Download 殺虫殺菌剤施薬機(直播機用) 取扱説明書 SY6-TC 組付要領書

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殺虫殺菌剤施薬機(直播機用) 取扱説明書
SY6-TC
組付要領書
このたびはクボタ製品をお買いあげいただきましてありがとうございました。
この取扱説明書は,直播同時殺虫殺菌剤施薬機 SY6-TC の取扱い方法についてのみ説明してありますの
で,その他の説明については,直播機の[取扱説明書]をご覧ください。
本殺虫殺菌剤施薬機は,鉄コーティング直播と同時に殺虫殺菌剤を土中に施薬するための機械です。
1AKACCUAP0480
AT. J . 2 - 2 . 1 . AK
品番 4F651-9481-2
は じ め に
このたびはクボタ製品をお買上げいただきありがとうございました。
この取扱説明書は本製品の正しい取扱い方法,簡単な点検及び手入れについて説明し
ています。ご使用前によくお読みいただいてじゅうぶん理解され,お買上げの製品が
すぐれた性能を発揮し,かつ安全で快適な作業をするためこの冊子をご活用くださ
い。また,お読みになったあとも製品に近接して保存し,わからないことがあったと
きには取出してお読みください。なお,品質・性能向上あるいは安全上,使用部品の
変更を行なうことがあります。その際には,お買上げの製品とこの説明書の内容が一
致しない場合がありますので,あらかじめご了承ください。
この取扱説明書は殺虫殺菌剤施薬機についてのものです。直播機については,必ず直
播機の取扱説明書をよく読み,理解した上で安全な作業を行なってください。
本製品の使用目的に ついて
本製品は,直播と同時に使用可能な殺虫殺菌剤を施薬する作業機としてご使用くださ
い。
使用目的以外の作業や改造はしないでください。
使用目的以外の作業や改造をした場合は,保証の対象になりませんのでご注意くださ
い。
特に下記の事項に気を付けてご使用くださいますようお願い致します。
・ 直播と同時に使用可能な殺虫殺菌剤の施薬方法は,従来と異なる施薬方法となり
ますので,最寄の農業改良普及所などの農業指導機関の方々,あるいは購入先な
どとご相談の上,作業を実施してください。
・ 直播機及び施薬機の取扱いは,それぞれの取扱説明書に従い,確実で安全な作業
を行なってください。
・ 施薬機のサービスに関するご用命は,直播機の型式名・機番をあわせてお知らせ
願います。
安 全 第 一
本書に記載した注意事項や機械に貼られた
の表示があるラベルは,人身事故の危
険が考えられる重要な項目です。よく読んで必ず守ってください。
なお, 表示ラベルが汚損したり,はがれた場合はお買上げの購入先に注文し,必
ず所定の位置に貼ってください。
注意表示について
本取扱説明書では,特に重要と考えられる取扱い上の注意事項
について,次のように表示しています。
注意事項を守らないと,死亡又は重傷を負うことになるもの
を示します。
注意事項を守らないと,死亡又は重傷を負う危険性があるも
のを示します。
注意事項を守らないと,ケガを負うおそれのあるものを示し
ます。
注意事項を守らないと,機械の損傷や故障のおそれのあるも
のを示します。
その他,使用上役立つ補足説明を示します。
目 次
施薬作業後の手入れ .................. 19
安全に作業するために
毎日の作業後.......................... 19
長期収納時............................ 20
薬剤の取扱いについて ..................1
施薬機・直播機の準備・メンテナンス時 ..1
表示ラベルと貼付け位置 ................2
表示ラベルの手入れ ....................2
施薬機の不調と処置
付表
サービスと保証について
装置の名称と取扱い
主要諸元 ............................ 23
付属部品 ............................ 23
消耗部品(純正部品を使いましょう)... 24
各部の名称とはたらき ..................2
組付け作業のしかた
ホッパ ................................. 2
繰出しロール ........................... 2
株間調節金具 ........................... 2
調量レバー ............................. 2
作溝器 ................................. 2
ふく土板 ............................... 2
組付け部品 .......................... 25
部品の取扱いについて.................. 26
締付けトルクについて.................. 26
組付け手順 .......................... 27
組付け前の準備........................
施薬機取付け用ステーの取付け..........
各フロートの部品組付け................
駆動部アッシの取付け..................
チューブアッシの取付け................
施薬用ホッパの取付け..................
こまきちゃん,種もみホッパの取付け....
ホッパガイドの取付け..................
運転前の点検
日常点検項目 ..........................4
移動走行と輸送
輸送について ..........................5
輸送時の注意 ........................... 5
トラック上での処置 ..................... 5
作業のしかた
施薬のしかた ..........................6
ほ場条件と薬剤について ................. 6
一般的な注意事項 ....................... 6
施薬後の管理 ........................... 6
作業前の準備 ........................... 7
施薬作業のしかた ....................... 8
薬剤の排出のしかた ..................... 8
作業に合わせた各部の調節・調整 ........9
施薬量調節のしかた ..................... 9
施薬量再調整のしかた .................. 11
ふく土板の調節 ........................ 11
メンテナンス
各部の掃除と注油のしかた .............13
掃除のしかた .......................... 13
注油のしかた .......................... 14
定期点検 .............................15
廃棄物の処理について .................. 15
定期点検一覧表 ........................ 16
給・注油(水)点検一覧表 .............. 16
繰出しロール・ブラシの点検・交換 ...... 17
1
27
29
31
36
40
40
42
42
安全に作業するために
必ず読んでください
本機をご使用になる前に,必ずこの『取扱説明書』をよく読み理解した上で,安全な作業をし
てください。安全に作業をしていただくため,ぜひ守っていただきたい注意事項は下記の通り
ですが,これ以外にも,本文の中で
・
・
・
・
としてそのつど取
上げています。
薬剤の取扱いについて
A 使用する薬剤のラベルをよく読み,使用方法,使用上の注意を理解してください。
面積当たりの施薬量や薬剤の種類を間違えると,薬害が発生するおそれがあります。
A 薬剤は安全な場所に保管し,運搬するときは,こぼれないように気をつけてください。
A 使用済みの薬剤の袋は,水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
A 身体に害を及ぼす可能性があるので,取扱時はゴム製手袋やマスクなどの保護具を着用し,
取扱後は直ちに手,足,顔などを石けんでよく洗い,うがいをしてください。
A 薬剤の取扱いにはじゅうぶん注意し,万一目や口に入ったときは,すぐに水で洗い流してく
ださい。
体調に異常を感じたら,ただちに医師の診断を受けてください。
A ホッパに残った薬剤は,きれいに取去り,元の容器などに入れて幼児の手の届かない所に保
管してください。
施薬機・直播機の準備・メンテナンス時
A 施薬機・直播機の可動部分に接触するとケガをするおそれがあるので,機械の準備・メンテ
ナンス時は平たんな場所で,必ずエンジンを停止してから行なってください。
-1
安全に作業するために
必ず読んでください
表示ラベルと貼付け位置
表示ラベルの手入れ
表示ラベルをよく読み理解して,安全注意事項を守る
A ラベルはいつもきれいにして,傷つけないようにしてください。
A
表示ラベルがよごれた場合は,石鹸水で洗い,やわらかい布で拭いてください。
シンナーやアセトンなどの溶剤を使うと,文字や絵が消えることがありますので絶対に使わ
ないでください。
A 高圧洗浄機で洗車すると,高圧水によりラベルが剥がれるおそれがあります。高圧水を直接
ラベルにかけないでください。
A 破損や紛失したラベルは,製品購入先に注文し,新しいラベルに貼替えてください。
A 新しいラベルを貼る場合は,貼付け面の汚れを完全に拭取り,乾いた後,元の位置に貼って
ください。
A ラベルが貼付けされている部品を新部品と交換するときは,ラベルも同時に交換してくださ
い。
-2
サービスと保証について
■ ご相談窓口
ご使用中の故障やご不審な点及びサービスにつ
いてのご用命は,お買上げいただいた購入先にそ
れぞれ[ご相談窓口]を設けておりますのでお気
軽にご相談ください。
その際に,型式名・製造番号をあわせてご連絡く
ださい。
なお,部品ご注文の際は,購入先に純正部品表を
準備しておりますので,そちらでご相談くださ
い。
* 機械の改造は危険ですので,改造しない
でください。
改造した場合や取扱説明書に述べられ
た正しい使用目的と異なる場合は,メー
カ保証の対象外になるのでご注意くだ
さい。
①型式ラベル
1
装置の名称と取扱い
各部の名称とはたらき
①ホッパ
②繰出しロール
③株間調節金具
④調量レバー
⑤作溝器
⑥ふく土板
■調量レバー
■ホッパ
薬剤を入れるところです。
施薬量の微調節を行なうレバーです。
■繰出しロール
■作溝器
薬剤を土中に入れるため,ほ場表面に細い溝をつ
ける部品です。
薬剤を繰出すところです。
■株間調節金具
■ふく土板
株間に合わせた施薬量に変更する金具です。
作溝器でつけた溝に薬剤を入れた後,泥をかぶせ
て土中に埋める板です。
2
運転前の点検
故障を未然に防ぐには,機械の状態をいつもよく知っておくことが大切です。日常点検は一日一回,運
転前に欠かさず行なってください。
(点検・調整方法の詳細は,13 ページを参照。)
* 平たんな場所で駐車ブレーキを掛け,必ずエンジンを停止してから行なってください。
* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが巻込まれるおそれがあるので,点検後は必ず取付けてか
ら作業をしてください。
* 運転前にブレーキや安全装置などの日常点検を行ない,摩耗や損傷している部品があれば交換して
ください。また,定期的にボルトやナットがゆるんでいないか点検してください。
各部への給油と交換
* 点検するときは機体を水平な場所において行なってください。傾いていると正確な量を示しませ
ん。
* 使用するエンジンオイル,ミッションオイル,グリースは,指定の[クボタ純オイル・純グリー
ス]を必ず使用してください。
* 燃料補給の際は,ごみや水が混入しないようにしてください。
◆ 前日の異常箇所
前日の作業中に異常を感じたところがあれば,使用前に支障がないか点検してください。
◆
1.
2.
3.
4.
5.
施薬機の回りを歩いて
ボルトやナットのゆるみや脱落がないか点検します。
車体各部の変形や損傷がないか点検します。
油もれや水もれなどないか点検します。
機体各部にごみや泥がたまっていないか点検します。
ホッパ内,繰出し部,ホース,ノズル,チューブが濡れていないか点検します。
3
運転前の点検
日常点検項目
* 施薬機以外の点検項目については,本機の[取扱説明書]を参照してください。
<ここを>
<点検し異常があれば>
<こうする(処置)>
1. 損傷や変形はないか。
2. ボルトやナットのゆるみや脱落
はないか。
3. 油もれや水もれはないか。
1. 修理又は,交換をする。
2. 補充や増締めをする。
参 照
ページ
機体の周りを歩いて
機体各部
3. ホースやパイプの取付部の締
付け又は,部品交換する。
4. ごみや泥などがたまってないか。 4. 掃除する。
ホース・チューブ
A 破損や外れはないか。
A 薬剤が付着してないか。
A 内側が濡れていないか。
作溝器部
A 薬剤や泥が付着していないか。 A 掃除する。
A 内側が濡れていないか。
A 水分を拭き取る。
ホッパ・繰出し部
A 内側が濡れていないか。
-
-
40
13
A 交換又は,取付けをする。
A 掃除する。
A 水分を拭き取る。
A 水分を拭き取る。
* 処置したあとに異常が直らないときは,購入先に連絡してください。
4
13,19
移動走行と輸送
本機,直播機の[取扱説明書]を参照してくださ
い。
輸送について
■輸送時の注意
薬剤はホッパからすべて取り出し,ホッパのふた
を確実に閉めてください。
■トラック上での処置
* 駐車ブレーキを掛け,車止めをし,ロープ
でしっかりトラックに固定してください。
トラックに積込んだあと,直播部を上昇し,油圧
ロックレバーで下降防止をしてください。
* 施薬機にロープは掛けないでください。施薬
機が破損したり,施薬位置が変化して施薬障
害の原因になります。
* 薬剤を排出せずに輸送すると,施薬機の一部
が破損するおそれがあります。
5
作業のしかた
施薬のしかた
* 指定の薬剤以外は絶対に使用しないでくださ
い。除草剤などを間違って使用すると,施薬
機の破損や発芽不良の原因となるなど異常が
発生するおそれがあります。
* 指定以外の薬剤を使用するとホッパ内が腐食
する可能性があります。作業終了後は速やか
に薬剤を全量排出してください。
■ほ場条件と薬剤について
殺虫殺菌効果を得られるほ場条件を整えた状態
で適正な薬剤を使用してください。
◆ ほ場条件
ほ場条件については,直播機の[取扱説明書]を
参照してください。
* 薬剤の袋に記載の使用方法を必ず守ってくだ
さい。
* 薬剤の選定にあたっては,ほ場条件や気象条
件が地域によって異なります。最寄りの指導
機関に相談いただくか,指導方針に従ってく
ださい。
* 正常な殺虫殺菌効果を得るためには,適正な
ほ場の硬さが必要です。また,ほ場条件によ
り,完全にふく土がされない場合や施薬され
る薬剤の溝がじゅうぶんに形成されない場合
があります。ほ場が硬過ぎる又は,軟らか過
ぎると下記のような異常が発生するおそれが
あります。
A 硬過ぎる場合 …
■一般的な注意事項
1. 鉄コーティング直播に適した品種の種子を選
んでください。
2. 直播に適したほ場硬さにしてください。
(ほ場に指ですじを作った時に,すじが残り,
横に土が盛り上がり,線状に残る程度が適当
です。)
3. 直播時,ほ場がひび割れない程度の落水状態
にしてください。
・ 薬剤がじゅうぶんにふく土されないた
め,薬剤の効果が薄れてしまう。
・ もみが溝に落下して発芽率が低下する。
A 軟らか過ぎる場合 …
・ 施薬される薬剤の溝がじゅうぶんに形
成されないため,薬剤がほ場の表面に露
出して薬剤の効果が薄れてしまう。
■施薬後の管理
・ もみがほ場に埋没して発芽率が低下す
る。
適正な薬剤を使用し適正に散布しても,その後管
理によっては薬害が出る場合があります。薬剤の
ラベルに記載されている水田の管理事項は,必ず
お守りください。
◆ 薬剤について
* 薬剤の取扱いの説明をよく読んでくださ
い。
* 幼児の手の届かないところに保管してくだ
さい。
* 薬剤の取扱いにはじゅうぶん注意し,万一
目や口に入ったときはすぐに水で洗い流し
てください。体調に異常を感じたら,すぐ
に医師の診断を受けてください。
使用方法に,[播種同時施薬機を用いて土中施薬
する]と記載されている薬剤を必ず使用してくだ
さい。
6
作業のしかた
■作業前の準備
* 平たんな場所で、必ずエンジンを停止して
から行なってください。
1. 各部の点検を行ない,汚れや詰まりがあると
きは掃除を行なってください。また,破損や
摩耗があるときは交換を行なってください。
* 作業を行なったあと長時間放置すると薬剤が
ホッパ内や繰出しロール内に固着し,翌日以
降の施薬作業で施薬されないなど異常が発生
するおそれがあります。
* 繰出しロールやチューブを取外して掃除や点
検などを行なったときは,薬剤漏れが発生し
ないように正しく取付けてください。
(13 ペー
ジ参照)
2. 直播機側の株間に合わせて株間調節金具の穴
位置を決めます。
(1) 直播機側で設定した株間(直播機の取扱
説明書参照)を確認します。
(2) 株間調節ホルダを株間調節金具に固定し
ている固定ピンを取付穴から抜いたあ
と,株間調節ホルダを上側又は,下側に
動かして,直播機の株間の数値と同じ数
値の穴に固定ピンを差し込みます。
①固定ピン
②株間調節ホルダ
③株間調節金具
抜く
動かす(調節)
取付穴[24](株間:24cm)
取付穴[21](株間:21cm)
取付穴[18](株間:18cm)
(出荷標準位置)
取付穴[16](株間:16cm)
取付穴[14](株間:14cm)
* 出荷時は株間[18]
(18cm)の穴位置です。
* 調節する穴位置は,本機側の株間調節と同じ
[14](14cm),
[16](16cm),
[18](18cm),
[21](21cm),
[24](24cm)の 5 箇所です。
(3) 他の株間調節金具も同じ要領で調節を行
ないます。(3 箇所)
7
作業のしかた
3. ホッパに薬剤を入れます。
■薬剤の排出のしかた
* 適正な施薬量は,薬剤の袋に基準値が記載さ
れています。1kg/ 1反が主流です。
* 施薬量の設定は薬剤の種類により大幅に変わ
る場合があります。使用前には必ず計量を行
ない,適正な繰出し量を設定してください。
* 薬剤が濡れると,詰まりの原因になります。
雨天時は特に薬剤が濡れないようにじゅうぶ
ん気をつけてください。
* 平たんな場所で,必ずエンジンを停止して
から行なってください。
* 薬剤の取扱いにはじゅうぶん注意し,万一
目や口に入ったときはすぐに水で洗い流し
てください。体調に異常を感じたら,すぐ
に医師の診断を受けてください。
4. 施薬量の調節を行ないます。
(9 ページ参照)
◆ ホッパ内の薬剤の排出のしかた
1. ロートロックレバーを上げて解除し,ロート
を下側に引いて取外します。
■施薬作業のしかた
◆ 施薬ムラ(生育ムラ)の防止
施薬ムラがあると,苗の成長異常となるおそれが
あるので下記事項に注意してください。また,特
に水の多いほ場では作溝器に薬剤が詰まり,施薬
ムラの原因となるため,フィットセンサで適正な
フロート感度に調整したあと,下記事項の 1. ~
3. を遵守してください
1. 播種始めは低速で行なってください。播種始
めを高速で行なうと最初の 2 ~ 3 株に施薬さ
れない場合があります。
2. 必ず減速してから停止してください。急停止
すると多施薬になる場合があります。
3. 播種速度は一定の速さで,まっすぐ行なって
ください。施薬ムラやふく土異常の原因とな
ります。
4. 枕地の播種や変形田での播種時,交差播きや
無播種箇所を少なくしてください。多施薬に
なる場合があります。
①ロートロックレバー
②ロート
解除
取外す
2. ロールケースの出口を袋又は容器などで受
け,ブラシロックレバーを機械前方に回して
排出します。
◆ 施薬作業中の確認
1. 作業中にふく土状態やホッパ内の薬剤の減り
具合に異常がないか確認しながら作業を行な
います。
* 直播部を降した状態で旋回すると作溝器の破
損の原因となったり,詰まりの原因となりま
す。
2. 薬剤が無くなる前に,早めに補給してくださ
い。
①ロールケース
②ブラシロックレバー
8
機械前方に回す
作業のしかた
作業に合わせた各部の調節・調整
◆ 繰出しロール溝の薬剤の排出のしかた
1. 施薬用の六角軸を後回りに回します。
■施薬量調節のしかた
* 平たんな場所で、必ずエンジンを停止して
から行なってください。
①六角軸
* 薬剤の形状・粒径・比重により施薬量が変わ
るため,作業前に施薬量の調節を行い,適正
量が施薬されるようにしてください。
* 施薬量の調節には未開封の薬剤を使用してく
ださい。
* 施薬量の調節を行なうときは,種もみ用ホッ
パに種もみを入れないでください。種もみ用
ホッパ内に種もみが入ったまま全条同時調節
レバーを回転させると,薬剤と同時に種もみ
も繰出されてしまいます。
回す
* 繰出しロール溝内の薬剤を排出するとき,六
角軸を回転すると繰出しロールは2条分回転
するため,片方のロール下にも薬剤排出用の
袋又は容器を用意してください。
* ロック位置に戻さないとロートを差込めない
ため,ブラシロックレバーをロック位置に確
実に戻してください。
1. 薬剤をホッパに入れたあと,繰出しロール全
条の開度を全開状態にします。
* 施薬量の調節を行なうとき,繰出しロールの
開度が変わり,正確な施薬量を測れないおそ
れがあるため,繰出しロール全条の開度を必
ず全開状態にしてください。
2. あぜぎわクラッチレバーを全て[切]位置に
します。
①ブラシロックレバー
②ロート
ロック位置
差し込む
①あぜぎわクラッチレバー
9
入
切
作業のしかた
3. 全条全ての作溝器の下側に容器を置きます。
4. 直播機のエンジンを始動後,播種クラッチレ
バーを操作し,施薬機の作溝器を容器の近く
まで下げたあと,油圧ロックレバーを[閉]
位置にして直播部の下降防止をします。
5. エンジンを停止します。
* 施薬量の調節を行なうとき,繰出しロールの
開度が変わり,正確な施薬量を測れないおそ
れがあるため,繰出しロール全条の開度を必
ず全開状態にしてください。
* あぜぎわクラッチレバーが[入]位置の状態
で,繰出しロールの開度が全閉又は全開状態
のとき,全条同時調節レバーを回すと重くな
り無理に回すと22ギヤの割ピンが破損するお
それがあります。また,割ピンが破損しとき
は購入先に連絡して新しい割ピンに交換して
ください。
①作溝器
②容器
6. 全条同時調節レバーを引出したあと,各ホー
スから薬剤が出てくるまで右回りに回して繰
出し量を計測する準備を行ないます。
①全条同時調節レバー
②割りピン
③ 22 ギヤ
7. 下表の[レバー回転数]を参照して株間を確
認したあと,全条同時調節レバーを右回りに
規定のレバー回転数分を回します。
①全条同時調節レバー
株間
14cm
16cm
18cm
21cm
24cm
レバー回転数
49
42
37
32
28
引出す
右回転
8. 繰出された容器内の薬剤を計測して6条分の
合計の重量が 23 ~ 27g の範囲内に入っている
か確認します。重量が範囲から外れていると
きは[■施薬量再調整のしかた]の項を参照
して重量を 23 ~ 27g に調整します。
9. あぜぎわクラッチレバーを[入]位置にした
あと,全条同時調節レバーを収納します。
* 全条同時調節レバーを回すときは,直播部が
揺れますのでゆっくり回してください。
* 全条同時調節レバーを手前に引いた状態で回
さないと,薬剤が繰出されません。
* 施薬量の調整後は,あぜぎわクラッチレバー
を[入]にし,全条同時調節レバーを必ず収
納してください。破損する原因となります。
10
作業のしかた
■施薬量再調整のしかた
■ふく土板の調節
1. 調量レバーを操作して調整を行ないます。
A[重量が 23g 以下の場合]……調量レバーを
[多い側]に動かして調整します。
A[重量が 27g 以上の場合]……調量レバーを
[少ない側]に動かして調整します。
各フロート下面にあるふく土板をほ場状態に合
わせて調節を行なってください。
1. エンジンを始動したあと,播種クラッチレ
バーを操作して直播部を最上昇位置にしま
す。
2. 油圧ロックレバーを[閉]位置にし,直播部
の下降防止をしたあと,エンジンを停止しま
す。
◆ 角度調節
1. 標準又は軟らかいほ場は,ふく土板を内側に
せまくした位置で作業します。また,ふく土
しない又は,ふく土の状態が悪い硬いほ場は
ネジをゆるめてふく土板を外側に広げます。
①ネジ
①調量レバー
標準又は,軟らかいほ場
硬いほ場
* 出荷時のふく土板の位置は[ 標準又は,軟
らかいほ場]位置です。
* 調節は全箇所共同じ角度にしてください。
多い側
少ない側
2. ネジを締付けます。
* 調量レバーを 1 目盛り動かすと,測定時から
の繰出し量が約1割増減します。
2. 再度繰出し量の計測を行ないます。
11
作業のしかた
◆ 高さ調節
ふく土板の角度調節を行なってもふく土の状態
が改善されないときは,ふく土板板取付ブラケッ
トを動かしてふく土板の高さ調節を行なってく
さだい。
1. ふく土板の角度を内側に調節してもふく土が
早いときは,ボルトをゆるめてふく土板板取
付ブラケットを上げます。また,ふく土板の
角度を外側に調節してもふく土しない又は,
ふく土の状態が悪いときは,ボルトをゆるめ
てふく土板取付ブラケットを下げます。
①ふく土板取付ブラケット
②ボルト
上げる
下げる
* ふく土板取付ブラケットの調節は5段階行な
えます。
* ふく土板取付ブラケットの基準位置は下記の
通りです。(33 ページ参照 )
A センターフロート:上から 3 つ目の穴
A サイドフロート:上から 4 つ目の穴
2. ボルトを締付けます。
12
メンテナンス
各部の掃除と注油のしかた
■掃除のしかた
一日の作業が終わったあとや長期格納前は,各部
の泥やゴミの掃除を必ず行なってください。
機械の故障などトラブルが発生しないように,各
部の手入れをじゅうぶん行なってください。
* 水洗いをするとき下記事項に注意してくださ
い。
A 洗車時は,ホッパ内に水が入らないように
じゅうぶん注意してください。また,施薬
部を洗浄するときは高圧洗浄機を使用し
ないでください。水の浸入や破損のおそれ
があります。
* 取外したボルト・ナットは,必ず締付けてく
ださい。
* エンジンを必ず止めてください。
* 取外したり,オープンした回転部のカ
バー類は衣服などが巻込み危険ですの
で必ず取付けてください。
* 直播部を上げた状態で作業するときは,
油圧ロックレバーで下降防止をしてく
ださい。さらに枕木などを使用して落下
防止の歯止めをしてください。
* 空運転をするときは,直播部を必ず上昇
してから行なってください。
1. エンジンを停止します。
2. ホッパ内の薬剤を排出します。
(8 ページ参照)
3. 直播部を上昇させ,油圧ロックレバーを[閉]
位置にし下降防止を行なったあと,エンジン
を停止します。
4. ホッパ内、ロールケース内、作溝器部に水が
入らないようにじゅうぶん注意して洗車して
ください。
5. 機体をじゅうぶんに乾燥させたあと,ホッパ
内,ロールケース内のロール及び作溝器ホー
ス内各部に水分が付着していないことを確認
してください。水分が付着しているときは,
水分を完全にふき取ります。
* 作業終了後又は,長時間作業を行なわないと
きは,必ず薬剤を排出し,各部の掃除を行なっ
てください。薬剤が固まり,各部の詰まりの
原因となります。
13
メンテナンス
A 株間調節部(グリース塗布)
■注油のしかた
機械各部の掃除が終わったあとや長期格納前又
は,施薬作業を始める前には,各部にグリースの
塗布を行なってください。
* グリース塗布をする前に,水が付着している
ときは,水を良くふき取ってからグリースを
塗布してください。
A ロールクラッチ部(グリース塗布)
①グリース塗布
①グリース塗布
A ギヤ部(グリース塗布)
①グリース塗布
14
メンテナンス
定期点検
■廃棄物の処理について
定期点検は,播種作業を行なう人が定期的に行な
う点検です。
施薬機は,使用時間と使用状況に応じて劣化が進
み,その構造や装置の性能が低下します。これを
放置しておくと故障や事故の原因となり,ひいて
は直播機の寿命を短くしてしまいます。
施薬機の持つ性能がいつまでもじゅうぶん発揮
できるよう,定期的に点検を行ないましょう。
廃棄物をみだりに捨てたり,焼却すると,環境
汚染につながり,法令により処罰されることが
あります。
廃棄物を処理するときは
* 機械から廃液を抜く場合は,容器に受けて
ください。
* 地面へのたれ流しや河川,湖沼,海洋への
投棄はしないでください。
* 廃油,燃料,冷却水(不凍液),冷媒,溶剤,
フィルタ,バッテリ,ゴム類,その他の有
害物を廃棄,又は焼却するときは,購入先,
又は産業廃棄物処理業者などに相談して,
所定の規則に従って処理してください。
* 各部の点検・調整・交換作業を行なうとき
は,平坦な場所で駐車ブレーキを掛けエン
ジンを必ず止めて,各レバー類を[切]位
置にして,回転部を止めてから作業をして
ください。
* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが
巻込まれるおそれがありますので,点検後
はカバー類を必ず取付けてから作業をして
ください。
* 余分なグリースは,きれいにふき取ってく
ださい。
* 定期点検については,本機,直播機の[取扱
説明書]を参照してください。
* 点検・交換の時期は,使用条件や環境に大き
く左右されます。従ってひとつの目やすとし
て早めの点検をお願いします。
15
メンテナンス
■定期点検一覧表
本機,直播機の[取扱説明書]を参照してください。
○:点検と調整 △:交換
点検・交換時期
点検・
処置
点検箇所・項目
作業
前後
シー
ズン
前後
50
時間
100
時間
200
時間
1年
ごと
2年
ごと
参照
ページ
直播部
ブラシ,繰出しロール
点検・交換
○
△:摩耗がひどいとき又は,施薬量が不安定になったとき
17
* 参照ページに☆印のある整備項目の交換については,購入先に連絡又は,整備工場で行なってくだ
さい。
* 上表の時間は目安です。機械の使用条件や使用環境などによって,消耗部品の調整や交換時期は異
なります。
■給・注油(水)点検一覧表
種類
点検箇所
処置
点検・交換時期
点 検
交 換
作業シーズン
前、後
-
容量・規定量(L)
種 類
参 照
ページ
適 量
クボタ
純グリース
14
ロールクラッチ部
グリース ギヤ部
補給
株間調節部
* 参照ページに☆印のある整備(分解作業)については,購入先に連絡してください。
各部への補給
* 使用するグリースは,指定の純グリースを使用してください。
* 補給の際は,ごみや水が混入しないようにしてください。
* 上表の時間は目安です。機械の使用条件や使用環境などによって,消耗部品の調整や交換時期は異
なります。
16
メンテナンス
■繰出しロール・ブラシの点検・交換
4. スナップピン 2 本を外し,ロールケースを取
外します。
1. ホッパ内,繰出しロール内の薬剤はすべて排
出します。(8 ページ参照)
2. ボルト(M6)2 本を外し,ホッパを取外します。
①ホッパ
②ボルト(M6)
3. ロートロックレバーを上げて解除し,ロート
を下側に引いて取外します。
①ロールケース
②スナップピン
取外す
5. ロールケースに取付けているカバーを取外し
ます。
①ロートロックレバー
②ロート
解除
取外す
①ロールケース
②カバー
17
取外す
メンテナンス
6. ロールケースから繰出しロールを取外したあ
と,繰出しロールの溝を掃除します。
7. ブラシを固定しているブラシロックレバーを
抜いてブラシを取外します。
①ロールケース
②繰出しロール
①ブラシロックレバー
②ブラシ
* 繰出しロールを点検し,変形,破損,磨耗し
ているときは新しい繰出しロールに交換して
ください。
* ブラシを点検し,変形,破損,磨耗している
ときは新しいブラシに交換してください。ま
た,組付けるときは,繰出しロールとブラシ
の取付け方向に注意してください。取付け方
向を間違えますと正常に施薬できません。
①繰出しロール
②ブラシ
18
抜く
取外す
メンテナンス
施薬作業後の手入れ
(2) 作溝器部の泥や水はよく取除いてくださ
い。
施薬作業が終わったあとは,機械の点検・整備を
怠らず翌日又は,翌年の施薬作業に備えてくださ
い。
* 洗剤の空容器などを利用して水を入れ,薬剤
を洗い流してください。
(ホース内はぬらさな
いこと)
■毎日の作業後
* 掃除する場合は,必ずエンジンを停止させ
てから行なってください。
1. 平たんな場所に直播機を停めます。
2. 各部の掃除を行ないます。
(1) ホッパ内,ロールケース内の繰出しロー
ル及びホースにたまっている薬剤を完全
に取除いてください。また,湿っている
ときは,乾いた布などでふき取ってくだ
さい。
洗剤などの空容器
洗い流す
* 作業終了後又は,長時間作業を行なわないと
きは,必ず薬剤を排出し,各部の掃除を行なっ
てください。薬剤が固まり,各部の詰まりの
原因となります。
* 掃除後は各部の水分を完全にふき取り,じゅ
うぶんに乾燥させてください。
①ホッパ
②ロールケース
③チューブ
④作溝器
⑤繰出しロール
19
メンテナンス
■長期収納時
シーズンが終了して翌年まで長期間使用しない
とき,格納する前の各部の点検・整備を念入りに
行なってください。
◆ 各部の掃除・注油と補修
直播機を平たんな場所に停めて下記事項を行
なってください。
A 施薬機を空運転しながら,ホッパ,ロールケー
ス,チューブ,作溝器などを水道水でよく水
洗いしたあと,じゅうぶんに乾燥してから保
管してください。
ホッパ内やロールケース内に水が入らないよ
うにじゅうぶん注意してください。
①ホッパ
②ロールケース
③チューブ
④作溝器
A 風通しの良い屋内に保管してください。
A 各部のゆるみを調べ,増締めを行なってくだ
さい。
20
施薬機の不調と処置
このような状態で
(原因)
施薬用ホッパで
の薬剤の詰まり
ロールケースで
の薬剤の詰まり
チューブ先端で
の薬剤の詰まり
作溝器での薬剤
の詰まり
このようになる
A 薬剤が
出ない。
どうする(処置方法)
機械の処置
[ホッパ]
A 分解,清掃を行なう。
A 濡れた状態で使用しな
い。
A ホッパの位置が適切か確
認する。
[ロールケース]
A 分解,清掃を行なう。
A 濡れた状態で使用しな
い。
[チューブ先端]
A 分解,清掃を行なう。
A 濡れた状態で使用しな
い。
A フレーム位置を調節す
る。
[作溝器]
A 付着物を落とす。
A ふく土板の角度をふく土
しない側に調整する。
A 施薬駆動ギヤが直播部
ロールギヤに噛み合って
いるか確認する。
A 播種始めは低速で行な
う。
A 停止するときは,必ず減
速する。
A 一定の速度で播種を行な
う。
薬剤の処置
開封していない薬剤を使用
する。
21
①施薬駆動ギヤ
②直播部ロールギヤ
施薬機の不調と処置
このような状態で
(原因)
機械の設定
このようになる
A 施薬量が
少ない。
A 施薬量が
多い。
どうする(処置方法)
機械の処置
A 株間調節金具の株間位置
が本機の株間設定値と同
じ で あ れ ば,多 い 側 に
ラック位置を変更する。
A 繰出しロールを確認し,
ロール溝に薬剤が付着し
ているときは分解,掃除
を行なって薬剤を取除
①調量レバー
く。
A 株間調節金具の株間位置
が本機の株間設定値と同
じであれば,少ない側に
ラック位置を変更する。
A ブラシ,繰出しロールを
確認し,摩耗していれば
交換する。
①ブラシロック
レバー
②ブラシ
ほ場が硬い
抜く
取外す
A ふ く 土 し て 機械の処置
A フィットセンサの感度調
いない。
節を[硬]側に調節する。
A ふく土板の角度を調整す
る。
A ふく土板の高さを下げ
る。
ほ場の処置
A 再度代かきして適切なほ ①ふく土板
場の状態にする。
A 水を入れる。
ほ場が軟らかい
多い側
少ない側
標準又は
軟らかいほ場
硬いほ場
A 薬 剤 が ほ 場 機械の処置
表 面 に 出 て A フィットセンサの感度調
節を[軟]側に調節する。
いる。
A 速度を上げる。
A ふく土板の角度を調整す
る。
A ふく土板ブラケットを調
節して高さを上げる。
ほ場の処置
水を落として表面を硬くす
る又は表面が硬くなるまで
待つ。
(直播を延期する。
)
22
①ふく土板
取付ブラケット
上げる
下げる
付表
主要諸元
型 式 名
条
SY6-TC
数(条)
6
本 体 重 量
(kg)
13
本 体
寸
施 薬
法
(mm)
方 785 × 1780 × 475
式
種もみ直下に埋設
薬 剤 の 種 類
殺虫殺菌剤
繰 出
方 式
溝付きロール式
ホ
各 駆 ッ
し パ
容
条 停
量
(kg)
11
止
直播機と連動
動
メカ式
※この主要諸元は改良のため予告なく変更することがあります。
付属部品
次の部品が付属していますのでお調べください。
* 取扱説明書
* 取扱いのポイントシート
1
1
23
付表
消耗部品
(純正部品を使いましょう)
◆ ブラシ
品 名
ブラシ
品 番
4F651-9125- △
◆ 繰出しロール
品 名
繰出しロール
品 番
4F651-9136- △
24
組付け作業のしかた
組付け部品
下記の部品が揃っていることを確認してください。
図番
品 名
数量
図番
品 名
数量
図番
品 名
数量
1
ブラケット(LH)
1
12
ボルト(M6 × 16)
(※ 1)
12
23
ふく土板(LH)
3
2
ブラケット(RH)
1
13
樹脂座金(M6)
12
24
ふく土板(RH)
3
3
ブラケット(C)
1
14
施薬用ホッパ
3
25
トラスコネジ(M5)
12
4
カラー
3
15
ホッパ継手
6
26
ホッパガイド(左)
1
5
ボルト(M8 × 50)
3
16
ボルト(M6 × 20)
(※ 1)
6
27
ホッパガイド(右)
1
6
ステー(LH)
1
17
樹脂座金(M6)
6
7
ステー(RH)
1
18
施薬用作溝器
6
8
ボルト(M6 × 16)
4
19
ボルト(M8 × 60)
6
9
駆動部アッシ
3
20
平座金(M8)
6
10
チューブアッシ
6
21
バネ座金(M8)
6
11
ジャバラアッシ
6
22
ナット(M8)
6
※ 1 木材用座金付きボルト
25
28
ふく土板取付け
ブラケットアッシ
(センターフロート用)
1
29
ふく土板取付け
ブラケットアッシ
(サイドフロート用)
2
組付け作業のしかた
※本製品の直播同時殺虫殺菌剤施薬機 SY6-TC を直播機 WP60D-TC に取付けるとき,別途対応キットが必
要になりますので下記対象機番の WP60D-TC を購入された方は下記内容を確認後,購入先に連絡して
ください。
A[対象機番]
:♯ 50001 ~♯ 50292
*[対象機番]については,型式ラベルの製造番号を確認してください。
[ 型式ラベル ]
①型式名・区分・製造番号
A 対応キット・・・・
品番:PR192-9910- △ 品名:フロート,キット(セヤクキ)
■部品の取扱いについて
組付けるときの各部品の取扱い要領は下記の通りです。
組付け部品……殺虫殺菌施薬機の組付け部品です。よく確認してから組付け作業を行なってください。
再使用部品……一度外した部品を同じところに再度組付ける部品です。
保管部品………取外したあと使用しない部品です。
■締付けトルクについて
ボルト,ナットの締付けトルクは下表を参照してください。
呼び径
締付けトルク(N・m)
部品の材料
M5
2.5 ~ 5.4
鉄
9.8 ~ 11.3
鉄
2.9 ~ 3.9
樹脂
23.5 ~ 27.5
鉄
9.8 ~ 11.8
樹脂
M6
M8
26
組付け作業のしかた
組付け手順
* 取外した種もみ用ホッパ,こまきちゃん,樹
脂カバーは失くさないように大切の保管して
ください。
(1) 種もみホッパの種もみ切れセンサのカプ
ラを取外したあと,ボルト(M6 × 20)6
本 , ボルト(M6 × 50)6 本及び樹脂座金
(M6)各 6 本個を取外して種もみホッパを
取外します。
* エンジンを必ず止めてから組付け作業を行
なってください。
* ブレーキをかけて,油圧ロックレバーを[閉]
にしてください。
* 機械の改造は危険ですので,改造しないでく
ださい。
* 共同作業を行なうときは,合図を徹底させて
行なってください。
* 本機取扱説明書(別冊)の[安全に作業す
るために]
(イエローページ)の項をよく読
んで安全作業を行なってください。
* 組付作業は平坦で凹凸のない場所で行なっ
てください。
* 周囲の安全を確認して作業してください。
①種もみホッパ
②種もみ切れセンサ
③カプラ(4箇所)
④ボルト(M6 × 20)6 本
⑤ボルト(M6 × 50)6 本
⑥樹脂座金(M6)各 6 個
■組付け前の準備
1. 平たんな場所に機体を停止したあと,エンジ
ンを停止します。
2. 種もみ用ホッパ,こまきちゃん,樹脂カバー
をそれぞれ取外します。
種もみ切れセンサの
カプラを外す
再使用部品
* 種もみホッパ 2 個
* ボルト(M6 × 20) 6 本
* ボルト(M6 × 50) 6 本
* 樹脂座金(M6) 各 6 個
①種もみホッパ
②こまきちゃん
③樹脂カバー
27
組付け作業のしかた
(3) ボルト(M6 × 25)2 個を取外して樹脂カ
バーを取外します。
(2) こまきちゃんのワイヤハーネス(メイン)
のカプラを取外したあと,ボルト(M8 ×
20)2 本を取外してこまきちゃん取付け
フレームからこまきちゃんを取外しま
す。
①樹脂カバー
②ボルト(M6 × 25)
再使用部品
* ボルト(M6 × 25)
2 本
保管部品
* 樹脂カバー 1 個
* 取外した樹脂カバーを取付けていたボルト
は,組付手順[■ホッパ・ガイドの組付け]
の手順3.のところでガイドを取付けるときに
使用する再使用部品です。
①こまきちゃん
ワイヤーハーネス
(こまきちゃん取付けステー) (メイン)のカプラを
②こまきちゃん取付けフレーム 外す
③ワイヤハーネス(メイン)
④カプラ
⑤ボルト(M8 × 20)2 本
再使用部品
* こまきちゃん 1 個
* ボルト(M8 × 20)
2 本
28
組付け作業のしかた
■施薬機取付け用ステーの取付け
1. 直播機側のフレームにブラケット(LH),ブラ
ケット(C),ブラケット(RH)を取付けます。
取付けるときは,直播機の後方から見て,フ
レームの左側にブラケット(LH),中央部にブ
ラケット(C),右側にブラケット(RH)をボ
ルト(M8 × 50)とカラーでそれぞれ取付けま
す。
①[左側]
②[中央部]
③[右側]
④直播部フレーム
⑤種もみ用ロールケース
前方
①ブラケット(LH)
②ブラケット(C)
③ブラケット(RH)
④フレーム
⑤ボルト(M8 × 50)
前方
組付け部品
* ブラケット(LH) 1 個
* ブラケット(RH)
1 個
* ブラケット(C)
1 個
* ボルト(M8 × 50)
3 本
29
組付け作業のしかた
2. 手順 1. で取付けた 3 箇所のブラケットにス
テー(LH),ステー(RH)を取付けます。取付
けるときは,直播機の後方から見て,左側に
ステー(LH),右側にステー(RH)をボルト
(M6 × 16)各 2 本でそれぞれ取付けます。
①ボルト(M8 × 50)
②カラー
③フレーム
組付け部品
* カラー 3 個
* ブラケットを取付けるときは,ブラケットの
位置決めプレートを本機フレームに押し当て
てすき間がない状態で組付けてください。
①ステー(LH)
②ステー(RH)
③ボルト(M6 × 16)
①位置決めプレート
②本機フレーム
組付け部品
* ステー(LH)
* ステー(RH)
* ボルト(M6 × 16)
すき間がない状態で組付ける
1 個
1 個
4 本
* ステー(LH)とステー(RH)は長さが異なる
ため,左右を間違えると取付けられません。
30
組付け作業のしかた
2. 各フロートに取付けている施肥用の作溝器を
取付けているナット(M8),バネ座金(M8),
平座金(M8)をボルト(M8 × 65)からそれぞ
れ取外します。
■各フロートの部品組付け
1. ナット(M8)を取外して各フロートに取付け
ている整地プレートをそれぞれ取外します。
※イラストはセンターフロートで施肥ホースを取外して
いる状態
※イラストの整地プレートはサイドフロート(左)の左側
①整地プレート
②ナット(M8)
③平座金(M8)
④バネ座金(M8)
保管部品
* 整地プレート
* ナット(M8)
* 平座金(M8)
* バネ座金
(M8)
6個
6個
6個
6個
* 整地プレートは各フロートにそれぞれ 2 個ず
つ取付けていますので,全ての整地プレート
を取外してください。
①サイドフロート(左)
②サイドフロート(右)
③センターフロート
④施肥用作溝器
①サイドフロート(左,右)
②センターフロート
③整地プレート
④ナット(M8)
⑤ボルト(M8 × 65)
⑥ナット(M8)
⑦バネ座金(M8)
⑧平座金(M8)
再使用部品
* ボルト(M8 × 65)
6 個
* ナット(M8)
6 個
* 平座金(M8)
6 個
* バネ座金(M8) 6 個
31
組付け作業のしかた
3. 各フロートにふく土板取付けブラケットアッ
シ,ふく土板,施薬用作溝器,ジャバラアッ
シをそれぞれ取付けます。
* 施肥用作溝器は各フロートにそれぞれ 2 個ず
つ取付けています。
* ボルト(M8 × 65)からナット(M8),バネ座
金(M8),平座金(M8)を取外したところに組
付け部品のふく土板取付けブラケットアッシ
を取付けますが,再使用部品のボルト(M8 ×
65)が地面に落下していないか確認し,落下
しているときは,一時保管しておいてくださ
い。
* ふく土板取付けブラケットアッシ,ふく土板,
施薬用作溝器,ジャバラアッシは下図を参照
してください。
①サイドフロート(左,右)
②センターフロート
③施肥用作溝器
④ボルト(M8 × 65),ナット(M8),バネ座金(M8),平座金(M8)
※イラストは施肥用の作溝器を取外している状態
①サイドフロート(左,右)
②センターフロート
③ふく土板取付けブラケットアッシ(サイドフロート用)
④ふく土板取付けブラケットアッシ(センターフロート用)
⑤ふく土板(LH)
⑥ふく土板(RH)
⑦施薬用作溝器
⑧ジャバラアッシ
32
組付け作業のしかた
組付け部品
* ふく土板取付けブラケットアッシ
(サイドフロート用) 2 個
* ふく土板取付けブラケットアッシ
(センターフロート用)
1 個
(1) ふく土板取付けブラケットアッシを各フ
ロート上部に取付けます。手順 2. で取外
した各フロートに取付けている施肥用作
溝器取付け用のボルト(M8 × 65)
,ナッ
ト(M8),バネ座金(M8)各再使用部品で
下図のようにふく土板取付けブラケット
アッシを取付けます。
* ふく土板取付けブラケットアッシは左,右の
サイドフロート用とセンターフロート用があ
りますので注意してください。
* ふく土板取付けブラケットアッシに取付けて
いるブラケット左,右(LH,RH)の調節穴(5
箇所)にブラケットのピン部を差込んでいる
位置(ピン部取付位置)が左,右のサイドフ
ロート用は,上から 4 段目の穴位置,センター
フロート用は上から 3 段目の穴位置です。
また,上記穴位置がふく土板取付ブラケット
アッシをフロートに取付けたときの基準位置
です。
①サイドフロート(左,右)
②センターフロート
③ふく土板取付けブラケットアッシ(サイドフロート用)
④ふく土板取付けブラケットアッシ(センターフロート用)
⑤ボルト(M8 × 65)
⑥ナット(M8)
⑦バネ座金(M8)
⑧平座金(M8)
⑨施肥用作溝器
①サイドフロート(左,右)
②センターフロート
③ふく土板取付けブラケット
アッシ(サイドフロート用)
④ふく土板取付けブラケット
アッシ(センターフロート用)
⑤ブラケット(LH,RH)
⑥ボルト
⑦ピン部
33
センターフロート用
基準位置(上から
3段目の穴)
サイドフロート用
基準位置(上から
4段目の穴)
組付け作業のしかた
(3) 各ふく土板取付けブラケットアッシにふ
く土板(LH),ふく土板(RH)をトラスコ
ネジ(M5)各 2 本でそれぞれ取付けます。
(2) 各フロートに施薬用作溝器をボルト(M8
× 60),平座金(M8),バネ座金(M8),
ナット(M8)でそれぞれ取付けます。
※イラストはサイドフロート(左)の左側
①フロート
②作溝器
③ボルト(M8 × 60)
④平座金(M8)
⑤バネ座金(M8)
⑥ナット(M8)
※イラストはサイドフロート(左)の左側
①ふく土板取付けブラケットアッシ
②ふく土板
③トラスコネジ(M5)
組付け部品
* ふく土板(LH)
* ふく土板(RH)
* トラスコネジ
組付け部品
* 作溝器 6 個
* ボルト(M8 × 60)
6 個
* 平座金(M8) 6 個
* バネ座金
(M8) 6 個
* ナット(M8)
6 個
3 個
3 個
12 個
* ふく土板(LH)
,ふく土板(RH)は各フロート
にそれぞれ 1 個ずつ取付けてください。
* ふく土板の標準位置は,内側にいちばん寄せ
た状態の位置(下図 A 位置)です。
* 施薬用作溝器は各フロートにそれぞれ 2 個ず
つ取付けてください。
①ふく土板(LH)
②ふく土板(RH)
34
標準位置
寄せる
組付け作業のしかた
(4) ジャバラアッシを施薬用作溝器と[■施
薬機取付け用ステーの取付け]の手順 2.
で取付けたステー(LH),
(RH)にそれぞ
れ取付けます。ジャバラアッシを取付け
るときは,ジャバラアッシのリブを後側
向きにした状態でチューブをステー
(LH),
(RH)に木材用座金付きボルト(M6
× 16)
,樹脂座金(M6)で取付けたあと,
ジャバラを施薬用作溝器に取付けます。
施薬用作溝器にジャバラを取付けると
き,ジャバラのゴム口を作溝器のツメに
の引っ掛けます。
* 施薬用作溝器のツメにジャバラのゴム口を
引っ掛けるとき,ジャバラのゴム部を強く
引っ張らないでください。ゴム口が破れるお
それがあります。
* ジャバラアッシは各フロートの施薬用作溝器
と各ステー(LH,RH)との間にそれぞれ 2 個
ずつ取付けてください。
* 施薬用作溝器のツメにジャバラのゴム口を必
ず引っ掛けてください。薬剤が漏れるおそれ
があります。
* ジャバラアッシを取付けるときは,垂直方向
に対して傾きがでないように真直ぐに取付け
てください。ジャバラアッシが傾いた状態で
作業を行なうと,詰まりが発生して正常に薬
剤が繰出されないおそれがあります。
※イラストはサイドフロート(左)側
①ジャバラアッシ
リブを後側に
②チューブ
向けた状態で
③ステー(LH,RH)
取付ける
④木材用座金付きボルト(M6 × 16)
ジャバラの
⑤樹脂座金(M6)
ゴム口に施薬用
⑥フロート
作溝器のツメを
⑦施薬用作溝器
引っ掛ける
⑧ジャバラ
⑨ジャバラのゴム口
⑩ツメ
⑪リブ
組付け部品
* ジャバラアッシ
6 個
* 木材用座金付きボルト(M6 × 16) 12 個
* 樹脂座金(M6)
12 個
35
組付け作業のしかた
2. 手順 1. でゆるめた木材用座金付きボルト(M6
× 35)の木材用座金と直播部のフレームのす
き間に駆動アッシのブラケット部の取付部
(長穴の切欠部)を差込んだあと,木材用座金
付きボルト (M6 × 35) を少し締付け方向に回
して仮止め状態にします。
■駆動部アッシの取付け
* 駆動部アッシを取付けた状態は下記の通りで
す。
※イラストは左側
①駆動部アッシ
1. 機体後方から前方を見たとき , 直播部の偶数
条(2 条目,4 条目,6 条目)の種もみロール
ケースを,直播部のフレームに取付けている
木材用座金付きボルト(M6 × 35)をそれぞれ
ゆるめます。
①駆動部アッシ
②ブラケット
③直播部フレーム
④木材用座金付きボルト
(M6 × 35)
⑤木材用座金
ブラッケットの長穴の
切欠部を直播部フレームと
木材用座金の間に差込んだ
あと,ボルトを仮止め状態
にする
組付け部品
* 駆動部アッシ 3 個
※イラストは左側 2 条分の種もみロールケース
木材用座金付き
①種もみホッパ(偶数条)
②種もみホッパ(奇数条)
ボルトをゆるめる
③直播部フレーム
④木材用座金付きボルト(M6 × 35)
36
組付け作業のしかた
4. 駆動部アッシの施薬駆動ギヤを直播部ロール
ギヤにかみ合わせます。このとき,施薬駆動
ギヤの合いマーク(突起部)を直播部駆動軸
方向に向けた状態にします。
3. 各条のあぜぎわクラッチレバーを[切]位置
にしたあと,種もみロールケースに取付けて
いるマーカの先端側を直播部駆動軸方向に向
けます。
①施薬駆動ギヤ
②もみロールギヤ
③合いマーク(突起部)
④直播部駆動軸
①マーカ
②先端側
③二又側
④直播部駆動軸
合いマーク(突起部)
を直播部駆動軸方向
に向ける
* 手順 3,4 は施薬駆動ギアの向きを 3 箇所とも
同じ向きにそろえるために行ないます。
* 施薬駆動ギヤと種もみロールギヤがしっかり
とかみ合っていることを確認してください。
かみ合わない場合は,駆動部アッシのブラ
ケットを上下に動かして調整してください。
* 偶数条 3 箇所(2 条目,4 条目,6 条目)共に,
各施薬駆動ギヤの合いマーク(突起部)を直
播部駆動軸方向に必ず向けて取付けてくださ
い。
マーカの先端部を直播部
駆動軸方向に向ける
* 各種もみロールケースに取付けているマーカ
の先端側を直播部駆動軸方向に必ず向けて取
付けてください。
37
組付け作業のしかた
(2) 駆動部アッシ上部のブラケットを施肥フ
レームに手順(1)で取外したナット(M6)
と平座金(M6)でそれぞれ仮止め状態で
取付けます。
5. 駆動部アッシを施肥部のフレームと直播部の
フレームに固定します。
(1) 施肥部のフレームに取付けているナット
(M6)と平座金(M6)各 6 個を取外します。
※イラストは左側
①駆動部アッシ上部のブラケット
②施肥部フレーム
③ナット(M6)
④平座金(M6)
* 駆動部アッシ上部のブラケットを施肥フレー
ムに仮止め状態で取付けるとき,駆動アーム
を前側(機体側)に向けた状態で組付けてく
だください。駆動アームを後側にに向けた状
態で取付けると,施薬機が正常に作動しない
ため,施薬が出来なくなるおそれがあります。
①施肥部フレーム
②ナット(M6)
③平座金(M6)
再使用部品
* ナット(M6)
6 個
* 平座金(M6)
6 個
①駆動アーム
※イラストは左側
前側(機体側)
後側
* 偶数条 3 箇所(2 条目,4 条目,6 条目)共に,
駆動部アッシ上部のブラケットを施肥フレー
ムに取付けてください。
38
組付け作業のしかた
(3) 手順(2)で駆動部アッシ上部のブラケッ
トを仮止めしたナット(M6)及び手順 2.
で直播部フレームに仮止めしたボルト
(M6 × 35)をそれぞれ締付けます。
* ボルト(M6 × 35)を締付けるときは,駆動部
アッシのブラケットをしっかり押さえ付けて
直播部フレームに対して平行状態で締付けて
ください。直播部フレームに対してブラケッ
トが傾いていると,施薬機の駆動系にトラブ
ルが発生するおそれがあります。
①駆動部アッシのブラケット
②直播部フレーム
③ボルト(M6 × 35)
平行状態にする
①駆動部アッシ
②株間調節金具
③こまきちゃん取付けフレーム
④施薬駆動ギヤ
⑤種もみロールギヤ
* 駆動部アッシの各ボルト,ナットを締付けた
あと,駆動部アッシの施薬駆動ギヤと種もみ
ロールの軸端部及び駆動部アッシの株間調節
金具とこまきちゃん取付けフレームが接触し
ているときは,各ボルト及び各ナットをいっ
たんゆるめて,接触しないように組み直して
ください。部品の破損や駆動系統にトラブル
が発生するおそれがあります。
※イラストは左側
接触しないこと
* 偶数条 3 箇所(2 条目,4 条目,6 条目)共に,
駆動部アッシと各部が接触しないように取付
けてください。
39
組付け作業のしかた
■チューブアッシの取付け
* ジャバラアッシのホースにチューブアッシの
チューブを差込むときは,チューブが真っ直
ぐなるまでしっか りと差込んでください。
チューブが折れ曲がった状態で施薬作業を行
なうと薬剤が詰まる原因となります。
1. ブラシロックレバーを収納位置に戻します。
2. 駆動部アッシのロールケースとジャバラアッ
シのホースにチューブアッシを取付けます。
(1) ロールケースにチューブアッシ上部にあ
るロートを差込んで取付けたあと,ロー
トをロートロックレバーでロックして固
定します。
(2) チューブアッシ下側のチューブをジャバ
ラアッシのホースに差込んで取付けま
す。
①チューブアッシ
チューブの折れ曲がりに注意
■施薬用ホッパの取付け
1. 駆動部アッシの各ロールケース上部に施薬用
ホッパ,施肥部フレームにガイドをそれぞれ
取付けます。
* 各施薬用ホッパ(3 個)はそれぞれ取付位置
がありますので取付位置を間違えないように
て注意しください。機体後方から前方を見た
とき,出荷時に各ホッパに貼っている各ラベ
ルの貼付位置の状態が下図の位置にそれぞれ
取付けてください。
①チューブアッシ
②ロート(チューブアッシ上部)
③ロールケース
④ブラシロックレバー
⑤ロートロックレバー
⑥ジャバラアッシのホース
組付け部品
* チューブアッシ
※イラストは左側
戻す
差込む
ロック
6 個
※イラストは機体後方から前方を見た状態
①施薬用ホッパ(左側)
②施薬用ホッパ(中央部)
③施薬用ホッパ(右側)
④ラベル
* 同じ要領でチューブアッシを全条取付けてく
ださい。
* ロートをロールケースに取付けられないた
め,ブラシロックレバーを必ず収納位置に戻
してからロートを取付けてください。
40
組付け作業のしかた
(1) 駆動部アッシのロールケース上部にホッ
パ継手部を取付けたあと,ホッパ継手部
にホッパの差込み部を奥までしっかりと
差込んで施薬用ホッパを取付けます。
(2) 駆動部アッシのブラケットに木材用座金
付きボルト(M6 × 20)2 本,樹脂座金
(M6)2 個を取付けて施薬用ホッパを固定
します。
※イラストは左側
奥までしっかりと差込む
※イラストは左側
①施薬用ホッパ
②ブラケット
③木材用座金付きボルト(M6 × 20),樹脂座金(M6)
組付け部品
* ホッパ継手部 6 個
* 施薬用ホッパ
3 個
組付け部品
* 木材用座金付きボルト(M6×20)
6個
* 樹脂座金(M6) 6 個
* 同じ要領でホッパ継手部,施薬用ホッパを取
付けてください。
* 施薬用ホッパをホッパ継手部に差込んで取付
けるとき,施薬用ホッパが左側又は,右側に
傾かないよう水平状態で取付けてください。
施薬用ホッパが傾いていると薬剤の詰まりや
繰出し量に異常が発生するおそれがありま
す。
* 同じ要領で他のホッパも全て固定してくださ
い。
①施薬用ホッパ
②ホッパ継手部
③ロールケース
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組付け作業のしかた
■こまきちゃん,種もみホッパの取付け
■ホッパガイドの取付け
組付け手順の[■組付け前の準備]のところで取
外した逆の手順でこまきちゃん及び種もみホッ
パを取付けます。
組付け手順の[■組付け前の準備]のところで取
外した再使用部品の樹脂カバー取付けボルト(M6
× 25)2 本で施肥部フレームの左,右 2 箇所に
ホッパガイドを取付けます。このとき,ホッパガ
イドはL字部を機体の内側方向に向けた状態でそ
れぞれ取付けます。
* 種もみホッパを取付けたあと,こまきちゃん
を必ず取付けてください。また ,こまきちゃ
んを取付けるときは,こまきちゃんと近接セ
ンサのワイヤハーネスと施薬機の駆動部が接
触しないように,下図のようにこまきちゃん
取付けポストの左側にコードバンドのロック
をいったん解除したと,ワイヤハーネスを束
ねてコードバンドを締付けて配線してくださ
い。
①コードバンド
②近接センサのワイヤハーネス
③こまきちゃんワイヤハーネス
④こまきちゃん取付けポスト
①ボルト(M6 × 25)
(再使用部品)
②ホッパガイド
③施肥部フレーム
※イラストは左側
左側
右側
L 字部を機体の内側に
向ける
組付け部品
* ホッパガイド
(左) 1 個
* ホッパガイド
(右) 1 個
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組付け作業のしかた
* ホッパガイド(左),(右)の取付け方向に注
意してください。
* ホッパガイドは種もみ用ホッパのふたを開い
た状態を保持するための部品です。種もみの
補給時などふたを開いた状態で保持するとき
は,下図のようにホッパガイドの L 字部にふ
たを掛けてください。
①ホッパガイド
② L 字部
③種もみホッパ
④ふた
※イラストは右側
開く
ふたを L 字部に掛ける
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