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全方向読み取りシステム用デコーダ内蔵レーザスキャナ
DS8100A
取扱説明書 Ver2.00
はじめに
このたびは全方向読み取りシステム用デコーダ内蔵レーザスキャナ DS8100A をお買い上げいただき誠にありがと
うございます。本取扱説明書では DS8100A の仕様や設置方法に基づく内容を記載しておりますので、ご一読いた
だきますようにお願いします。
ご注意
①本書の内容の全部または一部を無断で転載することは禁止されています。
②本書の内容に関しては改良のため予告なしに変更することがありますのでご了承ください。
③本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や誤り記載漏れなどお気付きのことが
ございましたら巻末記載の弊社担当窓口までご連絡くださるようお願いいたします。
④運用した結果の影響については③項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
目 次
1.DS8100A外観図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2.レーザの安全対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
3.製品の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
4.表示部について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
5.DS8100Aの型番一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
6.DS8100Aの梱包明細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
7.DS8100Aの外形寸法図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
8.DS8100Aのコネクタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
9.CBX-100の端子配列・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
10.DS8100Aへの電源供給・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
11.メインシリアルインターフェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
11.
1 RS232インターフェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
11.2 RS485全2重インターフェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
11.3 RS485半2重インターフェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
12.AUXシリアルインターフェイス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
13.信号入力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
14.信号出力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
15.DS8100Aの接続方法と動作モード・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
15.
1 標準レイアウト例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
15.2 マスタースレーブ接続・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
16.スキャナの位置決め・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
17.全方向読み取りについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
18.ステップラダーとピケットフェンスについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
19.オシレーティングミラー内蔵タイプ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
19.
1 読み取り位置の調整方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
19.2 各パラメータの設定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
20.読み取り性能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
21.キーボード設定モードの操作方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
22.仕様一覧・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
1.DS8100A 外観図
①レーザビーム出力窓
⑧
②レーザ警告ラベル
③プロダクトラベル
④レーザクラス表示ラベル
⑦
⑤コネクタパネル
①
⑥ LCD・LED 表示、プログラムスイッチ
⑦サービスコネクタアクセスキャップ
⑧取り付けねじ穴
⑨入力コネクタ (D-sub17 オス )
⑥
⑩出力コネクタ (D-sub17 メス )
②
⑪メインコネクタ (HD-sub26 オス )
(DS8100A-3002 にはメインコネクタは
ありません。)
⑤
③
④
⑨
⑪
⑩
2. レーザの安全対策
DS8100A で使用されているレーザビームは低出力ですが、長時間凝視すると、目に悪影響を及ぼすことがあり
ます。このスキャナの動作中は、レーザビーム出力窓を凝視しないでください。
DS8100A レーザスキャナは、IEC 825-1 規格によるとクラス2レーザ製品として分類され、CDRH 規格でも
クラス2レーザ製品として分類されます。
このスキャナはレーザダイオードを使用しています。レーザビームを凝視している時間が 1 分未満である場合、現
時点では明らかな生物学上の障害はないと確認されていますが、太陽光線のような過度に強い光を見ているよう
になるため、レーザビームを凝視することは避けるようにしてください。
また、鏡のようなもので反射されたレーザビームであっても、目に当たらないように設置してください。
このスキャナのレーザビームは可視光帯の波長で、スキャナのレーザビーム出力窓から放射されます(図の①)。以
下の警告ラベルは、スキャナのレーザビーム出力窓の隣に貼付されています
(図の②)。レーザビームの放射とスキャ
ナの分類を示しているラベルは、LCD パネル面に貼付されています(図の④)。
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1
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
このスキャナで使用されているレーザダイオードは、IEC 825-1 規格によると、クラス 3B レーザ製品として、ま
た CDRH 規格でも、クラス 3B レーザ製品として分類されます。
ご注意
ここで指定された以外の手順で制御、調整等を行うと、危険なレーザビームを受けることがあり
ます。特に光学系部品の操作により、レーザダイオードの最大レベル(630-680nm で 30mW)
に達するおそれがありますので、絶対に触らない様にしてください。
3. 製品の概要
DS8100A バーコードレーザスキャナは、以下の先端技術の採用により、全方向の読み取りシステムの構築が可
能なデコーダ内蔵のバーコードレーザスキャナです。
ACRTM
最先端のバーコードデータ再構成技術で、低アスペクト比のラベルの読み取りが可能となり、印字品質の良くない
バーコードラベル又は破損したバーコードラベルのデコード率を高めます。また、多段バーコードラベルの読み取り
も可能で、様々なアプリケーションでのバーコード読み取りが可能となります。
CD SQUARE TM
CD SQUARE TM は、バーコードスキャナの読み取りタイミング中に、バーコードラベルの位置や読み取り対象物
の形状についてのデータを出力します。この機能により、バーコードラベルが存在している場所を識別し、バーコー
ドスキャナとラベル間の距離を測定します。
PackTrackTM
PackTrackTM は、Datalogic 社保有の特許技術である搬送物追跡システムで、全方向読み取りステーションでの
読み取り能力を向上させます。特に、対象物上のバーコードラベルの位置が検出できない場合、複数台を使用した
スキャナを使った全方向読み取りシステムで機能させることが可能なので、従来の搬送物追跡システムで必要なア
クセサリを使用せずに実現することができます。
ASTRATM
ASTRATM も、Datalogic 社の最新技術である自動焦点切替システムで、複数の異なる焦点距離に調整されたレー
ザビームを内蔵して、CD SQUARE TM で得られたバーコードラベルとの距離情報から読み取りに最適なレーザビー
ムを選択して、読み取りを行います。これによって従来のスキャナでは困難な高速コンベアライン上で高密度バー
コードを深い読み取り深度にて読み取ることが可能となりました。
読み取り性能の向上
高周波レーザビーム変調システムの採用により、外乱光特性が飛躍的に改善され、あらゆる現場での取り付けが
可能となりました。
4. 表示部について
④
DS8100A には LCD 表示器と 5 個の
LED と 3 個のプログラムスイッチが右
図の様に配置されており、次ページの様
な機能を有しています。
①
②
DS8100A 6.42.00 Onl S1000M8
ENT
③
2
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
① UP キー
このキーを押すと、LCD のメニューが上方にスクロールします。
② ENT キー
このキーを押すと、LCD のメニューで選択した事項を実行します。
③ DOWN キー
このキーを押すと、LCD のメニューが下方にスクロールします。
④ LCD 表示器
この表示器はキーボードによるパラメータ設定時はメニューを表示して、通常
(2 行 X16 桁 )
動作中には、読み取ったバーコードデータ等を表示します。
⑤ POWER ON( 緑色 LED)
この LED は電源が ON の時に点灯します。
⑥ PHASE ON( 黄色 LED)
この LED は外部同期信号入力がアクティブ状態の時に点灯します。
⑦ ENCORDER( 黄色 LED)
この LED は外部エンコーダ信号入力がアクティブ状態の時に点灯します。
⑧ TX DATA( 緑色 LED)
この LED は DS8100A がデータを送信中に点灯します。
⑨ NETWORK( 赤色 LED)
この LED は LonWork ネットワークが通信中に点灯します。
5.DS8100A の型番一覧
DS8100A には、以下の様な機種と別売オプションのアクセサリが用意されています。詳細については、巻末の
弊社担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。
DS8100A 製品型番
製品型式
DS8100A-3002
DS8100A-3000
DS8100A-3005
DS8100A-3100
DS8100A-3105
DS8100A-3010
DS8100A-3015
DS8100A-3110
DS8100A-3115
DS8100A-3020
DS8100A-3025
DS8100A-3120
DS8100A-3125
DS8100A-3030
DS8100A-3035
DS8100A-3130
DS8100A-3135
仕様
2 レーザ内蔵、低分解能、リニアスキャン、BHS システム用
3 レーザ内蔵、低分解能、リニアスキャン、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、低分解能、オシレーティングミラー、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、低分解能、リニアスキャン、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、低分解能、オシレーティングミラー、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、中分解能、リニアスキャン、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、中分解能、オシレーティングミラー、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、中分解能、リニアスキャン、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、中分解能、オシレーティングミラー、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、高分解能、リニアスキャン、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、高分解能、オシレーティングミラー、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、高分解能、リニアスキャン、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、高分解能、オシレーティングミラー、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、超高分解能、リニアスキャン、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、超高分解能、オシレーティングミラー、マスタースレーブ接続タイプ
3 レーザ内蔵、超高分解能、リニアスキャン、Ethernet 接続タイプ
3 レーザ内蔵、超高分解能、オシレーティングミラー、Ethernet 接続タイプ
DS8100A 別売アクセサリ
アクセサリ型式
GFC-80
GFC-800A
CBX-100
PWR-120
PWR-240
FBK-8100
BT-8100
BTK-8102
OEK-1
CAB-F01
CAB-F02
CAB-F05
CAB-8101
CAB-8102
CAB-8105
CAB-8305
CAB-8605
仕様
90 度偏光ミラー
外部取付用 90 度偏光ミラー、近接読み取り用
端子台接続ボックス
120W 電源ボックス、AC110/230V - DC24V
240W 電源ボックス、AC110/230V - DC24V
DS8100A 取付金具用ファーストブラケット (2pcs)
DS8100A Lonworks 用バスターミネータ (1pcs)
DS8100A Lonworks 用ダブルバスターミネータ (2pcs)
PackTrack 用光学式エンコーダキット
DS8100A - CBX-100 接続ケーブル 1m
DS8100A - CBX-100 接続ケーブル 2m
DS8100A - CBX-100 接続ケーブル 5m
DS8100A - DS8100A マスタースレーブ接続ケーブル 1.2m
DS8100A - DS8100A マスタースレーブ接続ケーブル 2.5m
DS8100A - DS8100A マスタースレーブ接続ケーブル 5m
DS8100A 電源 + ターミネータケーブル 5m
DS8100A 電源 +2 ターミネータケーブル 5m
3
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
6.DS8100A の梱包明細
③
DS8100A には以下の内容物が梱包されています。ご購入さ
②
れた時点ですぐに開梱して不足等が無いか確認して下さい。
① DS8100A 本体
②取扱説明書
①
③ DS8100A 用 GENIUS インストーラ CD
④取付金具及びビス一式
④
10.DS8100A の外形寸法図
DS8100A 本体と取付金具の外形寸法図は以下の通りです。尚、DS8100A 本体にある取付ネジ穴は、取付金
具との固定に使用するためのものです。
DS8100A リニアスキャンタイプ
45˚
126.6
50
46.7
67.5
46.7
45˚
172.5
217
50
67.5
M6 N˚ 16
4
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
DS8100A オシレーティングミラータイプ
192.3
126.6
67.5
45˚
25˚
275.1
25˚
254
217
50
46.7
50
46.8
M6 N˚ 16
45˚
67.5
DS8100A 用取付金具
17.5
80
45
8.5 N°4
R15 N°4
100
164
5
15
30
164
100
R 15
16
5
48
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
11.DS8100A のコネクタ
②
DS8100A には左図の様に 3 つのコネクタが装備されており、
①
それぞれのコネクタを使用して各種機器との接続が可能となって
います。
①メインコネクタ (HD-sub26 ピンオス )
DS8100A と CBX-100 をケーブルで接続して、電源や各種
I/O に接続するコネクタです。
(DS8100A-3002 はメインコネクタがありません。)
②入力コネクタ (D-sub17 ピン オス )
DS8100A を LonWorks ネットワークで接続時に使用する
コネクタです。
③出力コネクタ (D-sub17 ピン メス )
DS8100A を LonWorks ネットワークで接続時に使用する
コネクタです。
③
DS8100A のコネクタ固定にはインチネジロックを使用しています。ご使用時中にコネクタが
ご注意
外れたりしない様に、このネジロックで固定する様にして下さい。
②入力用コネクタ (D-sub17W-2S)
7
6
5
4
3
2
③出力用コネクタ (D-sub17W-2P)
1
1
A2
A1
15
14
13
12
11
10
9
8
信号名
GND
VS
Shield A
NC
Shield B
NC
NC
NC
VS_I/O
Lon A+
Lon ALon B+
Lon BSYS_I/O
SYS_ENC_I/O
NC
Ref_I/O
3
4
5
6
7
A2
8
D-sub17W-2 メスコネクタピン配列 ( 半田面から見た図 )
ピン
A1
A2
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
2
A1
9
10
11
12
13
14
15
D-sub17W-2 オスコネクタピン配列 ( 半田面から見た図 )
機能
電源グランド
電源 (DC20-30V)
ケーブルシールド A
未接続
ケーブルシールド B
未接続
未接続
未接続
I/O 回路用電源供給
LonWorks 信号 +
LonWorks 信号 LonWorks 信号 +
LonWorks 信号 システム信号
システム信号
未接続
I/O 回路用グランド
6
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
①メインコネクタ (HD-sub26S)
HD-sub26 メスコネクタピン配列 ( 半田面から見た図 )
ピン
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
信号名
Shield
TX232/TX485 + /RTX485 +
RX232/RX485 +
RTS232/TX485 - /RTX485 -
CTS232/RX485 -
IN2( + )
Signal GND
OUT1( + )
VS
IN2( - )
OUT2( + )
OUT2( - )
VS
IN3( + )
IN4( + )
OUT3( + )
OUT3( - )
EXT_TRIG( + )
EXT_TRIG( - )
RX AUX232
TX AUX232
OUT1( - )
23
GND
24
IN_REF
25
GND
26
GND
ご注意
入出力
出力
入力
出力
入力
入力
出力
入力
出力
出力
入力
入力
出力
出力
入力
入力
出力
入力
機能
シールド
MAIN シリアルポート ( * )
MAIN シリアルポート ( * )
MAIN シリアルポート ( * )
MAIN シリアルポート ( * )
入力 2( + )
シグナルグランド (MAIN)
出力 1( + )
電源供給
入力 2( - )
出力 2( + )
出力 2( - )
電源供給
入力 3( + )
入力 4( + )
出力 3( + )
出力 3( - )
外部トリガー ( + ) 無極性
外部トリガー ( - ) 無極性
AUX インターフェイス
AUX インターフェイス
出力 1( - )
電源グランド
シグナルグランド (AUX)
入力 3/4 コモン
電源グランド
シグナルグランド (AUX)
電源グランド
シグナルグランド (AUX)
・ピン 2/ ピン 3/ ピン 4/ ピン 5 については、内部パラメータで設定されているインターフェイス
によって変化します。
・ピン 9 とピン 13、ピン 23 とピン 25 とピン 26 は DS8100A の内部で接続されています。
7
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
11.1 CBX-100 の端子配列
DS8100A と C-BOX 100 を専用ケーブル CAB-F0X で接続した場合の端子配列は以下の通りです。
+V
-V O1+ O1- O2+ O2- +V I2A I2B
INPUT2
OUTPUTS
+V I1A I1B -V SGND
2
TRIGGER
AUX
SGND TX RTS RX CTS
1
MAIN (R)TX+ (R)TX- RX+ RX-
信号名
CBX-100
Shield
Shield
TX232/TX485 + /RTX485 +
TX (R)TX +
RX232/RX485 +
RX RX +
RTS232/TX485 - /RTX485 -
RTS (R)TX -
CTS232/RX485 -
CTS RX -
IN2( + )
I2A
Signal GND
SGND MAIN
OUT1( + )
O1 +
VS
Vdc / + V
IN2( - )
I2B
OUT2( + )
O2 +
OUT2( - )
O2 -
VS
Vdc / + V
IN3( + )
未接続
IN4( + )
未接続
OUT3( + )
未接続
OUT3( - )
未接続
EXT_TRIG( + )
I1A
EXT_TRIG( - )
I1B
RX AUX232
RX AUX
TX AUX232
TX AUX
OUT1( - )
O1 -
GND
GND/ - V/SGND AUX
IN_REF
未接続
GND
GND/ - V/SGND AUX
GND
GND/ - V/SGND AUX
ご注意
3
d
iel
Sh
rth
REF ID+ IDID-NET
TX RX
AUX
d
iel
Sh
Ea
ピン
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
REF ID+ IDID-NET
rth
Vdc GND
POWER
Ea
Vdc GND
POWER
-V
機能
シールド
MAIN シリアルポート ( * )
MAIN シリアルポート ( * )
MAIN シリアルポート ( * )
MAIN シリアルポート ( * )
入力 2( + )
シグナルグランド
出力 1( + )
電源供給
入力 2( - )
出力 2( + )
出力 2( - )
電源供給
入力 3( + )
入力 4( + )
出力 3( + )
出力 3( - )
外部トリガー ( + ) 無極性
外部トリガー ( - ) 無極性
AUX インターフェイス
AUX インターフェイス
出力 1( - )
電源グランド
入力 3/4 コモン
電源グランド
電源グランド
・入力 3 と入力 4、そして出力 3 の信号線は特殊ソフトウェアのみで使用する信号線なので、
CBX-100 ではサポートされておりません。
8
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
12.DS8100A への電源供給
DS8100A への電源供給には下記の 2 通りの方法があります。
① CBX-100 からの電源供給
② D-sub17 ピンのネットワークコネクタからの電源供給
①の方法は主としてスタンドアローンでの接続時に供給する方法で、マスタースレーブ等、複数台の DS8100A
に電源を供給する必要がある場合は②の方法で電源の供給を行って下さい。
DS8100A は DC20-30V の電圧が必要で、消費電流は電源投入時に 3A を越えます、またケーブルの芯径も
余裕のあるサイズを考慮する必要があります。電源とケーブルは別売アクセサリとしてご用意しておりますので、
弊社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。
① CBX-100 からの電源供給
DS8100A
CBX-100
CAB-F0X
9/13
23/25/26
電源
Vdc
+V
GND
GND
② D-sub17 ピンネットワークコネクタからの電源供給
DS8100A
DS8100A
A2
A1
電源
A2
+V
A1
GND
DS8100A は電源 ON 後、ミラーモータの回転が安定するまで、数秒間の時間が必要で、この間は内部の安全
回路が作動してレーザビームが放射しない様に設定されています。
10. メインシリアルインターフェイス
DS8100A のメインシリアルインターフェイスは、以下のインターフェイスから 1 つを選択することが可能です。
( シリアルインターフェイスの選択は、DS8100A の内部パラメータ設定にて行います。詳細は「DS8100A ソ
フトウェアマニュアル」を参照して下さい。それぞれのインターフェイスの詳細を以下で説明します。
RS232 インターフェイス
RS485 ノンポーリング ( 全 2 重 ) インターフェイス
RS485 ポーリング ( 半 2 重 ) インターフェイス
9
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
10.1 RS232 インターフェイス
メインシリアルインターフェイスで使用が可能な RS232 インターフェイスはホスト等の機器と DS8100A を
Point to Point にて接続する場合に使用するインターフェイスです。RS232 インターフェイスを選択した場合
の DS8100A と接続機器との配線は下図の通りに行います。
DS8100A
MAINポート
ホスト
DS8100A
TX232
2
SD
RX232
3
RD
TX232
2
SD
RTS232
4
RS
RX232
3
RD
CTS232
5
CS
SGND
7
SG
SGND
7
SG
MAINポート
ホスト
無手順(ノープロトコル)有効時
RTS/CTSプロトコル有効時
DS8100A の RS232 インターフェイスは以下の通信プロトコルをサポートしています。
無手順 ( ノンプロトコル )
XON/XOFF( ソフトウェア制御によるプロトコル )
RTS/CTS( ハードウェア制御によるプロトコル )
以下では、各プロトコルでの通信手順を説明します。
RTS/CTS 制御
RS232 インターフェイスで使用されている通信制御の 1 つで、RTS 線及び CTS 線という制御信号線を用いて
ハード的な制御を行います。
制御手順
①端末がデータ送信準備完了となると、RTS 線をアクティブ状態にする。
②端末の CTS 線がアクティブであれば、端末はデータの送信を開始する。
③もし端末の CTS 線が非アクティブであれば、データ送信を中止する。
④ CTS 線が通信中に非アクティブになると、端末は再びアクティブになるまでデータ送信を中断する。( ホスト
はデータの受信準備ができると RTS 線をアクティブにして、端末からのデータ受信の待機をする。)
( もしホストが busy 状態になったときは、RTS 線を非アクティブにしてデータの受信を中断する。)
+V
RTS
-V
データ送信開始
+V
TX232
-V
データ送信終了
データ送信
データ送信
D1 D2
D3 D4 D5
送信中断
ENABLE
ENABLE
+V
CTS
-V
アイドル
DISABLE
アイドル
XON/XOFF 制御
XON/XOFF 制御とは、RS232 インターフェイスにて通信を行う際に利用される通信制御方式のひとつで、
データの送受信ラインで制御を行うソフトウェアによる制御方法です。
制御手順
①データ送受信中に XOFF(13hex) キャラクタを受信すると、受信側が busy 状態にあるので、送信側はデータ
の送信を中断する。
② XON(11hex) キャラクタを受信すると、受信側が受信準備完了状態にあるので、送信側はデータの送信を行う。
10
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
10.2 RS485 ノンポーリング ( 全 2 重 ) インターフェイス
このインターフェイスはホスト等の機器と DS8100A を Point to Point の接続で、電気的ノイズの発生する環
境や RS232 では規格外の長距離通信を必要とする場合に使用するシリアルインターフェイスです。このインター
フェイスを使用した場合の DS8100A と接続機器との配線は以下の通りに行います。
DS8100A
MAINポート
TX485+
2
TX485-
4
RX485+
3
RX485-
5
SGND
7
ホスト
RD+
ツイストペア
RD−
ツイストペア
SD−
SD+
SG
10.3 RS485 ポーリング ( 半 2 重 ) インターフェイス
このインターフェイスは複数台の DS8100A をデータロジック社製マルチプレクサ MX4000 を使用したマルチ
ドロップ接続にてホスト等の接続機器にて一括管理をする場合に使用するインターフェイスです。このインターフェ
イスを使用した場合の DS8100A とマルチプレクサとの配線は以下の通りに行います。
DS8100A
MAINポート
RTX485+
2
RTX485-
4
SGND
7
MX4000
MULTIDROP(+)
MULTIDROP(-)
ツイストペア
MULTIDROP GND
最大2m
SHIELD
①
SHIELD
①
DS8100A
ID=n
最大31まで
DS8100A
ID=0
②
④
⑦
②
④
⑦
CAB-F0X
120Ω
RTX485(+)
CBX-100
CAB-F0X
RTX485(-)
SGND MAIN
RTX485(+)
CBX-100
RTX485(-)
SGND MAIN
最大1200m
シールド
マルチプレクサ
MX4000
⑬
⑭
MULTIDROP (+)
⑫
①
MULTIDROP GND
MULTIDROP (-)
SHIELD
120Ω
11
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
11.AUX シリアルインターフェイス
このインターフェイスは RS232 のみをサポートしています。このインターフェイスを使用する場合の各種機器
との配線は以下の通りに行います。
DS8100A
CBX-100
ホスト
TXAUX
21
SD
RXAUX
20
RD
SG
SGND 23/25/26
12. 信号入力
DS8100A は同期信号用に 1 点の入力端子 (EXT TRIG) を装備しています。この同期信号がアクティブ状態の間、
黄色の LED(図の⑤)が点灯し、読み取りが可能であることを示します。また INPUT2 は PackTrack モード時
にエンコーダの信号入力用として使用します。これらの入力はフォトカプラにて絶縁処理されており、NPN 入力
でも PNP 入力でも起動できます。接続方法を以下に示します。
DS8100A
DS8100A
CBX-100
EXT TRIG+
IN2(+)
IN1A
IN2A
EXT TRIGー
IN2(ー)
IN1B
IN2B
DS8100A
外部電源
DC30V max.
外部電源
DC30V max.
DS8100A
CBX-100
DC+
EXT TRIG+
IN2(+)
IN1A
IN2A
DC+
OUT
EXT TRIGー
IN2(ー)
IN1B
IN2B
OUT
入力機器
入力機器
GND
GND
PNPトランジスタ入力、外部電源使用時
NPNトランジスタ入力、外部電源使用時
DS8100A
DS8100A
DS8100A
CBX-100
入力機器
DS8100A
CBX-100
入力機器
VS
+V
DC10∼30V
VS
+V
DC+
EXT TRIG+
IN2(+)
IN1A
IN2A
OUT
EXT TRIG+
IN2(+)
IN1A
IN2A
OUT
EXT TRIGー
IN2(ー)
IN1B
IN2B
GND
GND
-V
EXT TRIGー
IN2(ー)
IN1B
IN2B
GND
-V
GND
NPNトランジスタ入力、内部電源使用時
PNPトランジスタ入力、内部電源使用時
DS8100A にはその他に 2 点の入力端子 (INPUT3/INPUT4) を装備しています。INPUT3/INPUT4 は標準
アプリケーションプログラムでは使用しません。
全ての入力端子はチャタリング等による誤動作を防止するために、信号の立ち上がり時に約 5msec 又は
500 μ sec のディレーを発生させる様に設定されています。これらの設定は設定ソフト "Genius" によって変更等
が可能です。
12
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
13. 信号出力
DS8100A には 2 点の制御出力端子を内蔵しており、下図の様に接続して使用します。また DS8100A にはそ
の他に 1 点の制御出力端子 (OUTPUT3) を装備していますが、この出力は標準アプリケーションプログラムでは
使用しません。
これらの制御出力信号は設定ソフト "Genius" により、
以下の動作に設定することが可能です。
ノーリード出力
読み取り動作中にコードの読み取り
ができなかった場合に出力します。
コンプリートリード
読み取り動作中にバーコードの読み
出力
取りができた場合に出力します。
DC40V max.
40mA max.
DS8100A
DS8100A
CBX-100
外部機器
OUT1(㸩
O1+
IN
OUT1(㸫
O1-
COM
負荷
DC40V max.
40mA max.
DS8100A
DS8100A
CBX-100
外部機器
OUT2(㸩
O2+
IN
OUT2(㸫
O2-
COM
負荷
14.DS8100A の接続方法と動作モード
14.1 標準レイアウト例
DS8100A
DS8100A は一般に、対象物が読み取りゾーンに
④
CBX-100
入ったとき、同期センサとして用いられている光電
センサによって起動され、対象物上にあるバーコー
ドを読み取り、読み取ったデータはメインシリアル
ポートを通じてホストへと送信します。( 右図参照 )
③
①
ホストPC
②
DC20∼30V
①同期信号
②DC電源
③メインシリアルインターフェイス
④DS8100A⇔CBX-100接続ケーブル(CAB-F0X)
13
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
14.2 マスター・スレーブ接続
複数の DS8100A を使用して読み取りエリアを拡大する場合、マスタースレーブ接続という方法があります。
この接続では DS8100A の1台のマスターに対してスレーブの DS8100A を最大 7 台まで、LonWorks バ
スインターフェイスで接続できます。マスターの DS8100A はメインシリアルインターフェイスでホストコン
ピュータに接続することが可能です。そして、スレーブ機が 8 台以上を接続する場合はネットワークコントロー
ラ SC6000 を使用して下さい。ここでは SC6000 を使用しない場合の接続方法について説明します。
DS8100A の1台のマスターに対してスレーブの DS8100A を 3 台までの場合は下図の通りに接続します。
同期信号
⑤
⑥
OEK-1
③
②
②
PWR-240
240W電源
②
④
CBX-100
①
DS8100A
スレーブ
DS8100A
スレーブ
DS8100A
スレーブ
DS8100A
マスター
①DS8100A⇔CBX-100接続ケーブル(CAB-F0X)
②DS8100A⇔DS8100A接続ケーブル(CAB-810X)
③スレーブ用終端コネクタ内蔵電源ケーブル(CAB-83XX)
④ダブル終端コネクタ(BTK-8102)
⑤同期信号
⑥エンコーダOEK-1
⑦メインシリアルインターフェイス
ご注意
⑦
ホストPC
マスター機の LonWorks ネットワークの片側には終端コネクタ (BTK8102) を接続して下さい。
そして、スレーブ機の最終端側には終端内蔵電源ケーブル (CAB-83XX) を使用して、ネットワー
クの終端と電源の供給を行う様にして、マスター機に接続されている CBX-100 からは電源を供
給しないで下さい。
14
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
DS8100A の1台のマスターに対してスレーブの DS8100A を 4 台~ 7 台までの場合は下図の通りに
接続します。
②
②
②
同期信号
⑤
③
⑥
②
OEK-1
DS8100A
スレーブ
②
DS8100A
スレーブ
②
DS8100A
スレーブ
PWR-240
240W電源
DS8100A
スレーブ
④
②
CBX-100
①
DS8100A
スレーブ
DS8100A
スレーブ
DS8100A
スレーブ
DS8100A
マスター
①DS8100A⇔CBX-100接続ケーブル(CAB-F0X)
②DS8100A⇔DS8100A接続ケーブル(CAB-810X)
③スレーブ用終端コネクタ内蔵電源ケーブル(CAB-83XX)
④マスター用ダブル終端コネクタ内蔵電源ケーブル(CAB-86XX)
⑤同期信号
⑥エンコーダOEK-1
⑦メインシリアルインターフェイス
ご注意
⑦
ホストPC
マスター機の LonWorks ネットワークの片側に (CAB-86XX) とスレーブの最終端機の片側に
(CAB-83XX) を接続してそれぞれ電源に接続をして下さい。
そして、マスター機に接続されている CBX-100 からは電源を供給しないで下さい。
15
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
15. スキャナの位置決め
DS8100A は様々な角度で移動中のバーコードラベルを読み取れるように設計されていますが、極端に角度が付
いている場合は読み取り性能が低下します。
DS8100A の設置の際には、以下の 3 つの理想的なラベル位置の角度を考慮してください。
ピッチ角 0 ゜、スキュー角 0 〜 45 ゜、チルト角 0 ゜
ピッチ角は図で P 値で示されています。DS8100A の設置の際には、ピッチ角を最小限にします。
P
スキュー角は図で S 値で示されています。
S
チルト角は図で T 値で示されています。コードリコンストラクションモードでのチルト角については、次頁を参照
してください。
T
16
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
16. 全方向読み取りについて
2 つ以上のスキャナをマスター/スレーブ接続して、全方向の読み取りシステムを構築します。このレイアウトを使
用できるのはコードリコンストラクションモードだけです。
ಡΈऔΓΤϦΞ
ಉ‫ظ‬৴߸༻
ޫిηϯαʔ
Ҡಈํ޲
従来のバーコード読み取りは「リニアリーディング」と言い、図に例
示されているように、レーザ光線がバーコードの始めから終わりま
でをスキャンしてはじめてデコードが可能となります。
ϨʔβϏʔϜ
コードリコンストラクションモードでは、レーザ光線がバーコードの
始めから終わりまでをスキャンできなくてもデコードが可能なモー
ドで、図の様にラベル上の部分的なスキャンでも、DS8100A はバー
コードデータを復元できます。
デコーダは個々のスキャンで得られたデータの位置合わせ ( アライ
メント ) を行ない、結合して 1 つのバーコードとしてデータを出力し
ます。
この位置合わせは ( アライメント )、バーコードのエレメントを使用
して、各スキャンの時間差を計算して行われます。
όʔίʔυ
Ҡಈํ޲
コードリコンストラクションモードでのチルト角
コードリコンストラクションモードでの最も重要なパラ
メータは、コードリコンストラクション機能が動作可能な、
最大チルト角の値 ( α最大値)です。
図に例示されているように、レーザ光線とバーコードラベ
ルに平行なラインの間の角をチルト角と定義します。
ϨʔβϏʔϜ
Ћ
Ћνϧτ֯
最大値を計算するには次の様な各パラメータに基づきます。
ラベルの高さ、1 秒あたりのスキャン数、バーコードの動
作スピード
ご使用のアプリケーションの最大値については、巻末の弊
社営業担当窓口までお問い合わせください。
図で示すように、DS8100A は + α最大値から -α 最大
値の間のチルト角でラベルを読み取ることができることに
なります(黒く塗り潰されている箇所はノーリードゾーン)。
ʄ
Ћ Ћ
ϨʔβϏʔϜ
17
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
17. ステップラダーとピケットフェンスについて
DS8100A が移動するバーコードに対する走査回数は、以下のパラメータで変ります。
・1 秒当たりの走査回数
・バーコードの移動速度
・バーコードの寸法
・バーコードの移動方向に対する走査方向
DS8100A がバーコードを確実に読み取るためには、バーコードが通過中に少なくとも 5 回は走査できる
ようにして下さい。
ステップラダー
バーコードの移動方向に対して垂直に走査する
LS
場合、DS8100A の有効走査回数は次式で求め
られます。
SN = [(LH/LS) × SS] ‑ 2
SN= 有効走査回数
LH= バーコードラベルの高さ(mm)
LS= ラベルの移動速度(mm /秒)
SS=1 秒当たりの走査回数
LH
レーザビーム
例えば、500mm /秒で移動する高さ 25mm
のバーコードを読み取る場合、DS8100A(1,000
スキャン/秒 ) の有効走査回数は次のようになり
ます。
[(25/500) × 1000] ‑ 2 = 48(回)
ピケットフェンス
バーコードの移動方向に対して平行に走査する場合の有効走査回数は次式で求められます。
SN = [((FW‑LW)/LS) × SS] ‑2
SN= 有効走査回数
FW= 読み取り領域幅(mm)
LW= バーコードラベル幅 (mm)
LS= バーコードラベルの移動速度 (mm /秒 )
SS=1 秒当たりの走査回数
例えば、読み取り領域幅 180mm の間を 1,300mm /秒で移動する 50mm 幅のバーコードを読み取
る場合、DS8100A(1,000 スキャン/秒 ) の有効走査回数は次のようになります。
[((180-50)/1300)*1000] ‑ 2 = 98(回)
LS
レーザビーム
LW
FW
18
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
18. オシレーティングミラー内蔵タイプ
DS8100A のオシレーティングミラー内蔵タイプは通常のシングルスキャンレーザビームを振動ミラーによって
ラスタースキャンと同様なスキャン幅を持たせることが可能となります。また、この DS8100A に使用されてい
るオシレーティングミラーはリニアモータを採用しており、高速振動 ( 最高 19Hz) と大きな振り角度
( 最大 50 ゜ ) まで対応でき、その振り角度と速度についてはソフトウェアにて細かく設定する事が可能です。以
下ではそれらの設定と読み取り位置の調整について説明します。
18.1 読み取り位置の調整方法
DS8100A のオシレーティングミ
ラー内蔵タイプは右図の様にスキャ
ナの水平に対して+ 25 ゜〜- 25 ゜
25゜
でスキャンを行いますので、読み取
り位置の調整には、この図を参考に
して行って下さい。
25゜
18.2 各パラメータの設定方法
オシレーティングミラーの振り角度は下図の 0 ゜の場所から ±25 ゜の範
振り速度
0Hz 〜 5Hz
そして、この振り角度を大きくすると、振り速度が低くなってしまうので、 6Hz 〜 10Hz
必要最小限の振り角度に設定して、その角度での最高の速度を設定すると
11Hz 〜 15Hz
いう順序で設定します。振り速度と最大振り角度の関係は右表を参考にし
16Hz 〜 19Hz
て下さい。
囲で設定することが可能です。
+25゜
0゜
−25゜
19
最大振り角度
50 ゜
30 ゜
20 ゜
10 ゜
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
19. 読み取り性能
DS8100A のスキャン速度は 1000 スキャン / 秒です。
DS8100A は読み取りバーコードの分解能によって機種が異なりますので、以下の表に基づいて機種を選択して
下さい。そして、各機種毎に分解能に応じた標準的な読み取りエリア図を参照して、要求される読み取りエリアを満
足するか確認をして下さい。
実際のバーコードラベルでの読み取りエリアについては使用するバーコードラベルの仕様によっ
て異なりますので、使用するバーコードラベルのサンプルにて読み取りエリアテストをする必要がありますので、巻末の弊
社営業担当窓口まで、お問い合わせをお願いします。
標準読み取りエリア図は以下の条件で測定をしています。
コード=インターリーブ 2/5 またはコード 39
PCS = 0.90
「ピッチ」角= 0 ゜
「スキュー」角=10 ゜「チルト」角= 0 ゜
動作モード=リニアリーディング
バーコード分解能
細バー幅 0.50mm
細バー幅 0.38mm
細バー幅 0.30mm
細バー幅 0.25mm
機種
DS8100A-3000
DS8100A-3005
DS8100A-3010
DS8100A-3015
DS8100A-3020
DS8100A-3025
DS8100A-3030
DS8100A-3035
( リニアスキャンタイプ )
( オシレーティングミラー内蔵タイプ )
( リニアスキャンタイプ )
( オシレーティングミラー内蔵タイプ )
( リニアスキャンタイプ )
( オシレーティングミラー内蔵タイプ )
( リニアスキャンタイプ )
( オシレーティングミラー内蔵タイプ )
DS8100A-3000/3005 標準読み取りエリア図 ( 細バー幅 0.50mm 時 )
20
40
60
80
DS8100A-3005
DS8100A-3000
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
-10
-20
-30
-40
-50
-60
-70
-80
-90
-100
(cm)
20
100 120 140 160 180 200
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
DS8100A-3010/3015 標準読み取りエリア図 ( 細バー幅 0.38mm 時 )
40
60
80
100 120 140 160 180 200
DS8100A-3010
20
DS8100A-3015
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
-10
-20
-30
-40
-50
-60
-70
-80
-90
-100
(cm)
DS8100A-3020/3025 標準読み取りエリア図 ( 細バー幅 0.30mm 時 )
20
40
60
80
DS8100A-3025
DS8100A-3020
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
-10
-20
-30
-40
-50
-60
-70
-80
-90
-100
(cm)
21
100 120 140 160 180 200
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
DS8100A-3030/3035 標準読み取りエリア図 ( 細バー幅 0.25mm 時 )
50
10
20
30 40
50 60
70 80
40
30
0
-10
-20
DS8100A-3030
10
DS8100A-3035
20
-30
-40
-50
(cm)
22
90 100 110 120 130 140 150
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
20. キーボード設定モードの操作方法
DS8100A に内蔵されているメンブレンキーボードと LCD を使用して、読
ENT
POWER ON
DS8100A 6.42.00 Onl S1000M8
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
み取りテストモード等の様々な操作が行えます。ここではその操作方法につい
て説明します。
スキャナの電源を ON にして数秒後に左図の表示となってから、< ↑ > キー
と < ↓ > キーを同時に約 2 秒間押し続けると、以下の表示となり、キーボー
+
ド設定モードが開始します。
Welcome
ENT
POWER ON
ENT
>Welcome
Autolearn
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
モード (P23)
Test モード
NETWORK
(P26)
ENT
Autolearn
ENT
POWER ON
ENT
>Autolearn
InternalNet
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
POWER ON
ENT
InternalNet
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
ENT
PHASE ON
ENCODER
NETWORK
Lcd Contrast
>Ethernet Mode
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
ENT
ENT
POWER ON
>Ethernet Mode
Exit
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
(P26)
ENT
TX DATA
TX DATA
Ethernet
Bus モード
POWER ON
ENCODER
モード (P24)
NETWORK
>Bus
Test Mode
ENT
POWER ON
モード (P27)
ENT
PHASE ON
LCD 調整
NETWORK
>InternalNet
Bus
>Test Mode
Lcd Contrast
モード (P23)
モード (P27)
ENT
ENT
NETWORK
ENT
ENT
POWER ON
ENT
POWER ON
DS8100A 6.42.00 Onl S1000M8
PHASE ON
ENCODER
23
TX DATA
NETWORK
Ethernet Mode
>Exit
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
Welcome モード
Welcome モードとは、DS8100A 本体のステータスを強制的に表示させるモードです。そして、< ↑ > キーを押せば、
元の表示に戻ります。
>Welcome
Autolearn
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
DS8100A 6.42.00 Onl S1000M8
ENT
TX DATA
NETWORK
POWER ON
ENT
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
Autolearn モード
Autolean モードとは、DS8100A に実際にバーコードラベルを読ませて、その読み取ったバーコードを読み取り設定
として登録する機能です。( 但し、以前に設定をした読み取りバーコード設定は全て消去されますので、この機能を使用
する場合は注意が必要です。)
>Autolearn
InternalNet
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
バーコードを読み取りが可能な位置に固定します。
NETWORK
ENT
Autolearning
■■■
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
読み取り成功の時
読み取り失敗の時
ENT
POWER ON
Autolearning
FAILED
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
ENT
POWER ON
NETWORK
設定終了
ENT
POWER ON
>Autolearn
InternalNet
PHASE ON
ENCODER
24
TX DATA
NETWORK
Autolearn 100%
Code 39 L5
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
Internal Net モード
Internal Net モードとは、DS8100A を Master-Slave 接続で使用する場合に、そのスキャナのアドレスを設定する
モードです。( この設定は設定ソフト Genius からも設定が可能です。)
>InternalNet
Bus
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
ENT
ENT
NETWORK
POWER ON
アドレス設定を終了
LonWAddrSel:
Exit
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
します。
NETWORK
ENT
Master-Slave 接続
Network アドレスの
ENT
設定を開始します。
>LonWAddrSel
(RemoteDiags)
ENT
で使用しないので、
LonWAddrSel:
Disabled
アドレス設定を無効
にします。
POWER ON
ENT
POWER ON
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
ENT
LonWAddrSel
>(RemoteDiags)
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
ENCODER
TX DATA
Remote
Diagnostic
モード
(P23)
NETWORK
終了します。
NETWORK
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
シングル同期の
ENT
POWER ON
Internal Net モードを
(RemoteDiags)
>Exit
PHASE ON
POWER ON
ENT
Master として
LonWAddrSel:
Master (SYN)
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
設定します。
NETWORK
マルチ同期の
ENT
POWER ON
Master として
LonWAddrSel:
Master (MUL)
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
設定します。
NETWORK
ENT
シングル同期の
ENT
>InternalNet
Bus
ENT
Slave で
LonWAddrSel:
Slave 1 (SYN)
アドレス No.1
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
……
として設定します。
POWER ON
( 最終 ) マルチ同期の
ENT
Slave で
LonWAddrSel:
Slave 31 (MUL)
アドレス No.31
として設定します。
POWER ON
25
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
Internal Net モードでスキャナアドレスの設定が完了すると、DS8100A の設定は下図の様な表示となります。
Master 設定の時
ENT
POWER ON
Slave 設定の時
DS8100A 6.42.00 Onl A00S1000M8
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
DS8100A 6.42.00 Onl A01S1000M8
ENT
NETWORK
POWER ON
表示が "00" となります。
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
表示が設定アドレスとなります。
Remote Diagnostic モード
Remote Diagnostic モードとは、DS8100A が Master-Slave 接続時に Master スキャナで Slave ネットワーク内
の動作状況を確認するモードです。( このモードはスキャナの設定が Master アドレスとして設定時のみ有効です。)
ENT
POWER ON
LonWAddrSel
>(RemoteDiags)
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
ENT
NETWORK
Diagnostic
print enabled..
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
Remote Diagnostic モード
を有効にする。
NETWORK
数秒後、自動的に
下記表示に戻ります。
LonWAddrSel
>(RemoteDiags)
ENT
POWER ON
ENT
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
Diagnostic
print disabled..
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
数秒後、自動的に
下記表示に戻ります。
LonWAddrSel
>(RemoteDiags)
ENT
POWER ON
PHASE ON
26
ENCODER
TX DATA
NETWORK
Remote Diagnostic モード
を無効にする。
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
Bus モード
Bus モードとは、DS8100A がフィールドバスインターフェイス内蔵タイプのみ設定可能なモードですので、通常の
Master-Slave 接続タイプでは使用しません。
BusAddrSel
>Exit
ENT
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
Network アドレスの
ENT
POWER ON
設定を開始します。
>Bus
Test Mode
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
>BusAddrSel
Exit
ENT
NETWORK
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
ENT
Test モード
Test モードとは、DS8100A の設置時に簡単に読み取りテストを行うモードです。このモードを使用して、最適な焦
点位置を設定します。
対象のバーコードを読み取りエリア
ENT
>Test Mode
Lcd Contrast
内に置き読み取り成功をすると読み
No Read
ENT
取りバーコードデータと読み取り率
(%) を表示します。
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
ENT
POWER ON
PHASE ON
27
ENCODER
TX DATA
NETWORK
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
Lcd 調整モード
Lcd Contrast モードとは、DS8100A の LCD 表示器のコントラストの調整を行うモードです。
>Lcd Contrast
Ethernet Mode
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
LCD 表示器のコントラストを濃くします。
NETWORK
ENT
>ChangeContrast
Exit
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
KeyUp/Dw Change
Enter Confirm
ENT
NETWORK
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
ENT
LCD 表示器のコントラストを薄くします。
ChangeContrast
>Exit
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
Ethernet モード
Ethernet モードとは、DS8100A の Ethernet 内蔵タイプのみ使用する設定モードなので、通常では使用しません。
>Ethernet Mode
Exit
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
ENT
NETWORK
>EthStatus
IpAddrSel
ENT
POWER ON
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
ENT
EthStatus
>IpAddrSel
ENT
POWER ON
ENT
POWER ON
PHASE ON
IpAddrSel
>Exit
PHASE ON
ENCODER
TX DATA
NETWORK
28
ENCODER
TX DATA
NETWORK
DS8100A 取扱説明書 Ver2.00
21. 仕様一覧
電源電圧
定常消費電力
DC20 ~ 30V
20W ~ 30W
0.50mm(-3X0X)
0.38mm(-3X1X)
最小分解能
0.30mm(-3X2X)
0.25mm(-3X3X)
光源
半導体レーザダイオード
スキャン速度
1,000 スキャン / 秒
ITF, Code39, Code93, Code128/GS1-128,
読み取り可能なバーコード
EAN/JAN/UPC, Codabar,GS1 Databar Family 等
外形寸法 (-3XX0)
217X172.5X126.6mm
外形寸法 (-3XX5)
275.1X254X192.3mm
重量 (-3XX0)
約 5kg
重量 (-3XX5)
約 6.4kg
動作温度
0℃~ +50℃
湿度
90% 以下 ( 但し結露無き事 )
耐振動 (-3XX0)
1.5mm : 13 ~ 55Hz : 各方向 2 時間
耐振動 (-3XX5)
1.5mm : 5 ~ 9.1Hz : 各方向 2 時間
耐衝撃 (-3XX0)
30G : 11ms : 各方向 3 回
耐衝撃 (-3XX5)
15G : 11ms : 各方向 3 回
保護構造
IP64
29
IDEC AUTO-ID SOLUTIONS 株式会社
本 社 :〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江 5-8-10TEL: 06-7711-8880 FAX: 06-6398-3202
東 京 :〒108-6014 東京都港区港南 2-15-1 品川インターシティ A 棟 14 階TEL: 03-5715-2177 FAX: 03-5715-2178
名古屋 :〒464-0850 愛知県名古屋市千種区今池 4-1-29 ニッセイ今池ビルTEL: 052-732-1561 FAX: 052-732-1562
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No.1403