Download アクアミューズ 141 セーリングカヌー 取扱説明書 Ver. 24 アクアミューズ

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アクアミューズ 141
取扱説明書
セーリングカヌー
Ver. 24
アクアミューズ株式会社
目
次
はじめに、安全の基本
・・・・・・・・・
1
警告、取り扱い上の御注意 ・・・・・・・・・
2
部品明細図
・・・・・・・・・
3
各部の名称
・・・・・・・・・
4
購入後必要な艤装
・・・・・・・・・
5
セ-リング前の艤装
・・・・・・・・・
6
セ-リング
・・・・・・・・・
7
沈した場合
・・・・・・・・・
8
パドリング
・・・・・・・・・
9
部品価格表
・・・・・・・・・
10
はじめに
このたびは、アクアミュ-ズ141をお買い上げいただきまして誠にありがとうご
ざいます。この製品はカヌ-としてパドリングを、またディンギィ-としてセ-リン
グも楽しんでいただけるように開発したセ-リングカヌ-です。下記の「安全の基
本」「警告」および「取扱上のご注意」を十分ご理解の上、ご使用ください。
◇安全の基本
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
再帆走のために艇に乗り込むには練習が必要です。パドリング、セ-リング共い
きなり海や流れのある川にでかけるのではなく、この説明書をよく読んで微風時
に安全な場所で練習し、乗り込めることを確認してください。
乗艇する時は、必ずライフジャケットを着用して下さい。また、気温の低くなる
時期にはドライス-ツやウエットス-ツを着用して下さい。
風や波が強くなってきたときは、なるべく低い姿勢で船底に座って下さい。立ち
上がったりするのは危険です。
アクアミュ-ズ141でのセ-リングは通常のデインギ-と同様ですから各社か
ら、出版されている入門書を参考にして下さい。
川でも海でも湖でも風向きや波や流れのために出発点や目的地に行けない場合が
あります。その時は無理をせずに行きよい方向の岸辺に行き、着岸して下さい。
気象を予測することが安全の基本です。出艇前に、悪条件が予測される場合は出
艇しないで下さい。
細かいテクニックよりも、艇と大自然になれ親しむことが上達への早道です。
1
警
告
カヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ-リングスポ-ツ)は、場合によっては危険で、死
傷を引き起こす可能性のあるスポ-ツです。この製品を使用する方は、重傷を負ったり、死
亡する場合もあることを理解しておかねばなりません。カヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ
-リングスポ-ツ)を行う際は以下の安全項目を必ず守るようにしてください。
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このモデルに合わせたカヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ-リングスポ-ツ)のレッスンを受
けてください。
一人でカヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ-リングスポ-ツ)をしないでください。
この製品を使用される前には必ず取扱説明書を読み、その指示に従ってください。
必ずライフジャケット(救命胴衣)を着用してください。
必要に応じてヘルメットを着用してください。
救急処置法と救急訓練を常に心がけ、それに必要な救急箱、救急道具などを保持してください。
水温や気温が低いと、危険な低体温症を起こす恐れがあります。天候に合わせた服装をしてくだ
さい。
毎回使用前には、用具を点検し、摩耗や故障の兆候がないことを確認してください。
風が強い時、波が高い時、水かさが増している時のような悪条件下では使用しないでください。
水量、水位、干潮、満潮、天候の変化に注意してください。
見知らぬ場所、不確かな場所では事前に調査してください。
自分の能力以上の行動は謹んでください。
健康に問題のある方はカヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ-リングスポ-ツ)を始める前に医
師にご相談ください。
飲酒や心身に影響を及ぼす薬品・薬物を使用してカヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ-リング
スポ-ツ)を行わないでください。
乗艇・脱艇の妨げになるような改造・艤装・積載をさけてください。
カヌ-(パドルスポ-ツ)や帆走(セ-リングスポ-ツ)は危険を及ぼす可能性のあるスポ-ツ
だということを充分理解し、ご注意ください。
◇取扱上のご注意
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
カヌ-はヨットやボ-トより軽量でデリケ-トに作られています。取扱は慎重にして下
さい。
陸上ではデッキや艇内に乗らないで下さい。破損の原因にもなります。
保管は出来るだけ裏返しに置き、ハルの変形や歪を防ぐようにして下さい。また、船体
表面の変色を防ぐため、使用しないときは直射日光の当たらない場所に保管して下さい。
車に乗せて運ぶ時は、しっかりしたル-フキャリヤを使用し、前後に補助ロ-プをとり
つけて下さい。高速走行時には特に注意が必要です。
船型には著作権が、その他には意匠権が発生しています。
メ-カ-と設計者の許可なくコピ-することは出来ません。
本書の内容は改良等のために予告なく変更されることがあります。
ユ-ザ-登録のため同封の登録カ-ドに必要事項を記入の上、返送下さい。
2
3
各部の名称
品番
品
名
個数
1
船体
1
2
センタ-ビ-ム
3
マスト
4
マストストッパ-
5
クリ-ト
6
ブ-ムストッパ-
7
ブ-ム
1
8
セ-ル
1
9
バテン
2
10
センタ-ボ-ド
1
11
ラダ-
1
12
滑車(片耳)
1
13
滑車(両耳)
1
14
ラダ-ホルダ-
1
15
ティラ-とティラー・エクステンション
1
16
ピンドル上、下
17
メインシ-ト(8㎜x6.0m)
1
18
バウライン(6㎜x2.7m)
1
19
ガニンガム用ロ-プ(6㎜x1.1m)
1
20
クリューアウトホール用ロ-プ(6㎜x1.0m)
1
21
滑車固定ロ-プ(6㎜x0.6m)
2
22
センターボード用ショックコード(ゴム6㎜x0.65m)
1
23
ラダ-用ショックコ-ド(ゴム6㎜x0.65m)
1
24
ビニ-ルチュ-ブ
1
25
パドル
1
26
ラダ-取り付けネジ
27
舵抜け防止ピン
1
28
ティラ-用ショックコード(ゴム4㎜x1.0m)
1
29
ラダ-ホルダ-取り付けネジ(5×25蝶ネジ)
2
(船体に取り付けずみ)
1
1
(マストに取付ずみ)
1
1
(マストに取付ずみ)
(船体に取り付けずみ)
1
1組
1組
‘
4
◇艤 装
☆購入後必要な艤装
(部品明細図参照)
 付属の6㎜ロ-プを切り分ける。
1.1m×1本(カニンガム用)
1m×1本(クリューアウトホール
用)
0.6m×1本(滑車固定用)
0.7m×1本(マスト抜け止め用)
2.7m×1本(バウライン用)
〔ロ-プの切口は火であぶり溶か
してから固める。〕
 センタ-ビ-ム中央の2つの穴に、
滑車固定ロ-プを通し滑車(両耳)
を取り付ける。〔図1〕(エイトノ
ット)
 センタ-ボ-ドケ-ス前側の穴に、
センタ-ボ-ド用ショックコ-ドに
ひも入りビニ-ルチュ-ブを通し取
り付ける。〔図2〕(エイトノット)
☆艇の艤装に使うロ-プワ-ク
艤装に必要なロ-プワ-クは、次の2
つだけで足りてしまいます。覚えておく
と便利なので何回も練習して下さい。
〔図3〕
1. ボ-ラインノット(もやい結び)応
用範囲が非常に広く、特徴としては
一度結んだら自然には解けない。そ
して解こうと思えばどんなに固く結
んであろうと簡単に解けるという結
びの必要十分条件を完璧に充してい
る。
2. フィギュアエイトノット「ストッパ
-ノット」とも呼ばれコブを作る時
に使う。これも作るのは簡単で解く
にも苦労しない。
図1
図2
①
②
図3
図4
5
☆セ-リング前の艤装
(部品明細図参照)
 まずバウを風の方向に向けて艇を置
き、セ-ルが風をはらんで艇が倒れ
るのを防ぐ。
 バウ先端の穴にバウラインを取り付
ける。(エイトノット)
 セ-ルをマストに通す。
 セ-ルのバテンポケットにバテンを
入れる。(2カ所)
 マストをクリ-トが後向きになるよ
うにマストホ-ルに立てる。
 マストのブ-ムストッパ-の上にブ
-ムジョ-を差し込む。(この時、
ブ-ムに付いている滑車が下側にな
るようにして下さい。)セ-ルにク
リューアウトホール用ロ-プを通し、
ブ-ム端の穴に結ぶ。〔図4〕(ボ
-ラインノット)
 セ-ルにカニンガム用ロ-プを通し
クリ-トに結ぶ。〔図5-①②〕
(ボ-ラインノット)
 ティラ-後端のラダ-ケ-スにラダ
-を入れ、ラダ-が回転する程度に
ラダ-取り付けネジで止める。
 ラダ-とラダ-ケ-スをラダ-用シ
ョックコ-ドで〔図6〕のように結
ぶ。(エイトノット)
 船体後端のピントルにラダ-を取付
け、舵抜け防止ピンで止める。
 メインシ-トを両耳滑車の上側に結
び、(ボ-ラインノット)
〔図7〕の様にブ-ムの滑車を通し
た後、両耳滑車の下側を通し、先端
をエイトノットで結ぶ。
 マストのアイプレ-トと船体を〔図
8〕のようにマスト抜け止め用ロ-
プで結ぶ。
図5
図6
図7
図8
6

(4㎜ゴムロ-プ)を輪状に結び、
船体後部のスウォ-ト(座席)の後
部にある穴の内側から通し、外側に
出す。ゴムロ-プを外側から引っ張
り、結び目が船体の内側に引っ掛か
かっているのを確認してから、ティ
ラ-前部に掛ける。
〔図9〕
図9
進行方向と風の関係にはそれぞれ名前
がつけられており、以下のように分けら
初めて海へ出る人は、安全を考えて風
れています。〔図10〕
速5メ-トル以下のコンディション、波
①クロ-ズホ-ルド
もあまりない時を考えて出艇するよう
風を最大限に前から受けて走るブ-
にして下さい。そして、ライフジャケッ
ムをいっぱい引き込んで走る。
トも必ず着用するようにして下さい。
②リ-チング
海上に出たら、まずセンタ-ボ-ドを
風を60゚前後の角度で受けて走る。
おろし、センタ-ボ-ド用ショックコ-
③ウィンドアビ-ム
ドで固定します。又、ラダ-も深くおろ
風を真横から受けて走る
すことが必要です。次に自分の乗艇位置
④クォ-タ-
(センタ-ビ-ムの直後)が正しいかを
風を135゚ぐらい後から受けて走る。
確認します。メインシ-トを十分に出し、 ⑤ランニング
ティラ-を持ってしばらくすると、風が
風を真後から受けて風に押されて走
ほぼ真横から吹く状態になります。
る。
メインシ-トは、この時十分に出して
いますから、セ-ルも風をはらまず風に
自由に海の上を走り、いろいろな目標
なびいてバタバタと音をたてている状
地点に到達するには以上のようなセ-
態となります。(この状態をシバ-とい
リングを組み合わせる事が必要になり
います。)ここでティラ-を動かし、ラ
ますが、その中で必ずタックを入れ替え
ダ-を中央に位置させメインシ-トを
て方向転換する必要が出てきます。その
少しずつ引き込んでみます。セ-ルは風
方法としては、クロ-ズホ-ルドの状態
をはらみ、艇は少し風下にヒ-ルしはじ
から風上への方向転換(タッキング)と
め、艇は進み始めます。この様に直角に
ランニングの状態から風下への方向転
風をうけて走る状態をウィンドアビ-
換(ジャイビング)の2つのテクニック
ムといいます。
が必要となります。
◇セ-リング
7
◇沈した場合
アクアミュ-ズ141には、独自の浮力
設計により沈しても再帆走が可能です。
又、平底カヌ-にはみられないネバリ腰
特性を持っているため、ヒ-ルしても復
元力は抜群です。
万が一、沈した場合はまずメインシ-
トやブ-ムバングを緩め、できるだけ艇
に体重をかけずにセンタ-ボ-ド側に
まわりこみます。
艇は浮力体の浮力で浮き上がり、艇内
の水は自然に排水されます。
センタ-ボ-ドの先端に手をかけ体
重を徐々にかけていくと、簡単に起き上
がります。〔図11〕
図10
乗艇するには〔図12〕のように、で
きるだけ姿勢を低くしながら両手でセ
ンタ-ビ-ムのなるべく遠くをを持ち、
肩から体を滑りこませます。
この時、体ができるだけ水面に対して
水平になるように、バタ足をして下半身
を浮き上がらせると乗り込みやすくな
ります。
図11
なお、多少の水が艇内に入っていても
セ-リングは可能ですが、安全の為一度
岸に戻って艇内の水を完全に排水して
から出艇するよう心がけて下さい。
又、風が強く波も荒い時には、艇を起
こした時水が入りやすくなります。危険
な状況でのセ-リングは、安全の為絶対
に避けて下さい。
図12
8
◇パドリング

直進するためにはパドリングの最後
アクアミュ-ズ141はセ-ルを取り
にブレ-ドを立てて、ラダ-の役目
付けずオ-プンデッキカヌ-として使
をさせることが必要になります。方
用することも可能です。
法としては、グリップを握った左手
の手首を左にひねりながら体に引き
《乗艇位置》
つけます。同時に右手は、垂直にな
ソロ(1人乗り)の時は、センタ-ビ
ったブレ-ドを水中につけたまま、
-ムの後方に爪先を立てて両膝を開い
外に押し出し舵を切ります。
て座ります。体重は両膝と爪先の4点で
◎Jストロ-クは、カヌ-漕法のなかで
支え、横ゆれに対しては両膝で受けます。 も最も基本となるストロ-クです。十分
この姿勢をニ-ポジションといい、最も
練習してマスタ-して下さい。
基本的な姿勢です。又、この位置にオプ
①
ションでスウォ-トを取り付ける事も
可能です。タンデム(2人乗り)の時、
荷物を積む時にはスタ-ン側のスウォ
-トに座り、バウ側に同乗者,荷物を乗
せます。乗艇位置によって、性能が変わ
りますので船体が水平になるよう乗る
位置や荷物の配置には、十分気を付けて
②
下さい。
《Jストロ-ク》〔図13-①②③〕
オ-プンデッキカヌ-は、カヤックと
違ってシングルブレ-ドのパドルで漕
ぎます。そして主に片舷だけを漕ぐため、
パドル自体を使って舵を取らないと直
進することが出来ません。この漕ぐ動作
③
と舵取の動作を合わせた漕法をJスト
ロ-クと呼んでいます。
 パドルの使い方には、少しばかりコ
ツがいります。まずパドルの握り方
ですが、パドリングを艇の右側で行
う場合、左手でシャフト先端のグリ
ップを握り、右手はシャフトのブレ
-ド側から3分の1程度のところを
持つようにします。そして左手でパ
ドルを前方へ押し出すようにしてや
れば、カヌ-は右前方へ進んでゆき
ます。この時、右手は支点となるよ
うにし固定しておきます。
9
図 13
◇部品価格表(税込)
 マスト
(マストストッパ-,ブ-ムストッパ-付)
〔¥34,020〕
 セ-ル(バテン,セ-ル袋付)
〔¥34,020〕
 ブ-ム(滑車付)
〔¥9,450〕
 センタ-ボ-ド
〔¥9,975〕
 ラダ-
〔¥6,510〕
 ラダ-ホルダ-
(ティラ-、ティラ-エクステンション付)
〔¥10,080〕
 ロ-プ滑車セット
8㎜ロ-プ
6㎜ロ-プ
6㎜ショックコ-ド
4㎜ショックコ-ド
滑車(両耳)
ビニ-ルチュ-ブ
〔¥6,300〕
6㍍
6.1㍍
0.65㍍×2本
1㍍
1個
1個
 ステッカ-(aqu@muse)
〔¥4,200〕
 ステッカ-(スペック)
〔¥840〕
 舵抜け防止ピン
〔¥210〕
10
商品に関するお問い合わせ
■製造発売元 アクアミュ-ズ株式会社
大阪市阿倍野区北畠 1-8-28 北畠ヒルハウス 501 号室
■電話 090-1891-8975 ■FAX 06-4399-2823
■URL: www.aquamuse.jp ■E-mail: [email protected]
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