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取扱説明書
巻径計測張力コントローラ
CTD1200/3200
小倉クラッチ株式会社
ホームページ: http://www.oguraclutch.co.jp
東京営業所:
〒105-0013 東京都港区浜松町 1 丁目 10 番 12 号
TEL:(03)3433-2151
FAX:(03)3433-5795
本
社:
〒376-0011 群馬県桐生市相生町 2 丁目 678 番地
TEL:(0277)54-7101
FAX:(0277)54-7117
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CTD1200/3200
Ver1.03
2013/5
目次
1巻径計測方式による張力制御とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3
2正しくお使い下さい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 3
3使い方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4
3−1 通常の使い方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4
(1)起動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4
(2)張力設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 4
(3)張力を解除する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 5
3−2 より便利に使うとき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 6
(1)クラッチ・ブレーキの動作状態を確認する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 6
①制御出力モニタ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 6
②電圧計・接続・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 6
(2)張力を手動で制御する場合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 6
4設置・調整方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 7
4−1 設置方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 7
(1)取付方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 7
(2)接続方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8
①端子台の機能と配置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8
②コネクタの機能と配置・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 8
③非接触距離センサを使用する場合の接続方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P 9
④ポテンションメータを使用する場合の接続方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・P10
4−2 設置後の調整(初期設定)方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11
(1)動作モードの設定[電源投入前に]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11
①スイッチ No.1:巻径計測値の選択・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P11
②スイッチ No.2:型式/基準電流値選択・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P12
③スイッチ No.3:スパン調整・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P13
(2)巻径演算パラメータの設定[電源投入後に]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14
①演算パラメータの設定項目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14
②演算パラメータの設定方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P16
③CTS1160 の操作方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P16
5仕様・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P17
6形状・寸法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P18
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CTD1200/3200
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2013/5
1 巻径計測方式による
巻径計測方式による張力制御
による張力制御とは
張力制御とは
このコントローラ:CTD1200/3200 は、巻取り軸や巻き出し軸の巻き径が変化しても張力が設定値
と一致するように、非接触式距離センサやタッチローラ・ポテンショメータの信号によって、パウ
ダやヒステリシス方式のクラッチ・ブレーキのトルク(電流値)を自動的に加減します。
運転時の張力は、0∼5V の電圧または外付け VR で設定しますが、取付ける装置の構造と非接触式
距離センサやタッチローラ・ポテンショメータの仕様を初期設定するために、最初に一度だけ
CTS1160 型設定器を使用します。
2 正しくお使
しくお使い下さい
・このコントローラの張力設定は、0∼5V の電圧または外付け VR を使用します。
・演算パラメータは、運転開始前に CTS1160 型設定器により初期設定して下さい。
・CTS1160 型設定器は、演算パラメータの初期設定用で、運転時は不要です。設定後は CTS1160 の
接続を外して下さい。
・電源は市販のスイッチング電源等の安定化電源を使用して下さい。当社製 OTPF/H 型クラッチ・ブ
レーキ用電源は安定化されていないので使用できません。
・絶縁抵抗、耐電圧試験は、内部素子を破損する恐れがありますので実施しないで下さい。
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CTD1200/3200
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3 使い 方
3 −1 通常の
通常の使い方
☆ポイント
ポイント
・設置方法は 7 ページの「4-1 設置方法」で説明します。
・使用する前に 11 ページの「4-2 設置後の調整(初期設定)方法」によって初期設定して下さ
い。
(1)起動
(1)起動
・電源を投入すると自動的に起動して動作を開始し、パワーオン表示 LED(緑色)が点灯します。
・起動時に OVL 表示 LED(赤色)が点灯して、すぐに消灯します。
OVL 表示 LED の機能は、6 ページの「3−2(1)クラッチ・ブレーキの動作状態を確認する場合」
を参照して下さい。
☆ポイント
・リモート入力(RMC:A5-B6)を短絡しないとクラッチ・ブレーキの電流が遮断されたままで、
張力が作用しません。
・POWER スイッチがオンになっている CTS1160 型設定器が接続されていると、初期設定モードに
なり動作しません。
(2)張力設定
(2)張力設定
張力設定端子に印加する電圧(B2-B3)、または接続した外付け VR(B1-B2-B3)の調整角度に応
じて作用する張力を設定します。
・電圧の場合
:0∼100%(張力)/0∼5.0V(電圧)
・外付け VR の場合:0∼100%(張力)/0∼100%(回転角度比)
張力の増減と VR の回転方向が逆の場合は B1 と B3 の接続を逆にして下さい。
張力設定値 100%では、使用するクラッチ・ブレーキの定格トルクが最大巻き径時に作用し、巻
き径が変わってもこの張力を保持します。
例:最大巻き径φ200mm(半径 10cm)、定格トルク:1Nm(10kgcm)の場合
張力:100%=1Nm(10kgcm)÷0.1m(10cm)=10N(1kg)
☆ポイント
・100%に設定した時の張力が大きすぎる場合は、スパン調整機能により 0∼100%の間で調整で
きます。
・11 ページの「4-2(1)動作モードの設定[電源投入前に]」によりスパン調整して下さい。
☆注意していただくこと
注意していただくこと
クラッチ・ブレーキのトルクは励磁電流に比例するものとして制御するため、実際のトルク特
性は完全比例関係ではないので、巻き径に対する制御出力特性には多少の誤差が生じます。
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CTD1200/3200
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(3)張力
(3)張力を
解除する場合
張力を解除する
する場合
リール交換等で一時的に張力を解除する場合は、短絡しているリモート入力(RMC:A5-B6)を開
放すると、クラッチ・ブレーキの電流を遮断して張力を開放します。
運転を再開する場合は、リモート入力を短絡してクラッチ・ブレーキの電流を復帰して下さい。
タイムチャート
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CTD1200/3200
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3 −2 より便利
より便利に
便利に使うとき
(1)クラッチ
クラッチ・
ブレーキの
動作状態を
確認する
する場合
(1)
クラッチ
・ブレーキ
の動作状態
を確認
する
場合
①制御出力モニタ
制御出力モニタ
・クラッチ・ブレーキの動作状態を確認するために、電圧計を使用してクラッチ・ブレーキの電流
をモニタすることができます。
・クラッチ・ブレーキの電流が基準電流に対して 100%の時に 1.0V 出力します。
・2V フルスケールのデジタル電圧計を接続すると表示がそのまま%として読めます。
例:1.0V・・・クラッチ・ブレーキの電流は基準電流の 100%
0.5V・・・クラッチ・ブレーキの電流は基準電流の 50%
②電圧計・
電圧計・接続
・推奨デジタル電圧計:A2110-12(渡辺電機工業製:弊社では取り扱いません)
・8 ページの「4-1(2)接続方法」によりデジタル電圧計をモニタハーネス(オプション)を使用し
て CN2 に接続して下さい。
モニタハーネス 型番:CTPW221004
☆注意していただくこと
注意していただくこと
・推奨電圧計以外を使用する場合は、入力インピーダンスが 10kΩ以上のものを使用して下さ
い。
・CN2 の 1 番ピンから供給できる電源容量は DC5V 60mA 以下なので、推奨電圧計以外を使用する
場合は電圧計の電源電圧・消費電流に注意して下さい。
・消費電流が 60mA を超える電圧計を使用する場合は、CN2 の 3-4 番ピンに電圧計を接続して外部
から電圧計の電源を供給して下さい。
☆ポイント
・クラッチ・ブレーキに過電流が流れたことを OVL 表示 LED で確認することができます。
・OVL 表示 LED は、クラッチ・ブレーキの電流が 1.5A(CTD1200)、3.0A(CTD3200)を超えると
点灯して、入力電圧を遮断するまで消灯しません。
(2)張力
(2)張力を
張力を手動で
手動で調整す
調整する場合
機械の調整やリール交換等で一時的に張力を手動調整する場合は、開放している手動切替入力
(MANU:A6-B6)を短絡すると、巻き径に関係なくクラッチ・ブレーキの電流を張力設定値に応じて
可変することができます。
巻き径による自動運転を再開する場合は、手動切替入力を開放して下さい。
・電圧の場合
:0∼100%(電流)/0∼5.0V(張力設定値:電圧)
・外付け VR の場合:0∼100%(電流)/0∼100%(張力設定値:回転角度比)
☆ポイント
・スパン調整機能を使用している場合は、手動モードでも機能します。
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CTD1200/3200
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4 設置・
設置・調整方法
4 −1 設置方法
(1)取付方法
(1)
取付方法
このコントローラは、側面取付穴(2-φ4.5)による側面取付、底面取付穴(4-φ4.5)による底
面取付、または DIN レール用ベース(OMRON 製 S82Y-03N:弊社では取り扱いません)を使用し、DIN
レールにワンタッチ取付が可能です。
DIN レール用ベースを使用する場合は、DIN レール用ベース取付ねじ(2-M3)を使用して下さい。
ねじの挿入深さは 6mm 以下にして下さい。
☆次のような場所
のような場所では
場所では使用
では使用しないで
使用しないで下
しないで下さい。
さい。
・周囲温度が−10∼60℃・周囲湿度が 25∼85%RH の範囲を超える場所
・直射日光があたる場所や急激な温度変化で結露する場所
・振動・衝撃が直接加わる場所や強磁界・強電界の発生する場所
・塵埃・塩分・鉄粉・油煙が多い場所や水・油・薬品などのしぶきがかかる場所
・腐食性ガスや可燃性ガスのある場所
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(2)接続方法
(2)接続方法
端子台の
機能と
①端子台
の機能
と配置
A1
+
A2
-
A3
+
電源電圧
安定化電源DC24~26V
DC24V IN
最大2.0A (CTD1200)
最大3.5A (CTD3200)
OUTPUT
張力設定、
巻径計測用 +5V
張力設定:0~5V、
またはVR 1k~10kΩ(B)
張力設定、
巻径計測用 GND
B1
ANA +5V
B2
ANA/VR
制御出力
パウダ、ヒステリシス
クラッチ・ブレーキ
B3
ANA GND
B4
0~5V
巻径計測入力:0~5V
A4
-
A5
+
RMC
リモート入力
B5
4~20mA
巻径計測入力:4~20mA
A6
+
MANU
手動切替入力
B6
-
RMC、MANU用GND
GND
②コネクタの
コネクタの機能と
機能と配置
CN1
CN2
設定器ハーネス(CTS1160に付属)を
使用してCTS1160と接続
モニタハーネス(オプション)を使用して
モニタ表示用電圧計と接続
CN2
CN2 ピン配置
ピン 配置
1
+5V
2
GND
3
MON +
4
MON -
電圧計用電源
DC5V 60mA以下
制御出力モニタ
1Vフルスケール
☆次のことに注意
のことに注意して
注意して接続
して接続して
接続して下
して下さい。
さい。
・各入出力線は、誘導ノイズ等を防止するために、高圧線・動力線・交流線との平行配線や同一
配線を避けて分離して下さい。
・このコントローラはクラッチ・ブレーキ用バックサージ吸収素子を内蔵していますので外部回
路に接続する必要はありません。
・CN2 の 1 番ピン(+5V)からデジタル電圧計に供給できる電流は最大 60mA で、これを超える電
流を供給するとコントローラが破損する場合があります。
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CTD1200/3200
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③非接触距離センサ
非接触距離センサを
使用する場合
センサを使用する
する場合の
場合の接続方法
非接触距離センサで巻径を計測します。
非接触距離センサは、電流出力(4∼20mA)または電圧出力(0∼5V)を使用できます。
☆モニタハーネスについて
モニタハーネスについて
・CN2 モニタ出力には、モニタハーネス:CTPW221004 をオプション(別売品)で用意していま
す。
☆注意していただくこと
注意していただくこと
・A4 端子は A2 端子に対して電位があるので、複数台の CTD1200/3200 を並列して使用する場合等
でもクラッチ・ブレーキの−側(A4)を共通配線できません。
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CTD1200/3200
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モニタハーネス 型番:
型番:CTPW221004
④ポテンションメータ
ポテンションメータを
ータを使用する
使用する場合
する場合の
場合の接続方法
ポテンションメータで巻径を計測します。
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4 −2 設置後の
設置後の調整(
調整(初期設定)
初期設定)方法
(1)動作
動作モード
モードの
設定[
電源投入前に
(1)
動作
モード
の設定
[電源投入前
に]
モード選択スイッチによって、動作モードを設定して下さい。
電源投入時に変更が反映されるので、変更したら電源を再投入して下さい。
No.
OFF(下に倒す:出荷時設定)
ON(上に倒す)
1
巻径計測値
の選択
Current
巻径計測値:4~20mA
(B3-B5に接続)
Voltage
巻径計測値:0~5V
(B3-B4に接続)
Model Select
2
型式選択スイッチ(CTD1200)、
型式/基準 基準電流値選択スイッチ(CTD3200)
電流値選択 で使用するクラッチ・ブレーキの基準
電流を選択する
3
スパン調整
SPAN Disable
スパン調整をしない
4
拡張用
Full
基準電流を1.5A(CTD1200)、
3.0A(CTD3200)にする
(スパン調整により可変)
SPAN Enable
内蔵半固定VRでスパン調整をする
拡張用
①スイッチ No.1:
No.1:巻径計測値の
巻径計測値の選択
巻径計測値として電流値(DC4∼20mA)を端子台の B5、または電圧値(DC0∼5V)を端子台の B4
に入力するかを設定します。
・Current
Current
電流出力(4∼20mA)の非接触距離センサを、端子台の B5-B3 端子に接続する場合に使用します。
・Voltage
Voltage
電圧出力(0∼5V)の非接触距離センサ、またはポテンションメータを、端子台の B4-B3 端子に接
続する場合に使用します。
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②スイッチ No.2:
No.2:型式/
型式/基準電流値選択
使用するクラッチ・ブレーキの型式または基準電流値を設定します。
☆ポイント
この製品は定電流制御方式を使用しているため、使用するクラッチ・ブレーキの基準電流値
(定格トルクを発生する電流)をあらかじめ設定する必要があります。
当社製クラッチ・ブレーキを使用する場合はその型式、それ以外の場合はコイル温度が 75℃に
おいて DC24V を印加したときの電流値を設定します。
・Model
Model Select
使用するクラッチ・ブレーキの基準電流を型式選択スイッチ(CTD1200)、基準電流値選択スイッ
チ(CTD3200)で選択します。
中心回転部を先の細いドライバー等で回転させ、△部の頂点を対応する目盛に合わせて下さい。
張力設定値が 100%のときに、使用するクラッチ・ブレーキは定格トルクを発生します。
スパン調整機能を使用して、制御出力を 0∼100%の間で調整できます。
・Full
Full
使用するクラッチ・ブレーキの基準電流を最大の 1.5A(CTD1200)、3.0A(CTD3200)に設定しま
す。
型式選択スイッチ(CTD1200)、基準電流値選択スイッチ(CTD3200)は無視されます。
スパン調整機能を使用して、制御出力を 0∼100%の間で調整できます。
【CTD1200】
目盛
0
1
2
3
4
5
6
7
対応型式
OPB5N
OPB10N~250N/F
OPC5N
OPC10、OPC10N
OPC20、OPC20N
OPC40
OPC80
HB0.5
基準電流値(A) 目盛
0.21
8
0.29
9
0.38
A
0.46
B
0.59
C
0.73
D
1.08
E
0.23
F
- 12 -
対応型式
HB1.2
HB2.5、HC0.5
HB5
HB10、OPC80N/A
HC1.2
HC2.5、OPC40N/A
HC5
HC10
CTD1200/3200
基準電流値(A)
0.24
0.34
0.44
0.60
0.36
0.50
0.56
0.68
Ver1.03
2013/5
【CTD3200】
目盛
0
1
2
3
4
5
6
7
基準電流値(A)
0.8
0.9
1.0
1.2
1.3
1.4
1.6
1.8
基準電流値(A)
2.0
2.1
2.2
2.4
2.6
2.7
2.8
3.0
目盛
8
9
A
B
C
D
E
F
③スイッチ No.3:
No.3:スパン調整
スパン調整
内蔵半固定 VR でスパン調整をするかしないかを設定します。
・SPAN
SPAN Disable
制御出力のフルスケールは 100%に固定されます。
・SPAN
SPAN Enable
制御出力のフルスケールは内蔵半固定 VR を調整して、0∼100%の間で調整します。
中心回転部を先の細いドライバー等で回転させ、△部の頂点を対応する目盛に合わせて下さい。
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CTD1200/3200
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(2)巻径演算
(2)巻径演算パラメータ
設定[電源投入後に
電源投入後に]
巻径演算パラメータの
パラメータの設定[
非接触式距離センサやタッチローラ・ポテンションメータの仕様を CTS1160 型設定器を使用
して設定します。
設置後に一度設定すればその後の設定は不要です。
①演算パラメータ
演算パラメータの
パラメータの設定項目
記号
設定項目
設定範囲
単位
nr
最小巻径時の巻径計測値
00.0~99.9
0.1%
∩r
最大巻径時の巻径計測値
00.0~99.9
0.1%
nd
最小巻径(直径)
001~999
mm
∩d
最大巻径(直径)
001~999
mm
・nr:
nr:最小巻径時の
最小巻径時の巻径計測値
最小巻径時の巻径計測値(非接触式距離センサやタッチローラ・ポテンションメータからの入
力)を 0.0%から 99.9%まで 0.1%単位で設定します。
☆ポイント
・計測値が電流入力(4∼20mA)の場合は、4mA を 0%、20mA を 100%として最小巻径時に B5B3 端子間へ入力される電流値を換算して設定します。
100%
巻
径
計
測
値
50%
0%
4mA
12mA
20mA
電流値
換算式:巻径計測値 =(電流値[mA]− 4)÷ 16 × 100
例:8mA・・・25.0
・計測値が電圧入力(0∼5V)の場合は、5V を 100%として最小巻径時に B4-B3 端子間へ入力
される電圧値を換算して設定します。
100%
巻
径
計
測
値
50%
0%
0V
2.5V
5V
電圧値
換算式:巻径計測値 = 電圧値[V] ÷ 5 × 100
例:1.0V・・・10.0
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・∩r:最大巻径時の
最大巻径時の巻径計測値
最大巻径時の巻径計測値を 0.0%から 99.9%まで 0.1%単位で設定します。
☆ポイント
・計測値が電流入力(4∼20mA)の場合は、4mA を 0%、20mA を 100%として最大巻径時に B5-B3
端子間へ入力される電流値を換算して設定します。
100%
巻
径
計
測
値
50%
0%
4mA
12mA
20mA
電流値
換算式:巻径計測値 =(電流値[mA]− 4)÷ 16 × 100
例:16mA・・・75.0
・計測値が電圧入力(0∼5V)の場合は、5V を 100%として最大巻径時に B4-B3 端子間へ入力され
る電圧値を換算して設定します。
100%
巻
径
計
測
値
50%
0%
0V
2.5V
5V
電圧値
換算式:巻径計測値 = 電圧値[V] ÷ 5 × 100
例:4.0V・・・80.0
・ここで設定した最大巻径時に、クラッチ・ブレーキの定格(100%)トルクを発生します。
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CTD1200/3200
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・nd:
nd:最小巻径
nr:最小巻径時の巻径計測値を設定した時の巻径を 1mm から 999mm まで 1mm 単位で設定します。
・∩d:最大巻径
∩r:最大巻径時の巻径計測値を設定した時の巻径を 1mm から 999mm まで 1mm 単位で設定します。
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CTD1200/3200
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②演算パラメータ
演算パラメータの
パラメータの設定方法
・CTS1160 を CTD1200/3200 に接続し、CTS1160 の POWER スイッチがオン状態で、CTD1200/3200 に電
源(DC24V)を投入します。
・ 一 定 時 間 デ ジ タ ル 表 示 器 が '888888' を 表 示 し た 後 、 [ADDRESS] 部 に 識 別 コ ー ド を 表 示 し 、
[TENSION]部にその識別コードの設定値を表示します。
・[UP][SHIFT][SET]ボタンを押して各演算パラメータ値を変更・設定して下さい。
・演算パラメータの設定が終了したら、CTD1200/3200 の電源を遮断し、CTS1160 の接続を外して下
さい。
☆ポイント
・CTD1200/3200 の起動時(電源を投入するとき)に POWER スイッチがオン状態の CTS1160 型設定
器が接続されていると張力制御動作はしません。
③CTS1160 の操作方法
・[UP]ボタンを押して離すとデジタル表示器の[ADDRESS]が[nr]→[∩r]→[nd]→[∩d]→[nr]と変化
し、[TENSION]にその設定値を表示します。
・[SHIFT]ボタンを押した状態で[UP]ボタンを押して離すとデジタル表示器の[ADDRESS]が[nr]→
[∩d]→[nd]→[∩r]→[nr]と変化し、[TENSION]にその設定値を表示します。
・設定を変更したい項目がデジタル表示器の[ADDRESS]に表示されている状態で、[SET]ボタンを押
して離すと、[TENSION]の特定の桁が点滅して、設定値の変更が可能になります。
・[UP]ボタンを押して離すと点滅している桁の数字を+1 します。[9]の次は[0]になります。
・[SHIFT]ボタンを押しながら[UP]ボタンを押して離すと点滅している桁の数字を-1 します。[0]の
次は[9]になります。
・[SHIFT]を押して離すと点滅する桁が 1 の桁→10 の桁→100 の桁→1000 の桁→1 の桁の順で切替わ
ります。
・[UP]ボタンと[SHIFT]ボタンを使用して所望の設定値に合わせ、[SET]ボタンを押して離すと、
[TENSION]表示の点滅が終了し、設定値を変更します。
・続けて他の項目の設定を変更する場合には、上記の操作を繰り返し行って下さい。
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CTD1200/3200
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5 仕様
CTD1200
CTD3200
方式
巻径計測方式張力制御
電源電圧
DC24~26V 電圧変動が±0.1V以下
消費電流
最大2.0A
制御出力
1.5A以下
3.0A以下
以下から選択
アナログ電圧:0~5V
外付けVR:公称抵抗値 1k~10kΩ(B) 0.2W以上
張力設定
最大3.5A
巻径計測入力
非接触距離センサ:電流出力 4~20mA、または電圧出力 0~5V
ポテンショメータ:1k~10kΩ
巻径演算
パラメータ
CTS1160型張力設定器により設定
演算パラメータ
最小巻径時の巻径計測値:0.0~99.9%
最大巻径時の巻径計測値:0.0~99.9%
最小巻径(直径):1~999mm
最大巻径(直径):1~999mm
型式/基準電流値
選択
型式選択スイッチにより、
使用するクラッチ・ブレーキの
型式を選択
制御出力モニタ
電圧出力:0~1V
リモート/手動
切替入力
信号用リレー接点、またはNPNオープンコレクタトラ ンジス タ
DC12V 最大5mA
350g以下
質量
適用クラ ッチ・
ブレーキ
使用周囲温湿度
保存温湿度
適用ハーネス
DINレール用
ベース推奨品
基準電流値選択スイッチにより、
使用するクラッチ・ブレーキの
基準電流を選択
DC24V 36W以下のクラッチ・ブレーキ、
及び当社製OPBシリーズ、
OPCシリーズ、HBシ リーズ、
HCシリーズのクラッチ・ブレーキ
DC24V 72W以下のクラッチ・ブレーキ
-10~60℃ 25~85%RH ただし氷結、及び結露しないこと
-20~85℃ 25~90%RH ただし氷結、及び結露しないこと
CN1:設定器ハーネス(CTS1160の付属品)
CN2:モニタハーネスCTPW221004(オプション)
S82Y-03N(OMRON)
- 18 -
CTD1200/3200
Ver1.03
2013/5
6 形状・
形状・寸法
- 19 -
CTD1200/3200
Ver1.03
2013/5