Download 圧力計取扱説明書

Transcript
圧力計取扱説明書
1. 概要
薄い肉厚のパイ プ を 偏平につぶし て、 円弧状に曲げ一端を 閉じ 他の端から 圧力を 加え る と 閉じ ら れた 端が、 ほぼ圧力に
比例し て 動き ま す。 こ の簡単な 原理を 圧力測定に利用し た ブ ルド ン 管圧力計は構造が簡単で 、 し かも 広い圧力範囲にわ
た っ て 使用でき ま すので 、 圧力計と いえ ばブ ルド ン 管圧力計を 指すほど 、 広く 普及し て いま す。 ま た 、 ブ ルド ン 管圧力
計の使用分野は極めて広く 、 工業用はも ち ろ ん、 車輌、 船舶、 航空機、 農機具、 医療器具等に及んでいま す。
ブ ルド ン 管圧力計の種類、 大き さ 、 外形寸法、 精度等級、 およ び圧力範囲な ど について は、 JIS-B7505 に規定さ れて
いま す。
2. 構造およ び機能
ブ ルド ン 管圧力計の一般的な 構造およ び部品名称は、 別図のと おり で す。 そ の主要部分は、 接液部、 即ち 一方の端がね
じ 部(株)に溶接さ れ他端を 閉じ た ブ ルド ン 管と そ の管先の動き を 拡大する 機構部(内機)と 指針と 目盛版およ びケース廻り
の部品から でき ていま す。
被測定体の圧力は、 ねじ 部から ブ ルド ン 管に伝わり 、 そ の管先を 動かし ま す。 管先の動き はロ ッ ド を 経て 、 セ ク タ
ーを 動かし 、 ピ ニオン を 廻し 、 ピ ニオン 軸に打ち 込ま れた指針によ っ て、 目盛版上の圧力示度を 読み取る 働き を し ま す。
接液部、 内機等の材質については各種ご 用意し ており ま すので、 ご 指定く ださ い。
3. 装備およ び使用について
1) ブ ルド ン 管圧力計の装備にあたっ て は、 圧力源の状況、 被測定体の種類等に応じ て 、 適当な 種類の圧力計を お選びく
ださ い。
2)
圧力計の取り 付け・ 取り 外し は、 必ずスパナ掛けを 使用し てく ださ い。
圧力計のケースを も っ て強く ねじ っ たり し ま すと 、 示度の狂いが生ずる こ と があり ま すのでご 注意く ださ い。
3)
圧力計の取り 付けは、 振動や湿気、 埃、 ゴ ミ 等の少ない場所を 選んでく ださ い。
ま た 、 操業を 停止し な いで 交換・ 点検を 行う 必要のある 場合はゲージ バルブ を 設ける 、 蒸気・ 空気等に使用する 場
合はド レ ン 抜き ・ 空気抜き を 設ける など 、 使用状況に応じ たご 配慮を お願いいたし ま す。
4)
ブ ルド ン 管圧力計の測定圧力上限は
被測定圧力に変動がな い場合は、 最高目盛の約 3/4、 被測定圧力に変動がある 場合は、 最高目盛の約 2/3 にてご 使
用く ださ い。
4. 点検およ び保守について
1) 指針が動かないと き
内機の磨耗ま たは破損、 ピ ニオン 、 セク タ ーのはずれ、 ブ ルド ン 管ま たは接液部から の漏れ
⇒メ ーカ ーにて修理する 必要があり ま す
2)
示度の狂い
ブ ルド ン 管の劣化ま たは変形、 内機の磨耗ま たは狂い等
⇒指針を 打ち 直すか、 0 点補正装置があれば応急的に現地で補正ができ ま す
3)
指針の示度が不安定、 ま たは指針の動き が円滑でないのと き 内機の磨耗ま たは摩擦など
⇒内機の取替えが必要です
注)・ 点検は圧力基準器( ま たは標準圧力計) と 比較し て、 毎年 1 回以上定期的に実施し てく ださ い。
・ 指針は、 針抜を 使用し て抜いてく ださ い。
ブ ルド ン 管圧力計 主要部の名称
Related documents