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ご使用前に必ずお読みください
かそくドリ・グラビー
GT-N456 取扱説明書
この度はかそくドリ・グラビー GT-N456 をお買い求めいただきまして誠にありがとうございます。本製品
は、USB インターフェイスを介して簡単に加速度センサーとパソコンを接続することができます。加速度セ
ンサーを応用した、パソコン上で動作するプログラムの学習を行うことができます。
本製品をお使いいただく前のご注意
●本製品をお使いになるには電子工作や電子回路についての一般的な知識、マイコン、パソコンについての
知識や開発環境などが必要です。
●静電気に弱い部品を使用していますので、静電気対策を施した上で本製品を取り扱ってください。
●搭載マイコン、加速度センサーについての詳しい情報は各デバイスのデータシートを参照してください。
マイコン:ルネサス エレクトロニクス社 µPD78F0730
加速度センサー:フリースケール社 MMA7456L
1.GT-N456 の構成
(1)各部の名称
本製品の構成を以下に示します。
USB コネクタ
ON
TxD
RxD
GT-N456
µPD78F030
マイコン
μPD78F030
TSSOP-30
1
TB1
加速度センサー
MMA7456
LGA14
SW2
ステータス LED
SW1
押ボタンスイッチ
図 1 GT-N456 の構成
① USB コネクタ
ミニ B タイプの USB コネクタです。パソコンと接続してシリアル通信、電源の供給を行います。
②ステータス LED
電源、シリアル通信の状態を表す LED です。電源が供給されると「ON」LED が点灯します。本製品からパソコ
ンへデータを送信すると「TxD」LED が、パソコンからのデータを受信すると「RxD」LED が点灯します。
③ µPD78F030 マイコン
USB インターフェイス、加速度センサーの制御を行うマイコンです。加速度センサーとは 3 線式シリアル I/O イ
ンターフェイスを使用して接続しています。
④加速度センサー(MMA7456L)
Freescale 社製のデジタル出力タイプの加速度センサーです。こ
表 1 各測定レンジでの加速度と出力値の関係
のセンサーは測定した加速度値を符号付のデータで出力します。
測定レンジ
また、測定レンジを± 2g、± 4g、± 8g の 3 段階に設定すること
± 2g
ができます。本製品ではパソコンからコマンドを送信することに
より測定レンジを切り替えます。
± 4g
各測定レンジでの加速度とセンサーの出力値の関係は表 1 のよう
になります。
± 8g
重力に対する本製品の向きと加速度センサーの各軸との関係は図
2 のようになります。
加速度(g)
1
0
-1
1
0
-1
1
0
-1
出力値
64
0
-64
32
0
-32
16
0
-16
−X
−Z
TB1
GT-N456
1
SW2
+Y
μPD78F030
TSSOP-30
MMA7456
LGA14
−Y
SW1
ON
TxD
RxD
+Z
+X
本製品の動きと各軸との対応
TB1
GT-N456
1
SW2
重力の向き
μPD78F030
TSSOP-30
MMA7456
LGA14
XOUT @ 0g = 0
YOUT @ 0g = 0
ZOUT @ +1g = 64
SW1
TB1
1
SW2
SW1
MMA7456
LGA14
μPD78F030
TSSOP-30
GT-N456
μPD78F030
TSSOP-30
1
TB1
MMA7456
LGA14
SW1
SW1
ON
XOUT @ 0g = 0
YOUT @ +1g = 64
ZOUT @ 0g = 0
TB1
1
SW2
MMA7456
LGA14
μPD78F030
TSSOP-30
XOUT @ 0g = 0
YOUT @ 0g = 0
ZOUT @ −1g = −64
GT-N456
XOUT @ 0g = 0
YOUT @ −1g = −64
ZOUT @ 0g = 0
TxD
RxD
ON
SW2
TxD
RxD
GT-N456
ON
TxD
RxD
XOUT @ +1g = 64
YOUT @ 0g = 0
ZOUT @ 0g = 0
ON
TxD
RxD
XOUT @ −1g = −64
YOUT @ 0g = 0
ZOUT @ 0g = 0
図 2 重力に対する本製品の向きと各軸の出力値(測定レンジが± 2g のとき)
なお、加速度センサーの詳細については Freescale 社発行のデータシートを参照してください。
かそくドリ・グラビー
GT-N456
⑤押ボタンスイッチ
押ボタンスイッチを 2 個搭載しています。各スイッチはマイコンの入力ポートに接続しています。スイッチを押
すと L レベル、離すと H レベルの信号が入力ポートに入力されます。
(2)信号の割り当て
µPD78F0730 マイコンと加速度センサーなどのデバイスの接続を示します。
表 2 µPD78F0730 の信号割り当て
機 能
SW1
SW2
TxD LED
RxD LED
加速度センサー
割付ポート
P00/TI000
P01/TI010/TO00
P60
P61
P10/SCK10
P11/SI10
P12/SO10
P15
P120/INTP0
P30/INTP1
セルフプログラミング P33/TI51/TO51
入出力
入力
入力
出力
出力
出力
入力
出力
出力
入力
入力
出力
仕 様
スイッチ押下で L レベル
スイッチ押下で L レベル
L レベル出力で LED 点灯
L レベル出力で LED 点灯
3 線式シリアルインターフェイス:クロック出力
3 線式シリアルインターフェイス:データ入力
3 線式シリアルインターフェイス:データ出力
加速度センサー選択信号:L レベル出力で選択
加速度センサーデータレディ信号/割込信号
データレディ信号:H レベルでデータ確定
割込信号:H レベルで割込発生
加速度センサー割込信号:H レベルで割込発生
セルフプログラミング:H レベル出力でセルフプログラミング
2.パソコンとの接続
本製品はパソコンに接続して使用します。本製品を使用するにはパソコンにデバイスドライバをインストールする必
要があります。デバイスドライバはあらかじめ弊社ホームページよりダウンロードしてください。
http://www.sunhayato.co.jp/gt-n456/gt-n456.html
また、デバイスドライバーのインストールについては弊社発行の「GT-N456 スタートアップガイド」を参照して
ください。
3.動作モード
本製品はパソコンから送られるコマンドに従い、加速度センサーのデータを送信する「通常動作モード」と、
µPD78F0730 マイコンに書き込まれているファームウェアを書き換えることができる「ファームウェア書き込みモー
ド」があります。本製品をそのままパソコンに接続すると「通常動作モード」で動作します。「ファームウェア書き
込みモード」で動作させるためには、押ボタンスイッチ SW1 と SW2 を両方とも押しながら、USB ケーブルでパソ
コンと接続します。
実際にファームウェアの書き込みを行う場合は専用の書き込みソフトウェアを使用します。この書き込みソフトウェ
アは弊社ホームページよりダウンロードしてください。
また、ルネサス エレクトロニクス社の開発ツールを使用してファームウェアをカスタマイズすることも可能です。
ファームウェアをカスタマイズする方法については弊社発行の「アプリケーションノート」を参照してください。
4.主な仕様
本製品の主な仕様を以下に示します。
表 3 GT-N456 の主な仕様
項 目
外形(基板寸法)
電源
搭載デバイス
接続コネクタ
仕 様
30 × 45(mm)
DC +5V(USB バスパワー給電)
加速度センサー(Freescale 社製 MMA7456L)× 1
押ボタンスイッチ× 2
ミニ B タイプ USB コネクタ× 1
備 考
D
C
B
1
P5. L
1
D2
1
3
U5
Vss
Vin
On/Off
Vout
NC
5
4
S-818A33AMC-BGN-T2
HSU119TRF-E
2
C6
0.1 u/25V
5
FB2
2
P5. L
2
2
4.7 u/6.3 V
C11
P3P3. L
F1
nanoSMDC050F/13.2-2
1
FB1
BLM18AG601SN1D
4
3
1u/25V
C12
BLM18AG601SN1D
USB Mini B
2
1
CN1
UX60A-MB-5ST
S
C7
4.7 u/6.3 V
R6
R5
R4
22
22
1.5 k
4
5
1
2
C8
P5. L
Y1
1u/25V
C1
7
13
14
12
15
C9
3
1u/25V
21
10
C10
20
11
9
RESET 5
FLMD0 6
8
CSTCE16M0V53-R0
3
0.1 u/25V 0.1 u/25V
P3P3. L
U3
SN74LVC1G125DCKR
VCC
3
GN
D
1K
R7
EVSS
VSS
EVDD
VDD
REGC
RESET
FLMD0
2
P5. L
3
5
P61
P60
P15
P14/RxD6
P13/TxD6
P33/TI51/TO51
P17/TI50/TO50
P16/TOH1
P12/SO10
P11/SI10
P10/SCK10
P30/INTP1
P01/TI010/TO00
P00/TI000
P120/ INTP0/ EXLVI
1
2
3
4
18
19
16
17
25
26
27
22
23
24
28
29
30
4
GND
VCC
U4B
SN74AHCT1G125DCK
U4A
SN74AHCT1G125DCK
C13
4
0.1 u/25V
P121/X1/OCD0A
P122/X2/EXCLK/OCD0B
USBP
USBM
USBREGC
USBPUC
U2
uPD78F0730-MC-CAB-AX
TxD
LED2
SML-310YTT86
YLW
P32/INTP3/OCD1B
P31/INTP2/OCD1A
LED1
SML-310PTT86
GRN
ON
INT2
SW2
SW1
INT1/DRDY
OCD1B
OCD1A
CS
RXD6
TXD6
5
RxD
LED3
SML-310DTT86
ORN
330
R3
SLF-WR_N
SO
SI
SCK
330
R2
2
1
P3P3. L
2
1
470
R1
P5. L
4
2
1
P3P3. L
5
R10
10k
R9
10k
1
TXD6 2
RXD6 3
OCD1B 4
RESET 5
FLMD0 6
OCD1A 7
8
D1
RB551V-30
2
1
P3P3. L
P5. L
5
6
7
8
4
3
2
1
5
6
7
8
A
2
1
4
3
2
1
1
MINICUBE2
6
TEST_POINT
TB1
6
4
7
12
13
14
2.2k
R8
1.0.0
Revision
4
3
2
1
3
10
11
2
5
1
6
8
9
7
2009/02/19
Date
GT-N456
Product
5
6
7
8
N/C
N/C
Reserved
GND
GND
DVdd_IO
AVdd
INT1/ DRDY
INT2
P3P3. L
MMA7456L
IADDR0
CS
SDO
SDA/SDI/SDO
SLC/SPC
U1
7
10u
C3
0.1 u
C4
10u
C5
P3P3. L
B
A
8
SW097004
DRAWING No.
1
Sheet
1
かそくドリ・グラビー
PWB-GTN456-A
Title
SKQMBAE010
SW2
SKQMBAE010
SW1
0.1 u
C2
P3P3. L
8
D
C
B
A
かそくドリ・グラビー
GT-N456
5.回路図
本製品の回路図を以下に示します。
◎お願いとご注意
<サポート・お問い合わせについて>
●サポートに関する情報は当社のホームページ(http://www.sunhayato.co.jp/)に掲載します。
●本製品に関するお問い合わせは、当社ホームページのお問い合わせページ(https://www.sunhayato.co.jp/
inquiry/)よりお願いします。
●お問い合わせは本製品に関する内容のみに限らせていただきます。お客様が本製品を用いて設計した回路、それ
に起因する不具合などについてはお答えできかねますので、あらかじめご了承ください。
●お問い合わせの前には、設計した回路が間違っていないか、組立てたときに接続を間違っていないかなど、よく
ご確認ください。
<お取り扱いについて>
●子供の手の届くところに置かないでください。
●本製品は静電気に弱い部品を使用しています。
不慮の事故を防ぐために使用しないときは導電スポンジに挿すか、
帯電防止袋に入れて保管してください。
●電気的雑音を多く発生する機器のそばでのご使用は、誤動作の原因となりますので避けてください。
●直接日光の当たる場所、高温になる場所、湿気やほこりが多い場所では保管しないでください。
●本製品が「外国為替及び外国貿易法」に基づき安全保障貿易管理関連貨物・技術に該当する場合、輸出または国
外に持ち出す場合は、日本国政府の許可が必要です。
●本製品はマイコンの学習・評価用に使用されることを意図しています。高い品質や信頼性が要求され、故障や誤
作動が直接人命を脅かしたり人体に危害を及ぼす恐れのある、医療、軍事、航空宇宙、原子力制御、運輸、移動
体、各種安全装置などの機器への使用は意図も保証もしておりません。
●本製品の使用、
誤った使用および不適切な使用に起因するいかなる損害等についても当社は責任を負いかねます。
●一般的に半導体を使用した製品は誤動作したり故障することがあります。半導体の誤動作や故障の結果として事
故や損害などを生じさせないように考慮した安全設計をご購入者の責任で行ってください。
<この説明書について>
●この説明書の一部、又は全部を当社の承諾なしで、いかなる形でも転載又は複製されることは堅くお断りします。
●この取扱説明書に掲載しております内容は、本製品をご理解いただくためのものであり、その使用に関して、当
社及び第三者の知的財産権その他の権利に対する保証、又は実施権の許諾を意味するものではありません。
●本製品・製品仕様及び取扱説明書は、改良などのため予告なく変更したり、製造を中止する場合があります。
●本資料中の製品名および会社名は各社の商標、または登録商標です。
◎改訂履歴
Rev.
1.00
発行日
2010/11/20
ページ
-
改訂内容
初版発行
Copyright© 2010 Sunhayato Corp.
2010 年 11 月 20 日発行
REV.1.00
SG097009
ホームページ:www.sunhayato.co.jp