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ご使用前に必ずお読みください
ステッピングモーターボード
MT-E506 取扱説明書
この度はステッピングモーターボード MT-E506 をお買い求めいただきまして誠にありがとうございます。
本製品は VPort with Power 規格を採用した、各種マイコンボード向けの拡張ボードです。ステッピング
モーターとモーターの原点位置を検知するための赤外線センサー(フォトインタラプタ)を搭載しています。
VPort with Power 規格を採用しているマイコンボードと組み合わせて使用することにより、効果的なマイ
コン制御の学習を行うことができます。
本製品をお使いいただく前のご注意
●本製品をお使いになるには電子工作や電子回路についての一般的な知識、マイコンについての知識や開発
環境などが必要です。
●本製品をお使いになる前には、必ずマイコンのドキュメント類を参照してください。
●静電気に弱い部品を使用していますので、静電気対策を施した上で本製品を取り扱ってください。
●本製品に付属の基板スタンドは、基板の取付穴に差し込んでご使用ください。
1.MT-E506 の構成
本製品の構成を以下に示します。
ユニポーラ駆動用
ドライバ IC
バイポーラ駆動用
ドライバ IC
仮想ポート
コネクタ(VPT)
+5V
ステッピングモーター
・ステップ角:18°
・電圧:5V
・電流:80mA/相
2
10
1
9
DRV IC(Unipolar)
DRV IC(Bipolar)
VPT(O4,I3) DRV, SW, SENS
TD62083AF
SOP-18
B7
B6
B5
SENS SW2 SW1
B3
B2
B1
B0
B
B
A
A
B
A
PS SBY
TA7774FG
HSOP-16
CN2
74AHC14
TSSOP-14
モーター基板
取り付け用
スペーサ
SW1
Bipolar
Unipolar
CN3
SW2
Stepping Motor Board
ユニポーラ駆動用
コネクタ
MODEL
バイポーラ駆動用
コネクタ
図 1 MT-E506 の構成
MT-E506
押ボタン
スイッチ
モーター基板を取り付けると、以下のようになります。この図はステッピングモーターをバイポーラ駆動で使用する
場合です。ユニポーラ駆動で使用する場合は、この図の状態からモーター基板を 180°回転して取り付けてください。
ユニポーラ駆動用
ドライバ IC
バイポーラ駆動用
ドライバ IC
仮想ポート
コネクタ(VPT)
+5V
ステッピングモーター
・ステップ角:18°
・電圧:5V
・電流:80mA/相
2
10
1
9
DRV IC(Unipolar)
DRV IC(Bipolar)
VPT(O4,I3) DRV, SW, SENS
B7
TD62083AF
SOP-18
B6
B5
SENS SW2 SW1
B3
B2
B1
B
B
A
A
B
A
PS SBY
B0
TA7774FG
HSOP-16
74AHC14
TSSOP-14
CN2
モーター基板
SW2
Stepping Motor Board
SW1
Bipolar
CN1
Unipolar
CN3
フォトインタラプタ
MODEL
押ボタン
スイッチ
MT-E506
原点位置検出用 円盤
スリット
図2 MT-E506 の構成(モーター基板取り付け時)
2.仮想ポートコネクタ
「VPort with Power」規格に対応した、2.54mm ピッチ 10 ピンのコネクタです。1 ∼ 8 番ピンに信号線、9 番ピンに
GND、10 番ピンに +5V が割り付けられています。各ポートのピン割付は以下のとおりです。
① VPT ポート
ステッピングモーターの制御信号、フォトインタラプタ、押ボタンスイッチが接続されています。
表 1 VPT ポートのピン割付
番号
信号名
接続デバイス
1
VPT0
ステッピングモーター
2
VPT1
ステッピングモーター
3
VPT2
ステッピングモーター
4
VPT3
ステッピングモーター
5
6
7
8
9
10
VPT4
VPT5
VPT6
VPT7
GND
VCC
未接続
押ボタンスイッチ(SW1)
押ボタンスイッチ(SW2)
フォトインタラプタ
接地
電源(+5V)
マイコン側
仕 様
入出力設定
ユニポーラ駆動時:A 相制御信号
出力
バイポーラ駆動時:スタンバイ信号
ユニポーラ駆動時:B 相制御信号
出力
バイポーラ駆動時:パワーセーブ信号
―
ユニポーラ駆動時:A 相制御信号
出力
バイポーラ駆動時:A 相制御信号
―
ユニポーラ駆動時:B 相制御信号
出力
バイポーラ駆動時:B 相制御信号
-
-
入力
論理入力 H:ON、L:OFF
入力
論理入力 H:ON、L:OFF
入力
論理入力 H: スリット検出
-
-
-
-
ステッピングモーターボード
MT-E506
3.使い方
(1)ユニポーラ駆動の場合
モーター基板を図 3 のように取り付けます。ユニポーラ駆動の場合、
ステッ
+5V
ステッピングモーター
・ステップ角:18°
・電圧:5V
・電流:80mA/相
2
10
1
9
DRV IC(Unipolar)
DRV IC(Bipolar)
VPT(O4,I3) DRV, SW, SENS
ピングモーターを制御する各相の信号をマイコンから出力します。どの
B7
TD62083AF
SOP-18
B6
B5
SENS SW2 SW1
ように制御信号を出力するかは、ステッピングモーターの励磁方式によっ
B2
B1
B0
B
B
A
A
B
A
PS SBY
TA7774FG
HSOP-16
74AHC14
TSSOP-14
CN2
CN1
て異なります。ステッピングモーターの励磁方式には、図 4 に示すよう
B3
SW2
SW1
Bipolar
Unipolar
マイコンのプログラムを作成してください。
CN3
に 3 種類あります。各制御信号を図のようなタイミングで出力するように、
Stepping Motor Board
MODEL
MT-E506
図 3 ユニポーラ駆動時の取り付け方向
1-2相励磁
2相励磁
1相励磁
A
A
A
B
B
B
A
A
A
B
B
B
図 4 ステッピングモーターの励磁方式
(2)バイポーラ駆動の場合
モーター基板を図 5 のように取り付けます。バイポーラ駆動の場合、ステッピングモーターを制御する各信号は表 2
のようになります。また、バイポーラ駆動のときの励磁方式は 2 相励磁のみとなります。図 4 の 2 相励磁のような
タイミングで信号を出力するようにプログラムを作成してください。
A
9
DRV IC(Bipolar)
VPT(O4,I3) DRV, SW, SENS
TD62083AF
SOP-18
B7
B6
B5
SENS SW2 SW1
B3
B2
B1
B
B
A
A
B
A
PS SBY
B0
TA7774FG
HSOP-16
74AHC14
TSSOP-14
SW2
CN1
B
10
1
DRV IC(Unipolar)
CN3
PS
動 作
動作
動作停止(スタンバイモード)
パワーセーブ動作(モーター電源電圧:約 4.5V)
通常動作(モーター電源電圧:5V)
―
A 相信号:H、A 相信号:L を出力
―
A 相信号:L、A 相信号:H を出力
―
B 相信号:H、B 相信号:L を出力
―
B 相信号:L、B 相信号:H を出力
SW1
Bipolar
STB
論理
H
L
H
L
H
L
H
L
2
CN2
信号名
+5V
ステッピングモーター
・ステップ角:18°
・電圧:5V
・電流:80mA/相
Unipolar
表 2 バイポーラ駆動時の制御信号
Stepping Motor Board
MODEL
MT-E506
図 5 バイポーラ駆動時の取り付け方向
4.主な仕様
本製品の主な仕様を以下に示します。
表 3 MT-E506 の主な仕様
項 目
外形
電源
評価用入出力デバイス
仮想ポートコネクタ
基板寸法
入力デバイス
出力デバイス
仕 様
72 × 95(mm)
DC +5V
押ボタンスイッチ× 2
フォトインタラプタ× 1
ステッピングモーター× 1
2.54mm ピッチ 10 ピンコネクタ× 1
備 考
VPort with Power 規格準拠
D
C
B
A
1
100u/16V
C5
R6
470
P5.L
2
LED1
SML-310VTT86
RED
VP1
2
2
VCC
GND
VP17
VP16
VP15
VP14
VP13
VP12
VP11
VP10
2532-10
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
CN1
P5.L
P5.L
14
7
0.1u
C6
3
R4
2.2k
4
B6
SML-310YTT86
YLW
B5
SML-310YTT86
YLW
1
2
13
U1F
R5
750
12
/2
/1
2
1
4
SN74AHC14PWR SN74AHC14PWR
U1A
B1
B7
SML-310VTT86
SML-310YTT86
RED
YLW
B0
SML-310VTT86
RED
B3
SML-310VTT86
RED
B2
SML-310VTT86
RED
SN74AHC14PWR
GND
VCC
U1G
3
2
1
2
1
2
1
2
4
3
2
1 1
5
6
7
8
2
1
1
2
2
1
4
3
2
1
5
6
7
8
1
1
P5.L
5
F1
F2
4
5
6
1
22 1/4W8
R3
9
1
2
3
4
5
6
7
8
5
11
NC
NC
NC
NC
OUTA
OUTA
OUTB
OUTB
VS1A
VS1B
Vcc
OUT1
OUT2
OUT3
OUT4
OUT5
OUT6
OUT7
OUT8
COMMON
STEP MOTOR Driv
er
(Bipolar)
TA7774FG
GND
GND
INA
INB
PS
VS2A
VS2B
U3
TD62083AF
GND
IN1
IN2
IN3
IN4
IN5
IN6
IN7
IN8
U2
13
12
7
2
15
14
10
11
16
9
3
C1
6
0.1u
0.1u
C4
0.1u
C3
P5.L P5.L
18
17
16
15
14
13
12
11
10
P5.L
SN74AHC14PWR
9
SN74AHC14PWR
U1D
U1E
STEP MOTOR Driv
er
(Unipolar)
8
10
C2
5
R2
47k
4
U1B
3
4
1
2
3
4
1
2
3
6
P5.L
P5.L
1.0.0
Revision
VCC
GND
SEN
NC
~B
COM
B
~A
COM
A
2552S-2X05-01
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
CN3
2552S-2X05-01
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
CN2
7
7
2009/01/15
Date
MT-E506
Product
SW2
HP03-15AFKP2-TP
SW1
HP03-15AFKP2-TP
SN74AHC14PWR SN74AHC14PWR
U1C
0.1u
R1
47k
P5.L
6
8
SW087061
DRAWING No.
1
Sheet
Step Motor Board
PWB-MTE506A
Title
8
1
D
C
B
A
5.回路図
本製品の回路図を以下に示します。
ステッピングモーターボード
MT-E506
1
2
3
4
5
6
7
8
A
A
TB2
1
2
VCC
GND
TEST POINT
P5.L
CN1
VCC
GND
SEN
NC
~B
COM
B
~A
COM
A
B
to MT-E506
to Senser Board
TB3
1
2
SEN
GND
TEST POINT
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
6
5
4
3
2
1
2532-10
B
TB1
Red
White
Blue
Black
White
Yellow
to Step Motor
TEST POINT
C
C
Product
Title
MT-E506S
PWB-MTE506SA
Step Motor Board
D
Revision
1.0.0
Date
DRAWING No.
2008/12/24
SW087064
D
Sheet
1
1
1
2
3
4
5
6
7
8
1
2
3
4
5
6
7
8
A
A
P5.L
P5.L
PH1
Col
A
C1
Cath
R1
150
0.1u
E
RPI-441C1
R2
47k
B
B
P5.L
CN1
VCC
GND
1
2
2545-1X2-T
to Motor Board
CN2
SEN
GND
1
2
2545-1X2-T
C
C
Product
Title
MT-E506P
PWB-MTE506PA
Photo Sensor Board
D
Revision
1.0.0
1
2
3
4
5
Date
DRAWING No.
2008/12/24
6
SW087067
7
Sheet
1
1
8
D
◎お願いとご注意
<サポート・お問い合わせについて>
●サポートに関する情報は当社のホームページ(http://www.sunhayato.co.jp/)に掲載します。
●本製品に関するお問い合わせは、当社ホームページのお問い合わせページ(https://www.sunhayato.co.jp/
inquiry/)よりお願いします。
●お問い合わせは本製品に関する内容のみに限らせていただきます。お客様が本製品を用いて設計した回路、それ
に起因する不具合などについてはお答えできかねますので、あらかじめご了承ください。
●お問い合わせの前には、設計した回路が間違っていないか、組立てたときに接続を間違っていないかなど、よく
ご確認ください。
<お取り扱いについて>
●子供の手の届くところに置かないでください。
●本製品は静電気に弱い部品を使用しています。
不慮の事故を防ぐために使用しないときは導電スポンジに挿すか、
帯電防止袋に入れて保管してください。
●電気的雑音を多く発生する機器のそばでのご使用は、誤動作の原因となりますので避けてください。
●直接日光の当たる場所、高温になる場所、湿気やほこりが多い場所では保管しないでください。
●本製品が「外国為替及び外国貿易法」に基づき安全保障貿易管理関連貨物・技術に該当する場合、輸出または国
外に持ち出す場合は、日本国政府の許可が必要です。
●本製品はマイコンの学習・評価用に使用されることを意図しています。高い品質や信頼性が要求され、故障や誤
作動が直接人命を脅かしたり人体に危害を及ぼす恐れのある、医療、軍事、航空宇宙、原子力制御、運輸、移動
体、各種安全装置などの機器への使用は意図も保証もしておりません。
●本製品の使用、
誤った使用および不適切な使用に起因するいかなる損害等についても当社は責任を負いかねます。
●一般的に半導体を使用した製品は誤動作したり故障することがあります。半導体の誤動作や故障の結果として事
故や損害などを生じさせないように考慮した安全設計をご購入者の責任で行ってください。
<この説明書について>
●この説明書の一部、又は全部を当社の承諾なしで、いかなる形でも転載又は複製されることは堅くお断りします。
●この取扱説明書に掲載しております内容は、本製品をご理解いただくためのものであり、その使用に関して、当
社及び第三者の知的財産権その他の権利に対する保証、又は実施権の許諾を意味するものではありません。
●本製品・製品仕様及び取扱説明書は、改良などのため予告なく変更したり、製造を中止する場合があります。
●本資料中の製品名および会社名は各社の商標、または登録商標です。
◎改訂履歴
Rev.
1.00
発行日
2009/2/20
ページ
-
改訂内容
初版発行
Copyright© 2009 Sunhayato Corp.
2009 年 4 月 15 日発行
REV.1.00
SG097005
ホームページ:www.sunhayato.co.jp