Download 島村 盛 も 助 す

Transcript
10
ŠƓբƍӳǘƤ
ࠊൟ෇ѣǵȝȸȈǻȳǿȸžLjƭƹſ
6'.(#:ųᲢܷˊထࢫ‫ئ‬Ძ᳀Უ
ŠțȸȠȚȸǸųJVVROK[CUJKTQOG
䜏䛴䜀⚍
ᕷẸάືࢧ࣏࣮ࢺࢭࣥࢱ࣮Ⓩ㘓ᅋయ࡜
ࡸࡾࡓ࠸ࢰ࢘Ⓩ㘓⪅࡟ࡼࡿᕷẸάືぢᮏᕷࠋ
⏫ෆ᪋タࡢᣦᐃ⟶⌮⪅࡟ࡼࡿྜྠฟᗑࡶ࠶ࡾ
ࡲࡍࠋ
■会場/ ࠊൟ෇ѣἇἯὊἚἍὅἑὊ ᵏᵑ଺῍ᵏᵔ଺
ẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅẅ㸦఍ሙࡣࠊ୍㒊ࢫ࢟ࢵࣉᗈሙ࡟࡞ࡾࡲࡍࠋ㸧
IJij İĺ Ȫ඾ȫ
ࣣ൳‫ٳ‬ट"
Ȇ‫ݠ‬య಴ηΣΞΣΑ·ρή
ȆΑεȜΜ଑࿦‫ފ‬ٛ‫ݠ‬య঑໐
Ȇॕ୼π΄΍Ȝ·σ
手作りミニイルミを使う一味違った点灯式。
アーティストによる演奏会や地元商店の出店もあります!
(ミニイルミ制作講座についてはP16をご覧ください。)
४‫ح‬౬ఘ
ɃఘࡑɄ
ȡΑεȜΜȡ
ỚởẲỨỶἽἱ἟ὊἉἹὅໜ໊ࡸ
ȡ·ρέΠఈȡ
ȆΫȜΒͺȜΠ
Ȇ؋̱‫ـ‬
Ȇ࠲ࢫΙͿΛ·)֓ၷ୆‫̱͙ͧ͞ފ‬঑໐*
Ȇ̯ͬͤ૕ͤ)͈͌ͩͤ͘‫*ز‬
ȆΨσȜϋͺȜΠ)ု̺ͤ͘΍υϋ*
■会場/ ǹǭȃȗ࠼‫଺ ئ‬᳸ (雨天中止)
Ȇ͙̱ͧ͞
ȁ࣭ष࢐ၠΥΛΠχȜ·
ɃജাɄ
Ƀ์คɄ
Ȇ̠͈͐̓྘͈ٛ)·ρέΠ*
Ȇऴ͈࣭͙̱ͧ͞)࿤ऴ*
Ȇॅޮാ࠺࠺ಃ૖૽‫ފ‬ႁٛ
Ȇঐ೰‫ۯ‬ၑ৪ΙȜθȪ΃έͿȫ
Ȇ͉ͣ̽͋Ȝ̩ɕNDBȪΩϋȆΑȜίȫ
ɃอນɄ
Ȇ‫ݠ‬య಴ఊޭ࠽Ⴒྷ
Ȇ‫ݠ‬యྦྷ௹ໍိႲྷ
ȆΡρθ΍Ȝ·σ
Ȇ΍ϋΗσΙͺ‫ح‬൥
!!!!ȁȁȁȁȁ)อ୊‫ޗ‬৒ȫ
ȆံᕐδρϋΞͻͺք࿚౬
ȁȁȁȁȁȁȁȪໜდ੅ȫ
͙͙΃έͿȿॅޮ̷ͤ̈́‫ݠ‬య঑ഝ
IJIJİ ⇭⇞⇑∇↖⇟⇬⇓↙
ĺ
ѣဒ⇁જ→↕↮↷ⅵ≆
■日時/11月9日(金)10時∼12時
■講師/小口 流 氏
■会場/宮代町社会福祉協議会 2階会議室
■参加費/500円(子育てお茶会のお茶菓子代を含む)
■持ち物/デジカメ・取扱説明書
■申込/NPO法人MCAサポートセンター
UFM;ȁ45.2274ȁ)ঌྦྷ‫ڰ‬൲΍εȜΠΓϋΗȜඤȫ
ɦ༗֗δρϋΞͻͺ̦̤ঊအ̤ͬဖ̥̱̳ͤ͘ȃ
ȁȁȁȁȁȁȁȁȁȁȁȁȪ2208)କ*́͘ͅ૭ࣺȫ
ࣣ൳ْܑȊȊȁjoঌྦྷ‫ڰ‬൲΍εȜΠΓϋΗȜ
ଢ↺ⅾኳ෇≆↳→↕↮↷ⅵ
⊡ே⏕ࡢ⤊ࢃࡾ࡟ྥࡅ࡚
‽ഛࡋ࡚࠾ࡁࡓ࠸஦⊡
㑇ゝ࣭௵ពᚋぢዎ⣙࡞࡝࡟ࡘ࠸࡚ࠊᑓ㛛ᐙࡀࢃ࠿ࡾࡸࡍࡃ࠾ヰࡋ
ࡋࡲࡍࠋ
ࢭ࣑ࢼ࣮ࡢᚋ࡟ࠊಶู┦ㄯࡢ᫬㛫ࡶ⏝ពࡋ࡚࠸ࡲࡍࠋ࠾Ẽ㍍࡟ࡈ
ཧຍࡃࡔࡉ࠸ࠋ
‫ڦ‬᪥᫬᭶᪥ᮌ᫬㹼᫬
‫ڦ‬ㅮᖌ᫓᪥㒊බドேᙺሙ
ࠉࠉࠉࠉࠉබドேࠉ㛗ᓥ⿱Ặ
‫ڦ‬ཧຍ㈝↓ᩱ࠾ⲔⳫᏊ௜
‫⏦ڦ‬㎸ࠏษ᭶᪥㸦ⅆ㸧ࡲ࡛
ဎᡂ↮∝բӳ↾↊↞ࠊൟ෇ѣ⇛∃∞⇮⇡∙⇥∞⅙⁆‷‾≝⅙‥…‟‣‣
‥
ͤヲࡋࡃࡣᕷẸάືࢧ࣏࣮ࢺࢭࣥࢱ࣮࣮࣒࣮࣍࣌ࢪࢆࡈぴࡃࡔࡉ࠸
JVVROK[CUJKTQOG
も
宮代の偉人
島村 盛助
り
す
け
『貝殻』
第三十四回 作品紹介(十八)
こ れ ま で、 作 家・ 島 村 苳 三 と し て 盛 助 が 発 表 し た
作 品 を い く つ も 紹 介 し て き ま し た。 い ず れ も 文 芸 雑
誌 な ど に 発 表 さ れ、 翻 訳 が 数 冊 に わ た っ て 掲 載 さ れ
る こ と は あ り ま し た が、 小 説 が 連 載 さ れ る こ と は な
かったかと思います。
し か し な が ら、 実 は 苳 三 は 新 聞 小 説 の 作 家 と し て
も 作 品 を 発 表 し て い た の で す。 そ の 小 説 は タ イ ト ル
を『 貝 殻 』 と い い、 明 治 四 十 四 年 四 月 二 十 八 日 金 曜
日 か ら 同 年 六 月 六 日 火 曜 日 ま で、 毎 日 連 載 さ れ た も
のでした。
主人公は相良柳吉、大学生で寮生活をしています。
作 品 の 冒 頭 は、 妹 の 悦 子 が 病 気 療 養 の た め に 銚 子 に
滞 在 し て い る と こ ろ か ら 始 ま り ま す。 悦 子 の 友 人 が
三 人、 見 舞 い の た め に 訪 ね て き ま す。 そ の 中 の 一 人
は 藤 子 と い う 名 で、 そ の 後 も よ く 悦 子 を 訪 ね て き ま
し た。 た ま た ま 来 な い 日 は、 柳 吉 ま で な ん と な く 物
足りない心持ちを覚えるのでした。
学 校 の 休 み の 期 間 が 終 わ っ た た め、 銚 子 か ら 東 京
へ 戻 っ た 柳 吉 は、 友 人 の 誘 い で 歌 舞 伎 座 の 芝 居 を 見
に い き ま す。 そ こ で 柳 吉 は、 高 子 と い う 女 性 と 三 年
ぶ り に 再 会 し ま す。 高 子 は 悦 子 の か つ て の 友 人 で、
五年前には髪をお垂げにして短い袴をはいた少女で
あったものが、十九となった今、すっかり女らしく、
妹 の 悦 子 よ り も 美 し い 変 化 を 遂 げ た と 感 じ、 柳 吉 は
芝 居 ど こ ろ で は な く な っ て し ま っ た の で し た。 そ し
て、 高 子 と の 再 会 が 偶 然 で は な く、 何 か 知 ら ぬ 不 思
議な運命の仕業でもあるようにさえ思うのでした。
数 日 後、 悦 子 を 迎 え に 銚 子 へ 向 か っ た 柳 吉 は、 高
子 か ら 悦 子 に 葉 書 が 送 ら れ、 そ の 中 に 偶 然 柳 吉 と 会
11
平成24 年2 月1日生まれ
健康で心の豊かな子になってね!
大好きだよ!
赤ちゃん
大募集!
このコーナーに登場して
くれる赤ちゃんを募集
しています
▼写真に①住所・②氏名 ( ふりがな )・
③生年月日・④性別・⑤コメントを添え
て、
「広報みやしろ」までお送りください。
〒 345・8504 宮代町役場
e-mail
[email protected]
▼俳句、短歌の投稿は、住所・氏名・電話番号を記入し、〒 345・8504 宮代
町役場「広報みやしろ」まで。読み方の難しい語にはふりがなをつけてくだ
さい。12 月号への掲載は 11 月 6 日 ( 火 ) まで。楷書での記入をお願いします。
郵 送
残 さ れ し 音 色 さ み し き 風 鈴 のほ ほ に 染 入 る
秋の夕暮 良子
御住持の読経に和して教典を語意解せぬま
ま声あげて読む 岩下竹由
虫 時 雨 夜の 静 間 に 鳴 く 音 も 昼 は 雑 音の 合 間
にほそし 島村美恵子
出荷せぬ自家用のみの山東菜一畝毎に品の
変われり 金子輝男
旅 間 近 か 地 図 をひ ろ げ て 行 程 を しる す も 楽
し夜は更けてゆく 関谷春
ふと触れる涼風赤ら顔をして残暑続きの風
に混ざり来 納谷千代
新しい村の集会田んぼ中復興ビジョンニュ
ーデールとは 小山美知
明け空に流れる雲追い天気分くすることの
ない病院ベッドに 内田綾子
初秋とは名ばかり毎日猛暑にて里芋可哀相
赤葉倒れる 戸田ふく
久 々 に 里 恋い 郷 に 来 て 見 れ ば 懐 か し あ の 家
裏の家もなし 菅原やすを
天気予報ずらりと並ぶ晴れマークたまには
見たし水色マーク 佐藤よしえ
たぎりたつ思いの失せて日常に埋没するは
許されざるや 川嶋忠雄
肉 体 の 極 限 映 す 金 メ ダ ル 掲 げ る 笑 顔 い づれ
も清し 諸星喜代子
りく
泥つきの葱をぶらさげ友が来た 近藤康紀
ひつじ田を黄色の帽子飛び跳ねて 橋本伊都
文化祭おかめひょっとこジィーバアーで 岡本らく
雲描く鳳凰の舞いうっとりと 戸田清美
風に透き川向かうより金木犀 原崇雄
空気澄み西富士東筑波山 板橋一風
初栗をたべる幸せ甘みます 金子まち子
鍋の湯気囲む家族の笑い声 浅倉孝郎
隣人は庭木の手入れ冬隣 村田陽宣
さは
爽やかや農ある町のハロウィン 石塚忠次郎
空高き綿毛ような白き雲 小林成野
しゅうりん
かん
秋霖や音なき夜の燗の湯気 飯澤直行
畔道を朱で彩る彼岸花 保田良子
心地よくかぜ渡り行く秋の川 山野井吉之助
草 繁 る 草 取 り を し て ふ り む け ば も う 生 えて
とり
いる酉の刻過ぎた 小川千代
陽除けして冬には西日待つ勝手な家今日も
ナムステ我身もナムステ 鈴木いずみ
見慣れないねこが時々やって来る妙に気に
なる愛犬との仲 倉持祥子
おおくにたま
み
ことほ
千 年の 大 国 魂の 社 前 溢 るる 笑 み は三代の 寿
ぎ 岡本信吾
川副 陸くん
ったことが書かれていたことを知り、
「勝利」と感じ
ま す。 そ し て こ の ま ま 悦 子 と 高 子 の 仲 が 昔 の よ う に
深 く な れ ば、 も う 二 度 と 高 子 を 失 う こ と の な い「 二
重の勝利」だとも思うのでした。
一 方、 悦 子 は そ う い っ た 兄・ 柳 吉 が、 高 子 に 恋 を
し て い る の で は な い か と 推 測 し ま す。 そ し て、 時 々
訪 ね て い く 従 兄 の 矢 代 に、 そ の 経 緯 を 説 明 し ま す。
矢代は、
「相良君はある人を恋するのではなく、恋の
相手を探すというようなことをしている。
」と指摘し
ます。
悦 子 は、 柳 吉 の 恋 の 相 手 が、 高 子 で は な く 藤 子 で
あ っ た な ら と 思 い ま す。 天 真 爛 漫 で 無 邪 気 な 藤 子 と
違い、高子には浮薄な印象があったからです。
悦 子 の 心 配 は、 現 実 の も の と な り ま す。 高 子 に 何
度 か 手 紙 を 送 っ た 柳 吉 は、 そ の 返 信 に 一 喜 一 憂 し ま
す。 再 び 偶 然 に 高 子 に 出 会 っ た り、 悦 子 を 寄 宿 舎 に
訪 ね た 際 に 高 子 も 同 席 し、 柳 吉 を 見 送 る 際 の 思 わ せ
ぶ り な 態 度 に、 柳 吉 は も う 高 子 が 自 分 を 恋 人 だ と 思
っ て い る も の と 確 信 し、 高 子 に 自 分 の 下 宿 を 訪 ね て
く れ る よ う に 伝 え、 高 子 も そ れ を 受 け 入 れ ま し た。
し か し、 約 束 の 日 に 高 子 は 現 れ な か っ た の で し た。
弄 ば れ た と 感 じ た 柳 吉 は、 何 度 も 高 子 に 手 紙 を 送 り
ま す が、 も う 二 度 と 高 子 か ら の 返 信 は な か っ た の で
し た。 思 い 悩 む 柳 吉 は、 結 果 と し て 自 分 が 恋 を し て
い た の で は な く、 恋 の 型( シ チ ュ エ ー シ ョ ン ) を 動
いてみただけではなかったのかと思うのでした。
の 数 行 で す が、 中 盤 に ヤ ド カ
この話の中にはほん
かたつむり
リ が、 そ し て 最 後 に 蝸 牛 が 出 て き ま す。 ヤ ド カ リ は
自 身 の 成 長 に 合 う 貝 を 探 し て 寄 生 し ま す が、 蝸 牛 は
自 身 の 成 長 に 合 わ せ て 貝 の 部 分 を 成 長 さ せ ま す。 な
ぜ タ イ ト ル が『 貝 殻 』 な の か と 考 え た と き、 同 じ 貝
類 の 生 物 で あ り な が ら、 そ の 生 き 様 の 違 い が う ま く
主 題 を 表 し て い る、 ス パ イ ス の よ う な 存 在 に な っ て
います。
な お こ の『 貝 殻 』 は、 約 一 年 後 の 明 治 四 十 五 年 七
月 十 三 日 に、 単 行 本 と し て 春 陽 堂 の 現 代 文 藝 叢 書 第
十三巻に収録されました。