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4110-000ST005
ムサシインテック
MUSASHI IN-TECH
3602
R-1220
耐圧トランス
取扱説明書
第7版
本器を末永くご愛用いただくために、ご使用の前にこの取扱説明書をよくお読みのうえ、
正しい方法でご使用下さい。
尚、この取扱説明書は、必要なときにいつでも取り出せるように大切に保存して下さい。
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安全にご使用いただくために
ご注意
・ この取扱説明書をよくお読みになり、内容を理解してからご使用ください。
・ 本書は、再発行致しませんので、大切に保管してください。
・ 製品の本来の使用法及び、取扱説明書に規定した方法以外での使い方に対しては、安全性の
保証はできません。
・ 取扱説明書に記載された内容は、製品の性能、機能向上などによって将来予告なしに変更す
ることがあります。
・ 取扱説明書に記載された絵、図は、実際のものと異なる場合があります。また一部省略した
り、抽象化して表現している場合があります。
・ 取扱説明書の内容に関して万全を期していますが、不審な点や誤り記載漏れなどにお気づき
の時は、技術サービスまでご連絡ください。
・ 取扱説明書の全部または、一部を無断で転載、複製することを禁止します。
・ カスタマーサービスをよくお読みください。
使用している表示と絵記号の意味
■ 警告表示の意味
警告
警告表示とは、ある状況または操作が死亡を引き起こす危険性があることを
警告するために使用されます。
注意
注意表示とは、ある状況または操作が機械、そのデータ、他の機器、財産に
害を及ぼす危険性があることを注意するために使用されます。
NOTE
注記表示とは、特定の情報に注意を喚起するために使用されます。
■ 絵記号の意味
警告、注意を促す記号です。
禁止事項を示す記号です。
必ず実行しなければならない行為を示す記号です。
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安全上のご注意
必ずお守りください
警告
感電や人的傷害を避けるため、以下の注意事項を厳守してください。
強制
強制
強制
本器は最大12000Vの高電圧を発生します。必ず、高圧用ゴム手袋を着用して
操作してください。
感電の原因となる場合があります。
高圧電気設備の断路器を操作するときは、必ず高圧用ゴム手袋を着用し、フック棒
を使用して操作してください。
感電の原因となる場合があります。
絶縁耐力試験は、高電圧による試験を行うため大変危険です。試験関係者を含め、
関係者以外にも注意を促す安全処置を講じてください。
感電の原因となる場合があります。
取扱い説明書の仕様・定格を確認の上、定格値を超えてのご使用は避けてください。
使用者への危害や損害また製品の故障につながります。
禁止
強制
接続ケーブル等(電源コードを含む)は使用する前に必ず点検(断線、接触不良、
被覆の破れ等)してください。点検して異常のある場合は、絶対に使用しないでく
ださい。
使用者への危害や損害また製品の故障につながります。
本器を結露状態または水滴のかかる所で使用しないでください。
故障の原因となります。また製品の性能が保証されません。
禁止
強制
本器と被試験物とを接続する場合は必ず、被試験物が活動状態か停電している状態
かを検電器等で確認してから接続してください。
感電の原因となる場合があります。
カバーをあけたり、改造したりしないでください。
製品の性能が保証されません。
分解禁止
強制
設置、計測中に電源ブレーカーが切れた場合、切れた原因を明確にして、その原因
を取り除いてから試験を再開してください。
そのまま行うと火災・感電の原因となります。
被試験物にEARTH(アース)端子がある場合、必ず接地してください。
感電の原因となる場合があります。
アース線接続
禁止
接続する時、試験を行う時は、電気知識を有する専門の人が行ってください。
専門の知識や技術がない方が行うと危害や損害を起こす原因となる場合がありま
す。
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安全上のご注意
必ずお守りください
注意
本器または被試験装置の損傷を防ぐため、記載事項を守ってください。
被試験物の絶縁抵抗値が低い場合は、絶縁耐力試験を行わないでください。
被試験物を損傷します。
禁止
落下させたり、堅いものにぶつけないでください。
製品の性能が保証されません。故障の原因になります。
禁止
本器の清掃には、薬品(シンナー、アセトン等)を使用しないでください。
カバーの変色、変形を起こす原因となります。
禁止
強制
接続ケーブルの取り外しは、コード自体を引っ張らずにロックを緩めてからコネク
タ部を持って外してください。
コード自体を引っ張るとコードに傷がつき、誤動作、感電の原因となる場合がありま
す。
禁止
発電機を使用する場合は、本器の定格に合わせて余裕のある発電機をご使用くださ
い。
製品の性能が保証されません。
禁止
保管は、60℃以上の高温の所または、-20℃以下の低温の所及び、多湿な所を
さけてください。また直射日光の当たる所もさけてください。
故障の原因となります。
ゆるいコンセントに電源コードを差し込んで運転しないでください。
製品の性能が保証されません。
禁止
電源ドラムから電源をとる場合、コードの長さ(距離)に注意してください。
製品の性能が保証されません。
禁止
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製品の開梱
本器到着時の点検
本器がお手元に届きましたら、輸送中において異常または破損や紛失物が
ないか点検してからご使用ください。
万一、損傷等の異常がある場合には、お手数ですが弊社最寄りの支店・営
業所またはお買い求めの取扱店へご連絡ください。
製品の開梱
次の手順で開梱してください。
手
順
作
業
1
梱包箱内の書類等を取り出してください。
2
製品を梱包箱から注意しながら取り出してください。
3
梱包箱内の全ての付属品を取り出し、標準装備の付属品が全
て含まれていることをご確認ください。
免責事項について
●本商品は、電圧、電流を出力、計測をする製品で、電気配線、電気機器、電気設備などの試験、測定器
です。試験、測定に関わる専門的電気知識及び技能を持たない作業者の誤った測定による感電事故、被
測定物の破損などについては弊社では一切責任を負いかねます。
本商品により測定、試験を行う作業者には、労働安全衛生法 第 6 章 第 59 条、第 60 条及び第 60 条
の 2 に定められた安全衛生教育を実施してください。
●本商品は各種の電気配線、電気機器、電気設備などの試験、測定に使用するもので、電気配線、電気機
器、電気設備などの特性を改善したり、劣化を防止するものではありません。被試験物、被測定物に万
一発生した破壊事故、人身事故、火災事故、災害事故、環境破壊事故などによる事故損害については責
任を負いかねます。
●本商品の操作、測定における事故で発生した怪我、損害について弊社は一切責任を負いません。また、
本商品の操作、測定による建物等への損傷についても弊社は一切責任を負いません。
●地震、雷(誘導雷サージを含む)及び弊社の責任以外の火災、第三者による行為、その他の事故、お客
様の故意または過失、誤用その他異常な条件下での使用により生じた損害に関して、弊社は一切責任を
負いません。
●本商品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断など)に関して、
弊社は一切責任を負いません。
●保守点検の不備や、環境状況での動作未確認、取扱説明書の記載内容を守らない、もしくは記載のない
条件での使用により生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。
●弊社が関与しない接続機器、ソフトウエアとの組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、
弊社は一切責任を負いません。
●本商品に関し、いかなる場合も弊社の費用負担は、本商品の価格内とします。
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目
次
第1章
一般概要
1.1
概要 ――――――――――――――――――――――――
5
1.2
特徴
5
1.3
付属品
1.3.1
付属コード
1.3.2
その他
第4章
――――――――――――――――――――――
8
3602 形 R-1220+2000 形 IP-R2000 ―――――――――
9
基本機能
2.1
第3章
7
ブロック図
―――――――――――――――――――――
1.6
6
製品仕様
―――――――――――――――――――
1.5
6
各部の名称
―――――――――――――――――
1.4
1.6.1
第2章
――――――――――――――――――――――――
各部の機能
―――――――――――――――――――――
13
試験手順
3.1
試験を始める前に
3.2
絶縁耐力試験
――――――――――――――――――
17
――――――――――――――――――
20
3.2.1
試験準備
3.2.2
遮断電流値(S.POINT ADJ)の設定
3.2.3
絶縁耐力試験
――――――― 21
――――――――――――――――
23
付録
4.1
3心ケーブルの分割試験方法
4.1.1
4.2
心線ごとに分割して試験する方法
―――――――
27
試験ケーブル長に対する充電電流
4.2.1
試験ケーブル長に対する充電電流の目安
――――
28
4.2.2
絶縁耐力試験電圧の計算方法 ――――――――― 29
4.2.3
充電電流の計算方法
4.2.4
付表
―――――――――――――
29
――――――――――――――――――――
30
1
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4.3
第5章
4.3.1
3701形DR-1220M仕様
―――――――――――――
32
4.3.2
3701形DR-1220M使用時の結線図 ―――――――― 33
4.3.3
リアクトル使用時の充電電流の取り扱い
――――
33
―――――――――――――――――――――――――――
37
保守
点検
第6章
リアクトルの使用について
カスタマーサービス
校正試験
校正データ試験のご依頼
―――――――――――――――
校正試験データ(試験成績書)
41
――――――――――――
41
―――――――――――――――――
42
製品保証とアフターサービス
保証期間と保証内容
保証期間後のサービス(修理・校正)
―――――――――
42
一般修理のご依頼
――――――――――――――――――
42
総合修理のご依頼
――――――――――――――――――
42
――――――――――――――――――――
42
修理保証期間
2
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第1章
一般概要
3
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4
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1.1 概
要
高圧の電路、器具等の絶縁耐力を、新増設工事の竣工検査等において実施した絶縁性能が、現地において所定
の絶縁性能を維持しているかどうかを確認する試験器です。
1.2 特




徴
移動に便利
キャスター付となっているので、現場での移動に便利です。
付属ケーブル一体構造
接続ケーブルが収納できます。
充電電流計付
被試験物に流れる充電電流を測定することができます。
小形、軽量
2000 形 IP-R2000 の以下の機能を使用することにより、小形・軽量化されています。
・ 設定された充電電流を超えると、出力が遮断されます。
・ 一次側電圧の調整と、一次側の電圧・電流が測定できます。
・ カウンターにより、試験時間が確認できます。
5
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1.3 付属品
1.3.1
付属コード
製品 NO.
NO.2901
NO.2902
NO.2903
製品名
120Vコード R-1220/30
TEコード R-1220/30
EARTHコード R-1220/30
No.2901
長さ
3m
3m
3m
本数
1
1
1
約3m
青色
白
黒
横掛けチップ
プラグ
1
No.2902
約3m
黄色
白
白
横掛けチップ
横掛けチップ
No.2903
約3m
緑色
白
横掛けチップ
1.3.2
スタークリップ(黒)
その他
製品
本数
1部
1枚
1枚
取扱説明書(合格証付き)
保証書
アンケート葉書
6
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1.4 各部の名称
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
12000V 高圧出力端子
120V端子
E端子
S.POINT ADJ.
PUNコネクタ
120Vコネクタ
T.E端子
アース端子
電流計レンジ切換スイッチ
付属コード収納部
電流計
銘板
7
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1.5 製品仕様
R-1220 形
使用環境
0~40℃、80% RH 以下
適合規格
電気設備技術基準の解釈
ただし結露しないこと
質量
約 29kg
外形寸法(W×L×H mm)
220×220×410
適応リレーテスタ
2000 形 IP-R2000
入力電源周波数
50/60Hz
定格入力電圧
AC0~120V
第 14,15,17,18 条
トランス部
定格出力電圧
AC0~12000V
定格二次電流
AC167mA
定格容量
2kVA
巻線比
1:100
二次電圧変動率
(定格負荷時)
6%以下
二次電圧偏差
(無負荷時)
+1,-0%以下
効率
94%以上
温度上昇
50℃以下
定格出力電圧 AC12000V、定格二次電流 AC167mA、抵抗負荷とした場合の連続 30 分出力に於
ける温度上昇。
トランス制御部
充電電流計
AC0~25/200mA
2.5 級
回路遮断設定範囲
50~167mA
任意設定
8
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1.6 ブロック図
1.6.1
3602 形 R-1220+2000 形 IP-R2000
mA
R-1220形
[ ト ラ ン ス制御部 ]
PUN
[ ト ラ ン ス部 ]
充電電流
遮断回路
120V
T. E
12000 V
120V
E
3 2 1
EARTH
SIDE
PUN
AC100V
20A
1 2 3 4 5
SOURCE
SW.
VOLTAGE
REGULATOR
STAR T
●
PL1
S. C
1
2
3
4
5
6
V
インターフェース
A
STOP
PL3
r
R
[ 計器 部 ]
IP-R2000形
9
PL2
1
2
●
SOURCE
POWER
AC100V
R. C
1
2
3
4
カウンタ
●
AUX
POW
UNI T
[ 電源 部 ]
1
2
3
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第2章
基本機能
11
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12
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2.1 各部の機能
12000V
高圧出力端子
最大電圧12000Vを出力する高電圧出力端子です。
被試験物と、導線により接続します。
警告
・ 高圧出力中は、危険ですので絶対に直接触らないでください。
120V
端子
2000 形 IP-R2000 アースサイドコードと、トランス制御部の 2901 形 120V コー
ドを接続し、トランス部に一次電圧を入力します。
E
端子
トランス部の二次側接地極です。
2902 形 TE コードでトランス制御部の、T.E端子と接続します。
S.POINT
ADJ.
絶縁耐力試験時の遮断電流値を設定します。
・ 時計方向
―― Min.
・ 反時計方向 ―― Max.
PUN
コネクタ
2519 形耐圧コードで 2000 形 IP-R2000 のPUNコネクタと接続し、一次電圧の
供給と、遮断回路を構成します。
120V
コネクタ
2901 形 120V コードでトランス部の120V端子と接続し、トランス部に一次
電圧を供給します。
T.E
端子
2902 形 TE コードでトランス部のE端子と接続します。
13
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アース端子
絶縁耐力試験回路の接地極です。
2903 形 EARTH コードで必ず接地へ接続してご使用下さい。
電流計レンジ切換スイッチ
電流計の測定レンジを切り換えます。
200mA/25mA の2レンジ切換。
附属コード収納部
附属コードの収納スペースです。
電流計
トランス部二次側の電流計です。
200mA/25mA の2レンジ切換。
14
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第3章
試験手順
15
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16
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3.1 試験を始める前に
本器で絶縁耐力試験を行うためには、別途 2000 形 IP-R2000 が必要です。
以下の手順で作業を進めてください。
設備の準備
手順
1
2
3
4
5
6
7
操作
遮断器(CB)を遮断し、負荷側を開放します。
断路器(DS)を開いて、負荷側を開放します。
高圧検電器で母線が無電圧になっていることを確認します。
電路の負荷側の3線を、短絡アースを使用して確実に接地回路へ接続してください。
短絡アースを取り外し、被試験物(回路)を他回路から分離します。
試験区画に、危険区域であることを明示するなど、安全処置を講じてください。
絶縁抵抗計で被試験物(回路)の絶縁抵抗値を測定します。
電源極性の確認
手順
1
2
3
操作
配置図を参照し、各試験装置を配置します。
2000 形 IP-R2000 の主電源スイッチが OFF になっていることを確認します。
2514 形接地コードを 2000 形 IP-R2000 の計器部及び電源部のアース端子に接続し、クリッ
プ側を接地に接続します。
2511 形電源プラグコードを 2000 形 IP-R2000 の電源コネクタに接続します。
2511 形電源プラグコードを AC100V(20A)の電源コンセントに接続します。
4
5
NOTE
・
6
20A以上供給できるコンセントがない場合は、2515形電源クリップコー
ドを使用して、電源ラインから直接電源を取り込んでください。
2000 形 IP-R2000 の極性確認ランプが点灯することを確認します。
警告
・
試験器の結線
手順
1
2
極性確認ランプが消灯している場合は、2511 形電源プラグコードのプ
ラグの接続を逆にして再度確認してください。
操作
試験器の結線図を参照し、結線します。
各コネクタ、ターミナルなどに緩みがないことを確認します。
17
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試験器配置及び極性確認
〔 ト ラ ン ス部 〕
12 00 0V
E
R-1220
形
使用電源
A.C 10 0V
mA
接地コード
電源プラグコード
S . POI NT
ADJ
20 0mA
2 5mA
TE
PUN 1 20 V
〔 ト ラ ン ス制御部 〕
〔 計器 部 〕
図1
IP-R2000形
〔 電源部 〕
試験器配置及び極性確認
警告
・ 極性確認ランプが点灯していない場合、2511 形電源プラグコードのプラグの極性を逆にして下さい。
電源極性が正しく取られていないときは、接続及び試験において、2521 形アースサイドコードには非
接地側が出力されます。したがって、2521 形アースサイドコードを接地側に接続または、接触させる
と電圧電流調整器の位置によっては非常に大きな電流が流れる場合がありますので注意してくださ
い。
注意
・ トランス部はキャスター付となっていますので、試験中に移動しないように安定させてください。
18
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試験器結線図
〔 ト ラ ン ス部 〕
12 00 0V
E
R-1220
形
青
120Vコード
アースサイドコード
黄
mA
使用電源
A.C 10 0V
TEコード
耐圧コード
接地コード
電源プラグコード
S . POI NT
ADJ
2 00 mA
緑
25 mA
S.C
コード
TE
PUN 1 20 V
〔 ト ラ ン ス制御部 〕
EARTHコード
〔 計器 部 〕
図2
各コード結線表
コード名
2514 形接地コード
〔 電源部 〕
IP-R2000形
試験器結線図
電源部 アース端子
計器部 アース端子
電源コネクタ
電源部 SC コネクタ
アースコネクタ
接続箇所
接地
2511 形電源プラグコード
2512 形 SC コード
2521 形アースサイドコード
2000 形 IP-R2000
2000 形 IP-R2000
2000 形 IP-R2000
2000 形 IP-R2000
2000 形 IP-R2000
2519 形耐圧コード
2903 形 EARTH コード
2902 形 TE コード
2901 形 120V コード
2000 形 IP-R2000 計器部 PUN コネクタ
3602 形 R-1220 トランス制御部 アース端子
3602 形 R-1220 トランス制御部 T.E 端子
3602 形 R-1220 トランス制御部 120V コネクタ
19
電源コンセント
2000 形 IP-R2000 計器部 SC コネクタ
3602 形 R-1220 トランス部 120V 端子
金属ターミナル側
3602 形 R-1220 トランス制御部 PUN コネクタ
接地
3602 形 R-1220 トランス部 E 端子
3602 形 R-1220 トランス部 120V 端子
黒ターミナル側
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3.2 絶縁耐力試験
絶縁耐力試験は、電気設備の絶縁強度が、通常使用する電圧のほか地絡事故や開閉サージなどの異常電圧に対
して、絶縁破壊事故を起こさず使用できるかどうかを試験します。
この試験器は、対接地間に高電圧を出力することにより、電気設備技術基準の解釈 第 14,15,17,18 条に基づい
た、最大使用電圧 7000V 以下の電路及び機器の絶縁耐力試験を行うことができます。
3.2.1
試験準備
各スイッチ及びツマミを以下の様に設定してください。
2000 形 IP-R2000
電源部
名称
電圧電流調整器
主電源スイッチ
補助電源スイッチ
OVR/UVR/DGR切換スイッチ
OVR/UVR/DGR電圧調整器
OCR出力電流切換スイッチ
GCR/DGR.A出力電流切換スイッチ
2000 形 IP-R2000
計器部
名称
試験項目切換スイッチ
電流出力切換スイッチ
接点構造切換スイッチ
電圧位相反転スイッチ
電圧計レンジ切換スイッチ
電源電圧/出力電圧切換スイッチ
電流計レンジ切換スイッチ
R相/T相切換スイッチ
3602 形 R-1220
位置
0位置
OFF
OFF
OFF
0位置
20Ω
0.5A
位置
PUN
TEST
OFF
NORM(通常)
150V
OUTPUT
25A
R相
名称
位置
200mA
・(反時計方向一杯)
電流計レンジ切換スイッチ
S.POINT ADJ.
20
4110-000ST005
3.2.2
遮断電流(S.POINT ADJ)の設定
絶縁耐力試験の前に、試験電圧に対する被試験物の充電電流を調査、計算しておくことで、被試験物に適した
遮断電流値を設定することができます。
被試験物の充電電流が不明な場合は、一旦被試験物に試験電圧を印加し、充電電流を測定してから遮断電流値
を設定して下さい。
本器の準備操作
手順
1
操作
3602 形 R-1220 トランス部の 12000V 高圧出力端子を、接地と短絡します。
本器の操作
手順
1
2
3
電源部
電源部
電源部
操作
主電源スイッチを ON にします。
START を押します。
電圧電流調整器を時計方向にゆっくりと回し、トランス制御部の電流計を見
ながら、充電電流値の 150%程度の電流値に設定します。
注意
・
4
トランス制御部
5
6
7
電源部
電源部
電源部
8
9
電源部
トランス部
トランスの出力を短絡しているため、電圧電流調整器を僅か
に回すだけで電流計が振れますので、電流計に過電流を流さ
ないよう十分注意して下さい。
S.POINT ADJ を時計方向にゆっくりと回し、遮断回路が動作し、試験が停止
するところで止め、そのままの位置にしておきます。
これで遮断電流が設定されます。
電圧電流調整器を0の位置に戻します。
START を押します。
電圧電流調整器を時計方向にゆっくりと回し、トランス制御部の電流計を見
ながら、設定した遮断電流値で遮断回路が動作することを、2~3回繰り返
し確認します。
主電源スイッチを OFF にします。
トランス部の 12000V 高圧出力端子と接地を短絡していた導線を取り外しま
す。
21
4110-000ST005
結線図
〔 ト ラ ン ス部 〕
1 20 00 V
E
R-1220
形
青
120Vコード
アースサイドコード
黄
mA
使用電源
A.C 10 0V
TEコード
耐圧コード
接地コード
電源プラグコード
S . POI NT
ADJ
2 00 mA
緑
25 mA
S.C
コード
TE
PUN 12 0V
〔 ト ラ ン ス制御部 〕
EARTHコード
〔 計器 部 〕
図1
IP-R2000形
〔 電源部 〕
遮断電流の設定
警告
・ 本器は対接地間に高電圧を出力します。2903 形 EARTH コード及び 2514 形接地コードは必ず接地へ
接続して下さい。
・ 極性確認ランプが点灯していない場合、2521 形アースサイドコードには非接地側が出力されています。
したがって、2521 形アースサイドコードを接地側に接続または、接触させると電圧電流調整器の位置
によっては非常に大きな電流が流れる場合がありますので注意してください。
22
4110-000ST005
3.2.3
絶縁耐力試験
被試験物(回路)と
の接続
手順
1
操作
被試験物(回路)と 3602 形 R-1220 の 12000V 高圧出力端子を、導線で架空配線により接続し
ます。
注意
・
導線は極力短く、直線的に、地面その他構造物などに接触しないよう
に接続して下さい。導線が地面その他構造物などに接触しますと、こ
の部分にも絶縁耐力試験を行うことになり、正確な試験ができません。
・ 導線に必要な長さなどは現場により異なりますので、本器には高圧出
力コードを付属していません。事前に準備し、現場で調整してくださ
い。
本器の操作
手順
1
2
3
電源部
電源部
電源部
操作
主電源スイッチを ON にします。
START を押します。
電圧電流調整器を時計方向にゆっくりと回し、計器部の電圧計を見ながら、
試験電圧に合わせ、そのまま10分間絶縁耐力試験を行います。
・ 試験電圧10350V時 ―― 電圧計指示103.5V
・ 試験電圧 5175V時 ―― 電圧計指示 51.75V
NOTE
・
4
電源部
試験中に絶縁破壊が発生した場合は、先に設定した遮断電流
値により試験電圧が遮断されます。
10 分間異常がなければ、電圧電流調整器を0の位置に戻します。
注意
・
5
6
7
電源部
電源部
被試験物
高電圧を発生したまま、急に STOP スイッチを押したり、主電
源スイッチを OFF にすると、異常電圧が発生し被試験物が絶
縁破壊することがあります。
STOP を押します。
主電源スイッチを OFF にします。
短絡放電棒などにより、電荷を完全に放電します。
23
4110-000ST005
結線図
〔 ト ラ ンス部 〕
12000V
E
R-1220
形
被試験物
青
120Vコード
アースサイ ドコード
使 用電源
黄
mA
TEコード
耐圧コード
A . C 1 0 0V
接地コード
電源プ ラ グコード
S . POI NT
ADJ
2 0 0 mA
緑
2 5 mA
S.C
コード
TE
PUN 1 20 V
〔 ト ラ ン ス制 御部 〕
EARTHコード
〔 計器 部 〕
図2
IP-R2000形
〔 電源部 〕
絶縁耐力試験
警告
・ 本器は対接地間に高電圧を出力します。2903 形 EARTH コード及び 2514 形接地コードは必ず接地へ
接続して下さい。
・ 極性確認ランプが点灯していない場合、2521 形アースサイドコードには非接地側が出力されています。
したがって、2521 形アースサイドコードを接地側に接続または、接触させると電圧電流調整器の位置
によっては非常に大きな電流が流れる場合がありますので注意してください。
24
4110-000ST005
第4章
付録
25
4110-000ST005
26
4110-000ST005
4.1 3心ケーブルの
ケーブルの分割試験方法
CVTなどの3心ケーブルの絶縁耐力試験を行う場合、3心一括で試験を行えば1度の試験で終了します
が、3心一括では耐圧トランスの容量が足りない場合は、1心または2心に分割して試験を行うことで、3
心一括の場合よりも長いケーブルを試験することができます。
4.1.1 心線ごとに
心線ごとに分割
ごとに分割して
分割して試験
して試験する
試験する方法
する方法
下図を参考に分割して試験を行うことができます。
三相一括の場合の結線
R
S
T
1 03 50 V
(517 5V )
3線を短絡する
2回に分割する場合の結線(1回目)
R
S
T
2回に分割する場合の結線(2回目)
103 50 V
R
S
T
103 50 V
3回に分割する場合の結線(1回目)
R
S
T
3回に分割する場合の結線(2回目)
103 50 V
R
S
T
103 50 V
3回に分割する場合の結線(3回目)
R
S
T
103 50 V
図1 心線を分割して試験する場合の参考図
27
4110-000ST005
4.2 試験ケーブル
試験ケーブル長
ケーブル長に対する充電電流
する充電電流
電力ケーブルの絶縁耐力試験を行う場合、ケーブルの太さにより試験可能なケーブル長が異なります。
試験の前に、ケーブルの太さと長さから標準的な充電電流を知り、必要な試験容量を割り出し、試験器材を
選定しておくことが必要です。
4.2.1 試験ケーブル
試験ケーブル長
ケーブル長に対する充電電流
する充電電流の
充電電流の目安
250□
BN(ブチル)CABLEの場合
150□
100□
60□
600
38□
充電電流
500
400
22□
(R-1250限界)
□
8
m
300
(R-1230限界)
200
(R-1220
限界)
100
0
20
40
60
80
100
120
140 160
180
200 220
m
□
CV(架橋ポリエチレン)CABLEの場合
250
□
150
□
100
600
□
60
充電電流
500
38□
400
(R-1250限界)
□
22
□
14
m
□
8
300
(R-1230限界)
200
(R-1220限界)
100
0
20
40
60
80
100
120
140 160
180
200 220
m
図1 6kV用ケーブル三相一括の場合の充電電流グラフ(50Hz)
28
4110-000ST005
4.2.2 絶縁耐力試験電圧
絶縁耐力試験電圧の
力試験電圧の計算方法
電気設備技術基準の解釈 第14条 より抜粋
規格
最大使用電圧が7,000V以下の電路については、絶縁耐力試験の試験電圧は、最大使用電圧の
1.5倍の電圧を、電路と大地との間に連続して10分間加えてこれに耐えること。
最大使用電圧
公称電圧の1.15/1.1倍とする。
但し、経験などでこの値を超えることが明確な場合は、その最大電圧をもって最大使用電
圧とする。
公称電圧 6600V
6600V×1.15/1.1=6900V(最大使用電圧)
公称電圧 3300V
3300V×1.15/1.1=3450V(最大使用電圧)
試験電圧
最大使用電圧の1.5倍
公称電圧6600Vの電路
6900V×1.5=10350V(試験電圧)
公称電圧3300Vの電路
3450V×1.5=5175V(試験電圧)
4.2.3 充電電流の
充電電流の計算方法
1km 当たりの静電容量 [
]のケーブルに試験電圧 [V]を印加したときの充電電流
:充電電流[ ]
E
E
=
= ω CE [
]
Ic =
:試験電圧[V]
1
Z
:静電容量[
]
ωC
Z:ケーブルインピーダンス
ω:2 f
f:周波数[ z]
被試験ケーブルに対する試験可能なケーブル長
6600V3 心一括シース形架橋ポリエチレンケーブル 38□を例として(50Hz の場合)
静電容量の計算式(単心ケーブル、SLケーブル、各心遮蔽ケーブルの場合)
C=
C=
0.02413 × ε
[
D
log10
d
:静電容量[μ
]
:絶縁体外径[mm]
d:導体外径[mm]
:誘電率(架橋ポリエチレンは2.3)
]
0.02413 × ε 0.02413 × 2.3
0.055499
=
=
= 0.181 [
D
15.8
log
2
.
02564
10
log10
log10
d
7.8
]
この値は心線あたりの値であり、ケーブルの撚り込み率を2%とすると、3心一括では3.06倍になる。
C=0.181[
]×3.06=0.000000554[
]
Ic = ω CE = 2 × 3.14 × 50 × 0 .000000554 × 10350 1 .80 [
]
R-1220形の定格二次電流167mAなので、試験可能なケーブル長は、
0.167÷1.80≒0.0927
0.0927[
]
0.0927
この値は理論値となりますので、実際の現場ではケーブルの新・旧などにより変化しますので、余裕を
持った試験器をご用意下さい。
29
4110-000ST005
4.2.4 付表
JIS C 36063606-1987 高圧架橋ポリエチレンケーブル
高圧架橋ポリエチレンケーブル
3300V 3芯一括シース形架橋ポリエチレンケーブル抜粋
導 体
絶縁体
シース 導 体
公 称
構 成
厚 さ 抵 抗
厚 さ
(素線数/ 外径
断面積
素線径)
(20 ℃)
mm
mm2
又は形状
mm
Ω/km
mm
mm
8
14
22
38
60
100
150
200
250
325
7/1.2
3.6
円形圧縮
3.4
7/1.6
4.8
円形圧縮
4.4
7/2.0
6.0
円形圧縮
5.5
7/2.6
7.8
円形圧縮
7.3
19/2.0
10.0
円形圧縮
9.3
19/2.6
13.0
円形圧縮
12.0
37/2.3
16.1
円形圧縮
14.7
37/2.6
18.2
円形圧縮
17.0
61/2.3
20.7
円形圧縮
19.0
61/2.6
23.4
円形圧縮
21.7
2.5
2.5
2.5
2.5
3.0
3.0
3.0
3.5
3.5
3.5
絶縁
抵抗
静 電
容 量
(常温)
μF/km
参 考
概算質量
kg/km
条長
ビニル
シース
ポリエチ
レンシース
m
MΩkm
2.1
2.36
2500
0.21
740
685
2.1
2.34
2500
0.21
730
680
2.2
1.33
2500
0.26
1020
940
2.2
1.34
2500
0.24
1010
925
2.3
0.840
2500
0.30
1280
1180
2.3
0.849
2500
0.28
1240
1140
2.5
0.497
2000
0.37
2000
1980
2.5
0.491
2000
0.25
1980
1870
2.8
0.309
2000
0.38
2860
2710
2.7
0.311
2000
0.36
2740
2600
3.0
0.184
1500
0.47
4370
4180
2.9
0.187
1500
0.44
4150
3970
3.3
0.120
1500
0.55
6250
6040
3.2
0.124
1500
0.52
5880
5680
3.6
0.0940
1500
0.54
7970
7680
3.5
0.0933
1500
0.51
7740
7460
3.8
0.0736
1500
0.59
10090
7940
3.5
0.0754
1500
0.55
9490
9160
4.0
0.0576
1000
0.66
12300
11860
3.9
0.0579
1500
0.61
11780
11360
30
標準
300
300
300
300
300
300
300
200
200
200
4110-000ST005
JIS C 36063606-1987 高圧架橋ポリエチレンケーブル
高圧架橋ポリエチレンケーブル
6600V 3芯一括シース形架橋ポリエチレンケーブル抜粋
導 体
絶縁体
シース 導 体
公 称
構 成
厚 さ
厚 さ 抵 抗
(素線数/ 外径
断面積
素線径)
(20 ℃)
mm
mm2
又は形状
mm
Ω/km
mm
mm
8
14
22
38
60
100
150
200
250
325
7/1.2
3.6
円形圧縮
3.4
7/1.6
4.8
円形圧縮
4.4
7/2.0
6.0
円形圧縮
5.5
7/2.6
7.8
円形圧縮
7.3
19/2.0
10.0
円形圧縮
9.3
19/2.6
13.0
円形圧縮
12.0
37/2.3
16.1
円形圧縮
14.7
37/2.6
18.2
円形圧縮
17.0
61/2.3
20.7
円形圧縮
19.0
61/2.6
23.4
円形圧縮
21.7
4.0
4.0
4.0
4.0
4.0
4.0
4.0
4.5
4.5
4.5
絶縁
抵抗
静 電
容 量
(常温)
μF/km
参 考
概算質量
kg/km
条長
ビニル
シース
ポリエチ
レンシース
m
MΩkm
2.4
2.36
2500
0.21
1190
1090
2.4
2.34
2500
0.21
1180
1080
2.5
1.33
2500
0.25
1500
1390
2.5
1.34
2500
0.24
1480
1370
2.6
0.840
2500
0.28
1820
1600
2.5
0.849
2500
0.27
1780
1560
2.8
0.497
2000
0.33
2470
2320
2.7
0.491
2000
0.32
2430
2290
2.9
0.309
2000
0.39
3380
3210
2.9
0.311
2000
0.37
3280
3110
3.2
0.184
1500
0.47
4950
4730
3.1
0.187
1500
0.45
4670
4470
3.5
0.120
1500
0.55
6900
6310
3.3
0.124
1500
0.52
6420
5870
3.7
0.0940
1500
0.54
8620
8280
3.6
0.0933
1500
0.51
8330
8000
4.0
0.0736
1500
0.59
10700
10030
3.8
0.0754
1500
0.55
10020
9390
4.2
0.0576
1000
0.66
13670
13250
4.2
0.0579
1500
0.61
12990
12590
31
標準
300
300
300
300
300
200
200
150
150
150
4110-000ST005
4.3 リアクトルの
リアクトルの使用について
使用について
交流の絶縁耐力試験では、容量性の負荷(電力ケーブル)を試験する場合に、負荷(C)と並列にリアク
トル(L)を接続することで、試験可能なケーブル長を長くすることができます。
当社では、トランスと同容量のリアクトルを別売オプションとして準備しており、リアクトルの台数を増
やすことにより、トランス容量に対してリアクトルの台数倍の容量の試験に対応することができます。
また、リアクトルはあくまでも容量性成分と並列に接続されて初めて成立しますので、負荷容量に適した
台数でご使用いただくよう、ご注意下さい。
4.3.1 3701 形DR-1220
DR-1220M
1220M仕様
DR-1220M 形
使用環境
0~40℃、80% RH 以下 ただし結露しないこと
質量
約 22kg
外形寸法(W×L×H mm)
220×220×410
適応リレーテスタ
IP-R2000+R-1220
定格周波数
50/60Hz
定格電圧
AC12000V
50Hz 時
60Hz 時
定格電流
191mA
160mA
定格容量
2.3kvar
1.9kvar
インダクタンス
200H±5%
銅損
60W
50W
鉄損
30W
25W
騒音
(本体より 30cm の距離)
65dB 以下
電流計
F.S.500mA 2.5 級
冷却方式
乾式自冷式
32
4110-000ST005
4.3.2 3701 形DR-1220
DR-1220M
1220M使用時の
使用時の結線図
被試験ケーブルへ
12000V
ト ラ ンス
リ アク ト ル
120V
0
E
黄
緑
緑
電源 AC100V
青
A1
PUN
A2
PUN 120V
S. C
T. E
緑
I P-R20 00
漏れ電流計
4.3.3 リアクトル使用時
リアクトル使用時の
使用時の充電電流の
充電電流の取り扱い
3602 形 R-1220 耐圧トランスの電流計
A1
トランスの出力電流を指示します。
3701 形 DR-1220M 耐圧リアクトルの電流計
A2
被試験物(回路)に流れる充電電流を指示します。
リアクトルを複数台ご使用される場合は、充電電流に見合った電流計と交換してください。
33
4110-000ST005
34
4110-000ST005
第5章
保守
35
4110-000ST005
36
4110-000ST005
保守
点検
付属品の確認
構造の点検
付属品の章を参照し、付属品の有無を確認します。
操作パネルを点検し、部品(ネジ、ツマミ、ノブ、端子)
、ケースの変形が無いか
調べます。
本体指示計器を点検し、ひび割れ、指針曲がり、破損が無いか調べます。
試験コードを点検し、亀裂、つぶし、断線が無いか調べます。
本体に電源を入れ、動作の確認をします。
37
4110-000ST005
38
4110-000ST005
第6章
カスタマサービス
39
4110-000ST005
40
4110-000ST005
カスタマサービス
校正試験
校正データ試験
のご依頼
校正試験データ
(試験成績書)
R-1220形の試験成績書、校正証明書、トレーサビリティは、有償にて発行
いたします。お買いあげの際にお申し出下さい。アフターサービスに於ける校正
データ試験のご依頼は、本器をお客様が校正試験にお出ししていただいた時の状
態で測定器の標準器管理基準に基づき校正試験を行い試験成績書、校正証明書、
トレーサビリティをお客様のご要望(試験成績書のみでも可)に合わせて有償で
発行いたします。
校正証明書発行に関しては、試験器をご使用になられているお客様名が校正証明
書に記載されますので代理店を経由される場合は、当社に伝わるようにご手配願
います。
校正データ試験のご依頼時に点検し故障個所があった場合は、修理・総合点検と
して校正データ試験とは別に追加の修理・総合点検のお見積もりをさせていただ
き、ご了承をいただいてから修理いたします。
本器の校正に関する試験は、本器をお買い求めの際にご購入された付属コード類
も含めた試験になっています。校正試験を依頼される場合は、付属コード類を本
体につけてご依頼下さい。
校正試験データとして試験成績書は、6ヶ月間保管されますが原則として再発行
致しません。修理において修理後の試験成績書が必要な場合は、修理ご依頼時に
お申し付け下さい。修理完了して製品がお客様に御返却後の試験成績書のご要望
には、応じかねますのでご了承下さい。
校正データ試験を完了しました校正ご依頼製品には、「校正データ試験合格」シ
ールが貼られています。
41
4110-000ST005
製品保証とアフターサービス
保証期間と保証内容
保証期間後のサービ
ス(修理・校正)
一般修理のご依頼
総合修理のご依頼
修理保証期間
修理対応可能期間
納入品の保証期間は、お受け取り日(着荷日)から1年間といたします。(修理
は除く)この期間中に、当社の責任による製造上及び、部品の原因に基づく故障
を生じた場合は、無償にて修理を行います。ただし、天災及び取扱ミス(定格以
外の入力、使い方や落下、浸水などによる外的要因の破損、使用・保管環境の劣
悪など)による故障修理と校正・点検は、有償となります。また、この保証期間
は日本国内においてのみ有効であり、製品が輸出された場合は、保証期間が無効
となります。また、当社が納入しました機器のうち、当社以外の製造業者が製造
した機器の保証期間は、本項に関わらず、該当機器の製造業者の責任条件による
ものといたします。
有償とさせていただきます。当社では、保証期間終了後でも高精度、高品質でご
使用頂けるように万全のサービス体制を設けております。アフターサービス(修
理・校正)のご依頼は、当社各営業所又は、ご購入された代理店に製品名、製品
コード、故障・不具合状況をお書き添えの上ご依頼下さい。修理ご依頼先が不明
の時は、当社各営業所にお問い合わせ下さい。
お客様からご指摘いただいた故障個所を修理させていただきます。点検の際にご
依頼を受けた修理品が仕様に記載された本来の性能を満足しているかチェック
し、不具合があれば修理のお見積もりに加え修理させていただきます。
(「修理・検査済」シールを貼ります。)
点検し故障個所の修理を致します。点検の際にご依頼を受けた修理品が仕様に記
載された本来の性能を満足しているか総合試験によるチェックを行い、不具合が
あれば修理させていただきます。さらに消耗部品や経年変化している部品に関し
て交換修理(オーバーホール)させていただきます。修理依頼時に総合試験をご
希望されるときは、「総合試験」をご指定下さい。校正点検とは、異なりますの
で注意して下さい。
(「総合試験合格」シールを貼ります)
修理させていただいた箇所に関して、修理納入をさせていただいてから6ヶ月保
証させていただきます。
修理のご依頼にお応えできる期間は、基本的に同型式製品の生産中止後7年間と
なります。また、この期間内に於いても市販部品の製造中止等、部品供給の都合
により修理のご依頼にお応え致しかねる場合もございますので、ご了承下さい。
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