Download スピーカー

Transcript
スピーカー
プロオーディオシステム
各商品の仕様書・取扱説明書のダウンロードは http://panasonic.biz/it/sound/manual/p_007.htmlをご覧ください。
スピーカー設置上の注意
記載内容は2006 年 4月現在のものです
1995 年に施行されたPL 法(製造物責任法)
などを背景に、昨今、公衆災害(第三
者災害)
に対して社会から厳しい目が向けられています。スピーカーの落下事故もこ
のような災害の例に含まれますが、日本は地震大国のため壁や天井に設置した機器
が落下する危険性が高いのが現実です。
そのような中でも可能な限りスピーカーの落下事故を防ぐために、代表的な留意点
を示します。安全のため、適正な施工・調整をいただきますようにお願いいたします。
■スピーカー用取付金具適合表
スピーカー
屋内スピーカー
WS-N20
WS-N20H
WS-N40
WS-A10-K, -W
WS-A10T-K, -W
WS-A85
WS-A200
WS-AT75-K, -W
WS-AT75H-K, -W
WS-AT80, -W
WS-AT200, -W
WS-AT400
WS-LA208
WS-66A
WS-X66A
WS-77
WS-X77
屋外スピーカー
WS-B10T
WS-B11
WS-B200T
振動する場所への
スピーカー設置禁止のお願い
スピーカーに適合した金具の使用
当社スピーカーの取付には、所定の適合金具
をご使用ください(右表)
。なお、詳細な取付
方法については、付属の取扱説明書をお読み
のうえ、アンカーボルトは基礎部分に打つな
ど、基本的な事項を遵守してください。
施工・設置構造により増幅される力の考慮
てこの原理のように、スピーカーの施工・設
置構造によっては、意図していない方向に力
が大幅に増幅される場合があります。このこ
とを理解し、施工強度を確保する必要があり
ます。
■壁取付時の例
増幅されて発生する力
加えられる力
ご注意
壁取付する場合は、対向するボルトの位置関係が斜め
ではなく水平・垂直になるように、金具の壁取付面側
の向きを調整してください。
ボルト同士の間隔が広い方
が、
より高い強度を確保することができます。
対向するボルトの
位置関係が水平・垂直
ボルト同士の
間隔が広い
対向するボルトの
位置関係が斜め
ボルト同士の
間隔が狭い
スキーリフトの支柱や遊園地遊
具など、振動の強い場所へのス
ピーカー設置はできません。落
下の恐れがあり禁止事項となっ
ております。
しかし上記以外にも、
(1)
(2)
の要因からかかる
力も考慮し、十分な強度を確保する必要があ
ります。
(1)地震による振動の負荷
震度6 強以上では建築物自体の崩壊につなが
るため、上限は震度 6 強として考えます。震
度 6 強の場合、スピーカーの重心に対して、
上下左右の方向に自重と同じ力の振動が付加
されます。さらに共振により、力が15 倍にも
増幅される場合があります。
(正確な理論値と
は異なります)
※※簡易計算の場合
●天井 横取付の場合
50 kgf × 395 mm ÷ 160 mm
= 123 kgf(約1.2 KN)
■天井取付時の例
増幅されて発生する力
WS-Q137-B
壁面用
─
WS-Q138-B
WS-Q139-B
─
WS-Q136-B, -W
WS-Q137-B, -W
─
WS-Q138-W
WS-Q138-B
WS-Q139-W
WS-Q139-B
─
WS-QG200
WS-Q138-B, -W
WS-Q139-B, -W
─
WS-Q138-B, -W
WS-Q138-B, -W
─
WS-Q138-B
WS-Q139-B, -W
WS-Q139-B, -W
─
WS-Q139-B
─
─
WS-QG400
─
WS-Q136-B
WS-Q137-B
─
WS-Q138-B
WS-Q139-B
─
壁面・軒下取付
兼用
ポール取付
─
W2-SA21
─
─
WS-Q153
─
基礎部分
Mバー
アンカーボルト
Cチャン
天井面
安全ワイヤー(a)
安全ワイヤー(b)
アイボルト
電気ドライバーについて
強力な電気ドライバーなどはトルクが大き
すぎ、ねじを痛めることがあります。適正
なトルクで締め付けるようにしてください。
施工後、および定期の点検をおこなう
φ160 mm
395 mm
123 kgf
WS-Q136-B
適合取付金具
兼用
安全ワイヤーの適正な取付
安全ワイヤーは、出来る限り壁面や天井の
基礎部分からスピーカー本体へと取付ける
のが基本です(下図 (a))
。しかし、取付可
能な場所が限られている場合は、基礎部
分から打ってあるアンカーボルトに取付け
ます(下図 (b))
。安全ワイヤーは、十分な
強度を有することを確認のうえご使用くだ
さい。また、できる限り短い方が安全です。
(2)想定外の負荷
脚立などの長い物が引っ掛かる、ボールなど
がぶつかる、人が不用意に掴まるなど、想定
外の負荷も考慮します。具体的な重さを確定
することはできませんが、一例として横側から
50 kgの力が加わった場合は次の計算になり
ます。
(横側からの 50 kgの力は、
(1)
の力より
も大きいため、地震による振動の負荷への対
策にもなります)
■ 横側から50 kgfの力が加わった場合の
ボルト1本あたりの引張力※(WS-AT80の例)
天井用
50 kgf
(1)施工後の点検
金具、及びスピーカー本体のねじ部などに
ついて、締め忘れなどの見落としが無いか
確認願います。
おもな点検ポイント
ねじ締め忘れが無いか?
ねじ部に隙間は無いか?
●● 締め付け後の破損などは無いか?
●● その他、他の機器との干渉や、不具合は
無いか?など
●●
●●
●壁 横取付の場合
(50 kgf + 7.5 kgf)× 512 mm ÷ 160 mm
= 186 kgf(約1.83 KN)
加えられる力
512 mm
φ160 mm
50 kgf
スピーカーの重量と金具にかかる力の考慮
スピーカーを標準取付した場合の壁面や天井
面にかかる力を、ボルト1本にかかる荷重か
ら考える場合、
「ボルト1本にかかる荷重
(F)
=
(スピーカーの質量 + 金具の質量)
÷ 4<ボル
ト4 本のうちの1本分>」
と考えがちです。
スピーカーには、地震や、音響的振動など
の負荷が加わっています。よって、定期的
な点検が望まれます。
おもな点検ポイント
●● ねじの緩みなどは無いか?
→ 手締めにて増し締め
●● 取付部に錆びなどによる損傷は無いか?
→ 損傷が激しい場合は交換
●● その他、亀裂、調整角度の変化など
スピーカーの重さ
7.5 kgf
F
(2)定期点検
F
不明な点や、より詳細な情報については、お取引ご販売店にお確かめください。
この紙面掲載商品の価格には、配送・設置調整費、工事費、使用済み商品の引き取り費等は含まれておりません。
143