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DSPマイクロコンピュータ
ADSP-21065L
概要
64 Mワード外部アドレス範囲
通信、オーディオ、自動車、計装および工業分野のアプリケーショ
プログラム可能な12本のI/Oピンとイベント・キャプチャー・オプ
ンに最適な高性能シグナル・コンピュータ
ションを持った2つのタイマー

スーパー・ハーバード・アーキテクチャ・コンピュータ(SHARC )
ADSP-2106xファミリーとコード互換
4つの独立したバスによりデュアル・データ、命令、I/Oのフェッ
208ピン MQFP、196ピンMini-BGAパッケージ
チを1サイクルで実行
3.3 V電源電圧動作
32ビット固定小数点演算/32ビットおよび40ビット浮動小数点演算
544Kビットの内部SRAMメモリと集積されたI/O周辺部
フレキシブルなデータ・フォーマットと40ビット拡張精度
I2Sサポート、8つの同時受信および送信チャンネル
32ビット単精度および40ビット拡張精度IEEE浮動小数点データ・
特長
80ビットの加算器2個を持つ32ビット固定小数点データ・フォー
フォーマット
66 MIPS、最高198 MFローPS、連続132 MFLOPSの演算性能
マット、整数および分数
ユーザーが構成できる544 Kビット内部SRAMメモリ
並列演算
2つの外部ポートDMAチャンネルと8つのシリアル・ポートDMA
チャンネル
1サイクルで乗算とALU演算を並列処理、
ふたつのメモリのリード
低価格外部メモリ(@66 MHz)に直接インターフェースできる
/ライトと命令のフェッチを同時処理
SDRAMコントローラ
乗算と同時加/減算でFFTバタフライ演算を高速に処理
1024ポイント複素FFTベンチマーク:0.274 ms
(18, 221サイクル)
コア・プロセッサ
デュアル・ポートSRAM
データ
ADDR
DAG2
8 x 4 x 24
データ
I/Oポート
ADDR
データ
ADDR
データ
ブロック1
ADDR
DAG1
ブロック 0
ポート・ブロック
プロセッサ・ポート
8 x 4 x 32
JTAG
2つの独立したデュアル・
命令キャッシュ
32 x 48ビット
7
テストと
エミュレーション
外部ポート
プログラム・
シークエンサ
24
PM アドレス・バス
32
DMアドレス・バス
48
PMデータ・バス
IOD
48
IOA
17
SDRAM
インターフェース
アドレス・バス
MUX
24
マルチプロセッサ・
インターフェース
バス接続
(PX)
データ・バス
MUX
40 DMデータ・バス
32
ホスト・ポート
データ・
レジスタ・
ファイル
乗算器
16 x 40 ビット
IOP
レジスタ
(メモリ・マップ)
バレル・
シフタ
ALU
コントロール、
ステータス、
タイマーと
データ・バッファ
DMA
コントローラ
4
(2 Rx, 2Tx)
SPORT 0
(I2S)
(2 Rx, 2Tx)
SPORT 1
(I2S)
I/Oプロセッサ
図1.機能ブロック図
*SHARCはアナログ・デバイセズ社の登録商標です。
アナログ・デバイセズ社が提供する情報は正確で信頼できるものを期していますが、
当社はその情報の利用、また利用したことにより引き起こされる第3者の特許または権
利の侵害に関して一切の責任を負いません。さらにアナログ・デバイセズ社の特許また
は特許の権利の使用を許諾するものでもありません。
REV.A
アナログ・デバイセズ株式会社
本 社/東京都港区海岸1 - 1 6 - 1 電話03(5402)8200 〒105−6891
ニューピア竹芝サウスタワービル
大阪営業所/大阪市淀川区宮原3 - 5 - 3 6 電話06(6350)6868㈹ 〒532−0003
新大阪第2森ビル
ADSP-21065L
構成が変えられる544 Kビットの内部SRAM
ホスト・プロセッサ・インターフェース
コア・プロセッサとDMAが独立してアクセスできる2ポート構成
8、
16、
32ビットのマイクロプロセッサと効率的なインターフェース
ブロック0とブロック1で16、32、48ビット長のデータとプログラ
ホストはADSP-21065LのIOPレジスタに直接リード/ライトが可能
ム・ワードの組み合わせ構成可能
マルチプロセッシング
DMAコントローラ
2つのADSP-21065Lとホスト間の並列バス接続を直接行うための
専用バス調停回路内蔵
10個のDMAチャンネル:
並列バスを介して132 Mバイト/秒の転送レート
外部ポート専用2個、シリアル・ポート専用8個
プロセッサが演算をフルに実行している時も、
並行してバック・グ
ラウンドDMA転送を最大66 MHzのレートで実行。
シリアル・ポート
各種のデータ転送:
独立した送信および受信機能
内部RAMとホスト間
3∼32ビットのシリアル・ワード幅をプログラム可能
内部RAMとシリアル・ポート間
I2Sサポートで8つの送信チャンネルと8つの受信チャンネル
内部RAMとマスター、またはスレーブSHARC間
工業標準CODECに直接インターフェース
内部RAMと外部メモリ、またはI/Oデバイス間
μ則/A則ハードウエア圧縮伸長機能付きのTDMマルチチャンネ
外部メモリと外部デバイス間
ル・モード
マルチチャンネル信号プロトコル
−2−
REV.A
ADSP-21065L
概要
CLKIN
ンピュータ)
は、現存する32ビットDSPでは最高レベルの性能とメ
RESET
RESET
モリ集積度を提供します。また、固定および浮動小数点の両方の機
01
能を、精度や性能を落とさずに提供する唯一のDSPです。
ID1-0
SPORT0
高速で低消費電力のCMOSプロセス、0.35μmテクノロジーで作
ADDR23-0
(198 MFLOPS)を実現。内蔵の命令キャッシュを用いて、すべて
の命令を1サイクルで実行できます。表ⅠにADSP-21065Lの性能
RD
WR
ACK
MS3-0
BMS
SBTS
SW
CS
HBR
HBG
REDY
SPORT1
を示すベンチマークを示します。
TX1_A
TX1_B
RX1_A
RX1_B
ADSP-21065L SHARCは、
浮動小数点DSPをコアに、
544 Kビット
のS R A M メモリやホスト・プロセッサとのインターフェース、
DMAコントローラ、SDRAMコントローラ、強化されたシリアル・
コントロール
ポートなどを集積しています。
図1はADSP-21065Lのブロック図で、以下のような機能が示され
ています。
共用のデータ・レジスタ・ファイルを持つ演算ユニット(ALU、
乗算器、シフタ)
ADDR
DATA31-0
TX0_A
TX0_B
RX0_A
RX0_B
られたADSP-21065Lは、32ビットDSPでは最高の性能−66 MIPS
CS
データ
CLOCK
アドレス
ADSP-21065L
#1
バーです。SHARC(スーパー・ハーバード・アーキテクチャ・コ
コントロール
ADSP-21065Lはコストに厳しいアプリケーションのために最適
化された、32ビットプロセッサSHARCファミリーの強力なメン
RAS
CAS
DQM
SDWE
SDCLK1-0
SDCKE
SDA10
データ・アドレス・ジェネレータ(DAG1、DAG2)
CPA
BR2
命令キャッシュとプログラム・シークエンサ
BR1
DATA
ブート
EPROM
(オプション)
ホスト・プロセッサ
(オプション)
CS
ADDR
DATA
ADDR
DATA
CS
SDRAM
(オプション)
RAS
CAS
DQM
WE
CLK
CKE
A10
イベント・キャプチャ・モードを持ったタイマー
図2.ADSP-21065Lシングル・プロセッサ・システム
内部デュアル・ポートSRAM
外部メモリや周辺素子とインターフェースするための外部ポート
独立して並列に配置された演算ユニット
ホスト・ポートとSDRAMインターフェース
DMAコントローラ
算術/論理ユニット(ALU)、乗算器、シフタはすべて1サイクル
強化されたシリアル・ポート
の命令で動作します。3つのユニットは並列に配置され、演算のス
JTAGテスト・アクセス・ポート
ループットを最大にしています。ひとつのマルチ機能命令よって
ALUと乗算器の操作を並行して行えます。
演算ユニットはIEEE 32
表Ⅰ.性能ベンチマーク
ビット単精度浮動小数点、拡張精度40ビット浮動小数点、そして32
ベンチマーク
演算時間
サイクル数
サイクル時間
15.00 ns
1
ビット固定小数点データ・フォーマットを扱うことができます。
データ・レジスタ・ファイル
1024ポイント複素FFT
汎用のデータ・レジスタ・ファイルを使って、演算ユニットと
(4基底、デジット・リバース) 0.274 ms
18, 221
データ・バス間のデータ転送や中間演算結果の保持が行えます。
行列の乗算(パイプライン)
この10ポート、32個のレジスタ(表16個、裏16個)で構成されるレ
[3×3]×[3×1]
135 ns
9
ジスタ・ファイルとADSP-21000のハーバード・アーキテクチャが
[4×4]×[4×1]
240 ns
16
組み合わせられて、演算ユニットと内部メモリ間の自由なデータの
FIRフィルタ(タップ当り)
15 ns
1
IIRフィルタ(バイクワッド当り)
60 ns
4
割り算(Y/X)
90 ns
6
ADSP-21065Lは、データ・メモリ(DM)バスでデータの転送を
平方根の逆数(1/√x)
135 ns
9
行い、プログラム・メモリ(PM)バスで命令とデータの両方を転送
DMA転送レート
264 Mバイト/秒
流れを実現しています。
命令と2つの演算データを1サイクルでフェッチ
するという、強化されたスーパー・ハーバード・アーキテクチャ構
成になっています(図1参照)。プログラム・メモリ・バスとデー
タ・メモリ・バスの分離と、内蔵の命令キャッシュにより、2つの
ADSP-21000ファミリー・コア・アーキテクチャ
演算データと(キャ ッシュからの )命令を1 サイクルで同時に
ADSP-21065LはADSP-21060/ADSP-21061/ADSP-21062とコー
フェッチすることができます。
ド、機能において互換です。ADSP-21065LはSHARCファミリー・
コアの以下の様な機能を備えています。
REV.A
−3−
ADSP-21065L
命令キャッシュ
列で構成されています。各メモリ・ブロックはデュアル・ポート
ADSP-21065Lは命令キャッシュを内蔵しており、1つの命令と2
になっていて、
コア・プロセッサとI/OプロセッサまたはDMAコン
つのデータを扱う3バス動作が可能です。
このキャッシュは選択的
トローラによる独立したアクセスに1サイクルで対応します。この
に使用され、PMバスのデータ・アクセスと命令のフェッチとがバ
デュアル・ポート・メモリと分離した内部バスによって、コアから
スの競合を起こす時にのみ、
命令をキャッシュします。これにより
とI/Oからの、2つのデータ転送を1サイクルで行えます(ADSP-
デジタル・フィルタの乗累算やFFTのバタフライ演算のように中
21065Lのメモリ・マップは図4を参照)。
ADSP-21065Lでは、メモリは最大で16 Kワードの32ビット・
心的な繰り返し処理を最高速で実行できます。
データ、34 Kワードの16ビット・データ、10Kワードの48ビット命
ハードウエア上でサーキュラ・バッファを構成できるデータ・
令(そして40ビット・データ)等に構成できます。また、最大544 K
アドレス・ジェネレータ
ビットまでの異なったビット幅のワードの組合わせも可能です。
ADSP-21065Lの2つのデータ・アドレス・ジェネレータ(DAGs)
は、サーキュラ・データ・バッファをハードウエアで実現していま
すべてのメモリは16ビット、32ビット、または48ビットのワードで
アクセスできます。
す。サーキュラ・バッファはデジタル信号処理で要求される、遅延
各メモリ・ブロックはコードとデータを混合して保持できます
ラインやその他のデータ構造の効果的なプログラミングを可能に
が、もっとも効率的にアクセスできるのは、ひとつのブロックを
し、デジタル・フィルタやフーリエ変換等でよく使用されます。
DMバスを使用したデータ保持に、もうひとつのブロックをPMバ
ADSP-21065Lの2つのDAGは、最高で32個(16の表レジスタのセッ
スを使用した命令やデータの保持に割り当てる場合です。このよ
トと16個の裏レジスタのセット)のサーキュラ・バッファを構成で
うにDMバスとPMバスを各メモリ・ブロックに専用に割り当てる
きるレジスタを持っています。このDAGは自動的にアドレス・ポ
ことにより、1サイクルで2つのデータ転送が可能になります。
この
インタの巻き戻しを行い、
オーバーヘッドを減らし、性能を向上さ
場合、命令はキャッシュの中に用意されていなければなりません。
せ、実行を簡単にします。サーキュラ・バッファは、どのメモリ位
1サイクルでの実行は、一方のデータがADSP-21065Lの外部ポート
置からでも開始、終了できます。
を使用して外部と転送している場合にも可能です。
柔軟性に富んだ命令セット
外部メモリと周辺素子へのインターフェース
ADSP-21065Lの外部ポートは、外部メモリや周辺素子へのイン
48ビットの命令ワードは各種の並列操作を許し、簡潔なプログ
ラミングが可能です。例えば、ADSP-21065Lは乗算や加算、減算、
ターフェースになります。ADSP-21065Lの統一されたアドレス空
分岐等のすべてを、条件によっては1つの命令で処理できます。
間には64Mワードの外部アドレス空間が含まれています。
PMアド
ADSP-21065Lの特長
バス、I/Oアドレス・バス、I/Oデータ・バスと分けられている内部
レス・バス、PMデータ・バス、DMアドレス・バス、DMデータ・
ADSP-21065Lは最大のシステム性能を実現するために最高のシ
バスは、外部ポートでマルチプレクスされて、1本の24ビット・ア
ステム・スループットが得られるように設計されており、クリスタ
ドレス・バスと4本のメモリ・セレクト、1本の32ビット・データ・
ルまたはTTL互換のクロック信号によって駆動できます。ADSP-
バスによる外部システム・バスを生成します。内部のスーパー・
21065Lは命令レートの半分の周波数の入力クロックを使います。
ハーバード・アーキテクチャにより3バス動作が可能で、外部の統
つまり、33 MHz入力クロックで15 nsのプロセッサ・サイクル(こ
一されたアドレス空間は設計の自由度を向上させます。
れは66 MHzに等しい)が得られます。ADSP-21065Lのインター
フェースは以下に示すように動作します。
このデータシートでは、
SDRAMインターフェース
S D R A M インターフェースは、A D S P - 2 1 0 6 5 Lと同期D R A M
1x=入力クロック周波数、2x=プロセッサの命令レートを示しま
(SDRAM)との2xクロック周波数でのデータのやりとりを可能に
す。
下記のクロック動作レートは 1x=33 MHz (命令レート/コア
します。2xクロック周波数での同期式アプローチは、220 Mバイト
/秒までの高スループットでのデータ転送をサポートします。
=66 MHz)を基準にしています。
66 MHz
SDRAMインターフェースは標準のSDRAM(16 Mb、64 Mb、128
外部SRAM
33 MHz
Mb)との直接インターフェースを提供し、ADSP-21065LとSDRAM
シリアル・ポート
33 MHz
の間の付加的バッファをサポートするオプションも含んでいます。
マルチプロセッシング
33 MHz
S D R A M インターフェースは非常に柔軟性に富み、S D R A M は
ホスト(非同期)
33 MHz
ADSP-21065Lの4つの外部メモリ・バンクのどれにでも接続できま
SDRAM
ADSP-21000ファミリー・コアに加えて、
ADSP-21065Lでは以下の
す。
いくつかのSDRAMデバイスが並列に接続されているシステムで
ようなアーキテクチャ機能を持っています。
は、
全体でのタイミング要求に適応するためにバッファリングが必
デュアル・ポートの内部メモリ
要なことがあります。ADSP-21065Lはアドレスとコントロール信
ADSP-21065Lは2バンク構成の544 KビットのSRAMメモリを内
蔵しています。バンク0は288 Kビット、バンク1は256 Kビットで
号のパイプライン処理をサポートして、
自分自身と複数のSDRAM
デバイスとの間のバッファリングを可能にしています。
す。バンク0は2 K×16ビットが9列、バンク1は2 K×16ビットが8
−4−
REV.A
ADSP-21065L
ホスト・プロセッサ・インターフェース
ADSP-21065Lのホスト・インターフェースは、ほとんど付加
ハードウエアを必要とせずに8ビット、16ビット、32ビットの標準
マイクロプロセッサ・バスに簡単に接続できます。プロセッサの
入力クロック・レートまでの非同期転送ができるホスト・イン
ターフェースは、
ADSP-21065Lの外部ポートを通してアクセスされ
ます。ホスト・インターフェースのために2チャンネルのDMAが
使用でき、コードやデータの転送は低いソフトウエア・オーバー
ヘッドで行えます。
ホスト・プロセッサはホスト・バス・リクエスト(HBR)、ホス
ト・バス・グラント(HBG)、レディ(REDY)信号を使ってADSP21065Lの外部バスに要求を送ります。ホストはADSP-21065Lの
IOPレジスタを直接、読み書きでき、DMAチャンネルのセットアッ
プやメイルボックス・レジスタにアクセスできます。ホスト・コ
マンドを効果的に実行できるように、
ベクトル割込みサポートが用
意されています。
DMAコントローラ
ADSP-21065Lの内部DMAコントローラによって、プロセッサを
介在せずに、
オーバーヘッド無しのスムーズなデータ転送が可能で
す。DMAコントローラは独立して動作し、プロセッサ・コアから
その動作が見えないので、
コアがプログラム命令を実行しているの
と同時にDMA操作を行うことができます。
DMA転送はADSP-21065Lの内部メモリと、外部メモリや外部周
辺素子、またはホスト・プロセッサとの間で行われます。DMA転
送はまた、ADSP-21065Lの内部メモリとシリアル・ポートの間でも
実行できます。外部メモリと外部周辺素子の間のDMA転送も行え
ます。16、32、48ビット内部ワードへの外部バス・パッキングが、
DMA転送中に行われます。
ADSP-21065Lには10チャンネルのDMAチャンネルが用意されて
います。8チャンネルがシリアル・ポート経由、2チャンネルがプロ
セッサの外部ポート(ホスト・プロセッサや他のADSP-21065L、メ
モリあるいはI/O転送)経由です。DMA転送を使ってADSP-21065L
にプログラムをダウンロードできます。DMAリクエスト/グラン
ト信号線(DMAR1-2、DMAG1-2)を使って、非同期の外部周辺素子か
ら2つのDMAチャンネルをコントロールできます。他にも、DMA
転送が完了した時に割込みを発生したり、自動リンクDMA転送の
ためのチェイニング機能等が用意されています。
シリアル・ポート
ADSP-21065Lは2つの同期式シリアル・ポートを持ち、広範囲な
デジタルおよびミックスド・シグナル周辺機器との安価なイン
ターフェースを提供します。シリアル・ポートは1xクロック周波
数で動作可能で、各ポートは最大で30 Mビット/秒のデータ・
レートが可能です。各シリアル・ポートは、表と裏の送受信チャン
ネルセットを持ちます。
送信と受信の機能が独立していますので、
柔軟性に富んだシリアル通信が行えます。シリアル・ポートの
データはDMAを介して、
内部メモリと自動的にやり取りできます。
各シリアル・ポートは、DSPシリアル・ポート・モード、I 2 Sモード
(オーディオCODECで良く使われるインターフェース)、TDM(時
分割マルチプレクス)
マルチチャンネル・モードの3つのモードをサ
ポートしています。
シリアル・ポートは下位ビットからでも上位ビットからでも転
送フォーマットを操作でき、
ワードの長さも3から32ビットの間で
選択できます。選択的同期や送信モードも提供し、
オプションとし
てμ則やA則の圧縮伸長も行えます。シリアル・ポートのクロック
やフレーム同期信号は内部での生成も、外部からの供給も可能で
す。
さらに、プロセッサ間の通信を強化するキーワードおよびキー
マスク機能も含んでいます。
REV.A
プログラマブル・タイマーと汎用I/Oポート
ADSP-21065Lは二つの独立したタイマー・ブロックを持ち、それ
ぞれパルス幅生成とパルス・カウントおよびキャプチャを行いま
す。
パルス幅生成モードでは、ADSP-21065Lは最大で71.5秒までの周
期で任意のパルス幅の変調波形を生成できます。
パルス・カウンター・モードでは、ADSP-21065Lはハイ・レベル
またはロー・レベルのパルス幅と入力波形の周期を計測できます。
ADSP-21065Lは入/出力のどちらにも使える、12本のプログラ
マブルな汎用I/Oピンを持ちます。
出力ピンとしては周辺デバイス
への信号線に、入力ピンとしては条件分岐のテスト条件に使えま
す。
プログラムのブート
システムのパワーアップ時、ADSP-21065Lの内部メモリは、8
ビットのEPROMやホスト・プロセッサ、外部メモリ等からブート
することができます。ブート源の選択は、BMS(ブート・メモリ・セ
レクト)ピンとBSEL(EPROMブート)ピンでコントロールされま
す。8、16、32ビットのホスト・プロセッサもブートに使用できま
す。詳細については、データシートの「ピンの説明」のBMSとBSEL
の記述を参照してください。
マルチプロセッシング
ADSP-21065LはマルチプロセッシングDSPシステムに最適な強
力な機能を備えています。統一されたアドレス空間によって、
2つ
のADSP-21065LのIOPレジスタへのプロセッサ間の直接アクセスが
可能です。最大で2つのADSP-21065Lとひとつのホスト・プロセッ
サを含んだシステムをシンプルに、直接接続するために、
専用のバ
ス調停回路が内蔵されています。マスター・プロセッサの交替に
は、1サイクルのオーバーヘッドを必要とするだけです。バス・
ロックによって、セマフォー(信号機)用の不可分な読み出し−更
新−書き込みシークエンスを行えます。プロセッサ間のコマンド
のためにベクトル割込みが用意されています。プロセッサ間の
データ転送の最大のスループットは、外部ポートを使って132Mバ
イト/秒です。
開発支援ツール
ADSP-21065Lには、EZ-ICE®イン・サーキット・エミュレータと
開発ソフトウエアを含む、ソフトウエア、ハードウエアの完全な開
発ツールが用意されています。
ADSP-21060/ADSP-21062用に使っているのと同じEZ-ICEハード
ウエアで、ADSP-21065Lを完全にエミュレートできます。
SHARC開発ツール・ファミリーと、プロジェクト管理機能やデ
バッグ環境を備えたVisualDSP ®の両方ともにADSP-21065Lをサ
ポートしています。VisualDSPプロジェクト管理環境は、ひとつの
集積されたプログラムからのアプリケーション開発とデバッグを
可能にします。
SHARC開発ツールには、算術的表記を基にした使いやすいアセ
ンブラをはじめとして、アセンブリ・ライブラリ/ライブラリア
ン、リンカ、ローダー、サイクル数が正確にわかるインストラク
ション・レベルのシミュレータ、Cコンパイラ、DSP関数や算術関
数を含んだCランタイム・ライブラリ等があります。
VisualDSPデバッガによるCおよびアセンブリ・プログラムの両
方のデバッグでは、以下のことが行えます。
・Cおよびアセンブリ・コードの混合表示
・ブレイク・ポイントの挿入
・ウォッチ・ポイントの設定
・バス動作のトレース
・プログラム実行の履歴
・メモリへの読み書き
・オリジナルのデバッガ・ウインドウの生成
−5−
ADSP-21065L
アナログ・デバイセズ社から入手できるソフトウエアやハード
ウエアの開発支援ツールに加えて、サード ・パーティからも
SHARCプロセッサ・ファミリーをサポートする、さまざまなツー
ルが用意されています。SHARC PCプラグ・イン・カードやマル
チプロセッサ・SHARC VMEボード、それに複数のSHARCや拡張
メモリを載せたドーターボード等が、
ハードウエアとして提供され
ています。これらのモジュールはSHARCPACTMモジュール規定に
基づいています。サード・パーティによるソフトウエアのツール
には、ADAコンパイラやDSPライブラリ、オぺレーティング・シス
テム、ブロック図設計ツール等があります。
Visual IDEで、マルチユーザー・プロジェクトの定義や管理が行
えます。Visual IDEのダイアログ・ボックスとプロパティ・ページ
により、SHARC開発ツールのすべてを構成し管理できます。この
機能によって、以下のことが可能になります。
・開発ツールが入力を処理し出力を生成する方法をコント
ロール
・ツールのコマンドライン・スイッチとの1対1の対応を維持
EZ-ICE®エミュレータは、ターゲット・ボートのプロセッサをエ
ミュレーション中にモニターしたりコントロールするのに、
ADSP21065LプロセッサのIEEE1149.1JTAGテスト・アクセス・ポートを
使用します。EZ-ICEはフル・スピードでのエミュレーションが可
能で、メモリやレジスタ、プロセッサ・スタックの検査や更新がで
きます。プロセッサのJTAGインターフェースを使うことで、動作
を妨げないインサーキット・エミュレーションが保証され、エミュ
レータによってターゲット・システムの負荷やタイミングが影響
を受けることはありません。
付加情報
ADSP-21065Lインストラクション・セットやアーキテクチャに
関しての、より詳細な情報は「ADSP-21065L SHARCユーザーズ・
マニュアル 第3版」と「ADSP-21065L SHARCテクニカル・リファ
レンス」を参照してください。
EZ-ICEおよびVisualDSPはアナログ・デバイセズ社の登録商標です。SHARCPACはアナロ
グ・デバイセズ社の商標です。
ADSP-21065L
#2
CLKIN
RESET
10
ADDR23-0
DATA31-0
ID1-0
コントロール
SPORT0
RESET
RESET
ID1-0
ADDR23-0
DATA31-0
アドレス
CLKIN
データ
ADSP-21065L
#1
CLOCK
01
CPA
BR2
BR1
コントロール
SPORT1
CS
ブート
ADDR
EPROM
データ (オプション)
ホスト・プロセッサ
(オプション)
SPORT0
RD
WR
ACK
MS3-0
BMS
SPORT1
SBTS
SW
CS
HBR
コントロール
HBG
REDY
RAS
CAS
DQM
SDWE
SDCLK1-0
SDCKE
SDA10
CS
ADDR
データ
ADDR
データ
CS
SDRAM
(オプション)
RAS
CAS
DQM
WE
CLK
CKE
A10
CPA
BR2
BR1
図3. マルチプロセッシング・システム
−6−
REV.A
ADSP-21065L
ピンの説明
ADSP-21065Lのピンの定義を以下に示します。同期(S)と示されている入力は、CLKIN(TMSやTDIではTCK)に対応するタイミング要
求を満たしていなければなりません。非同期(A)と示されている入力は、CLKIN(TRSTではTCK)に同期せずに入力してもかまいません。
使用しない入力は、ADDR23-0、DATA31-0、FLAG11-0、SWおよび、内部プルアップ、プルダウン抵抗を持つ入力(CPA、ACK、DTxX、DRxX、
TCLKx、RCLKx、TMSとTDI)を除き、VDDかGNDに接続しておきます。上記で除いたピンは開放したままにしておきます。これらのピ
ンはロジック・レベル保持回路を持ち、入力が内部的にフローティングになるのを防ぎます。
I=入力
S=同期
P=電源
(O/D)=オープン・ドレイン
O=出力
A=非同期
G=グラウンド
(A/D)=アクティブ・ドライブ
T=スリーステート(SBTSが与えられたとき、またはADSP-2106xがバス・スレーブの時)
ピン
タイプ
機能
ADDR23-0
I/O/T
外部バス・アドレス。ADSP-21065Lは、このピンから外部メモリや周辺素子にアドレスを出力します。マ
ルチプロセッサ・システムにおいては、バス・マスターが他のADSP-21065LのIOPレジスタの読み書きの
ためのアドレスを出力します。ホスト・プロセッサやマルチプロセッシングのバス・マスターがIOPレジ
スタを読み書きしている時、そのADSP-21065Lのアドレスは入力となります。
DATA31-0
I/O/T
外部バス・データ。ADSP-21065Lは、このピンからデータや命令を入出力します。外部データ・バスは、
32ビット単精度浮動小数点データと32ビット固定小数点データをビット31-0を使って転送します。
16ビッ
トのショート・ワードは、バスのビット1 5 - 0 を使って転送されます。使用していないD A T A
ピンにプルアップ抵抗を使う必要はありません。
MS3-0
I/O/T
メモリ・セレクト。対応する外部メモリのバンクのチップ・セレクトとして使われます。内部アドレ
スADDR25-24がデコードされてMS3-0になります。
MS3-0線はデコードされたメモリ・アドレス線で、
他のア
ドレス線と同時に変化します。外部メモリへのアクセスが起こらないときは、MS3-0は動作しません。し
かし、条件付きのメモリ・アクセス命令が実行されると、その条件の真偽にかかわらず、MS3-0は動作し
ます。さらに、SDRAMにマッピングされているMS3-0も、SDRAMアクセスがアクティブでなくても動作
することがあります。マルチプロセッサ・システムにおいては、MS3-0線はバス・マスターによって出力
されます。
RD
I/O/T
メモリ読み出しストローブ。
ADSP-21065Lが、外部メモリ・デバイスや他のADSP-21065LのIOPレジスタ
から読み出しを行うときに使われます。
(他のADSP-21065Lを含めて)外部デバイスは、ADSP-21065Lの
IOPレジスタから読み出すときは、
RDを使用しなければなりません。マルチプロセッサ・システムでは、
RDはバス・マスターによって出力され、他のADSP-21065Lによって入力されます。
WR
I/O/T
メモリ書き込みストローブ。
ADSP-21065Lが、外部メモリ・デバイスや他のADSP-21065LのIOPレジスタ
に書き込みを行うときに使われます。外部デバイスがADSP-21065LのIOPレジスタに書き込むときは、
WRを使用しなければなりません。マルチプロセッサ・システムでは、WRはバス・マスターによって出
力され、他のADSP-21065Lによって入力されます。
SW
I/O/T
同期書き込みセレクト。ADSP-21065Lが(他のADSP-21065Lも含めて)同期式メモリ・デバイスとイン
ターフェースするのに使われます。ADSP-21065Lは、差し迫った書き込みサイクルを早期に知らせる
ためにSWを使用します。この書き込みは、
(例えば、条件付き書き込み命令等で)WRが後で与えられな
ければ中止されます。マルチプロセッサ・システムでは、SWはバス・マスターによって出力され、他の
ADSP-21065Lによって入力され、マルチ・プロセッサ・アクセスが読み出しか書き込みかを決定します。
SWはアドレス出力と同時に出力されます。
ACK
I/O/S
SBTS
I/S
IRQ2-0
FLAG11-0
I/A
I/O/A
メモリ・アクノレッジ。外部デバイスはACKをローにすることで、外部メモリ・アクセスにウエイトを
加えることができます。ACKは、I/Oデバイスやメモリ・コントローラ、その他の周辺素子等が外部メ
モリ・アクセスを遅らせるために使われます。ADSP-21065Lは、IOPレジスタの同期アクセスにウエイ
トを加えるためにACKをローにします。マルチプロセッサ・システムでは、スレーブのADSP-21065Lは
バス・マスターのACK入力をローにして、
そのIOPレジスタのアクセスにウエイトを挿入します。バス・
マスターはACKピンにキーパー・ラッチを持ち、最後に与えられた入力レベルを保ちます。
延長バス・スリーステート。外部デバイスはSBTSをローにすることで、外部バス・アドレス、データ、
セレクト信号、各ストローブ(ただしSDRAM コントロール・ピンは除く)を次のサイクルまでハ
イ・インピーダンス状態に保ちます。もし、A D S P - 2 1 0 6 5 L がS B T S 使用時に外部メモリにア
クセスしようとすると、プロセッサはSBTSが解除されるまで停止し、メモリ・アクセスは終了しませ
ん。SBTSは、ホスト・プロセッサ/ADSP-21065Lのデッドロックからの復帰にのみ使用してください。
割込み要求ライン。エッジ検出でもレベル検出でも使えます。
フラッグ・ピン。各ピンはコントロール・ビットを介して、入力にも出力にも設定できます。入力
としては、
条件判断の条件として使用できます。
出力としては、
外部周辺素子への信号として使えます。
REV.A
−7−
ADSP-21065L
ピン
タイプ
機能
HBR
I/A
ホスト・バス・リクエスト。ADSP-21065Lの外部バスのコントロールを要求するために、ホストから
与えられます。マルチプロセッシング・システムでHBRが与えられると、バス・マスターのADSP-2
1065Lはバスを放棄してHBGを出力します。バスを放棄するために、ADSP-21065Lはアドレス、デー
タ、セレクト、ストローブをハイ・インピーダンス状態にしますが、SDRAMコントロール・ピンはド
ライブし続けます。マルチプロセッサ・システムでは、HBRはすべてのADSP-21065Lのバス・リクエ
スト(BR2-1)に優先します。
HBG
I/O
ホスト・バス・グラント。HBRバス・リクエストを承認して、ホスト・プロセッサが外部バスをコ
ントロールできることを示します。HBGは、HBRが解除されるまでADSP-21065Lによって出力され
ます。マルチプロセッサ・システムにおいては、HBGはADSP-21065Lバス・マスターによって出力さ
れます。
CS
I/A
チップ・セレクト。ADSP-21065Lを選択するために、ホスト・プロセッサによって使われます。
REDY(O/D)
O
ホスト・バス・アクノレッジ。ADSP-21065LはREDYをローにすることで、内部メモリやIOPレジスタ
へのホストによる非同期アクセスにウエイトを挿入します。初期設定ではオープン・ドレイン(O/
D)出力で、SYSCONレジスタのADREDYビットでアクティブ・ドライブ(A/D)にもプログラミング
できます。REDYは、CSとHBRの入力時のみ出力されます。
DMAR1
I/A
DMAリクエスト1(DMAチャンネル9用)。
DMAR2
I/A
DMAリクエスト2(DMAチャンネル8用)。
DMAG1
O/T
DMAグラント1(DMAチャンネル9用)。
DMAG2
O/T
DMAグラント2(DMAチャンネル8用)。
BR2-1
I/O/S
マルチプロセッシング・バス・リクエスト。マルチプロセッシングADSP-21065Lで、バスのマスター
シップの調停に使われます。各ADSP-21065Lは自分のBRx線(各ID2-0入力の値に対応したもの)のみ
を出力し、その他の線はモニターしています。プロセッサ1個のシステムでは両方のBRxピンをVDD
に接続してください。
ID1-0
I
マルチプロセッシングID。どのマルチプロセッサ・バス・リクエスト(BR 1−BR 2)がADSP-21065
Lによって使われるかを定義します。ID=01がBR1に対応し、ID=10がBR2に対応します。単一プロセッ
サ・システムでは、ID=00です。この線はシステム構成時に選択され、固定してしまうか、リセット
時にのみ変更します。
CPA(O/D)
I/O
コア優先アクセス。CPAピンを出力することで、ADSP-21065Lバス・スレーブのコア・プロセッサは
バックグランドDMA転送に割込みをかけ、外部バスにアクセスできます。CPAはオープン・ドレイン
出力で、
システム中の両方のADSP-21065Lの線と繋がれます。
CPAピンは5 kΩのプルアップ抵抗を内
蔵しています。コア優先アクセスを必要としないシステムでは、
CPAピンは開放状態にしておきます。
DTxX
O
データ送信。
(シリアル・ポート0、1;チャンネルA、B)。各DTxXピンは内部に50 kΩのプルアップ
抵抗を持っています。
DRxX
I
データ受信。
(シリアル・ポート0、1;チャンネルA、B)。各DRxXピンは内部に50 kΩのプルアップ
抵抗を持っています。
TCLKx
I/O
送信クロック。
(シリアル・ポート0、1)。各TCLKピンは内部に50 kΩのプルアップ抵抗を持ってい
ます。
RCLKx
I/O
受信クロック。
(シリアル・ポート0、1)。各RCLKピンは内部に50 kΩのプルアップ抵抗を持ってい
ます。
TFSx
I/O
送信フレーム同期。
(シリアル・ポート0、1)。
RFSx
I/O
受信フレーム同期。
(シリアル・ポート0、1)。
BSEL
I
EPROMブート・セレクト。BSELがハイのときは、
ADSP-21065Lは8ビットのEPROMからブートするよ
うに構成されます。
BSELがローのときは、BSELとBMS入力でブート・モードが決まります。詳しくは
BMSの欄を参照してください。この信号はシステム構成の選択ですので、固定しておいてください。
−8−
REV.A
ADSP-21065L
ピン
タイプ
機能
BMS
I/O/T*
ブート・メモリ・セレクト。出力:(BSEL=1のとき)ブートEPROMデバイスのチップ・セレクト
として使用されます。マルチプロセッサ・システムにおいては、BMSはバス・マスターによって出力
されます。入力:ローのとき、ブートが発生しないことを示し、ADSP-21065Lは外部メモリからの実
行命令を開始します。後掲の表を参照してください。この入力はシステム構成の選択ですので、固定
しておいてください。
*EPROMブート・モード(BMSが出力)時にのみスリー・ステートにできます。
BSEL BMS
CLKIN
I
ブート・モード
1
出力
EPROM(BMSはEPROMのチップ・セレクトに接続)
0
(
1 入力)
ホスト・プロセッサ(HBW[SYSCON]ビットでホストのバス幅を選択)
0
(
0 入力)
ブート無し。プロセッサは外部メモリから実行。
クロック入力。XTALピンと一緒に使用され、ADSP-21065Lが内部クロック・ジェネレータを使う
か外部クロック源を使うかを設定します。外部クリスタルは1xレートの周波数のものを使います。
必要な部品をCLKINとXTALに接続すると、内部クロック・ジェネレータがイネーブルになります。A
DSP-21065Lの内部クロック・ジェネレータは1xクロックを倍にして、コアやSDRAMのために2xク
ロックを生成します。2xクロックは、SDRAMインターフェースで使えるようにSDCLKxピンから
出力されます。
SDCLKxも参照してください。
1x外部クロックをCLKINに接続してXTALは開放状態にしておくと、ADSP-21065Lは外部クロック
源を使う構成になります。命令サイクル・レートは2x CLKINに等しくなります。CLKINは停止した
り、変更したり、規定周波数以下で動作させたりしないでください。
RESET
I/A
プロセッサ・リセット。ADSP-21065Lを初期状態にリセットし、ハードウエア・リセット・ベクト
ル・アドレスからプログラムの実行を開始します。電源投入時にはリセットをローにしなければな
りません。
TCK
I
テスト・クロック(JTAG)。JTAG境界スキャンのための非同期クロックを供給します。
TMS
I/S
テスト・モード・セレクト(JTAG)。テスト状態の機械のコントロールに使われます。TMSは内部
に20 kΩのプルアップ抵抗を持っています。
TDI
I/S
テスト・データ入力(JTAG)。境界スキャン・ロジックのためのシリアル・データを供給します。 T
DIは内部に20 kΩのプルアップ抵抗を持っています。
TDO
O
テスト・データ出力(JTAG)。境界スキャン・パスのシリアル・スキャン出力です。
TRST
I/A
テスト・リセット(JTAG)。テスト状態の機械をリセットします。TRSTは、ADSP-21065Lの正常動作
のためには電源投入後にローにするか、最初からローに保っておかなければなりません。TRSTは内
部に20 kΩのプルアップ抵抗を持っています。
EMU(O/D)
O
エミュレーション・ステータス。ADSP-21065L EZ-ICEのターゲット・ボード・コネクタだけに接続
します。
BMSTR
O
バス・マスター出力。マルチプロセッサ・システムにおいて、このADSP-21065Lが現在、共有外部バス
のバス・マスターであるかどうかを示します。
ADSP-21065Lは自分がバス・マスターの間のみBMSTRを
ハイにドライブします。単一プロセッサ・システム(ID=00)では、そのプロセッサがこのピンをハイ
にドライブします。
CAS
I/O/T
SDRAM列アクセス・ストローブ。列アドレスを提供します。RAS、MSx、SDWE、SDCLKxおよび、たま
にSDA10と一緒に、SDRAMの操作を規定します。
RAS
I/O/T
SDRAM行アクセス・ストローブ。行アドレスを提供します。CAS、MSx、SDWE、SDCLKxおよび、たま
にSDA10と一緒に、SDRAMの操作を規定します。
SDWE
I/O/T
SDRAM書き込みイネーブル。CAS、RAS、MSx、SDCLKxおよび、たまにSDA10と一緒に、SDRAMの操
作を規定します。
DQM
O/T
SDRAMデータ・マスク。書き込みモードで、DQMはレテンシーがゼロであり、書き込み操作をブ
ロックするのに使われます。
SDCLK1-0
I/O/S/T
SDRAM 2x クロック出力。複数のSDRAMデバイスが並列に接続されているシステムで、増加する
クロック負荷要求をサポートし、
外部クロック・バッファを使わずにすみます。SDCLK1または両方の
SDCLKxピンをスリーステートにできます。
SDCKE
I/O/T
SDRAM クロック・イネーブル。CLK信号をイネーブルやディスエーブルにします。詳細については、
使用するSDRAMデバイスのデータシートを参照してください。
REV.A
−9−
ADSP-21065L
ピン
タイプ
機能
SDA10
O/T
SDRAM A10ピン。ホスト・アクセスに並行したSDRAMをリフレッシュするアプリケーションを、
XTAL
O
イネーブルにします。
クリスタル・オシレータ端子。CLKINと一緒に使用して、ADSP-21065Lの内部クロック・ジェネレー
タをイネーブルにしたり、外部クロック源を使うためにディスエーブルにしたりします。CLKINを
参照してください。
PWM_EVENT1-0
PWM出力/イベント・キャプチャ。PWMOUTモードでは出力ピンとなり、タイマーカウンタとし
I/O/A
て機能します。WIDTH_CNTモードでは入力ピンとなり、パルス・カウンタ/イベント・キャプ
チャとして機能します。
VDD
P
電源ピン。通常はDC+3.3 Vを与えます(33ピン)。
GND
G
グラウンド・ピン。
(37ピン)。
接続禁止。接続せず開放状態にしておかなければいけないピンです(7)。
NC
クロック信号
EZ-ICEプローブ用ターゲット・ボード・コネクタ
ADSP-21065Lは外部クロックやクリスタルを使用できます。
ADSP-2106x EZ-ICEエミュレータは、エミュレーションの間、
CLKINピンの項を参照してください。必要な部品をCLKINとXTAL
ターゲット・ボードのプロセッサを監視・制御するために、ADSP-
ピンに接続すると、
ADSP-21065Lを内部クロック・ジェネレータを
2106xのIEEE1149.1 JTAGテスト・アクセス・ポートを使います。
使う構成にできます。
クリスタルは基本周波数モードでも、倍音で
EZ-ICEのプローブは、図6に示すような14ピン・コネクタ(2行×7
も動作させることができます。図4は基本周波数モードのクリスタ
ピン・ストリップ・ヘッダ)を介してターゲット・システム上の
ルのための部品接続を示し、
図5は倍音で動作させるクリスタルの
ADSP-2106xのCLKIN、TMS、TCK、TRST、TDI、TDO、EMUおよ
ための部品接続を示します。
びGND信号にアクセスします。
EZ-ICEプローブをこのコネクタに
直接結合することでボード上のチップのエミュレーションを行い
CLKIN
ます。ADSP-2106x EZ-ICEを使いたい場合は、ターゲット・ボード
XTAL
の設計時に、このコネクタを付けておかなければなりません。
×1
動作を保証するために、
EZ-ICEコネクタと、EZ-ICE JTAGピンを
共有しているデバイスで最も離れているものとの間の合計のト
C2
C1
レース長は、最大でも15インチ以内にしてください。この長さの制
限には、複数の2106xや、チェーン上につながった2106xと他の
30MHz動作用の推奨部品
ECLIPTEK EC2SM-33-30.000M (SURFACE MOUNT PACKAGE)
ECLIPTEK EC-33-30.000M (THRU-HOLE PACKAGE)
C1 = 33pF
C2 = 27pF
注: C1、C2はX1のクリスタル専用です。
詳細は水晶メーカーにお問い合わせください。
なければなりません。
14ピンで2列のピン・ストリップ・ヘッダはピン3で向きを示し
ます。ピン3はヘッダから取り除いておいてください。ピンは0.025
図4.30 MHz動作(基本周波数モード・クリスタル)
CLKIN
JTAGデバイスとの組み合わせを通るEZ-ICE JTAGピン信号を含め
インチ角で0.20インチ以上の長さが必要です。ピン間の隙間は0.1
×0.1インチです。ピン・ストリップ・ヘッダは3 MやMcKenzie、
Samtec等のメーカーで扱っています。
XTAL
RS
×1
C3
C1
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
GND
C2
EMU
L1
KEY (NO PIN)
30MHz動作用の推奨部品
ECLIPTEK EC2SM-T-30.000M (SURFACE MOUNT PACKAGE)
ECLIPTEK ECT-30.000M (THRU-HOLE PACKAGE)
C1 = 18pF
C2 = 27pF
C3 = 75pF
L1 = 3300nH
RS = SEE NOTE.
注: C1、C2、C3、L1はX1のクリスタル専用です。
詳細は水晶メーカーにお問い合わせください。
CLKIN (オプション)
BTMS
TMS
BTCK
TCK
9
BTRST
図5.30 MHz動作(3倍音クリスタル)
TRST
11
12
13
14
BTDI
TDI
GND
TDO
上面図
図6.ADSP-2106x EZ-ICE用ターゲット・ボード・
コネクタ(JTAGヘッダ)
− 10 −
REV.A
ADSP-21065L
BTMS、BTCK、BTRSTおよびBTDI信号が供給されるので、テス
CLKINをEZ-ICEヘッダのピン4に接続するのはオプションです。
ト・アクセス・ポートはボード・レベルのテストにも使用できま
エミュレータは、2つのADSP-21065Lを同期させて操作するとき、
す。コネクタがエミュレーションのために使用されていない場合
例えばスタート、ストップ、シングル・ステップ等の操作時にの
は、Bxxxピンとxxxピンをジャンパー線で結んでください。ボード
み、CLKIN信号を使用します。2つのプロセッサが同期してこれら
のテストにテスト・アクセス・ポートを使用しないときは、BTRST
の動作をする必要がなければ、EZ-ICEヘッダのピン4は単にグラウ
をGNDに繋ぎ、BTCKをVDDに接続またはプルアップしてくださ
ンドに繋げておいてください。
い。ADSP-2106xを正しく動作させるため、TRSTピンは電源投入後
内部クロック・ジェネレータと外部の別個のクリスタルを使う
は(コネクタのBTRSTを介して)ローに落とすか、最初からローに
システムでは、CLKINピンを直接JTAGプローブに接続しないでく
しておいてください。どのBxxxピン(ピン5、7、9、11)も、EZ-ICE
ださい。接続してしまうとオシレータ回路に負荷を与え、発振がで
プローブには接続しません。
きなくなることがあります。JTAGプローブのかわりに、CLKINは
JTAG信号はEZ-ICEプローブ上で、以下のように終端されます。
高インピーダンス・バッファを介したXTALピンによってドライブ
することができます。
信号
もし同期マルチプロセッサ動作が必要でCLKINが接続されてい
終端
TMS
22Ωの抵抗を通してドライブされる(16 mAドライバ)
TCK
22Ωの抵抗を通して10 MHzでドライブされる(16 mA
ドライバ)
TRST*
のクロックのズレは最小でなければなりません。ズレが大きすぎ
ると、
プロセッサ間の同期動作が1サイクルずれることがあります。
同期マルチプロセッサ動作では、TCK、TMS、CLKINおよびEMU
22Ωの抵抗を通してドライブされる(16 mAドライバ)
(内部20 kΩ抵抗でプルアップ)
はズレに対して厳密な信号として扱い、
ボード上では配線ができる
限り短くなるように設計してください。
TDI
22Ωの抵抗によってドライブされる(16 mAドライバ)
TDO
1TTL負荷、分割終端(160/220)
CLKIN
1TTL負荷、分割終端(160/220)
もし、同期マルチプロセッサ動作が必要でない(すな わち、
CLKINを接続しない)場合は、TCKとTMSに適当な並列終端をし
てください。TDI、TDO、EMU、TRSTは、ズレに関してはあまり厳
密でない信号です。
(注意:内部XTALオシレータを使うときは、CLKIN
SHARC EZ-ICEに関しての完全な情報は、ADSP-21000ファミ
に接続しないこと)
EMU
ると、複数のADSP-2106xプロセッサとEZ-ICEヘッダのCLKINピン
リー JTAG EZ-ICE ユーザーズ・ガイドおよびリファレンスを参照
アクティブ・ロー4.7 kΩプルアップ抵抗。1TTL負荷
してください。
(ADSP-2106xからオープン・ドレイン出力)
* TRSTは、ソフトウエアの立ち上げ時にエミュレータによってEZ-ICEプローブがオンに
なるまで、ローでドライブされます。ソフトウエアが立ち上がった後、TRSTはハイにド
ライブされます。
REV.A
− 11 −
ADSP-21065L―仕様
推奨動作条件
Cグレード
パラメータ
テスト条件
Kグレード
Min
Max
Min
Max
単位
3.13
3.60
3.13
3.60
V
+85*
℃
VDD
電源電圧
TCASE
ケース動作温度
−40
+100
0
VIH
ハイレベル入力電圧
@VDD=max
2.0
VDD+0.5
2.0
VIL1
ローレベル入力電圧1
@VDD=min
−0.5
0.8
VIL2
ローレベル入力電圧2
@VDD=min
−0.5
0.7
VDD+0.5
V
−0.5
0.8
V
−0.5
0.7
V
注
温度規定に関しては「環境条件」を参照してください。
電気特性
C、Kグレード
パラメータ
VOH
テスト条件
ハイレベル出力電圧
3
3
VOL
ローレベル出力電圧
IIH
ハイレベル入力電流5
IIL
ローレベル入力電流
5
ローレベル入力電流
6
IILP
@V DD=min、IOH=−2.0 mA
@V DD=min、IOL=4.0 mA
7、8、9、10
4
Max
単位
2.4
4
V
0.4
V
@VDD=max、VIN=VDD max
10
μA
@V DD=max、VIN=0 V
10
μA
@V DD=max、VIN=0 V
150
μA
@VDD=max、VIN=VDD max
10
μA
IOZL
スリーステート・リーク電流
7
@V DD=max、VIN=0 V
8
μA
IOZLS
スリーステート・リーク電流8
@V DD=max、VIN=0 V
150
μA
IOZLA
スリーステート・リーク電流11
IOZH
IOZLAR
IOZLC
CIN
スリーステート・リーク電流
Min
@V DD=max、VIN=0 V
350
μA
10
@VDD=max、VIN=1.5 V
4
mA
9
@V DD=max、VIN=0 V
1.5
mA
fIN=1 MHz、TCASE=25℃、
VIN=2.5 V
8
pF
スリーステート・リーク電流
スリーステート・リーク電流
入力容量
12, 13
注
1 入力、および両方向ピンに適用:DATA31-0、ADDR23-0、BSEL、RD、WR、SW、ACK、SBTS、IRQ2-0、FLAG11-0、HBG、CS、DMAR1、DMAR2、BR2-1、ID2-0 、RPBA、CPA、TFS0、TFS1、RFS0、
RFS1、BMS、TMS、TDI、TCK、HBR、DR0A、DR1A、DR0B、DR1B、TCLK0、TCLK1、RCLK0、RCLK1、RESET、TRST、PWM_EVENT0、PWM_EVENT1、RAS、CAS、SDWE、SDCKE。
2 入力ピンCLKINに適用。
3 出力、および両方向ピンに適用:DATA 31-0、ADDR23-0、MS3-0、RD、WR、SW、ACK、FLAG11-0、HBG、REDY、DMAG1、DMAG2、BR2-1、CPA、TCLK0、TCLK1、RCLK0、RCLK1、TFS0、TFS1、
RFS0、RFS1、DT0A、DT1A、DT0B、DT1B、XTAL、BMS、TDO、EMU、BMSTR、PWM_EVENT0、PWM_EVENT1、RAS、CAS、DQM、SDWE、SDCLK0、SDCLK1、SDCKE、SDA10。
4 代表的なドライブ電流能力については「出力ドライブ電流」を参照してください。
5 入力ピンに適用:ACK、SBTS、IRQ2-0、HBR、CS、DMAR1、DMAR2、ID1-0、BSEL、CLKIN、RESET、TCK。(ID 1-0=01で他のADSP-2106Xがバスのマスターシップを要求していないときで、
でマルチプロセッサ・システムでのリセット中には、ACKは2 kΩで内部的にプルアップされていることに注意して下さい。)
6 内部プルアップを持った入力ピンに適用:DR0A、DR1A、DR0B、DR1B、TRST、TMS、TDI。
7 スリーステートになるピンに適用:DATA31-0、ADDR23-0、MS3-0 、RD、WR、SW、ACK、FLAG11-0、REDY、HBG、DMAG1、DMAG2、BMS、TDO、RAS、CAS、DQM、SDWE、SDCLK0、
SDCLK1、SDCKE、SDA10およびEMU。
(ID 1-0=01で他のADSP-2106Xがバスのマスターシップを要求していないときで、マルチプロセッサ・システムでのリセット中には、ACKは2 kΩで
内部的にプルアップされていることに注意して下さい。)
8 内部プルアップを持ちスリーステートにできるピンに適用:DT0A、DT1A、DT0B、DT1B、TCLK0、TCLK1、RCLK0、RCLK1。
9 CPAピンに適用。
10 プルアップ時のACKピンに適用。
11 キーパ・ラッチがイネーブル時のACKピンに適用。
12 保証されますがテストされてはいません。
13 すべての信号ピンに適用。
仕様は予告なく変更されることがあります。
絶対最大定格*
保管温度範囲 …………………………………… −65 ∼ +150℃
電源電圧 ………………………………………… −0.3 ∼ +4.6 V
ピン温度(5秒)……………………………………………… +280℃
入力電圧 …………………………………… −0.5 V ∼ VDD+0.5 V
* 絶対最大定格を越えるストレスはデバイスに永久破壊をもたらすことがあります。この
定格はデバイスの単なるストレスの度合であり、基本的な動作あるいは動作の項に示す
他の条件においてこの定格は考慮されていません。デバイスをある項目についての絶対
最大定格の状態に長時間さらすとデバイスの信頼性に影響を与えます。
出力電圧振幅 ……………………………… −0.5 V ∼ VDD+0.5 V
負荷容量 ……………………………………………………
200 pF
バイアスの下の接合温度 …………………………………… 130℃
注意
ESD(静電放電)の影響を受けやすいデバイスです。4000 Vもの高圧の静電気が人体やテスト装置に容易に帯電し、検知さ
れることなく放電されることもあります。このADSP-21065Lには当社独自のESD保護回路が備えられていますが、高エネ
ルギーの静電放電にさらされたデバイスには回復不能な損傷が残ることもあります。したがって、性能低下や機能喪失を
避けるために、適切なESD予防措置をとるようお奨めします。
− 12 −
WARNING!
ESD SENSITIVE DEVICE
REV.A
ADSP-21065L
ADSP-21065Lの電力消費
この仕様はVDDの内部電力部にのみ適用されます。
外部電源電流およびトータルの供給電流の計算については、このデータシートの電力
消費の項を参照してください。電力消費の計測に使われたコードに関する完全な議論については、SHARC電力消費計測 のテクニカル・ノー
トを参照してください。
各仕様は、以下の動作を前提にしています。
表.Ⅱ 内部電流計測
ハイ活動
ロー活動
(IDDINPEAK)
ピーク活動
(IDDINHIGH)
(IDDINLOW)
命令タイプ
マルチ機能
マルチ機能
単機能
命令フェッチ
キャッシュ
内部メモリ
内部メモリ
コア・メモリ・アクセス
サイクル当たり2つ(DMおよびPM)
サイクル当たり1つ(DM)
無し
内部メモリDMA
サイクル当たり1つ
2サイクルに1つ
2サイクルに1つ
動作
特定のアプリケーションでの電力消費を推測するには、以下の式を使ってください。%は、プログラムがその状態にある時間の量を示し
ます。
%PEAK × IDDINPEAK + %HIGH × IDDINHIGH + %LOW × IDDINLOW + %IDLE16 × IDDIDLE16 = 電力消費
表.Ⅲ 内部電流計測方法
パラメータ
IDDINPEAK
IDDINHIGH
1
電源電流(内部)
電源電流(内部)2
3
IDDINLOW
電源電流(内部)
IDDIDLE
電源電流(IDLE)4
IDDIDLE16
5
電源電流(IDLE16)
テスト条件
MAX
単位
tCK = 33 ns, VDD = max
470
mA
tCK = 30 ns, VDD = max
510
mA
tCK = 33 ns, VDD = max
275
mA
tCK = 30 ns, VDD = max
300
mA
tCK = 33 ns, VDD = max
240
mA
tCK = 30 ns, VDD = max
260
mA
tCK = 33 ns, VDD = max
105
mA
tCK = 30 ns, VDD = max
110
mA
VDD = max
20
mA
注
1 IDDINPEAKの計測に使われるテスト・プログラムはプロセッサ動作の最悪の場合で、通常のアプリケーション下ではずっと続けられません。典型的なアプリケーションを用いて行われた実際の
内部電力計測は、仕様値よりも小さくなります。
2 IDDINHIGH はハイ活動コード範囲での合成された平均値です。
3 IDDINLOW はロー活動コード範囲での合成された平均値です
4 IDLEはIDLE命令を実行しているときのADSP-21065Lの状態を示します。
5 IDLE16はIDLE16命令を実行しているときのADSP-21065Lの状態を示します。
タイミング仕様
一般的な注意事項
ADSP-21065Lは、60 MHzおよび66MHz
(プロセッサの命令レート)の2つのグレードを用意しています。以下の仕様は、
30 MHzのCLKIN
周波数(tCK=33.3 ns)を基本にしています。DTを利用して(tCKの有効範囲内の仕様で。下記の「クロック入力」を参照)他のCLKIN周波数
での仕様を求める事ができます。DTとは、実際のCLKIN周期と33.3 nsのCLKIN周期との差です。
すなわち、
DT=(tCK −33.3)/32 です。
必ず記載されたタイミング値を使用し、他のパラメータから加算や減算をして値を算出しないでください。個々のデバイスにおいては
各パラメータを加算したり減算したりして求めた値は意味のある値ですが、データシートに記載されている値は統計値に基づく最悪値で
す。従って、加算や減算によって有効な値を導き出すことはできません。
基準電圧レベルについては、図26「AC計測のための等価デバイス負荷(すべての備品を含む)を参照してください。
REV.A
− 13 −
ADSP-21065L
スイッチング特性は、プロセッサが信号をどのように変化させるかを規定しています。従って、ユーザーがこのタイミングを制御する
ことはできません。プロセッサ周辺の外部回路は、この信号特性と合致するように設計しなければなりません。スイッチング特性とは、与
えられた環境の下でプロセッサがどのように動作するのかを示すものです。スイッチング特性を、プロセッサに接続される(メモリ等の)
デバイスのタイミング特性を保証するために使用することもできます。
タイミング要求は、
例えば読み出し時のデータ入力のように、プロセッサ外部の回路によって制御される信号に対して適用されます。タ
イミング要求は、プロセッサが他のデバイスと正しく動作するのを保証するものです。
(O/D)=オープン・ドレイン
(A/D)=アクティブ・ドライブ
66 MHz
パラメータ
60 MHz
Min
Max
100
Min
Max
33.33
100
単位
クロック入力
タイミング要求:
tCK
CLKIN周期
30.00
tCKL
CLKINのロー幅
7.0
tCKH
CLKINのハイ幅
5.0
tCKRF
CLKINの立上り/立下り(0.4 −2.0 V)
7.0
ns
ns
5.0
ns
3.0
3.0
ns
t CK
CLKIN
t CKH
t CKL
図7.クロック入力
パラメータ
Min
Max
単位
リセット
タイミング要求:
tWRST
tSRST
RESETのローパルス幅 1
CLKINがハイになる前のRESETのセットアップ
2
2 tCK
ns
23.5+24 DT tCK
ns
注
1 電源投入手順が完了した後に適用。電源投入時、プロセッサの内部フェイズ・ロック・ループは、RESETがローでVDD とCLKINが安定だと仮定して、3000 CLKINサイクル以下の時間を必要
とします(外部クロック発振器のスタート・アップ時間を除く)。
2 複数のADSP-2106xがリセットをCLKINに同期させてプログラム・カウンタ(PC)も等しくする時(すなわちSIMDシステム)にのみ必要とされるタイミング。共有バスを用いて(外部ポー
トを通って)通信を行うADSP-2106xのマルチプロセッサ・システムでは必要ありません。なぜなら、バス調停回路はリセット後に自動的に同期するからです。
CLKIN
t SRST
t WRST
RESET
図8.リセット
パラメータ
Min
Max
単位
割込み
タイミング要求:
tSIR
CLKIN ハイまたはローの前のIRQ2-0のセットアップ時間1
tHIR
CLKIN ハイまたはローの前のIRQ2-0のホールド時間 1
tIPW
IRQ2-0のパルス幅
2
11.0+12 DT
ns
0.0+12 DT
2.0+tCK/2
ns
ns
注
1 次のサイクルでのIRQxの認識にのみ必要となります。
2 tSIRとtHIRの要求が合わないときにのみ適用されます。
− 14 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t SIR
t HIR
IRQ2-0
t IPW
図9.割込み
パラメータ
Min
Max
単位
タイマ
タイミング要求:
tSTI
SDCLK ハイの前のタイマー・セットアップ
0.0
ns
tHTI
SDCLK ハイの後のタイマー・ホールド
6.0
ns
スイッチング特性:
tDTEX
SDCLK ハイの後のタイマー遅延
1.0
tHTEX
SDCLK ハイの後のタイマー・ホールド
ns
−5.0
パラメータ
Min
ns
Max
単位
フラッグ
タイミング要求:
SDCLK ハイの前のFLAG11-0入力セットアップ1
tSFI
1
SDCLK ハイの後のFLAG11-0入力ホールド
tHFI
−2.0
ns
6.0
ns
スイッチング特性:
tDFO
SDCLK ハイの後のFLAG11-0出力遅延
tHFO
SDCLK ハイの後のFLAG11-0出力ホールド
−4.0
1.0
ns
ns
tDFOE
SDCLK ハイからFLAG11-0出力イネーブル
−4.0
ns
tDFOD
SDCLK ハイからFLAG11-0出力ディスエーブル
−1.75
ns
注
1 これらのセットアップおよびホールド時間を満たすフラッグ入力は、次の命令サイクルでの条件付き命令に影響します。
SDCLK
t DFOE
t DFO
t HFO
FLAG11–0OUT
FLAG OUTPUT
SDCLK
t SFI
t HFI
FLAG11–0IN
図10.フラッグ
REV.A
− 15 −
t DFO
tDFOD
ADSP-21065L
メモリ読み出し−バス・マスター
メモリ(やメモリ・マップされた周辺素子)への非同期なインターフェースについては、CLKINではなく、こちらの仕様を利用してくだ
さい。この仕様は、ADSP-21065Lがバス・マスターとして外部メモリ空間にアクセスする場合に適用されます。このスイッチング特性は、
バス・マスターの同期リード/ライト・タイミングにも適用されます(後掲の「同期リード/ライト−バス・マスター」を参照)。もし、こ
のタイミング要求が満たされるならば、
同期リード/ライトのタイミングは無視できます
(逆に同期の方のタイミングを満たせば、こちら
のタイミングを無視する事ができます)。ACKピンのタイミング要求は、下記の注に記したように、例外となります。
パラメータ
Min
Max
単位
28.0+32 DT +W
ns
24.0+26 DT +W
ns
タイミング要求:
tDAD
tDRLD
アドレス、セレクト遅延からデータ有効まで1, 2
RD立下がりからデータ有効まで
1
tHDA
アドレス、セレクトからのデータのホールド
tHDRH
RD立上がりからのデータのホールド3
tDAAK
アドレス、セレクトからのACK遅延2, 3
tDSAK
3
0.0
ns
0.0
ns
3
RD立下がりからのACK遅延
24.0+30 DT +W
ns
19.5+24 DT +W
ns
スイッチング特性:
tDRHA
RD立上がりの後のアドレス、セレクトのホールド
−1.0+H
ns
tDARL
アドレス、セレクトからRD立下がりまで2
3.0+6 DT
ns
tRW
RDパルス幅
25.0+26 DT+W
ns
tRWR
RD立上がりからWR, RD, の立下がり
4.5+6 DT+HI
ns
tRDGL
RD立ち上がりからDMAGxの立ち下がり
11.0+12 DT+HI
ns
W=(WAITレジスタで規定されるウエイト・ステートの数)×tCK
HI=t CK(もしWAITレジスタで規定されるアドレス・ホールド・サイクルまたはバス・アイドル・サイクルが発生したとき;それ以外ではHI=0)
H=t CK(もしWAITレジスタで規定されるアドレス・ホールド・サイクルが発生したとき;それ以外ではH=0)
注
1 データ遅延/セットアップ:ユーザーはtDAD またはtDRLDまたは同期仕様のtSSDATIを満たさなければなりません。
2 MSx、SW、BMSの立ち下がりエッジで規定されます。
3 ACKは、内部ウエイト・ステート・モードを使う外部メモリ・アクセスではサンプルされません。新しい外部メモリ・アクセスの最初のCLKINサイクルに対し、外部、どちらか、または両
方(内部ウエイト・ステートがゼロの場合は、両方)のウエイト・ステート・モードでは、ACKはtDAAK、tDSAK 、または同期仕様tSACKCによって有効になる必要があります。ウエイト・ステー
ト状態の外部メモリ・アクセスの2番目以後のサイクルに対し、外部、どちらか、または両方(内部ウエイト・ステートが完了した後は、両方)のウエイト・ステート・モードでは、同期仕
様t SACKC、tHACKCが一致しなければなりません。
ADDRESS
MSx , SW
BMS
t DRHA
t RW
t DARL
RD
t HDA
t DRLD
t DAD
t HDRH
DATA
t DSAK
t RWR
t DAAK
ACK
WR
DMAG
t RDGL
図11.メモリ読み出し−バス・マスター
− 16 −
REV.A
ADSP-21065L
メモリ書き込み−バス・マスター
メモリ(やメモリ・マップされた周辺素子)への非同期なインターフェースについては、CLKINではなく、こちらの仕様を利用してくだ
さい。この仕様は、ADSP-21065Lがバス・マスターとして外部メモリ空間にアクセスする場合に適用されます。このスイッチング特性は、
バス・マスターの同期リード/ライトにも適用されます(後掲の「同期リード/ライト−バス・マスター」を参照)
。もし、このタイミン
グ要求が満たされるならば、同期リード/ライトのタイミングは無視できます
(逆に同期の方のタイミングを満たせば、こちらのタイミン
グを無視する事ができます)。ACKピンのタイミング要求は、下記の注に記したように、例外となります。
パラメータ
Min
Max
単位
24.0+30 DT+W
ns
19.5+24 DT+W
ns
タイミング要求:
tDAAK
tDSAK
アドレスからのACK遅延1, 2
1
WRの立下がりからのACK遅延
スイッチング特性:
tDAWH
アドレス、セレクトからWR解除まで2
29.0+31 DT+W
ns
tDAWL
アドレス、セレクトからWRの立下がり2
3.5+6 DT
ns
tWW
WRパルス幅
24.5+25 DT+W
ns
tDDWH
WR立上がりまでのデータのセットアップ
15.5+19 DT+W
ns
tDWHA
WR解除後のアドレス・ホールド
0.0+1 DT+H
tDATRWH
WR解除後のデータ・ディスエーブル3
1.0+1 DT+H
tWWR
WR立上がりからWR, RDの立下がり
4.5+7 DT+H
ns
tWRDGL
WR立ち上がりからDMAGxの立ち下がり
11.0+13 DT+H
ns
tDDWR
WRやRDの立下がりまでのデータ・ディスエーブル
3.5+6 DT+I
ns
tWDE
WR立下がりからデータ・イネーブル
4.5+6 DT
ns
ns
4.0+1 DT+H
ns
W=(WAITレジスタで規定されるウエイト・ステートの数)×tCK
H=tCK(もしWAITレジスタで規定されるアドレス・ホールド・サイクルが発生したとき;それ以外ではH=0)
I=tCK(もしWAITレジスタで規定されるバス・アイドル・サイクルが発生したとき;それ以外ではI=0)
注
1 ACKは、内部ウエイト・ステート・モードを使う外部メモリ・アクセスではサンプルされません。新しい外部メモリ・アクセスの最初のCLKINサイクルに対し、外部、どちらか、または両
方(内部ウエイト・ステートがゼロの場合は、両方)のウエイト・ステート・モードでは、ACKはtDAAK、tDSAK、または同期仕様t SACKCによって有効になる必要があります。ウエイト・ステート
状態の外部メモリ・アクセスの2番目以降のサイクルに対し、外部、どちらか、または両方(内部ウエイト・ステートが完了した後は、両方)のウエイト・ステート・モードでは、同期仕様
tSACKC、tHACKCが一致しなければなりません。
2 MSx、SW、BMSの立ち下がりエッジで規定されます。
3 与えられた容量性負荷およびDC負荷におけるホールド時間の計算には、
「テスト条件」の「システム・ホールド時間の計算」を参照してください。
ADDRESS
MSx , SW
BMS
t DWHA
t DAWH
t WW
t DAWL
WR
t WWR
t DDWH
t WDE
t DATRWH
t DDWR
DATA
t DSAK
t DAAK
ACK
RD
DMAG
t WRDGL
図12.メモリ書き込み−バス・マスター
REV.A
− 17 −
ADSP-21065L
同期リード/ライト−バス・マスター
CLKINと関連したタイミングが必要な外部メモリ・システムへのインターフェースや、
(マルチプロセッサ・メモリ空間で)スレーブの
ADSP-2106Xへのアクセスには、この仕様を使用してください。この同期スイッチング特性は、非同期のメモリ読み出しや書き込みにも有
効です(「メモリ読み出し−バス・マスター」、
「メモリ書き込み−バス・マスター」を参照)。
スレーブのADSP-21065Lにアクセスする場合、
スイッチング特性はスレーブの同期リード/ライトのタイミングを満足しなければなり
ません(「同期リード/ライト−バス・スレーブ」を参照)。スレーブのADSP-21065Lの方は、データとアクノレッジのセットアップやホー
ルド時間のための(バス・マスターの)タイミング要求を満足しなければなりません。
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tSSDATI
CLKINまでのデータのセットアップ
tHSDATI
CLKINの後のデータのホールド
tDAAK
0.25+2 DT
ns
4.0−2 DT
ns
1, 2
アドレス、MSx、SW、BMSの後のACK遅延
tSACKC
CLKINまでのACKセットアップ
tHACK
CLKIN後のACKホールド
1
24.0+30 DT+W
ns
2.75+4 DT
ns
2.0−4 DT
ns
スイッチング特性:
tDADRO
CLKINの後のアドレス、MSx、BMS、SW遅延1
tHADRO
CLKINの後のアドレス、MSx、BMS、SWホールド
7.0−2 DT
0.5−2 DT
ns
ns
tDRDO
CLKINの後のRD立上がり遅延
0.5−2 DT
6.0−2 DT
ns
tDWRO
CLKINの後のWR立上がり遅延
0.0−3 DT
6.0−3 DT
ns
tDRWL
CLKINの後のRD/WR立下がり遅延
7.5+4 DT
11.75+4 DT
ns
tDDATO
CLKINの後のデータ遅延
22.0+10 DT
ns
7.0−2 DT
ns
3.0
ns
tDATTR
CLKINの後のデータ・ディスエーブル
tDBM
CLKINの後のBMSTR遅延
tHBM
CLKINの後のBMSTRホールド
3
1.0−2 DT
−4.0
ns
W=(WAITレジスタで規定されるウエイト・ステートの数)×tCK
注
1 データ・ホールド:ユーザーはtHDA またはtHDRHまたは同期仕様のtHDATIを満たさなければなりません。与えられた容量性負荷およびDC負荷におけるホールド時間の計算には、
「テスト条件」
の「システム・ホールド時間の計算」を参照してください。
2 ACKは、内部ウエイト・ステート・モードを使う外部メモリ・アクセスではサンプルされません。新しい外部メモリ・アクセスの最初のCLKINサイクルに対し、外部、どちらか、または両
方(内部ウエイト・ステートがゼロの場合は、両方)のウエイト・ステート・モードでは、ACKはtDAAK、tDSAK または同期仕様tSACKCによって有効になる必要があります。ウエイト・ステート
状態の外部メモリ・アクセスの2番目以降のサイクルに対し、外部、どちらか、または両方(内部ウエイト・ステートが完了した後は、両方)のウエイト・ステート・モードでは、同期仕様
tSACKC、tHACKCが一致しなければなりません。
3 与えられた容量性負荷およびDC負荷におけるホールド時間の計算には、
「テスト条件」の「システム・ホールド時間の計算」を参照してください。
− 18 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t HADRO
t DAAK
t DADRO
ADDRESS
SW
t HACKC
t SACKC
ACK
(IN)
読み出しサイクル
t DRWL
t DRDO
RD
t HSDATI
t SSDATI
DATA
(IN)
書き込みサイクル
t DWRO
t DRWL
WR
t DATTR
t DDATO
DATA
(OUT)
図13.同期リード/ライト−バス・マスター
REV.A
− 19 −
ADSP-21065L
同期リード/ライト−バス・スレーブ
ADSP-21065Lバス・マスターによる、スレーブのIOPレジスタや(マルチプロセッサ・メモリ空間の)内部メモリへのアクセスには、こ
の仕様を使用してください。バス・マスターは、この(バス・スレーブ)タイミング要求を満足しなければなりません。
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tSADRI
CLKINまでのアドレス、SWのセットアップ
tHADRI
CLKINまでのアドレス、SWのホールド
tSRWLI
CLKINまでのRD/WRローのセットアップ1
21.0+21 DT
tHRWLI
CLKINの後のRD/WRローのホールド
−2.50−5 DT
tRWHPI
RD/WRパルスハイ
2.5
ns
tSDATWH
WR立上がりまでのデータ・セットアップ
4.5
ns
tHDATWH
WR立上がりの後のデータ・ホールド
0.0
ns
24.5+25 DT
ns
4.0+8 DT
ns
ns
7.5+7 DT
ns
スイッチング特性:
tSDDATO
CLKIN後のデータ遅延
tDATTR
CLKIN後のデータ・ディスエーブル2
tDACK
CLKIN後のACK遅延
tACKTR
CLKIN後のACKディスエーブル2
31.75+21 DT
1.0−2 DT
1.0−2 DT
ns
7.0−2 DT
ns
29.5+20 DT
ns
6.0−2 DT
ns
注
1 マルチプロセッサ・メモリ空間ウエイト・ステート(WAITレジスタのMMSWSビット)がディスエーブルのとき、tSRWLIが規定されます。MMSWSがイネーブルのときはtSRWLI(min)=17.5+
18DT。
2 与えられた容量性負荷およびDC負荷におけるホールド時間の計算には、
「テスト条件」の「システム・ホールド時間の計算」を参照してください。
マスターおよびスレーブとして二つのADSP-21065Lが同期を取って通信するためには、
一定のマスターおよびスレーブの仕様の組み合
わせが満足されなければなりません。
マスター/スレーブのクロック・スキューのマージンを計算するために、下のリストの仕様値を直接
比較することはしないでください。次の表は適切なクロック・スキューのマージンを示しています。
表Ⅳ.バス・マスターとスレーブのスキュー・マージン
マスターの仕様
スレーブの仕様
スキュー・マージン
tSSDATI
tSDDATO
tCK=33.3 ns
tCK=30.0 ns
+2.25 ns
+1.50 ns
tSACKC
tDACK
tCK=33.3 ns
tCK=30.0 ns
+3.00 ns
+2.25 ns
tDADRO
tSADRI
tCK=33.0 ns
tCK=30.0 ns
N/A
+2.75 ns
tDRWL(Max)
t SRWLI
tCK=33.3 ns
tCK=30.0 ns
+1.50 ns
+1.25 ns
(Max)
tDRDO
t HRWLI
(Max)
tCK=33.3 ns
tCK=30.0 ns
N/A
3.00 ns
tDWRO(Max)
t HRWLI
(Max)
tCK=33.3 ns
tCK=30.0 ns
N/A
3.75 ns
− 20 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t SADRI
t HADRI
ADDRESS
SW
t DACK
t ACKTR
ACK
読み出しアクセス
t SRWLI
t HRWLI
t RWHPI
RD
t SDDATO
t DATTR
DATA
(OUT)
書き込みアクセス
t SRWLI
t HRWLI
WR
t SDATWH
DATA
(IN)
図14.同期リード/ライト−バス・スレーブ
REV.A
− 21 −
t HDATWH
t RWHPI
ADSP-21065L
マルチプロセッサ・バス・リクエストとホスト・バス・リクエスト
この仕様は、バスのマスターシップをマルチプロセッシングADSP-21065L(BRx)やホスト・プロセッサ(HBR、HBG)で受け渡すとき
に使用してください。
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tHBGRCSV
HBG立下がりからRD/WR/CS有効1
tSHBRI
CLKINまでのHBRセットアップ2
tHHBRI
CLKINまでのHBRホールド2
tSHBGI
CLKINまでのHBGセットアップ
tHHBGI
CLKIN立上がりまでのHBGホールド
20.0+36 DT
12.0+12 DT
6.0+12 DT
6.0+8 DT
3
tSBRI
CLKINまでのBRx、CPAセットアップ
tHBRI
CLKIN立上がりまでのBRx、CPAホールド
ns
ns
ns
ns
1.0+8 DT
ns
1.0+8 DT
ns
8.0−2 DT
ns
7.0+8 DT
ns
スイッチング特性:
tDHBGO
CLKIN後のHBG遅延
tHHBGO
CLKIN後のHBGホールド
tDBRO
CLKIN後のBRx遅延
tHBRO
CLKIN後のBRxホールド
tDCPAO
CLKIN後のCPA立下がり遅延
tTRCPA
CLKIN後のCPAディスエーブル
tDRDYCS
tTRDYHG
tARDYTR
1.0−2 DT
ns
7.0−2 DT
ns
11.5−2 DT
ns
5.5−2 DT
ns
13.0
ns
1.0−2 DT
1.0−2 DT
CSとHBR立下がりからのREDY(O/D)または(A/D)立下がり
4
HBGからのREDY(O/D)ディスエーブルまたはREDY(A/D)立上がり
CSまたはHBR立上がりからのREDY(A/D)ディスエーブル
4
4
ns
44.0+43 DT
ns
10.0
ns
注
1 HBRとCSが与えられた後の最初の非同期アクセスのためには、ADDR23-0は、RDやWRが立下がる1/2t CK前か、またはHBGがローになったtHBGRCSV 後までに、MMSではない値にならなければ
なりません。これはHBGが与えられているときに上位アドレス信号をHIにドライブすることで、簡単に達成できます。ADSP-21065L SHARC ユーザーズ・マニュアル、第2版のADSP21065Lのホスト・プロセッサ・コントロールの項を参照して下さい。
2 現在のサイクル中に認識される必要があるときのみ要求されます。
3 CPAはCLKINへのセットアップを満足するように与えなければなりません。CPAの解除はCLKINへのセットアップを満足する必要はありません。
4 (O/D)はオープン・ドレインを、
(A/D)はアクティブ・ドライブを表します。
− 22 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t SHBRI
t HHBRI
HBR
t HHBGO
t DHBGO
HBG
(OUT)
t DBRO
t HBRO
BRx
(OUT)
t DCPAO
t TRCPA
CPA (OUT)
(O/D)
t SHBGI
t HHBGI
HBG (IN)
t SBRI
t HBRI
BRx (IN)
CPA (IN) (O/D)
HBR
CS
t TRDYHG
t DRDYCS
REDY (O/D)
t ARDYTR
REDY (A/D)
t HBGRCSV
HBG (OUT)
RD
WR
CS
O/D = オープン・ドレイン, A/D = アクティブ・ドライブ
図15.マルチプロセッサ・バス・リクエストとホスト・バス・リクエスト
REV.A
− 23 −
ADSP-21065L
非同期リード/ライト−ホストからADSP-21065L
この仕様は、ホストがCSやHBR(ロー)を出力した後の、ホスト・プロセッサのADSP-21065Lへの非同期アクセスに使用してください。
ADSP-21065LからHBGが返された後、ホストはADSP-21065LのIOPレジスタにアクセスするためにRDおよびWRをドライブすることがで
きます。このタイミングではHBRとHBGはローと仮定されます。書き込み操作は最小(1/2)tCKの間隔で発生できます。
パラメータ
Min
Max
単位
読み出しサイクル
タイミング要求:
tSADRDL
RD立下がりまでのアドレス・セットアップ/CS立ち下がり*
0.0
ns
tHADRDH
RD立ち上がり後のアドレス・ホールド/CSホールド立ち下がり
0.0
ns
tWRWH
RD/WR ハイの幅
6.0
ns
tDRDHRDY
REDY(O/D)ディスエーブル後のRDの立ち上がり遅延
0.0
ns
tDRDHRDY
REDY(A/D)ディスエーブル後のRDの立ち上がり遅延
0.0
ns
1.5
ns
スイッチング特性:
tSDATRDY REDYがローからディスエーブルになるまでのデータ有効
tDRDYRDL RD立下がり後のREDY(O/D)または(A/D)立ち下がり遅延
13.5
tRDYPRD
読み出しのREDY(O/D)または(A/D)ローのパルス幅
28.0+DT
tHDARWH
RD立上がり後のデータ・ディスエーブル
2.0
ns
ns
10.0
ns
書き込みサイクル
タイミング要求:
tSCSWRL
WR立下がりまでのCS ローのセットアップ
0.0
ns
tHCSWRH
WR立上がりの後のCS ローホールド
0.0
ns
tSADWRH
WR立上がりまでのアドレス・セットアップ
5.0
ns
tHADWRH
WR立上がりの後のアドレス・ホールド
2.0
ns
tWWRL
WR ローの幅
7.0
ns
tWRWH
RD/WR ハイの幅
6.0
ns
tDWRHRDY
REDY(O/D)または(A/D)ディスエーブルの後のWR ハイ遅延
0.0
ns
tSDATWH
WR立上がりまでのデータ・セットアップ
5.0
ns
tHDATWH
WR立上がり後のデータ・ホールド
1.0
ns
スイッチング特性:
tDRDYWRL
WR/CS立下がりの後のREDY(O/D)または(A/D)ロー遅延
tRDYPWR
書き込みのREDY(O/D)または(A/D)ローのパルス幅
13.5
7.75
ns
ns
注
* HBGがローになったt HBGRCSV後にRDとアドレスが有効であれば必要でありません。HBRが与えられた後の最初のアクセスでは、ADDR23-0は、RDやWRが立下がる1/2t CLK前か、またはHBG
がローになったtHBGRCSW後までに、MMSではない値にならなければなりません。これは、HBGが与えられたときに上位アドレス信号をHIにドライブすることで容易に達成できます。ADSP21065L SHARCユーザーズ・マニュアル第2版のホスト・インターフェースの項を参照してください。
− 24 −
REV.A
ADSP-21065L
読み出しサイクル
ADDRESS/CS
tHADRDH
tSADRDL
tWRWH
RD
tHDARWH
DATA (OUT)
tSDATRDY
tDRDYRDL
tDRDHRDY
tRDYPRD
REDY (O/D)
REDY (A/D)
書き込みサイクル
ADDRESS
tSADWRH
tSCSWRL
tHADWRH
tHCSWRH
CS
tWWRL
tWRWH
WR
tHDATWH
tSDATWH
DATA (IN)
tDWRHRDY
tDRDYWRL
tRDYPWR
REDY (O/D)
REDY (A/D)
O/D = オープン・ドレイン, A/D = アクティブ・ドライブ
図16.非同期リード/ライト−ホストからADSP-21065L
REV.A
− 25 −
ADSP-21065L
スリーステート・タイミング−バス・マスター、バス・スレーブ、HBR、SBTS
この仕様は、CLKINとSBTSピンとの関連で、どのようにメモリ・インターフェースがディスエーブル(ドライブを停止する)されたり
イネーブル(ドライブを始める)されたりするかを示します。このタイミングはSBTSピンと同様に、バス・マスター遷移サイクル(BTC)
とホスト遷移サイクル(HTC)にも応用できます。
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tSTSCK
CLKINまでのSBTSセットアップ
tHTSCK
CLKINまでのSBTSホールド
7.0+8 DT
ns
1.0+8 DT
ns
スイッチング特性:
tMIENA
CLKIN後のアドレス/セレクト・イネーブル
1
1.0−2 DT
ns
tMIENS
CLKIN後のストローブ・イネーブル
−0.5−2 DT
ns
tMIENHG
CLKIN後のHBGイネーブル
2.0−2 DT
ns
tMITRA
CLKIN後のアドレス/セレクト・ディスエーブル
tMITRS
CLKIN後のストローブ・ディスエーブル
tMITRHG
CLKIN後のHBGディスエーブル
tDATEN
CLKIN後のデータ・イネーブル
2
tDATTR
CLKIN後のデータ・ディスエーブル
tACKEN
CLKIN後のACKイネーブル2
tACKTR
CLKIN後のACKディスエーブル2
tMTRHBG
tMENHBG
1
3.0−4 DT
ns
4.0−4 DT
ns
5.5−4 DT
ns
10.0+5 DT
2
1.0−2 DT
ns
7.0−2 DT
7.5+4 DT
1.0−2 DT
HBG立下がりまでのメモリ・インターフェース・ディスエーブル
HBG立上がり後のメモリ・インターフェース・イネーブル
3
3
ns
ns
6.0−2 DT
ns
2.0+2 DT
ns
15.75+DT
ns
注
1 ストローブ=RD、WR、SW、DMAG、
2 バス・マスター遷移サイクルに加えて、この仕様はバス・マスターとバス・スレーブの同期リード/ライトにも適用されます。
3 メモリ・インターフェース=アドレス、RD、WR、MSx、SW、DMAGx、BMS(EPROMブート・モード)
− 26 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t STSCK
t HTSCK
SBTS
t MITRA, t MITRS, t MITRHG
t MIENA, t MIENS, t MIENHG
MEMORY
INTERFACE
t DATTR
t DATEN
DATA
t ACKTR
t ACKEN
ACK
HBG
tMTRHBG
t MENHBG
MEMORY
INTERFACE
メモリ・インターフェース = アドレス, RD, WR, MSx, SW, DMAGx. BMS (EPROM ブート・モード)
図17.スリーステート・タイミング
REV.A
− 27 −
ADSP-21065L
DMAハンドシェイク
この仕様は、3つのDMAハンドシェイク・モードについて説明しています。3つのモードすべてで、DMARが転送の開始に使用されます。
ハンドシェイク・モードでは、外部的にデータをラッチしたりイネーブルしたりするのを、DMAGがコントロールします。外部ハンドシェ
イク・モードでは、データ転送はADDR23-0、RD、WR、SW、MS 3-0、ACKおよびDMAG信号によってコントロールされます。外部モードは
SDRAMとの転送には使用できません。ペース・マスター・モードでは、データ転送はADDR23-0、RD、WR、MS3-0、および(DMAGではなく)
ACKによってコントロールされます。ペース・マスター・モードでは「メモリ読み出し−バス・マスター」
、
「メモリ書き込み−バス・マ
スター」
「同期リード/ライト−バス・マスター」のADDR23-0、RD、WR、MS3-0、SW、DATA31-0、ACKのタイミング仕様も適用されます。
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tSDRLC
CLKINまでのDMARx ローのセットアップ゚1
tSDRHC
CLKINまでのDMARx ハイのセットアップ
tWDR
DMARxローの幅(非同期)
1
5.0
ns
5.0
ns
6.0
ns
2
tSDATDGL
DMAGx立下がり後のデータ・セットアップ
tHDATIDG
DMAGx立上がり後のデータ・ホールド
15.0+20 DT
tDATDRH
DMARx立上がり後のデータ有効2
tDMARLL
DMARx ローエッジからローエッジまで
18.0+14 DT
ns
tDMARH
DMARx ハイの幅
6.0
ns
0.0
ns
ns
25.0+14 DT
ns
スイッチング特性:
tDDGL
CLKIN後のDMAGx ロー遅延
14.0+10 DT
20.0+10 DT
tWDGH
DMAGx ハイの幅
10.0+12 DT+HI
ns
tWDGL
DMAGx ローの幅
16.0+20 DT
ns
tHDGC
CLKIN後のDMAGx ハイ遅延
0.0−2 DT
tDADGH
アドレス・セレクト有効からDMAGx ハイ
28.0+16 DT
tDDGHA
DMAGx 立ち上がり後のアドレス・セレクト・ホールド
−1.0
ns
tVDATDGH
DMAGx立上がりまでのデータ有効3
16.0+20 DT
ns
tDATRDGH
DMAGx立上がり後のデータ・ディスエーブル4
0.0
4.0
ns
tDGWRL
DMAGx立下がりまでのWRロー
5.0+6 DT
8.0+6 DT
ns
tDGWRH
WR立上がりまでのDMAGxロー
18.0+19 DT+W
tDGWRR
DMAGx立上がりまでのWR立上がり
0.75+1 DT
3.0+1 DT
ns
tDGRDL
DMAGx立下がりまでのRD立下がり
5.0
8.0
ns
tDRDGH
DMAGx立上がりまでのRD立下がり
24.0+26 DT+W
tDGRDR
DMAGx立上がりまでのRD立上がり
0.0
tDGWR
DMAGx立上がりからWR, RD立下がり
5.0+6 DT+HI
6.0−2 DT
ns
ns
ns
ns
ns
2.0
ns
ns
W=(WAITレジスタで規定されるウエイト・ステートの数)×tCK
HI=t CK(もしWAITレジスタで規定されるアドレス・ホールド・サイクルまたはバス・アイドル・サイクルが発生したとき;それ以外ではHI=0)
注
1 現在のサイクル中に認識される必要があるときのみ要求されます。
2 tSDATDGLは、書き込みの完了を阻止するためにDMARxが使われない場合のデータ・セットアップ要求です。もしくは、DMARxローで書き込みの完了が阻止される場合には、DMARxがハイ
にされた後、tDATDRHでデータがドライブされます。
3 DMARxが読み出しの完了を阻止するために使用されない場合、tVDATDGHは有効です。もしDMARxが読み出しを延長するために使用された場合は、tVDATDGH=8+9 DT+(n×tCK)で、nはアク
セスが延長される余分なサイクル数に等しい数です。
4 与えられた容量性負荷およびDC負荷におけるホールド時間の計算には、
「テスト条件」の「システム・ホールド時間の計算」を参照してください。
− 28 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t SDRLC
t DMARLL
t SDRHC
t WDR
t DMARH
DMARx
t HDGC
t DDGL
t WDGL
t WDGH
DMAGx
ADSP-2106x内部メモリと外部デバイスとの転送
t VDATDGH
t DATRDGH
DATA (FROM
ADSP-2106x TO
EXTERNAL DEVICE)
t DATDRH
t HDATIDG
t SDATDGL
DATA (FROM
EXTERNAL DEVICE
TO ADSP-2106x)
外部デバイスと外部メモリとの転送*(外部ハンドシェイク・モード)
t DGWRL
WR
(EXTERNAL DEVICE
TO EXTERNAL
MEMORY)
t DGWRH
t DGRDR
t DGRDL
RD
(EXTERNAL
MEMORY TO
EXTERNAL DEVICE)
t DGWRR
t DRDGH
t DADGH
ADDRESS
SW, MSx
* 「メモリ読み出し − バス・マスター」、「メモリ書き込み− バス・マスター」「同期リード/ライト − バス・マスター」の
ADDR23–0, RD, WR, SW, MS3–0, ACKのタイミング仕様も、ここで適用されます。
図18.DMAハンドシェイク・タイミング
REV.A
− 29 −
t DDGHA
ADSP-21065L
SDRAMインターフェース − バス・マスター
ADSP-21065LのSDRAMのバス・マスター・アクセスには、この仕様を使ってください。
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tSDSDK
SDCLK前のデータ・セットアップ
2.0
ns
tHDSDK
SDCLK後のデータ・ホールド
1.25
ns
スイッチング特性:
tDSDK1
CLKIN後の最初のSDCLK立ち上がり遅延
9.0+6 DT
12.75+6 DT
ns
tDSDK2
CLKIN後の2番目のSDCLK立ち上がり遅延
25.5+22 DT
29.25+22 DT
ns
tSDK
SDCLK周期
16.67
tCK /2
ns
tSDKH
SDCLK ハイの幅
7.5+8 DT
ns
tSDKL
SDCLK ローの幅
6.5+8 DT
ns
tDCADSDK
SDCLK後のコマンド、アドレス、データ・遅延
1
tHCADSDK
SDCLK後のコマンド、アドレス、データ・ホールド
tSDTRSDK
SDCLK後のデータ・スリーステート
10.0+5 DT
1
2
4.5+5 DT
ns
ns
9.5+5 DT
ns
tSDENSDK
SDCLK後のデータ・イネーブル
6.0+5 DT
tSDCTR
CLKIN後のSDCLK、コマンド・スリーステート1
5.0+3 DT
9.75+3 DT
ns
tSDCEN
CLKIN後のSDCLK、コマンド・イネーブル1
5.0+2 DT
10.0+2 DT
ns
tSDATR
CLKIN後のアドレス・スリーステート
−1.0−4 DT
3.0−4 DT
ns
tSDAEN
CLKIN後のアドレス・イネーブル
1.0−2 DT
7.0−2 DT
ns
ns
注
1 コマンド=SDCKE、MSx、RAS、CAS、SDWE、DQM、およびSDA10
2 SDRAMコントローラは、次に書き込みが行われる読み出しにおいて、1 SDRAM CLKスリーステート・サイクル遅延(t CK/2)を加えます。
SDRAMインターフェース−バス・スレーブ
このタイミング要求で、バス・スレーブはバス・マスターのSDRAMコマンドを取り込み、リフレッシュの発生を検出します。
パラメータ
Min
Max
単位
6.50+16 DT
17.5+16 DT
ns
23.25
34.25
ns
タイミング要求:
tSSDKC1
CLKIN後の最初のSDCLK立ち上がり
tSSDKC2
CLKIN後の2番目のSDCLK立ち上がり
tSCSDK
tHCSDK
1
SDCLKの前のコマンド・セットアップ
1
SDCLK後のコマンド・ホールド
0.0
ns
2.0
ns
注
1 コマンド=SDCKE、RAS、CASおよびSDWE
− 30 −
REV.A
ADSP-21065L
CLKIN
t DSDK2
t DSDK1
t SDKH
t SDK
SDCLK
t SDSDK
t SDKL
t HDSDK
DATA
(IN)
t SDTRSDK
t DCADSDK
t SDENSDK
t HCADSDK
DATA
(OUT)
t DCADSDK
CMND1
ADDR
(OUT)
t HCADSDK
t SDCEN
t SDCTR
CMND1
(OUT)
ADDR
(OUT)
t SDAEN
t SDATR
CLKIN
t SSDKC2
t SSDKC1
SDCLK
(IN)
t SCSDK
CMND2
(IN)
t HCSDK
注意
1 コマンド=SDCKE、MSX、RAS、CAS、SDWE、DQM、およびSDA1O。
2 SDRAMコントローラは、次に書き込みが行われる読み出しにおいて、1 SDRAM CLKスリーステート・サイクル遅延(tCK/2)を加えます。
図19.SDRAMインターフェース
REV.A
− 31 −
ADSP-21065L
シリアル・ポート
パラメータ
Min
Max
単位
外部クロック
タイミング要求:
tSFSE
TCLK/RCLKまでのTFS/RFSのセットアップ1
4.0
ns
tHFSE
TCLK/RCLK後のTFS/RFSのホールド1
4.0
ns
tSDRE
RCLKまでの受信データ・セットアップ1
1.5
ns
tHDRE
RCLK後の受信データ・ホールド1
4.0
ns
tSCLKW
TCLK/RCLK幅
9.0
ns
tSCLK
TCLK/RCLK周期
tCK
ns
内部クロック
タイミング要求:
tSFSI
TCLKまでのTFSセットアップ2;RCLKまでのRFSセットアップ1
8.0
ns
tHFSI
TCLK/RCLK後のTFS/RFSホールド1
1.0
ns
tSDRI
RCLKまでの受信データ・セットアップ1
3.0
ns
tHDRI
RCLK後の受信データ・ホールド1
3.0
ns
外部または内部クロック
スイッチング特性:
tDFSE
RCLK後のRFS遅延(内部生成RFS)2
tHOFSE
RCLK後のRFSホールド(内部生成RFS)2
13.0
3.0
ns
ns
外部クロック
スイッチング特性:
tDFSE
TCLK後のTFS遅延(内部生成TFS)2
tHOFSE
TCLK後のTFSホールド(内部生成TFS)2
tDDTE
TCLK後の送信データ遅延2
tHDTE
13.0
3.0
12.5
2
TCLK後の送信データ・ホールド
ns
ns
4.0
ns
ns
内部クロック
スイッチング特性:
tDFSI
TCLK後のTFS遅延(内部生成TFS)2
tHOFSI
TCLK後のTFSホールド(内部生成TFS)2
tDDTI
TCLK後の送信データ遅延2
tHDTI
TCLK後の送信データ・ホールド2
tSCLKIW
TCLK/RCLK幅
4.5
ns
7.5
ns
−1.5
ns
0.0
(tSCLK/2)−2.5
ns
(tSCLK/2)+2.5
ns
イネーブル&スリーステート
スイッチング特性:
tDTENE
tDDTTE
外部TCLKからデータ・イネーブル2
外部RCLKからデータ・ディスエーブル2
5.0
tDTENI
内部TCLKからデータ・イネーブル2
0.0
tDDTTI
内部TCLKからデータ・ディスエーブル2
3.0
ns
tDCLK
CLKINからTCLK/RCLK遅延
18.0+6 DT
ns
tDPTR
CLKIN後のSPORTディスエーブル
14.0
ns
10.0
ns
ns
ns
外部の遅いフレーム同期
tDDTLFSE
MCE=1、MFD=0で遅い外部TFSまたは外部RFSからのデータ遅延3, 4
tDTENLFSE
遅いFSまたはMCE=1、MFD=0からのデータ・イネーブル3, 4
tDDTLSCK
遅い外部TFSのためのTCLK/RCLKまたはMCE=1、MFD=0
10.5
3.5
での外部RFSからのデータ遅延3, 4
tDTENLSCK
ns
ns
12.0
ns
遅い外部FSのためのRCLK/TCLKまたはMCE=1、MFD=0
からのデータイネーブル3, 4
4.5
ns
注
クロック・スピードnで、ふたつのデバイス間の通信が可能かどうかを判断するには、次に挙げる仕様を確認しなければなりません:1)フレーム同期遅延とフレーム同期のセットアップと
ホールド、2)データ遅延とデータのセットアップとホールド、3)SCLK幅。
1 サンプル・エッジからが基準になります。
2 ドライブ・エッジからが基準になります。
3 MCE=1、TFSイネーブルとTFS有効はtDDTLFSEとtDDTENFSに従います。
4 もし外部RFS/TFSセットアップが RCLK/TCLK> tSCLK/2 ならば、tDDTLSCKとt DTENLSCKが適用されます。その他の場合はtDDTLFSEとtDTENLFSが適用されます。
* I2Sモードでワードが選択されるタイミングは、TFS/RFSタイミングと同じです(通常フレーミングのみ)。
− 32 −
REV.A
ADSP-21065L
データ受信−内部クロック
データ受信−外部クロック
SAMPLE
EDGE
DRIVE
EDGE
DRIVE
EDGE
SAMPLE
EDGE
tSCLKIW
tSCLKW
RCLK
RCLK
tDFSE
tHOFSE
tSFSI
tDFSE
tHOFSE
tHFSI
RFS
tSFSE
tHFSE
tSDRE
tHDRE
RFS
tSDRI
tHDRI
DR
DR
注意:RCLK、TCLKの立ち上がり、立ち下がりエッジのいずれかを、アクティブ・サンプリング・エッジとして使えます。
データ送信−内部クロック
データ送信−外部クロック
SAMPLE
EDGE
DRIVE
EDGE
DRIVE
EDGE
SAMPLE
EDGE
tSCLKIW
tSCLKW
TCLK
TCLK
tDFSI
tHOFSI
tSFSI
tDFSE
tHOFSE
tHFSI
TFS
tSFSE
TFS
tHDTI
tDDTI
tHDTE
tDDTE
DT
DT
注意:RCLK、TCLKの立ち上がり、立ち下がりエッジのいずれかを、アクティブ・サンプリング・エッジとして使えます。
DRIVE
EDGE
DRIVE
EDGE
TCLK (EXT)
TFS ("LATE", EXT.)
TCLK / RCLK
tDDTEN
tDDTTE
DT
DRIVE
EDGE
TCLK (INT)
TFS ("LATE", INT.)
DRIVE
EDGE
TCLK / RCLK
tDDTIN
tDDTTI
DT
CLKIN
tDPTR
TCLK, RCLK
TFS, RFS, DT
SPORT DISABLE DELAY
FROM INSTRUCTION
SPORT ENABLE AND
THREE-STATE
LATENCY
IS TWO CYCLES
tDCLK
TCLK (INT)
RCLK (INT)
LOW TO HIGH ONLY
図20.シリアル・ポート
REV.A
− 33 −
tHFSE
ADSP-21065L
外部RFSでMCE=1、MFD=0
DRIVE
DRIVE
SAMPLE
RCLK
tHOFSE/I
tSFSE/I
RFS
tDDTE/I
tHDTE/I
tDTENLFSE
1ST BIT
DT
2ND BIT
tDDTLFSE
遅い外部TFS
DRIVE
DRIVE
SAMPLE
TCLK
tHOFSE/I
tSFSE/I
TFS
tDDTE/I
tHDTE/I
tDTENLFSE
1ST BIT
DT
2ND BIT
tDDTLFSE
図21.外部の遅いフレーム同期(フレーム同期セットアップ<tSCLK/2 )
外部RFSでMCE=1、MFD=0
DRIVE
SAMPLE
DRIVE
RCLK
tHOFSE/I
tSFSE/I
RFS
tDDTE/I
tHDTE/I
tDTENLSCK
DT
1ST BIT
2ND BIT
tDDTLSCK
遅い外部TFS
DRIVE
SAMPLE
DRIVE
TCLK
tHOFSE/I
tSFSE/I
TFS
tDDTE/I
tHDTE/I
tDTENLSCK
DT
1ST BIT
2ND BIT
tDDTLSCK
図22.外部の遅いフレーム同期(フレーム同期セットアップ>tSCLK/2 )
− 34 −
REV.A
ADSP-21065L
JTAGテスト・アクセス・ポートとエミュレーション
パラメータ
Min
Max
単位
タイミング要求:
tTCK
TCK周期
tCK
ns
tSTAP
TCK立上がりまでのTDI, TMSセットアップ
3.0
ns
tHTAP
TCK立上がり後のTDI, TMSホールド
3.0
ns
7.0
ns
12.0
ns
4 tCK
ns
tSSYS
TCK立下がりまでのシステム入力セットアップ
tHSYS
TCK立下がり後のシステム入力ホールド
tTRSTW
TRSTパルス幅
1
1
スイッチング特性:
tDTDO
tDSYS
TCK立下がりからのTDO遅延
TCK立下がり後のシステム出力遅延
2
11.0
ns
15.0
ns
注
1 システム入力=DATA31-0、ADDR23-0、RD、WR、ACK、SBTS、SW、HBR、HBG、CS、DMAR 1、DMAR2、BR2-1、ID 1-0、IRQ 2-0、FLAG11-0、DR0x、DR1x、TCLK0、TCLK1、RCLK0、RCLK1、TFS0、
TFS1、RFS0、RFS1、BSEL、BMS、CLKIN、RESET、SDCLK0、RAS、CAS、SDWE、SDCKE、PWM_EVENTx。
2 システム出力=DATA31-0、ADDR23-0、MS 3-0、RD、WR、ACK、SW、HBG、REDY、DMAG1、DMAG2、BR2-1、CPA、FLAG11-0、PWM_EVENTx、DT0x、DT1x、TCLK0、TCLK1、RCLK0、RCLK1、
TFS0、TFS1、RFS0、RFS1、BMS、SDCLK0、SDCLK1、DQM、SDA10、RAS、CAS、SDWE、SDCKE、BM、XTAL。
t TCK
TCK
t STAP
t HTAP
TMS
TDI
t DTDO
TDO
t SSYS
SYSTEM
INPUTS
t DSYS
SYSTEM
OUTPUTS
図23.JTAGテスト・アクセス・ポートとエミュレーション
REV.A
− 35 −
t HSYS
ADSP-21065L
出力ドライブ電流
システム・ホールド時間の計算の例
特定のシステムにおけるデータ出力ホールド時間を求めるため
には、まず前述の式を使ってtDECAYを計算します。ΔVは、ADSP-
80
60
3.6V, –408C
40
3.3V, +258C
ソース電流 – mA
20
VOH
21065Lの出力電圧とホールド時間を要求しているデバイスの入力
3.1V, +858C
スレッシュホールドの差になるように選択します。典型的なΔVは
0.4 Vです。CLは(データ線あたりの)バス容量の合計で、ILは(デー
タ線あたりの)
もれ電流やスリーステート電流の合計です。ホール
3.1V, +1008C
ド時間はtDECAYに最小のディスエーブル時間(すなわち、書き込み
0
–20
サイクルではtDATRWH)を加えたものです。
3.1V, +1008C
–40
3.3V, +258C
3.6V, –408C
–60
3.1V, +858C
–80
REFERENCE
SIGNAL
VOL
–100
–120
0
0.50
1.00
1.50
2.00
ソース電圧 – V
2.50
3.00
t MEASURED
3.50
t ENA
t DIS
VOH (MEASURED)
図24.典型的なドライブ電流
OUTPUT
VOH (MEASURED) – ∆ V
2.0V
VOL (MEASURED) + ∆ V
1.0V
VOL (MEASURED)
テスト条件
VOH (MEASURED)
VOL (MEASURED)
t DECAY
出力ディスエーブル時間
出力ピンがドライブを停止し、ハイ・インピーダンス状態にな
OUTPUT STARTS
DRIVING
OUTPUT STOPS
DRIVING
り、
ハイまたはロー出力電圧からゆっくりと遷移を開始したとき、
ハイ・インピーダンス状態。
テスト条件では、約1.5 V。
ディスエーブルになったと考えます。
バス上の電圧がΔVだけ遷移
する時間は、容量性負荷CLと負荷電流ILに依存します。この遷移時
図25.出力イネーブル
間は、以下の式より概算できます。
CL×ΔV
tDECAY=――――
IL
IOL
図25に示すように、出力ディスエーブル時間t DIS はt MEASURED と
tDECAYの差になります。tMEASUREDは、参照する信号がスイッチして
TO
OUTPUT
PIN
から計測するハイまたはローの出力電圧からΔVだけ遷移するまで
の間隔です。
tDECAYはテスト負荷CLとILから計算され、ΔVは0.5 Vと
+1.5V
50pF
しています。
出力イネーブル時間
IOH
出力ピンが、ハイ・インピーダンス状態からドライブを開始し
たとき、イネーブルになったと考えます。出力イネーブル時間tENA
図26.AC測定のための等価デバイス負荷(すべての部分を含む)
は、出力イネーブル図で示されるように、参照信号がハイまたは
ロー電圧レベルになった時から、
出力が規定したハイやローの遷移
INPUT OR
OUTPUT
点に達するまでの間隔を示します。もし(データ・バスのように)
複数のピンがイネーブルにされたときには、
最初にドライブを開始
したピンの値が計測値になります。
1.5V
1.5V
図27.AC測定のためのリファレンスレベル(出力イネーブル/
ディスエーブルを除く)
− 36 −
REV.A
ADSP-21065L
容量性負荷
出力遅延およびホールドは、すべてのピンに対して50pF の標準
的容量性負荷を基準としています。遅延とホールドの仕様は、50 pF
以外の値の負荷に対しては1.8 ns/50 pFの割合で悪化します。図28
8.0
するかを示しています。図30は、
負荷容量によってどのように出力
遅延とホールドが変化するかを示しています
(このグラフや係数は
出力ディスエーブル遅延には適用されないことに注意してくださ
い。前述の「テスト条件」の「出力ディスエーブル時間」を参照)。
図28、29、30のグラフに示されていない範囲では、直線とは限りま
せん。
立ち上がり/立ち下がり時間 – ns
と図29は、容量の値によってどのように出力の立上がり時間が変化
7.0
6.0
5.0
RISE TIME
4.0
3.0
FALL TIME
2.0
1.0
18
0
0
20
40
60
14
80
100 120
負荷容量 – pF
140
160
180
200
図29.代表的な立ち上がりと立ち下がり時間(0.8 ∼2.0 V)
12
RISE TIME
10
6
8
5
FALL TIME
6
出力遅延またはホールド – ns
立ち上がり/立ち下がり時間 – ns
16
4
2
0
0
20
40
60
80
100 120
負荷容量 – pF
140
160
180
200
図28.代表的な立ち上がりと立ち下がり時間
(10∼90% VDD)
4
3
2
1
0
–1
–2
0
20
40
60
80
100 120
負荷容量 – pF
140
160
180
図30.代表的な出力遅延またはホールド
REV.A
− 37 −
200
ADSP-21065L
電力消費
代表的な電力消費は、以上の値に代表的な内部電力消費を加え
合計としての電力消費は2つの部分、
内部回路による消費分と外
部出力ドライバのスイッチング分とからなります。内部電力消費
は、
命令の実行シークエンスや使われる演算データに依存します。
内部電力消費は、以下の式で計算されます。
PINT=IDDIN×VDD
れば求められます。
(IDDINは電気的特性の項の計算を参照):
PTOTAL=PEXT+(IDDIN×VDD)
PEXTの最大値が発生する条件とPINTの最大値が発生する条件が同
じではない事に注意してください。最大のPINTは、100%の出力ピン
がオール1からオール0へスイッチングしているときには起こりえま
外部に関る部分の電力消費は、出力ピンのスイッチングにより
せん。通常のアプリケーションでは、出力のスイッチングが、100%
はおろか50%でさえ、同時に発生することはめったにありません。
起こります。その大きさは以下の事項に依存します。
−各サイクルでスイッチングされる出力ピンの数(O)
−ピンがスイッチングできる最高周波数(f)
環境条件
−出力ピンの負荷容量(C)
温度特性
−出力ピンの電圧振幅(VDD)
ADSP-21065Lは208ピンのMQFPおよび、196ピンのMini−BGA
パッケージで提供されています。
これを使って、
PEXT=O×C×VDD2×f と計算されます。
負荷容量にはプロセッサのパッケージ容量(CIN)も含めてくだ
さい。周波数fは負荷をハイにドライブし、再びローに戻すものを
含みます。アドレスとデータ・ピンは、SDRAMバースト・モード
ADSP-21065Lはケース温度(TCASE)が規定されています。TCASE
がオーバーにならないように、エア・フローが必要になることもあ
ります。
TCASE=TAMB+(PD×θCA)
TCASE =ケース温度(パッケージの上面で計測)
PD =Wで表現した電力消費(この値はアプリケーションに依
存します。PDの計算方法は「電力消費」で示していま
す)。
θJC =7.1℃/W (208ピンMQFP)
θJC =5.1℃/W (196ピンMini−BGA)
では、最大1/tCKのレートでハイとローにドライブできます。
例:
以下の条件で、PEXTを推測してみます。
−システムは1バンクの外部データ・メモリ(32ビット)を持つ。
−2 つの1 M ×1 6 のS D R A M チップを使用。各チップは
3 pFのコントロール信号負荷と4 pFのデータ信号負荷を持つ。
−外部データ・メモリの書き込みはバースト・モードで1/tCKサイ
クルに2回、つまり1/tCKサイクル/秒のレートで発生する。ピ
エア・フロー
表. ⅤI 温度特性(208ピンMQFP)
ンのスイッチングは50%とする。
−外部SDRAMクロック・レートは60 MHz(2/tCK)。
(リニア・フィート/分)
以上の仮定からPEXTは、
各ドライブできるピンの種類によって計
算されます。
θCA
(℃/W)
0
100
200
400
600
24
20
19
17
13
表. ⅤII 温度特性(196ピンMini−BGA)
表. V 外部電力消費の計算
(リニア・フィート/分)
ピンの
ピン スイッチング
タイプ
数
%
×C
アドレス 11
50
×10.7 ×30 MHz ×10.9 V =0.019 W
MS0
1
0
×10.7 −
×10.9 V =0.000 W
SDWE
1
0
×10.7 −
×10.9 V =0.000 W
データ
32
50
×7.7
SDRAM
CLK
1
−
×10.7 ×30 MHz ×10.9 V =0.007 W
×f
×VDD2
θCA
(℃/W)
=PEXT
0
200
400
38
29
23
×30 MHz ×10.9 V =0.042 W
PEXT=0.068W
− 38 −
REV.A
ADSP-21065L
208ピンMQFPのピン構成
ピン番号 記号
ピン番号
記号
ピン番号 記号
ピン番号 記号
ピン番号 記号
1
VDD
43
CAS
85
VDD
127
DATA28
169
ADDR17
2
RFS0
44
SDWE
86
DATA3
128
DATA29
170
ADDR16
3
GND
45
VDD
87
DATA4
129
GND
171
ADDR15
4
RCLK0
46
DQM
88
DATA5
130
VDD
172
VDD
5
DR0A
47
SDCKE
89
GND
131
VDD
173
ADDR14
6
DR0B
48
SDA10
90
DATA6
132
DATA30
174
ADDR13
7
TFS0
49
GND
91
DATA7
133
DATA31
175
ADDR12
8
TCLK0
50
DMAG1
92
DATA8
134
FLAG7
176
VDD
9
VDD
51
DMAG2
93
VDD
135
GND
177
GND
10
GND
52
HBG
94
GND
136
FLAG6
178
ADDR11
11
DT0A
53
BMSTR
95
VDD
137
FLAG5
179
ADDR10
12
DT0B
54
VDD
96
DATA9
138
FLAG4
180
ADDR9
13
RFS1
55
CS
97
DATA10
139
GND
181
GND
14
GND
56
SBTS
98
DATA11
140
VDD
182
VDD
15
RCLK1
57
GND
99
GND
141
VDD
183
ADDR8
16
DR1A
58
WR
100
DATA12
142
NC
184
ADDR7
17
DR1B
59
RD
101
DATA13
143
ID1
185
ADDR6
18
TFS1
60
GND
102
NC
144
ID0
186
GND
19
TCLK1
61
VDD
103
NC
145
EMU
187
GND
20
VDD
62
GND
104
DATA14
146
TDO
188
ADDR5
21
VDD
63
REDY
105
VDD
147
TRST
189
ADDR4
22
DT1A
64
SW
106
GND
148
TDI
190
ADDR3
23
DT1B
65
CPA
107
DATA15
149
TMS
191
VDD
24
PWM_EVENT1
66
VDD
108
DATA16
150
GND
192
VDD
25
GND
67
VDD
109
DATA17
151
TCK
193
ADDR2
26
PWM_EVENT0
68
GND
110
VDD
152
BSEL
194
ADDR1
27
BR1
69
ACK
111
DATA18
153
BMS
195
ADDR0
28
BR2
70
MS0
112
DATA19
154
GND
196
GND
29
VDD
71
MS1
113
DATA20
155
GND
197
FLAG0
30
CLKIN
72
GND
114
GND
156
VDD
198
FLAG1
31
XTAL
73
GND
115
NC
157
RESET
199
FLAG2
32
VDD
74
MS2
116
DATA21
158
VDD
200
VDD
33
GND
75
MS3
117
DATA22
159
GND
201
FLAG3
34
SDCLK1
76
FLAG11
118
DATA23
160
ADDR23
202
NC
35
GND
77
VDD
119
GND
161
ADDR22
203
NC
36
VDD
78
FLAG10
120
VDD
162
ADDR21
204
GND
37
SDCLK0
79
FLAG9
121
DATA24
163
VDD
205
IRQ0
38
DMAR1
80
FLAG8
122
DATA25
164
ADDR20
206
IRQ1
39
DMAR2
81
GND
123
DATA26
165
ADDR19
207
IRQ2
40
HBR
82
DATA0
124
VDD
166
ADDR18
208
NC
41
GND
83
DATA1
125
GND
167
GND
42
RAS
84
DATA2
126
DATA27
168
GND
REV.A
− 39 −
ADSP-21065L
VDD
RSF0
GND
RCLK0
DR0A
DR0B
TFS0
TCLK0
VDD
GND
DT0A
DT0B
RFS1
GND
RCLK1
DR1A
DR1B
TFS1
TCLK1
VDD
VDD
DT1A
DT1B
PWM EVENT1
GND
PWM EVENT0
BR1
BR2
VDD
CLKIN
XTAL
VDD
GND
SDCLK1
GND
VDD
SDCLK0
DMAR1
DMAR2
HBR
GND
RAS
CAS
SDWE
VDD
DQM
SDCKE
SDA10
GND
158
157
159
160
161
162
163
164
165
167
166
168
170
169
171
172
173
175
174
176
177
178
179
181
182
180
183
184
185
186
187
188
190
189
191
192
193
195
194
196
197
198
199
200
202
201
203
204
205
206
207
208
NC
IRQ2
IRQ1
IRQ0
GND
NC
NC
FLAG3
VDD
FLAG2
FLAG1
FLAG0
GND
ADDR0
ADDR1
ADDR2
VDD
VDD
ADDR3
ADDR4
ADDR5
GND
GND
ADDR6
ADDR7
ADDR8
VDD
GND
ADDR9
ADDR10
ADDR11
GND
VDD
ADDR12
ADDR13
ADDR14
VDD
ADDR15
ADDR16
ADDR17
GND
GND
ADDR18
ADDR19
ADDR20
VDD
ADDR21
ADDR22
ADDR23
GND
VDD
RESET
208ピンMQFPのピン配置
1
2
156
155
ピン1
IDENTIFIER
3
4
154
153
5
152
6
151
7
150
8
9
149
148
10
147
11
146
145
12
13
144
14
143
15
142
16
141
17
140
18
139
19
138
20
137
21
22
136
23
134
135
24
133
25
26
27
28
OO
ADSP-21065L
132
131
上面図
(実寸ではありません)
130
129
29
30
31
128
32
125
33
124
34
123
35
122
127
126
36
121
37
120
38
119
39
40
117
41
116
42
115
43
44
114
113
118
45
112
46
111
47
110
48
49
109
DMAG1 50
DMAG2 51
HBG 52
107
108
106
103
104
102
101
100
98
99
97
96
95
93
94
92
91
90
89
88
87
86
85
84
83
82
81
80
79
78
77
76
75
74
73
72
71
70
69
68
66
67
65
64
63
62
61
60
59
58
56
57
55
54
BMSTR
VDD
CS
SBTS
GND
WR
RD
GND
VDD
GND
REDY
SW
CPA
VDD
VDD
GND
ACK
MS0
MS1
GND
GND
MS2
MS3
FLAG11
VDD
FLAG10
FLAG9
FLAG8
GND
DATA0
DATA1
DATA2
VDD
DATA3
DATA4
DATA5
GND
DATA6
DATA7
DATA8
VDD
GND
VDD
DATA9
DATA10
DATA11
GND
DATA12
DATA13
NC
NC
DATA14
53
105
VDD
GND
GND
BMS
BSEL
TCK
GND
TMS
TDI
TRST
TDO
EMU
ID0
ID1
NC
VDD
VDD
GND
FLAG4
FLAG5
FLAG6
GND
FLAG7
DATA31
DATA30
VDD
VDD
GND
DATA29
DATA28
DATA27
GND
VDD
DATA26
DATA25
DATA24
VDD
GND
DATA23
DATA22
DATA21
NC
GND
DATA20
DATA19
DATA18
VDD
DATA17
DATA16
DATA15
GND
VDD
NC = 接続なし
− 40 −
REV.A
ADSP-21065L
外形寸法
サイズはインチと(mm)で示します。
208ピン・プラスチック・クワッド・フラットパック(MQFP)
1.213 (30.80)
1.205 (30.60) SQ
1.197 (30.40)
0.161 (4.10)
MAX
0.030 (0.75)
0.024 (0.60)
0.020 (0.50)
実装面
10
TYP
208
157
156
1
1.106 (28.10)
1.102 (28.00) SQ
1.098 (27.90)
上面図
(PINS DOWN)
0.003 (0.08)
MAX LEAD
COPLANARITY
0.007 (0.17) MAX
0.020 (0.50)
0.010 (0.25)
105
104
52
0
MIN
53
0.020 (0.50)
BSC
0.011 (0.27)
0.009 (0.22)
0.007 (0.17)
LEAD WIDTH
LEAD PITCH
0.141 (3.59)
0.137 (3.49) 注意
0.133 (3.39) 1. 各ピンの実際の位置は、側面方向から測ったとき、理想的な位置から0.003インチ
(0.08mm)以内になります。
2. 特に指示のない限り、中央の数字は代表値です。
3. 208ピンMQFPはメートル法で作られたパッケージです。インチ表示は近似値
ですから、ボードの設計用には使用しないでください。
REV.A
− 41 −
ADSP-21065L
119ピンMini-BGAのピン構成
ピン番号 記号
ピン番号
記号
ピン番号 記号
ピン番号 記号
ピン番号 記号
A1
NC1
B1
DR0A
C1
TCLK0
D1
RCLK1
E1
TFS1
A2
NC2
B2
RFS0
C2
RCLK0
D2
TFS0
E2
DT0B
A3
FLAG2
B3
IRQ0
C3
IRQ2
D3
DR0B
E3
DT0A
A4
ADDR0
B4
FLAG0
C4
FLAG3
D4
IRQ1
E4
RFS1
A5
ADDR3
B5
ADDR2
C5
ADDR1
D5
FLAG1
E5
VDD
A6
ADDR6
B6
ADDR5
C6
ADDR4
D6
VDD
E6
GND
A7
ADDR7
B7
ADDR9
C7
ADDR10
D7
VDD
E7
GND
A8
ADDR8
B8
ADDR12
C8
ADDR13
D8
VDD
E8
GND
A9
ADDR11
B9
ADDR15
C9
ADDR16
D9
VDD
E9
GND
A10
ADDR14
B10
ADDR19
C10
ADDR20
D10
VDD
E10
VDD
A11
ADDR17
B11
ADDR21
C11
ADDR22
D11
BMS
E11
ID0
A12
ADDR18
B12
ADDR23
C12
RESET
D12
TMS
E12
TDI
A13
NC8
B13
GND
C13
BSEL
D13
TRST
E13
ID1
A14
NC7
B14
TCK
C14
TDO
D14
EMU
E14
FLAG4
F1
TCLK1
G1
PWM_
H1
PWM_
J1
CLKIN
K1
DMAR1
J2
XTAL
K2
SDCLK0
EVENT1
F2
DR1B
G2
DT1B
EVENT0
H2
BR1
F3
DR1A
G3
DT1A
H3
BR2
J3
SDCLK1
K3
HBR
F4
VDD
G4
VDD
H4
VDD
J4
VDD
K4
SDWE
F5
GND
G5
GND
H5
GND
J5
GND
K5
VDD
F6
GND
G6
GND
H6
GND
J6
GND
K6
GND
F7
GND
G7
GND
H7
GND
J7
GND
K7
GND
F8
GND
G8
GND
H8
GND
J8
GND
K8
GND
F9
GND
G9
GND
H9
GND
J9
GND
K9
GND
F10
GND
G10
GND
H10
GND
J10
GND
K10
VDD
F11
VDD
G11
VDD
H11
VDD
J11
VDD
K11
DATA19
F12
FLAG6
G12
DATA31
H12
DATA28
J12
DATA24
K12
DATA21
F13
FLAG5
G13
DATA30
H13
DATA27
J13
DATA25
K13
DATA20
F14
FLAG7
G14
DATA29
H14
DATA26
J14
DATA23
K14
DATA22
L1
DMAR2
M1
RAS
N1
DQM
P1
NC3
L2
CAS
M2
SDCKE
N2
HBG
P2
NC4
L3
SDA10
M3
DMAG1
N3
BMSTR
P3
GND
L4
DMAG2
M4
CS
N4
SBTS
P4
WR
L5
VDD
M5
RD
N5
REDY
P5
SW
L6
VDD
M6
CPA
N6
GND
P6
MS0
L7
VDD
M7
ACK
N7
MS1
P7
MS2
L8
VDD
M8
FLAG10
N8
FLAG11
P8
MS3
L9
VDD
M9
DATA2
N9
DATA1
P9
FLAG9
L10
DATA8
M10
DATA5
N10
DATA4
P10
FLAG8
L11
DATA13
M11
DATA9
N11
DATA7
P11
DATA0
L12
DATA16
M12
DATA12
N12
DATA10
P12
DATA3
L13
DATA17
M13
DATA14
N13
DATA11
P13
DATA6
L14
DATA18
M14
DATA15
N14
NC6
P14
NC5
− 42 −
REV.A
ADSP-21065L
196ピンMini-BGAのピン構成
REV.A
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
NC7
NC8
ADDR18
ADDR17
ADDR14
ADDR11
ADDR8
ADDR7
ADDR6
ADDR3
ADDR0
FLAG2
NC2
NC1
A
TCK
GND
ADDR23
ADDR21
ADDR19
ADDR15
ADDR12
ADDR9
ADDR5
ADDR2
FLAG0
IRQ0
RFS0
DR0A
B
TDO
BSEL
RESET
ADDR22
ADDR20
ADDR16
ADDR13
ADDR10
ADDR4
ADDR1
FLAG3
IRQ2
RCLK0
TCLK0
C
EMU
TRST
TMS
BMS
VDD
VDD
VDD
VDD
VDD
FLAG1
IRQ1
DR0B
TFS0
RCLK1
D
FLAG4
ID1
TDI
ID0
VDD
GND
GND
GND
GND
VDD
RFS1
DT0A
DT0B
TFS1
E
FLAG7
FLAG5
FLAG6
VDD
GND
GND
GND
GND
GND
GND
VDD
DR1A
DR1B
TCLK1
F
DATA29
DATA30
DATA31
VDD
GND
GND
GND
GND
GND
GND
VDD
DT1A
DT1B
PWM_
EVENT1
G
DATA26
DATA27
DATA28
VDD
GND
GND
GND
GND
GND
GND
VDD
BR2
BR1
PWM_
EVENT0
H
DATA23
DATA25
DATA24
VDD
GND
GND
GND
GND
GND
GND
VDD
SDCLK1
XTAL
CLKIN
J
DATA22
DATA20
DATA21
DATA19
VDD
GND
GND
GND
GND
VDD
SDWE
HBR
SDCLK0
DMAR1
K
DATA18
DATA17
DATA16
DATA13
DATA8
VDD
VDD
VDD
VDD
VDD
DMAG2
SDA10
CAS
DMAR2
L
DATA15
DATA14
DATA12
DATA9
DATA5
DATA2
FLAG10
ACK
CPA
RD
CS
DMAG1
SDCKE
RAS
M
NC6
DATA11
DATA10
DATA7
DATA4
DATA1
FLAG11
MS1
GND
REDY
SBTS
BMSTR
HBG
DQM
N
NC5
DATA6
DATA3
DATA0
FLAG8
FLAG9
MS3
MS2
MS0
SW
WR
GND
NC4
NC3
P
− 43 −
ADSP-21065L
オーダーガイド
ケース温度範囲
命令レート
内部SRAM
動作電圧
パッケージ・オプション
ADSP-21065LKS-240
0 ∼ +85℃
60 MHz
544 Kbit
3.3 V
MQFP
ADSP-21065LCS-240
−40 ∼ +100℃
60 MHz
544 Kbit
3.3 V
MQFP
ADSP-21065LKCA-240
0 ∼ +85℃
60 MHz
544 Kbit
3.3 V
Mini-BGA
ADSP-21065LKS-264
0 ∼ +85℃
66 MHz
544 Kbit
3.3 V
MQFP
D59133-2.7-11/99, 1A
製品番号
外形寸法
サイズはインチと(mm)で示します。
196ピンMini-BGA
0.598 (15.20)
0.590 (15.00) SQ
0.582 (14.80)
DETAIL B
14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
0.598 (15.20)
0.590 (15.00) SQ
0.582 (14.80)
上面図
TOP
VIEW
0.511
(13.00)
BSC
0.039
(1.00)
BSC
DETAIL A
0.039 (1.00) BSC
0.511 (13.00) BSC
0.068 (1.75)
0.064 (1.65)
0.060 (1.55)
CCC = 0.010 (0.25)
(TOP PLANARITY)
DETAIL A
DETAIL B
0.029 (0.75)
0.027 (0.70)
0.025 (0.65)
0.021
(0.55)
NOM
実装面
0.021 (0.55)
0.019 (0.50)
0.017 (0.45)
BALL
DIAMETER
A
B
C
D
E
F
G
H
J
K
L
M
N
P
0.006 (0.15)
MAX BALL
COPANARITY
0.043 (1.10)
0.039 (1.00)
0.035 (0.90)
0.017 (0.45)
0.015 (0.40)
0.013 (0.35)
0.043 (1.10)
0.039 (1.00)
0.035 (0.90)
0.039
(1.00)
BSC
PRINTED IN JAPAN
注意
1. 各ボールグリッドの実際の位置は、パッケージの端に対して、理想的な位置から
0.008インチ(0.20mm)以内になります。各ピン(ボール)は、ボールグリッドに対して、
0.003インチ(0.075mm)以内になります。
2. サイズはインチとmmで表示してありますが、本品は、メートル法で作られており、
インチ表示は参考値です。ボードの設計用にはmm表示のみをご使用ください。
本パッケージのソルダーボールのマトリックスは0.551×0.551インチ(14×14mm)です。
うにやさ
ゅ
い
し
ちき
仕様は予告なしに変更されることがあります。
み
る
「この取扱説明書はエコマーク認定の再生紙を使用しています。
」
ど
りをまも
− 44 −
REV.A
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