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取扱説明書
FCX-Aシリーズ発信器
形式:FHA/FKA
FHB/FKB
FHC/FKC
FHD/FKD
FHE/FKE
FHF
FHG/FKG
富士電機株式会社
FHW/FKW
FHX/FKX
FHY/FKY
INF-TN2FCXAd
はじめに
このたびは、FCX-Aシリーズ発信器(形式:3桁目がFHA/FKA, FHB/FKB, FHC/FKC, FHD/FKD, FHE/FKE,
FHF, FHG/FKG, FHW/FKW, FHX/FKX, FHY/FKY のいずれかで、かつ8桁目が2)をお買い上げいただき、まこ
とにありがとうございます。
・この取扱説明書をよくお読みいただき、十分に理解したうえでFCX-Aシリーズ発信器の据付け、運転、整備
をしてください。
・このFCX-Aシリーズ発信器の仕様は、製品改良のため予告なく変更することがあります。
・無断でこのFCX-Aシリーズ発信器を改造することは、固く禁止致します。無断で改造したことにより生じた
事故については、一切責任を負いません。
・この取扱説明書は、実際にFCX-Aシリーズ発信器をお使いになる方が保管してください。
・お読みになった後は、お使いになる方がいつでも見られる所にかならず保管してください。
・この取扱説明書は、必ず最終需要家まで渡るように配慮してください。
・詳細仕様と外形寸法図については別冊の仕様書をご参照ください。
CEマークについて
本体に貼付けられているCEマークは、本製
品が欧州におけるEMC指令「Electromagnetic
Compatibility Directive 89/336/EEC」の要求
を満足することを示します。
詳細はテクニカル・コンストラクション・
ファイルNo.TN510411に記載されています。
なお、適用されている規格は次の通りです。
EN 50081-1:1992
電磁干渉
EN 50082-1:1992
電磁感受性
〔輸出に際してのお願い〕
本製品は外国為替および外国貿易管理法の
定めにより戦略物資(または役務)に該当し
ますので、輸出される場合は同法に基づく輸
出許可が必要です。
製 造 者 : 富士電機株式会社
形 式 : 本体銘板に記す(viページ参照)。
製造年月 : 本体銘板に記す。
製 造 国 : 日本
©富士電機株式会社
お 願 い
・本書の内容の一部、または全部を無断で転載することは禁止されています。
・本書の内容に関しましては、将来予告なしに変更することがあります。
・本書の中で分かりにくい箇所、記述の誤り、記載もれなどお気づきの点が
ございましたら、巻末のマニュアルコメント用紙にご記入のうえ、担当営
業員にお渡しください。
-i-
1995
発 行
1995-02
改 訂
1996-06
改 訂
2000-04
安全上のご注意
ご使用の前にこの『安全上のご注意』をよくお読みの上,正しくお使いください。
ここで示した注意事項は安全に関する重大な内容を記載していますので必ず守ってください。安全注
意事項のランクを「危険」「注意」と区分してあります。
危険
取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可
能性が想定される場合。
注意
取扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受け
る可能性が想定される場合および物的損害のみの発生が想定される場合。
なお,「
注意 」の記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
●
禁止、指示の絵表示の説明を次に示します。
禁止
指示
一般的な禁止(してはならないこと)を示します。
一般的な使用者の行為を指示します。
取付けおよび配管
危険
・防爆仕様となっていない発信器は爆発性ガスの雰囲気では使用しないでください。
爆発、火災などの重大な事故の原因になります。
注意
・発信器は重量物です。取扱には充分ご注意ください。
・設置場所はDSシートやこの「取扱説明書」に記載の使用条件にあった場所に設置ください。
・取付けは「取扱説明書」記載の通りに確実に行ってください。不確実な取付けは、落下、故障、誤作動の原因に
なります。
・取付け工事などの際、発信器内部に電線くずなどの異物を入れないでください。火災、故障、誤作動の原因とな
ります。
・通電状態のまま防爆エリアで現場指示計の位置変更は行わないでください。
・通電状態のまま防爆エリアで伝送部の位置変更は行わないでください。
・通電状態のまま防爆エリアで指示計の角度変更は行わないでください。
・配管に使用する元弁などは測定対象の最大圧力を考慮して選定してください(元弁などの配管用部品はお客様に
てご用意願います)。元弁などの定格が合わない場合、ガスまたは液体の漏出などにより、危険の生じる恐れが
あります。
・使用する導圧管は、温度、圧力定格に応じたものを使用してください。
- ii -
安全上のご注意
配線
危険
・防爆使用の発信器は、法規にしたがって配線工事を行ってください(巻末付録資料の「付4本質安全防爆」およ
び「付5耐圧防爆」をご参照ください)。不完全な配線工事は爆発や火災などの重大な事故の原因となります。
注意
・配線工事を行う場合は必ず元の電源を落としてから行ってください。感電の恐れがあります。
・配線材は機器の定格にあった適切なものを使用してください。定格に合わない配線材を使用した場合は火災の原
因となります。
・定格にあった電源を接続してください。定格をこえた電源を接続すると火災の原因になります。
・必ず指定の接地工事を行ってください。接地をしない場合、感電、誤動作の原因となります。
・発信器を設置した後は、伝送部ケースおよび端子箱のカバーをきちんと締めておいてください。きちんと閉まっ
ていない場合には、雨水などが侵入して、故障、誤動作の原因となることがあります。
スマートタイプの調整
危険
・耐圧防爆発信器の場合は、防爆エリアで、HHCを発信器端子部および中継端子へ接続するのは絶対に避けてくだ
さい。
保守部品の交換
危険
・防爆仕様の発信器を取り外す場合は、元の電源を落とした後、配管および配線をはずして発信器を取り外してく
ださい。電源の入ったまま取り外しを行うと爆発、火災などの重大な事故の原因となります。
- iii -
目 次
はじめに ………………………………………………………………i
安全上の注意 …………………………………………………………i
i∼ iii
目次 ……………………………………………………………………iv
使用上の注意 …………………………………………………………v
形式の確認 ……………………………………………………………vi
1. 概要 ……………………………………………………………………1
2. 各部の名称と説明 ……………………………………………………2
3. 取付けおよび配管 ……………………………………………………5
3.1 取付け ……………………………………………………………5
3.2 配管 ………………………………………………………………8
4. 配線 ……………………………………………………………………19
4.1 配線作業 …………………………………………………………19
4.2 電源電圧と負荷抵抗 ……………………………………………20
4.3 接地 ………………………………………………………………20
5. 運転と停止 ……………………………………………………………21
5.1 運転準備 …………………………………………………………21
5.2 運転 ………………………………………………………………22
5.3 停止 ………………………………………………………………23
6. アナログタイプの調整 ………………………………………………24
6.1 レンジ変更 ………………………………………………………24
6.2 ダンピング調整 …………………………………………………25
6.3 動作切換え ………………………………………………………25
6.4 バーンアウトの方向 ……………………………………………25
7. スマートタイプの調整 ………………………………………………26
7.1 HHCによる調整方法 ……………………………………………26
7.2 発信器での調整 …………………………………………………39
8. 保守 ……………………………………………………………………40
8.1 定期点検 …………………………………………………………40
8.2 異常と処置 ………………………………………………………41
8.3 保守部品の交換 …………………………………………………42
8.4 部品交換後の調整方法 …………………………………………49
9. スペア・パーツ ………………………………………………………50
付1 アナログ/スマートコンバーティブル………………………52
付2 発信器内蔵形アレスタ…………………………………………53
付3 校正………………………………………………………………54
付4 本質安全防爆形発信器の注意事項……………………………60
付5 耐圧防爆形発信器の注意事項…………………………………61
付6 アナログタイプ/スマートタイプ機能変化表………………64
付7 出荷時のパラメータ設定………………………………………65
- iv -
使用上の注意
長期間にわたる保管について
乾燥した常温、常湿
に近い屋内に保管して
ください。
なお、電線管引込口、
圧力接続口の保護キャ
ップは付けたままにし
ておいてください。
暑い!!
取付けは適切な設置場所を選んで
振動、ちり、ほこり
および腐食性ガスの少
ない場所。
ゴホ
ゴホ
ゴホッ
点検のできるスペースのある場所で
保守、点検のできる
せまい!!
スペースのある場所
(3.1項のなかの「点検ス
ペースについて」を参照)
。
取付け角度
取付ける角度は水平
または垂直に取付けて
ください。
不安定で
イライラ
イラ・・・
過大圧に対する注意
仕様に合わない圧
力は加えないでくだ
さい。
うっぷ・・・
もう結構
です
その他
上記のほか、本文中の注意事項も、必ずお守りく
ださい。
-v-
形式の確認
本発信器の伝送部には、下図の計器銘板が取付けられていますので、
ご指定の形式であることをご確認の上、ご使用ください。
Tag No.
Series
M.W.P.
Type
Range
Ser.No.
Power Supply
Output
4 … 20mADC
Fuji Electric Co., Lld.
Made in Japan
なお刻印事項の内容は以下の通りです。
Type:形式
Range:レンジ
Power Supply:供給電源電圧
Output:出力
M. W. P.:最大使用圧力
Ser. No.:製造番号
Mfd:製造年月日
- vi -
Mfd.
1
概要
FCX−Aシリーズ発信器は、アナログタイプとスマー
◆原理
トタイプの2種類があり、各種流体の差圧あるいは圧力
発信器の動作原理をブロック線図で示します。
を検出して、DC4∼20mAの電流信号に変換、伝送する
入力圧力は、検出部内で静電容量に変換され、圧力
計器です。
に比例した検出信号を伝送部で増幅演算して、DC4∼
調整機能は全て伝送部にまとめられており、そのため
20mAの出力電流を発信します。
調整操作は容易で確実です。
スマートタイプの場合は、ハンドヘルドコミュニケー
入力圧力
タ(以下HHCと呼ぶ)を介して、計器室より発信器の諸
ダイアフラム
設定(レンジ、ダンピング時定数、自己診断等)を変更
センサ
静電容量
変化
検出部
できます。
測定
回路
演算増
幅回路
伝送部
-1-
出力電流
2
各部の名称と説明
発信器全体の説明
伝送部
正・逆切換えプラグ
モード設定スイッチ
CK−
CK−
CK+
CK+
ダンピング設定スイッチ
NOR
REV
端子部
端子部
ゼロ/
スパン調整ねじ
MODE
伝送部
ベント/ドレンプラグ
通信モジュール接続
コネクタ
DAMP
検出部
圧力接続口
アナログ指示計用コネクタ
端子部
(ディジタル)
現場指示計
(アナログ
−−
+
+
%
FIX OUT√ DISP√ SPAN ZERO
発信器全体の説明
名
%
0
電線管引込口*
20
40
60
80
*上図は電線管引込口2ヶ所指定の場合です。
称
説
明
検出部
圧力、差圧、レベルを検出します。
伝送部
検出信号を出力信号に変換します。
ベント/ドレンプラグ
ガス抜きまたはドレン抜きに使用します。
圧力接続口
プロセスからの導圧管の接続に使用します。
電線管引込口
出力ケーブルの引込口です。
ゼロ/スパン調整ねじ
ゼロ点調整、スパン調整用のねじです(アナログタイプ6項、スマートタイプ7項参照)。
端子部
入出力線およびアース線を接続する外部端子ボックス。
伝送部の説明
名
称
説
明
アナログ指示計用コネクタ
アナログ指示計を接続する場合に使用します。
モード設定スイッチ
ゼロ、スパン調整時に使用します。
ダンピング設定スイッチ
脈動などにより出力のフラツキが大きい場合に使用します。
正・逆切換えプラグ
入力と出力の関係を逆にする場合使用します。
現場指示計(オプション)
アナログ、またはディジタル指示計が取付け可能です。
通信モジュール接続コネクタ
発信器とHHC間の伝送に使用する通信モジュールを接続します。
端子部の説明
名
称
+、−
CK+,CK−
説
明
出力ケーブルを接続します。
出力チェックや別置形指示計を接続する時使用します。
端子内部でアースを接続する時に使用します。
-2-
0
10
2章 各部の名称と説明
モード設定スイッチの機能
モード設定スイッチには0から7までの8ポジションがあり、下表の機能が割りあてられています。
モード設定
スイッチ
(6
(7
→
2
→
→
3
注1
)
測定
モード
用
調整
途
ゼロ
ゼロ/スパン調整ねじによりゼロ点調整ができます。
発信器は測定状態です。
スパン
ゼロ/スパン調整ねじによりスパン調整ができます。
発信器は測定状態です。
ロック
ゼロ/スパン調整ねじの調整機能はロックされます。
発信器は測定状態です。
4mA出力
入力に関係なく定電流出力となります。
主にループチェックに使用します。
)注1
→
1
出力状態
能
→
→
0
機
注)もし、4−20mAの出力に誤差がある場合は、
ゼロ/スパン調整ねじにより調整ができます。
→
5
→
4
定電流
出力モード
12mA出力
20mA出力
注1)出力モードが開平モードである流量計(形式:FHF)の場合は、出力モードを比例モードにして、
ゼロ/スパン調整ができます。
2)通信モジュールを装備したスマートタイプの状態では、モード設定スイッチを使用しての上記調整はできませ
ん。(HHCを使用して調整します)
-3-
2章 各部の名称と説明
ディジタル指示計のモード表示機能
%
FIX OUT√ DISP√ SPAN ZERO
モード表示
Mode
%
表示している場合
表示していない場合
% 出力
実目盛出力
ZERO
外部ゼロ調可能
外部ゼロ調不可
SPAN
外部スパン調可能
外部スパン調不可
DISP √
ディジタル指示計 √ 表示 ディジタル指示計比例表示
OUT √
√ 出力
比例出力
定電流出力モード
測定モード
FIX
発信器が動作している状態(点滅)
-4-
3
取付けおよび配管
3.1 取付け
梱包を解いた後、納入品の確認を行ってください。
発信器の取付けには、パイプ取付けが一般的です。その他の取付け方法として壁取付けもあります。
(ただし、レベル発信器(形式:FHE/FKE)の場合は、フランジ取付けとなります。
)
下図に従って、取付け作業を行ってください。
注意
危険
・発信器は重量物です。取扱いには充分ご注意ください。
・設置場所はDSシートやこの「取扱説明書」に記載の使用条件に合った場所に設置してください。
・取付けは「取扱説明書」記載の通りに確実に行ってください。不確実な取付けは、落下、故障、誤動
作の原因になります。
・取付け工事などの際、発信器内部に電線くずなど異物を入れないでください。火災、故障、誤動作の
原因となります。
・防爆仕様となっていない発信器は爆発性ガスの雰囲気では使用しないでください。
爆発、火災などの重大な事故の原因になります。
必ず守って
ください。
納入後、すぐに使用しない場合は、梱包を解かないで常温・常湿に近い(25℃ 60%RH)屋内に
保管してください。
取付け用ブラケットの取付け方法
発信器に、図のように、取付け用ブラケットを取付けてください。
(差圧発信器,流量発信器 :FHC/FKC, FHF)
(圧力発信器,絶対圧力発信器,リモートシール発信器
形式:FHG/FKG, FHA/FKA, FHD/FKD, FHB/FKB,
発信器
FHW/FKW, FHX/FKX)
発信器
測定室カバー
取付け用ブラケット
取付け用ブラケット
平座金
バネ座金
取付けボルト
(M8×12)
平座金
バネ座金
取付けボルト
(M8×12)
取 付 け
パイプ取付け
(差圧発信器)
フランジ取付け
(圧力発信器, リモートシール形発信器)
発信器
U−ボルト
ナット
バネ座金 取付けボルト
①
付属のUボルトを使い、ナット(M8)にて垂直または水平のパイプに締め付
②
パイプは、50A(2B、外径φ60.5)を使用します。
〔壁取付け〕
①
受圧フランジとタンクのフランジをボ
ルトで締付けてください。
けます(締付けトルク約15N・m(1.5kgf・m)
)。
取付け用ブラケットのUボルトを通す穴を利用してボルト(M8)にて壁に取
付けます。
-5-
平座金
3章 取付けおよび配管
伝送部の位置変更
現場指示計の位置変更
注意
通電状態のまま防爆エリアで本作業は行わな
いでください。
注意
取付け場所によっては、指示計を端子部側に取
通電状態のまま防爆エリアで本作業は行わな
いでください。
取付け場所によっては、配線作業が困難な場合が考
付けたい場合があります。
えられます。
このような場合アナログ指示計については下記
そのような場合には、下記のような作業を行うと便
手順で作業を行ってください。
利です。
な お、 伝 送 部 を 回 転 す る 前 に エ レ ク ト ロ ニ ク ス
ディジタル指示計については、端子部側への位
置変更はできません。
ユ ニ ッ ト を は ず し て く だ さ い。
伝送部は2本の六角穴付ボルトで固定されています。
ボルトを緩めて伝送部を左右どちらかに90゜または
指示計が伝送部側に取付けられた状態
180゜回転してねじで固定後、配線作業を行いご使用く
① 伝送部カバーを取りはずします。
② 窓付き伝送部カバーと指示計を
ださい。
六角穴付
ボルト
取りはずします。
③
付属のアタッチメントを指示計の
ピンプラグに取付けます。
④
ピンプラグ
エレクトロニクス
ユニット
端子部へ、付属のスタッドを取付
けます。
アタッチメント
スタッド
バネ座金
小座金
⑤ 指示計の赤い線(+)をCK+に
黒い線(−)をCK-に接続しま
す。
(右に90°回転)
⑥ その後上図のように伝送部
(左に90°回転)
必ず守って
ください。
カバーを取付ます。
指示計が端子部側に
万一、エレクトロニクスユニットをはずさずに
取付けられた状態。
伝送部を360°以上回転した場合は、伝送部内のエ
レクトロニクスユニットと検出部をつないでいるフ
レキシブルプリント板がよじれる場合がありますの
で、よじれをとってから再度組立てください。
-6-
3章 取付けおよび配管
00
指示計の角度変更
1
08
%
040
6
02
0
注意
通電状態のまま防爆エリアで本作業は行わな
いでください。
アナログ指示計は、指示計とエレクトロニクス
10
20
0
80
60
40
60
%
いますので、90°ごとに±180°まで回転するこ
%
20
40
60
80
10
0
とができます。
0
ベント/ドレンプラグの位置変更
ベント/ドレンプラグの六角部をスパナでつか
圧力接続口
み、ゆっくり回して取りはずします。今まで付い
ていたシールテープを取除き、新しいシールテー
プを巻き、交換したい方の圧力接続口にねじ込み
ます。
締付トルク:25N・m(2.5kgf・m)
点検スペースについて
500
点検、調整などが容易にできるように、発信器
本体から500mm程度のスペースをあけて発信器を
取付けてください。
500
単位:mm
-7-
80
0
40
10
0
%
20
0
ユニット間にフレキシブルな配線構造を採用して
3章 取付けおよび配管
3.2 配管
正確な測定のためには、適切な発信器とプロセス配管の位置関係があります。即ち
① プロセス流体が液体または蒸気の場合、発信器は圧力取出口よりも低い位置に取付ける。
② プロセス流体が気体の場合、発信器は圧力取出口より高い位置に取付ける。
これらは、プロセス配管から導圧管内に入り込んだ気体(あるいはドレン)を導圧管内にためずに、自然
にプロセス配管へもどす、という考え方に基いています。
FCXシリーズ発信器では、標準的には、①の配管方法に対応するように圧力接続口とベント/ドレンプラ
グを取付けています。ベント/ドレンプラグを付け替えることにより、②の配管方法にも対応できます。
注意
導圧管の途中に取付ける元弁などは測定対象の最大圧力を考慮して選定してください(元弁な
どの配管用部品はお客様にてご用意願います)。元弁などの定格が合わない場合、ガスまたは液
体の漏出などにより、危険の生じる恐れがあります。
差圧、流量発信器の配管
(形式:FHC/FKC、FHF)
◆ 発信器と導圧管との接続方法
◆ 発信器の高圧側、低圧側の確認
差圧/流量発信器の検出部には、高圧側(H)
、
●
直結型均圧弁を使用する場合は、その均圧弁を
7/16-20UNF取付けボルト4ヶ所で発信器に固定
低圧側(L)の記号を表示しています。
し、導圧管は均圧弁に接続してください。
(下図参照)
。
7/16-20UNF取付けボルトの締付けトルクは、30
∼40N・m(3∼4kgf・m)としてください。
L H
●
直結型均圧弁を使用しない場合は、導圧管を直接発
信器にねじこんで取付けます。
発信器のねじサイズと導圧管のねじサイズが異な
る場合は、オーバルフランジを使用して配管しま
す。オーバルフランジの7/16-20UNF取付けボル
トの締付けトルクは、30∼40N・m(3∼4kgf・m)
としてください。
◆ 差圧取出口の角度(水平配管の場合)
◆ 保護キャップの取りはずし
差圧検出端における差圧取出口の角度は、測定流
発信器および均圧弁の圧力接続口には、保護
体の状態、性質により異なります。
用キャップが付いています。配管前に、キャッ
下図を参考にして差圧取出口の角度を選定してください。
プを取りはずしてください。
気体測定
取りはずす時、シール面,ねじ部に傷が付か
°
45
ないようにしてください。
45
液体測定
プロセス配管
°
上 45°
上
下 45°
差圧取出口は配管
の上側
-8-
蒸気測定
差圧取出口
45°
45°下
差圧取出口は配管
の下側
差圧取出口は配管
の上側
3章 取付けおよび配管
◆ 代表的配管例
(4) 圧力測定(液体の場合)
均圧弁を組み込むと、簡単にゼロ点をチェック
(1) 流量測定(気体の場合)
することができます。
発信器は差圧検出端の上側に配置します。
圧力取出部
0
%
20
40
10
60
大気導入口
0
80
プロセス配管
均圧弁
元弁
導圧管
導圧管
均圧弁
元弁
0
%
20
40
10
60
0
80
プロセス配管
差圧検出端(オリフィス)
必ず守って
ください。
(2) 流量測定(液体の場合)
●
発信器は差圧検出端の下側に配置します。
大気導入口からちり、ほこりなどが入らな
いよう注意が必要です。
導圧管中の気体が発信器へ伝わらないようにす
●
るためです。
10kPa(1000mmH2O)以下のような微圧
測定には、大気導入口付近の風による圧力
変動に注意が必要です。こうした影響をさ
差圧検出端(オリフィス)
けるためには、例えば、大気導入口に適当
な絞りを入れると同時に大気導入口と発信
器を箱の中に収納する方法が有効です。
プロセス配管
元弁
(5) 圧力測定(気体の場合)
導圧管
ドレンが発信器内部に入らないよう発信器を配管
均圧弁
より上部に取付けます。
0
%
20
40
10
60
0
80
0
%
20
(3) 流量測定(蒸気の場合)
40
0
10
60
80
均圧弁
差圧取出口付近に2個の凝気器(コンデンサ
導圧管
ポット)を同じ高さに設置します。
凝気器と発信器との間は凝結水で充満させます。
大気導入口
元弁
プロセス配管
必要に応じてドレン抜きを設けてください。
圧力取出部
元弁
プロセス配管
凝気器
導圧管
均圧弁
0
%
20
40
10
60
0
80
-9-
3章 取付けおよび配管
(6) レベル測定
◆ 配管時の注意事項
ウェットレグの場合
●
タンク内最高液位側を発信器の低圧側へ
●
タンク内最低液位側を発信器の高圧側へ
●
測定流体が液体の場合は、導圧管の傾斜を、発信
器からプロセス配管口に向って、上向き方向に
それぞれ導き測定します。
1/10以上傾斜をもたせ、気体が検出部にたまら
レベル計算式
ないようにします。
LRV:ρH2−ρ0H1
●
測定流体が気体の場合は、導圧管の傾斜を発信器
URV:ρH2+ρ1h−ρ0H1
からプロセス配管口に向って、下向き方向に
スパン(ΔΡ):ρ1h
1/10以上傾斜をもたせ、液体が検出部にたまら
LRV:測定の下限値(0%点)
ないようにします。
URV:測定の上限値(100%点)
●
ρ0,ρ,ρ1:密度
H2:液位
曲げるなど、導圧管にガス、ドレンがたまるよう
H1:液位
h:液位変化
な配管は行わないでください。
●
隔液槽(シールポット)
ρ1
●
●
低圧側
温してください。
高圧側
0
%
20
40
10
60
0
80
ドライレグの場合
開放タンクの場合は、発信器の低圧側を大気開
放になるようにしてください。
レベル計算式
LRV:ρH1 ,URV:ρH1+ρ1h
スパン(ΔΡ):ρ1h
LRV:測定の下限値(0%点)
URV:測定の上限値(100%点)
ρ,ρ1:密度
H1:液位,h:液位変化
ρ1
大気導入口
均圧弁
低圧側
最高液位
最低液位
ρ
h
H1
高圧側
0
%
20
40
10
60
測定流体が測定室カバー内で凍結するおそれがあ
る場合、測定室カバーをスチームやヒータなどで保
H2
均圧弁
使用する導圧管は、温度、圧力定格に応じたもの
を使用してください。
ρ
H1
配管時、発信器に無理な力が加わらないように注
意してください。
最高液位
h
最低液位
ρ0
圧力取出部の引出し部近傍から急角度に導圧管を
0
80
- 10 -
3章 取付けおよび配管
圧力、絶対圧力発信器の配管
(形式:FHG/FKG, FHA/FKA)
(2) 液体測定
◆ 保護キャップの取りはずし
発信器は圧力取出部の下側に配置します。
発信器の圧力接続口には,保護用キャップが付い
導圧管中のガスが発信器へ伝わらないよう配管
ています。配管前に,キャップを丁寧に取りはずし
してください。
てください。取りはずす時,シール面,ねじ部に傷
圧力検出端
が付かないようにしてください。
プロセス配管
元弁
◆ 発信器と導圧管との接続
導圧管
発信器と導圧管との配管は,オーバルフランジを
手元弁
使用して取付るか、導圧管を発信器に直接ねじ込ん
で取付けます。オーバルフランジの7/16-20UNF取
0
%
20
40
10
60
0
80
付けボルトの締付けトルクは、30∼40N・m(3∼
4kgf・m)としてください。
(3) 蒸気測定
配管完了後は異物などが発信器の中に入らないよ
発信器は圧力取出部の下側に配置します。
うに導圧管の元弁や発信器のベント/ドレンプラグ
圧力取出部
を閉じます。
元弁
◆ 圧力取出口の角度
導圧管
手元弁
圧力取出部における圧力取出口の角度は、測定流
体の状態、性質により異なります。
%
0
下図を参考にして圧力取出口の角度を選定してく
20
40
10
60
0
80
ださい。
気体測定
45
°
液体測定
プロセス配管
45
°
上 45°
上
◆ 配管時の注意事項
蒸気測定
圧力取出口
45°
●
下 45°
測定流体が液体の場合は,導圧管の傾斜を発信器
からプロセス配管に向って上向き方向に1/10以
45°下
上傾斜をもたせ,気体等が検出部にたまらないよ
圧力取出口は配管
の上側
圧力取出口は配管
の下側
うにします。
圧力取出口は配管
の上側
●
◆ 代表的配管例
測定流体が気体の場合は,導圧管の傾斜を発信器
からプロセス配管に向って下向き方向に1/10以
上傾斜をもたせ,液体等が検出部にたまらないよ
(1) 気体測定
うにします。
発信器は圧力取出部の上側に配置します。
●
圧力取出部の引出し部近傍から急角度に導圧管を
曲げるなど,導圧管にガス,ドレンがたまるよう
な配管は行わないでください。
0
%
20
40
0
10
60
80
●
意してください。
手元弁
導圧管
元弁
配管時,発信器に無理な力が加わらないように注
使用する導圧管は,温度,圧力定格に応じた
注意
プロセス配管
●
ものを使用してください。
測定流体が測定室カバー内で凍結するおそれがあ
る場合、測定室カバーをスチームやヒータなどで保
圧力取出部
温してください。
- 11 -
3章 取付けおよび配管
レベル発信器の配管
(形式:FHE/FKE,FHY/FKY)
◆ 発信器の高圧側,低圧側の確認
必ず守って
ください。
レベル発信器の検出部には,高圧側(H),
低圧側(L)の記号を表示しています。
腐食性の高い流体を測定する場合は,接液部
以外に流体が漏洩しますと,腐食が進行し性能
低圧側圧力接続口
が劣化するおそれがありますので注意してくだ
さい。
L
H
◆ 取付フランジの接続方法
発信器フランジと相フランジを取付けるためのボ
ルト締めは,対角線上に3回ぐらいに分けて締付け、
片締じめにならないよう注意してください。
◆ 取付フランジ面のシール
◆ 保護キャップの取りはずし
高圧側のフランジ部を取付ける際,下図のよ
低圧側の圧力接続口には,保護用キャップが付い
うにガスケットを挿入してください。
発信器フランジ
ています。配管前にキャップを取りはずしてください。
相フランジ
取りはずす時,シール面,ねじ部に傷が付かない
ようにしてください。
◆ 発信器と導圧管との接続
●
レベル発信器と導圧管の配管(低圧側)は,オー
バルフランジを使用して取付けるか、導圧管を発
信器に直接ねじ込んで取付けます。オーバルフラ
ガスケット
ンジの7/16-20UNF取付けボルトの締付けトルク
は、30∼40N・m(3∼4kgf・m)としてください。
必ず守って
ください。
●
うに導圧管の元弁や発信器のベント/ドレンプラ
非突出形の場合,ガスケットが,シールダイ
グを閉じます。
アフラムに接触しないようにするために,ガス
ケットは,下表に示すガスケット内径以上のも
のを使用してください。
特に,80A(3B)の場合,市販の80A(3B)用ガ
スケットは,内径が下表の値よりも小さいため,
これを使用しますと,シールダイアフラムにガ
スケットが接触して測定誤差を生じることがあ
ります。
非突出形のガスケット内径最小値
フランジ口径
ガスケット内径最小値
40A(11/2B),50A(2B)
49mm
80A(3B),100A(4B)
100mm
配管完了後は異物などが発信器の中に入らないよ
- 12 -
3章 取付けおよび配管
◆ 代表的配管例
ドライレグの場合
(1) 開放タンクのレベル測定
発信器低圧側を大気開放になるようにしてくだ
●
タンク内最高液位側を発信器の低圧側へ
●
タンク内最低液位側を発信器の高圧側(
フランジ側)へそれぞれ導きます。
さい。
レベル計算式
レベル計算式
LRV:ρH1 ,URV:ρ(H1+h)
LRV:ρH1 ,URV:ρ(H1+h)
スパン(ΔP):ρh
スパン(ΔP)=ρh
LRV:測定の下限値(0%)
LRV:測定の下限値(0%)
URV:測定の上限値(100%)
URV:測定の上限値(100%)
ρ:測定液密度
ρ:測定液密度
H1:液位(配管時の注意事項参照)
H1:液位(配管時の注意事項参照))
h:液位変化
h:液位変化
ρ
最高液位
ρ
h
元弁
最高液位
h
最低液位
最低液位
H1
H1
(2) 密閉タンクのレベル測定
◆ 配管時の注意事項
ウェットレグの場合
●
タンク内最高液位側を発信器の低圧側へ
●
タンク内最低液位側を発信器の高圧側(
●
H1について
シールダイアフラムの直径内では液位と発信器出
フランジ側)へそれぞれ導きます。
力が比例しない領域がありますので、H1は下表の
レベル計算式
値以上に設定してください。
LRV:ρH1ーρ0H2
H1の最小値
URV:ρ(H1+h)ーρ0H2
フランジ口径
スパン(ΔP)=ρh
非突出形
突出形
40A(11/2B)
30mm
URV:測定の上限値(100%)
50A(2B)
30mm
30mm
ρ:測定液密度,ρ0:シール液密度
80A(3B)
55mm
40mm
100A(4B)
55mm
55mm
LRV:測定の下限値(0%)
H1:液位(配管時の注意事項参照)
h:液位変化,H2:シール液液位
●
元弁 注入用プラグ
ρ
るなどの衝撃を与えないでください。
●
最高液位
h
最低液位
取付フランジのシールダイアフラムに物をぶつけ
取付時,フランジに無理な力が加わらないように
注意してください。
ρ0
●
H2
測定流体が低圧側測定室カバー内で凍結するおそ
れがある場合、低圧側測定室カバーをスチームや
H1
ヒータなどで保温してください。
- 13 -
3章 取付けおよび配管
リモートシール形差圧発信器の配管
(形式:FHD/FKD,FHX/FKX)
)
◆ 発信器の高圧側,低圧側の確認
リモートシール形差圧発信器の検出部には,
高圧側(H),低圧側(L)の記号を表示してい
必ず守って
ください。
腐食性の高い流体を測定する場合は,接液部
ます。
以外に流体が漏洩しますと,腐食が進行し性能
が劣化するおそれがありますので注意してくだ
さい。
◆ 取付フランジの接続方法
発信器フランジを相フランジに取付けるためのボ
ルト締めは、対角線上に3回ぐらいに分けて締付け、
H L
片締めにならないように注意してください。
◆ 取付フランジ面のシール
◆ ウェハータイプ(フランジ非供給)の場合のフラン
ジとベッドの取付け
フランジ部を取付ける際,下図のようにガス
ケットを挿入してください。
ベッド背面に2ケ所のねじ穴がありますので,あ
らかじめフランジにベッドをねじ(M6)で取付け
発信器フランジ
ガスケット
相フランジ
て使用すると便利です。
ベッド
必ず守って
ください。
非突出形の場合,ガスケットが,シールダイ
アフラムに接触しないようにするために,ガス
ケットは,下表に示すガスケット内径以上のも
のを使用してください。
特に,80A(3B)の場合,市販の80A(3B)用ガ
スケットは,内径が下表の値よりも小さいため,
これを使用しますと,シールダイアフラムにガ
スケットが接触して測定誤差を生じることがあ
ります。
非突出形のガスケット内径最小値
フランジ口径
ガスケット内径最小値
40A(11/2B),50A(2B)
49mm
80A(3B),100A(4B)
100mm
- 14 -
フランジ
3章 取付けおよび配管
◆ ダイレクトマウントアダプタ付小口径フランジ発信
密閉タンク
器の配管
タンク内最高液位側を低圧側フランジに,タ
ンク内最低液位側を高圧側フランジにそれぞれ
ダイレクトマウントアダプタに取り付けられた2
導きます。
個のベント/ドレインプラグが上下の位置になるよ
レベル計算式
うに,ダイレクトマウントアダプタをプロセス配管
L R V :ρH1ーρ'D,URV:ρ(H1+h)−ρ'D
に接続してください。
スパン(ΔP):ρh
プロセス
配管
ダイレクトマウント
アダプタ
L R V :測定の下限値(0%)
U R V :測定の上限値(100%)
キャピラリ
ρ:測定液密度,ρ':封入液密度
H1:液位(配管時の注意事項参照)
h:液位変化
ベント/ドレイン
プラグ
最高液位
ρ
h
弊社供給範囲
D
最低液位
H1
プロセス接続用のガスケット,ボルト,ナット等
は弊社の供給範囲外です。お客様でご用意ください。
ρ´
◆ 代表的配管例
0
%
20
(1)
40
0
10
60
80
低圧側
レベル測定
開放タンク
高圧側
25℃における封入液の密度
開放タンクの場合,低圧側フランジを大気開
密度
形式コード13桁目 (g/cm3) 仕 様
放になるように取付けてください。
レベル計算式
LRV:ρH1ーρ'D,URV:ρ(H1+h)−ρ'D
Y, G
0.95
一般用(シリコンオイル)
スパン(ΔP)=ρh
W, A, D
1.9
酸素, 塩素測定用(フッ素系オイル)
H, S, K
1.07
高温, 高温真空, 高温高真空用
J, T
1.09
L R V :測定の下限値(0%)
U R V :測定の上限値(100%)
ρ :測定液密度,ρ':封入液密度
(シリコンオイル)
H1:液位(配管時の注意事項参照)
h:液位変化
必ず守って
ください。
最高液位
ρ
h
最低液位
発信器本体はできる限り,いずれの受圧部よりも
D
低い位置に取付けることをお奨めします。特に測定
H1
圧力が負圧になる場合は,必ず実施ください。
ρ´
0
%
20
低圧側
40
0
10
60
80
高圧側
- 15 -
3章 取付けおよび配管
◆ 配管時の注意事項
●
H1について
シールダイアフラムの直径内では液位と発信器出
力が比例しない領域がありますので、H1は下表の
値以上に設定してください。
H1の最小値
フランジ口径
●
非突出形
突出形
40A(11/2B)
30mm
50A(2B)
30mm
30mm
80A(3B)
55mm
40mm
100A(4B)
55mm
55mm
発信器本体やキャピラリの振動による出力への影
響をなくすため,発信器本体は振動のない場所に
設置すると共に,キャピラリも振動のない支えに
固定するなどしてください。
●
周囲温度差による出力への影響を小さくするた
め,高圧側と低圧側のキャピラリは,一緒に這わ
せてください。
●
シールダイアフラムに傷や衝撃を与えないように
注意してください。
●
フランジ高低差による水頭圧について
高圧側,低圧側フランジ取付位置にDの高低差が
ある場合,−ρ'Dの水頭圧が発信器本体に加わっ
ています。よって,レンジ設定(LRV,URVの設
定)には,代表的配管例で示したように,フラン
ジ高低差による水頭圧(−ρ'D)分のゼロ点遷移
が必要です。このゼロ点遷移は,アナログタイプ
の場合,ゼロ調整ねじを使用して実施できます。
(詳細は⑥アナログタイプの調整6.1レンジ変更
ゼロ調整を参照してください。)スマートタイプ
の場合,HHCを使用して,−ρ'Dを加味した
LRV,URVを設定することにより実施できます。
(詳細は⑦スマートタイプの調整7.1HHCによる調
整方法 操作手順 ◆レンジ変更を参照してくだ
さい。)
- 16 -
3章 取付けおよび配管
リモートシール形圧力発信器の配管
◆ 取付フランジ面のシール
(形式:FHB/FKB,FHW/FKW)
◆ シールダイアフラム部ねじ込み式の取付方法
① 本発信器のダイアフラム部はG1ねじ込み式とな
フランジ部を取付ける際、下図のようにガス
ケットを挿入してください。
っております。下図のように圧力取出口を製作加
工してください。また、シール面は損傷、ゴミ等
発信器フランジ
ガスケット
相フランジ
がないよう注意をはらってください。
G1
シール面
φ46以上
φ24±0.4
+0.5
φ30 0
6.3S
53以上
40∼80
5∼16
必ず守って
ください。
②付属のガスケット(アルミニウム)を組み込んで
ください。
ガスケット
腐食性の高い流体を測定する場合は、接液部
以外に流体が漏洩しますと、腐食が進行し性能
固定金具
が劣化するおそれがありますので注意してくださ
い。
◆ 取付フランジの接続方法
③付属のガスケットが、挿入されていることを確認
後、手で固定金具が止まるまでねじ込んでくださ
発信器フランジを相フランジに取付けるため
のボルト締めは、対角線上に3回ぐらいに分け
い。
て締付け、片締めにならないように注意してく
測定流体が漏洩しないようにスパナでボルトをし
ださい。
っかり締付けます。
スパナ呼び寸法38
◆ ウェハータイプ(フランジ非供給)の場合の
締付トルク:110N・m(11kgf・m)
フランジとベッドの取付け
ベッド背面に2ヶ所のねじ穴がありますの
で、あらかじめフランジにベッドをねじ(M6)
で取付けて使用すると便利です。
ベッド
フランジ
スパナ
10-6N
- 17 -
3章 取付けおよび配管
◆ ダイレクトマウントアダプタ付小口径フランジ発信
(3)
器の配管
レベル測定
開放タンク
最低液位側に受圧部を取付けてください。
ダイレクトマウントアダプタに取り付けられた2
個のベント/ドレインプラグが上下の位置になるよ
●
H1について
うに,ダイレクトマウントアダプタをプロセス配管
シールダイアフラムの直径内では液位と発信器出
に接続してください。
力が比例しない領域がありますので、H1は下表の
プロセス
配管
値以上に設定してください。
ダイレクトマウント
アダプタ
H1の最小値
キャピラリ
フランジ口径
ベント/ドレイン
プラグ
弊社供給範囲
非突出形
突出形
40A(11/2B)
30mm
50A(2B)
30mm
30mm
80A(3B)
55mm
40mm
100A(4B)
55mm
55mm
プロセス接続用のガスケット,ボルト,ナット等
は弊社の供給範囲外です。お客様でご用意ください。
最高液位
受圧部
◆ 代表的配管例
(1)
元弁
最低液位
H1
気体測定
0
%
20
40
0
10
60
80
圧力取出口は圧力検出端の上側に配置します。
受圧部
0
%
20
40
必ず守って
ください。
0
10
60
80
大気開放弁
発信器本体はできる限り、受圧部よりも低い位置
元弁
に取付けることをお奨めします。
圧力取出口
特に用途により測定圧力が負圧になる場合は、必
ず実施してください。
圧力検出端
(2)
液体測定
◆ 配管時の注意事項
圧力取出口は圧力検出端の下側に配置します。
圧力検出端
●
発信器本体やキャピラリの振動による出力への影
響をなくすため、発信器本体は振動のない場所に
設置すると共に、キャピラリも振動のない支えに
圧力取出口
元弁
固定するなどしてください。
●
受圧部
注意してください。
大気開放弁
0
%
20
40
0
10
60
シールダイアフラムに傷や衝撃を与えないように
80
- 18 -
4
配線
配線上の注意事項
●
+、−端子間にDC60VあるいはAC40V以上(アレスタ付きの場合は、DC32VあるいはAC23V以上)の電圧
を加えますと破損するおそれがあります。
●
信号用ケーブルには、できる限りシールド線を使用してください。
●
ノイズの影響を防ぐため、信号用ケーブルを電源用ケーブルと同じ電線管やオープントレイに配線しない
でください。また、大型の電気機器の近くに信号用ケーブルを配線しないでください。
防爆仕様の発信器は、法規に従って配線工事を行ってください(巻末付録資料の「付4本質安全
防爆」および「付5耐圧防爆」をご参照ください)。不完全な配線工事は爆発や火災などの重大な
事故の原因となります。
危険
4.1 危険
配線作業
・配線工事を行う場合は必ず元の電源を落としてから行ってください。感電の恐れがあります。
・配線材は機器の定格に合った適切なものを使用してください。定格に合わない配線材を使用し
た場合は火災の原因となります。
・発信器を設置した後は、伝送部ケースおよび端子箱のカバーをきちんと締めておいてください。
きちんと締まっていない場合には、雨水などが侵入して、故障、誤動作の原因となることがあ
ります。
注意
電線引込口のシール
0
%
20
40
10
60
0
80
金属管ねじ結合の場合はシール用テープを使用し、またケーブル
(外形φ11)の場合は、JIS F 8801 A15C用のゴム・ガスケット、
締付グランド等を使用して、電線管引込口の気密を保ってください。
必ず守って
ください。
●
●
JIS F 8801 A15C
電線管
配線に電線管を使用し、接続箱を発信器より上方に設置した場合、防水が十分保たれていないと、雨水が
電線管内を伝わり、発信器へ悪影響をおよぼすおそれがあります。接続箱の防水保持には十分に注意して
ください。
電線管のねじは、規定されたサイズ(G1/2)を使用してください。
端子部接続図
端子ねじ(M4×10)は、結線が緩まないよ
◆ 別置型の現場指示計を使用する場合
う注意しながら1.5N・m(15kgf・cm)程度の
トルクで締付けてください。
直接別置型の現場指示計に接続する場合は、下
結線後伝送部カバーを回らなくなるまで締めてく
図のように現場指示計の+、ーを発信器のCK+、
ださい。
CK−にそれぞれ結線してください。別置型の現場
さい。
−
端子部
+
受
信
計
器
−
出力DC4∼20mA
CK−
DC10.5∼45V(アナログタイプの場合)
DC16.1∼45V(スマートタイプの場合)
+
DC10.5∼45V(アナログタイプの場合)
DC16.1∼45V(スマートタイプの場合)
端子の結線を行う場合は、電源
必ず守って
ください。
DC4∼20mA
−
+
CK+
CK+
CK−
指示計の内部抵抗は12Ω以下のものをご使用くだ
端子部
の+、−を間違えないよう注意して
出力DC4∼20mA
結線してください。
- 19 -
受
信
計
器
4章 配線
配線を行なう上で知っておくと便利です
◆ 電線管引込口を左側面に変更して使用する場合(配線
引込口が2ケ付の場合)
①
②
%
0
左側面の電線管引込口のねじ栓をはずします。
20
40
0
10
60
80
はずしたねじ栓を下部の電線管引込口にねじ込
みます。
③
左側面からケーブルを引込んで、結線してください。
必ず守って
ください。
●
使用しない電線管引込口には、耐圧防爆上・防湿上重要ですのでねじ栓を必ずねじ込んでください。
●
配線後、発信器と対地間において、絶縁チェックをする場合はDC250V以下の絶縁抵抗計を使用し、なるべ
く高電圧を避けてください。アレスタ付の場合は、絶縁耐電圧試験は破損防止のため原則として行わないで
ください。
4.2 電源電圧と負荷抵抗
ループに接続する配線の負
荷抵抗が図の範囲内になるよ
スマートタイプの場合
アナログタイプの場合
1533
1533
負
荷
抵 600
抗
(Ω)
負
荷
抵 600
抗
(Ω)
うに注意してください。
注意
定格に合った電源を
接続してください。
定格をこえた電源を
接続すると、火災の
原因となります。
動作可能範囲
250
動作可能範囲
250
0
10.5
16.1
24
45
0
10.5
16.1
電源電圧(VDC)
4.3 接地
注意
24
45
電源電圧(VDC)
注)スマートタイプの場合は、HHCとのコミュニケーションには最低250Ωの負荷抵抗が必要です。
必ず下記の接地工事を行ってください。接地をしない場合、感電、誤動作の原因となります。
端子箱内と電線引込口側面に接地端子を設けてあります。
次のいずれか1つの方法により第3種接地以上(接地抵抗100Ω以下)の接地配線を行ってください。なお、
0
接地
接地端子から
%
20
40
の接地
0
10
60
80
CK−
発信器ケースの
−
外部アース端子
- 20 -
CK+
本質安全防爆,耐圧防爆の場合、必らず接地は接地端子を使用してください。
+
5
運転と停止
5.1 運転準備
運転準備には、必ず下記の順にチェックおよび操作を行ってください。ただし、危険場所において耐圧防
爆発信器の調整を行う場合、通電中に伝送部、端子部カバーを開けない範囲で行ってください。
準備手順
アナログタイプのゼロ点調整
① 導圧管接続部等から液体や気体の漏れがない
電源を投入します。
ことを石けん水等を塗布して確認します。
発信器の出力信号の確認は、端子台のCK+、
CK−に高精度電流測定器をつないで行ってく
ださい。
10分以上経過後、発信器出力電流を下記の
要領で4mAに調整(ゼロ調整)します。
ゼロ調整
発信器のゼロ調整は、伝送部内部のモード設
定スイッチの「0」または「6」のポジション
② 4.1項「端子部接続図」により信号配線の確
と伝送部ケース外側のゼロ/スパン調整ねじの
認をします。
操作で行います。
③ 必要によりガス抜きを行ってください。
④ 必要に応じゼロ点の調整も行ってください。
① ディジタル指示計付きの場合は、LCD表示が
「ZERO」点灯であることを確認します。点
灯していない場合は、モード設定スイッチを
「0」または「6」にします。
必ず守って
ください。
プラント立ち上げ時に、プラントのケミカルク
MODE
DAMP
NOR
REV
FIX OUT√ DISP√ SPAN ZERO
6
3
2
い。
0 1
4 5
%
洗浄液が侵入しないように、元弁を閉じてくださ
7
リーニングを実施する場合は、発信器の受圧部に
② 調整は、ゼロ/スパン調整ねじを回転させて
出力を4mAに調整します。
出力減
出力増
③ 全てのチェックおよび操作が終了しましたら、
伝送部カバーをしっかり締め込んでください。
)
(締付トルク:20N・m{2kgf・m}
- 21 -
5章 運転と停止
必ず守って
ください。
必ず守って
ください。
. 調整後、調整結果をメモリに正しく書込むた
●
●
めに約10秒間は必ず通電状態を保持くださ
込むために約10秒間は必ず通電状態を
い。
●
調整後、調整結果をメモリに正しく書
保持ください。
ゼロ/スパン調整ねじの操作にはマイナス
●
ドライバを使用してください。
ゼロ/スパン調整ねじの操作にはマイナス
ドライバを使用してください。
スマートタイプのゼロ点調整
5.2 運転
電源を投入します。
発信器の出力信号の確認は、端子台のCK+、
差圧発信器の運転
CK−に高精度電流測定器をつないで確認して
均圧弁の操作を行って運転状態にします。
ください。
10分以上経過後、下記要領により発信器出
低圧側止弁
均圧弁が開いていることを
力電流を4mAに調整(ゼロ調整)します。
必ず確認してください。
開ける
ゼロ調整
(1)
高圧側止弁
ゼロ/スパン調整ねじを用いる場合
発信器のゼロ調整は、ゼロ/スパン調整ねじを
均圧弁
回転させて4mAに調整します。
高圧側の止弁をゆっくり開
出力減
きます。
出力増
開ける
均圧弁を閉じます。
閉じる
注1. ロック機能が働いていますと(37ページ参
照)、外部調整ねじによる調整はできません。
注2. デジタル指示計付きの場合は、LCD表示が
「ZERO」点灯であることを確認ください。
開ける
(2)
最後に低圧側の止弁をゆっ
くり開きます。
HHCを用いる場合
7.1項HHCによる調整方法の「ゼロ、スパン
の調整」を参照ください。
- 22 -
5章 運転と停止
圧力発信器の運転
圧力発信器の停止
バルブをゆっくり開いて圧力をかけます。
圧力をかけると運転状態となります。
ゆっくり開く
ゆっくり閉じる
運転状態を確認する場合
バルブをゆっくり閉じて圧力がかかるのを止めます。
運転状態の確認は、現場指示計、受信計器ま
測定停止状態になります。
たはHHCで行います。
5.3 停止
必ず守って
ください。
長期間にわたって停止する場合、測定流体や、
ドレンは完全に抜いてください。
差圧発信器の停止
これらは凍結や腐食等から発信器を保護するた
めに行ってください。
均圧弁の操作を行って停止状態にします。
高圧側の止弁をゆっくり閉
じます。
閉じる
均圧弁を開きます。
開ける
閉じる
低圧側の止弁をゆっくり閉
じます。
- 23 -
6
アナログタイプの調整
発信器がアナログタイプ(形式:FHA、FHB、FHC、FHD、FHE、FHF、FHG、FHW、FHX、FHY)の場
合、次の方法で発信器の調整を行ってください。
サプレッション、エレベーションについて
6.1 レンジ変更
サプレッション、エレベーションを行うとき
測定範囲の変更が必要な場合、ゼロ調整後ス
は、あらかじめ所定の入力圧を与え、出力が
パン調整してください(スパン調整後ゼロ調整
4mAになるようにゼロ/スパン調整ねじにより
を行うと100%点が正しく調整されず、正しいレ
調整します。
ンジ変更がされません。)
備 考
ゼロ調整
サブレッション
(SUP):右図参照
発信器のゼロ調整は、伝送部内部のモード設
エレベーション
出力
100
サブレッ
ション
エレベーション
(ELV):右図参照
定スイッチ「0」または「6」と伝送部ケース
入力
-100
外側のゼロ/スパン調整ねじにより行います。下
図は、ディジタルボルトメータを使用した場合
-50
0
50
100
最小測定圧
最大測定圧
注)図は正動作の場合を示します。
の配線例です。
① LCD指示計付の場合は表示が「ZERO」点灯で
あることを確認します。点灯していない場合は、
モード設定スイッチを「0」または「6」にし
スパン調整
ます。
各発信器は形式ごとに測定範囲が決められて
CK−
で変更することができます。スパン変更は、伝
MODE
CK+
います。測定スパンは、最大スパンの1/10ま
送部内部のモード設定スイッチを「1」または
DAMP
NOR
REV
−
+
「7」の位置に設定し、伝送部ケース外側のゼ
%
FIX OUT√ DISP√ SPAN ZERO
4 5
ィジタルボルトメータを使用した配線例です。
0 1
2
3
ロ/スパン調整ねじにより行います。図は、デ
7
6
① LCD指示計付の場合は表示が「SPAN」点灯
直流電源
10Ω
であることを確認します。点灯していない場
合は、モード設定スイッチを「1」または
ディジタル
ボルトメータ
「7」にします。
② 調整は、ゼロ/スパン調整ねじを回転させて出力
CK−
CK+
を4mAに調整します。
MODE
DAMP
+
NOR
REV
−
出力減
%
FIX OUT√ DISP√ SPAN ZERO
4 5
3
- 24 -
2
② 最大測定圧を加えます。
0 1
10Ω
7
6
出力増
ディジタル
ボルトメータ
6章 アナログタイプの調整
③ 調整は、ゼロ/スパン調整ねじを回転させて
出力を20mA に調整します。
6.3 動作切換え
出力減
発信器は、正・逆動作の切換えが可能です。
出力増
すなわち入力増→出力増(正動作)と、入力減
→出力増(逆動作)との関係を入れ換えること
が可能です。
伝送部カバーをはずし、アンプユニットを止
めている2本のねじをゆるめ、アンプユニット
を取出します。伝送部プリント板上の下図の位
④ 測定圧を加えたとき、出力電流を20mAに調
置に正・逆切換プラグが付いておりますので、
整したら、圧力を最小測定圧へ戻し、出力が
切換えプラグを引き抜き図のように変更するこ
4mA であることを確認します。
とにより動作切換えが行えます。
正・逆切換プラグの入れ換え後、アンプユニ
必ず守って
ください。
●
ットを組み込み、ゼロ調整、スパン調整を行っ
てください。
調整後、調整結果をメモリに正しく書込
むために約10秒間は必ず通電状態を保持
NOR.
REV.
ください。
●
ゼロ/スパン調整ねじの操作はマイナスド
ライバを使用してください。
6.2 ダンピング調整
フローノイズ等により出力電流に脈動現象が
生じている場合は、ダンピング調整を行い減衰
必ず守って
ください。
させることができます。
ダンピング調整の切換えは5段階に調整できます。
アンプユニットの取出しは、内部配線をいため
0、1、2、3、4と数字の順にダンピング時定
ないよう丁寧に行ってください。
数が大きくなります。
時定数は、スパンに関係なくそれぞれ0秒、
0.3秒、1.2秒、4.8秒、19.2秒です。
6.4 バーンアウトの方向
発信器の時定数を変更しますと、
必ず守って
ください。
●
制御ループとして使用する場合、制
差圧センサや温度センサの信号が断線などにより演
算部に伝送されない。
御系の時定数が変化しますので、制
●
御性を再確認してください。
アンプまたは検出部内のEEPROMの読み出し、書き
込みができない。
などの異常が発信器に生じた場合の出力方向
DAMP
MODE
NOR
REV
を指定できます。
出力の方向については、購入時指定いただき
ました下記内容のいずれかに設定されています。
45
3
45
3
45
2
45
45
2
3
2
3
2
2
3
0 1
4.8秒
特に指定がないときは出力はホールドに設定
7
0 1
1.2秒
7
0 1
0.3秒
7
0 1
0秒
0 1
時定数
7
7
ダ ス スイッチが0の時 スイッチが1の時スイッチが2の時 スイッチが3の時 スイッチが4∼7
の時
ンイ
ピッ
6
6
6
6
6
ンチ
グの
調位
整置
されています。
出力ホールド*
19.2秒
出力21.6mA
注)上記表のダンピング定数は伝送部のみの定数です。検出部には
伝送部と関係なく検出部固有の時定数をもっています(詳細
出力3.8mA
*出力ホールドとは、異常直前のメモリ値で出力
電流を流すことを示す。
はデータシートを参照ください)
。
- 25 -
7
スマートタイプの調整
ご使用の発信器がスマートタイプ、あるいはアナログタイプに通信モジュールを付加した場合、各調整はHHCを使
用して行います。
7.1 HHCによる調整方法
HHCの立上げおよび操作方法は、事前にハンドヘルドコミュニケータ(HHC)取扱説明書をご一読のうえ
行ってください。
必ず守って
ください。
調整後、調整結果を正しく書込むため約10秒間は必ず発信器を通電状態に保持ください。
HHCの接続方法
−
フィールド機器
HHCへ
CK+
CK−
HHCは、それぞれ発信器、中継端子、計器室の端子に接続できます。
+
中継端子
または
計器室へ
計器室
中継端子
ツェナバリア
端子部
直流電源
DC16.1∼45V
負荷抵抗
防爆エリア
危険
非防爆エリア
耐圧防爆発信器の場合は、防爆エリアで、HHCを発信器端子部および中継端子へ接続するのは
絶対に避けてください。
- 26 -
7章 スマートタイプの調整
HHCの操作概要
下記にキー操作の流れを示します。必要に応じて調整操作を行ってください。なお、以下は、HHCのバー
1- 2相当)の場合として説明します。バージョン5.0以前のHHCでは、一部操
ジョンが5.0(FXW
作が異なったり、操作が出来ません(例えば、G:ディジタル指示計の表示範囲設定)
。
大 分 類
表 示 記 号
キ ー 記 号
1
TAG No.
2
形
3
製 造 番 号 の 確 認 INC 3:SERIAL No.
4
工 業 値 単 位 の 変 更 INC 4:UNIT
5
レ ン ジ リ ミ ッ ト INC 5:RANGE LIMIT
6
レ
7
参 照 ペ ー ジ
MENU
INC 1:TAG No.
INC
MENU
式 INC 2:TYPE
MENU
INC
INC
28ページ
UNIT
29ページ
INC
UNIT
RANG
29ページ
ダ ン ピ ン グ 調 整 INC 7:DAMPING
DAMP
30ページ
8
出
LIN
/√
31ページ
9
バ ー ン ア ウ ト 方 向 INC 9:BURNOUT
A
ゼ ロ 、 ス パ ン の 調 整 INC A:CALIBRATE
B
出 力 回 路 の 校 正 INC B:OUTPUT ADJ
C
測 定 デ ー タ 表 示 INC C:DATA
D
自
E
プ
F
調 整 機 能 の ロ ッ ク INC F:XMTR EXT. SW
G
ディジタル指示計の表示
範囲設定
ン
ジ
力
モ
己
リ
変
ン
ー
診
タ
更 INC 6:RANGE
ド INC 8:OUTPUT MODE
LIN
/√
断 INC D:SELF CHECK
機
DATA
INC G:XMTR DISPLAY
CALB
33ページ
OUT
34ページ
DATA
35ページ
DATA
能 INC E:PRINT
DATA
DATA
- 27 -
35ページ
INC
INC
INC
INC
32ページ
INC
INC
INC
36ページ
INC
INC
INC
INC
37ページ
38ページ
7章 スマートタイプの調整
操作手順
0: PUSH MENU KEY
◆ 工業値単位の変更
MENU
mmH 2 O
mH 2 O
1: TAG No.
FICRA-1234×××××
×××××××××××
<INC><CHANGE> g/cm 2
kg/cm 2
mmHg
mHg
2: TYPE
FKC××××2-×××××××× 〔DP LIN〕
<INC><CHANGE> kPa
DEC
MPa
INC
mbar
bar
inH 2 O
3 SERIAL No.
N8G07151
VERSION××
<INC> PSI
INC
または
DEC
CHNG
4-1: UNIT CHANGE
2
mmH O
2
(NEXT
mH O)
<INC><ENT><CL>
4: UNIT
2
mmH O
<INC><CHNG>
INC
1
inHg
CL
ftH 2 O
<Torr>
<ATM>
工業値単位の変更
注:< >は絶対圧力発信器
の場合のみ表示されます。
2
CL
ENT
●
4-1: UNIT CHANGE
2
mmH O
CHNG OK?<ENT/CL>
●
使用して工業値単位を選択できます。
3
ENT
●
4-1: UNIT WRITE
① の 表示で<CHNG>を押すと工業値
単位を変更する表示(②)になります。
② の 表示で<INC>または<DEC>を
●
③の 表示は変更確認の表示です。
④の表示は工業値単位の登録を示します。
2
mmH O
4
必ず守って
ください。
工業値表示は、対象発信器のレンジを
考慮して、出力値を工業値表示に変更
していますが、設定している単位によ
っては表示分解能が低くなります。
また、工業値表示の単位をかえた時、
4-1:UNIT CHANGE
mmH2O
NOT SUITABLE
UNIT<CL>
が表示された場合、
このときの工業値単位では有効数字の
桁数等のため、出力値を工業値単位に
て表示できないことを表します。
この場合は、 CL キーを押して工業値表
示の単位を他の単位に設定してください。
- 28 -
7章 スマートタイプの調整
◆ レンジリミット
発信器の最大スパンを示します。
5: RANGE LIMIT
×××mmH O
2
<INC>
INC
◆ レンジ変更(LRV、URV)
CHNG
6: RANGE
+
2
LRV ×××.×mmH O
−
+
URV ×××.×mmH O
2
−
<INC><CHANGE>
INC
1
6-1: RANGE CHANGE
+
2
LRV ×××.×mmH O
−
+
2
URV ×××.×mmH O
−
<LRV><URV><CL>
CL
LRV:測定の下限値(0%点)
URV:測定の上限値(100%点)
2
LRV
CL
6-2: RANGE CHANGE
+
2
LRV ×××.×mmH O
−
+
URV ×××.×mmH O
2
−
<ENT><URV><CL>
●
URV選択表示に移ります。
ここで<LRV>を押すとゼロ点レンジ
3
URV
を設定する表示(③の 表示)にな
CL
6-2: RANGE CHANGE
+
2
LRV ×××.×mmH O
−
+
URV ×××.×mmH O
2
−
<ENT><LRV><CL>
4
ENT
①の 表示で<CHNG>を押すと、LRV、
CL
り、<URV>を押すと100%点を設定
●
する表示(④の 表示)になります。
③ 、 ④ の 表示で、ゼロ点、100%点の
数値を入力します。
※LRVとURVの両方を設定してから<
6-2: RANGE CHANGE
+
2
LRV ×××.×mmH O
−
+
URV ×××.×mmH O
2
−
CHNG OK?<ENT/CL>
ENT>を押してください。
5
ENT
6-3: RANGE WRITE
+
2
LRV ×××.×mmH O
−
+
URV ×××.×mmH O
2
−
6
必ず守って
ください。
実目盛仕様のディジタル指示計付の
場合は、レンジ変更を行いますと表示
が合わなくなりますのでディジタル指
示計の表示範囲設定(G:XMTR
DISPLAY)で再設定を行ってください。
なお、実目盛仕様のアナログ指示計
付の場合は、指示計用目盛が合わなく
なりますので、目盛の書換えが必要です。
レンジの設定範囲
出力(mA)
20
逆動作
URV
正動作
LRVLRV 4
最大測定範囲
- 29 -
URV
入
力
7章 スマートタイプの調整
◆ ダンピング調整
INC
または
DEC
CHNG
7: DAMPING
0.3SEC
INC
ダンピング時定数の変更
<INC><ENT><CL>
1
CL
ENT
適切なダンピング時定数を設定してく
ださい。
7-1: DAMP CHANGE
0.3SEC
<INC><CHANGE>
プロセス入力の変動が激しいときに、
0.00sec
2
CL
0.30sec
7-1: DAMP CHANGE
0.3SEC
DEC
0.6sec
INC
1.2sec
CHNG OK? <ENT/CL>
2.4sec
3
4.8sec
ENT
9.6sec
7-2: DAMP WRITE
1.2SEC
19.2sec
38.4sec
4
② の 表示で<INC>または<DEC>を
押すと時定数の変更が行えます。
(上記参照)
注)上記表のダンピング定数は伝送部のみ
の定数です。検出部には伝送部と関係
なく検出部固有の時定数をもっていま
す。
(詳細はデータシートを参照くださ
い)
- 30 -
7章 スマートタイプの調整
LIN/
◆ 出力モード
D
差圧発信器の出力信号(4∼20mA)お
(差圧およびリモートシール形差圧発信器の場合)
8:
(差圧発信器以外の場合)
OUTPUT MODE
XMTR:DP
OUT=LIN DISP=LIN
<INC><CHANGE>
INC
8
:OUTPUT MODE
XMTR:DP
OUT=LIN DISP=LIN
<INC>
1
(入力差圧に比例)にするか開平モード
(流量に比例)にするかを設定する場合
1 ’
INC
カット点の設定ができます。
ENT
CL 2
*1
出力モードを
b ∼
d の場合
変更する場合 *1の
8-1: MODE CHANGE
XMTR:DP
OUT=SQR DISP=LIN
CHNG OK?<ENT/CL>
CL
② の 表示で開平モードにするか、比例
*1の
a の場合
モードにするか、〈INC〉または〈DEC〉
8-1:
MODE CHANGE
XMTR:DP
OUT=LIN DISP=LIN
CHNG OK?<ENT/CL>
5
8-2: MODE WRITE
XMTR:DP
OUT=SQR DISP=LIN
8-2:
を押して選択します。
CL 3
ENT
MODE WRITE
XMTR:DP
OUT=LIN DISP=LIN
出力モードの変更
〈INC〉
〈DEC〉
4
6
ENT
に使用します。
開平モードの場合は、低流量カットの
8-1: MODE CHANGE
XMTR:DP
OUT=LIN DISP=LIN
<INC><ENT><CL>
ENT
よびLCD指示計のモードを比例モード
a OUT=LIN
DISP=LIN
b OUT=LIN
DISP=SQR
c OUT=SQR DISP=LIN
8-3: CUT POINT
CHANGE
××.××%FLOW
<ENT><CL>
7
CL
ENT
7.07∼20.00%
8-3: CUT POINT
CHANGE
××.××%FLOW
CHNG OK?<ENT/CL>
ENT
CL
d OUT=SQR DISP=SQR
*1)出力モードの変更は. INC または DEC で
下記内容に変更できます。
8
a OUT=LIN DISP=LIN
b OUT=LIN DISP=SQR
c OUT=SQR DISP=LIN
d OUT=SQR DISP=SQR
注1:発信器のバージョンが20.0未満
の場合は a または d のみ選択可能
選択されたモードに開平モードが含ま
れる場合は ⑤ の表示に、その他の場合
は③に進みます。
開平モードを選択した場合 7 の表示に
なりますので低流量カット点設定を行
8-4: CUT POINT
CHANGE
××.××%FLOW
ってください。
9
発信器のバージョンが20.0未満の場合
発信器のバージョンが20.0以上の場合
カット点の調整は7.07∼20.00%の範囲
で可能です。カット点は、出力信号を
開平とした場合に0%付近の出力を安定
8-5: LOW CUT MODE
ZERO
8-5: LOW CUT MODE
LINEAR
CL 10
8-6: LOW CUT MODE
<1>LINEAR
<2>ZERO
<1><2><CL>
1
2
CL
一定入力以下を比例出力にするモード
<CHANGE><CL>
<CHANGE><CL>
CHNG
させるために使用します。
CHNG
CL
11
(A図)と強制的に0%にするモード
(B図)があります。
12
8-6: LOW CUT MODE
LINEAR
8-6: LOW CUT MODE
ZERO
CHNG OK?<ENT/CL>
CL 13
ENT
8-7: LOW CUT MODE
WRITE
LINEAR
CHNG OK?<ENT/CL>
ENT
CL 15
8-6: LOW CUT MODE
WRITE
ZERO
14
A図:Low cut mode が
Linear の場合
B図:Low cut mode が zero
の場合
⑫の表示でカット点以下の出力を、リ
16
- 31 -
ニアまたはゼロから選択します。
7章 スマートタイプの調整
◆ バーンアウト方向
検出部等故障時の出力処置方法として、
バーンアウト方向の指定を行います。
② の 表示でバーンアウト方向の選択を
CHNG
9: BURNOUT
NOT USED
9-1: BURNOUT
<1> NOT USED
<2> OVER SCALE
<3> UNDER SCALE
<INC><CHANGE>
INC
行います。
2
1
1 または 2 または 3
バーンアウト方向の選択
NOT USEDを選ぶ場合<1>を押す
●
OVER SCALEを選ぶ場合<2>を押す
●
UNDER SCALEを選ぶ場合<3>を押す
意味を下記に示します。
CL
●
NOT USED→(出力ホールド)
9-2: BURNOUT
CHANGE
OVER SCALE
<ENT><CL>
●
OVER SCALE→(出力21.6mA)
●
UNDER SCALE→(出力3.8mA)
3
※ 出力ホールドは、故障直前の出力値を
ENT
CL
●
9-2: BURNOUT
CHANGE
OVER SCALE
CHNG OK?<ENT/CL>
出力します。
4
ENT
9-3: BURNOUT
WRITE
OVER SCALE
5
- 32 -
7章 スマートタイプの調整
◆ ゼロ、スパンの調整
実際に入力圧力を加えながらゼロ、ス
パン調整を行うことが可能です。
LRV <ゼロ調整>
A: CALIBRATE
A-1: CALIBRATE
LRV ×××.××%
×××.×mmH 2 O
<ENT><CL>
<INC><LRV> <URV>
1
INC
2
CL
ENT
URV
でゼロに調整したい実際の入力圧力を
CL
A-1: CALIBRATE
LRV ×××.××%
×××.×mmH 2 O
CHNG OK?<ENT/CL>
① の 表示で<LRV>を押すとゼロ調整
②の表示になり、<URV>を押すとスパ
ン調整⑤の表示になります。②の 表示
加え<ENT>を2回押すと、ゼロ調整
が終了します。
3
なお、ゼロ以外のポイントで調整する
場合は、 ② の表示においてそのポイン
ENT
トの圧力値を入力し、該当する圧力を
発信器に加えながら③の表示におい
A-2: CALIBRATING
LRV ×××.××%
×××.×mmH 2 O
て<ENT>を押します。
4
⑤ の 表示でスパンに調整したい実際の
入力圧力を加え、<ENT>を2回押す
と、スパン調整が終了します。
なお、スパン以外のポイントで調整す
る場合は、 ⑤ の表示においてそのポイ
<スパン調整>
ントの圧力値を入力し、該当する圧力
A-3: CALIBRATE
URV ×××.××%
×××.×mmH 2 O
<ENT><CL>
CL
CL
を発信器に加えながら ⑥ の表示におい
5
て<ENT>を押します。
ENT
A-3: CALIBRATE
URV ×××.××%
×××.×mmH 2 O
CHNG OK?<ENT/CL>
必ず守って
ください。
6
1. 順序としては、ゼロ調整後スパン調
整を行ってください。
ENT
2. 実入力が調整可能範囲を超えていま
A-4: CALIBRATING
URV ×××.××%
×××.×mmH 2 O
すと
[NOT CALB <CL>]
7
と表示されます。
調整可能範囲は次の通りです。
ゼロ調整:最大スパンの±40%以内
スパン調整:設定スパンの±20%以内
3. 調整点が設定条件外の場合
[SETTING ERR<CL>]
と表示されます。
表示された場合は再調整してください。
調整点の設定条件は次の通りです。
-1.000%CS≦PL≦100.000%CS
0.000%CS≦PH≦110.000%CS
PL=
PH=
- 33 -
調整点の下限値
設定レンジ
調整点の上限値
設定レンジ
×100
×100
7章 スマートタイプの調整
◆ 出力回路(D/A)の校正
G
OUT
出力回路(D/A)の校正を行う場合の
方法について示します。
B: OUTPUT ADJ
「付3、校正」に示すスマートタイプの
<INC><CHANGE>
配線を行いHHCにて出力回路の校正を
CHNG
INC
下記手順にて行ってください。
B-1: OUTPUT SET
0mA
①の 表示で<LRV>を押すと定電流モー
<LRV/URV/ENT/CL>
LRV
1
URV ENT
B-1: OUTPUT SET
4.000mA
CL
( 1 においてXX.XXXmAと
入力した場合)
B-1: OUTPUT SET
20.000mA
B-1: OUTPUT SET
XX.XXXmA
CHANGE OK?<ENT/CL> CHANGE OK?<ENT/CL> CHANGE OK?<ENT/CL>
7
8
ENT CL
ENT CL
ENT CL
2
(4 ,20mA)
B-2: OUTPUT MODE
XX.XXXmA
CURRENT CONST.
<CALB><CHNG><CL>
3 CALB
CL
CHNG
(4 ,20mA) 4,20mA
以外
(4 ,20mA以外)
B-2: OUTPUT MODE
XX.XXXmA
CURRENT CONST.
<CHANGE><CL>
9 CHNG
CL
ド4mAの校正を行う表示になり<URV>
を押すと20mAの校正を行う表示になり
ます。
①の表示で3.8∼21.6mAの範囲の任意
の数値を入力後<ENT>を2回押すと,
⑧ の表示を経て ⑨ の表示で,その値の
定電流を出力することができます。
④ の 表示では、ディジタルボルトメー
タなどで測定した値を数字キーを使用
して入力してください。
B-3: OUTPUT CALIB
XX.XXXmA CONST.
0mA(EXT.mA)
<ENT><CL>
4
ENT
⑤の 表示で<ENT>を押すと出力回路の
CL
校正が行われます。
B-3: OUTPUT CALIB
XX.XXXmA CONST.
YY.YYYmA(EXT.mA)
CHANGE OK? <ENT/CL>
5
ENT
必ず守って
ください。
CL
定電流出力の設定及び校正を実施した
後は,必ずHHC画面を
B-4: OUTPUT
XX.XXXmA CONST.
YY.YYYmA(EXT.mA)
CALIBRATING
B: OUTPUT ADJ
6
<INC> <CHANGE>
調整範囲を
超えている場合
B-4: OUTPUT
XX.XXXmA CONST.
YY.YYYmA(EXT.mA)
NOT CALIB. <CL>
10
の初期画
面に戻してください。この操作により,
発信器出力は測定出力に戻ります。定
電流出力を設定したままの状態で,
CL
HHCを発信器ループから外したり,
HHCの電源を切りますと,発信器出力
は定電流出力のまま保持されますので
ご注意ください。
- 34 -
7章 スマートタイプの調整
◆ 測定データ表示
B
DATA
現在の測定値を表示します。
詳細操作方法は、HHC取説を参照くだ
発信器とHHCの通信が
正常な場合点滅します。
<INC> <ENT>
INC
さい。
C-1: DATA
☆
*
XXX. X %FLOW
XXXXX mmH2O
<CHANGE><CL>
C: DATA
CHNG
ENT
☆:
"FLOW"は出力モード
が開平モードの場合
に表示されます。
CL
◆ 自己診断
発信器内部の温度測定および故障時の
C-1: DATA
☆
*
XXX. XX %FLOW
XXXXX mmH2O
<CHANGE><CL>
CHNG
故障内容を表示します。
② の 表示で<1>を押しますと、発信器
CL
(10分間HHCの操作が行われない場合の画面)
す。
STANDBY
PUSH CL KEY
<2>を押しますと、障害チェック
(ALM CHECK)の診断を行います。
CL
◆ 診断結果
ENT
<INC> <ENT>
INC
発信器内部温度正常の場合
D-1: SELF CHECK
<1> AMP TEMP
<2> ALM CHECK
<1> <2><CL>
D: SELF CHECK
1
内部温度(AMP TEMP)の表示を行いま
1
2
D-2: SELF CHECK
TEMP=XXX. X℃
2
CL
温度警報が表示された場合
D-2: SELF CHECK
TEMP=×××.×℃
(YYY.Y°F)
<CL>
3
CL
<CL>
D-2: SELF CHECK
TEMP=XXX. X℃
TEMP ALM
<CL>
発信器に異常が発生していない場合
D-2: SELF CHECK
ALM CHECK
GOOD
<CL>
D-2: SELF CHECK
ALM CHECK
GOOD
<CL>
CL
4
(温度警報が表示された場合)
D-2: SELF CHECK
TEMP=×××.×℃
TEMP.ALARM
発信器に異常が発生した場合
D-2: SELF CHECK
CELL FAULT(C1)
<CL><INC>
5
INC
<INC>を押すごとに温度を℃と°
Fで交互に表示。
発信器の異常内容については、次ペー
ジ「異常・警報について」を参照くだ
(発信器に異常が発生した場合)
D-2: SELF CHECK
CELL FAULT (C1)
<CL><INC>
CL
6
- 35 -
さい。
7章 スマートタイプの調整
[異常・警報について]
測定データ表示、自己診断で異常が発生した場合は、下記の異常内容が表示されます。また、その原因と
処置を示しますので対応してください。
メッセージ
ディジタル指示計表示
原 因
処 置
CELL FAULT (C1)
FL-1
検出部異常
検出部交換
CELL FAULT (C2)
FL-1
検出部異常
検出部交換
CELL FAULT (C3)
FL-1
検出部異常
検出部交換
CELL FAULT (C4)
FL-1
検出部異常
検出部交換
EEPROM (AMP) FLT
FL-2
アンプ側のEEPROM異常
アンプ交換
EEPROM (CELL) FLT
FL-3
セル側のEEPROM異常
検出部交換
TEMP. ALARM
(出力値を表示)
発信器内部温度が許容範囲
(−45∼+90℃)外にある
発信器内部温度の正常化
XMTR FAULT
FL-1
アンプ異常
アンプ交換
OVER
入力圧力が設定レンジの
110%以上
適切な処置
Under
入力圧力が設定レンジの
−1.25%以下
適切な処置
OVERLOAD
◆ プリンタ機能
プリンタ付の場合
プリンタ付の場合のみ使用できます。
E: PRINT
詳細操作方法は、HHC取説を参照くだ
さい。
<INC> <ENT>
INC
ENT
(年,月,日,時刻の入力)
E-1: PRINT
DATE YY : MM : DD
TIME HH : MM
<ENT> <CL>
CL
ENT
(プリンタ動作中は次の画面表示)
E-2: PRINT OUT
INC
E-3: PRINT OUT
PRINT OUT END
<INC>PAPER FEED
<CL>
CL
紙送りをします。
MENU NO. F
プリンタが付属しない場合
E: PRINT
NO CONNECTION
<INC>
INC
- 36 -
7章 スマートタイプの調整
◆ 調整機能のロック
スマートタイプの場合、発信器の調整
CHNG
F: XMTR EXT. SW
ENABLE
<INC> <CHANGE>
INC
ねじによるゼロ調整機能をロックする
F-1: XMTR EXT. SW
<1> INHIBIT
<2> ENABLE
<1> <2><CL>
1
ことができます。
2
②の 表示で<1>(INHIBIT)を押すと外
CL
1
CL
ENT
部スイッチロック機能が働き、<2>
(ENABLE)を押すと解除されます。
F-2: XMTR EXT. SW
CHANGE
INHIBIT
<ENT><CL>
3
CL
F-2: XMTR EXT. SW
CHANGE
INHIBIT
CHNG OK?<ENT/CL>
4
ENT
F-3: XMTR EXT. SW
WRITE
INHIBIT
5
- 37 -
7章 スマートタイプの調整
(%表示の場合)
G : XMTR DISPLAY
% DISPLAY
(実目盛表示の場合)
G : XMTR DISPLAY
ACTUAL DISPLAY
±YYYYYY/±ZZZZZZ ±YYYYYY=ゼロ %に相当する実目盛表値
±ZZZZZZ=100 %に相当する実目盛表値
<INC><CHANGE>
1 ’
CHNG
INC
<INC><CHANGE>
INC
CHNG 1
◆ ディジタル指示計の表示範囲設定
ディジタル指示計の表示をパーセント
表示とするか、実目盛表示とするかを
選択できます。また、実目盛表示では、
G-1: DISP. CHANGE
<1>% DISPLAY
<2>ACTUAL DISP.
<1><2><CL> 2
1
0%(4mA)と100%(20mA)に相当す
る表示値が設定できます。
CL
2
② の表示で、まず<1>を、次に<ENT>
G-2 : DISP. CHANGE
% DISPLAY
CHNG OK?<ENT/CL>
ENT
CL 3
を押すとパーセント表示が選択できます。
G-2 : DISP. CHANGE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
<LRV><URV><CL> 12
LRV
URV
② の表示で、<2>を押すと ⑫ の表示
となり、0%と100%に相当する実目盛
CL
表示値を設定することができます。
<LRV>を押すと0%、<URV>を押
G-3: DISP. WRITE
% DISPLAY
5
G-2 : DISP. CHANGE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
<ENT><URV><CL>
ENT
URV 13
G-2 : DISP. CHANGE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
<ENT><LRV><CL>
ENT
LRV 14
CL
G-2 : DISP. CHANGE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
CHNG OK?<ENT/CL>
15
ENT
CL
G-2 : DISP. CHANGE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
CHNG OK?<ENT/CL>
16
ENT
CL
すと100%に相当する実目盛表示値が
設定できる表示 ⑬ , ⑭ が現われますの
で、それぞれ設定したい数値(10進数
で)を入力し、<ENT>を押してくだ
さい。
なお、発信器のバージョンが20.0より
小さい場合、左記の表示の桁数は5桁と
なります。
CL
〔実目盛表示値 設定時の条件〕
G-3 : DISP. WRITE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
17
G-3 : DISP. WRITE
LRV: 4mA=±YYYYYY
URV: 20mA=±ZZZZZZ
SETTIN G ERR <CL>
18
(対象発信器がFCX-AおよびFCX-Cの場合。)
① −19999<|少数点を除いた
0%および−1.25%に相当する
表示値|<+19999
② −19999<|少数点を除いた
100%および+110%に相当する
表示値|<+19999
③ −10000≦|(少数点を除いた
100%に相当する表示値)−
(少数点を除いた0%に相当する
表示値)|≦10000
④ 0%に相当する表示値と100%に
相当する表示値に小数点を使用
する場合両方の表示値の小数点
最初のTAG NO.画面にもどります。
以下の桁数が揃っていること。
〔例〕0.0∼500:測定不可 0.0∼500.0:測定可能
SETTING ERR<CL>
と表示されますので、 CL キー入力後、条件を満たすように再度設定の入力を行ってください。
- 38 -
7章 スマートタイプの調整
7.2 発信器での調整
スマートタイプ(形式:FKA、FKB、FKC、FKD、FKE、FKG、FKW、FKX、FKY)の場合も、発信器本
体のねじ(下図参照)によりゼロ調整を行うことができます(スパン調整はHHCで調整します)
。
出力減
出力増
注1)ロック機能が働いていますと(37ページ参照)、外部調整ねじによる調整はできません。
注2)デジタル指示計付きの場合は、LCD表示が「ZERO」点灯であることを確認ください。
必ず守って
ください。
●
調整後、調整結果を正しく書込むために、約10秒間は必ず通電状態を保持してください。
- 39 -
8
保守
8.1 定期点検
発信器の精度や寿命を保つため、運転状況に応じて定期的な点検が重要です。
◆ 外観点検
◆ 配管の漏洩チェック
発信器各部の破損、腐食等の有無を目視で
導圧管接続部等に石けん水等を付けて、測定流体
検査します。
の漏れのないことを確認します。また、必要に応じ
もし、腐食が発生する付着物がありました
て発信器内や導圧管内にたまるドレン等を抜いてく
ら、掃除してください。
ださい。
◆ 伝送部カバー・端子部カバー・Oリングの点検
発信器は、防水、防塵構造になっています。
伝送部カバーなどのOリングが、損傷、劣
化していないことを確認してください。
また、ねじ部に異物が付着しないように注
意してください。
伝送部カバーと端子部カバーを取付けると
きはグリースを塗布してください。
- 40 -
8章 保守
8.2 異常と処置
発信器に異常が発生した場合は、下記に従って適切な処置をとってください。
現 象
出力電流が振り切
れている
(20mAを超えて
いる)
原 因
処 置
(1) 均圧弁の開閉状態が正しくない
均圧弁を正しい状態にする
(2) 圧力漏れがある
圧力漏れを修正する
(3) 導圧配管接続方法が正しくない
導圧配管を正しく配管する
(4) 導圧管内に詰まりがある
詰まり要因を除去する
(5) 電源電圧、負荷抵抗が違っている
正しい値になるようにする
(電源電圧、負荷抵抗は4.2項参照)
(本質安全防爆の場合、電源電圧DC11∼26V
ただしスマートタイプはDC16.1∼26V)
(6) 伝送部の外部接続端子部の電圧
が違う
配線ケーブル、絶縁不良等原因を調査して処
置する
(電源電圧、負荷抵抗は4.2項参照)
(本質安全防爆の場合、電源電圧DC11∼26V
ただしスマートタイプはDC16.1∼26V)
(7) ゼロ、スパン点が正しく調整され
ていない
再調整する(「6章、7章 調整」の項参照)
(8) エレクトロニクスユニットが悪い
エレクトロニクスユニットの交換(8.3項参照)
(1) 上記(1)∼(4)の場合と同じ
出力電流がでない
(3.8mA以下)
出力電流誤差が
大きい
(2) 電源の極性が違う
配線の修正(4.1項参照)
(3) 電源電圧、負荷抵抗が違う
正しい値になるように処置する
(電源電圧、負荷抵抗は4.2項参照)
(本質安全防爆の場合、電源電圧DC11∼26V
ただしスマートタイプはDC16.1∼26V)
(4) 外部接続端子部の電圧が違う
配線ケーブル、絶縁不良等原因を調査して処
置する
(電源電圧、負荷抵抗は4.2項参照)
(本質安全防爆の場合、電源電圧DC11∼26V
ただしスマートタイプはDC16.1∼26V)
(5) エレクトロニクスユニットが悪い
エレクトロニクスユニットの交換(8.3項参照)
(1) 導圧配管接続方法が正しくない
導圧配管を正しくする
(2) ガス混入、測定液と異なる液体がある
ガス抜き、ドレン抜きを行う
(3) 液体密度が調整条件と異なっている
密度を修正し再調整する
(4) 周囲温度変化が大きい
温度変化を小さくする
(5) ゼロ、スパンが狂っている
再調整する(「6章、7章調整」の項参照)
(6) エレクトロニクスユニットが悪い
エレクトロニクスユニットの交換(8.3項参照)
なお、処置が不可能な場合は、当社サービス員にご相談ください。
- 41 -
8章 保守
8.3 保守部品の交換
発信器が動作不良等を生じた場合、部品またはユニット交換を行う必要があります。この場合、発信器を
配管から取りはずして、できるだけ計器調整室で作業を行います。
危険
防爆仕様の発信器を取り外す場合は、元の電源を落とした後、配管および配線をはずして発信
器を取り外してください。
電源の入ったまま取り外しを行うと爆発、火災などの重大な事故の原因となります。
故障部分の発見
エレクトロニクスユニットの交換
まず、伝送部を予備の伝送部と交換するこ
エレクトロニクスユニット
とにより、故障部分が検出部側あるいは伝送
部側にあるかを調べます。
指示計
故障部分が判明しましたら、良品と交換し
てください。
主な交換部品については、「9章スペア・パ
ーツ」を参照してください。
スマ−トタイプの場合:通信モジュール
アナログタイプの場合:ディジタル指示計取付けボ−ド
交換手順
① 電 源を切ります。
② 指 示計を取りはずします。
③ エ レ ク ト ロ ニ ク ス ユニットを取りはずし
ます。各コネクタは取りはずします。
④ 指示計を止めているスタッドボルトを取り
はずします。
⑤ 新 しいエレクトロニクスユニットと交換
し、分解と逆の手順で④ ∼ ① の 順に組立
て作業を行います。
エレクトロニクスユニットを取り
付ける場合、ゼロ/スパン調整ね
必ず守って
ください。
じとエレクトロニクスユニットの
ボリュームが下図のような位置関
係となるようにしてから取付けて
ください。
ゼロ/スパン
調整ねじ
ボリューム
⑥ 交 換完了後、ゼロ、スパン調整を行ってく
ださい。
必ず守って
ください。
エレクトロニクスユニットの
取りはずしは、内部配線をいためないよう、丁
寧に行ってください。
- 42 -
8章 保守
検出部の交換
六角穴付ボルト
検出部
フレキシブルプリント板
伝送部ケース
交換手順
① 「エレクトロニクスユニットの交換」手順
により、エレクトロニクスユニットを取り
はずします。
② 伝 送部ケースの六角穴付ボルトを取りはず
します。
伝送部ケースを手前に引いて、検出部から
取りはずします。
③ 同 形式の新しい検出部と交換します。
④ 伝送部ケースを検出部に挿入し組立てます。
⑤ エ レ ク ト ロ ニ ク ス ユニットと各コネクタ
を接続し組立てます。
⑥ 組 立て後、ゼロ、スパン調整を行ってくだ
さい。
必ず守って
ください。
●
伝送部ケースの側面にある計器銘板に記載の事項と
異なる内容の検出部を組込まないようご注意くださ
い。
●
伝送部ケースを交換する時にフレキシブルプリント
板を傷つけないように注意してください。
- 43 -
8章 保守
検出部内部の交換
差圧、流量発信器(FHC/FKC、FHF)の場合
ナット
シールダイアフラム
シールテープ
Oリング
測定室カバー
ボルト
シールテープ
交換手順
①
②
③
④
六角穴付ボルト4本をトルクレンチなどを使用して取りはずします。
検出部カバー、Oリング、ボルト、ナットに分解できます。
分解後、不具合の発見された部品を新しいものと交換します。
再組立前に検出部カバーのOリング面を水、アルコールなどの洗浄液を柔らかい布に含ませて洗浄してくだ
さい。
⑤ 分解と逆の手順で組立てます。
検出部カバーは、オーバルフランジ面が同一平面になるように、またシールダイアフラムを傷つけないよ
う注意して組立ててください。
締付けトルクは下表によります。
ボルトサイズ
ボルト
材質
M10
Cr-Mo鋼
50
(5)
42
(420)
使用圧力42MPa (420kgf/cm2) 以下
M10
SUS304
ASTMB7M
ASTML7M
30
(3)
10
(100)
使用圧力10MPa (100kgf/cm2) 以下
M10
SUS630
50
(5)
42
(420)
使用圧力42MPa (420kgf/cm2) 以下
締付トルク
N・m
(kgf·m)
最高使用圧力
MPa
(kgf/cm2)
用途
⑥ 組立後、耐圧試験(漏洩試験)を実施ください。
発信器の高圧側、低圧側測定室へ同時に最高使用圧力の150%を15分間加えて漏洩のないことを確認しま
す。
- 44 -
8章 保守
絶対圧力、圧力発信器(FHA/FKA、FHG/FKG)の場合
ナット
シールダイアフラム
測定室カバー
ボルト
Oリング
*図の点線部はFHA/FKAの場合のみ
①
②
③
④
六角穴付ボルト4本をトルクレンチを使用して取りはずします。
検出部カバー、Oリング、ボルト、ナットに分解できます。
分解後、対象交換品を新しいものと交換します。
再組立前に検出部カバーのOリング面を水、アルコールなどの洗浄液を柔らかい布に含ませて洗浄してくだ
さい。
⑤ 分解と逆の手順で組立てます。検出部カバーは、左右対象位置になるようにまた、シールダイアフラムを
傷つけないように注意して組立ててください。締付けトルクは下表によります。
絶対圧力発信器(FHA/FKA)の場合
ボルトサイズ
ボルト
材質
M10
Cr-Mo鋼
50
(5)
3000
(30)
M10
SUS304
ASTMB7M
ASTML7M
30
(3)
3000
(30)
締付トルク
N・m
(kgf·m)
最高使用圧力
kPa abs
(kgf/cm2 abs)
用途
全レンジ共通
圧力発信器(FHG/FKG)の場合
ボルトサイズ
ボルト
材質
M10
Cr-Mo鋼
50
(5)
50000
(500)
全レンジ共通
M10
SUS304
ASTMB7M
ASTML7M
30
(3)
10000
(100)
レンジ10000[kPa]以下
M10
SUS630
50
(5)
50000
(500)
レンジ50000[kPa]専用
○
締付トルク
N・m
(kgf·m)
最高使用圧力
kPa
(kgf/cm2)
用途
組立後、耐圧試験(漏洩試験)を実施ください。
発信器の(高圧側)測定室へ許容過大圧力を15分間加えて漏洩のないことを確認します。
- 45 -
8章 保守
レベル発信器(FHE/FKE、FHY/FKY)の場合
ボルト
測定室カバー
シールテープ
Oリング
シール
ダイアフラム
①
②
③
④
六角穴付ボルト4本をトルクレンチを使用して取りはずします。
検出部カバー、Oリング、ボルトに分解できます。
分解後、不具合の発見された部品を新しいものと交換します。
再組立前に検出部カバーのOリング面を水、アルコールなどの洗浄液を柔らかい布に含ませて洗浄してくだ
さい。
⑤ 分解と逆の手順で組立てます。検出部カバーはシールダイアフラムを傷つけないように注意して組立てて
ください。締付けトルクは下表によります。
ボルトサイズ
ボルト
材質
M10
Cr-Mo鋼
50
(5)
フランジ定格圧力まで
M10
SUS304
30
(3)
フランジ定格圧力まで
締付トルク
N・m
(kgf·m)
最高使用圧力
⑥ 組立後、耐圧試験(漏洩試験)を実施ください。
発信器のフランジ側(高圧側)、低圧(L)測定室へ同時にフランジ定格圧力の150%を15分間加えて漏洩
のないことを確認します。
- 46 -
8章 保守
小口径フランジ発信器用ダイレクトマウントアダプタの取り外し,取り付け
ベント/ドレインプラグ
ナット
シールテープ
受圧部ベッド
ボルト
ダイレクトマウント
アダプタ
ガスケット
① ダイレクトマウントアダプタは,受圧部ベッドに6本のM8ボルトで締め付けられています。
ボルトを緩めて,ダイレクトマウントアダプタを取り外します。
② ダイレクトマウントアダプタ,ガスケット,ボルト,ナットに分解できます。
③ 分解後、不具合の発見された部品を新しいものと交換します。
④ 再組立前に,ダイレクトマウントアダプタ及び受圧部ベッド,それぞれのガスケット面を水,アルコール
などの洗浄液を柔らかい布に含ませて洗浄してください。
⑤ 分解と逆の手順で組立てます。
受 圧 部 ベ ッ ド の シ ー ル ダ イ ア フ ラ ム を 傷 つ け な い よ う に 注 意 し て 組 み 立 て て く だ さ い。 M 8 ボ ル ト
(SCM435)は,トルクレンチを使用してトルク10N・m(1kgf・m)で締付けてください。
⑥ 組立後、耐圧試験(漏洩試験)を実施ください。
ダイレクトマウントアダプタにフランジ定格圧力の150%を15分間加えて漏洩のないことを確認します。
- 47 -
8章 保守
現場指示計の交換
(1)
交換手順
アナログ指示計の交換
① 伝送部カバーをはずします。
② ディジタル指示計取付けねじ(2本)をはず
し指示計をはずします
③ ディジタル指示計から出ているフレキシブル
プリント板の先端を、エレクトロニクスユニ
アナログ指示計
ット部のスライダ(白いつまみ)を引き上げ
伝送部カバー
てから抜きます(下図参照)。
④ 新しいディジタル指示計のフレキシブルプリ
ント板の先端をエレクトロニクスユニット部
のコネクタ差し込み口に差して、スライダを
押し込み固定します。
交換手順
このとき、フレキシブルプリント板の差し込
む向きに注意してください。
① 伝送部カバーをはずします。
② アナログ指示計をはずします。
③ アナログ指示計から出ているコネクタを抜き
コネクタ
スライダ
差込口
ます。
フレキシブル
プリント板
④ 新しいアナログ指示計のコネクタをエレクト
ロニクスユニット部に接続します(下図参
照)。
電極露出側
⑤ ディジタル指示計取付けねじ(2本)でエレ
クトロニクスユニット部に取付けます。
このとき、下図のように表面の小さなくぼみ
⑤ 次にアナログ指示計をエレクトロニクスユニ
が上になるように取付けてください。
フレキシブルプリント板をねじって取付ける
ット部に取付けます。
⑥ 伝送部カバーを取付けます。
場合は、フレキシブルプリント板に損傷を与
えぬよう十分に注意してください。
(2)
ディジタル指示計の交換
くぼみ
スマ−トタイプ:通信モジュ−ル
アナログタイプ:ディジタル指示計
取付けボ−ド
取付ねじ
ディジタル指示計
伝送部カバー
⑥ 伝送部カバーを取付けます。
- 48 -
8章 保守
8.4 部品交換後の調整方法
調整作業
前項組立作業が終了しましたら、次の各手順により調整・設定作業を実施してください。
◆ スマートタイプの場合
◆ アナログタイプの場合
① エ レ ク ト ロ ニ ク ス ユ ニ ッ ト を交換した
HHCと通信モジュールを使用して調整等を行います。
場合
① エ レ ク ト ロ ニ ク ス ユ ニ ッ ト を交換した場合
手順
調整項目
参照ページ
手順
調整項目
参照ページ
1
定電流出力
56ページ
2
レンジ(ゼロ・スパン)
24ページ
1
定電流出力(出力回路)
34ページ
3
ダンピング
25ページ
2
TAG No.
※
4
正・逆作動切換え
25ページ
3
形式
※
5
調整機能のロック機能
3ページ
4
工業値単位
28ページ
5
レンジ(ゼロ・スパン)
29ページ
6
ゼロ・スパン調整
33ページ
7
ダンピング
30ページ
8
出力モード (LIN/√切換)
31ページ
9
バーンアウト方向
32ページ
10
調整機能のロック機能
37ページ
② 検 出部を交換した場合
(検出部内部の交換も含む)
手順
1
調整項目
レンジ(ゼロ・スパン)
参照ページ
24ページ
※TAG No.、形式の変更は、HHC取扱説明書参照
② 検 出部を交換した場合
(検出部内部の交換も含む)
手順
1
- 49 -
調整項目
ゼロ・スパン調整
参照ページ
33ページ
9
(1)
スペア・パーツ
差圧/流量発信器(FHC/FKC,FHF)
80A
62
66A
61
60
61
62
13
68
2
66A
5
10
6
64A
9
24A
17
3
24A
25
5
5A
1
(2)
圧力発信器(FHG/FKG)
80A
104A
103
100
101
102
13
104A
68
2
5
64A
6
9
17
24
24
3
25
5
5A
1
- 50 -
9章 スペアパーツ
スペアパーツリスト
ここでは,差圧発信器(FHC/FKC)
,流量発信器(FHF),圧力発信器(FHG/FKG)の主なスペアパーツリスト
について記載してあります。詳細については問い合わせてください。
項目
部 品 番 号
部 品 名 称
個数
材 質
備 考
1
*ZZPFCX2-A010
伝送部カバー
1
アルミダイカストADC12 青
2
*ZZPFCX2-A020
伝送部カバー
1
アルミダイカストADC12 青(配線説明用銘板付)
3
*ZZPFCX2-A030
伝送部カバー組立
1
アルミダイカストADC12 指示計用
5
*ZZPFCX2-A050
指示計
1
0∼100%比例目盛
*ZZPFCX2-A051
指示計
1
二乗目盛
*ZZPFCX2-A052
指示計
1
二重目盛
*ZZPFCX2-A053
指示計
1
実目盛
*ZZPFCX2-A054
指示計
1
ディジタルメータ
*ZZPFCX2-A054A
指示計キット
1
FH□でデジタルメータの場合のみ
5A
*ZZPFCX2-A05A
単位銘板
1
デジタルメータ用
6
*ZZPFCX2-A061
エレクトロニクスユニット
1
9
*ZZPFCX1-A091
スイッチプラグ
1
正逆切スイッチ用
10
*ZZPFCX2-A109
伝送部ケース
1
電線引込口 G1/2対応(1ヶ所)
13
*ZZPFCX2-A130
端子台ユニット
1
17
*ZZPFCX2-A170
通信モジュール
1
25
*ZZPFCX2-A250
中継ボード
1
24A
*ZZPFCX2-A240A
使用、SAと25を含む
錠締金具キット
2
最小注文量10個
検出部組立(差圧/流量)
1
問い合せください。
*ZZPFHC1-B080
Oリング
2
バイトン
最少注文量10個
*ZZPFHC1-B081
Oリング
2
テフロン
最少注文量10個
62
*ZZPFHC1-B091
検出部カバー
2
ステンレス(SCS14)
64A
*ZZPFHC1-B121
ベント/ドレンキット
2
ステンレス
66A
*ZZPFHC1-B143
ボルト/ナットキット
4
クロムモリブデン鋼
*ZZPFHC1-B144
ボルト/ナットキット
4
ステンレス
*ZZPFHC1-B145
ボルト/ナットキット
4
ステンレス
*5
1,2,3
*5
4
68
*ZZPFHC1-B160
Oリング
1
クロロプレン
最小注文量10個
80A
*ZZPFHC1-B170
取付台ユニット
1
鉄
*ZZPFHC1-B171
取付台ユニット
1
ステンレス
60
61
100
使用圧力10MPa{100kgf/cm2}まで
使用圧力42MPa{420kgf/cm2}まで
検出部組立(圧力計)
1
*ZZPFHG1-C060
Oリング
1
バイトン
最少注文量10個
*ZZPFHG1-C061
Oリング
1
テフロン
最少注文量10個
102
*ZZPFHG1-C071
検出部カバー
1
ステンレス(SCS14)
103
*ZZPFHG1-C101
カバー
1
ステンレス
104A
*ZZPFHG1-C143
ボルト/ナットキット
4
クロムモリブデン鋼
*ZZPFHG1-B144
ボルト/ナットキット
4
ステンレス
*ZZPFHG1-B145
ボルト/ナットキット
4
ステンレス
101
- 51 -
問い合せください。
*6
1,2,3,4
*6
5
使用圧力10MPa{100kgf/cm2}まで
使用圧力50MPa{500kgf/cm2}まで
付1 アナログ/スマート コンバーティブル
アナログタイプからスマートタイプへ変更
スマートタイプからアナログタイプへ変更
アナログタイプをスマートタイプへ変更する
スマートタイプをアナログタイプへ変更する
場合、通信モジュールおよびHHCが必要です。
場合、図のように通信モジュールを抜取ります。
◆ 通信モジュールの取付け
通信モジュールを図のように挿入します。
通信モジュール
通信モジュール
エレクトロニクス
ユニット
必ず守って
ください。
●
てから行ってください。
必ず守って
ください。
●
通信モジュールの抜取りは、必ず電源を切っ
取付けは、必ず電源を切ってから行ってくだ
●
さい。
スマート機能においてレンジ変更したもの
は、通信モジュールを抜取ってもそのままそ
のレンジを保持します。
●
通信モジュール挿入後、エレクトロニクスユ
ゼロ、スパン調整機能の設定状態、ダンピン
ニット上のモードスイッチ、ダンピング設定
グ時定数の設定値、正・逆動作の設定状態に
スイッチは動作が無効となります(HHCの
ついては、アナログタイプとなりますので、
みで操作可能)。
モード設定スイッチ、ダンピング設定スイッ
チ、正・逆切換えプラグの各設定を充分確認
●
アナログタイプからスマートタイプへ変更を
後使用ください。詳細については「付6アナ
行った場合の機能変化については「付6アナ
ログタイプ/スマートタイプ機能変化表」を
ログタイプ/スマートタイプ機能変化表」を
参照ください。
参照ください。
設定方法の詳細は、「6章 アナログタイプの
調整」の項を参照ください。
●
HHCを用いた設定方法の詳細は、
「7章スマー
トタイプの調整」の項を参照ください。
通信モジュールは別途手配で、次のスペアパーツ
NO.より購入してください
スペアパーツNO.「ZZPFCX2-A170」
- 52 -
付2 発信器内蔵形アレスタ
概 要
保 守
アレスタは、雷サージ等のような伝送線路に誘
◆ アレスタのチェック
起した異常電圧から、発信器や受信計器を保護す
●
るために使用する避雷器です。発信器内蔵形アレ
発信器チェック端子と発信器外部とで出力
測定を行います(下図参照)。
スタは、発信器の端子部内に収納されています。
なお、電流計をCK+とCK−端子に接続して
アレスタを内蔵した端子部には「アレスタ付」の
直接電流を測定する場合は、内部抵抗が12
銘板が貼り付けられています。
Ω以下の電流計をご使用ください。
●
設 置
2つの測定値間に差異がなければ正常です。
測定した値が0.016mA以上の場合は、アレ
スタは機能していません。
発信器内蔵形アレスタを使用する場合、ディス
●
トリビュータ保護用の当社パネル設置形アレスタ
アレスタユニット(外部端子)を交換して
ください。
(形式PXC)も同時に使用してください。
◆ 絶縁試験
+
1
5
−
E
アレスタ破損防止のため、絶縁試験は原則
1−
2
PXC
PXM
6
1+
として行わないでください。
E
チェック端子での出力測定
発 信 器
(アレスタ付き)
ディストリ
ビュータ
パネル設置形
ア レ ス タ
ディジタルボルトメータ
接地工事
CK +ヘ
本発信器の接地は下記のように行ってください。
CK −ヘ
端子箱内と電線引込口側面に接地端子を設けて
あります。
標準抵抗
(1Ωまたは10Ω)
次のいずれか1つの方法により第3種接地以上
発信器外部での出力測定
(接地抵抗100Ω以下)の接地配線を行ってくだ
さい。なお、本質安全防爆、耐圧防爆の場合、必
一端子に配線されている結線
をはずし、下図のような測定
装置を配線します。
らず接地は接地端子を使用してください。
40
0
10
60
80
−
CK
+
0
%
20
CK
−
ディジタルボルトメータ
一端子へ
+
一側配線
外部アース端子
発信器ケースの
接地端子から
接地
の接地
●
必ず守って
ください。
標準抵抗
(1Ωまたは10Ω)
第3種接地(接地抵抗100Ω以下)
の接地を行ってください。
●
避雷針といっしょに接地はしない
でください。
- 53 -
付3 校 正
校正準備
発信器の校正は、計器調整室において行います。
計器調整室は、JIS Z 8703 試験場所の標準状態によります。
各発信器の校正には、一般に次のような装置を使用します。
○
入力圧加圧装置(できるだけ高精度の装置を使用してください):加圧源および測定装置
※
測定範囲は下表に示します。
○
電源:直流電源(DC 24V)または、当社製FCシリーズ電源ユニット(形式 PXJ, PXL)
○
負荷抵抗:標準抵抗250Ω(±0.0125Ω以内)
○
測定器:ディジタルボルトメータ(発信器出力を0.1%より良い精度で測定可能なこと)
※
○
表示は5桁のものを使用してください。
ハンドヘルドコミュニケータ(HHC)
(形式 FXW)
※
スマートタイプの場合使用します。
測定範囲
差圧発信器の差圧範囲
流量発信器の差圧範囲
アナログタイプ
差圧範囲 kPa(mmH2O)
スマートタイプ
差圧範囲 kPa(mmH2O)
アナログタイプ
差圧範囲 kPa(mmH2O)
0.1∼1(10∼100)
0.1∼1(10∼100)
0.1∼1(10∼100)
0.6∼6(60∼600)
0.1∼6(10∼600)
0.6∼6(60∼600)
3.2∼32(320∼3200)
0.32∼32(32∼3200)
3.2∼32(320∼3200)
6.4∼64(640∼6400)
0.64∼64(64∼6400)
6.4∼64(640∼6400)
13∼130(1300∼13000)
1.3∼130(130∼13000)
13∼130(1300∼13000)
50∼500(5000∼50000)
5∼500(500∼50000)
50∼500(5000∼50000)
200∼2000(20000∼200000) 20∼2000(2000∼200000)
200∼2000(20000∼200000)
300∼3000(30000∼300000) 30∼3000(3000∼300000)
300∼3000(30000∼300000)
圧力発信器の圧力範囲
絶対圧力発信器の圧力範囲
アナログタイプ
圧力範囲
kPa(kgf/cm2・)
スマートタイプ
圧力範囲
kPa(kgf/cm2・)
アナログタイプ
圧力範囲
kPa abs (kgf/cm2・abs)
スマートタイプ
圧力範囲
kPa abs (kgf/cm2・abs)
6.4∼64(0.064∼0.64)
0.64∼64(0.0064∼0.64)
1.6∼16(0.016∼0.16)
1.6∼16(0.016∼0.16)
50∼500(0.5∼5)
5∼500(0.05∼5)
13∼130(0.13∼1.3)
1.6∼130(0.016∼1.3)
300∼3000(3∼30)
30∼3000(0.3∼30)
50∼500(0.5∼5)
5∼500(0.05∼5)
1000∼10000(10∼100)
100∼10000(1∼100)
300∼3000(3∼30)
30∼3000(0.3∼30)
5000∼50000(50∼500)
500∼50000(5∼500)
- 54 -
付3
リモートシール形差圧発信器の差圧範囲
校正
リモートシール形圧力発信器の圧力範囲
アナログタイプ
スマートタイプ
アナログタイプ
スマートタイプ
差圧範囲 kPa (mH2O)
差圧範囲 kPa (mH2O)
圧力範囲 kPa(kgf/cm2)
圧力範囲 kPa (kgf/cm2)
3.2∼32(0.32∼3.2)
0.32∼32(0.032∼3.2)
6.4∼64(0.064∼0.64)
0.64∼64(0.0064∼0.64)
6.4∼64(0.64∼6.4)
0.64∼64(0.064∼6.4)
50∼500(0.5∼5)
5∼500(0.05∼5)
13∼130(1.3∼13)
1.3∼130(0.13∼13)
300∼3000(3∼30)
30∼3000(0.3∼30)
50∼500(5∼50)
5∼500(0.5∼50)
1000∼10000(10∼100)
100∼10000(1∼100)
5000∼50000(50∼500)
500∼50000(5∼500)
レベル発信器の差圧範囲
アナログタイプ
スマートタイプ
差圧範囲 kPa(mH2O)
差圧範囲 kPa(mH2O)
3.2∼32(0.32∼3.2)
0.32∼32(0.032∼3.2)
6.4∼64(0.64∼6.4)
0.64∼64(0.064∼6.4)
13∼130(1.3∼13)
1.3∼130(0.13∼13)
50∼500(5∼50)
5∼500(0.5∼50)
- 55 -
付3
校正
校正手順
(アナログタイプの場合)
① 次の校正配線図に従って配線してください。
直流電源とディジタルボルトメータと標準抵抗を配線します。電流計をCK+とCK−端子に接続して直接電
流を測定する場合は、内部抵抗が12Ω以下の電流計をご使用ください。
+24
+
CK+
標準抵抗
0
−
250Ω
−
−
CK−
+
ディジタル
ボルトメータ
直流電源
+
直
流
電
源
発信器端子台
負担抵抗
標準抵抗
② 変換部(D/A)出力の校正
モード設定スイッチにより以下の確認と調整を行います。
モード設定スイッチ
MODE
DAMP
NOR
REV
6
3
0 1
4 5
7
ポジション3→出力電流が4mAになっていることを確認してください。
2
6
3
0 1
4 5
7
ポジション5→出力電流が20mAになっていることを確認してください。
2
ポジション3、5の各出力が4、20mAになっていない場合は、各ポジションでゼロ/スパン調整ねじにより
4、20mAに調整してください。
- 56 -
付3
校正
③ ゼロ・スパン調整
高圧側、低圧側の測定室を大気開放にします。
電源を投入にして10分以上経過後、出力電流が
出力電流が4mAにならない場合は
4mAであることを確認します。
サプレッションまたはエレベーションを行っている
発信器の場合は、大気開放時の出力は4mAにはなり
「6.1項レンジ変更 ゼロ調整」の項を
ません。最小測定圧を加えて4mAを確認します。
参照してください。
次に発信器の高圧側に100%圧力を加えます。出力
出力電流が20mAにならない場合は
電流が20mAであることを確認してください。
「6.1項レンジ変更 スパン調整」の項を
参照してください。
④ 変換特性試験
入力圧を0%、25%、50%、75%、100%、75%、50%、25%、0%、の順に加え各入力圧での出力値を
読み取ります。
出力値と入力圧(%)との差が下表の精度定格であることを確認してください。
なお、本表中の電圧値は、「直流電源+標準抵抗250Ω+ディジタルボルトメータ」を使用した場合の値を
表しています。
許容差
精度定格0.1%の場合 精度定格0.2%の場合
測定区分
基準値
百分率表示 %
0、25、50、75、100
±0.1
±0.2
電流測定 mA
4、 8、 12、16、 20
±0.016
±0.032
電圧測定 V
1、 2、 3、 4、 5
±0.004
±0.008
- 57 -
付3
校正
校正手順
(スマートタイプの場合)
① 次の校正配線図に従って配線してください。
直流電源、ディジタルボルトメータとHHC、標準抵抗と負荷抵抗を配線します。電流計をCK+とCK−端
子に接続して直接電流を測定する場合は、内部抵抗が12Ω以下の電流計をご使用ください。
HHC
ディジタル
ボルトメータ
直流電源
負荷抵抗
標準抵抗
必ず守って
ください。
HHCとのコミュニケーションには、最低250Ωの負荷抵抗が必要です。
② 出力回路(D/A)の校正
「7章スマートタイプの調整」の「出力回路の校正」を参照のうえ、出力回路の調整を行ってください。
- 58 -
付3
校正
③ ゼロ・スパン調整
「7章スマートタイプの調整」の「ゼロ、スパンの調整」の項を参照のうえ、ゼロ・スパン調整を行ってく
ださい。
④ 変換特性試験
入力圧を0%、25%、50%、75%、100%、75%、50%、25%、0%、の順に加え各入力圧での出力値を
読み取ります。
出力値と入力圧(%)との差が下表の精度定格であることを確認してください。
なお、本表中の電圧値は、「直流電源+標準抵抗250Ω+ディジタルボルトメータ」を使用した場合の値を
表しています。
許容差
精度定格0.1%の場合 精度定格0.2%の場合
測定区分
基準値
百分率表示 %
0、25、50、75、100
±0.1
±0.2
電流測定 mA
4、 8、 12、16、 20
±0.016
±0.032
電圧測定 V
1、 2、 3、 4、 5
±0.004
±0.008
- 59 -
付4 本質安全防爆形発信器の注意事項
本質安全防爆形発信器(以下本安発信器という)は、労働安全衛生法に基づき公的機関の行う検定に合格した
ものです。
本安発信器には、当核検定に合格した旨の検定合格標章および防爆上の必要な仕様を記載した銘板(本安
銘板)が取付けられています。
これらを確認のうえ、その内容に合致した使用を行ってください。。
なお、詳細については労働省産業安全研究所発行の技術指針「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆)」ま
たは、社団法人産業安全技術協会発行の「防爆構造電気機械器具型式検定ガイド」を参照してください。
3 本安発信器の外部配線工事
1 組み合せ機器
3.1 ケーブル工事
当該本安発信器は安全バリヤ(形式PWXA)
で電圧・電流が制限されることにより本安性能
を維持しています。必ずPWXAに接続してくだ
本安回路の配線は、他の配線との混触や、電
さい。
磁誘導などにより、本質安全性を損なうことの
この場合、本安発信器とPWXAとの検定合格
ないよう、他の配線から分離してください。こ
番号が同一であることを確認してください。検
のため必要に応じて金属管、金属ダクトまたは
定合格番号の異なるものとの組み合わせはでき
金属製防護管を使用してください。
ません。
3.2 接地
なお、本安回路(本安発信器−PWXA間)に
は、受信計器など他の電気機器を接続しないで
ください。
本文「4.3接地」を参照してください。
2 本安発信器の設置
4 本安発信器の保守
2.1 設置場所の制限
4.1 通電中の保守
対象ガスに応じた危険場所に設置し、使用す
本安発信器の危険場所での保守は、通電中に
ることができます。
行う場合、下記の範囲としてください。
対象ガスの詳細は「工場電気設備防爆指針
(1)
(ガス蒸気防爆)」を参照してください。
目視点検
発信器・配管・配線などの腐食・損傷およびそ
2.2 設置場所の環境
の他の機械的構造の点検。
(2)
ゼロ調・スパン調・ダンピング調など、所定の
調整機構による調整。
本安発信器の設置場所の許容周囲温度は
60℃以下です。直射日光、プラント設備など
4.2 修理
から受ける輻射熱などにより、計器の表面温度
が60℃を超過するおそれのある場合は、適切
な防護措置を講じてください。
本安発信器の修理は、非危険場所にて、通電
を停止してから外部配線をはずし、故障した機
器を非危険場所に持ち帰って行ってください。
修理は、はんだごてを使用せず一般工具で可
能な範囲にとどめてください。
- 60 -
付5 耐圧防爆形発信器の注意事項
耐圧防爆形発信器は、労働安全衛生法に基づき耐圧防爆構造の計器として、公的機関の行う検定に合格し
たもの(検定品という)です。
検定品には、当該検定に合格した旨の検定合格標章および防爆上の必要な仕様を記載した銘板が取付けら
れています。
これらを確認のうえ、その内容に合致した使用を行ってください。
なお、詳細については労働省産業安全研究所発行の技術指針「工場電気設備防爆指針(ガス蒸気防爆)」ま
たは社団法人産業安全技術協会発行の「防爆構造電気機械器具型式検定ガイド」を参照してください。
耐圧防爆形発信器の計器銘板は、形式コード10桁目がB,Cのいずれかで表示されます。また、同時に防爆
銘板が付いています。
注)爆発性雰囲気のある場合、通電状態で伝送部
(2)
カバー、端子箱は絶対に開けないでください。
発信器の保守は計器の伝送部カバー、端子箱な
DCS(分散型制御システム)用CRT画面を使用
した異常警報・アラーム表示例
伝送器
どを開けないで行える下記の範囲内で行ってく
(防爆エリア)
DC4∼20mA
ださい。
電
(非防爆エリア)
DC1∼5V
目視点検:発信器・配管・配線などの腐食・損
DCS
ディスプレイ
源
[受信器側]
傷、およびその他の機械的構造の点検
ゼロ調整:容器のふた(カバー)を開けずに、
外部から調整可能な構造範囲に限り
2 耐圧防爆形発信器の設置
ます(カバーを開けて行うスパン調
整などは行わないでください)。
2.1 設置場所の制限
1 組み合せ機器
発信器は、対象ガスに応じた場所に設置し、
従来耐圧防爆形発信器は、組み合わせる受信機器に特
別な制限はありませんでした。
しかしながら、ここに来てIEC規格が改訂され、従来
使用することができます。対象ガスの爆発等級、
発火度は防爆構造表示銘板または計器銘板に記
発信器等の受圧エレメントは特赦な防爆「s」として認
められておりましたが、IEC規格から特赦な防爆が廃
止されたことにより、その代替として油入り防爆「0」
を採用することになりました。
油入り防爆の場合、発信器受圧エレメントにおいて、
内部油に万が一移動が生じた場合、その現象を検知し
て、異常警報(出力振り切れ、ダウン)として取り扱
うことになっております。
下図に異常警報システム実施例を示しますので、油入
り防爆をご使用の際は組み合わせ機器による異常警報
システムを構築してご使用願います。
(1)
記録計・指示計を使用した異常警報・アラーム
針」を参照してください。
0種場所への設置はできません(0種場所へ
の設置は本質安全防爆形発信器を使用してくだ
さい)
。
2.2 設置場所の影響
55℃以下です。直射日光、プラント設備など
警報機器
[受信器側]
から受ける輻射熱などにより、計器の表面温度
ランプ,ディスプレイ,LED,音声,
通信表示等
(防爆エリア)
DC4∼20mA
具体的な対象ガスの種類については「防爆指
耐圧防爆形発信器の設置場所の許容範囲は、
表示例
伝送器
載されています(例えばIIB+H 2T4などの記
号で表示)。
電
源
(非防爆エリア)
DC1∼5V
が55℃を超過するおそれのある場合は適切な
防護措置を講じてください。
記録計
指示計
- 61 -
ーブルと耐圧防爆金属工事の電線とを接続する
3 本安発信器の外部配線工事
場合は、耐圧防爆構造箱を使用して行ってくだ
さい。
3.1 配線方法
3.2 接地
耐圧防爆形発信器の外部配線は、耐圧防爆性
を有する金属管(耐圧防爆金属管工事という)
本文「4.3接地」を参照してください。
またはケーブル工事により行ってください。
発信器の周囲温度が高い場合(最高60℃)、
外部引き込み導線も周囲温度に耐えるものを使
4 耐圧防爆形発信器の保守
用してください。
(1)
耐圧防爆金属管工事
配線は厚鋼電線管(JIS C 8305)に通し、更
4.1 通電中の保守
に電線管路は爆発性ガスまたは爆発による火炎が
移行するのを防止するため、定められたシーリン
グフィッチングを用いてシーリングを行い、管路
爆発性雰囲気のある場合、通電状態でケース
を密封、遮断してください。
カバー、端子箱は絶対に開けないでください。
可とう性が必要とされる場合には、耐圧防爆構造
発信器の保守は計器のケースカバー、端子箱な
のフレキシブルフィッチングを使用してくださ
どを開けないで行える下記の範囲内で行ってく
い。
ださい。
発信器の端子箱と電線管または電線用付属品との
接続は、管用平行ねじ(JIS B 0202、G1/2めね
目視点検:発信器・配管・配線などの腐食・損傷、
じが加工されています)により、ねじの有効部分
およびその他の機械的構造の点検
で5山以上を結合させたうえ、ロックナット
ゼロ調整:容器のふた(カバー)を開けずに、外部
(JIS C 8333厚鋼電線管用)を使用し、強く締
から調整可能な構造範囲に限ります。
め付けてください。
なお、同時に防水処理も行ってください。
ケーブル工事のケーブルと接続する場合は、耐
4.2 修理・補修
圧防爆構造の接続箱を使用してください。
(2)
ケーブル工事
耐圧防爆形発信器の修理・補修する場合は、
ケーブルは制御用ビニル絶縁ビニルシースケー
通電を停止し、安全場所に持ち込んで行ってく
ブル(JIS C 3401)など基準に合致し、かつ使
ださい。
用場所に適したケーブルを使用してください。
また修理・補修に際しては下記事項に注意し
ケーブルの適合寸法は、外径11mmです。
てください。
なお、ケーブルには外傷保護のため、必要に応
じて鋼製電線管などの保護管に納めるなど、適
(1)
耐圧防爆形発信器は、伝送部容器の機械的強さ、
当な保護装置に納めて設してください(保護管
スキ、スキの奥行きの3要素が非常に重要です。
取付け用ねじはG1/2めねじが加工されていま
したがって接合面、ねじ結合部などに傷をつけ
す)。
たり、容器に衝撃を与えたりしないよう注意し
1種場所にケーブル工事を行う場合は、爆発性
てください。
ガスがダクト類または保護管を通じて2種場所
もしくは非危険場所へ流動するのを防止するた
め、適切な流動防止の処置を行ってください。
ケーブルとケーブルを接続する場合、およびケ
- 62 -
付5
(2)
耐圧防爆形発信器の注意事項
耐圧防爆性の保持に必要な部分(ケース、カバ
ー、ケースカバーのねじ部、ケースカバーのO
リング、接合面、本体と端子箱との結合部、外
部電線引き込み部など)が損傷、腐食した場合
には当社に相談してください(不用意に手直し
を行うことは、スキの変化などが考えられます
ので非常に危険です)。
(3)
耐圧特殊防爆形発信器(ds II +H 2 T4と表示)
の場合、容器内部の電気回路部品、機械部品に
ついては防爆性能に関連しますので、エレクト
ロニクスユニットの交換など、ユニット交換の
範囲にとどめてください。プリント板に取り付け
てある部品の交換などの際には、当社に相談して
ください。
(4)
修理・補修の後、再び使用する際には、耐圧防
爆性保持に必要な部分を十分に点検し、ねじの
緩み、締め忘れなどのないことを確認してくだ
さい。
カバーは確実に最後まで締め付けてください。
伝送部カバー、端子箱が現場でみだりに開閉さ
れないよう、所定の錠締め金具を確実に取り付
けてください。取付け用の六角穴付きボルトM4
には、付属の棒スパナ(対辺寸法3mm)を使用
してください。
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付6 アナログタイプ/スマートタイプ機能変化表
対象形式
(出荷時上3桁) No.
項 目
出力モード F□A, F□B,
F□E, F□G,
F□W, F□Y
FHC, FHD,
FHX
1
2
3
FHF
4
5
FKC, FKD,
FKX
6
7
8
9
ローカットモード
(注2)
F□C,F□D,F□X
開平モードに 10
設定されて
いる場合
11
FHF
ローカット点
(注3)
ダンピング
バーン
アウト
(注6)
全形式
全形式
正/逆動作
12
13
全形式
14
LCD指示計
機能
(注9)
全形式
15
ゼロ/スパン
調整ねじ
機能
(注11)
全形式
注1
●
●
●
●
●
●
注5
●
注6
●
●
注7
●
注8
●
注9
●
●
注10
注11
区 別
アナログタイプ(形式:FH*相当)
(モードスイッチポジション0, 1, 2に設定の場合)(モードスイッチポジション6, 7に設定の場合)
●
●
16
スマートタイプ
(形式:FK?相当)
出力電流モード
比例モード
比例モード
LCD指示計モード
比例モード
比例モード
比例モード
出力電流モード
比例モード
比例モード
比例モード
比例モード
LCD指示計モード
比例モード
比例モード
比例モード
出力電流モード
比例モード
比例モード
比例モード
LCD指示計モード
開平モード
比例モード
開平モード
出力電流モード
開平モード
比例モード
開平モード
LCD指示計モード
比例モード
比例モード
比例モード
出力電流モード
開平モード
比例モード
開平モード
LCD指示計モード
開平モード
比例モード
開平モード
出力電流モード
比例モード
比例モード
比例モード
LCD指示計モード
比例モード
比例モード
比例モード
出力電流モード
比例モード
比例モード
比例モード
LCD指示計モード
開平モード
比例モード
開平モード
出力電流モード
開平モード
比例モード
開平モード
LCD指示計モード
比例モード
比例モード
比例モード
出力電流モード
開平モード
比例モード
開平モード
LCD指示計モード
開平モード
比例モード
開平モード
リニア設定の場合
リニア(比例モード)
リニア(比例モード)
ゼロ設定の場合
ゼロ(ゼロパーセントモード)
ゼロ(ゼロパーセントモード)
7.07%(固定) (注4)
7.07%(可変) (注4)
アナログタイプ→スマートタイプ
ダンピングスイッチで設定される時定数
アナログタイプ時の時定数(注5)
スマートタイプ→アナログタイプ
ダンピングスイッチで設定される時定数
HHCにより設定した時定数
(NOT USED)
ホールド(HOLD)
ホールド(HOLD)
(UNDER SCALE)
3.8mA
3.8mA
(OVER SCALE)
21.6mA
21.6mA
正動作設定の場合
正動作(正逆切換プラグがNORに設定) (注7)
正動作
逆動作設定の場合
逆動作(正逆切換プラグがREVに設定) (注8)
逆動作
%表示
%表示 (注10)
モードスイッチで設定される機能
●
注2
注3
注4
区 分
ゼロ調整可能(モードスイッチのポジション:0)
スパン調整可能(モードスイッチのポジション:1)
調整ねじ機能無効(モードスイッチのポジション:2)
実目盛表示 (注10)
HHCにより設定した機能
ゼロ調整可能
調整ねじ機能無効
対象形式欄の□は形式記号HまたはKが適用できることを示す。
アナログタイプ欄の*は形式記号A、B、C、D、E、F、G、W、XまたはYのいずれかが適用できるこ
とを示す。
スマートタイプ欄の?は形式記号A、B、C、D、E、G、W、XまたはYのいずれかが適用できることを
示す。
開平出力モードにおける低流量カット点以下のモードを示す。
開平出力モードにおける低流量領域のカット点を示す。
アナログタイプをスマートタイプに変更し時は、ローカット点は自動的に7.07%となります。
ローカット点が7.07%以外に設定されたスマートタイプをアナログタイプに変更すると、ローカット点は
自動的に7.07%となります。
アナログタイプからスマートタイプに変更した時、ダンピング値はダンピングスイッチで設定される値に
なっています。このダンピング値はHHCにより変更可能です。
バーンアウトは、ホールド(HOLD)、3.8mA、21.6mAより、アナログ、スマートいずれのタイプも、ご
注文時に指定可能です。
スマートタイプの場合、バーンアウトはHHCにより変更可能です。
スマートタイプにて逆動作が設定されていた場合でも、正逆切換プラグがNOR(正動作)のため、アナロ
グタイプに変更時は正動作となりますのでご注意ください。
スマートタイプにて正動作が設定されていた場合でも、正逆切換プラグがREV(逆動作)のため、アナロ
グタイプに変更時は逆動作となりますのでご注意ください。
スマートタイプの場合、LCD指示計の機能はご注文時の指定により設定されています。
スマートタイプの場合、LCD指示計の機能はHHCにより変更可能です。
実目盛表示のスマートタイプをアナログタイプに変更した場合、実目盛表示は%表示に変わります。
ゼロ/スパン調整ねじの機能は、アナログタイプとスマートタイプで完全に独立しています。従って、タ
イプを変更した時は調整ねじの機能を確認してご使用ください。
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付7 出荷時のパラメータ設定
ダンピング値(時定数)、ゼロ/スパン調整ねじの機能、出力電流モードと指示計の目盛、カット点、カット点以
下のモード、バーンアウトは、出荷の際、次表どおりに設定されています。
No.
1
項 目
0秒
(注1)
(ダンピングスイッチの位置は0に設定)
ゼロ点調整可能
ゼロ/スパン調整
ねじの機能
スマートタイプ(形式=FK*)
0秒
タンピング値
(時定数)
2
アナログタイプ(形式=FH*)
ゼロ点調整可能
(モードスイッチの位置は0に設定)
出力電流のモード
ご注文時の形式指定による
(注2)
ご注文時の指定による
(注3)
3
ディジタル指示計の目盛
(形式9桁目による)
4
カット点
ご注文時の形式などの指定による
ご注文時の形式などの指定による
7.07%(固定)
7.07%
(開平出力設定時のみ)
カット点以下のモード
5
6
リニア
リニア
ホールド(HOLD)
ホールド(HOLD)
(開平出力設定時のみ)
バーンアウト
注1
スマートタイプの場合、ダンピングスイッチは働きません。ダンピング値の変更はHHCを使用します。
注2
スマートタイプの場合、ゼロ/スパン調整ねじの機能は、ゼロ点調整専用です。スパン調整にはHHCを使用
注3
差圧計のスマートタイプ(形式:FKC)とリモートシール形差圧計のスマートタイプ(形式:FKD、FKX)
します。HHCではゼロ調整も可能です。
は、ご注文時に指定がない場合、出力電流のモードはリニアに設定されています。
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