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MDHA
電子機器専用避雷器 M・RESTER シリーズ
取扱説明書
DC 電源用、寿命モニタ機能付
形 式
電源用避雷器
MDHA
ご使用いただく前に
ご注意事項
このたびは、エム・システム技研の製品をお買い上げい
ただき誠にありがとうございます。
本器をご使用いただく
前に、下記事項をご確認下さい。
●電源定格
・許容電圧範囲 MDHA − 12:DC 10.8 ∼ 13.2 V(Uc)
MDHA − 24:DC 21.6 ∼ 26.4 V(Uc)
●取扱いについて
・ソケットから本体部の取外または取付を行う場合は、
危
険防止のため、必ず電源を遮断して下さい。
●設置について
・屋内でご使用下さい。
・塵埃、金属粉などの多いところでは、防塵設計のきょう
体に収納し、放熱対策を施して下さい。
・振動、
衝撃は故障の原因となることがあるため極力避け
て下さい。
・周囲温度が-5∼+55℃を越えるような場所、周囲湿度が
30∼90 % RHを越えるような場所や結露するような場
所でのご使用は、寿命・動作に影響しますので避けて下
さい。
●配線について
・絶縁耐圧試験は接地用端子(②または⑦)への配線を取
外してから行って下さい。
素子が放電開始電圧で放電し
て、絶縁不良と判定されることになります。なお、耐圧
試験後は必ず接地線を元通りに配線して下さい。
この接
続を忘れたために、今までまったく被害のなかった伝送
器群のうち、
接続を忘れた箇所だけが破壊された実例が
報告されています。
●定格電流について
・保護したい機器の定格総電流が M・RESTER の最大負荷
電流を越えないことを確認して下さい。また、供給電源側
には必ず定格電流の配線用しゃ断器を取付けて下さい。
●その他
・本器は電源投入と同時に動作しますが、サージ計数の
バックアップ機能を満足するには、10 分以上の通電が
必要です。
■梱包内容を確認して下さい
・避雷器(本体+ソケット)..................................... 1 台
■形式を確認して下さい
お手元の製品がご注文された形式かどうか、
スペックラ
ベルで形式を確認して下さい。
■取扱説明書の記載内容について
本取扱説明書は本器の取扱い方法、
外部結線および簡単
な保守方法について記載したものです。
NM-8166 P1/3 初版
MDHA
各部の名称
取付方法
本体
ソケット
ソケットの上下にある黄色いクランプを外すと、
本体と
ソケットを分離できます。
スペックラベル
■ DIN レール取付の場合
ソケットはスライダのあ
る方を下にして下さい。
ソケット裏面の上側フック
を DIN レールに掛け下側を
押して下さい。
取外す場合はマイナスド
ライバなどでスライダを下
に押下げその状態で下側か
ら引いて下さい。
M•RESTER
■前面図
POWER表示ランプ
ALARM表示ランプ
表示ランプ 表示ランプ
警報接点
(サージ 0 回)
OFF
不要
正常
(サージ 1 回以上)
点灯
橙
赤
交 換
正常
消灯
緑
状 態
寿命間近
ON
寿命(劣化)
速やかに交換
して下さい
ただちに交換
して下さい
電源ラインダウン 電源電圧に異常
消灯
−
−
または
スライダ
■壁取付の場合
次ページの外形寸法図を参考に行って下さい。
状態判定表
ALARM
DINレール
(35mm幅)
ソケットの形状は機種により
多少異なることがあります。
POWER 表示ランプ(緑)
緑色の LED で、電源供給時に点灯します。
電源ラインダウンまたは、本器寿命(劣化)時に消灯し
ます。また、このとき警報接点が ON になります。
(電源ラインが完全にダウンしていない場合、警報接点
は ON にならないことがあります。)
ALARM 表示ランプ
消灯状態→緑→橙→赤色と変化する 3 色の LED で、各状
態には次の意味があります。
①消灯状態
設置後に初めて電源を投入したときには点灯せず、
内
部が初期状態であることを表しています。
②緑色点灯
雷サージが 1 回入ると緑色に点灯します。ただし、電
源が供給されていないと点灯しません。
③橙色点灯
避雷器の寿命が近づいていますので、
すみやかに交換
して下さい。
④赤色点灯
避雷器が劣化、異常または寿命に達しましたので、保
護効果が低下しています。ただちに交換して下さい。
なお、このとき警報接点が ON になります。
(電源しゃ断時に一瞬赤色点灯することがありますが、
寿命(劣化)ではありません。)
POWER
本体取付用
クランプ(上、下)
なければ、ただち
寿命(劣化) に交換して下さい
NM-8166 P2/3 初版
MDHA
接 続
各端子の接続は、下図を参考に行って下さい。
本器の接地用端子( 2 または 7 )は、被保護機器の G 端子にわたり配線をして、必ず接地して下さい。ただし、G 端
子がない被保護機器との接続は、本器の接地用端子のみ接地して下さい。
本体取付用
クランプ
(上、下)
外形寸法図(単位:mm)
35.4
80
5
4
3
7
8
1
2
2ーφ4.5
取付穴
(深さ15)
8ーM3.5
端子ねじ
50
6
80
20
7.8
DINレール
(35mm幅)
取付の場合
103
40
123
(3.3)
50
・密着取付可能
結線要領図
直流電源装置
(被保護機器)
※1
配線用
しゃ断器
MDHA
電子機器
(被保護機器)
MDHA
+
4
1
1
4
+
−
5
8
8
5
−
3
7
7
3
2
2
供給電源
G
警報出力
6
接地
警報出力
6
※2
接地
※1、配線用しゃ断器は必ず設置して下さい。
※2、被保護機器にG端子がない場合、接地用端子のみ接地して下さい。
必ずわたり配線を!(アースのとり方)
M・RESTER
被保護機器
G
G
接地
(100Ω以下)
わたり配線
被保護機器のきょう体とM・RESTERの
接地用端子を必ずわたり配線して下さい。
被保護機器に接地端子がない場合は、
M・RESTERのみ接地して下さい。
保 守
保 証
ALARM表示ランプが点灯状態の場合は定期的に点検を
行い、
橙色になった場合にはすみやかに本体を交換して下
さい。また、赤色が点灯し続ける場合には、ただちに交換
が必要です。
本器は、厳密な社内検査を経て出荷されておりますが、
万一製造上の不備による故障、または輸送中の事故、出荷
後3年以内正常な使用状態における故障の際は、ご返送い
ただければ交換品を発送します。
注)
交換時は危険防止のため必ず電源を遮断してから行っ
て下さい。また、本体をソケットから外しますと信号
が遮断されますので、他の警報器等が作動することが
考えられます。
その辺を処置された上で外して下さい。
なお、電源を遮断しても内部のバックアップ電源によ
り、寿命モニタ回路は動作を続けます。ただし、LED
は消灯します。バックアップ期間は周囲の条件によっ
て異なりますが通常一週間程度です。
NM-8166 P3/3
初版