Download コンクリート素地専用 プレ・チェッカー

Transcript
通 電性 表示 器
プ
レ
・
チ
ェ
ッ
カ
ー
Pre-checker
取扱 説 明書
PL A 樹 脂ライニング 工業会 推奨品
● 取扱 説明 書を よ く読 み、 正し く使 用し て下 さい 。
● 本書 は、 大切 に 保存 し、 常に 参照 して 下さ い。
目
次
概
説
2
用
途
2
各 部名 称
3
準
備
4
使 い 方
4
1 . ゼロ 調整
4
2 . スパ ン調 整
4
3 . 測定
4
4 . 表示 器の チェ ック
4
5 . 表示 値の 評価
5
電 池の 交換
6
取 扱上 の注 意
6
仕
6
様
-1-
概 説
コン ク リ ー ト用 放 電 式 ピン ホ ー ル 探知 器 の 使 用で き る 条 件は 、
コ ンク リ ー ト 素地 に 放 電 時の 電 気 が 流れ る こ と です 。 こ の 電気 の
流 れ( 通 電 性 )は コ ン ク リー ト に 含 有す る 水 分 を利 用 し て いる た
め 、ピ ン ホ ー ルの 検 査 を 実施 す る 前 に、 必 ず こ の水 分 の チ ェッ ク
が 必要 で す 。
本器 は 、 コ ンク リ ー ト 素地 上 に 施 工さ れ た 樹 脂ラ イ ニ ン グ、 防
水 シー ト 、 塗 装な ど 絶 縁 物の 皮 膜 面 から 電 極 を 押当 て る 簡 単な 操
作 でコ ン ク リ ート 層 の 水 分の 含 有 程 度を チ ェ ッ クす る こ と がで き
ま す。
用 途
絶 縁 性 の樹 脂 ラ イ ニン グ 、 防 水シ ー ト 、 塗装 膜 な ど の皮 膜 面 を
介 し て 、コ ン ク リ ート 素 材 に 含有 す る 水 分を チ ェ ッ クし 、 放 電 式ピ
ン ホ ー ル探 知 器 の 使用 が 可 能 であ る か 、 否か を 評 価 する た め に 用い
ます。
-2-
各部名称
1 . 本体
メータ
パ ネル
電池ボッ クス
本体
取手
2 . パネ ル
電極(底面 )
3.電極
-3-
準
備
1.電 池電圧の 確認
切替ダイ ヤルを BAT 側に回 すとメー ターは
10Vの 電圧計と なります。 60(6 V)以上
( BAT 線 より右) になってい ることを 確認します 。
指針が6 0以下( BAT 線より 左)なら 6頁
「電池の 交換」を 参照下さい 。
使い方
切替ダイヤ ルは電源 スイッチと 兼用です 。 OFF 以 外の位 置に回すと 電源が
ON にな り、パイ ロットラ ンプ( PL )が点 灯します。
1.ゼロ( ZERO )調整
切替ダイ ヤルを ZERO / MEAS. に回 し、本体を 片手で持 ち、空間に 保持(電 極が
何物にも 触れない 状態)しな がら、ゼ ロ調整ダイ ヤルを回 してメー ターの指針
を目盛の 0に合わ せます。
2.スパン ( SPAN )調整
本体を空 間に保持 しながら、 切替ダイ ヤルを SPAN に 回すと針 が右へ振 れます。
スパン調 整ダイヤ ルを回して 、メータ ーの指針を 目盛のフ ルスケー ル100に
合わせま す。
3.測定( MEAS. )
1)切 替ダイヤ ルを ZERO / MEAS. に 戻す( 左へ回す )とメータ ーの指針 は
0 に戻り、 測定できる 状態にな ります。
2)メ ーター指 針が目盛の 0に戻ら ず、ズレて いる時は 上記1 . ゼロ調整、 2 .
ス パン調整 を繰り返し て下さい 。
3)電 極面を樹 脂ライニン グ上など の測定対象 面へ垂直 に軽く押 し当て、
指 針した目 盛(表示値 )を読み 取ります。
4)測 定は1個 所で数点行 い、その 平均値を求 めて下さ い。
例 : 30 ㎝角 の4隅を 測定し、 それを1測 定点の平 均値とする 。
4.表示器 のチェッ ク
1)本 器には「 テストピー ス」が付 属し、表示 値が正し いか否か 、チェック
す ることが できます。
2)上 記1、2 の調整後、 電極面を テストピー スに押し 当てると テストピー ス
の ラベルに 表示してあ る表示数 値に指針し ます 。(38 ±2)
3)表 示数値に 狂いが生じ た場合は 、当社へ再 調整を依 頼して下 さい。
-4-
5.表示値 の評価
1)表 示値は、 電極から垂 直に深さ 約 30 ㎜ 間の範囲 にある測定 対象物の 比誘
電 率を表示 しています 。
2)コ ンクリー ト躯体に含 有する水 分の程度を 測定の目 的として いますが、
現 実には絶 縁性皮膜が あります ので、次の ようにな ります。
表示値=比 誘電率( 含有水分+ 皮膜+コ ンクリート 骨材)
各々の 比誘電率 は一般に次 のように 言われてい ます。
水道水 =80、 樹脂皮膜= 3~4、 コンクリー ト骨材= 5~6
3)上 記のよう に水の比誘 電率は他 に比べて圧 倒的に大 きな値な ので、表示 値
は コンクリ ート躯体に 含有され る水分の程 度に敏感 に反応し ます。
一 般的に、 比誘電率が 大きいほ ど、通電性 は良好で すので、 樹脂ライニ ング、
防 水シート 、塗装膜な ど絶縁性 皮膜の上か ら本器で 検査して 得られた表 示値に
よ り、放電 式ピンホー ル探知器 による検査 実施の可 否を判定 することが できます 。
4)下 表は、コ ンクリート (配合比 :セメント 1、 砂2.7、砂利3.6、水 0.57)表層 に
エ ポキシ系 皮膜を形成 したテス トサンプル を使用し て、皮膜 の厚さと表 示値の関
係 について 実験し、ピ ンホール 検査が可能 となる境 界を求め たものです 。
5)本 器による 測定値が、 この表の 境界線の上 部にあれ ば、ピン ホール検査 が可能と
評 価するこ とができま す。
6)し かし、現 実にはコン クリート 骨材の材種 、配合比 、施工方 法、密度、
表 面粗度、 温度、また 絶縁性皮 膜の材種等 により表 示値に差 異を生じま す。
7)情 況によっ ては、樹脂 ライニン グ等に人工 的な疑似 ピンホー ルを作り、
放 電による ピンホール 検出の有 無をテスト 、確認の 要があり ます。
100
ª
↑ 60
通
ピ ンホール 検査実施可 能範囲
電
性 40
表
示
値 20
0
0.5
1.0
1.5
2.0
ライニ ング標準 厚さ( mm )→
-5-
2.5
3.0
電 池 の 交換
切替ダイヤ ルを BAT 側に回し 、メータ ー指針が BAT 線よ り左または 、目盛の 「60」
以下になっ たら電池 ボックスの アルミ蓋 を指先で引 き上げて 開き、新 しい電池と 交換して
下さい。
電池は6F 22型( 9V)が1 個です 。(連 続使用はマ ンガン製 で約30時 間、アル カ
リ製で約5 0時間で す 。)電池の交 換時は「 使用期限」 に注意し て下さい。
取 扱 上 の注 意
●測定は、 コンクリ ートの鉄筋 、鉄骨、 ラス網が表 層部(カ ブリ厚さ 30 ㎜以 内)に
有るとそ の影響を 受け、多目 に表示す る傾向にな りますの で測定は 避けて下さ い。
●樹脂ライ ニングな どの測定対 象面は、 よく乾燥し 、電極が 密着でき る平滑面で あり
ゴミ、ホ コリのな いきれいな 所を選ん で下さい。
●測定中は 、必要に 応じて、ゼ ロ及びス パン調整を 行って下 さい。
●衝撃、直 射日光、 高温、高湿 気などは 避けて下さ い。
●保管は、 ホコリの ない清潔で 、よく乾 燥した場所 をお選び 下さい。
尚、長期 間使用し ない場合は 電池をは ずして下さ い。
仕 様
プレ ・ チェ ッカー
名称型式
通 電性表示器
方
高 周波誘電率 式
式
Pre-checker
周 波 数
2 . 5M Hz
検出限界
電 極面から垂 直に深さ 約30㎜
目
盛
1 00等分( 刻み:2 )
電
源
乾 電池 6F22 型 9 V×1
連 続使用:マ ンガン製 約30時間 、アルカ リ製約5 0時間
寸法・重量
65( W )× 210 ( D )× 130 ( H ) ㎜、 820g
付 属 品
テ ストピース 、収納バ ック
-6-
主 営 業 品 目
膜
厚
計
ピンホール探知器
水
分
計
結
露
計
検
針
器
鉄 片 探 知 器
株 式会社
東京営業所
サン コウ電子研 究所
〒 101-0047 東京都 千代田区 内神田 2-6-4 柴 田ビル2 階
TEL 03-3254-5031
大阪営業所
〒 530-0046 大 阪市 北区菅原町 2-3 小西 ビル
TEL : 06-6362-7805
名古屋営業所
FAX 03-3254-5038
FAX : 06-6365-7381
〒 462-0847 名 古屋市北 区金城 3-11-27 名 北ビル
TEL : 052-915-2650 FAX : 052-915-7238
福岡営業所
〒 812-0023 福 岡市 博多区奈良 屋町 11-11
TEL : 092-282-6801 FAX : 092-282-6803
本
社
〒 213-0026 川 崎市高津 区久末 1677
TEL : 044-751-7121 FAX : 044-755-3212
-7-