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保 安 施 設 「 工 事 標 示 板( 工 事 中 看 板 ) 」
(参考-2)
文字列幅 1040
文字列幅510
195
120
105
【2行のもの】
ご迷惑をおかけします
70
H
工事中看板
エ リア 幅450以内
文字:新ゴB 色:白ぬき 255pt
W=110% 地色:ブルー
平
成
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
余白 20
(端からライン中心まで)
ライン太さ 10
-11-
300
ライン太さ 5
平 成 ○ 年 ○ 月 ○ 日 ま で
時 間 帯 ○ : ○○ ~ ○ : ○○
年
文字:新ゴB 色:ブルー 440pt
W=80~100%
○
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
文字数により字幅縮小可(80%まで)
文字:新ゴB 色:ブルー 370pt
W=100% 行間=500pt
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
月
ライン太さ5
○
日
ま
で
文字:新ゴB 色:ブルー 220pt
W=100%
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
行
っ
て
い
ま
す
○
○
○
○
○
を
110
830
文字:新ゴB 色:白ぬき 230pt
地色:ブルー
施工者 ○○水道株式会社
電話 ○○○○-○○○○
文字:新ゴM 色:スミ 135pt
W=100%
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
http://www.ktr.mlit.go.jp/
honkyoku/road/michi/
550
480
280
電話 ○○○○-○○○○
発注者 東京都水道局○○所○○課
電話 ○○-○○○○-○○○○
施工者 ○○○○建設株式会社
電話 ○○-○○○○-○○○○
文字列幅510以
<表示例>
・ 水道管の新設を行っています
・ 水道管の撤去を行っています
・ 水道管の埋設跡の復旧を行っています。
数字:Helvetica Bold 色:スミ
200pt W=100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
文字:新ゴB 色:ブルー 80pt
W=100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
○○○○:○○○○
数字:Helvetica Bold 色:スミ
145pt W=100%
200
W 1140×H 1400mm
文字:新ゴB 色:スミ 150pt
W=100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
文字:新ゴH 色:白 160pt
W=100% 地色:ブルー
問合 せ番号
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
文字列幅1040
文字:新ゴB 色:ブルー 290pt
W=80~100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
文字数により字高さ縮小可(80%まで)
英数字:Helvetica Bold 色:白ぬき
80pt W=100%
地色:ブルー
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
発注者 ○○○○○○
文字:新ゴB 色:ブル- 330pt
W=80~100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
文字数により字高さ縮小可(80%まで)
エ リア幅450以内
数字:Helvetica Bold 色:ブルー
240pt W=100%
※ もしくはそれに相当する太さ、大きさの文字
水 道 工 事
文字:新ゴB 色:白ぬき 125pt
W=110% 地色:ブルー
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
文字列幅690以内
○
文字列幅980以内
○○○○○を
行っています
ご迷惑をおかけします
文字:新ゴM 色:スミ 90pt
W=100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
英数字:Helvetica Bold 色:スミ 100pt
W=100%
※もしくそれに相当する太さ 、大きさの 文字
W5 50×H1400mm
都道上における工事看板では、関東地方整備局「道路工事保安施設設
置基準」による「道の相談室」と「問合せ番号」は表示しない。
...
(7) 掘削は、表層切断面より垂直に仕上げ、えぐり掘りをしない。
(8) 掘削床面は、平坦に仕上げ、転石、凹凸等のないようにする。
(9) 掘削する場合は、施工区域全般にわたる地上の埋設物に十分注意する。
ま た 、地 下 の 埋 設 物 に お い て は 、刃 先 を 確 認 す る 者 を 配 置 し 、先 堀 り を 行 い な が ら 埋 設 物
の埋設位置、深度等を十分確認の上、慎重に掘削する。
3
水替工事
工事区域内に湧水、滞留水等がある場合は、適切な方法により排水する。
なお、排水に当たっては、必ず沈砂ますを設けて土砂の流出を防止する。
また、現場付近居住者及び通行人に迷惑にならないように行う。
4
土留工事
土被りの深いもの又は軟弱地盤における掘削で、当局が指示した場合は、土留工事を施す。
ただし、現場において必要なときは、適切な措置を講じる。
(1 )
土留は原則として、矢板土留による。
(2 )
涌水等により土留基礎が不安定な場合は、土留基礎の周囲に土のう、麻袋等により仮締
めを行い、土留めを強固にする。
(3 )
くい、矢板等を引き抜く場合は、埋設物に影響を与えないよう注意し、引き抜き跡の空
げきには、砂等を完全に充填する。
(4 )
切梁は、下の標準図を参考にし、矢板に対して直角に取り付ける。
図-1
土 留 標 準 図
・切梁取付け位置
1、 掘削深さ1.5m以下、掘削幅2.0m以内に適用
切梁
矢板
1.5m
腹起し
2、掘削深さ1.5mを超え2.5m以下に適用
切梁
軽量鋼矢板
2.5m
腹起し
- 20 -
a
a
木矢板
・矢板間隔(a)
木矢板
軽量
型式
a
5
覆
(1 )
0型
Ⅰ型
鋼矢板
1.5m
1.0m
全面
切梁
腹起し
工
覆工は、当局から指示された場合に行う。
なお、警察から特別に指示があった場合は、監督員に連絡し指示を受ける。
(2 )
覆 工 板 は 、現 地 の 立 地 条 件 、規 模 に よ り 一 般 交 通 の 車 両 重 量 に 十 分 耐 え 得 る 構 造 と す る 。
(3 )
覆工板は、表面に十分なすべり止めを施した鉄製覆工板又はコンクリート製覆工板を使
用 す る 。 特 に 、 交 差 点 及 び 横 断 歩 道 前 部 か ら 30m 以 内 の 部 分 、 曲 が り 角 並 び に こ う 配 の 急
な坂道に使用する覆工板は、雨天時在来路面と同程度の摩擦係数を有する滑り止めの措置
を講じる。
(4 )
覆工板と在来路面の取付け部は、段差又はすき間を生じないようアスファルト合材を円
滑 に す り 付 け 、特 に 覆 工 板 は 、ば た つ き 及 び ず れ の な い よ う 完 全 に 取 り 付 け る と と も に 常 時
巡回点検し交通の安全に努める。
やむを得ず段差が生じる場合は、「すり付け舗装」の措置を十分に行うとともに、「段
差あり」の表示板を設置する。
6
7
残土処分
(1 )
残土は、特に運搬箇所を指定するもののほかは、全て請負者の責任において処分する。
(2 )
運搬に当たっては、荷台にシートをかぶせる等、残土をまき散らさないよう措置する。
埋戻し工事
(1 )
埋戻しは、設計図等に指定する土砂を用い、片埋めにならないように注意しながら、厚
さ 20㎝ ご と に ラ ン マ ー 等 に よ り 十 分 な 締 め 固 め を 行 う 。
な お 、管 等 埋 設 物 の 周 囲 と そ の 上 端 10cmま で は 、そ の 保 護 等 を 考 慮 し 、突 き 棒 や 電 動 式 振
動締固め機械等を併用して締固めを行わなければならない。
(2 )
管その他構造物に損傷を与えたり、管の移動を生じたりしないように注意する。
また、土留めの切梁等の取り外し時期、方法は周囲の状況に応じ適宜処置する。
(3 )
一 部 砂 埋 の 場 合 は 、 管 上 場 10㎝ ま で し ゃ 断 層 用 砂 を 使 用 し て 埋 戻 す 。
(4 )
給水管の分岐部分にポリエチレンシートが被覆してある場合、埋戻しの際にシートを破
損しないように注意する。
(5 )
明示シートの敷設
設 計 図 に 基 づ き 、配 水 小 管 の 上 部 30㎝ の 位 置 に 管 に 沿 っ て ビ ニ ル シ ー ト を 敷 設 す る 。た だ
し、道路管理者又は監督員から別途指示があった場合は、給水管の上部にも敷設する。
- 21 -
第3節
1
給水装置工事
施工基本
こ の 工 事 は 、 東 京 都 指 定 給 水 装 置 工 事 事 業 者 規 程 ( 平 成 10年 3月 31日 東 京 都 水 道 局 管 理 規
程 第 13号 )第 6 条 に 基 づ き 選 任 さ れ た 給 水 装 置 工 事 主 任 技 術 者 の 監 理 の 下 に 施 行 し な け れ ば
ならない。
2
給水管分岐工事
(1 )
一般事項
ア
給水管の分岐は、必ず目的の配水小管又は給水管であることを確認して行う。
イ
配 水 小 管 か ら 分 岐 す る 場 合 、そ の 位 置 は 、他 の 給 水 装 置 の 分 岐 位 置 か ら 30㎝ 以 上 離
す。給水管から分岐する場合もこれに準ずる。また、配水小管への給水管取付口の位
置 を 、 維 持 管 理 等 を 考 慮 し て 、 配 水 小 管 の 継 手 部 端 部 か ら 30㎝ 以 上 離 す こ と 。
ウ
異形管等直管以外の管から分岐してはならない。
エ
設計図及び工事施行通知書と施工現場の状況が不一致の場合は、監督員と協議し、
その指示に従う。
オ
断 水 等 に よ り 施 工 時 間 が 決 ま っ て い る 工 事 に つ い て は 、事 前 に 監 督 員 と 打 合 せ を 行
い、綿密な工程管理の下に時間内に工事を完成させる。
(2 )
サドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓による分岐
ア
サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 は 、配 水 小 管 の 管 種 、口 径 及 び 給 水
管の分岐口径に適合したものを使用する。
表-1
種
都仕様のステンレス製サドル付分水栓の種類及び呼び径
類
呼
給 水 管
取出口の
口
径
被分岐管
記号
鋳鉄(ミリ)管
D 又は C
硬質塩化ビニル管
給水管の
口
径
25
20,25
50
30,40,50
25
20,25
50
30,40,50
径
被分岐管の適用口径
75,100,150,200,250,300,350
V
VS
(兼用)
50,75,100,150
(鋼管用と兼用しても良い。)
50,75,100,150,200,250,300,350
(50~150 は硬質塩化ビニル管用と兼用
50
30,40,50
しても良い。)
考:呼び径等については、鋳出し又は容易に消えない方法で表示している。
鋼
備
び
管
25
20,25
S
表-2
都規格のサドル分水栓
被分岐管の種類
サドル記号
被分岐管の適用口径
給水管取出口の口径
鋳鉄(インチ)管
CB
300~350
(250以下はCAを使用)
石綿セメント管
A
50,125~350
(75,100はCAを使用)
25又は50
ただし、石綿セメント
管における、取付管の
適用口径50のものに
ついては25のみ
- 33 -
備
(㎜)
考
サドルの表示及
び口径は、サド
ル分水栓本体に
鋳出し表示され
ている。
表-5 都 仕 様 の ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 用 ソ ケ ッ ト 及 び プ ラ グ の 種 類 、 呼 び 径 等
ステンレス製サドル付分水栓用 ステンレス製サドル付分水栓用
ステンレス製サドル付分水栓
ソケット
プラグ
分岐部の形状
種 類
呼び径
種 類
呼び径
ねじ形状
長さ(㎜)
タイプ-A
タイプ-A
タイプ-B
タイプ-B
25×20
25×25
50×30
50×40
50×50
25×20
25×25
50×30
50×40
50×50
タイプ-A
25
G1 1/4
15
タイプ-A
50
G2 1/2
22
タイプ-B
25
M50×2
10
タイプ-B
50
M72×2
10
※ 呼び径等については、鋳出し又は容易に消えない方法で表示している。
※ 仮設時にHIVPと接続する場合は、ステンレス製サドル付分水栓タイプ-Aを使用し、メネジアダ
プタにより接合する。
(4 )
既設のサドル分水栓を使用する場合
サ ド ル 分 水 栓 用 シ モ ク 又 は ソ ケ ッ ト を 取 り 外 し た 後 、 水道用ステンレス鋼管継手(日本
水道協会規格)を (3 )の 方 法 に よ り 取 り 付 け る 。
(5 )
既設の集中分岐管からソケット付絶縁フランジ継手にて分岐する場合
ア
管末にソケット付絶縁フランジ継手(以下、「絶縁フランジ」という。)を設置し
て 50㎜ ス テ ン レ ス 鋼 管 ( 配 水 小 管 ) を 布 設 し 、 伸 縮 可 と う 式 チ ー ズ 及 び キ ャ ッ プ を 使
用 し て 分 岐 す る 。 分 岐 口 径 が 40㎜ 以 上 の 場 合 は 、 絶 縁 フ ラ ン ジ か ら 直 接 給 水 管 を 分 岐
する。
また、必要がある場合には、三フランジT字管を設置する。
イ
既 設の 集 中分 岐 管か ら ソ ケッ ト 付絶 縁 フラ ン ジ 継手 に て分 岐 した 場 合 は、1 mま で
は水道用波状ステンレス鋼管を使用する。
ウ
分岐した給水装置の道路部分には仕切弁を設置しない。
エ
分岐部直近での耐震配管用伸縮可とう式ソケットの取付けは省略する。
オ
集 中分 岐 管 に ポ リエ チ レ ンス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、ス リ ー ブ の 絶 縁 フラ ン
ジ 取 付 け 位 置 に 必 要 最 小 限 の 穴 を あ け 、絶 縁 フ ラ ン ジ 取 付 け 後 、絶 縁 フ ラ ン ジ の 上 に
ス リ ー ブ を た ぐ り 寄 せ 、そ の 上 か ら 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ を 巻 い て ス リ ー ブ を 密 封
する。
カ
水質等の維持管理の面から、可能な限り簡易排水栓を設置する。
(6 )
耐 震 形 割T字管(以下「割T字管」という。)に よ る 分 岐
ア
割T字管による分岐工法
分岐給水管の口径が75㎜~150㎜で配水小管が鋳鉄管の場合、原則として、割T字管により
分岐する。割T字管は、可とう部、止水弁が組み込まれた構造であり、給水管との継手構造
は、GX形挿口になっている。
配水小管へのせん孔は、割T字管用のせん孔機を使用して行う。
な お 、施 工 時 の 掘 削 寸 法 は 、指 定 給 水 装 置 工 事 事 業 者 施 行 要 領「 20
20.3.2を 参 照 す る 。
- 37 -
土 工 事 」の 2.1.2、
第3節
1
給水装置工事
施工基本
こ の 工 事 は 、 東 京 都 指 定 給 水 装 置 工 事 事 業 者 規 程 ( 平 成 10年 3月 31日 東 京 都 水 道 局 管 理 規
程 第 13号 )第 6 条 に 基 づ き 選 任 さ れ た 給 水 装 置 工 事 主 任 技 術 者 の 監 理 の 下 に 施 行 し な け れ ば
ならない。
2
給水管分岐工事
(1 )
一般事項
ア
給水管の分岐は、必ず目的の配水小管又は給水管であることを確認して行う。
イ
配 水 小 管 か ら 分 岐 す る 場 合 、そ の 位 置 は 、他 の 給 水 装 置 の 分 岐 位 置 か ら 30㎝ 以 上 離
す。給水管から分岐する場合もこれに準ずる。また、配水小管への給水管取付口の位
置 を 、 維 持 管 理 等 を 考 慮 し て 、 配 水 小 管 の 継 手 部 端 部 か ら 30㎝ 以 上 離 す こ と 。
ウ
異形管等直管以外の管から分岐してはならない。
エ
設計図及び工事施行通知書と施工現場の状況が不一致の場合は、監督員と協議し、
その指示に従う。
オ
断 水 等 に よ り 施 工 時 間 が 決 ま っ て い る 工 事 に つ い て は 、事 前 に 監 督 員 と 打 合 せ を 行
い、綿密な工程管理の下に時間内に工事を完成させる。
(2 )
サドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓による分岐
ア
サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 は 、配 水 小 管 の 管 種 、口 径 及 び 給 水
管の分岐口径に適合したものを使用する。
表-1
種
都仕様のステンレス製サドル付分水栓の種類及び呼び径
類
呼
給 水 管
取出口の
口
径
被分岐管
記号
鋳鉄(ミリ)管
D 又は C
硬質塩化ビニル管
給水管の
口
径
25
20,25
50
30,40,50
25
20,25
50
30,40,50
径
被分岐管の適用口径
75,100,150,200,250,300,350
V
VS
(兼用)
50,75,100,150
(鋼管用と兼用しても良い。)
50,75,100,150,200,250,300,350
(50~150 は硬質塩化ビニル管用と兼用
50
30,40,50
しても良い。)
考:呼び径等については、鋳出し又は容易に消えない方法で表示している。
鋼
備
び
管
25
20,25
S
表-2
都規格のサドル分水栓
被分岐管の種類
サドル記号
被分岐管の適用口径
給水管取出口の口径
鋳鉄(インチ)管
CB
300~350
(250以下はCAを使用)
石綿セメント管
A
50,125~350
(75,100はCAを使用)
25又は50
ただし、石綿セメント
管における、取付管の
適用口径50のものに
ついては25のみ
- 33 -
備
(㎜)
考
サドルの表示及
び口径は、サド
ル分水栓本体に
鋳出し表示され
ている。
イ
サドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓の取り付け箇所の管肌を十分清掃す
る。
ウ
配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ
ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 取 り 付 け 位 置 の 中 心 線( 管 軸 に 対 し て 直 角 の 線 )よ り 20㎝ 程 度 離 れ
た両位置をポリエチレンスリーブ固定用ゴムバンド(以下「ゴムバンド」という。)で
固 定 し て か ら 、中 心 線 に 沿 っ て ス リ ー ブ を 切 り 開 き 、ゴ ム バ ン ド の 位 置 ま で 折 り 返 し 管
肌 を あ ら わ し 、サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 取 付 け 後 、折 り 返 し て い
たスリーブを元に戻してからサドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓用防食シ
ートを取付け、防食用ビニル粘着テープを使用してスリーブ及びシートを密封する。
エ
サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 は 、配 水 小 管 の 管 軸 頂 部 に そ の 中 心 が
く る よ う に 据 え 付 け る 。 た だ し 、 障 害 物 等 に よ り や む を 得 な い 場 合 は 、 中 心 よ り 45°以
内の範囲に限って据え付けることができる。
な お 、据 え 付 け の 際 、パ ッ キ ン の 離 脱 を 防 止 す る た め サ ド ル の ボ ル ト を 締 め 付 け た 状
態で配水小管に沿って前後に移動させてはならない。
オ
配水小管がビニル管の場合、管頂部に沿って管探知用の銅線が配線されているので、
据 え 付 け に 当 た っ て は 、こ の 銅 線 を 左 右 い ず れ か の 方 向 に ず ら し 、ビ ニ ル テ ー プ 等 で 固
定させる。
カ
サドル部分の締付けボルトは、所定のトルクで全体に均一になるように締め付ける。
( 注 )ビ ニ ル 管 か ら の サ ド ル 分 水 栓( V タ イ プ )又 は ステンレス製サドル付分水栓(種類:V)
による分岐の場合は、ビニル管専用のトルクレンチを使用して締め付ける。
キ
サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 の 頂 部 の キ ャ ッ プ を 取 り 外 し 、ボ ー ル
弁(又はスライド弁)を開く。
ク
分岐口径及び規格に応じたカッター又はドリルをせん孔機のスピンドルに取り付け
る。
なお、内面エポキシ樹脂粉体塗装管のせん孔については、次のものを使用する。
(ア) せん孔機:
切り粉及び切断塗膜を確実に排出する必要があることから、電動式せ
ん孔機を使用する。
(イ) ド リ ル:
粉体塗装管対応ドリル(先端角90°~100°)を使用する。
また、ビニル管及び石綿セメント管をせん孔するときは、専用のカッ
ターを使用する。石綿セメント管については、口径ごとに25、30、40
及び50㎜の4種類のカッターがあるので注意する。
図-1
せん孔ドリルの種類
エポキシ樹脂粉体塗装管用ドリル
先端角
90°~100°
モルタルライニング管用ドリル
先端角
118°
目印線
(注)せん孔の注意事項
1) せ ん 孔 カ ッ タ ー 又 は ド リ ル は 2 0 回 程 度 使 用 し た ら 研 磨 、取 替 え 等 の 措 置 を 採
- 34 -
る。
2) せ ん 孔 機 の 芯 ぶ れ が 大 き く な る 前 に 、 定 期 的 に せ ん 孔 機 メ ー カ の 点 検 を 受 け 、
調整、修理、取替等の措置を採る。
3) サ ド ル を 配 水 小 管 に 固 定 す る と き は 、 パ ッ キ ン と 管 の 密 着 面 に お い て 、 異 物 の
噛 込 み 等 が な い こ と を 確 認 す る と と も に 、せ ん 孔 時 に 動 か な い よ う 十 分 注 意 す
る。
4) せ ん 孔 す る 前 に 、挿 入 工 具 の ガ イ ド 部 分 を サ ド ル 分 水 栓 又 は ステンレス製サドル
付分水栓に 通 し 、 弁 体 部 分 を 工 具 が 通 過 す る こ と を 確 認 す る 。
5) せ ん 孔 時 に 芯 ぶ れ さ せ な い よ う に 注 意 す る 。 特 に 、 せ ん 孔 時 の 動 力 に エ ン ジ ン
を 使 用 す る 場 合 に は 、シ ャ フ ト に よ る 振 動 が 大 き い こ と か ら 芯 ず れ が 起 こ り や
すい。
6) 粉体塗装管のせん孔は、樹脂塗膜を細かく切り取ることが重要なポイントになること
から、ドリルが鉄部を貫通した後は、ドリルの回転を低下させないよう、ゆっくりし
た送り負荷で切削することできれいに塗膜部を切削する。
ケ
キャップを取り外したサドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓頂部に、せん孔機取り
付け用アダプタ(25㎜と50㎜用の二種類がある。)を取り付けた後、アダプタの上にせん孔機
を静かに載せ、袋ナットを締め付けてサドル分水栓と一体となるように固定する。
コ
サドル分水栓又はス テ ン レ ス 製 サドル付分水栓の吐水部へ排水用ホースを連結させ、ホース
先端はバケツ等で受ける(下水溝等へ直接排水してはならない。)。
サ
刃先が管面に接するまで手動送りハンドルを静かに回転し、到達した時点でハンドルを半回
転戻しておく。
シ
せん孔機とエンジンをフレキシブルシャフトにより連結したら、エンジンを始動し、手動送
りハンドルを静かに回転しながらせん孔を開始する。
ス
穴が開き始めると、せん孔に伴う切りくずが排水用ホースを通して水と一緒に排出されるが、
このまません孔を続ける。
セ
せん孔中はハンドルの回転が重く感じられ、せん孔が終了するとハンドルの回転は軽くなる。
このため、ハンドルの重さに注意しながらせん孔を行う。
ソ
せん孔が終了したらエンジンを止め、ハンドルを逆回転して刃先をボール弁(又はスライド
弁)の上部まで確実に戻す。このときスピンドルは最上部まで引き上げる。
タ
ボール弁(又はスライド弁)を閉め、せん孔機及び排水用ホースを取り外す。
チ
都規格型のサドル分水栓の場合には、シールテープを巻いた止水プラグを吐水部に取り付け、
日本水道協会規格型のサドル分水栓の場合には、吐水部オネジにシールテープを巻いて、止水
キャップを仮取り付けする。
ツ
鋳 鉄 管 又 は 鋼 管 か ら 分 岐 し た 場 合 、 せ ん 孔 部 に 防 食 コ ア (以 下 「 コ ア 」 と い う 。 ) を
取り付ける。
なお、コアはサドル分水栓に同梱されている同一製造会社のものを使用し、せん孔口
径に適したものを使用する。
(ア)サドル分水栓又はス テ ン レ ス 製 サ ドル付分水栓の吐水部に止水プラグが取り付けられ
ていることを確認する。
(イ)スピンドル先端にコア取り付け用の各呼び径に応じた共通先端ストレッチャーヘッド
をスパナ等の必要な工具を使用して取り付ける。
(ウ)コ ア 挿 入 機 に 各 呼 び 径 に応じたアタッチメント又はアダプタを取り付ける。
(エ)共 通 先 端 ストレッチャーヘッドに該当する呼び径のコアを差し込む。
(オ)スピンドルを最上部に引き上げた状態で挿入機及びアタッチメントをサドル分水栓又
- 35 -
はステンレス製サドル付分水栓に装着する。
(カ)ボール弁(又はスライド弁)を開く。
(キ)各製造メーカの取扱説明書に基づきコアを取り付ける。
呼び径 50 ㎜用
呼び径 25 ㎜用
図-2
(3 )
取り付け工具及び共通先端ストレッチャー
ス テ ン レ ス 製 サドル付分水栓用ソケット等の取付け
サドル分水栓の規格又はス テ ン レ ス 製 サドル付分水栓の仕様、給水管の種類及び口径に応
じた継手(表-4又は表-5参照)をサドル分水栓又はステンレス製サドル付分水栓の給水
管分岐ロ(吐水部)に取り付ける。取付けの際、青銅製サドル分水栓の場合は、次表により
ネジ部にシールテープを巻きつける。
ステンレス製サドル付分水栓の場合は、平行ネジのためシールテープの巻付けは不要である。
表-3
ねじ部口径(㎜)
巻き量(㎝)
巻き付け方法
25
約 25
1/2重 ね 巻 き
50
約 40
〃
表-4
口径
シールテープ巻き付け
青 銅 製 サ ド ル 分 水 栓 の ステンレス鋼管との接続継手
日本水道協会規格(JWWA G 116)
水道用ステンレス鋼管継手伸縮可とう式
20
分水栓ソケットB(25×20) 又は ※おねじ付ソケット(30 ㎜)
25
分水栓ソケットB(25×25) 又は ※おねじ付ソケット(30 ㎜)
30
40
※ おねじ付ソケット(50㎜)
50
※ 漏水時等の応急修繕用に使用する場合にのみ、使用が可能
- 36 -
表-5 都 仕 様 の ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付 分 水 栓 用 ソ ケ ッ ト 及 び プ ラ グ の 種 類 、 呼 び 径 等
ステンレス製サドル付分水栓用 ステンレス製サドル付分水栓用
ステンレス製サドル付分水栓
ソケット
プラグ
分岐部の形状
種 類
呼び径
種 類
呼び径
ねじ形状
長さ(㎜)
タイプ-A
タイプ-A
タイプ-B
タイプ-B
25×20
25×25
50×30
50×40
50×50
25×20
25×25
50×30
50×40
50×50
タイプ-A
25
G1 1/4
15
タイプ-A
50
G2 1/2
22
タイプ-B
25
M50×2
10
タイプ-B
50
M72×2
10
※ 呼び径等については、鋳出し又は容易に消えない方法で表示している。
※ 仮設時にHIVPと接続する場合は、ステンレス製サドル付分水栓タイプ-Aを使用し、メネジアダ
プタにより接合する。
(4 )
既設のサドル分水栓を使用する場合
サ ド ル 分 水 栓 用 シ モ ク 又 は ソ ケ ッ ト を 取 り 外 し た 後 、 水道用ステンレス鋼管継手(日本
水道協会規格)を (3 )の 方 法 に よ り 取 り 付 け る 。
(5 )
既設の集中分岐管からソケット付絶縁フランジ継手にて分岐する場合
ア
管末にソケット付絶縁フランジ継手(以下、「絶縁フランジ」という。)を設置し
て 50㎜ ス テ ン レ ス 鋼 管 ( 配 水 小 管 ) を 布 設 し 、 伸 縮 可 と う 式 チ ー ズ 及 び キ ャ ッ プ を 使
用 し て 分 岐 す る 。 分 岐 口 径 が 40㎜ 以 上 の 場 合 は 、 絶 縁 フ ラ ン ジ か ら 直 接 給 水 管 を 分 岐
する。
また、必要がある場合には、三フランジT字管を設置する。
イ
既 設の 集 中分 岐 管か ら ソ ケッ ト 付絶 縁 フラ ン ジ 継手 に て分 岐 した 場 合 は、1 mま で
は水道用波状ステンレス鋼管を使用する。
ウ
分岐した給水装置の道路部分には仕切弁を設置しない。
エ
分岐部直近での耐震配管用伸縮可とう式ソケットの取付けは省略する。
オ
集 中分 岐 管 に ポ リエ チ レ ンス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、ス リ ー ブ の 絶 縁 フラ ン
ジ 取 付 け 位 置 に 必 要 最 小 限 の 穴 を あ け 、絶 縁 フ ラ ン ジ 取 付 け 後 、絶 縁 フ ラ ン ジ の 上 に
ス リ ー ブ を た ぐ り 寄 せ 、そ の 上 か ら 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ を 巻 い て ス リ ー ブ を 密 封
する。
カ
水質等の維持管理の面から、可能な限り簡易排水栓を設置する。
(6 )
耐 震 形 割T字管(以下「割T字管」という。)に よ る 分 岐
ア
割T字管による分岐工法
分岐給水管の口径が75㎜~150㎜で配水小管が鋳鉄管の場合、原則として、割T字管により
分岐する。割T字管は、可とう部、止水弁が組み込まれた構造であり、給水管との継手構造
は、GX形挿口になっている。
配水小管へのせん孔は、割T字管用のせん孔機を使用して行う。
な お 、施 工 時 の 掘 削 寸 法 は 、指 定 給 水 装 置 工 事 事 業 者 施 行 要 領「 20
20.3.2を 参 照 す る 。
- 37 -
土 工 事 」の 2.1.2、
表-6
種
被分岐管
鋳鉄(ミリ)管
イ
類
記
号
D又はC
割T字管の種類及び呼び径
(㎜)
呼 び 径
止水機構
継手機構
割T字機構
75
75
100,150,200,250,300,350
100
100
150,200,250,300,350
150
150
200,250,300,350
分岐工事
( ア )割 T 字 管 を 配 水 小 管 に 取 り 付 け る 際 、割 T 字 管 の パ ッ キ ン と 配 水 小 管 の 水 密 性 を 保
つため、配水小管の管はだを十分清掃する。
(イ)鋳鉄管の口径に応じた割T字管を配水小管に取り付ける。
(ウ)割T字管の止水弁を開ける。
(エ)分岐口径に応じたカッターを取り付ける。
(オ)割T字管の止水機構にせん孔用アダプタを取り付ける。
(カ)割T字管用せん孔機をせん孔用アダプタに取り付ける。
( キ )各 製 造 メ ー カ の 取 扱 説 明 書 に 基 づ き 、せ ん 孔 す る 。せ ん 孔 時 、切 り く ず 排 出 用 コ ッ
クを開き、切りくずが排出されているか確認する。
(ク)止水弁を閉め、せん孔機を取り外す。
(ケ)割T字管用コア挿入機をせん孔用アダプタに取り付ける。
(コ)各製造メーカの取扱説明書に基づき、防食コアを取り付ける。
(サ)止水弁を閉め、コア挿入機を取り外す。
(シ)せん孔用アダプタを取り外す。
(ス)継手機構を接合する。
( セ )配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、割 T 字 管 取 付 位 置 の 中 心
線 か ら そ れ ぞ れ 40㎝ 程 度 離 れ た 両 位 置 を ゴ ム バ ン ド で 固 定 し 、割 T 字 管 取 付 位 置 の 中
心 線( 管 軸 に 対 し て 直 角 の 線 )に 沿 っ て ス リ ー ブ を 切 り 開 き 、ゴ ム バ ン ド の 位 置 ま で
折 り 返 し て か ら( ア )か ら( ス )の 作 業 を 行 い 、配 管 工 事 終 了 後 、( 12)に 定 め る 防
食処理を行う。
ウ 取り付け及び操作に当たっての注意事項
( ア )掘 削 穴 は 、せ ん 孔 機 の 取 付 け や 割 T 字 管 を 取 り 付 け る た め の ボ ル ト・ナ ッ ト の 締 め
付け作業が十分にできるよう掘削する。
( イ )取 付 け は 、配 水 小 管 に 対 し て 水 平 に 取 り 出 す こ と を 原 則 と す る が 、障 害 等 が あ り 水
平 に 取 り 出 せ な い 場 合 で も 1 5 °を 限 界 と し て 上 向 き に 取 り 出 す こ と が で き る 。た だ
し、可とう部を曲げて配管してはならない。
( ウ )止 水 弁 を 閉 め た ま ま せ ん 孔 し た り 、埋 め 戻 し す る 際 に 開 け る の を 忘 れ な い よ う 注 意
する。
(エ)必要に応じて、せん孔時に可とう部をボルト等で固定する。
なお、埋め戻しする際にボルト等を取り外すのを忘れないよう注意する。
(オ)ボルトの締付トルクは、メーカの取扱説明書による。
( カ )施 工 後 、( 15)道 路 内 埋 設 水 道 管 及 び 工 業 用 水 道 管 の 明 示 に 定 め る 明 示 シ ー ト の 標
示を行う。
( キ )割 T 字 管 は 、施 工 完 了 時 に 配 水 小 管 頂 部 か ら 0.15m 以 内 に す る こ と が 可 能 な 構 造 で
あ る た め 、埋 設 深 度 が 確 保 で き な い 場 合 は 、止 水 弁 を 横 向 き に す る 等 の 措 置 を 講 ず る 。
- 38 -
(7 )
二受T字管による分岐
ア
二受T字管による分岐工法
GX 形受口切管(ライナ)
既設
・
・G
・
・
G
G
GX形 二 受 T 字 管 等 で 分 岐 す る 場 合 は 、 以 下 の 配 管 に よ り 施 工 す る 。
・ ・
二受T字管
(GX形)
・G ・
・G
・ ・
・
既設
「GX 形継ぎ輪」
NS形 二 受 T 字 管 等 で 分 岐 す る 場 合 は 、 以 下 の 配 管 に よ り 施 工 す る 。
(ア)
既設管に溝切り及び挿し口加工が可能な場合。
既 設 管 に 溝 切 り 及 び 挿 し 口 加 工 を 行 い NS形 継 ぎ 輪 に よ り 接 合 す る 。
NS 形受口切管(ライナ)
NS 形既設
・
・
・
・
NS 挿口加工
二受T字管
(NS 形)
・
・
・
・
NS 形既設
「NS 形継ぎ輪」
「NS 形継ぎ輪用特殊押輪」
(イ) 既設管の溝切り及び挿し口加工が不可能な場合。
NS 継手による接合が不可能な場合には、K 形継ぎ輪及び K 形特殊押輪により接合する。この場合
の施工条件は下記のとおりとする
1、特殊押輪の性能は、耐震性を有する3DkN(離脱阻止力)以上とする。
2、特殊押輪の確認は、現地において製品証明書と照合し行う。
NS 形受口切管(ライナ)
NS形既設
・ ・・
・
・ ・・
・
NS 挿口加工
二受T字管
(NS 形)
・
・・ ・
・
・・ ・
NS形既設
「NS 形継ぎ輪」
「NS 継ぎ輪用特殊押輪」
「K形継ぎ輪」
「K 型特殊押輪(離脱阻止力 3DkN 以上)
」
掘削寸法については、「NS形二受T字管設置時の標準掘削寸法」(P41)を参照する。
なお、上図は標準的な配管方法であり、既設配水小管の配管状況によっては、配管方法を変
更する必要があるので状況に応じて判断する。
- 39 -
イ
分岐工事
( ア )配 水 小 管 に 取 り 付 け る 二 受 T 字 管 の 芯 出 し を 行 う 。(( 8 )「 鋳 鉄 管 の 芯 出 し 」
参照)
( イ )二 受 T 字 管 の 芯 出 し が 決 定 し た ら 、芯 か ら 受 口 部 と 挿 し 口 部 の 長 さ 、そ れ に 接
合部分の付合せ間隔を考慮して、配水小管の切断箇所にチョーク等で印を付ける。
(ウ)配水小管を断水する。
(エ)配水小管を管軸に対して直角に切断する。
( オ )配 水 小 管 切 断 部 の 土 砂 、鉄 さ び な ど を 取 り 除 き 、配 水 小 管 に 二 受 T 字 管 及 び 継
ぎ輪を取り付ける。
( カ )各 接 合 部 の ゴ ム 輪 の 挿 入 が 完 全 で あ る こ と を 確 認 し た 後 、ボ ル ト ナ ッ ト を 締 め
付ける。
(キ)配水小管の通水を行い、水替えを行う。
( ク )配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、取 付 け 予 定 の 二 受 T
字 管 の 分 岐 管 部 中 心 に 当 た る 位 置( 配 水 小 管 の 管 軸 に 直 角 の 線 )に 沿 っ て ス リ ー ブ
を切り開き、分岐工事に支障のないところまで引き寄せる。
配 管 工 事 終 了 後 、 ( 13) の 防 食 処 理 を 行 う 。
ウ
二受T字管取り付け上の注意点
( ア )鋳 鉄 管 に は 、ミ リ メ ー ト ル 管 と イ ン チ 管 が あ り 、そ れ ぞ れ 適 合 し た 二 受 T 字管
を 使 用 し な い と 施 工 で き な い 場 合 が あ る の で 、コ ン パ ス な ど を 使 っ て そ の 外 径 を 正
確に測定する。
( イ )配 水 小 管 内 の 戻 り 水 が 掘 削 穴 に 集 中 す る の で 、排 水 ポ ン プ を 使 え る よ う 準 備 す
る。
(8 )
鋳鉄管の芯出し
鋳 鉄 管 を 布 設 す る 場 合 は 、小 口 径 の 布 設 と 比 較 し て 、屈 曲 し て 配 管 す る こ と が 困 難 な
た め 、布 設 す る 管 の 管 軸 中 心 線 を 常 に 念 頭 に お き 、そ の 管 軸 の 角 度 、高 低 差 、距 離 な ど
を 正 確 に 測 定 す る こ と が 必 要 で あ り 、こ の た め の 芯 出 し 作 業 と 有 効 長 の 測 定 が 非 常 に 大
切である。
ア
芯出し作業
芯出し作業は、鉄管布設定規、水平器、下げ振り、水糸などを使用し、次により行
う。
管軸中心線
布掘り幅員の中心
X
・ ・・
・ ・・
P’ N’
※
・
・
P
N A
Y
Z
・
・
J
H
K
・・ ・
・・ ・
P
K’
P’
例 と し て 、 本 節 2 - ( 7) の 図 を 用 い る 。
(ア) 給水管の据え付け位置を決定する。
口 径 75㎜ 以 上 の 工 事 の 場 合 、布 掘 り の 幅 員 は 布 設 口 径 毎 に 異 な る が 、い ず れ の 場 合
も分岐給水管の管軸中心線は、布掘り幅員の中心に合わせる。
(イ)分岐給水管の管軸中心線と配水小管の接点Zを求める。この接点を芯という。
(ウ) 芯Z点にチョークで印をつける。
- 40 -
( エ )Z 点 よ り 、T 字 管 の 受 側 有 効 長 H 、T 字 管 と N S 継 ぎ 輪 の 間 の 切 り 管 寸 法 K( 最
低 1.0m ) 、 N S 継 ぎ 輪 の P 寸 法 ( 口 径 ご と に 異 な る 。 ) 、 N S 継 ぎ 輪 と K 形 継 ぎ
輪 の 間 の 切 り 管 寸 法 K ’及 び K 形 継 ぎ 輪 の P ’寸 法 を プ ラ ス し た Y 点 に 印 を 付 け る 。
(オ) 同じくZ点よりT字管の挿し口側有効長J、ライナによる伸びA、切り管寸法N(最低1.0
m)、NS継ぎ輪のP寸法、N S 継 ぎ 輪 と K 形 継 ぎ 輪 の 間 の 切 り 管 寸 法 N ’及 び K 形 継
ぎ 輪 の P ’寸 法 をプラスしたX点に印を付ける。
(カ)Y点及びX点が切断位置となる。
※
なお、各部の寸法については「管弁類寸法質量表」を参照する。
「NS形二受T字管設置時の標準掘削寸法表」
(参考)
F
E
G
布設方向
さし口側
受口側
D
二受T字管
L
配管時の標準掘削寸法
配水小管口径×布設給水管口径
N S
L
D
E
F
G
100×75
5.90
1.0
2.75
0.60
2.55
150×100 以下
6.10
1.0
2.85
0.60
2.65
200×150 以下
6.10
1.0
2.85
0.60
2.65
250×150 以下
6.15
1.2
2.90
0.60
2.65
250×200 以上
6.25
1.2
2.90
0.70
2.65
300×150 以下
6.15
1.2
2.90
0.60
2.65
300×200 以上
6.20
1.2
2.90
0.70
2.60
350×300 以下
6.25
1.2
2.90
0.70
2.65
- 41 -
イ
有効長
直管及び異形管の管軸中心線における長さ(受口の呑込み寸法を除く。)を
管の有効長という。
この長さを
有効長という
図-5
NS・GX形T字管の有効長
形 状
(mm)
150×75 (NS)
200×100 (NS)
250×100 (NS)
300×150 (NS)
150×75 (GX)
200×100 (GX)
250×100 (GX)
受口側(H)
(m)
0.150
0.200
0.140
0.145
0.100
0.120
0.120
挿し口側(J)
(m)
0.300
0.350
0.320
0.345
0.350
0.380
0.380
岐 管(I)
(m)
0.200
0.250
0.205
0.345
0.140
0.170
0.190
( T字管 )
d
I
D
H
J
ℓ
R
F
R
L
H
F3
(乙字管)
乙字管の有効長=
=L+F+F3
なお、曲管や乙字管など曲部を有するもの
の据え付け作業など施工に当たっては、この
有効長でなく平面延長を使用する。
図-7
(9 )
分 岐 工 事 施 行上 の 注 意
現 場 の 状 況 に よ り 、埋 設 物 が 錯 そ う し て い る こ と も あ る の で 、必 ず 目 的 の 配 水 小 管 又
は給水管であることを確認してから分岐工事を行う。
ま た 、ダ ク タ イ ル 鋳 鉄 管 内 面 エ ポ キ シ 樹 脂 粉 体 塗 装 管 の 切 断 面 は 、専 用 の 防 食 ゴ ム 又
は防食塗料により補修を行う。
(10)
サドル分水栓の防食処理(ポリエチレンシート工法)
分 岐 配 管 完 了 後 、漏 水 等 の 異 常 が な い こ と を 確 認 し た 後 、ポ リ エ チ レ ン シ ー ト を 使 用
してサドル分水栓を被覆し腐食を防止する。
な お 、既 設 の サ ド ル 分 水 栓 を 使 用 す る 場 合 は 新 し い ポ リ エ チ レ ン シ ー ト に 取 り 替 え て
施工する。
- 42 -
ア
シートの形状、寸法等
シ ー ト は 、被 覆 銅 線 付 シ ー ト 本 体 と 被 覆 銅 線 単 体 に よ っ て 構 成 さ れ て い る 。シ ー ト
の 形 状 、 寸 法 は 、 配 水 小 管 の 口 径 及 び サ ド ル 分 水 栓 又 は ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付分 水 栓
の分岐口径によって区分されているので、適合するものを使用する。
イ
施工方法
(ア)シートをサドル分水栓の中央下に敷き広げる。
なお、シート本体の銅線は給水管側に置く。
(イ)シート本体の銅線をサドル分水栓の胴部に
結び付ける。
(ウ)シートを配水小管の下端から、サドル分水栓
全体を覆うようにして包み込む。
(エ)シートの先端を給水管部で付き合わせて包み
込み、その部分を銅線単体(短尺もの)で縛り
つける。
図―8
(オ)サドル分水栓を中心に、配水小管の両側のシートを銅線単体(長尺のもの)で
密着するように固定する。
(カ)配水小管にスリーブを被覆してある場合は、サドル分水栓取付け前に折り返し
て い た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て か ら( ア )以 降 の 作 業 を 行 い 、防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー
プを使用してシートを密封する。
(キ)埋戻しは、シートを破損しないよう慎重に行う。
( ク )ス テ ン レ ス 製 サ ド ル 付分 水 栓 に は 、防 食 材 料 (亜 鉛 製 犠 牲 陽 極 )の 取 付 け は 不 要 で
ある。
(11)
配水小管ゴムバンド取付け工
配 水 小 管 に ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ が 被 覆 し て あ る 場 合 は 、下 記 に よ り ポ リ エ チ レ ン ス
リーブ固定用ゴムバンドを取り付ける。
ア
サ ド ル 分 水 栓 取 付 け 位 置 の 中 心 線( 管 軸 に 対 し て 直 角 の 線 )よ り 20㎝ 程 度 離 れ た 両
位 置 を 配 水 小 管 固 定 用 ゴ ム バ ン ド で 固 定 し て か ら 、中 心 線 に 沿 っ て ス リ ー ブ を 切 り 開
く。
イ
サ ド ル 分 水 栓 取 り 付 け 後 、折 り 返 し て い た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て か ら 、サ ド ル 分 水
栓 防 食 シ ー ト を 取 り 付 け 、防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ を 使 用 し て ス リ ー ブ 及 び シ ー ト を
密封する。
(12)
鋳鉄管の防食処理(ポリエチレンスリーブによる被覆)
鋳鉄管を埋設する場合は、ポリエチレンスリーブによる管の被覆防護を行う。
な お 、内 面 エ ポ キ シ 樹 脂 粉 体 塗 装 管 に つ い て は 、「 水 道 用 粉 体 塗 装 管 」の 表 示 が さ れ
たものを使用する。
ア
ポリエチレンスリーブの被覆方法
(ア)
直管
(1)ス リ ー ブ を 管 の 挿 し 口 部 か ら か ぶ せ 直 管 全 体 に 広 げ る 。
( 2)ゴ ム バ ン ド を 用 い て ( 約 1 m の ピ ッ チ で ) 管 頂 部 に 三 重 部 が く る よ う に ス リ ー
ブを固定する。
(注 )
管明示テープとゴムバンドは、重ならないように施工する。
(3)ス リ ー ブ の 受 口 部 、挿 し 口 部 を ゴ ム バ ン ド で 固 定 し 、ス リ ー ブ の 両 端 を 折 り 返 す 。
(4)接 合 後 、折 り 返 し た ス リ ー ブ を 元 に 戻 し て 接 合 部 に か ぶ せ 、ス リ ー ブ の 端 を ゴ ム
バンドで固定する。他方のスリーブも同様に十分たるませてスリーブ端をゴムバ
ンドで固定する。
- 43 -
約1m 約1m 約1m
ポリエチレンスリーブ
(十分たるませる)
ゴムバンド
ゴムバンド
ゴムバンド(管明示テープと
重ならないようにする。)
図-9
図-10
(イ )曲 管
( 1)ス リ ー ブ を 曲 管 の L 寸 法 よ り 1 メ ー ト ル 長 く 切 断 し 、 曲 管 の 挿 し 口 部 か ら か ぶ
せて全体に広げる。
L
スリーブ
図-11
( 2)管 頂 部 に 三 重 部 が く る よ う に テ ー プ で ス リ ー ブ を 固 定 し 、 以 下 直 管 と 同 じ 要 領
でスリーブを固定する。
(ウ )
T字管及び割T字管
( 1)T 字 管 の 本 管 ( 呼 び 径 D ) 用 ス リ ー ブ を L 寸 法 よ り 1 メ ー ト ル 長 く 切 断 し 、 枝
管部分を容易に被覆できるように切れ目を入れる。
L
(L+1)m
H
d
呼び径D
H
I
d
呼 び 径 D用 ス リ ー ブ
呼び径d
T字管の各部寸法
- 44 -
図-12
( 2)枝 管 ( 呼 び 径 d ) 用 ス リ ー ブ に 分 岐 管 部 分 を 容 易 に 被 覆 で き る よ う に 切 れ 目 を
入れる。
な お 、 割 T 字 管 の 場 合 は 、 呼 び 径 350㎜ の 分 岐 管 用 ス リ ー ブ を 使 用 す る 。
端部からD/2の長さの切込みを6か所(等分点)に入れる。
呼び径d用スリーブ
D/2
I (I+1)m
図-13
(3)本 管 用 ス リ ー ブ を 管 に か ぶ せ 、 直 管 と 同 様 の 方 法 で 管 に 固 定 す る 。
(4)枝 管 用 ス リ ー ブ を 分 岐 管 部 分 に か ぶ せ ゴ ム バ ン ド で 管 に 固 定 す る 。
( 5)本 管 用 ス リ ー ブ と 枝 管 用 ス リ ー ブ と を 防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー プ で 完 全 に シ ー ル
し、T字管を接合後直管と同様に継手部分のスリーブを管に固定する。
粘着テープ
図-14
(エ )
仕切弁類
(1)ス リ ー ブ を 切 り 開 き 、 仕 切 弁 、 短 管 を 包 み 込 み T 字 管 と 同 様 に ス リ ー ブ を 固 定
する。
図-15
( 2)仕 切 弁 を 容 易 に 被 覆 で き る よ う 切 れ 目 を 入 れ た ス リ ー ブ を 仕 切 弁 の キ ャ ッ プ 側
からかぶせ、防食用ビニル粘着用テープで完全にシールする。
- 45 -
(3)仕 切 弁 を 接 合 後 、 直 管 と 同 様 に 継 手 部 の ス リ ー ブ を 管 に 固 定 す る 。
図-16
イ
施工上の注意
(ア )被 覆 に 用 い る ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ 、防 食 用 ビ ニ ル 粘 着 テ ー 及 び 、固 定 用 ゴ ム バ
ン ド は 、JWWA K 158( 水 道 用 ダ ク タ イ ル 鉄 管 用 ポ リ エ チ レ ン ス リ ー ブ )の 規 定 に 適
合した品質ものを使用する。
(イ )ス リ ー ブ を 被 覆 し た 管 、異 形 管 等 を 移 動 、据 え 付 け 及 び 接 合 す る 場 合 は 、ス リ ー
ブに傷を付けないように注意する。
(ウ )管 路 が 傾 斜 し て い る 場 合 は 、ス リ ー ブ の 継 目 か ら 地 下 水 等 が 流 入 し な い よ う に 施
工する。
流向に対して、地下水等が侵入
しないように重ね合わせる
地下水流
図-17
( 13)
異形管の抜け出し防護
大口径の配管工事においては、異形管の抜け出しを防止するため、次の措置を採る。
ア
鋳鉄管の撤去工事で、栓を使用した場合は、撤去部をコンクリートで防護する。
イ
75㎜ 以 上 の ビ ニ ル 管 か ら チ ー ズ に よ り 分 岐 す る 場 合 は 、分 岐 部 を コ ン ク リ ー ト で 防 護
する。
ウ
前 項 以 外 の 場 合 に お い て も 、必 要 と 認 め た 場 合 は 、特 殊 押 輪 の 取 付 け 又 は 鋼 材 防 護 を
行う。
エ
防 護 コ ン ク リ ー ト 打 設 に 当 た っ て は 、管 の 表 面 を よ く 洗 浄 し 、型 枠 を 設 け 、所 定 の 配
筋を行い、入念にコンクリートを打設する。
オ
給水管分岐部の異形管防護の方法は、ライナによる防護を原則とする。
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(3)
曲げ配管
配管上、曲げ配管を必要とするときは、次による。
ア
ステンレス鋼管の場合
工場加工で製造されたベンダー加工管又は現地で加工した管を使用する。
なお、現地で加工する場合は、次の点に留意する。
(ア )管 の 曲 げ 加 工 は 、 パ イ プ ベ ン ダ ー を 使 用 し 、 加 熱 に よ る 焼 曲 げ 加 工 等 は 行 わ な い 。
(イ )原 則 と し て 曲 げ の 最 大 角 は 90度 と し 、 曲 げ 部 分 に し わ 、 ね じ れ 等 が な い よ う に す る 。
(ウ )曲 げ の 曲 率 半 径 は 、 管 軸 延 長 上 に お い て 4 D 以 上 と す る 。
(D:加工前の管外径をいう。)
イ
波状ステンレス鋼管
(ア)給水管の埋設深さ調整、立上がり部等の曲げ配管は波状部で行うこととし、配管場所の状況に
合わせて仮曲げを行う。
(イ)波状部は、滑らかなカーブで各山が均等になるように曲げる。
(ウ)曲げ角度は、90度以内とし、過度な繰返し曲げは行わない。
(エ)管端直近の波状部や口径の大きな波状部などは、専用の曲げ工具を使用する。
ウ
硬質塩化ビニル管の場合
曲げ角度6度以内で曲げることとし、バーナで加熱する等の手段を講じてはならない。
エ
銅管の場合
断面が変形しないように、できるだけ大きな半径で少しずつ曲げる。
オ
鋳鉄管の場合
大 口 径 接 続 の 際 に 、施 工 上 ど う し て も 接 続 部 で ひ ね り や 配 管 や 少 し の 角 度 だ け 曲 げ る 場
合 が あ る が 、あ ま り 曲 げ 過 ぎ た り す る と 、離 脱 や 漏 水 の 原 因 と な る の で 、次 に 示 す 範 囲 内
で施工する。
表-9
メカニカル形鋳鉄管
(4 )
ア
NS・GX形鋳鉄管
75
5 °以 内
75
4 °以 内
100
5 °以 内
100
4 °以 内
150
5 °以 内
150
4 °以 内
200
5 °以 内
200
4 °以 内
250
4 °以 内
250
4 °以 内
300
3°20′ 以 内
300
3 °以 内
350
3°20′ 以 内
350
3 °以 内
振動、膨張、たわみ等に対する防護(ステンレス鋼管)
ス テ ン レ ス 鋼 管 B を 使 用 す る と き は 、分 岐 部 か ら 30~ 60㎝ の と こ ろ に 伸 縮 可 と う 式 ソ ケ
ットを使用する。
な お 、ソ ケ ッ ト ま で の 短 管 に は 、ベ ン ダ ー に よ る 曲 げ 管 を 使 用 す る こ と が で き る 。た だ
し、波状ステンレス鋼管Bにおいては、曲げ管及びソケットを使用する必要はない。
イ
ス テ ン レ ス 鋼 管 B を 使 用 す る と き は 、公 私 境 界 部 の 宅 地 内 上 部 で エ ル ボ 返 し 配 管 を 行 う 。
た だ し 、 公 私 境 界 点 か ら お お む ね 1.6m 以 内 の 配 水 小 管 か ら 分 岐 配 管 す る 場 合 は 、 軟 弱 地
盤又は地盤沈下のおそれのある場所を除き、宅地内でのエルボ返し配管を省略する。
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また、波状ステンレス鋼管Bを使用するときは、公私境界部の宅地内で波状部を曲げて、管を立
ち上げ、埋設深度を調整し配管する。
(5 )
管の切断
ア
ステンレス鋼管
(ア )管 の 切 断 は 、 パ イ プ 万 力 、 パ イ プ グ リ ッ プ 等 で 管 を し っ か り と 固 定 し て か ら 行 う 。
(イ )管 の 切 断 面 は 、 真 円 を 保 持 し 、 管 軸 に 対 し 直 角 に な る よ う 切 断 す る 。
(ウ )切 断 面 の バ リ は 、 ヤ ス リ 等 で 完 全 に 除 去 す る 。
(エ )波 状 ス テ ン レ ス 鋼 管 を 切 断 す る 場 合 は 、継 手 の 呑 み 込 み 部 分 を 考 慮 し て 直 管 部 を 約 1
0cm以 上 確 保 す る 。
イ
鋳鉄管の切断
(ア )管 の 切 断 は 、設 計 図 書 及 び 配 管 箇 所 の 測 量 に よ り 、切 管 長 及 び 切 断 箇 所 を 決 め 、切 断
線を全周にわたり表示した上で管軸に対して直角に行う。
(イ )管 の 切 断 は 、低 騒 音 の 切 断 機 を 使 用 し て 行 う 。特 に 、夜 間 の 切 断 に つ い て は 、騒 音 の
発生を抑制し、現場付近居住者の生活環境の保全に努める。
(ウ )粉 体 塗 装 管 の 切 断 面 に は 防 食 ゴ ム を 施 す 。 防 食 ゴ ム を 使 用 し な い 場 合 は 、 清 掃 の 上 、
JWWA K 139( 水 道 用 ダ ク タ イ ル 鋳 鉄 管 合 成 樹 脂 塗 料 ) に 適 合 し た 塗 料 を 塗 布 す る 。
(エ )切 管 の 有 効 長 は 、 原 則 と し て 100㎝ 以 上 と し 、 異 形 管 は 切 断 し て は な ら な い 。
(6 )
仕切弁(制水弁)きょうの設置
仕切弁(制水弁)きょうは、その設置及び仕切弁の口径に適したものを設置する。
ア
仕切弁(制水弁)きょうの使用区分
(ア )仕 切 弁 口 径 50㎜ 以 下 の 場 合
表-10
設置箇所 使用する仕切弁きょうの高さ
車道
歩道
私道
宅地
備
考
60㎝以上
仕切弁の口径に応じ、13~25㎜
用と30~50用㎜がある。
50㎝以上
30㎝
(イ)仕切弁(制水弁)口径75㎜以上の場合
表-11
仕切弁口径
75~350㎜
75㎜(参考)
イ
制
頭部の形状
円
形
六 角 形
水
弁
材
き
質
ょ
ダクタイル鋳鉄
〃
う
の
形 状
備
等
考
配水管用と共用(注)
行き止まりの場合に使用
設置上の注意
(ア )仕 切 弁 の 開 閉 操 作 に 支 障 の な い よ う 正 し い 位 置 に 設 置 す る た め 、下 図 の よ う に 施 工 す
る。
(イ )ず れ 、 沈 下 等 が 生 じ な い よ う 仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う の 周 囲 を 十 分 つ き 固 め る 。
(ウ )仕 切 弁 ( 制 水 弁 ) き ょ う 頭 部 が 地 表 面 と 同 じ レ ベ ル に な る よ う に 垂 直 に 設 置 す る 。
(エ )仕 切 弁 B に ス テ ン レ ス 製 ボ ー ル 止 水 栓 を 設 置 し た 場 合 、仕 切 弁 き ょ う の 蓋 裏 又 は 胴 の
内 側 に「 ス テ ン レ ス 製 ボ ー ル 止 水 栓 」の 標 示 シ ー ル を 目 視 に て 容 易 に 確 認 で き る 箇 所 に
貼り付ける。
(オ )仕 切 弁 き ょ う の 下 部 に 底 板 又 は 受 板 を 設 置 す る 。
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