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富士時報 第 83 巻 第 5 号（通巻第 864 号） 2010 年 9 月 10 日発行
ISSN 0367-3332
6HSW
特集 通貨機器
6HSW
特集 通貨機器
目 次
特集 通貨機器
〔巻頭言〕実物をハンドリングする機器の高度化に向けて
309（ 1 ）
河村 隆
通貨機器における市場および技術動向
310（ 2 ）
堂面 俊則 ・ 大藪 博 ・ 松井 寿充
硬貨処理装置の要素技術
316（ 8 ）
松藤 宏 ・ 西山 高志 ・ 飯嶋 茂
紙幣識別装置の要素技術
322（14）
千國 量也 ・ 松澤 光明 ・ 大岩 武
流通分野向け自動つり銭機の高機能 ･ 高性能化
328（20）
宮坂 和好 ・ 新妻 信行 ・ 邊見 敏紀
表紙写真
セルフ式サービスステーション向け小型つり銭機
333（25）
大江 勝己 ・ 福島 慶之 ・ 梨子田 雅直
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
338（30）
清沢 久 ・ 草野 孝志 ・ 板敷 頴二
マルチブランド対応 自動販売機搭載用電子決済端末
343（35）
片山 修吾 ・ 松井 敦 ・ 茂山 俊徳
私たちの生活は，さまざまな決済シーンで
あふれている。
セルフレジ，セルフ式サービスステーショ
ンなど，消費者自身が精算処理を行う会計方
遊技場向け 小型 4 金種混合金庫紙幣搬送システム
式も普及してきた。
田名網 知彦 ・ 中山 雅雄
348（40）
富士電機は，
自動つり銭機，
各種電子マネー
対応電子決済端末など，多様化していく決済
手段に応じた製品を開発し，効率化や利便性，
確かな技術に裏付けされた信頼性を提供し続
解説 紙幣のシリーズ記号， エスクロ【escrow】， FeliCa 技術
353（45）
けている。
表紙写真は，通貨機器の原点である自動販
売機を背景にイメージし，硬貨処理装置・紙
幣識別装置など現金決済機器から電子決済機
器におよぶ，先進の富士電機製品群の広がり
を表現した。
商標 354（46）
特集 通貨機器
特 集
実物をハンドリングする
機器の高度化に向けて
河村 隆}ÁąöÿeÕÁÍ~
信州大学 准教授
. はじめに 20 年近Å前áĠĔĝá半年滞在ÍÕg少額
¼ÁÞº¼点áÀºÜ大Ãà違ºÂ¸āg
ÝøĘŕġĬıĔsIJÂ利用ËĂhßĉà店ÝøĔsIJÂ
VR Ýå対象Þàā物理現象ĈŋİŔ化ÍÜ数式ÞÍÜ
通用ÏāäÝ驚ºÕg同時á現金ĈñÞĉß持Ùܺàº
表現ÝÃĂæhßäþ¼àøäÝø扱¼ÉÞÂ可能ݸā
大人ºāÉÞáøéÙÅĀÍÕgÞ¸āġŌģĘŒĿÝ
äá対ÍÜh現物ä正確àĸŜIJœŜęåh物理現象Ĉ単
å入場料å現金ÍÁ扱ąÐh入Ăàº人ĈÕÅËĉ見ÁÇ
純á理解ÏāÖÇÝå困難ݸāg
Õg
Ëÿá現物áåĠĢįŇįČĬĘ}系統的~à誤差ÞŒ
一方h日本Ýå未ÖáĔsIJÂ使¾àº店Â多数ݸĀh
Ŝĩʼn}確率的~à誤差Â存在Íܺāg現物Ĉ扱¼機器
現金Ĉ持×歩ÁàÅÜåàÿàºg分別¸ā大人ÞÍÜåh
áå正確性ÖÇÝàÅhÉĂÿä誤差Ĉø吸収ÝÃā柔軟
ºÅÿä現金Ĉ持×歩ÅïÃàäÁÞº¼深遠}?~à問
性Â求÷ÿĂāg
題Ĉ研究者仲間Ý議論ÍÕÉÞ¸āgÓäÞÃä結論å
年齢 × 千円Â妥当Þº¼ÉÞݸÙÕg
要因å多岐áąÕāÞ思¼Âhß¼ø日本人å現金Ĉ好
ö特性¸āþ¼Ög
. 貨幣から形のないデジタル貨幣へ 流通ä始ôĀÞÞ
øá貨幣的àøäÂ生ôĂÜÃÕÞºąĂܺāg共通ä
. 硬貨・紙幣のハンドリング 硬貨äĸŜIJœŜęÝåh
二次元平面内ä運動ݸÙÜøh移送Â高速áàāáÚĂ
三次元的à挙動ä理解Â不可欠ÞàāgôÕh小型化Ĉ目
指ÏÞ姿勢変換Â必須ÞàĀh挙動解析åËÿá重要Þà
āg精密à三次元的挙動解析ÞhÓä結果Ĉ設計áß¼生
ÁÍܺÅÁÂ課題Þàāg
価値Ĉ有ÏāøäĈ介ÍÜä交換Â貨幣ä始ôĀݸĀh
紙幣áÚºÜåhæÿÚÃÂ問題Þàāg紙åøÞøÞ
貴金属Áÿ鋳造貨幣îä流Ăå金本位制áÚàÂĀh穀物
均一等方材料Ýåàºg新札ݸÙÜø複合材料的à挙動
倉庫ä預Ā証Â紙幣ä始ôĀÖÞº¼g明治維新以前ä日
Ĉ示ÏÉÞÂąÁÙܺāgÉĂá流通ú環境áþā変化
本å米}É÷~本位制ݸāÞº¼g支配者ä勢力Ĉ石
Â加ąāÞ一枚分離ÖÇÝø相当à困難Â伴¼gÉÉÝø
高}穀物ä収穫量~Ý表ÏàßÞº¼ÉÞåhÀþÓ世界
機器ä更àā柔軟性Â求÷ÿĂāg
Ýå一般的ÝåàºÂh多Åä日本企業äĞŒœsÂ能力
. ネットワーク技術が不可欠 今h決済åēŜŒčŜÂ
給ÝåàÅ生活保障給ݸāÉÞåÓä名残ÁøÍĂàºg
当然ݸāgĜŜļĴđŜĢĢıċäŕġÝåh一取引毎
ċŊœĔÝåĢŒŜęÝ 1 IJŔäÉÞĈċjĹĬĘÞ
á現金ä出Í入Ă˾管理ËĂ人為的誤差}ňĢįčĘ~
ººh毛皮ä意味ÿͺgÉÉÝå基準å穀物Ýåàºg
起ÃáźgËÿá POS 端末ÞÍÜh年齢j性別ø入力
流通ä基本Â貨幣ݸÙÕ時代å長Å続ºÕÂhĘŕ
ËĂÜ瞬時áİsĨĤŜĨsá送ÿĂh処理ËĂāg大手
ġĬıĔsIJä発明áþĀ様相Â一変ÏāgËÿá IT 技
äĜŜļĴÝåhÉä膨大àİsĨĈ基á分単位ÝŇs
術łsĢä電子ŇĶsåËÍÐ÷İġĨŔ貨幣ݸāg
ĚĬįČŜęĈ行Ùܺāg
ÁÅÍÜ通貨Ĉ取Ā扱¼機器åh現金ÖÇÝàÅņĢı
Ëÿáh機器内部äĶĬıŘsĘ化ø重要áàÙÜÅāg
Ńč型äĘŕġĬıĔsIJÞŀœŃčIJ型ä電子ŇĶs各
貨幣Þº¼実物Ĉ扱¼以上h機器áå¸ā程度ä大ÃËä
種Ĉø同時á扱¼能力Ĉ要求ËĂāÉÞÞàÙܺāg
実体Â必要ݸāgÍÁÍ小型化ä要求ø強Åh制御hŊ
. 現物をハンドリングする 自動化ä歴史å古ÅhÏÝ
Ĕàßä部分ä最小化Â求÷ÿĂܺāgÉäÞÃ重要Þ
á紀元前á自動IJċÂ古代ėœĠŌÝ発明ËĂܺāg同
àÙÜÅāäÂ機能毎äŋġŎsŔ間Ĉ接続ÏāÕ÷äč
Î頃áđġŀıÝå鋳造貨幣Ĉ使¼自動販売機Â存在ÍÕ
ŜĨľĐsĢݸāgĤŜĞh制御器àßä接続ĈčŜį
Ӽݸāg自販機å販売ÏāøäÞ貨幣Þº¼実物Ĉ扱
ęŕsıÍÜ機器内äĶĬıŘsĘĈ強固áÏāÉÞáþ
¼必要¸āgVR}ĹsĪŌŔœċœįČs~Þ RT}Ŗ
Āh柔軟áÍÜ正確ݸĀh競争力ä¸ā機器ä開発áÚ
ŅĬıįĘķŖġs~áåh現物ĈĸŜIJœŜęÏāÁß
àÂāøäÞ考¾āg
309（ 1 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
通貨機器における市場および技術動向
特 集
4HYRL[HUK;LJOUPJHS;YLUKZVM*\YYLUJ`/HUKSPUN
堂面 俊則;VZOPUVYP+V\TLU
大藪 博/PYVZOP6O`HI\
松井 寿充/PZHTP[Z\4H[Z\P
1974 年ä自動販売機用硬貨処理装置ä生産開始á続ºÜh紙幣識別装置Ĉ製品化ÍÕg偽造j変造ÍÕ硬貨ú紙幣Ĉ排
除Ïā技術ÞÞøáh省đĶŔėsj軽量化ĈåÎ÷ÞÏā環境負荷低減àßä社会的要求áø応¾ÜºāgËÿáhŏ
ĴĹsĞŔİğčŜä導入àß購入時ä利便性ä向上Ĉ図ĀhþĀ魅力¸ā自動販売機ä提供á寄与ÍܺāgÚĀ銭機Ý
øh確実à紙幣j硬貨ä受入ĂÞ払出Íú省đĶŔėshPOS ĠĢįʼnÞä連動àßä機能áÚºÜh高º評価Ĉ得ܺāg
ŇŔĪĿŒŜIJ対応ä電子決済端末ø店舗用Þ自動販売機搭載用ĈÓă¾h利便性ú信頼性ä高º製品Ĉ提供Íܺāg
Following the start of production of coin handling equipment for vending machines in 1974, Fuji Electric also commercialized bill validation equipment. Such equipment provides not only advanced technology for removing counterfeit coins and bills, but also meets societyz
s requirements for low environmental impact with features such as energy savings and light weight. Additional measures, such as the adoption of
a universal design, have resulted in improved convenience at the time of purchase and have enabled the provision of vending machines that
are more attractive. Change machines not only accept and payout bills and coins reliably and achieve energy savings, but also are equipped
with functions linked to a POS system, and have been highly regarded in the marketplace. Other convenient and highly reliable products, such
as multi-brand payment terminals for stores and vending machines, are also being supplied.
まえがき
Ýä決済手段Â多様化ÍhÉĂá富士電機å対応Íܺāg
富士電機åh通貨機器事業áÀºÜh自動販売機î主á
Ĵsģá対応ÍÕ機能Â重視ËĂܺÕg近年åh省力化h
当初åh通貨機器áåh無人化h効率化h利便性àßä
搭載Ïā硬貨処理装置}ĜčŜŊĬĘ~ú紙幣識別装置
}ļŔĹœ~Ĉ足ÂÁĀáhPOS ŕġĢĨÞ連動ÍÕ自動
省人化¸āºåĤĖŎœįČá寄与Ïā機能 ･ 仕様Â強Å
求÷ÿĂāþ¼áàÙÜÃܺāg
富士電機ä自動ÚĀ銭機åh装置内ä現金Ĉ自動再計数
ÚĀ銭機àßhËôÌôà製品Ĉ開発Í市場î投入ÍÜÃ
ÕgËÿá現金決済á加¾h
{電子決済|Ĉ推進ÏāÕ÷h
Ïā{精査|機能h支払º時á預ÁÙÕ現金Ĉ直接識別Í
各種電子ŇĶs用ä電子決済端末Ĉ開発Íh決済ä効率化
Ü金種判定Ïā{入金確定|機能àßĈ搭載Íܺāgŕ
Þ利便性Ĉ提供Íܺāg
ġ係Â交代Ïā時ä現金在Ā高ä迅速à確認úh作業á不
ÉĂôÝh500 円硬貨ä発行j改鋳ú紙幣ä発行j改刷
慣Ăà従業員Ýø間違ºä少àº現金取扱ºĈ可能áÍ
á対応ÍÕ新Õà偽造防止技術ä開発Ĉ進÷āÉÞáþĀh
ܺāgÓäÕ÷h大手ĢsĺsŇsĚĬıàßä深夜
金銭処理技術Ĉ蓄積ÍÜÃÕgËÿáh処理速度h識別率
･ 24 時間営業úĺsı ･ ċŔĹčıä即戦力化àßáø
ä向上Ĉ進÷h技術ä高度化Ĉ図ÙÜÃÕg
対応ÝÃh顧客Áÿ高º評価Ĉ得ܺāg
本稿Ýåh最初á通貨機器市場áÚºÜ述ïÕ後h貨幣
富士電機åh偽造j変造ÍÕ硬貨ú紙幣ä排除性能h信
Àþé富士電機ä製品j技術ä変遷Þh今後ä展望áÚº
頼性Ĉ基本技術ÞÍÜ蓄積ÍÜÃÕgÉĂÿä技術á省力
Ü紹介Ïāg
化hĤĖŎœįČàßä技術Ĉ付加Íh保守性ø配慮ÍÕ
製品群Ĉ開発Íh市場äĴsģá応¾ÜÃÕg今後øhË
市場概況と富士電機の取組み
ÿàā省力化 ･ 効率化Ĉ実現ÍÕ製品Â市場Áÿ求÷ÿĂ
ܺāg
一般áh通貨機器åh非常á広範à装置ÞÍÜ定義ËĂ
ܺāg本稿Ýå富士電機Â展開Ïā事業範囲h特á流通
貨幣動向
分野á関ÍÜ記述Ïāg
流通分野áÀÇā通貨機器åh主á無人化ú効率化ĈÏ
法令用語Ýåh
{貨幣|å本位貨幣}金貨 ･ 銀貨~Ĉ指
āÕ÷á導入ËĂÜÃÕg代表的à無人化装置ݸā自動
Íh政府紙幣 ･ 銀行券Þ区別ËĂ{硬貨|Ĉ指Ïøäݸ
販売機äÏïÜáhĜčŜŊĬĘÂ搭載ËĂܺāg加¾
āg本稿Ýåh一般的á使ąĂܺā硬貨Þ紙幣ä総称ä
Üh紙幣ä持×合ąÑÍÁàº消費者îø購入機会Ĉ提供
意味Ý取Ā扱¼g次áh1950 年代Áÿä日本ä硬貨 ･ 紙
ÏāļŔĹœø多Å搭載ËĂܺāg
幣ä主要動向áÚºÜ説明Ïāg
百貨店úĢsĺsŇsĚĬıáÀºÜh近年普及Íܺ
ā POS ŕġĢĨÞ連動Ïā自動ÚĀ銭機åhŕġä混雑
.
硬貨の動向
緩和ú効率化àßá貢献ÍܺāgËÿáh2007 年Áÿ
1957 年á 100 円硬貨Â発行ËĂÜ以後h長ÿÅ新硬貨
ä各種電子ŇĶsä急速à普及áþĀh店舗ú自動販売機
ä発行åàÁÙÕgÓä後ä物価上昇Àþé 100 円硬貨ä
310（ 2 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
通貨機器における市場および技術動向
流通量Â全硬貨ä 60 % Ĉ超¾hôÕ自動販売機ä普及á
伴º利便性Ĉ向上ÏāÕ÷h1982 年á 500 円硬貨Â発行
.
ä使用Â急速á普及ÍÕg
紙幣の動向
1963 年á千円紙幣Â発行ËĂÜÁÿh硬貨Þ同様á長
º間新ͺ紙幣å発行ËĂàÁÙÕg
ÍÁÍh1997 年Êă韓国ä 500 ďĒŜ硬貨}500 円硬
1970 年代以降h普及Â進ĉÖĜĽs機Ĉ利用ÍÜ偽造
貨ä約 1/10 ä価値~Ĉ加工ÍÕ変造硬貨Ý自動販売機Á
Ïā犯罪Â増¾h偽造防止äÕ÷紙幣äĤĖŎœįČ向上
ÿ不正áÀ金Ĉ取Ā出Ï犯罪Â多発ÍÕg500 ďĒŜ硬貨
Â求÷ÿĂÕgôÕh当時hC 券}戦後 3 番目á発行ËĂ
å 500 円硬貨Þh材料h大ÃËh質量àßÂ類似ÍܺÕ
Õ銀行券~Þ呼æĂā紙幣Â流通ÍܺÕg五百円紙幣 ･
注 1
Õ÷h当時hÓĂĈ加工ÍÕøäĈ排除ÏāÉÞå困難Ý
千円紙幣 ･ 五千円紙幣 ･ 一万円紙幣äÏïÜä長Ëú幅Â
¸ÙÕg自動販売機ŊsĔs ･ 券売機ŊsĔså技術改良
違ÙÕäÝh機械Ý処理Ïāáå困難ݸÙÕg
注 1
Ĉ進÷ÕÂh既á設置ËĂܺā機械Ĉ対応Ïāáå多大
à費用ÂÁÁāÕ÷h既設機械îä対応ø困難ݸÙÕg
ÓÉÝh1984 年á幅寸法Ĉ統一ÍÕ D 券 Â発行ËĂÕg
Éä D 券åhŇčĘŖ文字 ･ 特殊čŜĖ ･ 識別ŇsĘà
自動販売機ú券売機àßÝå 500 円硬貨Â使¾àº状態á
ßä偽造防止技術Ĉ織Ā込ĉÖh当時h世界最高水準ä技
àĀh社会的à問題ÞàÙÕgÓÉÝh新ͺ硬貨Ĉ発行
術Ĉ取Ā入ĂÕ紙幣ݸÙÕgÉä紙幣ä新ÕàĤĖŎœ
ÏāÉÞÂ検討ËĂh図
įČ技術äÀÁÈÝh偽造紙幣å減少ÍܺÙÕgÍÁÍh
á示Ï特徴Ĉ持ÙÕ偽造ÍáÅ
ºĤĖŎœįČĈ向上ÍÕ新 500 円硬貨Âh2000 年á発
Óä後äĺĦĜŜä進化å目覚ôÍÅh高性能äĢĖŌij
行ËĂÕgÓä後åh新硬貨á対Ïā偽造 ･ 変造硬貨ä発
･ ĔŒsĜĽs機ä登場àßÝh新Õà偽造紙幣Â出回ā
生å減少Íh貨幣á対Ïā信頼性Â向上ÍÕg
ÉÞÞàÙÕg
Óä結果hËÿàā偽造防止技術Ĉ織Ā込ĉÖ紙幣}E
一方h通常硬貨äñÁáēœŜĽĬĘ開催àßä国事
注 1
Ĉ記念ÍÜh記念硬貨Â都度発行ËĂܺāg最近Ýåh
券 ~ 2004 年á発行ËĂh今日á至Ùܺāg例ÞÍÜh
2008 年á図
一万円紙幣ä偽造防止技術áÚºÜ図
⑵
á示Ï地方自治法施行 60 周年記念硬貨Â発
á示Ïg
⑴
行ËĂܺāgÉä記念硬貨å材料ä違¼ 2 種類以上ä金
2004 年ä E 券ä発行á先立ÙÜh2000 年á二千円紙幣
属Ý構成ËĂÜÀĀhËÿá新ͺ偽造防止内容Ĉ織Ā込
Â発行ËĂÕg2 ä単位ä貨幣Ĉ使¼習慣äàº日本Ýå
ĉÖ硬貨}ĹčĔŒs ･ ĘŒĬIJ貨幣~ÞàÙܺāg
使º勝手Â悪Åh一時的á発行ËĂÕÂ以降å発行ËĂÐh
ŏsŖ硬貨àßáø同様ä偽造防止内容Â織Ā込ĉÖ硬
貨Â発行ËĂÜÀĀhËÿàā偽造防止ä観点Áÿ今後ä
動向Â注目ËĂܺāg
［1］
（5）
（2）
（5）
（7）
（4）
（1）
（6）
（4）
（2）
（4）
（8）
（1） （3）
（5）
［1］
（5）
（8）
（3）
（2）
（3）
（5）
（5）
画像提供：独立行政法人造幣局
（1）材質がニッケル黄銅
（2）潜像
図
（3）斜めギザ
（4）微細点・微細線
（5）
（5）
画像提供：日本銀行
新 500 円硬貨（2000 年 8 月流通開始）の特徴
画像提供：独立行政法人造幣局
図
（5）
従来の偽造防止技術
［1］すかし
［2］超細密画線
［3］凹版印刷
［4］マイクロ文字
［5］特殊発光インキ
図
新しい偽造防止技術
（1）ホログラム
（2）すき入れバーパターン
（3）潜像模様
（4）パールインキ
（5）マイクロ文字
（6）特殊発光インキ
（7）深凹版印刷
（8）識別マーク（深凹版印刷）
一万円紙幣（E 券，2004 年 11 月発行開始）の偽造防止
地方自治法施行 60 周年記念硬貨（北海道分）
500 円バイカラー・クラッド硬貨
注 1紙幣äĠœsģ記号k353 Ńsġ ｢解説 1｣ 参照
311（ 3 ）
特 集
ËĂÕg新ͺ硬貨å自動販売機 ･ 券売機àßä自動機Ý
富士時報 Vol.83 No.5 2010
通貨機器における市場および技術動向
Ĉ市場î投入Íܺāg
市場Ýå¸ôĀ使ąĂܺàºg
通貨機器ä各種製品Þ技術ä変遷Þ今後ä動向áÚºÜ
述ïāg
特 集
技術動向
図
.
áh富士電機ä現金決済機器ä技術ŖsIJŇĬŀĈ
示Ïg特áh通貨機器áÀºÜ重要ÞàāĜċ技術ÞÍÜ
現金決済機器
⑴ ĜčŜŊĬĘ
次ä技術Â挙ÈÿĂāg
富士電機Â 1974 年á生産Ĉ開始Íh最初á市場î投入
⒜ 硬貨ä検銭技術h紙幣ä鑑別技術
ÍÕĜčŜŊĬĘå機械式ݸÙÕg並行ÍÜ開発Ĉ進÷
⒝ 貨幣Ĉ搬送h収納h払出ÍĈ基本動作ÞÏāĸŜIJ
Õ電子式ĜčŜŊĬĘä製品化áþĀh性能å大ÃÅ伸長
œŜę技術h機器ä制御技術
Íh変造貨h外国貨ä排除能力Â年Ĉ追¼ÊÞá向上ÍÜ
富士電機å多Åä技術開発á継続的á取Ā組õhÉĂÿ
ÃÕg
ä技術äŕłŔċĬŀĈ図Āh決済ä自動化Ý必要à{正
先述ÍÕþ¼áh韓国 500 ďĒŜ硬貨ä変造áþā犯罪
確性|
{迅速性|
{容易性|Ĉ持ÙÕ多様à製品úĠĢįʼn
行為Â急増ÍÕg富士電機å業界á先駆ÇÜh1999 年á
（年）
1990
1995
2000
2005
2010
E 一万円券
/ 五千円券 / 一千円券
D 一万円券 / 五千円券 / 一千円券
D 二千円券
トピックス
500 円白銅貨
500 円ニッケル黄銅貨
▲消費税導入（3％）
▲消費税導入（5%）
●はみ出し自動販売機問題
●違法電波いたずら
●５００ウォン変造貨大量発生
▲飲料自動販売機にビルバリ搭載
▲中国市場進出
●省エネ化
コインメック
製品シリーズ
ビルバリ
FL
FH
BVL
BVS
FK
BVT
FJ
BVD
FM
BVN
BVJ
CSB30SS/CSC60SS
BVE
ECS03
つり銭機
ECS-06
CSC60
ECS-02
センサコイル 3 対（外径・材質・板厚）
ECS-02Ｆ
ダブルコア（表面模様検出強化）
カラーセンサ導入
センサ技術
ECS-07
模様検知センサ導入
磁気センサ（出力レベル調整レス化）
現物エスクロ *
500 円 100 円 /500 円 100 円 4 枚 /500 円 3 枚
3 金種同時払出し
FG
センサ
ハイブリッドセンサ
技術項目
小型・薄型化
払出し確認センサ
ローラ搬送技術・ユニット化構造
構造技術
盗難防止構造
1 枚エスクロ *
複数枚エスクロ*
硬貨出金自動化
紙幣・硬貨出金自動化
在り高精査，
入金確定
拡張機能（JRB）対応
通信技術
一時保留，
硬貨精査
拡張機能強化
VTS 通信（自動販売機標準シリアル）
海外規格（MDB）対応
＊ エスクロ：353ページ「解説2」参照
図
富士電機の現金決済機器の技術ロードマップ
312（ 4 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
通貨機器における市場および技術動向
2000 年ä二千円紙幣ä発行時áåh速úÁà対応áþĀh
精巧à変造貨áø対応ÍÕ防止策Ĉ提案ÍÕgÉä対策á
顧客満足度Ĉ高÷Õg2004 年ä改刷時áåh新ͺ偽造
加¾h新 500 円硬貨ä登場ø¸Āh犯罪件数å激減ÍÕg
防止技術Ĉ取Ā入Ăh性能向上ÍÕ製品Ĉ市場á投入ÍÕg
ĜčŜŊĬĘä主要à適用製品ݸā自動販売機åh
ļŔĹœä環境負荷低減åh図
á示Ï 2008 年á発売Í
⑶
đĶŔėsä使用ä合理化á関Ïā法律
}省đĶ法~Ý
Õ ｢BVE Ġœsģ｣ á反映ÍÕg
特定機器á指定ËĂܺāgÓäÕ÷h環境対応äÕ÷ä
ĜčŜŊĬĘä技術開発Ĉ進÷ܺāg
図
á示Ï 2006 年á発売ÍÕ ｢FM Ġœsģ｣ Ýåh
低消費電力化h軽量化h組立 ･ 分解ä容易化àß環境負荷
ÉĂÿä汎用機á加¾Üh高付加価値対応技術h環境対
応技術äŕłŔċĬŀÂ今後h要求ËĂÜÅāgÉĂÿä
要求á対応Ïā製品ÞÍÜh例¾æhĜčŜŊĬĘhļŔ
ĹœÁÿ発展ÍÕÚĀ銭œľĨsú硬貨一括投入ŏĴĬı
⑶
低減á取Ā組ĉÖg
⑵ ļŔĹœ
1974 年áh両替機用á生産Ĉ始÷ÕļŔĹœåh1979
KT Ġœsģ
}図 ~
h自動販売機áņčŜıĔsIJĠ
ĢįʼnĈ導入ÍÕļŔ & ĔsIJ機ĠœsģBCE
}図 ~
¸āg
年á初÷Ü自動販売機á搭載ËĂÕg1982 年áåh高額
ÚĀ銭œľĨsåhÀ年寄Āúh車ºÏá乗ÙÕ人àß
商品ä販売áø対応ÝÃā複数枚紙幣返却機能Ĉ持ÚļŔ
ÂÚĀ銭Ĉ取ĀúϺŏĴĹsĞŔİğčŜĈ実現Ïāø
Ĺœä生産Ĉ開始ÍÕg1987 年á普及型ä ｢BVL Ġœs
äݸāg硬貨一括投入ŏĴĬıåhþĀ簡便à操作Ĉđ
ģ｣ Ĉ市場î投入ÍÕÉÞÝh飲料自動販売機îä搭載率
ŜIJŏsğá提供ÏāøäݸāgÉĂÿäŏĴĬıáþ
ø上昇Íh現在Ýåh90 % 以上á達Íܺāg自動販売
Āh従来以上á魅力ä¸ā自動販売機Ĉ提供ÝÃāþ¼á
機ä歩道àßîäåõ出Í問題á対処ÏāÕ÷h1994 年
àÙÕg
Áÿ 1995 年áÁÇÜ開発ÍÕ薄型ĨčŀåhÓä後h最
⑶ 店舗用機器向Ç自動ÚĀ銭機
⑷h⑸h⑹
ø使ąĂܺā千円ļŔĹœä標準機ÞàÙÕg
1984 年ä千円紙幣h五千円紙幣h一万円紙幣ä改刷時úh
流通分野îä通貨機器ä導入å当初hŕġ作業Ĉ効率化
ÏāÕ÷á始ôÙÕg従来hIJŖċsÁÿ金銭Ĉ出Í入Ă
図
コインメック「FM シリーズ」
図
硬貨一括投入ユニット「KT シリーズ」
図
ビルバリ「BVE シリーズ」
図
ビル & カード機シリーズ「BCE」
313（ 5 ）
特 集
投入硬貨Ĉ一時保留Íh返却ôÕå収納Ïā方式Ĉ開発Íh
富士時報 Vol.83 No.5 2010
通貨機器における市場および技術動向
ÍܺÕgÉĂĈhÚĀ銭機Â自動Ý行¼ÉÞÝhĖŌĬ
績¸āg
ĠŌsä煩雑ËÂ解消Íh迅速à作業Ĉ進÷āÉÞÂÝÃh
⑷ ĞsļĢĢįsĠŐŜ向Ç紙幣 ･ 硬貨ÚĀ銭機
特 集
顧客ĞsļĢä向上á貢献ÝÃÕgÓä後åh流通業界ä
富士電機ÂĞsļĢĢįsĠŐŜ向Çá開発ÍÕ第一世
ĠĢįʼnäœŀŕčĢá合ąÑÜ紙幣ÚĀ銭機ø市場Ýä
代ä紙幣 ･ 硬貨ÚĀ銭機åh1996 年ä発売Áÿ 800 台前
地位Ĉ確ÁàøäáÍܺāg
後ä納入実績¸āgËÿáh流通業界向Çá開発ÍÕ装
富士電機å入出金Ĉ大量á扱¼入出金機ÞÍÜh1992
置ĈłsĢáÍÜ小型化Ĉ実現ÍÕ第 2 世代ä ｢ECS03｣
年á金融機関向Çá ｢OT5600｣ Ĉ開発ÍÕgÓä技術Ĉ
åh3,000 台以上Ĉ販売ÍÕgĞsļĢĢįsĠŐŜ向Ç
進化ËÑh流通業界向Çáåŕġ台á置Çā硬貨ÚĀ銭機
áåh1998 年ä ｢消防法｣ ä改正Ĉ機áhĤŔľ化á伴
ÞÍÜ ｢CSC60 Ġœsģ｣ Ĉ 1994 年á製品化ÍÕgÉä
¼無人運用Ĉ見据¾Õ商品ÞÍÜh世界最小äÚĀ銭機
製品åh従来äŕġ台á完全á納ôāĜŜĺĘıà外形Þh
｢ECS-06 Ġœsģ｣}図 0 ~Ĉ発売Íh10,000 台以上ä実
繁忙時áø対応ÝÃā硬貨処理速度Þ収納容量Ĉ兼ã備¾
績á達Íܺāg
Õ硬貨ÚĀ銭機ÞÍÜh市場Ý高º評価Ĉ得Õg
今後åh元売ĀŊsĔsä再編á伴ºhĞsļĢĢįs
硬貨ÚĀ銭機ä導入áþāŕġ作業ä効率化ä効果Â
ĠŐŜä省力化ÂËÿá加速ÏāÞ考¾ÿĂāg防盗技術
認知ËĂāþ¼áàĀh他社á先駆ÇÜ富士電機å 1998
àßáÀºÜh顧客Ĵsģá対応ÍÕ迅速à開発Ĉ進÷h
年áh紙幣 ･ 硬貨一体型äÚĀ銭機
｢ECS-02｣
Ĉ開発Íh
安全 ･ 安心à利便性ä提供á貢献ÍܺÃÕºg
流通市場î提供ÍÕgÉä製品åŕġ台á納ôā外形Ĉ維
持ÍÚÚh処理速度ú紙幣 ･ 硬貨収納容量Ĉ改善Íܺāg
Éä製品åh新Õá開発ÍÕ要素技術Ĉ随所á盛Ā込ĉÝ
.
ÀĀh発売当初ÁÿËôÌôà提案Ĉ行ÙÕ結果h2000
年á入ÙÜ需要Â急速á伸éܺāg
1998 年á開発ÍÕ自動販売機搭載用電子決済端末åh
ĔsIJĈ挿入ÏāĨčŀݸÙÕg
Ëÿáh顧客ĴsģĈ掘Ā起ÉÍh流通業界向ÇÝ初÷
ÜÞàā入金確定機能Ĉ取Ā入ĂÕ
電子決済機器
⑴ 自動販売機搭載用電子決済端末
｢ECS-07
非接触 IC ĔsIJä特長Ĉ生ÁÍÕĨčŀÞÍÜh2000
Ġœsģ｣
年áĨĬĪ式ä電子決済端末Ĉ開発ÍÕgÉäĨĬĪ式ä
}図 ~Ĉ 2006 年á発売Íh現在ôÝá 10,000 台以上ä実
電子決済端末åh購入Ïā商品Ĉ先á選択ÍhÓä後Ĕs
IJĈĨĬĪÏāĤŕĘĠŐŜľĊsĢı方式Ýå業界初ä
図
紙幣・硬貨自動つり銭機「ECS-07 シリーズ」
図
自動販売機搭載用電子決済端末「FCL-MVCAD シリーズ」
（a）分離型
「FCL-C100 シリーズ」
図
サービスステーション向け紙幣・硬貨小型つり銭機
「ECS-06 シリーズ」
314（ 6 ）
図
店舗用電子決済端末
（b）一体型
「FAP10 シリーズ」
富士時報 Vol.83 No.5 2010
通貨機器における市場および技術動向
あとがき
今後øh決済機器 ･ 決済技術ä発展á努力ÍhÀ客Ëô
ú市場äĴsģá応¾h社会á貢献ÍܺÅ所存ݸāg
＊本稿á記載ÍÕ商標ôÕå登録商標åh354 Ńsġ商標Ĉ参
照äÉÞ
参考文献
⑴ 貨幣á関ÏāİsĨ. 独立行政法人造幣局. httpk//www.
.
mint.go.jp/data/kinen/page55.html,}参照 2010-07-09~
図
小型チャージ機「FCL-BCT05」
⑵ 新 Í º 日 本 銀 行 券} 一 万 円 券 ~ ä 偽 造 防 止 技 術 á Ú º
Ü. 日 本 銀 行. httpk//www.boj.or.jp/type/release/zuiji/
製品ݸāg
.
kako03/bnnew3.htm,}参照 2010-07-09~
Ëÿá近年hĔsIJ会社àßÂ立×上ÈÕ多ÅäĿŒ
ŜIJá対応ÍÕ電子決済ä需要Â拡大ÍܺāgÓÉÝ
2008 年áhŇŔĪĿŒŜIJ対応ä自動販売機搭載用電子
決済端末
｢FCL-MVCAD
Ġœsģ｣}図 1 ~Ĉ発売ÍÕg
⑵ 店舗用電子決済端末
⑶ 松 澤 光 明 ñ Á. 環 境 対 応 貨 幣 識 別 装 置. 富 士 時 報. 2009,
vol.82, no.4, p.42-46.
⑷ 山本健明ñÁ. 紙ä搬送ĕčIJÞä衝突áþā動的変形
解析. 日本機械学会第12回計算力学講演会講演論文集. 1999,
no.99-5, p.311-312.
2001 年áåh店舗Ý商品Ĉ購入ÍÕ際áh非接触 IC
⑸ 山本健明, 川崎哲治. 紙ä三次元動的変形解析. 日本機械学
ĔsIJ式ä電子ŇĶsÝ支払ºÂ行¾ā店舗用電子決済端
会第13回計算力学講演会講演論文集. 2000, no.00-17, p.527-
末
｢FCL-SCT02｣
Ĉ開発ÍÕgÉä機器åh決済Ïā金
額Ĉ操作部Ý入力Íh利用者ÂċŜįij部áĔsIJĈĨĬ
528.
⑹ 高野幸裕ñÁ. ēsĹsŒĬŀŖsŒĈ用ºÕ収納機構Ý
ĪÏāÖÇÝ決済Â完了ÏāgPOS ŕġĢĨÞ連動Ïā
ä紙ä三次元動的変形解析. 日本機械学会第14回計算力学講
ĨčŀÝåh金額ä入力Â不要áàāäÝhËÿá操作Â
演会講演論文集. 2001, no.01-10, p.41-42.
簡単áàāg
注 2
FeliCa 仕様ä電子決済端末ä開発後h2002 年Áÿåh
Edy Â使¾āĨčŀä電子決済端末ä製造Ĉ開始ÍÕg
ôÕh2006 年áåh複数ä電子ŇĶsÂ使¾āŇŔĪ
ĿŒŜIJ対応ä店舗用電子決済端末 ｢FCL-C100 Ġœs
ģ｣ Ĉ開発Íh3,000 台以上Ĉ販売Íܺā図 2 ⒜
g
堂面 俊則
通貨関連機器ÀþéĠĢįʼn開発á従事g現在h
富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本
部開発 ･ 生産ĤŜĨs長g
FCL-C100 ĠœsģåhċŜįij部Þ操作部Â分離ÍÕĨ
čŀݸÙÕgËÿàā小型化 ･ 高ĤĖŎœįČ化Ĉ図Āh
一体型ä商品ÞÍÜh｢FAP10 Ġœsģ｣ Ĉ 2008 年á発
大藪 博
売ÍÕ図 2 ⒝
g
通貨機器関連ä開発 ･ 設計á従事g現在h富士電
⑶ ĪŌsġ機
機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発
ĪŌsġ機åhĔsIJàßá電子ŇĶsä金額Ĉ入金Ï
･ 生産ĤŜĨs開発部長g
āÕ÷ä機器ݸāg
富士電機åh2000 年á札幌地区Ý始ôÙÕ電子ŇĶs
実験á参画ÍhĔsIJîä千円紙幣áþā入金ÂÝÃā
松井 寿充
ĪŌsġ機Ĉ開発ÍÕg2004 年áåh小型化h高ĤĖŎ
通貨関連機器ä生販在管理á従事g現在h富士電
œįČh低価格ä市場Ĵsģá応¾āÕ÷h小型ĪŌsġ
機 ｢FCL-BCT05｣} 図 3 ~Ĉ開発Íh現在ôÝá 15,000
機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社販売j生産管理室
ŇĶsġŌsg
台以上Ĉ販売Íܺāg
注 2FeliCak353 Ńsġ ｢解説 3｣ 参照
315（ 7 ）
特 集
通貨機器ä製品 ･ 技術ä変遷Þ動向áÚºÜ述ïÕg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
硬貨処理装置の要素技術
特 集
,SLTLU[HS;LJOUVSVN`VM*\YYLUJ`/HUKSPUN
松藤 宏/PYVZOP4H[Z\M\QP
西山 高志;HRHZOP5PZOP`HTH
飯嶋 茂:OPNLY\0PQPTH
富士電機ä最新ä硬貨処理装置ݸāFMVT Ġœsģåh新技術ÞÞøáhÉĂôÝá培ÙÜÃÕ通貨処理技術ú
ķďĸďĈ織Ā込ĉݺāg特徴的à機能å次äÞÀĀݸāg①素材j直径j厚õÖÇÝàÅh表面形状ä検出áþā検
銭精度ä向上h②現物đĢĘŖ機構áþā偽貨ä正貨îä両替防止h③ľŒĬĠŎŊŋœä採用áþāŀŖęŒʼnä書換¾
ä容易化h④３金種ä同時払出Í機能áþā払出Í待×時間ä軽減h⑤払出Í確認ĤŜĞáþā信頼性ä向上h⑥ŘŜĨĬ
Ī開閉機構úĔĤĬıĪŎsĿä採用áþāŊŜįijŜĢ性ä向上h⑦待機時Ĉ含÷Õ低消費電力化ݸāg
Fuji Electricz
s latest coin handling machines, the{FMVT Series|, incorporate new technology as well as Fujiz
s accumulated currency
handling technology and know-how. Characteristic features of this new series include: (1) improved currency detection precision by detecting the surface profile in addition to the material, diameter and thickness of the currency, (2) a cash escrow mechanism that prevents counterfeit currency from being exchanged for real currency, (3) use of flash memory to facilitate program rewriting, (4) a function for paying out
three currency denominations simultaneously in order to reduce the waiting time, (5) improved reliability with a payout verification sensor, (6)
improved ease of maintenance with the use of a one-touch opening mechanism and a cassette tube, and (7) low power consumption including
stand-by time.
まえがき
扱º金種úÚĀ銭容量ø変ąÙÜÅāgôÕh日本ä治安
å良ºÞ庼øääh
{無人ä金庫|Ĉ狙ÙÕ犯罪å後
硬貨処理装置}ĜčŜŊĬĘ~åh硬貨Ĉ識別ÍÕ上h
Ĉ絶Õàºg
正貨Ĉ受Ç入Ă金種別á収納ÏāgôÕh商品Ĉ販売ÍÕ
後åhÚĀ銭Ĉ払º出ÏgĜčŜŊĬĘåh自動販売機Ĉ
⑴
.
外国貨 ･ 変造貨の横行
構成Ïā重要部品ä一Úݸāg
{硬貨Ĉ受Ç入ĂhÚĀ
日本å島国ݸĀh過去Áÿ近隣諸国ä外国貨Â流入Ï
銭Ĉ払º出Ï|Þº¼基本機能äĿŒĬĠŎċĬŀå当然
āÉÞå少àÁÙÕgÍÁÍ 1997 年Êăá多発ÍÕh韓
äÉÞàÂÿh社会情勢ú自動販売機Ĉ取Ā巻Å環境hº
国ä 500 ďĒŜ変造貨áþā{自動販売機荒ÿÍ|å社会
ÕÐÿ行為àßËôÌôà要求事項á応¾ÜÃÕg
問題化ÍÕg500 ďĒŜ硬貨åh旧 500 円硬貨}白銅貨~
本稿ÝåhÉäþ¼à背景á基ÛºÜ開発ÍÕĜčŜ
ŊĬĘä技術áÚºÜ紹介Ïāg
á類似ÍܺāgÉĂĈ加工ÍÜ 500 円硬貨Þ誤認識ËÑh
ÚĀ銭用ÞÍÜĢıĬĘÍܺā 500 円硬貨á両替Ïā行
為Â多発ÍhÓä被害å相当à額á上ÙÕg
Éäþ¼à外国貨 ･ 変造貨ä被害Â発生ÏāÞh当然à
コインメックの仕組み
Âÿh速úÁà対策Ĉ求÷ÿĂāg検銭ŀŖęŒʼnäĹs
図 1 áhĜčŜŊĬĘä外観Þ構成図Ĉ示Ïg
ġŐŜċĬŀÝ対処可能à場合ø¸āÂh時áåĤŜĞä
自動販売機á投入ËĂÕ硬貨åh硬貨投入口ÁÿĜčŜ
見直Íú構造ä見直ÍáôÝ及ì場合ø¸āg
ŊĬĘá入ĀhċĘĤŀĨÝ識別}検銭~ËĂāg正貨ä
場合å保管用äĔĤĬıĪŎsĿá振Ā分Çāg偽貨Þ判
定ÍÕ場合åĢŒęĠŎsıÁÿ排出ÏāgÚĀ銭Â必要
.
改 鋳
近年Ýåh .
節Ý述ïÕ韓国ä 500 ďĒŜ変造貨Â横
à場合åhĔĤĬıĪŎsĿÁÿŃčċďı部Ĉ通ÍÜ硬
行ÍÕ後h2000 年á現行ä 500 円硬貨}ĴĬĚŔ黄銅貨~
貨Ĉ払º出Ïg
á改鋳ËĂÕg
構成åh
{ċĘĤŀĨ|
{ĔĤĬıĪŎsĿ|
{Ńčċď
ı部|Þº¼三ÚäŏĴĬıÞĸďġŜęݸāg
貨幣å国ä象徴Ýø¸Āh改鋳ä際áåËôÌôàĤ
ĖŎœįČ要素Â盛Ā込ôĂāg例¾æh現行 500 円硬貨
ä{潜像|Þ呼æĂā斜÷Áÿ浮Ã上Âāþ¼á見¾ā模
開発の背景と狙い
様åh人Â見āÞ本物Þ認識ÏāÉÞÂÝÃāg一方h硬
貨ä{材料|áåh古ÅÁÿĜčŜŊĬĘáÞÙÜĤĖŎ
日本åh人口当ÕĀä設置台数Ĉ見āÞh世界一ä自動
œįČŕłŔĈ高ÅÝÃā白銅àßÂ用ºÿĂh近年Ýå
販売機大国ݸā}設置台数å米国Â一位~
g省力化Ĉ求
2 種類ä金属Ý構成ÍÕĹčŊĨŔ硬貨Â世界的áø多Å
÷ā中身商品ŊsĔsä需要Þ治安ä良ËÂ相ôÙÜ自動
発行ËĂܺāg
販売機å屋内外Ĉ問ąÐ設置ËĂܺāg販売Ïā商品ä
値段ú商品自体Â変ąāÞhĜčŜŊĬĘá要求ËĂā取
316（ 8 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
硬貨処理装置の要素技術
商品å飲料ݸĀhÚºÝhÕæÉݸāg飲料ä売価å
.
販売価格帯の変化
消費税ä影響ø¸ĀhŘŜĜčŜ}100 円~Áÿh110 円
ÓÍÜ 120 円îÞ推移ÍÜÃÕgôÕhŃĬıŅıŔú健
á引Ã上ÈÿĂܺāg自動販売機Ý最ø多Å販売ËĂā
康志向äŀŕňċʼn商品Â普及ÏāáÚĂh販売価格åô
５００ １００ ５０
１０
返却レバー
ハウジング
（筐体部）
アクセプタ
（硬貨検銭部）
収金通路
補助つり銭
チューブ
スラグシュート
（返却硬貨通路）
カセットチューブ
（硬貨保留部）
５００円 １００円 １０円 ５０円
硬貨
硬貨
硬貨 硬貨
ペイアウト部
（つり銭払出し部）
自動販売機の返却口
（a）外 観
自動販売機の金庫
（b）構成図
図１ コインメックの外観と構成図
1990
（年）
1995
2000
2005
500 円白銅貨
2010
500 円ニッケル黄銅貨
トピックス
▲消費税導入（3％）
▲消費税導入（5%）
●はみ出し自動販売機問題
●違法電波いたずら
●５００ウォン変造貨大量発生
▲飲料自動販売機にビルバリ搭載
▲中国市場進出
●省エネ化
製品シリーズ
検銭技術
FL
FH
FK
センサコイル 3 対（外径・材質・板厚）
技術項目
振分け・払出し技術
3 金種同時払出し
FJ
FM
ダブルコア（表面模様検出強化）
現物エスクロ *
500 円 100 円 /500 円 100 円 4 枚 /500 円 3 枚
拡張機能（JRB）対応
通信技術
払出し確認センサ
拡張機能強化
VTS 通信（自動販売機標準シリアル）
海外規格（MDB）対応
＊ エスクロ：353ページ「解説2」参照
図
コインメックの技術年表
317（ 9 ）
特 集
1989 年á導入ËĂÕ消費税å当初 3 % ÝhÓä後 5 %
富士時報 Vol.83 No.5 2010
硬貨処理装置の要素技術
ÏôÏ多様化ÍܺāgÕæÉø同様áh1989 年Êă 200
¸ÿÁÎ÷決÷ÜÀºÕ範囲内á¸āÁĈ判定ÍÜh真偽
円程度Â主流ݸÙÕgÓä後h段階的á値上ÈĈ行ºh
Ĉ識別ÏāÉÞݸāg
特 集
富士電機äĜčŜŊĬĘåh個々ä特徴Ĉ検出ÏāÕ÷
現在Ýå 300 円ä商品Â主流ÞàÙܺāgÉäþ¼á商
品ä売価Â変ąāÞh次äþ¼à要望Â出ÜÃÕg
á三ÚäĤŜĞĈ搭載Íܺāg
ÍÁÍh韓国 500 ďĒŜ硬貨ä変造貨Ĉ使ÙÜh硬貨
⒜ 必要àÚĀ銭ä種類h数量Ĉ増úÍÕºg
⒝ ÚĀ銭Ĉ払º出Ï枚数Â増¾āÉÞáþĀh長Åà
ā取引ä時間Ĉ短ÅÍÕºg
ä 3 種ä特徴検出 ･ 判定ÖÇÝå防止困難àºÕÐÿÂ発
生ÍÕg当時ä 500 円硬貨}旧 500 円硬貨~Þ比較ÏāÞh
韓国 500 ďĒŜ硬貨å素材 ･ 直径å同一ݸāÂh厚ËÂ
.
自動販売機管理の省力化
ÉÉ数年ä不況Ýåh自動販売機ä顧客ø設備投資Ĉ抑
制ÏāgÉäþ¼àÞÃáåh顧客å機器äĜĢıåø×
異àāÕ÷排除å可能ݸÙÕgÍÁÍh表面Ĉ切削ÍÜ
厚õĈ旧 500 円硬貨á合ąÑÕ変造貨åh従来ä技術Ýå
排除Â困難ݸÙÕg
ÓÉÝh硬貨ä模様á着目Íh表面ä形状Ĉ検出 ･ 判定
ăĉÖÂh
{ŒŜĴŜęĜĢı|á対ÍÜøh非常á敏感
áàāgĜčŜŊĬĘáÚºÜø次äþ¼àÉÞÂ求÷ÿ
Ïā方式Ĉ考案ÍÕg表面ä模様å厚õä違ºáþĀ構成
Ăāg
ËĂܺāÕ÷h以前Áÿ装備Íܺā厚õĤŜĞĈ流用
⒜ ēŃŕsĠŐŜ}ÚĀ銭ä回収 ･ 補充~ä効率化Ĉ
ÏāÉÞÂÝÃāg
硬貨Ĉ識別ÏāċŔĝœģʼnä判定項目áh厚õĤŜĞ
図āg
⒝ 故障Íàº}修理費ÂÁÁÿàº~
g
áþÙÜ捉¾Õ硬貨表面ä連続的à厚õĈ数値İsĨÞÍ
⒞ 万一ä故障ä際øh原因ä究明ú対策Â容易ݸāg
Ü加¾ÕgÉäİsĨĈ基áh硬貨ä表面形状Â識別ÝÃ
āþ¼áàÙÕäÝh新規áĤŜĞĈ追加ÍàÅÜøh検
.
消費電力の低減
銭性能Â向上Íh変造貨ä排除ÂÝÃāþ¼áàÙÕg
自動販売機åđĶŔėsä使用ä合理化á関Ïā法
律
}省đĶ法~Ý特定機器á指定ËĂÜÀĀh2012 年ô
⑴
.
現物エスクロ機構の導入
Ýá 30 % 削減}2007 年基準~Ĉ目標ÞÍܺāg自動販
ĜčŜŊĬĘåh常á最新ä検銭性能Ĉ備¾Ü製品化Ï
売機á搭載ËĂāĜčŜŊĬĘáÚºÜøh消費電力ä低
āgÍÁÍhÓĂĈÁºÅÆā偽貨ä出現Â相次Äh犯罪
減Â求÷ÿĂܺāg
者ÞäºÕ×ÊÙÉÂ続ºÜºÕgÉäþ¼à予期ÝÃà
º偽貨á備¾āÕ÷áh業界Ý先駆ÇÜ現物đĢĘŖ機構
.
開発の狙い
Ĉ考案ÍÕg現物đĢĘŖÞåhċĘĤŀĨ部á装備ÍÕ
ÉĂôÝ述ïÜÃÕĜčŜŊĬĘîä要求内容Ĉ踏ô¾
機構ݸĀh投入硬貨Ĉ一時保留Ïā機能Ĉ持Ùܺāg
Õ開発ä狙ºåh次äÞÀĀݸāg
áh現物đĢĘŖ部ä構成Ĉ示Ïg
図
⒜ 検銭部áÀÇā正貨受付性能Þ偽貨排除性能ä向上
自動販売機Ýä商品購入過程Þ現物đĢĘŖ機能ä動作
⒝ Ńčċďı部áÀÇāÚĀ銭払出Í性能ä向上
å次äÞÀĀݸāg⒞Ĉ実現ÏāÉÞáþĀh偽貨áþ
⒞ ċĘĤŀĨ部ÞĔĤĬıĪŎsĿä取扱º性ä向上
ā正貨ä詐取Ĉ防止ÍÕg
⒟ 消費電力ä低減
Ĝ č Ŝ Ŋ Ĭ Ę å図
⒜ 投入硬貨Ĉ一時保留Ïāg
⒝ 商品Â購入ËĂÕ場合h一時保留ÍܺÕ硬貨ĈÚ
ä þ ¼ à 技 術 変 遷 Ĉ 経 Ü Ã Õg
Ā銭保留部î導入ÍhÚĀ銭ÞÍÜ再利用Ïāg
｢FMVT Ġœsģ｣ åhËôÌôà市場要求á応¾Õ最新
ŋİŔݸāg
⒞ 商品ä購入Â行ąĂÐĖŌŜĤŔ操作¸ÙÕ場合h
章以降hÓä具体的à技術内容Ĉ記述Ï
āg
分離レバー
検銭性能向上への取組み
硬貨
シーソー方式
貨幣Ĉ安全á流通ËÑāÕ÷áåh貨幣ä信頼性Ĉ上È
ā必要¸āgÉĂåh偽貨ä流通Ĉ防止ÏāÉÞݸĀh
自動販売機áÜ排除ÏāÉÞÂh対策ä一ÚÞÍÜ挙Èÿ
分離
レバー
ĂāgÓÉÝh富士電機ä取組õÞÍÜ次ä技術Ĉ製品á
硬貨
ソレノイド
適用Íh偽貨対策Ĉ実施ÍÕg
エスクロレバー
500
500
⑴ 新検銭ċŔĝœģʼn
振分けゲート
⑵ 現物đĢĘŖ}353 Ńsġ解説 2参照~機構
⑶ ŀŖęŒʼn書換¾機能
エスクロレバー
振分けゲート
返却口へ
つり銭チューブへ
（2 枚の 500 円を現物エスクロしている状態）
.
新検銭アルゴリズムの考案
検銭Þåh硬貨ä特徴ݸā素材 ･ 直径 ･ 厚õĈ検出Íh
318（ 10 ）
図
現物エスクロ部の構成
富士時報 Vol.83 No.5 2010
硬貨処理装置の要素技術
一時保留ÍܺÕ硬貨ĈÓäôô返却Ïāg
ċĘĤŀĨ部Ý投入硬貨Ĉ一時保留ÏāÕ÷h次äþ¼
.
つり銭払出しのスピードアップ
近年åhļŔĹœä搭載率äċĬŀh商品価格設定ä多
⒜ 硬貨Ĉ保留ÏāĢŃsĢä確保
様化á伴ºhÚĀ銭枚数å増加Ïā傾向á¸ÙÕg
⒝ ċĘĤŀĨ内ä限ÿĂÕĢŃsĢá組õ込ö新Õà
硬貨ä払出Í機構
ÚĀ銭ä払出Í金額á合ąÑÜ最適à金種組合ÑĈ演
算処理Íh3 金種ä硬貨ä同時払出ÍĈÝÃāþ¼áÍÕg
⒜áÚºÜå振分Ç通路Ĉ流用Íh硬貨Ĉ同一平面上á
停止ËÑā方法áÜ一時保留ĢŃsĢĈ確保ÍÕgÓäÕ
Óä結果hÚĀ銭ä払出Í待×時間Ĉ軽減Íh利用者ä快
適性Ĉ醸成ÍÕg
÷h従来å硬貨Â積重ã姿勢ݸÙÕøäĈh立×姿勢Þ
á示Ï例åh千円紙幣Ĉ投入Íh120 円販売áþÙ
図
ÍÕÉÞá加¾h⒝Ĉ実現ÏāÕ÷áhĠsĦs方式áþ
Ü 880 円äÚĀ銭Ĉ払º出Ï場合ä動作比較ݸāg従来
ā小型ä払出Í機構Ĉ新Õá開発ÍÕg
þĀ 1 回少àº払出Í回数Ý動作完了ÝÃāg
現物đĢĘŖ機構Ĉ搭載ÍÕ初期}1999 年~äĜčŜ
ŊĬĘÝåh一時保留可能à硬貨å 500 円硬貨 2 枚äõÝ
.
払出し確認機能の強化
¸ÙÕgÉĂĈh最新ä FMVT ĠœsģÝåh500 円硬
従来hÚĀ銭硬貨ä払出Í制御åh払出Í用äŋsĨĈ
貨 3 枚h100 円硬貨 4 枚á増úÏÉÞáþĀh高額ä商品
駆動ÏāÉÞÝ払出ÍĈ完了Í{硬貨Â出Õ|Þ判断ÍÜ
Ĉ購入Íþ¼ÞÍÕÞÃáh投入ËĂÕ硬貨ÖÇÝ返却Ý
ºÕg
Ãāþ¼áÍÕg
駐車場äþ¼à塵埃}Îĉ¸º~ä多º環境úh鉄道車
両äþ¼á振動ä¸ā環境下áÀºÜøhþĀ高º信頼性
.
プログラム書換え機能の採用
Ĉ実現ÏāÕ÷h業界初ä払出Í確認ĤŜĞĈ搭載ÍÜh
市場á設置ËĂܺā自動販売機ä偽貨対策åh検銭ŀ
硬貨ä払出ÍĈ実際á確認ÝÃāþ¼áÍÕg硬貨ä汚Ă
ŖęŒʼnäĹsġŐŜċĬŀÝ可能à場合Â多ºg従来å
ú変形ôÕå振動ä影響ÝhÚĀ銭Â出àºÉÞĈ払出Í
ŀŖęŒʼnä書換¾ÂÝÃàÁÙÕäÝhĜčŜŊĬĘä
確認ĤŜĞÝ検出ÍÕ場合áåhœĔĹœs動作ÞÍÜh
交換Â必要ݸĀh対応áø時間Ĉ要ÍÕg
硬貨ä再払出ÍĈ実施Ïāg払出Í確認ĤŜĞáåh払º
ÓÉÝh市場á設置済õäĜčŜŊĬĘúh工場äŒč
ŜÝ組立Ü中äøäá対ÍÜø速úÁá対応ÏāÕ÷hŀ
出ËĂÕ硬貨Ĉ検知Ïā磁気ĤŜĞĈ使用ÍÕg磁気ĤŜ
Ğåh図
á示Ïþ¼áh払出Í板ä往復運動áþĀ払º
ŖęŒʼn変更Â容易áÝÃā必要¸āg対策ÞÍÜĜč
出ËĂā硬貨ä着地面}ŃčċďıłsĢ~á固定ËĂÜ
ŜŊĬĘá搭載Íܺā CPU ĈŇĢĘŊŋœÁÿľŒĬ
ºāg
ĠŎŊŋœĈ使ÙÕøäá変更ÍÕgľŒĬĠŎŀŖęŒ
磁気ĤŜĞä採用á当ÕÙÜä課題åh安定ÍÕċijŖ
ʼnä書換¾áþÙÜh偽貨対策ú将来ä改鋳áh柔軟á対
ęĤŜĞ波形Ĉ得āÉÞݸÙÕgĤŜĞ波形äæÿÚÃ
応ÝÃāþ¼áàÙÕg
ä要因åh落下ÍÕ硬貨äĹďŜIJàß姿勢変化áþāø
äݸÙÕgCAD äĠňŎŕsĠŐŜáþĀ仮想的á硬
つり銭払出し性能の向上
ÚĀ銭ä払出ÍåhĜčŜŊĬĘä基本機能ä一Úݸ
硬貨
āgÚĀ銭払出Í性能Ĉ向上ËÑāÕ÷á次ä取組õĈ実
払出し板
施ÍÕg
⑴ ÚĀ銭払出ÍäĢĽsIJċĬŀ
ペイアウトベース
⑵ 払出Í確認機能ä強化
コイン受け
○印は、払出し硬貨を示す。
ＦＭＶT コインメック
（3 金種の同時払出し）
従来コインメック
（2 金種の同時払出し）
回目
回目
図
500 100 50 10
円
円
円
円
硬貨 硬貨 硬貨 硬貨
払出し確認センサ
（a）待機時
500 100 50 10
円
円
円
円
硬貨 硬貨 硬貨 硬貨
1
○
○
−
−
1
○
○
−
○
2
−
○
−
○
2
−
○
○
○
3
−
○
−
○
3
−
○
−
○
4
−
−
○
○
払出し硬貨
3 回の動作で払出しが
完了する。
つり銭 880 円分の硬貨の払出し動作の比較
（b）払出し動作時
図
払出し確認センサの概念
319（ 11 ）
特 集
à工夫Ĉ行ÙÕg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
硬貨処理装置の要素技術
アクセプタ
自動つり銭モード
自動チューブ残量モード
特 集
設定値枚数を超えた場合
設定するつり銭合わせ枚数︵設定値︶に対して
カセットチューブ
図
多い分
金庫へ
設定値
「FMVT シリーズ」の構造
ワンタッチ操作で，
設定値より多い枚数分
払い出す。
貨ä挙動Ĉ再現Íh払出Í硬貨ä姿勢ä安定化Ĉ実現ÍÕg
取扱い性の向上
図
富士電機åh消費税ä導入àßä社会的環境変化á対応
軽減ÍÕg
ÍàÂÿh利用者úēŃŕsĨsäĴsģáø対応ÍÜh
設定値以上の投入金は
直接金庫へ収納され，
常に設定値を保つ。
つり銭管理モードの概念
⒜ 自動ÚĀ銭ŋsIJ
投入硬貨ĈÚĀ銭保留部áĢıĬĘÍhÚĀ銭回収時
利便性ä良ºĜčŜŊĬĘĈ提供ÍÜÃÕg
á一括払出ÍĈ行¼g
.
容易なメンテナンス性の実現
⒝ 自動ĪŎsĿ残量ŋsIJ
事前á自動販売機側Ý設定ÍÕ枚数以上ä投入硬貨Ĉ
ĜčŜŊĬĘäŒŜĴŜęĜĢıĈ抑¾āÕ÷åhŊŜ
įijŜĢ性Ĉ向上ËÑh市場Áÿä不要à返却Ĉ減ÿÏ必
ĩčŕĘıá金庫î収納Ïāg
要¸āg
FMVT ĠœsģÝåh図
⑵
ä構造áþĀh次äþ¼à
省エネルギー化
特徴Ĉ盛Ā込ĉݺāg
⒜ ŘŜĨĬĪ開閉機構
24 時間稼動Ïā自動販売機åh消費電力ä低減Â環境
ċĘĤŀĨúĔĤĬıĪŎsĿå工具不要Ý分解 ･ 組
立Ĉ可能áÍh容易á清掃ÝÃÜ詰ôĀ硬貨Ĉ取Ā除Ã
úÏÅÍÕg
対応ä一ÚݸāgÍÕÂÙÜhĜčŜŊĬĘáÀºÜø
低消費電力化å大ÃàįsŇÞàāg
ĜčŜŊĬĘä動作別ä消費電力åh次ä三Úá分類Ý
⒝ ĔĤĬıĪŎsĿä採用
Ãāg
ÚĀ銭ä保留部åh従来機種Ýå本体á固定ËĂܺ
⒜ 硬貨ä投入待×状態}待機状態~
ÕÂh保留部ĈĔĤĬı構造áÏāÉÞÝ硬貨ä全回収
⒝ 投入硬貨ä受入Ă動作
ú運搬時ä利便性Ĉ高÷Õg
⒞ ÚĀ銭払出Í動作
着脱可能àĔĤĬıĪŎsĿåĤĬı不良Â予想ÝÃāg
⒝Þ⒞Ýåh商品Ĉ購入ÍܺāÞÃÖÇŋsĨôÕå
Éäþ¼àēŃŕsĠŐŜäňĢá対ÍÜhĤĬı検知Ģ
ĦŕķčIJĈ動作ËÑāgÓäÕ÷h電力ä消費å大ú
čĬĪĈ設ÇÕgĔĤĬıĪŎsĿä装着Ĉ検知ÍÜ硬貨
Âh一時的ݸāg1 日ä大半Â待機状態ݸāÕ÷h消
詰ôĀä原因Ĉ防止Ïāþ¼áÍhľsŔŀŔsľĈ盛Ā
費電力Ĉ低減ÏāÕ÷áåh⒜Ĉ見直ÏÉÞÂ効果的ݸ
込ĉÖg
āg
自動販売機Þä一連ä動作Ýh常時動作Â必要à機能Þ
.
つり銭管理機能の搭載
停止可能à機能Þá分類Íh電源ä切断可能à回路Ĉ抽出
ĜčŜŊĬĘåh受Ç入ĂÕ硬貨ĈÚĀ銭保留部á導Åg
ÍÕgôÕh回路ä一部Ĉ切断ÍÜø一連ä動作á影響Í
保留ËĂā硬貨åh商品ä金額úŖĚsĠŐŜàßáþÙ
àºþ¼áh電源ä切断 ･ 復電ĨčňŜęä判断åĜčŜ
Ü枚数Â異àāÕ÷h現金Ĉ回収Ïā際á手作業ÝÚĀ銭
ŊĬĘ自身Ý行¼方式Ĉ採用ÍÕg省đĶŔėsŋsIJÝ
待機時ä回路Ĉ一部切断ÏāÉÞÝh消費電力Ĉ従来ä
Ĉ残Ï操作Â必要ÞàĀh時間Ĉ要ÍܺÕg
FMVT ĠœsģÝå作業効率Ĉ向上ÏāÕ÷h図
á
示ÏÞÀĀ自動ÚĀ銭ŋsIJÞh自動ĪŎsĿ残量ŋsIJ
Þº¼ 2 種類äÚĀ銭管理機能Ĉ搭載ÍÜh上述ä作業Ĉ
320（ 12 ）
27 % 削減ÍÕg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
硬貨処理装置の要素技術
松藤 宏
電子ŇĶsÂ普及ÍÜÃÕ今日ݸÙÜøh現金決済å
機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発
通貨関連機器ä開発 ･ 設計á従事g現在h富士電
決ÍÜàÅàÿàºg駐車場úĜĽs機ä料金決済àßä
･ 生産ĤŜĨs開発部ęŔsŀŇĶsġŌsg
自動化機器åh増加Ïā傾向á˾¸āg
今後ø富士電機äĜċ技術ÞÍÜhĜčŜŊĬĘä技術
開発á努力Íh市場ä要求á応¾ÜºÅ所存ݸāg
西山 高志
参考文献
機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発
通貨関連機器ä開発 ･ 設計á従事g現在h富士電
⑴ 大藪博ñÁ. 五百円硬貨ä現物đĢĘŖ機能搭載ĜčŜ
･ 生産ĤŜĨs開発部ċĠĢĨŜıŇĶsġŌsg
ŊĬĘ. 富士時報. 2000, vol.73, no.3, p.192-195.
⑵ 松 澤 光 明 ñ Á. 環 境 対 応 貨 幣 識 別 装 置. 富 士 時 報. 2009,
（46）
.
vol.82, no.4, p.
（42）
飯嶋 茂
通貨関連機器ä開発 ･ 設計á従事g現在h富士電
機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発
･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
321（ 13 ）
特 集
あとがき
富士時報 Vol.83 No.5 2010
紙幣識別装置の要素技術
特 集
,SLTLU[HS;LJOUVSVN`VM)PSS=HSPKH[VYZ
千國 量也2Ha\`H*OPR\UP
松澤 光明4P[Z\HRP4H[Z\aH^H
大岩 武;HRLZOP6OP^H
富士電機ä自動販売機搭載用ä最新機種ݸā紙幣識別装置BVE Ġœsģåh小型j薄型化h軽量化h省đĶŔės
Ĉ実現Íܺāg紙幣äŖsŒ搬送úŏĴĬı化構造h変形ÍáźĢįŜŕĢ鋼板Ĉ使用ÍÕ盗難防止構造àßËôÌô
à拡張機能Ĉ搭載Íܺāg新紙幣ä偽造防止技術á対応ÍÕ識別性能向上äÕ÷áhľŒĬĘĢěsı型磁気ĤŜĞĈ開
発ÍÕgËÿáh高性能ŇčĜŜĈ採用ÍÜh光ĤŜĞä自動調整機能ú時分割調整方式h形状判定新識別ċŔĝœģʼnĈ
開発Íh制御機能ä向上Ĉ図Ùܺāg
Fuji Electricz
s latest series of bill validators for vending machines, the{BVE Series|features a small and low profile size, light weight,
and realizes energy savings. This series incorporates various enhanced features such as bill roller transport, a modular unit structure, and an
anti-theft mechanism made from a hard-to-deform stainless steel plate. To improve the discriminating ability and support anti-counterfeiting
technology for new bills, a fluxgate type magnetic sensor has been developed. In addition, by using a high-performance microprocessor, and
developing and utilizing an optical sensor automatic adjustment function, a time-sharing adjustment system and a new algorithm for shape
identification, the control functionality has been improved.
まえがき
自動販売機ä紙幣識別装置}ļŔĹœ~åh挿入ËĂÕ
àß開発ä歴史Ýø¸āg
.
紙幣Ĉ識別Íh収納Ïā機能Ĉ持ÙÕ入金処理装置ݸāg
ļŔĹœåhÕæÉú酒àßä高額商品Ĉ扱¼自動販売機
清涼飲料自動販売機への搭載
1980 年Êă初÷Ü製品化ÍÕļsŔúÕæÉä自動販
売機用äļŔĹœåh最大 10 枚ä千円紙幣Ĉ一時保留Ï
ÖÇÝàÅh販売機会Ĉ逃ËàºÕ÷áøhñÞĉßä自
āÉÞÂÝÃÕg1980 年代後半á小型Ý安価à製品Ĉ投
動販売機îä搭載Â必須ÞàÙܺāg
入ÍÕÉÞÝh清涼飲料自動販売機áø搭載ËĂāþ¼á
ļŔĹœå高額貨幣}紙幣~Ĉ正確á受Ç入ĂāÕ÷h
àĀh生産量ø爆発的á増加ÍÕg
高度à識別性能Â要求ËĂāgËÿáh富士電機åh社会
情勢ú自動販売機Ĉ取Ā巻Å環境ä変化á応¾āÕ÷h形
.
状ú取扱性ä向上àßá努÷ÜÃÕgÉÉÝå代表的à機
社会問題，環境問題への配慮
1995 年áå自動販売機äåõ出ÍÂ社会問題ÞàÙÕg
種Ĉ取Ā上Èh開発ÍÕ新型ļŔĹœä技術áÚºÜ紹介
ÉäÕ÷h自動販売機á搭載ÏāļŔĹœø薄型化Â必要
Ïāg
ÞàÙÕg
自動販売機用ļŔĹœä外形åh自動販売機ä用途úİ
ビルバリの仕組み
図
ğčŜá合ąÑÜ改良Ĉ続ÇÕg図
á示Ïþ¼á中型á
áļŔĹœä外観Þ構成図Ĉ示Ïg
ļŔĹœåh紙幣挿入口á挿入ËĂÕ紙幣Ĉ自動搬送Í
識別ユニット
搬送ローラ
Üh磁気ĤŜĞÞ光学ĤŜĞÝ識別}検札~Ĉ行¼g
真券Þ判定ÍÕ場合åh装置内部î搬送ÍÜ一時保留Íh
識別センサ
（磁気・光）
挿入金額Ĉ自動販売機ä制御部î送信Ïāg続ºÜ自動販
売機本体Áÿ商品購入後ä精算信号Ĉ受ÇāÞh紙幣Ĉ整
紙幣挿入口
紙幣整列
収納
列収納ÏāgÚĀ銭åh硬貨処理装置Áÿ払º出Ïg
本体ユニット
偽造j変造紙幣Þ判定ÍÕ場合Àþé返却ŕĹsÂ押Ë
押出し機構
ĂÕ場合åhÓä紙幣Ĉ返却Ïāg
紙幣収納部
開発の背景と狙い
プッシャユニット
スタッカユニット
図
áh自動販売機用ļŔĹœä技術開発年表Ĉ示Ïg
（a）外 観
富士電機ä自動販売機用ļŔĹœä変遷åh小型j薄型化
ú高信頼性h高保守性h偽造j変造対策h識別性能ä向上
322（ 14 ）
図
ビルバリの外観と構成図
（b）構成図
富士時報 Vol.83 No.5 2010
紙幣識別装置の要素技術
（年）
1990
1995
2000
2005
2010
特 集
E 一万円券
/ 五千円券 / 一千円券
D 一万円券 / 五千円券 / 一千円券
トピックス
D 二千円券
▲消費税導入（3％）
▲消費税導入（5%）
●はみ出し自動販売機問題
●違法電波いたずら
●５００ウォン変造貨大量発生
▲飲料自動販売機にビルバリ搭載
▲中国市場進出
●省エネ化
製品
シリーズ
BV7
BVL
BVS
BVT
BVD
BVN
カラーセンサ導入
BVJ
BVE
模様検知センサ導入
識別技術
磁気センサ（出力レベル調整レス化）
技術項目
小型化
薄型化
FG
センサ
ハイブリッドセンサ
小型・薄型化
構造技術
ローラ搬送技術・ユニット化構造
盗難防止構造
1 枚エスクロ *
複数枚エスクロ *
拡張機能（JRB）対応
拡張機能強化
通信技術
VTS 通信（自動販売機標準シリアル）
＊ エスクロ：353ページ「解説2」参照
図
自動販売機用ビルバリの技術開発年表
中型
小型
薄型
小型・薄型
.
犯罪行為への対応
自動販売機å無人運転ݸāÕ÷hļŔĹœä収納紙幣
ä盗難事件úh偽造j変造紙幣áþā犯罪行為Â後Ĉ絶
Õàºg富士電機åhÉĂÿä犯罪行為á対応ÏāÕ÷h
2004 年þĀļŔĹœä盗難防止構造Ĉ強化ÏāÞÞøáh
改刷券ä偽造防止要素ä検出Â可能à新型ĤŜĞĈ搭載Íh
識別性能ä向上Ĉ図Ùܺāg
.
開発の狙い
ÉĂôÝ述ïÜÃÕļŔĹœîä要求内容Ĉ踏ô¾Õ開
発ä狙ºåh次äÞÀĀݸāg
BV7
BVL
BVS
⒜ 小型j薄型化}自動販売機内ä商品ĢŃsĢ確保~
BVT→BVE
⒝ 紙幣詰ôĀàßáþā停止ÂàºÉÞ
図
自動販売機用ビルバリの外形変遷
⒞ 真券受付性能Þ偽造j変造紙幣排除性能ä向上
小型・薄型化，軽量化，省エネルギー化への取
始ôĀh小型 / 薄型 / 小型j薄型ä順á開発Ĉ進÷ÜÃ
組み
Õg最終的áh現在ä外形ݸā{小型j薄型|Â業界ä
⑴
ĢĨŜĩsIJáàÙܺāg
最近åh幅広º年代層ú体Â不自由à人áø使ºúϺ
.
小型・薄型化
小型j薄型化ä実現äÕ÷áh厚õ 16 ňœäŀĬĠŌ
þ¼áŏĴĹsĞŔİğčŜä導入Â必要ݸĀh同時áh
ŏĴĬıĈ開発ÍÕgŀĬĠŌŏĴĬıåh挿入ËĂÕ紙
軽量化j省đĶŔės}省đĶ~àß環境îä配慮Â求÷
幣Ĉ一時保留ÍhÓä紙幣Ĉ整列収納ÏāĢĨĬĔŏĴĬ
ÿĂܺāg
ıá押Í出Ï機構Ĉ持Ùܺāg
ļŔĹœBVE ĠœsģÝåh駆動負荷Ĉ低減ËÑ
323（ 15 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
紙幣識別装置の要素技術
スタッカユニット
プッシャユニット
特 集
プラスチック部品
紙幣収納
左右カム構造
薄型（16 mm）
金属部品
スタッカユニット
プラスチック化
平歯車・潤滑材塗布レス構造
図
図
プッシャユニット
「BVE シリーズ」紙幣収納部の部品構成
「BVE シリーズ」紙幣収納部のプッシャ機構
耐久性能Þ紙幣収納性能Ĉ向上ËÑÕg
.
自動販売機åđĶŔėsä使用ä合理化á関Ïā法
主à特徴å次äÞÀĀݸāg
⒜ 平歯車áþā潤滑材塗布ŕĢ構造
省エネルギー化
律
}省đĶ法~ä特定機器á指定ËĂܺāg自動販売
⒝ 約 0.4 秒}前機種å 0.7 秒~ä高速収納
機å 24 時間稼動Íh自動販売機á搭載ËĂÕļŔĹœå
⒞ 600 枚ôÝ収納可能àĠœsģîä拡張対応
大半Â待機状態á¸āäÝhÓä状態Ýä消費電力ä削減
駆動方式áåhďĒsʼnjėōĈ使ąÐ伝達効率ä良º
方法åh次äÞÀĀݸāg
平歯車}図 ~Ĉ使用Íܺāgľŕsʼnú機構部品äŀ
⒜ 待機中ä紙幣識別機能}識別ĤŜĞ~ä停止
ŒĢĪĬĘ化áþĀ駆動負荷Ĉ低減ÍÕg稼動部å負荷æ
⒝ 待機中ä回路微量消費電力ä削減}部品見直Í~
ÿÚÃä少àº潤滑材塗布ŕĢ構造áþĀh耐久性Â向上
⒞ 位置検知Àþé不正防止ĤŜĞä間欠点灯
ÍÕg
BVE ĠœsģÝåh前機種Ý 5 枚¸ÙÕŀœŜı基板
Ëÿáh負荷ä低減áþÙÜ減速比Ĉ小ËÅÍÜh収納
速度Ĉ速ÅÍÕg
ôÕh左右 2 Á所äĔʼn機構áþĀh状態ä悪º紙幣ú
Ĉ 3 枚ôÝ減ÿÍÕg実装部品Ĉ 15 % 削減Íh面積比Ý
20 % ä小型化Ĉ図ÙÕ結果h待機状態ä平均消費電力Ĉ
1.28 W Áÿ 0.95 W Þ約 26 % 低減Íh業界 1 位ä省đĶ化
⑵
多数枚Ĉ収納Ïā時Ýø安定ÍÕ整列収納ÂÝÃāþ¼á
Ĉ達成ÍÕg
ÞàÙÕg
高信頼性への取組み
.
プラスチック部品の多用による軽量化
1995 年ÊăôÝåhļŔĹœä主à構造部品å板金加
工ÍܺÕÕ÷h製品質量å約 3 v 5 kg ¸ÙÕgBVE Ġ
.
ベルト搬送からローラ搬送へ
紙幣ä搬送áÀºÜhĢœĬŀáþā識別性能ä低下úh
œsģÝåh複合機能化áþā部品点数削減Þ軽量化Ĉ行
詰ôĀÂ発生Íàºþ¼áh高温Áÿ低温ôÝ安定ÍÕ搬
¼Õ÷áhŀŒĢĪĬĘ部品Ĉ多用Íܺāg部品点数Ý
送力Ĉ長期間維持Ïā必要¸āg
å製品全体ä約 50 % ĈŀŒĢĪĬĘ部品Â占÷h製品質
量Ĉ約 1 kg ôÝ軽量化ÍÕg
図
ä紙幣収納部åhñÞĉßä部品ĈŀŒĢĪĬĘ化
ÍÜĢijĬŀľČĬı構造ÞÍܺāgãÎú E 形止÷
ļŔĹœä搬送Ýå当初ĨčňŜęłŔıĈ利用Íܺ
ÕÂh使用頻度Â高ÅÜø搬送性Â維持ÝÃāþ¼h耐摩
耗性ä向上Â求÷ÿĂܺÕg
ÓÉÝh2000 年Áÿ搬送用á適ÍÕĝʼnŖsŒĈ採用
輪àßä締結部品数Ĉ低減Íh工具àÍÝä組立Þ調整ŕ
ÍÜh耐摩耗性ä向上Ĉ図ÙÕgĠœĜŜĝʼnĈ採用Íh
Ģ構造Ĉ実現ÍÕg
環境変化áþā硬度変化Ĉ少àÅÏāÉÞÝh低温Ýä搬
BVE Ġœsģä成果ÞÍÜh次ä 3 点Ĉ達成ÍÕg
送力低下Ĉ抑¾Õ}図 ~
gàÀÁÚh引裂Ã強度Â高Åh
⒜ 部品ä一体化áþā部品点数ä削減
摩耗á強ºĠœĜŜĝʼnĈ選択Íh長寿命化Ĉ達成ÍÕg
前機種比Ýh部品点数Ĉ約 10 % 削減ÍÕg
⒝ ĢijĬŀľČĬı構造áþāh組立j分解性向上
ãÎå 10 本hE 形止÷輪å 0 個á削減ÍÕgÉĂá
図
á示Ïþ¼áh
BVE ĠœsģÝåŖsŒĈ大径
化Íh搬送ĔsĿĈ緩úÁáÏāÉÞÝhÍą札h湿Ā札
àßä搬送性Ĉ向上ËÑÕg同時á挿入ŖsŒĈ追加Ïā
þĀh組立工数Ĉ約 25 % 削減ÍÕg
ÉÞÝ紙幣ä取込õĈ良ÅÍh腰ä弱º紙幣á対Ïā挿入
⒞ 軽量化
性ä改善Ĉ図ÙÕg
前機種比Ýh7 % 軽量化ÍÕg
注紙幣äĠœsģ記号k353 Ńsġ解説 1参照
324（ 16 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
.
紙幣識別装置の要素技術
ユニット構造
.
盗難防止構造
ļŔĹœä収納紙幣Ĉ狙¼窃盗}ÑÙÞ¼~行為Ý代表
注
ŏĴĬı構造åh2004 年ä E 券 îä改刷時áhÓä前ä
的àøäåhĹsŔÝ挿入口ĈÉÎ開Çā手口ݸāg自
注
D 券 á対応ÍÕ出荷済õä装置Ĉh本体ÊÞ交換ÏāÉ
動販売機側Ý挿入口手前ä板金間口Ĉ狭÷Ü対策Ĉ講ÎÜ
ÞàÍáh識別ŏĴĬıÖÇä交換Ý対応ÝÃāþ¼áÍ
ºāÂhļŔĹœ側Ýø強化ÍàºÞ収納紙幣Â盗õ出Ë
ÕøäݸāgÍÁÍh誰øÂ簡単áŘŜĨĬĪÝ交換Ý
ĂÜÍô¼g
当初ä対策åhŀŒĢĪĬĘä挿入口á板金ĈčŜĞs
Ãāþ¼áÏāÕ÷áåhĚsĿŔä取外ÍúŏĴĬıä
固定方法àßá課題¸ÙÕgÓÉÝh業界初Þàā着脱
ı成形Í強化Ĉ図āÞº¼øäݸÙÕg耐環境性îä配
ĜĶĘĨä採用úh取Ā外ÍúÏÅ外Ăáź専用äĢ
慮Â必要áàÙÜÃÕÉÞúh市場Ý盗難事件Â多発ÍÕ
ijĬŀľČĬı構造Ĉ考案ÍÕgIJŒčĹàßä工具Ĉ使
ÉÞàßáþĀhËÿàā対応Â求÷ÿĂܺÕg
ÓÉÝ 2004 年Áÿåh鉄板þĀø変形ÍáźĢįŜ
ąÐá四ÚäŏĴĬıá分解可能à構造Âh富士電機äļ
ŕĢ鋼板Ĉ使ÙÕ盗難防止板Ĉ組õ合ąÑāÉÞÝ強化Ĉ
ŔĹœä大Ãà特徴ݸāg
図
áhBVE ĠœsģäŏĴĬı構造Ĉ示Ïg図äþ
図ÙÕg同時á盗難防止構造Â複雑化Íh全体á占÷ā部
¼á各ŏĴĬıÞø①ĢijĬŀľČĬıĈ外Íh②矢印ä
方向á移動ËÑāÉÞÝ容易á取Ā外ÏÉÞÂÝÃāg
ŏĴĬı構造åh改刷対応Þº¼当初ä目的以外áhĠ
œsģ品îä展開ä容易Ëh分解j組立性Àþé保守性ä
本体ユニット
識別ユニット
向上áø貢献ÍܺāgôÕhŏĴĬıä分割h着脱ĜĶ
ĘĨä採用Ý部品点数å増¾ÕÂhŏĴĬı組立áþĀ信
頼性Â向上ÍÕg
1
２
1
120
搬送力（％）
100
80
60
1
シリコンローラで低温での搬送性を確保
40
1
ローラ
20
0
−30
1
２
ベルト
−10
10
30
50
70
図
紙幣収納部
２
温度（℃）
プッシャユニット
スタッカユニット
ベルトとローラの搬送力の違い
図
ローラの大径化
「BVE シリーズ」のユニット構造
緩やかな搬送カーブ
ステンレス鋼板
バールで
こじ開ける
フレーム
搬送通路が最上部
でフレームを横切る
ステンレス鋼板とフレーム
で収納紙幣を覆い盗難防止
構造を強化する
収納紙幣
挿入ローラ追加
図
紙幣の取込みが良い
「BVE シリーズ」の搬送ローラ
図
「BVE シリーズ」の盗難防止構造
325（ 17 ）
特 集
ļŔĹœÝåh2002 年ÁÿŏĴĬı構造Ĉ採用ÍÕg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
品点数ø増加ÍܺÙÕg
紙幣識別装置の要素技術
ÍÜø収拾Ĉ図āÕ÷h改刷Ĉ発表ÍÕg
áhBVE Ġœsģä盗難防止構造Ĉ示Ïg大径化
2004 年ä改刷áÀºÜh新Õà偽造防止要素Â追加Ë
ÍÕŖsŒĈľŕsʼnþĀø前面á突出ËÑh搬送通路Â
ĂÕgÉĂĈ検出ÏāÕ÷áåh磁気成分Þ光学成分Ĉ複
ľŕsʼnĈ横切ā位置Ĉ最上部á配置ÏāÉÞÝhľŕs
合Ý検出Ïā必要¸ÙÕg
図
特 集
ʼn自体Ĉ盗難防止板áÏāÉÞĈ可能ÞÍÕgôÕh単純
ÓÉÝh新ÕáĸčĿœĬIJĤŜĞĈ開発ÍÕgÉäĤ
à平板形状äĢįŜŕĢ鋼板Þ組õ合ąÑāÉÞÝh盗難
ŜĞåh従来ä磁気ĤŜĞÞ置換¾Â可能à形状ݸĀà
防止性ä強化ÞĠŜŀŔà構造Ĉ両立ËÑÕg
Âÿh同一部分ä磁気成分Þ光学成分ä検出Â可能ݸāg
Ëÿáh磁気ĤŜĞÞ光学ĤŜĞä一体構成ÞÍÜh出力
.
拡張機能
後述ÏāľŒĬĠŎŊŋœĈ利用ÏāÉÞÝhļŔĹœ
ä稼動履歴Ĉ記憶Íh次ä拡張機能Ĉ提供Íܺāg
信号ä安定化Ĉ図Ùܺāg改刷Ý施ËĂÕ新偽造防止要
素Ĉ検出ÏāÉÞÝh偽造j変造紙幣排除性能Ĉ格段á向
上ËÑÕg
Ëÿáh従来þĀø検出性能ä高ºľŒĬĘĢěsı型
⑴ 偽造j変造紙幣ä挿入抑止機能
挿入ËĂÕ紙幣Â正ͺ紙幣ÝàºÉÞĈ¸ā回数連続
Ý判定ÍÕ場合åh偽造j変造紙幣ä挿入ݸāÞ判断Íh
磁気ĤŜĞ}FG ĤŜĞ~Ĉ開発ÍÕgÓä特徴å次äÞ
ÀĀݸāg
識別精度Ĉ自動的á厳ÍÅÏāgÓä後h¸ā時間経過後
⒜ 単体Ý改刷 E 券ä新偽造防止要素Â検出ÝÃāg
á標準ä識別精度á戻āþ¼áÍܺāg
⒝ 片面位置Áÿ紙幣両面ä磁気成分Â検出ÝÃāg
Éä機能áþĀh偽造j変造紙幣ä挿入á対ÍÜhĞs
⒞ 交流駆動型}発振型~äÕ÷搬送速度á影響Íàºg
ļĢŇŜÂ現地ôÝ出向ºÜ識別精度ä設定Ĉ厳ÍÅÏā
ĸčĿœĬIJĤŜĞþĀøh偽造紙幣ä排除性能Ĉ向上
必要ÂàÅàĀhÁÚ防犯性ä高º製品Ĉ提供ÏāÉÞÂ
ËÑāÉÞÂÝÃÕgôÕh⒞ä交流駆動型ݸāÞº¼
ÝÃāþ¼áàÙܺāg
特徴áþĀh高速搬送ÏāÚĀ銭機àßÝø安定ÍÕ検出
⑵ 汚Ă通知機能
感度Â得ÿĂāg
紙幣ä受付状況Ĉ記憶Íh受付率Â低下ÏāÞh搬送通
路面Â汚ĂĈ想定ÍÜ点検ŒŜŀĈ点灯Íh点検Ĉ促Ï機
能ݸāg
.
センシングアルゴリズムの向上
⑴ ĤŜĞä自動調整機能ä搭載
Éä機能áþĀh清掃時期Â明確ÞàĀh頻繁á清掃Ï
1995 年ÊăôÝåh生産時á光ĤŜĞå手動調整ĈÍ
ā必要ÂàÅhĞsļĢŇŜä負荷Ĉ軽減ÏāÉÞÂÝÃ
ܺÕgÍÁÍh光ĤŜĞ数ä増加ú増大ÍÕ生産量á対
āg
応ÏāÕ÷h電子調整ä技術Ĉ開発ÍÕgËÿáh環境対
⑶ ŊŜįijŜĢÀ知ÿÑ機能
稼動履歴áþĀh使用時間ú紙幣挿入枚数Â把握ÝÃā
Õ÷h自動販売機Ĉ管理Ïā顧客áŊŜįijŜĢÂ必要á
応ÏāÕ÷h光ĤŜĞä時分割調整方式Ĉ開発ÍÜh電子
部品ä削減ÞŀœŜı基板ä小型化Ĉ実現ÍÕg
⑵ {ÏÃ入ĂĹsĺĨsŜ|認識機能ä搭載
àÙÕÉÞĈh点検ŒŜŀä表示状態áþĀ通知Ïā機能
高精度ä偽造j変造紙幣Ĉ識別ÝÃāþ¼áÏÁÍú改
⑶
ݸāg
刷 E 券á採用ËĂÕ{ÏÃ入ĂĹsĺĨsŜ|
}光á透Á
Éä機能áþĀh顧客áēsĹsńsŔú交換Ĉ促ÏÉ
ÏÞhÏÃ入ĂÿĂÕ縦棒Âõ¾āĺĨsŜ~ä形状判定
ÞÂ可能ÞàĀhļŔĹœä機能低下Ĉ未然á防止Í販売
ċŔĝœģʼnĈ取Ā入ĂÕ新ͺ識別方式Ĉ開発Íh搭載
機会Ĉ逃Ëàºþ¼áÝÃāg
ÍÕg
⑶ 自動ĤŜĞŕłŔ調整機能ä搭載
紙幣挿入ÊÞáĤŜĞŕłŔä自動調整機能Ĉ搭載Íh
識別性能向上の取組み
環境変化ú経時変化á追従ÍÜh安定ÍÕ識別性能Ĉ確保
紙幣ä識別Ýåh磁気成分ä検出Þ光ĤŜĞáþā厚õ
ú外形h色h模様ä検出áÜh真偽判定ĈÍܺāg
ÝÃāþ¼áÍÕg
⑷ 稼動履歴ŖęİsĨä取得Þ保存
Ŋŋœá多Åä拡張稼動履歴İsĨĈ割Ā当ÜÕĀhŖ
次áh識別性能向上ä取組õÞÍÜh磁気ĤŜĞú制御
関係ä機能向上áÚºÜ説明Ïāg
ę機能Ĉ強化ÍÕĀÍÜhļŔĹœä状態úŊŜįijŜĢ
時期ä把握h告知機能Ĉ実現ÍÕg
.
磁気センサ・光学センサの機能向上
富士電機äļŔĹœÝåh調整ŕĢÝÁÚ温度環境変化
.
ソフトウェア保守範囲の拡大
Ýø安定ÍÕ磁気ĤŜĞä出力信号Â得ÿĂā回路技術Ĉ
自動販売機用ļŔĹœÝåh偽造j変造紙幣ä挿入対策
確立ÍܺāgËÿáh分解能Ĉ高ÅÍÜh紙幣ä磁気成
ĦľıďĐċĈh市場á出回Ùܺā自動販売機á早期á
分ä細Áà差異Ĉ安定ÍÜ検出Ïā技術Ĉ確立Íh高º識
組õ込ö際h交換可能à外付ÇŊŋœĈ使用ÍÜÃÕgÍ
別性能Ĉ実現Íܺāg
ÁÍhÓä対応áå交換用部材Â必要ݸĀh部材費用Â
ÞÉăÂh2001 年Êăh格段á OA 機器ä性能Â上ÂÙ
ÕÕ÷hļŔĹœÝ識別ÝÃàº偽造紙幣Â出回Āh国Þ
326（ 18 ）
発生ÍÕg
ÓÉÝhļŔĹœĈ分解ÑÐáĦľıďĐċä書替¾ä
富士時報 Vol.83 No.5 2010
õÝ対応Â可能Ýh小型化äÕ÷ŀœŜı基板ä面積Ĉ削
紙幣識別装置の要素技術
（46）
.
no.4, p.
（42）
⑶ 新ͺ日本銀行券}一万円券~ä偽造防止技術áÚºÜ.
更Ĉ行ÙÕgÉĂáþĀh既設ä自動販売機îä対応åh
日 本 銀 行. http;//www.boj.or.jp/type/release/zuiji/kako03/
ľŒĬĠŎŊŋœä書替¾ĭsŔäõĈ持参Íh専用ĜĶ
.
bnnew3.htm,}参照 2010-06-01~
ĘĨá接続ÍÜĩďŜŖsIJÏāÖÇÝ素早ºĹsġŐŜ
ċĬŀÂ可能ÞàÙÕg
今後åhŖęİsĨ収集ú素早º対応ÂÝÃāþ¼áÏ
āÕ÷áhĶĬıŘsĘĈ利用ÍÕĩďŜŖsIJ書替¾úh
稼動履歴äċĬŀŖsIJĈ行¼技術ä開発Ĉ進÷ܺÅg
千國 量也
通貨関連機器ä開発á従事g現在h富士電機œį
čŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発j生産
ĤŜĨs開発部ċĠĢĨŜıŇĶsġŌsg
あとがき
自動販売機ä決済á関ÏāÀ客ËôäĴsģåh電子Ň
Ķsä登場ø¸ÙÜ多様化ÍܺāgËÿàā偽造防止機
能ä強化úh人Þ環境áúËͺ商品開発Â今後ø必要á
松澤 光明
通貨関連機器ä開発á従事g現在h富士電機œį
čŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発j生産
ĤŜĨs開発部主任g
àÙÜÅāg富士電機ä技術力Ĉ生ÁÍh高信頼性îä挑
戦Þ識別性能向上Ĉ行¼ÞÞøáhēŃŕsĠŐŜ性ä向
上Ĉ目指ÍÜ開発Ĉ進÷ā所存ݸāg
大岩 武
参考文献
⑴ 桐澤功明ñÁ. 薄形紙幣識別機}BVDĠœsģ~
. 富士時報.
通貨関連機器ä開発á従事g現在h富士電機œį
čŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部開発j生産
ĤŜĨs開発部主任g
1996, vol.69, no.7, p.387-390.
⑵ 松澤光明. 環境対応貨幣識別装置. 富士時報. 2009, vol.82,
327（ 19 ）
特 集
減ÝÃāþ¼áhľŒĬĠŎŊŋœ内蔵äŇčĜŜîä変
富士時報 Vol.83 No.5 2010
流通分野向け自動つり銭機の高機能 ･ 高性能化
特 集
(K]HUJLKHUK/PNOWLYMVYTHUJL-\UJ[PVUZVM(\[VTH[PJ*OHUNL4HJOPULZMVY[OL+PZ[YPI\[PVU
:LJ[VY
宮坂 和好2Ha\`VZOP4P`HZHRH
新妻 信行5VI\`\RP5PPa\TH
邊見 敏紀;VZOPUVYP/LUTP
ĢsĺsŇsĚĬıàßä流通分野向Çä自動ÚĀ銭機ÞÍÜh出金Ĉ自動化Íh買º物客áÚĀ銭Ĉ正確á短時間Ý
渡ÏÉÞÂÝÃā機器Ĉ開発Íh好評Ĉ得ÜÃÕg近年åh自動ÚĀ銭機ä高機能j高性能化á取Ā組õh自動ÚĀ銭機
ECS-07Ĉ開発Íh販売ÍܺāgÉä機器åh入金時ä鑑別j計数ÁÿhÚĀ銭ä払出ÍôÝÏïÜĈ自動化Íh正確
à現金管理Â行¾āgËÿá自動ÚĀ銭機内ä硬貨j紙幣Ĉ自動Ý再計数Ïā精査機能Ĉ備¾h現金ä棚卸時間ø短縮可能
ݸāgôÕhTwoWay 回収庫ú棒金収納庫àßĈ備¾ÜºāäÝh現場Ýä金銭管理Â容易ÁÚ安全á行¾āg
Automated change machines for supermarkets and other such distribution sites have been developed to disburse automatically and to
provide the customer with change accurately and quickly. These machines have been well received. Recently, Fuji Electric has developed and
brought to market the ECS-07 automatic change machine which incorporates advanced and high-performance change machine functionality.
This device fully automates all operations from the identification and counting of currency when deposited, until the dispensing of change, so
that cash can be managed accurately. The device is additionally provided with checking function that automatically recounts the coins and
bills inside the change machine, thereby enabling a reduction in the amount of time needed for cash inventory management. Also, the provision of two-way collection storage and coin roll storage improve the ease and safety with which money can be managed in the field.
次áh自動ÚĀ銭機ä仕組õáÚºÜ概説Ïāg
まえがき
図 1 áh自動ÚĀ銭機äĿŖĬĘ図Ĉ示ÏgPOS ŕġĢ
ĢsĺsŇsĚĬıàßä流通分野Ýåhŕġä精算時
Ĩä指令á基ÛÃ入金 ･ 出金動作Ĉ行¼ÚĀ銭機åh大Ã
間ä短縮úÚĀ銭準備金以外ä売上金Ĉ確実á回収Íh余
Å硬貨ŏĴĬıh紙幣ŏĴĬıä二ÚäŏĴĬıÁÿàÙ
剰金Ĉ持Õàº運用方法àßÂ検討ËĂܺāg現金ä厳
ܺāg
硬貨ŏĴĬıåh一括投入部á硬貨Â投入ËĂāÞh一
正à管理Ĉ行ºÕºhÞºÙÕ要求Â高ôÙܺāg
Éä要求Ĉ満ÕÏ手段ÞÍÜh現金管理ä厳正化 ･ 省力
化}ĤŔľŕġ~Ĉ行¼Õ÷h現金ä計数 ･ 払出ÍĈ自動
括ÍÜ投入ËĂÕ複数枚ä硬貨Ĉ一枚ÐÚh真偽Ĉ判別Ï
ā検銭部á搬送Ïāg
Ý実行ÍhËÿá金庫ä機能Ĉ備¾āÞº¼自動ÚĀ銭機
検銭部åh送ÿĂÜÃÕ硬貨Ĉ瞬時á本物Á偽物ÁĈ判
Â注目ËĂāþ¼áàÙÜÃÕgôÕh自動ÚĀ銭機Ĉ使
定Ïāg偽物ä硬貨å出金口á搬送Íh自動ÚĀ銭機内部
用Ïā業態ø量販店Áÿ専門店àßî広ÂÙÜÃܺāg
áå取Ā込ôàºþ¼á制御Ïāg本物Þ判定ÍÕ硬貨
åhºÙÕĉ一時保留部á搬送Íh一時保留ÏāgÓä後
自動つり銭機の仕組み
POS ŕġĢĨÁÿä収納指令á従ÙÜh振分部á搬送Íh
各硬貨ĈÓĂÔĂä硬貨収納庫á振分Çh収納Ïāg
自動ÚĀ銭機ä役割áÚºÜh以下á説明ÏāgĢs
収納部åh収納ÍÕ硬貨ĈhPOS ŕġĢĨÁÿä出金
ĺsŇsĚĬıàßÝ商品Ĉ購入Ïā際ä流Ăåh次äþ
指令á従ÙÜhÚĀ銭ÞÍÜ必要à枚数ĈÓĂÔĂä収納
¼à一連ä作業áàÙܺāg
⒜ 買º物客Â購入Ïā商品ä金額ĈĹsĜsIJœsĩ
Ý読õ込öÁhĖŌĬĠŌsÂhPOS ŕġĢĨá直
接打×込õh合計金額Ĉ算出Ïāg
⒝ ĖŌĬĠŌsåh買º物客Áÿ代金Ĉ受Ç取Āh金
額Ĉ数¾āg
⒞ 受取金額Þ商品ä合計金額ä差額Ĉ計算Ïāg
硬貨ユニットのブロック図
⒟ ĖŌĬĠŌsåh差額ĈÚĀ銭ÞÍÜ買º物客á渡
振分部
Íh受Ç取ÙÕ代金åh硬貨j紙幣àßĈ収納ÏāIJ
収納部
一時
保留
部
自動ÚĀ銭機åhPOS ŕġĢĨá接続ËĂh一連ä作
業ä¼×h従来ĖŌĬĠŌsÂ手作業Ý行ÙܺÕ前述ä
出金搬送部
⒝Áÿ⒟ä作業Ĉ自動Ý行¼g自動ÚĀ銭機åhŕġ業務
通路
切替
部
出金口
検銭部
回収庫
出金口
áÀÇāh現金処理ä正確ËÞ高速化h硬貨j紙幣àßä
保管庫ÞÍÜä役割Ĉ提供Íܺāg
328（ 20 ）
図
投入口
自動つり銭機のブロック図
鑑別
部
搬送路
収納部
通路切替部
Ŗċsàßá保管Ïāg
一括
投入部
紙幣ユニットのブロック図
富士時報 Vol.83 No.5 2010
流通分野向け自動つり銭機の高機能 ･ 高性能化
1995
2000
2005
特 集
D 一万円券 / 五千円券 / 一千円券
2010
E 一万円券 / 五千円券 / 一千円券
D 二千円券
500 円白銅貨
硬貨出金自動化
図
500 円ニッケル黄銅貨
つり銭（紙幣・硬貨）出金自動化
入金・出金自動化（現金管理）
硬貨専用
紙幣・硬貨一体型
紙幣・硬貨一体型
バリエーション追加
CSC60/CSC600
ECS-02
ECS-02F
紙幣・硬貨分離型
高機能・高性能化
ECS-07
（CSC70，CSB70）
紙幣・硬貨分離型
バリエーション追加
CST70 ほか
流通分野向け自動つり銭の開発トレンド
庫Áÿ一枚ÐÚ出金搬送部á操Ā出Ïg出金搬送部á繰Ā
出ÍÕ硬貨åh最終的áÚĀ銭ÞÍÜ出金口á搬送Ïāg
紙幣ä場合ø硬貨Þ同様áh複数枚ä束Ý投入ËĂÕ紙
幣Ĉh鑑別部á搬送Íh真偽Ĉ一枚ÐÚ瞬時á鑑別Ïāg
鑑別部Ý偽物Þ鑑別ÍÕ紙幣åh搬送ŔsıĈ出金口îÞ
切替¾h装置外á搬送Ïāg
本物Þ鑑別ÍÕ紙幣åh搬送路Ĉ通ĀhÓĂÔĂä指定
ä一時保留部á収納ÍhPOS ŕġĢĨÁÿä収納指令á
従ÙÜh収納庫á保管Ïāg収納ÍÕ紙幣åhPOS ŕġ
ĢĨÁÿä出金指令á従ÙÜhÓĂÔĂä収納庫Áÿ一枚
ÐÚ紙幣Ĉ繰Ā出Íh搬送路Ĉ経ÜÚĀ銭ÞÍÜ出金口á
搬送Ïāg
図
紙幣・硬貨分離型自動つり銭機「ECS-07」
新型つり銭機開発の背景
Ĉ得ܺāg
図
áh流通分野向Ç自動ÚĀ銭機ä開発ıŕŜIJĈ示
現金管理の強化と使いやすさの追求
Ïg当初hÚĀ銭Ĉ正確á買º物客á渡ÏÞºÙÕÚĀ銭
ä厳正化ä市場ä要求á対応ÏāÕ÷áh富士電機åh硬
貨äÚĀ銭ä計数 ･ 払出ÍĈ自動Ý行¼ÉÞÂÝÃā自動
.
硬貨ユニット
硬貨ÚĀ銭機Ĉ開発ÍÕg1994 年á市場á投入Íh硬貨
硬貨ŏĴĬıåh入金金額確定ä高速化h受Ç入ĂÕ硬
äÚĀ銭áôÚąāıŒĿŔĈ解決ÍÕgËÿá 1998 年
貨ä現物返却h収納硬貨ä自動計数}精査~機能h出金時
áåh紙幣ä計数 ･ 払出ÍĈ自動Ý行¼紙幣j硬貨自動Ú
ä誤計数h誤出金ä撲滅ÞºÙÕ大Ãà課題á対Íh構造
Ā銭機Ĉ販売ÍhŕġÝä現金ıŒĿŔĈ激減ÏāÉÞÂ
ä最適化ä検討Ĉ重ãÕg従来機種áàº一時保留機構Ĉ
ÝÃÕg
近年h出金金額以外áh預ÁĀ金額ä打×間違ºáÚº
Üø厳正á管理Ïā要求Â高ôÙÜÃÕg
Éäþ¼à市場ä現金管理ä厳正化ú省力化}ĤŔľŕ
ġ~ä要求hËÿá広範囲ä業態î対応ÏāÕ÷h富士電
機åh2004 年á入金金額Ĉ機械Ý自動計数Ïā新型自動
ÚĀ銭機 ｢ECS-07｣}図 ~ä開発á着手ÍÕg
開発á当ÕÙÜåh他社Þä差別化Ĉ図āÕ÷h
{現金
設ÇāÉÞáþĀhĤŜĞàßĈ大幅á増úÏÉÞàÅh
ÏïÜä課題Ĉ解決ÏāÉÞÂÝÃÕg
次áh課題Ĉ解決ÏāÕ÷á行ÙÕ一時保留部ä設置Þ
Óä制御方法áÚºÜ詳ÍÅ解説Ïāg
⑴ 入金金額確定ä高速化
鑑別部Þ振分部ä間á一時保留部}図
時保留部ôÝ搬送Ïā過程Ýh入金額Ĉ確定Ïā工夫Ĉ
管理ä正確Ë|
{処理ä高速化|
{使ºúÏË|
{顧客要求
行Ùܺāg
îä柔軟à対応|
{高機能化|Ĉ目標á掲ÈÕg高信頼性
⑵ 入金硬貨ä現物返却機能
ä実現áþĀh開発ÍÕ自動ÚĀ銭機åh市場Ý高º評価
③~Ĉ設ÇÕg
入金額ä通知Ĉ高速化ÏāÕ÷áh入金鑑別ÍÕ硬貨Ĉ一
買º物客Áÿä受取金額Þ POS ŕġĢĨä表示金額á
329（ 21 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
流通分野向け自動つり銭機の高機能 ･ 高性能化
⑨返却部
（C1）
鑑別部
⑧投出部
図
精査庫
回収庫
混合
収納 庫 （C2）
千円
収納 庫 （A）
②鑑別部
⑤金種別収納部
⑥出金繰出部
①投入部
（B）
③一時保留部
特 集
④振分部
投入部
投出部
紙幣ユニットのブロック図
⑦出金搬送部
図
硬貨ユニットのブロック図
相違Â発生ÍÕ場合åh一時保留部á収納ÍÕ受取硬貨ä
現物Ĉh図
ä
（A）
äŔsıĈ通ÎÜ返却部î搬送Ïāþ
¼áÍÕg一時保留部Áÿä直接返却áåhºÙÕĉÚĀ
銭収納庫á収納ÍÕ硬貨Ĉ出金ÏāäÝåàÅh受Ç入Ă
Õôôä硬貨Ĉ返却ÏāÉÞÂÝÃāÕ÷h現金受入Ă時
äıŒĿŔä防止á大ºá貢献Íܺāg
⑶ 収納硬貨ä精査機能
（a）カセット回収方法
（b）扉回収方法
入金Þ出金äÏïÜĈ自動ÚĀ銭機áÜ計数 ･ 管理ÍÜ
ºāgÓäÕ÷h自動ÚĀ銭機内á収納Íܺā実際ä硬
図
TwoWay 回収庫
貨ä金額}枚数~Þ自動ÚĀ銭機Â計数Íܺā金額Þå
常á一致Íܺāg
ÍÁÍđŒsàßÂ発生ÍhÓä処置äÕ÷á自動ÚĀ
銭機内ä硬貨Ĉ除去ÍÕ場合àßåh自動ÚĀ銭機Â計数
.
紙幣ユニット
⑴ 入金分離機構ä最適化
Íܺā金額Þ実際á収納庫á収納Íܺā金額Â合ąà
自動ÚĀ銭機Ĉ小型化ÏāÕ÷áh一括Ý投入ËĂÕ紙
ÅàāÉÞ¸āgÓÉÝh自動ÚĀ銭機内ä硬貨ĈºÙ
幣Ĉ分離ÏāÕ÷ä機構ä荷重 ･ 軸受構造Ĉ見直ÍÕgË
Õĉ外á出ÏÉÞàÅh自動ÚĀ銭機内Ý自動再計数Ïā
ÿáhľĊsʼnďĐċáþÙÜ間欠荷重制御Ĉ実施Íh大
機能}精査機能~Ĉ開発ÍÕgÉä精査機能å他社áàº
幅à部品ä削減ĈÍÕg
富士電機独自ä差別化機能ݸāg
⑵ 紙幣収納庫構成ä最適化
具体的áåh図
入出金頻度ä高º千円紙幣å専用収納庫hñÁä金種
ä
（B）
äŔsıáþĀh一時保留部Ĉ
利用ÍhºÙÕĉ収納庫Áÿh金種ÊÞá硬貨Ĉ繰Ā出Íh
}一万円 ･ 五千円 ･ 二千円~å混合収納庫Þh二Úä収納
一時保留部îä搬送 ･ 保留Àþé計数Ĉ行ºh自動Ý精査
庫Ý構成Íh自動ÚĀ銭ä出金ä高速化Þ装置ä小型化ä
Ĉ行¼g
両方Ĉ実現Íܺā}図 ~
g
Óä後h一時保留部á保留ÍܺÕ硬貨Ĉ図
ôÕh千円収納庫j混合収納庫äñÁá精査庫Ĉ設Çā
ä
（B）
ä
ŔsıÝ再度収納庫á搬送 ･ 計数Íh金種ÊÞá枚数Ĉ確
ÉÞáþĀh以下ä機能ø実現Íܺāg
定Ïāg
⑶ 収納紙幣ä精査機能
硬貨Þ同様h紙幣ä収納枚数Â不確定áàÙÕ場合h千
Éä動作Ĉ収納庫ÊÞá実施ÏāÉÞÝh自動ÚĀ銭機
内Ý硬貨Ĉ自動再計数ÏāÉÞÂÝÃāg
円収納庫Þ混合収納庫Áÿ紙幣Ĉ計数ÍàÂÿ繰Ā出ÍÜ
⑷ 出金œıŒč機能
図
出金時á計数ňĢàßĈ検知ÍÕ場合åh従来ä構造Ý
数Â完了ÍÕÿ同一ŔsıĈ逆á搬送ÍÜ収納庫î戻ÏÉ
ÞáþĀh自動ÚĀ銭機内Ý紙幣Ĉ自動再計数ÝÃāþ¼
åđŒsÞàÙÜ停止ÏāÉÞÍÁÝÃàÁÙÕg
今回ä開発ÝåhÉä問題Ĉ出金äœıŒč機能Ý解決
áÍÕg
⑷ 多金種対応出金
Íܺāg
金種ÊÞä必要枚数Ĉ出金搬送部á計数ÍàÂÿ繰Ā出
ÍhÓä際h計数ňĢàßĈ検知ÍÕ場合åh図
ä
（C1）
ú
（C2）
äŔsıáþĀ精査庫á収納Ïāg計
ä
（B）
多金種混合状態ä混合収納庫Áÿh必要à紙幣äõ出金
ÏāÕ÷áh出金専用á設ÇÕ金種判別ĤŜĞáþÙÜh
äŔsıÝ硬貨Ĉ収納庫î戻Íh再度収納庫Áÿ繰Ā出Í
混合収納庫Áÿ金種Ĉ判別ÍàÂÿ繰Ā出Ïg出金不要ä
Ü正ÍÅ計数ËĂĂæ投出部î搬送ÍܺāgÉäÉÞá
金種åh精査庫î一時退避ËÑh必要à金種äõ投出部î
þĀhđŒsÝ停止ÏāÉÞàÅ円滑à運用Â可能ݸāg
搬送Ïāg金種ÊÞá収納庫Ĉ設ÇāÉÞàÅ出金Â可能
330（ 22 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
流通分野向け自動つり銭機の高機能 ･ 高性能化
ċŀœĚsĠŐŜĈ容易á開発ÏāÉÞÂÝÃā}図 ~
g
ÞàĀh装置ä小型化áÚàÂÙÕg
自動ÚĀ銭機ä詳細à稼動状況Ĉ示ÏŖęú POS ċŀœ
⑸ TwoWay 回収庫
ĚsĠŐŜÞäúĀ取ĀäŖęä取得åh標準機能ÞÍÜ
¼要求Þh紙幣Ĉ自動ÚĀ銭機ä収納庫Ĉ開ºÜ直接回収
OPOS IJŒčĹ側á組õ込ĉÖäÝhPOS ŕġĢĨ側ä
ÍÕºÞº¼要求Ĉ同時áÁà¾āÕ÷áh回収ĔĤĬı
ċŀœĚsĠŐŜä開発àÍÝä提供Ĉ可能ÞÍÕg図
Áÿàā TwoWay 回収庫}図 ~Ĉ設ÇÕg
áh動作履歴Ŗęä出力例Ĉ示Ïg
⒜á示Ïþ¼áh自動ÚĀ銭機á鍵Ý固定ËĂÕ回
万一h自動ÚĀ銭機áđŒsÂ発生ÍÕÞÃá使用Ïā
収ĔĤĬıĈ取Ā出Íh事務所àßä安全à場所Ý回収Ĕ
復旧手順用ä電子取扱説明書øIJŒčĹá連動ËÑāÉÞ
ĤĬıä鍵Ĉ開ÇÜ現金ä回収ÂÝÃāgôÕh図
ÝhPOS ŕġĢĨ画面áđŒs復旧手順àßĈ表示ÍÜh
図
⒝á
示Ïþ¼áh自動ÚĀ銭機á回収ĔĤĬıĈ取Ā付ÇÕô
đŒs発生時ä復旧処理Ĉ容易áÍܺā}図 0~
g
ôh回収ĔĤĬıä扉Ĉ開ºÜ直接紙幣Ĉ回収ÏāÉÞø
ÝÃāg
ÉĂÿáþĀ多Åä POS 機種Þä連動Â柔軟á対応Ý
Ãāþ¼áàÙÕg
ôÕh後述Ïā棒金収納庫áÚºÜø在Ā高Ĉ一元的á
.
制御部
管理ÝÃāþ¼連動機能ø設Çܺāg
⑴ 操作表示部ä視認性 ･ 操作性向上
大型 LED áþā収納状況表示Þ LCD ä日本語Ĕij表
そのほかの機能向上
示h専用ŅĨŜÝ使º勝手Ĉ向上ËÑÕg
図
å履歴表示例Ýh自動ÚĀ銭機äÚĀ銭収納状況ú
.
操作履歴àßä多種情報ä表示 ･ 確認Àþé各種自動ÚĀ
顧客別の豊富な設定機能
ECS-07 åhĢsĺsŇsĚĬıá代表ËĂā流通分野
銭機Ĉ操作ÝÃāg
向Çä用途以外áh病院ä窓口精算機h大学内精算機Ýø
⑵ OPOS IJŒčĹä自社開発
活用ËĂܺāgÉĂÿä用途ÝåhÓĂÔĂ扱¼金種ä
自動ÚĀ銭機Þ POS ŕġĢĨäċŀœĚsĠŐŜä中
割合Â異àāgÓäÕ÷h用途ÊÞá最適à制御áàāþ
間á位置ÍhPOS ŕġĢĨÁÿä指令Ĉ受ÇÜ自動ÚĀ
¼áh入出金äĨčňŜęäñÁáh多種ä機能 ･ 制御Ĉ
銭機ä詳細à制御Ĉ行¼ OPOS IJŒčĹø同時á開発ÍÕg
設定ÝÃāþ¼áÍܺāg
OPOS IJŒčĹÂ自動ÚĀ銭機ä細Áà制御Ĉ行¼Õ
Éä自動ÚĀ銭機ä設定åh手動áþā設定äñÁh通
÷h自動ÚĀ銭機ä制御Ĉ意識ÑÐhPOS ŕġĢĨ側ä
信áþĀ設定İsĨä読込õj書込õÂ行¾āg通信áþ
Ā設定İsĨä読込õj書込õĈ行¼Õ÷áåh¸ÿÁ
Î÷ POS ŊsĔsä開発ÍÕ設定İsĨĈ制御Ïā POS
ċŀœĚsĠŐŜĈhPOS ŕġĢĨáčŜĢısŔÏāg
Éä POS ċŀœĚsĠŐŜĈ使用ÍÜhÚĀ銭機ä設定
図
操作表示部履歴表示例
図
動作履歴ログを解析用に展開した例
上位機（POS レジスタ）
POS アプリケーション
OPOS
ドライバ
電子取説
CPU
RAM
ROM
自動つり銭機
コントローラ部
硬貨ユニット
紙幣ユニット
棒金収納庫
図
POS レジスタ−自動つり銭機制御方法
図
自動つり銭機エラーの復旧手順画面表示例
331（ 23 ）
特 集
ŏsğÂ紙幣á触āÉÞàÅ収納庫ÊÞ回収ÍÕºÞº
富士時報 Vol.83 No.5 2010
流通分野向け自動つり銭機の高機能 ･ 高性能化
紙幣・商品券
バラ硬貨
特 集
金種別棒金
図
図
紙幣・商品券
金種別棒金
棒金トレーレイアウト
棒金収納庫
ø¸āgÓÉÝh棒金収納庫äıŕsáh棒金硬貨ÖÇÝ
àÅhÓĂÿĈ収納ÏāĢŃsĢĈ設Çh使º勝手ä向上
光学センサ
Ĉ図Ùܺā}図 3 ~
g
棒金
アクチュエータ式
光学センサ
図
磁気センサ
センサ配置図
あとがき
自動ÚĀ銭機äĨsěĬıÞàā流通市場áåhËôÌ
ôà業種 ･ 業態Â存在ÍÜÀĀhÓĂÔĂä要求øËÿá
Ĉ容易á書Ã換¾āÉÞÂÝÃāgôÕ併ÑÜhUSB Ŋ
多様化ÍÜÃܺāg自動ÚĀ銭機ä普及ĈËÿá拡大Ï
ŋœáþā設定İsĨä読込õj書込õ機能ø備¾Üºāg
āÕ÷áåh大型店Áÿ小型店ôÝä広範囲àÀ客Ëôá
ÉĂÿä機能áþĀh設置時ä設定作業Ĉ簡単á行¾āþ
対応ÏāÉÞÂ必要ݸāg
¼áÍܺāg
ÉäÕ÷h自動ÚĀ銭機ä開発áÀºÜå多機能化Â重
要ݸāg機構äŋġŎsŔ化h機能äŋġŎsŔ化hĦ
.
省電力モード
自動ÚĀ銭機åh多Åä機構áþÙÜ構成ËĂܺāg
ċčIJŔ時ä主機能å表示Þ通信ݸāÉÞá着目ÍhŖ
ġĬĘ部Þ機構部ä電源Ĉ分離ÍÕgċčIJŔ時áåh機
構ä電力ĈĥŖáÍh全体ä待機電力Ĉ約 50 % 削減ÍÕg
.
ľıäŋġŎsŔ化ä開発強化Ĉ進÷h機能ÊÞá開発Í
ÕŋġŎsŔä組合ÑáþĀh広範囲à要求仕様á柔軟á
開発Ĉ行ÙܺÅ所存ݸāg
ôÕh自動ÚĀ銭機ä事業範囲áÚºÜåh海外市場á
ø目Ĉ向ÇhęŖsĹŔà事業ÞÍÜ成長ËÑÕºg
棒金収納庫
自動ÚĀ銭機導入áþĀ現金管理Â進õhÚĀ銭ä予備
硬貨ä現金管理äĴsģø高ôÙÜÃÕgÓÉÝhÚĀ銭
同様áhÚĀ銭予備硬貨áÚºÜø機械的à現金管理Ĉ行
宮坂 和好
流通 ･ 金融関連機器ä開発設計á従事g現在h富
士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部
開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部ŇĶsġŌsg
¼ÉÞÂ可能à棒金収納庫Ĉ開発ÍÕ}図 1 ~
g
⑴ 棒金鑑別
通常ÚĀ銭用ä予備硬貨åh50 枚ÊÞá包装ËĂÕ棒
金Ý用意ËĂܺāg棒金収納庫á収納ËĂܺā棒金Ĉ
正確á計数 ･ 金額管理ÏāÕ÷á以下ä機能Ĉ開発ÍÕg
棒金Ĉ納÷āņĚĬıä形状h磁気ĤŜĞÞ光学ĤŜĞ
新妻 信行
流通 ･ 金融関連機器ä開発設計á従事g現在h富
士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部
開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
ÀþéċĘĪŎđsĨ式光学ĤŜĞä組合ÑáþĀh棒金
ä本数Ĉ数¾āÖÇÝàÅh金種Ĉ特定ÍÜ真偽ä鑑別ø
可能áÍÕg棒金ä収納間違ºáþā金額ä相違Ĉ排除Íh
棒金Ĉ含÷Õ自動ÚĀ銭機全体ä厳正à現金管理Â可能Þ
àÙܺā}図 2 ~
g
⑵ 棒金ıŕs
ŕġ回ĀáåÚĀ銭ä予備硬貨ÖÇÝàÅh変形硬貨 ･
破Ă紙幣 ･ 商品券àßä自動ÚĀ銭機á入ĂÿĂàº媒体
332（ 24 ）
邊見 敏紀
流通 ･ 金融関連機器ä開発設計á従事g現在h富
士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部
開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
富士時報 Vol.83 No.5 2010
セルフ式サービスステーション向け小型つり銭機
特 集
*VTWHJ[*OHUNL4HJOPULMVY:LSM:LY]PJL.HZ
大江 勝己2H[Z\TP6OL
福島 慶之@VZOP`\RP-\R\ZOPTH
梨子田 雅直4HZHUHV5HZOPKH
ĞsļĢĢįsĠŐŜäĤŔľ式給油ņŜŀá POS 端末Þ一緒áÚĀ銭機Ĉ内蔵ÏāÕ÷áh次ä四Úä特徴Ĉ持Ú
｢ECS-06｣ Ĉ開発ÍÕg①限ÿĂÕĢŃsĢá収納ÝÃāþ¼á小型化ÏāÖÇÝàÅh紙幣j硬貨ä収納枚数å大容量h
②屋外設置á耐¾ÿĂā防水性能Þ耐寒性能Þ防犯性h③ŏsğä利便性Ĉ図āÕ÷áh紙幣 4 金種h硬貨 6 金種Â扱¾h
硬貨全金種Àþé千円紙幣äÚĀ銭Ĉ再利用ÍÜ払º出ÏÉÞÂ可能h④現金ä回収ÂÍúϺþ¼áh紙幣j硬貨Þøá
取外Í運搬ÂÝÃāĔĤĬı化àßݸāg
Fuji Electric has developed the{ECS-06|change machine so that a change machine with a POS terminal can be integrated into the gas
pumps installed at self-service gas stations. The ECS-06 provides the following features: (1) a compact size that can be housed within a limited
space yet provides a large storage capacity for coins and bills, (2) a waterproof, low-temperature resistant and vandalism-proof structure suitable for outdoor installation, (3) the capability to handle six denominations of coins and four denominations of bills, and to reuse and payout all
denominations of coins and 1,000 yen bills for change, for enhanced user convenience, and (4) a removable and in order to facilitate the collection of cash, transportable cassette for both coins and bills.
まえがき
本稿ÝåhECS-06 ä特徴¸ā技術áÚºÜ説明Ïāg
近年h原油価格ä高騰áþĀ石油元売Ā業界ä統廃合Â
小型つり銭機の仕組みと要求される性能
進ö中Ýh利用客Â自分Ý給油ņŜŀĈ操作ÍÜ給油Ïā
ĤŔľ式äĞsļĢĢįsĠŐŜÂ増加Íܺāg
富 士 電 機 Ý åh Ğ s ļ Ģ Ģ į s Ġ Ő Ŝ ä Ĥ Ŕ ľ 化 á
.
従来の精算までの流れとその問題点
従来hĤŔľ式äĕĦœŜĢĨŜIJáÀºÜ現金Ý精算
対 応 Í Õ 現 金 精 算 Ĉ 自 動 Ý 行 ¼ Ú Ā 銭 機 ｢CSB30SS｣
Ïā場合ä流Ăáåh次ä 2 通Āä方法¸ÙÕg
｢CSC60SS｣ Ĉ 1997 年á発売ÍÕgÓĂ以降øh現金授
⒜ ĤsŔĢŔsʼn}事務所~Ý精算Ïā場合
受á関Ïā省力化úÚĀ銭ä間違º防止àßä技術ú機
能Ĉ持ÙÕ製品ä開発Ĉ進÷ÜÃÕgôÕh｢消防法｣ ä
⑴
改正áþÙÜ規制Â緩和ËĂh給油ņŜŀá電子機器Â内
蔵ÝÃāþ¼áàÙÕgÓÉÝh給油ņŜŀäĤŔľ計
油種指定 / 給油 / ŕĠsı受取Ā / ĤsŔĢŔs
ʼnî移動 / 支払º / 車á戻Ā終了
⒝ 給油ņŜŀ内á入金機Ĉ設置ÍhÁÚ給油島端á設
置ÍÕÚĀ銭機Ý精算Ïā場合
量機内á POS 端末àßÞ一緒á搭載可能à小型ÚĀ銭機
油種指定 / 入金機á現金Ĉ投入 / 給油 / 給油島端
｢ECS-06｣ Ĉ開発Íh今日äĤŔľ式ĞsļĢĢįsĠŐ
î移動 / ÚĀ銭機áÜÚĀ銭受取Ā / 領収書受取Ā
/ 車á戻Ā終了
Ŝ拡大ä一翼Ĉ担ÙÜÃÕ}図 ~
g
小型ÁÚ全金種ä取扱ºÂÝÃāÚĀ銭機åh富士電機
独自äøäݸāgĤŔľ式ĞsļĢĢįsĠŐŜ向ÇÖ
ÇÝàÅ券売機àßä市場áø進出Íܺāg
Éä精算ä流Ăáåh問題点ÞÍÜ次ä 3 点¸āg
⒜ ŕĠsıÂ発行ËĂā給油ņŜŀÁÿĤsŔĢŔs
ʼnôÕå給油島端ôÝh移動Â必要ݸāg
⒝ 精算用äŕĠsıä発行ÞhÚĀ銭機ÝäŕĠsı
ä読取Āá時間ÂÁÁāg
給油ポンプ一体型
⒞ ÚĀ銭機 1 台Ý複数ä給油ņŜŀá対応ÏāÕ÷h
混ĉݺā場合h待×時間Â発生Ïāg
ÉĂÿĈ解決ÏāÕ÷áhņŜŀ内á POS 端末Þ入出
ECS03
金可能àÚĀ銭機}小型ÚĀ銭機~Ĉ組õ込öÉÞÂÝÃ
推進
フ化
セル
ĂæhÓä場Ý現金ä精算ÂÝÃāþ¼áàāgÓä結果h
CSB30SS
車ä流ĂÂ円滑áàĀh利用客ä待×時間ø短縮Ïāàß
äŊœĬı¸āg
CSC60SS
従 来h 給 油 ņ Ŝ ŀ á 組 õ 込 ÷ ā ñ ß 小 型 Ý ¸ Ā à Â
ECS-06
ÿh入出金機能Ĉ持ÙܺāÚĀ銭機åàÁÙÕgÓÉÝh
ĞsļĢĢįsĠŐŜäĤŔľ化ĈþĀºÙÓ¼発展ËÑ
図
サービスステーション向けつり銭機の開発推移
āÕ÷h小型ÚĀ銭機 ECS-06 ä開発á着手ÍÕg
333（ 25 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
セルフ式サービスステーション向け小型つり銭機
áh紙幣ä搬送通路Ĉ適正á配置Ïā必要¸āgËÿáh
.
「ECS-06｣ の開発の狙い
紙幣ä搬送速度ú鑑別á要Ïā時間h通路ä切替¾á要Ï
ā時間àßø考慮Ïā必要¸āg
特 集
ECS-06 ä開発ä狙ºå次ä 4 点ݸāg
⒜ 給 油 ņ Ŝ ŀ Ŋ s Ĕ s ä 業 界 標 準 Ĥ Ŕ ľ 計 量 機 寸
ECS-06 Ýåh図
⒜á示Ïþ¼áh紙幣ä投入口Ĉ出
法} 幅 670 mmh 高 Ë 335 mm~ á POS 端 末 à ß Þ
金口ä下側á設ÇÕg鑑別部Þ投入口Ĉ直線上á配置Íh
一緒á収÷āÕ÷áh与¾ÿĂÕ幅 206 mmh高Ë
構造Ĉ簡素áÏāÉÞáþĀh紙幣詰ôĀä危険性Ĉ低減
335 mm 内Ý構成Ïāg
ËÑÕgôÕh正面Áÿ取外ÍäÝÃā金庫Ĉ上下 2 段á
⒝ 従来機 ECS03 á対ÍÜ 3 分ä 1 ä容積ݸāáø
配置ÍÕgÚĀ銭áø使用ÝÃā千円紙幣å下部ä専用ä
ÁÁąÿÐh同等ä貨幣収納容量Ýh紙幣 4 金種h硬
千円ĔĤĬı金庫áhÓäñÁä金種å一括ÍÜ上部á配
貨 6 金種Â扱¾āg千円紙幣Àþé硬貨全金種äÚĀ
置ÍÕ混合ĔĤĬı金庫á収納Ïāþ¼áÍÕg千円Ĕ
銭œĞčĘŔĈ可能ÞÍh稼動時äÚĀ銭補充回数Ĉ
ĤĬı金庫Ĉ下部á設ÇāÉÞÝh千円紙幣ä出金搬送路
低減ËÑāg
Ĉ短ÅÍÜ出金ôÝä時間Ĉ短縮ÍÕg千円ĔĤĬı金庫
⒞ ÚĀ銭ä補充Àþé回収Â短時間Ý行¾āþ¼á紙
幣j硬貨収納庫ĈĔĤĬı化Ïāg
ä近傍á出金判別部Ĉ設Çh確実á千円紙幣Ĉ出金ÝÃā
ÚĀ銭œĞčĘŔ機能Ĉ実現ÍÕg
⒟ 屋外設置á耐¾ÿĂā防水性能h耐寒性能Ĉ確保Ï
āÞÞøáh近年急増Íܺā盗難á対ÍÜø対策Ĉ
Ïāg
⑵ 集積繰出Í機構ä小型化
小型化Ĉ実現ÏāÕ÷áåh紙幣Ĉ定÷ÿĂÕ寸法ä
中ݺÁá効率的á整列収納ÏāÁÂ課題Þàāg従来
章Ý⒜Áÿ⒞áÚºÜh
章Ý⒟áÚºÜÓĂÔĂ述
åh入金äõä混合ĔĤĬı金庫Þh入出金Â可能à千円
ĔĤĬı金庫Þ出金時äœġĐĘı紙幣Ĉ入ĂāœġĐ
ïāg
Ęı庫Ĉ別々á配置ÍܺÕ図
⒝
g今回ä開発Ýåh
小型化のために取り入れた機構部の方式
三Úä収納庫Ĉ一ÚäŏĴĬıÞÍÜ構成ÏāÉÞÝ小
小型化ÏāÕ÷áåh紙幣部ä横幅Ĉ短縮Ïā必要¸
ĔĤĬı金庫hŀĬĠŌä内側á千円ĔĤĬı金庫Ĉ配置
型化Â達成ÝÃÕg上下á動ÅŀĬĠŌ機構ä上部á混合
āgÉäÕ÷h長手方向ä挿入方式Ĉ採用ÍÕg硬貨å省
ÍÕŏĴĬı構成ÞÍÕg従来å 2 個¸ÙÕŀĬĠŌŋs
ĢŃsĢÝ収納容量Ĉ確保ÏāÕ÷á縦方向ä投入方式Ĉ
ĨĈ 1 個á減ÿÍhÉäŋsĨ 1 個Þ出金繰出Í用äŋs
採用ÍÕg
Ĩ 1 個Þ繰出Í機構Ĉh一緒á混合ĔĤĬı金庫Þ千円Ĕ
ĤĬı金庫ä間á配置ÍÕgœġĐĘı庫á関ÍÜåh千
.
紙幣部
円ĔĤĬı金庫ä下部á配置Íh出金時áœġĐĘı庫ä
ĢŃsĢÂ広Âāþ¼á千円ĔĤĬı金庫Ĉ 2 重構造ÞÍ
⑴ 小型化Ĉ実現ÏāÕ÷ä適正配置
入金Ĉ受Ç付ÇÕ紙幣ä鑑別結果ú出金Ïā紙幣ä判別
ÕgÉäÉÞáþĀh従来ä ECS03 ä紙幣部á対ÍÜ半
結果áþÙÜh紙幣ä行Ã先Â確実á切Ā替¾ÿĂāþ¼
分ä容積ÝhÁÚh紙幣収納容量Ĉ 300 枚Áÿ 450 枚á増
混合カセット金庫
繰出し
モータ
集積・繰出し機構
繰出し
モータ
混合カセット金庫（100 枚）
プッシャモータ
プッシャモータ
繰出し部
レール
千円カセット金庫
紙幣搬送路
出金
判別部
千円カセット金庫
（350 枚）
リジェクト庫
リジェクト庫（20 枚）
出金保留部（10 枚）
出金口
入金状態
出金状態
正面図
投入口
入金鑑別部
側面図
（a）
「ECS-06」一体型収納庫
図
紙幣部の概略構成
334（ 26 ）
（b）従来の配置
富士時報 Vol.83 No.5 2010
セルフ式サービスステーション向け小型つり銭機
ÉĂÿäŏĴĬıĈ適正á配置ÏāÉÞÝh正面Áÿ見
úÏÉÞÂÝÃÕg
Ü横幅約 70 mm ä中á収÷āÉÞÂÝÃÕg
硬貨部
⑵ 投入部ä搬送機構ä最小化
⑵
投入ËĂÕ硬貨åh投入口付近á¸ā搬送ŖsŒÝ加速
⑴ 小型Ý大容量ä収納枚数
従来ä ECS03 ä 5 分ä 1 ä容積Ýhñò同等ä硬貨ä
収納枚数}各金種約 120 枚＋ēsĹľŖs庫 100 枚~Ĉ実
ËĂœľĨ部á搬送ËĂāgÉä部分Ĉ小型化ÏāÕ÷áh
従来äłŔıÝ硬貨Ĉ両側ÁÿåËõ込ö方式ÁÿhŖs
現ÏāÕ÷áhĜčŜŊĬĘÝ実績ä¸āĔĤĬıĪŎs
Œä対面á硬貨Þä摩擦係数Â小ËÅÁÚ摩耗á強º部材
Ŀ方式Ĉ採用ÍÜ各搬送機構Ĉ構築ÍÕ}図 ~
g
Ĉ採用ÍÜh硬貨Ĉ押Í付ÇÜ滑ÿÏ方式}片側駆動~Þ
ôÐh前面ä投入部å硬貨Ĉ縦á 1 枚ÐÚ投入Ïā構造
ÍÕ}図 ~
g
ÞÏāg投入ËĂÕ硬貨åh搬送ŖsŒÝ加速ËĂÜÏÆ
硬貨ä厚õÂ金種áþĀ異àāÉÞÁÿhæãĈ用ºÜ
áhœľĨ部Ý縦á搬送ÏāgÓä途中á検銭部ÞœġĐ
ŖsŒä位置Â移動ÝÃāþ¼áÍÕgĤŔľ式äĢĨŜ
ĘıěsıĈ配置Ïāg正貨å上部á移動ÍÕ後h水平á
IJÝåh投入口á何Ĉ入ĂÿĂāÁ分Áÿàºg解除ŅĨ
移動ÍÜ振分Ç部á搬送ËĂāgÓÉÝh各金種á振Ā分
ŜĈ押ÏÞh搬送ŖsŒĈ退避ËÑ搬送路ä底Â開Åþ¼
ÇÿĂÜĪŎsĿĔĤĬı金庫á収納ËĂāg出金åh硬
áÍÜh詰ôÙÕ硬貨Â出金口á落×Üh容易á取Ā出Ñ
貨ĪŎsĿä下方á配設ËĂÕ硬貨出金搬送部Ĉ用ºÜh
āþ¼áÍÕg
出金口î払º出Ïþ¼á構成ÍÕg
ôÕh硬貨Â連続ÍÜ投入ËĂāÞh処理Â間á合ąà
ÅàĀœġĐĘıÂ多発ÏāgÓä防止äÕ÷áh投入部
ä狭ºĢŃsĢáĦŕķčIJÝ駆動ÏāĠŌĬĨ機構Ĉ設
振分けユニット
ÇÕg
⑶ 振分Ç部ä安定搬送
硬貨の水平搬送
振分Ç部åhĦŕķčIJĈ用ºÕŀŒĢĪĬĘäěsı
機構ݸāg小型化ÏāÕ÷á搬送方式ÞÍÜh硬貨Ĉ
ěsıáłŔıÝ押Í付ÇÜłŔıÞ硬貨ä摩擦力Ý搬送
Ïā構成áÍÕ}図 ~
gÍÁÍh投入úœľĨ部Ý使用
Íܺā特殊à加工Ĉ施ÍÕ金属á比ïŀŒĢĪĬĘå硬
貨Þä摩擦係数Â大úgÓäÕ÷h硬貨Â減速Íěsı
ä間ä溝á当ÕĀh停止ôÕåĢœĬŀÏāÉÞ¸ÙÕg
ÓÉÝhłŔıä表面á突起Ĉ設ÇhÓä突起á硬貨Ĉ
紙幣
出金口
飛出し防止用ふた
70 mm
引Ù掛ÇÜ搬送Ïā方式Ĉ考案ÏāÉÞÝh小型ÁÚ安定
カセットチューブ B
カセットチューブ A
紙幣投入口
振分けゲート
硬貨の出金搬送
搬送方向
硬貨投入口
硬貨払出し口
図
硬貨を下から上に搬送
硬貨
硬貨部ユニット機能説明図
突起部
振分けベルト
解除ボタン
シャッタ
収納庫へ
特殊金属
加工板
（a）振分け部斜視図
搬送ローラ
硬貨
（a）通常搬送
投入された硬貨を搬送ローラが
特殊金属加工板に押し付けて搬送
図
投入部の概略構成
突起部
搬送方向
硬貨
（b）硬貨詰まり時
解除ボタンを押すとローラが退
避し，かつ搬送路の底が開く
（b）上面から振分けベルトと硬貨を見た図
図
振分け部の構成
335（ 27 ）
特 集
.
富士時報 Vol.83 No.5 2010
セルフ式サービスステーション向け小型つり銭機
特 集
③板ばねシール
②樋構造
④鍵
⑥ヒータ
⑤防水
キャップ
図
「ECS-06」の防犯性強化
ā必要¸āÕ÷h次ä開発Ĉ行ÙÕ}図 ~
g
①パッキン
.
図
防水性能
正面扉ä高º防止性Ĉ省ĢŃsĢÝ確保ÏāÕ÷áh扉
「ECS-06」の耐環境性構造
ä部位ÊÞá次ä方式Ĉ採用Íܺāg
ÍÕ搬送Â可能ÞàÙÕg
⒜ 扉Þ本体ä突合Ñ部kĺĬĖŜĈ用ºā方式}図
⑷ 出金搬送部
⒝ 扉上部ä本体ÞäŒĬŀ部k樋}Þº~構造ÞĺĬ
ĖŜä併用方式}図
硬貨ä出金åhĜčŜŊĬĘÞ同様áĦŕķčIJÞ DC
①~
②~
ŋsĨĈ使ÙÜh各金種Ĉ 1 枚ÐÚ払º出Ïþ¼áÍÕg
⒞ 扉ä支点部k板æãĈ利用ÍÕĠsŔ方式}図
ÍÁÍh縦方向ä寸法á制約¸āÕ÷hĜčŜŊĬĘä
⒟ 扉錠k市販äĠŌĬĨ付Ãä防塵}ò¼Îĉ~Ĩč
þ¼á硬貨ä自重áþĀ出金口îä落下ËÑā方式Â採用
ŀä鍵áęœĢĈ封入ÍÕĖŌĬŀÝĠœŜĩ部Ĉ覆
ÝÃàºgÓÉÝh出金Ïā硬貨ĈłŔıÝ前面ä出金口
¼方式}図
③~
④⑤~
á搬送Ïāþ¼áÍÕgôÕh出金搬送łŔıá落×Õ硬
àÀh扉錠ä摺動}Íû¼ß¼~部áå板æãĈ利用Í
貨ä検知áåh磁気ĤŜĞĈ採用Íh搬送ňĢäàº工夫
摺動性Ĉ損àąàºþ¼áĠsŔ性Ĉ確保ÍÕ省ĢŃsĢ
Ĉ行Ùܺāg
ä防水構造Ĉ開発ÍÕg
.
制御部
.
⑴ ŀœŜı基板ä小型化
寒冷地仕様（ヒータ）
低温環境åh搬送á使ąĂܺā部品ä特性変化áþĀ
ECS-06 åh機能的á硬貨部Þ紙幣部á大ÃÅ分ÇÿĂ
搬送ıŔĘÂ高ÅàÙÕ結果hċĘĪŎđsĨá負荷ÂÁ
āÂh主à制御機能Ĉ制御ŅsIJ 1 枚á集約ÍÜŀœŜı
ÁĀ搬送á悪影響Ĉ及òÏgēŀĠŐŜÞÍÜhECS-06
基板ä効率化Ĉ図Ùܺāg
ä側面á容易á取付Ç可能ÝÁÚ小型 ･ 薄型äĻsĨ}図
ôÕh小型化Ĉ実現ËÑāÕ÷áh多層基板h小型à電
⑥~Ĉ開発ÍÕg仕様å次äÞÀĀݸāg
子部品Â使用可能à回路構成ä検討Àþé配線ĠňŎŕs
™動作温度範囲k−10 v＋50 ℃
ĠŐŜáþā効率的à配線設計Ĉ行ºh電子部品Ĉ高密度
™電源電圧k100 V 50/60 Hz
実装ÏāÉÞáþÙÜhÚĀ銭機ä小型化á貢献ÍÕg
™消費電力k70 W
⑵ 識別部ä共用化áþā信頼性ä確保
™ÓäñÁk設置場所ä特異性ÁÿhĞsŋĢĨĬıh
紙幣 ･ 硬貨ä識別á関Ïā要求性能åh年々高ÅàÙÜ
温度ĻŎsģä使用áþĀ安全面Ýä強化
ÃܺāgÓä都度hĤŜĞú識別論理Ĉ新Õá開発ÍÜ
Ĉ図Ùܺāg
ºÜåh開発ú評価期間Â長期化ÏāgÓÉÝh最ø市場
実績ä¸āĜčŜŊĬĘäĤŜĞÞ論理Ĉ採用Íh信頼性
ä確保Þ開発期間ä短縮Ĉ図ÙÕg
.
防犯性
ĤŔľ化á伴ºh現金ä盗難防止äÕ÷h防犯性Ĉ強化
ÍÕ}図 ~
g
耐環境性能
あとがき
ECS-06 åh屋外á設置Ïā給油ņŜŀá内蔵ËĂāg
ÓäÕ÷h正面扉Àþé紙幣 ･ 硬貨ä投入口h出金口Â外
部á露出Íh風雨áËÿËĂāgôÕh寒冷地áø適応Ï
336（ 28 ）
小型ÚĀ銭機ä導入áþĀh給油Áÿ精算ôÝÂĢʼns
ģáàĀ大変好評ĈºÕֺܺāg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
セルフ式サービスステーション向け小型つり銭機
今後ä課題ÞÍÜåhÚĀ銭ä補充作業軽減äÕ÷äĢ
ĽsIJċĬŀÞ大容量化hÚĀ銭ÞÍÜ五千円紙幣Ĉ払º
大江 勝己
流通 ･ 金融関連機器ä開発設計á従事g現在h富
Ŝ業界äñÁÝøĤŔľ化ä試õÂ始ôÙܺāg
ECS-
士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部
06å超小型ĈĤsŔĢņčŜıáh券売機業界ú他ä業
開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部ċĠĢĨŜıŇĶs
ġŌsg
界ä現金精算ĠĢįʼnáø展開Â期待ÝÃāg
ÉĂÁÿøÀ客様äĴsģáĨčʼnœsá応¾ÿĂāþ
¼áhËÿàā技術開発á積極的á取Ā組ĉݺÅ所存Ý
¸āg
福島 慶之
流通 ･ 金融関連機器ä開発設計á従事g現在h富
士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部
参考文献
開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
⑴ 吉崎務, 新妻信行. ĞsļĢĢįsĠŐŜä決済ÞĤŔľ
ĞsļĢ化. 富士時報. 2002, vol.75, no.7, p.397-400.
⑵ 伊藤義矩ñÁ. ĤŔľĞsļĢĢįsĠŐŜ向Ç小型ÚĀ
銭機. 富士時報. 2005, vol.78, no.3, p.243-246.
梨子田 雅直
流通 ･ 金融関連機器ä開発設計á従事g現在h富
士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社通貨機器本部
開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
337（ 29 ）
特 集
出Ï方式ä実現à߸āgôÕhĞsļĢĢįsĠŐ
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
特 集
,SLJ[YVUPJ7H`TLU[;LYTPUHSMVY4\S[P)YHUK
清沢 久/PZHZOP2P`VZH^H
草野 孝志;HRHZOP2\ZHUV
板敷 頴二,PQP0[HQPRP
ŀœŃčIJ方式ä電子ŇĶsä普及á伴ºhÓä取扱º量Â増¾ÕÖÇÝàÅhÓä種類ø増加Íܺāg富士電機åh
ŇŔĪĿŒŜIJ対応 店舗用電子決済端末FAP10 ĠœsģĈ開発Íh14 種類ôÝä電子ŇĶsúņčŜıĞsļĢà
ßá対応ÝÃāþ¼áÍÕgËÿáhISO/IEC 15408 EAL4 Ĉ取得ÍÕ制御ĪĬŀĈ搭載ÍÜhĤĖŎœįČ性能Ĉ向上Í
ܺāg端末筐体}Ãý¼Õº~Ĉ 1 ĽsĢ化ÍÜh従来þĀø体積比Ý 48 %h設置面積Ý 53 % ä小型化Ĉ実現Íܺāg
ôÕhĶĬıŘsĘĈ通ÎÜ上位ĞsĹú電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨsÁÿäĹsġŐŜċĬŀÂ可能ݸāg
The widespread usage of prepaid electronic money has not only resulted in increased handling amount, but also in increase of the types
of such electronic money. Fuji Electric has developed the{FAP10 Series|which is capable of supporting up to 14 different types of electronic
money or point services. Additionally, the FAP10 Series is equipped with a control chip certified under ISO/IEC 15408 EAL4, which improves
the security performance. The terminal is housed in a single-piece case, which realizes a small size having 48 % of the volume and 53 % of the
footprint in comparison with conventional product. Upgrading from an upper level server or electronic money clearing center may also be implemented via the network.
まえがき
ÉÞݸāg
近年h非接触 IC ĔsIJĈ採用ÍÕ電子ŇĶsú非接触
č型|ä二Úá分ÇÿĂāg一般的áå{ŀœŃčIJ型|
電子ŇĶsåh大ÃÅå{ŀœŃčIJ型|Þ{ņĢıŃ
ĘŕġĬıĔsIJä利用Â広ÂĀĈ見Ñܺāg交通系h
äõĈ電子ŇĶsÞ呼ìÉÞÂ多ºÂh本稿Ýå便宜上h
大手流通系hĘŕġĬıĔsIJ系ä事業者Â相次ºÝ参入
両者Ĉ電子ŇĶsÞ呼ìÉÞÞÏāg
Íh電子ŇĶsĈ利用ÝÃā場所Â増¾h利用件数 ･ 金額
⑴ ŀœŃčIJ型電子ŇĶs
{ŀœŃčIJ型電子ŇĶs|åh現金ä入金ú料金àß
ø増大Íܺāg
電子ŇĶsĈ利用ÏāÞņčŜıúŇčŔÂÕôāĞs
ä前払º}入金ôÕåĪŌsġÞ呼ì~ĈÍÜÀÅøäÝ
ļĢúh携帯電話Ý電子ŇĶsä機能Â使¾āÀĞčľ
¸āg入金 ･ ĪŌsġä方法åh現金ÝĪŌsġÏāñÁh
ĚsĨčàßáþā利便性ä向上Âh電子ŇĶsä普及Ĉ
ĶĬıŘsĘ経由Ý登録ÍÕĘŕġĬıú銀行口座Áÿ
後押ÍÍܺāÞº¾āg
ĪŌsġÏāÉÞø可能ݸāgŀœŃčIJ型åh現金Þ
今回h小型 ･ 一体型h低消費電力ÝhþĀ高度àĤĖŎ
同様á匿名性¸āÉÞÞh¸ÿÁÎ÷ĪŌsġÍÕ金額
œįČ性能Ĉ備¾Õh複数ä電子ŇĶsĈ 1 台ä端末Ý対
äõ利用可能àÕ÷h盗難 ･ 紛失時äœĢĘÂ低ºhÞº
応Â可能àŇŔĪĿŒŜIJ対応 店舗用電子決済端末Ĉ開
¼ŊœĬı¸āg
Óä反面h事前äĪŌsġÂ面倒h高額ä商品Ĉ購入Ï
発ÍÕg
ā場合á残高Â足ĀàÅàāhÞºÙÕİŊœĬı¸āg
主 à ŀ œ Ń č IJ 型 電 子 Ň Ķ s á åhEdyhSuicah
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
｢FAP10 シリーズ｣ の概要
PASMOhnanacohWAON à߸āg
今回開発ÍÕŇŔĪĿŒŜIJ対応 店舗用電子決済端末
｢FAP10 Ġœsģ｣ ä外観Ĉ図
á示ÏgôÕhFeliCa 技
術}353 Ńsġ解説 3参照~Ĉ適用ÍܺāÉä端末
ä仕様Ĉ表
ā
á示Ïg表áåh比較äÕ÷áh前機種ݸ
｢FCL-C100
Ġœsģ｣ ä仕様Ĉ示ÍÕg
開発の背景
.
電子マネーの現状
電子ŇĶsÞåhËôÌôà電子商取引ä¼×h非接触
IC ĔsIJú携帯電話á搭載ä IC ĪĬŀĈ媒体ÞÍÜhÀ
金ä価値Ĉ電子İsĨá置Ã換¾Ü商取引Ĉ行¼仕組õä
338（ 30 ）
図
「FAP10 シリーズ」
富士時報 Vol.83 No.5 2010
表
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
「FAP10 シリーズ」と「FCL-C100 シリーズ」
（従来機）の仕様比較
項 目
「FAP10 シリーズ」
「FCL-C100 シリーズ」
（従来機）
FeliCa カード，FeliCa 内蔵携帯電話
同 左
特 集
適用媒体
適用電波法規格
誘導式読み書き通信設備
同 左
読取り可能距離
約 80 mm（タッチ部表面から）
ソニー製 RC-S860 カードにて
約 50 mm（タッチ部表面から）
ソニー製 RC-S860 カードにて
モノクロ LCD 表示（バックライト付き）
64 × 128 ドット
アルファベット，数字，カタカナ，記号
漢字，ひらがな
VFD 表示（接客部）
16 文字× 2 行
アルファベット，数字，カタカナ，記号
3 色発光 LED × 1 点
青 LED × 4 点
3 色発光 LED × 4 点
（カードタッチ部の 4 隅が発光）
表示部
光ガイダンス
（カードタッチ部がリング形状に発光）
モノラル・スピーカ
音量調整：大/中/小/消音
同 左
14 ブランド
4 ブランド（メモリ拡張時 8 ブランド）
RS-232C 準拠シリアルインタフェース
（9,600 ∼ 115,200 bps）
同 左
音ガイダンス
搭載できる電子マネーのブランド数
POS インタフェース
LAN
10BASE-T/100BASE-TX
同 左
なし
アナログモデム/ISDN
（工場出荷時にどちらか一方を選択）
PIN パッドインタフェース
RS-232C 準拠シリアルインタフェース
同 左
USB メモリインタフェース
あり
な し
センタ通信インタフェース
モデム
外形寸法
①制御部 W 132 × H46 × D145（mm）
②接客部 W 90 × H30 × D115（mm）
W90 × H46 × D150（mm）
320g
①制御部 720 g
②接客部 350 g
AC100 V 50/60 Hz
同 左
専用 AC アダプタ（DC18 V）
専用 AC アダプタ（DC12 V）
7 W 以下
11 W 以下
OPOS1.7 CAT デバイス準拠のドライバを提供可能
同左
質量
電 圧
電源
アダプタ
消費電力
デバイスドライバ
⑴⑵
表
代表的な電子マネーの発行枚数と利用件数
電子マネー
Edy
発行枚数
（百万枚）
月間利用件数
（百万件）
利用可能
店舗数 / 端末台数
26
175 千店
55
Suica
28
28
80 千店
PASMO
14
12
68 千店
32
28 千店
33
47 千店
nanaco
9.8
WAON
13
ICOCA
5
1.3
プリペイド方式
Suica
交通系
（JR 東日本）
ICOCA
TOICA
（JR 西日本）
（JR 東海）
Kitaca SUGOCA
（JR 北海道） （JR 九州）
68 千店
PASMO
PiTaPa
（パスモ）
（スルッと KANSAI）
10
非公表
390 千台
170 千台
QUICPay
4.6
非公表
PiTaPa
1.2
27
18 千台
Smartplus
Visa Touch
0.7
非公表
49 千台
ポストペイ方式
QUICPay
Edy
（JCB）
（ビットワレット）
iD
IruCa
（ことでん）
Smartplus
（UFJ NICOS）
nanaco
（セブン＆アイ HLDGS.）
Visa Touch
（VISA）
WAON
（AEON）
iD, DCMX
（三井住友，NTT docomo）
独立・流通系
クレジット系
2010 年 3 月 富士電機調べ
図
代表的な電子マネーの区分
⑵ ņĢıŃč型電子ŇĶs
{ņĢıŃč型電子ŇĶs|åh利用時ä代金Ĉ後払º
Ý決済Ïā電子ŇĶsݸāg後払ºÝ決済ÏāÕ÷áh
手持×äĘŕġĬıĔsIJàßáèø付ÇÜ電子ŇĶs
Ïā手間ÂàÅh利用限度額Ĉ超¾Õ場合Ýø暗証番号ä
入力ú信用照会Ĉ行ÙÕ上Ý利用Â可能à点ݸāg
İŊœĬıÞÍÜåhĘŕġĬıĔsIJä所持 ･ èø付
ĔsIJÂ発行ËĂh支払ºøĘŕġĬıä請求Þ同時á行
ÇÂ必須ݸāÉÞÞh使º過ÄœĢʸāÉÞÞº¾
ąĂā場合Â多ºgņĢıŃč型äŊœĬıåhĪŌsġ
āg
339（ 31 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
ÚºÜåhFCL-C100 ĠœsģÝå対応ÂÝÃàº場合Â
¸ÙÕg
特 集
ôÕh搭載可能à電子ŇĶsĿŒŜIJ数å最大Ý 4 ĿŒ
ŜIJ}ŊŋœĈ拡張ÍÜø最大 8 ĿŒŜIJ~ôÝݸÙÕg
þĀ多Åä電子ŇĶsĿŒŜIJĈ搭載可能ÞÏāÉÞÂh
幅広º市場á受Ç入ĂÿĂāÕ÷ä条件ÞàÙÜÃܺÕg
⑵ 装置ä大ÃË
FCL-C100 Ġœsģåh本体制御部Þ接客部ä 2 ĽsĢ
構造Ýh接客部}ĔsIJäĨĬĪ部分äŏĴĬı~å小型
Ý設置ĢŃsĢĈ取ÿàºgÍÁÍh本体制御部ĈŕġĔ
ďŜĨä下àßá別途格納ÍàÇĂæàÿÐh設置性h全
体ÞÍÜäĢŃsĢ効率ä向上Â求÷ÿĂÕg
⑶ 保守性
ËôÌôà店舗àßî電子ŇĶs端末ä展開Â進ö中h
運用途中ÝäĿŒŜIJä追加ú削除h仕様変更úĦľı
図
ďĐċ不具合áþāĹsġŐŜċĬŀĈhþĀ迅速á実現
「FCL-C100 シリーズ」
ÏāÉÞÂh店舗側ä利便性ä向上áÚàÂāg
主 à ņ Ģ ı Ń č 型 電 子 Ň Ķ s á åhQUICPayhiDh
「FAP10 シリーズ」の特徴
SmartplushVisa TouchhPiTaPa à߸āg
⑶ 電子ŇĶsä比較
á
章ä課題Ĉ克服ÏāÕ÷hĸsIJďĐċĈ一新Íh小
示ÏgôÕhŀœŃčIJ型 ･ ņĢıŃč型h発行 ･ 運用事
型 ･ 一体型äŇŔĪĿŒŜIJ対応 店舗用決済端末 FAP10
業者Ý区分ÏāÞh図
Ġœsģä開発Ĉ行ÙÕg次áÓä概要Ĉ述ïāg
代表的à電子ŇĶsä発行枚数Þ利用件数Ĉh表
äþ¼áàāg
流通系ä電子ŇĶsÂĢĨsıÍÜ一気á活気ÛºÜÃ
ÕÉÞá加¾h交通系ĔsIJÂ全国Ý共通利用ÝÃāþ¼
áàÙÜÃܺāÉÞáþĀh首都圏 ･ 関西以外ä地方Ý
ä利用ø今後増加ÍܺÅÞ考¾ÿĂāg
Éäþ¼áhËôÌôà電子ŇĶsÂ運用ËĂh利用者
.
高セキュリティ
電子ŇĶs端末åhÀ金á相当Ïā価値}ĹœŎs~Ĉ
直接電子İsĨÝ扱¼g
ÓäÕ÷hİsĨä漏洩}ă¼¾º~ú盗聴àßáþĀh
ä選択ä幅Â広Âā一方Ýh加盟店Þ金融機関Þä間Ĉ結
電子ŇĶs上äĪŌsġËĂÕ金額ä偽造ú支払º情報ä
é決済情報Ĉ集中管理ÏāĘœċœŜęĤŜĨsÞäčŜ
偽造Â行ąĂāÞh貨幣Þä置換¾Ĉ目指Ï電子ŇĶsÞ
ĨľĐsĢàßä標準化á課題¸āgĤĖŎœįČĈ実
ÍÜåh運営ĢĖsʼnÓäøää崩壊Ĉ招ÅÉÞáàāg
現ÏāÕ÷áĔsIJ媒体ÞÍÜ FeliCa 技術Ĉ共通ÍÜ適
Ëÿáh複数ä電子ŇĶsĈ扱¼端末ä場合åh電子Ň
用ÍܺāñÁåhÓä標準化ä取組õå進ĉݺàºg
ĶsÊÞá高ºĤĖŎœįČÂ必要ݸāÖÇÝàÅhÓ
ÉäÕ÷h小売店äŕġĔďŜĨÝåh電子ŇĶsä種
ĂÔĂä電子ŇĶs間á干渉ÂàºÉÞø求÷ÿĂÕg
類}ĿŒŜIJ~ÊÞá複数台ä電子ŇĶs端末Ĉ設置Ïā
各種ä電子ŇĶsÝåhºÐĂäİsĨø暗号技術áþ
必要¸āg店舗áÞÙÜåh接客ĢŃsĢä圧迫ú設備
Ā直接読õ書ÃËĂāÉÞÂàºþ¼á保護ÍܺāgÍ
導入ĜĢıä増大Âh発生Ïāg利用者áÞÙÜåhßä
ÁÍh復号化ÏāÕ÷ä鍵情報ú各種İsĨäľĒsŇĬ
端末áĔsIJĈĨĬĪÏĂæþºÁ戸惑¼àßä問題Âh
ıh制御手順àßä漏洩å断ÎÜ防止ÍàÇĂæàÿàºg
発生Ïāg
暗号技術h耐ĨŜĺs}不正改Ìĉ~技術ÞºÙÕ要素技
Éäþ¼à背景Áÿh電子ŇĶs端末áåh1 台Ý複数
術Ĉ複雑á組õ合ąÑhÓĂÿä実装技術h運用技術ôÝ
ä電子ŇĶsá対応可能àÉÞÂ求÷ÿĂāþ¼áàÙÜ
ĈĤĖŎœįČ仕様ÞÍÜ細心ä注意Ĉ払ÙÜh安全à電
ÃÕg
子ŇĶs端末Ĉ実現ÍܺÅ必要¸āgËÿáÉĂÿä
ĤĖŎœįČ仕様Â正ÍÅ実装ËĂܺāÉÞĈh共通ä
.
従来機での課題
基準Ý第三者Â客観的á評価ÏāÉÞø求÷ÿĂāþ¼á
富士電機å 2006 年áåh4 ĿŒŜIJôÝä電子ŇĶs
àÙÜÃÕg既á一部ä電子ŇĶs事業者ÝåhÓä基準
Ĉ搭載可能àŇŔĪĿŒŜIJ対応 店舗用電子決済端末
ĈĘœċÍܺāÉÞĈ条件áh電子ŇĶsä実装Ĉ許可
FCL-C100 ĠœsģĈ開発Í市場投入ÍÕ}図 ~
g
ÍܺāgÉĂÿäĴsģá対応ÍÜhFAP10 Ġœsģ
ÍÁÍh前述äþ¼á電子ŇĶsäĿŒŜIJ数Â増¾Ü
åhISO/IEC 15408 ä評価保証ŕłŔ-EAL}Evaluation
ÃÕÉÞÝhËÿàā利便性ä向上Ĉ目指ÍÕg
Assurance Level~4 Ĉ取得ÍÕ制御ĪĬŀĈ採用Íh電
⑴ ĤĖŎœįČÞ搭載ĿŒŜIJ数
子ŇĶs事業者ä基準Ĉ満足Íܺāg
þĀ高度àĤĖŎœįČ性能Ĉ要求Ïā電子ŇĶsá
340（ 32 ）
EAL4 ÞåhISO/IEC 15408 Â定÷ܺā商用目的ÞÍ
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
Üå最高ŕłŔä評価基準ݸāgàÀh製品úĠĢįʼn
ä保証ŕłŔĈ表Ï EAL áåhEAL1 Áÿ EAL7 ä 7 段
.
保守性向上
ŇŔĪĿŒŜIJ化á伴ºh設備導入時á搭載ĿŒŜIJÂ
ÖÍhEAL åĤĖŎœįČ強度自体Ĉ示ÏøäÝåàÅh
ÏïÜ決定ÏāÞå限ÿàºg運用Ĉ開始ÍÕ後á追加ä
検査対象範囲ĈþĀ広ÅþĀ深Å行ºhþĀ大Ãà保証Ĉ
ĿŒŜIJĈ搭載Ïā要求úh¸āºåĿŒŜIJÞä契約Ĉ
得āÞº¼øäݸāg
終了ÍÜ削除Ĉ要求ËĂāÉÞÂ考¾ÿĂāg
ôÕh複数ä電子ŇĶs対応ċŀœĚsĠŐŜÂh一Ú
ôÕhĿŒŜIJä要求仕様ä変更úhĦľıďĐċ不具
ä端末á搭載ËĂāá当ÕÙÜåhċŀœĚsĠŐŜ間Ý
合áþā障害対策h後々äĦľıďĐċĹsġŐŜċĬŀ
İsĨä漏洩}不正à参照~ú制御手順ä漏洩}ŀŖęŒ
á対ÍÜh最小限ä対策ĜĢıÝ現場á設置ËĂܺā機
ʼnĜsIJä実行~¸ÙÜåàÿàºgFAP10 Ýåh各
器äŀŖęŒʼn更新Ĉ行¾āþ¼áÍàÇĂæàÿàºg
ċŀœĚsĠŐŜŀŖęŒʼnÂh互ºá独立ÍÕċIJŕĢ
多Åä POS ĠĢįʼnÝåhLAN áþĀ店舗内ä POS
空間Ĉ持×h相互äİsĨ参照Â不可能àĸsIJďĐċ構
ĠĢįʼnå店舗ĞsĹá接続ËĂhËÿá店舗ĞsĹå
成Ĉ採用ÏāÉÞÝhċŀœĚsĠŐŜĦľıďĐċĈ完
ĪĐsŜ店Ĉ束ãā本部機構äĞsĹáčŜĨsĶĬıú
全á独立化Íh安全性ĈþĀ強固àøäáÍܺāg
専用回線Ĉ通ÎÜ接続ËĂāg
併ÑÜhŊŋœ搭載量Ĉ大幅á拡大Í搭載ÝÃā電子Ň
ĶsäĿŒŜIJ数Ĉh最大 14 種類ôÝ増úÍÕg
一方Ýh電子ŇĶs端末å POS ĠĢįʼn経由Ý決済情
報àßĈ電子ŇĶsäĘœċœŜęĤŜĨsÞúĀ取ĀÏ
ā方式}ºąüā内回Ā方式~Þh電子ŇĶs端末Áÿ直
.
小型 ･ 一体型
FAP10 Ġœsģä開発á当ÕÙÜäø¼一Úä大Ãà
課題åh端末ä設置性ä向上ÞĢŃsĢ効率Ĉ良ÅÏāÉ
接ĶĬıŘsĘ回線Ĉ介ÍÜĘœċœŜęĤŜĨsá接続
Ïā方式}ºąüā外回Ā方式~äß×ÿÁÝh例外àÅ
ĶĬıŘsĘá接続ËĂܺāg
ÞݸÙÕg
FCL-100
内回Ā方式ä場合åh更新ŀŖęŒʼn}暗号技術áþĀ
ĠœsģÝå 2 ĽsĢ構成ÖÙÕÕ÷h本体
不可視化ÍÕøä~Ĉ POS łŜĩh¸āºåh顧客äĠ
制御部ä格納場所ä確保úh接客部Ĉ接続ÏāĚsĿŔä
Ģįʼn部門á提供Íh上位ĞsĹÁÿ POS ĠĢįʼnĈ経
引回ÍàßÂ設置性Ĉ損àÙÜÀĀh端末Ĉ小型 ･ 一体型
由ÍÜ電子ŇĶs端末á配信ÏāÉÞÝh比較的容易á現
化ÏāÉÞÝhÓä解決Ĉ図ÙÕg
地機器äĹsġŐŜċĬŀÂ可能ݸāg
外形寸法åhFCL-C100 Ġœsģä接客部ä幅Þ同等以
外回Ā方式ä場合åh電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨs
下h奥行寸法åh他社同等製品ä寸法以下Ĉ目標ÞÍÕg
Áÿåh更新ŀŖęŒʼnàßäĠĢįʼná関係àºİsĨ
高Ë寸法áÚºÜøh設置時ä圧迫感Ĉ少àÅÏāÕ÷薄
Ĉ配信ÏāÉÞåÝÃàºg外部á設ÇÕ配信ĞčıÁÿ
型Ĉ狙ÙÕg
更新ŀŖęŒʼnĈ配信ÍÜh直接電子ŇĶs端末äŀŖę
端末Ĉ一体化ÍÜ目標ä外形寸法Ĉ実現ÏāÕ÷h回
ŒʼnĈ更新Ïā方法Â考¾ÿĂāg
富士電機åh図
路基板ä高集積化á取Ā組õh主要à LSI å BGA}Ball
á示Ïþ¼á富士電機ä端末管理ĤŜ
Grid Array~ĈhÓäñÁäĪĬŀ部品ø小Ğčģ品Ĉ
ĨsáÜ更新äŀŖęŒʼnĈ準備ÍÜÀÃh端末Áÿäı
採用ÍÕg部品ä小型化äŊœĬıĈ出ÍhþĀ高密度à
œĕsÝ当該端末用ä更新ŀŖęŒʼnĈ配信Ïā仕組õĈ
ĺĨsŜ配線Ĉ可能áÏāÕ÷hŀœŜı基板åļŔIJ
構築ÍÕg
ċĬŀ方式Ĉ採用ÍÕgÓä結果hŀœŜı基板ä合計面
ôÕhĶĬıŘsĘ環境Â何ÿÁä原因Ý使用ÝÃàº
積åhFCL-C100 ä約 53 %}317 cm2 Áÿ 167 cm2 î~á
場合h現地Ý直接電子ŇĶs端末áŀŖęŒʼnÂĤĬı
削減ÝÃÕg
ċĬŀÝÃāþ¼áhUSB čŜĨľĐsĢĈ搭載Íܺ
ĔsIJĨĬĪ部Ĉ明確á示ÍhĨĬĪ時ä若干äĘĬ
ĠŐŜ性Ĉ確保ÏāÕ÷hFCL-C100 ĠœsģĈåÎ÷h
店 舗
富士電機Â過去ä電子ŇĶs対応機器Ý一貫ÍÜ採用ÍÜ
ÃÕĘĬĠŐŜ性ä¸āĠsı}ņĬįČŜęĠsı~á
富士電機端末管理センター
更新プログラムの
提供
（オフライン）
店舗業務
システム
サーバ
þāĨĬĪ面ä構成方法å踏襲ÏāÉÞÞÍÕg
構造面ÝåhĔsIJĨĬĪ部äœŜę形状á発光Ïā部
分áhŀœģʼn方式Ý 1 個ä LED 発光源Ĉ円形á拡散Ï
POS
システム
ā方式Ĉ考案Íh薄ÅÁÚ簡素à構造Ĉ実現ÍÕ}特許申
請中~
g
ô Õh 外 部 č Ŝ Ĩ ľ Đ s Ģ å 10 BASE-T/100 BASE-
更新
プログ
ラム
の配信
FAP１０
更新
プログラムの
配信サーバ
更新プログラムの
配信（オンライン）
ネットワーク回線
TX Þ RS-232C á集約ÍÕg
USB メモリ
以上ä対策ÝhFCL-C100 Þä体積比Ý 48 % ä小型化
Ĉ行ºh目標ÞÍÕ外形寸法Ĉ実現ÏāÞÞøáhĜĢı
的à競争力ø確保ÏāÉÞÂÝÃÕg
図
更新プログラムの配信概念
341（ 33 ）
特 集
階¸Āh数値Â高ºñß保証ä程度Â厳密áàāgÕ
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 店舗用電子決済端末
āg更新ŀŖęŒʼnĈ規定ä方式Ý USB Ŋŋœá格納Íh
特 集
FAP10 á接続ÍÜ電源Ĉ投入ÏāÉÞÝ自動的áŀŖę
参考文献
Œʼn更新Â可能ݸāg
⑴ {決済ĠĢįʼn等á関Ïā調査ŕņsı 最近ä電子ŇĶs
ºÐĂä方式Ýøh改ÌĉËĂÕŀŖęŒʼnú適用外ä
ä動向áÚºÜ}2008年度~
|日本銀行決済機構局. httpk//
ŀŖęŒʼnÂ誤ÙÜĩďŜŖsIJËĂàºþ¼àhĤĖŎ
www.boj.or.jp/type/ronbun/ron/research07/data/ron0907b.
œįČĪĐĬĘ機能Ĉ備¾Üºāg
.
pdf,}参照 2010-04-22~
⑵ 日経流通新聞 2010年2月26日付.
あとがき
今回開発ÍÕ ｢FAP10 Ġœsģ｣ åh電子ŇĶsċŀ
清沢 久
œĚsĠŐŜä搭載ÖÇÝàÅhņčŜıúĘsņŜä
通貨関連機器Àþé IC ĔsIJ関連機器ä開発á
ĞsļĢhÀĞčľĚsĨčîä情報連携àßäċŀœ
従事g現在h富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会
ĚsĠŐŜĈ容易á追加ÝÃā仕組õĈ備¾Üºāg
社通貨機器本部開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部ŇĶs
ġŌsg
当然h追加ċŀœĚsĠŐŜä開発áå費用Þ時間Â必
要ÞàāgFAP10 áÓĂÿäċŀœĚsĠŐŜĈ追加Ï
ā際áh元äċŀœĚsĠŐŜîä影響Âàº工夫ĈÍÜ
草野 孝志
ºāäÝh最小限äĠĢįʼn評価費用 ･ 期間Ý実現Â可能
通貨関連機器ÀþéＩＣĔsIJ関連機器ä開発á
ݸāg
従事g現在h富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会
Éäþ¼à特徴Þh電子ŇĶsċŀœĚsĠŐŜĈ作
社通貨機器本部開発j生産ĤŜĨs開発部ċĠĢ
ĨŜıŇĶsġŌsg
成 Ý Ã āh 数 少 à º 事 業 者 Þ Í Ü ä 富 士 電 機 ä 強 õ Â
FAP10 ä製品競争力Ĉ支¾Üºāg
電子ŇĶs端末åhGMShĢsĺsŇsĚĬıhĜŜ
板敷 頴二
ļĴđŜĢĢıċàßîä導入Âñò行ÃąÕĀh今後å
通貨関連機器Àþé IC ĔsIJ関連機器ä開発á従
外食ĪĐsŜhľĊĢıľsIJh地域ĢsĺsŇsĚĬıh
事g現在h富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社
交通系電子ŇĶsäđĖĦıîä展開先àßÂ主要à市場
Þ考¾ÿĂāgÉĂÿä市場á対応ÍÕ電子ŇĶs端末Ĉh
Ĩčʼnœsá提供ÍܺÅ所存ݸāg
＊本稿á記載ÍÕ商標ôÕå登録商標åh354 Ńsġ商標Ĉ参
照äÉÞ
342（ 34 ）
通貨機器本部開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部ċĠĢĨ
ŜıŇĶsġŌsg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 自動販売機搭載用電子決済端末
特 集
,SLJ[YVUPJ7H`TLU[;LYTPUHSMVY4\S[P)YHUK=LUKPUN4HJOPULZ
片山 修吾:O\NV2H[H`HTH
松井 敦([Z\ZOP4H[Z\P
茂山 俊徳;VZOPUVYP:OPNL`HTH
富士電機ä自動販売機搭載用電子決済端末FCL-MVCAD ĠœsģåhŇŔĪĿŒŜIJá対応Íh電子ŇĶsĈ使Ù
Ü自動販売機Ý商品Â購入ÍúϺþ¼áh視認性ä向上h決済ä操作手順ä簡素化àßä工夫Ĉ行ÙܺāgËÿáh各
電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨsÞä接続Â容易áÝÃāþ¼áh大日本印刷株式会社Þ共同Ý中継ĞsĹĠĢįʼnĈ構築
ÍÕgÉĂáþĀh自動販売機äēŃŕsĨsáþā電子ŇĶsä導入手続ÃĈ簡素化ÝÃāŘŜĢıĬŀĞsļĢ化Þh
ŒŜĴŜęĜĢıä低減Ĉ実現Íܺāg
Fuji Electricz
s{FCL-MVCAD Series|of payment terminals for vending machines accept multiple-electronic moneys. To facilitate the
purchase of commercial products from vending machines with electronic money, various schemes such as increased visibility and streamlining
of the settlement procedure have been devised. Additionally, to facilitate connection with electronic money clearing centers, a relay server system was constructed in collaboration with Dai Nippon Printing Co., Ltd. As a result, a one-stop service capable of streamlining the procedure
for introducing electronic money by a vending machine operator, and a reduction in running costs have been realized.
導入ÍúÏÅ使ºúϺ ｢FCL-MVCAD Ġœsģ｣ Ĉ製
まえがき
品化ÍÕg
富士電機åh電子ŇĶs事業者Â運営Ïā広域電子Ň
Ķs決済ĞsļĢĈ搭載ÍÕ自動販売機搭載用電子決済端
.
末}VCADkVending Machine Card Accepting Device~
ユーザ操作性
ĠŜęŔĿŒŜIJ対応ä自動販売機Ýåh商品Ĉ購入Ï
Ĉ提供ÍÜÃÕg従来ä端末åh単一ĿŒŜIJ}ĠŜęŔ
ā際ä操作åh
{商品Ĉ選択Ïā|
{電子ŇĶsĈ VCAD
ĿŒŜIJ~Ïàą× 1 種類ä電子ŇĶsáÍÁ対応ÝÃà
äċŜįij部áÁÌÏ|Þº¼ 2 ċĘĠŐŜÝhÞÜøĠ
º構成ݸÙÕg
ŜŀŔà手順ݸÙÕg
ÍÁÍh2007 年á流通系ä事業者Â電子ŇĶsá参入
一方hŇŔĪĿŒŜIJ対応Ýåh
{商品Ĉ選択Ïā|
{Ŀ
Íh一気á電子ŇĶsîä関心Þ利用Â高ôÙÕg電子Ň
ŒŜIJĈ選択Ïā|
{電子ŇĶsĈ VCAD äċŜįij部á
ĶsĈ利用Ïā一般消費者Áÿ要望¸ÙÕ複数ä電子Ň
ÁÌÏ|Þº¼手順ݸāg
{ĿŒŜIJĈ選択Ïā|行為
Ķs}ŇŔĪĿŒŜIJ~á対応ÍÕ VCAD Ĉ提供ÏāÕ
åhúöĈ得àºċĘĠŐŜÖÂhŏsğä手Ĉ煩ąÑà
÷h富士電機å開発Ĉ行ÙÜÃÕg
本稿Ýåh加盟店Þ金融機関Þä間Ĉ結éh決済情報Ĉ
ºÕ÷áøhċĘĠŐŜ数Â少àºĠŜęŔĿŒŜIJ並õ
ä操作性Ĉ実現Ïā必要¸āg
集中管理Ïā各種電子ŇĶs会社äĘœċœŜęĤŜĨs
îä接続Â容易áÝÃāŇŔĪĿŒŜIJĠĢįʼnÀþé
VCAD ŀŒĬıľĒsʼnä内容áÚºÜ説明Ïāg
.
電子マネークリアリングセンターへの接続
電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨsîä接続áÀºÜh次
á示Ï問題点¸āg
⑴ 電子ŇĶs導入手続Ã業務ä煩雑Ë
開発の背景と狙い
自動販売機ä電子ŇĶs対応áþÙÜh自動販売機Ĉ利
.
自動販売機における電子マネーの現状
富士電機Ýåh1998 年ÊăÁÿ VCAD ä開発Ĉ行Ù
用Ïāŏsğä利便性Â向上ÍÜh商品ä売上増加Â見込
÷āÞº¼ŊœĬı¸āg一方h電子ŇĶsĈ導入Ïā
⑴
ÜÃÕgÉĂôÝá開発ÍÕ VCAD åhEdyhQUICPayh
自動販売機ēŃŕsĨs側Ýåh電子ŇĶs事業者Þä契
PiTaPahiD á対応ÍÜåºāøäähºÐĂøĠŜęŔ
約úh電子ŇĶsä決済情報Ĉ管理Ïā電子ŇĶsĘœċ
ĿŒŜIJä対応ݸÙÕgÉÉ数年ÝhËôÌôàŊs
œŜęĤŜĨsî接続ÏāÕ÷äčŜľŒä整備ú導入手
ĔsÁÿ 1 台ä VCAD Ý複数ä電子ŇĶsá対応ÝÃāh
続Ãàßä煩雑à業務Â増¾āÞº¼İŊœĬıø¸āg
ŇŔĪĿŒŜIJ対応 VCAD}MVCAD~Ĉ搭載ÍÕ自動
ËÿáhŇŔĪĿŒŜIJ対応ÏāÉÞáàĂæh複数ä電
⑵
販売機Â登場ÍÜÃܺāgMVCAD ä普及台数å確実
子ŇĶs事業者Þä契約ÖÇÝàÅh電子ŇĶsĘœċœ
á増加Íܺāøääh電子ŇĶs市場全体á比ïĂæ
ŜęĤŜĨsîä通信経路Â複数áàāg回線契約ä複数
Óä伸é率å低ºgÓÉÝh自動販売機用ä MVCAD ä
化úh場合áþÙÜå通信手段Ĉ複数用意ÍàÇĂæàÿ
ºÙÓ¼ä普及Ĉ図āÕ÷áh次á説明Ïā課題Ĉ解決Íh
àº可能性ø¸āgÍÕÂÙÜhMVCAD äËÿàā普
343（ 35 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 自動販売機搭載用電子決済端末
及拡大äÕ÷áåh電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨsîä
接続手続ÃàßĈ簡素化ÍܺÅ必要¸āg
開発内容と成果
特 集
⑵ ŒŜĴŜęĜĢı
自動販売機å店舗用決済端末Þå異àĀh屋外àßäč
表 1 áh今回開発ÍÕŇŔĪĿŒŜIJ対応 自動販売機
ŜľŒÂ整備ËĂܺàº場所á設置ËĂāÉÞÂ多ºg
搭載用電子決済端末 ｢FCL-MVCAD Ġœsģ｣ Þh従来
電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨsÞä接続áåhċijŖę
型äĠŜęŔĿŒŜIJ}Edy 専用~対応 自動販売機搭載
回線hISDN 回線àßä有線ÖÇÝàÅh各通信会社別ä
用電子決済端末 ｢FCL-VCAD07 Ġœsģ｣ ä概略仕様Ĉ
無線ø必須ݸāg通信回線ú通信手段Â複数必要áàā
比較ÍÜ示Ïg
ÞhÓä投資費用Þ維持費用Â非常á大Ãà負担áàāg
ÍÕÂÙÜh自動販売機áÀÇāŇŔĪĿŒŜIJ対応åh
電子ŇĶs導入手続Ã業務ä簡素化Àþé設置場所Ĉ選æ
.
ユーザ操作性向上
⑴ 視認性ä向上
àº無線Ĉ使ÙÕ単一回線h単一通信手段áþāŘŜĢ
MVCAD äŏsğ操作部åh蛍光表示管}VFD~
hċŜ
ıĬŀĞsļĢä実現Â必要ÞàÙÜÃܺāg
įijhċŜįij周辺ä LEDhĢĽsĔsÀþéĿŒŜIJ
選択ŅĨŜÝ構成ËĂܺāgMVCAD ä外観Ĉ図
.
保守性
á
示Ïg
従 来 Á ÿ VCAD á åh 保 守 機 能 Þ Í Ü USB Ŋ ŋ œ
ĸsIJďĐċ面ä操作性Ĉ向上ÏāÕ÷áhVFDhċ
áþāŀŖęŒʼnÀþé設定情報äĩďŜŖsIJ機能úh
Ŝįij周辺ä LED ÀþéĿŒŜIJ選択ŅĨŜá次ä三Ú
VCAD äŖę情報äċĬŀŖsIJ機能Ĉ備¾ÜºÕgÍ
ä工夫Ĉ行ÙÕg
⒜ 決済金額hĔsIJ残高h電子ŇĶsä名称hŏsğ
ÁÍhÉĂÿä保守機能Ĉ実行Ïāáåh自動販売機ēŃ
ŕsĨsáÞÙÜ自動販売機ä扉Ĉ開Çā煩ąÍ˸Ù
îä VFD äŊĬĤsġàßä表示Ĉ見úÏÅÏāÕ
Õg対応ÏāĿŒŜIJÂ増¾āÕéáh各電子ŇĶsá対
÷á全角文字ä表示Ĉ採用ÍÕg
Ïā設定h保守àßÂ増¾ÜÅāÉÞĈ考慮ÏāÞh自動
⒝ ċŜįij部周辺áå 3 色 LED Ĉ採用Íh各種電子
販売機ä扉Ĉ開ÇÐá保守機能Ĉ実行ÝÃā仕組õÂ必要
ŇĶsäŕėŎŕsĠŐŜá対応可能ݸāÞÞøáh
ݸāg
自動販売機ä利用者á対ÍÜ決済結果ÂèÞ目Ý分Á
āþ¼àŏsğčŜĨľĐsĢĈ実現ÍÕg
表
「FCL-MVCAD シリーズ」と「FCL-VCAD07 シリーズ」
（従来機）の仕様比較
項 目
「FCL-MVCAD シリーズ」
「FCL-VCAD07 シリーズ」
（従来機）
（注 1）
FeliCa カード，FeliCa 内蔵携帯電話
同左
適用電波法規格
誘導式読み書き通信設備
同左
読取り可能距離
約 60 mm（タッチ部表面から）
ソニー製 RC-S860 カードにて
同左
VFD 表示
16 文字× 2 行
7 セグメント表示 5 けた
光ガイダンス
青 LED × 4 点
3 色 LED × 4 点
3 色 LED × 4 点
音ガイダンス
モノラルスピーカー
音量調整：大 / 中 / 小 / 無音
同左
最大 3 ブランド
1 ブランド
JVMA（日本自動販売機工業会）
モバイルベンディング仕様準拠
同左
適用媒体
表示部
搭載できる電子マネーのブランド数
自動販売機通信インタフェース
通信インタフェース
USB メモリインタフェース
①第 1 VTS シリアル通信用 （注 2）
②第 2 VTS シリアル通信用 （注 2）
③保守設定用
RS-232C
④センタ通信用 1 RS-232C，RJ-45
センタ通信用 2 RJ-45
①第 1 VTS シリアル通信用 （注 2）
②第 2 VTS シリアル通信用 （注 2）
③保守設定用
RS-232C
④センタ通信用 1 RS-232C
センタ通信用 2 RJ-45
あり
同左
接客部：W116 × H140 × D40（mm）
制御部：W 99 × H181 × D30（mm）
W99 × H227 × D34（mm）
［操作部：W85 × H87 × D45（mm）
］
質 量
接客部：0.40 kg
制御部：0.85 kg
1.5 kg
電 源
DC24 V ±10% 動作時 0.5 A 以下
DC24 V ±10% 動作時 0.3 A 以下
外形寸法
（注 1）FeliCa：353 ページ「解説 3」参照
（注 2）VTS：Vivid Transaction System の略で，自動販売機用シリアル信号
344（ 36 ）
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 自動販売機搭載用電子決済端末
⒞ ĿŒŜIJ選択ŅĨŜå三Ú配置ÍhÓä上á配置
ºgÓÉÝh図
á示Ïþ¼á{ĿŒŜIJ検索機能|Ĉ搭
載ÍhÁÌËĂÕĔsIJôÕå携帯電話áh決済可能àĿ
ŒŜIJºÅÚ入ÙܺāÁĈ検索ÝÃāþ¼áÍÕgÉ
ä機能åh商品選択後á実行ËĂāgĔsIJôÕå携帯電
⑵ 搭載ĿŒŜIJä最適化
近年h交通系h流通系hĘŕġĬı系àß数多Åä広域
話ĈÁÌÍÕÞÃáh決済可能àĿŒŜIJÂ一Úä場合á
電子ŇĶsÂ登場Íܺāg自動販売機ä VCAD á数多
å利用者áþāĿŒŜIJä選択ĈĢĖĬŀÍh当該ĿŒŜ
ÅäĿŒŜIJĈ搭載ÏĂæh利用者ä利便性å向上Ïāg
IJä決済処理Ĉ実行ÏāgɼÍÜh決済可能ĿŒŜIJÂ
一方h自動販売機ä表示器úĿŒŜIJ選択ŅĨŜàßÁÿ
一Úä場合áhĠŜęŔĿŒŜIJ並õäĠŜŀŔà操作手
目的äĿŒŜIJĈ探Ï手間Â増¾hŏsğ操作性åöÍă
順Â実現ÝÃÕg
悪ÅàāgÍÕÂÙÜh自動販売機Ý決済可能àĿŒŜIJ
数Þŏsğ操作性äĹŒŜĢĈ考慮ÏāÞh自動販売機á
搭載ÏāĿŒŜIJ数åh多ÅÜø 3 ĿŒŜIJÂ実用的ݸ
.
電子マネー導入のワンストップサービスの実現
⑴ 電子ŇĶs導入手続Ã業務ä簡素化
āg
各種電子ŇĶsäĘœċœŜęĤŜĨsÞä接続方法á
⑶ 操作手順ä最小限化
åhċijŖę回線hISDN 回線àßä有線方式úh各通信
自動販売機ÂŇŔĪĿŒŜIJá対応ÏāÞh利用者å目
会社別ä通信ĖŌœċĈ使ÙÕ無線方式àßä通信方式Â
的äĿŒŜIJĈ選択Ïā手順Â増¾ÜÍô¼Þº¼問題Â
¸āgËÿáhĘœċœŜęĤŜĨsÞä通信ŀŖıĜŔ
¸ÙÕgÍÁÍh利用者ÂÁÌÍÕĔsIJôÕå携帯電話
åĞsĹÊÞá千差万別àäÝh自動販売機ēŃŕsĨs
áh決済可能àĿŒŜIJÂ複数¸ā場合áåh決済ĿŒŜ
ä本来業務以外ä業務Â増¾ÜÍô¼gÓÉÝh大日本印
IJĈ選択Ïā操作å必須ݸāg一方h決済可能àĿŒŜ
刷株式会社ÞĺsıijsĈ組õhMVCAD Þ各電子ŇĶs
IJÂ一Úä場合åh利用者åĿŒŜIJĈ選択Ïā必要Âà
ĘœċœŜęĤŜĨsĈ容易á接続可能ÞÏā中継ĞsĹ
ĠĢįʼnĈ立×上ÈÕg図
á示ÏÉäĠĢįʼnÝåh自
動販売機ēŃŕsĨsåh中継ĞsĹÞä契約ÖÇÝŇŔ
ĪĿŒŜIJ対応Â可能áàĀhĘœċœŜęĤŜĨs接続
äŘŜĢıĬŀĞsļĢĈ実現ÍÕg
⑵ ŒŜĴŜęĜĢıä低減
ŘŜĢıĬŀĞsļĢä実現åhMVCAD 開発ä観点
ÁÿøŊœĬıÂ生ôĂܺāg通常h中継ĞsĹá接続
ÍàºÝh各電子ŇĶsĘœċœŜęĤŜĨsá直接接続
Ïā場合åhĞsĹÊÞä通信ŀŖıĜŔĈ一Áÿ組õ込
ö必要¸āgMVCAD äĞsĹá接続ÏāÕ÷äĸs
IJďĐċčŜĨľĐsĢä有無úhŊŋœ容量àßäĸs
IJďĐċ資源ä制約h通信ŀŖıĜŔä組込õ工数ä増大
áþĀh市場投入ĨčňŜęÂ遅ĂÜÍô¼gÓÉÝh富
（a）接客部
士電機åh自動販売機ĠĢįʼnÞ電子ŇĶsĠĢįʼnäķ
（b）制御部
ďĸďĈ生ÁÍÜhMVCAD Þ中継ĞsĹ間ä通信仕様
図
ä策定Ĉ行ºh新Õà電子ŇĶs対応Â容易áÝÃāþ¼
マルチブランド対応 VCAD（MVCAD）の外観
商品選択
商品選択
カードタッチ
カードタッチ
各電子マネー
決済センター
自動販売機
無線機
無線通信網
ブランド検索
決済可能な
ブランドは一つ？
No
ブランド選択
されたか？
ブランド選択
されたか？
Yes
図
カード決済処理
商品搬出
商品搬出
決済処理フロー
（操作部）
Ｎｏ
中継サーバ
マルチ決済対応
Web 管理画面
Yes
カード決済処理
（a）ブランド検索なし
Ｎｏ
飲料メーカー
オペレーター 事務所
（b）ブランド検索あり
図
中継サーバシステム構成図
345（ 37 ）
特 集
ÍÕ VFD á表示ÏāĿŒŜIJ名称Þä組合ÑáþĀh
直感的áĿŒŜIJĈ選択ÝÃāþ¼áÍÕg
富士時報 Vol.83 No.5 2010
マルチブランド対応 自動販売機搭載用電子決済端末
ブロックデータ構成
通信データ
通信データ（圧縮前）
通信データ（圧縮後）
ヘッダ部
ヘッダ部
特 集
ヘッダ部
ブロックデータ 1
ブロックデータ 1
ブランド固有
データ部
割合
約 20％
圧縮
対象範囲
ブロックデータ N
フッタ部
図
・・・・
割合
約 80％
データ部
・・・・
データ部
共通データ部
約 30％
に圧縮
データ部
（圧縮データ）
フッタ部
ブロックデータ N
通信データの構成
フッタ部
図
通信データの圧縮イメージ
á汎用的à通信仕様ÞÍÕg通信İsĨä内容ÞÍÜåh
中継ĞsĹĠĢįʼnÞÍÜ必要à{共通İsĨ部|Þh決
従来機能
新規開発部分
済ĿŒŜIJá依存Ïā{ĿŒŜIJ固有İsĨ部|áęŔs
プログラム
更新要求
ĽŜęĈ行ºh
{ĿŒŜIJ固有İsĨ部ä割合Â約 20 % Þ
USB
メモリ
ä 20 % ä仕様変更 ･ 拡張Ĉ行¼ÉÞÝhĿŒŜIJ拡張Â
可能ÞàÙÕg図
プログラム
プログラム
º¼構成áÍÕgÚôĀh今後äĿŒŜIJ拡張時ÝåhÉ
ログ要求
ログ
ログ
á通信İsĨä構成Ĉ示Ïg
中継
サーバ
自動販売機
ôÕh通信費Ĉ削減ÏāÕ÷h通信İsĨä圧縮Ĉ行Ù
現地へ出向かなくても
対応可能 !
Õ}図 ~
g圧縮後äİsĨåh圧縮前äİsĨá依存Ï
ā部分å¸āøääh約 30 % á圧縮Â可能ÞàĀh自
動販売機äŒŜĴŜęĜĢıĈ削減ÍÕg例¾æh自動
図
保守機能のデータ経路
販売機ēŃŕsĨsáþā定期的à集計業務áÀºÜh
MVCAD Áÿ中継ĞsĹá各ĿŒŜIJä取引İsĨĈ保
ܺāgÉĂÿä機能áþĀh図
á示Ïþ¼áh従来h
存可能à最大件数分ÏïÜ送信ÍÕ場合åh1 台当ÕĀä
USB ŊŋœÝ行ÙܺÕ保守機能Â中継ĞsĹÞä通信
通信費å約 500 円削減ÝÃā計算Þàā}1 ĺĚĬı当Õ
Ý行¾āþ¼áàÙÕgôÕh自動販売機ēŃŕsĨsÂ
Ā 0.1 円Ý算出~
g
自動販売機ä扉Ĉ開ÇāÉÞàÅh無人ÁÚĨčʼnœsá
Éäþ¼áh電子ŇĶs対応ä導入手続Ãä簡素化áþ
目的ä保守作業Â行¾āþ¼áàÙÕg
Ā実現ÍÕŘŜĢıĬŀĞsļĢ化Þh中継ĞsĹÞä通
信İsĨä圧縮áþāŒŜĴŜęĜĢıä削減Ĉ図Āh自
あとがき
動販売機ēŃŕsĨsä電子ŇĶsä導入意欲Ĉ向上ËÑ
ā工夫Ĉ行ÙÕg
今回開発ÍÕ MVCAD Ĉh大日本印刷株式会社殿Þ協
力Íh継続的á市場展開Ĉ進÷āÞÞøáh新Õà電子Ň
.
保守性の向上
従来hıŒĿŔÂ発生ÍÕ場合äŖę収集作業úhĿŒ
Ķs対応ø図ÙܺÅ予定ݸāg
最近Ýåh社内äĤĖŎœįČ強化ä一環ÞÍÜh社
ŜIJä追加 ･ 削除h不具合修正àßáþāĦľıďĐċä
員証á非接触 IC ĔsIJĈ導入Íܺā企業Â増¾Üº
ĹsġŐŜċĬŀĈ行¼áåh作業者Þ自動販売機ēŃ
āgÉäþ¼à企業向Çá電子ŇĶsÞ社員証ä組合Ñä
ŕsĨsÂ現地î出向Å必要¸ÙÕgôÕh担当者ä都
MVCAD Ĉ提供Íh職域îä展開ø進÷ܺÅ所存ݸāg
合ÝÏÆá現地î出向ÅÉÞÂÝÃàº場合ø¸āg現地
î出向ÅäÂ遅ĂāÞh調査ÍÕºŖęÂ新ͺŖęÝ上
書ÃËĂܺāÞº¼ÉÞøÍæÍæ¸ÙÕgÉäþ¼à
＊本稿á記載ÍÕ商標ôÕå登録商標åh354 Ńsġ商標Ĉ参
照äÉÞ
課題Ĉ解決Ïā方法ÞÍÜh今回開発ÍÕ中継ĞsĹÞä
通信仕様ä中áhMVCAD äĦľıďĐċúŖęİsĨ
参考文献
Ĉ送受信Ïā仕様Ĉ追加ÍÕgôÕh中継ĞsĹÂ対象ä
⑴ 月刊ĔsIJ･ďĐsĿ別冊. ĔsIJ決済･ĺsľĐĘıĕč
自動販売機Ĉ呼é出ÏĤŜĨs発呼機能ø搭載ÍÕgàÀh
自動販売機Â決済状態Ý中継ĞsĹÁÿĤŜĨs発呼¸
āÞhôÐ決済処理Ĉ優先Íh決済状態Â解除ÍÕ時点Ý
中継ĞsĹÞ通信ÏāÞº¼決済処理Þä排他制御ø行Ù
346（ 38 ）
IJ. 株式会社ĠsŊİČċ. 2009.
⑵ 浅野秀次郎ñÁ. 電子ŇĶs決済端末機器ä展開. 富士時
報. 2003, vol.76, no.10, p.661-665.
富士時報 Vol.83 No.5 2010
片山 修吾
マルチブランド対応 自動販売機搭載用電子決済端末
茂山 俊徳
通貨関連機器Àþé IC ĔsIJ関連機器ä開発á従
事g現在h富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社
事g現在h富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社
通貨機器本部開発j生産ĤŜĨs開発部主任g
通貨機器本部開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
松井 敦
通貨関連機器Àþé IC ĔsIJ関連機器ä開発á従
事g現在h富士電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社
通貨機器本部開発 ･ 生産ĤŜĨs開発部主任g
347（ 39 ）
特 集
通貨関連機器Àþé IC ĔsIJ関連機器ä開発á従
富士時報 Vol.83 No.5 2010
遊技場向け 小型 4 金種混合金庫紙幣搬送システム
特 集
*VTWHJ[ZPaL4P_LK+LUVTPUH[PVU)PSS;YHUZWVY[:`Z[LTMVY(T\ZLTLU[*LU[LYZ
田名網 知彦5VYPOPRV;HUHHTP
中山 雅雄4HZHV5HRH`HTH
ĺĪŜĜńsŔ向Çá省đĶŔės化h小型化h接続可能à台間玉貸機種ä拡大h設置性ä改善Ĉ狙ºÞÍÜh金庫紙幣
搬送ĠĢįʼnĈ開発ÍÕg紙幣搬送機構áĪĐsŜ駆動方式Ĉ採用ÏāÉÞáþĀh遊技台ÊÞá必要ݸÙÕ一時保留ŏ
ĴĬıĈ不要ÞÍh消費電力Ĉ従来機þĀø約 75 % 削減ÍÕgËÿáhĺĪŜĜńsŔÊÞáŊsĔsÂ異àā台間玉貸
機ä接続対象Ĉ従来ä 2 ŊsĔsÁÿ 7 ŊsĔsáôÝ拡大ÍÕg新紙幣収納方式áþÙÜh金庫äĩďŜĞčġŜę化Þ
構成部品äĞĿŏĴĬı化Ĉ行ºh設置条件Ĉ緩和ÍhËÿáh体積比Ý約 50 %h質量比Ý約 30 % ä低減Ĉ達成ÍÕg
A bill cashbox transport system has been developed, aiming to increase the models of connectable pachinko ball rental machines, to make
thetranport system smaller, to realize energy savings, and to improve installation. The use of a chain drive system for the bill transport mechanism eliminates the need for temporary holding units, which had previously been required for each pachinko machine, and results in a 75 %
reduction in power consumption. Moreover, the connectable number of manufacturers of pachinko ball rental machines which differ for each
pachinko parlor has increased from two to seven in this system. With the new bill storage system, the cashbox has been downsized, and component parts have been made integrated in sub-units. As a result, installation conditions have been eased, and a 50 % reduction in volume and
30 % reduction in weight have been realized.
稿ÝåhÓä概要Ĉ紹介Ïāg表
まえがき
富士電機åĺĪŜĜńsŔ向Çáh金庫紙幣搬送ĠĢį
á仕様Ĉ示Ïg
開発の背景
ʼnú景品 ･ 会員管理ĠĢįʼnàßĈ提供Íܺāg
近年h地球温暖化áþā環境問題åhĺĪŜĜ業界Ý
.
ø例外Ýåàºg｢京都議定書｣ ä発効Ĉ受Çh全日本遊
パチンコホールの構成
ĺĪŜĜńsŔå図
á示Ïþ¼áh遊技台Â設置ËĂ
技事業協同組合連合会åh
{環境自主行動計画|Ĉ策定
ܺā島Þh出玉Ĉ計数Ïā計数機h計数ËĂÕ玉数á応
Íh2010 年度áÀÇā CO2排出量Ĉ 2007 年度ä実績á対
Î景品Þ交換Ïā景品交換ĔďŜĨshńsŔ管理Ĉ行¼
Í 9 % 程度削減Ïā目標Ĉ揚Èh廃棄物対策ú環境ŇĶġ
事務所Áÿ構成ËĂܺāg
ĺĪŜĜńsŔáå遊技台Â数百台設置ËĂܺāg遊
ŊŜıàßä取組õĈ行Ùܺāg組合員ݸāńsŔ企
業åhÉä取組õá加¾h省đĶŔės}省đĶ~
h機器
技台Þ遊技台ä間áå台間玉貸機¸Āh遊技客åh台間
œĞčĘŔàß環境対応á着目Í始÷ܺāg特áh｢đ
玉貸機á現金Ĉ投入ÏāÉÞáþĀ供給ËĂā玉Ýh遊技
ĶŔės使用ä合理化á関Ïā法律｣}省đĶ法~á則Āh
Ĉ行¼g遊技台Þ台間玉貸機åh背中合ąÑá 20 v 40 台
経営資源Ĉ省đĶá投資ÏāńsŔ企業Â増加Íܺāg
並ĉÝh島Ĉ形成Íܺāg金庫紙幣搬送ĠĢįʼnåh島
Éäþ¼àĴsģä変化á対応ÏāÕ÷h省đĶ ･ 小型軽
ÊÞá設置Íh各台ä遊技客Â台間玉貸機á投入ÍÕ紙幣
量à小型 4 金種混合金庫紙幣搬送ĠĢįʼnĈ開発ÍÕg本
Ĉ島端ä金庫ôÝ搬送Í収納Ïāg
.
表
４金種混合金庫紙幣搬送システムの仕様
項 目
富士電機ä従来ä紙幣搬送ĠĢįʼnåh各台ä台間玉貸
仕 様
型 式
紙幣搬送システムの課題と市場ニーズ
機Áÿ排出ËĂÕ紙幣Ĉh電気的駆動機構Ĉ持ÙÕ一時保
「TSB800」
「TSB510」
（従来機）
留ŏĴĬıÝ受Ç取ĀhĨčňŜęĈ取ĀÚÚ搬送路á取
金庫の
外形寸法
W325 × D210 × H430
（mm）
W330 × D288 × H685
（mm）
Ā込ö構造ݸÙÕgÓäÕ÷hŏĴĬıĈ駆動ÏāÕ÷
消費電力
39/41 W（動作時）
175 W（動作時）
製品質量
18 kg
25 kg
収納枚数
両島：完封券 約 1,000 枚
（左右搬送路）
片島：完封券 約 500 枚
対応金種
紙幣
表示パネル
搬送方式
348（ 40 ）
一千円，二千円，
五千円，一万円
ä電源Âh1 店舗当ÕĀ数十台必要ݸÙÕgôÕh台間
玉貸機åh異àÙÕŊsĔsÁÿËôÌôà機種Â販売Ë
ĂÜÀĀh制御仕様ú紙幣排出姿勢ø異àÙܺāÕ÷h
完封券 約 1,000 枚
対応可能à機種å限ÿĂܺÕgÓÉÝh省đĶĈ図āÖ
ÇÝàÅhËôÌôà機種á対応ÝÃā紙幣搬送ĠĢįʼn
同 左
蛍光表示管
LED
ゴム摩擦を利用した樹脂
チェーン搬送方式
紙幣挟持機構付き
チェーン搬送方式
ä提供Â必要ÞàÙÕg
ôÕh金庫部分å島ä先端部á設置ËĂh通路ĢŃs
Ģú島ä形状ÖÇÝàÅńsŔäŕčċďıáø影響Ï
āg特áh都市部ä小規模店舗Ýåh狭º店舗ĢŃsĢá
富士時報 Vol.83 No.5 2010
遊技場向け 小型 4 金種混合金庫紙幣搬送システム
従来機á対Íh体積比Ý 50 %h質量比Ý 30 % 以上Ĉ削
þĀ多Åä遊技台Ĉ設置ÏāÕ÷h金庫設置ĢŃsĢå限
減Ïāg
⑶ 台間貸玉機ä接続対象拡大
接続対象Âh従来機å 2 ŊsĔsäõä対応ݸÙÕÞ
āg近年h客層Ĉ広ÈāÕ÷á娯楽性Ĉ重視ÍÕ 1 玉当Õ
ÕĀ 1 円ä低価貸玉営業Ĉ行¼ńsŔ企業Â増加ÍÜÀĀh
ÉăĈh主力 7 ŊsĔsá拡大Ïāg
粗利率å減少Ïā傾向á¸āgÓäÕ÷hĺĪŜĜńsŔ
⑷ 設置性ä改善
ä周辺機器áåh機材単体äõàÿÐh製品ŒčľĞčĘ
⒜ 業界ıĬŀĘŒĢä金庫ä小型化
ŔısĨŔÝä低ĜĢıĠĢįʼnÂ求÷ÿĂܺāg
⒝ 島構成á対Íh従来金庫å右用Þ左用ä 2 機種Ý対
応ÍܺÕøäĈ左右兼用ä 1 機種Ý対応
⒞ 設置時間ä 30 % 以上短縮
開発の狙い
.
節 ä課題ä解決Þ市場Ĵsģá応¾āÕ÷áh次
製品構造
ä開発ä狙ºĈ掲ÈÕg
.
⑴ 省đĶ対応
遊技台Ĉ 40 台設置ÍÕ島Ý比較ÏāÞh従来機á対Íh
省エネルギー対応紙幣搬送機構の開発
従来ä紙幣搬送機構á対Íh消費電力Ĉ大幅á削減Íh
消費電力Ĉ 75 % 以上削減Ïāg
構造Ĉ簡素化ÍÕ新紙幣搬送機構Ĉ開発ÍÕg
⑵ ĩďŜĞčġŜę対応
⑴ 新紙幣搬送機構
従来ä紙幣搬送åh各台ä台間玉貸機Áÿ排出ËĂÕ紙
幣Ĉ電気的駆動Ý構成ËĂÕ一時保留ŏĴĬıÝ受Çh搬
景品交換カウンター
事務所
計数機
送ĪĐsŜá取Ā付ÇÿĂÕ紙幣挟持機構{ĽĬĘ|áĨ
⑴
čňŜęþÅ受Ç渡ÏĠĢįʼnݸÙÕg
自動販売機
Éä搬送機構Ýåh複雑à機構Þ制御Ĉ行ÙÜ一時保留
ŏĴĬıÞĽĬĘÞĈ精度þÅ連係ËÑāÕ÷h個別紙幣
制御機構ÞÓĂĈ駆動ÏāÕ÷ä電源Â必要ݸÙÕgË
ÿáh高º位置精度ä設置施工Â必要ݸÙÕg
従来ä紙幣搬送áåh金庫内ä AC ŋsĨ 1個Þ遊技台
島
数Þ同Î個数äŋsĨĈ使ÙܺÕg新紙幣搬送機構Ýåh
島端á¸ā金庫内ä AC ŋsĨ 1個ÖÇÝhĪĐsŜĈ回
（a）パチンコホール全体
ÍÜ紙幣Ĉ搬送Íܺāg
図
紙幣投入口
Áÿ図
á新紙幣搬送機構Ĉ示Ïg台間玉貸機Áÿ
挿入ËĂÕ紙幣åh紙幣挿入ŏĴĬı内ä通路á沿ÙÜ搬
送ĔĹsÞĖŌœsĝʼnä隙間}ÏÃô~á導ÁĂā}図
金庫
遊技台
台間玉貸機
~
g導ÁĂÕ紙幣å紙幣挿入ŖsŒáþĀĪĐsŜá取
Ā付ÇÿĂÕĖŌœsĝʼná押Í付ÇÿĂÜ引Ã込ôĂh
搬送ĔĹs内面ä金庫ôÝÚàÂā突起{œĿ|Þ上下 2
紙幣挿入ユニット
紙幣
（b）島構成図
紙幣
紙幣搬送装置
台間玉貸機から
紙幣が挿入される
紙幣挿入ローラ
金庫
キャリーゴム
紙幣投入口
紙幣挿入ユニット
台間玉貸機
チェーン
（c）紙幣搬送システム構成図
図
パチンコホールにおける島構成と紙幣搬送システム構成図
図
紙幣搬送機構横断面
349（ 41 ）
特 集
ÿĂāg設置条件á左右ËĂÐh取扱º性ø考慮ÍÕ金庫
ä小型化åh金庫紙幣搬送ĠĢįʼnä重要àņčŜıݸ
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遊技場向け 小型 4 金種混合金庫紙幣搬送システム
g紙
段á取Ā付ÇÕĖŌœsĝʼnáþĀ変形Ïā}図 ~
構Ýåh遊技台間隔á合ąÑÜ現地Ý搬送ĔĹsĈ切断加
幣áå元ä状態á戻ă¼ÞÏā弾性力Â発生ÏāÕ÷hœ
工Í対応ÍܺÕÉÞÂh短時間設置Ĉ阻害ÍܺÕg
特 集
ĿÞĖŌœsĝʼná接触Í続ÇāgÉäÞÃh樹脂製œĿ
図
á開発ÍÕ伸縮式ä搬送ĔĹsĈ示Ïg伸縮式ä搬
ä摩擦力ÞĖŌœsĝʼnä摩擦力ä差Ĉ利用Íh紙幣å摩
送ĔĹsåh3 種類ä部品Áÿ構成ËĂܺāg各部品Ĉ
擦力ä大úĖŌœsĝʼnä取Ā付ÇÿĂÕĪĐsŜá
ĢŒčIJËÑāÉÞáþĀh60 mm ä範囲Ý調整Â可能
þÙÜh金庫îÞ搬送ËĂā}図 ~
g
ݸāg現地ä台間隔ä寸法á合ąÑÜh隙間àÅ簡単á
Éä構造áþĀ遊技台ÊÞá必要ݸÙÕ一時保留ŏ
設置ÝÃþ¼áàĀh設置時間Ĉ約 30 % 短縮ÍÕg
ĴĬıÂ不要ÞàĀh1 店舗Ý十数台必要ݸÙÕ一時保
留ŏĴĬı用電源øàÅÏÉÞÂÝÃÕg消費電力å 1 島
当ÕĀ 175 W Áÿ 41 W îÞ 75 % 以上ä削減Ĉ達成ÍÕg
.
ôÕhĪĐsŜ駆動中å常時紙幣Ĉ取Ā込öÉÞÂÝÃh
台間玉貸機Þ紙幣ä受渡ÍĨčňŜęá影響ËĂáźÕ
島構造áåh両側á遊技台Â並ì両島Þ片側äõá並ì
片島¸āg片島åh壁á並ìþ¼á構成Ïā場合Â多ºg
÷h主力 7 ŊsĔsä台間玉貸機Þä接続Ĉ可能ÞÍÕg
⑵ 伸縮式搬送ĔĹsáþā設置性向上
小型 4 金種混合金庫の開発
⑴ 金庫ĞĿŏĴĬı化構造
搬送中心ä壁Áÿä距離Ĉ 90 mm ÞÍÜh搬送中心Ĉ
金庫á対ÍÜ右寄Āh左寄ĀÞÍÕ 2 機種Ĉ用意ÍܺÕg
ĺĪŜĜńsŔ内ä設備機器ä交換工事åh店休日Ĉ増
Ëÿáh扉ä開閉方向ä変更åh工場Ý扉Ĉ交換ÍܺÕg
úËàºÕ÷áh定期的á行ąĂā遊技台ä交換工事á合
ÓäÕ÷h従来å 4 種類ä金庫Ý対応ÍܺÕgÓÉÝh
ąÑÜ行ąĂāÉÞÂ多ºgÉäÕ÷hþĀ短º時間Ý設
1 機種Ý対応ÝÃā新Õà紙幣収納方式Ĉ採用Íh小型Ý
置ÝÃāÉÞÂ望ôĂāg
軽量à金庫Ĉ開発ÍÕg
建屋äŕčċďıú柱àßáþÙÜh島ÊÞúh同Î島
Ýø遊技台Þ遊技台ä間隔å一定Ýåàºg従来ä搬送機
図
á新金庫構造図Ĉ示Ïg標準機Ýå筐体}Ãý¼Õ
º~ä中央á駆動部Ĉ設置ÏāgôÕh左右 70 mm 位置
Ĉ変¾Ü取Ā付ÇāÉÞÂÝÃh壁際îä設置áø対応Ý
上レール
紙幣挿入ユニット
560 ∼ 620 mm まで調節可能
紙幣
搬送カバー
キャリーゴム
スライドによる調整
リブ
チェーン
中レール
図
紙幣搬送機構縦断面
図
キャリーゴム
紙幣挿入口ーラ
伸縮式搬送カバーの構造
台間玉貸機
筐体
駆動部
収納庫
受取り機構
チェーン
図
紙幣搬送機構
350（ 42 ）
紙幣
紙幣挿入ユニット
図
駆動部と収納庫の構造図
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遊技場向け 小型 4 金種混合金庫紙幣搬送システム
Ãāþ¼áÍÕg収納庫åh両島Ýå左右á取Ā付Çh片
応ÝÃāþ¼áÍÕg機構部分åĞĿŏĴĬı化Íܺāg
ÉĂáþĀh島構成á合ąÑÕ取付ÇĈ現地Ý簡単áÝÃ
āþ¼áÍÕgôÕh壁ú障害物äÕ÷h扉ä開Ã方向Ĉ
āg図
変更Ïā場合åh扉äĻŜġä取付ÇĈ変¾āÉÞáþĀh
á示Ïþ¼á 1 機種Ý各種ä設置ĺĨsŜá対
部品追加ú交換ÍàÅÜøh右開ÃÞ左開Ãä設定Ĉ可能
áÍÕg
70 ｍｍ
⑵ 小型化
70 ｍｍ
店舗通路îä影響Â大ú金庫ä奥行寸法ä縮小åh特
á重要à課題ݸāg図
壁
壁
á示Ïþ¼áh従来機åĽĬĘ
á挟ĉÖ紙幣ĈĪĐsŜĢŀŖĚĬı部Ý回転Í落下ËÑ
ÜÁÿ収納庫á紙幣Ĉ収納ÍܺÕgÉäÕ÷h紙幣Ĉ回
転ËÑāÕ÷á回転軌跡分äĢŃsĢÂ必要ݸĀh奥行
寸法小型化ä阻害要因ÞàÙܺÕgÓÉÝhÉäĢŃs
90 ｍｍ
搬送中心
（a）両島（標準）
90 ｍｍ
搬送中心
搬送中心
（b）島の左側に壁が
ある場合
（c）島の右側に壁が
ある場合
ĢĈ縮小ÏāÕ÷áhĪĐsŜáÜ搬送ËĂÕ紙幣ĈÓä
ôô受Ç取Āh収納庫横ôÝ搬送ÍhŀĬĠŌáÜ収納庫
á紙幣Ĉ整列ËÑÜ収納Ïā新方式Ĉ開発ÍÕgÉĂáþ
ĀhĪĐsŜĢŀŖĚĬıä軸位置Ĉ島内位置á設Çh受
図
取Ā機構Ĉ奥á設ÇāÉÞÂÝÃh奥行寸法Ĉ 288 mm Á
駆動部と収納庫の設置パターン
ÿ 210 mm áh高Ë寸法Ĉ 685 mm Áÿ 430 mm á小型化
ÏāÉÞÂÝÃÕgôÕh構成部品ä形状Þ板厚ä最適化
Ĉ検討Íh従来機Þ比較Í質量約 30 % 減ä軽量化h体積
∼
紙幣回転軌跡
比 50 % 減Ĉ達成ÍÕg
奥行き：288 mm
⑶ 紙幣ä新収納方式
扉前面
ピック
紙幣
従来機Ýå紙幣Ĉ 1 枚ÐÚ搬送ÍܺÕg今回åh連
続投入方式ÞÏāÕ÷h次äþ¼à不具合Â予想ËĂÕg
⒜ 金庫á搬送Ïā途中Ýh紙幣Â重àÙÕĀh連àÙ
ÕĀÍÜÍô¼g
⒝ 紙幣áåhÍąÂ多Å腰ä弱ºøäúhºăºăà
収納庫
ĺĨsŜÝ折Ă癖¸āøä¸āg変形状態áþÙ
紙幣
Ü搬送状態Â変化ÏāgÉäþ¼à紙幣å整列ËĂÐ
áĢĨĬĔá収納ËĂÜÍô¼g
金庫背面位置
ÉĂÿä課題Ĉ解決ÏāÕ÷h搬送ĈĝʼnŖsŒÞ羽根
形状äŖsŒĈ組õ合ąÑÕ受取Ā機構ÞÏāÉÞÝh紙
チェーン
スプロケット中心
(a) 従来金庫断面
紙幣搬送路
扉前面
受取り機構
①
搬送ローラ
羽根車
受取り機構
紙幣
②
収納庫
収納庫
紙幣長さ：
最大 160 mm
③
搬送ローラ
奥行き：210 mm
④
78 mm
金庫背面位置
(b) 新金庫左断面
図
搬送路から金庫への紙幣受渡し
プッシャ
図
スタッカ
紙幣の搬送路から収納庫までの流れ
351（ 43 ）
特 集
島Ýåhß×ÿÁ一方á取Ā付ÇāgôÕh収納庫å左右
共通Ýh上下Ĉ逆Ëá取Ā付ÇāÉÞÝ共通化Ĉ図Ùܺ
富士時報 Vol.83 No.5 2010
遊技場向け 小型 4 金種混合金庫紙幣搬送システム
表示例
特 集
㐘㌷୯
㔘ᗔೳḾࢺ
⣙␏ᖏ
㔘ᗔ᮴
ᦑ㏞ೳḾ
ᦑ㏞ೳḾ
収納庫
図
ᦑ㏞␏ᖏ
⣤ᖨョࡽ
⣤ᖨョࡽ
⣤ᖨョࡽ
㔘ᗔ␏ᖏ
㔘ᗔೳḾ
蛍光表示管による表示
ú時間Â問題ÞàāgÓÉÝh収納庫部åh図 0 á示Ï
þ¼á斜÷á引Ã出Ïþ¼áÍÜh金庫奥á¸ā受取Ā機
構á容易áċĘĤĢÝÃāþ¼áÍÕg受取Ā機構åh図
1 á示Ïþ¼á引Ã抜ÅÖÇÝh着脱可能à構造ÞÍÕg
図
収納庫の可動位置（横断面図）
収納庫単体ø化粧ļĢ 1 本Ý取外Í可能ÞÍÕgôÕh工
具ŕĢÝ清掃úŊŜįijŜĢ ･ 交換ÂÝÃāþ¼áÍÕg
従来åh状態ĜsIJÝ表示ÍܺÕ金庫ä状態Ĉh本機Ý
åh分ÁĀúÏÅÏāÕ÷á蛍光表示管Ĉ搭載Íh日本語
ä表示ÞÍÕ}図 2 ~
gÉäþ¼áh日常ŊŜįijŜĢ性
Ĉ大幅á向上ÍhńsŔ従業員ä負担Ĉ大幅á軽減ÍÕg
あとがき
本稿Ý紹介ÍÕþ¼á金庫紙幣搬送ĠĢįʼnÝå省Ģ
ŃsĢ化Þ省đĶŔės化Ĉ果ÕÍÕg
今後åh今回開発ÍÕ新機種ĈłsĢáĹœđsĠŐŜ
ä拡充Ĉ行¼ÞÞøáhËÿàā新金庫紙幣搬送ĠĢįʼn
ä開発áø取Ā組ĉݺÅ所存ݸāg
参考文献
⑴ 小林進ñÁ. 遊技店舗áÀÇāĹœŎsäľŖsÞ管理. 富
士時報. 2002, vol.75, no.7, p.413-416.
受取り機構
田名網 知彦
図
ŕġŌs事業機器ä開発設計á従事g現在h富士
受取り機構の着脱
電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社øäÚÅĀ本部
埼玉工場ŕġŌs事業推進室g
幣Ĉ整列ÝÃāþ¼áÍÕ}図
①v②~
gôÕh開店時
ä一斉紙幣投入Ĉ想定ÍÕ連続紙幣搬送ÂÝÃāþ¼á
ÏāÕ÷h10 枚ôÝ一括ÝĢĨĬĔá収納ÝÃāþ¼áh
ŀĬĠŌ性能ø強化ÍÕ}図
③v④~
g
⑷ 金庫äŊŜįijŜĢh取扱º性向上
金庫機構内äľĒıĤŜĞä定期清掃ú変形紙幣áþā
紙幣詰ôĀä解除h保守部品ä交換àßŊŜįijŜĢÂ必
要ݸāgĞsļĢŇŜÂ都度対応ÏāÉÞáàāÞ費用
352（ 44 ）
中山 雅雄
ŕġŌs事業機器ä開発設計á従事g現在h富士
電機œįčŔĠĢįʼnģ株式会社øäÚÅĀ本部
埼玉工場ŕġŌs事業推進室g
富士時報 Vol.83 No.5 2010
解 説
解 説
⑴
解説 1 紙幣のシリーズ記号
日本Ýåh明治以降á発行ÍÕ紙幣áh改刷ä都度h表
*
１á示Ïþ¼àĠœsģ記号Ĉ付ÇܺāgċŔľĊłĬ
解 説
ıäĠœsģ記号åh日本銀行Â 1946 年á発行Ĉ開始Í
ÕＡ券á始ôĀh2004 年Áÿ発行ÍܺāＥ券á及ĉÝ
ºāg例¾æhＥ券áå{Ｅ|Ĉ先頭áÚÇh福沢諭吉
ä一万円紙幣Ĉ E 一万円券h樋口一葉ä五千円紙幣Ĉ E
五千円券h野口英世ä千円紙幣Ĉ E 千円券Þ呼ĉݺāg
現在h日本銀行Â発行Íܺā紙幣å４種類¸āg上述
ä３種類äＥ券Þh2000 年á発行Ĉ開始ÍÕ守礼門ä D
二千円券ݸāg
富士電機åhＣ券á対応ÏāļŔĹœĈ手始÷á製品化
E券
Íh現在発行ËĂܺā紙幣á対応Íܺā} 図１~
g
表 紙幣の使用時期とシリーズ記号
明治中期∼昭和 10（1935）年頃
ビルバリで識別した紙幣の推移
シリーズ記号
甲，乙，丙，丁
昭和 17（1942）年頃∼昭和 20（1945）年頃
昭和 21（1946）年以降
C券
＊斜線：現在，発行されていない紙幣
画像提供：日本銀行
図
使用時期
D券
い，ろ
A，B，C，D，E
参考文献
⑴ { À 金 ä 話 ¸ Ă É Ă |. 日 本 銀 行. http://www.boj.or.jp/
.
type/exp/bn/are02.htm,}参照 2010-07-07~
解説 2 エスクロ【escrow】
đĢĘŖÞåh紙幣ôÕå硬貨Ĉ一時保留Ïā機能äÉ
Þݸāg自動販売機àßä紙幣識別装置}ļŔĹœ~ú
点Ýh保留Íܺā紙幣ôÕå硬貨Ĉ返却Ïā仕組õݸ
āg
àÀh投入ËĂÕ紙幣ôÕå硬貨ÓäøäĈ返却Ïāø
硬貨処理装置}ĜčŜŊĬĘ~áÀºÜh投入ËĂÕ紙幣
ôÕå硬貨Ĉ一時的á保留Íh返却ŕĹsÂ操作ËĂÕ時
äĈh現物đĢĘŖÞ呼ìg
解説 3 FeliCa 技術
FeliCa}ľĐœĔ~åhĦĴs株式会社Â開発ÍÕ非接
触 IC ĔsIJ技術方式ݸāg
使ąĂܺā IC ĔsIJ乗車券ú電子ŇĶsäñÞĉßÂ
FeliCa Ĉ採用Íܺāg
非接触 IC ĔsIJäœsĩ/ŒčĨ}電子決済端末àß~
FeliCa ĪĬŀåĔsIJ媒体áÞßôÿÐh携帯電話j
Áÿ電波ݸāĖŌœċĈ送信ÏāgÓä電磁誘導áþĀ
PHS áø搭載ËĂh
{ÀĞčľĚsĨč|åh事業者Ĉô
IC ĔsIJá電力Ĉ供給ÍhĖŌœċĈ変調ÏāÉÞÝœs
ÕºÝäĞsļĢĿŒŜIJÞÍÜ定着Íܺāg
ĩ/ŒčĨÞĔsIJ間ä通信Ĉ行¼}図
~
g
非 接 触 IC Ĕ s IJ ä 規 格 Ý ¸ ā ISO 14443 Þ 同 Î
13.56 MHz äĖŌœċĈ使ºàÂÿhFeliCa åh通信符号
ú変調率å異àā仕様Ĉ採用Íܺāg
アンテナ
IC チップ
FeliCa å 1 枚äĔsIJ}一Úä FeliCa ĪĬŀ~áİs
Ĩä独立性j書込õ完全性Ĉ保証ÍàÂÿh複数äĞsļ
周波数：13.56 MHｚ
アンテナ
Ģ}IC ĔsIJ乗車券h電子ŇĶsh社員証àß~Ĉ搭載
ÏāÉÞÝÃāgËÿáh暗号áþā機密性ä確保Þ高速
リーダ / ライタ
処理Â可能ݸāgÉĂÿä特徴áþĀh現在日本国内Ý
＊本稿á記載ä商標ôÕå登録商標åh354 Ńsġ商標Ĉ参照äÉÞ
IC カード
コントロールボード
図
FeliCa の動作原理
353（ 45 ）
富士時報
Vol.83 No.5 2010
商標（本号に記載した主な商標または登録商標）
商 標
DCMX
株式会社đĵjįČjįČjIJĜŋä商標ôÕå登録商標
Edy
ļĬıŘŕĬı株式会社ä商標ôÕå登録商標
FeliCa
ĦĴs株式会社ä商標ôÕå登録商標
ICOCA
西日本旅客鉄道株式会社ä商標ôÕå登録商標
iD
株式会社đĵjįČjįČjIJĜŋä商標ôÕå登録商標
IruCa
高松琴平電気鉄道株式会社ä商標ôÕå登録商標
Kitaca
北海道旅客鉄道株式会社ä商標ôÕå登録商標
nanaco
株式会社ċčŘčjĔsIJjĞsļĢä商標ôÕå登録商標
PASMO
株式会社ĺĢŋä商標ôÕå登録商標
PiTaPa
株式会社ĢŔĬÞ KANSAI ä商標ôÕå登録商標
QUICPay
株式会社ġĐsĠsļsä商標ôÕå登録商標
Smartplus
三菱 UFJ ĴĜĢ株式会社ä商標ôÕå登録商標
SUGOCA
九州旅客鉄道株式会社ä商標ôÕå登録商標
Suica
東日本旅客鉄道株式会社ä商標ôÕå登録商標
TOICA
東海旅客鉄道株式会社ä商標ôÕå登録商標
Visa Touch
ļğjčŜĨsijĠŐijŔä商標ôÕå登録商標
WAON
čēŜ株式会社ä商標ôÕå登録商標
おサイフケータイ
株式会社đĵjįČjįČjIJĜŋä商標ôÕå登録商標
ľĐœĔĶĬıŘsĘĢ株式会社ä商標ôÕå登録商標
ľĐœĔŀŒĬı
ľĒsʼnŇsĘ
Óä他ä会社名h製品名åhÓĂÔĂä会社ä商標ôÕå登録商標ݸāg
354（ 46 ）
主要事業内容
エネルギーソリューション
再生可能エネルギーを利用して電気エネルギーを創る。電気エネルギーをスマートグリッドで賢くマネジメントする。こうした
エネルギーにかかわる最適なソリューションを，富士電機グループが培ってきた技術を駆使して地球社会にお届けします。
グリーンエネルギーソリューション ... 世界トップクラスの地熱発電設備や高い技術力を誇る火力発電設備などを通じて，
安全で安定したエネルギー供給を環境に配慮しながらグローバルに展開しています。
グリッドソリューション ...................... 太陽光発電，風力発電，電力安定化，エネルギー最適運用などのキーテクノロジー
をベースに，グリッドソリューション事業を展開しています。
環境ソリューション
産業・輸送・社会のインフラ構築で培ってきたグループのコア技術，人材，サービスのノウハウを結集し，パワーエレクトロニ
クス技術をベースにさまざまなシーンで低炭素社会に貢献するソリューションをお客様にお届けします。
産業ソリューション .............................. 受変電技術，エンジニアリング技術，パワーエレクトロニクス技術によって幅広
い産業や社会インフラ分野を支え，省エネに配慮した最適なソリューションサー
ビスをご提供します。
輸送ソリューション .............................. 鉄道や電気自動車，ハイブリッド車などの環境対応車関連などにパワー半導体，
インバータ ･ モータを組み込み，高効率化と省エネに貢献します。
社会ソリューション .............................. ビル，店舗，IDC（インターネットデータセンター）などの総合的な省エネソリュー
ションをご提供します。
デバイス・器具・自販機
さまざまな産業機器や環境対応車の環境負荷低減に貢献する半導体や，情報機器の記録媒体として活躍するディスク媒体，ソ
リューションを支えるコンポーネント器具，環境に配慮した自販機など，あらゆるシーンでお客様のお役に立つ製品をご提供し
ます。
半導体・感光体 ...................................... 主要製品［パワー IC/IGBT モジュール / パワーディスクリート / 複合デバイス /
圧力センサ / プリンタ・複写機用感光体 / 画像周辺機器］
ディスク媒体 .......................................... 主要製品［アルミ媒体 / ガラス媒体 / アルミ基板］
器 具 ..................................................... 主要製品［電磁開閉器 / 操作表示機器 / マニュアル ･ モータ ･ スタータ /
配線用遮断器 / 漏電遮断器 / 高圧真空遮断器 / 低圧 ･ 高圧ヒューズ /
ガス警報器 / エネルギー監視機器］
自販機 ..................................................... 主要製品［自動販売機 / 飲料ディスペンサ / 自動給茶機］
富 士 時 報
第
83
巻
第
5
号
平 成
平 成
22 年 8 月 30 日
22 年 9 月 10 日
印 刷
発 行
定価 735 円 （本体 700 円・送料別）
編集兼発行人
重
発
行
所
富士電機ńsŔİČŜęĢ株式会社
技術開発本部
〒141 - 0032 東 京 都 品 川 区 大 崎 一 丁 目 1 1 番 2 号
（ゲートシティ大崎イーストタワー）
編
集
室
富士ēľČĢ＆ŒčľĞsļĢ株式会社内
富士時報編集室
〒191-0065 東 京 都 日 野 市 旭 が 丘 一 丁 目 9 番 4 号
富士ēľČĢ＆ŒčľĞsļĢ株式会社
〒141 - 0032 東 京 都 品 川 区 大 崎 一 丁 目 1 1 番 2 号
（ゲートシティ大崎イーストタワー）
印
刷
所
兼
壽
夫
電 話（042）585 − 6965
FAX（042）585 − 6539
電 話（03）5435 − 7311
発
売
元
株
式
会
社 ē
s
ʼn
社
〒101 - 8460 東京都千代田区神田錦町三丁目 1 番地
電 話（03）3233 − 0641
振替口座 東京 6−20018
＊本誌á掲載ËĂܺā論文Ĉ含÷h創刊ÁÿäċsĔčĿĢå下記 URL Ý利用ÝÃôÏg
富士時報}和文~
http://www.fujielectric.co.jp/about/company/contents_02_03.html
FE REVIEW}英文~ http://www.fujielectric.com/company/tech/contents3.html
＊本誌á記載ËĂܺā会社名Àþé製品名åhÓĂÔĂä会社Â所有Ïā商標ôÕå登録商標ݸā場合¸ĀôÏg
© 2010 Fuji Electric Holdings Co., Ltd., Printed in Japan}禁無断転載~
356（ 48 ）
富士時報 第 83 巻 第 5 号（通巻第 864 号） 2010 年 9 月 10 日発行
本誌は再生紙を使用しています。
雑誌コード 07797-9 定価 735 円（本体 700 円）
