Download ボイスコイルモータドライバ 取扱説明書

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ServoTechno
Ver.1.5
Date 2007・4・2
DC±12V電源用
ボイスコイルモータドライバ
VCMシリーズ
VCM1AT
取扱説明書
サーボテクノ株式会社
〒252-0231 神奈川県相模原市中央区相模原6-2-18
TEL:042-769-7873
FAX:042-769-7874
VCMシリーズ / VCM1AT
目
次
1.VCM1ATの概要................................................................................................................................... 2
2.VCM1ATの特長................................................................................................................................... 2
3.VCM1ATの用途................................................................................................................................... 2
4.定格及び仕様 ............................................................................................................................................. 3
5.VCM1ATのブロック図 ........................................................................................................................ 4
6.コネクタ接続表及び品種表 ........................................................................................................................ 5
7.機能説明 .................................................................................................................................................... 7
8.インターフェース回路 ............................................................................................................................... 8
9.外形図 ....................................................................................................................................................... 9
10.無償保証期間と無償保証範囲 ............................................................................................................... 10
1
VCMシリーズ / VCM1AT
1.VCM1ATの概要
VCM1ATは、ボイスコイルモータ駆動用に開発したアナログ位置決め及び電流制御(トルク制御)をする
ドライバです。
電力制御にリニアアンプ方式を採用し、ノイズレス、高速応答、リニアなトルク制御を実現しました。
ナノメータ単位の超精密位置決めを実現する為には、トルク制御(電流制御)はリニアな特性が必要です
が、VCM1ATは、電流フィードバック制御ループが組み込まれていますので高速応答が期待できます。
リニアアンプの周波数特性は、抵抗負荷時 DC~20KHz です。
2.VCM1ATの特長
1.電力制御にリニアアンプ方式を採用しています。
2.スイッチングノイズの発生がありません。
3.微量送りにもリニアに応答します。
4.電流制御部は、サンプリング制御をしていないので非常に高速応答です。
3.VCM1ATの用途
ボイスコイルモータ、DCモータ、その他。
特に、ナノメータ単位の高分解能リニアスケールを用いたリニアモータの位置決め、及びトルク制御する
様な超精密マシンに最適です。
2
VCMシリーズ / VCM1AT
4.定格及び仕様
定格
型式
VCM1AT
備考
項目
定
格 電圧±V
20
電源±12V 時
出
力 電流±A
1.0
連続
最
大 電圧±V
20
電源±12V 時
出
力 電流±A
2.0
30秒
入力電源 1
+12V/2.0A
入力電源 2
インターフェース電源 +5V 0.2A
-12V/2.0A
主回路(駆動方式) パワーオペアンプ、単相、可逆
使用温度、湿度
温度:0~+50℃、湿度:85%RH以下(結露無き事)
保存温度、湿度
温度:-20~+85℃、湿度:85%RH以下(結露無き事)
寸法
mm 200(幅)*122(奥行き)*23(高さ)
重量
Kg
コネクタ含まず
0.25
制御部仕様
項目
制御ループ
入力信号
機
能 出力信号
仕様
備考
電流制御、速度制御、位置制御
サーボオン、リセット、ゲインロー、ポジション/推力切換
アラーム、ヒートシンク過熱、モータ過熱
インポジション、偏差過大、電流モニター
保護機能
パワーオペアンプ過熱、電源異常
表示ランプ
電源 ON(LE1)
ポジションFB入力
アナログ(±8V)
ポジション指令入力
アナログ(±8V)信号切換
推力指令入力
アナログ(±8V)信号切換
電流応答
25μs以内(63%ステップ応答)
位置決め
±0.1μm 以下(ポジションセンサの性能で決まる)
電流分解能
1%以下
3
抵抗負荷
4
+12V
COM
-12V
CN3
推力0~±8V
GND
アラーム
インポジション
電流モニタ
CN1
+5V
ポジション0~±8V
COM
RES
推力/ポジション切替
サーボON
VRINP
VEE
-12V
+12V
COM
-5V
VPP
-12V
INPOS
ALM
ポジション
推力
RES
SVON
+5V
調整用電源
I/F
TREF1
INPOS
+15V
RES
SVON
+12V
インポジ検出
-5V
+5V
オプション
-5V
アラーム検出
+
TPNF
C14
VRD
TPREF 2
ALM
SWRES2
SWRES1
R14
R5 3K
C30
0.01μ
高温検出
VRI
Ia/POS
SWLS
C31
SWGL
位置アンプ
R29
VRPG
VRGL
SWRES1
SWLS
VRINF
電流アンプ
C9
R58
SWRES2
モータ高温検出
TPO2
TPO1
カレントセ ンサ
PTH
パワーアンプ
-12V
+12V
-12V
+12V
TH
-12V
ポテンショ
+12V
M
VCMシリーズ / VCM1AT
5.VCM1ATのブロック図
VCMシリーズ / VCM1AT
6.コネクタ接続表及び品種表
CN1コネクタ接続表
PIN#
信号名
信号説明
1
+5V
絶縁用フォトカプラ駆動電源入力
+5V側
2
RESET
リセット入力
(Lレベルで有効)
3
SVON
サーボオン入力
(Lレベルで有効)
4
POS/F
ポジション/推力切換入力
5
GLOW
ゲインロー入力
(Lレベルで有効)
6
ALM
アラーム出力、(ヒートシンク過熱、モータ過熱)
(異常時Hレベル)
7
DRHERT
ヒートシンク過熱
(異常時Hレベル)
8
MOHERT
モータ過熱
(異常時Hレベル)
9
OVRFLW
偏差過大
(異常時Hレベル)
10
INPOS
インポジション
11
POSREF
ポジション指令入力 ±8V
12
POS0V
ポジション指令入力
13
POSFB
ポジションフィードバック入力 ±8V
14
POSFB0V ポジションフィードバック入力
15
FORCE
16
FORCE0V 推力指令入力
17
CURM
出力電流モニター
±4V/5A
18
CURM0V
出力電流モニター
0V側
19
0V
絶縁用フォトカプラ駆動電源入力 0V側
(Lレベルでポジション制御)
(インポジション時Hレベル)
0V側
0V側
推力指令入力 ±8V
0V側
20
21
22
23
24
25
5
VCMシリーズ / VCM1AT
CN2 モータ/エンコーダ用(4P)
PIN#
1
MOTOR(+)
2
MOTOR(-)
3
サーミスタ(+)
4
サーミスタ(-)
CN3
信号名
電源入力(4P)
端子#
回路接続
1
+12V
2
0V
3
-12V
4
FG
備考
電源入力
+12V/2.0A
-12V/2.0A
フレームグランド
コネクタ品種表
コネクタ NO
プラグ型番
ヘッダー型番
ピン型番
CN1
*XM2A-2501
XM3B-2522-111
CN2
H4P-SHF-AA
B4P-SHF-1AA
BHF-001T-0.8BS
CN3
VHR-4N
B4P-VH
BVH-21T-P1.1
6
メーカー
備考
オムロン
*オプション
日本圧着端子
付属品
〃
〃
VCMシリーズ / VCM1AT
7.機能説明
LED表示
LED 名
色
LE1
赤
機能説明
電源ONにて点灯
・調整ボリューム
ボリューム名
VRPO
調整機能
調整ポイント
調整方法
停止位置のオフセット調整 サーボロック時偏差アンプがゼ 位置制御で0V指令を入力し
ロになるようにインポジション インポジションを出力させる。
(INP)を出力させる。
VRD
位置フィードバックの微分 加減速時のオーバシュートをな 位置制御で使用する最大の加
量調整
くす。
減速を入力し、TPNFを観測
し、オーバシュート又はアンダ
ーシュートが出ないように、V
VRPG
位置ループのゲイン調整
発振しないように少し押さえ気 RD、VRPGのボリュウムで
味に調整する。
VRGL
調整する。
ゲインローオン時のゲイン 位置決め完了時にモータの振動 位置制御でゲインローをオン
調整
を止める。
にして、サーボロック状態の振動が
気にならない程度にゲインを
VRINP
インポジション値の調整
下げる。
位置決め完了した時にインポジ 位置制御で一定のDC電圧指
令を入力し、インポジションを
ション信号を出力させる。
出力させる。
VROVR
偏差過大値の調整
位置決め動作中にモータに過負 位置制御で0V指令を入力し
荷が発生した時に偏差過大信号 VRIをゼロに絞りモータを
を出力させる。
左右に動かして偏差過大信号
が出力される様に調整する。
VRINF
出力電流フィードバック量 サーボロック時振動(発振)がで 位置制御で0V指令を入力し
調整
ない最大のゲインに調整する。 振動(発振)がでない最大のゲイ
ンに調整する。
VRIO
出力電流オフセット調整
VRI がゼロの時出力電流(電圧)電流制御で指令入力ゼロの時、
もゼロにする。
モータ出力電圧(TPO2)を
計測。±100mV以下にする。
VRI
出力電流フルスケール調整 モータの特性に合わせ最大出力
電流を絞る。
7
VCMシリーズ / VCM1AT
8.インターフェース回路
1
2
3
4
+12V
1
R10
U13D
DG441DY
R1/4W 10K
RM3
M6-1-331J
16
VRI
IaREF2
4
14
R46
15
CT-6P103
R1/4W 2K
6
5
4
3
2
D
COM
1
PC1
4
2
1
PC2
2
1
PC3
TLP521
PC4
GND
4
TLP521
GND
3
12
5
2
+12V
7
C15
3
Vref VCC+
GND VCC-
U13C
DG441DY
9
13
4
+12V
0.1u-C
10
11
COM
-12V
C22
0.1u-C
COM
-12V
R37
R1/4W 10K
COM
VRINF CT-6P503
1
RM5
*M6-1-331J
REF
PC5
1
/RES
/GLOW
/SVON
/OVR
/ALM
/INPOS
/OHH
/OHM
VCC
1
4
COM
COM
3
4
2
TLP521
PC6
3
COM
4
4
4
1
16
15
14
13
12
11
10
2
TLP521
PC8
3
1
2
TLP521
PC9
3
B
1
2
TLP521
PC7
3
XM3B-2522-111
RM4
M6-1-331J
8
9
COM
6
5
4
3
2
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
+12V
6
5
4
3
2
C
+5V入力
RESET 入力
サーボON入力
入力切換入力
ゲインロー 入力
アラーム出力
ヒートシンク過熱出力
モータ 過熱出力
偏差過大出力
インポジション出力
ポジション指令入力
ポジション指令(0V)
ポジションFB入力
ポジションFB(0V)
推力指令入力
推力指令(0V)
電流モニタ
電流モニタ(0V)
0V(+5V)
1
3
6
U13A
DG441DY
D
IaREF1
IaREF2
IaNF
U5/13
U13B
DG441DY
8
GND
4
TLP521
2
CN1
GND
4
3
2
1
IaNF
U5/13
3
TLP521
IaREF1
C
COM
REF
/RES
/GLOW
/SVON
/OVR
/ALM
/INPOS
/OHH
/OHM
VCC
GND
1
2
3
4
5
6
7
VCC
R36
R1/4W 5.1K
R29
R1/4W 5.1K
U14
TD62004AP
1
2
B
TLP521
POW
LE1
R28
R1/4W 1K
TLR102A
COM
POSNF
POSNF
A
A
Title
インターフェース回路
Size
ServoTechno
1
2
3
8
A3
Date:
File:
Number
Revision
B30101-1
26-Mar-2001
C:\DATA\VCMTO1IF.SCH
Sheet of
Drawn By:
4
IDE
VCMシリーズ / VCM1AT
9.外形図
型式 VCM1AT
重量 : 243g
長さ単位 : mm
4- φ3.5
基板取付穴
122
112
5
5
CN3
190
200
CN2
50
FI N
5
5
23.8
52
12
20
5
11 2.1 5
5
5
5
基板の厚さ :1.6mm
CN1
CN1
20
9
VCMシリーズ / VCM1AT
10.無償保証期間と無償保証範囲
【無償保証期間】
☆納入品の保証期間は納入後1年です。
【無償保証範囲】
☆上記保証期間中に納入者側の責により故障を生じた場合、ご返送して頂ければ、その機器の故障部
分の交換、又は修理を納入者側の責任において行います。
ただし、下記に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させて頂きます。
(1)需要者側の不適当な取扱い、並びに使用による場合。
(2)故障の原因が納入品以外の事由による場合。
(3)納入者以外の改造、又は修理による場合。
(4)その他、天災、災害などで、納入者側の責にあらざる場合。
なお、ここでいう保証は、納入品単体の保証を意味するもので、納入品の故障により誘発され
る損害はご容赦いただきます。
*製品改良等の理由により予告なしに仕様変更をする場合がありますので、予めご了承願います。
10
VCMシリーズ / VCM1AT
メモ
11
VCMシリーズ / VCM1AT
メモ
12
VCMシリーズ / VCM1AT
メモ
13
VCMシリーズ / VCM1AT
メモ
14
サーボテクノ株式会社