット,受信ユニットの
どちらかが不良です。交換して
ください。
(4) 一つの子局ユニット内で特定のビットの送受信が不能の場合
スタート
送信ユニットの
入力ランプは点灯
しているか
NO
YES
確かに外部入力が
入力されているか
NO
外部配線(入力用外部電源等)
を確かめてください
YES
送信ユニットの不良
受信ユニットの
出力表示ランプは
点灯しているか
YES
NO
受信ユニットを
交換して直るか
交換の際,アドレス
スイッチを設定して
ください。
受信ユニットを
交換して直るか
受信ユニットの不良
NO
外部配線を確かめてください
NO
YES
受信ユニットの不良
YES
送信ユニットの不良
送信ユニットを交換
してみて下さい
- 25 -
13-2. H32 ユニット(強電 I/F)を使用していないシステムのエラー例
下図の構成の様に MC と 8S を 3 台、8R を 3 台接続した場合を例にとって RUN、ERR、S-ERR、
R-ERR の各ランプの動作とシステムの状態を記します。
8
S
S
CE
S
C
CE
CR-CS
8
②
8
M
①
CR-CS
エンドアドレス 2
アドレス
8
8
8
R
R
R
アドレス
0
1
CR-CS
③
CE
2
a. 信号線 CR-CS,CE が①ではずれている場合
b. 信号線 CR-CS,CE が②ではずれている場合
c. 信号線 CR-CS,CE が③ではずれている場合
d. 信号線 CR-CS,CE が①で逆になっている場合
e. 信号線 CR-CS,CE が②で逆になっている場合
f. 信号線 CR-CS,CE が③で逆になっている場合
g. 信号線 CR-CS,CE がショートした場合
h. MC がノイズにより停止した場合
i. MC のエンドアドレス設定が 0 の場合
j. MC のエンドアドレス設定が 3 以上の場合
k. MC が故障した場合
l. アドレス 1 の 8S が故障した場合
m. アドレス 2 の 8R が故障した場合
n. 伝送距離が規定よりも長く信号が減衰している場合
- 26 -
0
1
2
正 常
・H32 ユニットを使用しないシステムでのエラー例早見表
異
常
状
a
b
c
d
e
f
g
h
態
i
j
● ●
RUN
k
1
m
n
●
M
ERR
● ● ● ● ● ● ●
C
S・ERR
●
R・ERR
●
●
● ●
● ● ● ●
●
●
● ● ●
●
● ● ●
●
● ●
状況により S・ERR,R・ERR
が点灯する場合あり
S・ERR か R・ERR のどちらか一方が点灯する。
8S(0)
● ●
RUN
ERR
●
8S(1)
●
8S(2)
8R(0)
ERR
●
出力
ON
●
OFF
OFF
8R(1)
ERR
●
出力
ON
OFF
OFF
8R(2)
●
RUN
ERR
●
出力
ON
OFF
OFF
OFF
● ●
OFF
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
OFF
ON
ON
OFF
OFF
●
ON
ON
●
OFF
ON
●
OFF
もしくは RUN,ERR 点滅となる
消灯
- 27 -
OFF
●
状況により RUN 消灯,ERR 点灯
点灯
OFF
● ● ●
● ●
OFF
ON
●
● ● ● ●
OFF
● ● ●
● ●
● ● ●
OFF
●
● ● ●
ON
● ● ●
● ●
● ● ●
●
OFF
OFF
●
●
●
● ●
ON
● ●
● ●
● ● ●
OFF
● ●
● ● ●
●
●
RUN
● ●
● ● ●
● ●
● ● ● ●
●
RUN
● ●
● ● ● ●
●
●
● ● ●
● ●
RUN
ERR
● ● ● ●
● ●
RUN
ERR
● ●
OFF
13-3. H32 ユニット(強電 I/F)を使用しているシステムの場合
(1) 全数送受信不能の場合
(2) 複数の子局で送受信不能の場合
(3) 一つの子局で送受信不能の場合
(4) 一つの子局ユニット内で特定のビットの送受信が不能の場合
いずれの場合も別表にてマス ーコントロール(MC)ユニット、 子局ユニットの PWR、RUN、
ERR、S-ERR、R-ERR ランプがいずれの点灯状態かを調べて下さい。
(1) 全数送受信不能の場合
スタート
…
MC ユニットの RUN,ERR,S・ERR,R・ERR ランプに注目してください。
電源電圧は正常か
NO
MC の PWR ランプ
は点灯しているか
NO
正しい電源を供給
してください
YES
YES
MC ユニットの不良
交換が必要です
NO
MC の ERR ランプ
は点灯しているか
エンドアド
レスの設定は 0~127 になっ
ているか
YES
YES
NO
H32 ユニットの
PWR ランプは
点灯しているか
NO
H32 の電源電
圧は正常か
NO
MC の RUN ランプ
は点灯しているか
NO
正しいエンドアドレスに設
定してください。
YES
YES
H32 ユニットの不良
交換が必要です
MC ユニッ
トのエラーリセット
釦を押して ERR ランプが
消えるか
YES
NO
ノイズなどの影響でエラー
になった可能性があります。
しばらく運転して様子を見
てください。
しばしば ERR ランプが点灯
するときは MC ユニットを
交換してみて下さい。
MC ユニットに繋がっている H32
ユニットのヒューズを外してくだ
さい。
MC ユニット
に直接繋がっている子局
ユニットの ERR ランプは
点灯しているか
YES
信号線 CR,CS,CE の断線、
配線間違いが考えられます。
信号線を調べてください。
NO
他の H32
ユニットにつながっている
グループの子局ユニットのエラー
ランプは全て点灯して
いるか
NO
RUN ランプが点灯していな
いものがあれば、H32 ユニッ
トどうしをつないでいる信
号線 C,E が逆になっている
可能性があります。信号線を
チェックしてください。
YES
全ての H32 ユニットのヒューズの
溶断をチェックしてください。
MC ERR RESET 釦を押す
ERR ランプは
消えるか
YES
MC ユニット,及びそれに
つながれている H32 ユニ
ットは正常で C,E 線のシ
ョートもしくは 他 の H32
ユニットの不良です
溶断していたか
NO
NO
MC ユニットに繋がっている H32 ユ
ニットを取はずし、残りのユニット
の CR,CS を短絡してください。
YES
H32 ユニットにつながれて
いる C,E 線のショート、も
しくは C,E 線に外部より電
圧が加わった可能性があり
ます。配線のチェックを行
い、再度ヒューズを交換して
動作確認をしてください。
ERR の点灯している子局ユニットの CR,CS,CE 線の断線、シ
ョート、配線間違い、もしくはその子局ユニットに繋がってい
る H32 ユニットの不良と考えられます。
MC ERR RESET 釦を押す
配線が正しければ H32 ユニット
を交換してみて下さい。
ERR ランプは
消えるか
YES
NO
B
A
- 28 -
A
B
MC ユニット単独にして CR,CS を
短絡して下さい
MC ERR RESET 釦を押す
MC ユニットの
ERR ランプは消え
るか
NO
YES
配線チェックをして異常がなければ、H32 ユニットのヒューズを
はずしたままで子局を一台ずつ CR,CS,CE のラインからはずし、
MC ERR RESET 釦を押してください。MC の ERR ランプが消
えた時はずした子局ユニットが不良です。
MC ユニットは正常で CR,CS.CE 線どうし
のショートもしくは MC ユニットに直接つ
ながれている子局の不良です。
(2) 複数の子局で送受信不能の場合
スタート
MC のエンド
アドレスの設定
は正しいか
MC ユニットのエンドアドレスは子局の最大
NO
アドレスと同じ値に設定してください。
YES
送受信不能のアドレスの送信側,受
信側の ERR ランプの点灯状態を調
べてください。
ある H32
ユニットにつながれて
いる子局ユニット全てに ERR
ランプが点灯して
いるか
YES
H32 ユニットの
ヒューズが切れて
いるか
YES
C,E 線の一時的短絡、外部よりの電
圧印加等により溶断したものと考え
られます。ヒューズを交換してみて
下さい。
NO
NO
H32 ユニットと
子局間の配線は
正しいか
NO
正しい配線にして下さい。
YES
MH ユニットの C,E 端子への配線が
断線していないかを調べて下さい。
断線していたか
YES
NO
一部の子局ユニッ
トだけが ERR にな
っているか
YES
配線を直してください。
H32 ユニットの不良が考えられます。
交換して動作を見てください。
CR,CS,CE 線のいずれかの配線がはず
れているか、間違っている可能性があ
りますので調べてください。
NO
アドレス 0 及び 1 の RUN ランプが点灯して
おり、アドレス 2 以上の RUN ランプが点灯
していない時。
H32 ユニットどうしつながれている C,E 線
が逆になっています。逆に接続しなおしてく
ださい。
- 29 -
(3) 一つの子局で送受信不能の場合
スタート
正しい電源を供給してください
子局の PWR
ランプは点灯して
いるか
NO
YES
電源電圧は正常か
NO
子局ユニット不良
YES
RUN ランプは
点灯しているか
NO
子局アドレスがエンドアドレス
YES
ERR ランプは
点灯しているか
NO
を越えているか子局ユニットの
不良です。
MC からの信号線が逆になって
YES
いるか断線しているかもしくは
子局ユニットの不良です。
子局のアドレス
スイッチの設定は
良いか
NO
正しく設定して下さい。
アドレスは 0~127 でかつアナログユニットは
4 の倍数でないと正常動作しません。
YES
送信ユニットの入力線の異常
送信
ユニットの入力
ランプは点灯して
いるか
入力の外部電源が正しく供給さ
NO
れているか確認して下さい。
YES
子局ユニットの不良
MC に ERR S ランプが点灯して
いれば送信ユニットの不良で
す。そうでない場合は受信ユニ
ット交換してみてください。
(4) 一つの子局ユニット内で特定のビットの送受信が不能の場合
スタート
送信ユニットの
入力ランプは点灯
しているか
NO
YES
確かに外部入力が
入力されているか
NO
外部配線(入力用外部電源等)
を確かめてください
YES
送信ユニットの不良
受信ユニットの
出力表示ランプは
点灯しているか
YES
NO
受信ユニットを
交換して直るか
交換の際,アドレス
スイッチを設定して
ください。
受信ユニットを
交換して直るか
受信ユニットの不良
NO
外部配線を確かめてください
NO
YES
受信ユニットの不良
YES
送信ユニットの不良
- 30 -
13-4. H32 ユニット(強電 I/F)を使用しているシステムのエラー例
下図の構成の H32 ユニットを使用したシステムで、異常が発生した場合の各ランプの表示等を
示します。
M
C
子
局
ユニット
H
C
32
E
①
②
C
H
E
32
A
子
局
ユニット
B
③
C
H
E
32
子
ユニット
C
a. 信号線 C,E が①ではずれている場合
b. 信号線 C,E が②ではずれている場合
c. 信号線 C,E が③ではずれている場合
d. 信号線 C,E が①で逆になっている場合
e. 信号線 C,E が②で逆になっている場合
f. 信号線 C,E が③で逆になっている場合
g. 信号線 C,E がショートした場合
h. Aの H32 ユニットのヒューズが切れた場合
i. Bの H32 ユニットのヒューズが切れた場合
j. Cの H32 ユニットのヒューズが切れた場合
k. Aの H32 ユニットが故障した場合
l. Bの H32 ユニットが故障した場合
m. Cの H32 ユニットが故障した場合
n. Cの子局ユニットのどれかが故障した時
- 31 -
局
正 常
・H32 ユニット使用時のエラー例早見表
異
a
b
c
d
e
常
f
状
g
態
h
i
j
●
RUN
k
1
m
n
●
M
ERR
● ● ● ● ● ● ●
● ● ●
● ● ●
C
S・ERR
●
●
●
R・ERR
●
●
●
S・ERR か R・ERR のどちらか一方が点灯する。
(子局の故障時はエラーとなっている方の表示となる。)
H32 ユニットが信号線に異常な波形を出す
ような故障時,k の状態になる場合がある。
子局ユニット
H
32
子局ユニット
H
32
子局ユニット
H
32
●
RUN
ERR
Fuse
Blowout
● ● ● ● ● ● ●
Fuse
Blowout
● ●
●
Fuse
Blowout
● ●
● ● ●
● ● ● ●
●
●
●
● ●
● ● ● ● ●
故障ユニットの状態表示
RUN のランプが点灯する。
正常品は RUN 点灯 ERR 消灯
● ● ●
● ● ●
● ●
●
● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
アドレス 0 と 1 のものは
RUN のランプが点灯する。
点灯
● ●
アドレス 0 と 1 のものは
● ●
●
● ● ●
● ● ● ● ● ●
● ● ● ● ● ● ● ● ●
RUN
ERR
● ● ●
● ● ● ● ● ● ● ●
RUN
ERR
●
消灯
- 32 -
● ●
●
● ● ● ●
14. 保
証
【保証期間】
納入品の保証期間は、ご注文主のご指定場所に納入後1ヶ年とさせていただきます。
【保証範囲】
上記の保証期間中に当社側に原因があると判断した故障については、故障部分の修理又は交換を
無償にて行います。
但し、次に該当する内容については上記保証範囲外とさせていただきます。
(1) 不適切な取扱いによる故障の場合
(2) 故障の原因が納入品以外の事由による場合
(3) 当社以外で修理・改造が行われた場合
(4) その他、天災など当社の責にあらざる場合
また、納入品の故障により発生した損害については、当社はその責を負いかねますのでご了
承願います。
なお、故障の内容によって修理不能と判断される場合は、修理を辞退させていただく場合が
ありますのでご了承ください。
15. サービスの範囲
納入品の価格には技術者派遣等のサービスは含んでいませんので、次の場合は個別に費用を
申し受けます。
(1) 取り付け、調整及び試運転立会い
(2) 保守点検及び上記保証範囲外の修理、調整
(3) 技術指導及び技術教育
- 33 -
MEMO
MEMO
2012 年 12 月
初版
2014 年 10 月
4版
おことわり
記載内容の一部を予告なく変更する場合がありますので
予めご了承願います。
東朋テクノロジー株式会社
稲沢ものづくり開発本部
〒492-8501 愛知県稲沢市下津下町東5丁目1番地
TEL (0587)24-1214
FAX (0587)24-1221