Download 防衛省仕様書改正票 DSP

Transcript
防 衛 省 仕 様 書 改 正 票
D S P
D 6032D(2)
制定 昭和 60.12.11
tトレーラ
改正 平成 2 5 . 8 . 2 7
( TRAILER,CARGO)
■この改 正 票 は, D S P
1.3
D 6032D(
t ト レ ー ラ ) についてのものであり
DSP
D
6 0 3 2 D ( 1 ) を含 め,累 積 記 載 されている。 この改 正 票 は,
DSP
D
6 0 3 2 D と併 用 される。
表1 を次のように改める。
表1-製品の呼び方
製 品 の呼 び方
tトレーラ
物品番号
2330-287-5056-5
2.6 b) を次 のように改 める。
2.6 b) 走 行 装 置 及 び懸 架 装 置 は,黒 色 とし,契 約 の相 手 方 の仕 様 によって塗 装 するものとする。
3
防 衛 省 仕 様 書
D
‘tトレーラ
D S P
6 0 3 2 D
制定
昭 和 60.12.11
改正
平 成 21. 4.13
(TRAILER,CARGO)
1
総則
1.1
適用範囲
この仕 様 書 は,—tトラックなどのけん(牽 )引 車 両 に連 結 し,土 砂 などの運 搬 ,資 材 ,補 給 品 の輸 送 に使 用 する‘tトレ
ーラ(以 下 “トレーラ”という。)について規 定 する。
1.2
用語及び定義
この仕 様 書 で用 いる用 語 及 び定 義 は,次 によるほか,J I S D 0 1 0 1 ,J I S D 0 1 0 2 及 びJ I S D
0 1 0 5 による。
1.2.1
空車状態
空 車 状 態 とは,トレーラに潤 滑 油 及 び油 脂 類 を全 量 搭 載 し,附 属 品 を取 付 位 置 などに収 納 した状 態 をいう。
1.2.2
最大積載状態
最 大 積 載 状 態 とは,空 車 状 態 のトレーラに最 大 積 載 質 量 250 ㎏の荷 物 を均 等 に積 載 した状 態 をいう。
1.2.3
駐車ブレーキ
駐 車 ブレーキとは、停 止 中 のトレーラを機 械 的 作 用 により停 止 状 態 に保 持 する制 動 装 置 をいう。
1.3
製品の呼び方
製 品 の呼 び方 は,表 1 による。
表1-製品の呼び方
製 品 の呼 び方
物品番号
‘tトレーラ
1.4
引用文書
この仕 様 書 に引 用 する次 の文 書 は,この仕 様 書 に規 定 する範 囲 内 において,この仕 様 書 の一 部 を成 すものであり,入
札 書 又 は見 積 書 の提 出 時 における最 新 版 とする。
a)
規格
JIS
D
0101
自 動 車 の種 類 に関 する用 語
JIS
D
0102
自 動 車 用 語 -自 動 車 の寸 法 ,質 量 ,荷 重 及 び性 能
JIS
D
0105
トラックの普 通 荷 台 に関 する用 語
JIS
D
4102
空 気 入 りタイヤ用 ホイール及 びリム-用 語 ・呼 び・表 示
JIS
D
4241
路 上 走 行 用 自 動 車 -タイヤチェーン
JIS
D
6601
フルトレーラ用 ドローバーアイの形 状 ・寸 法 及 び作 動 範 囲
JIS
D
6606
トラックトラクタ及 びトレーラ用 7極 電 線 カップリング
JIS
K
5572
フタル酸 樹 脂 エナメル
JIS
K
5651
アミノアルキド樹 脂 塗 料
NDS
Z
8011
角形銘板
NDS
Z
8201
標準色
2
D 6032D
JATMA
b)
YEAR
BOOK
日 本 自 動 車 タイヤ協 会 規 格
仕様書
DSP
c)
L
4768
帆布
法令等
自 衛 隊 の使 用 する自 動 車 に関 する訓 令 (昭 和 45年 防 衛 庁 訓 令 第 1号 )
2
製品に関する要求
2.1
一般的要求事項
このトレーラは,自 衛 隊 の使 用 する自 動 車 に関 する訓 令 (以 下 ,“訓 令 ”という。)に適 合 するものとする。
2.2
構成
構 成 は,次 による。
a)
走行装置
b)
制動装置
c)
懸架装置
d)
フレーム
e)
被 けん引 装 置
f)
脚
g)
荷台
h)
灯火類
i)
附 属 装 置 など
2.3
ねじ部品類
ねじ部 品 類 は,日 本 工 業 規 格 に規 定 されたもの,又 は同 等 品 を使 用 するものとする。
2.4
構造・形状・寸法・質量
2.4.1
構造
構 造 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き,次 による。
a)
走 行 装 置 は,1軸 2輪 とし,次 による。
1)
車 軸 は,死 軸 式 とする。
2)
タイヤは,J A T M A
YEAR
B O O K の215/85R 18 LT チューブレスで,トレッドパターンはブロック
のものを2本 取 り付 けるものとする。また,ホイールはJ I S D 4 1 0 2 による呼 びが18×6JJ,6本 ボルト取 付
用 とする。
b)
制 動 装 置 は,機 械 式 車 輪 制 動 形 の手 動 ブレーキとし,駐 車 ブレーキレバーを,荷 台 前 方 左 側 に取 り付 けるものとす
る。
c)
懸 架 装 置 は,縦 置 き半 だ円 板 ばね式 の車 軸 式 懸 架 とし,ショックアブソーバには,筒 形 油 圧 単 動 式 を用 いるものと
する。
d)
フレームは,コ形 断 面 のはしご形 とする。
e)
被 けん引 装 置 は,次 による。
3
D 6032D
1)
コ形 断 面 のけん引 棒 を,フレーム前 方 に八 の字 に取 り付 けるものとする。
2)
ドローバーアイ
1)
を,けん引 棒 先 端 上 部 に取 り付 けるものとする。
なお,ドローバーアイは,回 転 ができる構 造 とする。
注
3)
1)
J I S D 6 6 0 1 のA形
フック付 き鎖 を,けん引 棒 先 端 の右 側 及 び左 側 にそれぞれ取 り付 けるものとする。
なお,鎖 の長 さは,けん引 走 行 に必 要 な長 さとする。
4)
7極 電 線 カップリングのプラグ
2)
を取 り付 けたケーブル
3)
を,トレーラ前 方 に配 線 するものとする。
なお,ケーブルの長 さは,けん引 走 行 に必 要 な長 さとする。
注
2)
J I S D 6 6 0 6 の7TP-1
注
3)
J I S D 6 6 0 6 の附 属 書 によるジャンパケーブルの7TC
f)
脚 は,折 り畳 み式 とし,けん引 棒 先 端 下 部 に取 り付 けるものとする。
g)
荷 台 は,次 による。
1)
荷 台 は,鋼 製 一 方 開 きとし,各 あおり(後 あおりは除 く。)は,溶 接 によりフレームに固 定 するものとする。
2)
床 板 は,厚 さ約 1.6 ㎜の平 鋼 板 とし,溶 接 によりフレームに固 定 するものとする。
なお,水 抜 き穴 を,床 板 前 部 右 側 及 び左 側 にそれぞれ設 けるものとする。
3)
h)
ほろの生 地 は,D S P L 4 7 6 8 のビニロン・ポリエステル交 織 帆 布 10号 (OD色 )を標 準 とする。
灯 火 類 は,次 による。
なお,通 常 用 灯 火 及 び管 制 用 灯 火 に使 用 する電 球 については,日 本 工 業 規 格 に規 定 されたもの,又 は同 等 品
を使 用 するものとする。
1)
通常用灯火
通 常 用 灯 火 は,訓 令 によるものとする。
2)
管制用灯火
管 制 用 灯 火 は,表 2による。
表2-管制用灯火
名称
管制用
制動灯
規定
数量
24V 5W又 は6W
尾灯
i)
2
2
附 属 装 置 などは,次 による。
1)
7極 電 線 カップリングのプラグ収 納 箱 を,右 側 けん引 棒 に取 り付 けるものとする。
2)
ほろ取 付 用 フックを,荷 台 前 面 ,左 右 側 面 及 び後 面 に取 り付 けるものとする。
3)
通 常 用 灯 火 と管 制 用 灯 火 の切 換 スイッチを,フレーム前 部 下 側 に取 り付 けるものとする。
なお,切 換 スイッチは,ノブによる切 換 方 式 とし,防 水 用 ボックスを取 り付 けるものとする。
4)
フェンダを,荷 台 の右 側 及 び左 側 にそれぞれ取 り付 けるものとする。
5)
自 動 車 番 号 標 を,トレーラの後 部 に取 り付 けるものとする。
6)
タイヤは,タイヤチェーン
注
2.4.2
4)
4)
の装 着 ができるものとする。
J I S D 4 2 4 1 のタイヤチェーン
形状・寸法
形 状 及 び寸 法 は,付 図 1 を標 準 とする。
4
D 6032D
2.4.3
質量
質 量 は,表 3 を標 準 とする。
表3-質量
単位
区分
2.5
kg
規定
空 車 状 態 の質 量
350
最 大 積 載 状 態 の質 量
600
外観・性能・機能
2.5.1
外観
外 観 は,次 による。
a)
有 害 なきず,割 れ,まくれ及 びその他 の欠 陥 があってはならない。
b)
各 部 の塗 装 及 びめっきにむらがあってはならない。
2.5.2
性能・機能
性 能 及 び機 能 は,付 表 1 の試 験 方 法 により試 験 したとき,表 4 による。
表4-性能・機能
項目
性能
最大安定傾斜角
訓 令 の規 定 に適 合 するものとする。
運行性能
異 常 があってはならない。
制動装置性能
訓 令 の規 定 に適 合 するものとする。
機能
2.6
規定
異 常 があってはならない。
塗装
塗 装 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き,十 分 な防 せい(錆 )処 理 を行 った後 に,次 の方 法 で上 塗 りを
行 うものとする。
a)
車 体 外 部 (フレーム及 び脚 を含 む。)は,次 のいずれかにより塗 装 するものとし,塗 色 については,N D S Z 8 2
0 1 の色 番 号 2314 OD色 とする。
1)
J I S K 5 5 7 2 の半 つや外 部 用 又 は同 等 品
2)
J I S K 5 6 5 1 の半 つや外 部 用 又 は同 等 品
b)
車 軸 及 び懸 架 装 置 (ディスクホィールを含 む。)は,黒 色 とし,契 約 の相 手 方 の仕 様 により塗 装 するものとする。
2.7
製品の表示
製 品 の表 示 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き、1種 銘 板
5)
を,荷 台 の左 側 前 面 の位 置 に取 り付 ける
ものとする。
注
2.8
5)
NDS Z 8011
標識
標 識 は,訓 令 に基 づく調 達 要 求 元 の標 識 を表 示 するものとする。
3
品質保証
監 督 及 び検 査 は、付 表 1 によるほか、契 約 担 当 官 等 の定 める監 督 ・検 査 実 施 要 領 による。
4
出荷条件
出 荷 条 件 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き,商 慣 習 による。
5
D 6032D
5
その他の指示
5.1
付属品
付 属 品 は,ほろ(ロープ付 き)とする。ほろは,荷 台 の中 に雨 ,ほこりなどの侵 入 を防 ぐことができる構 造 及 び寸 法 とする。
また,ほろ取 付 用 フックに縛 着 できるものとする。
5.2
貸付品
貸 付 品 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き,—tトラックを貸 し付 けるものとする。
5.3
承認用図面
契 約 の相 手 方 は,製 造 に先 立 ち,承 認 用 図 面 を提 出 し,契 約 担 当 官 等 の承 認 を受 けなければならない。
なお,提 出 部 数 は3部 とする。
5.4
申請書類
契 約 の相 手 方 は,訓 令 に基 づく適 用 除 外 の申 請 のため,次 の書 類 各 4部 を契 約 後 速 やかに契 約 担 当 官 等 を経 由 の
上 ,調 達 要 求 元 に提 出 するものとする。ただし,契 約 担 当 官 等 が認 めた場 合 は,一 部 又 は全 部 を省 略 することができる。
a)
主要諸元表
b)
外 観 三 面 図 又 は外 観 四 面 図
c)
主要部強度計算書
5.5
納入書類
5.5.1
添付書類
添 付 書 類 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き,トレーラ1両 ごとに,次 による。
a)
取 扱 説 明 書 1部
b)
部 品 表 1部
5.5.2
提出書類
提 出 書 類 は,調 達 要 領 指 定 書 によって指 定 する場 合 を除 き,表 5 による。
表5-提出書類
名称
時期
数量
取扱説明書
納入時
1部
部品表
1部
整備資料
1部
完成品写真
1組
提出先
注記
調達要求元
原 案 作 成 部 課 等 名 :陸 上 自 衛 隊 補 給 統 制 本 部 火 器 車 両 部
キャビネ版 四 面 (前 後 左 右 )
6
D 6032D
付 表 1 - ‘t ト レ ー ラ の 検 査 項 目 , 試 験 方 法 及 び 判 定 基 準
検査項目
試験方法
判定基準
ねじ部 品 類
2.3による。
構造
2.4.1による。
形状
目 視 による。
2.4.2による。
寸 法 ・質 量
空 車 状 態 で,トレーラの全 長 ,全 幅 ,全 高 ,輪 距 ,最 低 地 上 高 及
2.4.2及 び2.4.3による。
び荷 台 の寸 法 並 びに質 量 について,計 測 器 を使 用 して調 べる。
外観
目 視 による。
2.5.1による。
最大安定傾斜角
空 車 状 態 で,けん引 車 両 に連 結 し,傾 斜 台 に乗 せ,右 側 及 び左
2.5.2による。
側 に傾 けたときの安 定 度 を調 べる。ただし,必 要 のある場 合 を除
き,計 算 値 の提 示 を受 けて確 認 する。
運行試験
最 大 積 載 状 態 で,けん引 車 両 に連 結 し,平 地 ,坂 路 ,長 坂 路 ,
舗 装 路 ,砂 利 道 などを含 む試 験 路 を50㎞以 上 走 行 するものとす
る。
試 験 路 を適 宜 数 区 間 (出 発 点 及 び到 着 点 を含 む。)に区 分 し
て,各 装 置 の機 能 ,作 動 ,漏 れ,異 音 ,過 熱 などを調 べる。走 行
中 においては,装 置 の機 能 ,作 動 ,異 音 などを調 べる。
制動装置性能
駐 車 ブレーキは,最 大 積 載 状 態 で18%勾 配 (tanの値 )の平 坦 な
乾 燥 したコンクリート又 は同 等 の摩 擦 係 数 をもつ路 面 で停 止 でき
ることを確 認 する。
機能
作 動 ,漏 れ,異 音 ,過 熱 などを調 べる。
塗装
製 品 の表 示
2.6による。
目 視 による。
標識
注 記 けん引 車 両 は,—tトラックとする。
2.7による。
2.8による。
7.
D 6032D
単位 mm
図番
付図1
名称
‘tトレーラ
防
衛
省
尺度
-