Download O2コントローラー/ MC-8G

Transcript
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
O2コントローラー/ MC-8G-S
取扱説明書
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
飯島電子工業株式会社
MC8GSTS-0124
MC8GSTS-0124
このたびは、弊社 O2 コントローラー『MC-8G-S』をお買い上げいただき、
誠にありがとうございます。
本計器は、酸素濃度を測定することができます。
ご使用になる前に、本書をよくお読みいただき、正しくご使用ください。
そして、この説明書は無くさないように保管して、必要の都度、読み直して
ください。
なお、本書の所々にある『ワグニット』の記述は、弊社酸素センサーの
登録商標です。
MC8GSTS-0124
目次
1.安全上のご注意・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2.同梱品の確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5
(1).内容物
(2).その他付属品
3.各部の名称と説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
(1).前面パネル
(2).裏端子
(3).センサープローブ
4.製品仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
5.取付方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
(1).パネルカット図
(2).パネル取り付け
(3).裏端子の配線
(4).ワグニットの交換
(5).センサープローブの設置
6.測定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14
(1).測定
(2).スパン校正
(3).ゼロ校正
(4).時定数設定
(5).補正係数設定
7.記録計出力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
(1).記録計出力
(2).記録計出力レンジ
8.制御出力・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1).制御モードの説明
(2).上/下限設定
(3).ディレータイマー
(4).制御出力設定
MC8GSTS-0124
-1-
18
目次
9.シリアル通信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
24
(1).接続方法
(2).通信設定
10.時計設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
25
11.エラーメッセージ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
26
12.トラブルシューティング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27
13.
アフターサービスについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30
保証書
-2-
MC8GSTS-0124
1.安全上のご注意
使用される人や他の人への危害、物的損害を未然に防止するため、必ずお守りいただきたいことを
次のように説明しています。
・表示内容を無視して誤った使い方をしたときに生じる危害や物的損害の程度を、次の表示で区分し
説明しています。
この表示の項目は、表示を無視して誤った取扱いをすると、『傷害を負う
ことが想定されるか、または物的損害の発生が想定される危害・損害の程
度』を表します。
この表示の項目は、表示を無視して誤った取扱いをすると、『測定に悪い
影響を及ぼし、正しい測定結果が得られない可能性が想定される損害の程
度』を表します。
【測定雰囲気ガス】
混合ガス
センサーは窒素(またはアルゴン)と酸素の混合ガスで調整されていま
す。これ以外の混合ガスでは正確な測定ができない場合があります。
<使用禁止ガス>
・妨害ガス
二酸化硫黄、硫化水素などの酸化性ガスは、指示値が高めに出たり、セン
サー性能を短時間で著しく劣化させるため、使用しないでください。
・還元性ガス
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、亜硫酸、オゾンなどの還元性ガスは、指示
値が高めに出たり、センサー性能を短時間で著しく劣化させるため、使用し
ないでください。
・その他の妨害ガス
塩化水素、酸化窒素は高めに指示、水素は低めに指示、二酸化炭素は指示
不安定になり、いずれのガスもセンサー性能を短時間で著しく劣化させるた
め、使用しないでください。
MC8GSTS-0124
-3-
1.安全上のご注意(続き)
【使用環境】
温度
使用温度範囲外の雰囲気ガスを測定すると、センサーが破損しますので、
必ずセンサー部は 0 ~ 40 ℃になるようにしてご使用ください。
ダスト、オイルミスト
故障、測定誤差、応答不良の原因になりますので、必ずフィルターなどで
除去してご使用ください。
水滴、結露
センサーに水滴が付着したり、結露したりすると指示誤差や故障の原因に
なりますので、必ずフィルターなどで除去してください。
圧力
センサー出力はガスの圧力に比例するため、センサー部は大気圧になるよ
うにしてください。
また、センサー部が負圧(真空)になりますとセンサーが破損しますので、
センサーはサンプリング装置などのポンプの後方に配置してください。測定
ガスに脈圧があると測定値のふらつきの原因になります。
静電気
本計器は、ごくまれに静電気の影響で測定値の一瞬のふらつき、機器の動
作停止が起きる場合があります。万が一機器の動作が停止した場合は、電源
を入れ直してください。
【接地】
アースの接地に関しては以下の点に注意して接続してください。
アースに電流が流れると、接地抵抗によってアース端子に電圧が発生して、
ノイズ源になります。また、アースの接続を行わない場合、静電ノイズの影
響を受ける場合があります。
<参考>
動力用のアースには大電流が
流れることがあるため、本計
器と動力用のアースは分けて
接地することが必要です。ま
たそれぞれのアース棒は、間
隔を十分空けて、埋設する必要があります。アースの配線分けができず、ノ
イズの影響を受けてしまう場合は、アースの配線を行わず設置する筐体とは
絶縁する処置を行ってください。
-4-
MC8GSTS-0124
2.同梱品の確認
開梱したら、次のものがそろっていること、それらに損傷がないことを確認してください。
万が一、不足しているもの損傷しているものがある場合は直ちにご購入された販売店または直接弊
社までお問い合わせください。
(1).内容物
番号
内容
数量
① O2 コントローラー本体
1
② 予備ヒューズ(ミニ 1A)
2
③ 取付金具
2
④ 取扱説明書(保証書在中)
1
チェック
(2).その他付属品(お客様のご購入状況により、付属品は変わります)
番号
内容
数量
⑤ 拡散形プローブ(型式:PB-OA)
1
流通形プローブ(型式:PB-OAFM)
1
⑥ ハウジング(型式:HG)/流通形プローブで使用します。
1
付属品
インサートリング× 2 個
⑦ ワグニット(型式:WA-SGM)
1
⑧ ACケーブル(型式:AK-4-3)
1
MC8GSTS-0124
-5-
チェック
3.各部の名称と説明
(1).前面パネル
①
⑥
⑦
③
②
⑧
④
⑤
⑨
① 表示部
測定値、校正中、エラーメッセージなどを表示します。
② HIGH(上限)ランプ
測定値が上限設定値以上(以下)で点灯します。
③ LOW(下限)ランプ
測定値が下限設定値以下(以上)で点灯します。
④ HIGH(上限)設定キー
このキーを押し、△/▽キーで上限値を設定します。
制御出力の設定ができます。
⑤ LOW(下限)設定キー
このキーを押し、△/▽キーで下限値を設定します。
⑥ 数値加算キー(△キー)
設定値などの数値を加算します。
記録計出力レンジの設定ができます。
⑦ 数値減算キー(▽キー)
設定値などの数値を減算します。
または、
制御出力保持(モード 3、4)のリセットキーになります。
RESET(リセット)キー
時定数の設定ができます。
⑧ CAL(校正)キー
自動校正を行います。
補正係数が設定できます。
⑨ POWER(電源)スイッチ
電源の ON / OFF を行います。
-6-
MC8GSTS-0124
3.各部の名称と説明(続き)
(2).裏端子
③
ローレットビス× 4 本です。
4 本を均一に外すと、裏カバーが外れます。
⑦
⑧
⑤
⑥
①
②
③’
④
① HIGH(上限)端子
リレー接点端子です。無電圧、a接点です。接点出力の最
② LOW(下限)端子
大定格は、250V
2A
max です。これ以上の負荷を制御す
る場合は、別にリレーなどを接続してください。
③ E.(アース)端子
入力電源のアースに接続してください。③’は予備です。
アースをとらないと動作不良の原因となります。
④ AC(電源)端子
AC85 ~ 265V で供給してください。
⑤ SERIAL(シリアル)コネ
RS-232C 通信用です。
クター
※コネクタの固定ねじは、メートルねじ(ミリねじ)とな
ります。
⑥ ヒューズボックス
ミニヒューズ(1A)が入っています。
⑦ REC(アナログ)端子
記録計用のアナログ出力がでています。
⑧ IN(センサー入力)端子
センサーからのケーブルを接続します。
R:赤、Y:黄、G:緑、W:白、B:黒
MC8GSTS-0124
-7-
3.各部の名称と説明(続き)
(3).センサープローブ
拡散形
①ケーブル
:4芯塩ビシースケーブルです。
②プローブ
:内部にプリアンプが入っています。
③キャップ
:センサーを固定・保護します。
④ワグニット:メンテナンスの簡単なワンタッチ交換式
酸素センサーです。
⑤端子
:コントローラーと接続します。
①
⑤
②
③
④
流通形
①ケーブル
:4芯塩ビシースケーブルです。
②プローブ
:内部にプリアンプが入っています。
③ハウジング
:センサーが入り測定ガスを流します。
④キャップ
:ハウジングとプローブを固定します。
⑤端子
:コントローラーと接続します。
⑥測定ガス入口 :測定ガス入口ホースを接続します。
⑦測定ガス出口 :測定ガス出口ホースを接続します。
⑧Oリング(P-28)
⑨キャップ
:センサーを固定します。
①
⑤
②
④
⑥
③
⑦
⑨
⑧
-8-
MC8GSTS-0124
4.製品仕様
項目
仕様
製品名・型式
O2 コントローラー
測定方式
隔膜形ガルバニ電池式酸素センサー
表示方式
LEDデジタル表示
測定範囲
① 0.00 ~ 9.99%O2
計器精度
± 0.04%O2
② 8.0 ~ 25.0%O2
MC-8G-S
オートレンジ切替
(一定温度)
(本体指示部のみ)
応答速度
90%応答
アナログ出力
パネルキーで選択
制御出力
15 秒以内(20 ℃)
ご購入時に下記より指定
0 ~ 25%O2
4 ~ 20mA(最大負荷抵抗 400 Ω)
0 ~ 10%O2
0 ~ 1V
0 ~ 1%O2
1 ~ 5V
上/下限 2 点無電圧 a 接点出力、接点容量
AC250V 2A
7種類の制御条件よりパネルキーで選択
ディレータイマー機能付、0 ~ 9 秒まで設定可能
制御出力設定範囲:0.00 ~ 25.00%O2
シリアル通信
RS-232C により、外部との接続が可能
校正方法
空気によるワンタッチ校正
自己診断機能
校正時に、センサー寿命/不安定/校正不良を診断してメッセージを表示
補正係数機能
湿度、気圧による酸素分圧変化を補正
時定数機能
設定範囲は 0.2 ~ 10 秒。
時計機能
外部との接続により、測定値を読み出すときに、年月日時分のデータも同
測定データを設定範囲間で平均化し表示
時に出力
使用温度範囲
0 ~ 40 ℃(結露しないこと)
自動温度補正
※ 35 ℃以上は、測定範囲が 20.9%O2 までとなります
サンプルガス出入口 チューブフィッティング(外径φ 4 用)付
(金属製ハウジング仕様の場合は PT1/8 メネジ)
ケーブル長
標準 5m
電源
AC85 ~ 265V
外形寸法/重量
96(W)× 208(D)× 96(H)mm
50 / 60Hz
20VA
約 1.5kg
※この仕様は、製品改良のため予告なく変更する場合があります。ご了承ください。
<製品出荷時の設定値>
各項目
設定値
時定数
t 0.5
補正係数
C.100
記録計出力レンジ
F25.0
上限設定値
25.0
下限設定値
0.00
制御出力設定
A.1 0
MC8GSTS-0124
-9-
5.取付方法
(1).パネルカット図
制御盤などに組み込む場合、下図のような角穴をあけてください。多数取り付ける時は、間
隔を 30mm 以上はなして加工してください。
30 以上
□ 91 ± 0.5
30 以上
(2).パネル取り付け
コントローラーをパネルに入れ、裏側より付属の取付金具をコントローラー側面にはめ込み、
取付金具のネジを回してパネルに固定してください。
取付金具は上下、または左右、固定しやすい向きで取り付けてください。
- 10 -
MC8GSTS-0124
5.取付方法(続き)
(3).裏端子の配線
裏端子は下図のように配線してください。
センサーの接続は、ケーブル色別に配線します。
上限/下限の接点出力の最大定格は、250V 2A
max です。
これ以上の負荷を制御する場合は、別にリレーなどを接続してください。
MC8GSTS-0124
- 11 -
5.取付方法(続き)
(4).ワグニットの交換
ワグニットは、出荷時にプローブにセットしてあります。
寿命などで交換するときは、以下の手順で交換してください。
手順①.キャップをはずし、古いワグニットを取り外してください。
手順②.ワグニットをケースより取り出し、プローブのピンソケットの向きに合わせて
差し込んでください。
注)ワグニットは、ツバの部分をつかむようにして、先端部は触れないように
慎重に取り扱ってください。
ここを手でつかむようにしてください
先端部は触れ
ないでください
手順③.ワグニットの先端に当たらないように、キャップをプローブに入れて、しっかり
ネジを締め込んでください。
ワグニットのOリングが、プローブにしっかりと、はまります。
- 12 -
MC8GSTS-0124
5.取付方法(続き)
(5).センサープローブの設置
拡散形
設置場所は、直射日光をさけ温度変化の少ない場所を選んでください。
また、センサー部を下にし立てるか、ぶら下げるようにしてください。
流通形
取り付け穴は下図のようになります。M4ビスで固定してください。
ハウジングには、外形φ 4 チューブ接続用のチューブフィッティン
グ(M5 ネジ)が付いています。長期間設置する場合には、インサー
トリングを以下の手順でセットしてください。
手順①.
インサートリング(適用チューブ外径
φ 4 ×内径φ 2.5)を、チューブにはめ込
んでください。
ガス出口
ガス入口
手順②.
フィッティングにチューブを奥まで差し
込んでください。
MC8GSTS-0124
- 13 -
6.測定
(1).測定
電源が入ると、通常測定状態になります。右図のよう
に、O2 値を表示し、記録計にアナログ値を出力します。
測定値が 8%O2 以下、10%O2 以上になった時、レンジ
が自動的に切り替わり、小数点の位置が移動します。
低濃度側では
0.01%O2 が最小分解能となります。
ガス温度の測定
△キーを押すことで、ガスの温度を 3 秒間表示することができます。例えば炉の内部の O2 濃度を
測定する場合には、配管の長さを調整するなど測定するガスの温度が使用温度範囲内になるように
してください。
(2).スパン校正
スパン校正は、大気中の酸素濃度を 20.9%O2 として、ワグニットの出力を測定値 20.9%O2 となる
ように本計器を校正します。測定開始前に、連続測定の場合は 5 ~ 10 日に1度程度、以下の手順の
ように行ってください。
手順①.
校正ガスの取り入れ口に新鮮な空気を流してください。
手順②.
電源を入れます。
手順③.
サンプリング装置を使用している場合などは、通常測定時と同様のガス流量になる
ように、ガス流量を調節してください。ガス流量の調節後、指示値が安定するまで待
ちます。この時、温度変化があると校正が正確に行われませんので、温度安定を充分
みてください。
手順④.
指示値が安定しましたら、
キーを押します。カウントダウンしながらセルフ
チェックを行い、約 10 秒後、『20.9』と点灯表示(補正係数 100 の場合)し校正が終
了し、通常測定に戻ります。
校正完了後、20.8%O2 などと表示する場合があります。これは、温度不安定などが
要因となります。どうしても気になる場合は、校正ガスの温度安定が十分に行えるよ
うに配管を長くするなどの処置をして温度変化を無くし、もう一度スパン校正を実施
してください。
校正動作の解除
カウントダウン中に、▽キーを押すと校正を解除し通常測定に戻ります。
ワンポイント説明
校正完了時や各設定完了時は、内部メモリーに校正値や設定値を記憶するための動作を行いま
す。表示上は、『----』(書込中)→『good』(書込完了)となります。
- 14 -
MC8GSTS-0124
6.測定(続き)
(3).ゼロ校正
低濃度を精度良く測定したい場合や、低濃度側の値がどうもおかしい(マイナス表示が出た
り、高い表示が出る)場合は、ゼロ校正を以下の手順のように行ってください。
手順①.
校正ガスの取り入れ口に N2 ガスを流してください。
※ N2 ガス純度は、お客様の測定に要求される精度を満足する純度をご使用ください。
手順②.
電源を入れます。
手順③.
サンプリング装置を使用している場合などは、通常測定時と同様のガス流量になるよ
うに、ガス流量を調節してください。ガス流量の調節後、指示値が安定するまで待ちま
す。
手順④.
15 ~ 30 分程度ガスを流し、ハウジング、センサー内部の酸素を充分に排出させま
す。指示値が安定しましたら、
キーを押します。カウントダウンしながらセルフ
チェックを行い、約 10 秒後、『0』と点灯表示し校正が終了し、通常測定に戻ります。
待ち時間が不充分ですと、測定中ゼロ付近でマイナス表示されることがあります。
校正動作の解除
カウントダウン中に、▽キーを押すと校正を解除し通常測定に戻ります。
0リセット
簡易的なゼロ点を調整します。ゼロ校正ができない場合の簡易的な方法です。
ワグニットを外し、
キーを押します。カウントダウンしながらセルフチェックを行い、
約 10 秒後、『0』と点灯表示し0リセットが終了します。
(4)時定数設定
圧力の変動、その他ノイズなどの為のフラツキを少なくするため、測定値を平均化して表示値
を安定させることができます。時定数を変更する場合、下記の手順で行ってください。
初期値は 0.5 秒が入っています。
手順①.
一旦電源を切り、▽キーを押しながら電源を
入れてください。電源が入ったらすぐに▽キー
をはなしてください。いつまでも押しています
と▽キーが働き、時定数設定値が変化します。
表示は右図のようになります。
手順②.
△▽キーで時定数設定値を変更してください。変更範囲は、0.2 ~ 10 秒です。
手順③.
変更終了後、
キーで設定記憶し通常測定に戻ります。この設定値は、
電源を切っても保持されます。
MC8GSTS-0124
- 15 -
6.測定(続き)
(5).補正係数設定
校正用新鮮空気の湿度により、O2 濃度は少しですが変化します。また、測定ガスに圧力が
残る場合も、測定値に少し影響を与えます。値としてわずかですが、湿度又は圧力値が分かっ
ている場合、その影響を補正することができます。校正空気の湿度/測定ガス圧力の条件によ
り、下記表から補正係数を求めて手順に沿って設定してください。
校正時気温 10 ℃
P:測定ガス圧力(気圧)
1
1.02
1.04
1.06
1.08
1.10
RH:
20
100
98
96
94
92
91
校正時空気湿度
40
100
98
96
94
92
90
(%)
60
99
97
95
94
92
90
校正時気温 20 ℃
P:測定ガス圧力(気圧)
1
1.02
1.04
1.06
1.08
1.10
20
100
98
96
94
92
90
校正時空気湿度
40
100
98
96
94
92
90
(%)
60
99
98
96
94
92
89
RH:
校正時気温 30 ℃
RH:
P:測定ガス圧力(気圧)
20
1
1.02
1.04
1.06
1.08
1.10
99
97
95
94
92
90
校正時空気湿度
40
99
96
95
93
91
89
(%)
60
97
96
94
92
90
89
手順①.
一旦電源を切り、
キーを押しながら電
源を入れてください。電源が入ったらすぐに
キーをはなしてください。表示は右図の
ようになります。
手順②.
手順③.
△▽キーで上記の表を参照して係数を変更してください。
変更終了後、
キーで設定記憶し通常測定に戻ります。この係数は、
電源を切っても保持されます。
- 16 -
MC8GSTS-0124
7.記録計出力
(1).記録計出力
記録計への出力は、ご購入時の指定により『4 ~ 20mA』『0 ~ 1V』『1 ~ 5V』の何れかが
選択されています。指定のない場合は、『4 ~ 20mA』に設定されています。
(2).記録計出力レンジ
記録計への出力レンジは下表のように設定変更できます。手順に沿って設定してください。
出力レンジ
設定値
0 ~
25
%O2
F25.0
0 ~
10
%O2
F10.0
0 ~
1
%O2
F 1.0
手順①.
※出力レンジ以上の値になった場合、出力電圧は、
上側 +5%でストップします。
一旦電源を切り、△キーを押しながら電源を
入れてください。電源が入ったらすぐに△キー
をはなしてください。いつまでも押しています
と△キーが働き、出力レンジが変化します。表
示は右図のようになります。
手順②.
△▽キーで上表の希望するレンジの設定値を選択してください。
手順③.
選択終了後、
キーで設定記憶し通常測定に戻ります。この設定値は
電源を切っても保持されます。
MC8GSTS-0124
- 17 -
8.制御出力
(1).制御モードの説明
モード1~7までの動作は以下のようになります。
また、制御出力には上限用と下限用の二つがあり、無電圧 a接点出力 AC250V 2A max に
なっています。上/下限の設定は、コントローラーパネルのキー操作で設定します。
モード1
(A1)
上限設定値
測定値
下限設定値
ON
上限接点
OFF
下限接点
OFF
ON
上限接点は上限設定値以上で ON、以下で OFF になります。
下限接点は下限設定値以下で ON、以上で OFF になります。
モード2
(A2)
上限設定値
測定値
下限設定値
ON
上限接点
OFF
ON
下限接点
OFF
モード1の逆の出力が出ます。
上限接点は上限設定値以下で ON、以上で OFF になります。
下限接点は下限設定値以上で ON、以下で OFF になります。
- 18 -
MC8GSTS-0124
8.制御出力(続き)
モード3
(A3)
上限設定値
測定値
下限設定値
ON
上限接点
OFF
ON
下限接点
OFF
上限接点は上限設定値以上で ON に保持され、▽キーでリセットされます。
下限接点は下限設定値以下で ON に保持され、▽キーでリセットされます。
上/下限接点はいずれも▽キー(RESET キー)が押されるまで ON に保持されます。
モード4
(A4)
上限設定値
測定値
下限設定値
ON
上限接点
OFF
ON
下限接点
OFF
モード3の逆の出力が出ます。
上限接点は上限設定値以上で OFF に保持され、▽キーでリセットされ ON になります。
下限接点は下限設定値以下で OFF に保持され、▽キーでリセットされ ON になります。
MC8GSTS-0124
- 19 -
8.制御出力(続き)
モード5
(A5)
上限設定値
測定値
下限設定値
ON
上限接点
OFF
ON
下限接点
OFF
上限接点は上限設定値以上で ON に保持され、下限設定値以下で OFF に解除されます。
下限接点は上記の逆の出力をし上限設定値以上で OFF に保持され、下限設定値以下で
ON に解除されます。
モード6
(A6)
測定値
上限設定値
下限設定値
ON
上限接点
OFF
ON
下限接点
OFF
上限接点は上限設定値以下で ON、以上で OFF になります。
下限接点は下限設定値以下で ON、以上で OFF になります。
上限接点を注意信号、下限接点を警報信号として使用できます。
- 20 -
MC8GSTS-0124
8.制御出力(続き)
モード7
(A7)
上限設定値
下限設定値
測定値
ON
上限接点
OFF
ON
下限接点
OFF
上限接点は上限設定値以上で ON、以下で OFF になります。
下限接点は下限設定値以上で ON、以下で OFF になります。
下限接点を注意信号、上限接点を警報信号として使用できます。
MC8GSTS-0124
- 21 -
8.制御出力(続き)
(2).上/下限設定
制御出力の上/下限を設定する場合、下記の手順で行ってください。
手順①.
通常測定状態で
キーを押します。上限設定値が点滅表示されます。
設定値を、△▽キーで変更してください。
手順②.
変更後
キーを再び押すと、その設定値が記憶されます。通常測定に戻り、
O2 値が表示されます。他のキーが押された場合、設定値は更新されませんので
注意してください。
手順③.
通常測定状態で
キーを押します。下限設定値が点滅表示されます。
設定値を、△▽キーで変更してください。
手順④.
変更後
キーを再び押すと、その設定値が記憶されます。通常測定に戻り、
O2 値が表示されます。他のキーが押された場合、設定値は更新されませんので
注意してください。
(3).ディレータイマー
この機能はディレータイマーにより遅れをもたせ、設定値付近の ON / OFF のハンチングを
やわらげるものです。大型ポンプなどの ON / OFF の繰り返しを避けることができます。
設定値
測定値
制御出力
t=0秒
制御出力
t=1秒
制御出力が OFF から ON の場合、ON の条件がタイマー以上経過した時に出力が切り換わり
ます。同様に ON から OFF の場合、OFF の条件がタイマー以上経過した時に切り換わります。
- 22 -
MC8GSTS-0124
8.制御出力(続き)
(4).制御出力設定
制御出力条件を変更する場合、下記の手順で行ってください。初期出力条件は、モード 1、
ディレータイマー 0 秒になっています。
モード番号
手順①.
一旦電源を切り、
ディレータイマ値
キーを押しながら電
源を入れてください。電源が入ったらすぐに、
キーをはなしてください。表示は右の
ようになります。
手順②.
制御モードの変更は、
キーでモード番号が増え、
キーでモード
番号が減ります。
手順③.
ディレータイマー値の変更は、△▽キーで変更してください。設定範囲は、
0 ~ 9 秒です。
手順④.
設定終了後、
キーで設定記憶し通常測定に戻ります。この設定は電源を
切っても保持されます。
MC8GSTS-0124
- 23 -
9.シリアル通信
(1).接続方法
本体裏面の SERIAL(シリアル)コネクタ(RS-232C)を使用して、外部のコンピューター
と接続することで外部操作、計測データの読み込みなどが可能です。接続には市販の RS-232C
シリアルクロスケーブルをご使用ください。コンピュータ-はお客様にてご用意ください。
専用の通信ソフト(型式:MC-PG)を使うことで、データを自動で記録することができます。
報告書などの資料として活用したり、データの保管や管理、必要なデータの検索などが簡単に
できます。通信コマンドが必要な場合は、別途お問い合わせください。
RS-232C シリアル
O2 コントローラー
クロスケーブル
コンピューター
コンピューターに合わせる
D-SUB
9PIN
メス型
D-SUB
9PIN
オス型
(2).通信設定
<コンピューターに
RS-232C コネクタが無い場合>
市販の USB-シリアル変換器をご購
入いただき接続してください。ご購
項目
設定
モード
調歩同期式
ボーレート
9600bps
データ長
8bit
ストップビット
1bit
パリティ
None
入の際の不明点は、弊社まで気軽に
お問い合わせください。
専用の通信ソフト(型式:MC-PG)のイメージ
- 24 -
MC8GSTS-0124
10.時計設定
工場出荷時には内部時計を設定してありますので、通常使用では時計設定の必要はありません。
微妙な時間のズレが発生してきたときなどの参考としてください。
識別番号
手順①.
一旦電源を切り、
2010 年を示す
キーを押しながら電
源を入れてください。電源が入ったらすぐに、
キーをはなしてください。表示は右のよう
になります。
手順②.
まずは「年」(下 2 桁)の設定になります。値の変更は、△▽キーで変更して
ください。
手順③.
上限 キーを押すたびに、「年」→「月」→「日」→「時」→「分」と切り替
わります。それぞれの値を、△▽キーで変更してください。
識別のため、表示の先頭に番号が表示されます。それぞれ
1.「年」→
手順④.
MC8GSTS-0124
2.「月」→
設定終了後、
3.「日」→
4.「時」→
5.「分」
を示します。
キーで設定記憶し通常測定に戻ります。
- 25 -
11.エラーメッセージ
校正時、自己診断により、右図のように
などの表示をする場
合があります。その場合は、各エラー表示の処置内容に従ってください。
表示/内容
確認内容
処置方法
測定環境温度の変化が激しく
空調などの影響を受けない温度変化の少
なる要素がありませんか。(空
ない室内の場所で、スパン校正を行ってく
スパン校正実行時、 調の吹き出し口、ストーブが近
ワグニットの出力が不 い)
安定な場合、または温
ださい。
→ 6.(2).スパン校正
ワグニット表面が汚れていま
参照
綿棒などを水で濡らした物でできるだけ
度変化が激しい場合に せんか。
力を加えないよう汚れを拭き取り、スパン
発生します。
校正をしてください。
→ 6.(2).スパン校正
上記の処置を行い、何回校正
参照
静止状態で 30 分以上放置し、指示値が安
しても発生する場合は、ワグニ
定するのを待って、再度スパン校正をして
ットの劣化または破損が考えら
ください。それでも発生する場合は、ワグ
れます。
ニットを新品と交換してください。ワグニ
ット交換後は、必ずゼロ校正または0リセ
ットを行ってください。
→ 5.(4).ワグニットの交換
→ 6.(3).ゼロ校正
ワグニットの表面が汚れてい
ませんか。
綿棒などを水で濡らした物でできるだけ
力を加えないよう汚れを拭き取り、スパン
スパン校正実行時、
校正をしてください。
ワグニットの寿命をお
知らせします。
参照
参照
→ 6.(2).スパン校正
上記の処置を行い、何回校正
参照
ワグニットを新品と交換してください。
しても発生する場合は、ワグニ
ワグニット交換後は、必ずゼロ校正または
ットの寿命です。
0リセットを行ってください。
→ 5.(4).ワグニットの交換
→ 6.(3).ゼロ校正
参照
参照
時計 IC の電池寿命
です。
基板上の時計 IC 用バックアッ
メーカに修理を依頼してください。
プ電池の寿命です。
EEPROM の記憶不
良です。
基板上の EEPROM の記憶不良
メーカに修理を依頼してください。
です。
- 26 -
MC8GSTS-0124
12.トラブルシューティング
「故障かな!?」と思ったら、修理をご依頼される前に、次の確認/処理を行ってください。
症状の改善が見られない場合は、「アフターサービスについて」を参照して、ご購入された販売店
または直接弊社までお問い合わせください。
症状
電源が入らない。
表示がつかない。
確認内容
処置方法
供給電源(AC85 ~ 265V)は、接
AC ケーブルの接続を確認してください
→ 5.(3).裏端子の配線
続されていますか?
ヒューズは切れていませんか。
参照
ヒューズを新品と交換してください。
→ 3.(2).裏端子 参照
プローブの配線は良いですか。
配線を正しく直してください。
→ 5.(3).裏端子の配線
測定値がふらつく。
プローブの配線は良いですか。
測定値が低めに出る。
配線を正しく直してください。
→ 5.(3).裏端子の配線
測定値が高めに出る。
スパン校正は行いましたか。
参照
参照
十分に安定時間を取りスパン校正を行っ
てください。
→ 6.(2).スパン校正
補正係数は正しいですか。
参照
補正係数を正しく直してください。
→ 6.(5).補正係数設定
ワグニットの表面が汚れていま
せんか。
参照
綿棒などを水で濡らした物でできるだけ
力を加えないよう汚れを拭き取り、スパン
校正をしてください。
→ 6.(2).スパン校正
ワグニットが劣化、または破損
していませんか。
参照
ワグニットを新品と交換してください。
ワグニット交換後は、必ずゼロ校正または
0リセットを行ってください。
→ 5.(4).ワグニットの交換
参照
→ 6.(3).ゼロ校正 参照
ノイズの影響はありませんか。
モーターや電磁弁など制御用の誘導性負
荷に並列にバリスタを接続するか、あるい
は、制御端子に並列に同様のノイズ防止素
子を取り付けてください。
測定値がゼロを示す。
ワグニットは正しく装着してあ
りますか。
ワグニットの装着状態を確認してくださ
い。
→ 5.(4).ワグニットの交換
ケーブルに破損、断線がありま
参照
修理依頼してください。
せんか。
スパン校正しても
ゼロになった。
ワグニットが寿命、または破損
していませんか。
ワグニットを新品と交換してください。
ワグニット交換後は、必ずゼロ校正または
0リセットを行ってください。
→ 5.(4).ワグニットの交換
→ 6.(3).ゼロ校正 参照
MC8GSTS-0124
- 27 -
参照
12.トラブルシューティング(続き)
症状
確認内容
処置方法
制御出力がおかしい。
制御出力の配線 HIGH、LOW は
配線を正しく直してください。
→ 5.(3).裏端子の配線
良いですか。
上/下限設定値は正しくセット
→ 8.(2).上/下限設定
されてますか。
制御出力モード、ディレータイ
マーは正しくセットされてます
参照
設定値を見直してください。
参照
設定値を見直してください。
→ 8.(4).制御出力設定
参照
か。
外部の供給電源は正しく供給さ
れてますか。
外部の供給電源を見直してくださ
い。
→ 5.(3).裏端子の配線
記録計出力がおかし
い。
記録計への配線 REC +、-は良
配線を正しく直してください。
→ 5.(3).裏端子の配線
いですか。
参照
参照
記録計仕様(電圧、電流入力)
出力仕様を合わせてください。本計
とコントローラーの出力仕様は合
器の出力仕様の変更が必要な場合は、
っていますか。
メーカーに修理を依頼してください。
→ 7.(1).記録計出力 参照
出力レンジ設定値は正しくセッ
トされていますか。
設定値を見直してください。
→ 7.(2).記録計出力レンジ
参照
参考)弊社ホームページよくあるご質問/ FAQ もご覧ください。(http://www.iijima-e.co.jp/)
- 28 -
MC8GSTS-0124
MC8GSTS-0124
- 29 -
13.アフターサービスについて
修理・点検のご相談は、ご購入された販売店または直接弊社までお問い合わせください。
また、実際に修理依頼される際には、故障の状況(表示内容や数値、発生頻度や発生条件など)
をなるべく詳しくご連絡ください。よろしくお願いいたします。
見本
保 証 書
このたびは、弊社製品をお買いあげいただきありがとうございました。この製品は、
弊社の仕様にもとづく諸検査をおこない、その規格に合致する性能を持っていること
を保証します。保証期間内に、何らかの製造上の欠陥にもとづく故障が生じた場合、
無償での修理サービスを保証いたします。
品
名:
O2 コントローラー
型
式:
保証期間:
MC-8G-S
購入日より1年
<ご注意>
1.ワグニットは消耗品とし、保証対象外となります。
2.その他、次のような場合は保証外とし、有償修理になります。
①天災、火災または事故による故障または損傷。
②お取り扱いが不適当なため生じた故障または損傷。
③当社以外での改造、修理などによる故障または損傷。
3.本保証書は製品を日本国内で使用した場合のみ有効です。
(This warranty is valid only when this product is used in Japan.)
飯島電子工業株式会社
〒 443-0011
愛知県蒲郡市豊岡町石田 1-1
TEL.
0120-67-2827
FAX.
0120-69-6814
URL :http://www.iijima-e.co.jp
e-mail :[email protected]
- 30 -
MC8GSTS-0124