Download オーソ バイオクローン Rh 式血液型判定用 バイオRh式各5mL

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バイオ Rh 式各 5mL
この添付文書をよく読んでから使用して下さい。 **2015 年 6 月改訂(第 3 版)
*2010 年 2 月改訂(第 2 版)
127106/02-1506
クラスⅢ血液検査用シリーズ Rh 式血液型キット
体外診断用医薬品
オーソ ® バイオクローン® Rh 式血液型判定用
承認番号 : 20600AMY00296000
*,**
【全般的な注意】
【用法・用量(操作方法)】
・本製品は、体外診断用でありそれ以外の目的には使用しないで
1) 試薬の調製方法
下さい。
そのまま使用して下さい。
・診断は他の関連する検査結果や臨床症状に基づいて総合的に
判断して下さい。
2) 必要な器具・器材・試料
・添付文書以外の使用方法については保証を致しません。
試験管法
・使用する機器の添付文書及び取扱説明書をよく読んでから使
・小試験管(12×75mm(または 10×75mm))
用して下さい。
・毛細管ピペット
・本製品には、アジ化ナトリウムが 0.1W/V%含まれていますの
・遠心機
で、誤って目や口に入ったり、皮膚に付着した場合には水で十
・生理食塩液
分に洗い流す等の応急措置を行い、必要があれば医師の手当て
等を受けて下さい。また、アジ化ナトリウムは金属アジ化物を
載せガラス法
形成するので、廃棄に際しては十分な水で洗い流して下さい。
・載せガラス
・毛細管ピペット
*【形状・構造等(キットの構成)
】
・かくはん棒
抗C
・Rh ビューワー(表面温度 40~45℃)
抗 C 血液型判定用抗体
・オーソ バイオクローン コントロール
反応系に関する成分
抗 C モノクローナル抗体(ヒト)
3) 測定(操作)法
抗E
試験管法
抗 E 血液型判定用抗体
(1)生理食塩液を用いて被検血球の3~5%浮遊液を調製します。
反応系に関する成分
(2)小試験管に本試薬を 1 滴滴下します。
抗 E モノクローナル抗体(ヒト)
(3)毛細管ピペットを用いて、(2)の試験管に 3~5%血球浮遊液
抗c
を 1 滴ずつ加えます。
- 血液型判定用抗体
抗c
(4)よく混和してから、試験管を 3,400rpm(900~1,000g)で 15
反応系に関する成分
秒間、あるいは 1,000rpm(100~125g)で 1 分間遠心沈殿し
- モノクローナル抗体(ヒト)
抗c
ます。
抗e
(5)遠心後、緩やかに試験管を振り血球を再浮遊させ、凝集の有
- 血液型判定用抗体
抗e
無を肉眼で判定します。
反応系に関する成分
(6)凝集が認められなかった場合は、室温(15~30℃)で 5~10
- モノクローナル抗体(ヒト)
抗e
分間放置した後、(4)に戻り以下同様に行い凝集の有無を判
定します。
【使用目的】
- (hr′
- (hr′
)因子、e
′
)
Rh 式血液型判定。C(rh′
)因子、E(rh′
′
)因子、c
載せガラス法
因子判定。
(1)全血、あるいは自己血清(血漿)を用いて 40~50%血球浮遊
液を調製します。
*【測定原理】
(2)あらかじめ温めておいた載せガラス(表面温度 40~45℃)に
オーソ バイオクローン Rh 式血液型判定用は、感作された赤血
本試薬を 1 滴滴下します。
球上の抗体と結合して起こる赤血球の凝集反応により、Rh 式血液
(3)毛細管ピペットで全血あるいは 40~50%血球浮遊液を 1~
- (hr′
- (hr′
)因子、e
′
)因子判定を
型判定、C(Rh′
)因子、E(Rh′
′
)因子、c
2 滴滴下し、かくはん棒でよく混和します。
- 、抗e
- )は、各 Rh 因
行うための製品です。本製品(抗 C、抗 E、抗c
(4)載せガラスを前後に揺り動かし、2 分以内に肉眼で凝集の有
子陽性血球に対して高い特異性と強い結合力を有する IgM 型モノ
無を判定します。
クローナル抗体を主成分としており、低タンパク濃度のため非特異
*
凝集を起こすことが少なく、直接抗グロブリン試験陽性血球又は血
【測定結果の判定法】
清タンパクに異常の見られる患者血球等の多くも型判定出来るよ
試験管法及び載せガラス法
う設計されています。
・凝集が認められた場合、検体は各抗体に対応する抗原(例えば、
抗 C を用いた場合は C 抗原)陽性とします。
*【操作上の注意】
・凝集が認められない場合、検体は各抗体に対応する抗原(例え
1) 測定試料の性質、採取法
ば、抗 C を用いた場合は C 抗原)陰性とします。
・採血前の患者への特別な処置は不要です。
・採血後、なるべく速やかに検査を実施して下さい。もし検査が
判定上の注意
遅れる場合には、検体は 2~8℃で保存して下さい。ただし、新
・検体の周囲に生じる乾燥やフィブリン形成を凝集と見誤らない
鮮血に比べ古いものほど凝集反応は弱くなることがあるので、
ように注意して下さい。特に、載せガラス法の場合は、試薬が
なるべく新鮮血を用いるようにして下さい。
乾燥して紛らわしい現象を起こすことがあるので注意して下
・抗凝固剤の使用如何にかかわらず検体として使用できます。な
さい。
お、抗凝固剤の種類により、検体の検査可能期間は次の表のよ
・自己抗体を持つ患者や血清蛋白に異常のある患者検体では、偽
うに異なります。
陽性反応を示すことがあるので注意して下さい。
抗凝固剤
検査可能期間
そのため、自己血漿浮遊血球または全血を用いる載せガラス法
EDTA
14 日以内
においては対照としてオーソ バイオクローン コントロールを
クエン酸ナトリウム
14 日以内
並行して実施する事をおすすめします。
ヘパリン
2 日以内
・紛らわしい凝集の場合は、試薬の保存状態、血球量、室温等の
シュウ塩酸
2 日以内
検査条件を整えてから再検査して下さい。
凝固血
14 日以内
供血者血球
製剤の有効期間内
・指穿刺により得た血液は、そのまま載せガラス法で使用できま
すが、凝固する恐れがあるので、直ちに試薬と混和して下さい。
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*【性能】
1) 性能
(1)特異性試験
抗C
C 陽性血球及び C 陰性血球を試料として測定するとき、C 陽性
血球は全て凝集を示し、C 陰性血球は全て凝集を示さない。
抗E
E 陽性血球及び E 陰性血球を試料として測定するとき、E 陽性
血球は全て凝集を示し、E 陰性血球は全て凝集を示さない。
抗c
- 陽性血球及びc
- 陰性血球を試料として測定するとき、c
- 陽性
c
- 陰性血球は全て凝集を示さない。
血球は全て凝集を示し、c
抗e
- 陽性血球及びe
- 陰性血球を試料として測定するとき、e
- 陽性
e
- 陰性血球は全て凝集を示さない。
血球は全て凝集を示し、e
2) 使用上の注意
・開封後は、できるだけ早めに使用して下さい。密栓して保存
し、試薬の乾燥、濃縮および細菌の汚染を避けて下さい。こ
れらの疑いのあるものは使用しないで下さい。
・検体および試薬は、検査に際し室温(15~30℃)に戻してから
使用して下さい。
・検体や器具が汚染されていると、検査結果に影響することがあ
ります。
・本添付文書に記載された方法以外で試験を実施する場合、選択さ
れた方法により本製品が同等の性能を有していることを、統計学
的手法による検証法を用い確認する必要があります。
・遠心沈殿の最適条件は、あらかじめ検討しておいて下さい。過
度の遠心沈殿を行うと血球が試験管底に固着し、これを再浮遊
させるためには激しく振る必要があるので、弱い凝集を見逃す
ことがあります。また、弱い遠心沈殿では血球が凝集を起こさ
ないので、誤って陰性と判定してしまうことがあります。
・作業室内全体の十分な換気をお薦めします。
・期限切れの試薬は使用しないで下さい。
(2)凝集価試験
抗C
C 陽性血球を試料として本品を 2 倍連続希釈して試験管法によ
り試験を行った場合の凝集を示す最高希釈倍数は、16 倍以上で
ある。
抗E
E 陽性血球を試料として本品を2倍連続希釈して試験管法によ
り試験を行った場合の凝集を示す最高希釈倍数は、16 倍以上で
ある。
抗c
- 陽性血球を試料として本品を2倍連続希釈して試験管法に
c
3) 廃棄上の注意
・不要な検体、ヒト由来の試薬、測定済み試薬、廃液および汚染
されたチップ等は、感染の危険性があるものとして適切な滅菌
処理を行った後、廃棄して下さい。〔例:殺菌剤処理(次亜塩素
酸ナトリウム液(有効塩素濃度 1000ppm 以上)または 2%グル
タールアルデヒド液、1 時間以上)またはオートクレーブ滅菌処
理(121℃、20 分以上)〕
・本製品には、アジ化ナトリウムが 0.1W/V%含まれています。
アジ化ナトリウムは金属アジ化物を形成するので、廃棄に際し
ては十分な水で洗い流してください。
より試験を行った場合の凝集を示す最高希釈倍数は、16 倍以上
である。
抗e
- 陽性血球を試料として本品を2倍連続希釈して試験管法に
e
【貯蔵方法・有効期間】
*
1) 貯蔵方法
凍結及び直射日光を避け、2~8℃で保存して下さい。
より試験を行った場合の凝集を示す最高希釈倍数は、16 倍以上
である。
(3)凝集力試験
抗C
C 陽性血球を試料として、載せガラス法により試験を行った場
合、凝集開始時間は 60 秒以内で、形成された凝集塊の大きいも
のは 2 分以内に直径 1mm 以上となる。
抗E
E 陽性血球を試料として、載せガラス法により試験を行った場
合、凝集開始時間は 60 秒以内で、形成された凝集塊の大きいも
のは 2 分以内に直径 1mm 以上となる。
抗c
- 陽性血球を試料として、載せガラス法により試験を行った場
c
2) 有効期間
有効期間:2 年間
使用期限は、製品に表示しております。使用期限を過ぎた製品
は使用しないで下さい。
*
【包装単位】
製品コード
127106 オーソ
内訳
123108 オーソ
抗C
オーソ
125102
抗E
オーソ
124105 抗c
オーソ
126109
抗e
合、凝集開始時間は 60 秒以内で、形成された凝集塊の大きいも
のは 2 分以内に直径 1mm 以上となる。
抗e
- 陽性血球を試料として、載せガラス法により試験を行った場
e
合、凝集開始時間は 60 秒以内で、形成された凝集塊の大きいも
のは 2 分以内に直径 1mm 以上となる。
2) 相関性試験成績
-、
オーソ バイオクローン Rh 式血液型判定用(抗 C、抗 E、抗c
- )と既存品の間の相関性を検討したところ、良好な結果が得
抗e
られていますが、検体によってヒト由来の Rh 式血液型判定用
ポリクローナル抗体とは反応性が異なることがあります。
製品名
包装
バイオクローン Rh 式血液型判定用 下記の通り
バイオクローン Rh 式血液型判定用 5mL×1本
バイオクローン Rh 式血液型判定用
バイオクローン Rh 式血液型判定用
5mL×1本
5mL×1本
バイオクローン Rh 式血液型判定用 5mL×1本
【主要文献】
1) Race RR, Sanger R : Blood groups in man, 6th ed. Oxford :
Blackwell Scientific Publications, 179: 1975.
2) Technical manual. 11th ed. Bethesda, MD : American
Association of Blood Banks, 1993 : 231-5 ; 246-7 ; 250-6.
3) Kemper M, Sazama K. New human monoclonal antibody
reagents for detecting C,c,E,e,K1,Jka and Jkb red cell
antigens. Immunohemotol 1994 ; 10 : 8-11.
4) 新版 日本血液学全書刊行委員会編 : 10 血液型と輸血, 1977.
5) 大久保康人 : 血液型と輸血検査, 1991.
*【使用上または取り扱い上の注意】
1) 取扱い上(危険防止)の注意
・本製品は、マウス由来の原料と添加剤としてウシアルブミンを
使用しています。これら動物由来のウイルス等の存在を完全に *,**
【問い合わせ先】
否定する方法はありませんので使用するにあたっては感染性
オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社
があるものとして注意して取り扱って下さい。
お客様サポートセンター Tel. 0120-03-6527
・本製品には、保存剤としてアジ化ナトリウムが含まれているの
〒141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2
で、誤って目や口に入ったり、皮膚に付着した場合には水で十
ゲートシティ大崎イーストタワー
分に洗い流す等の応急処置を行い、必要があれば医師の手当て
等を受けて下さい。
【製造販売元】
**
・身体汚染防止のため、作業室内では、ゴム手袋、専用の実験衣、
オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス株式会社
安全メガネを着用して下さい。
お客様サポートセンター Tel. 0120-03-6527
・作業室内では、飲食・喫煙はしないで下さい。又ピペットを口
〒141-0032 東京都品川区大崎 1-11-2
で吸わないで下さい。
ゲートシティ大崎イーストタワー
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