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PONパワーメータ
MODEL 260
取扱説明書
この度は、当社の光測定器をお買い上げいただきありがとうござ
います。本器は、優れた技術から創り出された信頼性の高い測定
器です。はじめに、この「取扱説明書」をよくお読みいただき、本器
の操作に慣れてから性能を充分に発揮されるよう御使用願いま
す。
Graytechnos Co., Ltd.
HR1315-13J-04/100928
「安全のために」
ご使用の前にこの取扱説明書をよくお読みのうえ、安全にお使い
下さい。また取扱説明書はいつでも見られるところに必ず保管して
下さい。
本器は安全に十分配慮して設計されていますが、間違った使い方
をすると火災や感電の恐れがあり危険ですので、事故を防ぐために
もご使用の際には必ず下記の注意事項をお守り下さい。
注意事項
1.
指定の電池以外を使用しないで下さい。
2.
指定のACアダプタ以外を使用しないで下さい。
3.
分解や改造はしないで下さい。
4.
本体を水に入れたり濡らしたりしないで下さい。
5.
本体に水をかけないで下さい。
6.
本体にピンなどの金属を差し込まないで下さい。
7.
使用温湿度の範囲内でご使用下さい。
8.
保存温湿度の範囲内で保存して下さい。
9.
使用しないときは電源スイッチをOFFにして下さい。
10. 長時間使用しないときは本体から電池を抜いて下さい。
11. 本体を落としたり、衝撃を与えたりしないで下さい。
12. 万一、異常の時は弊社代理店又は営業所に連絡して下さい。
目次
1. 概要 ............................................................................................................................................. 1
2. 構成 ............................................................................................................................................. 2
3. 仕様 ............................................................................................................................................. 2
3-1. 製品仕様 .......................................................................................................................... 2
3-2. 付属品 ............................................................................................................................... 4
3-3. オプション ......................................................................................................................... 4
4. 操作方法................................................................................................................................. 5
4-1. 各部の説明 ....................................................................................................................... 5
4-2. 準備 ....................................................................................................................................10
(1). 電源の準備.................................................................................................................10
(2). 光入力部の清掃.......................................................................................................12
4-3. 使用方法 ..........................................................................................................................13
(1). コネクタアダプタを取り付ける .............................................................................13
(2). 光ファイバを本器に接続する..............................................................................13
(3). 電源を ON にする.....................................................................................................13
(4). 電源を OFF にする ..................................................................................................15
(5). 自動波長識別測定..................................................................................................15
(6). LCD に表示したい波長を選択する(表示波長選択) ................................18
(7). 複数の波長の光パワーを同時に測定する ..................................................19
(8). 相対値測定.................................................................................................................20
(9). オートパワーオフを設定する/解除(連続動作)する..............................22
(10). 自動オフセット補正 ...............................................................................................24
(11). LCD バックライトを点灯する ..............................................................................26
(12). バックアップメモリを初期化する......................................................................26
4-4. エラー表示.......................................................................................................................27
4-5. 取扱上の注意 ................................................................................................................28
5. アフターサービス .............................................................................................................29
1. 概要
本器は、光ファイバを使用した光通信等の光パワー量、光減
衰特性などを測定するハンドヘルド型の光パワーメータです。
測定波長は、1310nm、1490nm、1550nmで校正されており、そ
の波長での測定値を直読可能です。
自動波長識別測定により、光ファイバのコネクタをコネクタアダ
プタに接続するだけで、測定している波長とその光パワーを表示
できます。
光入力部が一つであるため、光コネクタ接続を間違えることが
ありません。
測定波長1310nm、1490nm、1550nmの光パワーを同時に測定
することができます。
測定範囲は広範囲で、レンジ切り替えは自動で行われます。
LCDバックライトを使用すれば、暗所でも明瞭に測定値を確認
できます。
光入力部のアダプタを交換することにより各種のコネクタと接
続可能で、石英ファイバに対応できます。
バックアップメモリに動作状態が保持されます。
単三形乾電池、充電式電池及びACアダプタが使用できます。
また、ACアダプタを使用して単三形充電式電池(NiMH電池)を充
電することができます。
1
2. 構成
本器は、本体と各種光ファイバに対応するためのコネクタアダ
プタから構成されます。
各種コネクタアダプタについては、3-3. オプションの項を参照
して下さい。
3. 仕様
3-1. 製品仕様
製品名
校正波長
測定波長
測定範囲
(許容値)
測定値の
不確かさ *1
レンジ切換
受光素子
ファイバ
タイプ
分解能
測定周期
A/D変換
PDL
機能
260
1310nm, 1490nm, 1550nm
1260~1360nm, 1480~1500nm, 1540~1560nm
-40dBm ~ + 5dBm (1310nm, 1490nm)
-40dBm ~ +25dBm (1550nm)
±0.5dB (包含係数 k=2)
単一波長1310nm, -10dBm入力時
自動 3レンジ切換、 レンジ間誤差:1%以下
InGaAsフォトダイオード(φ1.0)
SMファイバ(9/125, PC研磨フェルール)
0.01dB
約3回/秒
16ビットΔΣ式
±0.2dB以下
自動波長識別測定、絶対値表示(dBm)、
相対値測定(dB、REL)、自動オフセット補正、
LCDバックライト、オートパワーオフ(10分)、
NiMH単三充電式電池充電機能、
メモリバックアップ
2
表示
表示器:
LCD 4桁
極性:
自動 (-)符号表示のみ点灯
測定範囲外: Hi、Lo表示
電池低下:
BTマーク点灯
電源
単三乾電池 4 本
NiMH単三充電式電池 4 本
ACアダプタ(オプション)
消費電力
約200mW(LCDバックライトOFF時)
電池動作
約70時間
時間
(アルカリ乾電池使用、LCDバックライトOFF時)
メモリバック 無制限
アップ時間
適合
SC(標準)、他はオプション
コネクタ
外形寸法
90(W)mm× 160(H)mm× 40(D)mm
重量
約400g(電池含む)
環境条件
使用温度:
-10℃ ~ 50℃
使用湿度:
80%RH以下(結露なきこと)
不確かさ保証温度:
不確かさ保証湿度:
18℃ ~ 28℃
80%RH以下(結露なきこと)
保存温度:
-20℃ ~ 60℃
*1 当社標準マスターファイバコード使用時
3
3-2. 付属品
1
1
1
4
1
1
1
取扱説明書
キャリングケース
コネクタアダプタ 181-SC (SC型)
単三乾電池
保護キャップ(コネクタアダプタ用)
ストラップ金具
フェルールキャップ
3-3. オプション
品名
コネクタアダプタ
ACアダプタ
型名
備考
181-FC
FC型
181-ST
ST型
181-DIN
DIN型
181-SMA/DIA
SMA型(φ2.5mm)
181-LC
LC型
DP-1005
100VAC 50/60Hz
DP-1206
120VAC 60Hz
DP-2206
220VAC 50Hz
他にも多くのオプション製品をそろえています。
弊社ホームページをご参照下さい。
http://www.graytechnos.com/
4
4. 操作方法
4-1. 各部の説明
④ 光入力部
⑦ フックナット
③ LCD表示部
② LED表示部
① 操作ボタン
⑥ 電池収納部
⑤ DCジャック
5
① 操作ボタン
【電源ボタン】
本体の電源をON/OFFするときに使用します。
【λボタン】
自動波長識別測定の選択もしくはLCDに表示し
たい波長を選択するときに使用します。
【RELボタン】
測定値をdB単位の相対値(RELative)に切り替
えるときに使用します。相対値のときには相対
基準値を表示することができます。
【dBmボタン】
測定値をdBm単位の絶対値に切り替えるときに
使用します。
【BACKLIGHTボタン】
LCDバックライトを点灯もしくは消灯するときに
使用します。
② LED表示部
受光している測定範囲内の波長がLED表示部に表示されて、
赤色に点灯します。
6
③ LCD表示部
e, f
d
b
a
g
h
c
a :デジタル数値とマイナス符号表示
測定値が4桁のデジタルで表示されます。
b :測定単位
測定値の測定単位(dBmもしくはdB)を示します。
c : 波長表示
LCDに表示されている波長を▼で示します。
d : MANU
LCDに表示したい波長を選択したときに表示されます。
自動波長識別測定のときには表示されません。
e : REL
相対値(RELative)表示されていることを示します。
f : REL OFFSET
相対基準値が表示されていることを示します。
g : BT
電池の残容量が少ない時に表示します。
h : オートパワーオフ
オートパワーオフが設定されているときに▼で示します。
7
④ 光入力部
光パワーを入力する光入力ポートです。コネクタアダプタを取り
付けて、光ファイバを接続して測定します。コネクタアダプタを交
換することにより、各種のコネクタを接続することが可能です。
④ 光入力部
⑤ DCジャック
ACアダプタ(オプション)を使用するときは、ここにACアダプタ
のコネクタを接続して下さい。使用時は、コネクタ付近にフェライト
コア(星和電機製E04SR130525A同等品)を装着してノイズの影
響を低減させることをお薦めします。
⑤ DCジャック
注意 :
指定のACアダプタ以外は絶対に使用しないで下さい。
本器が破壊する可能性があります。
+
-
8
⑥ 電池収納部
電池を収納します。フタを取る時は、フタの溝にコイン等を差込
み、下方向に力を加えます。
使用中、LCD表示部に
表示が点灯した場合は、速やか
に新しい乾電池と交換するか充電式電池を充電して下さい。乾
電池は4本同時に交換し、古い乾電池との併用は避けて下さい。
使用しない時は、電池を抜いて保管して下さい。
⑥ 電池収納部
⑦ フックナット
保護キャップをスプリングワッシャーとストラップ金具の順に入れ
ネジでここに固定します。
ストラップ金具
スプリングワッシャー
保護キャップ
⑦ フックナット
9
4-2. 準備
(1). 電源の準備
電池装填の際は、必ず本体の電源をOFFにして下さい。
下記の注意事項を守り使用して下さい。
使用しない時は、電池を抜いて保管して下さい。
(1-1). マンガン、アルカリ(単三形乾電池1.5V×4本)使用の場合
電池収納部に単三形乾電池4本を内部の極性マーク(+)に
従って装填し電池フタをかぶせます。
注意 :
単三形乾電池を電池収納部に装
填するときは、必ず電池収納部内
の充電切替スイッチをOFFにして
おいて下さい。
(1-2). NiMH(単三形充電式電池1.2V×4本)使用の場合
電池収納部に充電された単三形充電式電池4本を内部の
極性マーク(+)に従って装填し電池フタをかぶせます。
(1-3). 指定したACアダプタ(オプション)使用の場合
DCジャックに指定したACアダプタ(オプション)のコネクタを
接続し、プラグは適切な電源コンセントに差し込んで下さい。
指定のもの以外は使用できません。コネクタ付近にフェライト
コア(星和電機製E04SR130525A同等品)を装着してノイズの
影響を低減させることをお薦めします。
注意 :
指定のACアダプタ以外は絶対に使用しないで下さい。
本器が破壊する可能性があります。
+
-
10
(1-4). NiMH(単三形充電池1.2V×4本)を充電する場合
注意 :
充電前には、必ず充電式電池か乾電池かを確認
して指定の充電式電池を装填して下さい。
充電式電池と乾電池との併用は絶対にしないで
下さい。
危険 :
乾電池の充電は決してしないで下さい。
a. 本体の電源をOFFのままにして下さい。
b. 電池収納部内の充電切替スイッチをONにし
て下さい。
c. 電池収納部に単三形充電式電池4本を内部
の極性マーク(+)に従って装填し、電池フタ
をかぶせて下さい。
d. 指定したACアダプタ(オプション)のコネクタをDCジャックに接
続し、プラグは適切な電源コンセントに差し込んで下さい。こ
れにより充電が始まります。
(充電式電池 1.2V/1600mAh : 約16時間で充電)
e. 充電終了後はACアダプタ(オプション)のコネクタをはずして
下さい。
(1-5). 電池交換
使用中に
マークが点灯した場合は速やかに新しい電
池と交換して下さい。電池は4本同時に交換して下さい。
古い電池と新しい電池を併用しないで下さい。
異なった種類の電池を併用しないで下さい。
11
(2). 光入力部の清掃
光入力部は光の通る直径が10μm程度と非常に小さいため、
汚れやほこりがあると正しく測定することができなく、またほこ
りにより損傷を受けることもあります。使用しない時は、常に光
入力部やコネクタアダプタにキャップを付け、さらに使用前は
拡大鏡等(光コネクタ端面検査装置)を使い、光入力部に汚れ
やほこりが無いことを確認して下さい。
光入力部に付着した汚れは、次の手順でコネクタ端面を清
掃して下さい。
a. エタノールやイソプロパノールをしみこませた綿棒等で光
入力部の端面を拭く。
b. 乾いた綿棒等でもう一度端面を拭く。
c. きれいなエアーブローで端面を吹く。
光入力部
12
4-3. 使用方法
(1). コネクタアダプタを取り付ける
接続する光ファイバの種類に応じたコネクタアダプタを、光
入力部に取り付けます。コネクタアダプタを取り付ける場合は、
コネクタアダプタのピンが光入力部のガイド穴に入るようにスリ
ーブを押し込みながらネジを締め付けます。
コネクタアダプタ
光入力部
(2). 光ファイバを本器に接続する
光ファイバのコネクタを、光入力部のコネクタアダプタに接続
します。
光ファイバのコネクタ
コネクタアダプタ
13
(3). 電源をONにする
ボタンを1秒以上押します。
(誤操作防止のため1秒以内の操作ではONしません)
LCD表示部に「A-OFF」(オートパワーオフ設定)もしくは
「P-on」(オートパワーオフ解除)が数秒間点滅します。
オートパワーオフの設定/解除については、4-3.(9).を参
照して下さい。
A-OFF : オートパワーオフ設定
P-on : オートパワーオフ解除(連続動作設定)
点滅後、測定値と波長が表示されます。
本体起動後は自動波長識別測定になっています。
14
自動波長識別測定により、光パワーの最も大きい波長と
その測定値がLCD表示部に表示されます。
ボタンもしくは
ボタンが押されなければ、
自動波長識別測定のままとなります。
受光している測定範囲内の波長がLED表示部に表示され
て、赤色に点灯します。
測定波長範囲より長波長(1625nmや1650nmなど)を受光
した場合、その波長は1550nmと認識されてLED表示部の
1550nmの位置が赤色に点灯します。
(4). 電源をOFFにする
使用中に
ボタンを押します。
電源がOFFされても動作条件(オートパワーオフ設定/解
除)は内部のバックアップメモリに保存されます。
同じ動作条件で測定する場合は、そのまま電源をONする
だけで動作します。
15
(5). 自動波長識別測定
光ファイバのコネクタをコネクタアダプタに接続するだけで、測
定波長とその光パワーを自動でLCDに表示できます。
本体起動後は自動波長識別測定になっています。
自動波長識別測定では、LCD表示部に“MANU”が表示されま
せん。
複数の波長を受光している場合は、光パワーの最も大きい波
長の光パワーが自動でLCDに表示されます。
光ファイバのコネクタ
コネクタアダプタ
光パワーの
最も大きい
波長を表示
受光している
波長を表示
(点灯)
16
ボタンを数回押して、自動波長識別測定に切り替える
こともできます。LCD表示部に“MANU”が表示されない状態に
します。
自動波長識別
1回目
3回目
2回目
すべての波長で測定範囲外の低い光パワーが入力している
場合、LCDの波長表示▼は1550nmの位置に示されます。
17
(6). LCDに表示したい波長を選択する(表示波長選択)
ボタンを押して、LCDの波長表示▼を切り替えます。
選択した光パワーを継続して表示させておくことができます。
LCD表示部に“MANU”(マニュアル)が表示されます。
自動波長識別
1回目
選択波長
18
(7). 複数の波長の光パワーを同時に測定する
一つの光入力ポートで、測定波長1310nm、1490nm、1550nm
の光パワーを同時に測定することができます。
自動波長識別測定もしくは表示波長選択どちらにおいても測
定することができます。
自動波長識別
表示波長選択
ボタンを押して、順次各波長の光パワーをLCDに表示
することができます。
各波長の光パワーの差が大きい場合、低い光パワーの波長
は測定範囲外とみなされて、Lo表示になることがあります。そ
のような場合は、一つの波長のみを入力して測定して下さい。
19
(8). 相対値測定
(8-1). 光パワーを相対値(変化量)でLCDに表示する
ボタンを押します。
LCDに表示している波長の光パワーが相対基準値とな
り、その波長の光パワーが変化すると、相対基準値に
対する変化分がdB単位で表示されます。
LCD表示部には「REL」が表示されます。
表示光パワー
相対基準
光パワーが変化すると
変化分
注意 :
・ 相対値測定中はLCDに表示する波長を替えることが
できません。
・ 測定範囲外の光パワーでは相対値測定できません。
・ 相対値測定では自動波長識別測定が解除されます。
自動波長識別測定を行う場合は、
ボタンを押し
て相対値測定を解除してから
ボタンを数回押し
て自動波長識別測定を選択します。
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(8-2). 相対基準値を確認する
相対値を表示しているときに
ボタンを押します。
相対基準値がdBm単位で表示されます。
LCD表示部には「REL OFFSET」が表示されます。
基準時の絶対値
相対値表示
相対基準値を表示しているときに
相対値表示になります。
ボタンを押すと
(8-3). 相対値測定を解除して絶対値(dBm単位)表示にする
相対値を表示しているとき、もしくは相対基準値を表
示しているときに
ボタンを押します。
LCDに表示している波長の光パワーを絶対値で表示し
ます。
相対基準
絶対値
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(9). オートパワーオフを設定する/解除(連続動作)する
オートパワーオフを設定することで、自動で電源をOFFさせるこ
とができます。
御購入時はオートパワーオフ設定になっています。
電源がOFFされても動作条件(オートパワーオフ設定/解除)
は内部のバックアップメモリに保存されます。同じ動作条件で
測定する場合は、そのまま電源をONするだけで動作します。
設定/解除の表示とオートパワーオフ時の動作
オートパワーオフ
設定
解除
LCD表示
電源ON時
使用中
動作
ボタン操作が約10分
間なければ、自動的
に電源がOFF
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連続動作
(9-1). オートパワーオフを解除する
電源をONする時に、
ボタンを押し続けます。
このとき、LCD表示部に「P-on」が点滅表示する場合は
ボタンから手を離します。(解除されています)
「A-OFF」が点滅表示する場合は「P-on」が点滅表示す
るまで約3秒間押し続けてください。
電源ON時の点滅表示
オートパワーオフ解除中
オートパワーオフ設定中
(9-2). オートパワーオフを設定する
電源をONする時に、
ボタンを押し続けます。
このとき、LCD表示部に「A-OFF」が点滅表示する場合
ボタンから手を離します。(設定されています)
「P-on」が点滅表示する場合は「A-OFF」が点滅表示す
るまで約3秒間押し続けてください。
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(10). 自動オフセット補正
センサのオフセットを補正して、より正確な測定ができます。
補正値は、電源がOFFされても内部のバックアップメモリに保
存されます。同じ動作条件で測定する場合は、そのまま電源を
ONするだけでその補正値が有効になります。
注意 :
・ 光入力部が遮光されてない場合、または補正値が異
常に大きい場合は「Err3」が表示されます。
(10-1). 自動オフセット補正を実行する
a. 本体の電源をOFFにします。
b. 光入力部を遮光します。
本体にコネクタアダプタを取り付けている場合は、保
護キャップを使用し、取り付けていない場合は光入力
部にフェルールキャップを使用して遮光して下さい。
保護キャップで遮光する
フェルールキャップで
遮光する
光入力部
コネクタアダプタ
c.
ボタンを押しながら、
ボタンを1秒以上押します。
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自動オフセット補正がスタートし、LCD表示でカウントダウ
ンが始まります。
開始
カウントダウンが終了すれば
補正が完了して通常の測定
状態になります。
(10-2). 自動オフセット補正中に動作をキャンセルする
カウントダウン中に
ボタンを押します。
カウントダウンが中断して通常の測定状態になります。
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(11). LCDバックライトを点灯する
ボタンを押すとLCDバックライトが点灯します。
30秒後に自動で消灯します。
点灯中に
ボタンを押すと直ちに消灯します。
点灯時は消費電力が大きくなりますので、電源節約のため
必要時以外は点灯しないことをおすすめします。
(12). バックアップメモリを初期化する
初期化方法
a. 本体の電源をOFFにします。
b.
ボタンと
ボタンを押しながら、
ボタンを1秒以上押します。
初期化が完了して通常の測定状態になります。
初期化
A-OFF表示
初期化状態ではオートパワーオフが設定されています。
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4-4. エラー表示
表示
エラー内容
対処
Err
本体内部に異常が 修理が必要です。弊社代理店
Err4
あります。
Err8
または弊社に送って下さい。
5. アフターサービス 参照
Err9
Err0
バックアップメモリの 電源をOFFにしてから、バックア
状 態 も し く はオート ップメモリを初期化して下さい。
パ ワ ー オ フ 設 定 デ 4-3. (12). 参照
ータが異常です。
Err1
オフセット補正値デ 電源をOFFにしてから、自動オ
ータが異常です。
フセット補正を行って下さい。
4-3. (10). 参照
Err2
光 校 正 デ ー タ が 異 再校正が必要です。弊社代理
常です。
店または弊社に送って下さい。
5. アフターサービス 参照
Err3
自動オフセット補正
ボタンを押してエラー解
で光入力部の遮光 除し、自動オフセット補正を正し
が不十分です。
く行って下さい。
4-3. (10). 参照
Err5
光入力が過大であ 一旦電源をOFFにしてから、測
り、許容値を超えて 定範囲内の光パワーを入力し
います。
て下さい。
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4-5. 取扱上の注意
(1). 注意 : 単三形乾電池を電池収納部に装填する
ときは、必ず電池収納部内の充電切替スイッチを
OFFにしておいて下さい。乾電池充電禁止機能が
ありますが、ONの場合、乾電池の性能を損なう恐
れがあります。
使用しない時は、電池を抜いて保管して下さい。
(2). 注意 : 充電前には、必ず充電式電池か乾電池かを確認して
指定の充電式電池を装填して下さい。充電式電池と乾電池と
の併用は絶対にしないで下さい。
(3). 過大な光入力はフォトダイオードを破損するので、測定範囲上
限を著しく越えるような光を入光しないで下さい。
(4). 外部からの過大なノイズ等で正常動作しなくなる事があります。
その場合は電源を入れ直して下さい。バックアップデータが変
質した場合は、
ボタンと
ボタンを同時に押しなが
ら電源を入れ直して下さい。(4-3. (12)項参照)
(5). 光入力部はホコリ等によって性能が著しく悪化しますので、コネ
クタ、コネクタ・アダプタ等の脱着時にホコリが入らない様に充
分に注意して下さい使用しない時は必ずキャップを取り付けて
下さい。
(6). 注意 : ACアダプタを使用する時は、必ず当社指
定の専用ACアダプタを使用して下さい。他のAC
アダプタを使用すると破壊することもあります。
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5. アフターサービス
御使用中に万一故障した場合は、保証書の規定内容に従って
修理いたします。その場合は、お手数でも最寄りの弊社代理店また
は弊社に送って下さい。 送る場合はクッション材等で十分に保護
してからダンボール等の外箱に収納して、故障箇所、住所、氏名、
電話番号を明記し、保証書と一緒に送って下さい。
29
グレイテクノス株式会社
〒110-0005東京都台東区上野1-6-5小島ビル2F
電話:03-5807-6081 Fax:03-5807-6082
http://www.graytechnos.com/
E-mail: [email protected]
この取扱説明書は、製品の改良に伴い、予告なしに変更することがあります。
HR1315-13J-04/100928
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-メ モ-
保証書
グレイテクノス株式会社
保 証 規 定
1. 保証期間中に正常な使用状態で、万一故障等が生じました場合は
無償で修理いたします。
2. 本保証書は、日本国内でのみ有効です。
3. 下記事項に該当する場合は、無償修理の対象から除外いたしま
す。
a. 不適当な取扱い使用による故障
b. 設計仕様条件等をこえた取扱い、または保管による故障
c. 当社もしくは当社が依嘱した者以外の改造または修理に起因す
る故障
d. その他当社の責任とみなされない故障
機種名
シリアルNo.
保証期間
お 客 様
お名前.
年
月
日より1ヶ年
様.
ご住所.
電話番号.
販売店
本社
グレイテクノス株式会社
〒110-0005 東京都台東区上野1-6-5小島ビル2F
電話(03)5807-6081 FAX(03)5807-6082