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USB ダウンローダ取扱説明書
DT-UDK1
株式会社データ・テクノ
京都市下京区西七条東御前田町48番地
〒600-8898 TEL:(075)313-3275 FAX:(075)314-0576
・本取扱説明書の内容は、改良のため予告なく変更することがあります。
版 1.0
X507045
目次
1. 概要............................................................ 2
2. 製品の構成....................................................... 2
3. 仕様............................................................ 2
3-1. 一般仕様..................................................... 2
3-2. JTAG ポートのピン配列 ......................................... 3
4. JTAG ハーネス.................................................... 3
4-1. 6 ピンコネクタタイプ........................................... 3
4-2. バラ線タイプ ................................................. 3
5. インストール ..................................................... 4
5-1. FTDI USB インターフェース IC のドライバのインストール .............. 4
5-2. COM ポートの設定.............................................. 7
5-3. コントロールソフトウェア RunXSVFWin の初期設定 .................... 8
6. 操作............................................................ 9
6-1. デバイスにデータをダウンロードするまでの操作の概要 ................. 9
6-2. FPGA に接続された PROM へのダウンロード例........................ 10
6-2-1. PROM データの作成 ........................................ 10
6-2-2. JTAG チェーンの定義 ...................................... 15
6-2-3. XSVF ファイルの作成 ...................................... 19
6-2-4. RunXSVFWin を使ってダウンロード ........................... 22
6-3. CPLD へのダウンロード ........................................ 23
6-3-1. JTAG チェーンの定義 ...................................... 23
6-3-2. XSVF ファイルの作成 ...................................... 25
6-3-3. RunXSVFWin を使ってダウンロード ........................... 28
7. トラブルと対策 .................................................. 29
7-1. 通信エラー .................................................. 29
7-2. ダウンロードに失敗する ........................................ 29
7-3. 書き込み不良のトラブルシュート ................................. 30
7-3-1. 回路の動作が原因で書き込みがうまくできないケース .............. 30
7-3-2. 回路との相性が原因で書き込みがうまくできないケース............. 30
8. 付録 回路図 ..................................................... 31
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X507045
1. 概要
USB ダウンローダは、Xilinx の FPGA、PROM、CPLD への JTAG ポートを使ったダウン
ロードを USB 経由で行うための装置です。
Xilinx 開発ツール上で、XSVF ファイルを作成し、それを本製品添付ソフトウェア
RunXSVFWin で実行することでダウンロードを行います。
2. 製品の構成
ダウンローダハードウェア(DT-UDK1)
ソフトウェア,マニュアル CD
*USB ケーブルは付属していません。標準的な A-B タイプケーブルが使えます。
*ターゲットボードと接続するための JTAG ハーネスはオプションです。
3. 仕様
3-1. 一般仕様
動作環境
Windows 2000, XP が動作するパソコンで、
USB 1.1 または 2.0 のポートを有すること。
本製品は Full Speed USB(12Mbps)で動作します。
電源
5V 150mA(USB ポートから供給)
JTAG ポートの電源はターゲットボードから供給
サポートデバイス
Xilinx ISE ソフトウェアが生成する XSVF に準じる
※動作確認済デバイス
XC95XL, Spartan2E, Spartan3, Spartan3E,
プラットフォーム FLASH XCF
JTAG ポートの VCC 電圧 2.5V∼5V
外形寸法
66.5(W)×67(D)×28(H) (突起物含まず)
重量
65g(ケーブル類含まず)
本仕様は製品の改良のために予告なしに変更する場合があります。
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X507045
3-2. JTAG ポートのピン配列
番号
信号名 入出力
1
TCK
2
GND
3
TDO
4
VCC
5
TMS
6∼8
NC
9
TDI
10
GND
出力
接続
クロック
GND
入力
デバイスの TDO(JTAG シリアルデータ出力)に接続します。
ターゲットボードから JTAG ポートに必要な電圧を供給します。
出力
モード選択
無接続
出力
デバイスの TDI(JTAG シリアルデータ入力)に接続します。
GND
コネクタ型式: オムロン製 XG4C-1034
対応するハーネス側コネクタ: オムロン製 XG4M-1030、XG5M-1035-N など。
4. JTAG ハーネス
オプションの JTAG ハーネスには、6 ピンコネクタタイプとバラ線タイプがあります。
4-1. 6 ピンコネクタタイプ
型式: DT-UD-HNS-6P
弊社製 FPGA ボード DT-SP3E100 の JTAG ポートに直接接続できます。
ピンピッチは 2.54mm。0.64mm□ポストに適合します。
ピン配列
1
VCC
2
GND
3
TCK
4
TDO
5
TDI
6
TMS
4-2. バラ線タイプ
型式: DT-UD-HNS-F
1 本ずつ独立しています。
先端には JTAG 信号名を印刷した熱収縮チューブを被せていて、0.64mm□ 2.54mm ピッチ
のポストに並べて挿入できます。
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5. インストール
インストールの作業は管理者権限で行ってください。
FTDI USB ドライバのインストールと設定、
RunXSVFWin の COM ポートの設定を行います。
5-1. FTDI USB インターフェース IC のドライバのインストール
ソフトウェア CD をパソコンにセットしておいてダウンローダハードウェアを USB ポー
トに接続するとインストールウィザードが起動します。
「いいえ、今回は接続しません」を選んで[次へ>]をクリックします。
「一覧または特定の場所からインストールする」を選んで[次へ>]をクリックします。
[参照]ボタンをクリックして、ソフトウェア CD のドライバのフォルダを指定します。上図
に見えているパスのドライブレター(E:)は環境によって変わります。
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X507045
まず、Usb Serial Converter のドライバがインストールされます。
[完了]を押すと続いて Usb Serial Port のドライバのインストールが始まります。
1 回目の Usb Serial Converter のインストールと同じような手順を踏んで…
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Usb Serial Port のインストールが完了すると次のようになります。
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5-2. COM ポートの設定
続いて COM ポートの設定を行います。
ダウンローダハードウェアを接続したままで Windows のマイコンピュータを右クリック
してシステムプロパティのウィンドウを開きます。
ハードウェアのタブを選択し、[デバイス
マネージャ] ボタンをクリックします。
デバイスマネージャのウィンドウが現
れたら、ポート(COM と LPT)の[+]を開きま
す。
USB Serial Port として表示されているのがダウンローダハードウェアの COM ポート
です。COM ポートの番号はあとで使いますので何かにメモしておいてください。(この例で
は COM4 になっていますが、システムによって変わります)
パソコンに接続されている他の機器でも USB-シリアル I/F が使われていると、
USB Serial Port が複数見えます。どれが USB ダウンローダのものか分からない
ときは、いったんダウンローダハードウェアから USB ケーブルを抜き挿ししてみて
ください。そのときに消えるたり再び現れたりする番号のポートが USB ダウンロー
ダのものです。
デバイスマネージャで見えている、ダウンローダハ
ードウェアの COM ポートを右クリックして、プロパテ
ィを選択します。
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プロパティのウィンドウが現れたら、
[Port Settings]のタブを選び、[Advanced]
ボタンをクリックします。
このウィンドウで、[Latency Timer]の設定を 1∼5 に設定します。値が小さいほど
ダウンロードが速くなりますが、システムによっては通信エラーが発生しやすくなること
があるようです。
5-3. コントロールソフトウェア RunXSVFWin の初期設定
RunXSVFWin にはインストーラはありませんので、
適当なフォルダに収めてください。
RunXSVFWin を起動して[設定] ボタンをクリックし、COM ポートの番号を設定します。
これで初期設定は完了です。
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6. 操作
6-1. デバイスにデータをダウンロードするまでの操作の概要
Xilinx ISE 添付のソフトウェア iMPACT で XSVF ファイルを作成し、RunXSVFWin を
使ってターゲットボードのデバイスにダウンロードします。
1.PROM データの作成(iMPACT)
CPLD の場合はこの操作は不要です。
2.JTAG チェーンの定義(iMPACT)
ターゲットボードの JTAG 回路のデバイスと接続されている順序、書き込みデータを
定義します。
3.XSVF ファイルの作成(iMPACT)
実際のデバイスへのダウンロードを実行する代わりに、ダウンロード時の JTAG ポー
トの操作手順を XSVF ファイルに記録します。
4.デバイスへのダウンロード(RunXSVFWin)
ターゲットボード、ダウンローダハードウェアを接続したら RunXSVFWin を起動し
て、3.で作成した XSVF ファイルを読み込んで実行します。
同じハードウェアに対してダウンロードを行う限りは 2.の作業は最初に 1 回行うだけで
す。
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6-2. FPGA に接続された PROM へのダウンロード例
弊社製 Spartan-3E ボード DT-SP3E100 を例に ISE 8.2 で XSVF データを作成して
RunXSVFWin で PROM(XCF01)にダウンロードするまでを解説しています。
6-2-1. PROM データの作成
PROM データの作成は、iMPACT を使って Xilinx 純正(および互換)のダウンロ
ードハードウェアを使う場合と同じです。これまでにも PROM データを作成してこ
られた方は読み飛ばして次の JTAG チェーンの定義に進んでください。
ここまでに、ISE の[Processes] の [Generate Programming File] が完了していて、FPGA
の動作に必要な bit データが生成されているものとします。
この作業では、まず FPGA に接続された PROM の中に FPGA のデータをどのように収める
かを定義し、次に bit データから PROM データに変換する作業を行います。
例に取り上げた DT-SP3E100 ボードでは、PROM として Xilinx の XCF01 を使っていま
す。ここでは FPGA 用のビットデータ testptn.bit から PROM データ(*.MCS)を作成し
ます。
作業のスタート
ISE の[Processes]の [Generate PROM, ACE, or JTAG File] をダブルクリックします。
( [Generate PROM, ACE, or JTAG File] も、iMPACT を起動します)
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Welcome to iMPACT
最初に起動すると、次のようなウィンドウが現れますので、[Prepare a PROM FILE] を選
択します。
Prepare PROM Files
このウィンドウでは、[target] として[Xilinx PROM] を、[PROM File Format]として [MCS]
を選びます。
[PROM File Name]はデフォルトでは Untitled になっていますが適切な名前に変更した
方があとあとの都合が良いように思います。
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Specify Xilinx Device
[Select a PROM]で、xcf01s を選択して[Add]ボタンをクリックします。
File Generation Summary
ここまでの設定の確認です。
ここまでの操作が終わると、iMPACT のウィンドウが出てきて、PROM に収める FPGA の
bit データの設定が始まります。
DT-SP3E100 ボードの場合は、ひとつの PROM がひとつの FPGA だけに対応しています
ので bit データをひとつ設定するだけです。
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X507045
Add device
[OK]ボタンをクリックするとファイルダイアログが現れるので、ISE でコンパイルして
作成した bit データを指定します。
ここでは testptn.bit を選びました。
追加で PROM に収める bit データがないか尋ねてきますので、[No]ボタンをクリックしま
す。
これで PROM ファイルの内容の定義は完了です。
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しかし、まだ実際の PROM ファイルは生成されていません。
PROM ファイルの生成
[Operations]メニューから、[Generate File]を実行します。
この[Generate File]の実行は FPGA をコンパイルして bit データを更新するたびに行いま
す。
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PROM ファイル(*.MCS)の生成が終わると次のメッセージが出てきます。
ここまでの作業が完了したら、いったん iMPACT を終了します。
6-2-2. JTAG チェーンの定義
iMPACT の上で、
JTAG 回路の TDO、
TDI が接続されているデバイスと順序を定義します。
Xilinx 純正(および互換)のダウンロードハードウェアを使う場合は自動的設定ができ
るのですが、USB ダウンローダを使う場合は手作業で定義します。
JTAGポート
TDI
XC3S100E(FPGA)
TDI
TDO
XCF01S(PROM)
TDI
TDO
TDO
DT-SP3E100 ボードの JTAG チェーン
ISE の[Processes]の[Configure Device(iMPACT)]をダブルクリックします。
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iMPACT が起動したら、[iMPACT Modes]の[Boundary Scan]をダブルクリックします。
すると、下のように[Boundary Scan]のタブが表示されて、JTAG チェーンの編集ができる
ようになります。
[Right click to Add Device or Initialize chain]と書かれたウィンドウで右クリックして、デバ
イスの登録を始めます。
初めにチェーンの先頭にある XC3S100E(Spartan-3E FPGA)のバウンダリスキャン情
報(BSDL ファイル)を登録します。
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ここでは、[Add Non-Xilinx Device]を選択します。
登録する XC3S100E は Xilinx のデバイスなので Non-Xilinx Device というのは
違和感がありますが、[Add Xilinx Device]で登録できるのは、bit データや、MCS などの
実際の書き込みデータです。
[Add Non-Xilinx Device]を選択すると、次のようなウィンドウが現れます。
FPGA の BSDL データを登録しますので[Yes]を押します。
ISE をインストールしたフォルダに Spartan3e¥data というフォルダがあり、その中に
xc3s100e.bsd というファイルがありますので、それを選択します。
iMPACT のウィンドウに戻ると、xc3s100e が登録されていることがわかります。
xc3s100e の右横で右クリックして、今度は[Add Xilinx Device]を選びます。
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ファイルダイアログが現れますので、あらかじめ準備した PROM ファイル(*.MCS)を選択
します。
PROM ファイルを選択したら、続いて現れるウィンドウで、[Part Name]を実際に使ってい
る XCF01S(xcf01s-vo20)に設定します。
これで DT-SP3E100 ボードに合わせた JTAG チェーンの設定が完了しました。
ここでいったん[File]メニューの[Save Project]を実行しておきます。
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6-2-3. XSVF ファイルの作成
iMPACT でデバイスへのダウンロードを行う代わりに、ダウンロードの手順を記録した
XSVF ファイルを作成します。
まず、JTAG チェーンが表示されている状態で、メニューの[Output]→[XSVF File]→[Create
XSVF File]を実行します。
作成する XSVF ファイルの名前を指定します。
XSVF ファイルの名前を指定すると、確認のダイアログが現れます。
これ以降、プログラムやイレース、ベリファイなどの操作は XSVF ファイルに手順が記録
されます。
指定した xsvf ファイルのファイル名、フォルダが正しいか確認します。
iMPACT のメインウィンドウに戻ったら、バウンダリスキャンチェーンに表示されている
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xcf01s を右クリックして、[Program]を選択します。
設定ダイアログが現れるので内容を確認して[OK]をクリックします。
少しの待ち時間の後に下のような表示になります。
[Program Succeeded]と表示されていますが、デバイスへのダウンロードが行われている
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わけではありません。
終わりにメニューの[Output]→[XSVF File]→[Stop Writing to XSVF File]を実行して、XSVF
ファイルへの書き込みモードを停止します。
[File]メニューの[Save Project]を実行してから、iMPACT を終了します。
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6-2-4. RunXSVFWin を使ってダウンロード
RunXSVFWin を起動する前に次のことを確認してください。
(1)USB ポートにダウンローダハードウェアを接続していること
(2)JTAG ハーネスをターゲットボードに正しく接続していること
(3)ターゲットボードの電源を投入していること
ダウンロードソフトウェア RunXSVFWin を起動したら、[参照]ボタンをクリックして
XSVF ファイルを選択します。
XSVF ファイルを選択して、RunXSVFWin のメインウィンドウに戻ったら、[実行]ボタン
を押します。実行が完了すると次のような表示になります。
ターゲットボードの電源をいったん落として再投入し、動作を確認してください。
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6-3. CPLD へのダウンロード
JTAG ポートに 1 個だけ接続された XC9572XL へのダウンロードの方法を解説します。
6-3-1. JTAG チェーンの定義
ここまでに、ISE の[Processes] の [Generate Programming File] が完了していて、CPLD
の動作に必要な jed ファイルが生成されているものとします。
まず、iMPACT の上で、JTAG 回路の TDO、TDI が接続されているデバイスと順序を定義
します。
Xilinx 純正(および互換)のダウンロードハードウェアを使う場合は自動的設定ができ
るのですが、USB ダウンローダを使う場合は手作業で定義します。
JTAGポート
TDI
XC9572XL(CPLD)
TDI
TDO
TDO
この例での JTAG チェーン
ISE の[Processes]の[Configure Device(iMPACT)]をダブルクリックします。
[Welcome to iMPACT]ウィンドウが現れたら、[Configure devices using Boundary-Scan(JTAG)]
の[Enter a Boundary-Scan chain manually]を選びます。
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iMPACT のが起動したら、[Right click to Add Device or Initialize chain]と書かれたウィンドウ
で右クリックして、デバイスの登録を行います。
ここでは、[Add Xilinx Device]を選び、作成ずみの jed ファイルを指定します。(下図)
XC9572XL が登録されて、
指定した jed ファイルがアサインされているのがわかります。
ここでいったん[File]メニューの[Save Project]を実行しておきます。
- 24 版 1.0
X507045
6-3-2. XSVF ファイルの作成
iMPACT でデバイスへのダウンロードを行う代わりに、ダウンロードの手順を記録した
XSVF ファイルを作成します。
まず、JTAG チェーンが表示されている状態で、メニューの[Output]→[XSVF File]→[Create
XSVF File]を実行します。
作成する XSVF ファイルの名前を指定します。
指定した xsvf ファイルのファイル名、フォルダが正しいか確認します。
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X507045
iMPACT のメインウィンドウに戻ったら、バウンダリスキャンチェーンに表示されている
xc9572xl を右クリックして、[Program]を選択します。
設定ダイアログが現れるので内容を確認して[OK]をクリックします。
少しの待ち時間の後に下のような表示になります。
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X507045
終わりにメニューの[Output]→[XSVF File]→[Stop Writing to XSVF File]を実行して、XSVF
ファイルへの書き込みモードを停止します。
[File]メニューの[Save Project]を実行してから、iMPACT を終了します。
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6-3-3. RunXSVFWin を使ってダウンロード
RunXSVFWin を起動する前に次のことを確認してください。
(1)USB ポートにダウンローダハードウェアを接続していること
(2)JTAG ハーネスをターゲットボードに正しく接続していること
(3)ターゲットボードの電源を投入していること
ダウンロードソフトウェア RunXSVFWin を起動したら、[参照]ボタンをクリックして
XSVF ファイルを選択します。
XSVF ファイルを選択して、RunXSVFWin のメインウィンドウに戻ったら、[実行]ボタン
を押します。実行が完了すると次のような表示になります。
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X507045
7. トラブルと対策
7-1. 通信エラー
考えられる原因
対策
USB ダウンローダが未接続
USB ダウンローダの接続確認してください。
USB ダウンローダが Windows か USB ダウンローダを接続したときに、Windows のデバ
ら認識されていない
イスマネージャで COM ポートが増えるのが確認できる
かどうか確認してください。USB ダウンローダを接続
してもしなくても COM ポートの数が変わらない場合
は、認識されていません。
デバイスドライバの再インストールを行ってください。
COM ポートの番号が合っていない Windows のデバイスマネージャで確認できる COM ポー
トにあわせて RunXSVFWin の COM ポート設定を行って
ください。
COM ポートの Latency
5-2 章の、COM ポートの設定の Latency Timer の設
定を遅くしてみてください。(16 よりも大きくして改
善しない場合はこの問題ではないと思われます)
7-2. ダウンロードに失敗する
[実行]ボタンをクリックすると、すぐにこのメッセージが出る場合
考えられる原因
対策
ターゲットボードとの接続
JTAG ポートの接続を確認してください。
ターゲットボードから JTAG ポートへの VCC 供給が行
われていることも確認してください。
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X507045
ターゲットボードと JTAG チェー iMPACT での JTAG チェーンの設定、XSVF ファイルの
ンの構成が合っていない
生成を確認してください。
ダウンロードがしばらく進んでからこのメッセージが出る場合
考えられる原因
対策
書き込み不良
下記の対策が有効な場合があります。
7-3. 書き込み不良のトラブルシュート
7-3-1. 回路の動作が原因で書き込みがうまくできないケース
FPGA 回路の PROM の場合、1 回目は書き込めたが 2 回目以降、書き込みが不安定になる
ケースがあります。1 回目に書き込むときはまだ FPGA は動作していませんが、2 回目の書
き込み時は FPGA が動作しています。そのために JTAG ラインにノイズが乗って書き込み不
良になるケースがあるようです。
・いったんイレースしてから書き込む
PROM デバイスの ERASE だけの XSVF ファイルを作り、ERASE を実行してから FPGA
回路の電源を落として再度投入します。
・クロックを止める
可能であれば FPGA のシステムのクロック、または動作を止めてから書き込みを行い
ます。
・回路のグランドや電源を強化する
ユニバーサル基板に作った手組みの回路の場合は、回路のグランドや電源を強化する
ことで改善できることがあります。
7-3-2. 回路との相性が原因で書き込みがうまくできないケース
・USB ダウンローダの TCK 直列抵抗 R2 を短絡する
USB ダウンローダの TCK には反射を抑えるために急峻なエッジにならないように直
列抵抗 R2 が入っていますが、エッジが緩いことでかえって問題になるケースもあるよ
うです。ターゲットボード側で差し支えがないのであれば、R2 を短絡することで対策
できることがあります。
- 30 版 1.0
X507045
8. 付録 回路図
A
B
C
D
E
3.3V
2
TCK
TMS
TDI
GND
RA1
1k*4
6
C4
*NM*
11
GND
R4
100
12
U1
74LV125
GND
8
2
3
1
C14
0.01
C13
10uF
Q1
NDS332P
GND
R8
1K
2
IO15/GCK2
IO14/GCK1
IO13
IO12
IO11
IO10
IO28
IO27
IO26/GTS1
VCCINT
IO25/GTS2
U3
XC9572XL-VQ44
44
43
42
41
40
39
38
37
36
35
34
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
IO44
TDO
GND
VCCIO
IO45
IO46
IO20
IO21
IO22
IO23
IO24/GSR
C5
33pF
C12
0.1
GND
9
U5
FT245RL
D0
D4
D2
VCCIO
D1
D7
GND
NC
D5
D6
D3
PWREN#
RD#
WR
OSCO
OSCI
TEST
AGND
NC
RXF#
TXE#
GND
VCC
RESET#
GND
3V3OUT
USBDM
USBDP
GND
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
EXTDI
U1
74LV125
GND
IO34
IO35
IO36
VCCINT
IO38
GND
IO37
IO40
IO41
IO42
IO43
13
R3
100
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
5
4
EXTDO
EXTMS
C8
0.1
U1
74LV125
GND
D2
1N4148
GND
28
27
26
25
24
23
22
21
20
19
18
17
16
15
C17
0.1
GND
FB1
BL02RN2R62
C18
10uF
GND
CN3
CN-4P
1
2
3
4
GND
3
C19
0.01
10
3
R2
47
EXTCK
GND
C6
33pF
C16
0.1
3.3V
U1
74LV125
GND
GND
GND
2
C11
0.1
GND
1
3
TDO
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
OUT
GND
IN
GND
C3
33pF
CN1
CN-10P
GND
GND
5V
C10
0.1
C9
47uF
VCC
R1
100
1
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
GND
7
H
5V
CLK
C2
0.1
3.3V
TCK
TMS
TDI
IO33
IO32
IO31
IO30
GND
IO18
IO17
IO16/GCK3
C1
10uF
TCK
TDO
TDI
TMS
CPLDRES
14
3.3V
1
2
3
4
5
6
U1
74LV125
D1
1GWJ43(Q)
G
U4
TA48033F
RA2
47k*4
CN2
XG8V- 0631
1
F
GND
GND
4
3.3V
U2
74HCU04
13
R5
220k
R6
220
U2
74HCU04
1
2
U2
74HCU04
3
4
U2
74HCU04
5
6
12
U2
U2
74HCU04
74HCU04
11
10
9
U2
74HCU04
3.3V
8
14
CLK
C15
0.1
R7
220k
CPLDRES
7
4
VCC
GND
GND
X1
10MHz
C7
0.1
GND
GND
5
5
DESIGNED
CHECKED
USBダウンローダ
APPROVED
DRWG
No.
SYM
A
DATE
CONTENTS
B
No.
C
- 31 -
DESIGNED FOR
SIGN
D
E
F
G
H