Download 1 - タニタ TANITA
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株式会社 本社・東京営 業所 〒174ー8630 東京都板橋 区前野町1ー14ー2 03 (3558)8111(代表) 大 阪 営 業 所 〒577ー0013 東大阪市長田中1ー3ー15 06 (6784)2811(代表) 名 古屋営 業所 〒460ー0011 名 古屋市中区丸の内2ー19ー20 052( 201 ) 6391(代表) 福 岡 営 業 所 〒816ー0082 福岡市博多区麦野4ー2ー6 092( 575 ) 5761(代表) 仙 台 営 業 所 〒983ー0852 仙台市 宮城野区榴岡1ー6ー8 022 ( 299 ) 7161 (代表) 札 幌 営 業 所 〒007ー0834 札幌市東区北34条 東 22ー1ー35 011 ( 786 ) 5611(代表) お問い 合わせ先 フリー ダイヤル 0120-133821 受付時間 / 9:00∼18:00 (土・日・祝祭日は除く) お客様サービス相談室 〒174-8630 東京都板橋 区前野 町 1-14-2 BC1186821(1) •••••••••••••••••••••••••••••••• ••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••• ••••••••••••••••••••••••••••••••••••••••• BIA法による体組成測定は、簡便性と迅速性に すぐれていることから集団検診に際して特に 有用です。 体組成計「BC-118 E」はBIA法を用いDXA法から 得られたデ−タをもとに、 「体脂肪率」 「脂肪量」 「除脂肪量」 「筋肉量」 「基礎代謝量」 「推定骨量」 「内臓脂肪レベル」を算出しています。 体組成計「BC-118 E」は8電極法を用いること により、人体の組織量を右腕、左腕、体幹部、 右足、左足に分割して表示することが可能です。 ••••••••••••• •••••••••••••••••••••• •••••••••••••••••••••••••••••••••••••••• •••••••••••••••••••••••••••••• •••••••••••••••••••••• ••••••••••••••••• •••••••••••••••••••• ••••••••••••••••••••• •••••••••• •••••••••••••••••••••••••••••• •••••••••••••••••••••• ••••••••••••••••••••••••••• •••••••••••••••••••••••••••••••••••••••• ••••••••••••••••• ••••••••••••••••••••••••••• ••••••••••••••••••••••••••••••••• •• 2 3 4 5 12 3 9 6 6 7 設定 ・ ・・ BC-118 E 1 体組成計 2 体重計 警告 ペースメーカーをご使用 の方は測定できません 設定内容を確認し開始キーを 押してください 開始 体重 年令 8 戻る FEED 中止 69.3kg 体型 スタンダード男 29才 身長 177.0cm 9 1 2 ON OFF 3 4 設定 ・ ・・ BC-118 E 1 体組成計 2 体重計 設定内容を確認し開始キーを 押してください 開始 体重 年令 10 戻る FEED 中止 69.3kg 体型 スタンダード男 29才 身長 177.0cm 11 1 3 3 年月日 時間 戻る 05/01/01 00 :00 : 消去 . / 確定 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 インピーダンス 脂肪量 体水分量 BMI 標準体重 身長 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 体脂肪率 除脂肪量 標準範囲 肥満度 体重 基礎代謝量 筋肉量 推定骨量 部位データ ○ ○ ○ ○ ○ 次へ 戻る 表示項目設定2 4 2 戻る 表示項目設定1 ○ 代謝判定 ○ ○ 筋肉量評価 ○ ○ 内臓脂肪LV ○ ○ 確定 初期画面 BC-118 E 警告 設定 ・ ・・ e 1 体組成計 2 体重計 ペースメーカーをご使用 の方は測定できません e インピーダンス 脂肪量 体水分量 BMI 標準体重 身長 e 設定項目画面 1 2 3 4 5 6 時間設定 プリンター・RS232C設定 表示項目設定 印刷項目設定 その他の設定 終了 戻る 表示項目設定1 e 5 ○ ○ ○ × × × 体脂肪率 除脂肪量 標準範囲 肥満度 体重 ○ ○ ○ × ○ 次へ 4 e 12 13 1 2 3 4 5 6 時間設定 プリンター・RS232C設定 表示項目設定 印刷項目設定 その他の設定 終了 3 3 3 印刷項目設定1 体組成計プリンタ動作 ON OFF 体重計プリンタ動作 ON OFF 1 2 3 プリンタ動作 自動 (枚) / 手動 無効 リモートモード 有効 シリアル出力形式 118 4 118D 確定 機種名 体型モード 性別 体重 推定骨量 内臓脂肪レベル 118E ○ ○ ○ ○ ○ ○ 日付・時間 年令 身長 筋肉量 筋肉量評価 身長の入力方法 1mm単位 1cm単位 戻る ○ ○ ○ ○ ○ アスリートモードの有無 無し 確定 次へ e e e e 有り e e e e 4 印刷項目設定2 インピーダンス 脂肪量 体水分量 BMI 標準体重 代謝判定 e e ○ ○ ○ ○ ○ ○ 戻る 体脂肪率 ○ 除脂肪量 ○ ○ 標準範囲 ○ 肥満度 基礎代謝量 ○ 確定 部位 ○ e 4 e 5 e 14 5 e e 15 1 2 3 4 1 体組成計 2 体重計 着衣の重さを入力してください 着衣量 kg 7 8 9 4 5 6 1 2 3 消去 0 . BS 測定します kg 素足でお乗り下さい 体型・性別を入力してください スタンダード 女 アスリート 女 年令を入力してください 年令 才 7 8 身長 cm 7 8 年令 e e 戻る FEED e 9 設定内容を確認し開始キーを 押してください 開始 戻る FEED 9 身長を入力してください 体重 戻る FEED スタンダード 男 男 16 e 戻る 69.3 アスリート 5 戻る FEED 戻る FEED 中止 69.3kg 体型 スタンダード男 29才 身長 177.0cm 17 6 戻る グリップを握って 手を降ろしてください BC-118 E 設定 ・ ・・ 戻る 全身 を測定しています (終了まで約15秒) 開始 1 体組成計 2 体重計 警告 ペースメーカーをご使用 の方は測定できません 安定 1 e 2 体重計 戻る 0.0 ゼロリセット kg 風袋量設定 風袋量を入力してください e 7 8 9 4 5 6 1 2 3 消去 0 . BS 体重計 グリップを戻して 戻る 風袋引き中 お降りください -2.0 ゼロリセット 測定結果画面 体脂肪率 11.0∼21.9 % 脂肪量 7.1∼16.0kg 詳細データ プリントアウト 終了 57.6kg 評価 1 筋肉量 推定骨量 3.1kg 標準 内臓脂肪レベル 5 右足 体脂肪率(%) 14.3 除脂肪量(kg) 11.7 筋 肉 量(kg) 11.1 評 価(−4∼4) 1 インピーダンス(Ω) 212 部位別データ kg 風袋量設定 判定結果画面 詳細データ画面 体重 69.3kg 体脂肪率 12.3 % 戻る 脂肪量 8.5kg 除脂肪量 60.8kg FEED 体水分量 43.1kg BMI 22.1 肥満度 −0.5 % 標準体重 68.9kg 身長 177.0cm インピーダンス 531Ω 基礎代謝量 1713kcal 燃えやすい 〈体脂肪率標準範囲〉 戻る FEED 風袋量 kg 全身デ−タ 終了 左足 右腕 左腕 体幹部 13.7 12.9 13.5 10.7 11.7 3.1 3.0 31.2 11.1 2.9 2.8 29.8 0 0 1 205 304 304 体脂肪率判定表(男性) 年令 18才 ∼ 39才 40才 ∼ 59才 やせ −標準 10.9% 11.0% ∼ 以下 16.9% 12.0% 11.9% ∼ 以下 17.9% 60才 13.9% 14.0% ∼ 以上 以下 19.9% +標準 17.0% ∼ 21.9% 18.0% ∼ 22.9% 20.0% ∼ 24.9% 戻る 軽肥満 22.0% ∼ 26.9% 23.0% ∼ 27.9% 25.0% ∼ 29.9% 肥満 27.0% 以上 28.0% 以上 30.0% 以上 3 測定します 69.3 戻る kg 素足でお乗り下さい e e e 18 19 はかりかた 測定結果の評価・判定 <通常の測定データの印刷例> ■体脂肪率による判定基準(6才以上対象) ■印刷(プリントアウト)の説明 体脂肪率 からだに含まれるすべての脂肪を体重に対する割合(%)で表し ています。 脂肪量 からだに含まれる脂肪分を重さで表しています。 除脂肪量 体重から脂肪の重さを除いた、脂肪以外の成分(筋肉、水分、 骨など)の重さです。 体水分量 からだ中の水分量を表したものです。通常体重の50∼70% であると言われます。女性よりも筋肉量の多い男性が多くな る傾向があります。 推定骨量 骨全体に含まれるカルシウムなどのミネラル量を「骨量」と いいます。本装置では、除脂肪量との相関関係をもとに統計 的に推測した値を「推定骨量」として表示します。 使 い か た 基礎代謝量・判定 呼吸や循環など、安静時における通常の機能を維持するため に体が消費する全エネルギーを表します。基礎代謝の判定に は、年代ごとの平均値と統計的分布に基づいて「燃えにくい ―標準―燃えやすい」の3段階で表示しています。 内臓脂肪レベル ※WHOと日本肥満学会の肥満判定に基づき、DXA法(二重X線吸収法)によって作成しました。 ※小児の判定基準は日本肥満学会小児肥満症マニュアル作成委員会の肥満度判定に基づき、DXA基準の体脂肪率より 作成しました。 Copyr i ght( C)2004 TANI TA Cor por at i on.Al lRi ght sReser ved. ■内臓脂肪レベルの判定基準(上手な使い方) BMI 内臓脂肪レベル(判定)を上手に使うには、内臓脂肪レベルの推移を長期的に捉え、健康管理にお役立て ください。注)17才以下の内臓脂肪レベルは表示・印字されません。 標 準 や や 過 剰 肥満には腹腔内に脂肪が多い「内臓脂肪型肥満(りんご型肥満)」 と、皮膚のすぐ下に脂肪がつく「皮下脂肪型肥満 (洋ナシ型肥満)」 の2タイプがあります。内臓脂肪は皮下脂肪よりも生活習慣病の 起因となりやすく、疾病を予防する上で大切な目安となります。 過 ボ デ ィ マ ス インデックス BodyMassI ndexの略で、 「体重(kg)/身長(m)2」で計算さ れます。疾病が少ないのは「BMI 値22」とされています。 標準体重 剰 「身長(m)2×22」で計算した値を標準体重としています。 レ ベ ル 9 判定の捉えかた 以 下 10 今のところ心配ありません。これ からもバランスのよい食事や、適 度な運動を維持しましょう。 ∼ 15 14 適度な運動を心がけ、カロリー制 限を行い、適正体重に向けて減量 をはかりましょう。 以 上 積極的な運動や食事制限による減 量が必要です。医学的な診断につ いては医師にご相談ください。 ※医学的には、腹部X線−CT画像による実測値で100cm2を超えていると生活習慣病を引き起こす可能性 が高いと言われています。本装置では、10レベルがおよそ内臓脂肪面積の100cm2に相当します。 推定骨量平均値 (kg) 体 重 女 性 60kg未満 60∼75kg未満 75kg以上 2. 5 2. 9 3. 2 推定骨量平均値 (kg) 体 重 45kg未満 45∼60kg未満 60kg以上 1. 8 2. 2 2. 5 ■筋肉量評価 ※17才以下の筋肉量評価は表示・印字されません。 −4 20 少なめ −3 −2 −1 平均的 0 +1 +2 多め +3 (体重−標準体重)×100で計算した値を肥満度として表します。 標準体重 インピーダンス からだが持っている電気抵抗のことで、電気を通しやすい筋 肉量が増えるとこの値は下がっていきます。 筋肉量・評価 脂肪量と骨塩量を除く組織量(bonef r eel eant i ssue mass: LTM)のことです。 筋肉量の評価は全部で9段階あり、同性別、同体格の人と比 較した結果をあらわします。( 20ページ) ■推定骨量のめやす 男 性 肥満度 +4 お知らせ ●BMI、標 準 体 重 、肥 満 度 は スタンダードの18∼99才を入力時のみ に出力されます(アスリート入力時にはこれらは出力されません) 。 ● 17才 以 下 の 場 合 は 、基 礎 代 謝 量・判 定 、 内 臓 脂 肪 レ ベ ル 、 筋 肉 量 評価(筋肉量は出力されます)は出力されません。 21 1 2 3 4 5 6 22 23 e e e e 24 25 26 27 28 29 1 カンマ ” ’ y y / m m/ d d ” , ” h h : m m” , x , x , x x , x x x x x . x , x x x x x . x , 日付 時間 体型 性別 年令 身長 体重 カンマ 2 xx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xx . x , xxxxx . x , 体脂肪率 脂肪量 除脂肪量 体水分量 BMI 標準体重 カンマ カンマ xxx . x , xx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , 肥満度 体脂肪率 脂肪量 xxxx , 除脂肪量 筋 肉 量 右足 全身インピーダンス カンマ xx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxx , 体脂肪率 右足インピーダンス 脂肪量 除脂肪量 筋 肉 量 左足 xxxx , カンマ 左足インピーダンス xx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , 体脂肪率 xxxx , 脂肪量 除脂肪量 筋 肉 量 右腕 右腕インピーダンス カンマ xxxx , xx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , 左腕インピーダンス 体脂肪率 脂肪量 除脂肪量 筋 肉 量 左腕 e カンマ xx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxxx . x , xxxx 体脂肪率 脂肪量 除脂肪量 筋 肉 量 基礎代謝量 体幹部 カンマ xxxx , xxx 基礎代謝判定 30 x , x x x , x , x x , x x , x x . x x , x x , x x , x x x x x , x CR LF 推定骨量 体幹部 全 身 内蔵レベル 右足 左足 右腕 左腕 筋肉量評価 筋肉量評価 筋肉量評価 筋肉量評価 筋肉量評価 筋肉量評価 全 身 筋肉量 ターミネータ 31 女性 男性 r =0.85 2 R =0.72 SEE =3.22 50 DXA体脂肪率(%) DXA体脂肪率(%) 50 40 30 20 10 20 30 40 20 10 50 20 30 40 BIA 体脂肪率(%) 男性 女性 r =0.24 2 R =0.89 SEE =2.05 70 DXA全身筋肉量(kg) DXA全身筋肉量(kg) 30 BIA 体脂肪率(%) 60 50 40 30 20 10 50 r =0.88 2 R =0.78 SEE =1.65 60 50 40 30 20 10 10 20 30 40 50 60 BIA 全身筋肉量(kg) 32 40 10 10 70 r =0.89 2 R =0.80 SEE =3.11 70 10 20 30 40 50 60 70 BIA 全身筋肉量(kg) 33 日内変動(体重) 1.5 夕入 食浴 後前 1.0 kg 0.0 昼 食 後 朝 食 後 0.5 就 寝 日間変動(体重) 起 床 昼 食 前 -0.5 朝 食 前 -1.0 61 入 浴 後 夕 食 前 60.5 60 -1.5 6 8 10 12 14 16 18 20 59.5 22 kg 時間 59 58.5 日内変動(インピーダンス値) 60 起 床 40 58 朝 食 前 10:00 夕 食 前 昼 食 前 0 14:00 16:00 18:00 時間 20 Ω 12:00 +5/13(月) ◆5/14(火) ▲5/15(水) ×5/16(木) 入 浴 前 朝 食 後 就 寝 日間変動(インピーダンス値) 420 昼 食 後 -20 夕 食 後 410 400 入 浴 後 -40 390 -60 6 8 10 12 14 16 18 20 時間 両手間 両足間 22 Ω 手足間 380 370 360 350 日内変動( %FAT) 340 3.0 10:00 2.0 0.0 起 床 16:00 18:00 日間変動( %FAT) 就 寝 22 朝 食 前 昼 食 前 -1.0 21 夕 食 前 -2.0 入 浴 後 -3.0 6 14:00 +5/13(月) ◆5/14(火) ▲5/15(水) ×5/16(木) 夕入 食浴 後前 昼 食 後 1.0 % 12:00 時間 朝 食 後 8 10 12 両足間 14 16 時間 両手間 18 20 20 22 手足間 % 19 18 17 10:00 12:00 14:00 16:00 18:00 時間 +5/13(月) ◆5/14(火) ▲5/15(水) ×5/16(木) 34 35 基礎代謝とは 基礎代謝とは、 『 生 き て い く た め に 最 低 限 必 要 な エ ネ ル ギ ー 』の ことです。 ●「基礎代謝(BM=basalmet abol i sm) 」とは、さまざまな生命活動 (呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つet c. )のために常に使ってい るエネルギー。つまり、 「生きていくために最低限必要なエネルギー」 の こ と で、肉 体 的・精 神 的 に 安 静 で あ る 時 に、呼 吸 器・循 環 器 系 や神経系、肝臓や腎臓などの臓器がわずかに活動している状態で消費 するエネルギーと考えられています。 1日 の 総 消 費 エ ネ ル ギ ー 量 は 、こ の 基 礎 代 謝 量 と 生 活 活 動 代 謝 量( 日 常 の 家 事 な ど を 含 む 活 動 )と DI T( 食 事 誘 導 性 体熱産生=咀しゃくや消化、吸収、代謝など食事にともなうエネルギ ー 消 費 )を 足 し た も の に な り ま す 。 通 常 、1 日 の 総消費エネルギーのうち、基礎代謝量は約70パーセントを占め、運 動(家事などを含む日常の活動)をした場合などは基礎代謝量に生活 活動代謝量が加わることになります。 1日の総消費エネルギー量の内訳 参考/厚生労働省「日本人の栄養所要量」より 基礎代謝は、年齢や性別によって異なります。 ●基礎代謝は生後、成長するにつれて高くなり、16∼18 才 前 後 を ピ ー ク に そ の 後 は 徐 々 に 減 っ て い き、 一般に40才を過ぎると急激な下降線をたどります。こ れは加齢によって筋肉が衰えて減少してしまう こ と か ら で す 。 ま た 、女 性 は 男 性 よ り 基 礎 代 謝 が 低い傾向にあります。女性は妊娠・出産という大切な役 目があるため、男性よりも多くの体脂肪を蓄えており、 筋肉の量が少ないことが原因です。 基礎代謝量(平均値)の年齢変化 参考/厚生労働省「日本人の栄養所要量」より 基礎代謝は、エネルギーの消費が多い筋肉量によって決まります。 ●基礎代謝のエネルギー消費が最も多いのが、脂肪を除いた体組織中、約40%を占めている骨格筋です。 基礎代謝はその人の筋肉の量によって大きく左右されると考えてよいでしょう。 そのため、同じ体重でも脂肪が少なく筋肉が多い人の方が基礎代謝が高くなり、消費するエネルギーも多 く な り ま す 。 筋 肉 を 鍛 え る こ と が 基 礎 代 謝 を 上 げ る こ と に な る の で す。 ま た 、一 般 に 筋肉の量が多く、基礎代謝が高い人ほど太りにくい傾向にあります。 基礎代謝が高い 燃えやすいタイプ 基礎代謝が低い 燃えにくいタイプ 筋肉の多いアスリート型の人は 燃料(脂肪)をどんどん消費す るフル活動中の工場 筋肉の少ない肥満の人は 燃料 (脂肪)たっぷりなのに少ししか 使わない半休業状態の工場 基 礎 代 謝 が 低 い と 肥 満 に な り や す く 、生 活 習 慣 病 を 誘 発 す る 原因になります。 ●基礎代謝が低いと脂肪が蓄積しやすく、肥満の原因にな ります。肥満の中でもとくに内臓に脂肪がたまる「内臓 脂 肪 型 肥 満 」の 人 は 高 血 圧 や 糖 尿 病 な ど 、 さ ま ざ ま な 生 活 習 慣 病 が 起 こ り や す く な り ま す。 生活習慣病は相互に複雑な関係を持ちながら進展しま すから、普段から予防が必要です。 肥満にともなって 起こりやすい病気 脳卒中 こ う そ く 心筋梗塞 呼吸器疾患 (睡眠時 無呼吸症候群) 高血圧 高脂血症 痛風 動脈硬化 必 要 な と き 脂肪肝 性ホルモン異常 (月経異常、 インポテンス) 胆石症 変形性 膝関節症 60kg 36 60kg 37 基礎代謝(BMR)の新しい回帰式について 従来から医学・栄養学専門家の方々の間では、基礎代謝(BMR)は体重よりもFatFr eeMass( FFM) に よって決まるものであり(同じ体重であればFFMの多い人の方がBMRが高い)、本来は体組成を評価した 上でFFMから推定すべきであると言われています。また、体組成を評価せずに身長・体重・年令から計算 できる簡易的な推定式の場合、体重の多い肥満者について過大評価してしまい、逆に体重自体はそれほど 多くないが筋肉質であるアスリートのBMRを過少評価してしまうことが問題とされていました。今回、 体脂肪計のメーカーであるタニタが研究を重ね、開発したBMRの推定回帰式は、このFFMを用いた重回 帰分析によるものであり、個人の体組成の違いに即したより精度の高いものです。この推定回帰式は、 BMRを 求 め る た め に 、 実 際 に 呼 気 分 析 装 置 を 用 い て 安 静 時 の 呼 吸 代 謝( Resti ng Ener gy Expendi t ur e:REE)を測定し、そのデータを元に作成いたしました。 <図 1> 呼気分析によるRest i ng EnergyExpendi t ure(REE)と体重、FFMの関係 <図 2> TANI TA Mul t i pl er egressi onmodel によるBMR値と呼気分析値の比較 (2002 SanDi egoで開催されたNut r i t i onWeekにて発表) 今回採用したBMR回帰式は、BI Aによる体組成測定結果からFFMの値を使った理にかなった式であり、 実際の呼気分析REEを元にしたBMRの値ともR=0. 9(p<0. 0001)の良好な相関を示しています。この 結果は2002年San Di egoで開催されたFi r stAnnualNut r i t i on Week( Amer i can Col l ege of Nut r i t i on,Amer i canSoci et yf orCl i ni calNut r i t i on,Amer i canSoci et yf orPar ent er aland Ent er alNut r i t i on,Nor t hAmer i canAssoci at i onf ort heSt udyofObesi t y) でも発表されました。 取扱説明書記載 上記回帰式は、18才∼84才の被験者を対象に測定し、作成されています。85才以上の方のBMRは、参考 値としてお使いください。 (2002 SanDi egoで開催されたNut r i t i onWeekにて発表) 図1のように、REE(BMR)は体重との関係よりもFFMとの関係の方が強く、分布の傾きに男女の差も 見られなくなります。体重との関係が中心となる従来の式よりも本来はFFMから算出すべきであることが わかります。 必 要 な と き 38 39