Download DIO−270PCI - マイクロサイエンス

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 Real Solution for FA/LA
Real Solution for FA/LA
合計24BIT汎用デジタル入出力、
& 32BITタイマ・カウンタ、
DIO−270PCI
PCIショートサイズ
取扱い説明書
取扱い説明書
対応パソコン
IBM PC/AT互換機
(PCI
PCI−bus)
PCI
マイクロサイエンス
マイクロサイエンス(株)
マイクロサイエンス(株)
〒167-0042 東京都杉並区西荻北2丁目37番12号
TEL 03(3396)8362 代表
FAX 03(3301)5593
Email: welcome@microscience.co.jp
Jun 11, 2004(第4版)
1
目 次
使用・適用上の注意 ----------------- 3
本製品の構成・価格表 --------------- 4
第1章.導入・試運転
1-1.
1-2.
1-3.
1-4.
1-5.
1-6.
本製品の仕様・概要 -------------------------------------------- 5
ボード上の設定 ------------------------------------------------ 7
入出力コネクタ・ピン接続 -------------------------------------- 8
入出力接続オプション ------------------------------------------ 9
ボードのインストール -------------------/PnP/------------- 10
試運転・動作確認 ---------------------------------------------- 15
第2章.信号入出力
2-1. 汎用デジタル入出力 -------------------------------------------- 17
2-2. タイマ・カウンタ制御構造 -------------------------------------- 20
第3章.制御・操作
3 3 3 3 3 3 3 3 4444 4 4 4 5 5 5 5-
1. 制御レジスタI/Oアドレス・マップ ---------------------------2. ボード制御部リセット(初期化)--------------------------------3.汎用デジタル入力 ---------------------------------------------4.汎用デジタル出力 --------------------------------------------5.カウンタ制御・入出力 ----------------------------------------6.トリガ、クロック制御 ----------------------------------------7.割り込み制御 ------------------------------------------------8.ボードステータスの読み込み -----------------------------------
24
25
26
27
28
34
35
36
第4章.ソフトウエア
1. ソフトウエアのインストール ----------------------------------2.WINDOWSドライバについて ------------------------------3. ボードアクセス関連ライブラリ --------------------------------4.割り込みについて --------------------------------------------5.Quick−Basicサンプル ------------------------------6. Cのサンプル ------------------------------------------------7.Visual−Basicサンプル -----------------------------
37
39
40
43
45
46
47
第5章.MS−DOSハンドラ
1. システム構成・仕様 ------------------------------------------2.使用準備 ----------------------------------------------------3.ユーザプログラムの記述 --------------------------------------4.関数仕様・エラーコード ---------------------------------------
2
53
54
54
55
6 6 6 6 第6章.WINDOWSハンドラ
1. システム構成・仕様 ------------------------------------------2.使用準備 ----------------------------------------------------3.ユーザプログラムの記述 --------------------------------------4.関数仕様・エラーコード ---------------------------------------
61
62
63
64
第7章.保守・その他
7- 1. 故障・トラブル等の原因と対処 --------------------------------- 69
7- 2.修理のときは ------------------------------------------------- 71
7- 3.付録(WINDOWS2000/XPについて)------------------- 72
付録. Q&Aフォーム(質問/トラブル・故障に対する相談用) -------------- 74
本製品の使用・適用についての注意
【1】 本製品はIBMPC/AT互換機のPCIバス拡張I/Oスロット、またはPCIバス
拡張I/Oボックスに装着して使用するものです。
【2】 本製品が組み込まれたシステムの運用対象・方法・場所・環境等によって、故障・誤動
作等が生じた場合に起こり得る、身体・生命・財産等に対する損害の回避措置は同システ
ムの設計・制作に別途付加・反映させてください。 本製品自体には前述の機能は無く、
したがって当社では本製品が組み込まれたシステムの運用により発生した故障・誤動作・
事故に起因する身体・生命・財産等の損害に対する責任は負えません。 これは本製品の
故障・誤動作が原因となった場合も含み、理由の如何を問いません。
【3】 本製品付属のソフトウエアは本製品利用の方法を示す例、またオプションの関連ソフト
ウエアは本製品利用の一般的便宜をはかるものであり、現在未発見のバグ存在の可能性も
含めて、運用結果についての責任は一切負えません。
これらのソフトウエアには自身が組み込まれたシステムに故障・誤動作・事故等が生じ
た場合に起こり得る身体・生命・財産等に対する損害の回避機能はありません。 御利用
の場合は同システムの設計・制作で配慮・付加・反映させてください。
【4】 本製品(付属ソフトウエア含む)、およびオプションの関連ソフトウエアは医用・航空
機器用・その他、高信頼性・高安全性を必要とするシステムに使用しないでください。
【5】 本製品付属のソフトウエアについて当社は著作権を保持しますが、第3者の権利を侵害
しない限りにおいて、購入者は自身が制作するシステム等に自由に組み込み、販売するこ
ともできます。 但し、当社製ソフトウエアのソースコードを含むソフトウエアを第3者
に販売・移転するときは当社の文書による事前許可を必要とします。
【6】 当社では本製品の販売・サポート・保証の範囲を日本国内に限っています。
3
故障・修理・サポート方法について
【1】 納入後1年間は自然故障、および当社製造上の問題に起因したことが明らかな故障製品
に対して無償修理を行います。 但し、故障・不具合の原因や無償修理の対象となるか否
かは(過去の経験等に照らして)当社側で判定させていただきます。
【2】 落雷等の自然現象、または漏電・過電圧印加・機械的破損・その他、使用者側の責に帰
する故障品に対しては実費にて修理をお請けします。
【3】 修理は宅配便によるセンドバックで行います。 なお、運賃は互いに発送する側が負担
するものとします。(無償修理の場合も含む/着払い不可。)
【4】 本製品使用上の質問・トラブル対応・故障修理等は入手経路の如何にかかわらず、当社
宛に直接御相談・御用命ください。 その際は、客観情報の整理・評価を行うために必ず
FAX等でレポートを御送付ください。(解決速度が格段に上ります。)
本書末尾の《Q&Aフォーム》が便利です。
本製品の構成
本製品は ◆DIO−270PCIボード、
◆入出力プラグ、
◆ソフトウエア、取扱説明書PDFファイルを格納したCDROM、
から成ります。
◇オプション:印刷された取扱説明書(本書)、回路図。
取扱説明書PDFファイルは当社WEBからも入手できるほか、
上記のCDROMは何時でも御請求により無償配布しています。
当CDROMには、
動作確認プログラム、学習用サンプルプログラム(VB,QB,C)、およびWINDOWS
98・ME/NT/2000/XP用のハンドラ(ドライバ/関数ライブラリ
ドライバ/関数ライブラリ)と各種言語の
ドライバ/関数ライブラリ
サンプルプログラム(VB,C,C++,Delphi等)、取扱説明書PDFファイルが格納
されています。
価格表 (消費税は含まれていません。)
/2004年 5月/
製品名
DIO−270PCI
(以下、オプション)
DIO−270取説セット
取説セット
K5750S−150
CA50−SST
価 格
製品の概要
¥37,000 合計24BITプログラマブルDIO&タイマ・カウンタボード
2,000
7,000
26,000
印刷された取扱説明書+回路図
1.5m シールドケーブル(片方:プラグ/他方:バラ)
1mシールドケーブル(両端プラグ)+端子台セット
《 取説セット 》 印刷された取扱説明書+回路図は有償です。(¥2000)
が、同一内容の取説PDFファイルと添付ソフトを格納したCDROMは無償配布しており、また
取説PDFファイルは当社ホームページから無償ダウンロードすることができます。
<www.microscience.co.jp>
4
《DIO-270PCI》
1-1. 本機の仕様・概要
第1章.導入・試運転
1-1. 本機の仕様・概要
入力信号ビット数・出力信号ビット数を合計24ビットの範囲(4ビット単位)で任意に設定
できる汎用TTLデジタル入出力、および32ビット(バイナリ)タイマ・カウンタ機能ボード
です。 デジタル出力は最大48mAのシンク能力を持つ強力なドライバ素子を実装しています
から外部の小型リレー(電源+5v以下に限る)やフォトカプラなどを直接駆動することができ
ます。 カウンタ部は内部クロック源(10MHz)を利用したインターバル割り込みタイマ、
外部クロック(イベント)入力を計数するプリセットカウンタなどに使用できます。
■DIO部(8BIT×3ポート構成
8BIT×3ポート構成)
8BIT×3ポート構成
◇TTLデジタル入力: 最大24ビット(現在値)入力。/4ビット単位でスイッチ割付
4ビット単位でスイッチ割付/
4ビット単位でスイッチ割付
特定ビットはタイマ・カウンタ用のクロック源(イベント)入力、
およびトリガ(クロックスタート)入力に利用も可能。
◇TTLデジタル出力: 最大24ビット(ラッチ)出力。/4ビット単位でスイッチ割付
4ビット単位でスイッチ割付/
4ビット単位でスイッチ割付
特定ビットはストローブ出力(各ポートの出力更新タイミング)、
およびタイマ・カウンタのクロック出力に転用も可能。
■タイマ・カウンタ部(16ビット×2構成)
◇16BIT×2プリセッタブル・カウンタ(使用素子:NEC製μPD71054)。
◇クロック(カウンタ入力)源:内部10MHz、またはTTLレベル外部入力。
◇クロック(カウンタ)出力 :TTLレベル(単発、または連続分周:割り込み可能)。
図1−1.DIO−270PCI 機能ブロック
計数入力
10MHz
クロック源
16BIT×2
プリセッタブル
ゲート開閉 カウンタ
内部
カウンタ
読み書き
クロック
トリガ
出力
外部
外部 ソフト ストローブ
コネクタ
出力ドライバ
8ビット
対
入力/出力 現在値入力
P
C
I
バ
4ビット単位で 出力ドライバ ス
割付設定
入
8ビット 出
入力/出力 現在値入力
力
制
御
4ビット単位で
出力ドライバ
割付設定
8ビット
入力/出力
現在値入力
(各スイッチ表示は半導体内部)
5
割り込み
設定・制御
ステータス
データ
1-1. 本機の仕様・概要
《 DIO-270PCI 》
本機の仕様一覧
汎用デジタル入出力部
項 目
汎用デジタル入力
【注1】
最大24ビット(TTL現在値)入力。/4ビット単位でボード上のスイッチにより割付設定/
特定ビットはカウンタの計数入力(外部クロック源=外部イベント)CLK-IN、
および外部トリガ(計数スタート/ストップ)TRG-INにも設定・使用できる。
汎用デジタル出力
【注2】
最大24ビット(TTLラッチ)出力。/4ビット単位でボード上のスイッチにより割付設定/
特定ビットは3ポート各々の更新タイミング出力ストローブSTB0・STB1・STB2、
およびカウンタの分周(または単発プリセット)出力CLK-OUTとしても設定できる。
タイマ・カウンタ部
項 目
使用素子
カウンタ・ビット長
カウンタ入力信号【注1】
カウンタ出力信号【注2】
カウンタ機能
トリガ機能
【注2】
NEC製μPD71054(プログラマブル・カウンタ):インテル製8253相当
32ビット(16ビット×2本直列)、または16ビット // 各ダウンカウント//
内部クロック源(10MHz)、またはTTLレベル外部クロック(イベント)源。
TTLレベル単発、または連続分周(割り込み、またはポーリングで認識も可能)。
インターバルタイマ、単純計数、またはプリセット制御。
ゲート開閉はソフト(即)トリガ、またはTTLレベル外部トリガ入力で制御する。
共通部
項 目
割り込み(任意)
I/Oアドレス
各デジタル入出力
基板寸法
動作環境
付属品
電源消費(+5v)
クロック、またはトリガ入力(外部入力の場合はTTLレベル)で可能/要リソース取得。
組み込み対象システムのプラグアンドプレイ機能により(連続した)8アドレス占有。
TTL準拠(入力:【注1】、出力:【注2】)
PCIショートサイズ(174.3mm)×(98.4mm)/突出部・カードエッジ部を含まず。
周囲温度:0∼+40℃(結露しないこと)、保存温度:−10∼+80℃(結露しないこと)
入出力プラグ(1個/ハンダ付け用)、CDROM(ソフト、取扱説明書PDFファイル入り)
0.5A
【注1】 デジタル入力
入力素子=74LS244/プルアップ抵抗10KΩ実装。
入力
VIH
VIL
IIH
IIL
=
=
=
=
min 2.0v
max 0.8v
max
20μA(atVIH = 2.7v)
max −200μA(atVIL = 0.4v)
【注2】デジタル出力
出力素子=74FCT244E/プルアップ抵抗10KΩ実装。
出力
VOH = min 2.4v(atIOH = −15mA)
VOL = max 0.55v(atIOL = 48mA)
6
《 DIO-270PCI 》
1-2. ボード上の設定
1-2. ボード上の設定
図1−2A.ボード上の部品配置
0
SW-OP
SW-BN
OFF
SW SW SW SW
S0 S1 S2 CK
C
N
1
SW-IO
コ
ネ
ク
タ
OFF
FS1
ISP−PRG
◇CN1
:デジタル入出力コネクタ(50ピン・アンフェノール)/1-4項
◇SW−IO:入出力選択・設定スイッチ【出荷時:全て入力側=OFF】/2-1項
◇SW−OP:汎用デジタル出力論理選択スイッチ【出荷時:全て正論理側=ON】/2-1項
特定出力ビットの切り替えスイッチ
◇SW−CK
◇SW−S2
◇SW−S1
◇SW−S0
:
:
:
:
汎用出力(Q27)/クロック出力(CLK-OUT)
汎用出力(Q26)/ポート2ストローブ出力(STB2)
汎用出力(Q25)/ポート1ストローブ出力(STB1)
汎用出力(Q24)/ポート0ストローブ出力(STB0)
選択スイッチ
選択スイッチ
選択スイッチ
選択スイッチ
【出荷時:全て汎用出力側】/2−1項
◇SW−BN:ボード番号設定スイッチ【出荷時:0】/3-8項
◇FS1:+5v電源出力保護ヒューズ(FRPU−1.0A:浜井電球製)/回路図
◇ISP−PRG: 保守用(出荷時:未実装)
7
1-3. 入出力コネクタ・ピン接続
《 DIO-270PCI 》
1-3. 入出力コネクタ・ピン接続
本機の信号入出力には50ピンのアンフェノール型コネクタが使用されています。
■ボード側コネクタ: 57AE40500−21A
■
適合プラグ: 57−30500(ハンダ付け用/標準添付)
図1−3A.信号入出力コネクタ(CN1)ピン接続
信号内容
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
データ入力/出力
+5v出力
信号名 00
01
02
03
04
05
06
07
10
11
12
13
14
15
16
17
20
21
22
23
24
25
26
27
ピン番号 D00/Q00
D01/Q01
D02/Q02
D03/Q03
D04/Q04
D05/Q05
D06/Q06
D07/Q07
D10/Q10
D11/Q11
D12/Q12
D13/Q13
D14/Q14
D15/Q15
D16/Q16
D17/Q17
D20/Q20
D21/Q21
D22(TRG-IN)/Q22
D23(CLK-IN)/Q23
D24/Q24(STB-0)
D25/Q25(STB-1)
D26/Q26(STB-2)
D27/Q27(CLK-OUT)
+5v
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
ピン番号 信号名
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
□
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
信号内容
DG デジタルコモン
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
DG
〃
〃
■信号名 □ □ □ の命名は、
当ポートのビット番号(7∼0)
当ポートのベースアドレスからのオフセット値(2,1,0)
D:入力、 Q:出力。
25
50
図1−3B.リアパネル面の外観
1
信号入出力コネクタ(CN1)
8
26
《 DIO-270PCI 》
1-4. 入出力接続オプション
1-4. 入出力接続オプション
標準添付の信号入出力プラグ(50ピン/アンフェノール)は作業性が良いフルピッチ寸法の
ハンダ付け用ですから、お手元で簡単に接続できます。 なおオプションで1.5m長のシールド
ケーブルも用意されています。
図1−4A.入出力シールドケーブル:K5750S−150 ¥7,000
(1.5m長)
バラ
◆CA50-SST: 両端に50ピン・アンフェノール・コネクタを接続した1m長の
¥26,000 ケーブルと小基板上に実装された50ピン端子台のセットです。
図1−4B.端子台ケーブル・キット
対ボード接続
端子台
C1 1m長/シールドケーブル
C2
コネクタC1,C2:57−30500/DDK製
図1−4C. CA50−SSTセットの端子台
165
155
145
25 1
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ・ ・ ・ ・ ・ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ・ ・ ・ ・ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
50
26
25
1
50ピン・アンフェノール
50 26
◇型式名:RS−AM 50B【ワイドミュラ−製】
◇端子台:ネジ止め式
◇基板寸法:145W ×70D×56H
◇DINレール装着用プラスチック製テーブル付/ネジ止め固定用L金具付(上図の左右に記す)
9
20 70
1-5. ボードのインストール
《 DIO-270PCI 》
1-5. ボードのインストール
本製品はプラグアンドプレイに対応したPCIボードです。
御使用に先立ち、組み込むパソコンシステムにインストール(認識・リソース割り当て)される
必要があります。 この作業はシス テムを立上げたとき(電源投入直後)に自動実行されます。
準備
① 本ボード上の諸設定は出荷時の状態(1−2項)とします。
② パソコン本体または拡張I/Oボックスの電源を切った状態でカバーを外し、任意の拡張
(PCIバス)I/Oスロットに本ボードを無理なく押し入れ装着します。 注意することは、
◆ パソコン本体または拡張I/Oボックスの電源を必ず切っておく。 電源を入れた
ままで本ボードを抜き差しすることは双方の故障原因となります。
◆ 本ボードのカードエッジ(金メッキ端子)に手を触れないこと。 手を触れると、
(油脂成分の付着等により)接触不良の原因となることがあります。 もし、触れて
しまった場合はアルコール等で拭き清めてください。
本ボード上ROM内のコンフィギュレーション情報
◆VendorID
: 13FDH(インタフェース素子の製造者ID)【注1】
◆ DeviceID
: 0106H(インタフェース素子自体のID)【注1】
◆ Subsystem VendorID: 13FDH(ボード製造者=マイクロサイエンス社のID)
◆ SubsystemID
: 0106H(本ボードDIO−270PCI自体のID)
◆ Class Code
:110000H(本ボードの適合する分類コード)
◆リソース要求: I/Oアドレス: 連続した複数アドレス。(ボードにより異なる)
割り込み
: デフォルトでは不要求。【注2】
バスマスタ : 機能なし(不要求)。
【注1】 VendorID/ DeviceIDは本来、インタフェース素子メーカ/素子自体を特定する
IDですが、本ボードで使用している素子は汎用品として多数の他社製品にも使用されて
おり、(98/04/01)現在パソコンのプラグアンドプレイでは VendorIDと DeviceIDだ
けでボードを認識する機種があるので(混乱を避けるために)当社IDを記してあります。
【注2】 割り込みを使用する場合:本ボード上のROMに書き込まれているデフォルト(初期)の
割り込みを使用する場合
コンフィギュレーション情報では割り込みリソースを要求しません。 もし要求したときに
空きが無く拒否されるとI/Oアドレスの割り当ても受けられず、認識不能状態になる恐れ
があるからです。 割り込みを利用したいときは以下の手順を踏んでください。
① 本ボードを最初はデフォルト(初期)設定のままインストールし、システムから認識
できる状態にしてください。
② 現在のシステムが使用しているリソース情報を調査してください。 割り込みに空が
ある場合は(当社提供のユーティリティ:cf9050で)本ボード上のコンフィギュ
レーション情報(ROM)を割り込みリソースを要求するように修正して、一旦終了・
電源を切ります。 (パソコン電源部保護のため1分以上の後)、再度電源投入すると
プラグアンドプレイで割り込みリソースが割り当てられます。
③ 割り込みリソースに空きが無い場合は最後の手段として、既に他デバイスに割り当て
られている割り込みリソースを共有する方法も考えられますが、他デバイスの動作にも
影響する恐れがあるため、現時点では当社のサポート対象外としています。
10
《 DIO-270PCI 》
1-5. ボードのインストール
インストール(1) :WINDOWS95
WINDOWS95の場合。(
WINDOWS98/MEも同様)
WINDOWS95
WINDOWS98/ME
《ボードのインストール》
パソコンシステムの電源を投入するとWINDOWS9xが立上り、このとき新ハード
ウエア(本ボード)が初めて検出された時は対応ドライバの指定を求めてきます。
◆オリジナルのWINDOWS95では、
[新しいハードウエアが検出されました/必要なソフトウエアをインストールしています]
に続くダイアログボックスのデフォルトは[ハードウエアの製造元が提供するドライバ]と
なっていますから、添付の[ボードインストール・ディスク]を挿入、ウィザードに従って
(ディスクがFDの場合は[
[a:¥win9x]
a:¥win9x]フォルダから)読み込ませてください。
(CDROMの場合は適切なドライブ□のフォルダ[□
[□:¥win9x
[□:¥win9x]
:¥win9x]から)
ファイルのコピーで“ms_pci.vxd”が見つからないのメッセージが出たら、コピー元に同
上記のフォルダを指定してください。
◆WINDOWS95/OSR2バージョンでは、
デバイスドライバ・ウィザードが立上り、
[新しいハードウエアが検出されました。/必要なソフトウエアを探しています]に続いて
ドライバの検出過程ダイアログが現れますから、添付の[ボードインストール・ディスク]
を挿入、ウィザードに従って(ディスクがFDの場合は[
[a:¥win9x]
a:¥win9x]フォルダから)読み込
ませてください。(CDROMの場合は適切なドライブ□のフォルダ[□
[□:¥win9x
[□:¥win9x]
:¥win9x]から)
ファイルのコピーで“ms_pci.vxd”が見つからないのメッセージが出たら、コピー元に同
上記のフォルダを指定してください。
これで本ボードの情報がWINDOWS9xのレジストリに登録されました。
《割り当てリソースの調査》
WINDOWS9xの【スタート】メニューから→【設定】→【コントロールパネル】→
【システム】→【デバイスマネージャ】→【MSCIENCE】→【DIO−270PCI】
→【プロパティ】→【リソース】で調べます。
《本ボード専用ドライバ/DLLのインストール》:通常はこれを御利用ください。
本ボードの基本機能を関数化したものです。 インストール方法は第6章(6-2項)参照。
《汎用ドライバ/DLLのインストール》: 前記の専用ドライバ/DLLユーザには不要です。
ボードに依存しない単純I/O実行用です。 自作ドライバの素材に利用できます。
WINDOWS9xではI/Oポートの読み書きをデバイスドライバを使用せず、DLLで
直接実行できますから(その方が普通です。)、割り込みを使用する場合に限って当社の用意
する“割り込み用の汎用デバイスドライバ”を利用してください。
インストーラはありません。 手作業で適切なフォルダにコピーしてください。
◆汎用ドライバ類の所在は、ドライバ本体: WIN9x¥vxd¥pta95_0.vxd
汎用のDLL: WIN9x¥DLL¥accs_95.dll
ドライバ説明: WIN9x¥DOC¥readme.txt
(CDROMの場合)¥INSTALL¥Driver¥Win9xです。
◆コピー先は:
DLLはWINDOWS9xのフォルダに、VXDはWINDOWS9xの
システムフォルダです。
11
1-5. ボードのインストール
《 DIO-270PCI 》
インストール(2) :WINDOWS
WINDOWSWINDOWS-NT(4.0)の場合。
NT
各作業は必要により Administrator レベルで行ってください。
レベル
《ボードのインストール》
① パソコンシステムの電源を投入するとプラングアンドプレイが自動実行されます。
ソフト的には新ボードの装着されたスロットとボード情報が認識され、リソースの割り当て
が自動実行されます。 この過程は電源投入(ハードウエア・リセット)の毎に実行されます
から、ハードウエアの構成が変化すると割り当てられるリソースが変化することも有ります。
【ここまではWINDOWS95と同様です。】
②
この後、ドライバ類の組み込みが実行され、最後にWINDOWS−NTが立上りますが、
NT(4.0)のレジストリはプラグアンドプレイに対応していないため、これで終わりです。
《本ボード専用ドライバ/DLLのインストール》:通常はこれを御利用ください。
本ボードの基本機能を関数化したものです。 インストール方法は第6章(6-2項)参照。
《汎用ドライバ&ユーティリティのインストール》:専用ドライバ/DLLユーザには不要です。
ボードに依存しない単純I/O実行用です。 自作ドライバの素材に利用できます。
WINDOWS−NTではI/Oポートの読み書きも割り込み処理にもデバイスドライバが
必要です。 本ドライバは最大16枚のボード(各複数I/Oアドレスおよび専用割込1本)
を制御することのできる汎用デバイスドライバ
汎用デバイスドライバです。
汎用デバイスドライバ
インストールは添付のインストーラで行いますが、このとき同時にドライバの設定ユーティ
リティ、(プラグアンドプレイで自動設定された)リソースの調査ユーティリティ、さらに
サンプルプログラムもインスト―ルされます。
◆汎用ドライバ類の所在は、インストーラ:
ドライバ本体:
汎用のDLL:
ドライバ設定ユーティリティ:
リソース調査ユーティリティ:
説明ファイル:
WinNT¥Setup.exe
WinNT¥Sys¥NtPta_?
?.sys
WinNT¥DLL¥Port_nt.dll
WinNT¥Doc¥Rs_reg.exe
WinNT¥Doc¥PCIadr.exe
WinNT¥Doc¥Readme.txt
(CDROMの場合)¥INSTALL¥Driver¥WinNTです。
【注1】?
?=0∼15
【注2】 ドライバとDLLは無指定でNT所定のフォルダにインストールされますが、
ユーティリティとサンプルプログラムは前もってインストール先のフォルダを
用意しておき、インストール実行時に指定します。
◆リソースの調査/汎用デバイスドライバの設定
当社製PCIボードのリソース(アドレス/割り込み)割り当て・占有状態を調査する
ユーティリティPCIadrを使用して、本ボードの(プラグアンドプレイで設定された)
I/Oアドレス・割り込みレベル情報を取得できます。 この情報にもとずいてデバイス
ドライバの設定ユーティリティ(Rs_reg)でデバイスドライバを設定します。
使用方法は同一フォルダ内の説明テキストファイルを御覧ください。
12
《 DIO-270PCI 》
1-5. ボードのインストール
インストール(3) : WINDOWS2000の場合。
WINDOWS2000
WINDOWS2000 はNT4.0 の上位バージョンですが、プラグアンドプレイ機能を持つ
ため、本ボード装着直後のインストール作業にWINDOWS2000対応のインストール
ディスク(当社製:FDなら/vr2.00 以降、CDROMなら 2000-08 版以降)が必要です。
添付のCDROM、または当社ホームページwww.microscience.co.jpの<ダウンロード>
アイコン以下で入手できるビジュアルな手順書も併せて参照し、注意深く行ってください。
各作業は必要により Administrator レベルで行ってください。
レベル
《ボードのインストール》
パソコンシステムの電源を投入するとWINDOWS2000 が立上り、このとき新ハード
ウエア(本ボード)が初めて検出された時は対応ドライバの指定を求めてきます。
新しいハードウエアの検出ウィザードが立上り、
[新しいハードウエアが検出されました。/必要なソフトウエアを探しています]に続いて
ドライバの検出過程ダイアログが現れますから、添付の[ボードインストール・ディスク]
を挿入し、ウィザードに従って(ディスクがFDの場合は[
[a:¥win2K]
a:¥win2K]フォルダから)読み
込ませてください。
(CDROM<2000-08 版以降>の場合は適切なドライブ□のフォルダ[□
[□:¥win2K
[□:¥win2K]
:¥win2K]から)
ファイルのコピーで“dms_pci.sys”が見つからないのメッセージが出たら、コピー元に同
上記のフォルダを指定してください。
これで本ボードの情報がWINDOWS2000 のレジストリに登録されました。
(1) インストールされたドライバ“DMS_PCI.SYS
DMS_PCI.SYS”は、
DMS_PCI.SYS
当社製各PCIボード(複数可能)に共通使用できるWINDOWS2000/XP用の
WDMドライバです。
◆インストール元: ボードインストールディスク。
◆インストール先: ¥WINDOWS¥SYSTEM32¥DRIVERS
(2) 御利用に先立ち、4−1項に従い各種ソフトウエアのインストール作業を行って下さい。
(専用インストーラによる解凍・展開)
◆インストール元: 添付のCDROM。
◆インストール先: ¥MSCIENCE 以下。
(3) その後、利用する関数DLLを手作業で所定のフォルダにコピーする必要があります。
本ボード専用のハンドラ関数DLL(推奨)から使用する場合は6−3項を、また当社製
全PCIボード(複数可)共通に利用できる汎用単純入出力関数DLLから利用する場合は
4−2項を御覧ください。
◆コピー元: ¥MSCIENCE以下。
◆コピー先: ¥WINDOWS¥SYSTEM32
以後、アプリケーションからの利用が可能になります。
《割り当てリソースの調査》
WINDOWS2000 の【スタート】メニューから→【設定】→【コントロールパネル】→
【システム】→【ハードウエア】→【デバイスマネージャ】→【MSCIENCE】→
【ボード名】→【プロパティ】→【リソース】で調べます。
13
1-5. ボードのインストール
《 DIO-270PCI 》
インストール(4) (WINDOWS
WINDOWSWINDOWS-XPの場合)
XP
ボード装着直後の作業にはWINDOWS2000用のインストールディスクが必要です。
基本的な手順は前ページに記したWINDOWS2000の場合と同様ですが、
WINDOWS
WINDOWS注意が必要です。
WINDOWS-XPのウィザードは間違い易い表現が多いので作業には注意が必要
XP
注意が必要
添付のCDROM、または当社ホームページwww.microscience.co.jpの<ダウンロード>
アイコン以下で入手できるビジュアルな手順書も併せて参照し、注意深く行ってください。
《手順》------ オリジナルXPの場合。SP2の場合はビジュアルな手順書参照。
パソコンシステムの電源を投入するとWINDOWSが立上り、このとき新ハードウエア
(本ボード)が初めて検出された時は対応ドライバの指定を求めてきます。
(1)新しいハードウエアの検出ウィザードの開始。/ダイアログ/
<ハードウエアに付属のインストールCD、ディスクがある場合は挿入してください>
と表示されますが、ここでは添付のCDROMを未だ挿入しないで
未だ挿入しないでください。
未だ挿入しないで
下段に表示されている<インストール方法>選択肢ラジオボタン◎をデフォルトから
<一覧または特定の場所からインストールする>に変更して【次へ】をクリックします。
(2)検索とインストールのオプションを選んでください。/ダイアログ/
デフォルトの<□次の場所で最適のドライバを検索する>チェックボックスを外し、
<□次の場所を含める>のみをチェック、ここで添付のCDROMを挿入すると、
(3)自動再生/ダイアログ/が登場してサーチを始めますが、
これは即、【キャンセル】クリックしてください。
さらに、
(4)この種類のファイルのディスクを挿入したり、デバイスに接続したりするたびに
WINDOWSが自動的に実行する動作を選択できます。/ダイアログ/が登場したら
これも【キャンセル】クリックします。
これで(2)の/ダイアログ/に戻りますから、
(5)<次の場所を含める>を指定するためのテキストボックスを正しく埋めるために
【参照】ボタンをクリックします。
(6)フォルダの参照<ハードウエアのドライバを含むフォルダを選んでください>
/ダイアログ/が開きますから、
<CDROMアイコン>→<0_ボードインストール>→<WIN2K>と指定して
【OK】をクリックするとインストールが実行されます。
これで本ボードの情報がWINDOWSのレジストリに登録されました。
以下は前ページに記したWINDOWS2000と同様です。
御利用に先立ち、4−1項に従い各種ソフトウエアのインストール作業を行って下さい。
【注】操作ミス等でボードインストールが正しく実行されなかった場合は、
WindowsXPはボードインストール作業直前の状態を記憶しているので、
一旦終了・電源を落としてボードを外し、再立ち上げの後、
WINDOWSの【スタート】から【ヘルプとサポート】を選択し、
<ヘルプとサポートセンター>ダイアログ中の
<コンピュータへの変更をシステムの復元で元に戻す>機能で
ボードインストールをやり直すことのできる元の状態に戻すことができます。
14
《 DIO-270PCI 》
1-6. 動作確認・試運転
1-6. 動作確認・試運転
以下の手順で試運転してください。 動作に不具合いがあるときは1−2項に記されたボード上
の設定を確認してください。 それでも不明なときは本書巻末に添付の【Q&Aフォーム】にシス
テム情報を御記入のうえ当社技術部までFAXしてください。 迅速に応答する体制となっており
ます。 なおTELいただく場合も客観情報の整理・評価は問題解決のスピードアップにつながり
ますから事前にFAXしてください。
本項で示す動作確認プログラムはMS-DOS、またはWINDOWS9x・MEのDOS窓で
使用するものです。 WINDOWS NT(4.0)、WINDOWS 2000/XP での動作
確認は本ボード専用の関数DLL/ドライバを使用したサンプルを御利用ください。(第6章)
【注意】 PCIバスコネクタ(パソコン側)は消耗が速いので、
動作確認・設定変更などでのボード抜き差しは数回以内に抑えてください。
== 準備 ==
① 本ボード上の諸設定は出荷時の状態(1−2項)とします。
② 1−5項に従って本ボードをインストールし、
ユーティリティ等で割り当てられたリソース(I/Oアドレス)を調べる。
③ ボード上のスイッチで入出力設定を全て出力【OUTPUT】側に設定します。
また同時に、カウンタの動作も確認するときは出力【Q27(CLK-OUT)】をボード上の
スイッチで(CLK-OUT)側に設定しておきます。
これで本プログラムから任意に出力した各ビットTTL出力をオシロスコープやデジタル
電圧計で確認することができます。 なお出力に設定されたビットは出力ドライバがONに
なるということで、本ボードの入力にも接続されたままですから読み返すことができます。
また【CLK-OUT】に出力設定している場合は内部クロック源10MHzを指定値で分周
したTTLレベルのクロック信号が出力されますからオシロスコープで観測してください。
④ 以上で準備完了です。 電源投入順序は全機器同時、または外部機器を先にパソコン本体
を最後に行います。 電源切断は逆順序です。
図1−6.動作確認用の外部機器接続
DIO−270PCI
オシロスコープ
CLK-OUT<24番ピン>
デジタルコモンDG
IN
GND
CN1
任意のビット出力
デジタルコモンDG
デジタル電圧計(±10v)
INH
± 9.999v
INL
15
1-6. 動作確認・試運転
== 運 転 ==
《 DIO-270PCI 》
試運転・動作確認用プログラム“270QB1”を使用します。
本プログラムはMS−DOS版です。 御使用に先立ち、添付のソフトウ
エアをインストール(4−1項)しておく必要があります。 また、当プロ
グラムのソース(Quick-Basic)も同名(拡張子:BAS)で添付されています。
なお“270QB1.EXE”は日本語モードでは正常な表示ができない
ので、事前に英語モードに切り替えてから“270QB1.EXE”を呼ぶ
“270QB1.COM”を使用してください。
■当プログラムでは割り込みを使用していません。
⑤ テストシステムの電源を投入し、MS−DOSを立上げます。
⑥ 試運転・動作確認用プログラム“270QB1”を読み込み、実行します。
(WINDOWS9x
WINDOWS9x・MEのDOS窓で動作可能、NT
WINDOWS9x・MEのDOS窓で動作可能、NT・2000
・MEのDOS窓で動作可能、NT・2000・XPでは不可
・2000・XPでは不可)
・XPでは不可
◇ I/Oベースアドレス(割付けられたアドレス範囲の最下位値)を16進コード4桁
で入力します。
◇ 内部クロック源10MHzに対する分周比を整数で入力します。
出力【Q27(CLK-OUT)】をボード上のスイッチで(CLK-OUT)側に設定している
場合は、例えば10なら【CLK-OUT】出力には1MHzの矩形波が現れます。
◇ デジタル出力ビット・パターン(8ビット×3ポート分)を16進コードで指定すると
各出力ビットが更新され、次の更新まで保持されます。
また出力に設定されたビット(ここでは全ビット)は出力ドライバがONになるという
ことで、本ボードの入力にも接続されたままですから、これを読み返して表示します。
但し、前項のように最上位ビットを【CLK-OUT】に設定していると、同ポートだけは
HEX表示(2桁)の上位桁に影響が現れます。
16
《DIO-270PCI》
2-1. 汎用デジタル入出力
第2章.信号入出力
2-1. 汎用デジタル入出力
設定・構造
合計24ビット(8ビット×3ポート構成:ポート2,1,0)の入出力端子はボード上の
スイッチ【SW−IO】により4ビット単位で入力、または出力に設定することができます。
出力論理はスイッチ【SW−OP】により同様に4ビット単位で設定することができます。
なお、出力に設定されたビットも入力に接続されたままですからソフト上で読み返すことが
できます。
最上位ポート(ポート2)に限り特定ビットを次の機能に設定することができます。
◆出力Q27:クロック出力CLK−OUT(カウンタ出力) /スイッチ【SW−CK】
◆出力Q26:ストローブ出力STB2(出力更新タイミング)/スイッチ【SW−S2】
◆出力Q25:ストローブ出力STB1(出力更新タイミング)/スイッチ【SW−S1】
◆出力Q24:ストローブ出力STB0(出力更新タイミング)/スイッチ【SW−S0】
◆入力D23:外部クロック入力CLK−IN(カウンタの計数対象)/ソフト
◆入力D22:外部トリガ入力TRG−IN(カウンタのゲート開閉機能)/ソフト
図2−1A.汎用デジタル入出力構造
(入力/出力)
D27/Q27
D26/Q26
D25/Q25
D24/Q24
D23/Q23
D22/Q22
D21/Q21
D20/Q20
TRG-IN(カウンタ)
CLK-IN(カウンタ)
ポート2
ポート2
TTL入力
バッファ
8ビット
入力
SW-CK
CLK-OUT(カウンタ)
Q27
S2
コ
ネ
ク
タ
STB2
Q26
-S1
STB1
Q25
-S0
ポート2H
ドライバ
STB0
Q24
ポート2
出力
ラッチ
ポート2L
ドライバ
ポート1、
ポート0は
カウンタ関連と
STB0∼2が
ないだけで、
そのほかは
ポート2と
同様です。
ポート1H(上位)
ポート1L(下位)
ポート0H(上位)
ポート0L(下位)
17
6
5
4
3
2
1
O
F
F
入出力設定DIPスイッチ
SW−IO
ON:出力/OFF:入力
2-1. 汎用デジタル入出力
《DIO-270PCI》
図2−1B.汎用デジタル入出力構造(続き)
(入力/出力)
D17/Q17
D16/Q16
D15/Q15
D14/Q14
D13/Q13
D12/Q12
D11/Q11
D10/Q10
ポート1
ポート1
TTL入力
バッファ
8ビット
入力
STB1
ポート1H
ドライバ
ポート1
出力
ラッチ
ポート1L
ドライバ
(入力/出力)
D07/Q07
D06/Q06
D05/Q05
D04/Q04
D03/Q03
D02/Q02
D01/Q01
D00/Q00
1L 1H
ポート0
ポート0
TTL入力
バッファ
8ビット
入力
STB0
ポート0H
ドライバ
ポート0
出力
ラッチ
ポート0L
ドライバ
1L 1H 2L 2H
(重複表記)
0H
0L
18
6
5
4
3
2
1
O
F
F
入出力設定
DIPスイッチ
SW−IO
ON:出力
OFF:入力
《DIO-270PCI》
2-1. 汎用デジタル入出力
図2−1C.出力論理選択
ポート2H(上位4ビット)の論理指定
ポート2L(下位4ビット)の論理指定
ポート1H(上位4ビット)の論理指定
ポート1L(下位4ビット)の論理指定
ポート0H(上位4ビット)の論理指定
ポート0L(下位4ビット)の論理指定
入力回路 :
6
5
4
3
2
1
ボード上の
O スイッチ
F SW−OP
F
ON:正論理(出荷時標準)
OFF:負論理
プルアップされたTTL入力です。
TTL出力、オープンコレクタ、接点などを接続することができます。
2−1D.デジタル入力
ヒューズ
+5v
+5v出力
+5v
1A
10
KΩ
D
TTL
素子
DG
接点
オープン
コレクタ
出力回路 :
0v
(電源リターン)
TTL、
CMOS
最大48mAのSINK電流駆動能力を持つTTLドライバ出力です。
各種5vロジック(TTL/CMOS)入力、
5v電源使用の小型リレーなどを直接接続・駆動することができます。
2−1E.デジタル出力
ヒューズ
+5v
+5v
+5v出力
+5v
1A
コイル
10
KΩ
Q
ダイオード
DG
リレー等
TTL、
CMOS
TTL
ドライバ
0v
(電源リターン)
【注1】 汎用デジタル出力に設定されたビットの論理はボード上のスイッチ(SW−OP)に
より(4ビット単位で)任意に設定することができます。
標準出荷時:全ビットは入力に設定されていますが、スイッチSW−IOで
標準出荷時
出力に設定した場合はTTLレベル・正論理(電源投入直後=0=LOW)
【注2】 図2―1E左端に記すような誘導性負荷(リレー等)を駆動するときは、必ず逆電圧
保護回路(ダイオード等)を挿入してください。 無対処の場合、本ボード側出力素子
破損の原因になります。
19
2-2. タイマ・カウンタ制御構造
《DIO-270PCI》
2-2.タイマ・カウンタ制御構造
内部(10MHz)、または外部(TTL)入力を計数するクロック源としてソフト選択し、
16ビット、または32ビット(16ビット×2本直列接続)のプリセッタブル・バイナリ・
カウンタで連続分周、または単発プリセット出力することができます。 このカウンタ出力は
ボード・ステータスとしてポーリング(監視/Read Clear)できるほか、割り込み源、および
外部へのTTLレベル出力(クロック出力CLK−OUT)とすることもできます。
図2−2A.タイマ・カウンタ制御構造
割り込み、または
ボード・ステータス
クロック出力
(CLK-OUT)
ソフト
選択
内部クロック源
10MHz
ソフト
選択
ゲート
開閉
分周比A
分周比B
(カウンタ#0)
(カウンタ#1)
16ビット・カウンタ
16ビット・カウンタ
外部クロック源入力
(CLK-IN)
16ビット
16ビット
入力レジスタ 出力ラッチ
16ビット 16ビット
入力レジスタ 出力ラッチ
カウンタ・データの読み書き
コマンド・レジスタ
(8ビット)
外部トリガ入力
(TRG-IN)
ソフトで
許可・禁止
ソフト(即)トリガ
☆カウンタ素子 : NEC製μPD-71054(インテル製8253相当)です。
(点線内)
内蔵の16ビット・カウンタ3本のうち2本(#0,#1)だけを利用できます。
☆クロック源
: 内部10MHz、または外部クロック源入力CLK-IN(=汎用デジタル入力D23)を
ソフト選択します。 外部クロック源入力利用の場合は有効エッジもソフト指定です。
☆トリガ機能 : ソフト、または外部トリガ入力TRG-IN(=汎用デジタル入力D22)で制御します。
(ゲート開閉)
ソフトによる直接の制御は指定ビットのセット(=1)/リセット(=0)で行います。
外部トリガ入力利用の場合はエッジ動作、またはレベル動作をソフト指定できます。
エッジ動作指定のときはソフト上で有効エッジを指定・外部トリガ許可すると外部トリガ
入力TRG-INの指定エッジでカウンタのゲートが開きます。
レベル動作指定のときはソフト上で有効レベルを指定・外部トリガ許可すると外部トリガ
入力TRG-INの指定レベル期間中だけカウンタのゲートが開きます。
☆クロック出力 : カウンタの出力(モード制御により連続分周、または単発プリセット出力)はボード上の
スイッチSW-SC、およびSW-IOの設定で外部に出力(CLK-OUT/Q27)できる
だけでなく、ボードステータスとしてポーリング(監視)、および割り込み源としても利用
することができます。
20
《DIO-270PCI》
2-2. タイマ・カウンタ制御構造
本ボードではプログラマブルカウンタ素子(NEC製μPD71054)を
特定モードで動作させることを想定しています。 具体的な制御データ設定、
および計数値の読み書きについては【3−5】、およびサンプルプログラムを
御参照ください。(基本動作はプリセッタブル・ダウンカウントです。)
連続分周動作
指定入力(内・外クロック源)を指定値(分周比)で連続分周出力します。
(タイマ専用)
総合分周比=[分周比A]×[分周比B]・・・ カウンタ2本直列動作のとき
=[分周比A]・・・・・・・・・・・・・・・・・ カウンタ1本動作のとき
[分周比A]=(1/#0カウンタ設定値)
[分周比B]=(1/#1カウンタ設定値)
カウンタ#0,#1は各モード3を使用するので、その設定範囲は各々
2∼65535になり、内部10MHzを使用したときの最大出力周期は、
[100ns]×[65535]×[65535]=429.4836225秒
なお本動作で使用するモード3は特殊な内部タイミングとなるため、
外部イベント数の計数には使用できません。(読み出し計数値が無効。)
外部イベント数の計数には使用できません。
図2−2B.連続分周動作/分周比=4/( :カウント)
クロック源
(↓エッジ指定)
Ttd
有効なトリガ ★
停止操作 ★
Tpd Tpd Tpd 以後は
クロック停止
クロック出力
ステータスB7
【3-8項】
(クロック割り込み許可の場合)
△
Read Clear
△
Read Clear
△
Read Clear
《動作説明》 各カウンタ専用の入力レジスタに設定値を書き込み、クロック源を指定し、
外部トリガ入力許可、またはソフトによる即トリガ操作を行います。
指定トリガが発生すると入力レジスタからカウンタにデータが自動ロード
され、入力ゲートが開き、計数(連続分周)動作を開始します。
計数が指定値に達する(=0になる)と再び入力レジスタからカウンタに
同データが自動ロードされ、計数(連続分周)が間断なく続けられます。
この動作はトリガ禁止操作で停止します。
◆クロック源信号、および同入力の有効エッジはソフト指定。【3-6項】
◆最初のクロック源信号受け付け遅れ Ttd(max)=1クロック源周期+200ns、
また有効クロック源信号からクロック出力までの遅れ Tpd(max)=100ns
◆クロック出力はハード出力だけでなく割り込み、またはポーリング検出に
よるソフト上の各種制御タイミングとしても利用できます。
21
2-2. タイマ・カウンタ制御構造
プリセット動作
《DIO-270PCI》
指定入力(内・外クロック源)を計数し、指定値に達したら停止します。
指定プリセット値Pset は、
Pset=PA×PB ・・・・ カウンタ2本直列動作のとき
=PA ・・・・・・・・・・ カウンタ1本動作のとき
PA=[#0カウンタ設定値]
PB=[#1カウンタ設定値]
◆なおカウンタ2本直列動作のとき、
カウンタ#0はモード2(設定範囲:2∼65535)、
カウンタ#1はモード0(設定範囲:1∼65535)で使用します。
◆またカウンタ1本動作のとき、
カウンタ#0はモード0(設定範囲:1∼65535)で使用します。
図2−2C.単発プリセット動作( :カウント)
クロック源
(↓エッジ指定)
Ttd
有効なトリガ ★
Tpd
Tpd
クロック出力
クロック出力(A)
クロック出力
(途中で停止操作しない場合)
8
7
停止操作 6
5
4
3
2
1
0
★
クロック出力(B)
(途中で停止操作した場合)
(B)の場合
ステータスB7
【3-8項】
(クロック割り込み許可の場合)
△
Read
Clear
(A)の場合
△
Read
Clear
上図はプリセット値=8
プリセット値=8の場合。
プリセット値=8
基本動作は前記(連続分周/図2−2B)同様ですが、計数が指定値に達する
(=0になる)と再ロードは行われず停止するワンショット動作です。
◆クロック源信号、およびクロック入力の有効エッジはソフト指定。【3-6項】
◆最初のクロック源信号受け付け遅れ Ttd(max)=1クロック源周期+200ns、
また有効クロック源信号からクロック出力までの遅れ Tpd(max)=100ns
◆クロック出力はハード出力だけでなく割り込み、またはポーリング検出に
よるソフト上の各種制御タイミングとしても利用できます。
【注】 トリガ発生後、最初のクロック入力有効エッジは計数されません。
個数をカウントする場合のプリセット値は(目標個数+1)とします。
外部イベントに1対1で対応したいときはカウンタを使用せずに直接、
ステータスや割り込みに反映させる方法を御利用ください。/3-6項/
22
《DIO-270PCI》
◆基本操作・プログラム作成について
第3章.制御・操作
◆基本操作
本機の運転・操作は各機能が割付け設定された制御レジスタのI/Oアドレスに対する入出力
(IN/OUT)命令により行います。
◆実用プログラムの作成
前第2章で制御構造を、また本章で各制御要素(レジスタ)の定義を学習してから、第4章で
示すサンプルプログラム・ソース(C、およびBASIC)を見てください。
MS−DOS、WINDOWS9x/ME/NT/2000/XP
MS−DOS WINDOWS9x/ME/NT/2000/XP用(本ボードに特化した)
WINDOWS9x/ME/NT/2000/XP
基本機能ライブラリ&デバイスドライバと使用例が用意されています。<第5章
第5章、第6章
第5章 第6章>
第6章
WINDOWS9x/ME/NT/2000/XPの汎用I/O読み書きDLLもあります。
WINDOWS9x/ME/NT/2000/XP
基本的には当DLLを使用してボード上の各レジスタを読み書きすることでもプログラミング
可能です。<デバイスドライバ
デバイスドライバ:添付しています。/4−2項参照>
デバイスドライバ
(WINDOWS NT/2000/XP の場合)(WINDOWS9x・ME の場合)(WINDOWS 3.1 の場合)
ユーザプログラム
割り込み
I/O
通知
実行
(DLL)
デバイス
ドライバ
ユーザプログラム
割り込み I/O
通知
実行
(DLL)
ユーザプログラム
I/O
実行
(DLL)
デバイス
ドライバ
本ボード
本ボード
23
本ボード
3-1. 制御レジスタI/Oアドレス・マップ
《DIO-270PCI》
3-1. 制御レジスタI/Oアドレス・マップ
制御レジスタI/Oアドレス・マップ
表3−1に本ボード上の各制御レジスタI/Oアドレスを記します。
表中の【BASE】はプラグアンドプレイで設定されるI/Oベースアドレス値です。
表3−1.制御レジスタI/Oアドレス
I/O アドレス
IN/OUT
ポート/レジスタ名・機能
記載項、 ページ
IN
ボード制御部リセット
【3-2】、 25
クロック、トリガ関連設定
【3-6】、 34
【BASE】+7
OUT
IN
未使用
【BASE】+6
OUT
IN
カウンタ・コマンド・レジスタ書き込み
カウンタ#1データ読み出し
【3-5】、 28
【BASE】+5
OUT
IN
カウンタ#1データ書き込み
カウンタ#0データ読み出し
【BASE】+4
OUT
IN
カウンタ#0データ書き込み
ボード・ステータス(&ボード番号)
【3-8】、 36
割り込み制御レジスタ
【3-7】、 35
【BASE】+3
OUT
IN
汎用デジタル入力(D27∼20)/現在値
【BASE】+2
OUT
IN
汎用デジタル出力(Q27∼20)/ラッチ
汎用デジタル入力(D17∼10)/現在値
【BASE】+1
OUT
IN
汎用デジタル出力(Q17∼10)/ラッチ
汎用デジタル入力(D07∼00)/現在値
【BASE】+0
OUT
汎用デジタル出力(Q07∼00)/ラッチ
◇ 【読み(IN)/書き(OUT)】はパソコン側から見た方向。
◇ 全てのポートは1バイト。
24
【3-3】、 26
【3-4】、 27
《DIO-270CI》
3-2.ボード制御部リセット
制御操作の詳細
以下【3-2項】∼【3-8項】に各制御レジスタの詳細を記します。
各ポートアドレス値は【3-1項】表3-1を御参照ください。
3-2.ボード制御部リセット
rst=inp(BASE+7) ; /* 制御部リセット操作 */
本ボード全体の制御部をリセットします。 当操作で読み込んだデータ(rst=13)はボード
IDです。 当操作は電源ON、またはパソコン本体のハードウエアリセットと同等の機能ですが
汎用デジタル(ラッチ)出力、カウンタ関連だけは変化せずに保持されます。
◆ 本ボード上の(カウンタを除く)各制御レジスタを初期化する。
◆ ボードステータスを初期化する。
◆ 汎用デジタル(ラッチ)出力は保持されたまま。(クリアされない。)
表3−2.【BASE+7】入力ポートの構成
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能・意味
DIO−270PCIのボードID=13
13(DH)
13
【注】ここで読み込まれるボードIDはPCIバス上の DEVICEIDとは無関係です。
(1-5項.参照)
25
3-3.汎用デジタル入力
《DIO-270PCI》
3-3.汎用デジタル入力
Di2=inp(BASE+2); /* Di2: 2xポート(現在値)入力 */
Di1=inp(BASE+1); /* Di1: 1xポート(現在値)入力 */
Di0=inp(BASE+0); /* Di0: 0xポート(現在値)入力 */
8ビット構成×3ポート、合計24ビットの汎用デジタル入力(現在値)を読み込みます。
各ポートはボード上のスイッチSW−IOにより4ビット単位(B7∼B4/B3∼B0)で出力にも
設定できますが、出力に設定されたビットは当入力ポートで読み返すことができます。
【以上、2−1項を併せて参照】
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能
汎用デジタル入力ビット:D27
:D26
:D25
:D24
汎用デジタル入力ビット:D23
:D22
:D21
:D20
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
=1のとき
=0のとき
High
Low
表3−3B.【BASE+1】入力ポートの構成
各ビットの機能
汎用デジタル入力ビット:D17
:D16
:D15
:D14
汎用デジタル入力ビット:D13
:D12
:D11
:D10
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
表3−3A.【BASE+2】入力ポートの構成
=1のとき
=0のとき
High
Low
表3−3C.【BASE+0】入力ポートの構成
各ビットの機能
汎用デジタル入力ビット:D07
:D06
:D05
:D04
汎用デジタル入力ビット:D03
:D02
:D01
:D00
26
=1のとき
=0のとき
High
Low
《DIO-270PCI》
3-4.汎用デジタル出力
3-4.汎用デジタル出力
outp(BASE+2,Q2); /* Q2: 2xポート(更新)出力 */
outp(BASE+1,Q1); /* Q1: 1xポート(更新)出力 */
outp(BASE+0,Q0); /* Q0: 0xポート(更新)出力 */
8ビット構成×3ポート、合計24ビットの汎用デジタル(ラッチ)出力を更新します。
各ポートはボード上のスイッチSW−IO
SW−IOにより4ビット単位(B7∼B4/B3∼B0)で入力にも
SW−IO
設定できますが(出荷時は全て入力側に設定)、出力に設定されたビットは同入力ポートで読み
返すこともできます。 また、出力論理も同様にボード上のスイッチSW−OP
SW−OPにより4ビット
SW−OP
単位(B7∼B4/B3∼B0)で設定されます。(出荷時は全て正論理側)
なお、入力に設定されたビットに対応する出力線はドライバ素子の内部でハイインピーダンス
(OFF)状態となっています。【以上、2−1項を併せて参照】
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能
汎用デジタル出力ビット:Q27
:Q26
:Q25
:Q24
汎用デジタル出力ビット:Q23
:Q22
:Q21
:Q20
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
=1のとき
High
(正論理のとき)
=0のとき
Low
(正論理のとき)
表3−4B.【BASE+1】出力ポートの構成
各ビットの機能
汎用デジタル出力ビット:Q17
:Q16
:Q15
:Q14
汎用デジタル出力ビット:Q13
:Q12
:Q11
:Q10
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
表3−4A.【BASE+2】出力ポートの構成
=1のとき
High
(正論理のとき)
=0のとき
Low
(正論理のとき)
表3−4C.【BASE+0】出力ポートの構成
各ビットの機能
汎用デジタル出力ビット:Q07
:Q06
:Q05
:Q04
汎用デジタル出力ビット:Q03
:Q02
:Q01
:Q00
=1のとき
High
(正論理のとき)
=0のとき
Low
(正論理のとき)
【注1】電源投入(パワーオンリセット)時の出力はクリア状態(=0)となる。
【注2】プログラム上の制御部リセット操作時の出力は変化しない。
27
3-5.カウンタ制御・入出力
《DIO-270PCI》
3-5.カウンタ制御・入出力
カウンタ制御・入出力 ....... 連続分周比、またはプリセット値の設定。
本ボードのタイマ・カウンタ部には16ビット・プログラマブルカウンタ3本構成のNEC製
μPD71054(インテル製8253上位互換品)を使用、当素子のコントロールレジスタに
書き込む制御データにより連続分周、または単発プリセット動作を実現します。
なお本ボードではμPD−71054の特定モード(モード3,2,0)のみを使用して連続
分周、および単発プリセット動作を実現する設計です。
その他のモード、使用方法は同素子の 取扱説明書を御参照ください。(サポート対象外)
3-5-1.制御構造
当カウンタ素子は図3−5Aの構造(使用するカウンタ2本分のみ示す)となっています。
カウンタの読み書きはそれぞれ入力レジスタ、出力ラッチを介して行います。
図3−5A.カウンタ制御構造
割り込み、または
ボード・ステータス
クロック出力
ソフト選択
分周比A
クロック源
分周比B
16ビット・カウンタ#0
16ビット・カウンタ#1
コマンド
レジスタ
入力
レジスタ
出力ラッチ
&ステータス
入力
レジスタ
出力ラッチ
&ステータス
★点線内が
カウンタ素子
カウンタ・データの読み書き
クロック入出力、およびゲート制御【次3―6項.参照】
☆クロック源入力 : 内部10MHz、または外部クロック源入力CLK-IN(=汎用デジタル入力D23)を
ソフト選択します。 外部クロック源入力利用の場合は有効エッジもソフト指定です。
☆トリガ機能
: ソフト、または外部トリガ入力TRG-IN(=汎用デジタル入力D22)で制御します。
(ゲート開閉)
ソフトによる直接の制御は指定ビットのセット(=1)/リセット(=0)で行います。
外部トリガ入力利用の場合はエッジ動作、またはレベル動作をソフト指定できます。
エッジ動作指定のときはソフト上で有効エッジを指定・外部トリガ許可すると外部トリガ
入力TRG-INの指定エッジでカウンタのゲートが開きます。
レベル動作指定のときはソフト上で有効レベルを指定・外部トリガ許可すると外部トリガ
入力TRG-INの指定レベル期間中だけカウンタのゲートが開きます。
☆クロック出力
: カウンタの出力(モード制御により連続分周、または単発プリセット出力)はボード上の
スイッチSW-SC、およびSW-IOの設定で外部に出力(CLK-OUT/Q27)できる
だけでなく、ボードステータスとしてポーリング(監視)、および割り込み源としても利用
することができます。
28
《DIO-270PCI》
3-5.カウンタ制御・入出力
《カウンタ制御構成要素》
コマンド・レジスタ
コマンド・レジスタ
:
各カウンタ(#0,#1)ごとの動作モード指定、および読み
書き対象カウンタを指定するものです。
入力レジスタ
:
連続分周比、または単発プリセット値データは各カウンタに直接
書き込むのではなく、当レジスタに書き込んでおきます。
:
トリガ発生により入力レジスタからカウンタ本体に待機データが
転送されて減算計数が開始されます。
カウンタ本体
:
入力レジスタから転送されたプリセット値を起点に、クロック源
入力を減算計数します。 =0に達するとキャリーを出力し、単発
プリセット動作の場合は計数を停止しますが、連続分周動作の場合
は再び入力レジスタから同データが転送されて(トリガ禁止まで)
繰り返えされます。
出力ラッチ
:
カウントラッチ・コマンド、またはマルチプルラッチ・コマンド
操作時点の計数値がカウンタ本体から出力ラッチに転送・保存され
ます。 以後、いつでも読み出すことができます。
マルチプルラッチ・コマンドは指定した複数のカウンタに対して
出力ラッチへ転送・保存を同時に行うものです。 カウンタ2本を
直列接続動作【次3−6項参照】時の計数値読み出しは必ず当方法
で行います。
トリガ発生
【次3-6項参照】
図3−5B.カウンタ制御コマンド・データ
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
0
1
0
0
0
0
1
2
0
0
1
1
0
0
0
1
0
1
0
1
= バイナリコード(標準:サンプルソフトで使用)
= BCDコード
=モード0(単発プリセット動作で使用する)
=モード1
=モード2
=モード3(連続分周動作で使用する)
=モード4
=モード5
(動作モード指定)
0
0
1
1
0
1
0
1
=カウンタラッチ・コマンド
=下位バイト・データだけの読み書き
=上位バイト・データだけの読み書き
=2バイト読み書き(下位バイト、上位バイトの順に連続読み書き)
(読み書き対象データ指定)
0
0
1
1
0
1
0
1
=#0カウンタの入力レジスタ、または出力ラッチ
=#1カウンタの入力レジスタ、または出力ラッチ
=#2カウンタの入力レジスタ、または出力ラッチ
=マルチプルラッチ・コマンド(図3−5C参照)
(読み書き対象カウンタ指定)
29
3-5.カウンタ制御・入出力
《DIO-270PCI》
3-5-2. 本ボード上の対応操作ポート
当カウンタ素子各要素の読み書きは下記ポート(全てバイト単位)で行います。
表3−5A.【BASE+6】出力ポートの構成/(コマンド
コマンド・レジスタ書き込み
コマンド・レジスタ書き込み)
・レジスタ書き込み
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能
読み書き対象カウンタ指定(およびマルチプルラッチ・コマンド:図3-5C参照)
読み書き対象データ指定(対象バイト、およびラッチ動作コマンド)
カウンタ動作モード指定
計数データ・コード指定(バイナリ、またはBCD)
表3−5B.【BASE+4】【BASE+5】出力ポートの構成/(カウンタ書き込み
カウンタ書き込み)
カウンタ書き込み
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能
2バイト書き込み時の順=先
先
2バイト書き込み時の順=後
後
カウンタ(の入力レジスタ)
書き込みデータ下位バイト
下位バイト
カウンタ(の入力レジスタ)
書き込みデータ上位バイト
上位バイト
【BASE+4】ポート:カウンタ#0、【BASE+5】ポート:カウンタ#1
表3−5C.【BASE+4】【BASE+5】入力ポートの構成/(カウンタ読み出し
カウンタ読み出し)
カウンタ読み出し
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
(MLC実行時のみ)
カウンタ専用の
ステータス・データ
(最初に読む)【注】
各ビットの機能
2バイト読み出し時の順=先
先
2バイト読み出し時の順=後
後
カウンタ(の出力ラッチ)
読み出しデータ下位バイト
下位バイト
カウンタ(の出力ラッチ)
読み出しデータ上位バイト
上位バイト
【BASE+4】ポート:カウンタ#0、【BASE+5】ポート:カウンタ#1
【注】 MLC(マルチプルラッチ・コマンド)実行後に限り、各カウンタのデータは
(1)専用ステータス/(2)下位バイト/(3)上位バイトの読み出し順となる。
30
《DIO-270PCI》
3-5.カウンタ制御・入出力
3-5-3. 動作モード、カウンタ・データの書き込み操作
《連続分周動作の場合》
:
初期値データを2バイト(カウンタ1本のみ使用時)、または
4バイト(カウンタ2本を直列接続して使用時)に分解してから
以下の手順で設定します。/両カウンタ共にモード3を使用/
outp(BASE+6,0x36);
;
outp(BASE+4,0x□□);
outp(BASE+4,0x□□);
outp(BASE+6,0x76);
;
outp(BASE+5,0x□□);
outp(BASE+5,0x□□);
/*
/*
/*
/*
/*
/*
/*
/*
カウンタ#0をモード3
モード3に設定
*/
モード3
バイナリ・コード、2バイト読み書きに設定 */
レジスタ#0に分周比A
Aの下位バイト
下位バイトを設定
*/
下位バイト
レジスタ#0に分周比A
Aの上位バイト
上位バイトを設定
*/
上位バイト
カウンタ#1をモード3
モード3に設定
*/
モード3
バイナリ・コード、2バイト読み書きに設定 */
レジスタ#1に分周比B
Bの下位バイト
下位バイトを設定
*/
下位バイト
レジスタ#1に分周比B
Bの上位バイト
上位バイトを設定
*/
上位バイト
◆設定できる分周比A,Bの範囲は
分周比A,Bの範囲はモード3なので各々2∼65535
2∼65535です。
分周比A,Bの範囲は
2∼65535
◆内部クロック源選択時の
最短クロック出力は、 100ns×2×2 =400ns
(10MHz×1/2×1/2)=2.5MHz
最長クロック出力は、 100ns×65535×65535=429.4836225 秒
(10MHz× 1/65535 × 1/65535)=
Hz
【注1】なお本動作で使用するモード3は特殊な内部タイミングとなるため、
外部イベント数の計数には使用できません。(読み出し計数値が無効となる。)
外部イベント数の計数には使用できません。
【注2】クロック源をそのまま出力する=分周しない指定も可能(3-6項参照)です。
《単発プリセット動作の場合》:
初期値データを2バイト(カウンタ1本のみ使用時)、
または4バイト(カウンタ2本を直列接続して使用時)に分解
してから以下の手順で設定します。
カウンタ2本を直列接続して使用時
outp(BASE+6,0x34);
;
outp(BASE+4,0x□□);
outp(BASE+4,0x□□);
outp(BASE+6,0x70);
;
outp(BASE+5,0x□□);
outp(BASE+5,0x□□);
/*
/*
/*
/*
/*
/*
/*
/*
カウンタ#0をモード2
モード2に設定
*/
モード2
バイナリ・コード、2バイト読み書きに設定 */
レジスタ#0に初期値A
Aの下位バイト
下位バイトを設定
*/
下位バイト
レジスタ#0に初期値A
Aの上位バイト
上位バイトを設定
*/
上位バイト
カウンタ#1をモード0
モード0に設定
*/
モード0
バイナリ・コード、2バイト読み書きに設定 */
レジスタ#1に初期値B
Bの下位バイト
下位バイトを設定
*/
下位バイト
レジスタ#1に初期値B
Bの上位バイト
上位バイトを設定
*/
上位バイト
/*
/*
/*
/*
カウンタ#0をモード0
モード0に設定
*/
モード0
バイナリ・コード、2バイト読み書きに設定 */
レジスタ#0に初期値A
Aの下位バイト
下位バイトを設定
*/
下位バイト
レジスタ#0に初期値A
Aの上位バイト
上位バイトを設定
*/
上位バイト
カウンタ1本のみ使用時
outp(BASE+6,0x30);
;
outp(BASE+4,0x□□);
outp(BASE+4,0x□□);
◆設定できる初期値A,Bの範囲はモード0
モード0:1∼65535、
モード0
モード2:2∼65535です。
モード2
31
3-5.カウンタ制御・入出力
《DIO-270PCI》
3-5-4. カウンタ・データの読み出し操作1 (カウンタラッチ・コマンドによる)
通常、各カウンタ専用の出力ラッチは同カウンタの刻々値に追従しています。
カウンタラッチ・コマンドと対象カウンタ番号をコマンドレジスタに書き込むと、その時点で
対象カウンタの出力ラッチはホールド=保持状態となり、以後いつでも当時のデータを読み出す
ことができます。
このラッチ動作によりカウント動作中でも正しいデータ読み出しが可能になります。
《カウンタラッチ・コマンドによる読み出し例》
outp(BASE+6,0x06); /* カウンタ#0出力ラッチをホールド */
D0L=inp(BASE+4)
; /* カウンタ#0出力ラッチの下位バイト
下位バイトを読み込む
*/
下位バイト
D0H=inp(BASE+4)
; /* カウンタ#0出力ラッチの上位バイト
上位バイトを読み込む
*/
上位バイト
outp(BASE+6,0x46); /* カウンタ#1出力ラッチをホールド */
D1L=inp(BASE+5)
; /* カウンタ#1出力ラッチの下位バイト
下位バイトを読み込む
*/
下位バイト
D1H=inp(BASE+5)
; /* カウンタ#1出力ラッチの上位バイト
上位バイトを読み込む
*/
上位バイト
【注1】 当操作(カウンタラッチ・コマンド)を実行したのに対象出力ラッチを読まず、
その後、再び同操作を実行した場合、後の操作は無効です。
(この場合、対象出力ラッチは最初の当操作実行時のデータを保持している。)
【注2】 当操作(カウンタラッチ・コマンド)は1本の特定カウンタに限られます。
2本のカウンタを直列接続動作させている場合、両カウンタの同時刻データを
得るにはマルチプルラッチ・コマンド(次 3-5-5 項)を使用してください。
32
《DIO-270PCI》
3-5.カウンタ制御・入出力
3-5-5. カウンタ・データの読み出し操作2
2 (マルチプルラッチ
マルチプルラッチ・コマンド
マルチプルラッチ・コマンドによる)
・コマンド
2本のカウンタを直列接続動作させている場合、両カウンタの同時刻データを得るにはマルチ
プルラッチ・コマンドを使用します。 当操作により、指定された(複数の)対象カウンタ値が
同時刻に各出力ラッチにホールド(保持)されます。 このあとのデータ読み出し操作で各カウ
ンタの当時値、および専用ステータスデータ(図3-5D参照)を得ることができます。
《マルチプルラッチ・コマンド》:
カウンタ制御コマンド・データのビットB7=B6=1と
した場合がマルチプルラッチ動作指定で、この場合に限って
ビットB5∼B0は特別な意味(図3-5C)を持ちます。
図3−5C.マルチプルラッチ・コマンド・データ
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
B0=0に固定。
B1=1のときカウンタ#0を選択。
B2=1のときカウンタ#1を選択。
B3=1のときカウンタ#2を選択。(本ボードでは不使用)
B4=0のとき選択されたカウンタのステータスをラッチする。
B5=0のとき選択されたカウンタの計数値をラッチする。
B7=B6=1のときマルチプルラッチ・コマンド。(以外のときは図3−5B参照)
《マルチプルラッチ・コマンドによる読み出し例》
outp(BASE+6,0xC6);
;
CS0=inp(BASE+4)
;
D0L=inp(BASE+4)
;
D0H=inp(BASE+4)
;
CS1=inp(BASE+5)
;
D1L=inp(BASE+5)
;
D1H=inp(BASE+5)
;
/*
/*
/*
/*
/*
/*
/*
/*
カウンタ#0,#1の各出力ラッチをホールド */
カウンタ#0,#1の各ステータスもホールド */
カウンタ#0の専用ステータスデータ
ステータスデータを読み込む
*/
ステータスデータ
カウンタ#0出力ラッチの下位バイト
下位バイトを読み込む
*/
下位バイト
カウンタ#0出力ラッチの上位バイト
上位バイトを読み込む
*/
上位バイト
カウンタ#1の専用ステータスデータ
ステータスデータを読み込む
*/
ステータスデータ
カウンタ#1出力ラッチの下位バイト
下位バイトを読み込む
*/
下位バイト
カウンタ#1出力ラッチの上位バイト
上位バイトを読み込む
*/
上位バイト
【注1】 各カウンタの専用ステータスデータはマルチプルラッチ動作のときだけに得ら
れるもので(通常の用途では不要ですが)、当データの読み出し操作は必ず行う
必要があります。 いやでも最初に出てきますから不要なら読み捨てます。
【注2】 当操作(マルチプルラッチ・コマンド)を実行したのに対象データを読まず、
その後、再び同操作を実行した場合、後の操作は無効です。
(この場合、対象出力ラッチは最初の当操作実行時のデータを保持している。)
図3−5D.各カウンタ専用ステータス・データ
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各カウンタの制御コマンド(B5∼B0)のコピー。
コマンド、または各カウンタの入力レジスタにデータが書き込まれた時にセット(=1)され、
入力レジスタからカウンタ本体にデータが転送された時にクリア(=0)される。
当カウンタのオーバーフロー(キャリー)出力状態。
33
3-6.トリガ、クロック制御
《DIO-270PCI》
3-6.トリガ、クロック制御
outp(BASE+7,tgc);
/* tgc:トリガ・クロック制御データ */
カウンタの計数対象である入力クロック源、および計数開始・停止(ゲート開閉)制御機能と
なるトリガ関連のパラメータを設定します。
表3−6.【BASE+7】出力ポートの構成
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能
ソフトトリガ制御
外部トリガ入力制御
外部トリガ入力のモード選択
外部トリガ入力の有効極性選択
入力クロック(計数入力)源選択
入力クロック源分周・非分周の選択
分周する場合のカウンタ長
外部クロック源入力の有効極性選択
=1の場合
発生(即開始)
許可(入力待ち)
レベル動作
↑エッジ(High レベル)
外部TTL入力
分周する
16ビット 2本直列
↑エッジ
=0の場合
リセット時
禁止(停止)
0
禁止(停止)
0
エッジ動作
0
↓エッジ(Low レベル)
0
内部(10MHz)
0
分周しない
0
16ビット 1本
0
↓エッジ
0
《補助説明》
カウンタの計数はトリガ発生により開始(ゲート開)し、開始原因となったトリガビットの
禁止操作により停止(ゲート閉)します。
◆ ソフトトリガ(B7=1)操作で計数開始した場合は同ビットの禁止(B7=0)操作に
より停止します。
◆
外部トリガ許可(B6=1)操作の後、有効な外部トリガ信号入力で計数開始した場合は
同ビットの禁止(B6=0)操作により停止します。
◆ 外部トリガ許可(B6=1)操作の後、有効な外部トリガ信号が入力される前にソフトト
リガ(B7=1)で計数開始した場合はソフトトリガの禁止操作(B7=0)で停止します
が、その後、有効な外部トリガ信号が入力されると再び計数を開始することになります。
B5:
B5
エッジ動作では同信号の(ビットB4で選択された)立下り、または立上りエッジを
トリガ時刻とします。
レベル動作では同信号の(ビットB4で選択された)LOW、またはHighレベル
期間中をトリガ(計数期間)とします。/別称:帯域トリガ/
B2:
B2
分周しない場合は“クロック源=クロック出力”となります。【2-2項,3-5項】
B1:
B1
16ビット 1本の場合は#0カウンタだけが使用されます。【2-2項,3-5項】
34
《DIO-270PCI》
3-7.割り込み制御
3-7. 割り込み制御(許可・禁止、クリア)
outp(BASE+3,icc);
/* icc:割り込み制御 */
割り込み入力の許可・禁止、許可する場合の信号極性、およびPCIバス上のINT信号出力
制御(許可/禁止=クリア)を行います。 前3−6項で設定されたトリガ、および(または)
クロック出力を割り込みとして利用する場合の操作です。
【割り込みを使用しない場合は無用です。/読み飛ばしてください。】
表3−7.【BASE+3】出力ポートの構成
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能・意味
クロック割り込み制御
トリガ割り込み制御
未使用
未使用
未使用
未使用
未使用
PCIバス上のINT信号出力制御
=1のとき
許可
許可
出力許可
=0のとき
禁止
禁止
出力禁止(クリア)
リセット時
0
0
0
0
0
0
0
0
《補助説明》
B7: 前3-5項・3-6項で設定されたクロック出力での割り込み許可/禁止を指定します。
B6: 前3-6項で設定されたトリガでの割り込み許可/禁止を指定します
B0:
このとき,PCIバス上のINT信号出力が許可(ビットB0=1)されていると、
実際の割り込みが発生します。 ビットB7or B6=1でもB0=0のときは実際の
割り込みは発生しませんが、ボードステータスの割り込み要求フラグはセットされます
からクロック出力(または外部トリガ入力)のポーリングに利用することができます。
PCIバス上の割り込み信号INTは(共有の可能な)レベル動作となっています。
すなわち、各ボードの出力するINTはソフト上でクリア操作するまでアクティブな
レベルを維持します。 これをクリアするのが当B0ビットです。 なお、当ビットで
(PCIバス上に出力されていた)INT信号をクリアした直後は、本ボードから次の
割り込み信号が出力できない状態になっています。 以後の割り込みを発生させるには
当ビットを再セット(B0=1)する必要があります。
実際に割り込みを使用するには、 ◆割り込みリソースを取得する。(1-5項)
◆割り込み処理サブルーチンを用意する。
◆ドライバで割り込みを使用するように設定する。
このあと、当割り込み制御ポートに書き込みを行いますが、WINDOWS95/NTでは
割り込みコントローラ素子(パソコン本体内)をアプリケーションで直接操作することはせず、
デバイスドライバが事前・事後の処理と応答操作を行い、アプリケーションには通知と戻りの
メッセージ交換で対処します。 具体的には本ボード付属のCサンプルの該当部分を参照して
ください。《添付のデバイスドライバを使用した例》
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3-8. ボード・ステータスの読み込み
《DIO-270PCI》
3-8. ボード・ステータスの読み込み
ボード・ステータスの読み込み(含むボード番号)
sts=inp(BASE+3); /* sts:ステータスデータ */
割り込み要求の発生状態、PCIバス上のINT信号出力状態、およびボード番号を認識する
1バイト・データを得ます。
表3−8.【BASE+3】入力ポートの構成
ビット
B7
B6
B5
B4
B3
B2
B1
B0
各ビットの機能・意味
割り込み要求フラグ
未使用
未使用
(PCIバス上の)INT信号出力
ボード番号(0H∼FH)
=1のとき
セット(未読)
アクティブ
=0のとき
リセット時
リセット(読み済み)
0
0
0
クリア状態
0
ボード上のスイッチSW
SWSW-BNで設定
BN
不変
《補助説明》
B7:
クロック出力、またはトリガ発生による割り込みを許可した状態で、有効エッジが
発生するとセット(=1)され、本ステータスポートの読み込み直後にリセットされ
ます。 3―7項で説明されているように当有効エッジで割り込み要求を発生させる
以外に、割り込みを使用せず(PCIバス上のINT信号出力を禁止し)、当ビット
をポーリング(監視)して、外部イベントの発生に応じた処理を実行するようなプロ
グラムも可能です。(推奨します。)
B4:
本ボードからPCIバス上への割り込み要求信号をモニタするビットです。
“クロック出力、またはトリガ発生割り込み”と“PCIバス上のINT信号出力”が
共に許可されている時、割り込み信号の指定エッジが入力されるとセット(=1)され
るが、本ステータスポートの読み込みで(B7のように)自動クリアされることはなく、
意識的にクリア操作を行う必要があります。【3−7項参照】
B3
B2
B1
B0:
本ボード上の4ビットDIPスイッチSW−BN
SW−BNで設定されたボード番号データを
SW−BN
得ることができます。 複数の本ボードを使用する場合の特定認識に利用できます。
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