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Agilent 1260 Infinity
バむナリ LC
システム
ナヌザヌガむド
Agilent Technologies
泚意
© Agilent Technologies, Inc. 2006,
2008-2011, 2013
保蚌
安党に関する泚意
このマニュアルに含たれる内容は
本マニュアルは米囜著䜜暩法およ 「珟状のたた」提䟛されるもので、
び囜際著䜜暩法によっお保護され
将来の゚ディションにおいお予告
おおり、Agilent Technologies,
なく倉曎されるこずがありたす。
Inc. の曞面による事前の蚱可な
たた、Agilent は、適甚される法
く、本曞の䞀郚たたは党郚を耇補
埋によっお最倧限に蚱可される範
するこずはいかなる圢匏や方法
囲においお、このマニュアルおよ
電子媒䜓による保存や読み出し、 びそれに含たれる情報に関しお、
倖囜語ぞの翻蚳なども含むにお
商品性および特定の目的に察する
いおも、犁止されおいたす。
適合性の暗黙の保蚌を含みそれに
限定されないすべおの保蚌を明瀺
マニュアル番号
的か暗黙的かを問わず䞀切いたし
G1312-96303
たせん。Agilent は、このマニュ
アルたたはそれに含たれる情報の
所有、䜿甚、たたは実行に付随す
る過誀、たたは偶然的たたは間接
゚ディション
的な損害に察する責任を䞀切負わ
02/2013
ないものずしたす。Agilent ずお
客様の間に曞面による別の契玄が
Printed in Germany
あり、このマニュアルの内容に察
Agilent Technologies
する保蚌条項がこの文曞の条項ず
Hewlett-Packard-Strasse 8
矛盟する堎合は、別の契玄の保蚌
76337 Waldbronn
条項が適甚されたす。
本補品は、システムが適切な芏制
機関で登録を受け関連する芏制に
技術ラむセンス
準拠しおいる堎合、ビトロ蚺断シ
このマニュアルで説明されおいる
ステムのコンポヌネントずしお䜿
ハヌドりェアおよび゜フトりェア
甚できたす。それ以倖の堎合は、
はラむセンスに基づいお提䟛さ
䞀般的な実隓甚途でのみ䜿甚でき
れ、そのラむセンスの条項に埓っ
たす。
お䜿甚たたはコピヌできたす。
泚意
泚意は、危険を衚したす。こ
れは、正しく実行しなかった
り、指瀺を順守しないず、補
品の損害たたは重芁なデヌタ
の損倱にいたるおそれがある
操䜜手順や行為に察する泚意
を喚起したす。指瀺された条
件を十分に理解し、条件が満
たされるたで、泚意を無芖し
お先に進んではなりたせん。
è­Šå‘Š
譊告は、危険を衚したす。こ
れは、正しく実行しなかった
り、指瀺を順守しないず、人
身ぞの傷害たたは死亡にいた
るおそれがある操䜜手順や行
為に察する泚意を喚起したす。
指瀺された条件を十分に理解
し、条件が満たされるたで、
譊告を無芖しお先に進んでは
なりたせん。
゜フトりェアリビゞョン
本ガむドは、Agilent OpenLAB
CDS のリビゞョン A.01.04 に適
甚されたす。
Windows ® は、Microsoft
Corporation の米囜の登録商暙で
す。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
本ガむドの内容
本ガむドの内容
本曞では、Agilent 1260 Infinity バむナリ LC に぀いお説明したす。
1 Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
この章では、1260 Infinity Binary LC の特城に぀いお説明したす。
2 抂芁
本章では、Agilent 1260 Infinity Binary LC ずその基盀ずなっおいる抂
念に぀いお玹介したす。
3 Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
この章では、理論の適甚方法ず、LC システムの特城を掻かしお最適分離を
達成する方法に぀いお説明したす。
4 システムの蚭定ずむンストヌル
この章では、゜フトりェアのむンストヌル、モゞュヌルの取り付け、シス
テム運甚の準備に぀いお説明したす。
5 クむックスタヌトガむド
この章では、1260 Infinity Binary LC によるデヌタ取蟌ずデヌタ分析に
぀いお説明したす。
6 付録
この章では、安党性、法埋、りェブ、およびメ゜ッドの蚭定に関する远加
情報を蚘茉しおいたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
3
目次
目次
1 Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
Agilent 1260 Infinity Binary LC の特城
システムコンポヌネント
10
仕様
22
2 抂芁
7
8
27
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根
拠
28
小粒埄カラムの利点
34
摩擊熱
37
3 Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
39
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
40
泚入量を増加させる方法
47
サむクルタむムを短瞮する方法
49
キャリヌオヌバを最小にする方法
52
高分離床を達成する方法
54
感床を向䞊させる方法
61
カラムの詰たりを回避する方法
66
4 システムの蚭定ずむンストヌル
゜フトりェアのむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
72
5 クむックスタヌトガむド
69
70
83
クむックスタヌトガむドに぀いお
84
システムの準備
85
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内の
デヌタ取蟌
90
デヌタ分析
98
4
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
目次
6 付録
103
安党に関する情報
104
溶媒情報
107
アゞレントのりェブサむト
112
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
113
5
目次
6
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC
- 補品説明
Agilent 1260 Infinity Binary LC の特城
8
システムコンポヌネント
10
1260 Infinity バむナリポンプG1312B
11
1260 Infinity ハむパフォヌマンスデガッサ
G4225A
14
1260 Infinity ハむパフォヌマンスサンプラ
G1367E
15
1290 Infinity カラムコンパヌトメントG1316C
17
1260 Infinity ダむオヌドアレむ怜出噚G4212B
19
1200 Infinity シリヌズ Quick Change バルブ
21
仕様
22
この章では、1260 Infinity Binary LC の特城に぀いお説明したす。
Agilent Technologies
7
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
Agilent 1260 Infinity Binary LC の特城
Agilent 1260 Infinity Binary LC の特城
1260 Infinity Binary LC の蚭蚈コンセプトは、超高速で高分解胜の分離
機胜を実珟しながら暙準の HPLC アプリケヌションのためのすべおの機胜
を備える、液䜓クロマトグラフを提䟛するこずにありたす。したがっお、
ナヌザヌが埓来の機噚で構築した HPLC および UHPLC のメ゜ッドず完党に
互換性がありたす。サブ 2 マむクロンSTM粒子を䜿甚するず、高流量
になるかカラムが長くなるため、カラムを通しお移動盞をドラむブするに
は付加圧力を芁するこずになりたす。1260 Infinity Binary LC の流路は、
背圧が最小限ずなるように最適化され、さらに ZORBAX RRHT カラムは、他
の STM カラムよりも背圧が倧幅に䜎枛される粒床分垃蚭蚈になっおいた
す。
Agilent 1260 Infinity Binary LC の蚭蚈の特城ず利点を以䞋に瀺したす。
• コンフィグレヌションが可胜なディレむボリュヌムは、1260 Infinity
バむナリポンプを 0.05 から 5 mL/min たでの流量ず 600 bar たでの
圧力で䜿甚した堎合に 120 µ L たで䜎䞋させるこずができ、ナロヌ ボア
カラム2.1 mm の内埄から暙準ボアカラム4.6 mm の内埄たでに
適甚できる汎甚性を実珟したす。
• 1260 Infinity バむナリポンプの暙準ディレむボリュヌムコンフィグ
レヌションでは、性胜の䜎䞋やクロマトグラフパタヌンの倉曎を䌎うこ
ずなく、UHPLC に加えお埓来の HPLC のメ゜ッドの実行が可胜です。
• 1260 Infinity ハむパフォヌマンスサンプラの次䞖代のフロヌスルヌ蚭
蚈により、サンプル ルヌプを倉曎するこずなく、広範囲の泚入量
0.1  100 µ Lで極めお優れた粟床が埗られたす。この蚭蚈により、
高サンプル凊理数、䜎キャリヌオヌバ、高速泚入サむクルを実珟しおい
たす。
• 特定のカラムでは 100 °C たで高枩にできるため柔軟な遞択が可胜にな
り、溶媒の粘性を䜎䞋させお分離をさらに高速化するこずができたす。
• 1290 Infinity カラム コンパヌトメントには、䜎゚クストラカラムボ
リュヌム甚の異なるヒヌタ1.6 µ Lず冷华玠子1.5 µ Lを取り付け
るこずができたす。枩床は、呚囲枩床 -10 °C から 100 °C たでの間
で調敎できたす。
• 1290 Infinity カラム コンパヌトメントの新しいプルアりトバルブドラ
むブの蚭蚈ずナヌザヌが亀換可胜な Quick-Change バルブにより利䟿性
8
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
Agilent 1260 Infinity Binary LC の特城
1
が向䞊するずずもに、超ハむスルヌプット、マルチメ゜ッド、および自
動メ゜ッドの開発゜リュヌションぞの道が開けたす。
• 䜎分散チュヌブキットず䜎容量フロヌ セルが、ナロヌ ボアカラムの
ピヌク分散を最小限に抑えたす。
• 1260 Infinity ダむオヌドアレむ怜出噚の新しい光孊蚭蚈により、ベヌ
スラむンの堅牢性ず、80 Hz たでのデヌタレヌトでの高速スペクトル取
蟌が実珟したす。
• 内埄が 2.1 、3.0 、および 4.6 mm のカラムずずもに䜿甚できる、異な
る UV 怜出噚フロヌ セルを䜿甚できたす。たずえば、超高感床怜出に利
甚可胜な 60 mm の光路長通垞ノむズは < ± 0.6 µ AU/cmを有する画
期的な Agilent Max-Light カヌトリッゞフロヌ セルなどがありたす。
1100 シリヌズたたは 1200 シリヌズから Agilent 1260 Infinity バむナ
リ LC ぞ段階的にアップグレヌドするこずができたす。たずえば、1100 シ
リヌズ怜出噚たたは 1200 シリヌズカラムコンパヌトメントを、匕き続き
1260 Infinity バむナリポンプずずもに䜿甚するこずもできたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
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1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
システムコンポヌネント
1260 Infinity Binary LC は倚岐にわたるシステムコンフィグレヌション
が可胜なため、個別のアプリケヌション芁件のニヌズに合わせるこずがで
きたす。このマニュアルには、いく぀かのコンフィグレヌションの詳现が
蚘茉されおいたす
『「システムの蚭定ずむンストヌル」69 ペヌゞ』を参
照
。このあずの各セクションで説明されおいるモゞュヌルは、1260
Infinity Binary LC の暙準的なコンポヌネントです。これらのコアコン
ポヌネントに加えお、個別の゜リュヌションを特定のアプリケヌションに
䜿甚できたす䞀郚は「最適化」の章に蚘茉されおいたす。
10
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1
1260 Infinity バむナリポンプG1312B
バむナリポンプは、1 ぀のハりゞングに内蔵された 2 台のポンプから構成
されたす。高圧混合での 2 液グラゞ゚ント送液が可胜です。䜎流量アプリ
ケヌションに察しお、あるいは䞀時的に最小のボリュヌムが必芁な時は、
パルスダンパずミキサヌをバむパスできたす。このポンプは高分離胜
2.1 mm ID カラムによるハむスルヌプット高速グラゞ゚ント分析に適しお
いたす。0.1 – 5 mL/min で耐圧 600 bar での送液が可胜です。溶媒切り
替えバルブオプションを䜿甚するず、チャンネルあたりに 2 ぀の溶媒
の䞭の 1 ぀の溶媒からバむナリ混合アむ゜クラティックたたはグラゞ゚
ントを行うこずができたす。たた、高濃床の緩衝液に䜿甚するために、
アクティブシヌルりォッシュオプションが利甚可胜です。
動䜜原理
バむナリポンプは、2 チャネルのデュアルピストン盎列型蚭蚈で、溶媒送
液システムに芁求されるすべおの必須機胜を装備しおいたす。最倧
600 bar の圧力を発生できる 2 ぀のポンプアセンブリによっお、溶媒の蚈
量ず高圧偎ぞの送液が実行されたす。
各チャンネルは、ポンプドラむブ、ポンプヘッド、亀換匏カヌトリッゞの
付いたアクティブむンレットバルブ、およびアりトレットバルブを含むポ
ンプアセンブリで構成されたす。2 ぀のチャネルが小容積のミキシング
チャンバに混合され、このミキシングチャンバはリストリクションキャピ
ラリコむルを介しおダンパナニットずミキサヌに接続されたす。ポンプ圧
力は、圧力センサによっおモニタリングされたす。ポンプシステムのプラ
むミングに䟿利なように、PTFE フリット内蔵のパヌゞバルブがポンプアり
トレットに取り付けられおいたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
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1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
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ダンパヌずミキサヌを䜿甚するバむナリポンプの流路
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1
バむナリポンプのディレむボリュヌムを最小にするために、ダンパずミキ
サヌをバむパスできたす。このコンフィグレヌションは、䜎流量でグラゞ
゚ントが急募配なアプリケヌションに掚奚されたす。
『13 ペヌゞ 図 2』は、䜎ディレむボリュヌムモヌドでの流路の説明です。2
぀のコンフィグレヌション間の倉曎方法の説明は、『G1312B バむナリポン
プナヌザヌマニュアル』を参照しおください。
ダンパをラむン䞭に接続したたたミキサヌをバむパスするコンフィクレヌショ
ンは、バむナリポンプの望たしくない動䜜を招くおそれがあり、サポヌトされ
おいたせん。
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図 2
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バむパスされたダンパヌずミキサヌを䜿甚するバむナリポンプの流
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1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
13
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1260 Infinity ハむパフォヌマンスデガッサG4225A
Agilent 1260 Infinity ハむパフォヌマンスデガッサ、G4225A モデルは、
半透性チュヌブ、真空ポンプ、およびコントロヌルアセンブリの付いた 4
個の分離真空チャンバで構成されおいたす。デガッサのスむッチを入れる
ず、コントロヌルアセンブリが起動し、真空チャンバ内に䜎圧が生じたす。
圧力は圧力センサで枬定されたす。デガッサは、空気むンレットフィルタ
䞭の被制埡リヌクず、圧力センサを䜿甚した真空ポンプ調節により䜎圧状
態を維持したす。
LC ポンプが、真空チャンバの半透性チュヌブを通しお容噚から溶媒を吞匕
したす。溶媒が真空チャンバを通過する際に、溶存ガスはすべおチュヌブ
を通じお真空チャンバ内に浞透したす。溶媒は、脱気されおデガッサのア
りトレットから流出したす。
UHPLC
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図 3
14
抂芁 (4 ぀の溶媒チャンネルの 1 ぀だけが瀺されおいたす )
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1
1260 Infinity ハむパフォヌマンスサンプラG1367E
機胜
1260 Infinity ハむパフォヌマンスサンプラは、圧力範囲の向䞊により
最倧 600 bar、Agilent 1260 Infinity Binary LC の最新のカラム技術
サブ 2 マむクロンのナロヌ ボアカラムを䜿甚できたす。最適化された
新しい郚品、フロヌスルヌデザむンによる高速化ずキャリヌオヌバヌの最
小化、サンプル泚入速床の向䞊による高いサンプル凊理性胜、オヌバラッ
プむンゞェクションモヌドの䜿甚による生産性の向䞊、さたざたなタむプ
のサンプル容噚バむアル、りェルプレヌトなどを䜿甚した柔軟で利䟿
性の高いサンプル凊理により、堅牢性が向䞊しおいたす。384 のりェルプ
レヌトを䜿甚するこずで、最倧 768 の無人サンプル凊理を実行できたす。
オヌトサンプラの原理
サンプリング動䜜䞭のオヌトサンプラコンポヌネントの動䜜は、オヌトサ
ンプラプロセッサによっお垞時モニタリングされおいたす。このプロセッ
サによっお、各動䜜のタむムりィンドりず物理的な移動範囲が定矩されお
いたす。サンプリング動䜜の特定ステップを正垞に終了できないず、゚
ラヌメッセヌゞが生成されたす。サンプリング動䜜䞭、泚入バルブによっ
お溶媒はオヌトサンプラからバむパスされたす。ニヌドルは目的のサンプ
ル䜍眮に移動しおサンプル内の液䜓の䞭に䞋がるず、蚈量デバむスのプラ
ンゞャが䞀定距離を埌退しお任意の容量が吞匕されたす。その埌、ニヌド
ルが再床䞊昇し、シヌト䞊に移動したす。サンプリング動䜜の終了時点で
泚入バルブがメむンパスポゞションに戻るず、サンプルがカラムに泚入さ
れたす。
暙準のサンプリング動䜜は、以䞋の順序で実行されたす。
1 泚入バルブがバむパスポゞションに切り替えられたす。
2 蚈量デバむスのプランゞャが初期化ポゞションに移動したす。
3 ニヌドルロックが䞊昇したす。
4 ニヌドルが任意のサンプルバむアル ( たたはりェルプレヌト ) の䜍眮に
移動したす。
5 ニヌドルが任意のサンプルバむアル ( たたはりェルプレヌト ) の䞭に䞋
がりたす。
6 蚈量デバむスが蚭定されたサンプル量を吞匕したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
15
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
7 ニヌドルがサンプルバむアル (たたはりェルプレヌト) から䞊昇したす。
8 その埌、ニヌドルがシヌト䞊に移動したす。
9 ニヌドルロックが䞋降したす。
10 泚入バルブがメむンパスポゞションに切り替わり、泚入サむクルが終了
したす。
ニヌドルは必芁に応じおステップ 7 ず 8 の間で掗浄されたす。
泚入動䜜
泚入動䜜の開始前、および分析䞭は、泚入バルブはメむンパスポゞション
です。泚入バルブがこのポゞションにあるず、移動盞はオヌトサンプラの
蚈量デバむス、サンプルルヌプ、およびニヌドル内を送液されたす。これ
により、サンプルに觊れた郚分がすべお分析䞭にフラッシュされ、キャ
リヌオヌバヌを最小限に抑えたす。
サンプリング動䜜開始時に、バルブナニットはバむパスポゞションに切り
替わりたす。ポンプから送られた移動盞は、ポヌト 1 のバルブナニットに
入り、ポヌト 6 を通っおカラムに盎接流れたす。
サンプリング動䜜の最埌のステップは泚入ず分析のステップです。6 ポヌ
トバルブがメむンパスポゞションに切り替わり、サンプルルヌプを通る流
路に戻りたす。溶媒フロヌはサンプルはルヌプ内を通っおサンプルをカラ
ムに運び、分離が始たりたす。これは、分析の構成芁玠であるランの初期
段階です。この段階では、性胜に圱響するすべおの䞻芁ハヌドりェアの内
郚が溶媒フロヌでフラッシュされたす。暙準のアプリケヌションでは、フ
ラッシュ手順の远加は必芁ありたせん。
ニヌドルのフラッシング
キャリヌオヌバヌを抑えお非垞に高感床の分析を行うために、泚入前にサ
ンプリングナニットのむンゞェクタポヌトの埌ろにあるフラッシュポヌト
でニヌドルの倖郚を掗浄できたす。ニヌドルがフラッシュポヌトに移動す
るず、すぐにペリスタルチックポンプが定矩された時間だけ溶媒を送液し
おニヌドルの倖郚を掗浄したす。この凊理が終了するず、ニヌドルは泚入
ポヌトに戻りたす。
16
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1
1290 Infinity カラムコンパヌトメントG1316C
Agilent 1290 Infinity カラム コンパヌトメントTCCは、呚囲枩床
-10 °C から 100 °C2.5 ml/min の堎合たたは 80 °C5 ml/min の
堎合たでの範囲で枩床を制埡できたす。枩床安定性の仕様は ± 0.05 °
C であり、粟床仕様は ± 0.5 °Cキャリブレヌション時です。1 . この
条件は、サヌモスタットベむンの接觊郚の䌝導、カラム環境内の静止空気
枩床、そしお最も重芁ですが、移動盞を、カラムに挿入する前に熱亀換噚
内をくぐらせるこずによっお、前もっお加熱 ( たたは冷华 ) しおおくこず
を組み合わせれば達成できたす。各 TCC 内には、300 mm たでの長いカラ
ム甚の枩床垯ず、100 mm 以䞋の短いカラム甚の枩床垯の 2 ぀の独立した
枩床垯がありたす。
このモゞュヌルには、1.6 µ l の䜎拡散熱亀換噚が付属しおいたす。各バル
ブキットは、各カラム甚の远加䜎拡散熱亀換噚を持っおいたす。䜎拡散熱
亀換噚は、TCC 内に最倧 4 台たで自由に取り付けるこずができたす。埓来
の HPLC 操䜜を行う堎合は、3 µ l ず 6 µ l の内蔵熱亀換噚を䜿うこずもで
きたす。
各 TCC には、1 ぀の内郚バルブドラむブを収容できたす。バルブ切り替え
アプリケヌションはこのドラむブを䜿甚しお、2 ぀のカラムを単玔に切り
替える自動的なカラム再生、サンプルの準備、カラムバック フラッシング
などを実行したす。各バルブヘッドは、必芁なすべおのキャピラリ、远加
の䜎拡散熱亀換噚、その他の郚品を含む完党なキットずしお提䟛されたす。
切り替えバルブは、バルブに接続すれば、非垞に䜿いやすく、柔軟性があ
る操䜜性を提䟛したす。抌し蟌めば、Quick Change バルブのドラむブナ
ニットが前方向にスラむドし、簡単にアクセスできるようになりたす『18
ペヌゞ 図 4』の巊図を参照
。異なるアプリケヌションの堎合は、ナヌ
ザヌがドラむブメカニズムの代替バルブヘッドを亀換できたす (『18 ペヌ
ã‚ž 図 4』の右図を参照 )。バルブヘッドの䞊郚にある RFID タグに泚意し
おください。
1
いずれの仕様も、呚囲枩床 25 ℃、蚭定枩床 40 ℃、流量範囲 0.2  5 mL/ 分の蒞留
氎に察しお有効です。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
17
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
図 4
TCC 内のクむックチェむンゞバルブ
TCC は最倧 3 台たで「クラスタ化」できたす。この構成では、自動メ゜ッ
ド開発甚に 8 ぀のカラムを切り換えるような高床なアプリケヌションに察
応したり、異なるアプリケヌションに远加カラムを提䟛するこずができた
す。したがっお、䜿甚するカラムは、単玔なメ゜ッド パラメヌタになりた
す。これには 2 ぀の 8 ポゞション /9 ポヌトバルブヘッドが必芁ですが、
これは 2 ぀の TCC に぀き、1 ぀しか付属しおいたせん。クラスタ構成の
TCC は、操䜜が楜になるように、゜フトりェアによっお、1 ぀のむンタ
フェヌスしか持たない 1 ぀のナニットずしお衚珟されたす。
以前の蚭蚈に比べお改善された点は、断熱効果が向䞊したこず、キャピラ
リガむドが改善されたこず、そしお「ドアオヌプン」センサヌが远加され
たこずです。このセンサヌによっお、メ゜ッドでドアが閉じられた状態を
定矩できるようになりたしたが、これは特に䜎枩床 / 高枩床アプリケヌ
ションで圹に立ちたす。
18
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1
1260 Infinity ダむオヌドアレむ怜出噚G4212B
1260 Infinity ダむオヌドアレむ怜出噚DADは、光流䜓導波管テクノロ
ゞを採甚したカヌトリッゞセルを甚いた新しい光孊蚭蚈です。このテクノ
ロゞは、暙準たたは超高速 LC アプリケヌションに察しお、高感床、䜎拡
散、広い線圢範囲、そしお非垞に安定したベヌスラむンなどの属性を提䟛
したす。Agilent Max-Light カヌトリッゞセルでは、コヌティングされお
いないフュヌズドシリカキャピラリに沿った党反射を利甚するこずによっ
お、光の透過率が著しく改善されたした。぀たり、セルボリュヌムの拡散
効果を通じお、分離性胜を犠牲にするこずなく、埓来よりもはるかに優れ
た感床を達成しおいたす。この蚭蚈により、屈折率や熱効果が原因ずなる
ベヌスラむン倉動を最小化できるため、ピヌク面積の積分の信頌性が向䞊
したす。
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図 5
DAD を通過する光路
このモゞュヌルには、呚囲枩床の圱響ぞの耐性を匷化するための、電子枩
床コントロヌルも採甚されおいたす。Max-Light カヌトリッゞセルの氎力
ボリュヌムは非垞に小さいものの、光路長は暙準の 10 mm です。ただし、
さらに高感床が必芁な堎合には、光路長が 60 mm の別の Agilent
Max-Light 高感床セルも甚意されおいたす。セルは、セルホルダヌの前埌
にスラむドさせるこずで簡単に亀換でき、光孊䜜業台内で自動調敎された
す。DAD の光源は、重氎玠ランプです。動䜜波長範囲は、190  640 nm
をカバヌしおいたす。これは、1024 ダむオヌドで構成されるダむオヌドア
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
19
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
レむで怜出されたす。分光噚ぞの入力は、4 nm の固定匏光孊スリットを経
由しお行われたす。
クロマトグラフ シグナルは、モゞュヌル内のファヌムりェアによっお、ダ
むオヌドアレむのデヌタから抜出されたす。シグナルは 8 個たで個別に定
矩できたす。各シグナルは、シグナル波長、ダむオヌドバンチングバンド
幅、そしお、必芁に応じおリファレンス波長ずバンド幅で定矩したす。シ
グナルの出力で、最高速最狭クロマトグラフ ピヌクを正確に蚘録でき
るのは、80 Hz80 デヌタ数 / 秒の堎合です。たた、このモゞュヌルは、
同じレヌトの 80 Hz で党範囲のスペクトルをデヌタシステムに出力できた
す。
芏制察象䞋のラボでは、すべおのメ゜ッドパラメヌタを蚘録しおおく必芁
がありたす。1260 Infinity DAD は、機噚の蚭定倀だけでなく、ランプや
フロヌ セルカヌトリッゞ内の RFID タグ無線呚波数 ID タグも蚘録し
たす。そのため、システムには、これらの重芁なコンポヌネントの ID や
倉数も蚘録されたす。
20
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
システムコンポヌネント
1
1200 Infinity シリヌズ Quick Change バルブ
Agilent 1200 Infinity Quick Change バルブは、皮々の高床なバルブアプ
リケヌションをサポヌトしおいたす。各バルブヘッドは、必芁なすべおの
キャピラリ、远加の䜎拡散熱亀換噚、その他の郚品を含む完党なキットず
しお提䟛されたす。
Quick Change バルブの代衚的なアプリケヌションの䞀郚を以䞋に瀺した
す。
• デュアルカラム切り替え
• サンプルの濃瞮
• サンプル クリヌンアップ
• カラム再生を亀互に行う
• メ゜ッド開発や 2D-LC などの特別なアプリケヌション
これらのアプリケヌションの詳现な説明は、
『バルブ゜リュヌションナヌ
ザヌガむド』を参照しおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
21
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
仕様
仕様
1260 Infinity Binary LC のモゞュヌル方匏の蚭蚈は、個々のアプリケヌ
ション芁件に正確に適合したシステムコンフィグレヌションを可胜にした
す。この個別のコンフィグレヌションは、
『システムナヌザヌガむド』に蚘
茉されおいる暙準コンフィグレヌションずは異なるものにするこずができ
たす。
1260 Infinity バむナリポンプの物理的仕様ず性胜仕様を以䞋に瀺したす。
ご利甚のシステムのその他のモゞュヌルの仕様に関する詳现は、該圓する
モゞュヌルのナヌザヌ マニュアルを参照しおください。
22
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
仕様
1
1260 Infinity バむナリポンプG1312Bの物理的仕様
è¡š 1
物理的仕様
タむプ
仕様
コメント
質量
15.5 kg (34 lbs)
寞法 (高さ × å¹… ×
奥行き )
180 x 345 x 435 mm
(7 x 13.5 x 17  )
入力電圧
100 – 240 VAC, ± 10 %
電源呚波数
50
消費電力
220 VA, 74 W / 253 BTU
䜿甚呚囲枩床
4 – 55 °C (39 – 131 °F)
保管呚囲枩床
-40 – 70 °C (-40 – 158 °F)
湿床
< 95 % r.h.、40 °C104 °F 結露なし
䜿甚高床
最倧 2000 m (6562 ft)
保管高床
最倧 4600 m (15091 ft)
モゞュヌルを保管
できる高床
安党芏栌 :
IEC、CSA、UL
蚭眮クラス Ⅱ、汚染床 2
宀内䜿甚専甚。
広範囲の電圧に察
応
たたは 60 Hz ± 5 %
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
最倧倀
23
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
仕様
性胜仕様
è¡š 2
Agilent 1260 Infinity バむナリポンプGG1312Bの性胜仕様
タむプ
ハむドロリック
システム
24
仕様
コメント
デュアルピストン盎列型ポンプ
サヌボ制埡方匏可倉ストロヌク
ドラむブ、ギアずボヌルスク
リュヌによる動力䌝達、フロヌ
ティングピストン搭茉2 個
蚭定可胜な流量
範囲
蚭定倀 0.001 – 5 mL/min、
0.001 mL/min ステップ
流量範囲
0.05 – 5.0 mL/min
流量粟床
≀ 0.07 % RSD たたは ≀ 0.02 min
SD のいずれか倧きい方
䞀定の宀枩でのリテン
ションタむムに基づく
流量真床
± 1 % たたは 10 µ L/min のい
ずれか倧きい方
脱気した H2O を
10 MPa100 barで
送液時
圧力動䜜範囲
動䜜範囲 0 – 60 MPa (0 –
600 bar、0 – 8700 psi) 最倧流
量 5 mL/min
圧力の脈動
< 2 % 振幅通垞 < 1.3 %、た
たは < 0.3 MPa3 barのどち
らか倧きい方、1 mL/min む゜プ
ロパノヌル、すべおの圧力
>1 MPa10 bar、147 psi
䜎ディレむボリュヌムコンフィ
グレヌション :
< 5 % 振幅通垞 < 2 %
圧瞮率補正
移動盞の圧瞮率に基づいお定矩
枈み
掚奚 pH 範囲
1.0 – 12.5 、pH < 2.3 の溶媒
はステンレス鋌を傷める酞を含
たないこず
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
仕様
è¡š 2
1
Agilent 1260 Infinity バむナリポンプGG1312Bの性胜仕様
タむプ
仕様
グラゞ゚ント組
成
高圧バむナリ混合
ディレむボ
リュヌム
暙準ディレむボリュヌムコン
フィグレヌション :
600 – 800 µ L、400 µ L ミキ
サヌを含む、背圧により異なる
䜎ディレむボリュヌムコンフィ
グレヌション :
120 µ L
組成範囲
蚭定可胜範囲 : 0 – 100 %
掚奚範囲 :1 チャンネルに぀き
1 – 99 % たたは 5 µ L/min のい
ずれか倧きい方
組成粟床
< 0.15 % RSD たたは <
0.04 min SD のいずれか倧きい
方
組成真床
± 0.35 % 絶察倀、流量
2 mL/min、圧力 10 MPa
100 barで枬定
コントロヌル
Agilent コントロヌル゜フト
りェアChemstation、EZChrom、
OL、MassHunter など
ロヌカルコント
ロヌル
Agilent むンスタントパむロッ
ト
アナログ出力
圧力モニタリング甚、
1.33 mV/bar、1 出力
通信
コントロヌラ゚リアネットワヌ
ク (CAN)、RS-232C、APG リモヌ
ト : レディ、スタヌト、ストッ
プ、シャットダりンの各シグナ
ル、LANオプション
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
コメント
æ°Ž 1 mL/min を送液し
枬定氎 / カフェむン
トレヌサヌ
0.2 および 1 mL/min
においお、䞀定の宀枩
でのリテンションタむ
ムで枬定
氎 / カフェむント
レヌサヌ
リビゞョン B0.020.00
以降
25
1
Agilent 1260 Infinity Binary LC - 補品説明
仕様
è¡š 2
泚蚘
Agilent 1260 Infinity バむナリポンプGG1312Bの性胜仕様
タむプ
仕様
安党ずメンテナ
ンス
むンスタントパむロット、
Agilent Lab Advisor、およびク
ロマトグラフィ デヌタ システ
ムが提䟛する広範囲のトラブル
シュヌティングずメンテナンス
をサポヌト。リヌク怜出、安党
なリヌク凊理、ポンプ システム
のシャットダりン甚リヌク出力
シグナル、䞻芁なメンテナンス
領域における䜎電圧などの安党
関連機胜を搭茉。
GLP 機胜
EMFEarly maintenance
feedback機胜 : 事前蚭定や
ナヌザヌ蚭定可胜なリミットで
シヌルりェアやポンプの移動局
のボリュヌムを継続的に远跡し、
メッセヌゞをフィヌドバック。
メンテナンスず゚ラヌの電子的
蚘録
ハりゞング
党材料リサむクル可胜自治䜓
による
コメント
この装眮を 500 ÎŒL/min 以䞋の流量で、たたはダンパヌずミキサヌなしで䜿
甚する堎合は、デガッサが必芁です。
仕様の枬定はすべお脱気した溶媒を䜿っお実斜したす。
26
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
2
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理
論的根拠
28
小粒埄カラムの利点
摩擊熱
34
37
本章では、Agilent 1260 Infinity Binary LC ずその基盀ずなっお
いる抂念に぀いお玹介したす。
Agilent Technologies
27
2
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根拠
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこ
ずの理論的根拠
抂芁
Agilent は、2003 幎に、1.8 µ m の粒子を䜿甚する総合倚孔質シリカカラ
ムを初めお商品化したした。
サブ 2 マむクロン1.8 µ mの粒子埄を持぀カラムは、Agilent 1260
Infinity Binary LC ず組み合わせるこずにより、䞻ずしお次の 2 ぀の目
的で䜿甚されたす。
1 クロマトグラフィの時間短瞮
サブ 2 マむクロンの粒子サむズを持぀短いカラムは、分解胜を損なうこ
ずなく流量を増加させるこずができるため、分析に必芁な時間を著しく
短瞮したす。
2 より優れた分解胜
サブ 2 マむクロンの粒子サむズを持぀長いカラムは効率が向䞊するた
め、耇雑なサンプルの分離に必芁なより優れた分解胜を獲埗できたす。
STMサブ 2 マむクロン粒子を持぀カラムによっお溶媒を促進するため
に必芁な圧力は、分離時間を短瞮するために流量を増加させるず急激に䞊
昇し、分解胜を向䞊させるためにカラムを長くするず非垞に急激に䞊昇し
たす。STM カラムが認知されたこずによっお、UHPLC システムを開発する
こずが自然な流れずなりたした。UHPLC システムは、HPLC の初期の頃から
続いおきた 400 bar の暙準よりも高い圧力を提䟛できる HPLC システムで
す。
Agilent は今日、1200 bar の最倧圧力の UHPLC の芁件に察応した 1290
Infinity LC を提䟛しおいたす。
28
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根拠
2
理論
HPLC の分離効率は、van Deemter 方皋匏で衚珟できたす『29 ペヌゞ 図
6』
。これは、察象化合物をカラムに沿っお䞋げおいく際に、拡散を枬定す
るために䜿われおきた段高さモデルの拡匵です。H は理論段盞圓の高さ
HETP ず衚珟されるこずもありたす
、dp はカラム充填剀の粒子埄、u0 は
移動盞のリニア速床、そしお A、B、C は各皮の拡散力に関連付けられる定
数です。A 項は、枊拡散たたはカラムを通過する耇数の流路に関連付けら
れたす。B 項は、カラム軞 ( 瞊方向 ) に沿った分子拡散に関連付けられた
す。C 項は、移動盞ず固定盞間の察象化合物の物質移動に関連付けられた
す。分離効率が最倧になるのは、H が最小倀のずきです。各項ずそれが結
合された方皋匏の効果を『29 ペヌゞ 図 6』に瀺したす。この図は、プレヌ
ト高さをカラム内の線型流量に沿っおプロットしたものです。この皮のプ
ロットは van Deemter 曲線ずしお知られおおり、カラムの分離効率を最倧
化するための最適流量 ( 曲線内の最小点 ) を決定するために䜿われたす。
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図 6
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仮想的な van Deemter 曲線
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
29
2
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根拠
『30 ペヌゞ 図 7』の van Deemter プロットでは、粒子埄を小さくするこず
が効率を䞊げる結果ずなるこずが瀺されおいたす。通垞䜿われる 3.5 µ m
ず 5.0 µ m の粒子埄を 1.8 µ m の粒子サむズに倉曎するず、性胜は著しく
向䞊したす。1.8 µ m の粒子では、プレヌト高さが 1/2  1/3 ほど䜎くな
り、それに比䟋しお効率が向䞊したす。それに埓っお、分解胜を損なうこ
ずなくカラムを短くするこずが可胜になり、それに応じお実行時間も 1/2
 1/3 ほど短瞮されたす。効率が向䞊するのは、粒子埄を小さくした ( ぀
たり、A 項 ( 枊拡散 ) を小さくした ) ために、耇数の流路が短瞮されたこ
ずが倧きな理由です。たた、粒子埄を小さくすれば、物質移動の時間も短
瞮できるため、C 項も小さくなりたす。そしお、流量が増加した ( 線の傟
斜が緩やかになった ) ため、党䜓の効果ずしおは、効率損倱が倧幅に枛少
したこずが芳察できたす。぀たり、流量を増加させればさせるほど、効率
の䜎䞋を招くこずなく、小さな粒子の分離を加速できるこずがわかりたす。
*'62
EOᲑ
ÇŽO
ÇŽO
ÇŽO
ONOKP
ONOKP
㓗㑆ߩ✢ㅊᐲ
vEO⑜
G
図 7
30
各皮の粒子埄に察する van Deemter 曲線
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根拠
2
クロマトグラフィの分離性胜は、粒子埄、孔埄、粒子圢態、カラムの長さ
ず内埄、溶媒速床、枩床のような、HPLC カラムの物理特性に基づいお最適
化できたす。たた、分離熱力孊に配慮し、溶質ず固定盞 / 移動盞の特性 (
有機溶媒の割合、むオン匷床、および pH) を操䜜するこずによっお、最小
の保留時間ず最倧の遞択性を達成できたす。
ኚㆡൻ
àµ‡àŽœá‰‡
ಜ㔌ߩ
ๆ⌕߹ߚߪ⣕⌕
ኚㆡൻ
áŸ²àŽœá‰‡
ಜ㔌ߩ
㕖✢ᒻ╬᷷✢
ൻቇᐔ⎧ൻ
R*
à¿¶àŽœ
ൻቇ
‛ℂቇ
☞ሶᓘ‫ޔ‬ᄙሹ₞
ࠞ࡜ࡓߩኞᎺ
ᵹㅊ‫ޔ‬᷷ᐲ
図 8
࿕ቯ⋧ߣ⒖േ⋧
ߩࡊࡠࡄ࠹ࠖ‫ޔ‬ṁ⟰ߩ
ࡊࡠࡄ࠹ࠖ‫ޔ‬᷷ᐲ
HPLC の最適条件の遞択
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
31
2
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根拠
分解胜は、次の 3 ぀のパラメヌタを持぀関数で衚珟できたす。
• カラム効率たたは理論段数 (N)
• 遞択性 (a)
• 保持係数 (k)
分解胜方皋匏
『32 ペヌゞ 図 9』
によれば、遞択性が分解胜に最も圱響を
䞎えるこずがわかりたす
『32 ペヌゞ 図 10』
。぀たり、適切な固定盞 / 移
動盞の特性ず枩床を遞択するこずが、分離を成功させるために最も重芁で
あるずいうこずです。
32
図 9
分離胜方皋匏
図 10
R に察する段数、分離係数、保留係数の効果
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
抂芁
液䜓クロマトグラフィで、より小さな粒子を䜿甚するこずの理論的根拠
2
UHPLC 分離メ゜ッドには、新芏に開発したものか、既存の汎甚メ゜ッドを
単玔に流甚したものかにかかわらず、各皮のカラム圢匏で利甚可胜な固定
盞の化孊的性質の遞択が広範囲になるずいう明らかなメリットがありたす。
Agilent は、140 皮類を超える ZORBAX 1.8 µ m 高速分離ハむスルヌプット
RRHTカラム14 の遞択肢、15  150 mm の長さ、2.1 、3.0 、
4.6 mm の内埄を提䟛しおいたす。
ZORBAX カラムに加えお、9 皮類の遞択肢を有する Poroshell カラムを
Agilent 1260 Infinity Binary LC に利甚できたす。
これによっお、遞択性を最倧化するために、最適の固定盞が遞択できるよ
うになりたした。分解胜、流量、実行時間は、カラムの適切な長さず内埄
を遞択するこずで最適化できるため、長い STM カラムが埓来よりも操䜜し
やすくなりたした。
Poroshell カラムは、いわゆる衚面倚孔性粒子SPPカラムです。総合倚
孔質シリカカラムずは異なり、これらの SPP カラムは固䜓コア1.7 µ m
の盎埄ず倚孔性シリカ局0.5 µ m の厚みを有したす。Poroshell カラ
ムの速床ず分解胜は、最倧で 50 % 䜎い背圧を有するサブ 2 マむクロンカ
ラムず同等です。Poroshell カラムは近幎、叀い「ペリキュラヌ」粒子カ
ラムよりも小さい粒埄においお埩掻を果たし぀぀ありたす。このテクノロ
ゞヌは、暙準的な小分子の反転盞分離で䜿甚するためにサブ 3 マむクロン
サむズなどのさらに小さい粒埄に再導入されたこずにより、珟圚泚目を集
めおいたす。
倚くのラボでは、分離甚の固定盞、移動盞、枩床の最適の組み合わせを遞
択するために、広範囲に及ぶスクリヌニングプロセスを実斜しおいたす。
Agilent 1200 Infinity シリヌズマルチメ゜ッド開発゜リュヌションを䜿
甚するず、時間がかかる遞択プロセスを完党に自動化できたす。そのため、
メ゜ッド開発ずメ゜ッド移管が簡単で信頌性のある䜜業になりたす。
ZORBAX 1.8 µ m RRHT カラムは、3.5 および 5 µ m の粒子を䜿甚する
ZORBAX カラムず同じ化孊的性質を䜿甚したす。その結果、任意の ZORBAX
盞に察し、5.0 、3.5 、1.8 µ m の粒子によっお同等の遞択性が提䟛される
ため、埓来の LC ず UHPLC の間の簡単、高速か぀安党な双方向のメ゜ッド
移管が実珟できたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
33
2
抂芁
小粒埄カラムの利点
小粒埄カラムの利点
クロマトグラフィの時間短瞮
実行時間が短瞮されるこずで、いく぀かの利点がもたらされたす。ハむス
ルヌプットのラボでは、キャパシティが増加するため、少ない時間でより
倚くのサンプルを分析できるようになりたす。少ない時間でより倚くのサ
ンプルを分析できるため、コストが䞋がりたす。たずえば、1 ぀のサンプ
ルの実行時間が 20 min から 5 min に短瞮されれば、700 サンプルのコス
トは 79 % 䜎䞋したす
『34 ペヌゞ è¡š 3』
。
è¡š 3
700 分析の時間ずコストの節枛
サむクルタむム
20 分のサむクル
タむム
5 分のサむクル
タむム
分析
700
700
1 分析あたりの抂算コスト1
$ 10.58
$ 2.24
700 分析あたりの抂算コスト 1
$ 7400
$ 1570
コスト節枛
-
$ 5830
時間2
10 日
2.5 日
1
溶媒 = $ 27/l 分析、廃棄凊分 = $ 2/l 分析、人件費 = $ 30/ 時間
2
24 時間 / 日
Agilent のコスト削枛カルキュレヌタには、埓来の HPLC を 1.8 µ m の粒
子埄カラムを䜿甚した UHPLC に切り換えるこずによるコスト削枛を蚈算す
るための簡単な機胜がありたす。このカルキュレヌタは、メ゜ッド転送カ
ルキュレヌタず同様に、Agilent Technologies のりェブ サむト
www.chem.agilent.com から入手できたす。結果はグラフ圢匏ず衚圢匏で衚
瀺されたす。
実行時間が短瞮されるずいうこずは、回答を埗るたでの時間が短瞮される
ずいうこずでもありたす。これは、プロセスコントロヌルず、短時間のリ
リヌステストのために重芁です。1 ぀の薬品の単䞀バッチをリリヌスする
34
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
抂芁
小粒埄カラムの利点
2
ための、すべおのシステム適合性、キャリブレヌション、サンプル分析の
実斜に埓来は数時間かかっおいたしたが、これが 1 時間以内に完了するよ
うになりたす。短時間で回答を埗られるずいうこずは、化合物の確認ず反
応制埡のためにオヌプンアクセス LC/MS システムを䜿甚する合成化孊者に
ずっおも重芁です。実行時間の短瞮は、メ゜ッド開発プロセスを著しく加
速したす。
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図 11
粒子埄、効率、分析時間の間の関係
実行時間の短瞮は、粒埄ず圧力を最適化するこずによっお、カラム効率を
犠牲にするこずなく行なえたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
35
2
抂芁
小粒埄カラムの利点
より優れた分解胜
長いカラムでは、充填される粒子が小さければ小さいほど、効率ず分解胜
が向䞊したす。このこずは、代謝孊やプロテオミクスの研究のための耇雑
なサンプルの分析で重芁です。たた、䞍玔物プロファむリングのようなア
プリケヌションでは、高床な分離胜力が圹に立ちたす。䜓液内の薬品の
LC/MS 分析でも、むオン抑制からの干枉が枛少するため、ピヌクキャパシ
ティが増加するずいう利点が埗られたす。䞀般に、分離胜力が高ければ高
いほど、分析結果の信頌性が向䞊したす。
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図 12
36
BSA のトリプシン消化物の分析に ZORBAX RRHT SB-C18 カラム (2.1
x 150 mm、1.8 ÎŒm) を䜿った堎合は、700 超のピヌクキャパシ
ティを達成可胜
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
抂芁
摩擊熱
2
摩擊熱
カラム内の移動盞の圧力ず流量を増加させおいくず、熱が発生したす。そ
の結果発生する枩床募配攟射状および瞊方向は、カラムの効率に圱響
を䞎えたす。
ここで、F は流量、p は圧力です。
匷力なカラムの枩床調節たずえば、氎槜の䜿甚は、匷い攟射状の枩床
募配を生成し、それがカラム効率の著しい損倱を匕き起こしたす。槜内空
気を匷制埪環しない枩調は攟射状枩床募配を平滑化するため効率の損倱は
少なくなりたすが、カラム出口から生ずる高い枩床には耐性を持぀必芁が
ありたす。枩床䞊昇は、遞択性に圱響するおそれがありたす。背圧を䜎く
すれば摩擊熱による性胜損倱を最小限に抑えられるため、内埄が 4.6 た
たは 3 mm のサブ 2 マむクロン カラムであっおも、内埄が 2.1 mm の各
カラムよりも優れた効率が埗られたす。
芁玄するず、サブ 2 マむクロン充填剀の䜿甚は、効率の改善、分解胜の向
䞊、分離時間の短瞮ずいう利点をもたらしたす。
Agilent 1260 Infinity Binary LC の特城に぀いおは、「補品説明」の章で
説明したす。
「最適化」の章では、理論の適甚方法ず、これらの特城を掻か
しお最適分離を達成する方法に぀いお説明したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
37
2
38
抂芁
摩擊熱
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC
の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
40
ディレむボリュヌムず゚クストラカラムボリュヌム
40
Agilent 1260 Infinity Binary LC のディレむボリュヌ
ム
42
内埄が 2.1 mm のカラムの最適な機噚コンフィグレヌショ
ン
43
内埄が 3 および 4.6 mm のカラムの最適な機噚コンフィグ
レヌション
45
泚入量を増加させる方法
47
サむクルタむムを短瞮する方法
49
ハむスルヌプットを達成する方法
キャリヌオヌバを最小にする方法
51
52
高分離床を達成する方法
54
高分解胜のための最適な機噚コンフィグレヌション
感床を向䞊させる方法
61
高感床のための最適な機噚コンフィグレヌション
フロヌ セルの遞択
64
カラムの詰たりを回避する方法
57
62
66
この章では、理論の適甚方法ず、LC システムの特城を掻かしお最適
分離を達成する方法に぀いお説明したす。
Agilent Technologies
39
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
ディレむボリュヌムず゚クストラカラムボリュヌム
ディレむボリュヌムは、ポンプ内のミキシングポむントずカラム入り口間の
システムボリュヌムず定矩されたす。
カラム倖ボリュヌムは、カラム内のボリュヌムを陀倖した、泚入ポむントず
怜出ポむント間のボリュヌムず定矩されたす。
ディレむボリュヌム
グラゞ゚ント分離では、このボリュヌムによっお、ポンプ内で倉化しおい
る混合物間でディレむが生じるため、カラムぞの到達が倉化したす。ディ
レむは、流量ずシステムのディレむボリュヌムに䟝存したす。これは、各
HPLC システム内では、各分析の開始時に、グラゞ゚ントプロファむル内に
アむ゜クラティック送液が行われおいる時間が存圚するこずを意味したす。
通垞、グラゞ゚ントプロファむルは、ポンプでの混合物蚭定を䜿っおレ
ポヌトされたすが、ディレむボリュヌムは、クロマトグラフィに圱響する
にもかかわらず、レポヌトには瀺すこずができたせん。この効果は、䜎流
量ず小さなカラムボリュヌムでは圱響が倧きくなり、グラゞ゚ントメ゜ッ
ドを別システムの転送する際に、倧きく圱響したす。そのため、高速グラ
ゞ゚ント分離の堎合は、ディレむボリュヌムを小さくするこずが重芁です。
特に、質量分析怜出にしばしば䜿甚されるナロヌ ボアカラム぀たり内埄
が 2.1 mmの堎合には泚意を芁したす。
たずえば、5 µ m の充填剀を䜿う HPLC メ゜ッドでは、流量 1 ml/min が、
通垞、内埄 4.6 mm のカラムで䜿われ、流量 0.2 ml/min が 2.1 mm のカ
ラムで䜿われたす ( カラム内の線速床が同じ堎合 )。1000 µ l の暙準的な
ディレむボリュヌムず 2.1 mm カラムを䜿甚するシステムでは、初期の
「隠れた」アむ゜クラティック溶出の時間 5 min が存圚する䞀方、600 µ l
ディレむボリュヌムを䜿甚するシステムでは、ディレむは 3 min です。こ
のようなディレむボリュヌムは、1 分たたは 2 分皋床の実行時間に察しお
は倧きすぎたす。サブ 2 µ m 充填剀を䜿甚する堎合は最適な流速van
Deemter 曲線によるが若干増加し、高速クロマトグラフィではこの流速
の 3  5 倍の流速を䜿甚できるため、ディレむ時間は 1 分ほどで枈むよ
うになりたす。ただし、ディレむ時間を、予定しおいる実行時間の数分の
1 にするには、ディレむボリュヌムをさらに枛らす必芁がありたす。
40
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC では、ポンプ流路を䜎ディレむボ
リュヌムにしお、さらにオヌトサンプラを経由する流路を䜎ボリュヌムに
するこずよっおこれを実珟しおいたす。
カラム倖デッドボリュヌム
カラム倖デッドボリュヌムは、分離分解胜を䜎䞋させるピヌク分散を匕き
起こすため、最小化する必芁がありたす。カラムの内埄を小さくするには、
ピヌク分散を最小限に抑えるために、内埄に比䟋しおカラム倖デッドボ
リュヌムも小さくする必芁がありたす。
液䜓クロマトグラフでは、カラム倖デッドボリュヌムは、オヌトサンプラ、
カラム、怜出噚間の接続チュヌブに䟝存したす。怜出噚内では、フロヌ セ
ルのボリュヌムに䟝存したす。Agilent 1290 Infinity Binary LC では、
チュヌブの内埄を小さくしたこず0.12 mm の内埄
、カラムコンパヌトメ
ント内の熱亀換噚ず怜出噚内の Max-Light カヌトリッゞセルのボリュヌム
を小さくしたこずによっお、カラム倖デッドボリュヌムを最小限に抑えお
いたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
41
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
Agilent 1260 Infinity Binary LC のディレむボリュヌム
『42 ペヌゞ è¡š 4』ず『42 ペヌゞ è¡š 5』に、Agilent 1260 Infinity バむナ
リ LC システム内のシステムディレむボリュヌムの原因ずなるコンポヌネ
ントボリュヌムを瀺したす。
è¡š 4
1260 Infinity Binary LC モゞュヌルのディレむボリュヌム
コンポヌネント
ディレむボリュヌムµ l
バむナリポンプ1
120
バむナリポンプ2
600 – 800
小容量ミキサヌ
200
ミキサヌ
400
オヌトサンプラ
270
䜎拡散熱亀換噚
1.6
内蔵熱亀換噚
3
 6
1
バむパスされたダンパずミキサヌを䜿甚した䜎ディレむボリュヌムコンフィグレヌ
ションの堎合
2
暙準ディレむボリュヌムコンフィグレヌションの堎合
è¡š 5
1260 Infinity Binary LC コンフィグレヌションのディレむボ
リュヌム
システムコンフィグレヌション
ディレむボリュヌムµ l
䜎ディレむボリュヌムコンフィグレヌション
ポンプ 120
オヌトサンプラ
䞭ディレむボリュヌムコンフィグレヌション
ポンプ 320
暙準ディレむボリュヌムコンフィグレヌション
ポンプ 600 – 800
コンフィグレヌションは、次の 2 ぀の方法で切り替えるこずができたす。
• キャピラリの接続を倖しお再接続するこずにより、手動で行なう
• 600 bar 2PS/6PT バルブオプションを䜿甚しお、自動で行なう
42
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
3
内埄が 2.1 mm のカラムの最適な機噚コンフィグレヌション
超高速グラゞ゚ント分離で最短のグラゞ゚ントディレむを実珟す
るための䜎ディレむボリュヌムコンフィグレヌション
Agilent 1260 Infinity バむナリポンプの䜎ディレむボリュヌムコンフィ
グレヌションでは、ポンプのディレむボリュヌムを玄 120 µ L に䜎枛する
ためにダンパずミキサヌがバむパスされたす。このコンフィグレヌション
の流路接続を『43 ペヌゞ 図 13』に瀺したす。これにより、超高速グラゞ
゚ント分離で最短のグラゞ゚ントディレむが埗られたす。物理的なボ
リュヌムダンピングの代わりずなる電子的ダンピングコントロヌルをフル
に掻甚するためには、ポンプメニュヌの補助蚭定画面で、該圓する [ 拡匵
溶媒圧瞮率 ] 機胜を遞択するこずが重芁です。
ピヌク分散を最小化するには、䜎分散キット 䜎分散キット
(G1316-68744)を取り付ける必芁がありたす。このキットには、内埄が
0.12 mm の短いキャピラリず、カラム コンパヌトメント甚の䜎拡散熱亀換
噚1.6 µ L および 1.5 µ Lが含たれおいたす。UV 怜出噚の分解胜を維持
するには、䜎容量フロヌ セルを䜿甚する必芁がありたす。フロヌ セルの
掚奚事項に぀いおは『
「フロヌ セルの遞択」64 ペヌゞ』を参照しおくださ
い。
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図 13
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内埄が 2.1 mm のカラムの䜎ディレむコンフィグレヌション
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
43
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
ポンプ Aux 画面で正しいパラメヌタを蚭定する必芁があるこずを忘れない
でください。これにより、䜿甚䞭の移動盞に察しお垞に正しい圧瞮率倀を
適甚するこずが保蚌されたす。倧郚分の䞀般的な溶媒に぀いお、キャリブ
レヌション曲線が甚意されおいたす。
最高 UV 感床を埗るための䞭ディレむボリュヌムコンフィグレヌ
ション
高感床の UV アプリケヌションの堎合には、远加の 200 µ L ミキサヌ 小
容量ミキサヌ (200 µ L) (5067-1565)を取り付けお残差混合ノむズを䜎枛
するこずができたす。極端なグラゞ゚ントの怜査条件䞋でも、この小型の
ミキサヌにより UV ベヌスラむン ノむズが極めお䜎く抑えられたす。『44
ペヌゞ 図 14』を参照しおください。
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図 14
44
最高 UV 感床を有する内埄が 2.1 mm のカラムの䞭ディレむボ
リュヌムコンフィグレヌション
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
3
内埄が 3 および 4.6 mm のカラムの最適な機噚コンフィグ
レヌション
最高 UV 感床ず盎接メ゜ッド移管のための暙準ディレむボリュヌ
ムコンフィグレヌション
内埄が 3 mm および 4.6 mm のカラムの盞察カラムボリュヌムは、同じ長
さで内埄が 2.1 mm のカラムよりもそれぞれ玄 2 倍および 5 倍倧きく、
䜿甚される流量も比䟋しお高くなりたす。そのため、バむナリポンプの暙
準ディレむボリュヌムによっおグラゞ゚ントディレむが著しく高くなるこ
ずはありたせん。
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図 15
最高 UV 感床を有する内埄が 3 および 4.6 mm のカラムの暙準ディ
レむボリュヌムコンフィグレヌション
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
45
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
最適ディレむボリュヌムの蚭定方法
暙準ディレむボリュヌムコンフィグレヌションでは、Agilent 1100 および
1200 シリヌズ LC システムから 1260 Infinity Binary LC ぞ、たたはその
反察ぞの盎接メ゜ッド移管も可胜です。
『46 ペヌゞ 図 16』に、パラセタ
モヌルず関連䞍玔物を分析するメ゜ッドの、重ね曞きされた 2 皮類のクロ
マトグラムを瀺したす。メ゜ッドは、クロマトグラフ条件カラム、移動
盞、ポンプ蚭定、泚入量、カラム枩床、怜出噚蚭定を倉曎せずに、
Agilent 1200 シリヌズ LC システムから Agilent 1260 Infinity Binary
LC に移管されおいたす。この図から、シヌムレスなメ゜ッド移管が可胜で
あるこずが分かりたす。
図 16
46
1 コンフィグレヌションにおける Agilent 1200 シリヌズず
Agilent 1260 Infinity LC システムずの比范
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
泚入量を増加させる方法
3
泚入量を増加させる方法
Agilent 1260 Infinity オヌトサンプラの暙準コンフィグレヌションでは、
暙準ルヌプキャピラリを䜿甚しお最倧 100 µ L の泚入が可胜です。泚入量
を増加させるには、マルチ泚入アップグレヌドキット (G1313-68711) を取
り付けたす。キットにより、むンゞェクタの泚入量を最倧で 400 µ L たた
は 1400 µ L 増加させるこずができたす。したがっお、100 µ L アナリティ
カルヘッド付きの 1260 Infinity オヌトサンプラのトヌタル容量は
500 µ L たたは 1500 µ L になりたす。マルチ泚入キットの拡匵シヌトキャ
ピラリを䜿甚するず、オヌトサンプラのディレむボリュヌムが増えるこず
に泚意しおください。オヌトサンプラのディレむボリュヌムを蚈算する際
は、拡匵キャピラリの容量を倍にする必芁がありたす。オヌトサンプラで
発生するシステムディレむボリュヌムは、それに応じお増加したす。
メ゜ッドを倧きなカラムから小さなカラムにスケヌルダりンする堎合は、
メ゜ッドの性胜を維持するために、メ゜ッド倉換でカラムのボリュヌムに
比䟋した泚入量に枛らす必芁がありたす。これによっお、泚入量ずカラム
容量の割合を同じに保぀こずができたす。この操䜜は、泚入する溶媒が開
始移動盞より匷い ( 溶出力が倧きい ) 堎合は、特に重芁です。倚いず、必
ず分離性胜に圱響がありたす ( 特に、保持係数の䜎い初期の分析ピヌクの
分離性胜 )。これは堎合によっおは、ピヌクの倉圢の原因になりたす。普
遍的な芏則は、泚入する溶媒を最初のグラゞ゚ント組成ず同じかそれより
匱くしおおくこずです。これは、泚入量を増やせるのか、増やせるずした
ら、どれくらい増やせるのかずいうこずに関係しおきたす。そしお、泚入
量の増加を詊みる堎合は、拡散が増加しおいる城候 ( ピヌクの広がりたた
は歪みや、ピヌク解像床の枛衰 ) がないかチェックする必芁がありたす。
匱い溶媒に溶解しおサンプルを泚入するず、グラゞ゚ント開始時にカラム
のヘッドにある察象化合物を濃瞮するこずが出来るため、泚入量を増やす
こずができたす。逆に、開始移動盞よりも匷い溶媒に泚入するず、増加し
た泚入量が察象化合物を、グラゞ゚ントよりも前にあるカラムに沿っお分
散させおしたうため、ピヌク分散ず分離床の䜎䞋を招きたす。
したがっお、泚入量を決定する際に最も考慮しなくおはいけないこずは、
カラムの内埄ずいうこずになりたす。これがピヌク分散に最も圱響がある
ためです。现いカラムでは、ピヌク分散が枛少するため、倪いカラムで倚
くの泚入を䜿った堎合よりピヌクの高さが高くなりたす。内埄が 2.1 mm
のカラムでは、䞀般的な泚入量の範囲は 5  10 µ l ですが、これは、す
でに説明したように、察象化合物の化孊的性質ず移動盞に倧きく䟝存しお
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
47
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
泚入量を増加させる方法
いたす。最適の分離性胜ずピヌク分散を保぀には、カラムボリュヌムが玄
5 % のグラゞ゚ント分離泚入量が必芁になりたす。
48
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
サむクルタむムを短瞮する方法
3
サむクルタむムを短瞮する方法
サむクルタむムは、遞択性に優れた短いカラムを遞択するこずにより短瞮
できたす。たた、䜿甚する怜出システムによっおカラム内埄を決定したす。
UV 怜出の堎合には、最高のリニア速床が埗られる 3.0 mm の内埄のカラム
が最適です。内埄が 4.6 mm のカラムを䜿甚するず、さらに高いリニア速
床が埗られたすが、最倧流量は 5 mL/min に制限されたす。
ポンプは、内埄が 4.6 mm および 3.0 mm のカラム甚の暙準ディレむボ
リュヌムコンフィグレヌション
『43 ペヌゞ 図 13』を参照で䜿甚する必
芁がありたす。内埄が 2.1 mm のカラムには、䜎ディレむボリュヌムコン
フィグレヌションを䜿甚しおください。たた、内埄が 2.1 mm のカラムを
䜿甚する堎合には、䜎分散キットを取り付けおカラム倖デッドボリュヌム
を最小限に抑える必芁がありたす。さらに、最高 UV 感床を埗るために短
いミキサヌ 小容量ミキサヌ (200 µ L) (5067-1565)の䜿甚が掚奚され
たす。
クロマトグラフ条件は分析察象の化合物に倧きく巊右されたすが、次の経
隓則によっお各実行時間を短瞮するこずができたす。
• 流量は、必芁な分解胜、背圧、および䜿甚する怜出システムに応じお、
できるだけ高くする必芁がありたす。
• 急募配なグラゞ゚ントを䜿甚する必芁がありたす。
• 高流量比の䜿甚を可胜にしお実行時間をさらに短瞮するために、高いカ
ラム枩床が掚奚されたす。䜎 pH の堎合には、Zorbax SB カラムを最倧
90 °C で䜿甚できたす。
カラム再生を亀互に行う
サむクルタむムは、カラム再生バルブずリゞェネレヌション ポンプを組み
合わせお䜿甚するこずによりさらに短瞮できたす。このセットアップを䜿
甚するず、以前に䜿甚したカラムの再生が、2 番目のカラムを分析する際
に行なわれたす。これによりサむクルタむムは倧幅に短瞮されたす。
カラムを 2 ぀、ポンプを 2 ぀、および 2 ポゞション 10 ポヌトのバルブ
を 1 ぀䜿甚するず、これらのカラム間の切り替えが可胜なため、泚入から
泚入たでのサむクルタむムを最短にするこずができたす。通垞は、同じ化
孊的性質ず同じバッチのカラムによっお、同じキャリブレヌションテヌブ
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
49
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
サむクルタむムを短瞮する方法
ルを䜿甚したデヌタ凊理を可胜にするリテンション タむム粟床が埗られた
す。
カラム再生を亀互に行う堎合の詳现な説明に぀いおは、『バルブ゜リュヌ
ションナヌザヌガむド』を参照しおください。
自動ディレむボリュヌム削枛ADVR
Agilent 1260 Infinity ハむパフォヌマンスサンプラを䜿甚するず、オヌ
バヌラップ泚入OIたたは自動ディレむボリュヌム削枛ADVR
、あるい
はその䞡方を行なうこずができたす。これは、サンプルがカラムの最䞊郚
に達した埌で、泚入バルブが流路倖に切り替えられるずいうこずを意味し
たす。これにより、ディレむボリュヌムが倧幅に䜎枛されたす。『50 ペヌ
ã‚ž 図 17』を参照しおください。
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ᮡឰ➳ቯ
ಜ
図 17
ディレむボリュヌムの䜎枛
流量が䜎いほど、ディレむボリュヌムから予枬できる悪圱響は倧きくなり
たす。
『50 ペヌゞ 図 17』は、内埄が 2.1 mm のカラムを 0.6 mL/min の流
量で䜿甚したものです。ディレむボリュヌムが、䞀番䞋のトレヌスから䞀
50
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
サむクルタむムを短瞮する方法
3
番䞊のトレヌスに向けお埐々に少なくなっおいたす。総実行時間ぞの圱響
ず、特にピヌク幅ず最初のピヌクの高さぞの圱響が明らかに芋られたす。
オヌバヌラップ泚入ず自動ディレむボリュヌム削枛の短所は、実行時間䞭
にオヌトサンプラが流路に存圚しない時間があるこずです。化合物の粘性
が非垞に高い堎合には、これにより高いキャリヌオヌバたたは化合物ディ
スクリミネヌションあるいはその䞡方を招くおそれがありたす。
キャリヌオヌバは、サンプルず接觊しおいる機噚の郚分に残り、分析のた
めにカラム䞊にフラッシュされない化合物のパヌセンテヌゞです。この
パヌセンテヌゞは定量枬定にずっおは損倱であるずも蚀え、ディスクリミ
ネヌトされたす。キャリヌオヌバは、サンプル分析の完了埌に玔溶媒を泚
入するこずにより枬定できたす。ディスクリミネヌションずキャリヌオヌ
バは、分析察象化合物が非極性であり、たたグラゞ゚ントの開始時に高い
パヌセンテヌゞの氎が含たれおいる堎合にはさらに重芁になる可胜性があ
りたす。最悪の堎合は、非極性化合物が接觊面で沈殿したす。たずえば、
サンプルプラグの前埌にあるゞメチルスルホキシドの小さいプラグが、こ
の問題を最小限に抑えるのに圹立぀可胜性がありたす。
オヌバヌラップ泚入たたは自動ディレむボリュヌム削陀では、泚入バルブ
がバむパスモヌドに切り替わるたでの時間を、20 たでのフラッシュアりト
係数を䜿甚しお延長する必芁がありたす。これにより、オヌトサンプラの
ディレむボリュヌムが移動盞ずずもにフラッシュされる時間が延長された
す。
ハむスルヌプットを達成する方法
泚入の速床を最適化する堎合は、サンプルの取り出しを速めるず再珟性を
損なうこずを考慮する必芁がありたす。倚くの堎合、䜿甚するサンプル量
が範囲の䞋限ずなっおいる傟向があるため、限界ゲむンが求められたす。
泚入時間の倧郚分は、ニヌドルをバむアルずフラッシュポヌト間で移動さ
せるのに必芁な時間です。このような操䜜は、先行する分離を行っおいる
最䞭に実行できたす。これは「オヌバラップ泚入」ずしお知られおおり、
コントロヌル゜フトりェアのオヌトサンプラ蚭定画面で簡単に有効にでき
たす。オヌトサンプラには、泚入が終わった時点で、バむパスするために
フロヌの切り替えを指瀺できたす。たずえば 4 分間の分析では、3 分埌に
次のサンプルを吞匕しお泚入を準備するプロセスを開始できたす。これに
より、䞀回の泚入で通垞は 0.5  1 分を短瞮できたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
51
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
キャリヌオヌバを最小にする方法
キャリヌオヌバを最小にする方法
埌続するブランク溶媒泚入に、盎前に泚入したサンプルの剰䜙ピヌクが芳
察される堎合に、キャリヌオヌバヌが蚈枬されたす。キャリヌオヌバは泚
入間で持ち越されるため、誀差のある結果の原因ずなりたす。キャリヌ
オヌバのレベルは、ブランク溶液䞭のピヌク面積が、盎前に泚入されたサ
ンプルの面積の䜕であるかで蚈算したす。Agilent 1260 Infinity オヌ
トサンプラは、流路の泚意深い蚭蚈ず、サンプル吞収が最小の材質の䜿甚
によっお、最小のキャリヌオヌバが埗られるよう最適化されおいたす。ト
リプル四重極質量分析装眮が怜出噚の堎合でも、キャリヌオヌバヌ倀
0.002 % を達成する必芁がありたす。オヌトサンプラのオペレヌティング
蚭定を䜿うず、システム内に残りやすい化合物を含む、任意のアプリケヌ
ションのキャリヌオヌバヌを最小化するための適切なパラメヌタを蚭定で
きたす。
キャリヌオヌバヌを最小化するには、オヌトサンプラの以䞋の機胜を䜿甚
したす。
• 内郚ニヌドルの掗浄
• 倖郚ニヌドルの掗浄
• ニヌドルシヌトのバックフラッシュ
• 泚入バルブクリヌニング
ニヌドルの内郚を含む流路は、通垞のオペレヌション䞭に絶えずフラッ
シュされおいるため、倧郚分の状況ではキャリヌオヌバヌを完党に排出し
たす。自動ディレむボリュヌム削陀 (ADVR) 機胜はディレむボリュヌムを
䜎枛したすが、同時にオヌトサンプラのフラッシングも抑えるため、キャ
リヌオヌバヌが問題ずなる怜䜓で䜿甚するこずはできたせん。
䜎キャリヌオヌバを実珟するには、以䞋の掚奚事項を考慮しおください。
• 必ず、メむンパスポゞションに泚入バルブが付いたオヌトサンプラを䜿
甚しおください。
• フラッシュポヌトを䜿甚しおニヌドルの倖偎を適切な溶媒でフラッシュ
しおください。少なくずも 10 s フラッシュしおください。
• 可胜であれば、吞匕速床を 10 µ L/min たで䞋げおください。
52
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
キャリヌオヌバを最小にする方法
3
• Agilent のキャップ付き 2 mL バむアル
 スクリュヌキャップバむアル
2 mL (5182-0556)) を䜿甚しおください。
• シヌトが汚れおいる堎合は、適切なシヌトフラッシュ手順を䜿甚しおく
ださい。
• サンプル化合物を溶解できるフラッシング溶媒を䜿甚しおください。
• 基本化合物甚の酞性移動盞を䜿甚しおください。
ほがれロのキャリヌオヌバを埗るためのオヌトサンプラのフラッ
シングずクリヌニング
日垞の泚入手順の間、サンプルルヌプ、ニヌドルの内郚、シヌトキャピラ
リ、泚入バルブのメむンチャンネルは流路内にあり、分析䞭は垞に流路内
に留たりたす。これは、分析が完了するたでの間にこれらの郚品が移動盞
で連続的にフラッシュされるこずを意味したす。泚入バルブが流路倖に切
り替えられるのは、サンプルを吞匕しおいる間だけです。このポゞション
では、ポンプの溶出液がカラムに盎接導かれたす。泚入前に、ニヌドルの
倖偎衚面は新鮮な溶媒で掗浄されたす。この掗浄は、オヌトサンプラのフ
ラッシュポヌトを䜿甚しお実斜され、ニヌドルシヌトの汚染を防ぎたす。
オヌトサンプラのフラッシュポヌトには、オヌトサンプラのハりゞングに
取り付けられたペリスタルポンプによっお新鮮な溶媒が満たされたす。フ
ラッシュポヌトの容量は玄 680 µ L で、ポンプの送液胜力は 6 mL/min で
す。掗浄時間を 10 s に蚭定するず、フラッシュポヌトの容量が新鮮な溶
媒で 1 回以䞊満たされるこずになり、ほずんどの堎合、ニヌドルの倖偎を
掗浄するのに十分な蚭定です。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
53
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
高分離床を達成する方法
分離胜を向䞊させるず、定性的および定量的分析機胜が改善され、分離可
胜なピヌク数が増え、分離をさらに加速する可胜性が増えたす。このセク
ションでは、以䞋の芁玠を怜蚎するこずによっお、分離胜を向䞊させる方
法に぀いお説明したす。
• 遞択性の最適化
• 小さな粒子埄の充填剀
• 長いカラム
• 緩いグラゞ゚ント、高速フロヌ
• 最小限のカラム倖デッドボリュヌム
• 泚入溶媒ずボリュヌムの最適化
• 十分に高速なデヌタ収集
2 ぀のピヌク間の分離床は、次の分離床の方皋匏で衚珟できたす。
ここで、
• Rs = 分離床
• N = 理論段数 ( カラム効率の目安 )、
• a = 遞択性 (2 ぀のピヌク間 )
• k2 = 2 番目のピヌクの保持係数 ( 旧称、キャパシティ係数 )
分離床に最も倧きく圱響する項は遞択性aであり、この項を倉曎する芁
玠には、固定盞の皮類C18、C8、フェニル基、ニトリルなど、移動盞、
そしお分離察象の溶質間の遞択性の差異を最倧化するための枩床などの倉
曎が含たれたす。この操䜜は分析の本質的な郚分であり、最も効率的に行
うには、自動メ゜ッド開発システムを䜿いたす。このシステムを䜿えば、
異なるカラムや移動盞の広範囲の条件を順序付けられたスカりティングプ
ロトコルで評䟡できたす。この節では、任意の固定盞および移動盞の分離
床を向䞊させる方法に぀いお説明したす。自動メ゜ッド開発システムを移
54
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
3
動盞遞択のために利甚し、スカりティングの各ステップで短いカラムを利
甚するこずで、高速分析を行うこずができたす。
分離胜方皋匏によれば、次に重芁な項は理論段数、蚀い換えるず、効率 N
であるこずがわかりたす。この項はいく぀かの方法で最適化できたす。N
は粒子埄に反比䟋し、カラムの長さに盎接比䟋したす。したがっお、小さ
な粒子埄ず長いカラムを遞択すれば、段数が倧きくなりたす。圧力は、粒
子埄の逆二乗で増加し、カラムの長さに比䟋したす。分離胜は N の平方根
で増加するため、カラムの長さを倍にすれば、分離床は 1.4 倍増加する
こずになりたす。達成可胜な数倀は、移動盞の粘性に䟝存したす。これは
圧力に盎接関係するためです。メタノヌル混合物は、アセトニトリル混合
物よりも高い背圧を生成したす。アセトニトリルは粘性が䜎いこずに加え
お、優れたピヌク圢状が埗られるため、良く䜿われたすが、遞択性はメタ
ノヌルの方が優れおいたす ( 特に、500 Da 以䞋の小さな分子の堎合 )。粘
性は枩床を䞊げれば枛らせたすが、その堎合は分離の遞択性を倉化させる
可胜性があるこずに泚意しおください。経隓すれば、遞択性の増加たたは
枛少のいずれの原因になるかがわかりたす。流量や圧力を䞊げるず、カラ
ム内の摩擊熱が増加するこずに泚意しおください。これによっお分散がや
や増加しお、遞択性が若干倉化する可胜性がありたす。この増加や倉化は、
分離床が枛少するこずで確認できたす。埌者の堎合は、サヌモスタットの
枩床を数床䞋げれば盞殺できる可胜性がありたす。これも経隓で正解を導
くこずができたす。
Van Deemter 曲線は、STM カラム内の最適の流量は、倧きな粒子に察しお
は倚く、流量が増加するに連れお平準化しおいくこずを瀺しおいたす。STM
カラムの最適流量は通垞、2 ml/min ( 内埄 4.6 mm) および 0.4 ml/min (
内埄 2.1 mm) になりたす。
アむ゜クラティック分離では、保持係数 k を増加させるず、溶質の保持時
間が増加するため分離床が向䞊したす。グラゞ゚ント分離では、リテン
ションは次の方皋匏の k* で衚珟されたす。
ここで、
• k* = 平均 k 倀
• tG = グラゞ゚ントの時間の長さ ( たたは、グラゞ゚ントのセグメント )
(分)
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
55
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
• F = 流量 (mL/ 分 )
• Vm = カラムディレむボリュヌム
• D%B = グラゞ゚ント䞭の溶媒 B が倉化する割合
• S = 定数 ( 分子が小さい堎合は、玄 4  5)
この方皋匏によれば、k、ひいおは分離床は、グラゞ゚ントを緩くし ( 目
安ずしおは、倉化率 2  5 %/min)、流量を倚く、ボリュヌムカラムを小
さくすれば、増加するこずがわかりたす。流量を倍にしおもグラゞ゚ント
時間を半分にすれば、k* を倉化させずに分離を維持できお、時間は半分で
枈むようになりたす。
カラム倖デッドボリュヌムを枛らすず分散が枛るため、分離胜は向䞊した
す。これは、1260 Infinity Binary LC では既にナロヌ ボアカラム内埄
が 0.12 mmのキャピラリカラムず怜出噚の間が最短であるこずを
チェックしおくださいず Max-light カヌトリッゞ フロヌ セルで最適化
されおいたす。
最埌に、狭いピヌクを正確にプロファむルするのに十分な速床を持぀デヌ
タ収集であれば、分離胜の向䞊に利するこずがあるこずを付蚘しおおきた
す。
芁玄するず、次の手順を考慮しお分離床を改善する必芁がありたす。
• 分離床改善のための第 1 のステップは、必ず皮々の固定盞をテストする
こず、および最適分離のカラムを遞択するこずです。これが、分離床に
ずっお最も重芁な芁玠です。
• 第 2 のステップは、長いカラムたたは均等にカップリングされたカラム
を䜿甚しお理論段数を増やすこずです。
• 第 3 のステップは、ピヌクをシフトしおリテンション ファクタを高くす
るこずです。5  10 の  倀では、圱響が倧きくなりたす。 倀をこ
れより倧きくすれば、圱響は非垞に䜎くなりたす。
実際には、適切な遞択性を有するできるだけ長いカラムを䜿甚すれば、
それだけ分離床が改善されるず蚀えたす。
56
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
3
高分解胜のための最適な機噚コンフィグレヌション
カラムコンパヌトメント
カラムコンパヌトメントは、内埄が 4.6 mm のカラムの暙準バヌゞョンで
䜿甚できたす。流量が 2 mL/min を超える堎合、そしお枩床が 60 °C を
超える堎合は、カラムコンパヌトメントの 1.5 µ L クヌラヌ / ヒヌタヌを
䜿甚しおカラム溶出ガスを怜出噚の枩床たで冷华する必芁がありたす。こ
れにより、5 mL/min および 80 °C においおも UV 怜出噚のノむズレベル
を最小限に抑えるこずができたす
『57 ペヌゞ 図 18』を参照。
0QTO
ࡐࠬ࠻ࠞ࡜ࡓ಄ළޜࠅ
22ࡁࠗ࠭O#7
ࡐࠬ࠻ࠞ࡜ࡓ಄ළߥߒ ࡇ࡯ࠢߩ50
22ࡁࠗ࠭O#7
ࡇ࡯ࠢߩ50
ⷐ಄ළ ONOKP
ಜ
図 18
ポストカラム冷华PCCのベヌスラむン ノむズぞの圱響
内埄が 2.1 mm のカラムを䜎流量で䜿甚する堎合は、小型の加枩装眮を䜿
甚しおカラム倖デッドボリュヌムを最小化する必芁がありたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
57
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
カラム倖デッドボリュヌム
カラムで実珟した高分解胜を維持するには、特にカラムの埌のカラム倖
デッドボリュヌムをできる限り䜎枛する必芁がありたす。
• 内埄が 4.6 mm のカラムには、暙準ディレむコンフィグレヌションをポ
ンプに䜿甚したす。
『45 ペヌゞ 図 15』を参照しおください。
• 内埄が 2.1 mm のカラムには、䜎ディレむコンフィグレヌションをポン
プに䜿甚し、䜎分散キットをカラムコンパヌトメントに取り付ける必芁
がありたす。たた、最高 UV 感床を埗るには、短いミキサヌも掚奚され
たす。
『43 ペヌゞ 図 13』ず『44 ペヌゞ 図 14』を参照しおください。
• 泚入量も重芁で、サンプルが有機溶媒䞭に溶解しおいる堎合には特に重
芁です。このような堎合には、カラムの最䞊郚に化合物が集䞭するよう
に、䜎いパヌセンテヌゞの有機盞でグラゞ゚ントが開始する必芁があり
たす。これにより、泚入に起因するピヌク分散を抑えるこずができた
す。
• 10 mm Max-Light カヌトリッゞセルには、䜎拡散ボリュヌムs ボ
リュヌムは 1.0 µ Lが付属しおいたす。そのため、ボリュヌムのさら
なる最適化は䞍芁です。
• 高感床が必芁なために代替の 60 mm Max-Light 高感床セルを䜿う堎合
は、セルボリュヌムを 3 mm および 4.6 mm の内埄のカラム甚に最適化
する必芁がありたす。
58
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
3
デヌタレヌト
UV 怜出噚のデヌタレヌトの蚭定を、適切に遞択する必芁がありたす。デヌ
タレヌトの蚭定が䜎すぎるず、ピヌク幅が拡がっお分解胜の䜎䞋を招きた
す。
『59 ペヌゞ 図 19』を参照しおください。
29⑜
*\
29⑜
*\
29⑜
*\
29⑜
*\
29⑜
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ಜ
図 19
ピヌク幅ず UV デヌタレヌトの関係
『60 ペヌゞ è¡š 6』に、ピヌク幅、分解胜、ピヌクキャパシティのデヌタ
レヌトぞの䟝存性を瀺したす。高速および超高速 LC の堎合には、高い
デヌタレヌトが必芁です。デヌタレヌトが䜎いず、カラムで埗られる分離
が怜出噚内で損なわたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
59
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
高分離床を達成する方法
è¡š 6
デヌタレヌトずクロマトグラフの性胜の関係
デヌタレヌト
ピヌク幅
分解胜
ピヌクキャパシティ
80 Hz
0.300
2.25
60
40 Hz
0.329
2.05
55
20 Hz
0.416
1.71
45
10 Hz
0.666
1.17
29
5 Hz
1.236
0.67
16
80 Hz のデヌタレヌトの、20 Hz のデヌタレヌトに察する各項目の改善結
果比范 :
• ピヌク幅 :
– 30 %
• 分解胜 :
+ 30 %
• ピヌクキャパシティ :
+ 40 %
• 芋かけ䞊のカラム効率 :
+ 70 %
クロマトグラフ条件
既に述べたように、クロマトグラフ条件は分析察象の化合物に䟝存したす。
ただし、以䞋のようないく぀かの経隓則もありたす。
• 䞭皋床の流量を䜿甚する必芁がありたす。ただし、最近の実隓によれ
ば、分離の改善にずっお流量の増加が有利に働くこずも瀺されおいた
す。サブ 2 マむクロン粒子が充填された内埄が 4.6 mm のカラムの堎合
は、2 mL/min の流量が開始時の倀ずしお掚奚されたす。内埄が 2.1 mm
のサブ 2 マむクロンカラムの堎合は、0.4 mL/min での開始が適切です。
• 䞭皋床のグラゞ゚ントを䜿甚し、たずえばグラゞ゚ントの倉化を 1 分あ
たり 2 – 5 % にする必芁がありたす。
• カラム枩床は、最適化のための远加パラメヌタです。枩床は分離に圱響
する可胜性があるため、芋萜さないでください。
60
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
感床を向䞊させる方法
3
感床を向䞊させる方法
分離メ゜ッドの感床は、固定盞 / 移動盞の遞択に䟝存しおいたす。シャヌ
プなピヌクず安定したベヌスラむンを持ち、ノむズが最小化された良奜な
分離が目暙ずなりたす。機噚構成の遞択も圱響したすが、圱響が最も倧き
いのは怜出噚の蚭定です。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
61
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
感床を向䞊させる方法
高感床のための最適な機噚コンフィグレヌション
䞀般的な考慮事項
• 1260 Infinity バむナリポンプでベヌスラむン ノむズを最小限に抑える
には、暙準ディレむボリュヌムコンフィグレヌションが掚奚されたす。
• たた、泚入量ずサンプル溶解溶媒も重芁です。ピヌクの高さが䜎䞋する
可胜性があるので、泚入によるピヌク分散を避けるために、化合物はカ
ラムの䞊郚にある郚分が分析察象ずなるよう泚意する必芁がありたす。
そのためには、サンプルを、移動盞よりも䜎い溶出床の溶媒組成で溶解
する必芁がありたす。
• カラム枩床は、カラムの各ピヌクの長いリテンションを避けるために、
䜎すぎないようにする必芁がありたす。これは、ピヌク分散の圢成や
ピヌク高さの䜎䞋の芁因にもなりたす。
• UV 怜出噚のデヌタレヌトは、実際のピヌク幅に応じお遞択する必芁が
ありたす。ノむズレベルが高くなるため、必芁なデヌタレヌトを䞊回ら
ないようにしおください。
• 䜿甚可胜な UV 怜出噚は、Agilent 1260 Infinity ダむオヌドアレむ怜
出噚G4212Bず Agilent 1260 Infinity 可倉波長怜出噚G1314Fで
あり、80 Hz のデヌタレヌトによっおノむズずドリフトのレベルが倧幅
に䜎枛されたす。
• 『「フロヌ セルの遞択」64 ペヌゞ』に、G4212B DAD ずずもに利甚可胜な
フロヌ セルの抂芁を瀺したす。G1314F VWD ずずもに䜿甚されるフロヌ
セルに぀いおは、Agilent 1260 Infinity 可倉波長怜出噚のナヌザヌマ
ニュアルを参照しおください。
クロマトグラフ条件
シグナル / ノむズ比を最適化するには、ピヌクが速やかに溶出するかどう
かを利甚したす。
• 䜎い  倀でピヌクを溶出するには、高い流量を䜿甚する必芁がありた
す。
• たた、䜎い  倀でピヌクを溶出するには、速いグラゞ゚ントを適甚す
るこずもできたす。
62
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
感床を向䞊させる方法
3
カラム
感床は、シグナル / ノむズ (S/N) 比で衚珟されたす。これは、ピヌクの高
さを最倧化し、ベヌスラむン ノむズを最小化するために必芁ずなるパラ
メヌタです。ピヌク拡散を枛らせばピヌクの高さを維持できるため、カラ
ム倖ボリュヌムは、短く现い内埄のキャピラリを䜿っお、正しく取り付け
るこずにより、最小化する必芁がありたす。小さな内埄のカラムの䜿甚は、
ピヌクの高さを高くするため、限られたサンプル量しか䜿えないアプリ
ケヌションには理想的です。同じサンプル量でも、小さな内埄のカラムに
泚入した方が、カラムの内埄が原因ずなる垌釈が少なく、感床は向䞊した
す。たずえば、カラムの内埄を 4.6 mm から 2.1 mm にすれば、カラム内
の垌釈が少なくなるため、ピヌクの高さは理論的には 4.7 times 倍増加し
たす。マススペクトルメヌタ怜出噚の堎合は、现いカラムで流量を枛らせ
ば、むオン化の効率が䞊がるため感床が向䞊したす。
怜出噚の蚭定
怜出噚には、性胜を最適化するために䜿われるパラメヌタが倚数ありたす。
以䞋のセクションでは、怜出噚のパラメヌタがパフォヌマンス特性に䞎え
る圱響に぀いお説明したす。
• フロヌ セルが感床に䞎える圱響
• 波長ず垯域幅が感床、遞択性、盎線性に䞎える圱響
• スリット幅が感床、スペクトル分解胜、盎線性に䞎える圱響
• ピヌク幅が感床ず分解胜に䞎える圱響
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
63
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
感床を向䞊させる方法
フロヌ セルの遞択
さたざたな皮類の Max-Light カヌトリッゞフロヌ セルを利甚できたす。
『64 ペヌゞ è¡š 7』を参照しおください。
è¡š 7
Max-Light カヌトリッゞフロヌ セルの仕様
カヌトリッゞ
セル
• Max-Light カヌトリッゞセル 10 mm、Vs1.0 µ L
(G4212-60008)
• Max-Light カヌトリッゞセルバむオむナヌト (10 mm、
V(s) 1.0 µ L) (G5615-60018)
• Max-Light カヌトリッゞセル 60 mm、Vs4.0 µ L
(G4212-60007)
• Max-Light カヌトリッゞセルバむオむナヌト (60 mm、
V(s) 4.0 µ L) (G5615-60017)
• HDR Max-Light カヌトリッゞセル 3.7 mm、V(s0.4
µ L(G4212-60032)
• ULD Max-Light カヌトリッゞセル 10 mm、V(s0.6 µ L
(G4212-60038)
• Max-Light カヌトリッゞテストセル (G4212-60011)
最高圧力
70 bar1015 psi最高動䜜圧力MOP1
150 bar2175 psi最高偶発圧力MIP2
pH 範囲
1.0  12.5溶媒に䟝存
1
最高動䜜圧力MOP: 暙準の怜査条件䞋でシステムが連続動䜜できる最高の圧力。
2
最高偶発圧力MIP: システムが短時間に受ける可胜性のある最高の圧力。
暙準のアプリケヌション
Max-Light カヌトリッゞセル 10 mm、Vs1.0 µ L(G4212-60008) は、
広範囲のアプリケヌションをカバヌしたす。
• 少なくずも 2.1 mm ID たたはそれ以䞋たでの、すべおのカラム内埄
• 最䜎のピヌク分散ピヌク幅 x 流量が  2 µ L たでのアプリケヌ
ション [ 䟋pw = 0.04 min、流量 = 0.1 mL/min によりピヌク分散
0.04 min x 0.1 mL/min = 0.004 mL = 4 µ L が埗られる ]
64
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
感床を向䞊させる方法
3
高感床
より高い感床が必芁な堎合は、Max-Light カヌトリッゞセル 60 mm、V
s4.0 µ L(G4212-60007) を䜿甚するこずができたす。このセルは、
怜出限界LODを玄 3 分の 1アプリケヌションに䟝存に䞋げるこず
によっお、怜出噚を拡匵したす。
超䜎分散
Max-Light カヌトリッゞ ULD セルは、G4212A DAD および G4212B DAD ずず
もに䜿甚するこずができたす。このセルは、珟存する次の超䜎分散キット
゜リュヌションの䞀぀の必芁条件ずなりたす : 1290 Infinity 超䜎分散
キット (5067-5189). このセルを、超䜎分散゜リュヌションの䞀郚ずする
必芁がありたす。
ハむダむナミックレンゞ
Max-Light カヌトリッゞ HDR セルは、G4212A DAD および G4212B DAD ずず
もに䜿甚するこずができたす。このセルは、2013 幎 3 月 /4 月に導入され
るハむダむナミックレンゞHDR゜リュヌションの䞀郚ずしお必芁になり
たす。
泚蚘
フロヌ セルを過圧力から保護するにはLC/MS を䌎うシステムなど、次を蚭
眮しおください : むンラむン圧力リリヌフバルブキット (G4212-68001)。
Agilent 1200 Infinity シリヌズダむオヌドアレむ怜出噚のマニュアルを参照
しおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
65
3
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
カラムの詰たりを回避する方法
カラムの詰たりを回避する方法
サブ 2 マむクロンの粒子が充填されたカラムでも、充填剀の挏出を避ける
ために现孔埄のフリットが必芁です。そのため、これらのフリットが、サ
ンプル、移動盞、あるいは機噚自䜓から発生する粒子状物質で詰たっおし
たうリスクが増倧したす。カラムを保護するために、カラムの前に小型
フィルタ
『67 ペヌゞ 図 20』を远加䜿甚するこずができたす。たた、サ
ンプルを完党にフィルタリングするか遠心分離する、あるいはその䞡方を
行なうこず、および移動盞内のあらゆる皮類の粒子状物質を避けるこずも
掚奚されたす。
最良の結果を埗るには、以䞋の簡単な䜿甚ガむドに埓っおください。
1 カラムの取り付けず分析は、必ずカラム䞊にマヌクされおいるフロヌ方
向に埓い行っおください。
2 溶媒は、高品質で、クロマトグラフィグレヌドのものだけを䜿甚しおく
ださい。
3 すべおの緩衝液ずすべおのサンプルは、䜿甚する前に適切な 0.2 µ m
フィルタを䜿甚しおフィルタリングしおください。
4 移動盞緩衝液のボトルは、24 – 48 h ごずに亀換しおください。移動盞を
ボトルに远加せずに、必ず新しいボトルを䜿甚しおください。
5 高緩衝塩移動盞> 50 mMは、高アセトニトリル濃瞮液ず組み合わせ
お䜿甚しないでください。沈殿物が生じる可胜性がありたす。
6 粒子状物質を捕獲しおカラムの寿呜を䌞ばすために、むンラむンフィル
タの䜿甚をお勧めしたす。ご䜿甚のカラムに適した次の 1260 Infinity
むンラむンフィルタを䜿甚しおください : 1260 Infinity LC むンラむ
ンフィルタ、2.1 mm、0.2 µ m ポアサむズフィルタ、最倧 600 bar、接続
キャピラリ 70 x 0.12 mm SS (5067-1551) は内埄が 2.1 のカラム甚、
1260 Infinity LC むンラむンフィルタ、4.6 mm、0.2 µ m ポアサむズ
フィルタ、最倧 600 bar、接続キャピラリ 90 x 0.17 mm SS
(5067-1553) は内埄が 4.6 mm たたは 3.0 mm のカラム甚。圧力が 10 %
䞊昇したら、フィルタを亀換しおください。
7 カラムを機噚に取り付ける前に、移動盞を含む緩衝液のポンプカラム
たでの接続郚分をパヌゞし、5 mL の溶媒を䜿甚しおフラッシュしお
ください。
66
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
カラムの詰たりを回避する方法
3
8 適合性のある移動盞によるカラムのフラッシュを、内埄が 2.1 mm のカ
ラムの堎合は 0.1 mL/min、内埄が 3.0 mm のカラムの堎合は
0.2 mL/min、および内埄が 4.6 mm のカラムの堎合は 0.4 mL/min の流
量でゆっくり開始しおください。5 分間かけお、必芁な流量に増やしお
ください。
9 圧力が安定したら、カラムを怜出噚に取り付けおください。
10 カラムず怜出噚は、䜿甚する前に、移動盞の 10 カラムボリュヌムを䜿
甚しお平衡を保っおください ( カラムのサむズに応じお 1 – 5 mL。
11 過圧力は避けおください。シヌケンスを開始する前に、グラゞ゚ントの
圧力範囲100 – 130 bar、たたはそれ以䞊の堎合があるをチェックし
おください。
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図 20
1.8 ÎŒm 粒子が充填された内埄が 4.6 および 2.1 mm のカラムの
保護、0.2 ÎŒm ポアサむズのむンレットフリット
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
67
3
68
Agilent 1260 Infinity Binary LC の最適化
カラムの詰たりを回避する方法
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
4
システムの蚭定ずむンストヌル
゜フトりェアのむンストヌル
70
モゞュヌルの取り付け
72
システムモゞュヌルの取り付け
72
ネットワヌクぞの統合
72
流路内のキャピラリずチュヌブの接続
システムのプラむミング
78
73
この章では、゜フトりェアのむンストヌル、モゞュヌルの取り付け、
システム運甚の準備に぀いお説明したす。
Agilent Technologies
69
4
システムの蚭定ずむンストヌル
゜フトりェアのむンストヌル
゜フトりェアのむンストヌル
゜フトりェアコントロヌラずデヌタシステムの
むンストヌル
゜フトりェアのむンストヌル手順に぀いお詳しくは、怜出噚のマニュアル
ず゜フトりェアマニュアルを参照しおください。
70
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
システムの蚭定ずむンストヌル
゜フトりェアのむンストヌル
4
Agilent Lab Advisor ゜フトりェアのむンストヌル
Agilent Lab Advisor ゜フトりェアのむンストヌル手順に぀いお詳しくは、
Lab Advisor DVD の゜フトりェアマニュアルを参照しおください。
Agilent Lab Advisor は、埓来 ChemStation ゜フトりェアに含たれおいた
蚺断機胜を再配眮しお拡匵したものです。
Agilent Lab Advisor は、ラボ内の機噚をリアルタむムで垞時監芖するた
めの Windows ベヌスのアプリケヌションであり、高床なカりンタを䜿甚し
お保守ずサヌビスの必芁性を自動的に通知するこずで生産性を向䞊させた
す。この機胜を䜿甚するず、結果が圱響を受ける前に問題を修埩するこず
が可胜です。この゜フトりェアには、広範囲におよぶナヌザヌ情報ずマ
ニュアル䞀匏、機噚の蚭定、キャリブレヌション、保守を支揎する䞀連の
カルキュレヌタずツヌルのセット、正垞なパフォヌマンスを怜蚌するため
のテストおよび蚺断ルヌチンが含たれおいたす。たた、Agilent Lab
Advisor は、起こりうる機噚障害に぀いおのフィヌドバックず解決策を備
えおいたす。この゜フトりェアは、Agilent デヌタシステムの有無に関わ
らず䜿甚できたす。
この゜フトりェアの監芖察象は、以䞋のずおりです。
• LC モゞュヌルのステヌタス
• EMFアップグレヌドたたは亀換の必芁性を刀定するため
たた、以䞋の機胜も備えおいたす。
• 䜿いやすい自動化されたテスト
• ご利甚の PC たたはラボのネットワヌクに接続されお電源䟛絊をうけお
いる、サポヌト察象の LAN 接続機噚の識別
• 䞀般的な機噚障害に぀いお、郚品亀換やトラブルシュヌティング䜜業を
自動的に掚奚
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
71
4
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
モゞュヌルの取り付け
システムモゞュヌルの取り付け
モゞュヌルの蚭眮方法に぀いおは、個々のモゞュヌルのマニュアルを参照
しおください。これらのマニュアルには、仕様、保守、郚品に぀いおの説
明も蚘茉されおいたす。
ネットワヌクぞの統合
システムをネットワヌクに接続する方法に぀いおは、モゞュヌルのナヌ
ザヌマニュアルを参照しおください (LAN Configuration の章 )。
72
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
4
流路内のキャピラリずチュヌブの接続
システムコンフィグレヌションに応じお、異なる長さず内埄のキャピラリ
が䜿甚されたす。それに぀いおは以䞋で説明したす。
モゞュヌル内のキャピラリずチュヌブの接続に぀いおは、各モゞュヌルの
マニュアルを参照しおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
73
4
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
暙準ディレむボリュヌムコンフィグレヌション甚の接続
『74 ペヌゞ 図 21』に、1260 Infinity Binary LC の暙準ディレむボリュヌ
ムコンフィグレヌションに䜿甚する流路内のキャピラリずチュヌブの接続
を瀺したす。
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2
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3
4
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5
図 21
74
流路内のキャピラリずチュヌブの接続暙準ディレむボリュヌムコ
ンフィグレヌション
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
品目
郚品番号
1
G1312-87303
キャピラリ ST 0.17 mm x 400 mm S/S
ポンプからオヌトサンプラぞ
1
G1312-87304
SUS キャピラリ
700 mm、内埄 0.17 mm、1/32 - 1/32
ポンプから冷华オヌトサンプラぞ
2
G1367-87304
キャピラリ ST 0.17 mm x 250 mm S/S
オヌトサンプラから TCC ぞ
2
01090-87306
キャピラリ ST 0.17 mm x 380 nm S/S
冷华オヌトサンプラから TCC ぞ
3
G1316-87300
キャピラリ ST 0.17 x 90 mm S/S
TCC からカラムぞ
4
G1315-87311
キャピラリ ST 0.17 mm x 380 mm S/S
カラムから DAD ぞ
5
5062-2462
PTFE チュヌブ 0.8 mm x 2 m、再泚文甚は 5 m
DAD から廃液ぞ
5
5062-8535
廃液アクセサリキット
可倉波長怜出噚から廃液ぞ
4
説明
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
75
4
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
䞭および䜎ディレむボリュヌムコンフィグレヌション甚の接続
『76 ペヌゞ 図 22』に、1260 Infinity Binary LC の䞭および䜎ディレむボ
リュヌムコンフィグレヌションに䜿甚する流路内のキャピラリずチュヌブ
の接続を瀺したす。
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5
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6
図 22
76
流路内のキャピラリずチュヌブの接続䞭および䜎ディレむボ
リュヌムコンフィグレヌション
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
4
品目
郚品番号
説明
1
G1312-87303
キャピラリ ST 0.17 mm x 400 mm S/S
ポンプからオヌトサンプラぞ
1
G1312-87304
SUS キャピラリ
700 mm、内埄 0.17 mm、1/32 - 1/32
ポンプから冷华オヌトサンプラぞ
2
G1313-87304
キャピラリ ST 0.12 mm x 180 mm S/S
オヌトサンプラから TCC ぞ
2
01090-87610
キャピラリ ST 0.12 mm x 280 mm S/S
冷华オヌトサンプラから TCC ぞ、品目 3 が取り付け
られおいる堎合は品目 3 ぞ
3
G1316-80002
ヒヌタヌ延長 ( 内埄 0.12 mm 、内容量 1.6 µ L)
3
G1316-80003
ヒヌタヌ瞮小 ( 内埄 0.12 mm 、内容量 1.6 µ L)
4
01090-87611
キャピラリ ST 0.12 mm x 105 mm S/S
TCC からカラムぞ、品目 3 が取り付けられおいる堎
合は䞍芁
5
G1315-87312
キャピラリ ST 0.12 mm x 150 mm S/S
カラムから DAD ぞ
6
5062-2462
PTFE チュヌブ 0.8 mm x 2 m、再泚文甚は 5 m
DAD から廃液ぞ
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
77
4
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
システムのプラむミング
最初のプラむミング
日時 :
デガッサたたは溶媒チュヌブを䜿甚するためには、システムのプラむミング
が必芁です。プラむミング溶媒には、ほずんどすべおの HPLC 溶媒ずの混和
性を持ち、湿最特性が良奜なむ゜プロパノヌルをお勧めしたす。
必芁な郚品 :
番号
説明
1
む゜プロパノヌル
必芁な準備 :
それぞれのモゞュヌルマニュアルに蚘茉の通り、すべおのモゞュヌルの流路
を接続したす。
む゜プロパノヌル 100 mL を䜿甚しお各溶媒ボトルを満たしたす。
システムの電源を入れたす
è­Šå‘Š
キャピラリたたはチュヌブのフィッティングを開けるず、溶媒が挏
れ出す可胜性がありたす。
毒性や危険性のある溶媒ず詊薬の取り扱いには、健康䞊のリスクが
ある恐れがありたす。
➔ 詊薬メヌカヌから提䟛されおいる取扱説明曞および安党デヌタ
シヌトの蚘茉に埓っお、適切な安党手順 ( ゎヌグル、安党手袋、
防護衣を着甚するなど ) を守っおください。特に、毒性の溶媒や
危険な溶媒を䜿甚する堎合は、泚意しおください。
78
泚蚘
Lab Advisor のパヌゞツヌルを䜿甚するこずで、ポンプを自動的にパヌゞでき
たす。
泚蚘
ポンプによりボトルから溶媒を吞匕できない堎合は、シリンゞを䜿甚し、
チュヌブずデガッサを通しお溶媒を手動で移動しおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
泚蚘
4
シリンゞを䜿甚しおデガッサをプラむミングする際、溶媒はデガッサチュヌブ
を介しお非垞に速く汲み䞊げられたす。そのため、デガッサ出口の溶媒は完党
に脱気されたせん。分析を開始する前に、目的ずする流量で玄 10 分間送液を
行っおください。これによっお、デガッサがデガッサチュヌブ内の溶媒を適正
に脱気できるようになりたす。
1 ポンプのパヌゞバルブを開きたす
2 流量を 5 mL/min に蚭定したす。
3 チャンネル A1 を遞択したす
4 ポンプの電源を入れたす。
5 チャンネル A1 のチュヌブ内の溶媒がポンプ方向に進むか芳察したす。
進たない堎合、溶媒切り替えバルブから溶媒チュヌブを取り倖しお、シ
リンゞをシリンゞアダプタに取れ付け、デガッサから液䜓を抜きたす。
溶媒切り替えバルブにチュヌブを再床取り付けたす。
6 30 mL のむ゜プロパノヌルを送液しお、残った気泡を取り陀きたす。
7 次の溶媒チャンネルに切り替え、すべおのチャンネルがパヌゞされるた
でステップ 5 ず 6 を繰り返したす。
8 流量を Off にしお、パヌゞバルブを閉じたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
79
4
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
定期的なプラむミング
日時 :
䞀定時間 ( たずえば䞀晩䞭 ) ポンプシステムの電源を切った堎合、デガッサ
ずポンプの間の溶媒チャンネル䞭に空気が再床拡散したす。揮発性成分を含
む溶媒が長期間、流れずにデガッサ内に滞留するず、揮発性成分がわずかに
倱われたす。
必芁な準備 :
システムの電源を入れたす
泚蚘
Lab Advisor のパヌゞツヌルを、ポンプの自動的なパヌゞに䜿甚できたす。
1 ポンプのパヌゞバルブを反時蚈回りに回しお、バルブを開き、流量を 5
mL/min に蚭定したす。
2 デガッサずすべおのチュヌブを少なくずも 10 mL の溶媒で掗浄したす。
3 ポンプのほかのチャンネルに察しおステップ 1 ず 2 を繰り返したす。
4 アプリケヌションに必芁な組成ず流量に蚭定しお、パヌゞバルブを閉じ
たす。
5 アプリケヌションを開始する前に、玄 10 分間送液しおください。
80
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
4
溶媒の倉曎
日時 :
チャンネルの溶媒を適合性のない混合できない溶媒ぞの眮換、䞀方の溶媒
に緩衝液が含たれおいる別の溶媒に眮き換える際には、以䞋の手順に埓っ
お、塩の沈殿によるポンプの詰たりや、システムの郚品内における残液の液
滎を防止するこずが必芁です。
必芁な郚品 :
番号
郚品番号
説明
5022-2184
パヌゞ甚の溶媒に぀いおは、『82 ペヌゞ è¡š 8』を参照
しおください
ナニオン ZDV
1
1
必芁な準備 :
カラムを取り倖し、ZDV フィッティングに亀換したす。
適切な䞭間溶媒を入れたボトルを甚意したす『82 ペヌゞ è¡š 8』を参照。
1 チャンネルに緩衝液が入っおいない堎合はステップ 4 に進みたす。
2 溶媒取り入れ口フィルタを氎のボトルの䞭に入れたす。
3 蚭眮したチュヌブに適した流量で䞀般的に 3 – 5 mL/min10 分間、
チャンネルをフラッシュしたす。
4 システムの流路をアプリケヌションに合わせお調敎したす。
泚意
氎性緩衝液の緩衝塩は残留む゜プロパノヌル䞭に沈殿する可胜性がありたす。
塩の沈殿によっおキャピラリやフィルタが詰たるおそれがありたす。
➔ 有機溶媒を泚入する前に、たず高濃床の塩が入った溶媒ラむンを氎で掗
い流しおください。
➔ 氎性緩衝液を溶媒ずしお䜿甚䞭のチャンネルに察しおはステップ 5 から
7 を実行しないでください。
5 溶媒ボトルをむ゜プロパノヌルのボトルに取り替えたす。
6 蚭眮したチュヌブに適した流量で䞀般的に 3 – 5 mL/min5 分間、
チャンネルをフラッシュしたす。
7 む゜プロパノヌルのボトルをアプリケヌション甚の溶媒ボトルず取り替
えたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
81
4
システムの蚭定ずむンストヌル
モゞュヌルの取り付け
8 ポンプのほかのチャンネルに察しおステップ 1 から 7 を繰り返したす。
9 垌望するカラムを取り付け、アプリケヌションに察応した組成ず流量を
蚭定しお、分析開始前に玄 10 分間流し、システムを平衡にしたす。
è¡š 8
82
さたざたな目的に察するプラむミング甚溶媒の遞択
内容
溶媒
泚釈
むンストヌル埌
む゜プロパノヌル
逆盞ず順盞を切り替え
る際䞡方の堎合
む゜プロパノヌル
システムから気泡を掗
い出すために最適な溶
媒
ほずんどすべおの溶媒
ず混和性がある
むンストヌル埌
゚タノヌルたたはメタ
ノヌル
緩衝液䜿甚䞭にシステ
ムを掗浄する
氎系溶媒の倉曎埌
HPLC クラスの氎
順盞シヌルの取り付け
埌 PE シヌル (2 個
入 ) (0905-1420))
ヘキサン + 5 % む゜プ
ロパノヌル
HPLC クラスの氎
む゜プロパノヌルが入
手できない堎合の代甚
第 2 の遞択肢
析出した緩衝液の再溶
解に最適な溶媒
析出した緩衝液の再溶
解に最適な溶媒
湿最特性が良奜
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
5
クむックスタヌトガむド
クむックスタヌトガむドに぀いお
システムの準備
85
システムをオンにする
85
デフォルトメ゜ッドの読み蟌み
オンラむンプロットの構成
87
ポンプのパヌゞ
89
84
86
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌル
ビュヌ内のデヌタ取蟌
90
アむ゜クラティック暙準詊料によるシステムチェックアりト
のメ゜ッド パラメヌタ
90
メ゜ッドの蚭定
94
シングルラン甚のメ゜ッドの実行
96
デヌタ分析
98
デヌタ分析ビュヌ
シグナルの積分
レポヌトの指定
99
100
101
この章では、1260 Infinity Binary LC によるデヌタ取蟌ずデヌタ
分析に぀いお説明したす。
Agilent Technologies
83
5
クむックスタヌトガむド
クむックスタヌトガむドに぀いお
クむックスタヌトガむドに぀いお
この章では、Agilent 1260 Infinity Binary LC を運甚する方法に぀いお
説明したす。この章は、むンストヌル埌に初めお分析を行うためのクむッ
クスタヌトガむドです。チュヌトリアルの䟋題ずしお䜿ったり、システム
党䜓の機胜を確認するために䜿いたす。たた、メ゜ッド パラメヌタの詳し
い説明も含んでいたす。
この䟋題では、Agilent 1260 Infinity Binary LC に甚意されおいるカラ
ムず暙準詊料を䜿甚しお、蚭定ず分析を行う方法に぀いお説明したす。こ
の䟋題では OpenLAB CDS ChemStation ゚ディションのメニュヌずコマンド
を䜿いたすが、同等の機胜は、OpenLAB CDS EZChrom ゚ディションや
MassHunter ゜フトりェアなどの代替制埡オプションにも甚意されおいた
す。
以降、ChemStation および EZChrom は、垞に Agilent OpenLAB CDS
ChemStation ゚ディションおよび Agilent OpenLAB CDS EZChrom ゚ディ
ションをそれぞれ瀺すこずずしたす。
泚蚘
84
ここでは、システムはむンストヌル枈みで動䜜䞭であり、初期プラむミングも
終わっおいるものず仮定したす『
「最初のプラむミング」78 ペヌゞ』を参照。
UV ランプは、少なくずも、定量解析を行う 30 分前にオンにしおおく必芁が
ありたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
システムの準備
5
システムの準備
システムをオンにする
システムの準備が完了しおいない堎合、぀たりレディ状態ではない゜フト
りェアがある堎合は、以䞋の手順を実行したす。
1 コンピュヌタシステムをオンにしお、Windows デスクトップが衚瀺され
るのを埅ちたす。
2 各 LC モゞュヌルの巊䞋にあるボタンを䜿っお、電源をオンにしたす。
ボタンの䞭倮には、緑のランプが芋えたす。
3 アむコンをクリックしお、コントロヌル゜フトりェアを起動したす ( 構
成枈みの堎合 )。あるいは、スタヌト > すべおのプログラム > Agilent
Technologies > OpenLab > OpenLab コントロヌルパネル を遞択したす。
機噚 の䞋のナビゲヌションりィンドりで該圓する機噚を遞択し、オン
ラむン起動 をクリックしたす。
メ゜ッド & ランコントロヌル ビュヌに、ChemStation ゜フトりェアが
衚瀺されたす。モゞュヌルは、最初はスタンバむモヌドでノットレディ
状態です。ただし、盎ちに初期化が行われ、レディ状態ずなるオヌトサ
ンプラだけは䟋倖です。
4 各モゞュヌルを個別にオンにするには、察応するアむコンを右クリック
しお、コンテキストメニュヌから [ モゞュヌル名 ] に切り替えオン を
遞択したす。
あるいは、システムダむアグラムの右䞋にある システム オン / オフ ボ
タンをクリックしお、システム内のすべおのモゞュヌルを䞀斉にオンに
したす。時間が経過しお蚭定ポむントに到達するず、システムステヌタ
スは、Not Ready ( 黄色 ) から Ready ( 緑色 ) に倉化したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
85
5
クむックスタヌトガむド
システムの準備
デフォルトメ゜ッドの読み蟌み
ChemStation には、デフォルトのメ゜ッド DEF_LC.M がありたす。このメ
゜ッドは、最初の実行時、たたは新しいブランクテンプレヌトが必芁に
なった時点で、読み蟌たれたす。このメ゜ッドには、すべおのモゞュヌル
のデフォルト蚭定が含たれおいたす。
この手順では、メ゜ッド DEF_LC.M を読み蟌みたす。このメ゜ッドを䜿っ
お、すべおのパラメヌタにデフォルト蚭定を蚭定したす。たたはブランク
のメ゜ッドテンプレヌトを取埗しお、新しいメ゜ッドを蚭定したす。
1 ChemStation の メ゜ッド & ランコントロヌル ビュヌに移動したす。
2 メニュヌバヌで メ゜ッド > 新しいメ゜ッド ... を遞択し、コンテキス
トメニュヌから DEF_LC.M を遞択したす。
あるいは、メニュヌバヌの䞋の メ゜ッド読み蟌み アむコン
を䜿っ
たり、
ナビゲヌションペむン内の メ゜ッド タブのメ゜ッド名 DEF_LC.M
をダブルクリックしたす。
デフォルトのメ゜ッド (DEF_LC.M) は、䞀連のデフォルトパラメヌタを
持っおおり、これらを倉曎するこずによっお新しいメ゜ッドを䜜成したす。
たずえば、流量にれロを蚭定し、メ゜ッド情報 ず メ゜ッド履歎 をブラン
クにしたす。
泚蚘
86
このメ゜ッドには、新しいパラメヌタは䞊曞きできないこずに泚意しおくださ
い。したがっお、䞊曞き保存 をクリックすれば、名前を付けお保存 機胜にリ
ダむレクトされるので、異なるメ゜ッド名を入力する必芁がありたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
システムの準備
5
オンラむンプロットの構成
1 オンラむン プロット りィンドりが衚瀺されない堎合は、以䞋の手順を
実行したす。View > Online Signals > Signal Window 1 をクリックす
るず、りィンドりが衚瀺されたす。
2 オンラむン プロット りィンドり内に必芁なシグナルを構成するには、
倉曎  をクリックしたす。
シグナルプロットの線集 蚭定ペヌゞが衚瀺されたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
87
5
クむックスタヌトガむド
システムの準備
3 䜿甚可胜シグナル ボックスで必芁なシグナルを匷調衚瀺し、远加 をク
リックしお、それらを シグナル遞択 ボックスに移したす。
4 各シグナルに察しお個々の蚭定を行うには、シグナル遞択 ボックス内
のシグナルを匷調衚瀺し、ペヌゞの䞋半分で必芁な倀を蚭定したす。
泚蚘
怜出噚シグナルの他に、枩床や圧力のようなパラメヌタのトレヌス結果もプ
ロットできたす。Apply to Method を䜿っお、このペヌゞ内の蚭定をメ゜ッド
に保存したす。
[ オンラむンプロット ] りィンドりは、電子グラフ甚玙のように機胜した
す。぀たり、怜出噚の出力やその他の出力パラメヌタを継続しお蚘録した
す。シグナルはりィンドりの右から巊に描画されたす。最倧で過去 90 min
のデヌタにアクセスできたす。これは、ベヌスラむンをチェックするため、
および前の泚入を芳察するために圹立ちたす。X 軞ず Y 軞のスケヌルは、
各軞䞊の䞊 / 䞋ボタンを䜿甚しお盎接調敎できたす。
[ オンラむンプロット ] りィンドりの [ 調敎 ] ボタンを䜿甚するず、遞択
したシグナルの珟圚のポむントをれロラむンに移動できたす。遞択したシ
グナルは、Y 軞のラベルの色で瀺されたす。シグナルの䞊、たたはプロッ
ト䞊郚の関連シグナルの説明をクリックするこずによっお、特定のシグナ
ルを遞択できたす。
[Balance] ボタンをクリックするず、すべおの怜出噚がれロになりたす。
泚蚘
88
[ オンラむンプロット ] ペヌゞを倉曎しおも、個々のデヌタファむルに保存さ
れおいるデヌタには䞀切圱響はありたせん。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
システムの準備
5
ポンプのパヌゞ
以䞋の堎合に、ポンプをパヌゞしたす。
• ポンプを初めお䜿甚するずき。
• システムを䜿甚する前、たたは溶媒を亀換するずき。新鮮な溶媒でポン
プをパヌゞする必芁がありたす。
• ポンプが数時間以䞊アむドルになっおいたずき溶媒ラむン内に空気が
拡散しおいる可胜性があるため、パヌゞするこずをお勧めしたす。
• 溶媒の容噚が満たされ、システムに新鮮な溶媒を満たすためにポンプの
パヌゞが必芁になったずき。異なる溶媒を䜿う堎合は、新しい溶媒が前
の溶媒ず混和性があるこずを確認しおください。必芁に応じお、混和性
がある溶媒 ( 倚くの堎合に、む゜プロパノヌルが適しおいたす。溶媒混
和性の衚をチェックしおください ) が䜿われる䞭間ステップを䜿っおく
ださい。
パヌゞ手順に぀いおの詳现は、
『「定期的なプラむミング」80 ペヌゞ』を参
照しおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
89
5
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌル
ビュヌ内のデヌタ取蟌
アむ゜クラティック暙準詊料によるシステムチェックアり
トのメ゜ッド パラメヌタ
1260 Infinity Binary LC のチェックアりトでは、アむ゜クラティックテ
スト甚混合物 Agilent アむ゜クラティック暙準詊料 (01080-68704)に
よるテスト分析が、ご䜿甚のシステムずずもにオヌダヌおよび玍品された
カラムで実行されたす。
Agilent アむ゜クラティック暙準詊料 (01080-68704) には、以䞋の成分が
メタノヌル䞭に溶解しお含たれおいたす。
• フタル酞ゞメチル
• フタル酞ゞ゚チル
• ビフェニル
• o- テルフェニル
このテスト甚混合物の分離のためのメ゜ッド パラメヌタの抂芁は、暙準
ディレむボリュヌムコンフィグレヌションに぀いおは 『91 ペヌゞ è¡š 9』
に、䜎ディレむボリュヌムコンフィグレヌションに぀いおは 『92 ペヌゞ
è¡š 10』に蚘茉されおいたす。
90
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
è¡š 9
5
最初の分離分析甚のメ゜ッドパラメヌタ - 暙準ディレむボリュヌ
ムコンフィグレヌション
モゞュヌル
パラメヌタ
蚭定
ポンプ
溶媒 A
æ°Ž
溶媒 B
アセトニトリル
流量
4.0 mL/min
溶媒組成
40 % A、60 % B
[ ストップタむム ] 1 min1 min ポストタむム
オヌトサンプラ 泚入量
1 µL
カラムコンパヌ カラム
トメント
• Column Eclipse Plus C18、
4.6 x 100 mm、3.5 µ m
(959961-902)
• Column Poroshell 120 EC-C18、
3.0 x 50 mm、2.7 µm (699975-302)
• Column Poroshell 120 EC-C18、
4.6 x 50 mm、2.7 µm (699975-902)
怜出噚
枩床
40 °C
シグナル A
波長 :250 nm、垯域幅 :4 nm
リファレンス波長 :360 nm、
リファレンス垯域幅 : 100 nm
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
91
5
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
è¡š 10
最初の分離分析甚のメ゜ッドパラメヌタ - 䜎ディレむボリュヌム
コンフィグレヌション
モゞュヌル
パラメヌタ
蚭定
ポンプ
溶媒 A
æ°Ž
溶媒 B
アセトニトリル
流量
0.75 mL/min
溶媒組成
40 % A、60 % B
ストップタむム
1.2 min1 min ポストタむム
オヌトサンプラ
泚入量
1 µL
カラムコンパヌ
トメント
カラム
カラム : SB-C18、4.6x 50 mm、
1.8 µ m、600 bar (827975-902)
枩床
40 °C
シグナル
波長 :250 nm、垯域幅 :4 nm
リファレンス波長 :360 nm、
リファレンス垯域幅 : 100 nm
怜出噚
チェックアりト仕様 :
• クロマトグラムに 4 ぀のピヌクが芋られる
• 匷床テスト – 合栌
• 波長キャリブレヌション± 1 nm
92
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
5
チェックアりトの準備
1 溶媒ボトル A を HPLC グレヌドの氎で満たし、溶媒ボトル B を HPLC
グレヌドのアセトニトリルで満たしたす。
2 オンラむンデガッサが取り付けられおいる堎合は、付属品のシリンゞを
䜿甚しおオンラむンデガッサの各チャンネルをパヌゞしたす。
3 ポンプのパヌゞバルブを開き、各チャンネルを 5 mL/min でパヌゞした
す。
これを十分に行い、システム内の空気を取り陀いおください。
4 カラムコンパヌトメントに付属品のカラムを取り付けたす。
5 フロヌ セルを HPLC グレヌドの氎で 5 min フラッシュしたす。
6 波長キャリブレヌション、および該圓する堎合には匷床テストを実行し
たす。
7 『91 ペヌゞ è¡š 9』および『92 ペヌゞ è¡š 10』のリストに蚘茉されおいる
チェックアりト条件で、10 min システムを平衡化させたす。
8 アむ゜クラティック暙準詊料のバむアルを準備したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
93
5
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
メ゜ッドの蚭定
この節では、分析甚のメ゜ッドの条件を短時間で蚭定する方法を瀺したす。
必須芁件
デフォルトのメ゜ッド [DEF_LC.M] は、新しいメ゜ッドを準備するためにすで
に読み蟌み枈みです。この段階で䞻芁なパラメヌタを線集しお、新しいメ゜ッ
ドを䜜成できたす。
1 各モゞュヌルの メ゜ッド ペヌゞにクむックアクセスするには、モ
ゞュヌルのシステムダむアグラム内を右クリックしお、コンテキストメ
ニュヌから メ゜ッド ... を遞択したす。
各モゞュヌルをこの方法で蚭定したす。
2 ポンプ領域を右クリックしお、コンテキストメニュヌから [ メ゜ッド
...] を遞択したす。以䞋は䞀䟋です
a [1260 Infinity Binary Pump] の [ メ゜ッド ] ペヌゞに、以䞋のパラ
メヌタを入力したす。
• 流量 : 4.0 ml/min
• 溶媒 A: 圧瞮率のドロップダりンリストから、[ æ°Ž ] を遞択したす。
• 溶媒 B: チェックボックスを遞択し、溶媒 B をアクティブにした
す。
• %B の倀を 60 % に蚭定したす。
• ストップタむム : 1 min
• ポストタむム : 1 min
b 他のパラメヌタは、デフォルトの蚭定のたたにしたす。OK をクリッ
クしおりィンドりを終了したす。
倉曎がポンプモゞュヌルに送信されたす。
3 オヌトサンプラ領域を右クリックしお、コンテキストメニュヌから
[ メ゜ッド ...] を遞択したす。以䞋は䞀䟋です
a 1260 Infinity オヌトサンプラ の メ゜ッド ペヌゞに、以䞋のパラ
メヌタを入力したす。
• 泚入量 : 1.0 µ l
• ニヌドル掗浄を甚いた泚入
• モヌドフラッシュポヌト、時間 : 6 s
94
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
5
b 他のパラメヌタは、デフォルトの蚭定のたたにしたす。OK をクリッ
クしおりィンドりを終了したす。
倉曎がオヌトサンプラモゞュヌルに送信されたす。
4 カラムコンパヌトメントTCC領域を右クリックしお、コンテキスト
メニュヌから [ メ゜ッド ...] を遞択したす。
以䞋は䞀䟋です
a [1290 Infinity TCC] の [ メ゜ッド ] ペヌゞに、以䞋のパラメヌタを
入力したす。
• 枩床巊は 40 °C
• 枩床右は組み合わせ巊の枩床ず同じ蚭定になりたす
b 他のパラメヌタは、デフォルトの蚭定のたたにしたす。OK をクリッ
クしおりィンドりを終了したす。
倉曎が TCC モゞュヌルに送信されたす。
5 ダむオヌドアレむ怜出噚領域を右クリックしお、コンテキストメニュヌ
から [ メ゜ッド ...] を遞択したす。
以䞋は䞀䟋です
a [1260 Infinity DAD] の [ メ゜ッド ] ペヌゞに、以䞋のパラメヌタを
入力したす。
• 䜿甚シグナル : チェックボックスのチェックを倖しお、[ シグナル
A] 以倖のすべおのシグナルをオフにしたす。
• シグナル A:254 nm、バンド幅 4 nm、基準 550 nm、バンド幅
100 nm
• ピヌク幅 : 0.02
b 詳现蚭定 セクションで、スペクトル保存 に 党お を蚭定したす。
c 他のパラメヌタは、デフォルトの蚭定のたたにしたす。OK をクリッ
クしおりィンドりを終了したす。
倉曎が DAD モゞュヌルに送信されたす。
6 この段階で、必芁なモゞュヌルパラメヌタのすべおが入力されたした。
[ メ゜ッド ] > [ 名前を付けおメ゜ッド保存 ] を遞択し、
ISO-1.M ず入力しおメ゜ッドを新しい名前で保存したす。
ChemStation では、メ゜ッドを [DEF_LC.M] ずしお保存するこずは蚱可
されおいたせん。したがっお、デフォルトのメ゜ッドテンプレヌトが倉
曎されるこずはありたせん。
7 システムを少なくずも 10 min 平衡化させ、分析を開始する前に、オンラ
むンプロット内のベヌスラむンが安定化しおいるこずを確認したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
95
5
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
シングルラン甚のメ゜ッドの実行
この節では、前の節で入力した条件を䜿甚しお、アむ゜クラティック暙準
詊料のシングル泚入を実行する方法を瀺したす。
ChemStation での分析は、次の 2 ぀のモヌドで実行できたす。
• ラン メ゜ッド — たずえば、察話型メ゜ッド開発䞭のシングル泚入。珟
圚蚭定されおいるパラメヌタ蚭定を䜿甚する。
• シヌケンス開始 — 耇数のバむアルからの䞀連の泚入を自動化。耇数のメ
゜ッドを䜿う堎合もある。詳现は、ChemStation のマニュアルを参照し
おください。
1 ラン メ゜ッド タスク遞択 アむコン
をクリックしたす。
2 必芁なメ゜ッド条件が珟圚読み蟌たれおいない堎合は、メニュヌバヌの
䞋にある メ゜ッド > メ゜ッド読み蟌み たたはアむコン
それらを読み蟌みたす。
泚蚘
を遞択し、
読み蟌んだメ゜ッドを倉曎しおただ保存しおいない堎合は、メ゜ッドステヌタ
スアむコンに黄色のアスタリスクが付けられお、その状況が通知されたす。倉
曎されたパラメヌタを保存しなくおも、泚入は行えたす。ChemStation は、取
蟌パラメヌタのコピヌをデヌタファむル ACQ.TXT に必ず保存したす。そのた
め、オリゞナルの取蟌パラメヌタが確実に維持されたす。
3 サンプルバむアルをポゞション 1 に眮きたす。ここが、サンプルトレむ
の右偎の 10 x 2 ml のバむアルポゞションの前面ポゞションです。
4 [ ランコントロヌル ] > [ サンプル情報 ] を遞択しお、
必芁なサンプルパ
ラメヌタを入力したす。
たずえば :
• サブディレクトリオプション
• 名前のパタヌン
• バむアル / ロケヌション
• サンプル名
• コメント
96
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
Method and Run Controlメ゜ッド & ランコントロヌルビュヌ内のデヌタ取蟌
5
5 システムの平衡化が完了しおいおベヌスラむンが安定化しおいれば、[
サンプル情報 ] ペヌゞ内の [ ランメ゜ッド ] をクリックしお、泚入を
開始したす。あるいは [OK] をクリックし、準備ができたら [ ランコン
トロヌル ] > [ ランメ゜ッド ] を遞択したす。[ ランキュヌ ] に項目が
远加されお、自動的に開始されたす。
6 泚入が行われお、[ オンラむンプロット ] にクロマトグラムが衚瀺され
たす。[ ストップタむム ] に到達するず、デヌタ取蟌が停止したす。
以䞋のようなクロマトグラムが衚瀺されたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
97
5
クむックスタヌトガむド
デヌタ分析
デヌタ分析
ChemStation 内のメ゜ッドには、デヌタ取蟌システムの制埡甚ずデヌ
タ分析定性的および定量的結果を取埗するためのデヌタ凊理甚のすべ
おのパラメヌタが含たれおいたす。このセクションでは、デヌタ分析の積
分ずレポヌトを抂芳し、この章の前半で生成された分離が積分されお出力
される状況に぀いお説明したす。定量分析のためのキャリブレヌションの
䜿甚を含む、デヌタ分析に぀いおの詳现は、ChemStation のマニュアルを
参照しおください。
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98
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
デヌタ分析
5
デヌタ分析ビュヌ
[ デヌタ分析 ] ビュヌにクロマトグラムを衚瀺するには、以䞋の手順を実
行したす。
1 ChemStation をオフラむン起動したす。
2 画面の巊䞋にある [ デヌタ分析 ] をクリックしたす。
3 ナビゲヌションパネルで、デヌタファむルを含むデヌタディレクトリを
探したす。すべおの単䞀泚入が、シングル ラン のサブセットずしお衚
瀺されたす。シングル ラン をダブルクリックし、これらのデヌタファ
むルをナビゲヌションテヌブルに読み蟌みたす。
4 ナビゲヌションテヌブル内のファむルを遞択し、それをダブルクリック
しお、クロマトグラムをビュヌアに読み蟌みたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
99
5
クむックスタヌトガむド
デヌタ分析
シグナルの積分
1 [ 積分タスクツヌル ] を遞択したす䞋図参照
。䞋図では、[ 積分 ] アむ
コンず [ 積分むベント テヌブル蚭定 ] アむコンが匷調衚瀺されおいた
す。
2 [ 積分むベント テヌブル蚭定 ] アむコン
をクリックしお、テヌブル
を図のように開きたす。
3 グラゞ゚ント分析甚に、ベヌスラむン補正 に 詳现蚭定 を蚭定したす。
4 [ スロヌプ感床 ] を 5
に蚭定したす。
数字を倧きくすれば、急なピヌクを積分し、緩やかなピヌクを無芖した
す。
5 [ ピヌク幅 ] の倀を、察象のピヌクの䞭で最も狭いピヌクに蚭定したす。
この䟋では、玄 0.02 です。
6 最小のピヌクをリゞェクトするために、面積リゞェクトず高さリゞェク
トを蚭定できたす。
7 [ 積分 ] アむコン
をクリックし、これらの新しい蚭定を甚いお結果
をアップデヌトしたす。
8 緑のチェックマヌクアむコン
を䜿甚しお、[ 積分むベント ] テヌブ
ルを終了したす。
100
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
クむックスタヌトガむド
デヌタ分析
5
レポヌトの指定
1 メニュヌバヌで レポヌト > レポヌト条件 をクリックするず、䞋図に瀺
すりィンドりが衚瀺されたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
101
5
クむックスタヌトガむド
デヌタ分析
2 䞊図に瀺す蚭定䟋を䜿甚するず、画面䞊に面積パヌセントレポヌトを生
成するこずができたす。
3 出力先 セクションで、甚玙コピヌ甚の プリンタ を遞択し、ファむル
ず PDF を遞択しお、デヌタファむル内に保存されおいる PDF レポヌト
ファむルを取埗したす (.D サフィックスの぀いたデヌタファむルは実際
にはディレクトリです。レポヌトファむルは、ChemStation で盎接衚瀺
させるか、あるいは通垞の Windows File Explorer を䜿っおディレクト
リ内で芋぀けるこずができたす )。
4 メ゜ッドを再び保存し、レポヌト蚭定をメ゜ッドで将来確実に䜿えるよ
うにしたす。
メ゜ッドを次に䜿う堎合は、これらの積分むベントずレポヌトの蚭定が
䜿われお、レポヌトが生成されたす。
これで、ChemStation ゜フトりェアのデヌタ分析に぀いおの話題は終了し
たす。ChemStation の匷力な機胜に぀いおの詳现は、ChemStation のマ
ニュアルやオンラむンヘルプシステムを参照しおください。
102
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
6
付録
安党に関する情報
溶媒情報
材質情報
104
107
107
アゞレントのりェブサむト
112
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
メ゜ッド情報
115
機噚 / 枬定条件
116
デヌタ分析
132
ラン タむム チェックリスト
139
113
この章では、安党性、法埋、りェブ、およびメ゜ッドの蚭定に関す
る远加情報を蚘茉しおいたす。
Agilent Technologies
103
6
付録
安党に関する情報
安党に関する情報
安党に関する䞀般的な情報
以䞋の安党に関する䞀般的な泚意事項は、本機噚の操䜜、サヌビス、およ
び修理のすべおの段階で遵守するようにしおください。以䞋の泚意事項た
たはこのマニュアルの他の箇所に蚘茉されおいる譊告に埓わないず、本機
噚の蚭蚈、補造、および意図された䜿甚法に関する安党基準に違反するこ
ずになりたす。䜿甚者偎による遵守事項からのかかる逞脱に起因する問題
に぀いお Agilent は免責ずさせお頂きたす。
è­Šå‘Š
装眮の正しい䜿甚法を確保しおください。
機噚により提䟛される保護が正垞に機胜しない可胜性がありたす。
➔ この機噚のオペレヌタヌは、本マニュアルで指定した方法で機噚
を䜿甚するこずをお勧めしたす。
安党芏栌
本補品は、囜際安党基準に埓っお補造および詊隓された、安党クラス I 装
眮 ( アヌス端子付き ) です。
104
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
安党に関する情報
6
操䜜
電源を投入する前に、蚭眮方法が本曞の説明に合っおいるかどうか確認し
おください。さらに、次の泚意を守っおください。
操䜜䞭に装眮のカバヌを取り倖さないでください。装眮のスむッチを ON に
する前に、すべおの保護接地端子、延長コヌド、自動倉圧噚、および本装
眮に接続されおいる呚蟺機噚を、接地コネクタを介しお保護接地に接続し
おください。保護接地がどこかで途切れおいるず、感電によっお人䜓に重
倧な危害を及がすこずがありたす。保護が正垞に機胜しおいないず思われ
る堎合は、装眮のスむッチを OFF にしお、装眮の操䜜を䞭止しおください。
ヒュヌズを亀換する際は、必ず指定したタむプ ( 普通溶断、タむムラグな
ど ) ず定栌電流のヒュヌズだけを䜿甚しおください。修理したヒュヌズを
䜿甚したり、ヒュヌズホルダを短絡させたりしおはなりたせん。
本曞で説明した調敎䜜業には、装眮に電源を入れた状態で、保護カバヌを
取り倖しお行うものがありたす。その際に、危険な箇所に觊れるず、感電
事故を起こす可胜性がありたす。
機噚に電圧をかけた状態で、カバヌを開いお調敎、メンテナンス、および
修理を行うこずは、できるだけ避けおください。どうしおも必芁な堎合は、
経隓のある担圓者が感電に十分に泚意しお実行するようにしおください。
内郚サヌビスたたは調敎を行う際は、必ず応急手圓おず蘇生術ができる人
を同垭させおください。メンテナンスを行うずきは、必ず装眮の電源を
切っお、電源プラグを抜いおください。
本装眮は、可燃性ガスや有毒ガスが存圚する環境で操䜜しおはなりたせん。
このような環境で電気装眮を操䜜するず、匕火や爆発の危険がありたす。
本装眮に代替郚品を取り付けたり、本装眮を蚱可なく改造しおはなりたせ
ん。
本装眮を電源から切り離しおも、装眮内のコンデンサはただ充電されおい
る可胜性がありたす。本装眮内には、人䜓に重倧な危害を及がす高電圧が
存圚したす。本装眮の取り扱い、テスト、および調敎の際は十分に泚意し
おください。
特に、有毒たたは有害な溶媒を䜿甚する堎合は、詊薬メヌカヌによる物質
の取り扱いおよび安党デヌタシヌトに蚘茉された安党手順 ( 保護県鏡、安
党手袋、および防護衣の着甚など ) に埓っおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
105
6
付録
安党に関する情報
安党蚘号
è¡š 11
安党蚘号
蚘号
説明
危害のリスクを保護するために、そしお装眮を損傷から
守るために、ナヌザヌが取扱説明曞を参照する必芁があ
る堎合、装眮にこの蚘号が付けられたす。
危険電圧を瀺したす。
アヌス ( 保護接地 ) 端子を瀺したす。
本補品に䜿甚されおいる重氎玠ランプの光を盎接目で芋
るず、目をいためる危険があるこずを瀺しおいたす。
衚面が高枩の堎合に、この蚘号が装眮に付けられたす。
加熱されおいる堎合はナヌザヌはその堎所を觊れないで
ください。
è­Šå‘Š
譊告は、
人身事故たたは死に至る状況を譊告したす。
➔ 指瀺された条件を十分に理解しおそれらの条件を満たしおから、
その先に進んでください。
泚意
泚意
デヌタ損倱や機噚の損傷を匕き起こす状況を譊告したす。
➔ 指瀺された条件を十分に理解しおそれらの条件を満たしおから、その先
に進んでください。
106
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
溶媒情報
6
溶媒情報
溶媒を䜿甚するずきは、次の泚意に埓っおください。
• 藻も増殖を避けるための掚奚事項に埓っおください。ポンプのマニュア
ルを参照しおください。
• 小さな粒子がキャピラリずバルブを氞久的に詰たらせるこずがありた
す。そのため、0.4 µ m フィルタで溶媒を必ず濟過しおください。
• 流路内の郚品の腐食の原因ずなる溶媒の䜿甚は避けるか、最小限にしお
ください。フロヌセルやバルブ材などの異なる材質に察しお瀺された pH
範囲に関する仕様や、以降の節の掚奚事項を考慮しおください。
材質情報
流路内の材質は、数十幎かけお HPLC 分析甚に高品質の蚭備を開発しおきた
Agilent 瀟の経隓に基づき、泚意深く遞択されおいたす。これらの材質は、
暙準の HPLC 条件䞋で優れた堅牢性を発揮したす。特殊な条件に぀いおは、
材質情報セクションを参照するかたたは Agilent 瀟に連絡しおください。
免責条項
次のデヌタは倖郚の情報源から収集したもので、参考ずしおお䜿いいただ
くためのものです。Agilent 瀟は、このような情報の完党性や正確性を保
蚌するこずはできたせん。デヌタは、適合性ラむブラリに基づいおおり、
それは UHPLC システム、溶媒、溶媒混合液、サンプルの、特殊であっおも
非垞に倚様な条件䞋での長期間の寿呜を掚定するために固有のものではあ
りたせん。情報は、金属むオン、錯化剀、酞玠などのような䞍玔物の觊媒
効果により、䞀般化できたせん。玔粋化合物の腐食以倖に、電食、静電気
的倉化特に非䌝導性有機溶媒
、ポリマの膚匵など他の圱響も考慮する必
芁がありたす。埗られたデヌタの倧郚分は宀枩通垞 20 – 25 °C、68 –
77 °Fに蚀及しおいたす。腐食の可胜性がある堎合、枩床が䞊昇するず
䞀般に腐食が加速したす。疑わしいずきは、材料の化孊的適合性に぀いお
の技術文献を参照しおください。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
107
6
付録
溶媒情報
PEEK
PEEK ポリ゚ヌテル - ゚ヌテル ケトンは、耐薬品性、機械的安定性、
熱安定性に関しお優れた特性を䜵せ持っおいたす。H1  12.5 の範囲
で安定であり、䞀般的溶媒の倚くに察し䞍掻性です。次のような化合物ず
の䞍適合性に぀いおもいくらか知られおいたす。クロロホルム、塩化メチ
レン、THF、DMSO > 1 %、匷酞硝酞  10 %、硫酞  10 %、トリクロロ
酢酞、スルホン酞
、ハロゲン、たたは含氎ハロゲン溶液、フェノヌル、誘
導䜓クレゟヌル、サリチル酞など
。宀枩を超える状態で䜿甚するず、
PEEK は塩基やさたざたな有機溶媒に反応し、膚匵を匕き起こすこずがあり
たす。
ポリむミド
Agilent 瀟は、バルブ内のロヌタシヌルずオヌト サンプラのニヌドルシヌ
トに、半結晶性ポリむミドを䜿甚しおいたす。ポリむミドの䟛絊元のひず
぀ずしお DuPont 瀟があり、そのブランド名は Vespel で、Agilent 瀟でも
䜿甚されおいたす。
ポリむミドは、ほずんどの有機溶媒で、pH1  10 の 範囲で安定です。濃
瞮鉱酞䟋、硫酞
、氷酢酞、DMSO、THF ずは適合したせん。アンモニア
䟋、塩基性条件䞋でのアンモニりム塩のような求栞性物質たたは酢酞に
よっお分解したす。
ポリ゚チレンPE
Agilent 瀟は、1290 Infinity ポンプで䜿甚される黄色のピストンず
りォッシュ甚シヌル甚に、そしお 1260 Infinity ポンプの順盞アプリケヌ
ション甚に、UHMW 超高分子量-PE/PTFE 混合物を䜿甚しおいたす。
ポリ゚チレンは、pH1  12.5 の 範囲の酞ず塩基を含め、倧抵の䞀般的無
機溶媒に察し、高い安定性をもちたす。メタノヌル、アセトニトリル、む
゜プロパノヌルなど、クロマトグラフシステムで䜿甚される倚くの有機溶
媒に適合したす。脂肪族、芳銙族、ハロゲン化炭化氎玠、THF、フェノヌル
や誘導䜓、濃酞ず濃塩基ずでは、安定性が限定されたす。順盞アプリケヌ
ションに察しおは、最倧圧力は 200 bar に限定されたす。
タンタルTa
タンタルは、倧抵の䞀般的 HPLC 溶媒ず、無氎フッ酞ず䞉酞化硫黄をも぀
酞を陀くほが党おの酞に察しお䞍掻性です。匷塩基䟋、氎酞化物溶液 
108
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
溶媒情報
6
10 %、ゞ゚チルアミンにより腐食したす。無氎フッ酞やフッ化物ずの䜿
甚は掚奚されたせん。
ステンレススチヌルSST
ステンレススチヌルは倚くの䞀般的な溶媒に察しお䞍掻性です。1 から
12.5 の pH 範囲の酞や塩基の存圚䞋では安定です。pH 2.3 より䜎い酞に
より腐食するこずがありたす。以䞋の溶媒によっおも腐食するこずがあり
たす。
• ハロゲン化アルカリ化合物およびその酞溶液 ( 䟋、ペり化リチりム、塩
化カリりムなど ) ず、ハロゲン化物の氎溶液。
• 硝酞、硫酞などの高濃床の無機酞、特に高枩の有機溶媒 ( クロマトグラ
フィヌメ゜ッド䞊可胜であれば、ステンレスに察する腐食性の䜎いリン
酞たたはリン酞緩衝液に倉曎しお䞋さい )。
• 以䞋に瀺すラゞカルたたは酞、あるいはその䞡方を発生するハロゲン化
溶媒たたは混合液。
2 CHCl3 + O2 → 2 COCl2 + 2 HCl
也燥プロセスによっお安定剀のアルコヌルが陀去された堎合、通垞はス
テンレスを觊媒ずしお、也燥クロロホルムでこの反応が急速に発生した
す。
• 過酞化物 (THF、ゞオキサン、ゞむ゜プロピル゚ヌテルなど ) を含む可胜
性がある、クロマトグラフクラスの゚ヌテル。このような゚ヌテルは、
過酞化物を吞着する也性アルミニりム酞化物を䜿甚しお濟過しおくださ
い。
• 有機溶媒䞭の有機酞溶液 ( 酢酞、ギ酞など )。䟋えば、酢酞 1 % のメタ
ノヌル溶液は鋌鉄を腐食したす。
• 匷力なキレヌト詊薬 (EDTA、゚チレンゞアミン 4 酢酞など ) を含む溶
液。
• 四塩化炭玠ず 2- プロパノヌルたたは THF の混合溶液。
ダむアモンド様炭玠DLC
ダむアモンド様炭玠は、ほが党おの䞀般的な酞、塩基および溶媒に察しお
䞍掻性です。HPLC アプリケヌションに察する䞍適合は報告されおいたせ
ん。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
109
6
付録
溶媒情報
フュヌズドシリカずクォヌツSiO2
フュヌズドシリカは、1290 Infinity フロヌ セルずキャピラリに䜿甚され
おいたす。クォヌツは、旧モデルのフロヌセル窓甚に䜿甚されおいたす。
フッ化氎玠酞ずフッ化物を含む酞性溶媒を陀く党おの溶媒に察し、䞍掻性
です。匷塩基によっお腐食するため、宀枩で pH 12 を超える状態で䜿甚し
ないでください。フロヌセル窓が腐食するず、枬定結果に悪圱響を及がす
こずがありたす。pH が 12 を超える堎合、サファむアりィンドり付きのフ
ロヌ セルを䜿甚するこずを掚奚したす。
金
金は指定の pH 範囲内では、䞀般的な党おの HPLC 溶媒、酞および塩基に
察しお䞍掻性です。錯化性シアン化物や王氎のような濃酞により腐食する
こずがありたす。
ゞルコニア 酞化物ZrO2
ゞルコニア酞化物は、ほが党おの䞀般的な酞、塩基および溶媒に察しお䞍
掻性です。HPLC アプリケヌションに察する䞍適合は報告されおいたせん。
プラチナ / むリゞりム
プラチナ / むリゞりムは、ほずんどすべおの䞀般的な酞、塩基および溶媒
に察しお䞍掻性です。HPLC アプリケヌションに察する䞍適合は報告されお
いたせん。
フッ玠化ポリマPTFE、PFA、FEP、FFKM
PTFEポリテトラフルオロ゚チレン
、PFAパヌフルオロアルコキシ
、
FEPフッ玠化゚チレン プロピレンなどのフッ玠化ポリマは、ほが党お
の䞀般的な酞、塩基、溶媒に察し䞍掻性です。過フッ玠化ラバヌである
FFKM も、ほずんどの化孊物質に察しお耐性を瀺したす。゚ラストマである
こずから、ハロゲン化炭化氎玠などの有機溶媒䞭で膚匵するこずがありた
す。
TFE/PDD 共重合䜓チュヌブは、G1322A を陀くすべおの Agilent デガッサ
に䜿甚されおおり、フレオン、フロリナヌト、バヌトレルなどのフッ玠化
溶媒には適合したせん。ヘキサフルオロむ゜プロパノヌルHFIPの存圚
䞋では、これらのチュヌブの寿呜が制限を受けたす。HFIP を䜿甚する堎合
に寿呜をできるだけ延ばすための最善策は、特定のチャンバをこの溶媒専
110
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
溶媒情報
6
甚にしお溶媒を切り替えないようにし、チャンバを也燥させないようにす
るこずです。圧力センサの最適な寿呜が埗られるように、ナニットをオフ
にしおいるずきはチャンバ内に HFIP を残さないでください。
サファむア、ルビヌ、Al2O3- ベヌスのセラミック補
サファむア、ルビヌ、アルミニりム酞化物 Al2O3 ベヌスのセラミック補
は、ほが党おの䞀般的な酞、塩基、溶媒に察し䞍掻性です。HPLC アプリ
ケヌションに察する䞍適合は報告されおいたせん。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
111
6
付録
アゞレントのりェブサむト
アゞレントのりェブサむト
補品およびサヌビスの最新情報を知るには、以䞋のアゞレントのりェブサ
むトにアクセスしおください。
http://www.agilent.com
112
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
ChemStation 内のメ゜ッドには、デヌタ取埗 ( システムの制埡 ) 甚ずデヌ
タ分析 ( 定性的定量的結果を取埗するためのデヌタ凊理 ) 甚のすべおのパ
ラメヌタが含たれおいたす。これらのパラメヌタには、䞀連の画面を通じ
おアクセスできたすが、各画面で重点を眮いおいるのは、1 ぀のモゞュヌ
ルたたは機胜だけです。これらの画面には、グラフィックナヌザヌむンタ
フェヌス (GUI) のアむコンをクリックするか、メニュヌバヌのドロップダ
りンメニュヌを䜿っおアクセスしたす。新しいメ゜ッドは、既存のメ゜ッ
ドたたはブランクのテンプレヌトメ゜ッド DEF_LC.M を読み蟌んで線集す
るこずにより、䜜成できたす。
倉曎するパラメヌタの数が少ない堎合は、倉曎察象のパラメヌタの関連蚭
定ペヌゞに盎接アクセスしたす。慣れおいないナヌザヌの堎合は、メ゜ッ
ド党䜓の線集機胜を䜿う方が簡単です。この機胜を䜿うず、各ペヌゞに自
動的にアクセスしたす。この機胜にはメニュヌメ゜ッド > メ゜ッド党䜓の
線集を䜿っおアクセスしたす。するず、ダむアログ線集するメ゜ッド項目
を遞択しおくださいが衚瀺されたす。
図 23
線集するメ゜ッド項目を遞択しおください
このダむアログには、衚瀺される項目がたずめられおおり、遞択しなかっ
た項目はバむパスできたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
113
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
遞択した項目に応じお、耇数の画面が順番に衚瀺されたす。
• メ゜ッド情報は、メ゜ッドに関する説明文で構成されたす。
• 機噚 / 枬定条件は、以䞋の項目で構成されたす。
• むンゞェクタパラメヌタ
• ポンプパラメヌタ
• オヌブンパラメヌタ
• 怜出噚パラメヌタ
• 機噚曲線
• デヌタ分析は、以䞋の項目で構成されたす。
• シグナル詳现
• 積分パラメヌタ
• レポヌトパラメヌタ
• ラン タむム チェックリスト は実行するメ゜ッドの䞀郚を構成したす。
泚蚘
メ゜ッド党䜓の線集を実行䞭に、OK をクリックするず、珟圚の入力画面が閉じ
お、次の画面に移動したす。これは、䞀方向プロセスです。
すべおの゚ントリに入力しないうちに䞍甚意に OK を抌した堎合は、キャンセ
ル を抌しお メ゜ッド党䜓の線集 を再起動する必芁がありたす。あるいは䜜
業を続けおいき、最埌に未蚘入の画面に戻るようにしたす。キャンセル をク
リックするず、残りの画面を スキップ するためのボタンが衚瀺されたす。
114
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
メ゜ッド情報
メ゜ッド情報 画面も、メニュヌ メ゜ッド > メ゜ッド情報 から盎接、
たたはグラフィカルナヌザヌむンタフェヌスで右クリックするこずでアク
セスできたす。
このボックスには、入力したメ゜ッドに぀いおの情報が衚瀺されたす。
この情報は、メ゜ッドを読み蟌んでメモリヌに垞駐させたずきに、メ゜ッ
ド & ランコントロヌル 画面のシステムダむアグラムの䞊に衚瀺されたす。
図 24
メ゜ッド情報
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
115
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
機噚 / 枬定条件
機噚メ゜ッドの蚭定
メ゜ッド セットアップ 画面は、メニュヌ 機噚 > 機噚メ゜ッドの蚭定 か
ら盎接、たたは任意のモゞュヌルアむコン䞊のグラフィカルナヌザヌむン
タフェヌスで右クリックし、コンテキストメニュヌ内の メ゜ッド を遞択
するこずでアクセスできたす。メ゜ッド党䜓の線集 の次の段階は、メ゜ッ
ド セットアップ 画面です。この画面には、異なるモゞュヌルたたは機胜
のために、6 ぀のタブが甚意されおいたす。
以䞋のタブがありたす。
• 高速オヌトサンプラ (HiP-ALS)
• HiP-ALS むンゞェクタプログラム
• バむナリポンプ (BinPump)
• 枩床調節機胜付きカラムコンパヌトメント (TCC)
• ダむオヌドアレむ怜出噚 (DAD)
• 機噚カヌブ
タブ間を移動するには、画面䞊郚のタブ名をクリックしたす。パラメヌタ
を倉曎するず、適甚 をクリックした堎合は即座に機噚に送信され、すべお
のタブに蚘入しお、OK をクリックした堎合はすべおのパラメヌタがモ
ゞュヌルに送信されたす。そしお、画面を閉じお、次の段階に移動したす。
アゞレントには、機噚モゞュヌルに察するコモン RC.Net ドラむバずいう
コンセプトがありたす。そのため、パラメヌタの入力タブは、すべおのコ
ントロヌルプログラム (ChemStation、EZChrom、MassHunter など ) で䌌お
いたす。
䟋題の分離を実行するには、倧郚分のメ゜ッドず同様に、必ずしもすべお
のパラメヌタを倉曎する必芁はありたせんが、完党性を期するために、以
降の項で説明しおおきたす。
116
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
オヌトサンプラタブ
図 25
[ メ゜ッド セットアップ ] 画面 - [ ハむパフォヌマンスサンプラ
] タブ
• 泚入モヌド
• [ 泚入量 ] は、泚入されるボリュヌムを蚭定したす䟋 :1 µ l
。
• 暙準泚入 は、倖郚ニヌドル掗浄は行われおいないこずを瀺したす。
• ニヌドル掗浄 + 泚入 は、朜圚的キャリヌオヌバを䜎枛する堎合に䜿い
たす。これは掚奚オプションであり、次の゚ントリで構成したす。
• ニヌドル掗浄 は、䞊蚘で遞択した堎合です。
• モヌド は、ニヌドル倖郚を掗い流す方法を指定したす。フラッシュ
ポヌト で匷力に掗い流すか、指定した 掗浄バむアル に浞したす。
• フラッシュポヌトに接続されおいるペリスタルポンプが、掗浄溶媒を
送り出す 時間 を秒単䜍で指定したす。ペリスタルポンプは、フラッ
シュポヌトを掗浄するために、さらに 15 s 送り出したす。
• ロケヌション は、掗浄バむアル を遞択しおいる堎合に、バむアルた
たはりェルプレヌトのいずれを䜿うのかを指定したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
117
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
泚蚘
セプタムを持぀バむアルは䜿えたせん。すなわち、セプタム䞊のキャリヌオヌ
バ剀が茞送されるこずを回避するために、オヌプンである必芁がありたす。
• 繰り返し は、掗浄バむアルを遞択しおいる堎合に、ニヌドルをバむ
アルに浞す回数を指定したす ( デフォルトは 3、最倧で 5)。
• ストップタむム / ポストタむム には 無制限 / オフ が蚭定されたすが、
ポ
ンプタブではこれらの倀は慎重に取り扱う必芁がありたす。
• 詳现蚭定 - 補助蚭定
• 吞匕速床 は、サンプルがニヌドルに吞い蟌たれる速床です。デフォ
ルト倀は、100 µ l/min です。粘性のあるサンプルの堎合は、少ないサ
ンプル量 (<2 µ L) でも十分な粟床を確保するために速床を萜ずす必
芁がありたす。
• 吐出速床 は、ニヌドルから吐き出す速床です。
• 吞匕ポゞション は、バむアル底郚の䞊の暙準泚入ポゞション 10 mm
からの垂盎オフセットです。これは 2 ml バむアルの玄半分なので、
サンプルをバむアル底郚近くから取り出すには負のオフセットが必芁
になりたす。たずえば、倀 -7 mm を指定すれば、ニヌドル 3 mm の
チップがバむアル底郚の䞊に配眮されたす。
• 平衡化時間 は、サンプルを吞い蟌んでからニヌドルを移動させるた
での間のディレむタむムです。
• サンプルフラッシュアりト係数 は、泚入埌にバルブがバむパスに切
り替わるたでオヌトサンプラが埅機する時間を決定したす。この係数
によっお、ニヌドル、シヌト、泚入バルブを䜿っおサンプルゟヌンか
ら汚れが取り陀かれるこずが保蚌されたす。デフォルト倀は 5 です。
• バむアル / りェル底郚センサは、吞匕ポゞションのオフセットの䜿甚
の代替です。ニヌドルは、バむアルたたはりェルの底郚に接觊するた
でゆっくりず䞋降し、その埌 1 mm だけ䞊昇したす。これは、ニヌド
ルをバむアル底郚に近付けるこずを保蚌するための優れた方法です
が、泚入の完了たでに時間がかかるこずず、バむアル底郚に粒子状物
質がある堎合はニヌドルを詰たらせる可胜性があるため、ニヌドルが
䜿えなくなるずいう欠点を持ちたす。
118
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
• 詳现蚭定 - ハむスルヌプット
• 自動バルブ切り替え (ADVR) は、泚入が完了し、サンプルフラッシュ
アりト係数で定矩されたボリュヌムがむンゞェクタを通過した埌に、
泚入バルブをメむンパスからバむパスぞ切り換えたす。この係数に
よっお、システムディレむボリュヌムは 70 µ l ほど削枛され、グラ
ゞ゚ント倉曎がカラムに到達する時間が短瞮されたす。
• オヌバヌラップ むンゞェクション も、サンプルがむンゞェクタから
フラッシュアりトされた埌か、たたは分析䞭に指定されおおいる時間
が経過した埌のいずれかの時点で、泚入が完了すれば、泚入バルブを
メむンパスからバむパスぞ切り換えたす。むンゞェクタは次回の泚入
に備えるために次のサンプルを吞匕するので、サむクルタむム党䜓を
短瞮し、サンプル凊理数を増加させたす。
• 泚入バルブクリヌニング
• むンゞェクタクリヌニング を䜿うず、泚入システムを溶媒でフラッ
シュできたす。
• 泚入バルブクリヌニング を䜿うず、察象化合物が泚入されたずきに
キャリヌオヌバを最小にするため、分析䞭の蚭定倀でバルブを切り換
えられたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
119
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
ハむパフォヌマンスサンプラ
HiP-ALS むンゞェクタプログラムタブ
図 26
[ メ゜ッド セットアップ ] 画面 - [HiP サンプラ むンゞェクタ プ
ログラム ] タブ
これを䜿甚するず、たずえば、プレカラム誘導䜓のような耇数のバむアル
のアリコヌトの操䜜を含む、特殊な泚入手順を䜜成できたす。怜出機胜た
たは感床を向䞊させるために、サンプルには詊薬が自動的に混合されたす。
よく䜿われる䟋は、OPA および FMOC 詊薬を甚いるアミノ酞誘導䜓です。
詳现は、
『Agilent 1260 Infinity ハむパフォヌマンスサンプラマニュア
ル』を参照しおください。
120
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
バむナリポンプタブ
図 27
[ メ゜ッドセットアップ ] 画面 - [ バむナリポンプ ] タブ
• [ 流量 ] には、最倧で 5 mL/min の流量が蚭定されたす。たずえば、分離
4 mL/min が䜿甚されたす。背圧が最倧圧力蚭定倀に簡単に到達すれば、
流量は数秒間で枛少しお圧力を䜎䞋させたす。圧力がこの方法で制限さ
れ続けるず、゚ラヌ状態が生成されお流れが停止したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
121
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
• [ 溶媒 ] は、利甚可胜な移動盞ず 2 ぀のチャンネル A ず B に送り出す
割合を定矩したす。各チャンネルのドロップダりンボックスを䜿甚すれ
ばリストから溶媒を遞択できるため、ポンプコントロヌルで最適の圧瞮
率蚭定を䜿えるようになりたす。これにより、『
「内埄が 2.1 mm のカラ
ムの最適な機噚コンフィグレヌション」43 ペヌゞ』で説明したように、
フロヌ特性を最適化できたす。2 番目のテキストボックスには、入力す
る移動盞に぀いおの説明を蚘述したす。ポンプに溶媒切り替えバルブが
取り付けられおいる堎合は、各チャンネルは 2 ぀の溶媒オプションを持
぀こずになり、溶媒皮類の巊にあるラゞオ ボタンを䜿甚しおメ゜ッド
に適したオプションを遞択できたす。ポンプは指定された A および B
チャンネル ( たずえば、A2 ず B1) のバむナリ混合を行いたす。A1 ず
A2 たたは B1 ず B2 の混合は蚱されおいたせん。A ず B の割合ずしお
入力される倀は、アむ゜クラティックメ゜ッドの混合、たたはグラゞ゚
ントメ゜ッドの開始条件ずグラゞ゚ント分析間の平衡化条件を定矩した
す。倀は B に぀いおのみ入力したす。カヌ゜ルを移動させるず、A に
100 % - B の倀が自動的に入力されたす。䟋題の分離では、A には氎、B
にはメタノヌルを 60 % の割合で蚭定したす。A は 40 % になりたす。
• タむムテヌブル には、移動盞内の A ず B の混合の割合、たたは、必芁
に応じお、蚱される流量ず最倧圧力を䜿っお、分析䞭に生ずる倉化の詳
现が蚭定されたす。タむムテヌブルは、指定した蚭定倀間でパラメヌタ
をリニアに倉化させたす。この画面の別の堎所で指定する蚭定は初期条
件ずしお䜿甚され、倉曎されるのは、タむムテヌブルに゚ントリを䜜成
したずきだけです。たずえば、分析䞭は流量が䞀定ならば、タむムテヌ
ブルに流量に関する゚ントリを䜜成する必芁はありたせん。タむムテヌ
ブルに゚ントリを䜜成するには、次の手順を実行したす。たず、[ 远加
] ボタンをクリックしおタむムテヌブルに行を远加したす。蚭定倀の時
間を入力したす。ドロップダりンリスト混合、流量、圧力から゚ン
トリのタむプを遞択したす。そしお [ パラメヌタ ] ボックスをクリック
しお、倀の゚ントリボックスを衚瀺したす。タむムテヌブルの゚ントリ
を論理シヌケンスで䜜成した堎合は、各゚ントリは時刻に埓っお自動的
に順番が䞊べ替えられたす。タむムテヌブルの行は盎接線集できたす。
たた行の远加ず削陀には、[ 切り取り ]、[ 貌り付け ]、[ 削陀 ] などの
ボタンを䜿甚できたす。グラゞ゚ントプロファむルを䜜成するために、
䞀連のリニアグラゞ゚ントセグメントを指定するための耇数の行を远加
できたす。単玔なグラゞ゚ントを蚭定するには、たず、すでに空になっ
おいなければ [ 党消去 ] ボタンを䜿甚しおタむムテヌブルをクリアし、
行を远加しお、時間ず必芁な溶媒組成を入力したす。ステップグラゞ゚
ントが必芁な堎合は、2 ぀の゚ントリ「before step」ず「after step」
の蚭定0.01 min で区切るを远加するこずで䜜成できたす。これは、
122
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
分析の最終段階で、ステップ グラゞ゚ント内で匷力な溶媒や流量を増
やすたずえば、% B を 75 % から 95 % にステップアップするこず
によっお、匷力に保留されおいるピヌクを短時間でカラムから溶出させ
る堎合によく䜿甚されたす。タむムテヌブル内に時間蚭定 0.00 min を
入力する必芁はありたせん。この倀は、この画面の別の蚭定倀から持っ
おこられたす。ただし、タむムテヌブル内の完党なリストを衚瀺させる
堎合は、0.00 min の゚ントリを䜜成したす。これに぀いおは䜕の問題も
ありたせんが、初期状態が倉曎された堎合は、新しい蚭定をタむムテヌ
ブルず、画面の [ 溶媒 ] セクションの蚭定倀の䞡方に入力する必芁が生
じたす。
• タむムテヌブルグラフの衚瀺 は、ボックスにチェックが付けられた堎
合は、タむムテヌブルの倉化をグラフで衚瀺したす。
• [ ストップタむム ] は、分離たたは分析の党䜓の時間を定矩したす。
「実
行時間」ず呌ばれるこずもありたす。これは、泚入が行われおから分析
が終了する぀たり、デヌタ取蟌は停止し、フロヌ、混合、その他のシ
ステム蚭定はメ゜ッドの初期倀に戻され、システムは次の泚入に備えお
準備が終わるたでを分単䜍でカりントする時間です。この倀は、タむ
ムテヌブルの最埌の゚ントリの倀以䞊である必芁がありたす。そうしな
いず、タむムテヌブルむベントが完了する前に、分析が停止しお開始条
件に戻っおしたいたす。ストップタむム には 無制限 を蚭定できたす。
この堎合は、分析を手操䜜で停止する必芁がありたす。すべおのシステ
ムモゞュヌルは [ ストップタむム ] パラメヌタを備えおいたすが、ポン
プの [ ストップタむム ] がマスタず芋なされたす。そのため、他のモ
ゞュヌルは通垞、この倀に埓っお蚭定されたす。
• ポストタむム は分析終了埌のカりントダりン時間を定矩したす。この
時間内は次の泚入が犁止されたす。これは、システムがグラゞ゚ント分
析埌に再平衡化するための時間です。アむ゜クラティックメ゜ッドの堎
合は、オフ を蚭定したす。グラゞ゚ントメ゜ッドの堎合は、ベヌスラ
むン凊理を芳察するこずによっお実隓的に倀を決定できたすが、通垞は
システムのディレむボリュヌムに、システムでフラッシュされるカラム
ボリュヌムを少なくずも 3  5 ぀加えた時間が必芁になりたす。
• 圧力リミット は、ポンプの圧力の動きを制埡したす。1260 Infinity バ
むナリポンプの最倧圧力は 600 bar ですが、䜎圧にしか耐えられないカ
ラムもあるため、ここで倀を定矩するこずでカラムを保護したす。この
圧力を超えるず、ポンプぱラヌ状態を生成したす。実行䞭のすべおの
枬定が停止し、フロヌが無くなっおポンプがスタンバむモヌドに切り換
わりたす。特定のカラムの最倧圧力に぀いおの情報は、カラムに付属し
おいたす。Agilent ZORBAX RRHT カラムは、600 bar での運甚に適しお
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
123
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
いたす。䜎圧リミットは倀がれロの堎合はオフですが、それ以倖の倀の
堎合は、運甚䞭に圧力がこの倀を䞋回るずポンプで゚ラヌが生成された
す。これは、カラムがリヌク センサを持぀モゞュヌルに含たれない堎
合、たたはシステムが也燥しおいる堎合の代替の安党策ずしお䜿われた
す。最小圧力リミットの倀は、10  20 bar が暙準的です。
124
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
カラム コンパヌトメントTCCタブ
図 28
[ メ゜ッド セットアップ ] 画面 - [ カラムコンパヌトメント ] タ
ブ
• [ 枩床 ] は、巊偎ず右偎のカラムホルダの枩床を定矩したす。独立に制
埡するこずも、[ 結合 ] ラゞオ ボタンをオンにしお同時に制埡するこず
も可胜です。結合した堎合は、巊偎の蚭定によっお䞡方のセクションが
制埡されたす。これが必ず必芁になるのは、カラムが 15 cm よりも長
く、䞡方のセクションによるサポヌトが必芁な堎合です。2 ぀のカラム
が異なる枩床で動䜜する必芁がある堎合は、䞡偎を独立に運甚できた
す。このような状況は、カラムを切り替えるためにカラムスむッチング
バルブが実装されおいる堎合に発生したす。独立した枩床ゟヌンを䜿甚
する別の䟋ずしおは、䞀方のサむドではカラムが高枩たずえば、
60 °C 以䞊で動䜜しおおり、他のサむドではフロヌ セル内の枩床効
果が原因のノむズを枛らすために、熱亀換噚を䜿甚しお怜出噚に枡す前
の溶離液を冷华しおいる堎合です。[ 怜出噚セルず同じ ] オプションを
遞択するず、自動的に怜出噚内のセルから枩床が読み取られたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
125
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
各ゟヌンの枩床は -5 °C  100 °C の範囲で蚭定できたすが、カラム
がその枩床で動䜜可胜なこずを確認しおおく必芁がありたす。範囲の
䞊端では、Agilent ZORBAX RRHT StableBond 盞が䜿えたす。䜎い方は
呚囲枩床 - 10 °C たで ± 0.15 °C の粟床で枩床が制埡されたすが、
12  15 °C 以䞋の枩床で動䜜するアプリケヌションはほずんどないこ
ずに泚意しおください。このような䜎枩での TCC の䜿甚は、湿気を含ん
だ空気が凝瞮しお氎になりリヌク センサをトリガするため避けおくだ
さい。
• [ カラムスむッチングバルブ ] は、バルブがカラムホルダに適合する堎
合だけアクティブになるオプションです。次の 3 皮類のバルブが甚意さ
れおいたす。
• 2 ポゞション 6 ポヌト – 2 カラム間を切り替えるために䜿甚
• 2 ポゞション 10 ポヌト – カラム再生を切り替えるために䜿甚
• 8 ポゞション 9 ポヌト – MDS 内で耇数のカラムを遞択するために䜿
甹
126
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
ダむオヌドアレむ怜出噚タブ
図 29
[ メ゜ッドセットアップ ] 画面 - [ ダむオヌドアレむ怜出噚 ] タブ
• [ シグナル ]: 最倧で 8 ぀の独立したシグナルクロマトグラムを蚘録
できたす。シグナルに収集のマヌクを付けるには、そのシグナルに察応
した [ 䜿甚するシグナル ] ボックスにチェックを付け、波長ずバンド幅
を定矩し、リファレンス シグナルが必芁な堎合にはそのボックスにも
チェックを付けお定矩したす。
• [ 波長 ] には、シグナルの䞭心波長 (nm) を蚭定したす。
• [ バンド幅 ] には、シグナルの幅 (nm) を蚭定したす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
127
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
• [ リファレンス波長 ] には、分析シグナルから抜出したリファレンス
バンドの䞭心波長 (nm) を蚭定したす。
• [ リファレンスバンド幅 ] には、リファレンスバンドの幅 (nm) ã‚’èš­
定したす。
• [ ピヌク幅 ] には、デヌタ取蟌レヌトずシグナルフィルタリングを蚭定
したす。
• [ストップタむム] / [ポストタむム] は、[ポンプ/むンゞェクタに同期]
たたは [ オフ ] に蚭定されたす。これらの倀は通垞、[ ポンプ ] タブで
取り扱われたす。ただし、ポンプで定矩された分析の終了よりも前に
デヌタ分析を停止する必芁がある堎合は、怜出噚のストップタむムをポ
ンプのストップタむムずは異なる倀に蚭定できたす。グラゞ゚ントの終
了時にグラゞ゚ント平衡化ランプが蚭定される堎合がこれに盞圓した
す。たずえば、%B が 10 min 分埌に 95 % たで䞊昇し、その間にすべお
のピヌクがカラムから溶出するずしたす。この堎合、分析は本質的には
終了しおいたすが、゚クストラグラゞ゚ントセグメントが远加されおい
るため、%B は 2 分間にわたっお初期倀に埌退したす。この間にカラム
の再平衡化がなだらかに開始されたす。この䞋方ランプでは有益なデヌ
タは期埅できないため、怜出噚のストップタむムには 10 min を蚭定し
デヌタ収集を停止したす。䞀方、ポンプのストップタむムには 12 min
を蚭定しお䞋方ランプが完了するのを埅ちたす。たたナヌザヌによっお
は、怜出噚にだけ異なるストップタむムを蚭定するのが煩わしいため、
クロマトグラムの最埌の数分には有甚なデヌタを含められないこずを玍
埗した䞊で、そのたた蚘録させるこずを遞択する堎合もありたす。怜出
噚のストップタむムは、他のモゞュヌルの早期のストップタむムず同様
に、ポンプのストップタむムには圱響を䞎えずに、分析を終了させた
す。そのため、ストップタむムに [ ポンプ / むンゞェクタに同期 ] ずい
う蚭定が甚意されおいたす。
• [ タむムテヌブル ] は、他のモゞュヌルず同様に操䜜したす。すなわち、
行を远加し、倉曎する機胜を遞択し、その機胜に新しい倀を蚭定した
す。怜出噚の倉曎は、指定に䌎っお盎ちに行われたす。以䞋の機胜は、
分析䞭に倉曎できたす。
• バランス
• シグナル倉曎
• 閟倀倉曎
• ピヌク倉曎 - 怜出噚のピヌク幅
128
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
• スペクトル枬定モヌドの倉曎
• 接点の倉曎
• [ 詳现蚭定 ] - [ スペクトル ]
スペクトルは、分析䞭に、連続的たたはピヌク制埡ベヌスで保存された
すこれは ChemStation ゜フトりェアの堎合です。たずえば、EZChrom
のような゜フトりェアは、すべおのスペクトルに぀いお連続的な収集し
かサポヌトしおいないため、ピヌク制埡オプションは衚瀺されたせん。
スペクトル収集ずシグナル収集は、怜出噚のファヌムりェアが実行する
独立した操䜜であり、コンピュヌタの゜フトりェアが 3D デヌタマト
リックスから抜出するデヌタずは無関係です。スペクトルを収集する
レヌトは、[ ピヌク幅 ] の蚭定で指定したす。[ ピヌク幅 ] で指定した
時間内に 8 ぀のスペクトルが収集されたす。ピヌク制埡スペクトルを保
存する堎合は、ファヌムりェアが実行するピヌク怜出はシグナル A だけ
が察象です。シグナルが耇数ある堎合は、シグナル A をブロヌドバンド
怜出噚ずしお蚭定し、波長の異なるすべおのシグナルに぀いおピヌクス
ペクトルを収集できるようにする必芁がありたす。
• [ 保存 ] は、以䞋のオプションを䜿甚しおスペクトル収集モヌドを制
埡したす。
[ なし ] – 保存するスペクトルはありたせん。
[ 頂点 + ベヌスラむン ] – ピヌクの開始点、頂点、終了点の 3 ぀の
スペクトルを収集したす。
[ 頂点 + スロヌプ + ベヌスラむン ] – ピヌクの開始点、アップスロヌ
プ、頂点、ダりンスロヌプ、終了点の 5 ぀のスペクトルを収集した
す。
[ ピヌク内党お ] – ピヌク内の党おのスペクトルが保存されたす。
[ 党お ] – 分析を通じお党おのスペクトルが保存されたす。
[2 スペクトル毎 ] – 分析を通じお取埗したスペクトルが 1 ぀おきに
保存されたす。
• [ 範囲 ] – 怜出噚の 190 nm  640 nm の党範囲にわたっお、たたは
ナヌザヌが指定した限定された範囲にわたっお、スペクトルが保存さ
れたす。これにより、保存するデヌタ数を枛らすこずができたす。
• [ ステップ ] – スペクトルに保存するデヌタの間隔 (nm)、぀たりスペ
クトルの解像床を制埡したす。倧郚分のアプリケヌションにおいお、
デフォルト蚭定の 2 nm が優れた遞択です。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
129
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
• [ スレッショルド ] – この倀mAUよりも䜎いピヌクしか持たないス
ペクトルは保存したせん。
• [ 詳现蚭定 ] - [ アナログ出力 ]
1260 Infinity DAD は、デゞタル入力を装備しおいないデヌタシステム
甚にアナログシグナル出力コネクタを 1 ぀備えおいたす。以䞋のパラ
メヌタを蚭定できたす。
• [ れロオフセット ] は、蚭定された出力シグナルのパヌセンテヌゞに
れロレベルを蚭定したす。これにより、負のドリフトを持぀スコヌプ
でも凊理できるようになりたす。
• [ アッテネヌション ] は、蚭定された吞収率がフル出力ずなるように
スケヌリングしたす。
• [ 詳现蚭定 ] - [ ネガティブ吞収のマヌゞン ]
初期蚭定は 100 mAU です。これは、怜出噚が十分なダむナミックレンゞ
を持぀こずを意味したす。れロレベルが蚭定されおいる堎合でも、この
倀に合わせお枬定できたす。倧きな負のピヌクを蚈枬するには、たたは
倧きな負のドリフトを持぀ベヌスラむンに埓うには、レンゞの底郚でシ
グナルが平らになっおしたうこずを避けるために、この倀を䞋方修正す
る必芁がありたす。ただし、倧きな負の倀を受け入れるようにするず、
ベヌスラむン ノむズが増加しお正のピヌクを蚈枬するレンゞが枛少す
るため、正圓な理由がない限り倉曎しないでください。
• [ 詳现蚭定 ] - [ 自動バランス ] は、すべおの波長の吞光レベルをれロに
蚭定したす぀たり、スペクトルのすべおのポむントをれロず平衡化さ
せたす
。これにより、ベヌスラむンシグナルもれロになりたす。[ プレ
ラン ] は、分析を開始する盎前に平衡化させるために遞択したす。これ
が䞀般的な遞択です。代わりに、ポスト実行時間が経過した埌、分析の
終了時に平衡化するために、[ ポストラン ] が遞択されるこずもありた
す。たずえば、シグナルが垞に負のドリフトを瀺しおいるため、分析を
れロの吞光率で終了させたいず考えた堎合は、このパラメヌタを蚭定す
るこずによっお次回の分析で正しいセロレベルが蚭定できたす。このパ
ラメヌタは、分析の終了時に行った平衡化を、過去に遡っお倉曎するわ
けではありたせん。
• [詳现蚭定] - [分析時のみランプをオンにする]:1260 Infinity DAD は、
UV ランプを 1 ぀備えおいたす。分析で必芁になる堎合は、このボック
スにチェックを付ける必芁がありたす。
130
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
機噚カヌブ タブ
図 30
[ メ゜ッド セットアップ ] 画面 - [ 機噚カヌブ ] タブ
[ 機噚カヌブ ] タブを䜿うず、関連ボックスにチェックを付けるこずに
よっお、怜出噚シグナル以倖の監芖察象デヌタストリヌムをデヌタず共に
保存できたす。これは、䞻ずしお蚺断目的で䜿われたす。以䞋のタブがあ
りたす。
• ポンプ :
• 圧力
• 流量
• A/B 合成 — クロマトグラムにグラゞ゚ントプロファむルを重ね合わ
せるために圹立ちたす。
• 枩床調節機胜付きカラムコンパヌトメント
• 巊偎 / 右偎枩床
• 怜出噚 :
• ボヌド枩床
• オプティカルナニット枩床
• UV ランプ陰極電圧
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
131
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
デヌタ分析
シグナル詳现
メ゜ッド & ランコントロヌル ビュヌからは、シグナル詳现 画面にも盎接
アクセスできたす。キャリブレヌション アむコン䞊の GUI を右クリック
しお、コンテキストメニュヌ内の シグナル詳现 を遞択したす。[ デヌタ分
析 ] ビュヌでは、キャリブレヌション > シグナル詳现 を䜿っおアクセス
できたす。
シグナル詳现 画面は、メ゜ッド党䜓の線集 の次のステップであり、取埗
したシグナルのうち、凊理察象ずするシグナルを [ デヌタ分析 ] に察しお
通知したす。ドロップダりンボックスには、怜出噚蚭定で定矩された分析
シグナルず、枩床、流量、混合、圧力、蚺断トレヌスのような蚘録された
パラメヌタを含む、利甚可胜なシグナルがリストされたす。シグナルを遞
択し メ゜ッドに远加 をクリックしお、シグナルを画面䞋郚にある シグナ
ル詳现 テヌブルに送信したす。取埗した怜出噚シグナルの䞀郚たたはすべ
おを凊理察象ずしお遞択できたす。シグナルを䞀切遞択しなかった堎合は
テヌブルは空です。この堎合は、ChemStation はデフォルトずしお、取埗
した怜出噚シグナルのすべおを凊理察象ずしたす。
既存のメ゜ッドを線集しお新しいメ゜ッドを䜜成した堎合は、メ゜ッドの
実行を詊みるず、パラメヌタ ミスマッチ ゚ラヌが衚瀺されるこずがあり
たす。この理由は、旧メ゜ッドでは シグナル詳现 に、特定のシグナル、
たずえば、250 nm 、8 nm バンド幅が含たれおいたけれども、新メ゜ッド
では、それを、たずえば、254 nm/12 nm に倉曎しおしたったからです。シ
グナル詳现 テヌブルには、元のシグナルが残っおおり、取埗されるこずが
なくなったシグナルを凊理するずいうメッセヌゞが衚瀺されたす。テヌブ
ル内の元のシグナルを匷調衚瀺し、行削陀 ボタンを抌しお問題を解決した
す。
システムが、ダむオヌドアレむ怜出噚、質量分析蚈のように、耇数の怜出
噚を䜿っおいる堎合は、シグナル説明 の行を䜿っお、䞋流の怜出噚のディ
レむ時間を入力し、゜フトりェアが異なる怜出噚からのピヌクを調敎でき
るようにしたす。
132
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
図 31
6
シグナル詳现
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
133
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
積分むベントの倉曎
[ 積分むベント ] アむコン䞊のグラフィック ナヌザヌ むンタヌフェヌス
を右クリックしお、コンテキストメニュヌの 積分むベントの線集 をク
リックするこずにより、メ゜ッド & ランコントロヌル ビュヌからは、積
分むベントの線集 画面にも盎接アクセスできたす。デヌタ分析 ビュヌで
は、積分 > 積分むベント ... メニュヌ、たたは 積分むベントの線集 タス
クアむコンを䜿っおアクセスできたす。
図 32
[ 積分むベントの線集 ] 画面
積分、キャリブレヌション、レポヌティングは、メ゜ッドのデヌタ分析郚
分です。積分パラメヌタずキャリブレヌションテヌブルは、デヌタを取埗
し、デヌタを [ デヌタ分析 ] ビュヌでレビュヌするこずで簡単に蚭定でき
たす。積分むベントはその時点で最適化できたす。たた、最初の取埗の分
析では、通垞、デフォルトの蚭定を䜿いたす。
134
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
積分むベントの線集 画面には、2 ぀のテヌブルがありたす。
• 党おのシグナルの初期むベント は、メ゜ッドで取埗するすべおのシグ
ナルに適甚されるむベント ( 積分パラメヌタ ) を含みたす。
• シグナルの特定のむベント は、1 皮類の怜出噚たたは同䞀怜出噚からの
異なるシグナルに固有のむベントを含みたす。
このテヌブル内の重芁なパラメヌタは、以䞋のずおりです。
• スロヌプ感床 は、ピヌクの開始ず終了をマヌクするのに必芁な、
ベヌスラむンのスロヌプず曲率を衚わしたす。
• ピヌク幅 : 察象のピヌクの䞭で最も狭いピヌクの半分の高さの幅を蚭
定したす。これは、むンテグレヌタが、ノむズず非垞に小さなピヌク
を区別するこずを助けたす。
• 面積リゞェクト / 高さリゞェクト は、棄华を制埡する倀です。この倀
より小さい面積たたは高さは、ピヌクの結果からは棄华されたす。
• 積分オフ / オン は、蚭定されたリミット間の積分を抑止したす。ほず
んどの堎合、泚入から、溶媒の前たたは保留されおいないピヌクマヌ
カヌたでの範囲の積分を犁止するために䜿われたす。
積分オフ / オン のような行は、りィンドりの最䞊郚にあるアむコンを䜿っ
お、テヌブルに远加したす。
OK をクリックしお終了するず、[ メ゜ッド党䜓の線集 ] プロセス内に次の
画面が衚瀺されたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
135
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
レポヌト条件
[ レポヌト ] アむコン䞊のグラフィック ナヌザヌ むンタヌフェヌスを右
クリックしお、コンテキストメニュヌの レポヌト条件 を遞択するこずに
より、メ゜ッド & ランコントロヌル ビュヌからは、レポヌト条件 画面に
も盎接アクセスできたす。デヌタ分析 ビュヌでは、レポヌト > レポヌト
条件 メニュヌ、たたは [ レポヌト条件 ] タスクアむコンを䜿っおアクセ
スできたす。
図 33
[ レポヌト条件 ] 画面
プリンタや PDF ファむルに出力するためのクラシックレポヌトによる単玔
な 面積 % レポヌトを蚭定するには、[ レポヌト条件 ] 画面の以䞋のセク
ションに以䞋の蚭定を入力したす。
レポヌト蚭定 タブ :
• レポヌトモヌド : クラシックレポヌトを䜿甚する
• スタむル
• レポヌト スタむル : 簡易
136
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
• 定量結果の衚瀺順 : シグナル
• クロマトグラム出力の远加 : チェックあり
• クロマトグラム出力 : 瞊
• サむズ :
• 時間軞 100 %/ ペヌゞ
• レスポンス軞 40 %/ ペヌゞ
• 出力先
• プリンタ : チェックあり
• 画面 : チェックなし
• ファむル : チェックあり
• ファむル蚭定 :
• PDF: チェックあり
• 固有 PDF ファむル名 : チェックあり
定量蚭定タブ :
• 蚈算モヌド
• 蚈算 : パヌセント
• カりント法 : 面積
OK をクリックしお終了するず、[ メ゜ッド党䜓の線集 ] プロセス内に次の
画面が衚瀺されたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
137
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
機噚カヌブ
図 34
[ 機噚カヌブ ] 画面
機噚カヌブ チェックボックスを䜿うず、クロマトグラムに蚘録されたパラ
メヌタをグラフずしお重ねるこずができたす。
138
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
6
ラン タむム チェックリスト
ラン タむム チェックリスト 画面も、メ゜ッド > ラン タむム チェック
リスト メニュヌから盎接、たたは画面の右䞊の ラン タむム チェックリ
スト アむコンをクリックするこずでアクセスできたす。
図 35
[ ラン タむム チェックリスト ] 画面
ラン タむム チェックリスト は、メ゜ッドでデヌタ収集ずデヌタ分析の䞡
方を実行しお、マクロコマンドたたはプログラムをワヌクフロヌの各皮の
ポむントにリンクさせるか吊かを遞択したす。倚くの堎合、デヌタ収集 ず
暙準デヌタ解析 チェックボックスにチェックを付けたす。たずえば、䞀連
のメ゜ッドを開発しおいるずきのように、デヌタ分析が䞍芁の堎合は、暙
準デヌタ解析 はチェックを倖しお、レポヌトを生成しないようにできた
す。デヌタは埌から デヌタ分析 ビュヌを䜿っお衚瀺できたす。
マクロプログラム内でアクセスポむントの 1 ぀にリンクするには、関連
ボックスにチェックを付け、右にあるテキストボックスにマクロ名を入力
したす。゜フトりェアは、C:\Chem32\Core ディレクトリ内のマクロを怜玢
したす。他の堎所にある堎合は、パスを含めたす。
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
139
6
付録
メ゜ッド党䜓の線集を䜿甚したメ゜ッドの蚭定
メ゜ッドのワヌクフロヌ内のアクセスポむントは、以䞋のずおりです。
• プレランコマンド / マクロ
• カスタマむズされたデヌタ分析マクロ
• ポストランコマンド / マクロ
デヌタファむルにメ゜ッドを保存 は、メ゜ッドのコピヌをデヌタファむル
RUN.M に保存したす。ChemStation を通垞の構成で実行しおいる堎合は、
この䜜業は䞍芁です。この゜フトりェアによっお、このデヌタファむルが
垞に保存されおいるからです (B.02.01 以降のすべおのバヌゞョン )。この
オプションが意味を持぀のは、たずえば、ChemStation で、固有シヌケン
スフォルダの䜜成 をオフにし、メ゜ッドが自動的にデヌタファむルにコ
ピヌされないようにする蚭定を行っおいる堎合だけです。
以䞊のプロセスの䞭でこの画面が最埌の画面です。OK をクリックするず、
ラン タむム チェックリスト が終了し、メ゜ッド党䜓の線集 プロセスが
終了したす。この段階で、ファむル > 名前を付けお保存 > メ゜ッド たた
は メ゜ッドメニュヌ > 名前を付けおメ゜ッド保存を䜿うず、メ゜ッドは
マスタヌメ゜ッドディレクトリ ( デフォルトでは、C:\Chem32\1\Methods)
に保存されたす。
140
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
玢匕
玢匕
A
ADVR
Lab Advisor
71
゜フトりェアコントロヌ
ラ
70
デヌタシステム
70
むンタヌネット
112
50
D
DEF_LC.M
113
お
P
pH 範囲
オヌバヌラップ泚入
オンラむンプロット
構成
87
24
V
van Deemter 方皋匏
29
あ
アクティブシヌルりォッ
シュ
11
アゞレント
むンタヌネット䞊
112
圧瞮率補正
24
圧力センサ
14
圧力
動䜜範囲
24
脈動
24
アナログシグナル出力
25
安党クラス I
104
安党
䞀般的な情報
104
芏栌
23
蚘号
106
い
むンストヌル
50
か
カラム コンパヌトメン
ト
説明
17
カラム倖デッドボリュヌ
ム
説明
41
カラム倖ボリュヌム
40,
40
カラム
枩床調節機胜
37
枩床
37
サブ 2 マむクロンの粒
子
34
カラム再生を亀互に行
う
49
カラムの詰たり
回避
66
カルキュレヌタ
コスト
34
緩衝液
11
感床
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
機噚コンフィグレヌショ
ン
62
最適化
61
き
機噚 / 枬定条件
114
機噚メ゜ッドの蚭定
116
キャリヌオヌバ
51, 52
く
クむックスタヌトガむド
抂芁
84
グラゞ゚ント組成
25
け
怜出噚
感床を向䞊させる
63
こ
高圧混合
11
構成
オンラむンプロッ
ト
87
コントロヌルアセンブ
リ
14
コントロヌルおよびデヌタ評
䟡
25
コンフィグレヌション
䞭ディレむボリュヌ
ム
44
䜎ディレむボリュヌ
ム
43
141
玢匕
暙準ディレむボリュヌ
ム
45
さ
サむクルタむム
機噚コンフィグレヌショ
ン
49
最適化
HPLC の条件
31
カラムの䜿甚
63
クロマトグラフィの分離性
胜
31
怜出噚の感床
63
高感床の達成
61
高分離胜の達成
54
泚入量
47
フロヌ セル
64
最適なコンフィグレヌショ
ン
内埄が 2.1 mm のカラ
ム
43
内埄が 3 および 4 mm の
カラム
45
サブ 2 マむクロンの粒
子
34
し
システムコンポヌネント
カラム コンパヌトメン
ト
17
ダむオヌドアレむ怜出
噚
19
システム
オンにする
85
システムの蚭定ずむンストヌ
ル
ネットワヌク統合
72
湿床
23
142
質量
23
自動ディレむボリュヌム削
æž›
50
呚波数範囲
23
䜿甚枩床
23
䜿甚高床
23
䜿甚呚囲枩床
23
消費電力
23
仕様
アナログシグナル出
力
25
コントロヌルずデヌタ評
䟡
25
性胜
24
通信
25
物理的
23
真空ポンプ
14
す
掚奚 pH 範囲
寞法
23
24
せ
性胜
仕様
24
積分むベント テヌブ
ル
100
積分
100
蚭蚈
11
蚭定可胜な流量範囲
そ
操䜜の原則
組成真床
組成粟床
組成範囲
14
25
25
25
た
ダむオヌドアレむ怜出噚
説明
19
ち
䞭ディレむボリュヌムコン
フィグレヌション
44
泚入量
ボリュヌムを増加させ
る
47
お
䜎ディレむボリュヌムコン
フィグレヌション
43
ディレむボリュヌム
25,
40, 40
自動切替
42
説明
40
䟋
40
デヌタ
分析
98
デヌタ評䟡ずコントロヌ
ル
25
で
デヌタ分析
114
お
24
デガッサ
26
デガッサの抂芁
14
デュアルピストン盎列型蚭
蚈
11
で
電圧範囲
23
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
玢匕
お
電源呚波数
デヌタ
分離胜
向䞊
最適化
23
に
入力電圧
23
ら
98
ラン タむム チェックリス
ト
114
54
54
り
ほ
ね
ネットワヌク統合
72
は
パヌゞ
89
ハむドロリック システ
ム
24
バむナリポンプ
11
保管枩床
23
保管高床
23
保管呚囲枩床
保持係数
32
補正、圧瞮率
流量真床
24
流量粟床
24
流量範囲
11
運転可胜な
蚭定可胜な
23
24
れ
た
摩擊熱
レポヌト
仕様
37
ひ
み
暙準ディレむボリュヌムコン
フィグレヌション
45
ミキサヌ
ぶ
メ゜ッド情報
114, 115
メ゜ッド
シングル泚入
96
蚭定
94
デフォルト
113
メ゜ッド党䜓の線
集
113
物理的仕様
23
ふ
プラむミング
ポンプ䜿甚時
80
フロヌ セル
64
分解胜の最適化
カラム倖デッドボリュヌ
ム
58
カラムコンパヌトメン
ト
57
クロマトグラフ条
件
60
デヌタレヌト
59
分解胜
32, 36
分析
24
24
101
ろ
11
理論段数
32
め
よ
溶媒、倉曎
81
溶媒切り替えバルブ
溶媒の倉曎
81
読み蟌み
デフォルト
86
1260 Infinity バむナリ LC - システムナヌザヌガむド
11
143
www.agilent.com
本曞の内容
本曞には、Agilent 1260 Infinity バむナリ
LC に関する情報が蚘茉されおいたす。
本曞では、以䞋の項目に぀いお説明したす。
• 補品の説明
• 抂芁
• 仕様
• システムの最適化
• システム蚭定ず蚭眮
• クむックスタヌトガむド
Agilent Technologies 2006, 2008-2011, 2013
Printed in Germany
02/2013
*G1312-96303*
*G1312-96303*
G1312-96303
Agilent Technologies