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卓上インパルスシーラ-「のぞみ」
XP シリーズ共通取扱説明書
Ver.2.31
本製品を正しく事故無くお使い頂く為にこの取扱説明書を熟読してからご使用下さい。
アーム産業株式会社
〒806-0067 北九州市八幡西区引野 1-18-21
TEL: 093-641-6311 FAX:093-641-6799 Email:[email protected]
卓上インパルスシーラ-「のぞみ」XP シリーズ共通取扱説明書
本製品を正しく事故無くお使い頂く為にこの取扱説明書を熟読してからご使用下さい。
・ この機械は、電気を利用して合成樹脂包材を熱溶着する機械です。
・ 多湿な場所や漏電を引き起こすような場所を避け水平なテーブル面にてご使用下さい。
・ AC100 vの機種に対応した電流量を確保できるコンセントに確実に接続して下さい。
・ 本機械は、シールアームを押し下げた時のみ電気の流れるいわゆるインパルス機構ですので、電源プ
ラグをコンセントに差したままでも特に問題はありませんが、長期に使用しない場合は、プラグを抜
いた状態で保管下さい。
・ 保管時は、電源コードを本体に巻きつける行為は、電源コードの損傷につながる場合が有りますので
お気お付け下さい。
・ コンセントから外す場合は、プラグを持って行うようにお願いします。
* カッターは、切断操作を行わない時は必ず最奥位置の待機場所にしておいて下さい。
* カッターが待機位置以外にある状態で使用すると思わぬ事故の危険性が有ります。
* シール作業のみでご使用の場合は、カッター刃を取り外しておく事をお勧めします。
1
仕様
機械仕様は、予告無く変更する場合があります。詳細は購入時の仕様を確認の上取扱下さい。
形式
XP-200-5C 型
XP-300-5C 型
XP-400-5C 型
機械寸法
75W x 200H x 310Lmm 75W x 200H x 410Lmm 75W x 200H x 510Lmm
最高シール温度
150℃
150℃
150℃
シール時間
0.5~3 秒
0.5~3 秒
0.5~3 秒
標準シール時間設定
1.5 秒
1.5 秒
1.5 秒
シール幅 X シール長 5mm(2.0)W x2 00Lmm 5mm(2.0)W x300Lmm
5mm(2.0)W x400Lmm
消費電力
AC100v 600w
AC100v 800w
AC100v 1000w
(瞬間最大)
シール包材厚み
標準 0.5mm 以下
標準 0.5mm 以下
標準 0.5mm 以下
カッターの取付
○
○
○
機械重量
4.5Kg
4.8Kg
5.3Kg
標準仕様安全容量
6A(7A)
8A(10A)
10A(15A)
適用包材の種類
PE/PP/熱溶着可能なもの
2
シール時間調整ボリウム:
シールする包材に合わせってボリウムスイッチを調整します。
通常は、目盛りの3~4近くの設定で殆どの合成樹脂包材は溶着できますが、包材の種類により異な
りますので、連続作業の前に必ず確かめて下さい。⑥項のボリウム設定の目安を参照下さい。
タイマ目盛りは必要以上に大きい数字に設定しますと冷却時間を長く取る必要が有り作業効率が悪
くなる事はもとより、ヒーター線やテフロン紙の消耗度が速くなりますので注意してください。
大きい数値でないと溶着出来ない包材の場合は、テフロン紙やヒーター線の消耗に注意して下さい。
テフロン紙が焼けきれた状態のまま使用しますと本体内部のトランスの焼損につながる場合があり
ます。
3
操作方法
シールする袋の口元を本体シールヒーター部分に
皺の無いように乗せます。
この時ヒーター線の両端はシール不良の原因に成
りやすいので中央部にセットして下さい。
上部のレバーを垂直に押し下げます。
上部のシリコンゴムとヒーター線の面が水平に重
なり合いパイロットランプが点灯します。
予めボリウムにより設定された時間だけヒーター
への通電が行われ設定時間後に自動的に切れます。
この通電時間の終了はパイロットランプの消灯に
より確認できます。
カッターによる切断操作を行う場合は、押さえたま
まの状態でスライドさせて下さい。
シール完了でパイロットランプが消灯して直ぐに
レバーを戻すとシール面の冷却が充分に行われず
きれいなシール仕上がりに成りません。
ランプ消灯後も 1~2 秒間は推し続けてください。
そのまま押し続けても機械に異常が出たり過熱に
なる事は有りません。
冷却終了後に上部レバーを戻す事で作業は終了し
ます。
カッターは、最奥位置の待機場所に戻してから袋の
取り外し作業を行い下さい。
シールの仕上がり状態を出来上がった袋のシール面で判断する。
シール状態の図
考えられる原因
修正方法
・ 袋がシール面から引き ・ ヒータ通電時間を短く
裂かれたり切れる場合
して下さい。
は、ヒーターボリウムの ・ シール完了でパイロッ
設定が長すぎます。
トランプ消灯後レバー
・ シール面がちじれた状
態の場合は、上記以外に
の開放までの時間を延
冷却時間が短か過ぎま
ばして下さい。
す。
・ ボリウムスイッチを上
げて下さい。
・ シールが完全に出来な
い場合や部分的にシー ・ レバーの押し込みを正
ル不良が出る場合は、ヒ
ーター通電時間が短す
しく行って下さい。
ぎる事が考えられます。
・ 部分的なシール不良は
テフロン消耗や包材の
偏肉の場合も有ります
ので確かめて下さい。
4
補修パーツの交換方法:(本図は、NT シリーズの図を流用して説明しています。部品内容は異な
る)
*テフロンシートの交換
・ テフロンシートを押えている 4 本の皿ビス
をはずします。
・ テフロン押え板を取り外しテフロン
シートを新しいものと交換します。
・ 元通り押え板を閉じてビスで固定し
ます。
*ヒーター線の交換
・ 上記のテフロンを取り外した状態で
ヒーター線の固定ビスA.Bを外し
ます。
・ 取り外した真鍮ビスは、無くさない
様にして新しいヒーター線と共に元
通りセットします。
・ ヒータ線の交換時には、バックアッ
プテフロン及びシリコンゴムも併せ
てチェックして下さい。
*バックアップテフロンテープの交換
・ ヒーター線を取り外した状態でヒー
タ線の下敷きとなるテフロンテープ
を交換します。
・ このバックアップテフロンテープが
消耗するとヒーター線の切断事故や
内部トランスの焼損など致命的な故
障につながる可能性が有りますので
入念にチェックして下さい。
・ 使用頻度や使用包材の状態によって
は、別売のサーコンシートが準備さ
れていますのでご相談下さい。バッ
クアップテフロンテープは美しいシ
ールを行う条件の他、本機械の基本
的条件となる絶縁効果を保つ重要な
部品です。
5
パーツの名称と分解図:(XP-200・XP-300・XP-400)
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
部品名称
本体フレーム
バックアップテフロン
ヒーター線
テフロンシート
テフロンカバー
トランス
トランス固定板
電極ホルダー
電極スペーサー・絶縁ワッシャ付
パイロットランプ
ボリウム抵抗器
コントローラー
プレートボード
床面ボード板
温度制御基盤
マイクロスイッチ
ブラケット
シールアーム
備考
No.
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
部品名称
シーリングノブ
プラテンフォルダー
プラテンスプリング
プラテン
プラテン固定ピン
シリコンラバー
シーリングアームピン
スイッチレバー
シールアームスプリング
電源コード
シールタイマーノブ
カッターホルダー
カッターナイフ
電源コードブッシング
カット補助シリコンゴム
6 一般的なボリウム設定数字の目安: メモリ位置/包材の種類
LDPE/HDPE/LLDPE
1
片側厚み 0.06mm 以下の場合
3
片側厚み 0.1mm 以下の場合
6
片側厚み 0.2mm 以下の場合
7
片側厚み 0.3mm 以下の場合
8
片側厚み 0.3mm 以上の場合
備考
PP
片側厚み 0.04mm 以下の場合
片側厚み 0.06mm 以下の場合
片側厚み 0.08mm 以下の場合
7
故障の発見と対策
故障の状態
電源が入らない場合
状況
修正方法
・ 電源コード及び電源プラグ ・ 電源コードの断線のチェック。
の異常を確認します。
・ 機種により異なる
・ 内部もしくは外部ヒューズ
の切れ(オプション)
・ シールアーム(レバー)が
ON の時マイクロスイッチに
・マイクロスイッチの動作位置
とシールアームスプリングの動
作確認。
正しく触れていない場合。
パイロットランプは点灯するが ・ ヒーター線の結線不良。もし ・ 結線状態やターミナルの緩み
ヒーターに通電されずシール出
くは、テフロンテープの消耗
などをチェックする。
来ない場合
による絶縁不良。
・ トランスの不良もしくは消耗。
・ トランスの交換
・ ヒーター線の交換
パイロットランプは点灯し、テフ ・ コントロールタイマーの動 ・タイマー基盤の交換。
ロン、ヒーター線に異常が無い場
作不良。
合。
ヒーター線がはみ出したり捩れ ・ 絶縁用のテフロンテープの ・ テフロンテープの交換。
消耗が度々発生する場合。
消耗。
・ ヒーター線の交換。
・ 加熱時間が長すぎるか冷却
・ ヒーター加熱時間と冷却時間
時間の不足。
の調整。
シールされた包材が正しくシー ・ 加熱時間が長すぎる。
・ ボリウムを調整し適性加熱時
ルされない場合
間を設定する。
・ シール時間が短すぎる。
・ シール加熱時間を長くする。
・ テフロンシートもしくはシ
・ テフロンやシリコンゴムの交
リコンゴムの消耗。
換をする。
8
標準付属部品:
* ヒーター線 2 本 *テフロンテープ 1 枚 *テフロンシート 1 枚
* 別売でサーコンシートや、上下に使えるテフロン粘着テープ、溶断ヒーター線が有ります。
9
ご使用にあたって:
*
本機械をトラブル無く安全に末永くお使い頂く為には、各条件を常に正しく保つ必要が有ります。
*
作業方法:シールレバーを垂直に下ろす事。テフロンシートの消耗度合いの定期的なチェック。適正なシール加
熱時間と冷却時間の確保、及び取扱の注意が非常に重要です。
*
作業終了後は、電源コードなどの無理な折り曲げや巻きつけなどは行わないように保管して下さい。
*
機械の異常やお気づきの点があれば、本機械の管理番号を機種の型番に加えてお問い合わせください。
*
保証期間は、納入6ヵ月ですが、取扱に基ずない使用や消耗部品は、対象外ですので御了承下さい。
*
弊社は、保証期間中も含め本 XP シリーズの機械には、出張サービスは行いませんのでお客様よりご持参頂くか、
送付頂き弊社工場内での対応となりますので御了承下さい。
*
機械仕様に関する詳細は、販売店もしくは弊社技術サービス課宛問い合わせ下さい。