Download 1 平成26年度は、新しい JEMIMA ビジョンとこれに基づく中期重点目標を

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平成26年度事業の概要
平 成 2 6 年 度 は 、 新 し い JEMIMA ビ ジ ョ ン と こ れ に 基 づ く 中 期 重 点 目 標 を 実 現 す
るための最初の年度として、中期重点目標である
・工業会活動の「グローバル」対応の推進
・「連携」強化による工業会活動の拡大
・会員満足のさらなる向上
の実現を中心として、活動を実施した。
工 業 会 活 動 の 「 グ ロ ー バ ル 」 対 応 の 推 進 で は 、 計 測 展 OSAKA2014 に 合 わ せ て
IEC/TC65 ア ド バ イ ザ リ グ ル ー プ 及 び タ イ 国 内 委 員 会 メ ン バ ー を 招 聘 し 、 展 示 会
の 国 際 化 を 進 め た 。 計 測 展 TOKYO2015 に つ い て も FieldComm Group の 国 際 会 議
を 誘 致 し 、 国 際 化 を 図 っ た 。 IEC 東 京 大 会 に 合 わ せ て 開 催 さ れ た TC66 東 京 会 合
に 企 画 段 階 か ら 参 加 し 、 JEMIMA の 存 在 感 を 高 め る と と も に 国 際 標 準 化 に 関 す る
会 員 の 理 解 を 深 め た 。中 国 CIMA と の 間 で 統 計 に 関 す る 情 報 交 換 を 行 う な ど 、 ア
ジアの関連工業会との連携を深めた。
「 連 携 」 強 化 に よ る 工 業 会 活 動 の 拡 大 で は 、 計 測 展 TOKYO2015 に つ い て シ ス
テ ム コ ン ト ロ ー ル フ ェ ア( SCF)と 同 時 期 ・ 同 会 場 で 開 催 と し 、さ ら に ロ ボ ッ ト
展 と の 協 力 も 進 め た 。JEMA と の 協 力 の 成 果 を IEC/SC22 で の 日 本 提 案 に 反 映 さ せ
た。電子測定器の新しい市場開拓のため、次世代センサ協議会、土木学会、日
本防災プラットフォーム等の関連団体との交流を深めた。
会員満足のさらなる向上のために、人材研修セミナーについて、回数を4回
から7回に増やし、関西地区でも開催した。輸出管理、水銀条約の国内担保法
な ど の 環 境 規 制 、 JCSS 制 度 、 ス マ ー ト メ ー タ 、 防 爆 等 の 分 野 で 、 関 係 す る 政 府
機関に対する意見具申により、業界の意見を政策に反映させるよう努めた。各
種調査の結果はセミナー等により会員に提供した。
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各委員会での主な活動
(1)企画運営会議活動
1)企画運営会議
JEMIMA の 重 点 活 動 を 推 進 し て 行 く た め に 、 理 事 会 の 諮 問 機 関 及 び 各 委 員 会 事
業の調整役としての機能を果たした。
四半期毎に委員長連絡会議を開催し、中期重点目標の浸透と委員会相互の情
報共有を図り、個別委員会では解決が難しい課題には企画運営会議が主体とな
って積極的に取り組んだ。
JEMIMA ビ ジ ョ ン に 沿 っ て 計 測 ・ 制 御 の 総 合 的 な 工 業 会 と な る こ と を 目 指 し 、
製造事業者以外も正会員となれるよう、会員資格及び会費算定基準の見直しの
検討を進め、理事会に報告した。
会員満足に直結する事業として好評を博している人材研修セミナーについて、
回数を4回から7回に増やし、関西地区でも開催した。
11月以降は、平成27年度事業計画及び予算の策定指針に基づき、各委員
会の事業計画・予算を精査して、全体事業計画と収支予算案をまとめて理事会
に提案した。
(2)機能別委員会活動
1)調査・統計委員会
ユーザーニーズと市場動向を反映した中期見通しの作成とスピーディな情報
発信を行い、主要機種ごとの分析をプレス発表も含め外部へ情報発信した。グ
ローバルな視点での見通しについては、電気測定器では見通しが立ったものの
PA 計 測 制 御 で は 困 難 が あ り 、 事 務 局 で の 作 業 を 続 け た 。 シ ス テ ム 改 修 の た め の
検討を行った。
2 ) 計 測 展 TOKYO 実 行 委 員 会
2015 年 に つ い て も シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ル フ ェ ア( SCF)と 同 時 期・同 会 場 で 開
催 と し 、関 連 工 業 会 と 協 力 し て 準 備 を 進 め た 。東 館 で 同 時 開 催 さ れ る ロ ボ ッ ト 展
と の 相 互 入 場 、合 同 開 会 式 な ど に よ り 更 な る 規 模 の 効 果 を 目 指 し て 調 整 を 進 め た 。
大 使 館 説 明 会 を 実 施 す る と と も に 、初 め て の 試 み で あ る プ レ セ ミ ナ ー を 企 画・準
備 し た 。 FieldComm Group の 国 際 会 議 を 誘 致 し 、 国 際 化 を 図 っ た 。
3 ) 計 測 展 OSAKA 実 行 委 員 会
前回に引き続いて総来場数 1 万人規模での開催を実現した。4つのフォーカ
ス テ ー マ を 設 定 し 、充 実 し た 特 別 講 演 を 実 施 し た 。カ ン フ ァ レ ン ス 聴 講 者 は 過 去
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最 大 と な っ た 。 ITC TC65 ア ド バ イ ザ リ グ ル ー プ の 招 致 、 タ イ 国 内 委 員 会 の 来 場
により、国際性を高めることができた。
委員長を輪番制とする体制を整えた。
4)広報委員会
JEMIMA 事 業 活 動 に 関 す る 情 報 発 信 を 強 化 す る た め 、 セ ミ ナ ー 案 内 の プ レ ス リ
リ ー ス を 21 件 実 施 し 、47 回 掲 載 さ れ た 。こ れ に 加 え て マ ス コ ミ 向 け メ ル マ ガ を
3 通 配 信 し た 。ニ ュ ー ス 検 索 シ ス テ ム を 導 入 し 、JEMIMA の メ デ ィ ア 掲 載 回 数( 110
回 )を 確 認 す る と と も に 、会 員 向 け メ ル マ ガ 記 事 に 活 用 し た 。日 本 語 サ イ ト の内
容を随時更新するとともに、英文サイトの修正のための検討を継続した。
5 ) 製 品 安 全 ・ EMC 委 員 会
国 内 外 の 電 気 計 測 器 及 び 関 連 製 品 の EMC 及 び 電 気 /光 安 全 に 係 わ る 各 種 法 律 や
関連規格の制定・改廃に関する情報を収集し、セミナー、メールマガジン等に
よ っ て 会 員 企 業 及 び 会 員 外 企 業 に 提 供 し た 。 ま た 、 Web 技 術 を 用 い て 会 員 に 有
益な情報の収集・整理を行った。情報収集では取扱説明書に関する法規制・規
格 を 取 り 上 げ た 。 IEC TC66( 計 測 安 全 )東 京 大 会 に 20 名 を 超 え る 委 員 会 メ ン バ ー
が 参 加 し 、 国 際 標 準 策 定 の 現 場 を 体 験 し た 。 TC66 国 内 委 員 会 へ の 委 員 派 遣 を 開
始した。
6)国際委員会
海外関連団体との交流・情報交換する機会を増やし、会員企業のビジネス拡
大 を 支 援 す る た め に 、 ア ジ ア 関 連 団 体 ( 中 国 ( CIMA)、 台 湾 ( TEEMA)) と の 交 流
を 継 続 し 、 CIMA と の 間 で 統 計 等 に 関 す る 情 報 交 換 を 実 施 し 、 TEEMA と は
TAITRONICS へ の ブ ー ス 出 展 を 通 じ 交 流 を 行 っ た 。
会員企業にとって関心あるテーマとして、ベトナム及びインドネシアに関す
るセミナーを開催した。
計 測 展 OSAKA2014 に 来 場 し た 海 外 か ら の 参 加 者 の た め に ツ ア ー を 実 施 し た 。
7)輸出管理委員会
法令改正のパブリックコメントに対する検討を行い、情報共有するとともに
必 要 に 応 じ て JEMIMA と し て の 意 見 を 提 出 し た 。「 安 全 保 障 貿 易 管 理 説 明 会 」を
継続実施する等により、会員の輸出管理業務の適正化・効率化に寄与した。
輸出管理教本の頒布を開始した。輸出管理に関する相談窓口の開設に関する
検討を進めた。
8)知的財産権委員会
特許庁審査・審判部門との意見交換会を企画し、会員企業の要望を伝えると
ともに知的財産権に関する情報収集を行った。職務発明に関する講演会を実施
した。また、実務担当者の研究会を開催し、研究テーマに沿った発表を行っ
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た。
9)資材委員会
資材調達の情報としての活用を目的に、「部材市中価格調査推移一覧表」を
会員各社に毎月提供した。また、工場視察 2 カ所と「調達・購買部門の広がる
役割」と題するセミナーを実施した。
10)環境グリーン委員会
世 界 の 環 境 関 連 規 制 と そ の 制 定 状 況 を 継 続 調 査 し 、 RoHS2 指 令 を 中 心 に 欧 州
委 員 会 へ の 働 き か け 等 の 対 応 を 行 っ た 。 EU-REACH に 関 す る 調 査 ・ 検 討 を 継 続 し
た。調査結果をセミナー等により内外に発信した。
ま た 、 水 銀 条 約 の 国 内 担 保 法 に 関 し て 産 構 審 制 度 構 築 WG-TF に 参 加 し 、 他 団
体 と 連 携 し て 、 電 気 電 子 機 器 業 界 全 体 で 環 境 省 /経 済 産 業 省 へ の ロ ビ ー 活 動 を
実施した。
11)校正事業推進委員会
計 測 機 器 販 売 店 会 会 員 を 対 象 に JCSS( 計 量 法 校 正 事 業 者 登 録 制 度 ) に つ い て
の ア ン ケ ー ト を 行 っ た 。( 独 )産 業 技 術 総 合 研 究 所 及 び( 独 )製 品 評 価 技 術 基 盤
機 構 の 協 力 を 得 て 、 計 測 展 で の セ ミ ナ ー 等 に よ り JCSS の 普 及 、 需 要 の 喚 起 を 図
るとともに、業界意見を行政へ提言した。
12)エネルギー・低炭素政策委員会
IEC/TC65/JWG14( 産 業 オ ー ト メ ー シ ョ ン の エ ネ ル ギ ー 効 率 ) 国 内 委 員 会 を 通
じ た IEC/TR62837 の 第 2 版 に 関 す る 提 案 、 新 し く 発 足 し た ACEE( エ ネ ル ギ ー 効
率に関する諮問グループ)国際委員会及び国内分科会への参画を通じた情報収
集 な ど 、 IEC に お け る エ ネ ル ギ ー 効 率 関 係 の 審 議 活 動 に 積 極 的 に 関 与 し た 。
ISO50001、 IPCC 第 5 次 評 価 報 告 、 中 国 排 出 権 管 理 弁 法 等 の 内 外 の 法 規 制 の 動
向を調査した。
IEC/TC65/WG17 ( ス マ ー ト グ リ ッ ド と 工 場 の イ ン タ フ ェ ー ス ) に お い て
IEC62872 の DTS の 回 付 ま で 至 り 、 IS 化 に 向 け た 検 討 を 開 始 し た 。
13)戦略的基盤技術検討委員会
将来の工業会の基盤技術になりうる先端技術分野と研究開発テーマに関して、
そ の 分 野 の 第 一 人 者 に よ る 講 演 会 を 6 回 実 施 し た 。特 に 、計 測 展 OSAKA2014 に お
い て 、 訴 求 テ ー マ に 沿 っ た 一 般 向 け 特 別 講 演 を 実 施 し 、 JEMIMA プ レ ゼ ン ス の 拡
大を図った。
SKYPE 導 入 に よ る 参 加 者 拡 大 に つ い て の 検 討 を 進 め た 。
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(3)機種別委員会活動
1)指示計器委員会
電 子 式 指 示 計 器 に 関 す る JEMIS作 成 の た め 、IEC61557-12の 翻 訳 作 業 を 進 め 、問
題点を確認した。
ト ラ ン ス デ ュ ー サ 規 格 JIS C1111改 正 素 案 を 完 成 し た が 、 対 応 す る 国 際 規 格 の
改 正 が 1年 以 内 に 行 わ れ る 見 込 み で あ る た め 、公 募 事 業 へ の 申 請 は 先 送 り と し た 。
2)電力量計委員会
法 定 計 量 器 の 国 際 勧 告 OIML R46 の 制 定 を 受 け て 、 JIS 取 り 込 み の た め 、 日 電
検 、資 源 エ ネ ル ギ ー 庁 、電 力 量 計 委 員 会 技 術 委 員 に よ る JIS 素 案 検 討 会 に 参 画 し 、
素案作成を実施した。
電 気 計 器 技 術 課 題 等 研 究 会 WG2 と し て 、 JEMIC、 電 事 連 、 電 力 会 社 と の 事 前 打
合せに参画し、検定有効期間延長について審議した。
資源エネルギー庁からの要請に基づきスマートメータ制度検討会セキュリ
テ ィ 検 討 WG 等 に オ ブ ザ ー バ ー と し て 参 画 し 製 造 事 業 者 と し て の 意 見 を 具 申 し た 。
3)電子測定器委員会
可 変 速 駆 動 シ ス テ ム (PDS)の 効 率 算 定 の 国 際 標 準 化 に 関 し て JEMAと の 協 力 を 進
め 、 IEC/SC22で の 日 本 提 案 に 反 映 さ せ た 。
太 陽 光 パ ネ ル 設 置 工 事 の 試 験 に 対 応 す る 絶 縁 抵 抗 計 JIS C1302:2014改 訂 の た
め の 準 備 委 員 会 を 発 足 さ せ た 。 来 年 度 中 の JIS提 案 を 目 指 す 。
電 子 測 定 器 の 新 し い 市 場 開 拓 の た め 、次 世 代 セ ン サ 協 議 会 、土 木 学 会 等 の 関 連
団体との交流を深めた。日本防災プラットフォームに参加した。
マ ー ケ ッ ト セ ミ ナ (2回 )、及 び 、会 員 企 業 若 手 を 対 象 に し た マ ー ケ テ ィ ン グ 研
修を実施した。
4 ) PA・ FA計 測 制 御 委 員 会
PA・FA計 測 制 御 機 器 の 市 場 拡 大・業 界 発 展 の た め に 主 に 下 記 分 野 で の 新 技 術 ・
新 市 場 の 動 向 調 査・対 応 を 行 っ た 。国 際 標 準 IEC/TC65の 動 向 に つ い て 、IEC/TC65
国内委員会と情報共有を行った。
①機能安全調査研究
IEC61508 Ed2 の JIS 化 に つ い て 、 Part7 の 原 案 作 成 を 開 始 し た 。 計 測 展
2014 委 員 会 セ ミ ナ ー 、 安 全 計 装 ワ ー ク シ ョ ッ プ 等 に よ り 広 報 し た 。
②セキュリティ調査研究
制御システムセキュリティ関連団体合同委員会等の場において、情報共
有 ・ 意 見 発 信 を 行 っ た 。 制 御 シ ス テ ム シ ン ポ ジ ウ ム 、 計 測 展 2014 委 員 会 セ
ミナー等により広報を行った。
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③工業用無線技術
無 線 の 電 波 伝 搬 試 験 を 行 い 、 そ の 結 果 を 計 測 展 2014 委 員 会 セ ミ ナ ー で 公
開した。工業用無線の導入及び無線共存ガイドを作成した。
5)温度計測委員会
改 正 JIS C 1602 を 補 助 で き る 熱 電 対 校 正 方 法 の JEMIS を 完 成 さ せ た 。JEMIS 034
「 測 温 抵 抗 体 」 の 改 正 作 業 を 実 施 し た 。 表 面 温 度 計 の JCSS 化 の 承 認 を 得 た 。 委
員 会 開 催 500 回 記 念 講 演 会 を 開 催 し た 。
6)防爆計測委員会
技術指針の運用に関する厚労省通達案について、委員会の意見を厚生労働省
へ 提 出 し た 。 産 業 安 全 技 術 協 会 と の 意 見 交 換 会 を 実 施 す る と と も に 、 第 31( 防
爆 電 気 機 器 )小 委 員 会 、IECEx シ ス テ ム 国 内 審 議 委 員 会 へ 委 員 を 派 遣 す る こ と に
より、情報を収集し、工業会の意見・要望を伝えた。
7)環境計測委員会
環境計測器ガイドブック第7版の作成委員を決定し、目次(記載内容)及び
原稿作成指針を定め、作業を開始した。
インドネシアの環境問題、取り組み及び法規制について調査を実施した。
pH 指 示 計 、 ガ ス 濃 度 計 検 則 に つ い て 、 JIS 原 案 作 成 を 完 了 し 、 規 格 協 会 に 提
出 し た 。ま た 、排 ガ ス 中 の 水 銀 計 に つ い て は 構 成 委 員 会 を 編 成 し 、草 案 を 完 了 さ
せ た 。 環 境 関 連 JIS リ ス ト を 見 直 し 、 更 新 し た 。
8)放射線計測委員会
環境計測ガイドブックに放射線に関する章を設けることとし、掲載用原稿を
完成した。
JRIA と の 情 報 交 換 を 複 数 回 実 施 し 、 有 用 な 情 報 を 得 た 。 国 内 標 準 JIS 及 び 国
際 標 準 IEC/TC45 の 動 向 に つ い て 、 委 員 を 派 遣 し 調 査 を 行 っ た 。
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