Download No.9 1990 - 富山県薬事研究所

Transcript
家庭薬研究N
o
.
9 30(1990)
【原著】
医薬品規格試験のパーソナルコンピュータ
こt
によるデータ処理システム
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Pharmaceuti
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江野本加寿雄
竹 内 二三雄
KazuoENOMOTO Fumi
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株式会社広貫堂
品質管理部
Quali
ty ControlDepartme
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,KokandoCo.
,Ltd
正 川康明
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研究開発部
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近年、パーソナルコ ンピュ ー タの普及が目覚しく、乙れらを利用した医薬品関連の試験K関するデー タ
処理シス テムも 一部 I)
∼S)報 告 さ れている。しかし、当社の既存の処理システムに適合するものは見当た
らなかった。そ乙で、市販のパッケージソ フ トによりデ ー タ処理システムを構築し、若干の知見が得られ
たので報告するo
実験の部
1
. 装
置
本システムのハ ー ド構成の概要を
2
. 接続方法
天秤とハンドヘ
Jレドコンピュ
Fi
g・ lk、また、使用した機器名を Ta
b
l
e.1k示した。
プリンタ
ータ lP C・P R 2 0 1 V 2
HC-40の接続は
シ リアルインタ ー
フ ェイ スを用いて
パーソナル コンピュータ
ハ ン ドヘ ル ド
コンピュ − !
J
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プリンタ
p・40
接続した。 また、
HC-4oとPc
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1との接続は R
s-232cインタ
C・R4 A
HPLC
ーフェ イスを用い
L C ・6 A D
て 接続した。
データ の転送速
度は天秤と HC
-40闘 が 2
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p
sであり、 HC-40と PC-980l閣は 1
2
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-30-
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.
1
3. 使用ソフトとプログラムの作成
本システムのフローチャートを Fi
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I示した。システムの基本となるデータベースソフトは、リ
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パー ソナル コンピュータ
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また 、試験成績書
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HPLCから
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プリンタ
日本電気
PC-PR201V2
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高 速 液 体 クロマトグラフィ ー
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の印刷を行なうた
備 考
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.
1
ンパ ータプログラ
ム6〕を用いた。
インテグレ ータ C-R4A、 HC-40及び PC-980tからの データの転送用の簡単なプログラムは、そ
れぞれ BASIC7)∼9込用いて作成した。
4. システムの機能
と運用について
システムの機能
日
と運用促ついての
説明図を Fi
g 3K
示 した。
1)試験情報の入
…日
力
PC-9801の
主
データベースソ
フトを起動し、
キ 一項目である
製品コード必を
入力し、次ζ
lロ
ット J係、製造量
F
i
g
.
2
などの情報を順
次入力した。入力終了後、採取量情報が HC-4o
f
ζ 転送されるオンラインシステムとした。以後、キ
一項目の入力はロット必.のみで行なった。
2)天秤による標準品及び試料の秤量
電子天秤 l
と接続した HC-40のプログラムを起動し、ロット J仮を入力し、次 K担務者コードを入力
すると、採取すべき標準品の品名、規定採取量及び試料の規定採取量が液晶ディスプレーに表示され
るので、その表示陀従って採取を行とよった。天秤での秤量データはHC
-40の RA Mディスク中のフ
ァイ Jレに一時的民記録した。
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窓
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製品名
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云
試験項目
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割問
品且
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実験規絡
HPLC
インテグレータ
ホストゴンピュ-~
民政管理ファイル
本銀晶コード
日夕ト
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ロット
m透 盆
etc.
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g
.
3
3)天秤による重量偏差試験
2)と同様K ロット j阪、担務者コ ー ドを入力し、 次 ζ
l サンプ Jレ数を入力し、積み重 ね方式によりサン
プ Jレの数だけ秤量を繰り返した。秤量値及び偏差等は、液晶デ ィスプレーに表示されるのと同時に、
印字されるようにした。 天秤での重量偏差デ ータはHC-4o
の RAM ディスク中のフ ァイル l
と一時的
民記録した。
4
) HC-4o
からの データの転送
HC-4oは
、 2)及び 3
)の 繰 作 終了後、 PC-9801からの命令待ち状態で待機し ており 、 Pc
-
980lか らの指示により HC-40の RAM ディ スク内 K記録 しである秤量データが、 PC-9801の
作 業ファイルに転送されるシステムとした。
~.
2
)及び 3)の操作を行なうときは 、HC-40のス トップキーを押す事によりプログラムが起動するよ
うζ
l した。
5
) HPLCによる測定
PC-9801の 作 業 フ ァ イ ル K記録された秤量データより算出 した採取量ファクターは、フ ロッピ
ー ディスクを介 して CR4AK転送され、 HPLC試験はその情報を基に行なった。デー タはフロッ
ピーディスクを介して、 PC-9801の作業ファイル ζ
l転送、記録されるようにした。
6) デ ータの処理
PC-9801の 作 業ファ イJレに転送した各種デ ー タは、自動的に編集 ・統合されるようにした。
7
) 自動入力化されていないデ ータの入力
自動入力化が困難な性状、確認試験、触点などのデ ータや、今回、自動入力化し なかった分光光度
計等からのデータは、作業ファイル上で手入力を行なうようにした。
8)試験結果の記録及び印刷
以上の操作により、作業ファイルに入力されたデー タを、デ ータベースファイル民記録・保管し、
同 時 K試験項目 、規格及び試験デ ータが ASCII形式 で印刷用フ ァイル K書 き込まれるようにした。
-32-
印刷は、 ワードプロセッサ ーで ある一太郎 K より 、 印刷用フ ァイルを読み込み、 試験成績書を印刷する
システム とし た
。
結果及び考察
試験情報の入力
g
.4V
C示した。製品 コード Kより製品名、報告
製品コードJ磁を入力した後の試験情報の入力画面を Fi
先等が自動入力され、後は、破線の部分K必要事項を入力すれば良い事 Kなる。
製品コー ド
名先日日量考
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品告トト年年造
ツツ頼造
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製報ロロ依製製備
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3
. 重量偏差試験の測定値
Fig
.6V
C重量偏差試験のデータの印字例
を示した。
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6
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4
. HPLC法
Fig
.7及び 8V
'
L内標準法を 用いて標準品及び試料の測定を行在った 例を示した。標準品の測定結果
'
L基づき 、 直ちにキ ャリ プレ ー ションが完了す る場合を
の例として
、 秤量値より 算出さ れたフ ァクタ −V
Fig
. 7V
L示 した
。 一方、試料の結果では標準品の測定で得た定量係数を用いて計算させた 含量 (% )
が印字される場合を Fig
.8V
'
L例示 した
。
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5
. 自動入力化してい左いデータの入力
Fig
.9V
L作業ファイルでの入力画面を示した。 乙れは、ロ ッ トι
J 入力後の画面であり、オンライ
ン及びオフラインシステムにより 、 PC-9801K入力された重量偏差試験データ及び HPLCデータが
自動入力されている。乙乙で、 自動入力化していない試験データを入力すること K在るが、
の例では、
ζ
性状、確認試験、粒度試験のデータを入力するとと Kなる。また、データが間違っていたときは、と乙
で訂正 ができるよう K した。破線内のデータが、訂正可能な入力範囲である。
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.
、
6. 試験成績書の印刷
試験成績書の印刷した出力例を F二g.10v
c示した。 罫線や製品 K関係し左い共通の項目はあらかじめ
印刷しである。
試験成績
書
まとめ
本システムを構築したことにより、天秤や
HPLCのデータ収集から医薬品規格試験の成
績書の発行までの一連の作業を効率化し、デ
ータの信頼性を高めることが出来た。また、
試験データのデータベ ース化K より、必要左
民
1
1
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時
成
目
連の介析機器を接続し、システムの拡張を図
鍋
適
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週
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1
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8覧以内
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電量
データの検索が容易 K行在えるようになった。
近い将来、本システム K分光光度計等の一
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り、医薬品製造承認申請の資料作成の効率化
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除式量祉
n佳 宮
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Fig.
10
文 献
清、藤川芳己 :安定性試験Kなけるデ
1)清水曜治、松尾賢明、宮本尚明、嶋岡幸男、真野秀幸、伴野
ー タ処理 γ ステムの開発(第 l報)、医薬品研究、
2)清水槽治、嶋岡幸男、村木茂敏、真野秀幸、伴野
発(第 2報)、医薬品研究、
11 24( 1985).
清 :安定性試験 Kなけるデータ処理システム の開
17(
6
、
) 11 62(1986).
3)清水躍治、嶋岡幸男、村木茂敏、真野秀幸、伴野
発(第 3報)、医薬品研究、
1 6刷
、
清:安定性試験Kかけるデータ処理 γ ステムの開
l 9(
1
、
) 74(1988).
4) T工MSl
ITURBr:l Ve:r2. 0l マニュア J、
レ エー・エ ム ・アーノレ株式会社
5)一太郎
V
e
:r3
マニュアル、株式会社ジャストシステム
6) C-R4A MS-Dr:JS
ファイルコンパータープログラム
取扱説明書、株式会社島津製作所
7) C-R4A BAS工C 取扱説明書、株式会社島津製作所
8) HC-40 BAS工C リファレンスマニュアル、セイ コーエプソン株式会社
9) N88一 日本語 BAS工C(86)(M8 -D0S版) 5
.0 リファ
-35-
V
ンスマニュアル、日本電気株式会社
家庭薬研究N
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.9 3
6(
1
9
9
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)
【原著】
一般用イ ンドメタシン外用剤の製剤検討
Pre,yarativG EJ
目 立inaticn cf PrcyriGtary In
dcrr..Gtacin TransdGrrr..a
ユ Preyarations
水 上 輝 夫
藤 縄 知 昭
荒木ゆかり
TGruc M工ZUK
AMI
T
c
r
r
.
.
c
a
k
i FUJ工NAWA
l'.ukari ARAKI
(株)池田模範堂
開発部
De,velcpment Divisicn, IKEDAM
「
J
HA
N
D
I
JC
o
.
,LTD
中 橋
孝
Takash土 NAKAHAS日
工
山 本 律 子
八十島満枝
MitSUE: l
'
.
A
S
l
)
S
H工MA
Ritsukc l
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.
A
M
A
M
G
T
I
)
稲 垣 甚一 郎
Jin-ichirc 工NAG
AKI
研究部
Research Divil:
i
icn
近年、強力な消炎鎮痛剤であるインドメタシンを皮膚から直接吸収させることが可能 V
てなり、医療用外
用剤として開発され、昭和 6 0年 Kは、一般用としてスイッチされ、グ Jレ等が発売されている。
しかし、グ Jレでは皮膚塗擦時のべたつきや、アルコール K よる皮膚刺激が生じる場合がある。特 K一 般
用の場合 Kは、 使用感が悪いと使用し在く左り、充分な治療効果が得られない場合が考えられる。
c優れたインドメタシンの特徴を一般薬として充
我々は、 一般用の外用製剤の開発 K あたり、薬理効果 v
分 K生かすべく、使用感左どにも配慮し検討を進めた。
実験の部
l 実 験 材 料
(
1
)試 験 検 体
一般用インドメタシン外用剤として、当社で試作調製したクリーム、グ Jレ及び液を使用した。調製
したクリームは、インドメタ
γ
ンの徴細結品を油性成分 K 分散し、 カJレポキシピニノレポリマー(ゲル
化剤)を含んだ水溶性成分 K配合し調製
Tablel. 製品の有効成分( 1g中の震〉及びヲリ ームの特徴
l
や界面活性剤の量を通常の
した。溶解斉j
クリームより減らすととで、さっぽりと
製品
当社
して延びがよく、使用感K優れたクリー
−
−
−
−
ー・
..
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
ムが調製できた。
・
・
・
・・
・.
.
.
・
・
・
・
・
・
・
.
.
.
.
A f
土
有効成分
ヲリームの特徴
S
古品分散型ゲルクリーム
いずれも
−
−
−
・
・
・
・
・
−
−−
−
・
・
・
・
・・
・・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
.
.
.
.
.
.
.
.
.
..
.
.
.
.
インドメヲシン
l;
iント ール
7. 5 回S
30ロ
&
S
吉品分散型!巡常'
JI)ーム
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
・・
・
・
・・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・・
・
.
,
.
4
また、グノレについては、インドメタシ
B l
土
ン及び・ 4ーメントーノレをエタノーノレと油
cF
土
インドメタシン
g
7. 5 悶・
S
古品分散型ゲルヲリーム
性成分の混合液 K溶解し、グ Jレ化して調
D .
1
土
サリチル敵メチル
tーメントール
ユーカリ油
テレビン油
I20 mg
6 0 悶Z
2 0 回Z
I5 mg
結晶i
t
!解型通常クリーム
製した。液 Kついても、インドメタシン
と 油性
及び Gーメントー Jレをエタノー Jレ
S古品lf#A~型ゲルヲリーム
・ ~i書剣として 、 l - メント ール 2mg を含む
成分の混合液 K溶解し調製した。いずれ
- R日ー
の場合も、アルコーノレが揮散しでもインドメタシンの結品が析出し左いように溶解剤を選択した。
、
比較対照として、 一般用インドメタシン外用剤である A社製グル、クリ ーム 及び液、 B社製クリ ーム
C社製クリ ーム及び液、 一般用のサリチ Jレ酸メチルを主体とした外用剤である D社製クリームを用いた。
それぞれの有効成分及びクリ ームの特徴芦 Tabl&
. 1v
r示す。
白)実験材料
c~rr!:l.g&&ni 日( P 工 C N工N-A;逗子化学研究所)及びアジュパント〔結核死菌
(青山 B株)を流動パラフィンで 10略/m
tの濃度 K懸濁し、オー トクレ ーフ・で獄菌したもの〕(以下
;
起炎剤として、
F CAと略す)を使用した。
2 使 用 動 物
実験K使用したラッ トは、室温 2 2∼ 2 4。、湿度 5 0∼ 6 5% の飼育室にて 1週間以上の予備間育の
後、健常在動物のみを用いた。
3. 実 験 方 法
1) 薬 理 効 果
急性炎症のモデルとして、ラット打撲足浮腫試験を、慢性炎症モデルとして、ラットアジュパント関
節炎試験を、また炎症部位が比較的探部である炎症モデルとして、ラットカラグニン胸膜炎試験K より
薬理効果を評価した。
外用剤の経皮吸収の評価 K為、いては、皮膚表面の角質の状態が大きな影響を及ぼすため、アジュパン
ト関節炎及び打撲足浮腫試験では検体塗擦部の除毛処理は行なわず、また、カラグニン胸膜炎Kないて
宵をできるだけ損傷しないよう K注意を払って実施した。
は皮j
(
1)アジュパント関節炎試験
W
"
'
.
.nte
,r らの方法 I)(
I
L従って実施した。すなわち、 Jcl-SD系雌性ラット(体重; 17 2∼
2 3 3g、 日本クレア )を用い、 F C A0
.0 5m
tを尾部皮内 K接種し、その後 13日目 K右足容積が
o
.8m
t
以上大きくなったラットを
l群 8匹 K群分けして、実験を行なった。
クリーム、グルは、 5 on
習をガラスのへラで 3 0 s間塗擦し、液はマイクロピペットで、 0.0 5 8
d滴下し、
30 s問問機 K塗擦した p 検体適用後は、ラットが検体をなめるのを防止するため、プレ
スネットで被覆した。 3h後、再度検体を同様に塗擦し、プレスネットで被覆した。 3h後、プレス
ネットを除去し、検体を徴温湯で拭取った。乙の操作を 5日間燥返し、検体適用前及び検体適用後、
l、 3、 5日目
κ足容積を測定し 、(1)式より足浮腫率を求めた。
式
(1) 浮腫率(%)=
検体適用後の足容積一検体適用前( 0日目)の足容積
検体適用前の足容積( 0 日目)
100
(
2)ラット打撲足浮腫試験
鈴木らの方法 2)3) v
r従って実施した。すなわち、打撲浮腫惹起開始 18h前から絶食し、水のみを
与えた Std Wis七ar/ST系雄性ラット(体重 :10 0∼ 12 6g、静動協)を用い、右後肢 K
7o
c
mの高さから、
1 0 0 gの上皿天秤用の分銅を自然落下させ、打撲足浮腫を惹起させた。
検体の適用は、
a)50mg2回 塗 擦 の 場 合 打 撲 の 2h前 K右後肢の表裏 VL50mg
塗擦し、さら K打撲直後
K同量を
塗擦し、打撲 2h後に検体を徴温湯で拭取った。
b )当社クリームの塗擦量と鎮痛及び抗浮腫効果の関係を調べる場合は、
12
.5略
、
2 5昭及び 5 0
時塗擦群を設定し、 a )と同様 K実験を行なった。
検体のなめを防止するため、打撲前はプレスネットで被覆し、打撲後は金網拘束を行なった。試験
は、 l群 8匹で実施した。
-37-
打撲後、 3、4及び 5h後の足容積及び平均痔痛闇値を測定し、(2い (
4
l式より 浮腫抑制率及び痔痛
闇 値 上 昇率を求めた。
式
(2) 浮腫率(%)=
打撲後の足容積一打撲前の足容積
100
打撲前の足容積
式
(3
) 浮腫抑制率( % )= ( 1ー
式臼)痔痛閥値上昇率(%) =(
試験検体群の平均浮腫率
、
コント ロー ル群の平均浮腫率’
試験検体群の平均痔痛闇値
コント ロー ル群の平均痔痛閲値
×
10 0
何
) ラッ トカラグニン胸膜炎
鹿 取 りらの方法 K従って実施した。すなわち 、 Std-Wistar
/ST系雄性ラット(体重 : 19 5
∼ 2 2 5g :静動協)の胸部を電気パリカンで除毛し、さらに電気カミソリ(ブラウン)で剃毛して
.3mtの右 胸腔内投与の 3h前と直後 K、 10c
i
d当り 100m
gの検
用いた。 1%Carrageenino
体を 3 08間塗擦した。実験中は金網拘束下、絶食絶水とした。
c!j,rragee.nin投与 3h後 に 開
胸し、胸水量を測定し、コントロール群と比較した。
2) 清 涼 感
試験の主旨を説明し、本試験
v
c承諾を得た成人男女ボランティア 3 2名を対象とし、盲検法に よる官
能試険を実施した。
f
C
A
試験は、各 群 16名で実施し、男性は乙めかみ、女性は手首の左右の一 方 K当社クリーム、他方'
社又は C社のクリーム を塗擦し、 3 08、 5江 in、 l0江 in後の清涼感の強さを比較した。
3〕 安 定 性
それぞれの製剤 3 ロッ トについて 、室温
、 3 5。、 4 0・ . 7 5%相対湿度の条件下K保存し、経時
的V
亡、性状観察及び有効成分の含有量測定を実施した。
有効成分の定量方法は、クリ ーム、グ Jレの場合、 酢酸エチ JレKより有効戎分を 8回抽出し、液の場合
は、メタノーノレ K溶解し、それぞれ Kついて 、 インドメタシンは液体クロマトグラフ法( HPLC)で、
8ー メン トーJレはガスク ロマ トグラフ法 (G C )'
f
Cよって定量した。
インドメタシンの H PLC条件
カラム :リクロソ Jレ
フ
− R P- 1 8
移動相 :メタ ノ
流
−レ・水 ・氷酢酸混液(
.
J
75 :25 :1 )
量 :インドメタシンの保持時聞が約 8江 inV
てなるよう K調整
測定波長 :27 O n江
8ー メントーノレの G C条 件
カラム :20%PEG6000
クロモ ソJレブ W
キャリアガス :窒 素
流
量 :8ー メントー Jレの保持時聞が約 6江 ink在るよう K調整
検出器 :水素炎イオン化検出器
カラム温度 : 16 0.付近の一定温度
4〕 安 全 性 (皮膚刺激性)
試験の主旨を説明 し
、 本試験のボランティアと在る ζ とに承諾を得た成人男子ボランテ ィア l8名を
対象と し、ヒトパッ チテス ト試験を実施 した
。
試験は、クリ ー ムの場合、 フインチャンパ ー (大正製薬)
-38-
I
f
[
_検体を適用し 、 ボランティアの背部K、
4 8h貼布した。対照として、 白色ワセリン(ウィトコケミカノレ)を使用した。
グJレ、液については、検 体Kアルコール等を含有しているため、 密封条件でのパッチテストでは、
刺激性が強いと予想され、準開放条件で実施した。すなわち 、 アルミ皿を除去し、 一文字の切れ 目を
つけたフインチャンパ-~ロ紙をのせ、 それぞれの検体を適用 し、 ボランティアの背部K、 4 8h貼
布した。
検体除去後 3 o
min、 24h及び 48h後、
本邦基準( T:
1
.bl6. 2 )~従って皮膚刺激反応 K つ
いて判定した。皮膚刺激指数は、須貝 5)の提唱する(5)式の方法で算定した。
式
(5) 皮膚刺激指数=
除去後の各判定時間での判定の強い方の評点の総和
×
対象例数
結
果
100
Table 2. バッチテスト本邦事~$
薬理効果
1
干点
皮膚反応の程度
アジュパント接種 1 9日目 Kないて、当社、 A社 及
び C社の各製剤は、コントロー ル群の浮腫 K対して有
意な抑制効果を示 した。一方、サリチ Jレ酸メチル製剤
反応なし
軽い草I
l
l
!
紅泌
紅E
証
+
!
手
目量
紅E
証
+浮腫+丘1
F
i
∼小水短
大水間
E
.
.
.
.0
.
.
.
. o
5
.
.
.
. ).
.0
. .2. 0
.
..3. 0
.
点点点点点点
1) ラットアジュパン ト関節炎
4.0
でるる D社のクリーム Kは有意な抑制効果はみられ左
かった。 (T~ bl5. 3)
2) ラッ ト打撲足浮腫試験
Table3. ラットアジユパント関節炎鈎l
l
!
I
J
効巣
(アジユバン トt
童話 1
9日自 のコントロールに対する仰:
t
i
l
l
t
l)
(
1
) 5 0昭 2回塗擦
3
. )鎮痛効果
(痔痛闇値上昇率)
製品
鎮痛効果Kかいて 、試験開始後 3∼
当社
A t
土
ct
土
36、1%
20. 9%
30. 5%
23. 3
29.I
24. 6
24. 0
D 社
製剤
5hで
、 コントロ ール群の廃痛闇値は
~ リーム
;
5 5∼ 5 7gと安定した低下を示した。 夜
とれ K対して、当社、 A社
、 B社及び
ゲ
J
レ
II.5%
ー
C社の各製剤は 2 0∼ 3 0%程度の有
v
h
iTd
意志痔痛闇値の上昇が認められた。一方、 D社のクリ ー ムの鎮痛効果は弱く、有意左効果はみら
広
れなかっ た。 (TabユE;. 4 )
mi
Table 4
. ラット
足浮腫試験における銀1
高効果
(
f
8
:
1
南関値上昇!
i
l
、3∼5時間の平勾値}
製品
当社
A f
土
B 社
ct
土
D
~.土
製剤
クリーム
3o
.1% 29. 9% 28. 1%
夜
}
30. 8
30. I
25. 0
32. 6
ゲ
,
.
23. 6%
7. 4 %
ー
ー
ー
b )抗浮腫効果 (浮腫抑制率)
抗浮腫効果K沿いては、 コントロール群では浮腫率で 60∼ 7 0%の安定した浮腫がみられ、
、 B社及び C社のクリーム及び液は l7∼ 2 8 %程度の有意念抑制効
これに対して、 当社、 A 社
果を示 した。
有意な効果はみられ左かっ
一方、 当社及び A社のグ Jレと D社 のク リームの抗浮腫効果は弱 く、
-39ー
た
。
(TablE
:. 5)
(
2)当社クリ ー ムの塗擦量と鎮痛及
び抗浮腫効果
Table 5. ラ
ッ
ト打撲足浮a試
験における浮腫鈎:
t
l
J
I
C
:(3∼5時間
の平均
値
〉
製品|当社
B T
土
A t
i
C
D t
土
社
製 剤
lヲリーム
20.3% I20. 7 % I26. 1% I26. 8% I a
.396
では、鎮痛及び抗浮腫効果がみら
|液
22.0
117.6
れたが、
|ゲ
6.0
7.8
当社クリーム 50m
gの 2回塗 擦
2 5昭 2回塗 擦 で は 鎮 痛
ル
効果のみで、抗浮腫効果は認めら
れず、
( TabユE
:. 6及び Fig
.1)
l2
.5m
gの 2回塗擦では、両効果ともみられな か った。
Table 6.ラ
ット打I
l
l
足浮脹絞殺における当社クリームの
後l
l
l
量と銭痛及ぴ銃浮腫効果
Fig. 1.ラ
ット
ヲリーム塗厳重(
c
s
gx
2図
〉
効
I2. 5
泉
鼠1
高
効
果
5. 6%
25.0
.0
5o
19.2
29.6
( ~痛間値上昇司~ )
1
1
¥
i
手陣効果
(
i
拘置!
Q
l
:
t
l
l
l
t
l)
m葉足t字騒試験における当社ク リームの用量反応曲線
i
芋版鈎1
制i
t
又 t;t~IM 闇値上昇$
〈
%
〉
3
0
o
.8
a
.7
28.8
2
0
→
鋲f
市効果
(
i
j
:
痛関値上昇$)
(
3)ラットカラグエン胸膜炎
当社及び A社 のクリー ムK明 らか
な抗炎症作用が認められた。
抗t
字経効果
(
i
.
事I
重
野P
:
t
/
J
$
)
1
0
( Tabl6.7)
T
a
bl
e7.ラ
ッ
ト カラゲニン絢
肢炎
t
ζ対する抑制効果
2. 清
後体
l
!
O制 I
t
当1
土
ヲ
リ ーム
33. 0%
A ;土~リーム
37. 5%
源
、
。
1
2
.
5
感
当社のクリームの清涼感は、同じ処方のイン
ドメタシン製剤で ある A社クリ ーム に比較して
2
5
ク
リーム盆線量
5
0
(
mg/
足×2回〉
F・
ig. 2. 清涼感の比絞
清潔~の強さ
強い
強く 、 し かも 比較的長く持続するととが確認さ
当社クリーム
れた。ま た、 ・
4ー メント ー Jレの含有量が少左い
C社クリ ー ムは、塗擦直後の清涼感はあるが、
中程度
5江 in、 1 0江 主 n後の清涼感は弱いものであ
氏\
。ームベ一一 ー
ー〈
〉ー∼ 一ーー一一イ
「
\
った。( Fig.2)
、 A社
ク リーム
\
l
H
l い
も\
\
、
、、
∼\、て〉ーC?
土
.クリーム
なし
3
0砂
5分
1
0分
ク
リ
ー
ム
!
!
!
躍f
去の時間
-40ー
3. 安
定 性
Tabl6. 8V
C、当社試作製剤のインドメタシンの含有量の経時変化を示した。なな、 性状及び 8ー メ
ント ー Jレの含有量については、 変化がみ
Table 8. イ
ンドメヲシンの定量値(保存開始時に対する%、 3ロッ
ト
の平均
〉
られなかった
。
保存条件
ク リームの室温保存では、ほとんどイ
ンドメタシンの含量低下 がみられないが、
加温条件での含量低下 が比較的大きく、
結晶の溶解左ど性状の変化の影響が考え
られた。また、 ケ
ソ
レ、液の場合は、室温
製剤
ヲリー
ム
温
2
年
3s・
c
8 ヶ月
99. 3%
95. 5%
ル
ゲ
室
a
40 ・
c
6 ヶ月
95.I%
94. 5%
92.6%
ー
97.2%
』
94. 4%
及び加温条件でも含量低下がみられ、液
がグ Jレより安定左傾向であった。
4. 安 全 性 ( 皮 膚 刺 激 性 )
ヒト パ ッチテスト試験(密封条件)では、当社クリ ー ムと A社クリ ー ムの刺激指数は同じで、 C社ク
. 9)
リームの刺激指数は小さかった。 ( TabユG
ヒ トパッチ テスト試験(準開放条件)では、いずれも刺激指数は低く、対照とした 白色ワセリンと同
程度であった。( TablG. 10)
'
Jリーム
4E
h
みム
‘
・
C
条 −
邸 一
︶ 圃
件 ﹁|
4 ・社
,
、
.A
z
一
柏田 一 J
UG
−
tl
一当
激 一
同阿曽
E
,
..
OM
l
a応 ’
− ゐ−
t
皮 −
.
.z
9﹁
園
回
1・
−
舎.
帰
i
υ
k
ヲ
リーム
T
a
.b Ie 1
0.皮 I
f
刺 激t
官
数
(!
革開放条件〉
I26. 7 I26. 7 I 3. 3
白
色ワセリン(対照〉
液
ゲ
3. 3
)
J
.
,
当社
A t
土
o
.0
o
.0
c f土
o.0
0. 0
6. 3
3. I
3. 3
o
.0
白
色ワセリン(対思〉
6. 6
考 察
一般 K、薬物の経皮吸収速度 Jは、角質中の薬物拡散が律速の場合、次の式で表わされるへ
ζ
とで、 Cb
a
. と Kは基宵H
てより変化し、経皮吸収を高めるよう 工夫することが可能である。
cba.は経時的 K減少するが、基剤中の薬物を懸濁型Kすれば、結晶がなくなるまで、
一 定(薬物の基
剤中飽和濃度)に保たれる。また、薬物の基剤中での溶解度を増せば、 皮膚への分配係数Kは一 般 K減 少
し、逆K分配係数 Kを高めれば溶解度が下がる点 K注意すべきである。
J = A・
Cb
a
. • K・
DS C / 0SC
A
cba.
K
:適用面積
Dsc :皮膚角質層の薬物拡散係数
::基剤中の薬物濃度
0SC :角質層の厚み
:分配係数(薬物の皮膚角質層/基斉j
l)
製剤検討したクリ ー ムは、基剤への イン ドメ 夕
、
ン ンの過度の溶解を抑え、皮膚への分配(係数)を大き
くするため、適度な溶解性の溶解剤を配合し、溶解剤や界面活性剤の量は極力減らした
~
7)
また、溶解したインドメタシンとその徴細結晶を共存させ、クリームの油相中のインドメタシン濃度が
常K飽和濃度と左るよう Kした。
の例としては、結晶レヅポアシステムで長時間 Kわたり安定した血中濃度を維持すると
結晶分散剥製剤j
いう硝酸イソソルピドのテープ剤 8)、ステロ イ ドのクリームで血管収縮作用が優れるという例 9)などが知
-41一
られている。
さら K、水溶性成分の含量を多くし、皮膚塗擦時の組成の変化(水溶性成分の揮散や吸収Kよる結晶状
態のインドメタシンの油相への溶解 ・濃縮効果)を利用し、皮膚からの吸収がより高まるよう設計した。
加えて、高分子グ Jレ化剤を配合したグ Jレクリームとし、被膜形成 Kよる吸収促進効果と性状の安定性 K配
慮した。
上の結果、さっぽりとして延びがよく、使用感 K優れたクリームが調製できた。
らL
一方、グ Jレ、液Kついては、アル コー Jレが揮散しでもインド メタシンの結晶が析出せず、またべとっき
左ど使用感 K も配慮し、適度左溶解剤 を選択し調製した。
てないて、市販の一般用イン
とれらの製剤検討より、当社のインドメタシン外用剤は、各種炎症モテソレ t
Lないても充分な効果
ドメタシン製剤と同等かまたはそれ以上の抗炎症効果を示す ζ とが確認され、ヒト V
を示すと考えられる。
クリームの経皮吸収 Kついては、油相の量左どの基剤の違い Kよりインドメタシンの吸収量が異在る事
亡ないて、薬理効果K有意な差はみられなかった。
が報告されているが 10),今回の実験では、各社の製剤 V
しか し、ラット打撲足浮腫試験の浮腫K対する抑制効果では、クリームは著明左効果を示した の K対し、
当社及び市販 A社 のグ Jレはとも K、こ の試験条件で効果は確認できな かった。今回の試験条件でグ Jレの抗
浮腫効果がとらえられなかった理由として、クリーム K比較して、グ Jレではインドメタシンを充分 K溶か
しすぎているため、基剤からのインドメタシンの皮膚への放出が悪く、炎症部位への吸収が不十分であっ
たためでは左いかと考えられた。
清涼感の比較では、当社のクリームの清涼感は、同じ処方のインドメタシン他斉I
J
V
L比較して強く、しか
も比較的長く持続する ζ とが確認された。我々は先 K、清涼感剤を水溶性成分の多いクリーム K配合する
とと Kよって、清涼感、その持続性及び使用感 K優れたクリームとなることを見出しているが
:清涼感
I
I
K優れる理由として、 4ーメントーノレと水溶性成分の多いグ Jレクリームの組合せによって、 4ーメントー
レの経皮吸収が良く在ったととと、水分の熱方散 K より、清涼感 V
て対する皮膚の感受性が高まったのでは
J
ないかと考えられた。
亡、インドメタ シン製剤の安定性 Kついては、ベンゾイ Jレ基の加水分解在どによる含量低下が知ら
一 般V
れてなり、特K イオン性のグ Jレ化剤の配合によってその分解が促進される傾向 Kある。当社のクリームは、
グノレ化剤を配合しているが、インドメタシンの結品分散型製剤であり、結晶が溶解しているグル及び液K
比較してインドメタシンの安定性K優れるととが確認された。なな、比較的温度の高い保存状態では、組
成の変化があり(結晶の一部が溶解する)、インドメタシンの分解が促進される。加速試験で、乙のよう
な製剤の安定性を短期間 K判断ずる時は、注意が必要であると考えられる。
皮膚刺激性の点では、密封条件のパッテテスト試験で、当社及び A社のクリームで比較的高い刺激指数
がみられたが、 C社のクリームの刺激指数が低いととを考慮すると、基剤やインドメタシンの刺激では左
〈、メン トー ノレの影響と考えられた。また、準開放条件では、刺激指数は低く、との製剤が通常は密封状
態で使用されるととがないとと、主として健常皮膚 K使用されること、皮眉刺激指数が市販品と同程度で
あることを考慮すると、皮膚刺激性K関して特K問題は左いと考えられる。特 Kクリームは、アルコー Jレ
を含まず、グ Jレ、液K比較して、より安全性が高いと考えられる。
左念、インドメタシン外用剤の副作用としては、医療用外用剤の例が報告されているが 12)、発現頻度は、
グルで
1
. 2%、液で 0
.9%、クリ
ームで 0.2 8%と在つてなり 、いずれも塗擦部の皮膚症状で、投与中止
または継続中 K消失すると報告されている。
亡、一般用インドメタシン外用剤 Kついて検討した。特Kクリームは、 水溶性成分の多い結
以上のよう V
品分散型のグ Jレクリームとする乙とで、効果、安全性、品質(性状、安定性等)だけで左く、使用感の点、
でも満足のいく製剤とまり、一般用の製剤として有用性が高いと考えられる。
-42-
'
'
J
文 献
1
) Wintsr, C
. A.st aユ
: Tre:at巴 ent cf Adjuv!'lnt 9
.
r℃hritis rats with
anti-inflammatory drugs Arthr.and Rhe:u,m. 9394(1966)
2
)鈴木良雄ほか: IM軟膏(ユ ndomE:thacin e-mE:nthel 軟膏)の抗炎症 ・鎮痛効果、応用
薬理、 2 4(
4
、
) 5 85 ( 19 8 2 )
3
) 鈴木良雄ほか ;Salicylic acid e
:s七E
:r 含有パップ斉j
J
の薬理学的研究、応用薬理、
3 1(
3
、
) 5 6 7 ( 19 8 6 )
4
) M.KATf
"
J
R工 e七 al :A Pcssibユe Role: cf Pros七agrandins and Bradyー
as a Trigge:r cf Exudaticn in Carrage:e:niロー工nduce:d Rat
kinin
Pユe:urisy, Age:n七s Acticns
,8
, 108(1978)
)須貝哲郎:接触皮膚炎とパッチテスト、皮府、 19(
2
、
) 210(1977 )
5
6)中野真汎ほか:ドラフグデリ パリ ーシステム
7
)
ー現状と将来一
南山堂( 1 9 8 6 ) p.78
消炎鎮痛クリーム剤 :公開技法 8 8- 4 3 0 5号公報(発明協会)
8
) フランドJレ@テ ープ S Drug Inf
o
r
r
r
.aticn、 トーアエイヨー株式会社
9
) ステロイドクリ ーム 剤 :公開特許公報
昭 62-238216号公報
1
0)上出良ーほか :
イ ンドメタシンクリ ームの経皮吸収 V
てついて、 The:rapsutic Rsssarch、
7 ( 10 )
、
36 3 ( 1 9 8 9 )
1
1)清涼感持続クリ ーム剤 :公開技法
1
2) 医 療 薬
日本医薬品集 :薬業時報社
88- 5305号公報(発明協会)
( 1989) p
, 149
-43-
家庭薬研究N
u9
4
40990)
【原著】
六神丸の強心作用とその評価法に関する研究
ーラット摘出心房筋に対する作用ー
Eva
ユ
uationof.C乱rd土otonic Action ofRokusin.gan
Effects of Rokusingan on iso
ユated g,triaユ JJYE:Jlaration of ratー
富山県薬事研究会
生物部会
Di
vision cf PharrLacology, T
o
y
a
m
:
J
.Pharmaceutical Research Asscciation
上川浩(広貫堂)
篠原達雄(大東交易)
山本隆二(第一薬品工業)
Ta七sue SH工N
I
)HARA
Ryuji '
Y
A
M
A
M
l
)
T
I
)
寺崎正之(中新薬業)
森田次郎(養命製薬)
松原利行(薬事研究所)
Masayuki TERASAKI
Jira Ml)RITA
Tcsh
iyuki MATSUBARA
Hircsh~
緒
KAM工KAWA
=
−
薬事研究会生物部会では、初年度の研究課題として富山県の代表的家庭薬である生薬強心剤の六神丸を
取り上げ、六神丸製剤としての薬効薬理試験を行左った。すなわち、効能効果である動惇 ・息切れ ・気 付
けが強心作用 K関連すると考えられるので、その薬理学的裏付けをとることを目的 K、常道に従い、まず
ラット摘出心房筋標本を用いて収縮力なよび拍動数K対する影響を調べる in vitrcの実験から着手
した。
てつけて adrenaユtneの存在を 十
また、本実験を行う K あたり、最近センソの薬理実験を種々行う t
分考慮Kいれ左ければ実験結果を評価できない ζ とが明らかとなった ζ とから
六神丸の強心作用 Kつい
て adrE:nalineと bufostE:roidの量的関係を十分見極めることも目的とした。
実験材料
l
. 被 験 薬
表 i
六神丸は養命製薬Kないて製剤化(練合 ・製丸)を
したものを用いた。使用した六神丸の組成なよび製剤
量は表 lv
r
:示す通りであった。また、六神丸の製剤 K
用いたそれぞれの生薬も別個K用意した。
2 実 験 動 物
Wistar系雄性ラット ( 8週齢)を三協ラポサー
ビス(株)より購入し、一週間以上予備飼育した後実験K
使用した。
試取に用いた六神丸{康司~)の剖I 成
ヨ
El
1
A名
4勉 中 の 組 J
i
l
t
製剤:量
七ンソ
5 mg
25g
ユウタ ン
3 mg
l5g
ゴオウ
〉
ヲ
mg
l0 g
ンーンコウ
2 mg
l0g
ニ ン ジン
コ
,
、 mg
l5 g
mg
ジャコウ
ちE
3.OSm星
l5. 25 g
1
9.OSmg
9 5. 25g
寒1
草粉
合計
i
:
¥
六 神 丸 1粒 の 重 量
4. 7 6 m g
3. 使 用 試 薬
上記生薬以外 K、 L-adrenalinE: bitartarats (東京化成)、 bufalin(シグマ)、
cinobufagin(シグマ)、 carboxy江 ethyl ceユ
ユ uユoss sodiu江
Cと略す)、 di広 E:thyl sulfoxide(以下 DMSOと略す)、
討
odiu江
8aユt(以下 CM
Ghloride、
pot-
assiu・
m chユoride、 calciurr. chlorid6・2H20、 potassium dihydrogsnphospha七e、rr.agnesiu弘 sUlfate・7H20、 sOdiu叱 bicarbonate‘ dextrase・
-44ー
乱 nhyd
rous (以上和光純薬)の各試薬を購入し実験
K用いた。
4. 被験薬液の調 製
六神丸なよ び構成生薬は 0.1% CM CK懸 濁 し
、 超音波処理Kよ り均ー な懸濁液を調製 した。また、
buf
、
aユ
土 nなよび cinobufagin(
I
(関しては DMS0K溶解した。
実験方法
1
. 六神丸 K含有される各成分の定 量
1
) センソな よび六神丸 K含まれる adrenalineの定量
砲を蒸留水 K懸濁し、 超 音波処理( ヤ マ ト、 Bransonic 3 2 1 )を 10分間 した
センゾ 約 10I
m
t
とし た。遠心分離 に よ り得ら れ た上 澄液 を、 0.5μの フィル タ−:
7
戸過 し試料溶液と
のち全量 を 5 o
した。六神丸は、 8粒 を 秤量 し同様 K操 作し試料溶液 を調製した。 酒石酸水素 L-adrGnaユineは
7
.
l
<
(溶解し標準溶液とした
!
(
。 標準溶液なよ び試料溶液 Kついて、以下 K示す HPLC条件で鐙光吸収を
っ
用い て adrenaユine量を測定し た
,
-312 (山村化学研究所)
カラム :AQ
移動相 :
リ ン酸緩衝液、 p H 3.0 ( 0.1M
EDTA- 2Na )
流 量;
〆6× 1 5 0
捌
sodium dihydrogGnphcsphatG、0
.lmM
Imt /min
カラム温度 :40℃
検 出器 :F L (Ex28 5 nm、 Em 3 O 5 nm )
サンフ・ノレ量 :20μ &
2) セン ソ中の bufos七ercidsの定量
セン ソを粉末 (約 10 0 メッ シュ) とし、その約 12 0mgを精秤した。 乙れに 6 om
t
の水 ・アセト
エトリノレ混液 ( l : l )を加えるととも K、内部標準溶液 201
1
t
tも正 確K加えた。乙の懸濁液を超音
リ ル混液 ( 1 : 1 )を加えて正確(!( I oo
m
tとし、遠心
波で l0分間処理したの ち、 水 ・アセ トニ ト
分離 後、 上澄液を試料溶液とした。 標準溶液なよび試料溶液の
2o
μ eず つをマイクロシ リンヅを用
いて量り、 日局一般試験法の液体クロマ トグラフ法の 内 部標準法 K より bufcstsrcidsの定量を
行った。ま た、内部標準溶液は、フラポン (和光純薬、特級 )の 3 0噌 を正確 K秤量し、 水 ・アセ ト
,o o om
t
としたものを用いた。な沿、 HPL C条件は以下
ニ トリ
ノレ混液 ( l : 1 )を加えて正確(!( 1
の通り で ある。
,o o om
tとした溶
移動相 ::希釈 リン酸 ( 1→ 10 0 0 )・アセ トニト リル混液 ( so :4 o )で 1
液
流
量 :rGSibufcgGninの保持時聞が約 8分 Kなる よ う{
I
C調 整した
カラ ム温度 :約 4 0℃
検出器 :紫外線吸収光度計( 3 oonm )
カラ ム :内径 4∼ 67
1
1
7
1
1
、長 さ l5∼ 2 5c
mのステンレス管 {
I
C 3∼ l0μmのオクタデシ Jレシ リJレ化
シ リカゲ Jレを充填した。但し、標準溶液 2 o
μekっ き
、 上記の条件で操作するとき、
bufaユin、 cinobufagin,rGsibufcgGninなよびフラポンのI
I
買に溶出し、
それぞれ のピークが完全K分離するものを用いた。
3
) ジャコウ 中の museeneお‘
よび c19ステロ イ ド類の定量
museeneなよび C19 ステ ロイド類の定量は、 T L C展開後にガスク ロマ トグラフ法を用いる久
保らの 方法
(/(より行っ た。
I)
-45-
4
) ユウタン中のコール酸類の定量
ユクタンお、よび標準コー Jレ酸を精秤し
メタノー Jレ1 o
m
tを加え 1 0分 間 擾 伴 し 遠 心 分 離 し た 。 得
られた上層の 1m
tを 分 取 し 溶 媒 を 留 去 し た 。 残 留 物K水
.
o2m
t、水酸化カリウム 0
.3gなよびエチレ
ング リコー Jレldを加え、 2 00℃ で 30分 間 加 熱 し た 。 冷 後 、 水 1m
l
:
t
'よび 6N塩 酸 試 液 2m
tを 加
え、さら Kエーテ Jレ・クロ ロホ Jレム混液 (2 : l ) 4m
tを加え 1 0分 間 振 り 混 ぜ た 。 遠 心 分 離 後 、 上
層 2m
lを分取し、溶媒を留去した。残留物V亡
、
トリエテノレアミン ・アセトニ トリル溶 液 ldを加えて
8 0℃で 1時間加熱した。冷後、内部標準(アセナ フテン)溶液 ldを 加 え て 試 料 溶 液 と し た 。 上 記
の 操 作 に よ り 得 ら れ た 試 料 溶 液 1o
μ
e
l
/
Lつい て H P LC法K より ユウタン中 の各コ ール酸量 を 定 量
した。
2. 摘 出 心 房 筋K対 す る 各 種 薬 物 の 作 用
ラットの頭部を強打失神させ、素早く心臓を摘出したのち 、左右の心房を心筋から分離し、
炭 酸 ガ ス を 通 気 し た KrGbs-He:,nsGlGit液 ( 37±0
.5℃ 、 組 成
素+ 5 %
K Ct4.
7m~ 、 c act2 2
.5 5mM、 MgS04
24.88mM、グルコース
1
.
1 8mM、 KH 2P0 4
9 5 %酸
NaC& l18mM、
l
. l8mM、 NaHC03
ll
.1mM )の 3 o
m
tを満たした orgaロ bath中 K懸 垂 し た 。 心 房 筋 の
両端 K セルフインをつけ、 一 方を固定し、他方を i8ome;tric transduce:,r ( 日本光電、 TB
652T)l/L接 続 し 、 収 縮 張 力 を 歪 み 圧 力 用 ア ン プ ( 日 本 光電、 EF-60lG )を介して isome;tric
K熱書ベンレコ ー ・
タ ーに描記した。さら K、 歪 み 圧 力 用 ア ン プ の 出 力 を 瞬 時 心 拍 計 ( 日 本 光 電、 AT 601G)VC入力し拍動数も同時に記録した。 標 本 医 は 約 0
.5gの負荷をかけ安定した後実験に供した。
薬 物 は、溶 媒 投 与 後 累 積 的K投与した。
実験結果
l
. 六 神 丸K含 有 さ れ る 各 成 分 量 ( 表 2 )
1
) 六神丸ぉ、よびセンソ中の adrenaline含 量
adrsnalineの含量は、六神丸では
o
.
34% 、 セ ン ソ で は
1
.2 8%であった。
2
) センソ中の bufostsroidsの 含 量
センソ中のもufos七ercidsは
、 bufalin
rGsibufogGnin
1
.
8 7%、 Ginobufagin
4.6 9 %、
2.9 1% で あ り 、 合 計 9.4 7%であった。
3
) ジ ャコウ中の musconeなよび C19ス テ ロ イ ド 類 の 含 量
ジャ コウ中の musconeは 3
.24%、
0
.2 59%
、 5β
5α
−androstanE:-3,11-dions(α体)が
−andros ans- 3,l7- dions (f
!
体)が 0
.14 1%、 androst- 4
.-
七
sns- 3
,17- dion
E
: (エノン体)
表
2 六神丸お よび清成生慈の成分合量
が0
.28 3%含まれていた。
4
) ユウタン中のコール酸類の含量
ursodssoxycholic '
3
.
c
i
d
i
.
I
'
57
.3 5%、 che;nodsoxycholi
.c
acidが 3.65%であった。
滋
耳
主
体
六神丸 lf
U中
成分
含量{%}
(
4.
7
6
D
O)含量
六神丸
l.2
Sms
l.2S
mg
I
. 2S
mg
セン
ソ
セ
ンソ
セン
ソ
七
ン
ゾ
ジ
ャコ
ウ
ジ
ャコ
ウ
ジャコウ
ジャ
コ
ウ
ユ
ウ
タン
l
2Smg
O.2
Smg
0.25ms
0.25mg
0 2Sms
0.75ms
0 75mg
.
1可 号 〉
。
。
アドレナリ ン
アドレナリ ン
プ7
γリ
ン
シノプファギン
レジプ 7"
'
ゲ
ニ ン
ムスコン
。
体 a)
β休
b
)
エノン休c
)
ウルソデオキ シコール
骸
すノデオキシコール
依
a) Sa-andr stane-3.17-dione
b)ラ t
J-andr stane-3. 17-dione
・
:Jandr st-4-ene-3, 17-dl ne
。
-46-
。
0
. 34
1. 2
8
l. 87
4.69
2.9l
3.24
0
.2s9
0.l4I
0 283
57.3s
3
.65
£
"
'
2
. 摘出心房筋の収縮張力なよび拍動数K対する各種薬物の作用
ームー
1) ノ
、
神 丸
六神丸は 1x1 0
5
粒 /m
tの濃度から用量依
存的K収縮力の増加が認
められ、
1x 10
2粒
/mtで最大反応を示した
(図 1 )。また、 3x10 5
粒/m
tの濃度から拍動数
の増加が用量依存的 K認
-2
協似
められ、 3x1o
で最大反応、が得られた
(図 1 )。陽性変時作用
.
.
b《
- •.: 100
,
90
認
さ
弐ムJ
80
.
.~
7
0
判官
s
o
『
40
『 』
~ ~~
60
.
.
.
O ψ 30
-~~
ミ・
x 20
事
ど
10
護
老
0
:
x
1x10-'
3x10-•
の発現濃度は変力作用よ
‘
−
1x1o
3X10
‘
・
プてヰ申 芦LO'
コョ散命寄付'
/
!
t
i
実
1x1o-)
〈耳世主/
IT¥
3x10->
1x1o-2
1 )
り高濃度であった。六神
丸の陽性変力作用お、よび
巴 1l
.
ラーγ ト守衛出心、方手筋における六神タL の陽性~プヨイ乍用およ Z〆
I
L例
陽性変時作用を図 2(
民話守主主~民年イ乍月司 σコ Rヨ 1量5之 a:;. 盛包量;;;t
図中町各点1
1
1S倒的平均値 ±SEを示す.
示した。
︽
︶
.
︽
332z
・
=
,
目目目目 4’
’
E E4E
EEB
EE
n
u
unu
u
’
、
505D
︷
z FEd ua
−
−
ωdaア
− mgFdse
V : CHC
Rl
: h lO・
s
RZ: 3x10・
5
−
−
︷
l
x1
0・
4
RS l
x10・
3
−−
ca 2−
ω
.
A
R3:
R4
. 3xl0・
4
R6:3x10・
3
R7: 1
x10・
2
I I
I
R1 R
Z RJ R
4
区召 2
I I I
RS R6 R7
フ
'
−
;
;
:
和
μ
芦 LO'
コラット幸筒丘シ心、万事倉芳領再詩文 4
こ 女 寸 す 』 る ’S組事
六得丸町マグ };).管内皐終濃度は[蝕/ m IIで示した.
-47-
三
︽
−−ぷ副 mAS
b−
コ
ノ
ソ
ZUV
2
) セ
叩古川 4﹄
60
存 的 K収 縮 力 の 増 加 が 認
二
﹄
められ、 1x10ー 2粒 /
m
tで最大反応を示した
から拍動数の増加が用量
7
0
50
40
30
﹃三おざさ
hw
1
dの濃度
3x1o-5粒/1
︸ ﹃
(図 3 )。また、
:;?:i~e
8
0
芸
予−
品ヰヨ当リベ.
NnQ・
粒 /m
tの濃度から用量依
90
−
−
一
−
叫
、
する量として lx10 5
100
.
寸η O
センソは六神丸に対応
2
0
l
0
0
o
'
3x1o-2粒/m
tで最大
。
反応、が得られた(図 3 )
I )
aHV
・・
、, ’
−
・
5050
.
.
3
322
−
可
﹂
刷
V :CHC
U
︽
E
~1 ・ 1 xlO・
5
HZ: Jxlo-5
ad
A
UAU
aEa4EEE
−
e c deω 園
呼称する)
wd
丸構成生薬混合物(五神丸と
(平氏/ m
1
1
3
:1
xI
o4
M
4
: 3x1
0・4
五神丸は、六神丸 K対 応 す
州5:1
x1
0・3
1
1
6; l
x
lo-J
wp
与
刈8
:
E
︹
−
。
−z
1
t
l
る量として lx10ー l粒 / 1
の濃度K為、いても収縮力なよ
1x10・2
3x 10-•
図中の各点は I3例の平均値士 SEを示す.
センソ司マグZス管内止
ま終温度I
!相当する六得丸的段/ mlで示した.
‘
−
・
セン ソを除く 5種類の六神
1x10・3
ラ ッ ト 折 富 市 出 , 心 耳 号 危1
'
H
こ 去 討 す る セ ン ソ dコ広島サ全否芝プヨイ乍 F
司およひ’
l
窃サ笠宮崎作用の周二監反応曲線
国 3
用量反応曲線は六神丸の
3
)
3X10
‘
・
センソのえ~ .
.
~号 ~.ll是庇l:'.
センソの陽性変力作用の
ものとほぼ一致した。
o
1x1 ‘
−
1x1
依 存 的 K認められ、
び拍動数K左んら影響を及ぼ
z
H7: 1
x1
0-
H9・l
xlO・
1
F
。
さなかった(図 4 )
4
) adre:,naline:,
Jx10-2
H8 H9
Adren•line
1
x1
0・79/
悶1
adre:,naline:,は 3x lo
-10
g/mt(六 神 丸 換算 量 1
.87x
1o-5粒/m
t)の濃度から用
'
j
ミ< li夜民総{ O'コプて字巾丸榊尻完全邑 i
J
'
A
i
.
昆 合 物 〈 ゴ・
オウ 、
センゾ苦:.− f
c
;
a
i4
ιJャ コ ウ 、 ニL ウ タ ン 、 二三 ン = . ; ン 、 乙j ン コ ウ 〉
摘出心居:筋恐慌本に対する脳部
生Z混合物的マグ3λ管内最終浪皮は相当唱品六神丸内[ l
ll/mI)で示した.
量 依 存 的 K収縮力の増加が認
︽
AU
U
υ
’3
V : CHC
︽
1
AI: l
x1
0・1
1
AZ: I
x10 0
︸
副
d wwg
司EEaEEE﹃EEEEEJ
U
内
Rd
443
FF
-9g/
m
t(六
また、 3x1o
︷
粒 /1
1
1
t)で最大反応を示した。
z−塁、引 d a噌白a
(六神丸換算量 6
.
17x10 3
w
釦d
lxl0-7 g
/
m
t
・
− −
・
−
−−
められ、
・・
Al lx
lO
神丸換算量 l.87Xl0-4粒 /
AS: l
x
lO・
9
.87x10-2粒 / m
t
)
算量 1
で最大反応が得られた。
A6: l
x1
0・
8
Al: J
xlO・
8
︷
罰
︸
=
。 .2ZF
3x10ー7 g
/
1
1
1
t(六神丸換
AB:
例を図 5K示す と共 K、 六 神
I
xI
0・7
A9: JxlO・
7
AlO・lxlo-6
I I I
A6 Al A8 A9 AlO
adre
:
,
naユineの陽性変力
作用なよび陽性変時作用の l
1
0
A4・1
xl
0・
9
m
t)の濃度から拍動数の増加
が用量依存的 K認められ、
σコ ラ ッ ト
匡召 5
a. d r e n a
I i
n e
O'コラ・ソト折宮I 出心、万写箔ヨ).t,l\'(;zjs::~ こ女寸 --'$・る
設~ 若!fl
a
d
r
e
n
a
l
i
n
e
のマグ } A管内主主終嵐広 1
:
1Cs/mlJ
で示した.
- d Rー
丸相当量 K換算した陽性
100
︿
7
て図 6なよ び図 7 v
てそれ
ぞれ示した 0 !
l
.
drEnaー
ユineの陽性変力作用の
﹁
w
m −W 4hFTh
げ
斗
、A叶−
﹄
神丸なよびセンソと併せ
VA一﹃
用量反応曲線は六神丸の
ヂニ土ニー争
9
0
80
V
作用の用量反応曲線を六
.
リミ ・
ω4J河内﹃ ソベ、
4pzb ﹃ ﹁ 吋 ﹃b Z宴
変力作用なよび陽性変時
7
0
6
0
s
o
40
30
2
0
。
ものとほぼ一致 したが、
変時作用 Kついては六神
1
x
1o-s
丸より若干右にシフ トす
1x1o-4
3x10 - •
1x1o-)
六 判 明L <01.t
:
:ン ソ {. } お よ ひ.ア ド レ ナ リ Y
る傾向があったが有意差
は左かった。
3X1
0・ 3
1 x 10 -•
(
.
A
.Iの f t持 浪 居Z け ’
立/ m
I )
ラ y トヨ商 品ヰ心、万芸宜芳 ~ = :I三五 4する a d r " e : n a l i n e:o
コJ
r
&
t
1
主
主
せ=ンソとσ
コ上ヒ 日佼
図中町各点I
孟.アドレナリン 12
1
1
1
.六神丸 15例.セ ンγl3例の平均箇主 SEを示す.
l216
5) bUf9.lin
?定ブコイ·~fl司 dつ F河 1監 5芝 f,E;tiお 草来手当よ~フ句 宇巾 共L .
bUf9.linは 1x 10 5
g/mt(六神丸換算量
4
.
27x10ー l粒/1
J
l
t)の
100
で最大反応を示したのち
7
0
60
s
o
・
?
?
”
哨
時
・−
硝会主・
bU4
−
−
27粒 /m
t
)
丸換算量 4.
80
υ
Z 叶ご﹄
円
・︽
Jp
q
1x1o-4 g
/mt(六 神
90
叩
品
栄養液が著明 K白濁する
V
縮力の増加が認められ、
︽ロ・
−
、
ノ
叶 暗 冶 4VAA
濃度から用量依存的 K収
40
停止した(図 8 )。また、
3
0
20
。
10
1x10-6 g
/
1
J
l
t(六神
27xl0 2
丸換算量 4.
1
x
10・5
粒/m
t)の濃度から拍動
:~
3x10 -•
ア 之 担 割 メL
3x10・ g
1
x
10
‘
−
3x 10 -•
1x
1o-l
3X1
0・3
. } お よ び ア ド レ ナ ソ ン (.
A
,)dコ珂畏特 汲皮
101 セ ン ソ {
1x1o-2
(:
r
.
立/ ml)
数の減少が用量依存的 K
12l7
認められた。
ラ y ト書商 t
ιd
心万事 J
I
方L
こ
主
:
:
> ~十る a ct1-e:na.l i n e : O
コ
陪
;
;
.T
笠
Z芝段寺イ乍 F司 σコ F詞 1量ε疋 m 霞匂志良企当よ Z〆フ宍寸"1• タL.
ペzユ/ ソ と Gつ土ヒ H
佼
図中内各点は.アドレナリン 12例目六神丸 15例. {
:
ンソ I3倒的平均値ま SEを示す.
︵
gτ
M
m
w
ω
a
︸
vzFdm
噌勾己
=\的
−
−
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ω
︵国︸三ニ f−
﹄
n
u
I
a
x
−−
!
2
18
rる 涙q;誕自F
b u t : a . J i npコ ラ ッ ト書簡丘シ己、万写匁芳語英対EL
こ女寸寸
b
u
ra
lI
nのマグヌス管内最終湿度l
:
t[g/mI}で示した.
-49
ー
6
) cinobufagin
Cl:l
xl
O・1
0
﹄﹃ aBEE
−
﹂
EEE
司﹃
u
︽ n u n U
050
ω 噂ωa
322
例
、
−
g’z
認1
0
・1
0
C
2: 3
C3:l
x
l
O・
9
9
C
4:J
x
l
O・
︸
(六神丸換算量
5.
12X10-2粒 /m
t
)
︵
は 3x1o-6g
/mt
V : DHSO
噌﹂−MC 恒d a
ωda
w O国
マin obufagin
C
5: l
x
l
O・
8
の漉度から用量依存的
C
6:lx
l
O・8
に収縮力の増加が認め
C
7
:l
xl
O・7
C8:J
x
l
O・
7
られ、 3xl0-5g/
C9
:l
x
l
O・
6
m
t(六神丸換算量
6
ClO:3
x
l
0・
5
.12x10ー 1粒.
/m
t
)
C
l
O
C
l1
Cl2
』_. C
l
l: l
xl
0・
5
1min
5
C
1
2
:3
x
l
0・
で最大反応を示したの
。
ち停止した(図 9 )
.
o-7g /
また、 3xl
c in o b ufa.ginO'
コ ラ ッ ト 抗 商 社 シ 心 克彦匁努事I{;
;
;
>
綜4
こ女寸
r
;
2
J9
τr
る 銭 診器l
l
!
clncbul 時 in
m
t(六神丸換算量
のマグJ.:t. 管内盤終損~ I;!
(g/mllで示し
た
.
5.
12x10-3粒/m
t
)
の濃度から拍動数の減少が用量依存的 K認められた。
よび構成生薬 ・成分のラット摘出心房筋 Kなける陽性変力作用と陽性変時作用の ED 5O
3. 六神丸ぉ、
LitchfiGld and
が2
.
35x10-4粒 /m
t(95
.
94)
%信頼限界: 1.12-4
であり 、 センゾお、よび
adrGn~linG のいずれ
も六神丸と有意差は左か っ
• c)
11
シノブ 7 7ギノ
a
u
-3.
57)、 adrGnalinG
六神丸との
有霊湿の賓無
陽性愛略作用の ED
b
)
ω
プ 7 7リン c)
開
m
t(9 5%信頼限界 :0.
81
ι
センソが l
.
7
0Xl0-4粒/
柑酬
ωE
掻
五
︿C ン
除草県リ
を生ナ
ソ 震 レ
%信頼限界 : 1
.
05-4.
64、
)
ン楕ド
セのア
用 Kないて 、六神丸が
2.
21x10-4粒/m
t(9 5
C)
用 剣可
2112
六神丸
表 3 示した。陽性変力作
センソ
v av − n
u
v
u
−− au − aほ 仇
匡
﹁ 冒己 a
H
E
1
3
1
1
R
1
1 2 1M
作は以 l h
力 以 一M l 似
孟 3 い﹀
陪
v
c
lit~体
住
れの値を六神丸 K換算 して
3 六神丸および構成生嘉辰分のラット f
他 心 房 筋銀本における院佐変力作用必よぴ陽性交時作用の ED
s
o
a
l
−
E9
2・υ7ω
!?ED50を求め、 それぞ
表
目
−a ・
目a
・
7
,
“
、
,
F
E1
、
j
21
,
,
、
J,
,
‘
p ,
r
r
往 幻 L H U H旭 川 阿 佐
の 限 一位
ぺ
,
ι4L な
ぺ 4 4,
v
cよ
ol− − ー リ
Wilcoxonの方法 2)
~o
旦笠皇笠恩呈l
六持丸との
b
l
有塁丞2五叫
6
.
2
5
x
1O
・
4
t
宣
/・1
1
2
.
21
(
3
.
2
1・
有意差なし
詮/
・|
5
.7
0
x
1
04
有意差なし
(
2
.6
5・
1
2.
2)
作用なし
有窓釜なし
z
>l
X
I
O 飽/ロl
[
孟l
xl
O1
粒/
・1
I
1
.1
5
x1
03
勉/・1
有意差なし
2.
9
91
(
0
.4
4・
険性交時作用
[>lxlO2
勉
/目l
I
除住変崎作用
[
>l
xl
O3
f
.
主/・i
I
a) EDS
O
の算出お よび有怠差検定I
iいt
c
n
r
i
e
l
da
n
dHi
l
c
o
x
o
n(
1
9
4
9
lの方法を用いた.
b)六得丸野と有意§なし( P
く0
.
0
5).
c)六持丸に含有される 盆から六神丸の浪l
主に険3
1
:した .
3
4
x
105
o.
六神丸 1f
立
.中に含有される量 :センソ 1
.
2
5
町.アドレナリン 1
.6
2
x
1
05
o. プファリン 2.
シノプファギン 5
.8
6
X1
0S
O・
d)ゴオウ.ジャコウ .ユウタ ン.ニンジン.ジン コウの混合物.
参考文献
l
i
t
c
h
f
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l
d
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J
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r
tW
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E
x
o.l
h
c
r
a
o.
.
~ . 99 .
1 949 .
05)。また、陽
た (P< 0.
25x1o-4粒 /m
t(9 5%信頼限界 :3.2i-12.2 )~センソ が
性変時作用 K沿いては、六神丸が 6.
5
.7Oxl0-4粒 /m
t(9 5%信頼限界 :2.
65ー l2
.2)、 adrG n ~li n eが L15Xl0-0粒 /1
1
1
t(9 5
%信頼限界 :0
.
44-2.
99 )であり、 adrGnalineの ED 5o値が若干大き かったが セン ソと同様K
六神丸と有意差は左かった (P< 0.
05 )。また、 2種類の bufos七e
roidでは著明な収縮力の増加
1
1
t以上、
が認められたが、その発現濃度は極めて高く、 E D 50はもufalinで lx10-1粒/1
cinobufaginで lx10-2粒/m
t以上であ り、主 n vitroでの実験では bufoS七eroidが六
神丸の陽性変力作用に関与しているとは考え K くい。また、拍動数K関しても bufostGrOidは六神
丸とは逆の減少作用を示し、六神丸の陽性変時作用 Kは関与して い左いと考え られる。
-50-
考 察
六神丸の強心作用をラッ ト摘出心房筋を用いて検討した結果、著明左陽性変力作用なよび陽性変時作用
を認めた。乙れらの作用は構成生薬のセンソ中 K含まれる adrsnaユinsk由来するととも明らかとな
った。センソの循環器系 K対する作用は、佐巌らによっても麻酔ラッ ト、麻酔開胸犬、モルモッ卜の
Langsndorff標本なよび心房筋標本で検討されてなり、センソ中の adrsnaユins(!(起因すると思
また、森下らのセンソの一般薬理試験の報告でも、弓d rE:o~ l ins
われるイ乍用が報告されている 03)
様作用を示す物質が含有されていることを示唆する結果が得・られている。り
との様にセンゾなよび六神
C
.
:
J
o
、いては、 adrGOaユi0E; の存在を十分K考虚したうえで、薬効薬理作用を検討し左ければ
丸の研究 V
判断を誤る危険性があるととを 十分認識し左ければ左ら左い。一方、センソの強心作用は bufos七ero-
idk因ることは広く知られてなり 、 山原ら 5)なよび森下ら 6)はモルモッ トの摘出心臓または摘出心房
V
てないて
-7
cioobufaginの 10
Mで強心作用を確認している。との点 V
てないて我々の実験結果と相
プ
違があり 、今後種差を含めて検討を要すると思われるが、六神丸は本来経口投与の剤形である乙とから、
adrsnaユ
土 neが吸収されても速やかに不活性化され、生理活性を発現するとは考えられない。したが
って、六神丸の薬効評価 Kは経口投与K よる強心作用を検討する必要をあらためて強く認識し、今回の
in vitroの結果を 十分参考にしながら今後 in vivoでの検討を進めるつもりである。
結
圭世主
日開
1x10-5粒/ m
lの濃度から用量依存的 K収縮力の増加が認めら
lで最大反応を示した。また、拍動数は 3xlo-5粒/m
lの濃度から用量依存的 K増
れ
、 lxl0-2粒 /m
六神丸はラッ ト摘出心房筋 V
てお、いて、
-2
加が認められ、 3xlo '
.
£
£
/
m
tで最大反応が得られた。乙の六神丸の作用はセンソ K由来するものであ
」
り、他の 5種類の生薬はほとんど関与してい左いと考えられる。また、センソ Kは bufos七eroidな
よび adrsnalineが含まれているが、 bufostsroidは栄養液が白濁するほどの高濃度で初めて
著明左収縮力の増強が認められ、拍動数も六神丸とは逆に減少し、 in vitroで認められた六神丸の
作用 Kは adrsoalioGの関与が極めて大きいと考えられる 。
文 献
l}
:~
久保喜一
、 高桑徳太郎、吉井栄一、北辻栄太郎、森腰正弘 :動物性生薬の品質評価 K関する研究 (第
2報)
ジャ コウ の品質評価に関する研究、薬誌、 98、 4 8 3ー 4 8 8(1 978)
2
) 中村悦郎、木村
3) 佐 藤 博 、 大 鳥 居
都 :生物検定法と応用推計学、広川書店、東京、 l9 7 7、 18 3 -i9 5
健、豊 口義夫、菅原和信 :蝿眠、勝香沿よび牛黄の循環器系 K対する作用、応用
薬 理、 33、 8 17- 824( 19 87 )
4} 森下信一、 斎 藤 隆、三島泰宏、水谷陸、平井康時、川上高里 :セ ンソ含有製剤 K 1ー 1、 K"
Yー
2の一般薬理作用、 日薬理誌、 87、 3 6 1 -378(1986)
5
)
山原傑二
、 田中慎二、松 田久司
津田徳之助、藤村
ー :セ ンソ強心ステロイドの濯流心臓K対強心
作用特性と実験的虚血性心不全K対する cinobufagioの作用、日薬理誌、 88、 4 13- 4 2 3
(1 986)
6)森下信一、斎藤
隆
、 三 島泰宏、水 谷 陸 、 平 井 康 晴、川上高里 :cinobufaginの一般薬理作
用、 日薬理誌、 86、 2 6 9ー 292(1985)
~5
1-
家庭薬研究N
o
.9
5
2(1990)
【原 著】
塩化リゾチ ー ム配合かぜ薬の安定性
Stability of Cold RE:mE:diE:s mixE:d Lysozyme; ChloridE:
富山県薬事研究会
Division of
製剤部会
Pharma ~E: u℃ Lcs
,
Toyama PharmacE:uticaユ RE:SE:arch Association
朝日製薬(株)
石 倉 英 子
Asahi .
Pha.rmacE:utical Co.,Lもd
Eiko ISHIKURA
(株)広
貫
u
.
江野本
,
訓
三忌
KO包 uo ENOM0TO
Kokando C
o
.
,Ltd
(株)広
日
Eヨ
加寿雄
山 岡
主
’
みどり
Midori :iAMAOKA
源平製薬(株)
平 野 正 夫
G
e
;
n
:
p
e
;
i PharmacE:uticaユ Co
.
,Ltd
MasaO 日IRANI
)
島
Koshodo Co,Ltd
欣也
(株 ) 島 伊 兵 衛 薬 品
Shima 工he;i Me;dicinE: Co
.,ltd
Kinya SHIMA
大 協 薬 品工 業(株 )
日 水 裕 子
Taikyo Pharmaceutical Co.
,Ltd
Yuko HIMIZU
石 黒 文
子
Fumiko ISH工GURO
大 東 交 易
山 田 明 彦
(株)
Daito KOE:ki Co.,Ltd
AkihikO YAMADA
東 亜 製 薬
西 本 初 博
(株)
Toa PharmacE
:
uticaユ Co.
,Ltd
H
<
.
t
t
suhiro NISHIMOTO
東 亜 薬
立 本 純 子
品(株)
Jyunko TATSUMOTO
Toa M6dicinE: C
o
.
,Ltd
前 田 淑 恵
YoshiE: MAEl
〕A
(株)
内外薬品商会
横
内志津子
Naigai MedicinE: Co.,Ltd
Shizul
て
つ YOKU
UCH工
(株) 富 士 薬
荻 原 彰 人
品
Akito 可AGIHARA
Fuji ME:dicinG Co.,Ltd
松 井 製 薬 ( 株)
平
Ma七sui Pharm::i.ceu七cal C0・
,
lもd
Michiko HIRA工
明治製薬(株)
北 野
Meiji ME
:
dicine C
o
.
,ltd
Yoshihuml KITANO
薬 事 研 究 所
上 田 雅
Toyama Prc::fecturaユ 工ns七itUtG
Masako UEDA
for PharmacE
:
utical RE
:
s
e
-arch
-52-
井 道 子
喜 文
子
諸
c
:
:
i
近 年 「 塩 化 リ ゾ テ・
ーム 」d、 鼻 炎 薬 や 鎮 咳 薬 (
I
L消 炎 成 介 と し て 配 合 さ れ る 例 が 多 い。
今 回 「 塩 化 リ ゾ チ ー ム 」 を 配 合 し た か ぜ 薬 の 経 時 安 定 性 に つ い て 、 モ デ Jレ処方を 作 成 し て 検 討 し た 。 得
られた結果が、 今後 「 塩 化 リ ゾ チ ー ム 」配合かぜ薬の製剤化に際しての参考資料となり、また、 「塩化リ
ゾチ ー ム 」 の か ぜ 薬 承 認 基 準 収 載へ の一 助 と な れ ば と 考 え 、 報 告 す る 。
試料の剤形及び処方
1) 剤 形
一 般 向 け か ぜ 薬 と し て よ く 用 い ら れ 、 また錠斉I
J・カプセ Jレ剤の基本となる頼粒剤で試験を行うとと K
した。
2 )処
方
TabIc. I
主成分は、 一 般 向け か ぜ 薬 V
てないて配合率の高い成
. A∼F )を採用し、
分 (Tabユ6 1
1
亙化リゾチーム配合かぜ薬 1日霊( 3包)の成分分量
1日用量 は 承 認
成 分
,0 0 0昭とした。
基 準 の 最 大 量 を 設 定 し 、 1包 重 量 は 1
A l
l
l
:
i
tリゾチーム
従 っ て 添 加 剤 の 用 量 が 多 く 、成 形 性 の 問 題 は な い と 考
B.アセトアミ
えられたので、添加剤は
分 霊 (m
e
)
~
-0
6
0
.0
ノ
フ zン
c.ヱテンザミド
−
1K
投 用 いられ る 成 分
D.-:r レ イ
6
0
0.
0
5
0
0
.0
7.
5
ンa~ クロ Jレフェニラミ ン
ε.dt ・ 1_g~ メチルエフェドリン
(Table. 1
. G∼ J )を配合した。
6
0.
0
7
5
.
0
F.祭水カフ ェ
イン
実験の部
1
. 小規模試作
結晶セルロ ー
ス
G
1
2
0
.
0
H .乳 徳
κよる湿潤南IJの 検 討
迎
I. コーンスターチ
l
i
l
4
9
4.
5
J . ヒドロキシブロピルセルロ ース
造 粒 性 な ら び K造 粒 K伴う物性ゃリソ.チ ーム含量の
3
.
0
0
0.
0
計
Iの 種 類 と 添 加 量 を 決 定 す る た め
変動を検討し、湿潤斉J
K小 規 模 試作 を行った。
試 作(
I
Lよ って 得 ら れ た 製 剤 Kついて 、 崩 壊 試 験 及 び リ ゾ チ ーム 含量の定量を行った。
1) 小 規 模 試 作
T9.bユ6 2の 成 分 分 量 K対 し て 5 %の ヒ ド ロ キ シ プ ロ ヒ・
ノレセルロース(以下 H P C- Lとする)の
:- Lの 水 ・エ タノ ー Jレ
( 1 : 1 )溶液 l
,0 8 0 g、 5 % H P
エ タ ノ ーノ
レ溶液 l.350 g 、 5% 日 P C
C -L の 水 溶 液 1
,0 8 0 g をそれぞれ 用 いて 、 円 筒 式 造 粒 機K 主り径 0.8
1
・仰 の ス ク リ ー ン で 造 粒 した0
2) 結 果
湿 潤 剤 と 造 粒 性 の 関 係 を Tabl& 3.
V
亡、 崩 壊 性
Table 2
処方
!
'
l
.ユ
もe
:
, 4(
I
L示 した。
及 び 安 定 性K つ い て は T
成
T
!
'
l
.ble
. 3及び 4より、水・では造粒不 可能であ
り、水 ・エ タノ − レ
;
. ( 1 : 1 )溶 液 で は 崩 壊 性 及
び安 定 住 氏 問 題が 認 め ら れ る 。 従 ってエタノー ん
が適当である。
分
名
定化リ ゾ
チー
ム
アセ トア
ミ ノフ
ェン
エテンザミド
マレイン滋クロルフェ ニラミン
d
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.
1
1
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1
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祭*カフェイン
結晶セルロ
ース
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コ
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E
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考
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,
.
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士込霊
3%l
曽・
2
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0
81
.
5c
.,:経時的にカ価の低下が予怨されるため 20%
増の配合を行った。
・
2 ;
コ
ー ンスタ ーチの水分(約 3%)
を 3% として 3%l
曽の配合
を行った。
-53
-
Table 3
2
. 本試作 K 主る安定性の検討
湿潤剤と造手立性
小規模試作の結果 K従って本試作を行い、得られ
使用金.,
f
'
Lついて安定性試験を実施した。
た製剤j
途
1
立 f
主.
4
5
0.
0g
問題なし
3
6
0
.
0g
後半道治不可
3
s
o
.
o
,
I24号筒により
1) 本 試 作
T
:
J
.
b
l
e
:
,5
.の仕込量につ W て、エタノーノレを湿
潤剤として円筒式造粒機V
とより 0
.8仰のスクリー
途粒不可
5% HPC-L7
)
<溶 液
t
甲出造粒
ンを用いて造粒した。 4 0°で 3時間乾燥後整粒し、
・
5 :粉末f
士込丞 3~g に対する使用 量
.5仰を得た。
頼粒剤 24
Table.4
崩壊時間と塩化リゾチーム含量
Table 5
処方
湿 潤 淘l
成
分
官
"
"
1
孟化リゾチーム
アセトア.
ミノフエン
エテンザミド
マレイン~~クロ Jレフェニラミン
720'
6.
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5
.
0
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7
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祭氷カフェイン
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結晶セルロース
1
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0g
Ct-I~~ メチルエフェドリ ン
手
L
ヒドロキシプロ ピルセルロース
会
備
考
20%l~
2
.2
.2
.2
.3
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ヱタノー Jレ
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含 量(%)
1
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・ エタ ノーJ
レ
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安時間(分)
白
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辺
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.
0
0
0
'
安定性試験
(
1
) 1
)で得 られた願粒剤は、セロエウム(ポリエチレンとアルミニウム箔をラミネートし た包材)で
分包ずる。ア Jレミエウム層の厚さ 9μ、 l5μの 2種類を使用した。
分包した試料を、 40土 10 、 7 5±5%R.H.(製造指針の保存条件)
v
r
:6ク月間保存し、外観
.乾燥減量 ・崩壊試験 ・塩化リゾチーム及びその他の成分の定量を行った ο
(
2
)
1
)で得られた頼粒剤医、ステアリン酸マグネシクム 0
.5%を加えて l錠 250rngの錠剤 を裂し、
打錠圧による塩化リゾチーム及びその他の成停の力価変動を検討した。
3. 塩化リゾチ ー ムの定量
塩化リゾチームの力価を測定する溶菌法は、酵素反応であるため、試験操作の差異からバラツキを生
じるととが予想される。そこで
去の統一化を図り、また留意点を設定した。
試 験i
〔留意点〕
①
m
e
標準品の溶解と試料の抽出は、同時点で実施し. 2 0昭/ 1 0 0 の濃度で保存して定量時に希
釈する。I)
②
基質液は、使用前(〈氷水中で 1時間以上演押し、使用時も氷水中で慣伴し左がら採取する。
③
基質液 K試料溶液を加えるときは、正確(I
C l分間隔で行う。
④
基質液及び試料溶液の採取量及び反応、時間は、特 K厳守する。
⑤
測定時は、よく振り混ぜて測定する。
-54一
塩化リゾチーム試験法
1
. 試薬及び試液
リン酸塩緩衝液 A
リン酸二水素カリウム 9
.0 8 gk水を加えて溶かし、 1
,ooo
m
tとした液 soo1
1
i
t
v
c、無水リン酸
.4 6gk水を加えて溶かし
一水素ナトリウム 9
1
.
0001
i
tとした液 2 oom
tを加える。必要ならば、
.2V
C調整する。
更 Kいずれかの液を加えて PH 6
リン酸塩緩衝液 B
塩化ナトリウム 17.5 3g1
(
C リン酸塩緩衝液 A を加えて溶かし 1
,ooo
m
tとする。
リゾチ ーム標準品
国立衛生試験所標準品で検定した原料を使用する。
基質液
Micrococcus LysodE:ikticusの乾燥菌体(生化学工業製)適量K リン酸塩稜衝液 Aを
/
oとなる主う、更 K基質又はリン
加えて張り混ぜ、懸濁した後、波長 64 onm~となける透過率が 1 0o
酸塩護衛液 A を加える。氷水中で撹伴しでなく。
リゾチ ーム標準溶液
2
.
リゾチ ーム標準品(約 0.18を精密に量り、
20略を精密 K量り、
1 0 5"
で 2時間乾燥し、減量を測定しでなく。)
リン酸塩緩衝液 Bを加えて溶かし、
正確 V
C1 oo
m
tとする。
約
乙の液 5泌を正確
K量り 、 リン酸塩緩衝液 Aを加えて正確 V
C1oo
m
tとする。更にこの液 2n
i
tを正確 K量り、リン酸塩護衛
液 Aを加えて正確 V
C5 o
m
tとし リゾチーム標準溶液(8)とする。
3. 定 量
塩化リゾチ ーム約 2 0昭(力価)
v
c対応する量(試料約 1,0 0 0昭〉を精密に量り 、 リン酸塩緩衝液
B を加えて正確に 1 oo
m
tとする。室温で 3 0分問視伴(スタ ー ラー)した後、遠心分離する。との上
i
tを正確 K量り 、 リン酸塩緩衝液 A を加えて正確に 1oom
tとする。更にこの液 2m
tを正確 K量
澄液 5n
C5 o
m
tとし、試料溶液(由とする。
り、リン酸塩稜衝液 Aを加えて正確 V
tを正確に量り 、 リン酸塩援衝液 Aを加えて正確 V
C1 O o
m
tとする。乙の液
別 K リン酸塩緩衝液 B5m
2m
tを正確 K量り、
リン酸塩緩衝i
枝A を加えて正確 Vζ5 o
m
tとし
、 空試験溶液白)とする n
基質液 3m
t
ずつを 正確 K量り、 3本の試験管K入れ、 35°で 3分間加温ずる。別作侶)(司及び白)を
今
3 5°で 3分間加温し
その 3m
t
ずつを正確 K量り、それぞれを先の試験管 K加え、 35°で 10±
o
.
1分間放置した後、直ち K水を対照として波長 s4 o
r
u
m
: なけるそれぞれの眼光度 A S、 A T 及び
A
oを測定する。
試験を 3回繰り返し、その平均値 Kついて次の式により計算する。
試料採取量中のリゾチ ームの量〔 mg(力価)〕=乾燥物K換算したリゾテ ーム標準品の量〔昭(力価)〕
×
AO
AO
AT
・
−
As
結果及び考察
1
. 安定性試験
Table.6 外飢 .Q;:~量級.f;l
I0
① 外 観 ・乾燥減量 ・崩壊試験
外観、乾燥減量及び崩壊試験の結果を
Tabl66VC示した。
加速条件下で 6ク月間保存したと乙ろ、
外
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書誌再生
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Rお試験
-55-
Ii分以内
目
| 1分以内 | l分以内 | l分 以 内 | ー
・:准乏伍
変化は認められ左かった。最小二乗法で求めた乾燥誠量の 9 ヶ月後 の値 K も、変化はなかった。
② 塩化リゾチームの安定性
:7
. Fig 1v
r示す。
塩化リゾチ ームの安定性試験の結果を、 Table
厚さ 9μ のアルミニウム包材を用いた場合、加速条件下で 6ヶ月間保存後では、約 l0%の低下が
みられ、乙 れらの値から最小二乗法 K 五って求めた推定値は約 l 4% の低下がみられた。また、 l 5
μの包材の場合、 6ヶ月 後の測定値は約 6 %、 9ク月後の推定値は約 8 %の低下だった。
③ その他の成分の安定性
TablE
: 8、 Fig2V
L示す。
塩化リゾテーム以外の有効成分の安定性試験の結果を
試験法は、各社それぞれの方法で芙施した。加速条件下で 6ク月間の測定値及び 9ヶ月後の推定値
は、ほとんど変化がなかった。
Table.7 店化リ ゾチームの安定住?;{致結果
Fig. l 沼化リゾチームの安定住試験結泉
包
t
.
t
A
B
9 c
D
E
F
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lヶ月
37月
6ケ月
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打錠前の定量値 K対する打錠後の定量値を残存率として Tabl5 9、 Table
塩化リソ・チーム及びその他の成分の残存率は高〈 、打錠前後ではほ とんど変化が左かった。
TabIe.9 fH
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1
2
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l
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5.
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;
9
7.
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x
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:
9
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:
9
6.
6士 3
.
6
1
I
Hi
定時の他成分の合量の変化
皮 分 名
1 ~.o~ ( O B)
,ン
I
阿 ( 0日 日 間 率
1
0
1
.1±2
.1
2
1
祭 ホ カ 7 ;忌イン 1
0
1
.2土l
.6
2
:
エテンザミド 1
0
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l
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.
2
5
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イ,
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二H ン 1
0
3.
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:
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1
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:
99.9±0.551
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.
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.
0
1
:
1
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.2
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.
8
1:
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.
2
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9
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.
7
:
9
9.
8
:
1
0
0.
4
:
1
0
03
:
目
まとめ
加速条件下で 6ヶ月間の安定性試験及びその結果から求めた 9ク月後の推定値
κついて、
① 外観、乾燥減量及び崩壊性Kは、変化が認められ左かった。
② 塩化リゾチ ー ム以外の有効成分の含量 Kは、ほとんど変化がなかった。
③ 塩化リゾチームの含量 Kついては、アルミニウム包材 9μ、 1 5μκついて 6ク月後の測定値はそれ
、 8 %の低下がみられたが、いずれも規格値 (9 0
ぞれ約 1 0%、 6% 、 9ヶ月後の惟定値は約 l5%
∼ 120%)(1L充分包含される値であり、 通常の保存条件下では少なくとも 3年以上安定である。
@ 打 錠 前 後 の 含 量 比 較 で は、ほとんど変化がみられず、打錠による力価低下は少左いと判断した。
.
l
:
:
.
l
.
上より、塩化リン・
チー ムをかぜ薬に配合した場合の安定性K問題がないと判断した。
なな、塩化リゾチ ームの試験法は、操作のわずかな差異 Kよって影響を受け易いので、操作の細部Kつ
いてもあらかじめ設定した方法K従って注意深く実施する必要があり、更 K安定左試験法の開発が望まれ
る
。
文
献
l )谷本剛ら、酵素製剤の定量試験 (その l )リゾチーム製剤、国立衛生試験所報告、
( 1 9 8.
0)
-57ー
98' 8 7∼ 9 1、
家庭薬研究N
o
.9 58(1990)
【原著】
生薬試験用標準品の規格設定に関する検討(第一報)
グリチルリチン酸について
ー
StudiGs on S七andardization of CrudG Drug Com:ponGnts(l)
Glycyrrhizic Acid 富山県薬事研究会分析部会(グリチノレリテン設分科会)
Division of Analytical Ch6mistry、Toyama Pharmac6u七icaユ
R6S6arch Association
新木康子(朝日製薬繍)
( Asahi S6iyaku Co.
, LTD.)
Yasuko ARAK工
上田紀代美(明治薬品物)
Kiyom工 UEDA(M6iji Yakuhin Co., LTD.)
金子弘子(仁生薬品繍)
Hiroko KANEKO(Jins6i Yakuhin Co
.
, LTD.)
河西秀子(悌ケロリン屋本店)
( KGrorinya Hont6n C
o
.
,L
T
D
.
)
Hid6kO KAWAN工SH工
小鍛治まち子(大和製薬鞠)
"
.
1
.
iwa Pharmac6u七i
c
:
:
:
i
.
lC
o
.,LTD
.
)
Machiko KOKAJ工(T
小中宏子(側内山薬品商会)
o
.,L
T
D
.
)
Hiroko KONAKA(Uchiy~a M6dicins C
島谷隆夫(救急薬品工業鞠)
Takao SHIMATANI(Kyukyu Pharmac6Uticaユ C
o
.,L
T
D
.
)
田中博子(時寿堂薬品鞠)
Hiroko TANAKA(Ssijudo Yskuhin C
o
.'L
T
D
.
)
0寺西昌明(テイカ製薬鞠)
Masaaki TERANISHI(Tsika Ssiyaku C
o
.
, LT
D
.
)
長島美由紀(第一薬品物)
Miyuki NAGASHIMA(Daiichi Yakuhin Co.
'LT
D
.
)
明官紳一 (テイカ製薬繍)
Shid ichi MYOKAN(T6ika Ssiyaku Co.
,L
T
D
.
)
森井一仁(大東交易掬)
Kazuhito MOR工工( Daito KOGki 且 )
吉田直樹(中央薬品繍)
Naoki YOSHI.
DA(Chuo Yakuh工n Co.
, LTD.)
横田洋一( 富山県薬事研究所)
Youichi YOKOTA(T
oy釘 na Prsfsctural Instituts
for Pharmacsutical R6ssarch)
(0
論文執筆者)
緒
Eコ
近年、生薬分析等の急速左発展 K伴い、医薬品の品質管理の一環として生薬中の有効成分の定量が広く
実施される ζ とと在ったが、その基準と左るべき標準品の製法、 規格及び試験方法 Kついては、各社各様
K対応しているのが現状であり 、同ー の尺度もしくは規格 K従った品質の確保、保証が強く望まれてい る。
今回、本部会では甘草の有効成分グリテ Jレリチン酸及びその塩類の標準品について検討し、各社共有が
可能で、かつ実用 K供する ζ とのできる標準品の製法、規格及び試験方法の設定を目的として共同研究を
行った。以下その詳細 Kついて報告する。
l
. グリチノレリチン酸標準品の現 状
グリチ Jレリテン酸及びその塩類は、純度の高い標準品を得ることが難しく、また生薬試験用標準品が
市販されているものの、製法、純度等が異在る左ど の問題点が指摘されている;)吋〉
そ ζ で、本部会
会員の各社で現在使用中の標準品規格 Kついて調査した。そ の結果を Table:, lk示す。
L関する記載内容は、グリテノレリチン酸モノアンモニウムをメタノ ー Jレ又はエタノ ー Jレで数回、
精製法 ¥
再結晶するものが多く、乾燥温度は 50∼ 10 5°、乾燥時聞は 1時聞から 24時間とか左りの幅が認
められ、含量規格値は精製法が近似している K もかかわ らず定量法 K より異左り 、また H PLCK よる
面積百介率法で測定した場合、その純度は 9 0%以下であっ た。
-58ー
‘
:
生薬試験用標準品を用いた規格
T
a
b
l
e1 綴 準 品 の 現 状
’
では、乾燥法を規定しているもの
出発原料
精製法及び再結局溶悠
が少なく、純度にも 一部低いもの
グリチルりチン殴
モ ノアンモニウム
メタノール<Bz音~100>)
色
4回 湾 総 晶 殴E
が認められた。
グリチルリチン磁
モノアンモニウム
メタノ ール (8シ肱
10~)
グリチルリチン滋
アンモニウム
エタノール(8~100)
法v
cよる分取クロマトグラフ法
グリチルリチン酸
モノアンモニウム
0
ゅ1
0
0
)
エタ〆ール(8
3回再結晶
で設定する 目的で、高圧分取カ
グリチルリチン酸
モノアンモニウム
アルコール
4回再結晶{言殴E
)
色
s
o
・
.1~量時E間
l
i
l
i
t
V
) l
m
m
H
g
)
グリチルリチン自主
ア ンモ ニウム
中庄分取法( C1
a
1
lラ
ム
}
王
/7
)
モ
ニ
ウ
再t
:
:
設定なし
費用練準品
生
"
'
民 E
グリチルリチン
不明
設定なし
主店主用線準品
生 薬E
グリチルリチン
不明
設定なし
生
グ"'民除用者標準品
リチルリチン酸
不明
2
. 実 験 方 法
l
l 本標準品の製法をイオン抑制
ラム及び中圧分取カラムを用い
比較検討した。その操作条件を
Table2VC示す。
標 準品の規格及び試験方法 K
2
)
ついては文献に基づく評価を行
い、評価項目を性状、純度試験
4回 再 結 品 a
c
定量法(含量殺絡%〉
E燥条件
1
0
5
・ 1時 間
吸光度
I~ 法( 9
9
.か 1
0
1
.)
。
E ,
.1
3
4
・
o
s 24時 間
~>
吸光度
I ~ 法( 9
9.
か1
0
1
.
0
)
E ,
.1
3
4
泊化りコ
・
o
s s量時1
£
5
間
m
m
n~v:i<
H
g
)
・
o
s 5時間
5回再結晶
(減圧
m1
,
r
滴定法(?
9
8.
0
1
0
2.
}
。
I
O
J
.
H
1
1f
t
I
t
車
HPLC法( 8
9
.O
Q
J
.
)
en
除( H
J
i
c
)
]
(
9
8.
o
x以上〉
HPLC法
率(
9
9
.O
Q
J
.
)
面積百分
HPLC法 (9
8.
O
Q
J
.
)
(
~9. 0
~以4よ〉
T
L
C
によ
り
世 フトをi!l'>¢1•
6
0
・ 3時潟間
庄
l
i
l
l
t
り
;
i
(
)
HPLC法
以
(
9
5
.
0 上〉
i
(類縁物質)、 E 急値及び定
量法とし、その内容について比
較検討した。
設定した製法に基づき、
3)
6ロ
ットを分取して試料とし、設定
された試験方法 K従い、各社で
試験を行い、その実測値 K基づ
いて規格値の設定を試みた。
3. 結 果 及 び 考 察
製 法
1
)
T
a
b
l
e2 製 法 の 検 討 ( 分 取 条 件 )
i
i
i圧 分 取 法
目
項
検出
f
f 紫外吸光光度計(軍総長: 2
5
4
n
m
)
0
B
O
H
D
A
S
P
H
E
R
EC,S;~OOA
]腿;
、W
a
t
e
r
s
!
!
9
m
m
lO
X
l5
c
m
ローパーカラム RP-18
s
i
z
e
B
(
L
i
C
h
r
o
p
r
e
pR
P
1
8
)、
M
E
R
C
K
H
カラム温度
40・
40・
1
4
5
0p
s
i
4
0
0p
s
i
2% 氷~,費
6 ・アセトニトリル混議
2 %氷酢磁・アセトヱトリル i
i君
主
カラム圧力
移動相
;
'
J
在
5:
3
5
)
1
0
0
0
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!
〔
民
有U
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5
0
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g
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m
l
~~pr:40x~/ml
ト
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リb
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5
0t
臼E ;
5
0
X
7
1
!
ト
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リb
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.
“
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内
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AA
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・
7
“内
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−
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,
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t
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円,,
︿3 ’
’
レ
︽
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1
8刊日夕ン
︶4 一ヨ
Oレシ
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OMO
o −イC Y
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カ
.S T
6v l O
置
裳
グ
HY
ン
置櫨情プ
装プ 滋 ン
C 夜
日恒 サ
L ン出ム針勧
た
カラムで 4 5∼ 7 5分
、 高圧分
3.
S
i
n
a/
mi
n
2
5
0
"1,5
0
0
"
1
ラ録白
P
Hポ検カ記全
周
使
’U
レリチン酸の溶出は、中圧分取
(
6
0
:
4
0
)
1
0
m
R/
m
i
n
量
l
i
t
料;主入量
J
;
,
.
.
紫外吸光光度計{量r
u:2
5
4
n
m
)
カラム
・
rable, 2から得たクロマト
c示す。 グ リテ
グラムを Fig.lv
中圧分取法
、
取カラムで 3 5∼ 4 0分とな り
分離溶出時間在らびに類縁物質の分離状
高草分l
!
i
1
lラム
中庄分・
]
(
2カラム
態から、高圧分取カラム が優れている事
が判 った。また原料は分取 K長時間を要
したと とか ら、再結晶が比較的K容易な
.
J
グリチルリチン酸モノアンモニウムを用
唱
いた。また分取後再結晶 が困難なので濃
I
縮液を真空凍結乾燥。し、移動相 K ギ酸
を用いた。精製方法を以下 K示す。
〔製造方法〕
グ リテ Jレリテン酸モノアンモニウム*
1gk薄めた氷酢酸( l→ 5 0 )・アセ
tを加え、
トニトリル混液( 2 : l ) 2 5m
\
。
30
GO
1・,• I
。
F
i
g
.I 分取クロマトグラムの条件段定
加温して溶かし、下記の条件で液体クロ
-59一
。
3
。. l・
0
白a
マトグラフで分取する。分取され たグリチ Jレリチン酸画分からア セ トニ トリJレを留去後ゐ真空凍結乾
燥 し、グ リテルリチン酸標準品と した
。
<操作条件>
検出器
カラ
: 紫外政光光度計 (測定波長 25 4 nm)
1
1
7
J
I
、長さ l5∼ 3 0cmのステンレス管 V
C
.5μmのオクタデシ Jレシリ Jレ化
内径約 2 07
ム
シリカグ Jレを充てん
カラム温度
4 0°付近の ー定温度
移動相
・)
ギ酸溶液** ・アセト ニト リJレ混液 ( 33 :1 1
流 量
グ リテ Jレリチン酸の保持時間が約 3 5分 疋
l 在るよう K調整
注入量
2
)
: 2
.0m
e
*
食品添加物試験用(和光純薬工業鞠)
〉
|
〈
*
.0V
C
.調整する)
ギ駿溶液(水 K ギ酸を加えて pH 3
規格及び試験方法
(
1)純度試験(類縁物質)
試験は、昭和 5 9∼ 6 l年度厚生科学研究報告 5)を参考とし、純度 9 9.0%以上を確保するよう
試料溶液及び標準溶液の濃度調製を行っ た。以下Kその概要を示す。
〔設定した薄層クロマトグラフ法の測定条件〕
: K工ESELGEL 60F
薄層板
254
Prs-Co<:LtE:d ・rLC Plat5、厚さ 0
.25側
( M5rCk社)
展開溶媒
nー ブタノ ー ル ・水・氷酢酸混痕( 1 :2 :1 )
展開距離
約 l2cm
i
試料溶液
om
g
/
m
ec
希エ タノー
レ
)
J
標準溶液
試料溶液 i1
1
1
eを正確 K量り、希エタノ ーノレを加えて正確に 1 oo
i
n
tとする
スポッ ト量
4/
J
.
検出方法
(
i
)紫外線(主波長 2 5 4 nm)C
t
i)薄めた硫酸 ( 1→ 2 )を噴霧後、
,
p
1 0 5°
で 10分間加熱
.2であり 、 原料
グ リチノレリチン酸の R r値は約 0
で確認されていた他のスポッ トが、分取;
後 では消失
R f値
R f値
し、紫外吸収及び硫酸発色のいづれも標準溶液のス
10-
10
『
1
ポッ トK比較して、試料溶液から得られたグ リチJレ
リチン酸以外のスポ ット が濃く左い乙とが認められ
. 2)
。
た (Fig
(
2
) E }~値
本標準品の乾燥条件を E ~
~{~ を指標として検討
した。その結果を Fig.3v
c
.示す。
。.
.
‘
’
O→
乾燥条件を 5 0°減圧、五酸化リン、 4→ l 6時
間、また減圧の程度を 23
m
1
1
1
Hg→ 4
.51
1
1
1
1
1Hg→
1
.5m
1
1
1
H
gと厳しくすることより、本標準品の E t
~
値の上昇が認められ た
。 これらの結果 E ~ ~値の条
件範囲を減圧( 5m
1
1
1
H
g以下)、五酸化リン、 16
時間乾燥後、
02
3-
1 3 9∼ 14 7と設定し た
。
-60一
o
.23
『
・
・・
。 e
E
0-
1
事 院 医
準
f
4
i
官 活 科
湾 海
援外側〈主波長2
5
4
n
m
)
慌 反 原
i
罪 科
泡 沼 科
完
主
主
{
う すめた寝取−加納}
F
i
g
.
2 薄層クロマトグラフ記長による純度試験
さら K本標準品の吸湿性について検討した。標準品を誠圧下( l
.51
1
1
1
1
1
H
g )、乾燥後ただち K秤
量し、室温 23。、湿度 5 4 %の部屋 K開放 し
、 時間の経過に伴う試料の重量増加 を測 定 した
(Fig
.4)
。
標準品は秤量後ただち K重量が増加し、 l 0分間で約 3 %に達 したことから、本品は極めて吸湿
性が強く、取扱い K注意が必要である。
/
/
1
5
0
E
i
官
I
1
4
7
加
H
/
l
i
t
!
1
3
9
/J
『ム
l
//
−
−
・N
2
3
4
1
1
1
1
2
3
4
.
5
1
6
1
1
日 1S
l
l
l
l
1.
5 (
m
r
a
l
l
g
)
I
S
i
l
目
1
0
乾燥条件(5
0' 減圧〉
初
羽
‘
。
経 過 時 間 ( ai
n)
F
i
c
.
3 乾燥条件による El~.l
i
I
!の変化
f
i
g
.
4 グリチルリチン滋標準品の吸湿・時間曲線
(
3) 定 置 法
標準品の定量方法 K、 HPLCKよる面積百分率法を採用した。移動相は、イオン抑制法が医薬
品の定量で繁用されてなれアメリカ公定害( A O A C )VCも乙れが収載されていることを考慮し
2%氷酢酸 ・アセト エ トリル混液を採用した。設定した H PLC法の操作条件を以下 K示す。
〔設定した H PL C操作条件〕
試料溶液
: 0.1暗 /1
1
1
t(希 エ タノー Jレ
)
検出器
: 紫外吸光光庭計(測定波長 2 5 4 nm)
内径 4∼ 6
1
1
1
7
1
1
、 長さ l0∼ 3 0c
mのステンレス管
カラム
.
:
:
,
v
c5∼ l 0μmのオクタデシ
ルシリ Jレ化 γ リカグ Jレを充てん
カラム温度
4 0。付近の 一定温度
移動相
薄めた氷酢酸( 1→ 5 0 )・アセト ニ ト
リ Jレ混液 ( 1 3 :7 )
流 量
グ リチルリチン酸の保持時聞が約 15分 K在る ように調整
カラムの選定
リ チン酸 l略、 パラオキシ安息香酸ブチノレ 0
.2I涯を希エタノー Jレ
グリテ Jレ
1 oo
m
t
V
C溶かし、との液
20
μ/
!
;kっき 上 記の条件で操作するとき、グ リテ
レリチン酸、 パラオキシ安息香酸ブチノレの l
贋K溶出し、その分離度が 3以上の
J
もの
検出感度
μ;
!
/ から得たグ リチ Jレ
リ チン酸のピー ク高さが記録計のフ
感度標準溶液 * 2 o
レスケーノレの約 1o
%VCなるよう K調整
J
面積測定範囲
: 溶媒のピー クの後からグ リチノレリ テン酸の保持時間の約 3倍の範囲
自動積分装置の Analytical Parameter :感度標準溶液* 511tlを正確 K量り 、希 エタノ
レを加えて正確
-.J
v
c10 0Mとし、こ の液 2 0μ /!; から得たグ リチノレ リチン酸
のピー ク面積をカクントするよう に設定
>
I
く感度標準溶液 :試料溶液 1m
tを正確 K量り 、 希 エ タノー ルを加えて 正確 v
ci・
ao1
1
1
tとする。
-61
ー
本標準品のクロマトグラムの一例を Fig.5I
'
(、定量値の集計結果を Table
.3
1
'
(示す。介取
後の標準品は、平均 9 9
. 6士 0.0 9% (s
.E. )と高い値を示し、乙の結果から本標準品の規格を
99
.0%らL
上と設定 した
。
.7であったが、分離度v
cよる定量値
カラムの選定になける分離度は最低値が 3.2、最高値が 1 l
の差は認められ左か ったとと から 3以上 と設定し た
。
T
abl
e3 賦 E
生成綴
カラム: Shlo•ck C
LC-ODS
~
.
I
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分継 皮 :3
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2
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n
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v. S
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分取僚準品
9
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99
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9
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n
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1
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)
定民健: 99.5 %
分~度 ( n= 1
2
)
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.
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.
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.
8
2
原
料(遣)
6
.
28
6
.
0 1
9
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.
77
.0
2
(在)食品添加物院験用(和光鈍薬工業側〉
!;(判
f
官
R
d句
4
1皮 a
a湾
ー筏
a
(2000倍l
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・
ャい
1
1
1
.
(I00倍精収〉
Fi
g.
5 グリチルリチン政棟準品の定量 クロマトグラム
4. ま と め
1
) イオン抑制法による高圧分取法( HPLO)VCより、純度 99
.0%以上の標準品が得られるととを
確認した。
2
) 本標準品の一般的な規格及び試験方法(純度 99.0%以上)を確立した。
3
)
謝
本標準品は極めて吸湿性が強〈 、市販標準品を含めて水分の除去を問題視する必要を認めた 。
辞
最後 K資料を御提供いただきま した丸善製薬側、岡田憲三様 K、ま たとの稿をまとめる Kあたり貴重左
ど意見を賜わりました国立衛生試験所、鈴木英世先生K深謝いたします。
文
献
1 )岡田憲三、田中
雑誌
順、宮下
品、井元勝恵:高速液体クロマトグラブ法K 主る 甘草成分の分析、薬学
101(
!
:
J)
、 p
.
822
( 198 1)
2 )山本恵一、堀場聖子、人見信之 ;生薬成分定量用標品の品質 Kついて(グリチ Jレリチン酸モノアンモ
.5 0、 July 2 3、( 1 9 8 5 )
ニウム)、第 1 4回生薬分析討論会講演要旨集、 p
3 )鈴木英世:生薬成分の定量用標品 Kついて、第 17回生薬分析討論会講演要旨集、
p
. 1、 JU 0 6 2 3、( 1 9 8 8 )
4 )横田洋一、有沢みさを、江尻千鶴子:グリチ Jレリチン酸及ひ’
その塩類の品質評価法K関する考察、家
庭薬研究 N
o
.7、 p.8 0
5 )鈴木英世
(l988 )
:定量用生薬成分Kついて、第 1 6回生薬分析討論会講演要旨集、 p
. 27
( 1 9 8 7)
- 62ー
July 2 2、
家 庭 薬研 究N
o
.9 6
3(
1
9
9
0
)
【原著】
生薬試験用標準品の規格設定に関する検討(第二報)
塩化ベルペリンについて
StudiE:S on Standardization of CrudE: Drug Com:ponE:n七s(l
I)
BE:rbGrinE: Chloride
富 山 県 薬 事 研 究 会 分 析 部 会 ( ベノ
レペリン分科会〉
DiYision of Ana.lytica
ユ ChE:mistry, Toyama PharmacE:utical RE:sE:arch Association
4
Syunichi AKIMOTO(Daido SeiyaKu Co.
, LTD)
秋元駿一( 大同製薬繍)
・
T
叩
・
、
一 叫
0島谷隆夫 (救急、薬品工業側)
l
1
Takao SHIMATAN工
( Kyukyu Pharma
ceutica
l co
.
, L・
rn)
堀地茂(東亜薬品鞠)
Shigeru HOR工CH工
( Toa Medical CO
.
, LTD)
中村明美((船池田模範堂)
Akemi NAKAMURA(
工 keda Mohando Co., LTD)
松下久男《株)池田模範堂)
Hisao MATSUSHITA(
工 keda Mohando Co.
, L・
r
D
)
横田洋一( 富山県薬事研究所)
Youichi YOKOTA(Toyama Prefectural Ins七itute
for Pharmaceutica
l Research)
c
o
論文執筆者)
緒日
漢方 ・生薬製剤の品質管理を目的として、生薬成分の定量が一般K実施されている。しかし、その指標
成分定量に必要左標準品 Kついては、調製法や規格が統一されてならず、各社の責任で実施されているの
が現状である。本部会では、との点K着目し、オウバクやオウレンなどの生薬の指標成分であるべ Jレペリ
ンの試験用標準品としての塩化ベルペリンの調製法及び規格設定 Kついて共同研究を実施した。また、市
販生薬試験用標準品についても品質評価を行った。その結果を報告する。
1
. 塩化ベルペリン標準品の現状
v
c
てついて先づ調査した。その結果を
本分析部会を構成する各社 沿いて 、現在使用中の標準品の規格 V
ヲ
・
rabユe
. 1V
C示す。 一般K、出発物質と して日局塩化ベルペ リンを用い、 とれを再結品したものが多
く、乾燥条件は各社異なっていた。また、規格の設定は、日局の定量法に準拠 してなり、液体クロマト
。
グラフ法 K よる純度試験は設定されてい左かっ た
l
|録 制の出 郷 科 将 興 条 件 |舵 燥 条 件 |
日
局
!
。!
猛化ベル
|
| |
j)!~/-1vt>3@l I
五厳化リ ン{糊)
再結晶
13時間
ペリン i
i
|希エタノールで
|
31
デシケート(シリ
回再結晶
•
裕
|閥
| 魁化ベルベリン
|の定量訟を惣周
ーー
ー
ー
「
可i ~生袋試験Ill~~ 品のメーカ ー: 政織粂件 ! ;悦絡及び試験方
;
.
,
.
-
'l: K
2; N
|自問
”
:3' w
Ll
対J
ー比加温溶解L
.I
:室温で減圧乾総
I ~過後水及U・希盗 |
阪を加え.
1
¥
温でー I
夜 欽 置H.
I4 :
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t
社
ト『一一
一
|希
エ 安 川 で3
1
デシ ー ペ 5事R駒田トグヲ"・t• 単
回再結晶
|カゲル)室温. 1 I
結晶→伶1
t
.
・て1
耳
結晶
−・
1
o
l一目見事・1トを示t
.
|目局
| 極化ベルベリン
| の~室主去を懲周
i
T
a
b
l
e
.I 各社の盗化ベルベリ ン叡単品処絡
-63-
Y
1
土
;段定はない. |
ー! (
幻H
P雌 : 98%以上
社
I
I n
lHPLC包: 98%以 上
!
一一一一→
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I(!)TLC~ :災認~$' ヲトを~政い.
;
I
I
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I
(
I)
T
L
C法:誕種対ヲトを包的ない.
I
|カゲル)錨・ 10
l日間
RI
続
”
-
i
I(2)HPLC法: 9 8 %以上
I
I ’!
I
T
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b
J
e.
2 市販さ
主襲試験J
l
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t
l
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l品の筑持及び試験方盗
:
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・
Jl湖周クロマトグラ 71!
一一
一−
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− −一一一 ・
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;
・ ---~--一一一寸
一
. 項
目
「 一−−−;−−丁ヌーー:;−「 iV-ii
寸
ついて調査した。結果を Table
. 2VC示す。規定さ −
・T
・ 一一一十一一一一←__::_ァ一一一一一←一一一一
’ 1.
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.
.
.
匝 lSiliu,cl60 1 一_
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S
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.
160
れている規格としては、 TlC法並び K 日 PlC法 !
ゐ
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岬
叩
,
一 !
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包.
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:
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次K、市販されている 4社の生薬試験用標準品 k
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K よる純度試験のみで、乾燥条件並び陀 日局の定量 i
2
試験左どは、設定されてはいなかった。参考まで κ ;
3i
制
v
c
・
rabユe
.3 ・
rl C法並び KH P lC法の操作条
時
I
| 約 10団
:
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−!
約 lO団
Sul
!
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~~·,ト量 Io目
。
町fol]
Sul
' [l.O•tl cl]
:--i-
1?PlH~TtI(3~5n a)及び
I
件を示すが、規格の統ー は左されていない。
Infll -~ ・水・
;
i
:5 !真島方法
i 365
間
目観
2
. 実 験 方 法
'
;
i」竺旦ーj
3・2液体クロマトグラ 7法
1)標準品の調製方法の比較検討
本部会
;
破
鐘
:l
o
s
・
v
cJ
:る標準品の調製方法並びに文献( 1
)(
2
)
I
i項
目
i
K
1
1
2
'室内容
社Iw 社了マtil
社 IN
−
−
−
−
.
−
−
一
一
一
ーー
ー
・
・
I
1I
制
(
3)
を参考 K 規格試験法を設定し、再結品 K よる調 )
|倹出島
|銭外吸光光度計|伽制光度計 1 繁外吸光光度針 I~州光光度針
a劃定嵐長: 3
誌n 1測定波長:254na;測定滋畏:34Sna, 定波長: 254n t
製条件を種々検討した。標準品として調製したも
Iu
・
B
O
H
DA
P
A
XC I Ht~-• SC 1
21
カラム !
(3.9回X30~1 I
[Uux!
S
e
a
]I
のは、純度試験、① TLC法、② HP LC法、及
3
1
び定量法の各項目 Kついて実施し、再結晶 K伴う
!カラ~SI'.!
45"
l7"
l3
.
X
S凶.n~:~v川
5 1技 量
ll.SRI/a.in
修動相
!
・氷貯蔵混法
!
(
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0
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)
i
6I
試料
J
.
O
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臥a
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i
‘
(
1
) TL C法
l
・
41
残留溶媒量の検出も行った。下記 Kその方法を示
す
。
l
4om ト: ~y~・
I
Y~i!lt混披
j(100:0.05)
!
山
1
I
I知 山t
C-18
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O
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l
K沼石直φ
水・
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ニ
トM
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4~SDS・ 7tトニトY~ I
(
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;~液(3:2 )
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田i
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l記 同 i
(
4
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回 Xl
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国]!
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j 2.Sut/Sul j
l
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T
a
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lc
.
3 市厚生寮試厳Jll ~U~ 品の純度然厳方ti:
0試料溶液の調製
試料 0
.0 lgを量り、メタ ノー JレK溶かし、
I 0m
tとする 〔試料諮液〕。 ζ の液 l1
J
l
tを正確K量
り、 メタノールを加えて、正確 V
C1 oom
tとする 〔標準溶液〕 。
O TL C条 件
簿層板: Kieselgel 60F254 precoated plate (メ Jレク社製、厚さ
.
o2 5111111)
展開溶媒 ;nーブタノ ー Jレ・水 ・氷酢酸混液( 1 :2 :1 )
展開距離 ;約 l0cm
スポット量: 2μf2
検出方法 :紫 外 線 f主波長 :3 6 5 nm)照射
(
2
) H P LC法
o試料溶液の調製
(
1
)
で得た試料溶液及び標準溶液を用いる。
OHPlC条 件
検出器:紫外政光光度計(測定波長: 3 4 5 nm)
カラム: Inertsil ODS(粒 径 :5f-lm )
〔 4
.6仰 ID× 15cm、ガス クロ工業備事~〕
カラム温度 :4 0°
移動相 : 6mM酒石酸 ・アセトニトリル混液( 1 : l) loO Om
t
V
Cラウリル硫酸ナトリウ ム
2
.15gを加えて溶かしたもの
流
量 :ぺJレペリンの保持時間が約 12∼ 1 5分 Kなるよう K調整する
カラムの選定 :塩化ベル ペ リン lm
g
及び塩化 パJレマチン lH涯をメタノール 1 0 01
1
1
t'
(
C
.溶かす。こ
の液 2 0μ
f2v
てっき 、上記の条 件で操作す るとき、パノレマチン、べ Jレペリンの l
願K溶出
し、その分離度が 1
.5以上のものを用い る
検出感度 :標準溶液 2 0μ
f2から得たベルペリンのピーク高さが記録計のフノレスクールの約 I0
o
/
o
V
C在るよう K調整する
面積測定時間 :溶媒のピー クの後からベノレペリンの保持時間の約 2倍の範囲
-64
ー
i
(
3) 定 量 法
試料約 0
.0 5gを精密 K量り 、水 2oo
m
tを加えて加温して溶かし、冷後、水を加えて正確K
2 5 01
1
t
tとす る。 ζ の液 101
1
i
tを正確 K量 り水を加えて 、正確 V
Cloo
m
tとして試料溶液とし、以
下 日局塩化べ Jレペ リンの定量法を準用する。別医、本品約 0.0 5gを精密 K量り、 日局一般試験法
水分測定法(カ ーJレフィッシャ 一法)
v
c準じて 、水分を測定し、水分量換算を行う。
(
4)残留有機溶媒の測定法
0試料溶液の調製
1
1
t
tを加えて、 5分間振り混ぜ、遠心分離し、その 上澄液を試料溶
試料約 0.0 5 gk内標準溶液 2
液とする。
内標準溶液 :nー プロパノーノレの nーブタノー Jレ溶液 ( 1→ 2 5 0 0 )
O GC条 件
カラム : lOo/oSBS-100 〔3m
mID × 3 m〕
~
カラム温度 : 10 0°
試料気化室温度及び検出器温度: 13 0°
キャ リアーガス :窒素
流 量 :6o
mt/min
μ
.
e
注入量 :2
2)市販生薬試験用標準品 の品質評価の検討
v
cついて、 l)V(準 じて( 1)・
rL C法
κぉ
、け る定量値は検体が徴量で高価な
(
3)定量法の各項 目について検討した。なな、 (
3)
市販されている生薬試験用標準 品 (K社
、 N社
、 W社、 Y社)
(
2
)
HPLC法
ためK水分測定ができず、脱水物換算せずに求めた。
3
. 結 果及び考察
J) 標準品の謂製方法の比較検討
.1V
C示す。また 、標 準
標準品の調製方法を Table.似て示し 、それ K伴うクロマ トグラムを Fig
v
c
品の残官有機溶媒量のク ロマトグラムは、 Fig.2 示す。
標準品の調製方法 としては、日 局場化ベノレペ リンを メタノ ーノ
レで 2回再結晶 して . HPL C法
・
で
9 9%以上の 高純度が得られた。 しかし、メタ ノー Jレの残存が認められたので、更 K 希エタノールで
制
,
再結晶する ζ とで除去された。したがって 、標準品の調製法と しては、メタノ ーJレで 2回及び希エタ
ノーノ
レ
で l回再結晶する ことと した。また、塩化ペルベ
'
)ン分科会民参加 した
4社がそれぞれ上記の
方法K より、 標準品を調製 し、品 質管理念実施 し た。 T~b ユ e. 5V
C示すとなり高純度な標準品が得
られ、各社間の測定値 Kもバラツキは認められなかった G
~)
市販生薬試験用標準品の品質評価の検討
各市販生薬試験標準品の品質評価の検討ー
欄表を Table.6~示し 、そ れ '([_ 伴う H P L
C法のクロマ トグラムの一例を Fig.3i
i
(示
すω
駒
内
i
#I 銀 糸件 i ~Uf! 条件
i
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I
I3SPOT
t
v
t
1
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7
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9
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2
3・
制
1
1回 j向 上
I
IS
P
O
T
9
9
.
3
川政
ー
9
7
.
2
HPL C法で 98
.0%以上であり、 TLC法
4
.希 砂 川 図 | 向 上
ー
9
8
.
2
でも単一スポッ トであっ た。し かし
、 含量の
5・~~;~~~§ ! 向
定量値は、 9 0% 程度であり 、水分の影響が
示唆された。
j
s.J~
希リ
I -~・2晶因2。回 |
:
1
2
.
3
1
0
0
.
4
9
.4
8
9
6
.
4
叶削
上
0
%
1s
問T
9
9
.
5
9
向 上
0%
IS
P
O
T
9
9
.
7
7.
9
7
a
.
T
a
bl
c
.4 棟割宣品の =条件
-65ー
l
水分 |措 ω
(~) i
[
水 分 鱗]
9
8
.
9
4減7圧')~~6時~間
川 2
回|向上
今回、評価した生薬試験用標準品の純度は、
ー
I I
l.H/-111目
雌 蝋
{附−.
I
I
) 川町後 (
2
)
1
P
L
C
法
9
9
.
4
N
N
何回.向
.
−
”
.
。
−
回 目 .N
綱
司
.
門
。
円担
宮託~
,
.
: 今ごさ到
@岬.
_
,
"""~
"
'
唱
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.
、
.
ttr;:._•
。
.・
'Tー
ヰ
」
来再結
晶
メタノ ーJ
レl回再結晶
メタノーJ
レ2回再結晶
レl回再結晶
希エタノーJ
却世エ’ノーJ
レZ回再お晶
l
l法の遣いによるクロマトグラム (
l
)
F
i
t.
1・
l 符I
−−
.
−
a
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刷
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刷
.
H
品
‘
耳
守
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ふ ’ 笠9
;
H
メタノール 2固+希エタノ ール 1回再結晶
噛
‘
:
.
<
(
;,
メタノ ール 2回+希エタノール 2回再結晶
F
it
・
1
2 謂~H去の遣いによるクロ 7 トグラム ( 2)
-56ー
‘
物
純
南甲
の
←D
←D
←D
小帥・N
メタノール Z回再結晶
メ?ノ ール 2回+希エ?ノール l回符結晶
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2
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、
,
、
ノ︷神崎港
タ顎品山山
メ内錨鈎
ABCD
←D
メタノール 2図+希エタノール 2回再結晶
F
i
c.
Z 精銀晶の援存有徳沼燃のクロマトグラム
~
(!)TLC法
度
3
え
E
量
(2)HPLC法〈%〉
定
盆 〈
%
〉
[水分}曲第]
A
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土
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P
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B
社
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99.7
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Z
土
IS
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問T
99.3
I00.7
「c
D
T
a
bl
e.
S 各社で割観した試駁用保母品の品質評価
~
度
E
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(
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)TLC法 ( 2)HPLC法(%)
メ ー カ ー 名 (
社
IS
閃T
99.2
85.I
N
社
I5
附T
99.<l
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1
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問T
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P
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89.5
マ
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量
K
T
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6 市阪生~;;t採用保t草品の品質i干箆
同門. Na
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1
定
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.
3 市原生~試験用領自E品のクロ マ ト グラ ム
-S7-
与
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ゴ
1
→
パ
「1
4. ま と め
1
) 標準品の調製は、日 局塩化ベルペリンの再結晶で充分であるととが、確認され、比較的多量を安価
量測定が実施可能であるととが示唆された。
で得られるため、 カー ルフ イッシャ 一法 K よる水分I
2) 市販されている 生薬試験用標準品は高純度ではあるが、検体が微量で高価なため、水分担j
l
定が困難
であり 、標準品として 用いるには問題があると思われた。
謝 辞
最後 K、本研究にあたり、貴重左ど意見を賜りましたアルザス薬品工事訴潟並び K国立衛生試験所鈴木英
世先生K感謝いえします。
文 献
1 )安田一郎、浜野朋子、高野伊知郎、瀬戸峰子、秋山和幸、直井家書太 :塩化ベルペリン及びタン ニ ン
設べ Jレペリ
y
中のべ Jレペリンの定量、医薬品研究
1 8(
l
l
、 14 6∼ l5 1、( 1987)
2 )鈴木英世:定量用生薬成分について 、第 l6回生薬介析討論会講演要旨集、
2 7、( 19 8 7 )
3 )日本公定書協会編 :第 1 1改正日 本薬局方解説書、広川 書店、 c
-3 15∼ 3 19、 ( l9 8 6 )
@
-68ー
漢方製剤の品質に関する研究(第 4報)
桂枝夜苓丸
Studies on Q,uali七y Ev3.luation of Kan:po Medicine I
V
- Keishibukuryo-gan 自由
舟 川
石
代
Masaya FUNAKAWA
土ロ
井
美矢子
M主yako YOSHII
す
金
田 裕 子
田
中
るり子
Yuko ISH工DA
Ruriko NAKADA
西 本 初 博
成
Hatsuhiro NISHIMOTO
Ichiro NARIKAWA
東亜製薬株式会社
川 一 郎
試険研究室
Research Institute, Toa Pharmaceutical Co.
, Ltd.
桂校夜苓丸は駆疾血剤と して最 もしばしば用いられている漢方処方の一つである。その原典 「金匪要略 J
「桂枝、夜苓、社丹皮、桃仁、匂薬各等分、以上五味、細末となし、煉蜜で煉り、兎糞大の丸とする」
I)(
I
L
とあるよう V
亡、 もともとは丸剤として用いられてきた。しかし、江戸時代れより煎斉j
l(丸料)の形で適用
されるよう K念夕、現在市場ではエキス製剤が多〈、一般にとれらは丸剤と同一視される傾向 Kある。と
とろ沙人原典 K従って丸剤としたものは、煎剤よりも優れているという結果が臨床幻、分析りの両面から
確かめられ、既 K報告されている。
また、桃仁中の成分 amygdalinは共存する加水分解酵素 emulsinの作用 K よって容易 K分解し、
:prunasinを経て、最終的 (
I
Lbenzaldehydeを生ずることが知られているが、原典に従って調製
した丸剤は amyg
d
.alin等の指標成分の経時的安定性に懸念があるとの報告もある。 5)
そとで、我々は原典の桂枝夜苓丸K近似した品質を有し、 かつ、長期Kわた って安定な 「桂枝夜苓丸錠 」
の開発を 試みた。 本開発過程にないて安定性等につき 検討した結果を報告する。
実験の部
-~
l 被
験材料
生 薬 :桃仁、桂皮末、夜苓末、持薬末、牡丹皮末及び蜂蜜はいずれも市販の局方品を用いた。桃仁
及び蜂蜜以外はいずれも紛末を購入し、桃仁は自社で粉末とした。各生薬末は等量ずつ混合
し
、 桂枝夜苓丸の生薬混合末(以下生薬混合末)とした。
桂枝夜苓丸 :金匿要略K従い、生薬混合末と煉蜜( 1∼ 2min沸騰した蜂蜜)各等量を充分練合し、
,0 0 0m
gとした。
手で丸めて製丸した。丸剤 1日量 (3丸)中に含まれる生薬混合末の量は 3
桂枝夜苓丸錠 :生薬混合末
v
r水分を除いた蜂蜜、賦形剤
滑沢剤を加えて打錠した。錠剤 1日量
( 18錠)中に含まれる生薬混合末の量は 3.0 0 0噌とし た
。
市販桂枝H~ 苓丸製剤 : A 、 B 一一一 桂枝夜苓丸 (生薬末 K 主る丸斉lj )
C一一一一一 桂枝夜苓丸(生薬末とエキス K よる丸剤 )
D、 E一 一一桂枝夜苓丸料エキス頼粒(エキスによる頼粒剤)
-69ー
彼験材利
2
. 実験方法
超音波抱出( 容
;娘
1
)抽出方法
30a
l)
還 心 分 離 ( 3000rpm X
被験材料から指標成分を抽出する方法は Fig
.l1
'
L
Smin)
上澄i
夜をメスフラスコにとる
示した。
F
主澄を更に超音波他出(;容燦
2) 定 量 方 法
遺 心 分 離 ( JOOOrpm X
定量は UV検出による H PLC法で行った。指標成
.l1
'
L示した。
分及び HPLC条件は Table
I5
m
l)
Smin)
上;歪浪を先のメスフラスコに加える
メ ス フ ラ ス コ に ; 苔 娘 を 加 え て 50o
fと す る
Fig. 1
Table.I
1
旨
療 成 分
amygdalin
ロrunas1n
benzaldehyde
。
pae niflorin
cinnamic aldehyde
Daeonol
1
白出方法
H P L C条 件
4
費出波長
移動相
210nm
H70・
Me0H(
I0:I)
210nm
MeOH(3:I
)
H,O・
240nm
MeOH(3:I
)
H,O・
274nm
MeOH(
I:I
)
H,O・
。。
カ ラ ム : MERCK J
1?
0h−
ト LiChr s rb RP-select B (
250X 申 4mm)
カラム温度
40・
浪 速 : I.0 a
l/min
.
結 果
1
. 抽出条件の検討
桃仁末 lgをメタノーノレ及び 50%メタノ ーJレで抽出した場合の g
,
m
ygdaユin、 prunasin及び
benzaldehydeの量を Fig.2I
'
(示した。在な、横軸は l回 の超音波抽出 l
(
C要 した時間である 。
メタノ ールで抽出した場合は amygdalinがほとん ど加水分解せず、抽出時間 2omin以上では定
量値が一定であっ た。 50%メタノーノレの場合は l ominで既 k amygdalinが分解し 、 多くの
:prunasin及び benzaユ
dehydeが認められ、抽出 時間の延長Kより分解の程度が著しく進行した。
別途、エタノー Jレにより実施した結果によれば amygdaユinの抽出率が非常 K低〈 、 50%エタ ノ
レでは 50%メタノー Jレの場合と同様l
f
Camygdalinの介解が生じた c
−.)
よって、本実験では抽出溶媒としてメタノー Jレを採用し、
-70ー
1回の抽出時間を 3ominとした。
,
m
o
l
u
m
o
l
他出 i
容媒: h
ieOH
ω「
他 出洛媒
ω
50% MeOH
I
l
lamygdalin
ノ
「ーー守、h、
『
l
出
〕
|
||
:
|口
盟
底
協観
店 副d
磁繍
隣
接
君
皮切
prunasin
benzaldehvde
分 4
0
含
a3
0
3
0
霊
髭
2
0
2
0
1
0
·:~
O'
臨号砲
10
由
?
Fig.2
出
臨許掴
臨盤面温
20
30
時
t~E 仁 1
間
。
磁器畠
I0
40
f
自
(min)
gあたりの
20
出
30
時
40
問 ( min)
amygdalin.prunasin.benzaldehydeの 量 (
u
m
o
l
)
2
. 桂枝夜苓丸及び桂枝夜苓丸錠中の指標成分の経時変化
丸剤及び錠剤は、服用 1回分を厚さ l2/
J
,m のア Jレミニウム包剤で包装し、 冷蔵( 5∼ 50 )、室温
( l5∼ 3 0° )、医薬品の製造指針の加速条件( 4 0°
、
7 5% )でそれぞれ 1箇月、
3箇月、
6箇
てっき指標成分の安定性を比較し、その結果を Fig.3及び Fig.4V
'
L示した。
月間保存した。乙れら V
Fig. 3によると 、 4 0。
、 7 5%保存の丸剤 V
てないてのみ、 g,mygdaユinが加水分解して経時的
K著しく減少している一方で分解生成物の prunasin及び benzaldehydeが経時的 K増加した。
IV
'
L沿いても 6箇月目で prunasin及び benzaldehydeが認められた。丸
また、室温保存の丸斉J
l
V
'
Lないては amygdalinの変化は認められなかった。
剤のその他の保存条件並びに錠斉j
C二nn
g,mic
aldehydeは 4 0°、 7 5%保存の丸剤V
てないてのみ著しい減少がみられ、それ以
外ではいずれもほとんど変化がなかった。
i
・
:
)
.4V
'
L示したよう K、 pg
,eonol及び paeoniflorinについてはいずれの保存検体
また、 Fig
K もほとんど変化が認められなかった。
3
. 市販製剤中の成分比較
各市販桂枝夜苓丸製剤J
V
'
L使用された原料生薬量 Kつい て Tabユe
.2V
L示 した。また 、各製剤 1日量
.5V
'
L示し、各製剤に使用された各原料生薬つまり桃仁、桂皮、牡丹
中の指標成分量については Fig
'
L示した。
皮、 巧薬それぞれ lgあたり K換算した指標成分量 Kついては Fig.6V
各製剤中 A及び Bは生薬末を丸剤としたもので 、 Cは生薬末と抽出エキスを合わせて丸剤としたもの
である。 D及び Eは抽出エキスを頼粒剤とした もので、「 東亜」は東亜製薬鞠製の桂枝夜苓丸錠である。
Fig.5V
'
L示したよう K、各社製剤 1日量中の amygdalin量はいす’れも 「東 g
p
:J(IC比較して著し
く低値か、も し くは全く認められなかった。その分解生成物 prunasinはいずれ Kないても認められ
ず、 benzaldehydeは A、 B及び CV
てないて認められた。また 、 Ginnamic aldehydeは
、
Cないては比較的高い値を示したが、 C、 D及び EKないてはほとんど認められ
「東亜」並び VCA、 BV
なかった。 paeonoユKついても cinnamic a工dehydeと同様の傾向がみられた。 pa
eon1.:fー
ユorin('Lついては比較的高い含有率を示した。
-71-
一方、 とれらを各生薬 lgあたり に換算して Fig・6V
L示したが、いずれも 「東 亜 JV
L比較して指標
成分が低く 、 特 K エキス製剤 Kないて著 しかった。
f
兆
{
二
挑{こ
amygdalin
prunasin
。
.
(
)
mg
mg
20
'0 l
3
。
•a 1
40
a
・
15
30
2
IOr
, 5
20
丸 ~I
丸斉{|
。
¥
ふ
5ト
dO• . 75%
ど
と
剤
。 。
。 .
室温保存
6
mg
3r
叶 C
-s
"
'on:r
径皮
•mo l
30
benzaldehyde
‘
6
3
months
桃{二
・
ー
司
、
0十
3
d0・
.75Y
o保 存
cinnamic al
dehyde
mg
15
_
,
,
L
;
丸 ~J
2ト
d0・
.75Yo保〉存
/
~
10
?
b
\
O
’A
−
J司
%
泊四
阿
丸
10
5
室温保存
¥.
.
.
円
U
6
一0
υ
門
−o
Fig. 3
3
months
径枝 夜 苓 丸 及 び 佳 枝 夜 苓 丸 錠 中 の
3
5
情 。 内 ・門 き
r
n保 成 分 の 経 時 変 化 一 ! {mg/I日 量 )
丸 ~J
−・
1
2
>
−・・冷 蔵 保 存
…t ・・:
室温保存
ーー主ー ・ 40・.75Y
o保 存
f
.
!斉J
I
ーやー :;告辺保存
…・・
・・
: 室温保存
ー〈〉ー : 40・.75Y
o保 存
-72-
牡丹皮
宅う薬・
oaeonol
4
土丹皮
paeoniflortn
mg
mg
10
40
8
6
20
4
可
タ
10
2
o~
。
F19. 4
3
。
。
6
months
3
6
montns
径 後 夜 苓 丸 及 び 径 枝 夜 苓 丸 錠 中 の ? 旨 保 成 分 の 経 時 変 化 ー I (m gII日 量 )
-73ー
口
mg
20
mg
amvgdal1n
圃
む刀、FZU刀 ﹃ 司NCUD
~Cl 10
』
E
5
B
C
−
0・
c
10
・
a
.
0
J
由
5
。
D
E
l._
ー」
エキス矧往
丸
15
。
日 l錠
A
20
benzaldehvde
c I5
司
mg
2
mg
v
15
'O
〉
工
一一
u
−
・
c
5
0
v
。
。
0
.
A
8
C
0
丸
エキ
東亜
i
i
mg
amygdalin
.
,
号
、
。
才.
A
f
t
B
C
0
E
『
0
c
0
v
司
a
.
。
。
東亜
L ヰス r~ I ~
A
8
C
0
E
L__J
錠
同
25
エキス対日
丸
9
50
−
v
h
i5
COU司 白
吋
~ 10
E
司
ら
。
nununV
主 20
432
C ﹃﹂o
コ
て
、
−
丸
E
5
mg
u
L__J
10
L一
一」
エ キス 矧 f
l
!
丸
D
I
15
u℃ −oNEUD
U℃h
、z
コ
て
環亙
C
mg
2
司
。
B
~
benzaldehvde
s20
A
市販製剤c
:
pの?旨権成分比 較 ( 1 日量)
.
口
mg
30
=
スr
nぉ
L__
」
Fig. 5
c
m
エキス'~
由
a
~
丸
『
東歪
v
E
し一一」
c
喝』
c
0
与 20
I
I
)
E
C
30
u
c
B
mg
~ :0
咽
A
10
東霊
A
m
:
F
i
g
.6
B
丸
C
0
。
東亜
E
L_
一」
エキス 狩 f
i
i
i
j
'
.
A
B
0
E
L_
」
丸
市 販 製 剤l
中の?旨標成分比綜( :
各 生 薬 1 g あ た りに 検算)
ー
−7 .d-
C
エキス 対
m
考 察
原典の製法 K従って調製した桂枝夜苓丸と水介を除いた蜂蜜を用いて調製した桂枝夜苓丸錠Kついてそ
の安定性を比較した。その結果、丸剤Kないて は煉蜜中の水分等の影響 K より桃仁中の amygdalin及
び桂皮中の cinnamic aldel1ydeの経時的安定性K懸念がある ζ とが明らかとなったの一方、錠剤
V
てないては指標成分のいずれもほとんど変化がなく安定性 K優れていることが確認された。
g,mygdaユinは水の存在下、桃仁中 K共存する加水分解酵素 emulsinVLよって比較的容易 v
c介解
'
.nnamic aユdehyd.eは乾燥工程等での揮散を免れ難い。以上 K
することが知られておサ、また、 c"
より桂枝夜苓丸製剤の品質は、製剤の製造工程に£って左右されやすいものと考えられる。この乙とは現
在の市販桂枝夜苓丸製剤の品質 K反映してお、り、今回の実験結果から明 らかなように、いずれの製剤 も原
料生薬量として最少の「東亜」の品質を大きく下廻った。
即ち、現在我国では、桂枝夜苓丸の原料生薬量の満量は l日 2 0gで、粉末として用いる場合は 1日 6
9gと規定されてなり 、一般向けの製剤としては更 Kζ の 1/ 2量まで減量することが認められている。
:,
て ∼「東亜
」は原料生薬末量として最低値 ( 186g)の 1/ 2量の 1日 3gを使用してお、り、いわは−最低規
の指標成分は、「東亜 」の 2倍以 上の生薬を使用 して いる他の
格の製剤である。しかし左がら、 「東亜 J
製剤 K比べて明らかK 高値を示した。
v
c
指標成分のそれぞれが桂枝夜苓丸を適用すべき「証 J 対して、いかなる役割を果たすか Kついて、今
後近代的見地から検討を進めるためには
その品質規格及び安定性が基盤と在る乙とはいうまでもない。
L供給する義
また ‘我々は医薬品を製造する立場として、桂枝夜苓丸 K隈らず、品質の優れた製剤を市場 V
務がある乙とを認識すべきであると考える。
文
献
l )張中景、金匠要略、明刊倫子木本影印本、憶原、東京、
l9 7 7
2 )多紀元筒、金匠要略輯義、復刻版。出版科学総合研究所、東京、
l9 7 9
3)寺津捷年他、 自家製 ・桂枝夜苓丸の臨床効果K関する研究一 煎剤なよび丸剤の成分比較一、日本東洋
医学雑誌、 35、 13 1 (1984)
4 )鳥居塚和生他、桂枝夜苓丸の製剤学的検討、日本東洋医学雑誌、 35, 185 (1985")
5)K.・
rorii3uka, Pharmaceuticaユ Studie8 on the Medicinal Prescrip-
ィ
,
tion Used in Traditional Sino-Japanese Medicine - Change of
the Cornponen七s in Keishibukuryo-gan Prepared in the Hospital
1
)
、 89
Ph::i.rmacy 一 、生薬学雑誌、 42(
(1988)
一
-75
家庭薬研究 N
o
.9
7
6(1990)
【原著】
H P L Cによるパップ剤中の精油類の分析
High performance li(.Juid chromatographic analysis of
essentiaユ oils in catapユa8filS
中
明
官 紳
田
,
巳
」h
Tsutomu TANAKA
Shin
’ichi MYOKAN
井
?ケ
沢 香 里
深 井 伸
K9.0ri IZAWA
恵
Nobue FUKAI
テ イ カ 製 薬 株 式 会 社
Q,uality control Divisioo,
品質管理部
Teika S(::iyaku Co.,L七d
.
ごップ剤中 の精油成分の分析は、一般K蒸留法が用いられ、その代表的左ものとして、 日局生薬試験法、
精油定量法によ.
?
! 総精油量を求め、更に G C法により各成分の含量を定量ずる方法がある。 l〕
,
の
しかし、
精油定量法て’
は抽出 i
'
L非常 K時聞がかかり、また、精油定量器の精度はパップ剤の精油分析として必ずし
も十分であるとはいい難い。更 K蒸留の加熱条件及び冷却方式K て誤差を生じることもある。そこでパッ
プ
・
斉
!J中の dーメントー Jレ及び deーカンフ Jレ等の分析精度を高める目的ーでメタノ
−レ溶媒握とう K 主る直
.
1
、
接抽出法と検出方法として示差屈折計を用いた HPLCK よる今析条件を検討し.比較的短時間 K、 かつ
高精度で定量ナる乙とができる分析法を確立した。
実験の部
標準品及び試料
1
)標準品
4ー メントーノレ標準品 :日 局 dーメントーノレをエタノーノレで 2回再結晶した。含量 9 9
.0%以上
。
de ーカンフル標準品 :日局 d&ーカンフルをエタノーノレで 3回再結品した。含量 9 9
.0%以上。
2) 試 料
Table 1 Composition of Cataplasm A
a
。
。
..
o
b
T u la I
v
30ω
50h
010q
.
.
oe
自目
huhuv
’
河“
llr
L
製剤を用 lハた (Tab工e
. l)
。
ncd
1
.0 g及び d&ーカンフ Jレ0
.5 gを含有する
川
lmda
−e−d
1 0 0g中 dー メント ー ル 0
.3g、ハ ッカ泊
taps
nhml
。
。
,
、
.
消炎鎮痛パップ斉j
lA。有効成分として膏体
I00 g (
(
)
I
I0cm2)
2
. H PLC条 件
検出器
: 示差屈折計
カ
: Shim:pack CLC ODS (島津製作所、 6側
ラ ム
カラム温度
: 4 0"付涯の一定温 度
移動相
: アセトニトリル ・水混液( 5 2 :4 8)
流 量 :
〉く l 5c
m
、
5j
J
:
m)
1
.2m
e
/min
3
. 内標準溶液の調製
アセナフチレン(和光純薬) 350mgを量り、メタノ
−レを加えて
.
1
m
eとした。
l 00
4
. 標準溶液の調製
dー メント−.;レ標準品約 3 oo
mg及び d&ーカ ンフル標準品約 24 0m
gを精密 K量り、メタノールを
加えて正確K 10 0m
eとした。
ζ
の液 l0m
eを正確K量り、内標準溶液 5m
tを正確に加え、更 K メタノ
ーノレを加えて 2 5m
eとし標準溶液とした。
ーマ日ー
5
. 試料溶液の調製
試 料 3 od(5cm× 6c
m )を正確 K切りとり、幅約 5酬に細切し.その重量を量り、
製の共せん遠心沈駿管K入れ、
ζ れ K内標準溶液
m
t
5 o のガラス
5
1
1
dを正確に加え、更 K メタノ ー レ
ノ 201
1
l
lを加えて..
9 0分間激しく握とうし、 ζ れを 0
.4 5 刈九のフィノレターでろ過し、ろ液を試料溶液とした。
6
. 定 量 法
標準溶液及び試料溶液 3 0μ
& ずつを H PL CK注入し、得られたクロマトグラムより内標準物質の
ピーク高さ K対する dーメ ントーノレ及び d
.
eーカンフノレ ωピーク高さの比を求め、含量を算出した。
−
結 果
1
. H PL C条件の設定
タ
試料溶液を直接 Gc
K注入し定量するととも可能であった。しかし、メタノー JレK抽出された パップ
基刑成分の流出時間は G C条件下で非常に長く、また、カラム K 強く保持され流出しない場合もあり、
数十回の連続注入でクロマ トグラムのベースラインが乱れ、測定が不可能であった。そ ζ で測定方法を
v
cより、パッフ・基斉JI成分の影響を受ける ζ となく連続注入が可能と左った。
H P L C法 V
てする ζ と
Hp
l Cの条件は、 dーメント− Jレが紫外部氏吸収を持たないことより検出器陀示差屈折計を用いた。 3) カ
ラムは長時間使用できるものとして島津製作所製の OD S系カラム、 Shimp::1.ck CLCを用い、移
動相は調製が容易左条件ということで、アセトニトリ Jレ・水混液 ( 5 2 : 4 8 )を採用した。
標準溶液及び試料溶液のクロマトグラムを Fig.1k した。
2
. 検
量 線
6ーメント ー Jレ及び d&ー カンフル Kっき、それぞれ 0
.2∼ 2
.0略 /m
tの濃度範囲で作成した検量線
.999与L
上であった (Fig
.2)
。
はいずれも原点を通る良好左直線性を示し、相関係数はいずれも 0
日
〉
A)
(l】( 2)
。
。
旬、
.。
"
'
、
、
。
(:
I》
(I) (~)
.
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、、
e
・
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己
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、
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句
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. I・0
ω
4
0.
o
.5
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。
。
。s
。
FIg.l Chr mat gram f /-mcnlh I
.4・
・camph r
and accnaphthylonc
・
A) sl
ndard
U) •
1.0
(
I】4・comohor
。
(2) I-menlh l
(3) I
.S.
’
.
5
2. 0
c。
nccnlralton【m
r
.〆
ml】
•mplc
。
。。
Flg 2 Standard callbratl n curves
1-mcnth I and al-camph r
( •<cnaph l
i
l
yIend
・・,。
。
f
0/-mcnlhol
a
l-c mρh
3
. ハッカ油中の dーメン トーノレの定量
6ー メント ール及び d
f
,ーカンフルの定量分析の検討 V
てあたり、原料のハッカ油 中の 4ーメ ン トー Jレ
v
eよる定量{直と比較した。 GCの条件を Table.2』て示した。ハァカ油 3ロット
含量を測定し、 G e
の dー メント−;レ含量は H P LC法と G C法ではほぼ同ーの相関ナる結果令得た ( ・
r!:Lble.a)
。
また H P lC法でハッカ油の同一試料溶液を 5回繰り返して注入したときの
繰り返 し精度も高 1
ハ乙とを確認した (Table
. 4)
。
-77ー
c
.v
.値は 0
.8 3%で、
37 2
37.4
36.8
目
37.J
3
37 1
36.0
37.4
mean
36.4
37.J
I
2
3
35.5
35.9
36.2
35.6
35.3
35.3
mean
35.9
35.4
目
36. 2
36. 0
36. 3
36. 2
36. 0
.
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C・v
.
a
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4
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2
3
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5
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−
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e
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T
。
.
N
G
37. I
36.7
36.7
36.0
。
c
c
HPLC
36.5
36.2
3日.6
I
日
hu円i
v
・
+ LW円
U
Carrier g,
o
.s fIo w rale : N ilrogen
, 5.
0ml/m1n
A
口
、
ビ an
oed
mn
3
InJ円 cII0n lemperalure. 200・
,
。
A
−
−
4・/ ni In
『
I
+ι w F M
temperalure: 130 170・
No.
na
n
。
ic
c。
lumn
Sample
。 r bI
V
alp
。
qJ
、
打e 1on1zat1on deLeetor
Oeleclor: F
'
Ia
Column: PEG-20M 10% on AW. Chroma~
60/BO (3mm世X2m)
n H
・
I
n
・
mty
rnb
ee
tml
e−
−
Dlo
e
hu
。
f GC
l
a
T
Table 2 Analytical conditions
(
%
〉
行
ト匂
36. 3
o
.03
(
%
)
4.
パップ剤 A 中の dーメント ーノレ及び dtーカ ンフルの定量
パッフ・剤 A 中の
4ー メン トー Jレ及ひ’ dtーカ ンフルの定量介析を行った。抽出溶媒はメタ ノー Jレ、エタ
ノー Jレ及ひ’アセト ニトリルの各溶媒につき比較した。 6 ominの振とう抽出で、メタノールでは dーメ
rable.5 )。そとで抽出溶媒をメタノ
ント ー ル、 dtーカンフ Jレ共Kほほ 1 0 0%の回収率を得た( ・
ールと設定し た
。
次 K抽出時間 Kついて検討 した
。 8ー メン トール及び dtーカンフルは、共 K メタノール溶媒振とう
min付近でほぼ 10 0%回収された( Fig. 3 )。そこで充分な抽出時間として 9ominと
抽出 6o
設定した。
H
1o
o
.5
93. 5
69. 5
.
一
一一
-0
一
一
一
一
一
。
0-0
.
.
duv
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w﹄
−
u
。
ω
。
sb 8e &Om』n.E><h uluc I: lhc me• n t lhrcc
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1 n' (
"
)
内耳︾為﹄
1o
o
.0
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.0
66. 2
’t”t“ ” S
di-camphor
−
e
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l
i
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no
内H 内
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LP
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−
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・
‘
/-menthol
。
,
−
−
−、
、
.
m
ea
.
、
.
solvent
B
−
a
。
Table 5 Influence of solvent on analysis
f
l-camph r
of /-menthol and <
20
5
. 基剤の影響
パッフ宵!JA より、有効成分を除いた基局J
I
試料を調製し、
定量法と同様陀操作したと
ζ
ろ
、 dーメントー J、
レ
dtーカンフ Jレ及び内標準物質の部位K ピークを認めな
(
C gー
かった( Fig.4 )。また、との製剤ブランク f
メントーノレ及ひ dtーカンフ Jレ標準溶液を添加し 、定量
e
法と同様に操作したと乙ろ、両成分共 Kほほ l 00%の
回収率が得られた。乙のとと主り有効成分の基剤への吸
円の
:
t
i》
6
1
1
1宝
。
~I)
rIn
i
c(mIn】
very 。
f /-mcnth。
l and
Fls.3 Rec。
tr。
m methan。
l s。
Iutl。
n•
01-menL
h 1
。
・ol-c•mPh 。,
。r
ol-c~mp h
着はないといえる。
6. 製剤への適用
パップ剤 A
。
3ロッ トKっき定量を行った ( T~b ユ e . 6 )
HPL C法 V
てよる 4ー メントー Jレ及び d&ーカンフ Jレの定量値
回目小.母 国
は精度もよく、蒸留法を用いた GC法の定量値とほぼ等しいも
のであった。
7
. 本法K 主る他成分の分析
パッフ.剤 K一般K配合 される成分及び他の精油類を H PLC
、
,
企
条件下で注入した時の保持時間と保持比(ピ )を ・
r
able.
7'
{
C示 した。本定量法 K より、パップ剤 Aの防腐剤であるテモ
FIe.
4 Chr。
mat。
gram 。
f
prcparatl n blank
。
ールも精度良 〈定量す るととができた。
。
。。
Table 6 Determlnati n
f /-menthol and d
i-camphor
in preparati n by HPLC and GC
Sample
A
P
L
C
103. I
102.7
10!
.0
πiean
JOO. 7
102.4
G
C
ー
ー
ー
一
一一一…『一一 一一
一
一一
一
一一
/-menlhol <17-camphor
IOI.I
I
100. 2
IOI.7
102. 0
102. 3
102.I
I
IOI.I
102.5
97一
4 3
−
−
一
Il o
000 O
円
RUEdnu −Ru
4
qu 4−q
nunvnu
・
’ 一nu
一 ︽
909 ↑
g
U
− 内
− 内,
a
SRu
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o
ハ
Uハ
unu
一m
,soa−−s
。
令oonuno 3
99. 0
102. 2
100.I
’aqdn4
I
2
3
123 一 日
l
3
H
一
一
一
ー
ー
ー
ー
一
一
一
一一
ー一
一
−−
−・
・
・
一
回
一
/-menthol <17-camphor
No.
I02. 6
I02. 4
l03. I
c
l02.7
〈
%
}
。
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令
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内
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−0 0 2 3 3 3 3 4 4 4 4 7 7 8
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n
−3
68243423585BB3
・1一
9284468678485
。
0H
Material
glycyrrh1z1c acid
glyc I sallcylale
meLhYI salicylale
bornenl
capsa1c1ne
nonylic aclde van! Ilylamlde
di-camphor
。
、l
thyn
1somenlhol
I-menth l
cine le
menlhone
anethole
acenaphLhylenc
m一
,
quqGoooo n
30303nv
−
、−
Table 7 Retention time and capacity fact r
考 察
パッ プ剤中の dーメン トー Jレ及び d&ーカンフノレの分析は、従来の日局生薬試験法.精油定量法に準じ
た方法では、精油定量器の精度、正確性の点から、 ときに定量値 K大き左ばらつきを生じる乙とがあり、
新しい試験法の開発が必要であった。今回、メタ ノー Jレ溶媒振とう K よる直接抽出が、揮散の少ない精度
の高い方法と考えられたので、定量法の確立を目的 K検討した。測定方法と しては示差屈折検出器を用い
た HP LC法を採用した。とれは、前処理が簡便左上K カラムも 一般的な ODS系カラムを使用し、基剤
成分の影響の少ない、再現性の高い方法であり、ル ーチン分析 K適 している。
今後は、ハッカ油中のテ Jレペ ン類や ユー カリ泊中の γ ネオール等への応用を考えている 。
-79一
結 論
パップ剤中の dー メントー Jレ及び dtー カンフルの HPLCK よる 定量法を確立した。乙の方法は試験
時間の短縮、分析コストの削誠左ど品質管理面K有用でるると考えられる。
謝 辞
乙の研究を行う Kるたり、御指導いただきました悌島津製作所、応用技術部、京都分析センタ− v
c深 謝
致します。
参考文献
1 )中島慶子、安田敏子:消炎鎮痛貼布剤からのメントール、カンフ Jレ、サリテ Jレ酸メチ Jレの揮散Kつい
て、薬剤学、 47(
3
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の安定性、定量 K ついて‘医薬品研究、
14(
3
、
) 4 l1、 ( 1 9 8 3 )
3)s
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-80一
,~
家 庭 薬 研 究N
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o9
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【原著】
牛黄の品 質評 価に つ いて
Evaluation of the Q,uality of Oriental Bezoar
有 沢 み さ を
石
Mii
:
;
a
o ARISAWA
Misuzu ISHIDA
江
田
尻
美
鈴
横
洋
Youichi YOKo・rA
藤
時
夫
斉
日aruo SAITO
千鶴子
Chizu':<O EJIRI
富
田
山
県 薬
事
研
究
所
Toyama Prefecturc
:
L
l Ins七itute for Pharmg,ceuticaユ Research
・{
:
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牛黄は牛 ( B
os t
a
u
r
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Linne var. d
omesticus Gmelin(B
o
v
i
d
a
e
)
) の胆のう K 生じ た
結 石 で 、 強 心 、 利 胆 、 鎮 静 、 鎮 け い 、 解 患 解 熱 な ど の 目 的 で 六 神 丸 及 び 救 命 丸 K配 合 さ れ て い る 。 ま た
民 間 で は 高 血 圧 の 治 療 薬 と し て も 使 用 さ れ て い る l)
。
牛 黄 は 高 価 K もかかわらず
そ の 品 質 評 価 Kは 産 地 、 色 調 、 形 態
味覚、臭いなどを指標と した 経 験 的、
主観的要素の多い手段が取り入れられている。
そ 乙 で今 回 、 理 化 学 的 品 質 評 価 の 導 入 の一環と して 、 市 販 牛 黄 中の 胆 汁 酸 及 び ピ リ ル ピンの含量を H p
L C法 で 測 定 し . 産 地 聞 の 差 異t
てついて検討した 。 更 K イ ン ド 産 牛 黄 よ り 異 物 と 推 定 さ れ る 成 分 が 検 出 さ
れ 、 そ れ Kついても若干検討したので併せて報告する。
実験の部
1
. 試 料
オ ー ス ト ラ リ ア 童 7検 体 、 北 米 産 3検 体 、 ア ル ゼ ン チ ン 産 2検 体 、 ウ ル グ ア イ 産 l検 体、 ブ ラ ジ ル 産
6検体、コ ス タ リ カ 産 1検 体 及 び イ ン ド 産 6検体を用いた。
2
. 標 準 品
ピ リJレピン :牛 胆 石 よ り 得 ら れ た 結 晶 ( シ グ マ 製 ) 、 コ ーノレ酸 ;東 京 化 成 試 薬 特 級 を 7 0% エ タノ ー
ノレより再結晶、デオキシコ ール酸: 東 京化 成試 薬 特 級 を 希 エタノ ー Jレより再結晶、クノデオキシコール
~·t
酸 :シグマ製
3. 試 薬 及 び 試 液
トリ エテ Jレアミン :和光純薬工業製(試薬特級)、フェナシノレブロマイド :東 京 化 成 製 ( HPLCラ
ベ Jレ用) 、 メタニ ー ノレエロー:和光純薬工業製(試薬特級)、オ ー ラミン :和光純薬工業製(試薬特級)
4
. 装 置
島津 LC- 6 A型 高速液体クロマ トグ ラ フ 及 び 日 本 分 光 FT/工 R-3を使用 した。
5
.
ピリルピンの HPLC
牛黄を粉末とし..その 2 o
mgを 精 密 に 量 り 、 氷 酢 酸 ・ク ロロ ホルム混液( l :4 ) 5 o
m
tを加え還 流
1時 間 抽出 した。冷後クロロホルムを 加 え 正確 i
'
C1 0 0:~it とした。更 K
乙の 6m
tを 正 確K とりクロロホ Jレム を 加 え 正 確v
cl 0 01
tと し 試 料 溶 液 と し た 。 と の 試 料 溶 液 2 0μg
冷 却 器 を 付 け 7 5。 の 水 浴 中 で
kっ き 下 記 の H PLC条 件 で 試 験 を 行 っ た 。 ( 以 上 の 実 験 は 遮 光 下 で 行 っ た 。 )
2)• 3)
HPLC条 件
カラム
Shim-:pack CLC-ODS鍋島津 〆 6× 1501
7
1
?
1
1
カラム温度
4 0° 付 近 の 一 定 温 度
移動相
メタノ ー ノ
レ ・薄め た氷 酢 酸 ( 2→ 1 0 0 )混液( 89 :11 )
-81ー
1
.Om
t
/min
流 量
紫外吸光光度計 (4 5 onm)
検出器
6
. 胆 汁1
撃の HP LC
第 18回生薬分析討論会講演要旨、横田ら の 「 H P LC法 K よる 市販熊胆及び牛黄中の胆汁酸の分析 」
の方法K準拠した 0 4)
7
. 胆汁裁の TL C
m
e
牛黄を粉末とし、その 100略 を精密 K量 り、メタノ ー レ
ノ 5 0 を加え水浴上で 1時間抽出し、ろ過
した。残留物を同僚に 2回抽出し、ろ液を合わぜ溶媒を留去した後メタノ ーノ
レを加え正確に 1 01
1
l
tと し
試料溶液とした。
ζ
の試料溶液 2o
μP
.
'
I
Cっき 下 記の TLC条件で試験を行った。
T LC条 件
H PT L C Kieselgel 6o(M•3rck)
薄層板
トノレエン ・氷 酢 酸 ・水混液( 10:10:1)
展開溶媒
検出法
;
パ ニリ ン 0
.8gを硫酸 ・エタノ ール 混 液 (4 : 1 ) 1 o
m
t'
I
C溶か し噴 霧 し
、
l0 5。
で 5分 間 加熱する 。
8
. シ ョ糖(異物)の TLC、 H PLC及び IRK よる 検 索 5、
)ω
l
) インド童牛黄 lOOrngを精密 K量り 、 以下 7項と同様操作し下記の TLC及び HPlC条 件 で 試 験
を行った。
TL C条 件
HPTLC Kieseユgel GO(Merck)
簿層板
(
l
lnー ブタ ノー ル ・アセトン ・水 混 液 (4 : 5 : l) (
2)メテルエチルク トン ・
展開溶媒
氷 酢 酸 ・水混液( 3 :1 :1)
検出法
: パニリ ン 0.8gを硫酸 ・エタノ
−
レ混 液 ( 4 : 1 ) lom
t'
I
C溶かし噴霧し、
)
.
l0 5。
で 5分間加熱する。
HPLC条 件
カラム
: TSKgeユ Amide 8 o
東 ソ 側 〆 4.6× 2 5 0仰
移動相
薄めたエタノ ーノ
レ ( 8→ 1 0 )
検出器
示差屈折計
2) イン ド産牛黄を粉末 K し、その 100噌を精 密 K量り 水 I0m
tを加え 超 資波抽出器で 3 0分間抽出
した。とれを ろ過し、 ろ液をク ロマト グラ フ柱 (強塩基性イオ ン交 換 樹 脂 DoweX 5 ow ×4
〆1.5× 1 ocm)に通した。次 K水 2 omt を用いてクロマトグラフ住 を 洗い 、
流出液及び洗・依 ~r 合わ
せ、水浴上で濃 縮 した。得られ た残留物を エ タノ − ;
レより再結 品させ、 I Rで測定し た
。
9
. ター Jレ色素( 異物)の TL C及び HPLC(
'
[
主 る検索
昭を精 管 K量り 、 以 下 7項 と 同 様 操作
インド産牛黄(ピ リJレビン及び胆汁設を含ま在い偽』日) I 0 0l
し下記の TLC及び HPL C条件で試験を行った。
T LC条 件
HPTLC Kit
=
:
:
s
s
l
g
eユ 60(Mercl
c)
薄居板
2)
ア ミノレアルコ ール ・
(
t
lnーブタノ ー Jレ・氷 酢 酸 ・水混液( 10:10:1 ) (
展開溶媒
エタノ ー レ
ノ ・強アンモエア水混液( 10 :10:1 )
肉眼で観察する。
検出法
HPLC条 件
カラム
:
カ ラム温度
Shim-pack CLC-ODS 側島津 〆 6× l50
1
1
1
1
1
1
:
4 0°付近の一定 温 度
-82-
移動相
(
1
)メタノー Jレ・薄めた氷酢酸 ( 2→ 1 0 0 )混液 ( 6 : 4 )
(
2)メタノ
ー Jレ・水
混液( 9 7 :3 )
流量
検出器
omt/min
1
.
紫外吸光光度計 ( 4 lonm)
l0
. デン プン (異物)の検索
9項で得られた残留物の一 部 Kついてヨウ素反応を行った。更 K一 部の残留物につき鏡検を 行っ た。
結果及び考察
l
.
ピリ Jレピン及び胆汁酸含量 Kついて
l
[ランク 付 され、オ ー ス トラリア童は上品、北米産及び 中南米 産は中品、イン
牛黄は市場では産地 別 f
ド産は下品として流通している。 7〕
<
"
J
そ乙で、今回我々は各産地の牛黄を 3∼ 4gずつ収集し、 ピリJレピ ン含量及ひ’
胆汁酸含量を求め、そ
c為、ける 評価と の相関 Kついて検討を 行っ た。
れらと 市場 v
Fig.lは各産地の牛黄のピリ Jレピン含量を示したものである。 Fig.2は胆汁酸含量を示したもの
である。今回の牛黄のピリ Jレピン含量は 0∼ 55%であり 、胆汁譲含量は 0∼ l3%でるった。産地別
・
では 、下品と いわれて いるインド産牛黄の ピリ ノレピン含量は 0∼ 34弘、胆汁酸含量は o∼ 5 %であり 、
他の産地の値K比べ著しく低く、更にピリノレピン及び胆汁酸が認められない偽品も 1検体検出され、 イ
c上品 といわれる オーストラリア産と中品といわれる北
ン ド産の低い評価を裏づける結果であ った。次 v
米産、アルゼンチン産、ウルグアイ輩、ブラジ Jレ産、コスタ リカ産を比較し たと
ζ
ろ、 ζ れらの産地問
では ピリ Jレピン及
F
i
g
.
I 牛黄中のピリノレビン含量
び胆汁酸含量 K訟
いては差は認めら
70
れず、 ピリノレピン
含量 4 0∼ 5 5 %
胆汁酸含量 6∼
l3%の比較的高
い{
直が得られた。
60
50
%
量
Eコ 4
0
ピリ Jレピン及び胆
汁酸含量で評価す
ー
’
るならば、とれら
30
20
の産地の牛黄は同
ーの品質ものと考
えられた。
1
0
0
産地
Au:オース トラリア
NA:北米 Ar:
ア ノレゼンチン U:ウルグアィ
B:ブラジノレ K:
コ スタリ カ I
:インド
-83一
Fi
g.
2 牛黄中の胆汁酸含量
18
1
6
−
ー
・
−−
−
.
・
・・
ー
・
・
・
・ー
・
・ー
ー
・
・
・
..
1
4
含国一逗%
1
2
1
0
8
6
4
2
+
庄
一
地
ウ Jレグア ィ
Au:オー スト ラ リア NA:北米 Ar:ア ルゼ ンチ ン U:
コ スタ リカ
B:ブ ラ;
:Jレ K:
I
:
イン ド
2
. 胆汁酸の TLCKついて
.
,
.
・
圃
・・
・,
.
.
・’
.
.
e
e e
した。 オー ストラリア産、北米産、 アルゼンチン
産
、 ウルグアイ産、ブラジノレ産、 コスタ リカ産の
Rf
1
.
0
−・
−
−
っき’ K各産地の牛黄 Kついて、胆汁酸の TLC
パタ ー ンで比較を行い、その結果を Fig.3VC示
パタ ー ンを示した。 コール酸、デオキシコ ー ル酸
.. ..
・
ー
..
. .... ・・
・
−,
.... ,..
.
.,
.
,
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
・
.
,
~~-;
の遊離胆汁酸は認められたが、抱合胆汁酸は殆ど
Tc
-e
T LCパタ ー ンは類似してなり 、 タウ ロコー Jレ酸、
タウ ロデオキシ コール酸、 グ リコ コール酸、 グ リ
コデオキシ コー Jレ酸の抱合胆汁酸及びコー Jレ
酸
、
c
デオキシコ ー ル酸の遊離胆汁酸が認められた。
インド産は他の産地 l
て比べ若干異な った T LC
哩園田・
・圃ー
ー
−
ー
−
ー
−
ー
−
E
..
.
・‘ .
..
.
.
.
,.
b
4
認められなか った。また原点近くに他の産地の牛
黄 K認められ左い未知スポッ トも検出された。
1
2
3
4
s
6
7 8
3
. イン ド産牛黄の異物の TL C、 HP LC及び I
RK 主る検索
前項で検出されたインド産牛黄の未知スポッ ト
Kついて、イ ンド童牛黄特有の成分であるかまた
は異物の混入 K よるものであるかについて検討を
行い、 その結果を Fig. 4∼ SVC示した。未知ス
F
i
g.
3 ヰ−黄の薄届クロマトグラム
1:
ヰR
f
l
i 2:
オースト ラリ ア 3
:
Jt
l
l
< ・
1
:アルゼン チ ン 5:ワルグ 7 ィ
6 ブラジル 7:コスデリカ :
自 イン ド TC:タワロコー ル殴 TDC:ヲワロ
デオキ t コール般
C:
コ ール 酸
GC:グリココール俄
GDC;
グ リコデオキ ゾコール限
DC:デオキシコール厳
ポッ トの Rf値、 形状、 色調が糖類K類 似してい
たので、 T LCでは対照として各種糖類を同時K
色調がー
展開した。 Fig. 4∼ 5の TL C主りインド産牛黄の未知スポットはショ糖と R f値、形状、
-84ー
、
事、
致 した。 Fig
.6の HP LCより インド産牛黄のピー クはシ ョ糖と保持時聞か一 致 し
、 その含量はほ Y
35%でるった。インド産牛黄より結品を析出させ IRスペク トノレを測定し たととる、 Fig
.7∼ BK
示すよう K ショ糖標準品と同ーの波数(ー OH3370cn
ご−CH 2 1 460 、
仁n~1
- C - Q- Cu
に l IO 4cn~1,
l I2 5cr
糖が含有する
ζ
会
IO O 1
) ;:~ 1
)て
!i
此収が認められ 7
し
8)
以上の結果、 インド産牛黄には γ ョ
とか明らか Kな D、ショ糟は植物由来のものである ζ と及び多量K含むことより、故意
的に増量剤と してイ ン ド童牛黄の中K混入され たもの と推察された。 9)
Rf
1.
0
Rf
1.
0
可哩理 由F
’
司冨量E
c
&
l
D
>
..
唖.
・
‘・
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..,
E
ゆ
・
田
0.
5
0
.
5
1
2
3
4
..
.
.
’
,
6
5
2
Fi
g。4 イン ド産牛黄及び糖類の
3
5
4
F
i
g
.5 イン ド産牛黄及び糖類の
薄層クロマトグラム
荷.
}
罰ク ロマトグラム
m 4:t
i芽 !
i
i
:
l
:プドワ t
l
.
'
i 2:乳結 3 :インドL~牛貨 ・
I
:
i
!
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t
¥
"
i 5
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l
i
i
J:ブド吋車E Z
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i
.
'
: 3・インド f
f
i
ド
!
/JlWllr容~: nープ 'J Iール ・7 セトン ・水2
昆i
i
!
i
(
4:
5
:I)
~u~溶媒ーメチルエチル 7 トン・ JドE草取 ・ 4:ffl1似3:1 :
I
)
:
.
5
:y ョ裂i
カラム ・TSKg
e
l Ami
de80
移動相: 薄めた エタノール( 8→ 10)
積出 器 :示芝居統計
(
2)
イン/
:
i
i
f
牛賀
1
1) シ ヨ I
I
シ ヨ慌
シ ヨ穏
。
7
.
77
min
O
7
.
7
8
F
i
g
.6 イン ド産牛黄及びシ ョ糖の
液 体 ク ロマト グラム
-35一
min
.
,
.
、
﹄
・
凶S
け F
盟 主弘﹄
︼=&
一
−
F−
−
凶一
凶−
ザ
l
−
−
レ
Fig.
7 ショ糖の IRスペク トノ
爆
幽呈三==tE
EZω 叫E
、
“
Fi
g.
8
4. インド産牛黄 (偽品) の成分の検索
インド産牛黄 より ピ リJレピン 及び胆汁酸を含まない偽品が検出 されたので、成分の検索を行い、 その
'
L示した。 Fig.9の TL C より インド産 (偽品)の各 ス ポ ッ トはメタニー Jレエ
結果を Fig.9∼ 12l
ロー及びオー ラミンと R f値、形状、色調が一致した。 Fig. lO∼ 1 1の HP LC より イン ド産牛 黄
(偽品)のピークはメタニー ルエロ ー 及びオーラミンと保持時間が一致した。以上の結果、インド産牛
黄〈偽品〉陀メタエ ーノレエロ ー及 び オ ー ラ ミ ン が含 有す ること が判 明 した。
またヨウ素反応 陽性物質も確認され、鏡検を行っ たと
いた。 (Fig. 12)
-86ー
ζ
ろ、大きさ、形状がコメデンプ;/ l
'
L類 似して
Rf
1
.
0
0
.
5
a
b
.
.
.
.
.
.
1
2
・
−
−
・
,...
2
オ
3
3
:
(
1)メヲニールエロー
ターjレ色素の薄層クロマトグラム
2 インド ell牛~(偽品)
3 オーラミ
ンド .
i
[牛 黄 〈 偽 品 〉
カラム :S
hin
トp
acKCLC-ODS
移到相: (
,
;'
Iノール・薄めた氷酢t
<2- 100)混波( 6 :
検出器: UV410nm
Fig.
9 インド産牛黄(偽品)及び
I
.メタニールエロー
(
2)イ
y
a
.I
E
.
閥泌総: n
ープテノ ール・氷酢般.7
/
<潟 j
亜(
1
0
:1
0
:I
)
b
.展開溶媒:アミルアルコール ・エず ノール・強アンモ ユ7
7
}
<
.
浪液( 10:10・: I
)
メヲニールエロ ー
。
24
.
2
.
液体クロマトグラム
(
2) イ ン ド 産 牛 黄
〈偽品)
h
im-pacKCLC
『ODS
カラム: S
移動相:メヲノ ー ル ・ * t
毘i
夜
{
9
7
:3
)
検出器; UV410nm
オーラミン
1
2
.
3
而h
。
12.
3
F
i
g
.
1
1 インド産牛黄(偽品)及びオ ー ラミンの
液体クロマトグラム
t
勾
o
o
.
.
エ&ムム
円i
1
n
Fig.
1
0 インド産牛黄(偽品)及びメタニ ーノレエローの
(
1
)
オーラミ ン
。
243
l
コメデ.ンプン
インド産牛黄(偽品)
ノイレイショテ。ンフ。
ン
トウモロコシデ‘ンプン
F
i
g
.
1
2 インド産牛黄(偽品)及び各種デンプンの顕微鏡写真(× 4
0
0
)
まとめ
今回各産地の牛黄のピリノレピン及び胆汁酸含量を求め、市場の評価との相関!
に ついて検討を行ったが、
オース トラリア産、北米産、 アルゼンチン章、ウルグアイ童、ブラジ Jレ産及びコスタリカ産とも比較的高
い値が得られ、 市 場V
となける評価とは一致し 左か った。しかしインド産 Kついてはピリ Jレピン及び胆汁酸
含量は他の産地
v
c比べ著しく低く更に多量のショ糖(異物)の混入が認められ、市場Kかける低い評価を
裏付ける結果であった。またタ ーJレ色素及ひ’コメデンプンから左る偽品も l検体検出され、 インド産牛黄
を使用する際は十分試験を行う必要があると考えられた。
今回はピリ Jレピ ン及び胆汁酸を指標として牛黄の品質評価を検討したが、牛黄は胆石であるといつこと
を考慮すると無機成分の検索を無視することができない。そ ζ で予試験的に埜光 X線分析装置で牛黄中の
金属を分析したと乙ろ、
ca、 zn、 M 口
、 cu等が懸著 K認められたので 10)、今後は ca、 z
n等の金
属を指標ーと して、各産地の牛黄の含量を求め、更 K市場の評価との相関 Kついても検討を行いたい。
-88一
謝
辞
試料の一 部を供与された第一薬品工業鞠及び松井製薬紛K深謝致します。シ ョ糖の H P LCによる 定量
及び工 Rスペク トJレの測定 K御協力頂いた富山県衛生研究所化学部及び食品研究所の諸氏K探謝致 しま す
。
文
献
1
) 日本公定害協会、第 l l改正日 本薬局方解説書、 p 3 1 3∼ 3 15、広川書店( 19 86 )
2) 菰 田康夫、 山 口登喜夫、中島
3)志甫伝逸、高林
県、化学の領域増刊号、’ l 3 3、 l 3 9∼ 14 9 ( l 9 8 6 )
昇 、 東 宏 俊 、 和漢薬成分の分析化学的研究(第 l報)牛黄 中のピリ Jレピン複合体
の定量について、薬誌 8 3、 8 8 2∼ 8 8 5 ( 1 9 6 3 )
.
4
) 横田洋一、石田美鈴、有沢みさを、村上守一、江尻千鶴子、斉藤時夫、 H PLCK よる市販熊胆及び
牛黄中の胆汁酸の分析、第 18回生薬分析討論会講演要旨、 p 3 0∼ 3 6 ( 19 8 9 )
5)石川正幸、古谷
力、原昭二、中津康夫、薄層クロマトグラフィ ー 基礎と応用、 p 1 6 8∼ 1 7 l
南山堂じ l9 6 3 )
6
) 北岡正三郎、糖類の分析、 p 1 0∼ 1 5、講談社サ イエンティフィ ク( 197 1)
7
) 高桑徳太郎、半田和敬、久保喜一、作村治子、牛黄の品質評価法、 昭和 5 0年度厚生科学研究報告
p 3 4 4∼ 3 5 5 ( 1 9 7 5 )
8) 日本公定書協会、第 7改正 日本薬局方解説書、 p9 6 6∼ 9 6 7、南江堂( 1 9 6 5 )
9
) 化学大辞典編集委員会、化学大辞典 4、 p8 4 7∼ 8 4 8、共立出版( 1 9 7 1 )
、
1
0
) 有沢みさを、石田美鈴、横 田洋一、江尻千鶴子、斉藤晴夫、牛黄の品質評価について(第 2報 )
富山県薬事研究所年報、 1 6、 p 9 8∼ 1 0 2 ( 1989)
:
.
-89ー
家庭薬研究N
u9 90(1990)
【原著】
Cassiaangustifol£a (センナ)の小葉・
花・果実及び葉軸における成分の比較
Comparative Study of Components of Various Parts
of Cassiaa
ngustifolia (senna)
石 田 美 鈴
横 田 洋
Misuzu ISH工DA
有沢みさを
y0uichi y0K0・
r
A
Mi8a0 AR工SAWA
江尻千鶴子
Chizuko EZ工RI
富
斉 藤 時 夫
Haruo SAITO
山 県薬事研究所
Toyama Prefect
u
r
!
:
l
.
ユ Institute for Pharmaceutical Research
センナは古く から 欧米諸国で繁用されている経下薬で、 日本薬局方 Kは第一版から収載されている。日
ssiaangustifoli
a
本の市場品の大部分は、 Ca
V AHL
(工eguminosae)を基原とするもので、チ
ンネベ リセンナと呼ばれている l)。日局では薬用部位は小葉のみであるが、欧米ではその果実も同様K緩
下薬として局方 K記載されてなりし 3)、 また日本でも 、 1 9 8 9年改訂版日本薬局方外生薬規格 K収 載
された。
市販日局センナの中 Kは、葉軸 ・果実 ・花左ど小葉以外の部位が混入する ζとがある。日局センナの純
度試験では
(
1
)葉軸及び果実 :;本品は葉軸及び果実 5
.0%以上 を含ま左い。
(
2) 異
物
: 本品は葉軸及び果実以外の異物 I
.0%以上 を含まない。
とあり 、葉軸及び果実の混入限度を規定しているが花Kついては記載がない。最近、市販 日局セニィナ K花
が混入するため不適品となった例があっ た乙とから、局方適否試験を行う機会を得、純度試験を検討した
ととろ、花が土砂やわらく ず と同様K扱われてい る「異物 」の範囲 K疑問が生じた。
小葉以外の部位は、できる限り取り除かれるべきであるが、花は葉軸 ・果実と区別する必要があるかど
。
うか明らかで左い。そ乙で、小葉も含めて各部位の成分 K差異があるか否かを検討 した
実験方法
1
. 試 料
目局センナ( 2 ロッ ト)・花 ・果実 ・葉軸の各試料 (鶴居薬品工業株式会社より提供されたもの)を
粉末とし ( 300μm程度)、 それぞれの試験K用いた。
2
. 確認試験 ・灰分及び酸不溶性灰介
。 また、酸不溶性灰分の定性は埜光 X線分析装置(理学
日局センナのそれぞれの項目 K従って行っ た
電機製 3 0 6 4 M型)を用いた。
3. 結合型アン トラキ ノン類の定量
1
,8ージヒドロキシアン トラキ ノ ンを標準と してセンノサイド BK換算する方法で行ったけ、 5)
。
1
)標準溶液
1
,8ーヅヒドロキシアントラ キノ Y 〔和光純薬製 (ただし、エタ ノーノレ で 3回再結品 したもの 6) を
デシクーター (シ リカグノレ)で 4時間乾燥したもの〕を、エ ーテルで
液とした。
- g0ー
o
.
o1m
g
/
1
1
l
l
r
r
c調 製 し、 標準溶
2)
試料溶液
試料約 0
.l5 gを精密 K 量り、水 3 om
tを正確 K加えて 4 0°の超音波浴で 3 0分間抽出した。乙
C2 om
tとり塩酸 l滴を加えて混ぜたのち l51
1
t
Cのクロロホ Jレムで 3
れを遠心分離し、上澄液を正確 V
回洗浄した。水層を正確 v
ci o
1
1
t
Cとり、
5 %炭酸ナトリウム溶液で pH を 7∼ 8v
c調整し、 l 0
.5%
塩化第二鉄溶液 2 0Mを加えて沸とう水浴中で 2 0分間還流した。さらに塩酸 2m
tを加えて再び沈股
令後エーテノレ 2 51
1
t
C
で 3回抽出し、全エーテ Jレ層を合し 1 51
1
t
l
'の7
.
kで 2回 洗
が消えるまで還流した。 f
C1 oo
m
tとした ものを訣料溶液と した。
浄したのち、エーテ Jレで正確 V
3) 操 作 法
試料溶液及び標準溶液の I01
1
t
Cを正確 K とり 、 エーテルを留去したのち、残誼 V
CI N水酸化カリウ
.
CI0m
t
加えて溶解し たものについて、
ム試液を正確 V
mk為、ける眼光度を測定した。数値は、
IN水酸化カリウム試液を対照として 5 O on
1m
gの 1,8ー ジヒドロキシアントラキノンが 1
.797mgのセ
C対応するものとして計算した。
ンノサイド BV
4. センノサイド A及び Bの 定 量
相楽らの大黄の分析法 7)を参考K して行った。
l
l 標準溶液
センノサイド A (エキストラシンセス製標準品)は 0.0 3昭 / m
t
、センノサイド B (エキス トラシ
.0 4 5昭 / 1
1
t
C
V
C調製し、標準溶液とした。
ンセス製標準品)は 0
2
)
試料溶液
試料約 0
.1gを精密 K量り、水 2 5m
tを正確 K加えて 4 0。の超音波浴て’3 0分間抽出した。とれ
.5μm
のフィ Jレターでろ過し試料溶液とした。
を遠心分離し、上澄液を 0
3) 操 作 法
試料溶液及び標準溶液の 1m
tを正確 K とり 、水 1m
eを正確 K加え、これらの
lOμtvcっき次の条件
で液体クロマトグラフ法の絶対検量線法(ピーク高さ法)を行った。
日 PLC条 件
装置
: L C - G A型液体クロマトグラフ及びクロマトパック C - R 3 A(島津製作所製)
カラム
カラム温度
移動相
6
議
Y M C A - 3 1 2 ( 0 D S )内径 67
1
1
1
1
1
、長さ 15cm(山村化学研究所製)
4 0°付近の一定 温 度
5 mM臭化テトラ− nーへプチノレアンモニウム(ナカライテスク製)を含む、酢
.0 )・アセトニトリル混液( 68 :32)
酸塩緩衝液( pH 5
流量
.
o8mC/min付近の一定流量(センノサイド Bの保持時聞が約 1 1分 Kなるよう
K調整する)
検出器
結
紫外眼光光度計(波長 3 4 onm)
果
確認試験
小 葉 ・花 ・果実及び葉軸の各部位 V
てなける確認試験( ll
の結果、 どの 部 位K も遊離及び結合型アントラ
キノン類の確認ができた。す在わち、各部位の試料粉末をエーテノレで冷浸した後、ろ過したろ液Kアン
モニア試液を加えたと乙ろ貴赤色を呈した(遊離型)。また、エー テル抽出後の残留物を水で冷浸した
後、ろ過したろ液Kアンモ ニア試液を加えたところ黄赤色を呈した(結合型)。
確認試験(2)の結果、センノサイド Aの赤い佳光はどの部位でも確認できた( Fig. 1 )
。
-91-
I
H
J
.
O
ι
こ
〉
コ ,
J∼ ぐJ ・
,
:
:
_
ζ
.−
・・.
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..
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.
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三担当
・
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・
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・
ρ8 e
ご−
.
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・
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.
C
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4
〆
o
.
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ー
ー
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. 、.
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、
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ー
.、
:
_
‘
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を
"
!
{
?
,
。
~
R
:
/
E 果実葉剣!標準品
小葉
L
o
t
.I L
o
t
.
2
Fig.
l 確認試験(2
)
の TLC
務庖板: lP
T
L
Cト n 1
1
1
1
1s
o (メルク社製〉
展開浴媒:
n酸ヱチル・ n−フ.ロパ ノール・
毘液( q
o
:
q
o:
3
0:
1
)
水 ・氷酢酸i
。
総出 :紫外線〈主波長 3
6
5
n
m
)
2
. 灰分及び酸不溶性灰分
(%)
。
しL
.l a
図0 ;
L
ot
.
2 o.
2
性灰分 2
.0%以下と規定している。センナの
I• 3
小 葉 以下各 部 位Kついて灰分及び酸不溶性灰
であった。灰分が最も多かったのは小葉で、
I
0
。
小葉
日局センナでは灰分 12
.0%以下、酸不溶
分を測定したと乙ろ、 Fig
.2V
C示すとお、り
5
果実
5.7
葉刺l
I1.6
最も少左かったのは果実であり 、花は小葉 K
次いで多かった。 一方酸不溶性灰分は、花が
Fig.
2 灰分及び酸不溶性灰分協)
(斜線部は酸不溶性灰分)
1
.3%と高い値だったの K対して、他の部位
は0
.2∼ 0
.3%であった。
花は他の部位よりも 、灰分 K対する酸不溶性灰分の割合が大きかったので詳しく分析した。花の酸不
溶性灰分を、盛光 X線分析装置を用いて含まれている元素を調べたところ、大部分がクイ素であった。
3
. 結合型アン トラキノン類の定量
各部位の結合型アン トラキ ノ ン類の定量結果を Fig
. 3f
'
[示した。最も含量の高い部位は花で、 次い
で果実であり 、小葉は 2 ロッ ト間 v
c0.5%の差が認められた。
-92ー
・’
・
J
'
M
'
。
小葉
1
.
0
L
o
t.
I
L
o
t
.
2
2
.
0
3
.
0 (%.
.
'
I2.04
£
(
.
"
1
2.
8
4
I2.76
果実
)
.7
5
葉軸
.
Fig.3結合型アントラキノン類含量 (
%
)
(センノサイ FBに換算〉
4
. センノサイド A及び Bの定量
a)
b
)
各部位の HPLCクロマトグラムを
Fig. 4V
C、定量結果を Fig
.5v
c示し
た。センノサイド Aの含量は花が最も高
く、 センノサイド Bは果実が最も高かっ
2
た。小葉は花 や 果 実 K比べて、センノサイ
ドA及び Bの含量とも低かった。また、
どの部位もセン ノサイド A よりセンノサ
イド Bの含量の方が高かった。
。
一一一 一
1
0
2
0
30
10
〈
分
〉
c
)
。
1
0
2
0
30
4
0
d)
.
0
I
0
2
0
3
0
4
0
0
I
0
2
0
Fig.
4 各部位の高速液体クロマトグラム
a)小築( L
o
t
.I
)
,u
)
1
E
.c)泉笑, d)築制
1:
センノサ
-93-
イ
ド[
l•
2:センノザイド A
3
0
4
0
ハU
l
。
2.
0
3
.
0 (
.
t
)
一
Lー
ー
・
・
小葉 L
o
t.
Il
:
・
.
:o
.
s
q
・
L
oL
.2(
:
÷
:o.
s
s
1
.
1
0
果実
葉軸
−
.
・
.
.o
.
9
a・
1
.
3
5
十
・
Eヨ:センノサイド A
・.
.・
.
o
.
5
3
~
: センノサ イ ド B
F
i
g.
5 センノ サイド A及びセンノ サイド Bの含量 〈
%
〉
考 察
センナの小葉 とその他の部位 (花 ・果実 ・葉軸)を理化学的な面V
てお、いて比較するために、 日局センナ
の確認試験 ・灰分及び酸不溶性灰分の各項 目の試験を検討し、更に詳細に成分の定量も行 った
。
センナの小葉には、 アントラキ ノン類(アン トラキ ノン誘導体、ジアントロン誘導体左ど)や結合型の
アン トラキノン類(アントラキノン類の配糖体)が種々含まれているが
8
,9)
主寓下作用を発揮するの
はセン ノサ イ ドA 及び Bであり 、その他の結合型アントラキノン類が作用を増強するといわれている
I2).0
10-
センナの薬効を考えるとき、結合型アントラキ ノン類とセンノサイド A及び Bの定量は重要な意
味をもっと思われる。小葉と果実 V
てついては、 とれらの成分の定量例が報告されている口、
l3- l7)
今回の確認試験の結果、各部位K大き左差はみられなかった。 しかし 、灰介及び酸不溶性灰分の試験結
果をみると、花の酸不溶性灰分が非常K 多かった。酸不溶性灰分\'[は本質的 K多く含まれるもの(組織中
のクイ酸塩左ど)
v
c由来するものと、土砂 K 由来するものとが考えられる
I8)。花の酸不溶性灰介を、益
光 X線分析装置を用いて含まれている元素を定性 したところ、大部分がクイ素であった。 土砂由来のもの
とは考え K くく、花には本質的 K クイ素の化合物が多く 含ま れてい ると思われる。
各部位の結合型アン トラキノン類含量を比較した結果、花が最も高い値を示した。また 、 センノサイド
A も同様であったが、 センノサイド Bの含量は、わずかに果実の方が高い値を示した。この ζ とは、 セン
ノ サイド B の含量は花が最も高いという A 七 ~or nら 13)や北 中ら
I5)の報告と多少異左るが、との違い
は各部位の試料が同じセンナの木(あるいは種)由来であるか否か K よるものと惟察される。
小葉のロッ ト 1とロッ ト2を比較すると、灰分の多いロッ ト 1は、ロット 2よりも結合型アントラキノ
ン類 ・センノサイド A及び Bの含量がいずれも低かった。センナの場合、灰分と品質K 関係があるかは明
らかでない。小葉 K関しては灰分の多いものは成介含量が低い傾向 Kあると思われるが、検討が必要であ
る
。
センノサイ ドA及び Bの定量時の H P LCクロマトグラム上、 各部位K 若干の相違が認められた。特 K、
溶出時間約 4 0分にみられるピークは、葉 軸 K多く含まれている成介と考えられるが、同定はできなかっ
た。移動相を変化させる左ど 、 さら K詳細な分析を行うとと K よって、各 部 位K特有の成分が何であるか、
また 、特定の成分がセンナの各部位にどのよう K分布しているかなど検討の余地がある。
ζ
セン ノサイド A及び Bが結合型のアントロンから生薬の乾燥過程で生成するという説がるり
れらの ζ とは、
1
9)
センナ
の品質を研究する上で重要な意味があると思われる。
以上のよう左検討を行う動機と左っ たのは、 日局センナの純度試験について疑問が生 じたからである。
日局センナの純度試験が現在の規定になったのは、第九改正からである(それ以前は、「異物 :本品は葉
-Q-1一
柄 ・果実及びその他の異物 5
.0%以上 を含まな
n
い 」となっていた)。生薬総則第 4項が改正さ
れ
、
ζ
1
0
れに伴い各条の純度試験 Kぉ、いても、本
来の生薬 K関係、のある混入物(例えは根茎類生
ロットの数
薬(
I
L付着する地上基部や、果実類生薬 K付着し
たり混入する余剰の果柄など)を、全く関係の
ない「その他の異物 」とできるだけ区別して規
5
定することになり、センナなど l3品目が改正
Kなった
.
20)。センナ K混入する花は「本来の
生 薬K関係のある混入物」であり 、果実及び葉
。
軸と同じ扱いをする ζ とができるのではないか
と考えたのである。そ乙で、日局センナの純度
試験の結果を調査したところ、試験を行った
2 3 ロットすべて
1
.
0
0
.
5
F
i
g
.
6 日局センナ t
こ混入する花の含量(%)
κ花が混入してなり、その含
(%)
(n=2
:
1
)
量は少ないもので 0
.l%、多いもので 10 %で
あった( Fig
.6 )。なか Kは、花の含量が影響して純度試験(2
)で不適とな ったものもあった。この調査
の結果判明したことは、花も果実や葉軸と同じよう K混入しやすいものであるということで、やはり花を
「(
2)異物」として「 l
.0%以下」(「 l
.0%の表現は実際上 0%
(
I
L近いものを意味する」とある
20))(/L
規定するのは、意味のあること在のか確かめる必要があると考えた。今回の各部位Kなける成分の比較 K
ないて、花を含めてそれぞれの部位間 K大きな違いはみられなかったことから、花は果実及び葉軸と同様
に扱い得るととが示唆された。
たとえ、花・果実 ・葉 軸 K寓下成分が多く含まれているとしても 、局方品として非薬用部位である乙と
K変わりは左く、混入しないよう K努力されるべきである。本研究はセンナの品質を主
P良いもの Kする
ための資料になると考える。
謝
.
辞
乙の研究を進める Kあた
P、 試料の提供など御協力いただいた鶴居薬品工業株式会社 K深謝いたします。
また、埜光 X線分析(
I
L御協力いただいた富山県工業技術センター・材料技術課の皆様K 深謝いたします。
文
献
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