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SAFETY ADVISE
クランプを安全に使うた めに
クラン プの事故の 90%以上は取扱い や使用上の ミ ス に よって引き起こさ れて い ま す。特に作
業に慣れ た頃、クラン プ が古くなった頃 が要 注 意。あ な た自身の安 全の た め に、下 記 事 項を熟
読の上、無理な使い方や危険な使い方をしな い よう心が け てくだ さ い。
■各機種共通の注意事項
1.作業前につり荷をチェック
・クラン プ の取 付 け位 置 が必ず つり荷 の
( 図 1)
重心より上にあることを確認して下さい。
・質量の確認及び重心の割り出し。( 図 1)
・クラン プ の差し込 み が充分で あ ること
・長尺物は、特に横方向の重心の割り出し
を確認して下さ い。
を確実に し な い と危険で す。( 図 2)
・つり荷に油や水が つ い て い た ら、必ず拭
( 図 2)
・ロック 装 置( ラッチ又 はレバー)が確 実
に か かって い ることを確 認して下 さ い。
き取り ま す。
・常に着 床 時 の つり荷 の状 態 を考えて取
2.作業に最適なクランプを使用
付 け位 置を決 め ること。特 に着 床 時 の
・つり荷に適した機構と容量で選定。
安定が悪い も の は危険で す。
充分に
差し込む
・基本使用荷重・有効板厚以内で使用。
( 図 3)
4.作業上の注意及び禁止事項
・有 効 板 厚 の範 囲を越 える板 厚 の つり荷
・縦置き さ れ た鋼板を横方向か らクラン
を つ る の は危険で す。
( 図 3)
プ して引き起こ す様な作業は危険で す。
・3個 以 上 の クラン プ で1枚 の 板 を つ る
・使 用 荷 重の範 囲を越 える質 量 の つり荷
場 合、偏 荷 重 に注 意してく だ さ い。 又、
を つ る の は危険で す。
・油や ペ ン キ 等で表面が滑りや す い つり
い づ れ か の クラン プ が無負荷の場合が
荷 の場 合、歯 の新し い クラン プ を使 用
ありま す の で注 意してく だ さ い。この
しま す。
場 合 は、天 秤、ブ ロック ローダー等 を使
用してく だ さ い。
・軽 量 な つり荷 の場 合、軽 量 用 の クラン
・つり上げ ワイヤー及び チェーン は適切な
プ を使用してく だ さ い。
も の を使用し、つり上げ前に必ずよじ れ
・斜 め方 向 の つり上 げ は全 方 向 ねじ式ク
ラン プ SBB、SBN をご使 用く だ さ い。
( 図 4)
・クラン プ は必ず正し い方 向 で お使 い く
( 図 4)
だ さ い。
・長 尺 物( 長さ/巾 が10倍 以 上 )の縦 つ
・同じフック か ら、別 々 の クラン プ で数
りの場合も SBB、SBN 型を使用しま す。
個の つり荷を つ る の は危険で す。
( 図 5)
・クラン プ をフック 替 わりに使 用し な い
等に注意しま す。
( 図 5)
・1個 の クラン プ で2枚 以 上 の鋼 板 を つ
る の は危険で す。
でく だ さ い。
・1度 衝 撃 荷 重 の か かった クラン プ の使
5.つり降ろし・着床時の注意
用は厳禁で す。
・反 転 作 業 時 の衝 撃 荷 重に は注 意してく
3.クランプ 取付け時の確認及び注意
だ さ い。
・クランプ する位置を決め る際、つり上げ・
・クレーン 操 作 は大 き な衝 撃 を与え な い
つり降ろしの時にロック 装置用レバー
(又
よう静か に行い ま す。
は ラッチ)が、ワイヤー、チェーン、つり環、
・図の様な形状の つり荷の場合、必ず倒れ
つり荷等に当たら な い ようにしま す。
止め を使用しま す。
( 図 6)
・取 外した クラン プ が再 度 つり荷 を引っ
( 図 6)
掛け な い様に充分注意しま す。
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SAFETY
ADVISE
■クランプのつり角度
クランプ に は、使用状況に よって次の様な つり角度とそ の制限が ありま す。
クランプ 角度 ɵ1
取付角度 ɵ 2
対向角度 ɵ3
つり荷の傾斜角度 ɵ 5
つ り荷を つ り上げ た時にク ラン
クラン プ を つり荷 に 差し 込 ん
つ り荷 を つ り上げ た時 の ワイヤ
ク ラン プ を正し い状態で並列使
プ 本 体 を側 面 か ら見 て、開 口 部
の中心 線 が水平 線と交 差す る角
だ時、又 は つ り上 げ た時 に つ り
荷端面の直交線とク ラン プ 本体
度。これ に よって は、つ り上 げ荷
厚の中心 線が交 差す る角度を指
ロープ、チェーン 等の交わる角度。 用した場合の つ り荷の端面又は
上方の傾斜角を指しま す。
掛け幅角度 ɵ4
重に制限が ありま す。
しま す。
4点 つ り の場 合、ク ラン プ 位 置
が 隣 同 士 の 角 度 を「 掛 け 幅 角
度」
、向き合う場合の最大角度を
「 対向角度 」としま す。
θ1
θ1
■機種別つ り角度
下記表は、機種又は型式別の つ り角度制限で す。作業の安全の た め、そ れ ぞ れ の許容範囲を厳守し て く だ さ い。
クランプ角度θ1
取付角度θ2
対向角度
θ3
掛け幅角度
θ4
つり荷傾斜角最大
θ5
E、SL、RS、WOL
45∼135
0±5
0∼60
0∼60
30
縦つり用
SLT、RST、ET
45∼135
0±5
0∼60
0∼60
45
クランプ
NNE、NE
45∼135
0±5
0∼60
0∼20
10
NEC
45∼135
0±5
0∼60
0∼20
10
G、GT、GC、GD、GL、VA、VA(N)、VAS、VAN、VANL、KVA
0∼45
0±5
0∼60
0∼30
15
AMS、VAR、AMN、HR
0∼45
0±5
0∼60
0∼30
15
BMB、GNE
0∼45
0±5
0∼60
0∼30
15
HO、HOL、HOWA、HOW、HOS
−10∼10
0±5
0∼60
0∼30
5
VAF、VAFS
−10∼10
0±5
0∼60
0∼30
5
0
0±5
0∼60
0∼30
5
0∼360
0±5
0∼60
0∼60
90
45∼135
0±5
0∼60
0∼30
15
機 種
横つり用
クランプ
水平つり用
クランプ
ねじ式クランプ
バルブプレート用
型 式
EH、FHA
SBB、SBb、SBN
BCR、BCL
SP
−
0±2.5
0∼60
0∼30
90
PE
90±5
0±5
0∼60
0∼30
15
CCV
90±5
0±5
0∼60
0∼30
15
CCL
0±5
0±5
0∼60
0∼30
15
KH、PCL
90±5
0±5
0∼60
0∼30
45
DL
90±5
0±5
0∼60
0∼30
15
DLW、DLWO
90±5
0±2.5
0∼30
0∼30
5
DLV、DLVL
−
−
−
−
レー ル用
RCA、RCAL
45∼90
0±5
0∼60
0∼30
15
ハンドクランプ
HHC
0∼45
0±5
−
−
15
0±45
0∼60
0∼60
45
シートパイル用
専 用 ク ラ ン プ
コラム用
パイプ用
ドラム缶 用
穴つり治 具
LSC
90
※表に無いクランプについては専用の取扱説明書をご参照ください。
クランプ角度が−90°
になる使い方は無負荷時のクランプが製品質量で外れる危険があります。
99
−