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取扱説明書
LT184 ローントラクタ
当製品を安全に、また正しくお使いいただくために必ず本取
扱説明書をお読みください。誤った使い方をすると、事故を
引き起こすおそれがあります。
お読みになった後も必ず製品に近接して保存してください。
1.安全規則
3
2.組立
8
3.機能説明
13
4.始動する前に
17
5.運転操作
18
6.保守・点検
21
7.トラブルシューティング
27
8.保管
28
本書の内容を予告なく変更することがあります
1
I.
a
b
c
d
e
f
II.
-
3
-
1
III.
15
-
4
-
-
IV.
1
5
ROS ON
6
15
/
:
EPM Products
Baltimore, MD 21226
KEEP OUT OF THE REACH OF CHILDREN.
DO NOT TIP. DO NOT OPEN BATTERY!
7
2.
組立
トラクタを使用する前に、一部の部品を組み付ける必要があります。これは輸送上の理由か
ら組み付けられず、同梱されたものです。
バッテリーの取り付け
に錆び防止のためグリスを塗布してください。
注:バッテリードアは開けた状態ではバッテリー
スタンドの上にあることを確認してくださ
い。
また、バッテリーは確実にホルダで固定して
ください。
バッテリー絵お取付ける際は、身に
着けている腕時計などの金属類は外してくだ
さい。これらのものがバッテリー端子に接触す
ると火傷するおそれがあります。
集草部の組立
ページに使用部品の一覧がありますので参照
トラクタ前方
ください。
集草バッグの組立
1.バッグを広げてください。
2.前側フレーム上部からボルト・ナットbを外
してください。
① バッテリードア ②端子カバー ③+ケーブル
④-ケーブル ⑤フェンダー ⑥バッテリー端子
⑦バッテリー ⑧バッテリードアスタンド
⑨バッテリードアホルダ
3.バッグフレームをバッグの両側布製保持部を
バッテリー端子への接続は+端子から
行います。これは短絡によるスパークを防ぐため
です。
バッテリーの端子カバーを外してください。赤色
ーブルをバッテリーのプラス(+)端子に接続し
ます。次に黒色ケーブルをバッテリーのマイナス
(-)端子へ接続します。端子とケーブル接合部
8
通して取付けます。
4.2項で外したボルトを取付けます。
5.バッグ下部の留具にバッグフレーム③を固定
してください。
6.収納されている補強ロッド④を外しバッグ後
⑥
方のピン⑤に挿入し、バッグフレーム③と連
結してください。反対側も同様です。
5.ピボット部材⑨を集草バッグサポート④の両
側に取付けます。
【注意】ピボット部材⑨はオフセットが少ない面
を内側にしてください。
(図示)
6.集草バッグサポート全体をバッグサポートチ
ューブ⑩に挿入します。
7.ナットが内側になるようにボルトで固定しま
す。
集草バッグサポート部の組立
1.集草バッグピボット部材にプレート金具③を取
付けます。
2.トラクタ後部のボルトを外します。この部分
にバッグサポートチューブ⑦を取外したボ
ルトで取付けます。
セットスクリュウ⑦をチェックし必要なら
締めてください。
8.バッグサポートチューブ⑩に金具⑫を取付け
ます。金具の真中の穴⑬とチューブ⑩の穴を
合わせピンで固定します。
9.電動シリンダ⑯を取付けます。
3.バッグサポート⑥上部に取付けられているピ
ボット部材⑨を外します。反対側も同様です。
9
10.ワイヤハーネス⑳を接続します。フェンダに
クプレート①の適切な穴を選択し取付けます。
あるスイッチで電動シリンダを一杯伸ばして
スプリングラッチは集草バッグを閉めた状態
ください。ワイヤハーネス⑳をバンドで固定し
を保持するように働きます。
ます。次に電動シリンダを縮めてください。こ
の時ワイヤハーネスの挟み込みが無いかチェ
ックしてください。
満杯レバーの取付
1.中央排出口を外してください。
2.①のボルトを外し②レバーを四角窓を通して
取付けボルトで固定してください。
11.集草バッグをトラクタに取付けます。
3.使い方は
バッグ内側の 2 本のパイプ部をサポートに
湿った草を刈る場合;奥へ押し込んだ状態
はめ込みます。電動シリンダを少し伸ばせば
乾いた草を刈る場合;手前へ伸ばした状態
助けになります。
調節は『調整』の項を参照ください。
集草バッグの調整
水平方向の調整
フェンダーと集草バッグの隙間(A)は約6mm
スプリングラッチの取付
です。工場出荷時には調整してありますが、調整
1.スプリングラッチ②はバックプレート①の両側
が必要な場合、次のようにしてください。
下部に取りつきます。方向に注意しながら図の
ように取付けてください。
1.13mmのスパナを集草バッグ上①の下へ挿
入してください。そしてボルト②を緩めてくだ
【注意】エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛
けてください。
さい。反対側もおなじです。
2.集草バッグを適正な位置にスライドさせます。
3.ボルト②を締めます。反対側も同じです。
2.集草バッグの高さを調整した場合は必ずスプ
リングラッチの調整を行ってください。
【調整方法】③ボルトと④のナットを外し、バッ
10
垂直方向の調整
牽引ヒッチの取付
フェンダーと集草バッグ上部が合うように調整
1.スクリュウ①を外します。
します。図のように(B)部が合うのが適正い位
2.バックプレート④の四角穴を通し牽引ヒッ
置です。
チ②を図のように取付けます。
3.牽引ヒッチ②とバックプレート④の穴を合わ
せスクリュウ①で固定します。
1.集草バッグを外します。
2.ナット③を緩めます。
(外さないでください)
【参考】高さマーク④を左右の高さ合わせのガイ
ドとして利用ください。
3.適切な位置まで両側のサポート⑤を鵜が課し
てください。ナット③を締めます。
4.集草バッグを取付けます。適切な位置になる
まで繰り返してください。
集草バッグ電動シリンダの調整
1.集草バッグを取外します。
2.両側のボルト①を緩めます。
3.ブラケット②を動かし③の穴に合わせます。
4.両側のボルト①を締めます。
5.集草バッグを取付けてください。
6.フェンダのスイッチ操作で集草バッグの開け
閉めを行ってください。締めた際にスプリング
ラッチが働き確実に閉まることを確認してく
ださい。
11
集草バッグ用部品
下図のような部品が梱包されています。
スプリングラッチ(2個)
スパサー(4 個)
金具(2 個)
電動シリンダ(1個)
5/16x18x1
満杯レバー(1個)
1-1/2/
ボルト(2 個)
バッグピボット(1 個)
スクリュウ(2 個)
ナット(2 個)
バッグサポート左右
(各1個)
金具(1 個)
5/16x18x0.75
ピン(2 個)
ボルト(4 個)
1/4x20x3/4
ボルト(2 個)
スナップピン
(9 個)
ピン(3 個)
ピン(2 個)
バッグフレーム(1 個)
ナット(2 個)
ナット(6 個)
補強ロッド(2 個)
12
3.
機能説明
操作レバーなどの配置は下図のようになっています。
① ライトスイッチ
② アクセルレバー
③ ブレーキ・クラッチペダル
④ 走行ペダル(前進・後進)
⑤ モア回転スイッチ
⑥ モア昇降レバー
⑦ キースイッチ
⑧ 駐車ブレーキ
⑨ 走行ニュートラルレバー
⑪
チョーク
⑫
クルーズコントロールレバー
⑭
アワメーター
⑰
電動ダンプスイッチ
⑱
EZマルチレバー
⑲
バッテリーチャージ警告ランプ
13
1.ライトスイッチ
5.モア回転スイッチ
ヘッドライトの点灯に使用します。
モアの回転を開始、停止させるスイッチです。
エンジン始動時には停止位置にしてください。
回転開始:スイッチを引き上げる
停止
:スイッチを押込む
2.アクセルレバー
エンジン回転を調整します。またモアブレード
の回転数も調整されます。
最高回転
アイドリング
6.モア昇降レバー
モアの上昇・下降に使用します。
3.ブレーキ・クラッチペダル
道路走行など移動時は一番後方の最高上昇位
トラクタのクラッチ解除とブレーキ操作に使
置にしてください。
用します。エンジン始動時にはこのペダルを踏
み込んでください。
7.キースイッチ
キースイッチには 4 ポシションあります。
4.走行ペダル
OFF
:すべての電源を遮断する
走行方向と速度をコントロールします。
ROS ON:ROSシステムが作動する
前進する場合は前方のペダル、後進する場合は
ON
後方のペダルを踏んでください。踏込むほどス
START :エンジン始動
:すべての電源が入る
ピードが速くなります。
前進ペダル
後進ペダル
ROS:後進状態でモアを作動させるシステム
『5.運転』の項目で説明があります。
14
11.クルーズコントロールレバー
8.駐車ブレーキ
ブレーキペダルをいっぱいまで踏み込みます。
クルーズコントロールは平坦地の芝刈りや移動
次に駐車ブレーキレバーを上方に引上げます。
のときに使用してください。低速では使用しない
この状態で駐車ブレーキが効きます。
でください。
解除方法は、ブレーキペダルを踏み込んでくだ
前進ペダルを踏み込み希望する速度にしてくだ
さい。自動的に解除されます。
さい。次にクルーズコントロールレバーを引き上
げてください。ペダルから足を離してもセットし
た速度で走行します。
駐車ブレーキレバー
解除はブレーキペダルを踏むか、前進ペダルを少
し踏んで足を離してください。
【注意】
後進方向ではこのシステムは作動しません。
クルーズコントロールレバー
9.走行ニュートラルレバー
エンジンの故障などで走行不能になった場合
12.アワメーター
や牽引される場合に使用します。
積算使用時間が表示されます。サービス時間の目
安としてください。
通常走行位置
13.EZマルチングレバー
装着されているモアにはマルチング機能があり
ます。
走行ニュートラル位置
マルチング;レバーを下げる
集草バッグの使用;レバーを上げる
10.チョークレバー
エンジンが冷えている状態で始動する場合に
使用します。
レバーをいっぱい引いて始動してください。エ
ンジン回転が安定したら元に戻してください。
15
14.電動ダンプスイッチ
15.バッテリーチャージ警告ランプ
集草バッグに溜まった刈芝を排出するときに使
バッテリーの充電状態を表示します。エンジン始
用します。
動した後、約30秒で表示されます。
ダンプする際は指のはさみ込み
1.赤ランプ ;充電が必要
2.黄ランプ ;充電した方が良い
などに注意してください。
ダンプする場合:スイッチの前側を押す
3、緑ランプ ;良好
元に戻す場合 ;スイッチの後側を押す
充電には、充電プラグ④を使用してください。
【注意】キースイッチが『ON』のときだけ操作
可能です。
16
4.始動する前に
給油
エンジンオイル
燃料は無鉛ガソリンを使用してください。
ボンネットを開けてください。給油キャップ付ゲ
給油時は燃料をこぼさないよう注意してくださ
ージがあります。エンジンオイル量はエンジンを
い。また最大レベル以上に給油しないでください。
始動する前に毎日点検してください。
ガソリンは引火性の高いものです。
トラクタを水平な位置に停車させます。キャップ
給油作業は屋外で行い、たばこなどの火気
付ゲージを外し、エンジンオイルをふき取ってく
は厳禁です。エンジンが熱を持っている場
ださい。
合も給油は行わないでください。ガソリン
キャップ付ゲージを締め込みます。再度キャップ
が膨張しあふれることがあるため、過剰に
付ゲージを外しゲージ先端でエンジンオイル量
給油しないでください。給油後はキャップ
をチェックしてください。
を確実に締めてください。ガソリンの保管
適正エンジンオイル量は、ゲージの『ADD』と
は専用容器に入れ、涼しい場所に保管して
『FULL』の間です。不足している場合は補給
ください。
してください。
エンジンオイルはSAE30を使用してくださ
い。外気温度が氷点下の場合はSAE5W-30
を使用してください。
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧は定期的に点検してください。
空気圧
前輪;1.0 Kgf/Cm2
後輪:0.8 Kgf/Cm2
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5.運転操作
エンジンの始動
1.シートに座り、モアを最上昇位置まで上げて
ください。
6.エンジン始動後、キースイッチは『ON』の
位置に保持されます。
2.モア回転スイッチを『停止』位置にします。
3.ブレーキペダルをいっぱい踏み込みます。
START
ON
トランスミッションのエア抜き
新車のトラクタを使用する場合やトランスミッ
ションを修理した場合、トランスミッション内に
混入したエアを取除く必要があります。
【参考】このトラクタには安全スイッチが装備さ
れています。エンジンが作動中に、モア回転ス
エア抜きの手順は
1.トラクタを平坦な場所に置きます。
イッチが『回転』状態で運転者が座席を離れる
輸送用梱包からの組立及び修理は平坦な場所
とエンジンを停止させます。
で行ってください。
また、集草機が正しく装着していないとモアが
2.駐車ブレーキは解除します。
作動しない装置が付いています。
3.走行ニュートラルレバーを『ニュートラル』
位置にします。
3.エンジンが冷えている場合はチョークをい
っぱい引き出します。
4.アクセルレバーを最高回転位置(ウサギマーク)
通常走行位置
にセットします。
走行ニュートラル位置
4.エンジンを始動させアクセルレバーを低速位
置にします。
5.前進ペダルをいっぱい踏み込み、約5秒保持
します。次に後進ペダルをいっぱい踏み込み約
5.キースイッチを『START』位置にします。
【参考】キースイッチは5秒以上作動させないで
ください。エンジンが始動しない場合、次のキー
スイッチ操作は 10秒後に行ってください。
5秒保持します。この動作を3回繰り返します。
6.エンジンを停止させ、走行ニュートラルレバ
ーを『通常走行位置』位置にします。
7.エンジンを始動させ、アクセルレバーを低速
位置にします。
8.約5mの間で、前進と後進を3回繰り返しま
す。これで終了です。
18
走行
ROS システム
トラクタの走行方向及びスピードは前進ペダル
モア回転スイッチが『ON』の状態で後進操作を
と後進ペダルでコントロールします。
した場合、通常はエンジンが停止します。
操作方法は
キースイッチを『ROS』位置にした場合、モア回
1.エンジンを始動し、駐車ブレーキを解除しま
転スイッチが『ON』事様態でも後進できます。
す。
2.ペダルをゆっくり踏み込みます。トラクタが
動き始めます。ペダルを踏み込めば、スピード
が速くなります。ペダルから足を離せばトラク
タは停車します。
ROS システムは芝刈り作業中に修
正のために後進して元の位置に戻る場合に使
用してください。後進状態での芝刈り作業は
お勧めできません。
ROS システムを作動させるには
1.エンジンが作動中にキースイッチを ROS
『ON』
クルーズコントロール
この装置は前進走行だけに作動します。
位置まで戻します。
1.前進ペダルを踏み込み希望する速度にします。
2.後進する前に、後方下側を確認します。
2.クルーズコントロールレバーを引き上げます。
3.前進ペダルから足を離し、後進ペダルをゆっ
ペダルから足を離してもセットした速度で走
くり踏みます。トラクタは後進します。
4.ROS を作動させる必要が無くなれば、キース
行します。
3.解除はブレーキペダルを踏むか、前進ペダル
イッチを『ON』位置へ戻します。
を少し踏んで足を離してください。
ROS 『ON』
ROS 『OFF』
芝刈り作業
刈取り操作
1.モア昇降レバーでモアを希望の刈高さまで下
げます。
刈刃に当たって飛散するような石などはあ
らかじめ取除いてください。
2.モア回転スイッチを『回転』位置にします。
干渉物にはあらかじめ目印を付けます。
3.前進ペダルを踏み込みます。走行スピードは
高い刈高さから始め、希望する高さまで段階
圃場の状況により、また仕上げの程度によって
決めてください。
的に刈高さを下げてください。
エンジンは最高回転で走行スピードはゆっ
くり作業すれば良好な仕上がりになります。
芝が短く密生していない場合は、高速でも
仕上りには影響ありません。
濡れた芝は刈らないようにしてください。
作業終了後、モアデッキを清掃してください。
19
電動ダンプスイッチの操作
キースイッチが『ON』のときに使用できます。
15°を超える傾斜地での作業はしないで
ダンプする際は指のはさみ込み
ください。後方への転倒する可能性があります。
などに注意してください。
緩やかな傾斜地では、前方がどうなっている
このトラクタは、アラームが鳴り集草バッグが満
杯になったことを知らせます。アラームを止める
か確認して作業をしてください。
傾斜地での停止や発進は避けてください。
にはモア回転スイッチを『停止』にします。
集草バッグをダンプさせるには
刈り芝を排出する場所にトラクタを移動し
ます。
駐車ブレーキを掛けます。
刈芝を排出するには、電動ダンプスイッチの
前方を押し集草バッグが最高位置になるよう
にします。刈芝が排出されます。
ゆっくり前進すれば集草バッグ内の刈芝が
すべて排出できます。
エンジンを停止させ、駐車ブレーキを掛けま
す。電動ダンプスイッチの後方を押しながら、
エンジンの停止
集草バッグを完全に下げます。
モア回転スイッチを『停止』位置にします。次に
アクセルレバーを低速にします。モアを最上昇位
置にします。
キースイッチを『OFF』位置に戻します。
作業終了後はキースイッチを抜いてく
ださい。子供などがエンジンを始動させるお
それがあります。
20
6.保守・点検
日常点検
トラクタを良好な状態で使用して頂くために使
用前には点検・整備を行ってください。
① ボンネット
② 配線コネクタ
エンジンやモアの保守点検を行う場合は次のこ
とを守ってください。
駐車ブレーキを掛ける。
モア回転スイッチは『停止』位置にする。
エンジンを停止させる。
プラグからイグニッションケーブルを外す。
点検個所は
エンジンオイル交換
エンジンオイル量
グリス給油ヵ所
ボルト・ナット類の緩み
左側下部ダッシュカバー②の取外し
ピンなどの紛失
ボンネットを開けます。
バッテリーの端子
①ファスナーを外します。
エアスクリーンの清掃
【注意】下部ダッシュボードカバーを取外す際、
オーバーヒートを防止させるためにエンジ
タブ③を壊さないよう注意ください。
ン回りの汚れの清掃
下部ダッシュボードカバー②を上方にスラ
ブレーキの効き具合
イドさせテーパースロット④からタブ③を外
してください。
洗浄
洗浄には高圧洗浄機を使用しないでください。
エンジンやトランスミッションに水が浸入しト
ラクタの寿命が短くなります。
ボンネット
ボンネットの取外しと取付けは
1.ボンネットを開けます。
2.ヘッドランプへの配線を外します。
3.前方に立ちボンネット両側をつかみ前方に
倒し取外します。
4.取付る場合は、ボンネットのピボットブラケ
ットをフレームの穴に合わせ差し込みます。
5.ヘッドランプの配線を接続します。
21
モアブレード
オイル交換するには
ドレンチューブをバルブに取付けます。
10mm レンチでドレンバルブを開きます。
オイルを完全に排出した後、強く締付けない
ようバルブを閉めます。
ブレードは鋭利な刃物です。取り扱い
は手袋や刃部に布を巻くなどしてください。
芝刈りの仕上がりはブレードの切れ味によりま
ドレンチューブを外し、保管してください。
す。ブレードはヤスリやグラインダーで研ぐこと
新しいエンジンオイルの注入については
ができます。
『4.始動する前に』に記載されています。
【重要】回転バランスを保つため、2枚のブレー
ドはほぼ同じ様に研いでください。
安全スイッチ・ROS システム
安全スイッチ及び ROS システムが正常に機能す
【重要】モアの左右ブレードは同じものではあり
るか確認してください。下記に示す状態が正常機
ません。間違いを無くすために、片側からお手入
能です。機能しない場合は修理してください。
れをして頂くことをお勧めします。
安全スイッチの正常機能は
ブレーキペダルをいっぱい踏み込み、モア回
モアブレードの取付・取外し
転スイッチが『停止』位置に立っている時だけ
モアを最上昇位置にします。
エンジンがスタートします。
ブレード締付けボルトを外します。
エンジンが作動しているとき、駐車ブレーキ
を掛けずに運転者が座席から離れた場合エン
ジンは停止します。
を取付けます。
【重要】ブレード中央穴と回転軸を合わせてくだ
エンジンが作動し、モア回転スイッチが入っ
た状態で、運転者が座席から離れた場合エンジ
ンは停止します。
ROS の正常機能は
キースイッチが『ON』で、エンジンが作動
しモア回転スイッチが『回転』位置にある場合、
運転者が後進ペダルを踏み込めばエンジンは
停止します。
キースイッチが『ROS』で、エンジンが作動
しモア回転スイッチが『回転』位置にある場合、
運転者が後進ペダルを踏み込んでもエンジン
は停止しません。
ROS 『ON』
新しいブレード、あるいは研磨したブレード
ROS 『OFF』
22
さい。
1.5-星形パターンブレード
このブレードの中央部は5-星形パターンとな
っています。ブレード取付ボルトは右ネジです。
締付けトルク: 62-75Nm
2.6-星形パターンブレード
このブレードの中央部は6-星形パターンとな
っています。ブレード取付ボルトは左ネジです。
締付けトルク: 37-47Nm
ブレーキ調整
最高速度で乾いた平坦なアスファルト上を走行
モアの脱着
し、ブレーキペダルを踏み込めが約1,5m以内
モアの脱着は次の要領で行います。
で停車します。これを超えるようだとブレーキ調
取外し
整が必要になります。また次のような方法でも確
1.センター排出口を外します。
認ができます。
2.モア回転スイッチを『停止』にします。
1.平坦なコンクリート上にトラクタを停車させ、
3.モアを最下位まで下げます。
駐車ブレーキを掛けます。
4.ケーブル(H)を外します。タブ(I)wo 押
2.走行ニュートラルレバーを『ニュートラル』
位置にします。
して(J)から抜いてください。
5.カバー(Q)を外します。
3.トラクタを手で押してください。タイヤがロ
ックして滑れば正常です。タイヤが回転するよ
うであればブレーキ調整が必要になります。
6.モア駆動ベルトをプーリー(M)から外しま
す。
7.R-ピンを外し(E)
(A)
(D)レバーを外しま
す。
8.モアをトラクタ右側へ引き出します。
9.取付は上記の逆順で行います。
」
走行ニュートラル位置
ブレーキの調整はお買い上げ頂いた販売店にご
相談してください。
センター排出口の取外し
清掃などでセンター排出口を取外す場合は
1.集草バッグを取外します。
2.ウイングナット①を外します。
3.後方に引き抜いてください。
23
モア駆動ベルトの交換
正確に調整したい場合は
モアのベルト交換は次の要領で行います。
1.トラクタを平坦な場所に停車させ、モアを最
上昇位置にします。
取外し
1.トラクタを平坦な場所に停車させ駐車ブレー
キを掛けます。エンジンは停止してください。
2.ブレード先端が横方向を向くように手で回転
させます。
2、モアを最下降位置にします。
3.モアブレード高さ(A)を測定してください。
3.モアデッキ上の刈芝や土を取除きます。
4.調整は前項1と同じです。
4.モア駆動ベルトをプーリー(M)から外し、
次にプーリー(R)(V)から外します。
取付
1.モアデッキ上のプーリー(R)とアイドラ(V)
に取付けます。
3.プーリー(M)に取付けます。
【重要】ベルトがプーリー溝に確実に入っていつ
ことを確認してください。
4.モアを最上昇位置まで上げてください。
前後の高さ調整
良好な刈取りは、最上昇位置でモアを3~9mm
前上がりの姿勢にします。
調整は次の要領で行います。
1.モアを最上昇位置にします。
2.ブレード先端が前にくるよう手で回します。
3.モア前後でのブレード先端高さ(B)を測定
4.3~9mm前上がりでない場合、調整ナット
(B)を回して調整してください。
5.ロックナット(A)を緩めます。調整ナット(B)
を回します。右に回せばモア前方が上がります。
モアの水平調整
左に回せばモア前方が下がります。
モアの姿勢を調整する前に、トラクタのタイヤ空
気圧をチェックしてください。空気圧は『4.始
動する前に』記載されています。
【参考】ナット(B)を1回転させると約3mm
高さが変わります。
6.調整後ロックナット(A)で固定してくださ
い。
左右の高さ調整
刈取り作業で段差ができる場合に調整します。
左右どちら側が低くなるか認識して次の作業を
行ってください。
1.リフトリンク調整ナット(A)を回してくだ
さい。左回転でモアは下がります。右回転でモ
アは上がります。目安として1回転で約5mm
移動します。
2.調整後、芝刈りを行い調整してください。
24
走行用ベルト交換
ベルト交換はトラクタを平坦な場所に停車させ、
駐車ブレーキを掛けてください。またキースイッ
チはトラクタから外してください。
交換要領は
取外し
1.集草バッグを外します。
2.中央排出口を外します。
3.モアデッキをトラクタから外します。
4.クラッチワイヤハーネス①を外します。
5.リンク②を外します。
6.トラクタ後方から作業し、モア駆動ベルトを
プーリー③及びアイドラ④から外します。
7.トラクタ中央部から作業し、ベルトをアイド
ラ⑤から外します。
8.ベルトをエンジンプーリー⑥、ベルトガイド
⑦から外します。
取付
1.ベルトはステアリングサポート⑧上部から入
れます。ベルトはブレーキシャフト⑨の上側を
トランスミッションの保守・点検
通ります。
冷却ファンと冷却フィンは冷却性能維持のため
2.ベルトガイド⑦下側から、エンジンプーリー
⑥にベルトを入れます。
常にきれいにしてください。
清掃は必ずエンジンを停止させ、トランスミッシ
3.リンク②を取付け、固定します。
ョンが冷えた状態で行ってください。
4.ラッチワイヤハーネス①を接続します。
トランスミッションからの油漏れなどの修理は
5.以下取外しの逆順で作業をしてください。
購入された販売店にご相談ください。
【重要】
ベルトが正しく見時に入っているか、
モアデッキ洗浄ポート
取り回しは正しいか確認してください。
モアデッキには洗浄ポートが設置させています。
作業後のモアデッキ清掃にお使いください。
蛇口に近く周囲に水が飛んでも良い場所に
トラクタを停止させてください。
トラクタの中央排出口が家や車な
どに向けないでください。飛散物で損傷を与え
る恐れがあります。
付属品のアダプターをホース先端に取付けます。
このホースをデッキ洗浄ポートに差し込みます。
25
水を出します。
ホースアダプターなどが破損し
トラクタに乗車しエンジンを始動させます。
ている場合、洗浄中に飛散する恐れがありま
モア回転スイッチを『回転』位置にします。
す。破損している場合は直ちに交換してくだ
エンジンを最高回転にします。
モアブレードが回転し、デッキ内が水洗いさ
せます。
きれいになったらエンジンを停止させ、ホー
スを外します。
エンジンを再始動させ、モア回転スイッチを
『回転』位置にします。余分な水切を行います。
トラクタを乾燥させるため適切な場所に移
動し停車します。
点検表
適時
8 時間毎
エンジンオイル交換
25 時間毎
200 時間毎
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グリス注油
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エアスクリーンの清掃
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エアクリーナ・プレクリーナ清掃
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エアクリーナペーパカートリッジ交換
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エンジン冷却フィンの清掃
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スパークプラグ交換
タイヤ空気圧点検
100 時間毎
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エンジンオイル+フィルタ交換
ブレーキ点検
50 時間毎
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燃料フィルタ交換
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バッテリ及び端子の清掃
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マフラ点検
●
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7.トラブルシューテング
1.エンジンが始動しない
6.バッテリーが充電しない
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燃料タンクに燃料がない
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フューズ切れ
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点火プラグに問題ある
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バッテリー不良
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点火プラグの接続部に問題ある
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点火プラグの接続部に問題ある
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キャブレター、燃料パイプのつまり
7.ライトが点灯しない
2.エンジンのスターター作動しない
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配線接合部に問題ある
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バッテリが放電している
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電球が切れている
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バッテリ端子とケーブル接続不良
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スイッチに問題がある
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モア回転スイッチの設定位置不良
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ショートしている
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メインフューズ切れ
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キースイッチに問題ある
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ブレーキペダルの安全スイッチ不良
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モアブレードのゆるみ
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ブレーキペダルを十分踏み込んでいない
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エンジン取付部のゆるみ
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モアブレードの研磨が悪い(アンバランス)
8.振動が大きい
3.エンジンの回転が安定しない
9.芝刈りの仕上がりが悪い
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芝刈り走行スピードが速すぎる
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点火プラグに問題ある
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モアブレードの摩耗(切れない)
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キャブレターの問題
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モアがねじれている
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エアクリーナつまり
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1 回の刈取り量が多すぎる、湿っている
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燃料タンクの吸気つまり
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芝が詰まり気味となっている
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点火時期設定に問題ある
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左右タイヤの空気圧が違っている
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燃料パイプのゴミ、つまり
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芝刈り走行スピードが速すぎる
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モアのベルトがスリップしている
4.エンジン出力が出ない
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エアクリーナつまり
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点火プラグに問題ある
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キャブレター、燃料パイプのつまり
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キャブレターが正しく設定されていない
5.エンジンがオーバヒートする
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エンジン負荷が大き過ぎる
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冷却風取り入れ口が遮断している
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冷却ファンが破損している
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エンジンオイル不足
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点火時期が正しく設定されていない
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点火プラグに問題ある
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8.保管
芝刈りシーズンが終了しトラクタを保管する場
合は、次の手順で行ってください。
トラクタ全体を清掃してください。
、特にモ
燃料タンクから燃料を抜いてください、その
アデッキ内は充分に清掃してください。
後で、燃料が無くなるまでエンジンを作動させ
高圧洗車機は使わないでください。水の混入に
てください。
点火プラグを抜いて、スプーン 1 杯のエンジ
よる寿命低下の影響があります。
塗装が剥げた部分は補修塗装をしてくださ
ンオイルを注いでください。エンジンをゆすっ
てシリンダ内へオイルを分散させます。
い。
エンジンオイルを交換してください、
点火プラグを取付けてください。
ボルト・ナットのゆるみや、紛失した部品が
バッテリを外し、充電をしてください。
ないか点検してください。
バッテリは乾いた涼しい場所に保管してくだ
もしあった場合は、ご購入頂いた販売店に相談
さい。
してください。
トラクタは乾いたほこりの少ない場所に保
管してください。
汚れのふき取りなど、清掃には
ガソリンは絶対使用しないでください。
脱脂材とお湯を使って清掃してください、
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トラクタ・グリーン事業部
〒390-8714 長野県松本市石芝1-1-1
TEL:0263(88)0200 FAX:0263(27)0380
LT184 071200-000