Download 取扱説明書 - イワタニ・プリムス

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要保管
●手動ロックシステムのもの∼■図6.21∼6.23はピンチ機構です。●ゲートレバーのないタイプ∼■図6.24
∼図6.27はスクリュー(ネジ)式でゲートを開け閉めします。スクリューの開け締めには工具が必要となります。
CARABINERS
QUICKDRAWS
図6 ロッキングシステムの解説図∼使用方法(6.21∼6.27)
6.21
6.22
6.23
カラビナ クイックドロー
6.24
6.25
6.26
6.27
IST01-IW_rev.0 06-15
カラビナ、クイックドロー共通取扱説明書
EN12275-EN566-EN362:2004
一商品ごとの荷重検査済
MADE IN ITALY
ロック解除
ネジ山を見えない
ようにする
本説明書はさまざまなタイプのカラビナ、クイックドローの共通取扱説明書です。
3)表示(製品によって異なります) カラビナには以下の表示があります。■CE639または0333の表示は製造に関して欧州の品質基準に沿って認証
を行った機関を示す番号です。■製造者名またはその商号(CTロゴ)■製品によっては、数字4桁の製造バッチ番
号と製造日と年■当該商品の強度(破断強度)について①メジャーアクシス強度(図3.1)、②マイナーアクシス強度
はじめにお読みください
登山、クライミングは一般的に他のスポーツに比べ、リスクの高いスポーツです。クライミング用品を使用して
も登山、クライミングには潜在的な危険が伴います。ご自分自身の安全のため、クライミングを行うかどうかの判
断はご自分で下してください。本製品を使用する前には必ず本取扱説明書をよく読み、本製品の特徴や注意事項を
よく理解して使用してください。実際の使用の前には本製品の使用方法に十分に慣れることが必要です。また、ク
ライミングに際しては安全確保に対する幅広い知識が必要であることを認識し、考えられうる事故に備えなければ
いけないことを考慮してください。
この取扱説明書はご使用の前によくお読みの上、正しくお使いください。また、お読みいただいた後はいつで
もご覧になれる所に保管してください。最新の情報や、その他の補足情報、及びその他の言語での取扱説明は、
www.climbingtechnology.comにて確認してください。
(図3.2)、③オープンゲートの強度(図3.3)の表示(単位はkN=キロニュートン)があります。これを超える負荷
がかかったときには本製品は破断します。■使用者は取扱説明書を読み使用方法について熟知する必要があること
を示す図(本の形をしたイラスト)。■UIAAの基準に適合していることを示すUIAAロゴまたはUIAAの文字
■EN 12275のロック機構付きカラビナについては製品にカラビナの種類を示す記号がH(=HMSカラビナ/洋
ナシ型)、K(=ヴィアフェラータ用/イタリアなどにおいてクライミングコースで使用されるもの)、X(=オーバ
ル型/アルファベットO形状)、B(=ベーシック/アルファベットD形状)、またはTの文字に丸印で示されていま
す。■EN362のカラビナにはCE規格の制定年-カラビナのクラスのアルファベットが表示されます。
4)トレーサビリティ
■EN362のカラビナについては、AAAA-DDD-YYの形で製造番号の印字があります(4桁-3桁-2桁の表示∼それ
ぞれ順番に、製造通し番号、製造日=1月1日からの数え日、西暦年下2桁の意味です)。
■EN12275のカラビナには製造バッチ番号と西暦年下2桁がBB-YYの形で表示されます。
■EN566のスリングには、バッチ番号と西暦年が表示されます。
警告 本説明書の正しい取扱方法に従わない場合、死亡または重大な傷害を負う恐れがあります。
表示内容
5)点検
■使用前には必ず以下のことを確認してください:変形、ひび割れ、ゆがみ、磨耗がないか(図7.1)/ロッキング
システムは正しく機能するか、砂や泥などが付着していないか、装着されたスリングは正しく装着されていて、磨
耗、破れ、縫い目が切れていないか、糸がほつれていないか、編みこみがぼろぼろになっていないか。■使用中に
は次のことに注意してください:カラビナは正しい向きで荷重がかかるようにセットされているか(図7.3)/ゲー
トは完全に閉じられているか/キャッチフリークロージャータイプのカラビナでは雪や氷、泥、砂、石などが詰まっ
ていないか(図7.2)/カラビナの動きを妨げるものがないか、岩や硬い構造物でカラビナに無理な力がかかってい
ないか。
危険:人が死亡または重傷を負う差し迫った危険の発生が想定される内容です。
警告:人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容です。
注意:人が傷害を負う可能性及び物的損害の発生が想定される内容です。
禁止:やってはいけないことを表しています。
カラビナ、クイックドローご使用に際しての注意事項<必ずお読みください>
この注意書は、本製品を登山、クライミングで正しく使用するための注意事項が書かれています。誤った使用方法、
不適切な使用方法は、死亡または重傷を負う恐れがあります。この器具を使用する人は、使用方法を習熟しておく
必要があります。使用者は使用方法(器具の使用方法および安全確保に関しての正しい措置)についての充分な習得
が必要です。多くの誤った使用方法がありますが、この説明書にはその誤った使用方法を一部のみ図解しています。
本取扱説明書に記載のある正しい方法でのみ使用してください。他の方法による誤った使用方法は禁止いたします。
使用者はクライミング、岩登り等での実際の使用における生命および身体に対するリスクをあらかじめ認識してく
ださい。正しい使用方法を習得しない、またはリスクを認識しない人、登山、クライミング全般に対する知識を有
しない人や安全確保を行えない人は、本製品を使用してはいけません。製造元、販売店、輸入代理店は、誤った使
用方法や不適切な使用方法に起因するすべての事故に対し一切の責任を負いません。
6)カラビナ使用上の注意
カラビナは使用者がその場で使用できる環境下(-30℃∼+40℃)で機能するよう設計されています。ロープのう
ごきやその結び目、硬いものがあたる、また振動によってゲートが開いてしまうとカラビナの強度が低下します。
警告 カラビナを踏んだり、上に荷物を置いたりしないでくさい。また荷重がかかった状況ではゲートを開
かないでください。
警告 カラビナはゲートを正しく閉じた状態でメジャーアクシス(図3.1)の方向で最大強度がでるよう設計
されています。横向きになったり、3方向以上の方向に荷重がかかったりしないようにしてください。
(図7.4∼7.11)。
本取扱説明書は、登山、アルパインクライミング、スポーツクライミング用品の正しい使用方法などについて説明
を行うものです。それらに関する専門的用語が用いられています。語句の内容が理解できない場合は本製品を使用
せず、まずクライミング講習等を受講してください。またクライミングには安全を確保するための正しいロープワー
マイナーアクシス
⃝
⃝
3
2
ゲートが開いて
いると正方向に
引かれても最大
強度より弱い力
で破断してしま
います。
クラス B
オープンゲート
クラス M
6.11
6.10
ゲート閉
ゲート開
ロック解除
ロック状態
ロック解除
3.3
クラス T
クラス A
高所作業用カラビナ
6.12
6.13
ロック状態
ロック解除
ロック状態
ロック機構に
巻きつけないこと
クラス Q
6.14
6.15
ロック解除
6.16
6.17
6.18
6.19
6.20
ロック解除
ロック解除
ロック解除ロック状態
ロック状態
ロック状態
ロック状態
ロック解除
ロック状態
図3 表示(破断強度)
タイプ B
6.1
タイプ H
6.2
タイプ K
タイプ D
タイプ X
タイプ Q
6.3
6.4
6.5
登山・クライミング用カラビナ
図4 カラビナのタイプ・クラス
通し番号 −製造日
(1月1日から何日目か)− 西暦年下2ケタ
クライマー
2.1
墜落(フォール)
2.2
6.6
6.7
6.10
ゲート開
6.8
6.11
6.9
6.12
ゲート閉
6.13
6.14
ロック解除
6.15
6.16
6.17
ロック状態
6.18
ロック解除
6.19
ロック状態
ビレイヤーのハーネス
2.3
製品個別の番号
図1 EN 362/トレーサビリティ
ロック機構に
巻きつけないこと
⃝
(⃝には数字が入り表示が
23の時はメジャーアクシス=
正方向の強度が23kNあることを意味します。)
この表示は
EN362の表
示のあるカ
ラビナのみ
にあります。
1
メジャーアクシス
4
この方向に荷重
がかかると最大
強度より弱い荷
重で破断してし
まいます。
警告 岩や構造物など堅い物で「てこ」や「ねじれ」の力がかからないようにしてください(図7.12)
最大強度が出る
方向です。この
方向に荷重をか
けて使ってくだ
さい。
ねじらないこと
3.2
ロック状態
89/686/CEE
高所からの墜落防止のための個人用装備
ロック状態
3.1
ロック解除
製造元:イタリア・アルデザイン社
(商標名:クライミング・テクノロジー)
輸入販売元:イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605 イタリア製
図2 本取扱説明書の表示記号
EN 362 / 12275 / 566製品についての説明
EN番号 はヨーロッパ連合で規定する製品の規格で、EN362は墜落防止のための個人用装備、EN12275は登山・
クライミング用カラビナ、EN566はスリングを意味します。スリングのスペックは図10をご覧ください。
表示について
製品に記載されている表示が読み取れることを確認してください。また内容を理解した上でお使いください。
使用前点検について
実際に使用する前に、すべてのクライミング用器具が最善の状態であることを確認してください。磨耗がひどかっ
たり、ひび割れが見られたり、亀裂が入っていたり、ささくれているような場合は使用を中止してください。
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
図6 カラビナの解説図∼使用方法(6.1∼6.20)
2)ノンロッキングカラビナとロッキングシステム(安全環)付きカラビナ
●スプリング式オートマチックゲートレバー採用のもの∼■図6.1、図6.2のタイプにはロックシステムはありません。
■図6.3∼図6.6は手動スクリュー式ロックカラビナです。■図6.7∼図6.9のタイプは自動ロック式のタイプで、図
の状態で下に押し下げたロックスリーブは手を放すと上に戻ります。■図6.10∼6.12はツイストロックと呼ばれる
もので、図の状態でロック部を左に回すと下に下げてゲートを開けることができます。手を離すとゲート部はもとの位
置に戻ります。■図6.13∼図6.16はトライロックと呼ばれるもので、図の状態でロックスリーブ部を上にあげない
とロックスリーブ部が回せません。ロックスリーブ部を上にあげて矢印方向へ回すとゲートを開けることができます。
■図6.17∼6.20はダブルレバーと呼ばれるものです。図6.17の1を押しながらゲートを開きます
(図6.18の2)
。
5.1
警告 どのような使用履歴があるかわからないクライミング器具や取扱説明書のない器具は使用してはいけ
ません。
5.2
ゲート側
スパイン
(背骨)側
5.3
真上に
引くこと
個人装備です:クライミング用品は自分自身で管理し使用してください。他の人が使うような場合には必ず器具の
点検を入念に行ってください。このようなためにも点検記録簿を作っておくと便利です。
適合性について:この器具とあわせて使用するクライミング用品について、正しく機能させられるかどうか検証を
行ってください。ロープ:クライミングにはクライミング用のロープを使用してください。ロープはその太さや種
類により柔軟性やすべりやすさに違いがあり、ビレイに影響を与えます。また真新しいもの、表面加工の種類や程
度、防水加工済ロープ、濡れたり凍ったりした場合などの条件でも柔軟性やすべりやすさは変わります。
警告 登山、クライミングの前または最中には、アルコール、向精神薬、その他、知覚・認知、バランス感覚、
集中力に悪影響を与える食品や薬品等の摂取を行わないでください。
クが必要です。これらが行えない場合は危険ですのでクライミングを行わないでください。また、クライミングは、
クライミングについての知識や技能、およびその安全確保について十分な知識を持ったクライミングパートナーと
一緒に行ってください。
図5 各部の名称
1)各部の名称
カラビナの各部の名称(図5.1∼5.2)
:1.ボディ、2.キャッチフリークロージャー、3.トラディショナルクロー
ジャー、4.ロックスリーブ、5.ゲート、6.ヒンジ、7.表示部、8.アンチクロスローディングのスプリングシステ
ム(ロープのずれ防止)、9.ロープ位置保持バー、10.スウィベル、11.スウィベルの荷重方向
クイックドローの各部の名称(図5.3)
:12.上部カラビナ、13.表示部、14.EN566=スリング、15.ラバーファ
スナー、16.下部カラビナ
6.20
●手動ロックシステムのもの∼■図6.21∼6.23はピンチ機構です。●ゲートレバーのないタイプ∼■図6.24
∼図6.27はスクリュー(ネジ)式でゲートを開け閉めします。スクリューの開け締めには工具が必要となります。
図6 ロッキングシステムの解説図∼使用方法(6.21∼6.27)
6.21
6.22
6.23
6.24
6.25
6.26
要保管
CARABINERS
QUICKDRAWS
カラビナ クイックドロー
6.27
IST01-IW_rev.0 06-15
カラビナ、クイックドロー共通取扱説明書
EN12275-EN566-EN362:2004
一商品ごとの荷重検査済
MADE IN ITALY
ロック解除
ロック状態
89/686/CEE
高所からの墜落防止のための個人用装備
製造元:イタリア・アルデザイン社
(商標名:クライミング・テクノロジー)
輸入販売元:イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605 イタリア製
ネジ山を見えない
ようにする
ねじらないこと
注意:人が傷害を負う可能性及び物的損害の発生が想定される内容です。
警告:人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容です。
危険:人が死亡または重傷を負う差し迫った危険の発生が想定される内容です。
3
ゲート閉
6.10
6.11
ロック状態
クラス M
クラス T
クラス A
高所作業用カラビナ
6.12
6.13
6.15
6.16
ロック解除
ロック状態
ロック状態
本説明書はさまざまなタイプのカラビナ、クイックドローの共通取扱説明書です。
はじめにお読みください
登山、クライミングは一般的に他のスポーツに比べ、リスクの高いスポーツです。クライミング用品を使用して
も登山、クライミングには潜在的な危険が伴います。ご自分自身の安全のため、クライミングを行うかどうかの判
断はご自分で下してください。本製品を使用する前には必ず本取扱説明書をよく読み、本製品の特徴や注意事項を
よく理解して使用してください。実際の使用の前には本製品の使用方法に十分に慣れることが必要です。また、ク
ライミングに際しては安全確保に対する幅広い知識が必要であることを認識し、考えられうる事故に備えなければ
いけないことを考慮してください。
この取扱説明書はご使用の前によくお読みの上、正しくお使いください。また、お読みいただいた後はいつで
もご覧になれる所に保管してください。最新の情報や、その他の補足情報、及びその他の言語での取扱説明は、
www.climbingtechnology.comにて確認してください。
警告 本説明書の正しい取扱方法に従わない場合、死亡または重大な傷害を負う恐れがあります。
表示内容
禁止:やってはいけないことを表しています。
2
ロック解除
クラス B
オープンゲート
ゲート開
ロック解除
3)表示(製品によって異なります) カラビナには以下の表示があります。■CE639または0333の表示は製造に関して欧州の品質基準に沿って認証
を行った機関を示す番号です。■製造者名またはその商号(CTロゴ)■製品によっては、数字4桁の製造バッチ番
号と製造日と年■当該商品の強度(破断強度)について①メジャーアクシス強度(図3.1)、②マイナーアクシス強度
(図3.2)、③オープンゲートの強度(図3.3)の表示(単位はkN=キロニュートン)があります。これを超える負荷
がかかったときには本製品は破断します。■使用者は取扱説明書を読み使用方法について熟知する必要があること
を示す図(本の形をしたイラスト)。■UIAAの基準に適合していることを示すUIAAロゴまたはUIAAの文字
■EN 12275のロック機構付きカラビナについては製品にカラビナの種類を示す記号がH(=HMSカラビナ/洋
ナシ型)、K(=ヴィアフェラータ用/イタリアなどにおいてクライミングコースで使用されるもの)、X(=オーバ
ル型/アルファベットO形状)、B(=ベーシック/アルファベットD形状)、またはTの文字に丸印で示されていま
す。■EN362のカラビナにはCE規格の制定年-カラビナのクラスのアルファベットが表示されます。
4)トレーサビリティ
■EN362のカラビナについては、AAAA-DDD-YYの形で製造番号の印字があります(4桁-3桁-2桁の表示∼それ
ぞれ順番に、製造通し番号、製造日=1月1日からの数え日、西暦年下2桁の意味です)。
■EN12275のカラビナには製造バッチ番号と西暦年下2桁がBB-YYの形で表示されます。
■EN566のスリングには、バッチ番号と西暦年が表示されます。
5)点検
■使用前には必ず以下のことを確認してください:変形、ひび割れ、ゆがみ、磨耗がないか(図7.1)/ロッキング
システムは正しく機能するか、砂や泥などが付着していないか、装着されたスリングは正しく装着されていて、磨
耗、破れ、縫い目が切れていないか、糸がほつれていないか、編みこみがぼろぼろになっていないか。■使用中に
は次のことに注意してください:カラビナは正しい向きで荷重がかかるようにセットされているか(図7.3)/ゲー
トは完全に閉じられているか/キャッチフリークロージャータイプのカラビナでは雪や氷、泥、砂、石などが詰まっ
ていないか(図7.2)/カラビナの動きを妨げるものがないか、岩や硬い構造物でカラビナに無理な力がかかってい
ないか。
3.3
6)カラビナ使用上の注意
カラビナは使用者がその場で使用できる環境下(-30℃∼+40℃)で機能するよう設計されています。ロープのう
ごきやその結び目、硬いものがあたる、また振動によってゲートが開いてしまうとカラビナの強度が低下します。
3.2
警告 カラビナを踏んだり、上に荷物を置いたりしないでくさい。また荷重がかかった状況ではゲートを開
かないでください。
カラビナ、クイックドローご使用に際しての注意事項<必ずお読みください>
この注意書は、本製品を登山、クライミングで正しく使用するための注意事項が書かれています。誤った使用方法、
不適切な使用方法は、死亡または重傷を負う恐れがあります。この器具を使用する人は、使用方法を習熟しておく
必要があります。使用者は使用方法(器具の使用方法および安全確保に関しての正しい措置)についての充分な習得
が必要です。多くの誤った使用方法がありますが、この説明書にはその誤った使用方法を一部のみ図解しています。
本取扱説明書に記載のある正しい方法でのみ使用してください。他の方法による誤った使用方法は禁止いたします。
使用者はクライミング、岩登り等での実際の使用における生命および身体に対するリスクをあらかじめ認識してく
ださい。正しい使用方法を習得しない、またはリスクを認識しない人、登山、クライミング全般に対する知識を有
しない人や安全確保を行えない人は、本製品を使用してはいけません。製造元、販売店、輸入代理店は、誤った使
用方法や不適切な使用方法に起因するすべての事故に対し一切の責任を負いません。
3.1
警告 カラビナはゲートを正しく閉じた状態でメジャーアクシス(図3.1)の方向で最大強度がでるよう設計
されています。横向きになったり、3方向以上の方向に荷重がかかったりしないようにしてください。
(図7.4∼7.11)。
本取扱説明書は、登山、アルパインクライミング、スポーツクライミング用品の正しい使用方法などについて説明
を行うものです。それらに関する専門的用語が用いられています。語句の内容が理解できない場合は本製品を使用
せず、まずクライミング講習等を受講してください。またクライミングには安全を確保するための正しいロープワー
ゲートが開いて
いると正方向に
引かれても最大
強度より弱い力
で破断してしま
います。
警告 岩や構造物など堅い物で
「てこ」や「ねじれ」の力がかからないようにしてください(図7.12)
この方向に荷重
がかかると最大
強度より弱い荷
重で破断してし
まいます。
1
マイナーアクシス
最大強度が出る
方向です。この
方向に荷重をか
けて使ってくだ
さい。
⃝
4
メジャーアクシス
⃝
6.18
6.19
6.20
ロック解除
ロック状態
ロック機構に
巻きつけないこと
クラス Q
6.14
ロック解除
6.17
ロック解除
ロック解除ロック状態
ロック状態
ロック状態
6.15
6.16
ロック解除
ロック状態
6.18
6.19
6.20
ロック解除
ロック状態
ロック機構に
巻きつけないこと
⃝
タイプ B
(⃝には数字が入り表示が
23の時はメジャーアクシス=
正方向の強度が23kNあることを意味します。)
6.1
図3 表示(破断強度)
タイプ H
タイプ K
タイプ D
タイプ X
タイプ Q
6.3
6.4
6.5
登山・クライミング用カラビナ
6.2
6.6
6.7
図4 カラビナのタイプ・クラス
クライマー
通し番号 −製造日
(1月1日から何日目か)− 西暦年下2ケタ
この表示は
EN362の表
示のあるカ
ラビナのみ
にあります。
墜落(フォール)
2.1
6.10
ゲート開
6.8
6.11
6.9
6.12
6.13
ゲート閉
6.14
ロック解除
6.17
ロック状態
ロック解除
ロック状態
ビレイヤーのハーネス
2.2
2.3
製品個別の番号
6.1
図2 本取扱説明書の表示記号
図1 EN 362/トレーサビリティ
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
図6 カラビナの解説図∼使用方法(6.1∼6.20)
EN 362 / 12275 / 566製品についての説明
EN番号 はヨーロッパ連合で規定する製品の規格で、EN362は墜落防止のための個人用装備、EN12275は登山・
クライミング用カラビナ、EN566はスリングを意味します。スリングのスペックは図10をご覧ください。
2)ノンロッキングカラビナとロッキングシステム(安全環)付きカラビナ
●スプリング式オートマチックゲートレバー採用のもの∼■図6.1、図6.2のタイプにはロックシステムはありません。
■図6.3∼図6.6は手動スクリュー式ロックカラビナです。■図6.7∼図6.9のタイプは自動ロック式のタイプで、図
の状態で下に押し下げたロックスリーブは手を放すと上に戻ります。■図6.10∼6.12はツイストロックと呼ばれる
もので、図の状態でロック部を左に回すと下に下げてゲートを開けることができます。手を離すとゲート部はもとの位
置に戻ります。■図6.13∼図6.16はトライロックと呼ばれるもので、図の状態でロックスリーブ部を上にあげない
とロックスリーブ部が回せません。ロックスリーブ部を上にあげて矢印方向へ回すとゲートを開けることができます。
■図6.17∼6.20はダブルレバーと呼ばれるものです。図6.17の1を押しながらゲートを開きます
(図6.18の2)
。
表示について
製品に記載されている表示が読み取れることを確認してください。また内容を理解した上でお使いください。
使用前点検について
実際に使用する前に、すべてのクライミング用器具が最善の状態であることを確認してください。磨耗がひどかっ
たり、ひび割れが見られたり、亀裂が入っていたり、ささくれているような場合は使用を中止してください。
5.1
5.2
警告 どのような使用履歴があるかわからないクライミング器具や取扱説明書のない器具は使用してはいけ
ません。
ゲート側
5.3
スパイン
(背骨)側
真上に
引くこと
個人装備です:クライミング用品は自分自身で管理し使用してください。他の人が使うような場合には必ず器具の
点検を入念に行ってください。このようなためにも点検記録簿を作っておくと便利です。
適合性について:この器具とあわせて使用するクライミング用品について、正しく機能させられるかどうか検証を
行ってください。ロープ:クライミングにはクライミング用のロープを使用してください。ロープはその太さや種
類により柔軟性やすべりやすさに違いがあり、ビレイに影響を与えます。また真新しいもの、表面加工の種類や程
度、防水加工済ロープ、濡れたり凍ったりした場合などの条件でも柔軟性やすべりやすさは変わります。
図5 各部の名称
1)各部の名称
カラビナの各部の名称(図5.1∼5.2)
:1.ボディ、2.キャッチフリークロージャー、3.トラディショナルクロー
ジャー、4.ロックスリーブ、5.ゲート、6.ヒンジ、7.表示部、8.アンチクロスローディングのスプリングシステ
ム(ロープのずれ防止)、9.ロープ位置保持バー、10.スウィベル、11.スウィベルの荷重方向
クイックドローの各部の名称(図5.3)
:12.上部カラビナ、13.表示部、14.EN566=スリング、15.ラバーファ
スナー、16.下部カラビナ
警告 登山、クライミングの前または最中には、アルコール、向精神薬、その他、知覚・認知、バランス感覚、
集中力に悪影響を与える食品や薬品等の摂取を行わないでください。
クが必要です。これらが行えない場合は危険ですのでクライミングを行わないでください。また、クライミングは、
クライミングについての知識や技能、およびその安全確保について十分な知識を持ったクライミングパートナーと
一緒に行ってください。
●手動ロックシステムのもの∼■図6.21∼6.23はピンチ機構です。●ゲートレバーのないタイプ∼■図6.24
∼図6.27はスクリュー(ネジ)式でゲートを開け閉めします。スクリューの開け締めには工具が必要となります。
図6 ロッキングシステムの解説図∼使用方法(6.21∼6.27)
6.21
6.22
6.23
6.24
6.25
6.26
要保管
CARABINERS
QUICKDRAWS
カラビナ クイックドロー
6.27
IST01-IW_rev.0 06-15
カラビナ、クイックドロー共通取扱説明書
EN12275-EN566-EN362:2004
一商品ごとの荷重検査済
MADE IN ITALY
ロック解除
ロック状態
89/686/CEE
高所からの墜落防止のための個人用装備
製造元:イタリア・アルデザイン社
(商標名:クライミング・テクノロジー)
輸入販売元:イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605 イタリア製
ネジ山を見えない
ようにする
ねじらないこと
注意:人が傷害を負う可能性及び物的損害の発生が想定される内容です。
警告:人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容です。
危険:人が死亡または重傷を負う差し迫った危険の発生が想定される内容です。
3
ゲート閉
6.10
6.11
ロック状態
クラス M
クラス T
クラス A
高所作業用カラビナ
6.12
6.13
6.15
6.16
ロック解除
ロック状態
ロック状態
本説明書はさまざまなタイプのカラビナ、クイックドローの共通取扱説明書です。
はじめにお読みください
登山、クライミングは一般的に他のスポーツに比べ、リスクの高いスポーツです。クライミング用品を使用して
も登山、クライミングには潜在的な危険が伴います。ご自分自身の安全のため、クライミングを行うかどうかの判
断はご自分で下してください。本製品を使用する前には必ず本取扱説明書をよく読み、本製品の特徴や注意事項を
よく理解して使用してください。実際の使用の前には本製品の使用方法に十分に慣れることが必要です。また、ク
ライミングに際しては安全確保に対する幅広い知識が必要であることを認識し、考えられうる事故に備えなければ
いけないことを考慮してください。
この取扱説明書はご使用の前によくお読みの上、正しくお使いください。また、お読みいただいた後はいつで
もご覧になれる所に保管してください。最新の情報や、その他の補足情報、及びその他の言語での取扱説明は、
www.climbingtechnology.comにて確認してください。
警告 本説明書の正しい取扱方法に従わない場合、死亡または重大な傷害を負う恐れがあります。
表示内容
禁止:やってはいけないことを表しています。
2
ロック解除
クラス B
オープンゲート
ゲート開
ロック解除
3)表示(製品によって異なります) カラビナには以下の表示があります。■CE639または0333の表示は製造に関して欧州の品質基準に沿って認証
を行った機関を示す番号です。■製造者名またはその商号(CTロゴ)■製品によっては、数字4桁の製造バッチ番
号と製造日と年■当該商品の強度(破断強度)について①メジャーアクシス強度(図3.1)、②マイナーアクシス強度
(図3.2)、③オープンゲートの強度(図3.3)の表示(単位はkN=キロニュートン)があります。これを超える負荷
がかかったときには本製品は破断します。■使用者は取扱説明書を読み使用方法について熟知する必要があること
を示す図(本の形をしたイラスト)。■UIAAの基準に適合していることを示すUIAAロゴまたはUIAAの文字
■EN 12275のロック機構付きカラビナについては製品にカラビナの種類を示す記号がH(=HMSカラビナ/洋
ナシ型)、K(=ヴィアフェラータ用/イタリアなどにおいてクライミングコースで使用されるもの)、X(=オーバ
ル型/アルファベットO形状)、B(=ベーシック/アルファベットD形状)、またはTの文字に丸印で示されていま
す。■EN362のカラビナにはCE規格の制定年-カラビナのクラスのアルファベットが表示されます。
4)トレーサビリティ
■EN362のカラビナについては、AAAA-DDD-YYの形で製造番号の印字があります(4桁-3桁-2桁の表示∼それ
ぞれ順番に、製造通し番号、製造日=1月1日からの数え日、西暦年下2桁の意味です)。
■EN12275のカラビナには製造バッチ番号と西暦年下2桁がBB-YYの形で表示されます。
■EN566のスリングには、バッチ番号と西暦年が表示されます。
5)点検
■使用前には必ず以下のことを確認してください:変形、ひび割れ、ゆがみ、磨耗がないか(図7.1)/ロッキング
システムは正しく機能するか、砂や泥などが付着していないか、装着されたスリングは正しく装着されていて、磨
耗、破れ、縫い目が切れていないか、糸がほつれていないか、編みこみがぼろぼろになっていないか。■使用中に
は次のことに注意してください:カラビナは正しい向きで荷重がかかるようにセットされているか(図7.3)/ゲー
トは完全に閉じられているか/キャッチフリークロージャータイプのカラビナでは雪や氷、泥、砂、石などが詰まっ
ていないか(図7.2)/カラビナの動きを妨げるものがないか、岩や硬い構造物でカラビナに無理な力がかかってい
ないか。
3.3
6)カラビナ使用上の注意
カラビナは使用者がその場で使用できる環境下(-30℃∼+40℃)で機能するよう設計されています。ロープのう
ごきやその結び目、硬いものがあたる、また振動によってゲートが開いてしまうとカラビナの強度が低下します。
3.2
警告 カラビナを踏んだり、上に荷物を置いたりしないでくさい。また荷重がかかった状況ではゲートを開
かないでください。
カラビナ、クイックドローご使用に際しての注意事項<必ずお読みください>
この注意書は、本製品を登山、クライミングで正しく使用するための注意事項が書かれています。誤った使用方法、
不適切な使用方法は、死亡または重傷を負う恐れがあります。この器具を使用する人は、使用方法を習熟しておく
必要があります。使用者は使用方法(器具の使用方法および安全確保に関しての正しい措置)についての充分な習得
が必要です。多くの誤った使用方法がありますが、この説明書にはその誤った使用方法を一部のみ図解しています。
本取扱説明書に記載のある正しい方法でのみ使用してください。他の方法による誤った使用方法は禁止いたします。
使用者はクライミング、岩登り等での実際の使用における生命および身体に対するリスクをあらかじめ認識してく
ださい。正しい使用方法を習得しない、またはリスクを認識しない人、登山、クライミング全般に対する知識を有
しない人や安全確保を行えない人は、本製品を使用してはいけません。製造元、販売店、輸入代理店は、誤った使
用方法や不適切な使用方法に起因するすべての事故に対し一切の責任を負いません。
3.1
警告 カラビナはゲートを正しく閉じた状態でメジャーアクシス(図3.1)の方向で最大強度がでるよう設計
されています。横向きになったり、3方向以上の方向に荷重がかかったりしないようにしてください。
(図7.4∼7.11)。
本取扱説明書は、登山、アルパインクライミング、スポーツクライミング用品の正しい使用方法などについて説明
を行うものです。それらに関する専門的用語が用いられています。語句の内容が理解できない場合は本製品を使用
せず、まずクライミング講習等を受講してください。またクライミングには安全を確保するための正しいロープワー
ゲートが開いて
いると正方向に
引かれても最大
強度より弱い力
で破断してしま
います。
警告 岩や構造物など堅い物で
「てこ」や「ねじれ」の力がかからないようにしてください(図7.12)
この方向に荷重
がかかると最大
強度より弱い荷
重で破断してし
まいます。
1
マイナーアクシス
最大強度が出る
方向です。この
方向に荷重をか
けて使ってくだ
さい。
⃝
4
メジャーアクシス
⃝
6.18
6.19
6.20
ロック解除
ロック状態
ロック機構に
巻きつけないこと
クラス Q
6.14
ロック解除
6.17
ロック解除
ロック解除ロック状態
ロック状態
ロック状態
6.15
6.16
ロック解除
ロック状態
6.18
6.19
6.20
ロック解除
ロック状態
ロック機構に
巻きつけないこと
⃝
タイプ B
(⃝には数字が入り表示が
23の時はメジャーアクシス=
正方向の強度が23kNあることを意味します。)
6.1
図3 表示(破断強度)
タイプ H
タイプ K
タイプ D
タイプ X
タイプ Q
6.3
6.4
6.5
登山・クライミング用カラビナ
6.2
6.6
6.7
図4 カラビナのタイプ・クラス
クライマー
通し番号 −製造日
(1月1日から何日目か)− 西暦年下2ケタ
この表示は
EN362の表
示のあるカ
ラビナのみ
にあります。
墜落(フォール)
2.1
6.10
ゲート開
6.8
6.11
6.9
6.12
6.13
ゲート閉
6.14
ロック解除
6.17
ロック状態
ロック解除
ロック状態
ビレイヤーのハーネス
2.2
2.3
製品個別の番号
6.1
図2 本取扱説明書の表示記号
図1 EN 362/トレーサビリティ
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
図6 カラビナの解説図∼使用方法(6.1∼6.20)
EN 362 / 12275 / 566製品についての説明
EN番号 はヨーロッパ連合で規定する製品の規格で、EN362は墜落防止のための個人用装備、EN12275は登山・
クライミング用カラビナ、EN566はスリングを意味します。スリングのスペックは図10をご覧ください。
2)ノンロッキングカラビナとロッキングシステム(安全環)付きカラビナ
●スプリング式オートマチックゲートレバー採用のもの∼■図6.1、図6.2のタイプにはロックシステムはありません。
■図6.3∼図6.6は手動スクリュー式ロックカラビナです。■図6.7∼図6.9のタイプは自動ロック式のタイプで、図
の状態で下に押し下げたロックスリーブは手を放すと上に戻ります。■図6.10∼6.12はツイストロックと呼ばれる
もので、図の状態でロック部を左に回すと下に下げてゲートを開けることができます。手を離すとゲート部はもとの位
置に戻ります。■図6.13∼図6.16はトライロックと呼ばれるもので、図の状態でロックスリーブ部を上にあげない
とロックスリーブ部が回せません。ロックスリーブ部を上にあげて矢印方向へ回すとゲートを開けることができます。
■図6.17∼6.20はダブルレバーと呼ばれるものです。図6.17の1を押しながらゲートを開きます
(図6.18の2)
。
表示について
製品に記載されている表示が読み取れることを確認してください。また内容を理解した上でお使いください。
使用前点検について
実際に使用する前に、すべてのクライミング用器具が最善の状態であることを確認してください。磨耗がひどかっ
たり、ひび割れが見られたり、亀裂が入っていたり、ささくれているような場合は使用を中止してください。
5.1
5.2
警告 どのような使用履歴があるかわからないクライミング器具や取扱説明書のない器具は使用してはいけ
ません。
ゲート側
5.3
スパイン
(背骨)側
真上に
引くこと
個人装備です:クライミング用品は自分自身で管理し使用してください。他の人が使うような場合には必ず器具の
点検を入念に行ってください。このようなためにも点検記録簿を作っておくと便利です。
適合性について:この器具とあわせて使用するクライミング用品について、正しく機能させられるかどうか検証を
行ってください。ロープ:クライミングにはクライミング用のロープを使用してください。ロープはその太さや種
類により柔軟性やすべりやすさに違いがあり、ビレイに影響を与えます。また真新しいもの、表面加工の種類や程
度、防水加工済ロープ、濡れたり凍ったりした場合などの条件でも柔軟性やすべりやすさは変わります。
図5 各部の名称
1)各部の名称
カラビナの各部の名称(図5.1∼5.2)
:1.ボディ、2.キャッチフリークロージャー、3.トラディショナルクロー
ジャー、4.ロックスリーブ、5.ゲート、6.ヒンジ、7.表示部、8.アンチクロスローディングのスプリングシステ
ム(ロープのずれ防止)、9.ロープ位置保持バー、10.スウィベル、11.スウィベルの荷重方向
クイックドローの各部の名称(図5.3)
:12.上部カラビナ、13.表示部、14.EN566=スリング、15.ラバーファ
スナー、16.下部カラビナ
警告 登山、クライミングの前または最中には、アルコール、向精神薬、その他、知覚・認知、バランス感覚、
集中力に悪影響を与える食品や薬品等の摂取を行わないでください。
クが必要です。これらが行えない場合は危険ですのでクライミングを行わないでください。また、クライミングは、
クライミングについての知識や技能、およびその安全確保について十分な知識を持ったクライミングパートナーと
一緒に行ってください。
要保管
●手動ロックシステムのもの∼■図6.21∼6.23はピンチ機構です。●ゲートレバーのないタイプ∼■図6.24
∼図6.27はスクリュー(ネジ)式でゲートを開け閉めします。スクリューの開け締めには工具が必要となります。
CARABINERS
QUICKDRAWS
図6 ロッキングシステムの解説図∼使用方法(6.21∼6.27)
6.21
6.22
6.23
カラビナ クイックドロー
6.24
6.25
6.26
6.27
IST01-IW_rev.0 06-15
カラビナ、クイックドロー共通取扱説明書
EN12275-EN566-EN362:2004
一商品ごとの荷重検査済
MADE IN ITALY
ロック解除
ネジ山を見えない
ようにする
本説明書はさまざまなタイプのカラビナ、クイックドローの共通取扱説明書です。
3)表示(製品によって異なります) カラビナには以下の表示があります。■CE639または0333の表示は製造に関して欧州の品質基準に沿って認証
を行った機関を示す番号です。■製造者名またはその商号(CTロゴ)■製品によっては、数字4桁の製造バッチ番
号と製造日と年■当該商品の強度(破断強度)について①メジャーアクシス強度(図3.1)、②マイナーアクシス強度
はじめにお読みください
登山、クライミングは一般的に他のスポーツに比べ、リスクの高いスポーツです。クライミング用品を使用して
も登山、クライミングには潜在的な危険が伴います。ご自分自身の安全のため、クライミングを行うかどうかの判
断はご自分で下してください。本製品を使用する前には必ず本取扱説明書をよく読み、本製品の特徴や注意事項を
よく理解して使用してください。実際の使用の前には本製品の使用方法に十分に慣れることが必要です。また、ク
ライミングに際しては安全確保に対する幅広い知識が必要であることを認識し、考えられうる事故に備えなければ
いけないことを考慮してください。
この取扱説明書はご使用の前によくお読みの上、正しくお使いください。また、お読みいただいた後はいつで
もご覧になれる所に保管してください。最新の情報や、その他の補足情報、及びその他の言語での取扱説明は、
www.climbingtechnology.comにて確認してください。
(図3.2)、③オープンゲートの強度(図3.3)の表示(単位はkN=キロニュートン)があります。これを超える負荷
がかかったときには本製品は破断します。■使用者は取扱説明書を読み使用方法について熟知する必要があること
を示す図(本の形をしたイラスト)。■UIAAの基準に適合していることを示すUIAAロゴまたはUIAAの文字
■EN 12275のロック機構付きカラビナについては製品にカラビナの種類を示す記号がH(=HMSカラビナ/洋
ナシ型)、K(=ヴィアフェラータ用/イタリアなどにおいてクライミングコースで使用されるもの)、X(=オーバ
ル型/アルファベットO形状)、B(=ベーシック/アルファベットD形状)、またはTの文字に丸印で示されていま
す。■EN362のカラビナにはCE規格の制定年-カラビナのクラスのアルファベットが表示されます。
4)トレーサビリティ
■EN362のカラビナについては、AAAA-DDD-YYの形で製造番号の印字があります(4桁-3桁-2桁の表示∼それ
ぞれ順番に、製造通し番号、製造日=1月1日からの数え日、西暦年下2桁の意味です)。
■EN12275のカラビナには製造バッチ番号と西暦年下2桁がBB-YYの形で表示されます。
■EN566のスリングには、バッチ番号と西暦年が表示されます。
警告 本説明書の正しい取扱方法に従わない場合、死亡または重大な傷害を負う恐れがあります。
表示内容
5)点検
■使用前には必ず以下のことを確認してください:変形、ひび割れ、ゆがみ、磨耗がないか(図7.1)/ロッキング
システムは正しく機能するか、砂や泥などが付着していないか、装着されたスリングは正しく装着されていて、磨
耗、破れ、縫い目が切れていないか、糸がほつれていないか、編みこみがぼろぼろになっていないか。■使用中に
は次のことに注意してください:カラビナは正しい向きで荷重がかかるようにセットされているか(図7.3)/ゲー
トは完全に閉じられているか/キャッチフリークロージャータイプのカラビナでは雪や氷、泥、砂、石などが詰まっ
ていないか(図7.2)/カラビナの動きを妨げるものがないか、岩や硬い構造物でカラビナに無理な力がかかってい
ないか。
危険:人が死亡または重傷を負う差し迫った危険の発生が想定される内容です。
警告:人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容です。
注意:人が傷害を負う可能性及び物的損害の発生が想定される内容です。
禁止:やってはいけないことを表しています。
カラビナ、クイックドローご使用に際しての注意事項<必ずお読みください>
この注意書は、本製品を登山、クライミングで正しく使用するための注意事項が書かれています。誤った使用方法、
不適切な使用方法は、死亡または重傷を負う恐れがあります。この器具を使用する人は、使用方法を習熟しておく
必要があります。使用者は使用方法(器具の使用方法および安全確保に関しての正しい措置)についての充分な習得
が必要です。多くの誤った使用方法がありますが、この説明書にはその誤った使用方法を一部のみ図解しています。
本取扱説明書に記載のある正しい方法でのみ使用してください。他の方法による誤った使用方法は禁止いたします。
使用者はクライミング、岩登り等での実際の使用における生命および身体に対するリスクをあらかじめ認識してく
ださい。正しい使用方法を習得しない、またはリスクを認識しない人、登山、クライミング全般に対する知識を有
しない人や安全確保を行えない人は、本製品を使用してはいけません。製造元、販売店、輸入代理店は、誤った使
用方法や不適切な使用方法に起因するすべての事故に対し一切の責任を負いません。
6)カラビナ使用上の注意
カラビナは使用者がその場で使用できる環境下(-30℃∼+40℃)で機能するよう設計されています。ロープのう
ごきやその結び目、硬いものがあたる、また振動によってゲートが開いてしまうとカラビナの強度が低下します。
警告 カラビナを踏んだり、上に荷物を置いたりしないでくさい。また荷重がかかった状況ではゲートを開
かないでください。
警告 カラビナはゲートを正しく閉じた状態でメジャーアクシス(図3.1)の方向で最大強度がでるよう設計
されています。横向きになったり、3方向以上の方向に荷重がかかったりしないようにしてください。
(図7.4∼7.11)。
本取扱説明書は、登山、アルパインクライミング、スポーツクライミング用品の正しい使用方法などについて説明
を行うものです。それらに関する専門的用語が用いられています。語句の内容が理解できない場合は本製品を使用
せず、まずクライミング講習等を受講してください。またクライミングには安全を確保するための正しいロープワー
マイナーアクシス
⃝
⃝
3
2
ゲートが開いて
いると正方向に
引かれても最大
強度より弱い力
で破断してしま
います。
クラス B
オープンゲート
クラス M
6.11
6.10
ゲート閉
ゲート開
ロック解除
ロック状態
ロック解除
3.3
クラス T
クラス A
高所作業用カラビナ
6.12
6.13
ロック状態
ロック解除
ロック状態
ロック機構に
巻きつけないこと
クラス Q
6.14
6.15
ロック解除
6.16
6.17
6.18
6.19
6.20
ロック解除
ロック解除
ロック解除ロック状態
ロック状態
ロック状態
ロック状態
ロック解除
ロック状態
図3 表示(破断強度)
タイプ B
6.1
タイプ H
6.2
タイプ K
タイプ D
タイプ X
タイプ Q
6.3
6.4
6.5
登山・クライミング用カラビナ
図4 カラビナのタイプ・クラス
通し番号 −製造日
(1月1日から何日目か)− 西暦年下2ケタ
クライマー
2.1
墜落(フォール)
2.2
6.6
6.7
6.10
ゲート開
6.8
6.11
6.9
6.12
ゲート閉
6.13
6.14
ロック解除
6.15
6.16
6.17
ロック状態
6.18
ロック解除
6.19
ロック状態
ビレイヤーのハーネス
2.3
製品個別の番号
図1 EN 362/トレーサビリティ
ロック機構に
巻きつけないこと
⃝
(⃝には数字が入り表示が
23の時はメジャーアクシス=
正方向の強度が23kNあることを意味します。)
この表示は
EN362の表
示のあるカ
ラビナのみ
にあります。
1
メジャーアクシス
4
この方向に荷重
がかかると最大
強度より弱い荷
重で破断してし
まいます。
警告 岩や構造物など堅い物で「てこ」や「ねじれ」の力がかからないようにしてください(図7.12)
最大強度が出る
方向です。この
方向に荷重をか
けて使ってくだ
さい。
ねじらないこと
3.2
ロック状態
89/686/CEE
高所からの墜落防止のための個人用装備
ロック状態
3.1
ロック解除
製造元:イタリア・アルデザイン社
(商標名:クライミング・テクノロジー)
輸入販売元:イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605 イタリア製
図2 本取扱説明書の表示記号
EN 362 / 12275 / 566製品についての説明
EN番号 はヨーロッパ連合で規定する製品の規格で、EN362は墜落防止のための個人用装備、EN12275は登山・
クライミング用カラビナ、EN566はスリングを意味します。スリングのスペックは図10をご覧ください。
表示について
製品に記載されている表示が読み取れることを確認してください。また内容を理解した上でお使いください。
使用前点検について
実際に使用する前に、すべてのクライミング用器具が最善の状態であることを確認してください。磨耗がひどかっ
たり、ひび割れが見られたり、亀裂が入っていたり、ささくれているような場合は使用を中止してください。
6.1
6.2
6.3
6.4
6.5
6.6
6.7
6.8
6.9
図6 カラビナの解説図∼使用方法(6.1∼6.20)
2)ノンロッキングカラビナとロッキングシステム(安全環)付きカラビナ
●スプリング式オートマチックゲートレバー採用のもの∼■図6.1、図6.2のタイプにはロックシステムはありません。
■図6.3∼図6.6は手動スクリュー式ロックカラビナです。■図6.7∼図6.9のタイプは自動ロック式のタイプで、図
の状態で下に押し下げたロックスリーブは手を放すと上に戻ります。■図6.10∼6.12はツイストロックと呼ばれる
もので、図の状態でロック部を左に回すと下に下げてゲートを開けることができます。手を離すとゲート部はもとの位
置に戻ります。■図6.13∼図6.16はトライロックと呼ばれるもので、図の状態でロックスリーブ部を上にあげない
とロックスリーブ部が回せません。ロックスリーブ部を上にあげて矢印方向へ回すとゲートを開けることができます。
■図6.17∼6.20はダブルレバーと呼ばれるものです。図6.17の1を押しながらゲートを開きます
(図6.18の2)
。
5.1
警告 どのような使用履歴があるかわからないクライミング器具や取扱説明書のない器具は使用してはいけ
ません。
5.2
ゲート側
スパイン
(背骨)側
5.3
真上に
引くこと
個人装備です:クライミング用品は自分自身で管理し使用してください。他の人が使うような場合には必ず器具の
点検を入念に行ってください。このようなためにも点検記録簿を作っておくと便利です。
適合性について:この器具とあわせて使用するクライミング用品について、正しく機能させられるかどうか検証を
行ってください。ロープ:クライミングにはクライミング用のロープを使用してください。ロープはその太さや種
類により柔軟性やすべりやすさに違いがあり、ビレイに影響を与えます。また真新しいもの、表面加工の種類や程
度、防水加工済ロープ、濡れたり凍ったりした場合などの条件でも柔軟性やすべりやすさは変わります。
警告 登山、クライミングの前または最中には、アルコール、向精神薬、その他、知覚・認知、バランス感覚、
集中力に悪影響を与える食品や薬品等の摂取を行わないでください。
クが必要です。これらが行えない場合は危険ですのでクライミングを行わないでください。また、クライミングは、
クライミングについての知識や技能、およびその安全確保について十分な知識を持ったクライミングパートナーと
一緒に行ってください。
図5 各部の名称
1)各部の名称
カラビナの各部の名称(図5.1∼5.2)
:1.ボディ、2.キャッチフリークロージャー、3.トラディショナルクロー
ジャー、4.ロックスリーブ、5.ゲート、6.ヒンジ、7.表示部、8.アンチクロスローディングのスプリングシステ
ム(ロープのずれ防止)、9.ロープ位置保持バー、10.スウィベル、11.スウィベルの荷重方向
クイックドローの各部の名称(図5.3)
:12.上部カラビナ、13.表示部、14.EN566=スリング、15.ラバーファ
スナー、16.下部カラビナ
6.20
8.1
8.1
8.2
8.3
8.4
危険
8.2
OK!8.3
危険
8.4
クライマーの登る
危険
方向にゲートが向
壁・岩 側 から手
危険 ラバーファスナー装着の際は、スリングが正しくカラビナ本体と接続されているか確認してください。
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリップをして登高方向が変わる
逆クリップ
際にロープがゲー
るようにする。
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
誤ってラバーファスナーのみにカラビナが接続されているとクライマーの荷重を支えられず、墜落時
トを開けてしまう
危険
脱落します。
危険
恐れがあります。
正しい使用方法
に死亡または重大な傷害事故となります。
OK!
クライマーの登る
方向にゲートが向
壁・岩 側 から手
図8 EN
12275/EN
566 クイックドローの使用方法
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリ
ップ
際にロープがゲー
るようにする。
トを開けてしまう
8.1
8.2
8.3
危険
恐れがあります。
危険
図9 EN 362 高所作業時の注意
9.1
危険
クライマーの登る
方向にゲートが向
いていると墜落の
際にロープがゲー
トを開けてしまう
恐れがあります。
8.5
8.6
逆クリップ
8.7
危険
8.7
OK!
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
脱落します。
岩
危険
危険
逆クリップ
8.6
危険
EN 795の
アンカーポイント
8.6
危険
警告
9.3
9.2
9.4
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
8.4
脱落します。
正しい使用方法
危険
OK!
壁・岩 側 から手
前にロープが出
るようにする。
正しい使用方法
8.5
8.8
OK!
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
岩 ロー
プの入れ方が誤っている
逆クリップ
8.8
8.9
岩
8.9
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
岩
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセットする。
岩
危険
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセッ
8.7トする。
OK!
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる 8.9
ゲートが岩等で
開いてしまう
8.8
8.13
アンカーより下で
作業してください!
OK
8.10
アンカーより上で作業しない
ここに何も置かないこと
危険
との接続を確認してください。フルボディハーネスは業務用の墜落防止システム用に設計されています。アンカー
岩
にはEN 795の基準に沿ったものをお使いください。鋭利なものにあたらないようにしてください。
岩
8.10
危険
危険
危険
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる
岩 ゲートが岩等で
開いてしまう
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
ロー
プの入れ方が誤っている
8.5
8.11
8.10
8.14
8)EN 362について
危険
危険
危険
岩
岩
岩
岩
逆クリップ
2m以上の高さで作業をするときは墜落防止用の個人用
スリング
保護具が必要となります。高所作業を行う前には環境
危険
下のリスク、付随するリスク、考えられうるリスクなど、
8.11
8.13ハーケンやリングボル 8.14
上 部カラビ ナ
危険
必ずすべてのリスクの洗い出しを行ってください。
クライマーの登る方向に対し、
トに使用するときは、
の 向 き が 悪く
ラバーファスナー
カラビナのゲートの向き、
ロー
ゲートが岩等で
スパイン(背骨)側を
無理な力がか
8.1 EN
362の用途 クラスBのカラビナは他の物
スリング
プの入れ方が誤っている
岩・壁側にセットする。 8.12 開いてしまう
かる
スリングが
と組み合わせて部品として組み込まれます。クラスM
ここまで来るまで
回す
のカラビナはマルチユースのカラビナです。クラスTの
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
カラビナは特殊な作業用途として使用され、あらかじ
ラバーファスナー
め一方向の荷重がかかるところに使用されます。クラ
8.12
スリングが
スAはアンカー用カラビナです。クラスQはスクリューロック式のカラビナで耐久性に優れた高強度なカラビナで、
ここまで来るまで
8.11 回す
8.13
8.14
頻繁に取り外しをする場所には不向きです。
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
8.2 定期点検 1年に1回(海の近くで使用された場合は半年に1回)
は入念な点検を行う必要があります。なお、
スリング
この点検頻度は使用状況によって変わります。定期点検は安全にクライミングを行うために重要です。図11の点
検調査票を使い点検記録を残してください。また、使用開始から一年程度での買い替えをおすすめします。
9)その他一般注意事項
メンテナンス: 本製品に腐食やその他のダメージが見られる場合は廃棄し、新しいものに買い換えてください。汚
れは使用のつどに落とし、必要に応じてきれいな真水で洗い流し、水をやわらかい布で拭き取り、よく乾燥させて
ください。海岸付近で使用した際には塩分を良く落とすことが必要です。ロープにダメージを与えないよう、器具
の表面は常にバリ、傷、砂等の付着がないことを確認してください。
図10
本製品に改造を加えないでください。改造は本製品の本来の機能
を損ないます。
注油について:注油を行う際は慎重に行ってください。注油の必要
危険 薬品類不可
100℃以下 注油可能
真水
のある部分にのみ適量のシリコン系オイルを使用してください。
警告 量を多く塗布すると思わぬスリップ事故を引き起こします。
警告 オイルがロープなど他の器具に接触しないことを確認してください。他の器具が油に触れると本来の
機能を果たせなくなることがあります。
10)保管と持ち運び
傷つき防止のため、他のものと分けて保管・運搬してください。保管の際は汚れを落とし、よく乾燥させた後、冷
暗所で行ってください。高温になるところ、薬品等に触れる恐れのあるところには絶対に保管しないでください。
カラビナは、カラビナにダメージを与えるような他の鋭利なもの、硬いものと一緒に保管、運搬しないでください。
濡れたまま保管しないでください。塩分を含んだ空気に触れないようご注意ください。その他器具を傷めないよう
運搬には細心の注意を払ってください。特に夏季の車内は高温になりますので、車の中に放置しないでください。
直射日光にあたる場所には保管しないでください。
8
5
7
6
11)製品寿命
製品寿命は使用の頻度や使用方法、保管状況によって異なります。また、大きな衝撃を受けた場合や使用時の気候
等、その他多くの要因によって変わります。適切なお手入れと保管と運搬は製品を長持ちさせます。なお、プラス
チック部品は使用頻度に関係なく製造から10年程度で劣化します。製造から10年経った製品は、ダメージがなく
劣化していないように見えても買い換えるようにしてください。また、クライミング技術は常に新しい理論と実技
が適用されます。クライマー、ビレイヤー等、本製品の使用者は安全確保に対し常に新しい情報を入手し、正しく
安全な方法でクライミングを行ってください。本製品の使用者は、使用前、使用中、使用後には必ず本製品、また
本製品と一緒に使用するクライミング用品が正常に機能することを確認してください。また毎年最低1回(頻繁に
使用した場合、過酷な状況下で使用した場合はさらに短い期間において)は、クライミングインストラクター、山
岳ガイド等の有資格者から、本製品の使用方法が適切か、器具が正常に機能し、安全を確保できる状態にあるかの
アドバイスをもらい、確認を行ってください。なにか製品に不具合が生じていると思われる場合は、本製品を廃棄
し、新しいものに買い換えてください。
ここまで来るまで
8.3 特にご注意いただきたいこと ■使用前∼本製品使用前には必ず器具が正しく機能するか確認し、表示を確
回す
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
認し、一緒に使用する器具がクライミング用途のものであることを確認してください。点検記録を確認し、使用で
かけてください
きる状況かを確認してください。クライミングは、安全に必要な装備で臨み、安全なルート取りをしてください。
万が一の事態に備え、救助体制(セルフレスキューを含む)をどのように取るかを決めておいてください。業務用の
墜落防止システムにおいては、作業場の下にはものを置いたり人が来たりしないようにしてください(図9.4)。使
用中∼器具とアンカー等が正しい位置にあり、しっかりと機能しているか確認し、クライマー、作業者の安全の確
保に努めてください(図9.1∼9.3)
。使用する器具自体の長さについて留意してください。
8.4 クラスQのカラビナはスクリュー式のロックをトルク締めし、ネジ山が完全に見えないようにしてください
(図6.27)。スクリュー式カラビナは頻繁にゲートを開け閉めする必要がある用途には適していません。ハーネス
20
20
24
21
20
21
21
19
19
20
20
18
22
20
20
21
21
20
60
110
60
25
23
25
25
24
23
22
22
20
24
22
21
21
21
21
21
23
23
26
"A"
2C409
2C413
2C414
2C416
2C423
2C435
2C440
2C441
2C442
2C443
2C444
2C445
2C446
2C448
2C449
2C450
2C455
2C456
2C457
2C458
2C459
2C460
2C461
2C463
2C464
2C465
2C476
2C477
2C493
2C495
2C507
2C524
2C525
2C526
2C528
2C529
2C530
2C533
2C541
2C555
2C585
型式
42
23
32
21
17
20
22
22
19
20
20
20
21
22
20
17
25
20
21
17
22
22
22
21
21
25
19
19
25
23
23
18
18
18
20
20
20
22
25
19
23
単位:mm
ステンレス
カラビナ・クイックドロー取扱説明書
発行日 2015年6月30日
発行者 イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605
警告 湿度、水濡れ、鋭いものがあたったり、結び目と接触したりするとスリングの強度が低下します。カラ
ビナとスリングのすべりを防止するラバーファスナーを装着する場合は、図8.11∼8.14を参照し、EN
566のスリングと合わせてご使用ください。ラバーファスナーは下部カラビナのみに装着してください。
CQ2
警告 図8.1のようにロープをカラビナにかけないと、カラビナがロープから外れる原因となります。
7.2 クイックドローについて(図8)
:クイックドローは、下部カラビナのゲートの向きが、クライマーの登る方
角と反対の向きになるようにロープとセットしてください。また、下部カラビナにかけられるロープは、図8.1の
ように壁(岩)側からカラビナを通り、外側に出るようにセットしてください。図8.3、8.5のようなロープのかけ
方は逆クリップと呼ばれ大変危険です。
7.1 EN 12275について図4をご参照ください。タイプBカラビナはアルファベットのDの形をしたカラビナ
です。タイプHのHMS(洋ナシ型)カラビナはダイナミックビレイを行うために設計され、元々ムンターヒッチ(イ
タリアンヒッチ)用として開発されたカラビナです(図7.13∼7.14)。タイプKはイタリアなどで見られるヴィア
フェラータというクライミングルートで使用されるもので、ハーネスから伸ばしたスリングに固定して使うための
ものです(図7.15∼7.16)。タイプTはターミナルカラビナであらかじめ一定の方向に荷重がかかることを想定
して設計されています。タイプXはオーバル型のカラビナで、主にアッセンダーやプーリーとの使用に適していま
す。タイプQはスクリューゲート型カラビナでクライミングルートの終了点やクライミングジムに適しています。
認証機関
7)EN 12275またはEN 566の製品についての説明
この説明はカラビナやクイックドローをアルパインクライミング等の用途で使用するときのものです。
メモ
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
"A"
3
4
2
スリングが
2C304
2C305
2C308
2C309
2C310
2C311
2C312
2C313
2C314
2C331
2C332
2C333
2C335
2C336
2C337
2C338
2C339
2C344
2C353
2C355
2C360
2C362
2C368
2C372
2C373
2C385
2C386
2C392
2C393
2C394
2C395
2C396
2C397
2C398
2C399
2C404
2C405
2C408
アルミカラビナ
3C536
3C595
型式
素材
点検日
アルミニウム
点検実施者
点検結果
7W137017
17 cm
荷重
メモ
点検実施者
点検結果
荷重
ロープを引くとムンターヒッチが
回転して向きが変わります
7.20
メモ
点検日
点検実施者
点検結果
警告 図7.13、図7.20∼7.21のムンターヒッチ使用に際
しては、ロープを手でしっかりと保持してください。
ロープから手を放すと荷物、人が墜落し、死亡または
重大な傷害を負う、または物的な破損の恐れがありま
す。また、過度に重い荷重には対応できないことがあ
ります。実際の使用に際しては山岳ガイド等の指導を
受けてください。
アンカー
アンカー
次回点検日
吊り降ろしの際の
ムンターヒッチのセット
ナイロン
8g
23 g
警告 ムンターヒッチは、主にロープの摩擦を利用して制動
を得る方法です。摩擦によるロープの融解などを起こ
さないよう、ゆっくりと操作してください。
次回点検日
荷重がカラビナ
のスパイン(背
骨)側に来るよ
うに ロ ー プ を
セット
スチール
14 g
5g
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
10 g
11 mm
8.12
26
18
22
22
22
17
17
21
23
19
19
21
20
19
20
20
22
20
26
22
22
22
22
25
20
20
26
20
18
21
20
19
スチールカラビナ
22
20
25
19
80
100
"A"
最初の数字
※この表の型式は、パッケージ、又は本体にプリントされているものです。
14 g
10 g
12 cm
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
8g
10 mm
12 cm
12 cm
18 g
16 mm
7.21
ロープがゲ
ートのロック
スリーブに干
渉している
カラビナのゲート部や本体
に岩で力をかけない
次回点検日
スリングが
ずれた状態で
使用しない
バー(ピン)だけに
ロープがかかっている
ゲートが
開いている
ナイロン
14 g
12 cm
危険
危険
素材
幅
長さ
警告 使用履歴の分からないカラビナは使用しないでください。また他の人に貸し出したり使わせたりしな
ラバーファスナー
いで自分の安全器具は自分自身で管理・使用してください。
3C324
3C325
3C326
3C334
3C344
3C352
3C358
3C369
3C447
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
3C444
3C445
3C446
3C449
3C455
3C459
3C461
3C463
3C464
3C465
3C476
3C477
3C507
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
4C334
4C528
4C465
4C530
4C70908
4C70910
ステンレスカラビナ
型式
A (mm)
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
図12 EN362/EN12275カラビナのゲート幅
12 cm
22 kN
19 g
22 cm
7W137012
17 cm
22 kN
12 g
22 cm
17 cm
22 kN
22 cm
7W102012
17 cm
25 kN
点検日
19 g
17 cm
7W137C17
7W137C12
16∼25
mm
7W136022
7W136017
7W136012
7W102022
7W102017
7W100022
7W100017
7W100012
型式
お客様名
図11 EN 566 スリングのスペック
商品名(商品コード)ご購入日
7.19
ビレイの際
のムンター
ヒッチのセ
ット
図13 点検調査票
本取扱説明書には著作権があります。ご自分の予備としてのほかはイワタニ・プリムス株式会社の許可なしに複製、
公開することはできません。
7.12
12)保証について
本製品の製造またはその素材に起因する不良については三年間の保証が有効です。お買い上げいただいた際のレ
シートは製品の保証書の代わりになるものですので、必ず本取扱説明書と一緒に大切に保管してください。
次の場合、保証は有効ではありません
1.お買い上げ後の不適切な輸送、移動時の取り扱いが不適当なために生じた故障・損傷 2.通常使用で発生する傷、
磨耗、コーティングのはげなどの外観上の変化 3.不適切な保管方法や誤った使用方法や不注意によって起因した
故障・損傷 4.改造、不当な修理による故障・損傷 5.火災・地震、水害、その他天災事故による故障・損傷 6.または前
述の事項に準じたその他の要因によるもの
保証期間後の修理・点検等についても本書をご提示ください。
変形・割れ
使用禁止
7.13
7.14
ゲート固定位置につ
まりがないようにする
こと
7.15
横( マイ ナ ー ア ロックが開 い
クシス)
に力をか た状態で使用
しない
けない
7.2
7.1
7.3
7.4
7.5
7.16
カラビナに岩・構造物により力がか
からないようにする
7.6
7.7
7.17
危険
7.18
ゲートが閉まらない 三 方 向 以 上 に
状態で使用しない
力をかけない
7.8
7.9
使 用 中にロック部
を押さない
7.10
7.11
図7 点検/カラビナの使用上の注意
8.1
8.2
8.3
8.4
危険
8.1
8.2
OK!8.3
危険
8.4
クライマーの登る
危険
方向にゲートが向
壁
・
岩
側
から手
危険 ラバーファスナー装着の際は、スリングが正しくカラビナ本体と接続されているか確認してください。
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリップをして登高方向が変わる
逆クリ
ップ
際にロープがゲー
るようにする。
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
誤ってラバーファスナーのみにカラビナが接続されているとクライマーの荷重を支えられず、墜落時
トを開けてしまう
危険
脱落します。
危険
恐れがあります。
正しい使用方法
に死亡または重大な傷害事故となります。
図9 EN 362 高所作業時の注意
9.1
EN 795の
アンカーポイント
OK!
クライマーの登る
方向にゲートが向
壁
・
岩
側
から手
図8 EN 12275/EN
566 クイックドローの使用方法
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリップ
際にロープがゲー
るようにする。
トを開けてしまう
8.1
8.2
8.3
危険
恐れがあります。
正しい使用方法
危険
危険
クライマーの登る
方向にゲートが向
いていると墜落の
際にロープがゲー
トを開けてしまう
恐れがあります。
壁・岩 側 から手
前にロープが出
るようにする。
正しい使用方法
8.5
8.5
8.6
8.7
8.8
OK!
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
岩 ロー
プの入れ方が誤っている
危険
逆クリップ
8.7
危険
8.8
OK!
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
脱落します。
岩
逆クリップ
危険
危険
逆クリップ
8.6
岩
危険
8.10
危険
危険
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
岩
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセットする。
岩 ゲートが岩等で
開いてしまう
危険
OK!
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる 8.9
ゲートが岩等で
開いてしまう
8.8
8.11
8.13
8.10
8.14
8)EN 362について
危険
危険
危険
岩
岩
岩
岩
逆クリ
ップ
2m以上の高さで作業をするときは墜落防止用の個人用
スリング
保護具が必要となります。高所作業を行う前には環境
危険
下のリスク、付随するリスク、考えられうるリスクなど、
8.11
8.13ハーケンやリングボル 8.14
上 部カラビ ナ
危険
必ずすべてのリスクの洗い出しを行ってください。
クライマーの登る方向に対し、
トに使用するときは、
の 向 き が 悪く
ラバーファスナー
カラビナのゲートの向き、
ロー
ゲートが岩等で
スパイン(背骨)側を
無理な力がか
8.1 EN
362の用途 クラスBのカラビナは他の物
スリング
プの入れ方が誤っている
岩・壁側にセットする。 8.12 開いてしまう
かる
スリングが
と組み合わせて部品として組み込まれます。クラスM
ここまで来るまで
回す
のカラビナはマルチユースのカラビナです。クラスTの
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
カラビナは特殊な作業用途として使用され、あらかじ
ラバーファスナー
め一方向の荷重がかかるところに使用されます。クラ
8.12
スリングが
スAはアンカー用カラビナです。クラスQはスクリューロック式のカラビナで耐久性に優れた高強度なカラビナで、
ここまで来るまで
8.11
8.13
8.14
回す
頻繁に取り外しをする場所には不向きです。
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
8.2 定期点検 1年に1回(海の近くで使用された場合は半年に1回)
は入念な点検を行う必要があります。なお、
スリング
この点検頻度は使用状況によって変わります。定期点検は安全にクライミングを行うために重要です。図11の点
検調査票を使い点検記録を残してください。また、使用開始から一年程度での買い替えをおすすめします。
ここに何も置かないこと
アンカーより上で作業しない
危険
との接続を確認してください。フルボディハーネスは業務用の墜落防止システム用に設計されています。アンカー
岩
にはEN 795の基準に沿ったものをお使いください。鋭利なものにあたらないようにしてください。
岩
8.9
岩
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセッ
8.7トする。
8.6
警告
9.4
アンカーより下で
作業してください!
OK
8.10
8.9
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
ロー
プの入れ方が誤っている
8.5
9.3
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
8.4
脱落します。
危険
OK!
9.2
危険
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる
9)その他一般注意事項
メンテナンス: 本製品に腐食やその他のダメージが見られる場合は廃棄し、新しいものに買い換えてください。汚
れは使用のつどに落とし、必要に応じてきれいな真水で洗い流し、水をやわらかい布で拭き取り、よく乾燥させて
ください。海岸付近で使用した際には塩分を良く落とすことが必要です。ロープにダメージを与えないよう、器具
の表面は常にバリ、傷、砂等の付着がないことを確認してください。
図10
本製品に改造を加えないでください。改造は本製品の本来の機能
を損ないます。
注油について:注油を行う際は慎重に行ってください。注油の必要
危険 薬品類不可
100℃以下 注油可能
真水
のある部分にのみ適量のシリコン系オイルを使用してください。
警告 量を多く塗布すると思わぬスリップ事故を引き起こします。
警告 オイルがロープなど他の器具に接触しないことを確認してください。他の器具が油に触れると本来の
機能を果たせなくなることがあります。
10)保管と持ち運び
傷つき防止のため、他のものと分けて保管・運搬してください。保管の際は汚れを落とし、よく乾燥させた後、冷
暗所で行ってください。高温になるところ、薬品等に触れる恐れのあるところには絶対に保管しないでください。
カラビナは、カラビナにダメージを与えるような他の鋭利なもの、硬いものと一緒に保管、運搬しないでください。
濡れたまま保管しないでください。塩分を含んだ空気に触れないようご注意ください。その他器具を傷めないよう
運搬には細心の注意を払ってください。特に夏季の車内は高温になりますので、車の中に放置しないでください。
直射日光にあたる場所には保管しないでください。
ここまで来るまで
8.3 特にご注意いただきたいこと ■使用前∼本製品使用前には必ず器具が正しく機能するか確認し、表示を確
回す
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
認し、一緒に使用する器具がクライミング用途のものであることを確認してください。点検記録を確認し、使用で
かけてください
きる状況かを確認してください。クライミングは、安全に必要な装備で臨み、安全なルート取りをしてください。
万が一の事態に備え、救助体制(セルフレスキューを含む)をどのように取るかを決めておいてください。業務用の
墜落防止システムにおいては、作業場の下にはものを置いたり人が来たりしないようにしてください(図9.4)。使
用中∼器具とアンカー等が正しい位置にあり、しっかりと機能しているか確認し、クライマー、作業者の安全の確
保に努めてください(図9.1∼9.3)。使用する器具自体の長さについて留意してください。
8.4 クラスQのカラビナはスクリュー式のロックをトルク締めし、ネジ山が完全に見えないようにしてください
(図6.27)。スクリュー式カラビナは頻繁にゲートを開け閉めする必要がある用途には適していません。ハーネス
11)製品寿命
製品寿命は使用の頻度や使用方法、保管状況によって異なります。また、大きな衝撃を受けた場合や使用時の気候
等、その他多くの要因によって変わります。適切なお手入れと保管と運搬は製品を長持ちさせます。なお、プラス
チック部品は使用頻度に関係なく製造から10年程度で劣化します。製造から10年経った製品は、ダメージがなく
劣化していないように見えても買い換えるようにしてください。また、クライミング技術は常に新しい理論と実技
が適用されます。クライマー、ビレイヤー等、本製品の使用者は安全確保に対し常に新しい情報を入手し、正しく
安全な方法でクライミングを行ってください。本製品の使用者は、使用前、使用中、使用後には必ず本製品、また
本製品と一緒に使用するクライミング用品が正常に機能することを確認してください。また毎年最低1回(頻繁に
使用した場合、過酷な状況下で使用した場合はさらに短い期間において)は、クライミングインストラクター、山
岳ガイド等の有資格者から、本製品の使用方法が適切か、器具が正常に機能し、安全を確保できる状態にあるかの
アドバイスをもらい、確認を行ってください。なにか製品に不具合が生じていると思われる場合は、本製品を廃棄
し、新しいものに買い換えてください。
6
7
5
8
2C304
2C305
2C308
2C309
2C310
2C311
2C312
2C313
2C314
2C331
2C332
2C333
2C335
2C336
2C337
2C338
2C339
2C344
2C353
2C355
2C360
2C362
2C368
2C372
2C373
2C385
2C386
2C392
2C393
2C394
2C395
2C396
2C397
2C398
2C399
2C404
2C405
2C408
スチールカラビナ
4C334
4C528
4C465
4C530
4C70908
4C70910
22
20
25
19
80
100
3C536
3C595
型式
"A"
23
26
"A"
型式
3
4
2
A (mm)
42
23
32
21
17
20
22
22
19
20
20
20
21
22
20
17
25
20
21
17
22
22
22
21
21
25
19
19
25
23
23
18
18
18
20
20
20
22
25
19
23
単位:mm
2C409
2C413
2C414
2C416
2C423
2C435
2C440
2C441
2C442
2C443
2C444
2C445
2C446
2C448
2C449
2C450
2C455
2C456
2C457
2C458
2C459
2C460
2C461
2C463
2C464
2C465
2C476
2C477
2C493
2C495
2C507
2C524
2C525
2C526
2C528
2C529
2C530
2C533
2C541
2C555
2C585
アルミカラビナ
ステンレスカラビナ
型式
20
20
24
21
20
21
21
19
19
20
20
18
22
20
20
21
21
20
60
110
60
25
23
25
25
24
23
22
22
20
24
22
21
21
21
21
21
23
"A"
アルミニウム
カラビナ・クイックドロー取扱説明書
発行日 2015年6月30日
発行者 イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605
7.1 EN 12275について図4をご参照ください。タイプBカラビナはアルファベットのDの形をしたカラビナ
です。タイプHのHMS(洋ナシ型)カラビナはダイナミックビレイを行うために設計され、元々ムンターヒッチ(イ
タリアンヒッチ)用として開発されたカラビナです(図7.13∼7.14)。タイプKはイタリアなどで見られるヴィア
フェラータというクライミングルートで使用されるもので、ハーネスから伸ばしたスリングに固定して使うための
ものです(図7.15∼7.16)。タイプTはターミナルカラビナであらかじめ一定の方向に荷重がかかることを想定
して設計されています。タイプXはオーバル型のカラビナで、主にアッセンダーやプーリーとの使用に適していま
す。タイプQはスクリューゲート型カラビナでクライミングルートの終了点やクライミングジムに適しています。
認証機関
7)EN 12275またはEN 566の製品についての説明
この説明はカラビナやクイックドローをアルパインクライミング等の用途で使用するときのものです。
メモ
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
点検日
点検実施者
素材
19 g
17 cm
7W137C17
14 g
12 cm
7W137C12
17 cm
16∼25
mm
19 g
14 g
12 cm
7W137012
10 g
22 cm
7W136022
8g
17 cm
7W136017
22 kN
7W136012
22 cm
7W102022
17 cm
7W102017
22 kN
12 cm
7W102012
22 cm
7W100022
17 cm
7W100017
7W100012
型式
25 kN
10 mm
5g
12 cm
12 g
11 mm
16 mm
長さ
10 g
8g
18 g
14 g
幅
図11 EN 566 スリングのスペック
荷重がカラビナ
のスパイン(背
骨)側に来るよ
うに ロ ー プ を
セット
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
点検実施者
点検結果
次回点検日
ナイロン
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
吊り降ろしの際の
ムンターヒッチのセット
ロープを引くとムンターヒッチが
回転して向きが変わります
7.20
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
点検実施者
点検結果
警告 図7.13、図7.20∼7.21のムンターヒッチ使用に際
しては、ロープを手でしっかりと保持してください。
ロープから手を放すと荷物、人が墜落し、死亡または
重大な傷害を負う、または物的な破損の恐れがありま
す。また、過度に重い荷重には対応できないことがあ
ります。実際の使用に際しては山岳ガイド等の指導を
受けてください。
アンカー
アンカー
メモ
点検日
警告 ムンターヒッチは、主にロープの摩擦を利用して制動
を得る方法です。摩擦によるロープの融解などを起こ
さないよう、ゆっくりと操作してください。
荷重
次回点検日
メモ
点検日
23 g
12 cm
点検結果
荷重
スチール
図12 EN362/EN12275カラビナのゲート幅
22 kN
警告 図8.1のようにロープをカラビナにかけないと、カラビナがロープから外れる原因となります。
ステンレス
最初の数字
警告 湿度、水濡れ、鋭いものがあたったり、結び目と接触したりするとスリングの強度が低下します。カラ
ビナとスリングのすべりを防止するラバーファスナーを装着する場合は、図8.11∼8.14を参照し、EN
566のスリングと合わせてご使用ください。ラバーファスナーは下部カラビナのみに装着してください。
7.2 クイックドローについて(図8)
:クイックドローは、下部カラビナのゲートの向きが、クライマーの登る方
角と反対の向きになるようにロープとセットしてください。また、下部カラビナにかけられるロープは、図8.1の
ように壁(岩)側からカラビナを通り、外側に出るようにセットしてください。図8.3、8.5のようなロープのかけ
方は逆クリップと呼ばれ大変危険です。
※この表の型式は、パッケージ、又は本体にプリントされているものです。
7W137017
CQ2
スリングが
26
18
22
22
22
17
17
21
23
19
19
21
20
19
20
20
22
20
26
22
22
22
22
25
20
20
26
20
18
21
20
19
8.12
3C324
3C325
3C326
3C334
3C344
3C352
3C358
3C369
3C447
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
3C444
3C445
3C446
3C449
3C455
3C459
3C461
3C463
3C464
3C465
3C476
3C477
3C507
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
警告 使用履歴の分からないカラビナは使用しないでください。また他の人に貸し出したり使わせたりしな
ラバーファスナー
いで自分の安全器具は自分自身で管理・使用してください。
7.21
ロープがゲ
ートのロック
スリーブに干
渉している
カラビナのゲート部や本体
に岩で力をかけない
次回点検日
バー(ピン)だけに
ロープがかかっている
ゲートが
開いている
スリングが
ずれた状態で
使用しない
ナイロン
素材
危険
危険
お客様名
商品名(商品コード)ご購入日
図13 点検調査票
本取扱説明書には著作権があります。ご自分の予備としてのほかはイワタニ・プリムス株式会社の許可なしに複製、
公開することはできません。
12)保証について
本製品の製造またはその素材に起因する不良については三年間の保証が有効です。お買い上げいただいた際のレ
シートは製品の保証書の代わりになるものですので、必ず本取扱説明書と一緒に大切に保管してください。
次の場合、保証は有効ではありません
1.お買い上げ後の不適切な輸送、移動時の取り扱いが不適当なために生じた故障・損傷 2.通常使用で発生する傷、
磨耗、コーティングのはげなどの外観上の変化 3.不適切な保管方法や誤った使用方法や不注意によって起因した
故障・損傷 4.改造、不当な修理による故障・損傷 5.火災・地震、水害、その他天災事故による故障・損傷 6.または前
述の事項に準じたその他の要因によるもの
保証期間後の修理・点検等についても本書をご提示ください。
7.19
ビレイの際
のムンター
ヒッチのセ
ット
7.12
変形・割れ
使用禁止
7.1
7.13
ゲート固定位置につ
まりがないようにする
こと
7.2
7.14
横( マイ ナ ー ア ロックが開 い
クシス)
に力をか た状態で使用
しない
けない
7.3
7.4
図7 点検/カラビナの使用上の注意
7.5
7.15
7.16
カラビナに岩・構造物により力がか
からないようにする
7.6
7.7
7.8
7.17
危険
ゲートが閉まらない 三 方 向 以 上 に
状態で使用しない
力をかけない
7.9
7.10
7.18
使 用 中にロック部
を押さない
7.11
8.1
8.2
8.3
8.4
危険
8.1
8.2
OK!8.3
危険
8.4
クライマーの登る
危険
方向にゲートが向
壁
・
岩
側
から手
危険 ラバーファスナー装着の際は、スリングが正しくカラビナ本体と接続されているか確認してください。
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリップをして登高方向が変わる
逆クリ
ップ
際にロープがゲー
るようにする。
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
誤ってラバーファスナーのみにカラビナが接続されているとクライマーの荷重を支えられず、墜落時
トを開けてしまう
危険
脱落します。
危険
恐れがあります。
正しい使用方法
に死亡または重大な傷害事故となります。
図9 EN 362 高所作業時の注意
9.1
EN 795の
アンカーポイント
OK!
クライマーの登る
方向にゲートが向
壁
・
岩
側
から手
図8 EN 12275/EN
566 クイックドローの使用方法
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリップ
際にロープがゲー
るようにする。
トを開けてしまう
8.1
8.2
8.3
危険
恐れがあります。
正しい使用方法
危険
危険
クライマーの登る
方向にゲートが向
いていると墜落の
際にロープがゲー
トを開けてしまう
恐れがあります。
壁・岩 側 から手
前にロープが出
るようにする。
正しい使用方法
8.5
8.5
8.6
8.7
8.8
OK!
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
岩 ロー
プの入れ方が誤っている
危険
逆クリップ
8.7
危険
8.8
OK!
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
脱落します。
岩
逆クリップ
危険
危険
逆クリップ
8.6
岩
危険
8.10
危険
危険
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
岩
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセットする。
岩 ゲートが岩等で
開いてしまう
危険
OK!
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる 8.9
ゲートが岩等で
開いてしまう
8.8
8.11
8.13
8.10
8.14
8)EN 362について
危険
危険
危険
岩
岩
岩
岩
逆クリ
ップ
2m以上の高さで作業をするときは墜落防止用の個人用
スリング
保護具が必要となります。高所作業を行う前には環境
危険
下のリスク、付随するリスク、考えられうるリスクなど、
8.11
8.13ハーケンやリングボル 8.14
上 部カラビ ナ
危険
必ずすべてのリスクの洗い出しを行ってください。
クライマーの登る方向に対し、
トに使用するときは、
の 向 き が 悪く
ラバーファスナー
カラビナのゲートの向き、
ロー
ゲートが岩等で
スパイン(背骨)側を
無理な力がか
8.1 EN
362の用途 クラスBのカラビナは他の物
スリング
プの入れ方が誤っている
岩・壁側にセットする。 8.12 開いてしまう
かる
スリングが
と組み合わせて部品として組み込まれます。クラスM
ここまで来るまで
回す
のカラビナはマルチユースのカラビナです。クラスTの
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
カラビナは特殊な作業用途として使用され、あらかじ
ラバーファスナー
め一方向の荷重がかかるところに使用されます。クラ
8.12
スリングが
スAはアンカー用カラビナです。クラスQはスクリューロック式のカラビナで耐久性に優れた高強度なカラビナで、
ここまで来るまで
8.11
8.13
8.14
回す
頻繁に取り外しをする場所には不向きです。
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
8.2 定期点検 1年に1回(海の近くで使用された場合は半年に1回)
は入念な点検を行う必要があります。なお、
スリング
この点検頻度は使用状況によって変わります。定期点検は安全にクライミングを行うために重要です。図11の点
検調査票を使い点検記録を残してください。また、使用開始から一年程度での買い替えをおすすめします。
ここに何も置かないこと
アンカーより上で作業しない
危険
との接続を確認してください。フルボディハーネスは業務用の墜落防止システム用に設計されています。アンカー
岩
にはEN 795の基準に沿ったものをお使いください。鋭利なものにあたらないようにしてください。
岩
8.9
岩
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセッ
8.7トする。
8.6
警告
9.4
アンカーより下で
作業してください!
OK
8.10
8.9
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
ロー
プの入れ方が誤っている
8.5
9.3
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
8.4
脱落します。
危険
OK!
9.2
危険
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる
9)その他一般注意事項
メンテナンス: 本製品に腐食やその他のダメージが見られる場合は廃棄し、新しいものに買い換えてください。汚
れは使用のつどに落とし、必要に応じてきれいな真水で洗い流し、水をやわらかい布で拭き取り、よく乾燥させて
ください。海岸付近で使用した際には塩分を良く落とすことが必要です。ロープにダメージを与えないよう、器具
の表面は常にバリ、傷、砂等の付着がないことを確認してください。
図10
本製品に改造を加えないでください。改造は本製品の本来の機能
を損ないます。
注油について:注油を行う際は慎重に行ってください。注油の必要
危険 薬品類不可
100℃以下 注油可能
真水
のある部分にのみ適量のシリコン系オイルを使用してください。
警告 量を多く塗布すると思わぬスリップ事故を引き起こします。
警告 オイルがロープなど他の器具に接触しないことを確認してください。他の器具が油に触れると本来の
機能を果たせなくなることがあります。
10)保管と持ち運び
傷つき防止のため、他のものと分けて保管・運搬してください。保管の際は汚れを落とし、よく乾燥させた後、冷
暗所で行ってください。高温になるところ、薬品等に触れる恐れのあるところには絶対に保管しないでください。
カラビナは、カラビナにダメージを与えるような他の鋭利なもの、硬いものと一緒に保管、運搬しないでください。
濡れたまま保管しないでください。塩分を含んだ空気に触れないようご注意ください。その他器具を傷めないよう
運搬には細心の注意を払ってください。特に夏季の車内は高温になりますので、車の中に放置しないでください。
直射日光にあたる場所には保管しないでください。
ここまで来るまで
8.3 特にご注意いただきたいこと ■使用前∼本製品使用前には必ず器具が正しく機能するか確認し、表示を確
回す
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
認し、一緒に使用する器具がクライミング用途のものであることを確認してください。点検記録を確認し、使用で
かけてください
きる状況かを確認してください。クライミングは、安全に必要な装備で臨み、安全なルート取りをしてください。
万が一の事態に備え、救助体制(セルフレスキューを含む)をどのように取るかを決めておいてください。業務用の
墜落防止システムにおいては、作業場の下にはものを置いたり人が来たりしないようにしてください(図9.4)。使
用中∼器具とアンカー等が正しい位置にあり、しっかりと機能しているか確認し、クライマー、作業者の安全の確
保に努めてください(図9.1∼9.3)。使用する器具自体の長さについて留意してください。
8.4 クラスQのカラビナはスクリュー式のロックをトルク締めし、ネジ山が完全に見えないようにしてください
(図6.27)。スクリュー式カラビナは頻繁にゲートを開け閉めする必要がある用途には適していません。ハーネス
11)製品寿命
製品寿命は使用の頻度や使用方法、保管状況によって異なります。また、大きな衝撃を受けた場合や使用時の気候
等、その他多くの要因によって変わります。適切なお手入れと保管と運搬は製品を長持ちさせます。なお、プラス
チック部品は使用頻度に関係なく製造から10年程度で劣化します。製造から10年経った製品は、ダメージがなく
劣化していないように見えても買い換えるようにしてください。また、クライミング技術は常に新しい理論と実技
が適用されます。クライマー、ビレイヤー等、本製品の使用者は安全確保に対し常に新しい情報を入手し、正しく
安全な方法でクライミングを行ってください。本製品の使用者は、使用前、使用中、使用後には必ず本製品、また
本製品と一緒に使用するクライミング用品が正常に機能することを確認してください。また毎年最低1回(頻繁に
使用した場合、過酷な状況下で使用した場合はさらに短い期間において)は、クライミングインストラクター、山
岳ガイド等の有資格者から、本製品の使用方法が適切か、器具が正常に機能し、安全を確保できる状態にあるかの
アドバイスをもらい、確認を行ってください。なにか製品に不具合が生じていると思われる場合は、本製品を廃棄
し、新しいものに買い換えてください。
6
7
5
8
2C304
2C305
2C308
2C309
2C310
2C311
2C312
2C313
2C314
2C331
2C332
2C333
2C335
2C336
2C337
2C338
2C339
2C344
2C353
2C355
2C360
2C362
2C368
2C372
2C373
2C385
2C386
2C392
2C393
2C394
2C395
2C396
2C397
2C398
2C399
2C404
2C405
2C408
スチールカラビナ
4C334
4C528
4C465
4C530
4C70908
4C70910
22
20
25
19
80
100
3C536
3C595
型式
"A"
23
26
"A"
型式
3
4
2
A (mm)
42
23
32
21
17
20
22
22
19
20
20
20
21
22
20
17
25
20
21
17
22
22
22
21
21
25
19
19
25
23
23
18
18
18
20
20
20
22
25
19
23
単位:mm
2C409
2C413
2C414
2C416
2C423
2C435
2C440
2C441
2C442
2C443
2C444
2C445
2C446
2C448
2C449
2C450
2C455
2C456
2C457
2C458
2C459
2C460
2C461
2C463
2C464
2C465
2C476
2C477
2C493
2C495
2C507
2C524
2C525
2C526
2C528
2C529
2C530
2C533
2C541
2C555
2C585
アルミカラビナ
ステンレスカラビナ
型式
20
20
24
21
20
21
21
19
19
20
20
18
22
20
20
21
21
20
60
110
60
25
23
25
25
24
23
22
22
20
24
22
21
21
21
21
21
23
"A"
アルミニウム
カラビナ・クイックドロー取扱説明書
発行日 2015年6月30日
発行者 イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605
7.1 EN 12275について図4をご参照ください。タイプBカラビナはアルファベットのDの形をしたカラビナ
です。タイプHのHMS(洋ナシ型)カラビナはダイナミックビレイを行うために設計され、元々ムンターヒッチ(イ
タリアンヒッチ)用として開発されたカラビナです(図7.13∼7.14)。タイプKはイタリアなどで見られるヴィア
フェラータというクライミングルートで使用されるもので、ハーネスから伸ばしたスリングに固定して使うための
ものです(図7.15∼7.16)。タイプTはターミナルカラビナであらかじめ一定の方向に荷重がかかることを想定
して設計されています。タイプXはオーバル型のカラビナで、主にアッセンダーやプーリーとの使用に適していま
す。タイプQはスクリューゲート型カラビナでクライミングルートの終了点やクライミングジムに適しています。
認証機関
7)EN 12275またはEN 566の製品についての説明
この説明はカラビナやクイックドローをアルパインクライミング等の用途で使用するときのものです。
メモ
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
点検日
点検実施者
素材
19 g
17 cm
7W137C17
14 g
12 cm
7W137C12
17 cm
16∼25
mm
19 g
14 g
12 cm
7W137012
10 g
22 cm
7W136022
8g
17 cm
7W136017
22 kN
7W136012
22 cm
7W102022
17 cm
7W102017
22 kN
12 cm
7W102012
22 cm
7W100022
17 cm
7W100017
7W100012
型式
25 kN
10 mm
5g
12 cm
12 g
11 mm
16 mm
長さ
10 g
8g
18 g
14 g
幅
図11 EN 566 スリングのスペック
荷重がカラビナ
のスパイン(背
骨)側に来るよ
うに ロ ー プ を
セット
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
点検実施者
点検結果
次回点検日
ナイロン
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
吊り降ろしの際の
ムンターヒッチのセット
ロープを引くとムンターヒッチが
回転して向きが変わります
7.20
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
点検実施者
点検結果
警告 図7.13、図7.20∼7.21のムンターヒッチ使用に際
しては、ロープを手でしっかりと保持してください。
ロープから手を放すと荷物、人が墜落し、死亡または
重大な傷害を負う、または物的な破損の恐れがありま
す。また、過度に重い荷重には対応できないことがあ
ります。実際の使用に際しては山岳ガイド等の指導を
受けてください。
アンカー
アンカー
メモ
点検日
警告 ムンターヒッチは、主にロープの摩擦を利用して制動
を得る方法です。摩擦によるロープの融解などを起こ
さないよう、ゆっくりと操作してください。
荷重
次回点検日
メモ
点検日
23 g
12 cm
点検結果
荷重
スチール
図12 EN362/EN12275カラビナのゲート幅
22 kN
警告 図8.1のようにロープをカラビナにかけないと、カラビナがロープから外れる原因となります。
ステンレス
最初の数字
警告 湿度、水濡れ、鋭いものがあたったり、結び目と接触したりするとスリングの強度が低下します。カラ
ビナとスリングのすべりを防止するラバーファスナーを装着する場合は、図8.11∼8.14を参照し、EN
566のスリングと合わせてご使用ください。ラバーファスナーは下部カラビナのみに装着してください。
7.2 クイックドローについて(図8)
:クイックドローは、下部カラビナのゲートの向きが、クライマーの登る方
角と反対の向きになるようにロープとセットしてください。また、下部カラビナにかけられるロープは、図8.1の
ように壁(岩)側からカラビナを通り、外側に出るようにセットしてください。図8.3、8.5のようなロープのかけ
方は逆クリップと呼ばれ大変危険です。
※この表の型式は、パッケージ、又は本体にプリントされているものです。
7W137017
CQ2
スリングが
26
18
22
22
22
17
17
21
23
19
19
21
20
19
20
20
22
20
26
22
22
22
22
25
20
20
26
20
18
21
20
19
8.12
3C324
3C325
3C326
3C334
3C344
3C352
3C358
3C369
3C447
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
3C444
3C445
3C446
3C449
3C455
3C459
3C461
3C463
3C464
3C465
3C476
3C477
3C507
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
警告 使用履歴の分からないカラビナは使用しないでください。また他の人に貸し出したり使わせたりしな
ラバーファスナー
いで自分の安全器具は自分自身で管理・使用してください。
7.21
ロープがゲ
ートのロック
スリーブに干
渉している
カラビナのゲート部や本体
に岩で力をかけない
次回点検日
バー(ピン)だけに
ロープがかかっている
ゲートが
開いている
スリングが
ずれた状態で
使用しない
ナイロン
素材
危険
危険
お客様名
商品名(商品コード)ご購入日
図13 点検調査票
本取扱説明書には著作権があります。ご自分の予備としてのほかはイワタニ・プリムス株式会社の許可なしに複製、
公開することはできません。
12)保証について
本製品の製造またはその素材に起因する不良については三年間の保証が有効です。お買い上げいただいた際のレ
シートは製品の保証書の代わりになるものですので、必ず本取扱説明書と一緒に大切に保管してください。
次の場合、保証は有効ではありません
1.お買い上げ後の不適切な輸送、移動時の取り扱いが不適当なために生じた故障・損傷 2.通常使用で発生する傷、
磨耗、コーティングのはげなどの外観上の変化 3.不適切な保管方法や誤った使用方法や不注意によって起因した
故障・損傷 4.改造、不当な修理による故障・損傷 5.火災・地震、水害、その他天災事故による故障・損傷 6.または前
述の事項に準じたその他の要因によるもの
保証期間後の修理・点検等についても本書をご提示ください。
7.19
ビレイの際
のムンター
ヒッチのセ
ット
7.12
変形・割れ
使用禁止
7.1
7.13
ゲート固定位置につ
まりがないようにする
こと
7.2
7.14
横( マイ ナ ー ア ロックが開 い
クシス)
に力をか た状態で使用
しない
けない
7.3
7.4
図7 点検/カラビナの使用上の注意
7.5
7.15
7.16
カラビナに岩・構造物により力がか
からないようにする
7.6
7.7
7.8
7.17
危険
ゲートが閉まらない 三 方 向 以 上 に
状態で使用しない
力をかけない
7.9
7.10
7.18
使 用 中にロック部
を押さない
7.11
8.1
8.1
8.2
8.3
8.4
危険
8.2
OK!8.3
危険
8.4
クライマーの登る
危険
方向にゲートが向
壁・岩 側 から手
危険 ラバーファスナー装着の際は、スリングが正しくカラビナ本体と接続されているか確認してください。
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリップをして登高方向が変わる
逆クリップ
際にロープがゲー
るようにする。
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
誤ってラバーファスナーのみにカラビナが接続されているとクライマーの荷重を支えられず、墜落時
トを開けてしまう
危険
脱落します。
危険
恐れがあります。
正しい使用方法
に死亡または重大な傷害事故となります。
OK!
クライマーの登る
方向にゲートが向
壁・岩 側 から手
図8 EN
12275/EN
566 クイックドローの使用方法
いていると墜落の
前にロープが出
逆クリ
ップ
際にロープがゲー
るようにする。
トを開けてしまう
8.1
8.2
8.3
危険
恐れがあります。
危険
図9 EN 362 高所作業時の注意
9.1
危険
クライマーの登る
方向にゲートが向
いていると墜落の
際にロープがゲー
トを開けてしまう
恐れがあります。
8.5
8.6
逆クリップ
8.7
危険
8.7
OK!
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
危険
脱落します。
岩
危険
危険
逆クリップ
8.6
危険
EN 795の
アンカーポイント
8.6
危険
警告
9.3
9.2
9.4
逆クリップをして登高方向が変わる
とスリングがねじれ上部スリングが
8.4
脱落します。
正しい使用方法
危険
OK!
壁・岩 側 から手
前にロープが出
るようにする。
正しい使用方法
8.5
8.8
OK!
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
岩 ロー
プの入れ方が誤っている
逆クリップ
8.8
8.9
岩
8.9
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
岩
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセットする。
岩
危険
ハーケンやリングボル
トに使用するときは、
スパイン(背骨)側を
岩・壁側にセッ
8.7トする。
OK!
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる 8.9
ゲートが岩等で
開いてしまう
8.8
8.13
アンカーより下で
作業してください!
OK
8.10
アンカーより上で作業しない
ここに何も置かないこと
危険
との接続を確認してください。フルボディハーネスは業務用の墜落防止システム用に設計されています。アンカー
岩
にはEN 795の基準に沿ったものをお使いください。鋭利なものにあたらないようにしてください。
岩
8.10
危険
危険
危険
上 部カラビ ナ
の 向 き が 悪く
無理な力がか
かる
岩 ゲートが岩等で
開いてしまう
危険
クライマーの登る方向に対し、
カラビナのゲートの向き、
ロー
プの入れ方が誤っている
8.5
8.11
8.10
8.14
8)EN 362について
危険
危険
危険
岩
岩
岩
岩
逆クリップ
2m以上の高さで作業をするときは墜落防止用の個人用
スリング
保護具が必要となります。高所作業を行う前には環境
危険
下のリスク、付随するリスク、考えられうるリスクなど、
8.11
8.13ハーケンやリングボル 8.14
上 部カラビ ナ
危険
必ずすべてのリスクの洗い出しを行ってください。
クライマーの登る方向に対し、
トに使用するときは、
の 向 き が 悪く
ラバーファスナー
カラビナのゲートの向き、
ロー
ゲートが岩等で
スパイン(背骨)側を
無理な力がか
8.1 EN
362の用途 クラスBのカラビナは他の物
スリング
プの入れ方が誤っている
岩・壁側にセットする。 8.12 開いてしまう
かる
スリングが
と組み合わせて部品として組み込まれます。クラスM
ここまで来るまで
回す
のカラビナはマルチユースのカラビナです。クラスTの
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
カラビナは特殊な作業用途として使用され、あらかじ
ラバーファスナー
め一方向の荷重がかかるところに使用されます。クラ
8.12
スリングが
スAはアンカー用カラビナです。クラスQはスクリューロック式のカラビナで耐久性に優れた高強度なカラビナで、
ここまで来るまで
8.11 回す
8.13
8.14
頻繁に取り外しをする場所には不向きです。
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
かけてください
8.2 定期点検 1年に1回(海の近くで使用された場合は半年に1回)
は入念な点検を行う必要があります。なお、
スリング
この点検頻度は使用状況によって変わります。定期点検は安全にクライミングを行うために重要です。図11の点
検調査票を使い点検記録を残してください。また、使用開始から一年程度での買い替えをおすすめします。
9)その他一般注意事項
メンテナンス: 本製品に腐食やその他のダメージが見られる場合は廃棄し、新しいものに買い換えてください。汚
れは使用のつどに落とし、必要に応じてきれいな真水で洗い流し、水をやわらかい布で拭き取り、よく乾燥させて
ください。海岸付近で使用した際には塩分を良く落とすことが必要です。ロープにダメージを与えないよう、器具
の表面は常にバリ、傷、砂等の付着がないことを確認してください。
図10
本製品に改造を加えないでください。改造は本製品の本来の機能
を損ないます。
注油について:注油を行う際は慎重に行ってください。注油の必要
危険 薬品類不可
100℃以下 注油可能
真水
のある部分にのみ適量のシリコン系オイルを使用してください。
警告 量を多く塗布すると思わぬスリップ事故を引き起こします。
警告 オイルがロープなど他の器具に接触しないことを確認してください。他の器具が油に触れると本来の
機能を果たせなくなることがあります。
10)保管と持ち運び
傷つき防止のため、他のものと分けて保管・運搬してください。保管の際は汚れを落とし、よく乾燥させた後、冷
暗所で行ってください。高温になるところ、薬品等に触れる恐れのあるところには絶対に保管しないでください。
カラビナは、カラビナにダメージを与えるような他の鋭利なもの、硬いものと一緒に保管、運搬しないでください。
濡れたまま保管しないでください。塩分を含んだ空気に触れないようご注意ください。その他器具を傷めないよう
運搬には細心の注意を払ってください。特に夏季の車内は高温になりますので、車の中に放置しないでください。
直射日光にあたる場所には保管しないでください。
8
5
7
6
11)製品寿命
製品寿命は使用の頻度や使用方法、保管状況によって異なります。また、大きな衝撃を受けた場合や使用時の気候
等、その他多くの要因によって変わります。適切なお手入れと保管と運搬は製品を長持ちさせます。なお、プラス
チック部品は使用頻度に関係なく製造から10年程度で劣化します。製造から10年経った製品は、ダメージがなく
劣化していないように見えても買い換えるようにしてください。また、クライミング技術は常に新しい理論と実技
が適用されます。クライマー、ビレイヤー等、本製品の使用者は安全確保に対し常に新しい情報を入手し、正しく
安全な方法でクライミングを行ってください。本製品の使用者は、使用前、使用中、使用後には必ず本製品、また
本製品と一緒に使用するクライミング用品が正常に機能することを確認してください。また毎年最低1回(頻繁に
使用した場合、過酷な状況下で使用した場合はさらに短い期間において)は、クライミングインストラクター、山
岳ガイド等の有資格者から、本製品の使用方法が適切か、器具が正常に機能し、安全を確保できる状態にあるかの
アドバイスをもらい、確認を行ってください。なにか製品に不具合が生じていると思われる場合は、本製品を廃棄
し、新しいものに買い換えてください。
ここまで来るまで
8.3 特にご注意いただきたいこと ■使用前∼本製品使用前には必ず器具が正しく機能するか確認し、表示を確
回す
スリングを必ずカラビナ本体に OK!
認し、一緒に使用する器具がクライミング用途のものであることを確認してください。点検記録を確認し、使用で
かけてください
きる状況かを確認してください。クライミングは、安全に必要な装備で臨み、安全なルート取りをしてください。
万が一の事態に備え、救助体制(セルフレスキューを含む)をどのように取るかを決めておいてください。業務用の
墜落防止システムにおいては、作業場の下にはものを置いたり人が来たりしないようにしてください(図9.4)。使
用中∼器具とアンカー等が正しい位置にあり、しっかりと機能しているか確認し、クライマー、作業者の安全の確
保に努めてください(図9.1∼9.3)
。使用する器具自体の長さについて留意してください。
8.4 クラスQのカラビナはスクリュー式のロックをトルク締めし、ネジ山が完全に見えないようにしてください
(図6.27)。スクリュー式カラビナは頻繁にゲートを開け閉めする必要がある用途には適していません。ハーネス
20
20
24
21
20
21
21
19
19
20
20
18
22
20
20
21
21
20
60
110
60
25
23
25
25
24
23
22
22
20
24
22
21
21
21
21
21
23
23
26
"A"
2C409
2C413
2C414
2C416
2C423
2C435
2C440
2C441
2C442
2C443
2C444
2C445
2C446
2C448
2C449
2C450
2C455
2C456
2C457
2C458
2C459
2C460
2C461
2C463
2C464
2C465
2C476
2C477
2C493
2C495
2C507
2C524
2C525
2C526
2C528
2C529
2C530
2C533
2C541
2C555
2C585
型式
42
23
32
21
17
20
22
22
19
20
20
20
21
22
20
17
25
20
21
17
22
22
22
21
21
25
19
19
25
23
23
18
18
18
20
20
20
22
25
19
23
単位:mm
ステンレス
カラビナ・クイックドロー取扱説明書
発行日 2015年6月30日
発行者 イワタニ・プリムス株式会社
東京都中央区八丁堀4-12-20
電話番号 03-3555-5605
警告 湿度、水濡れ、鋭いものがあたったり、結び目と接触したりするとスリングの強度が低下します。カラ
ビナとスリングのすべりを防止するラバーファスナーを装着する場合は、図8.11∼8.14を参照し、EN
566のスリングと合わせてご使用ください。ラバーファスナーは下部カラビナのみに装着してください。
CQ2
警告 図8.1のようにロープをカラビナにかけないと、カラビナがロープから外れる原因となります。
7.2 クイックドローについて(図8)
:クイックドローは、下部カラビナのゲートの向きが、クライマーの登る方
角と反対の向きになるようにロープとセットしてください。また、下部カラビナにかけられるロープは、図8.1の
ように壁(岩)側からカラビナを通り、外側に出るようにセットしてください。図8.3、8.5のようなロープのかけ
方は逆クリップと呼ばれ大変危険です。
7.1 EN 12275について図4をご参照ください。タイプBカラビナはアルファベットのDの形をしたカラビナ
です。タイプHのHMS(洋ナシ型)カラビナはダイナミックビレイを行うために設計され、元々ムンターヒッチ(イ
タリアンヒッチ)用として開発されたカラビナです(図7.13∼7.14)。タイプKはイタリアなどで見られるヴィア
フェラータというクライミングルートで使用されるもので、ハーネスから伸ばしたスリングに固定して使うための
ものです(図7.15∼7.16)。タイプTはターミナルカラビナであらかじめ一定の方向に荷重がかかることを想定
して設計されています。タイプXはオーバル型のカラビナで、主にアッセンダーやプーリーとの使用に適していま
す。タイプQはスクリューゲート型カラビナでクライミングルートの終了点やクライミングジムに適しています。
認証機関
7)EN 12275またはEN 566の製品についての説明
この説明はカラビナやクイックドローをアルパインクライミング等の用途で使用するときのものです。
メモ
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
"A"
3
4
2
スリングが
2C304
2C305
2C308
2C309
2C310
2C311
2C312
2C313
2C314
2C331
2C332
2C333
2C335
2C336
2C337
2C338
2C339
2C344
2C353
2C355
2C360
2C362
2C368
2C372
2C373
2C385
2C386
2C392
2C393
2C394
2C395
2C396
2C397
2C398
2C399
2C404
2C405
2C408
アルミカラビナ
3C536
3C595
型式
素材
点検日
アルミニウム
点検実施者
点検結果
7W137017
17 cm
荷重
メモ
点検実施者
点検結果
荷重
ロープを引くとムンターヒッチが
回転して向きが変わります
7.20
メモ
点検日
点検実施者
点検結果
警告 図7.13、図7.20∼7.21のムンターヒッチ使用に際
しては、ロープを手でしっかりと保持してください。
ロープから手を放すと荷物、人が墜落し、死亡または
重大な傷害を負う、または物的な破損の恐れがありま
す。また、過度に重い荷重には対応できないことがあ
ります。実際の使用に際しては山岳ガイド等の指導を
受けてください。
アンカー
アンカー
次回点検日
吊り降ろしの際の
ムンターヒッチのセット
ナイロン
8g
23 g
警告 ムンターヒッチは、主にロープの摩擦を利用して制動
を得る方法です。摩擦によるロープの融解などを起こ
さないよう、ゆっくりと操作してください。
次回点検日
荷重がカラビナ
のスパイン(背
骨)側に来るよ
うに ロ ー プ を
セット
スチール
14 g
5g
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
10 g
11 mm
8.12
26
18
22
22
22
17
17
21
23
19
19
21
20
19
20
20
22
20
26
22
22
22
22
25
20
20
26
20
18
21
20
19
スチールカラビナ
22
20
25
19
80
100
"A"
最初の数字
※この表の型式は、パッケージ、又は本体にプリントされているものです。
14 g
10 g
12 cm
ダイニーマ
(ポリエチレン)、
ナイロン
8g
10 mm
12 cm
12 cm
18 g
16 mm
7.21
ロープがゲ
ートのロック
スリーブに干
渉している
カラビナのゲート部や本体
に岩で力をかけない
次回点検日
スリングが
ずれた状態で
使用しない
バー(ピン)だけに
ロープがかかっている
ゲートが
開いている
ナイロン
14 g
12 cm
危険
危険
素材
幅
長さ
警告 使用履歴の分からないカラビナは使用しないでください。また他の人に貸し出したり使わせたりしな
ラバーファスナー
いで自分の安全器具は自分自身で管理・使用してください。
3C324
3C325
3C326
3C334
3C344
3C352
3C358
3C369
3C447
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
3C444
3C445
3C446
3C449
3C455
3C459
3C461
3C463
3C464
3C465
3C476
3C477
3C507
3C524
3C525
3C528
3C529
3C530
4C334
4C528
4C465
4C530
4C70908
4C70910
ステンレスカラビナ
型式
A (mm)
□異状なし □使用不可 □要メンテナンス・修理
図12 EN362/EN12275カラビナのゲート幅
12 cm
22 kN
19 g
22 cm
7W137012
17 cm
22 kN
12 g
22 cm
17 cm
22 kN
22 cm
7W102012
17 cm
25 kN
点検日
19 g
17 cm
7W137C17
7W137C12
16∼25
mm
7W136022
7W136017
7W136012
7W102022
7W102017
7W100022
7W100017
7W100012
型式
お客様名
図11 EN 566 スリングのスペック
商品名(商品コード)ご購入日
7.19
ビレイの際
のムンター
ヒッチのセ
ット
図13 点検調査票
本取扱説明書には著作権があります。ご自分の予備としてのほかはイワタニ・プリムス株式会社の許可なしに複製、
公開することはできません。
7.12
12)保証について
本製品の製造またはその素材に起因する不良については三年間の保証が有効です。お買い上げいただいた際のレ
シートは製品の保証書の代わりになるものですので、必ず本取扱説明書と一緒に大切に保管してください。
次の場合、保証は有効ではありません
1.お買い上げ後の不適切な輸送、移動時の取り扱いが不適当なために生じた故障・損傷 2.通常使用で発生する傷、
磨耗、コーティングのはげなどの外観上の変化 3.不適切な保管方法や誤った使用方法や不注意によって起因した
故障・損傷 4.改造、不当な修理による故障・損傷 5.火災・地震、水害、その他天災事故による故障・損傷 6.または前
述の事項に準じたその他の要因によるもの
保証期間後の修理・点検等についても本書をご提示ください。
変形・割れ
使用禁止
7.13
7.14
ゲート固定位置につ
まりがないようにする
こと
7.15
横( マイ ナ ー ア ロックが開 い
クシス)
に力をか た状態で使用
しない
けない
7.2
7.1
7.3
7.4
7.5
7.16
カラビナに岩・構造物により力がか
からないようにする
7.6
7.7
7.17
危険
7.18
ゲートが閉まらない 三 方 向 以 上 に
状態で使用しない
力をかけない
7.8
7.9
使 用 中にロック部
を押さない
7.10
7.11
図7 点検/カラビナの使用上の注意