Download FTⅩ4L－BS形バッテリ 取扱い・特性資料

2013 年
エコノムーブ（大潟村、NATS,袖ヶ浦他）競技用電池
ＦＴⅩ４Ｌ－ＢＳ形バッテリ
取扱い･特性資料
古河電池株式会社
本書は，バッテリーカーコンテストに使用するＦＴⅩ４Ｌ－ＢＳ形バッテリを、安全にベストなコンディションでご使用
頂くための取扱方法について説明するものです。従ってご使用の前に本書をよくお読みの上、正しくお使いください。
１．安全上のお願い
○火気厳禁
バッテリからは水素ガスの発生があり、火気やスパークは引火爆発の原因となります。
○硫酸注意
バッテリの電解液は希硫酸です。体に付着すると失明ややけどの原因となります。
もし電解液が何らかの理由で目、皮膚、衣服に付着した時は、直ちに多量の水で洗い、特に目に入っ
た場合は速やかに医師の治療を受けてください。
２．仕様
公称電圧
形
公称容量
-10℃,30A 放電性能
FTⅩ4L-BS
液入り
質量
式
(V)
(Ah/10HR)
放電時間(分)
12
3
1.8
5 秒目電圧(V)
(約 kg)
10.0
1.4
３．取扱方法
（１）充電方法
充電は、当社製二輪バッテリ専用充電器「ＦＭＣ20-5 又はＦＭＣ12-15」を用いるか、定電圧・定電流調整
機能付充電器（電源）を用いて充電してください。
○本バッテリは，制御弁式（シール形）のため、充電方法を誤るとバッテリに致命的なダメージを与える場合が
あります。
○一般に市販されている自動車／二輪車用充電器では定電圧・定電流調整機能が付いていないものが多いため、
過充電による容量低下の原因となる場合があります。
○バッテリ本体に表示している充電方法（標準：0.4Ａ×５時間又は急速：4Ａ×30 分間）は、エンジン始動可
能レベルまで容量を回復させる目的の充電方法であるため、100％の容量回復を必要とするバッテリーカーコ
ンテストの用途には適しません。
ⅰ）二輪バッテリ用充電器「ＦＭＣ20-5」による充電方法
充電は、必ずＦＴⅩ４Ｌ－ＢＳ形バッテリを２個並列に接続し、充電中ランプが点滅又は消灯する
まで充電を継続してください。
詳細は、ＦＭＣ20-5 充電器用の「バッテリーカーコンテスト用バッテリ充電要領」を参照ください。
ⅱ）二輪制御弁式（シール形）電池専用充電器「ＦＭＣ12-15」
（現在は生産しておりません）による充電方法
充電は、必ずＦＴＸ４Ｌ－ＢＳ形バッテリを２個並列に接続し、１２時間以上充電を継続してくだ
さい。
詳細は、ＦＭＣ12-15 充電器用の「バッテリーカーコンテスト用バッテリ充電要領」を参照ください。
ⅲ）定電圧・定電流調整機能付充電器（電源）による充電方法
30Ｖ
30Ｖ以上の電圧出力が可能な場合は、ＦＴ
Ⅹ４Ｌ－ＢＳ形バッテリを２個直列に接
0.4Ａ
続し、設定電圧：30Ｖ、設定電流：0.4Ａ
で 11～12 時間充電を継続してください。
（右図充電特性図参照）
電圧
電流
11～ 12時 間
30Ｖ以上の電圧出力が不可能な場合は、Ｆ
ＴⅩ４Ｌ－ＢＳ形バッテリを２個並列に
接続し、設定電圧：15Ｖ、設定電流：0.8
15Ｖ
0.8Ａ
Ａで 11～12 時間充電を継続してください。
（右図充電特性図参照）
電圧
電流
11～ 12時 間
上記設定が不可能な充電器では、バッテリの容量を低下させたり、決められた時間内に充電が完了しなかっ
たりする場合があるため、ＦＭＣ20-5 又はＦＭＣ12-15 型充電器の使用を推奨致します。
（２）車両への搭載上の注意事項
○本バッテリは制御弁式（シール形）タイプのため、横倒し
搭載も可能ですが、バッテリの排気孔が下向きとなる方向
密封栓
は避けてください。
ﾏｲﾅｽ端 子
ﾌﾟﾗｽ端 子
○排気孔は絶対に塞がない様にしてください。
○バッテリ間の接続ケーブルは、接続方法に応じて各自で用
意してください。なお、バッテリに添付されているボルト
排気孔
の径はＭ５です。
○バッテリはショートさせると大変危険ですので、充分注意して配線してください。
（３）その他の注意事項
○密封栓はいかなる場合も絶対に外さないでください。バッテリに致命的なダメージを与える場合があります。
○放電したバッテリは速やかに充電を行ってください。放電状態のまま放置するとバッテリに致命的なダメージ
を与える場合があります。
○バッテリを長期間保管する場合は必ず満充電にしてから、子供の手の届かない冷暗所に保管してください。
また、定期的に開放電圧を測定し、電圧が 12.4Ｖ以下に下がっていたら補充電を行ってください。
○本バッテリは二輪車用バッテリのため、バッテリーカーコンテスト終了後は適合する二輪車に搭載してご使用
頂いても差し支えありません。
以
上
ＮＡＴＳ
２０１２
ＦＴⅩ４Ｌ－ＢＳ形バッテリの各種特性
古河電池株式会社
１．各時間率と容量の関係
制 御 弁 式 （ ｼｰﾙ形 ） ﾀｲﾌﾟ
(FTｼﾘｰｽﾞ)
10 0
容量比率（％）
90
80
従 来 液 式 ﾀｲﾌﾟ
(FB,12N,6Nｼﾘｰｽﾞ)
70
60
50
電 池 温 度 ： 25℃
※ 25℃ 、 10H.R.容 量 を 100％ と す る
40
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
80
90
10 0
放 電 時 間 率 （ H. R . )
２．開路電圧(OPEN 電圧)による充電状態のめやす
13 . 0
ＯＰＥＮ電圧 （Ｖ ）
（無負荷電圧）
12 . 8
12 . 6
12 . 4
12 . 2
12 . 0
11 . 8
0
10
20
30
40
50
60
70
充電状態（％)
注）１．温度が低いと開路電圧は若干低めに出る傾向があり，反対に高いと高めに出る傾向があります。
２．開路電圧の測定は，充電または放電を停止して電圧が安定する迄待ってから（通常 30 分以上）測定してください。
３．バッテリ温度と容量の関係
12 0
容量比率（％）
11 0
10 0
90
80
70
※ 25℃ 、 10H.R.容 量 を 100％ と す る
60
-1 0
0
10
20
電池温度（℃）
30
40
４．充放電サイクル毎の容量特性
放 電 ： 1Ａ で 終 止 電 圧 9Ｖ ま で 放 電
充 電 ： FMC12-15型 充 電 器 で 12時 間 充 電
100
容量（％）
90
80
70
60
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
充 放 電 ｻｲｸﾙ （ 回 )
５．放電特性
13
温 度 ： 25℃
12
端子電圧（Ｖ ）
11
10
0.3Ａ
0.5Ａ
1Ａ
2Ａ
9
3Ａ
8
7
10Ａ
6
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
放電時間（時間）
６．放電電流と放電可能時間
温 度 ： 25℃
50
20
10
放電電流（Ａ）
7
5
3
2
1
0.7
0.5
0.3
1
2
3
5
7
10
20
30
50 70 100
放電可能時間（分）
2 0 0 3 0 0 5 0 07 0 0
10
11
ＮＡＴＳ
２０１２
ＦＭＣ２０－５型充電器
バッテリーカーコンテスト用バッテリ 充電要領
古河電池株式会社
本 説 明 書 は 、バ ッ テ リ ー カ ー コ ン テ ス ト に 使 用 す る Ｆ Ｔ Ｘ ４ Ｌ － Ｂ Ｓ 形 バ ッ テ リ ２ 個 を 、 一 度
の 充 電 で 完 全 充 電 状 態 に ま で 容 量 を 回 復 さ せ る た め の 充 電 方 法 に つ い て 、別 冊 の 正 規 取 扱 説 明 書 を
補足するものであります。
従 っ て 、ご 使 用 に 際 し て は 、正 規 の 取 扱 説 明 書 の ほ う も よ く お 読 み に な っ て か ら 、正 し く ご 使 用
ください。
１．充電時の接続方法、及び充電時間
放電後の充電は、必ずＦＴＸ４Ｌ－ＢＳ形バッテリを２個並列に接続し、充電器本体の
充電中ランプが消灯、または点滅するまで充電を継続してください。
○１ 個 ご と 個 別 に 充 電 し て も 、 容 量 が 完 全 充 電 状 態 ま で 回 復 し な い 場 合 が あ り ま す 。
○ 本 充 電 器 に は 、バ ッ テ リ が 完 全 充 電 状 態 に な る と 自 動 的 に 充 電 を 停 止 さ せ る 機 能 が つ い て い る
た め 、バ ッ テ リ を 過 充 電 に よ り 傷 め る こ と は あ り ま せ ん が 、バ ッ テ リ の 状 態 に よ っ て は 充 電 が
停止しない場合があります。このような場合は危険防止のため、充電開始からの充電時間が
24 時 間 を 超 え る 前 に 、 電 源 ス イ ッ チ を OFF に し て 充 電 を や め て く だ さ い 。
○ 充 電 時 の 環 境 温 度 は 、5 ～ 3 5 ℃ の 範 囲 内 で 行 っ て く だ さ い 。5 ℃ 以 下 で は 完 全 充 電 状 態 ま で 回 復
し な い 場 合 が あ り ま す 。ま た 、3 5 ℃ 以 上 で は 完 全 充 電 状 態 ま で 回 復 し た 後 も 普 通 充 電 電 流 が 流
れ続け、バッテリの容量を減少させる原因となる場合があります。
○ 接 続 は 付 属 の 接 続 ケ ー ブ ル を 用 い 、下 図 の 通 り 配 線 し て く だ さ い 。接 続 を 間 違 え ま す と 充 電 器
の 故 障 や シ ョ ー ト に よ る 接 続 ケ ー ブ ル の 焼 損 、バ ッ テ リ 内 部 の 溶 断 、破 裂 の 原 因 と な り 大 変 危
険ですので充分注意願います。
FMC20-5形
充 電 器
※充電器とバッテリの接続は、配線抵抗による充電電流のバラツキを抑えるために、
上図の通りとしてください。
２．充電の完了
○バ ッ テ リ を 充 電 中 に 、 充 電 器 本 体 の 充 電 中 ラ ン プ が 消 灯 、 ま た は 点 滅 す れ ば 充 電 完 了 で す 。
２ 時 間 の 走 行 後 の バ ッ テ リ で は 、 お よ そ 11 時 間 前 後 か か り ま す 。
但 し 、 完 全 に 放 電 し た バ ッ テ リ を 充 電 し た 場 合 、 14 時 間 以 上 か か る 場 合 も あ り ま す 。
○14 時 間 経 過 し た 時 点 に お い て も 充 電 中 ﾗﾝﾌﾟが 点 灯 状 態 の ま ま の 場 合 に は 、 以 下 の こ と が 考 え
られます。
・バ ッ テ リ の 寿 命 が 近 い
・バ ッ テ リ の 内 部 故 障
・充 電 器 自 体 の 故 障
・バ ッ テ リ の 温 度 が 上 が り す ぎ て い る 。 ⇒ こ の 場 合 は バ ッ テ リ を 冷 や し て か ら 、
充電を継続してください。
３．その他
放 電 し た バ ッ テ リ は 速 や か に 充 電 し て く だ さ い 。放 電 状 態 で 長 期 間 保 管 し た 場 合 、充 電 で き な く
なる場合があります。
ＮＡＴＳ
２０１２
ＦＭＣ１２－１５型充電器
バッテリーカーコンテスト用バッテリ 充電要領
古河電池株式会社
本 説 明 書 は 、バ ッ テ リ ー カ ー コ ン テ ス ト に 使 用 す る Ｆ Ｔ Ｘ ４ Ｌ － Ｂ Ｓ 形 バ ッ テ リ ２ 個 を 、 一 度
の 充 電 で 完 全 充 電 状 態 に ま で 容 量 を 回 復 さ せ る た め の 充 電 方 法 に つ い て 、別 冊 の 正 規 取 扱 説 明 書 を
補足するものであります。
従 っ て 、ご 使 用 に 際 し て は 、正 規 の 取 扱 説 明 書 の ほ う も よ く お 読 み に な っ て か ら 、正 し く ご 使 用
ください。
１．充電時の接続方法、及び充電時間
放 電 後 の 充 電 は 、必 ず Ｆ Ｔ Ⅹ４ Ｌ － Ｂ Ｓ 形 バ ッ テ リ を ２ 個 並 列 に 接 続 し 、１ ２ 時 間 以 上
電を継続してください。
充
○１ 個 ご と 個 別 に 充 電 し て も 、 容 量 が 完 全 充 電 状 態 ま で 回 復 し な い 場 合 が あ り ま す 。
○ 本 充 電 器 に は 、過 充 電 防 止 機 能 が 付 い て い る た め ，長 時 間 充 電 を 継 続 し て も バ ッ テ リ を 傷 め る
こ と は あ り ま せ ん が ， 危 険 防 止 の た め 、 充 電 開 始 か ら の 充 電 時 間 が 48 時 間 を 超 え る 前 に 、 電
源 ス イ ッ チ を OFF に し て 充 電 を や め て く だ さ い 。
○ 充 電 時 の 環 境 温 度 は 、5 ～ 3 5 ℃ の 範 囲 内 で 行 っ て く だ さ い 。5 ℃ 以 下 で は 完 全 充 電 状 態 ま で 回 復
し な い 場 合 が あ り ま す 。ま た 、3 5 ℃ 以 上 で は 完 全 充 電 状 態 ま で 回 復 し た 後 も 普 通 充 電 電 流 が 流
れ続け、バッテリの容量を減少させる原因となる場合があります。
○ 接 続 は 付 属 の 接 続 ケ ー ブ ル を 用 い 、下 図 の 通 り 配 線 し て く だ さ い 。接 続 を 間 違 え ま す と 充 電 器
の 故 障 や シ ョ ー ト に よ る 接 続 ケ ー ブ ル の 焼 損 、バ ッ テ リ 内 部 の 溶 断 、破 裂 の 原 因 と な り 大 変 危
険ですので充分注意願います。
FMC12-15形
充 電 器
※充電器とバッテリの接続は，配線抵抗による充電電流のバラツキを抑えるために、
上図の通りとしてください。
２．充電の完了
○充 電 開 始 後 12 時 間 経 過 し た 時 点 に お い て 、 赤 色 表 示 灯 が 消 灯 ， ま た は 点 滅 し て い れ ば 充 電 完
了です。
（ 微 妙 な 温 度 等 の 違 い に よ り 1 2 時 間 経 過 し た 時 点 に お い て も 、赤 色 表 示 灯 が 消 灯 し な
い 場 合 も あ り ま す が 、 こ れ は 異 常 で は な く 、 回 復 容 量 に 差 は あ り ま せ ん 。）
○充 電 開 始 後 12 時 間 経 過 し た 時 点 に お い て も 、 赤 色 表 示 灯 が 点 灯 状 態 の ま ま の 場 合 は 、 以 下 の
ことが考えられます。
・バ ッ テ リ の 寿 命 が 近 い
・バ ッ テ リ の 内 部 故 障
・充 電 器 自 体 の 故 障
・バ ッ テ リ の 温 度 が 上 が り す ぎ て い る 。 ⇒ こ の 場 合 は バ ッ テ リ を 冷 や し て か ら 、
充電を継続してください。
３．その他
放 電 し た バ ッ テ リ は 速 や か に 充 電 し て く だ さ い 。放 電 状 態 で 長 期 間 保 管 し た 場 合 、充 電 で き な く
なる場合があります。
ＮＡＴＳ
２０１２
その他連絡事項
これまでのＦＴ４Ｌ－ＢＳは、品質アップの為にＦＴＸ４Ｌ－ＢＳにマイナーチェンジしました。
サイズ、定格容量が同一ですが、エントラントの皆様からみて、信頼性が更にアップされると思います。
皆様のご活躍、そして、更なる記録更新を御願い致します。