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DS4-2109
空 間 光 伝 送 装 置
SOT−NP1601/1603
シリーズ
取扱説明書
ご使用前に必ずお読み下さい。
●本取扱説明書をよく読みいただき、内容を理解してから本装置を使用・点検・整備
を行なって下さい。
電子事業部
本社事務所
/神屋工場
東京営業所
〒 480-0393
名古屋営業所
〒 450-0002
大阪営業所
〒 530-0027
広島営業所
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愛知県春日井市神屋町字引沢1−39番地
TEL<0568>88-1181㈹
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FAX<03>3254-3650
名 古 屋 市 中 村 区 名 駅 5 丁 目 1 6 番 1 7 号 (花 車 ビ ル 南 館 9 0 1 号 )
TEL<052>581-8508
FAX<052>582-2020
大阪市北区堂山町1番5号(大阪合同ビル801号)
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FAX<06>6312-6762
広島県広島市南区大州3丁目7番2号(KNビル201号)
TEL<082>285-6194
FAX<082>285-7286
DS42109.jtd 20 00 . 1 0. 7
- 1 -
DS4-2109
はじめに
● こ の た び は 、 空 間 光 伝 送 装 置 SOT-NP1601/1603シリーズを ご 採 用 頂 き 、 あ り が と う
ございます。
●ご使用に当たっては、本書に記載の内容を十分ご理解頂き、工事及びメンテ
ナンスを実施して下さい。
●本取扱説明書の中で不明な点や疑問点がありましたら、最寄りの営業所又は
神屋工場電子事業部営業技術課にお問い合わせ下さい。
TEL<0568>88-1181㈹
●本取扱説明書は、大切に保管して下さい。
概
要
●本装置は、近赤外光を使用した双方向のデータ伝送装置です。
入力/出力各16ビットのデータ伝送が可能です。
●動作モード切替入力により、双方向伝送と片方向伝送を切り替えることが
できます。
●本体上部に表示灯が付いており、入力/出力状況の確認ができます。
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DS4-2109
目
次
1.使用上の注意事項
4
2.構
成
2-1.型 式
2-2.組 合 せ
6
6
6
3.各部の名称及び機能
7
4.取
8
付
5.接
続
5-1.接 続
5-2.接 続 例
5-3.ケ ー ブ ル 配 線 表
8
8
8
9
6.動
作
6-1.M / S モ ー ド
6-2.X モ ー ド
10
10
10
7.入出力回路
7-1.入 力 回 路
7-2.出 力 回 路
11
11
11
8.入出力論理
8-1.M / S モ ー ド
8-2.X モ ー ド
11
11
11
9.指向幅代表特性
9-1.SOT-NP1601
9-2.SOT-NP1603
12
12
12
10.保守・点検
13
11.トラブルシューティング
14
12.主な仕様
17
13.外
形
19
14.保
証
20
15.改訂履歴
20
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1.使用上の注意事項
伝送装置の性能を損なわないために下記項目を遵守して下さい。
( 1 )使 用 場 所 の 制 限
屋内で使用して下さい。また次のような環境下では使用できません。
①油・薬品等が直接飛散する場所又はケーブルの出し口に浸透する場所
②溶剤の蒸気や腐食性ガス零囲気の場所
③定格を超える温度・湿度・振動及び衝撃が加わる場所
④インバータなどの強いノイズを発生する機器や電力線が近い場所
( 2 )外 乱 光 の 入 射 防 止
太陽・白熱電球などの赤外成分の多い外乱光が、本体の投受光部に直接入光しないよ
うにして下さい。
( 3 )デ ー タ 伝 送 の 範 囲
DT表示灯が点灯する範囲で伝送可能ですが、限界付近では、DT表示灯が点灯して
も伝送エラーを起こしやすくなる為、指向幅代表特性を参考にし、余裕を見込んだ位
置(RCV表示灯が点灯する範囲)でデータ伝送を行う様にして下さい。
( 4 )設 置 間 隔
伝送装置を2組以上同時に使用する場合、又は他の光電スイッチを近くで使用する場
合は、光学干渉しないように、設置間隔に余裕をもたせて下さい。
( 5 )接 続 及 び 配 線
本装置の接続及び配線は、必ず電源を切ってから行って下さい。
( 6 )電 源 ・ 信 号 ケ ー ブ ル の 屈 曲 性
本装置の電源・信号ケーブルは、耐屈曲性を考慮したケーブルではない為、可動部分
に使用しないで下さい。
( 7 )ケ ー ブ ル 延 長
ケ ー ブ ル 延 長 は 、 0.3mm 2 以 上 で 100mま で と な っ て お り ま す が 、 下 記 の 場 合 延 長 距 離 が
短くなりますので、ご注意下さい。
出 力 負 荷 電 流 を I mA/1出 力 と し 、 出 力 点 数 全 点 が 同 時 「 O N 」 し た 場 合 、 出 力 コ モ ン 線
に は I × n mAの 電 流 が 流 れ る 為 、 ケ ー ブ ル 延 長 は こ の コ モ ン 線 の 電 圧 降 下 分 を 考 慮 し
て接続して下さい。
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( 8 )電 源 電 圧 の 確 認
本装置の仕様に合った電源を供給して下さい。
( 9 )入 力 信 号 用 機 器 の 制 限
入力回路には、定格に適合した接点又は無接点信号を接続して下さい。2線式近接ス
イッチ及び2線式光電スイッチは、使用できません。
( 1 0 )出 力 回 路 の 保 護
出力回路には、保護回路が入っていません。安全対策は外部機器側で行って下さい。
誤接続や定格を超える負荷の接続は、出力回路故障の原因になります。
補助リレーなどの誘導負荷には、サージ吸収素子を使用して下さい。
電球負荷は、接続しないで下さい。
( 1 1 )動 作 モ ー ド の 変 更
動 作 モ ー ド を 変 更 し た 時 は 、 電 源 を 1 秒 以 上 「O F F 」に し 、 再 度 電 源 を 投 入 し て 下 さ
い。
( 1 2 )電 源 投 入 時 の 動 作
電 源 投 入 後 約 0.5秒 は 、 全 て の 出 力 が 「 O F F 」 状 態 で す 。
( 1 3 )光 路 の 維 持
伝送装置間を障害物が横切ったり、水蒸気・煙などにより光信号が減衰しないように
して下さい。
( 1 4 )定 期 点 検 の 実 施
本体投受光部の汚れや、取付ネジの緩みやガタは伝送性能に影響します。定期的に点
検を行って下さい。
( 1 5 )改 造 の 禁 止
伝送装置内部回路の改造を絶対行わないで下さい。
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2.構
成
2 - 1. 型 式
型
式
伝送点数
伝送距離
S OT-NP1601H□
※1 動作モード
M/S
X
光軸方向
ヘッドオン
○
○
0∼ 1m
S OT-NP1601S□
S OT-NP1603H□
入 力 /出 力
サイドオン
16ビット/16ビット
ヘッドオン
0∼ 3m
S OT-NP1603S□
サイドオン
※ 1.動 作 モ ー ド 説 明
M/ S : M/Sモ ー ド ( 標 準 双 方 向 伝 送 )
X : X モード(双方向/片方向兼用伝送)
※ 2.□ 内 無 記 入 は 、 ケ ー ブ ル 1 m 付 、 2 は 2 m 付 、 4 は 4 m 付 。
・光軸方向
ヘッドオン
2 - 2. 組 合 せ
電
源
→
データ入力
→
データ出力
←
制御入力
→
M/ S・J1・CTL(TCD)
制御出力
←
RC V・DT
サイドオン
光
→
←
←
←
→
←
→
電
源
データ入力
データ出力
制御入力
M/S・J1・CTL(TCD )
制御出力
RCV・DT
S O T-NP1601 シ リ ー ズ は 、 SOT -CP1601シ リ ー ズ と も 通 信 互 換 が あ り ま す 。
S O T-NP1603 シ リ ー ズ は 、 SOT -CP1603シ リ ー ズ と も 通 信 互 換 が あ り ま す 。
- 6 -
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3.各部の名称及び機能
①取付穴
本体を固定するための取付穴(2−φ5)です。
②電源・入力ケーブル
電 源 ・ 入 力 ケ ー ブ ル は 、 26芯 ケ ー ブ ル で す 。
③出力ケーブル
出 力 ケ ー ブ ル は 、 18芯 ケ ー ブ ル で す 。
④投受光部
ヘッドオンタイプとサイドオンタイプがあります。
ヘッドオンタイプは、ヘッド部側に送受信用の投受光素子があります。
サイドオンタイプは、型式銘板部側に送受信用の投受光素子があります
⑤POW(電源表示灯)
本体に電源を印加時に点灯(赤色)します。
⑥DT/ RCV(データ正常表示灯/安定受光表示灯)
相手伝送装置との間で、データ伝送が可能になるとDT表示灯が点灯(赤色)しま
す。自機の受光量が安定領域になるとRCV表示灯が点灯(緑色)します。
⑦CTL/ TCD(伝送停止入力表示灯/送信停止入力表示灯)
伝送停止時(CTL入力がONの時)CTL表示灯が点灯(赤色)します。
送信停止時(TCD入力がONの時)TCD表示灯が点灯(緑色)します。
⑧I N(データ入力表示灯)
データ入力(相手伝送装置への伝送データ)の状態を、1ビットごとに赤色で表示
し ま す 。 入 力 「O N 」で 点 灯 し ま す 。
⑨OUT(データ出力表示灯)
データ出力(相手伝送装置からの伝送データ)の状態を、1ビットごとに緑色で表
示 し ま す 。 出 力 ト ラ ン ジ ス タ 「O N 」で 点 灯 し ま す 。
⑩光量調整ボリウム
光量を調整し、伝送距離を変えることができます。
送信設定距離以上に光を飛ばしたくない場合に使用します。
カバーをはずして内部のボリウムを調整して下さい。(カバーは、ネジになってい
ます。)
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4.取
付
① 本 装 置 の 筐 体 へ の 取 付 は 、 M 4 の ネ ジ で 本 体 の 厚 み 分 5㎜ を 考 慮 し た 長 さ の ネ ジ を
使用して下さい。
② ネ ジ 用 の 平 ワ ッ シ ャ ー に は 、 外 径 が 8mm以 下 の も の を 使 用 し て 下 さ い 。
③ ネ ジ の 締 め 付 け ト ル ク は 、 0.784Nm(8㎏ ・f・㎝ )以 下 と し て 下 さ い 。
取付け穴加工寸法
(単位:㎜)
5.接
続
5 - 1. 接 続
①外部接続は、電源・入力信号ケーブルおよび出力信号ケーブルで行って下さい。
信号名とケーブル芯線色の対応は、ケーブル配線表を参照して下さい。
② ケ ー ブ ル を 延 長 す る 時 は 、 0.3mm 2 以 上 の ケ ー ブ ル を 使 用 し て 下 さ い 。
又 、 最 大 延 長 距 離 は 100mま で で す ( 電 圧 降 下 に 注 意 し て 下 さ い ) 。
③ケーブルは、主回路や高圧電線・負荷線との近接や束線はしないで下さい。
( 100mm以 上 離 す 。 )
④ケーブルの端末のコネクタは、切ってお使い下さい。
⑤使用しない信号線及びアルミ箔は、他の信号線にキズを付けたり接触しないよう必
ず端末を絶縁処理して下さい。
注.アルミ箔は、ケーブルの介在物です。無接続として下さい。
5 - 2. 接 続 例
VCC
+
0V
−
注1
安 定化 電源
EXT +V
I N, J1 , M/ S
C T L (T CD )
注5
注3
OU T, RCV , DT
IL
COM
注2
Ry
注4
ILtotal ≦500 m A
又は
注1.電源には、本機の仕様に合った安定化電源をご使用下さい。
注 2 . 出 力 の 負 荷 電 流 は 、 1 点 当 た り 100mA 以 下 と し て 下 さ い 。 本 機 の 出 力 回 路 に は 、
過電流保護機能がありません。安全対策は、外部機器側で行って下さい。
注3.出力に補助リレーなどの誘導性負荷を接続する場合は、保護ダイオード(逆電圧
100V 以 上 、 順 電 流 1 A 以 上 ) を 接 続 し て 下 さ い 。
注 4 . 負 荷 電 流 の 合 計 は 、 50 0m A 以 下 に し て 下 さ い 。
注5.入力には、本機の入力定格に適合した接点又は無接点(無電圧)信号を接続して
下さい。2線式近接スイッチ及び2線式光電スイッチは、使用しないで下さい。
注6.電源・入出力信号線の接続を間違えないで下さい。内部回路が故障する恐れがあ
ります。
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5 - 3. ケ ー ブ ル 配 線 表
電
源
・
入
力
ケ
|
ブ
ル
出
力
ケ
|
ブ
ル
信 号 名
VCC
0V
IN 1
IN 2
IN 3
IN 4
IN 5
IN 6
IN 7
IN 8
IN 9
IN10
IN11
IN12
IN13
IN14
IN15
IN16
EXT +V
CTL(TCD)
M/ S
J 1
RCV
D T
COM
−
−
COM
OUT1
OUT2
OUT3
OUT4
OUT5
0UT6
OUT7
OUT8
OUT9
OUT10
OUT11
OUT12
OUT13
0UT14
OUT15
OUT16
機
能
電 源 DC18∼ 30V
電 源 0V
データ入力 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
入 力 コ モ ン (+ )
伝 送 (送 信 )停 止 入 力
マスター/スレーブ 切 替 入 力
動作モード切替入力
安定受光出力
データ正常出力
出 力 コ モ ン (− )
未使用
未使用
出 力 コ モ ン (− )
データ出力 1
2
3
4
5
芯線の色
赤
黒
桃
紫
白
青
黄
橙
灰
緑
青
茶
緑
茶
灰
茶
緑
橙
赤
黒
黄
紫
青
橙
白
桃
赤
黒
桃
紫
白
青
黄
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
橙
灰
緑
青
茶
緑
茶
灰
茶
緑
橙
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芯 線 識 別
マークの 色 マークの 条 数
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
赤
1
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
白
2
白
2
白
1
白
1
白
1
白
1
白
1
白
1
黒
1
白
1
赤
2
白
2
青
1
黒
1
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
赤
1
−
−
−
−
−
−
−
白
白
白
白
白
白
−
−
−
−
−
2
2
1
1
1
1
DS4-2109
6.動
作
6 - 1. M / S モ ー ド
①マスター/ スレーブの選択
J1入力は使用しません。この信号線は、絶縁処理して下さい。
2台の伝送装置間で双方向のデータ伝送を行う場合、必ず一方をマスター、相手側
を ス レ ー ブ に し て 使 用 し て 下 さ い 。 M / S 入 力 を 「O N 」に す る と ス レ ー ブ が 選 択 さ
れます。
② 電 源 を 投 入 す る と 電 源 表 示 灯 ( P O W ) が 点 灯 "し ま す 。
③相手側伝送装置が、動作範囲外にある場合(非同期時)は、マスター側が一定周期
で送信・受信動作を繰り返します。スレーブ側は、相手機からの送信信号を待って
います。
④相手側伝送装置が、動作範囲内に入った場合(同期時)
a.マ ス タ ー 側 か ら の 送 信 信 号 が ス レ ー ブ 側 に 入 り ま す 。
b.ス レ ー ブ 側 は 、 マ ス タ ー 側 か ら の 送 信 信 号 の 終 了 を 検 知 し て 、 自 機 の 送 信 信 号 を
出します。
c.マ ス タ ー 側 は 、 自 機 の 送 信 信 号 を 出 力 後 、 ス レ ー ブ 側 か ら の 送 信 信 号 を 受 け 、 こ
の信号の終了を検知して、次の自機の送信信号を出力します。このように各々相
手側伝送装置の送信動作の終了を検知し交互に送信・受信動作を繰り返します。
⑤ 同 期 時 に は 、 デ ー タ 正 常 表 示 灯 ( D T ) が 点 灯 "し 、 D T 出 力 が 「O N 」し ま す 。
受信したデータをチェックした結果、データ正常と判断されるとデータ出力として
出力します。
⑥安定受光出力(RCV)は、投受光部の汚れ或いは光軸のズレなどにより、受光量
が デ ー タ 正 常 出 力 ( D T ) の O N レ ベ ル の 120% 以 下 に な る と 、 R C V 表 示 灯 が 消
灯 " し 、 R C V 出 力 が 「O F F 」と な り ま す 。
⑦ 伝 送 停 止 入 力 ( C T L ) を 「O N 」す る と 伝 送 停 止 表 示 灯 ( C T L ) が 点 灯 "し 、 送
受 信 動 作 を 強 制 的 に 禁 止 す る と 共 に D T ・ R C V 出 力 及 び デ ー タ 出 力 が 全 点 「O F F 」
します。
6 - 2. X モ ー ド
①Xモードの選択
J 1 入 力 を 「O N 」に し て 下 さ い 。
M/ S入力は使用しません。この信号線は絶縁処理して下さい。
② 電 源 を 投 入 す る と 電 源 表 示 灯 ( P O W ) が 点 灯 "し ま す 。
③送信停止機能の選択
2台の伝送装置間で片方向のデータ伝送を行う場合、送信停止入力(TCD)を使
います。TCD入力をONにすると送信停止し、受信動作のみとなります。
④相手側伝送装置が動作範囲外にある場合(非同期時)は、TCD入力がOFF側の
伝送装置は、一定の周期で送信・受信動作を繰り返します。TCD入力がON側の
伝送装置は受信待ちの状態です。
⑤相手側伝送装置が動作範囲内にある場合(同期時)
a.T C D 入 力 が O F F 側 の 伝 送 装 置 は 、 一 定 の 周 期 で 送 信 ・ 受 信 動 作 を 繰 り 返 し ま
す。
b.T C D 入 力 が O N 側 の 伝 送 装 置 は 、 相 手 機 か ら の 光 信 号 を 正 常 に 受 信 す る と 、 D
T及びデータ出力を出力します。
c.こ の 状 態 で 、 T C D 入 力 を 「 O N 」 → 「 O F F 」 に す る と 、 M / S モ ー ド と 同 様 に 双
方向のデータ伝送を行います。
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DS4-2109
7.入出力回路
7 - 1. 入 力 回 路
7 - 2. 出 力 回 路
8.入出力論理
8 - 1. M / S モ ー ド
自
機
C T L入 力 データ入 力 データ出 力 DT出 力
OF F
OFF
OFF
O N
OFF
O N
O N
O N
OF F
OFF
OFF
OFF
OF F
O N
OFF
OFF
O N
OFF
OFF
OFF
O N
O N
OFF
OFF
相手機
光 路 状 態 データ入 力 データ出 力 DT出 力
受 光
OFF
OFF
O N
受 光
O N
O N
O N
光路遮断
OFF
OFF
OFF
光路遮断
O N
OFF
OFF
伝送停止
OFF
OFF
OFF
伝送停止
O N
OFF
OFF
上表は、相手機のCTL入力が常にOFFの場合を示します。
8 - 2. X モ ー ド
自
機
T C D入 力 データ入 力 データ出 力 DT出 力
OF F
OFF
OFF
O N
OFF
O N
O N
O N
OF F
OFF
OFF
OFF
OF F
O N
OFF
OFF
O N
OFF
OFF
O N
O N
O N
O N
O N
相手機
光 路 状 態 データ入 力 データ出 力 DT出 力
受 光
OFF
OFF
O N
受 光
O N
O N
O N
光路遮断
OFF
OFF
OFF
光路遮断
O N
OFF
OFF
送信停止
OFF
OFF
OFF
送信停止
O N
OFF
OFF
上表は、相手機のTCD入力が常にOFFの場合を示します。
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DS4-2109
9.指向幅代表特性
9 - 1. S O T-NP1601
9 - 2. S O T-NP1603
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10.保守・点検
SO T - NP 1601/1603 シ リ ー ズ の 保 守 ・ 点 検 は 、 下 記 の 内 容 を 実 施 し て 下 さ い 。
表中の点検周期は、標準的な目安です。使用状況・環境条件などを考慮して適宜実施願
います。
注意
点検作業を行う時は、本機周辺の機器が不意に動かないよう、十分な安全措置
を講じて下さい。
点検項目
点検内容
実施周期
光軸面の清掃
柔らかい布で送受信部窓の汚れを拭き
取って下さい。
シンナー・アルコールなどの溶剤は、
使わないで下さい。
銘板の清掃
柔らかい布で銘板の汚れを拭き取り、
表示内容がよく見える様にして下さい。
シンナー・アルコールなどの溶剤は、
使わないで下さい。
銘板がはがれたり、表示が読めなくな
った場合は、新しい銘板を貼って下さ
い(有償)。
通信範囲の確認
光 軸 ず れ が お き て い な い か 、 本 体 の R CV
表示灯の点灯範囲で確認して下さい。
締付けの点検
本体各部のネジに緩みがないか点検し
て下さい。
ケーブルの点検
ケーブルやコネクタの破損が無いか、
確認して下さい。
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3カ月
DS4-2109
11.トラブルシューティング
SO T - NP 1601/1603 シ リ ー ズ に 不 具 合 が 起 き た 場 合 に は 、 次 の 手 順 で 各 部 を 点 検 し て 下 さ い 。
注意
点検作業を行う時は、本機周辺の機器が不意に動かないよう、十分な安全措置
を講じて下さい。
1 1 -1 . 電 源 が 入 ら な い 場 合
電源が入らない
電源の
結線は正しいか
誤り
正しく結線し直す
正しい
電源電圧
は、定格内か
定格外
定格の電源電圧を加える
定格内
不具合内容を付けて、恐れ入ります
が、当社に返却相談して下さい。
1 1 -2 . R C V が 消 灯 し な い
RCVが消灯しない
高 周 波 ノイズ
誘導している
が誘導していないか
誘導していない
不具合内容を付けて、恐れ入ります
が、当社に返却相談して下さい。
- 14 -
高周波機器から離して設置・
配線を行う。
電 源 に ノイズフィルタを 挿 入 す る 。
DS4-2109
1 1 -3 . 安 定 受 光 表 示 灯 (RCV) が 点 灯 し な い
RCVが点灯しない
相手側の
入っていない 相手側のSOTに電源を
SOTに電源が入って
入れる。
いるか
入っている
遮光物が
ある
遮光物を取り除く
ないか
ない
投受光窓
がひどく汚れて
いないか
汚れている
投受光窓を清掃する
汚れていない
他のSOT
などと光学干渉して
いないか
している
他のSOTの光が入らないよ
う、間隔を離したり、光量
調 整 ボリウムで 光 量 を 減 衰 さ せ る
していない
マスター 同 士
組み合わせが
スレーブ同 士
マスターと スレーブに な っ て
いるか
* マスタ同 士 に し て あ る 場 合 は 、 遮 光 か ら 受 光 の
応答時間が遅くなる場合があります。
なっている
CTL(TCD) 入 力
がONになって
いないか
一 方 を マスター、 他 方 を スレーブに
設定する
なっている
CTL(TCD) を O F F に す る
なっていない
外乱光が受光
部に入射して
いないか
入射している
外乱光が入らない様にする
入っていない
光量調整
下がっている
ボリウムが下げられて
いないか
下っていない
不具合内容を付けて、恐れ入ります
が、当社に返却相談して下さい。
- 15 -
光量調整ボリウムを再調整
する
DS4-2109
1 1 -4 . デ ー タ が 伝 送 さ れ な い
データが送れない
入力の
結線は正しいか
誤り
正しく結線する
正しい
入 力 し た データ
に対応した入力表示
灯が点灯するか
点灯しない
点灯する
外部入力電圧
が定格内か
相手
側 SOT か ら 送 ら
点灯しない
れ た データに 対 応 し た 出
力表示灯が点灯
するか
定格内
定格外
定格の入力電源
電圧を加える
点灯する
出力の結線
は正しいか
正しい
誤り
正しく結線する
不具合内容を付けて、恐れ入ります
が、当社に返却相談して下さい。
1 1 -5 . 出 力 デ ー タ が チャタリングや 誤 デ ー タ を 出 力 す る
データ異常
入 力 データを
パルスで送って
いるか
ノイズの影響
を受けているか
パルス
受けている
受けていない
不具合内容を付けて、恐れ入ります
が、当社に返却相談して下さい。
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伝 送 時 間 分 の ジッタが 発 生 し ま す 。
シ ゙ッ タ の 影 響 が あ っ て も 支 障 の な い
パルス幅で使用してください。
ノイズ源から離して設置・ 配線
を行う。
電 源 に ノイズフィルタを 挿 入 す る
DS4-2109
12.主な仕様
型
式
光 軸 方 向
定格電源電圧
使用電源電圧
消 費 電 流
伝 送 距 離
指 向 角
伝 送 点 数
伝 送 方 式
検 定 方 式
伝 送 時 間
投 光 素 子
受 光 素 子
変 調 方 式
デ ー タ 入 力 点 数
デ ー タ 出 力 点 数
制 御 入 力
SOT-NP1601H□
SOT-NP1601S□
SOT-NP1603H□
SOT-NP1603S□
ヘッドオン
サイドオン
ヘッドオン
サイドオン
DC24V リ ッ プ ル 10%以 下
DC18∼ 30V
1 0 0m A MA X
0 ∼ 1 m (光 量 調 整 ボリウム MAX時 )
0∼ 3m (光 量 調 整 ボリウム MAX時 )
30゜ 以 上 ( 設 定 距 離 1 m 時 )
5° 以 上 ( 設 定 距 離 3 m 時 )
入力16ビット/出力16ビット
半二重双方向 及び 片方向
ビット反転随時比較方式
2 0 m s MA X ( M /Sモ ー ド ) 、 30 ms MAX ( X モ ー ド )
近赤外発光ダイオード
フォトトランジスタ
パルス変調
16点
入 力 形 式 フ ォ ト カ プ ラ 絶 縁 形 ( シンク入 力 )
入力信号 接点又は、オープンコレクタ
入 力 電 圧 DC10 ∼ 30 V
但 し 、 入 力 電 圧 は EXT +Vと IN間 の 線 間 電 圧
入 力 電 流 4± 0 .5mA(DC24V時 )
但 し 、 「 O N 」 時 の 残 電 圧 は 2 V 以 下 、 「 OF F 」時 の 漏 れ 電 流 は
0.5 mA以 下 に し て 下 さ い 。
「7-1 . 入 力 回 路 」の 項 を ご 参 照 下 さ い 。
16点
出 力 形 式 非 絶 縁 形 NPNトランジスタに よ る オープンコレクタ出 力 ( シンク出 力 )
負 荷 電 圧 DC4.5 ∼ 30 V
負 荷 電 流 100mA MAX/ 1 点 出 力 「 O N」 時 の 残 電 圧 は 、 1.5V以 下
負 荷 電 流 の 合 計 は 、 500mA 以 下 に し て 下 さ い 。
「7-2 . 出 力 回 路 」の 項 を ご 参 照 下 さ い 。
3 点 ( M/S、J1、CTL又 は TCD)
① J1入 力 : 動 作 モ ー ド 切 替
「 OFF」 : M /S モ ー ド
「 O N」 : X モ ー ド
② M/S入 力 : マ ス タ ー / ス レ ー ブ 切 替
「 OFF」 : マ ス タ ー 動 作
送信優先
「 O N」 : ス レ ー ブ 動 作
受信優先
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DS4-2109
型
式
光 軸 方 向
制 御 入 力
制 御 出 力
表
示
灯
SOT-NP1601H□
SOT-NP1601S□
SOT-NP1603H□
SOT-NP1603S□
ヘッドオン
サイドオン
ヘッドオン
サイドオン
③ C T L(TCD)入 力 : 伝 送 停 止 ( 送 信 停 止 ) 入 力
M/Sモ ー ド
X モード
「 OFF」 : 通 常 動 作
「 OFF」
:通常動作
「 O N」 : 伝 送 停 止
「 O N」
:送信停止(片方向受信)
送信光出力:停止
送信光出力:停止
デ ー タ 出 力 : 全 点 「 OFF」 デ ー タ 出 力 : 受 光 時 データ出 力
遮 光 時 データ「 OFF」
RCV出 力
: 「 OFF」
RCV出 力
: 安 定 受 光 時 「 O N」
非安定受光時又は
遮 光 時 「 OFF」
D T出 力
: 「 OFF」
D T出 力
: データ正 常 受 信 時 「 O N」
遮 光 時 「 OFF」
電気的仕様は、データ入力と同じ。
2 点 ( RCV,DT)
① RCV出 力 : 受 光 ( 安 定 動 作 領 域 ) で 「 O N」 と な り ま す 。
② D T出 力 : デ ー タ 正 常 受 信 時 に 「 ON」 と な り ま す 。
デ ー タ エ ラ ー 発 生 時 に 「 OFF」 と な り ま す 。
電気的仕様は、データ出力と同じ。
POW表 示
:電源ON時(赤)点灯
CTL/TCD表 示 : CTL入 力 「 O N」 時 ( 赤 ) 点 灯
TCD入 力 「 O N」 時 ( 緑 ) 点 灯
D T/RCV表 示 : デ ー タ 正 常 受 信 時 ( 赤 ) 点 灯
安定受光時(緑)点灯
I N表 示
: 各 デ ー タ 入 力 「 O N」 時 ( 赤 ) 点 灯
OUT表 示
: 各 デ ー タ 出 力 「 O N」 時 ( 緑 ) 点 灯
使用周囲温度
使用周囲湿度
使用周囲照度
耐 振 動
耐 衝 撃
保 護 構 造
接
続
RCV表 示 ( 緑 ) 点 灯 時 は 、 D T表 示 ( 赤 ) も 同 時 点 灯 と な り ま す 。
-20 ∼ 50゚C
但し、動作状態。氷結しないこと。
40 ∼ 85% RH
但し、結露しないこと。
4,000 Lx以 下
但し、受光部に外乱光が直接入光しないこと。
10∼ 55 Hz
複 振 幅 1.5㎜ X, Y, Z 3 方 向 各 2 時 間
500 m/s 2 ( 約 50G)
X, Y, Z 3 方 向 各 2 0 回
IP64
ケーブル直出し、長さ1m付
外 形 寸 法
重
量
ケース材質
ケーブル外装
出 力 信 号 ケ ー ブ ル : 18C × 0.14mm 2 (AWG26)
電 源 ・ 入 力 ケ ー ブ ル : 26C × 0.14mm 2 (AWG26)
9 0 mm(W)× 102mm (D)× 20㎜ (H)
詳 細 は 、1 4 項 . 外 形 図 参 照
約 130g
但し、ケーブルは除く。
ABS(UL難燃材)
P.V.C(UL2464)
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DS4-2109
13.外
形
( 単 位 : mm)
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DS4-2109
14.保
証
( 1) 保 証 期 間
ご指定場所に納入後1年と致します。
( 2) 保 証 範 囲
上記保証期間中に当社の責により故障を生じた場合は、故障部分の交換、又は修理を
当社の責任において行います。但し、次に該当する場合は、この保証の対象範囲から
除外させて頂きます。
①ユーザー側の不適当な取扱い、並びに使用による場合
②故障の原因が本装置以外の事由による場合
③当社以外の改造、又は修理による場合
④その他 天災・災害などの当社の責にあらざる場合
尚、ここでいう保証は、本装置単体の保証を意味するもので、本装置の故障により誘
発される損害はご容赦頂きます。
15.改訂履歴
日
付
2 0 0 0年 9月
改
訂
内
初版発行
以下余白
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容
担
当
開
発