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テルモ社内管理コード *KS69J100D* **2014 年 8 月 18 日改訂(第 5 版) *2013 年 4 月 15 日改訂 管理 医療機器認証番号 222AABZX00079 機械器具 74 医薬品注入器 自然落下式・ポンプ接続兼用輸液セット(JMDN コード:70371000) ケモセーフ インフュージョンセット (PVCフリー) 再使用禁止 びん針 【警 告】 <使用方法> ・混注前に、必ず混注口を消毒用アルコール(又はポビドンヨ ード)を含ませた酒精綿等で消毒すること。[細菌が混入す る可能性がある。] ・点滴筒上流側の混注口に、先端にオスコネクターを有するケ モセーフバッグアクセスを接続した状態で、点滴筒上流側の ワンタッチクレンメを開放しないこと。[ケモセーフバッグ アクセスに接続された輸液剤が本品に接続された輸液剤に混 入する可能性がある。] ワンタッチクレンメ 点滴筒 混注口 AFFクリップ 微量点滴口部 補助チューブ プロテクター 補助バンド 接続部 <メスコネクターの代表図> 混注口 【禁忌・禁止】 ろ過網(フィルター付品種を除く。) ・再使用禁止、再滅菌禁止 <併用医療機器> ・アンチフリーフロー(以下、AFF)機構を使用する場合は、 AFF機構を有する本品専用のテルモ社製輸液ポンプ(以下、 AFF専用ポンプ)以外での組み合わせで使用しないこと。 [AFF機構が正常に機能しない。] <使用方法> ・針を用いて混注しないこと。[混注口を破損させ、薬液漏れ や空気混入、汚染の可能性がある。] ・AFFクリップを取り外さないこと。 ・AFFクリップを閉じたまま、AFFクリップをずらさない こと。[AFFクリップが引っ掛かりチューブが伸びる、又 は傷つく可能性がある。AFFクリップがチューブを噛み込 みAFF機構が正常に機能しない。] ・ろ過網又はフィルターを通る経路で、保存血液等の輸血には 使用しないこと。[ろ過網又はフィルターで詰まりが発生す る。] ・点滴筒上流側の混注口は、先端にオスコネクターを有するケ モセーフバッグアクセス以外を接続しないこと。[点滴筒上 流側の混注口に他の輸液セットを接続すると、流量制御が正 しく行われない可能性がある。] <ろ過網部> 胴体部 <混注口詳細図> 図1 A AFFクリップを開く AFFクリップを閉じる **【形状・構造及び原理等】 * <構造図(代表図)> 点滴筒 びん針 微量点滴口部 ローラークレンメ 混注口 ワンタッチクレンメ ・本品に使用するメスコネクターにはポリカーボネートを使用し ているものがある。 ワンタッチクレンメ 補助バンド <原理> *・本品は、患者に穿刺する静脈針等を雄嵌合部等に接続し、一方、 びん針を輸液剤へ穿刺することによって輸液ルートを確保し、 輸注することができる。また、時間当たりの流量を規定する点 滴口サイズとして 20 滴/mL と 60 滴/mL があり、それぞれが重力 (自然落下)により輸液を供給する又は輸液ポンプや装置を用い て輸液を供給することが可能な自然落下式・ポンプ接続兼用輸 液セットであり、JIS T 3211 滅菌済み輸液セットに適合するも のである。 プロテクター 混注口 ロックコネクター フィルター メスコネクター 混注口 マニフォールド エアーベントフィルター ロックコネクター コック 混注口 混注口埋め込み型三方活栓 混注口 ロックコネクター 1/6 **・フィルターは、高透水性のポリスルホン素材の膜により細菌、 真菌、微粒子をろ過し、また、静脈への空気の混入を防ぐため のものである。 **・AFFクリップは、クリップ装着部を持つ専用のポンプと組み 合わせることによりフリーフローを防止するためのものである。 【使用目的、効能又は効果】 <使用目的> 本品は、輸液、主として抗がん剤の輸注を行うための器具であ る。 **【品目仕様等】 * *・気密性(JIS T 3211):50kPa の圧力を加え 15 秒間保持したと き、空気漏れがない。20kPa で減圧し 15 秒間保持したとき、空 気の侵入がない。ポンプ加圧部より下流に 150kPa の圧力を加え 15 分間保持したとき、水漏れがない。 ** ・おすめす嵌合部、混注部、継ぎ管及び導管の接続部(JIS T * 3211):15N以上の力で15秒間以上引っ張ったとき、緩まない。 150kPaの圧力を加え、15分間保持したとき、水漏れがない。 *・点滴筒及び点滴口(JIS T 3211):蒸留水を 50±10 滴/分の流速 で流すとき、滴下した 20 滴又は 60 滴の液量は 1±0.1mL。 *・混注部-針不使用式(JIS T 3211):50kPa の圧力を 15 秒間加え たとき、水漏れがない。150kPa の圧力を 15 秒間加えたとき、 1 滴を超える水漏れがない。 **・活栓(JIS T 3211): 「気密性」と同条件で加圧/減圧し、漏れな * い。15N の力で 15 秒間引っ張ったとき、耐える。全てのプラグ の動作により、隣り合う構成部品が影響を受けることなく流路 開閉ができる。 AFF専用ポンプの場合 AFFクリップが閉じていないことを確認してから、AFF クリップを下側に移動させる。AFFクリップの正しい位置 にチューブがあること(図1A)を確認の上、AFF専用ポ ンプのAFF機構部にAFFクリップを挿入し、チューブを AFF専用ポンプのチューブ装着部にセットする。 AFF専用ポンプでない(通常ポンプ)場合 チューブを輸液ポンプのチューブ装着部にセットする。 11.フィルター付品種の場合、フィルターを転倒させ、輸液出口側 が上側になるように垂直に保持した後、10.の操作を行う。 12.あらかじめ留置されているカテーテル等を確実に接続する。 **13.ローラークレンメを開けた後、ポンプを作動させる。ワンタッ チクレンメが装着されている場合は、クレンメが開いているこ とを確認した後、ポンプを作動させる。 **14.ポンプを使用せず、重力式輸液を行う場合は、ローラークレン メを徐々に緩め、点滴を観察しながら速度を調節し、輸液を行 う。 (ケモセーフバッグアクセス接続時の投与) 1.ケモセーフバッグアクセスのワンタッチクレンメが閉じてい ることを確認する。 **2.本品の点滴筒上流側のワンタッチクレンメ、及びローラークレ ンメを閉じる。 3.本品の点滴筒上流側の混注口を消毒し、ケモセーフバッグアク セスのキャップを外し、接続する。 4.本品の点滴筒上流側のワンタッチクレンメを閉じた状態で、 そ の他のすべてのワンタッチクレンメが開いていることを確認 する。 **5.ケモセーフバッグアクセスのワンタッチクレンメ、本品のロー ラークレンメを開け、ポンプを作動させる。 **6.ポンプを使用せず、重力式輸液を行う場合は、ローラークレン メを徐々に緩め、点滴を観察しながら速度を調節し、輸液を行 う。 7.投与終了後、ケモセーフバッグアクセスのワンタッチクレンメ を閉じる。 8.連続投与を行う場合は、点滴筒上流側のワンタッチクレンメを 開けて本品を生理食塩液等の薬剤でフラッシュする。 9.1.~8.の手順を繰り返す。 10.すべての投与が終了したら、点滴筒上流側のワンタッチクレン メを開けて本品を生理食塩液等の薬剤でフラッシュした後、す べてのクレンメを閉じてスタンドから外し、ケモセーフバッグ アクセスを接続したまま本品と共に廃棄する。 **【操作方法又は使用方法等】 * (プライミング及び投与) 1.必要に応じて、手袋を着用する。 2.汚染に十分注意し、包装から本品を取り出す。 3.AFFクリップが閉じていないことを確認する。AFF専用ポ ンプを使用しない場合には、AFFクリップを閉じる必要は ないので、AFFクリップに衝撃を与えることによる破損や 誤作動を避けるため、補助チューブ部分にAFFクリップを 移動、又はあることを確認する。 4.必要に応じて、延長チューブ、三方活栓、静脈針等と確実に 接続し、使用する。 5.輸液剤容器がエア針を必要とするものにあっては、エア針を 用意する。 6.輸液剤容器の排出口を上にして、エア針のプロテクターを外 し、ゴム栓の○印箇所にゆっくり、まっすぐいっぱいの深さま で刺通し、輸液剤容器内を平圧にする。 **7.本品のローラークレンメを完全に閉じてから、びん針のプロテ クターを外し、輸液剤容器のゴム栓の○印箇所に、まっすぐい っぱいの深さまで刺通する。 **8.補助バンド付品種の場合、本品を連結した輸液剤容器をスタン ドにつるした後、びん針が抜け落ちるのを防ぐため、補助バン ドの○穴をスタンドの先端に通し、本品の重量を支えるように する。 9.点滴筒を指で押しつぶして離し、点滴筒の半分程度まで輸液 剤をためる。 **10.すべてのクレンメ等を開けて薬液をゆっくり満たし、本品の先 端まで輸液剤を導いてから、ローラークレンメを再び確実に閉 じる。フィルター付品種の場合、フィルターの上流及び下流の クレンメ、三方活栓等を確実に閉じる。 (三方活栓付品種) コック上の「OFF」の位置が閉塞した流路となる。使用目的 に合わせコックの位置を設定する。なお、コックの位置を切り 替えることにより流路も切り替わる。 (混注操作) 1.混注口を消毒剤で消毒する。 2.シリンジ、輸液セット等のオスルアーテーパーのコネクターを、 混注口に確実に奥まで差し込む。 3.ロックタイプのものは、確実にロックして接続し、混注する。 4.混注操作終了後は、本品を確実に手で固定し、シリンジ、輸液 セット等を外す。 2/6 (点滴量) ・1mL≒20滴 ・1mL≒60滴 個包装の点滴量表示を参照 注意・滴下方式(重力式輸液、滴下制御型ポンプ等)で投与 する場合は、一滴あたりの容積が薬剤によって異なる可 能性があるので注意すること。 <使用方法に関連する使用上の注意> ・あらかじめ接合部に緩みがないことを確認してから使用するこ と。また、使用中は定期的に緩み、外れがないことを確認する こと。 ・本品先端のコネクターに適当な静脈針等を確実に接続してから 使用すること。 ・輸液開始時には、輸液状態(点滴の落下状態、点滴筒内の液面 の高さ、輸液剤の減り具合)や穿刺部位を必ず確認すること。 また、輸液中にも、定期的に巡回時等で同様な確認を行うこと。 ・本品が身体の下等に挟まれないように注意すること。[チュー ブの折れ、閉塞、部品の破損等が生じる可能性がある。] *・本品に衝撃を与えないこと。[破損する可能性がある。] ・混注口については以下の事項を順守すること。 1)消毒剤が混注口の胴体部に付かないよう注意すること。ま た、混注口を消毒剤に浸漬して消毒しないこと。[ひび割 れが生じて薬液が漏れる可能性がある。] 2)混注に使用するシリンジ、輸液セット等はオスルアーテー パーのコネクターのものを使用すること。[それ以外のコ ネクターに接続すると液漏れや外れの可能性がある。 ] 3)混注口への接続時には、混注口の胴体部をしっかりと保持 して接続すること。[十分な力が加わらず接続できない、 又は折れ曲がる可能性がある。] 4)混注操作時には、接続が外れないように手で固定するか、 ロックタイプのシリンジ、輸液セット等を使用し、確実に ロックして接続すること。特に、持続的に混注する場合は、 ロックタイプのシリンジ、輸液セット等を使用すること。 5)混注口にコネクターを接続後、横方向に過度な負荷を加え ないこと。[混注口が破損する可能性がある。] 6)混注口に亀裂、破損、緩み、汚れ等の異常が認められる場 合には使用しないこと。万一混注操作を繰り返しているう ちに、混注口に異常が生じた場合、新しい製品と交換する こと。 7)混注操作終了後、シリンジ、輸液セット等との接続を外す 際は、混注口の胴体部を確実に手で固定し、他の接続部が 緩まないように注意して、外すこと。 8)混注口から混注を行う場合は、混注する薬液の特性を考慮 し、必要な場合は混注前後に生理食塩液等でフラッシング を行うなど、適切な処置を講ずること。[混注口は輸液剤 の流路から横に分岐した構造となっているため、薬液の混 注を行った場合、薬液の一部が直ちに流れずに混注口内部 に残る可能性がある。] 9)混注口から薬液を混注する場合は、接続するシリンジ、輸 液セット等の内部に空気が入っていないことを確認した後、 接続部位の緩みがないことを確認の上、混注を行うこと。 [本品に、接続側の空気あるいは不十分な接続部位からの 空気が混入する可能性がある。] 10)必要に応じて混注口のエアー抜きを行うこと。[混注口に オスコネクターを接続する際に空気が混入する可能性があ る。] 11)持続注入ラインを接続する際は、輸液ポンプ又はシリンジ ポンプを使用することを推奨する。[重力式で薬液注入を 行うと、他の混注口からワンショット注入等を行う際に、 薬液が重力式の持続注入ラインに逆流し、正常な輸液が行 われない可能性がある。] 3/6 12)ポンピング操作等の急激な注入、吸引操作を行う場合は、 混注口に接続されている他の持続注入ラインを閉塞するな どの処置を行うこと。[他のラインへの逆流、又は他のラ インからの薬液の過大注入が発生する可能性がある。] ・マニフォールド部の混注口を使用する場合は以下の事項を順守 すること。 1)シリンジを接続したままの状態で放置しないこと。[他の 混注口から薬液を投与する際、シリンジ内に薬液が逆流し、 シリンジの押し子が外れる可能性がある。また、シリンジ 内の薬液の過大注入が発生する可能性がある。] ・びん針を使用する場合は以下の事項を順守すること。 1)プロテクターを外すとき、先端部がプロテクターに触れな いように注意すること。[先端部が変形し、切れ味が悪く なる可能性がある。] 2)ゴム栓にゆっくり、まっすぐいっぱいの深さまで刺通する こと。また、同一箇所に繰り返し刺通しないこと。[刺通 部位がくり抜かれ、針管内に詰まりが生じる、又はセット 内に混入する可能性がある。] 3)ゴム栓に対し斜めに刺したり、刺通中に横方向の力を加え ないこと。[びん針に曲がりや破損が生じる可能性があ る。] 4)輸液剤容器に刺通する際は、輸液剤容器の壁面に針先が接 触しないようにすること。[輸液剤容器が液漏れする、又 は容器が削れ異物が発生する可能性がある。] 5)輸液セット、連結管のびん針に空気を巻き込まない距離を 確保すること。 ・点滴筒を使用する場合は以下の事項を順守すること。 1)薬液は室温になじませてから使用すること。点滴筒内が泡 立つようなプライミング操作を行わないこと。併用する医 薬品及び医療機器の添付文書に指定がない場合は、点滴筒 の半分程度まで薬液をため、液面低下に注意すること。[チ ューブ内に空気が発生、混入する可能性がある。] 2)プライミング後、点滴筒を横にしたり、傾けないこと。ま た、輸液剤容器を差し替える際、及び輸液中に点滴筒内を 空にしないこと。[チューブ内に空気が混入し、薬液が流 れにくくなる可能性がある。] 3)1mL≒60 滴の品種にあっては、プライミング後は点滴筒を 傾けるなど、点滴筒内の微量点滴口部を薬液に浸漬しない こと。[薬液により微量点滴口部表面が親水化され、一滴 あたりの容積が大きくなり、過剰投与の可能性がある。] ・AFFクリップ付品種を使用する場合は以下の事項を順守する こと。 **1)あらかじめローラークレンメを必ず閉じること。通常の輸 液の停止にはAFFクリップではなく、ローラークレンメ を用いること。[AFFクリップはあくまでローラークレ ンメの閉じ忘れによるフリーフローを防止する補助具であ り、ローラークレンメと同等の開閉機能を有するものでは ない。また、AFFクリップの頻繁な開閉により破損する 可能性がある。] 2)AFFクリップに衝撃を与えないこと。[閉じたAFFク リップが衝撃により開くなどの誤作動の可能性がある。] 3)AFFクリップが貯蔵保管中及び使用中に、必要以上に長 時間閉じた状態にならないよう注意すること。[AFFク リップによるチューブの圧閉により、チューブ変形の可能 性がある。] ・フィルター付品種を使用する場合は以下の事項を順守するこ と。 1)脂肪乳剤等のエマルジョン系薬剤、血液製剤等はフィルタ ーを通らない。これらの薬剤を投与する場合は、フィルタ ー下流から行うこと。[これらの薬剤がフィルターに触れ ると、フィルターが詰まる可能性がある。] 2)吸着しやすい薬剤は、フィルターを通るか確認の上、使用 5)ミッドプレスタイプの輸液ポンプに装着し、30℃以上の環 すること。 境で使用する場合、又はチューブをセットし、ドアを閉め 3)エアーベントフィルターは、ヒマシ油等の油性成分、界面 た状態で数分以上放置する場合、開始時に薬液が数秒から 活性剤又はアルコール等の溶解補助剤等を含む医薬品を使 数十秒流れないことがあるので、注意すること。 用すると、エアーベントフィルターが親水化され、液漏れ ・本品を、点滴プローブを装着した容積制御タイプの輸液ポンプ が発生することがある。エアーベントフィルターが透明化 で使用する場合、 流量異常警報の発生に注意して使用すること。 してきたら、直ちに新しい製品と交換すること。 また、流量異常警報が発生した場合、輸液ポンプから点滴プロ 4)輸液中、十分な流量が得られなくなったら新しい製品と交 ーブを外せば使用できるが、この場合は、輸液状態の監視に特 換すること。 に注意すること。[本品は流路の抵抗が高いため、設定流量に 5)フィルター上部からの吸引やフィルター下部からの加圧は よっては、輸液ポンプの流量異常警報が発生し、ポンプの動作 避けること。また、注入の際は 245kPa 以上の圧力をかけな を停止させることがある。] いこと。[過剰圧によってフィルター(エアーベント部) ・針部に直接手を触れないこと。[針刺し、感染の可能性があ が損傷する可能性がある。] る。] 6)輸液ポンプ等の自動輸液装置で輸液する場合は、薬液容器 **・本品を極端な低温環境下(冷蔵庫内と同等以下の温度)で使用 の薬液がなくなる前に、輸液を中止すること。[薬液がな 又は保管する場合は、取扱いに注意すること。[混注口埋め込 いままで輸液ポンプ等の自動装置を駆動すると、過剰なエ み型三方活栓及びマニフォールドのホルダーはポリプロピレン アー加圧によって、フィルターが損傷する可能性がある。] を使用しており、低温下では耐衝撃強度が低下し、破損する可 ・チューブが折り曲げられたり、引っ張られた状態で使用しない 能性がある。] こと。 ・廃棄する際は抗がん剤等の曝露に注意し、廃棄すること。 ・ローラークレンメを開く際は、ローラーに過度な力を加えない こと。[ローラーが外れるなど、流量が調節できなくなる可能 **【使用上の注意】 性がある。] <重要な基本的注意> ・輸液ポンプ等の自動輸液装置で輸液する場合は、各種クレンメ ・併用する医薬品及び医療機器の添付文書を確認後、使用するこ を閉じた状態で輸液ポンプ等を作動させないこと。[液漏れ又 と。 は破損する可能性がある。] ・プライミング後は直ちに薬液を投与すること。[薬液が汚染さ ・ワンタッチクレンメを閉じる際は、チューブが確実に閉塞した れる可能性、又はアルカリ性の強い薬剤等においては析出物が ことを確認すること。[クレンメ内でチューブがずれ、閉塞さ 生じる可能性がある。] れない可能性がある。] **・輸液を一時的に中断するなど、薬液を満たした状態で輸液を行 ・本品を輸液ポンプに装着しない状態で、ローラークレンメで流 わない場合は、フィルター上流のローラークレンメ及び下流の 量を調節、又は閉じた後に、チューブを引っ張る、又は患者の ワンタッチクレンメ又は三方活栓等を両方とも閉じること。 身体の下に挟まれるなど、ローラークレンメが動くような過度 [フィルター下流のワンタッチクレンメ又は三方活栓等が開放 な負荷をかけないこと。[流量が変化する、又はフリーフロー 状態にあると、エアーベントから空気が流入し、流入した空気 となる可能性がある。] の体積分の薬液が流出する可能性がある。また、薬液流出後に、 ・コネクターを使用する場合は以下の事項を順守すること。 流出した体積分の空気又は患者血液がチューブ内に逆流する可 1)嵌合する場合は、過度な締め付けをしないこと。[コネク 能性がある。] ターが外れなくなる、又はコネクターが破損する可能性が ・輸液中、フィルターは患者の穿刺部よりも低い位置を保つこ ある。] と。[フィルターを高い位置に保持すると、エアーベントから 2)テーパー部分に薬液を付着させないこと。[嵌合部の緩み 空気が流入し、流入した空気の体積分の薬液が血管内に流出す 等が生じる可能性がある。] る可能性がある。その後フィルターを低い位置に下げると、エ ・輸液ポンプを使用する場合は以下の事項を順守すること。 アーベントから空気が流出し、その体積分の患者血液がチュー 1)輸液ポンプのメーカーに適用の可否を確認すること。輸液 ブ内に逆流する可能性がある。] ポンプの添付文書及び取扱説明書を確認後、使用すること。 ・ろ過網又はフィルターを装着している場合は、輸液中、定期的 2)気泡検出機能が付いていない輸液ポンプと併用する場合 に詰まりの発生に注意すること。詰まりが確認された場合は直 は、輸液剤容器の薬剤がなくなる前に輸液を中止すること。 ちに新しい製品と交換すること。[薬剤の配合変化、析出物、 [患者に空気が流入する可能性がある。] 血液の逆流等により詰まりを生じる可能性がある。] 3)閉塞検出機能が付いていない輸液ポンプと併用する場合 ・使用中は本品の破損、接合部の緩み及び薬液漏れ等について、 は、ラインの閉塞に注意すること。[ラインの閉塞等によ 定期的に確認すること。 り異常圧がかかり、接合部の外れ、破損等が生じる可能性 **・三方活栓及びメスコネクターが付属している品種については、 がある。] 脂肪乳剤及び脂肪乳剤を含む医薬品、ヒマシ油等の油性成分、 4)長時間にわたり(24 時間以上)輸液を行う場合は、24 時 界面活性剤又はアルコール等の溶解補助剤等を含む医薬品を投 間おきにポンプの添付文書又は取扱説明書の記載に従って 与する場合、及びアルコールを含む消毒剤を使用する場合は、 チューブのポンプ装着位置をずらすか、新しい製品と交換 三方活栓及びメスコネクターのひび割れについて注意すること。 すること。また、AFF専用ポンプの場合は、クレンメを [薬液により三方活栓及びメスコネクターにひび割れが生じ、 閉じてからAFFクリップの矢印マーク部( )を押して 血液及び薬液漏れ、空気混入等の可能性がある。特に、全身麻 開き、チューブの変形した位置がポンプ装着位置に掛から 酔剤、昇圧剤、抗悪性腫瘍剤及び免疫抑制剤等の投与では、必 ないように、チューブのポンプ装着位置をずらすか、新し 要な投与量が確保されず患者への重篤な影響が生じる可能性が い製品と交換すること。[同一箇所に長時間連続してフィ ある。なお、接続部の締め直し、過度な締め付け及び増し締め ンガーが接触すると、チューブが変形して流量が不正確に 等は、ひび割れの発生を助長する要因となる。] なる可能性がある。また、チューブに損傷が生じる可能性 ・ひび割れが確認された場合は、直ちに新しい製品と交換するこ がある。] と。 4/6 【貯蔵・保管方法及び使用期間等】 ・AFFクリップに薬液等が付着した場合、直ちに拭き取るこ と。[AFFクリップが正しく動作しない可能性がある。脂肪 乳剤及び脂肪乳剤を含む医薬品、ヒマシ油等の油性成分、界面 活性剤又はアルコール等の溶解補助剤等を含む医薬品やアルコ ールを含む消毒剤が付着した場合、AFFクリップのひび割れ の発生を助長する要因となる。] ・補助チューブ部分でAFFクリップを閉じないこと。[AFF クリップが破損する可能性がある。] ・チューブ以外のものを、AFFクリップで挟まないこと。[A FFクリップが破損する可能性がある。] ・AFFクリップは、正しい位置にチューブがあるときに(図1 A)、フリーフローを防止することができる。チューブに過度 に引っ張るような負荷や押し込むような負荷を与えて、他の位 置にチューブを移動させないこと。[AFF機構が正常に機能 しない。又はチューブが傷つく可能性がある。] ・チューブがAFFクリップの正しい位置(図1A)にない場合 は使用しないこと。 ・接液部を汚染させないこと。 **・接続している三方活栓のコックに対し、引き抜く方向に過度な 負荷を加えないこと。[コックが外れ、液漏れが発生する可能 性がある。] ・チューブを鉗子等でつまんで傷をつけないように、また、注射 針の先端、はさみ等の刃物、その他鋭利物等で傷をつけないよ うに注意すること。[チューブに液漏れ、空気の混入、破断が 生じる可能性がある。] ・チューブ及びチューブと接合している箇所は、過度に引っ張る ような負荷やチューブを押し込むような負荷、チューブを折り 曲げるような負荷を加えないこと。[チューブが破損する、又 は接合部が外れる可能性がある。] ・インジェクター等を用いた造影剤等の高圧注入は行わないこ と。[液漏れ又は破損する可能性がある。] ・チューブと硬質部材(コネクター等)との接合部付近でクレン メを操作しないこと。[チューブがクレンメに噛み込まれ、破 損する可能性がある。] ・先端部に突起が認められるコネクターを接続しないこと。[混 注口を破損する可能性がある。] ・オスコネクターを混注口に接続する際は、確実に奥まで差し込 むこと。[通液しない可能性がある。] ・先端外周部が段差状に隆起しているコネクターを接続すると、 混注口が開かない可能性があるので、流路が確保されたことを 確認の上、混注作業を行うこと。[全身麻酔剤、昇圧剤、抗悪 性腫瘍剤及び免疫抑制剤等の投与では、必要な投与量が確保さ れず患者への重篤な影響が生じる可能性がある。] ・リキャップする必要がある場合は、針刺しを防止するため、保 護具等を使用するか、プロテクターを手で持たずに台等に置い て、プロテクターをまっすぐに被せること。[傾けると、針が プロテクターを突き抜ける可能性がある。] ・ロックコネクターとポリ塩化ビニル製のメスコネクターを接続 する場合は注意すること。[外れなくなる可能性がある。] ・点滴筒が白色に曇った状態になることがあるが、点滴筒の素材 であるポリプロピレンの特性に起因する現象であり、性能、安 全性に問題はない。 ・包装が破損、汚損している場合や製品に破損等の異常が認めら れる場合は使用しないこと。 ・包装を開封したらすぐに使用し、使用後は感染防止に留意し安 全な方法で処分すること。 <貯蔵・保管方法> ・水ぬれに注意し、直射日光及び高温多湿を避けて、50℃以下で 保管すること。なお、保管条件によっては、チューブ、補助バ ンドが黄色ないし黄緑色に着色する場合があるが、性能、安全 性に問題はない。 <有効期間・使用の期限> ・使用期限は外箱に記載(自己認証による) 【包装】 ・20セット/箱 【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】 製造販売業者:テルモ株式会社 住 所:東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号 電 話 番 号:0120-12-8195 テルモ・コールセンター EA A EA A EA 製 造 業 者:テルモ株式会社 A EA 外国製造所の名称:泰尓茂医療産品(杭州)有限公司 Terumo Medical Products (Hangzhou) Co., Ltd. A EA 国 A 5/6 名:中華人民共和国 EA ケモセーフは、CareFusion社(米国)の製造するSmartSite を使用しています。 SmartSiteはCareFusion社(米国)の登録商標です。 、TERUMO、テルモ、ケモセーフ、ミッドプレスは テルモ(株)の登録商標です。 KS_222AABZX00079_500_05 6/6